JP2002006125A - 反射板 - Google Patents

反射板

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JP2002006125A
JP2002006125A JP2000190703A JP2000190703A JP2002006125A JP 2002006125 A JP2002006125 A JP 2002006125A JP 2000190703 A JP2000190703 A JP 2000190703A JP 2000190703 A JP2000190703 A JP 2000190703A JP 2002006125 A JP2002006125 A JP 2002006125A
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glass substrate
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tin film
heater
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JP2000190703A
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English (en)
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Tomohiro Nagata
智浩 永田
Eiichi Sotodani
栄一 外谷
Tomio Kin
富雄 金
Norihiko Saito
紀彦 斎藤
Jun Seko
瀬古  順
Hideyuki Yokoyama
秀幸 横山
Takanori Saito
孝規 斎藤
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Coorstek KK
Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の熱処理装置において、熱効率を向上せし
める光反射特性に優れ、安価で耐久性がある反射板を提
供する。 【解決手段】少なくとも一面2aを中心線平均粗さRa
が0.05μm以下とした板状の石英ガラス基材2と、
この面2aに形成されたTiN膜3と、このTiN膜3
を覆い、前記石英ガラス基材2に一体に張り合わされ、
両面を中心線平均粗さRaが0.05μm以下とした板
状石英ガラス被覆体4とを有する反射板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々の熱処理装置に
おいて熱効率を高めるために用いられる反射板に係わ
り、特に半導体ウェーハの熱処理装置等に適する反射板
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、大口径の半導体ウェーハの熱処
理には、CVD、MOCVDなどの気相成長装置が用い
られている。
【0003】図6に示すように、従来、一般に用いられ
る気相成長装置41は、回転軸42に取り付けられ、ベ
ルジャ43内に回転自在に配置された支持円盤44を有
し、この支持円盤44の上面には、半導体ウェーハW
が装填される開口部45が形成された保持板46が設け
られており、半導体ウェーハWは高速で回転できるよ
うになっている(特開平9―63973号公報)。
【0004】さらに、半導体ウェーハWに対向する下
方には、半導体ウェーハWを加熱するヒータ47と、
このヒータ47の下方には、ヒータ47により半導体ウ
ェーハWを効率的に加熱するための反射板48と、こ
の反射板48を支持するヒータ支持板49が固定的に設
けられている。
【0005】従って、ヒータ47に給電し、加熱を行う
と共に、中空回転軸42を回転させ、ウェーハ保持板4
6および半導体ウェーハWを回転させる。半導体ウェ
ーハWとウェーハ保持板46はヒータ47によって加
熱される。ウェーハ保持板46は、ウェーハWを支持
すると共に、ヒータ47によって加熱され、ウェーハW
の外周を加熱してこの外周の温度低下を抑え、ウェー
ハWの中心から外周までの全域にわたり、均一な温度
分布とする役目を有している。 ウェーハWを所定の
気相成長温度に加熱したところで、反応ガスを図5にお
いて上方から半導体ウェーハWに向けて流下させ、半
導体ウェーハWの表面に気相成長膜が形成される。
【0006】この気相成長膜形成工程において、ヒータ
47の下方に設けられた反射板48によりヒータ47か
らの光(熱)を半導体ウェーハWに反射させて熱効率
を上げているが、反射板48は、ガラス状カーボン製で
あるため、反射特性(反射率)がやや劣り、十分に熱効
率を上げることができず、また、反射特性を向上させる
ために基材に金薄膜を形成したものがあるが、高価であ
り、さらに、被覆体を設けず用いられているため、使用
時あるいは取扱い時に金薄膜を破損するおそれがあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、種々の熱処理
装置において、熱効率を向上せしめる光反射特性に優
れ、安価で耐久性がある反射板が要望されていた。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、種々の熱処理装置において、熱効率を向上せし
める光反射特性に優れ、安価で耐久性がある反射板を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、少なくとも一面を中
心線平均粗さRaが0.05μm以下とした板状の石英
ガラス基材と、この面に形成されたTiN膜と、このT
iN膜を覆い、前記石英ガラス基材に一体に張り合わさ
れ、両面を中心線平均粗さRaが0.05μm以下とし
た板状石英ガラス被覆体とを有することを特徴とする反
射板であることを要旨としている。
【0010】本願請求項2の発明では、上記TiN膜
は、化学蒸着法により石英ガラス基材上に形成されたこ
とを特徴とする請求項1に記載の反射板であることを要
旨としている。
【0011】本願請求項3の発明では、上記石英ガラス
被覆体は、石英ガラスの気密的融着により、石英ガラス
基材に張り合わされていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の反射板であることを要旨としている。
【0012】本願請求項4の発明では、上記TiN膜の
石英ガラス基材への蒸着面と反対の面が熱処理装置のヒ
ータに対面する反射面とすることを特徴とする請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の反射板であることを要
旨としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる反射板に実
施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】図1に示すように、本発明に係わる反射板
1は、石英ガラス基材2と、この石英ガラス基材2の一
面2aに形成されたTiN膜3と、このTiN膜3を覆
い、石英ガラス基材2と同一外径を有する石英ガラス被
覆体4とを有している。
【0015】図2(a)に示すように、石英ガラス基材
2は、板状、例えば、円板形状をなし、一面2aにはT
iN膜3が収納されて形成されるような極めて浅い円板
形状の凹部2aが形成され、凹部2aの外周にはリ
ング形状の肉厚部2aが形成されている。石英ガラス
基材2の一面2aは、例えば、鏡面研磨、あるいは艶出
し処理され、その表面の中心線平均粗さRa(JISB
061−1976)が0.05μm以下にされており、
この一面2aに蒸着されるTiN膜3が平坦に保たれる
ようになっている。
【0016】図2(b)および図2(c)に示すよう
に、TiN膜3は、CVD炉9を用い、炉内温度400
℃の窒素雰囲気中にTi粉末を供給し、肉厚部2a
治具10で覆った石英ガラス基材2の凹部2aに厚さ
約0.7μm蒸着させて形成される。
【0017】図2(d)に示すように、治具10を取り
外し、しかる後、板状、例えば、円板形状で石英ガラス
基材2と同一外径をなす石英ガラス被覆体4でTiN膜
3を覆い、かつ、石英ガラス被覆体4の外周部4a
石英ガラス基材2の肉厚部2aに気密的に融着される
ようにして、石英ガラス基材2と石英ガラス被覆体4と
を一体に張り合わせる。
【0018】この融着は、800℃に加熱され、一部溶
融した石英ガラス基材2に石英ガラス被覆体4を当接さ
せ、石英ガラス被覆体4はTiN膜3を変形させない程
度に全面にわたり均一に押圧して行なわれている。石英
ガラス被覆体4の内表面4a、外表面4b光透過率を高
く維持するため鏡面研磨あるいは艶出し処理されてい
る。この内表面4a、外表面4bおよびTiN膜3が蒸
着される石英ガラス基材2の一面2aはCeOにより研
磨され、中心線平均粗さRaは0.05μm以下であ
る。なお、鏡面研磨の方法としては、微粒の酸化セリウ
ムを研磨剤としたパッド研磨が有効であり、また艶出し
処理としては、酸水素バーナーを用い1700℃〜18
00℃で加熱処理するのが有効である。
【0019】なお、TiNは、500℃以上では酸化し
てTiOとなるため、酸素の存在下では、500℃以
下で使用する必要があるが、気密的に融着して、酸素を
遮断すれば500℃以上でも使用が可能となる。
【0020】上記構造を有し製造される反射板1におい
て、図3に示すように、石英ガラス基材2の凹部2a
とTiN膜3の蒸着面1aは、蒸着時、TiNが急激に
冷却され結晶化して形成されるため、結晶化が開始され
る境界面となり、ミクロ的に見ると、激しい凹凸が存在
する面荒れ状態になっており、この蒸着面1aで光の吸
収と乱反射が発生し、高効率で光を反射することができ
ない。
【0021】これに対して、TiN膜3の蒸着面1aと
反対面の反射面(開放面)1bはミクロ的に見ても、凹
凸が存在せず平坦であり、面荒れ状態が存在せず、Ti
N膜3に当接する石英ガラス被覆体4も平坦であるの
で、反射面1bで光の吸収と乱反射が発生せず、高効率
で光を反射することができ、結果、熱処理装置の熱効率
を向上せしめることができる。
【0022】なお、石英ガラス基材2と板状石英ガラス
被覆体4で形成される反射板1の形態は、平面平板形状
に限らず、ヒータの形状等に合わせて一部曲面を有して
いてもよく、また、板状石英ガラス被覆体4に載置され
るヒータ等の脱落を防止するために、周囲にリング形状
の立ち上がりが設けられたものでもよい。
【0023】次に本発明に係わる反射板1を、半導体ウ
ェーハ熱処理装置、例えば気相成長装置に用いた例を説
明する。
【0024】図4に示すように、気相成長装置11は、
ベース12を有し、このベース12の下面には上方に向
かって伸びる中空円筒体13が取り付けられ、その上端
にヒータ支持部材14が取り付けられている。このヒー
タ支持部材14には絶縁部材15を介して本発明に係わ
る反射板1が載置されている。この反射板1は、石英ガ
ラス被覆体4側を上に向け、すなわち、反射板1に絶縁
部材16を介して取り付けられたヒータ17(通電用配
線は図示せず)に反射面1bを対向させるようにヒータ
支持部材14に載置されている。
【0025】中空円筒体13の下端は、封止部材18に
よって閉じられ、中空円筒体13の内部には封止部材1
8を貫通してヒータ17に接続された給電用配線19が
設けられている。
【0026】さらに、中空円筒体13の周囲を囲むよう
に中空回転軸18が設けられ、中空回転軸18は中空円
筒体13と無関係に回転自在にベース12に取り付けら
れている。
【0027】中空回転軸18の上端は、一部のみを示す
ベルジャ19によってベース12の上面上方に形成され
る反応室20内に伸び、その上端には炭素製の支持円盤
21が固着されている。支持円盤21には石英ガラス、
炭素またはセラミックス製の支持リング22が支持円盤
21と一体的に回転可能に取り付けられている。
【0028】支持リング22は、ヒータ支持部材14、
反射板1およびヒータ17の外周を囲んで、ヒータ17
より上方へ伸びている。
【0029】支持リング22の上端には段部23が形成
され、段部23にリング状のウェーハ保持板24が嵌着
され、ウェーハ保持板24の上面内周寄りに形成された
ウェーハ用段部25内にウェーハWを保持するようにな
っている。ウェーハ保持板24に支持されたウェーハW
は、ヒータ17と好ましくは3mm以上の所定の間隔を
有するように置かれる。
【0030】支持リング22の外周には所定の隙間をも
って円筒状の保温筒26が同心状に配置されている。
【0031】次に本発明に係わる反射板1が取り付けら
れた気相成長装置に用いた半導体ウェーハの熱処理につ
いて説明する。
【0032】ヒータ17に給電し、加熱を行うと共に、
中空回転軸18を回転させ、ウェーハ保持板24および
半導体ウェーハWを回転させる。半導体ウェーハWとウ
ェーハ保持板24はヒータ17によって加熱される。さ
らに、ヒータ17裏面からの光(特に短波長領域の赤外
光)は反射板1の反射面1bによって反射され、この反
射熱とヒータ17からの直接の光との重畳作用によって
効果的に半導体ウェーハWとウェーハ保持板24は加熱
される。また、ヒータ17からの光が反射板1により反
射されるため、反射板1自体の熱量は低下し、外側の断
熱が容易になる。
【0033】ウェーハ保持板24は、ウェーハWを支持
すると共に、ヒータ17によって加熱され、ウェーハW
の外周を加熱して、この外周の温度低下を抑え、ウェー
ハWの中心から外周までの全域にわたり、均一な温度分
布とする役目を有している。
【0034】半導体ウェーハWを所定の気相成長温度に
加熱したところで、反応ガスを図3において、上方から
半導体ウェーハWに向けて流下させることにより気相成
長を行う。
【0035】この半導体ウェーハの熱処理工程におい
て、ヒータ17裏面からの光は、反射板1の反射面1b
によって反射されるが、図3に示すように、反射面1b
は、石英ガラス基材2とTiN膜3に形成され、蒸着面
1aのように面荒れ状態になっておらず、平坦であり、
反射面1bで光の吸収と乱反射が発生せず、高効率で光
を反射することができる。
【0036】また、石英ガラス被覆体4の両面が中心線
平均粗さRa0.05μm以下に鏡面研磨あるいは艶出
し処理された石英ガラスであるので短波長領域の光透過
性に優れており、高効率で光(熱)を反射することがで
きる。さらに、石英ガラス基材2および石英ガラス被覆
体4が石英ガラス製であるので、耐熱性にも優れ、ま
た、気相成長装置11内を汚染することもない。従っ
て、ヒータ17の消費電力量を低減でき、低コストかつ
高純度に半導体ウェーハWの熱処理を行うことができ
る。
【0037】さらに、反射面1bを形成する膜はTiN
膜3であるので、金に比べて安価であるにも拘らず、反
射特性もよく、耐熱性にも優れ、さらに、石英ガラス被
覆体4と石英ガラス基材2を気密的に融着しているの
で、反応ガスによりTiN膜3が侵されることもなく耐
久性がある反射板を提供することができる。また、反射
板1は平板形状の石英ガラス基材2にTiN膜3を形成
し、TiN膜3を、平板形状の両面が中心線平均粗さR
a0.05μm以下に鏡面研磨あるいは艶出し処理され
た石英ガラス被覆体4で覆うので、気相成長装置11に
用いれば、大口径の半導体ウェーハWに対しても均一に
光を反射させることができ、均一かつ効果的に半導体ウ
ェーハWを加熱することができる。
【0038】
【実施例】「試験1」下記に示し、図5に示すように裏
面に反射膜を形成した構造を有する試料について、石英
ガラス表面の短波長域での反射率(%)を調べた。結果
を図5に示す。
【0039】(試料) 実施例 :石英ガラス基材の蒸着面が鏡面でRa0.0
2μm、反射面はTiNで、蒸着面と反対のTiN膜面
で反射させ、両面を鏡面研磨してRaを0.01μmと
し、石英ガラス被覆体あり。
【0040】比較例1:石英ガラス基材の蒸着面が鏡面
でRa0.02μm、反射面はTiNで、蒸着面と反対
のTiN膜面で反射させ、石英ガラス被覆体なし。
【0041】比較例2:石英ガラス基材の蒸着面がズリ
面でRa0.5μm、反射面がTiN、両面を鏡面研磨
させ両面を鏡面研磨してRaを0.01μmとし、石英
ガラス被覆体あり。
【0042】比較例3:石英ガラス基材の蒸着面が鏡面
でRa0.02μm、反射面がTiN、両面を鏡面研磨
してRaを0.01μmとし、石英ガラス被覆体あり、
石英ガラス基材の裏面から投光(実施例の裏面から投
光)。
【0043】従来例 :石英ガラス基材の蒸着面が鏡面
でRa0.02μm、反射面がシート状可撓性黒鉛、石
英ガラス被覆体あり(実施例のTiN膜をグラファイト
に代えたもの)。
【0044】(結果): ・石英ガラス被覆体を有しない比較例1は800nm以
上で、約90%以上の反射率である。
【0045】・実施例は、両面研磨の石英ガラス被覆体
が設けられているが、85%以上と石英ガラス被覆体を
有さない比較例1に近い高反射率を示した。
【0046】・石英ガラス基材の表面を砂目加工によっ
て粗くしたズリ面にTiN膜を形成した比較例2は反射
率が40〜50%と所定粗さの研磨面にTiN膜を形成
した実施例に比べて反射率が劣る。
【0047】・比較例3は、石英ガラス基板の裏面側か
ら投光され、すなわち、TiN膜の蒸着面となる側を反
射面とするため、反射率は40〜50%で、実施例に比
べて劣る。
【0048】・従来例は、反射面を上述のガラス状カー
ボンと同等の反射特性を有するグラファイトとしたもの
であるため、反射率が30〜40%と上記比較例2およ
び比較例3よりもさらに低いものとなった。
【0049】・なお、実施例の反射板において、石英ガ
ラス被覆体の両表面のRaを0.2μmとした以外は、
実施例と同様に製造した反射板の反射率は、500nm
以上の波長全域において、実施例の反射率よりも15〜
25%低い反射率となることが確認された(図示せ
ず)。
【0050】「試験2」上記実施例および比較例1の反
射板を、酸化性雰囲気炉内温度700℃にした熱処理装
置内に5時間放置した。
【0051】比較例1は、Ti膜が酸化され、反射率が
大幅に低下し、かつ、当該膜の剥離が生じ、パーティク
ル要因となることが確認された。これに対し、実施例の
反射板は、外観上何ら変化なく、反射率も熱処理装置内
放置前と同等のものであった。
【0052】
【発明の効果】本発明に係わる反射板によれば、種々の
熱処理装置において、熱効率を向上せしめる光反射特性
に優れ、安価で耐久性がある反射板を提供することがで
きる。
【0053】すなわち、一面が、例えば、鏡面研磨され
中心線平均粗さRaを0.05μm以下とした板状の石
英ガラス基材にTiN膜を形成し、このTiN膜を、両
面がRa0.05μm以下の板状石英ガラス被覆体で覆
うことにより、光反射特性に優れた反射板が得られ、こ
の反射板を用いることで、ヒータの消費電力量を低減で
きて被処理物である、例えば、半導体ウェーハを安価に
熱処理することが可能になり、さらに、石英ガラス基材
および石英ガラス被覆体が石英ガラス製であるので、半
導体ウェーハを汚染することもなく、耐熱性に優れて耐
久性がある反射板を提供することができる。
【0054】また、TiN膜は、化学蒸着法により石英
ガラス基材上に形成されるので、容易かつ大量に強硬な
反射膜を得ることができる。
【0055】また、石英ガラス被覆体は、石英ガラスの
気密的融着により石英ガラス基材に張り合わされている
ので、反応ガスによりTiN膜が侵されることもなく、
耐久性があり、さらに、500℃以上でも使用が可能な
反射板が得られる。
【0056】また、TiN膜の石英ガラス基材への蒸着
面と反対の面が反射面になるように熱処理装置のヒータ
に向けて用いるので、TiN膜が化学蒸着法により石英
ガラス基材上に形成されるにも拘らず、反射板に特に優
れた光反射特性を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる反射板の断面図。
【図2】図2(a)〜(d)は本発明に係わる反射板の
製造工程を示す説明図。
【図3】図1のA部を拡大して示す説明図。
【図4】本発明に係わる反射板を気相成長装置に用いた
例を示す説明図。
【図5】本発明に係わる反射板の短波長領域での反射率
の試験結果を示す結果図。
【図6】従来の反射板を気相成長装置に用いた例を示す
説明図。
【符号の説明】
1 反射板 1a 蒸着面 1b 反射面 2 石英ガラス基材 2a 一面 2a 凹部 2a 肉厚部 3 TiN膜 4 石英ガラス被覆体 4a 外周部 9 CVD炉 11 気相成長装置 12 ベース 13 中空円筒体 14 ヒータ支持部材 15 絶縁部材 16 絶縁部材 17 ヒータ 18 封止部材 19 給電用配線 18 中空回転軸 19 ベルジャ 20 反応室 21 支持円盤 22 支持リング 23 段部 24 ウェーハ保持板 25 ウェーハ用段部 26 保温筒 W 半導体ウェーハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外谷 栄一 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 金 富雄 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 斎藤 紀彦 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 瀬古 順 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 横山 秀幸 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (72)発明者 斎藤 孝規 神奈川県津久井郡城山町町屋1−2−41 東京エレクトロン東北株式会社内 Fターム(参考) 2H042 DA01 DA12 DA18 DC03 DC09 DE06 5F045 AA03 AA04 DP03 DQ10 EK13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面を中心線平均粗さRaが
    0.05μm以下とした板状の石英ガラス基材と、この
    面に形成されたTiN膜と、このTiN膜を覆い、前記
    石英ガラス基材に一体に張り合わされ、両面を中心線平
    均粗さRaが0.05μm以下とした板状石英ガラス被
    覆体とを有することを特徴とする反射板。
  2. 【請求項2】 上記TiN膜は、化学蒸着法により石英
    ガラス基材上に形成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の反射板。
  3. 【請求項3】 上記石英ガラス被覆体は、石英ガラスの
    気密的融着により、石英ガラス基材に張り合わされてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の反射板。
  4. 【請求項4】 上記TiN膜の石英ガラス基材への蒸着
    面と反対の面が熱処理装置のヒータに対面する反射面と
    することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載の反射板。
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