JP2002005824A - 分光測定装置 - Google Patents

分光測定装置

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JP2002005824A JP2001148633A JP2001148633A JP2002005824A JP 2002005824 A JP2002005824 A JP 2002005824A JP 2001148633 A JP2001148633 A JP 2001148633A JP 2001148633 A JP2001148633 A JP 2001148633A JP 2002005824 A JP2002005824 A JP 2002005824A
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玲 森本
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常則 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より広い波長範囲にわたってリアルタイムで
分光測定が可能な分光測定装置を提供する。 【構成】 回折格子板35を有する第1の分光光学系3
0は、所定の波長範囲にわたって分光測定を行うことが
でき、受光素子38から測定信号をリアルタイムで得る
ことができる。さらに、第2および第3の分光光学系5
0,60は、フィルタ53,54,64,66によって
所定の各中心波長を有する準単色光を得て、受光素子5
5,56,65,66から測定信号をリアルタイムで得
ることができる。これによって、所定の波長範囲の分光
及び4種類の準単色光の輝度をリアルタイムで測定する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定体からの光を分
光し測定する分光測定装置に関し、特にその分光可能な
波長範囲を広くしたものである。
【0002】
【従来の技術】分光測定のための分光光度計において
は、反射型の回折格子が多く用いられている。この反射
型の回折格子ではその溝表面にブレーズ角を形成して回
折効率の向上を図っている。しかし、このような回折格
子はブレーズ波長に対して最適化しているから、広い波
長範囲にわたって高い効率を得ることは困難である。
【0003】そこで、従来の分光光度計では、測定する
ことのできる波長範囲を広げるため、測定中にブレーズ
波長の異なる回折格子を機械的に切り換えるようにして
いる。
【0004】また、一定の離れた位置にある被測定体か
らの光を分光して受光部でその分光輝度に対応した信号
を得て、その信号から必要な情報信号を得ることのでき
る分光測定装置を用いることによって、リアルタイムに
様々な動作を行なわせるようにした装置が開発されてい
る。その一例として、本願の出願人が特開平1−301
147号公報で開示した青果物の品質測定装置を説明す
る。
【0005】図7に上述の品質測定装置の概略図を示
す。この装置は、被測定体103(例えば青果物)をx
方向に移送するベルトコンベア100、被測定体103
に光を照射する光源101、被測定体103からの反射
光を分光する分光器102、分光器102からの光を受
光する受光装置104、受光装置104からの信号を処
理する信号処理装置105、および測定された青果物1
03の品質選別を信号処理装置105からの信号によっ
て行う選別装置106をそれぞれ備えている。
【0006】以上のような装置においては、測定は青果
物1個当り例えば約0.5秒以下で行なわれる。したがっ
て、分光器102および受光装置104における分光測
定はリアルタイムで行う必要がある。また、図7に示す
装置では、例えば青果物の糖度を測定するために所定の
波長範囲にわたってその反射光を分光しなければならな
い場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような必要な広
い測定波長範囲を得るために、分光器102において回
折格子板を上述のように別の回折格子板に機械的に切り
換える方法があるが、この方法によればリアルタイムで
測定を行うことができない。また、一般的な分光測定装
置には熱源となる電源部および光源とが存在し、これら
を単一の箱体内に納めた場合、箱体内の温度が上昇し、
使用環境に応じた制御が困難である。
【0008】本発明の目的は、広い波長範囲にわたって
リアルタイムで分光測定することのできるかつ、一定温
度で操作し得る分光測定装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る分光測定装置は、第1の開口部を有す
る箱体からなる外形を有し、被測定体に対する光の照射
と被測定体を介した後の照射光の入射を第1の開口部を
遮蔽する第1の透明板を介して行い、第1の透明板より
入射した光を分光し測定する分光測定装置において、箱
体は第1、第2および第3の室を具備し、第1の室は、
電源部および第1の温度制御装置を有し、第2の室は、
第1および第3の室とは空間的に分離され、分光手段と
光センサ手段とを有する複数の分光光学系と、第2の温
度制御装置と、第2の開口部と、前記第2の開口部を遮
蔽する第2の透明板を有し、第3の室は、第1の開口部
と第2の開口部との間にその一部が配置されて第1の室
と空間的に連通し、光源を有し、第3の室は第1の室と
の間に配置されたファンによって空気の流れを生じさせ
てその内部の温度を第1の室内部の温度と均一化すると
共に第1の温度調節装置によって内部の温度を制御し、
第2の室内部の温度は第2の温度調節装置によって第1
および第3の室内部の温度とは独立に制御され、分光手
段の各々の分光し得る波長範囲はそれぞれ異なり、第1
の透明板を介して入射した光はさらに第2の透明板を介
して各分光光学系入射し、分光光学系各々に対して入射
する該被測定体を介した後の照射光の光軸は、被測定体
もしくはその近傍で互いに交錯することを特徴としてい
る。なお、被測定体からの光を分光し測定する分光測定
装置において、分光手段と光センサ手段とをそれぞれが
含む複数の分光光学系を具備し、前記各分光光学系へ光
が入射するそれぞれの光軸は前記被測定体もしくはその
近傍で互いに交差し、前記各分光手段が分光し得る波長
範囲はそれぞれ異なるように構成されても良い。
【0010】また、前記複数の分光光学系の少なくとも
一方は前記分光手段として回折格子を備えるとともに他
方は前記分光手段として準単色光を測定するためのフィ
ルタを備えても良い。
【0011】また、前記フィルタを備える前記分光光学
系は、入射光を少なくとも二方向に分割する光分割手段
と、異なる波長の準単色光をそれぞれ測定するための複
数の前記フィルタと、これらのフィルタに対応した複数
の前記光センサ手段とを具備し、前記分割された一方向
の光が一方の前記フィルタに入射しかつ他方向の光が他
方の前記フィルタに入射するように構成されても良い。
【0012】また、被測定体からの光を分光し測定する
ための分光光学系を備える分光測定装置において、前記
分光光学系は、分光手段と光センサ手段とをそれぞれが
含む複数の光学系と、前記分光光学系に入射した光を少
なくとも二方向に分割するための光分割手段とを具備
し、前記分割された一方向の光が一方の前記光学系に入
射しかつ他方向の光が他方の前記光学系に入射し、前記
各分光手段が分光し得る波長範囲はそれぞれ異なるよう
に構成されても良い。
【0013】
【作用】本発明によれば、一定温度下で、分光し得る波
長範囲がそれぞれ異なる複数の分光手段が備えられ、こ
れらの分光手段に被測定体からの光が同じように入射す
るから、各光センサ手段によって各波長範囲における分
光輝度をリアルタイムに測定できる。
【0014】さらに本発明によれば、一定温度下で、光
分割手段によって少なくとも二方向に分割された光が、
各光学系に入射して各分光手段によって異なった波長範
囲にわたってそれぞれ分光され、各光センサ手段によっ
て各波長範囲における分光輝度をリアルタイムに測定で
きる。
【0015】従って、上記いずれの分光測定装置におい
ても、より広い波長範囲にわたってリアルタイムに分光
測定を行うことが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による実施例を図面を参照しな
がら説明する。実施例1 本実施例1の分光測定装置の内部を側面から見た図を図
1に、同じく上面から見た図を図2にそれぞれ示す。ま
た、分光測定装置の正面図を図3に示す。図1および図
2に示すように、分光測定装置の箱体2内には、変圧
器、抵抗等から構成される電源部(図示省略)等を含む
第1の室11と、第1、第2および第3の分光光学系3
0,50,60を含む第2の室12と、被測定体1に光
を照射するための光源21a、21bおよび校正装置2
5等を含む第3の室13とが形成されている。第1の室
11はほぼ密閉され、また、第1および第3の室11、
13は外気からほぼ遮断される構造となっている。な
お、第1と第3の室11、13は、後述のように連通さ
れており、ほぼ同一の空間を構成している。また、第2
の室12および第3の室13は外部からの光が、各開口
部40,41からしか入射しないように構成されてい
る。
【0017】第1の室11は第1の温度制御装置15を
備え、第2の室12は第2の温度制御装置16を備えて
いる。第1の室11と第3の室13との間には、図2に
示すように2つのファン20a、20bが設けられてい
る。第1の温度制御装置15は第1の室11が一定温度
に達したときに作動し、一定温度以下となったときに停
止するようなON/OFF制御法による構成である。第
2の温度制御装置16はPID(比例積分微分)制御法
による構成であって、正確に第2の室12内の温度を制
御する。この第2の温度制御装置16は外気に対して温
度調節を行い、加熱および冷却を行うことができるよう
に構成されている。また、第1の温度制御装置15は、
第2の温度制御装置16よりもラフな温度調節を行う構
成でよい。
【0018】第2の室12および第3の室13は、第1
の室11の上部に位置し、第3の室13は第2の室12
の前面側に位置している。下部に位置する第1の室11
と上部に位置する第3の室とは、図2に示すように箱体
2の両側面側に設けられた開口3および4によって連通
されている。従って、ファン20aおよび20bによっ
て第1の室11から第3の室13の上方へ図1の矢印m
方向へ空気が上昇させられ、この空気は第3の室13の
天井で矢印n方向へ流れ、第2の室12の両側面を通っ
て開口3、4に向って矢印m’方向へ下降する。このよ
うにして、第1の室11内で温度調節された空気は、強
制的に対流させられ、第3の室13を通って再び第1の
室11に戻るように循環するから、第1の室11のみな
らず第3の室13の温度制御も第1の温度制御装置15
によって行うことが可能となる。このようにして、熱発
生源である電源部および光源21a、21bに起因する
室11および13内の温度上昇が一定温度に制限され
る。
【0019】第2の室12は、比較的厚みのある外壁1
2aによって第1および第3の室11,13から隔離さ
れて密閉構造とされている。この外壁12a内には第2
の室12の周囲のほぼ全面にわたって断熱材17が充填
されて断熱構造を構成している。第2の室12内には複
数の分光光学系30,50,60を収容するための内箱
12bがさらに設けられている。なお、各分光光学系3
0,50,60に光を入射させるために外壁12aには
開口部40が設けられているが、この開口部40は透光
板39によって覆われて密閉されている。
【0020】図1に示すように、第1の分光光学系30
は、第1の対物レンズ31、ミラー32、凹面鏡33、
ミラー34、回折格子板35、凹面鏡36、シリンドル
カルレンズ37および受光素子38から構成されてい
る。
【0021】さらに、図1に示すように、第2の室12
の内箱12b内には第2の分光光学系50および第3の
分光光学系60が収容されている。図4は、これらの第
2および第3の分光光学系50,60の概略な構成をよ
り詳細に示す側面図である。図1および図4において
( )内の符号は第3の分光光学系60の各光学要素を
表わす。
【0022】図4に示すように、第2の光学系50は、
第2の対物レンズ51、ハーフミラー52、第1の干渉
フィルタ53、第1の受光素子55、第2の干渉フィル
タ54および第2の受光素子56から構成されている。
同様に、第3の光学系60は、第3の対物レンズ61、
ハーフミラー62、第3の干渉フィルタ63、第3の受
光素子65、第4の干渉フィルタ64および第2の受光
素子66から構成されている。
【0023】図1および図2に示すように、各分光光学
系30、50および60は、それぞれ被測定体1を指向
しておりそれぞれの光軸a、b、cが被測定体1の表面
の一点で交差するように構成されている。被測定体1か
らの反射光は各光軸a、b、cに沿って各分光光学系の
第1〜第3の対物レンズ31,51,61にそれぞれ入
射する。また、図3に示すように、各分光光学系30,
50,60の対物レンズ31,51,61は、それらの
各中心が略正三角形を形成するような位置に配置されて
いる。
【0024】次に、上述のような第1〜第3の分光光学
系30,50,60の動作について説明する。その中心
が光軸a上にある第1の分光光学系30の第1の対物レ
ンズ31に入射した光は、図1に示すようにミラー32
で凹面鏡33に向けて鋭角的に反射し、凹面鏡33で平
行光となってミラー34に入射しこのミラー34でほぼ
直角に回折格子板35に向けて反射する。回折格子板3
5において回折されて分光された光は、凹面鏡36に入
射しこの凹面鏡36からシリンドリカルレンズ37を介
して光センサ部としての受光素子38に入射する。な
お、受光素子38はライン状のセンサとして構成されて
おり、所定の波長範囲(例えば、400〜1000nm)
にわたって分光輝度を測定する。
【0025】上述の分光光学系30はミラー34を中心
にして光学要素(31,32,33)と他の光学要素
(37,36,35)とがほぼ対称な関係で配置されて
おり、入射した光が受光素子38に至るまでクロスしな
いように構成されている。これによってコンパクトで迷
光の少ない分光光学系とすることができる。なお、シリ
ンドリカルレンズ37は、ライン状のセンサである受光
素子38に対して、光軸と直角方向(ライン状のセンサ
の長手直角方向)に効率よく集光するために用いてい
る。
【0026】その中心が光軸b上にある第2の分光光学
系50の第2の対物レンズ51に入射した光は、図4に
示すように、第1のハーフミラー52で二方向に分割さ
れる。このハーフミラー52を透過して光軸b上を直進
した光は第1の干渉フィルタ53に入射して、この干渉
フィルタ53で所定の波長領域の光のみが選択的に透過
して、準単色光となる。この準単色光が第1の受光素子
55に入射して、その輝度が測定される。また、ハーフ
ミラー52で光軸bの直角方向に反射した光は第2の干
渉フィルタ54に入射して、上述と同じようにして、別
の準単色光を得る。この準単色光が第2の受光素子56
に入射してその輝度が測定される。
【0027】全く同様にして、その中心が光軸c上にあ
る第3の分光光学系60の第3の対物レンズ61上に入
射した光から、各光学要素62,63,64,65,6
6によってさらに2種類の準単色を得て、それらの輝度
が測定される。
【0028】上述のように2つの分光光学系50,60
によればハーフミラー52,62を用いることによって
各対物レンズ51,61にそれぞれ入射した光から2種
類づつ、計4種類の中心波長を有する準単色光をぞれぞ
れ得ることができる。
【0029】例えば、上述のような第1の分光光学系3
0によって400〜1000nmの波長範囲の分光輝度を
測定でき、また第2の分光光学系50によって、300
±10nmおよび750±10nmを中心波長とする準単色
光の各輝度を測定でき、さらに第3の分光光学系60に
よって、1400±10nmおよび750±10nmを中心
波長とする準単色光の各輝度を測定できる。なお、以上
の波長範囲および準単色光の中心波長は、必要に応じて
(例えば、図7で説明した青果物103の糖度測定にお
いて必要となる分光波長領域によって)任意に設定でき
る。
【0030】従って、分光測定において必要な波長範囲
の分光および必要な中心波長の準単色光の各輝度を各受
光素子38,55,56,65,66で測定することに
よって、従来のように回折格子を機械的に切り換えるよ
うな操作なしでリアルタイムで必要な情報信号を得るこ
とが可能となる。
【0031】なお、第2の分光光学系50の一方の受光
素子および第3の分光光学系60の一方の受光素子でそ
れぞれ、例えば上述のように750±10nmの中心波長
の準単色の輝度を測定し、これらの輝度から得られる各
信号を第1の分光光学系30からの信号と比較するため
の参照信号として用いることもできる。
【0032】次に、第3の室13内の光源21a、21
bおよび校正装置25について説明する。図5は被測定
体1、光源21a、21b、校正装置25および第1の
対物レンズ31等の光学的配置を概略的に示す斜視図で
ある。
【0033】図5に示すように、第3の室13内の光源
21a、21bは、これらの光が板22a、22b、凸
レンズ23a、23bおよびミラー24a、24bをそ
れぞれ介して二方向から被測定体1に照射されるように
構成されている。そして、被測定体1からの反射光が各
光軸a,b,cに沿って上述の第1〜第3の分光光学系
30,50,60の各対物レンズ31,51,61に入
射する。なお、光源21a,21bは例えばハロゲンラ
ンプのような白色光源である。
【0034】第3の室13内には、図5に示すような校
正装置25が設けられており、この校正装置25は、ベ
ース板26上に一対のミラー27a,27bおよび光透
過拡散板28を備えている。なお、ベース板26には一
点鎖線で示すようにミラー27a、27bを囲むように
遮光板29を設けてもよい。
【0035】上述の校正装置25は、分光測定装置の校
正時には図示省略の校正装置上昇下降機構によって図3
の矢印V方向に上昇するように構成されている。校正装
置25は所定の高さだけ上昇して図5の破線で示す校正
位置で停止する。この破線で示す校正位置において、光
源21a、21bから出射しミラー24a,24bで被
測定体1に向けて反射された各光は、校正装置25のミ
ラー27a、27bでそれぞれ遮られ、ミラー27a,
27bから光透過拡散板28に向って反射するように構
成されている。そして、この光透過拡散板28からの光
が、光軸a,b,cに沿って各対物レンズ31,51,
61に入射して校正を行う。これによって、分光測定装
置における校正を精度および再現性がよくかつ簡単に自
動的に行うことができる。なお、光透過拡散板28のほ
ぼ中心を光軸aが通り、この中心から両側にそれぞれ一
定距離のところで光軸bおよびcがそれぞれ通る。光透
過拡散板28は、例えばスリガラス状のフロスト型のも
のを用いることができる。
【0036】図1に示すように、第2の室12内の内箱
12の下部には制振部材18が設けられており、外部
(第1の室11等)からの振動が第2の室12内の各分
光光学系30、50、60に伝わるのを抑制できる。こ
れによって分光光学系30、50、60の各光学要素が
振動して不測に測定誤差が生じることを効果的に防止で
きる。なお、箱体2の下部にはベース部材19が設けら
れているが、装置の外部からの振動を抑制するためにこ
のベース部材19を制振材料で構成してもよい。
【0037】第3の室13の前面には、光軸a,b,c
上の光が通過するように開口部41が設けられており、
この開口部41は透光板42によって覆われており、第
3の室13は外気とはほぼ遮断される。
【0038】以上のように、本実施例1の分光測定装置
によれば、各分光光学系30,50,60では、外界の
影響(温度変化、ダスト、振動等)をほぼ除去し得て、
正確な分光測定が可能となる。しかも、従来のものより
もより広い波長範囲にわたってリアルタイムで分光測定
を行うことができる。
【0039】実施例2 次に実施例2について説明する。図6は、本実施例2の
分光光学系の概略的な配置を示す平面図である。図6に
示す分光光学系70は、被測定体からの光が通る光軸a
上に中心を有する対物レンズ71、入射スリット72、
ミラー73、凹面鏡74およびハーフミラー75を備え
ている。
【0040】分光光学系70は、さらに第1の光学系8
0および第2の光学系90を備え、第1の光学系80は
第1の回折格子板82、凹面鏡83および第2の受光素
子84から構成されている。第2の光学系90はミラー
91、第2の回折格子板92、凹面鏡93および第2の
受光素子94から構成されている。なお、この分光光学
系70には、図6に示すように遮光板99が配置されて
おり迷光を除去している。
【0041】上述のような分光光学系70では、被測定
体1からの光は、対物レンズ71、入射スリット72を
通ってミラー73で鋭角的に反射して凹面鏡74で平行
光とされてからハーフミラー75に入射する。ハーフミ
ラー75で二方向に分割された光のうち、ハーフミラー
75を直進した光は第2の光学系のミラー91に入射
し、ハーフミラー75で直角に反射した光は第1の光学
系80の回折格子板82に入射する。
【0042】第1の光学系80に上述のように入射した
光は回折格子板82で回折されて分光され、この分光さ
れた光が凹面鏡83に入射し、その反射光が第1の受光
素子84に入射する。この受光素子84で所定の波長範
囲の分光輝度が測定され、リアルタイムで必要な信号を
得ることができる。
【0043】また、第2の光学系90に入射した光はミ
ラー91でほぼ直角に反射して第2の回折格子板92に
入射する。この回折格子板92で回折され分光された光
は凹面鏡93に入射し、その反射光が第2の受光素子9
4に入射する。この受光素子84で所定の波長範囲の分
光輝度が測定され、リアルタイムで必要な信号を得るこ
とができる。
【0044】上述の各光学系80,90によれば、第1
および第2の回折格子板82,92の光回折波長範囲を
適当に選択することによって、より広い波長範囲の分光
測定が可能となる。しかも、ハーフミラー75を用いる
ことによって、対物レンズ72、入射スリット72、ミ
ラー73および凹面鏡74を両光学系80,90におい
て共用できるから、より広い波長範囲の分光測定が可能
な分光光学系をコンパクトに構成することができる。
【0045】例えば、上述の各光学系80,90におい
て、第1の光学系80で350〜750nmの波長範囲
を、第2の光学系90で900〜1500nmの波長範囲
をそれぞれ分光測定できる。従って、両光学系80,9
0によって350〜1500nmの広い波長範囲の分光測
定がリアルタイムで行うことができる。また、これによ
って、測定波長範囲が狭くかつその上限・下限近くで測
定精度が悪いといった従来の装置における欠点を除去で
き、広い波長範囲にわたって精度のよい測定ができる。
【0046】上述の分光光学系70は、例えば実施例1
で説明した分光光学装置において用いることができ、第
2の室12の内箱12b内に配置することができる。こ
の場合、実施例1における第2および第3の分光光学系
50,60は除いてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の分光測定装置は上述のように構
成されているので、より広い波長範囲にわたってリアル
タイムで分光測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の分光測定装置の側面図
である。
【図2】図1に示す分光測定装置の上面図である。
【図3】図1に示す分光測定装置の正面図である。
【図4】図1に示す分光測定装置の第2および第3の分
光光学系を概略的に示す側面図である。
【図5】図1に示す分光測定装置についての、被測定
体、校正装置、光源および第1の分光光学系の対物レン
ズ等の光学的配置を概略的に示す斜視図である。
【図6】本発明による実施例2の分光光学系を概略的に
示す図である。
【図7】従来例の青果物の品質測定装置を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 被測定体 30,50,60 分光光学系 35 回折格子板(分光手段) 38,55,56,65,66 受光素子(光センサ手
段) 52,62 ハーフミラー(光分割手段) 53,54,63,64 干渉フィルタ(分光手段) 70 分光光学系 75 ハーフミラー(光分割手段) 80,90 光学系 82,92 回折格子板(分光手段) 84,94 受光素子(光センサ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/85 G01N 21/85 A Fターム(参考) 2G020 BA20 CA03 CB04 CB26 CC04 CC27 CD06 CD12 CD24 2G051 AA33 AB20 BA02 CA03 CB01 2G059 AA01 BB11 CC20 DD12 DD17 EE02 EE12 HH01 HH02 JJ02 JJ03 JJ05 JJ11 JJ13 JJ14 JJ26 KK04 MM14 NN02 NN03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の開口部を有する箱体からなる外形
    を有し、被測定体に対する光の照射と被測定体を介した
    後の前記照射光の入射を前記第1の開口部を遮蔽する第
    1の透明板を介して行い、前記第1の透明板より入射し
    た光を分光し測定する分光測定装置において、 前記箱体は第1、第2および第3の室を具備し、 前記第1の室は、電源部および第1の温度制御装置を有
    し、 前記第2の室は、前記第1および第3の室とは空間的に
    分離され、分光手段と光センサ手段とを有する複数の分
    光光学系と、第2の温度制御装置と、第2の開口部と、
    前記第2の開口部を遮蔽する第2の透明板を有し、 前記第3の室は、前記第1の開口部と第2の開口部との
    間にその一部が配置されて前記第1の室と空間的に連通
    し、光源を有し、 前記第3の室は前記第1の室との間に配置されたファン
    によって空気の流れを生じさせてその内部の温度を前記
    第1の室内部の温度と均一化すると共に前記第1の温度
    調節装置によって前記内部の温度を制御し、前記第2の
    室内部の温度は前記第2の温度調節装置によって前記第
    1および第3の室内部の温度とは独立に制御され、 前記分光手段の各々の分光し得る波長範囲はそれぞれ異
    なり、 前記第1の透明板を介して入射した光はさらに前記第2
    の透明板を介して前記各分光光学系入射し、前記分光光
    学系各々に対して入射する該被測定体を介した後の前記
    照射光の光軸は、前記被測定体もしくはその近傍で互い
    に交錯することを特徴とする分光測定装置。
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