JP2002005743A - 色抽出装置及び色抽出方法 - Google Patents

色抽出装置及び色抽出方法

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JP2002005743A
JP2002005743A JP2000181615A JP2000181615A JP2002005743A JP 2002005743 A JP2002005743 A JP 2002005743A JP 2000181615 A JP2000181615 A JP 2000181615A JP 2000181615 A JP2000181615 A JP 2000181615A JP 2002005743 A JP2002005743 A JP 2002005743A
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Takaaki Nishi
隆暁 西
Masabumi Yoshizawa
正文 吉澤
Eiji Fukumiya
英二 福宮
Shogo Hamazaki
省吾 濱崎
Hiroyuki Yoshida
裕之 吉田
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Japan Science and Technology Agency
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレーターの負担を軽減するとともに、精
度の高い色抽出を可能とする色抽出装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 抽出対象の色を含むように基準抽出色集
合1を生成する。入力画像から基準抽出色集合1に属す
る色を持つ画素を抽出し、抽出色画像を生成する。画像
平面上の抽出対象に外接する矩形を基準外接矩形とし、
これを拡大、縮小した最大、最小矩形を入力する。最小
矩形と最大矩形との間にある抽出領域5の色を含むよう
に核抽出色集合11を生成し、間にない抽出領域7の色
を含むようにノイズ色集合9を生成し、核抽出色集合1
1の周辺の色集合を周辺抽出色集合13とする。(周辺
抽出色集合13−ノイズ色集合9)+(核抽出色集合1
1)を求め、これを、抽出色集合とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像に対し
て色抽出を行うに際して、抽出色の抽出漏れを防ぎ、不
要な色の誤抽出を防止して、抽出色集合を設定する色抽
出装置及び色抽出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の色抽出方法としては、以下に示す
第一から第四の従来技術がある。
【0003】第一の従来技術は、モニタ等に表示したカ
ラー画像中の、抽出すべき色が表示されている範囲を、
オペレータがマウスやペンなどのポインティングデバイ
スを用いて囲むことにより指定する。
【0004】第二の従来技術は、RGB値で示される色
を直接指定する。第三の従来技術は、色相、彩度、明度
のパラメータを用いて色を指定する。
【0005】上述した第一から第三の従来技術では、以
下のような問題点がある。第一の従来技術では、オペレ
ータの作業が煩雑であり負荷が大きい。第二の従来技術
では、人間の直感と合わない。第三の従来技術では、パ
ラメータが多いため指定が難しい。
【0006】また、第一から第三の従来技術のいずれに
おいても、ノイズによるバラツキにより、必要な範囲の
色を抽出色として指定することは難しく、また、不要な
色を抽出したり、抽出し残しがある際、抽出色の再設定
の際のフィードバックを直感的に行えないという問題点
があった。
【0007】このような問題点を解決するための技術
が、第四の従来技術であり、特開平5−128224号
公報に記載されている。第四の従来技術は、抽出色及び
ノイズ色の指定や再設定のフィードバックを直感的に行
えるようにしている。
【0008】以下、図面を用いて第四の従来技術を説明
する。図13は、第四の従来技術における色抽出装置の
機能ブロック図である。図13に示すように、この色抽
出装置は、画像記憶手段500、抽出色集合設定手段5
10、ノイズ色集合設定手段520、色抽出手段530
及び抽出色集合記憶手段540を具備する。
【0009】画像記憶手段500は、色抽出を行うカラ
ー画像を記憶する。抽出色集合設定手段510は、抽出
色集合を設定する。ノイズ色集合設定手段520は、ノ
イズ色集合(削除したい色が属する色集合)を設定す
る。抽出色集合設定手段510及びノイズ色集合設定手
段520によって、それぞれ設定された抽出色集合及び
ノイズ色集合は、抽出色集合記憶手段540により記憶
される。
【0010】色抽出手段530は、カラー画像から、抽
出色集合に属する色を持つ画素を抽出し、抽出色画像を
生成する。生成された抽出色画像は、画像記憶手段50
0に記憶される。この抽出色画像を確認し、不満足なら
ば、さらに抽出色集合あるいはノイズ色集合の設定を行
い、抽出色集合あるいはノイズ色集合の更新が行われ
る。
【0011】次に、図14に示すフローチャートを使っ
て、第四の従来技術における色抽出装置の動作を説明す
る。まず、ステップS1において、オペレータが、モニ
タとポインティングデバイスを用いて、画素(一点)を
指定する。
【0012】ステップS2では、色空間において、ステ
ップS1で指定した画素の持つ色の周辺の色(周辺色)
を指定する。具体的には、色空間において、三次元の立
体の大きさを指定する。例えば、立体を球とすると、ス
テップS1で指定された画素の色を球の中心としたとき
の球の半径をパラメータとして入力する。
【0013】ステップS3において、抽出色集合設定手
段510は、ステップS1で指定された画素の持つ色を
中心とし、ステップS2で指定された半径を持つ球によ
って定められる範囲を抽出色集合として設定する。
【0014】ステップS4において、色抽出手段530
は、カラー画像から、ステップS3で設定した抽出色集
合に属する色を持つ画素を抽出し、抽出色画像を生成す
る。
【0015】ステップS5において、オペレータは、生
成された抽出色画像を視認し、抽出漏れをした色が無い
か否かを確認する。そして、抽出漏れがあれば、ステッ
プS1へ戻り、ステップS1からS5の処理を行う。抽
出漏れがなくなるまで、この処理を繰り返す。一方、抽
出漏れがなければ、次のステップS6へ進む。
【0016】ステップS6において、オペレータは、抽
出しすぎた色が無いか否かを確認し、無ければ処理を終
了する。一方、抽出しすぎた色があればステップS7へ
進み、以降、抽出しすぎた色を持つ画素に対して、ステ
ップS7からステップS10までの処理を順次行う。
【0017】なお、ステップS7の画素の指定は、ステ
ップS1と同様であり、ステップS8の周辺色の指定
は、ステップS2と同様であり、ステップS9のノイズ
色集合の設定は、ステップS3と同様である。そして、
ステップS10は、抽出色画像から、ノイズ色集合に属
する色を削除することにより、新たな抽出色画像の生成
を行う。
【0018】ステップS11において、オペレーター
は、色の削除漏れがないか否かを確認し、なければ処理
を終了する。一方、色の削除漏れがあれば、ステップS
7へ戻り、ステップS7からS11の処理を行う。抽出
しすぎた色がなくなるまで、この処理を繰り返す。
【0019】以上のように、第四の従来技術において
は、オペレータが、カラー画像中の画素の指定(一点の
指定)及び、当該画素の持つ色の周辺色の指定(一つの
パラメータの指定)を行うことにより、抽出色集合の設
定を行う。また、ノイズ色集合の設定についても同様の
操作で行うことができる。
【0020】このため、第四の従来技術は、直感的に、
抽出色集合及びノイズ色集合の指定が行える。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抽出色
集合とノイズ色集合を詳細に設定するためには、オペレ
ータが、抽出色集合の指定、色抽出を実行した結果の確
認、抽出色集合の追加、ノイズ色集合の指定という操作
を繰り返す必要があり、オペレータの負荷は、依然とし
て大きいという問題点があった。
【0022】また、動画においては、抽出したい対象の
色は、各フレームで微妙に変わっていくが、抽出色集合
を狭く設定すると、抽出漏れが生じる。一方、抽出色集
合を広く設定すると、ノイズが出る。
【0023】そこで、本発明は、オペレーターの負担を
軽減するとともに、精度の高い色抽出を可能とする色抽
出装置及び色抽出方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラー画像を
記憶する画像記憶手段と、抽出対象の色に基づいて、基
準抽出色集合を生成する基準抽出色集合生成手段と、カ
ラー画像から、基準抽出色集合に属する色を持つ画素を
抽出して、抽出色画像を生成する色抽出手段と、抽出色
画像に表れる各領域が、抽出対象領域かノイズ領域か
を、判定する領域判定手段と、抽出対象領域と判定され
た領域の色に基づいて、核抽出色集合を生成し、ノイズ
領域と判定された領域の色に基づいて、ノイズ色集合を
生成し、かつ、核抽出色集合の周辺の色集合を周辺抽出
色集合として生成し、周辺抽出色集合からノイズ色集合
を除いた色集合と、核抽出色集合との、和集合を抽出色
集合とする抽出色集合設定手段とを具備する。
【0025】この構成において、抽出対象領域と判定さ
れた領域の色に基づいて生成した核抽出色集合を必ず抽
出色集合に含めながら、核抽出色集合の周辺の色集合
(周辺抽出色集合)から、ノイズ領域と判定された領域
の色に基づいて生成されたノイズ色集合を削除した色集
合をも抽出色集合としている。このため、オペレーター
による繰り返し操作を行うことなく、抽出漏れを防ぎな
がら、抽出しすぎを防止できる。同様の理由から、ロバ
スト性の高い色抽出を行うことができる。また、同様の
理由から、動画に対して色抽出を行う場合に、上記効果
は特に顕著に現れる。
【0026】すなわち、本発明においては、オペレータ
ーの負担を極力軽減できるとともに、精度の高い色抽出
が可能である。
【発明の実施の形態】請求項1記載の色抽出装置は、カ
ラー画像を記憶する画像記憶手段と、抽出対象の色に基
づいて、基準抽出色集合を生成する基準抽出色集合生成
手段と、カラー画像から、基準抽出色集合に属する色を
持つ画素を抽出して、抽出色画像を生成する色抽出手段
と、抽出色画像に表れる各領域が、抽出対象領域かノイ
ズ領域かを、判定する領域判定手段と、抽出対象領域と
判定された領域の色に基づいて、核抽出色集合を生成
し、ノイズ領域と判定された領域の色に基づいて、ノイ
ズ色集合を生成し、かつ、核抽出色集合の周辺の色集合
を周辺抽出色集合として生成し、周辺抽出色集合からノ
イズ色集合を除いた色集合と、核抽出色集合との、和集
合を抽出色集合とする抽出色集合設定手段とを具備す
る。
【0027】この構成において、抽出対象領域と判定さ
れた領域の色に基づいて生成した核抽出色集合を必ず抽
出色集合に含めながら、核抽出色集合の周辺の色集合
(周辺抽出色集合)から、ノイズ領域と判定された領域
の色に基づいて生成されたノイズ色集合を削除した色集
合をも抽出色集合としている。このため、オペレーター
による繰り返し操作を行うことなく、抽出漏れを防ぎな
がら、抽出しすぎを防止できる。同様の理由から、ロバ
スト性の高い色抽出を行うことができる。また、同様の
理由から、動画に対して色抽出を行う場合に、上記効果
は特に顕著に現れる。
【0028】すなわち、本発明においては、オペレータ
ーの負担を極力軽減できるとともに、精度の高い色抽出
が可能である。
【0029】請求項2記載の色抽出装置では、領域判定
手段は、抽出色画像にあらわれる各領域のサイズを参照
して、当該各領域が抽出対象領域かノイズ領域かを、判
定することを特徴とする。
【0030】この構成において、「基準抽出色集合に属
する色」を持つ画素を抽出して、抽出色画像を生成する
だけでなく、抽出色画像にあらわれる各領域の「サイ
ズ」を参照して、各領域が抽出対象領域か、ノイズ領域
かを判定する。このため、オペレーターによる繰り返し
操作を行うことなく、より高い精度で抽出しすぎを防止
できる。
【0031】請求項3記載の色抽出装置では、基準抽出
色集合生成手段は、背景画像との差分画像に基づいて、
基準抽出色集合を生成することを特徴とする。
【0032】この構成により、基準抽出色集合を生成す
るために、オペレーターによる抽出対象の色の入力が不
要となって、全体として、よりオペレーターの負担を軽
減できる。
【0033】請求項4記載の色抽出装置では、領域判定
手段は、背景画像との差分画像に基づいて、抽出色画像
にあらわれる各領域が、抽出対象領域かノイズ領域か
を、判定することを特徴とする。
【0034】この構成により、オペレーターは、領域判
定手段による判定のための情報を入力する必要がなく、
全体として、よりオペレーターの負担を軽減できる。
【0035】以下、本発明の実施の形態における色抽出
装置について図面を用いて説明する。
【0036】(実施の形態1)実施の形態1における色
抽出装置の概念について簡単に説明する。なお、本明細
書において、「領域」、「何々領域」という文言を用い
るが、これらは、画像平面上の領域を意味しているもの
とする。図1は、本発明の実施の形態1における色抽出
装置による処理の概要を説明するための図である。
【0037】まず、図1(a)に示すような入力画像を
記憶する。なお、入力画像は、カラー画像である。次
に、抽出対象の色(以下、「基準抽出色」と呼ぶ。)を
入力する。そして、RGB空間において、基準抽出色を
含むように、基準抽出色に基づいて、基準抽出色集合を
生成する。図1(b)は、RGB空間における基準抽出
色集合1を示し、図1(c)は、R=rの場合のGB平
面における基準抽出色集合1を示している。
【0038】ここで、抽出対象とは、例えば、人間の動
作を計測するために、人間の関節付近の所定位置に取り
付けたマーカー等である。そして、カメラで撮像した際
には、この抽出対象は、撮像の結果得られる、画像平面
上に2次元の像としてあらわれる。なお、後で詳しく説
明するが、抽出対象の色(基準抽出色)は、本装置によ
る処理を行う前には既知となっている。
【0039】次に、入力画像(図1(a))から、基準
抽出色集合1に属する色を持つ画素を抽出し、図1
(d)に示すような抽出色画像を生成する。この段階で
は、抽出色画像には、抽出領域5、7が表れている。
【0040】次に、図1(e)に示すような、基準外接
矩形のサイズ、最小矩形のサイズ及び最大矩形のサイズ
を入力する。後で詳しく説明するが、基準外接矩形は、
画像平面上に表された抽出対象に外接する矩形のことで
あり、最小矩形は、基準外接矩形のサイズを一定量縮小
した矩形であり、最大矩形は、基準外接矩形のサイズを
一定量拡大した矩形であり、本装置による処理の前に予
め定めておいたものである。
【0041】次に、抽出色画像(図1(d))に表れた
抽出領域5、7に外接する矩形のサイズが、それぞれ、
最小矩形のサイズと最大矩形のサイズとの間にあるか否
かを判断する。そして、間にあると判断した抽出領域5
を抽出対象領域とし、それ以外の抽出領域7をノイズ領
域とする。
【0042】次に、抽出対象領域の色を核抽出色とし、
RGB空間において、核抽出色を含むように、核抽出色
に基づいて、核抽出色集合11を生成する(図1
(f))。また、RGB空間において、核抽出色集合1
1の周辺の色集合を周辺抽出色集合13として生成する
(図1(f))。さらに、RGB空間において、ノイズ
領域の色及びその周辺の色をノイズ色とし、ノイズ色を
含むように、ノイズ色に基づいて、ノイズ色集合9を生
成する(図1(f))。
【0043】そして、図1(f)に示すように、(周辺
抽出色集合13−ノイズ色集合9)+(核抽出色集合1
1)を求め、このような論理和を、抽出色集合として設
定する。
【0044】なお、図1(f)においては、R=rの場
合のGB平面を示しており、斜線部が抽出色集合であ
り、抽出色集合に属する色が抽出する色である。このよ
うにして設定した抽出色集合は、以降の色抽出に利用さ
れる。
【0045】また、上述した処理の順番は、本実施の形
態の理解を容易にするという観点から決めたものであ
り、この順番に限定されるものではなく、実際の処理に
おいては、後述するような順番が望ましい。
【0046】次に、実施の形態1における色抽出装置の
詳細について説明する。まず、実施の形態1における色
抽出装置による抽出処理を行う前に取得すべき事項につ
いて説明する。
【0047】第一に、本装置による抽出処理の前に、予
め、基準抽出色(前で定義)を知得しておく必要があ
り、RGB値により定める。第二に、本装置による抽出
処理の前に、予め、カメラと抽出対象との幾何学的関係
により、画像平面上での抽出対象の形状を求めておく必
要がある。
【0048】画像平面上での抽出対象の形状について
は、具体的には、画像平面上にある抽出対象に外接する
矩形のサイズを求める。この矩形を基準外接矩形と呼
ぶ。そして、基準外接矩形のサイズを一定量縮小した矩
形を最小矩形とする。基準外接矩形のサイズを一定量拡
大した矩形を最大矩形とする。このような三種類の矩形
のサイズの情報を、基準サイズ情報と呼ぶ。
【0049】次に、実施の形態1における色抽出装置に
よる抽出処理の詳細を説明する。図2は、本発明の実施
の形態1における色抽出装置の機能ブロック図である。
図2に示すように、この色抽出装置は、画像記憶手段1
00、基準抽出色集合生成手段110、基準抽出色集合
記憶手段120、基準サイズ情報入力手段130、基準
サイズ情報記憶手段140、色抽出手段145、領域判
定手段150、抽出色集合設定手段160及び抽出色集
合記憶手段170を具備する。
【0050】画像記憶手段100は、入力画像を記憶す
る(図1(a))。入力画像の取り込み方法としては、
カメラからの撮像画像を画像変換ボードにより取り込む
方法のほか、ビデオやハードディスクなどの外部記憶装
置から読み込む方法がある。
【0051】オペレーターは、基準抽出色集合生成手段
110に基準抽出色を入力する。そして、基準抽出色集
合生成手段110は、RGB空間において、基準抽出色
を含むように、基準抽出色に基づいて、基準抽出色集合
1を生成する(図1(b)(c))。
【0052】基準抽出色集合記憶手段120は、基準抽
出色集合生成手段110により生成された基準抽出色集
合1を記憶する。色抽出手段145は、画像記憶手段1
00から入力画像を読み込むとともに、基準抽出色集合
記憶手段120から基準抽出色集合1を読み込む。そし
て、色抽出手段145は、入力画像の全画素に対して、
その画素の持つ色が基準抽出色集合1に属する色か否か
を判断する。
【0053】ここで、入力画像における画像平面上にお
いて、基準抽出色集合1に属する色を持つと判断された
画素が位置する座標を、「抽出座標」と呼ぶことにす
る。そして、色抽出手段145は、新たに生成した画像
平面上において、抽出座標に対応する座標に位置する画
素に基準抽出色集合1に属する色の設定を行い、抽出色
画像を生成する(図1(d))。
【0054】オペレーターは、基準サイズ情報入力手段
130によって、基準サイズ情報を入力する(図1
(e))。この場合、ハードディスクなどの外部記憶装
置に保存した基準サイズ情報を読み込むという方法もあ
る。
【0055】基準サイズ情報記憶手段140は、基準サ
イズ情報入力手段130によって入力された基準サイズ
情報を記憶する。
【0056】領域判定手段150は、色抽出手段145
から抽出色画像を読み込むとともに、基準サイズ情報記
憶手段140から基準サイズ情報を読み込む。そして、
領域判定手段150は、抽出色画像に対し、基準抽出色
集合1に属する色を持つ隣接する画素を統合することに
より領域(図1(d)では、抽出領域5、7)を検出
し、検出した領域毎に外接する矩形(外接矩形)を設定
する(図1(d))。
【0057】さらに、領域判定手段150は、その外接
矩形のサイズが、最大矩形のサイズと最小矩形のサイズ
との間に入るか否かを判断し、間にはいると判断した外
接矩形を持つ領域を抽出対象領域とする。図1(d)の
例では、抽出領域5が、抽出対象領域となる。
【0058】一方、領域判定手段150は、間に入らな
いと判断した外接矩形を持つ領域をノイズ領域とする。
図1(d)の例では、抽出領域7がノイズ領域となる。
そして、領域判定手段150は、画像、抽出対象領域、
ノイズ領域を抽出色集合設定手段160へ出力する。
【0059】なお、領域判定手段150は、最大矩形の
サイズと最小矩形のサイズとの間にはいると判断した外
接矩形が2以上あったときは、基準外接矩形のサイズに
最も近い外接矩形を持つ領域を抽出対象領域とし、それ
以外の領域は全てノイズ領域とする。
【0060】抽出色集合設定手段160は、領域判定手
段150から、画像、抽出対象領域及びノイズ領域を受
け取る。そして、抽出色集合設定手段160は、抽出対
象領域内にある全画素の持つ色を核抽出色とし、RGB
空間において、核抽出色を含むように、核抽出色に基づ
いて、核抽出色集合11を生成する(図1(f))。
【0061】また、抽出色集合設定手段160は、RG
B空間において、核抽出色集合11の周辺の色集合を周
辺抽出色集合13として生成する(図1(f))。さら
に、抽出色集合設定手段160は、RGB空間におい
て、全ノイズ領域内の全画素の持つ色及びその周辺の色
をノイズ色とする。そして、抽出色集合設定手段160
は、RGB空間において、ノイズ色を含むように、ノイ
ズ色に基づいて、ノイズ色集合9を生成する。(図1
(f))。
【0062】さらに、抽出色集合設定手段160は、周
辺抽出色集合13とノイズ色集合9との差をとり、この
差と核抽出色集合11との和集合を抽出色集合とする
(図1(f)の斜線部)。抽出色集合記憶手段170
は、抽出色集合設定手段160から出力された抽出色集
合を記憶する。このようにして設定した抽出色集合は、
以降の色抽出に利用される。
【0063】次に、実施の形態1における色抽出装置の
動作手順をフローチャートを用いて説明する。図3は、
本発明の実施の形態1における色抽出装置の動作手順を
説明するためのフローチャートである。
【0064】ステップS1において、基準抽出色を入力
し、これに基づいて基準抽出色集合1を生成して、基準
抽出色集合記憶手段120に記憶させる。ステップS2
において、基準サイズ情報を入力し、基準サイズ情報記
憶手段140に記憶させる。
【0065】ステップS3において、入力画像を画像記
憶手段100に読み込み、記憶する。ステップS4にお
いて、色抽出手段145は、基準抽出色集合記憶手段1
20から、基準抽出色集合1を読み込む。そして、色抽
出手段145は、入力画像から、基準抽出色集合1に属
する色を持つ画素を抽出し、抽出色画像を生成する。
【0066】図4に示すフローチャートを用いて、ステ
ップS4における処理を詳細に説明する。ステップS4
1において、入力画像の全画素に対して、ステップS4
2、S43の処理を繰り返す。
【0067】ステップS42において、入力画像中の画
素の持つ色が基準抽出色集合1に属する色か否かを判断
する。画素の持つ色が基準抽出色集合1に属する色であ
ると判断した場合は、ステップS43へ進む。一方、画
素の持つ色が基準抽出色集合1に属する色でないと判断
した場合は、次の画素についてステップS42の処理を
行う。
【0068】ステップS43においては、新たに生成し
た画像平面上において、抽出座標(前で定義)に対応す
る座標に位置する画素に基準抽出色集合1に属する色を
設定する。そして、次の画素についてステップS42の
処理を行う。
【0069】入力画像中のすべての画素について、ステ
ップS42、S43の処理が終了すると、入力画像か
ら、基準抽出色集合1に属する色を持つすべての画素が
抽出され、抽出色画像が生成される。
【0070】図3に戻って説明する。ステップS5にお
いて、領域判定手段150は、基準サイズ情報記憶手段
140から、基準外接矩形、最大矩形及び最小矩形とい
う基準サイズ情報を読み込む。
【0071】そして、領域判定手段150は、基準サイ
ズ情報を用いて、抽出色画像に表れた抽出領域が、抽出
対象領域かノイズ領域かの判定を行い、画像、抽出対象
領域及びノイズ領域を抽出色集合設定手段160へ出力
する(ステップS5)。
【0072】図5に示すフローチャートを用いて、ステ
ップS5における処理を詳細に説明する。ステップS5
1において、抽出色画像における抽出領域のすべてに対
して(図1(d)では、抽出領域5、7)、ステップS
52からS55の処理を繰り返す。
【0073】ステップS52において、抽出色画像中の
抽出領域に外接する矩形(外接矩形)を設定する。
【0074】ステップS53において、ステップS52
で設定した外接矩形のサイズが、最大矩形のサイズと最
小矩形のサイズとの間に入るか否かを判断する。間に入
ると判断した場合は、ステップS54へ進む。一方、間
に入らないと判断した場合は,ステップS55へ進む。
【0075】ステップS54において、外接矩形(ステ
ップS53で、間にはいると判断された外接矩形)を持
つ抽出領域を抽出対象領域とする。一方、ステップS5
5において、外接矩形(ステップS53で、間にはいら
ないと判断された外接矩形)を持つ抽出領域をノイズ領
域とする。
【0076】抽出色画像中の抽出領域のすべてについ
て、ステップS52からS55の処理をしたら、ステッ
プS5における処理は終了する。
【0077】図3に戻って説明する。ステップS6にお
いて、抽出色集合設定手段160は、画像、抽出対象領
域及びノイズ領域の情報を受け取り、これらを元に、核
抽出色集合11、周辺抽出色集合13、ノイズ色集合9
を生成し、(周辺抽出色集合13−ノイズ色集合9)+
核抽出色集合11という論理和をとり、この和集合を抽
出色集合とする。そして、抽出色集合記憶手段170
は、抽出色集合設定手段160が生成した抽出色集合を
読み込み、これを記憶する。
【0078】図6に示すフローチャートを用いて、ステ
ップS6における処理を詳細に説明する。ステップS6
1において、抽出対象領域内の全画素に対して、ステッ
プS62の処理を繰り返す。
【0079】ステップS62において、抽出対象領域内
の画素の持つ色を核抽出色とする。抽出対象領域内の全
画素に対して、ステップS62の処理を終了したら、ス
テップS63に進む。ステップS63において、核抽出
色に基づいて、核抽出色集合11を生成する。
【0080】ステップS64において、RGB空間にお
いて、核抽出色集合11の周辺の色集合を周辺抽出色集
合13とする。ステップS65において、ノイズ領域内
の全画素に対して、ステップS66の処理を繰り返す。
【0081】ステップS66において、ノイズ領域内の
画素の持つ色をノイズ色とする。ノイズ領域内の全画素
に対して、ステップS66の処理が終了したら、RGB
空間において、ノイズ色の周辺の色をもノイズ色とし、
このノイズ色に基づいて、ノイズ色集合13を生成し、
ステップS67へ進む。
【0082】ステップS67において、(周辺抽出色集
合13−ノイズ色集合9)+(核抽出色集合11)とい
う論理和を求め、この和集合を抽出色集合として設定す
る。
【0083】以上のように、実施の形態1においては、
抽出対象の色の情報(基準抽出色集合1)だけでなく、
画像平面上に表れた抽出対象の形状の情報(基準サイズ
情報)に基づいて、抽出色集合を設定する。このため、
オペレーターによる繰り返し操作を行うことなく、色の
抽出しすぎを防止できる。
【0084】また、実施の形態1においては、抽出対象
と判定された領域(図1(d)の抽出領域5)の色を含
む核抽出色集合11を、必ず抽出色集合に含めながら、
核抽出色集合11の周辺の色集合(周辺抽出色集合1
3)から、ノイズと判定された領域(図1(d)の抽出
領域7)の色及びその周辺の色を含むノイズ色集合9を
削除して得られた色集合をも抽出色集合としている。こ
のため、オペレーターによる繰り返し操作を行うことな
く、色の抽出漏れを防ぎながら、色の抽出しすぎを防止
できる。
【0085】同様の理由から、ロバスト性の高い色抽出
を行うことができる。たとえば、撮像条件によっては、
同じ抽出対象であっても、画像平面上において、色が微
妙に異なることもある。このような場合においても、的
確に色の抽出を行うことができる。
【0086】また、同様の理由から、動画に対して色抽
出を行う場合に、上記効果は特に顕著に現れる。すなわ
ち、動画においては、画像平面上の抽出対象の色は、各
フレームで微妙に変わっていくが、このような場合で
も、精度よく色抽出ができる。
【0087】以上の効果をまとめると、実施の形態1に
おいては、オペレーターの負担を極力軽減できるととも
に、精度の高い色抽出が可能である、といえる。
【0088】また、実施の形態1においては、基準抽出
色や基準サイズ情報は、外部から入力する。このため、
内部処理の負担を軽減できる。
【0089】なお、上記においては、RGB空間におい
て色を定めているが、パラメータとして色相、彩度、明
度を用いて、色を定めることもできる。
【0090】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2における色抽出装置の機能ブロック図である。な
お、図7において、図2と同一の部分については、同一
の符号を付している。
【0091】図8は、この色抽出装置の特徴を説明する
ための図である。図8(a)は、背景画像を示し、図8
(b)は、入力画像(カラー画像)を示し、図8(c)
は、差分画像を示し、図8(d)は、R=rの場合のG
B平面における基準抽出色集合(斜線部)を示し、図8
(e)は、抽出色画像を示し、図8(f)は、R=rの
場合のGB平面における抽出色集合(斜線部)を示す。
【0092】図7に示すように、実施の形態2における
色抽出装置は、図2に示す実施の形態1における色抽出
装置と比較して、基準抽出色集合生成手段200だけが
相違している。したがって、基準抽出色集合生成手段2
00についてのみ説明し、他の構成については説明を省
略する。
【0093】基準抽出色集合生成手段200は、背景画
像記憶手段210、差分画像取得手段220及び基準抽
出色集合設定手段230を含む。
【0094】図8(b)に示すように、入力画像には、
抽出対象8が表れている。図8(a)に示すように、背
景画像記憶手段210は、抽出対象8が表れていない背
景画像を記憶する。
【0095】差分画像取得手段220は、入力画像(図
8(b))から、背景画像(図8(a))を抜き出し
て、差分画像を生成する(図8(c))。
【0096】基準抽出色集合設定手段230は、図8
(c)に示す差分画像に表れた差分領域10内にある全
ての画素の持つ色を基準抽出色とする。そして、基準抽
出色集合設定手段230は、RGB空間において、基準
抽出色を含むように、基準抽出色に基づいて、核抽出色
集合240を生成する(図8(d))。さらに、基準抽
出色集合設定手段230は、RGB空間において、核抽
出色集合240の周辺の色集合を、周辺抽出色集合25
0として生成する(図8(d))。
【0097】そして、基準抽出色集合設定手段230
は、図8(d)の斜線部に示すように、RGB空間にお
いて、核抽出色集合240と周辺抽出色集合250との
和集合を、基準抽出色集合1とする。
【0098】基準抽出色集合記憶手段120は、基準抽
出色集合設定手段230により生成された基準抽出色集
合1を記憶する。なお、この基準抽出色集合1は、実施
の形態1における基準抽出色集合1と同じように用いら
れる。
【0099】次に、本発明の実施の形態2における色抽
出装置の動作手順をフローチャートを用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2における色抽出装置の動
作手順を説明するためのフローチャートである。
【0100】ステップS1において、背景画像(図8
(a))を背景画像記憶手段210に読み込む。ステッ
プS2において、入力画像(図8(b))を画像記憶手
段100に読み込む。
【0101】ステップS3において、差分画像取得手段
220は、背景画像と入力画像との差分から差分画像を
生成する(図8(c))。
【0102】ステップS4において、基準抽出色集合設
定手段230は、ステップS3で得られた差分画像を元
に、核抽出色集合240及び周辺抽出色集合250を生
成し、周辺抽出色集合250と核抽出色集合240との
和集合を基準抽出色集合1とする。
【0103】ステップS5は、図3に示したステップS
2と同じであり、基準サイズ情報を入力する。ステップ
S6は、図3に示したステップS4と同様であり、図8
(e)に示すように、入力画像から、基準抽出色集合1
に属する色を持つ画素を抽出し、抽出色画像を生成す
る。ただし、差分画像から得た基準抽出色集合1に基づ
いて、抽出色画像を生成する点で、図3のステップS4
と異なる。
【0104】ステップS7は、図3に示したステップS
5と同じであり、基準サイズ情報を用いて、抽出色画像
に表れた抽出領域5、7(図8(e))が、抽出対象領
域かノイズ領域かを、判定する。ステップS8は、図3
に示したステップS6と同じであり、図8(f)に示す
ように、(周辺抽出色集合13−ノイズ色集合9)+核
抽出色集合11という論理和を、抽出色集合とする。
【0105】以上のように、実施の形態2が、実施の形
態1と比較して異なるのは、基準抽出色集合生成手段2
00だけである。すなわち、実施の形態2は、背景画像
との差分画像を生成して、この差分画像から基準抽出色
集合1を生成するのに対して、実施の形態1は、オペレ
ータが入力した基準抽出色に基づいて基準抽出色集合1
を生成する点で、両者は相違するだけである。したがっ
て、実施の形態2においては、実施の形態1と同様の理
由により、オペレーターの負担を極力軽減できるととも
に、精度の高い色抽出が可能である。
【0106】また、実施の形態2においては、基準抽出
色集合生成手段200は、差分画像を生成し、これをも
とに、自動的に基準抽出色集合1を作成する。このた
め、オペレーターによる基準抽出色の入力が不要となっ
て、全体として、よりオペレーターの負担を軽減でき
る。
【0107】(実施の形態3)図10は、本発明の実施
の形態3における色抽出装置の機能ブロック図である。
なお、図10において、図2と同一の部分については、
同一の符号を付している。
【0108】図11は、この色抽出装置の特徴を説明す
るための図である。図11(a)は、背景画像を示し、
図11(b)は、入力画像(カラー画像)を示し、図1
1(c)は、差分画像を示し、図11(d)は、基準サ
イズ情報を示し、図8(e)は、抽出色画像を示し、図
8(f)は、R=rの場合のGB平面における抽出色集
合(斜線部)を示す。
【0109】図10に示すように、実施の形態3におけ
る色抽出装置は、図2に示す実施の形態1における色抽
出装置と比較して、基準サイズ情報入力手段300だけ
が相違している。したがって、基準サイズ情報入力手段
300についてのみ説明し、他の構成については説明を
省略する。
【0110】基準サイズ情報入力手段300は、背景画
像記憶手段310、差分画像取得手段320及び基準サ
イズ情報取得手段330を含む。
【0111】背景画像記憶手段310は、図7の背景画
像記憶手段210と同様のものであり、画像平面上に抽
出対象8(図11(b))が表れていない背景画像(図
11(a))を記憶する。
【0112】差分画像取得手段320は、図7の差分画
像取得手段220と同様のものであり、入力画像(図1
1(b))から、背景画像(11(a))を抜き出し
て、差分画像を生成する(図11(c))。
【0113】基準サイズ情報取得手段330は、差分画
像にあらわれる差分領域10に外接する矩形を基準外接
矩形とし、基準外接矩形のサイズを一定量拡大した矩形
を最大矩形とし、基準外接矩形のサイズを一定量縮小し
た矩形を最小矩形として設定し、これらを基準サイズ情
報として取得する(図11(d))。
【0114】基準サイズ情報記憶手段140は、基準サ
イズ情報取得手段330から入力された基準サイズ情報
を記憶する。なお、この基準サイズ情報は、実施の形態
1の基準サイズ情報と同じように用いられる。
【0115】次に、本発明の実施の形態3における色抽
出装置の動作手順についてフローチャートを用いて説明
する。図12は、本発明の実施の形態3における色抽出
装置の動作手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【0116】ステップS1において、背景画像(図11
(a))を背景画像記憶手段310に読み込む。ステッ
プS2において、入力画像(図11(b))を画像記憶
手段100に読み込む。
【0117】ステップS3において、差分画像取得手段
320は、背景画像と入力画像との差分から差分画像を
生成する(図11(c))。
【0118】ステップS4において、基準サイズ情報取
得手段330は、差分画像を元に、基準外接矩形、最大
矩形及び最小矩形を求め、これらを基準サイズ情報(図
11(d))として、基準サイズ情報記憶手段140へ
入力する。
【0119】ステップS5は、図3のステップS1と同
じであり、基準抽出色を入力する。ステップS6は、図
3に示したステップS4と同じであり、図11(e)に
示すように、入力画像から、基準抽出色集合1に属する
色を持つ画素を抽出し、抽出色画像を生成する。
【0120】ステップS7は、図3に示したステップS
5と同様であり、基準サイズ情報を用いて、抽出色画像
に表れた抽出領域5、7(図11(e))が、抽出対象
領域かノイズ領域かを、判定する。ただし、差分画像か
ら求めた基準サイズ情報を用いる点で、図3のステップ
S5と異なる。このため、領域判定手段150は、背景
画像との差分画像に基づいて、抽出色画像にあらわれる
抽出領域が、抽出対象領域かノイズ領域かを、判定して
いるといえる。
【0121】ステップS8は、図3に示したステップS
6と同じであり、図8(f)に示すように、(周辺抽出
色集合13−ノイズ色集合9)+核抽出色集合11とい
う論理和を、抽出色集合とする。
【0122】実施の形態3が、実施の形態1と比較して
異なるのは、基準サイズ情報入力手段300だけであ
る。すなわち、実施の形態3は、背景画像との差分画像
を生成して、この差分画像から基準サイズ情報を得るの
に対して、実施の形態1は、オペレータの入力により、
予め取得しておいた基準サイズ情報を得る点で、両者は
相違するだけである。したがって、実施の形態3におい
ては、実施の形態1と同様の理由により、オペレーター
の負担を極力軽減できるとともに、精度の高い色抽出が
可能である。
【0123】また、実施の形態3においては、基準サイ
ズ情報入力手段300が、差分画像を生成して、これを
もとに自動的に、基準サイズ情報を得る。このため、オ
ペレーターによる基準サイズ情報の入力が不要となっ
て、全体として、よりオペレーターの負担を軽減でき
る。
【0124】
【発明の効果】本発明においては、抽出対象と判定され
た領域の色に基づいて生成された核抽出色集合を必ず抽
出色集合に含めながら、核抽出色集合の周辺の色集合
(周辺抽出色集合)から、ノイズと判定された領域の色
に基づいて生成されたノイズ色集合を削除した色集合を
も抽出色集合としている。このため、オペレーターによ
る繰り返し操作を行うことなく、抽出漏れを防ぎなが
ら、抽出しすぎを防止できる。同様の理由から、ロバス
ト性の高い色抽出を行うことができる。また、同様の理
由から、動画に対して色抽出を行う場合に、上記効果は
特に顕著に現れる。
【0125】すなわち、本発明においては、オペレータ
ーの負担を極力軽減できるとともに、精度の高い色抽出
が可能である。
【0126】また、「基準抽出色集合に属する色」を持
つ画素を抽出して、抽出色画像を生成し、抽出色画像に
あらわれる各領域の「サイズ」を参照して、各領域が抽
出対象領域か、ノイズ領域かを判定する場合は、オペレ
ーターによる繰り返し操作を行うことなく、より高い精
度で抽出しすぎを防止できる。
【0127】また、背景画像との差分画像に基づいて、
基準抽出色集合を生成する場合は、オペレーターによる
抽出対象の色の入力が不要となって、全体として、より
オペレーターの負担を軽減できる。
【0128】また、背景画像との差分画像に基づいて、
抽出色画像にあらわれる各領域が、抽出対象領域か、ノ
イズ領域かを判定する場合は、オペレーターは、領域判
定手段による判定のための情報を入力する必要がなく、
全体として、よりオペレーターの負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における色抽出装
置の概要を説明するための図 (b)同色抽出装置の概要を説明するための図 (c)同色抽出装置の概要を説明するための図 (d)同色抽出装置の概要を説明するための図 (e)同色抽出装置の概要を説明するための図 (f)同色抽出装置の概要を説明するための図
【図2】同色抽出装置の機能ブロック図
【図3】同色抽出装置の動作手順を示すフローチャート
【図4】図3のステップS4の詳細を示すフローチャー
【図5】図3のステップS5の詳細を示すフローチャー
【図6】図3のステップS6の詳細を示すフローチャー
【図7】本発明の実施の形態2における色抽出装置の機
能ブロック図
【図8】(a)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (b)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (c)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (d)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (e)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (f)同色抽出装置の特徴を説明するための図
【図9】同色抽出装置の動作手順を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態3における色抽出装置の
機能ブロック図
【図11】(a)同色抽出装置の特徴を説明するための
図 (b)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (c)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (d)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (e)同色抽出装置の特徴を説明するための図 (f)同色抽出装置の特徴を説明するための図
【図12】同色抽出装置の動作手順を示すフローチャー
【図13】従来の色抽出装置の機能ブロック図
【図14】同色抽出装置の動作手順を示すフローチャー
【符号の説明】 1 基準抽出色集合 9 ノイズ色集合 11、240 核抽出色集合 13、250 周辺抽出色集合 100 画像記憶手段 110、200 基準抽出色集合生成手段 130、300 基準サイズ情報入力手段 145 色抽出手段 150 領域判定手段 160 抽出色集合設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 正文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福宮 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 濱崎 省吾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G020 AA08 DA02 DA16 DA42 5B050 AA09 BA11 DA04 EA09 EA15 FA05 FA09 5L096 AA02 CA23 EA05 FA15 FA53 FA59 GA06 GA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像を記憶する画像記憶手段と、 抽出対象の色に基づいて、基準抽出色集合を生成する基
    準抽出色集合生成手段と、 前記カラー画像から、基準抽出色集合に属する色を持つ
    画素を抽出して、抽出色画像を生成する色抽出手段と、 前記抽出色画像に表れる各領域が、抽出対象領域かノイ
    ズ領域かを、判定する領域判定手段と、 抽出対象領域と判定された領域の色に基づいて、核抽出
    色集合を生成し、ノイズ領域と判定された領域の色に基
    づいて、ノイズ色集合を生成し、かつ、核抽出色集合の
    周辺の色集合を周辺抽出色集合として生成し、周辺抽出
    色集合からノイズ色集合を除いた色集合と、核抽出色集
    合との、和集合を抽出色集合とする抽出色集合設定手段
    とを具備することを特徴とする色抽出装置。
  2. 【請求項2】前記領域判定手段は、前記抽出色画像にあ
    らわれる各領域のサイズを参照して、当該各領域が抽出
    対象領域かノイズ領域かを、判定することを特徴とする
    請求項1記載の色抽出装置。
  3. 【請求項3】前記基準抽出色集合生成手段は、背景画像
    との差分画像に基づいて、基準抽出色集合を生成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の色抽出装置。
  4. 【請求項4】前記領域判定手段は、背景画像との差分画
    像に基づいて、前記抽出色画像にあらわれる各領域が、
    抽出対象領域かノイズ領域かを、判定することを特徴と
    する請求項1記載の色抽出装置。
  5. 【請求項5】カラー画像を記憶するステップと、 抽出対象の色に基づいて、基準抽出色集合を生成するス
    テップと、 前記カラー画像から、基準抽出色集合に属する色を持つ
    画素を抽出して、抽出色画像を生成するステップと、 前記抽出色画像にあらわれる各領域が、抽出対象領域か
    ノイズ領域かを、判定するステップと、 抽出対象領域と判定とされた領域の色に基づいて、核抽
    出色集合を生成し、ノイズ領域と判定された領域の色に
    基づいて、ノイズ色集合を生成し、かつ、核抽出色集合
    の周辺の色集合を周辺抽出色集合として生成し、周辺抽
    出色集合からノイズ色集合を除いた色集合と、核抽出色
    集合との、和集合を抽出色集合とするステップとを含む
    ことを特徴とする色抽出方法。
  6. 【請求項6】前記判定するステップは、前記抽出色画像
    にあらわれる各領域のサイズを参照して、当該各領域が
    抽出対象領域かノイズ領域かを、判定することを特徴と
    する請求項1記載の色抽出方法。
  7. 【請求項7】基準抽出色集合を生成する前記ステップ
    は、背景画像との差分画像に基づいて、基準抽出色集合
    を生成することを特徴とする請求項1記載の色抽出方
    法。
  8. 【請求項8】前記判定するステップは、背景画像との差
    分画像に基づいて、前記抽出色画像にあらわれる各領域
    が、抽出対象領域かノイズ領域かを、判定することを特
    徴とする請求項1記載の色抽出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013088997A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Keyence Corp 画像処理装置および画像処理プログラム

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