JP2002005296A - シール材 - Google Patents

シール材

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JP2002005296A
JP2002005296A JP2000182470A JP2000182470A JP2002005296A JP 2002005296 A JP2002005296 A JP 2002005296A JP 2000182470 A JP2000182470 A JP 2000182470A JP 2000182470 A JP2000182470 A JP 2000182470A JP 2002005296 A JP2002005296 A JP 2002005296A
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sealing material
fluid
seal
permeation
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JP2000182470A
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Shunji Muta
俊二 牟田
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二酸化炭素等のようにゴム材を透過しやすい
流体をシールする箇所においても有効に利用することが
でき、配管接続の容易性、確実性、メンテナンスのしや
すさ、耐振動性の向上を図ることができるシール材を提
供する。 【解決手段】 シールしようとする流体が透過する性質
を有するゴム材料を使用したシール材1において、流体
の透過を阻止する透過防止材4を流体が透過する方向と
異なる方向に対して巾を持たせて埋設する。シール材1
がリング形状に形成されてこのリングの軸方向の流体の
漏れを防止するシール材である場合、即ち、軸シール用
のシール材である場合には、透過防止材4をリングの径
方向に巾を持たせて埋設し、リングの径方向の流体の漏
れを防止するシール材である場合、即ち、平面シール用
のシール材である場合には、透過防止材をリングの軸方
向に巾を持たせて埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、二酸化炭素(C
2 )等の分子が小さい流体をシールする配管継手など
に使用可能なシール材に関する。
【0002】
【従来の技術】フロンの代替冷媒として二酸化炭素(C
2 )を用いた冷凍サイクルの開発が本出願人によって
も進められているが、二酸化炭素などの分子の小さい流
体をシールする例えば配管継手にあっては、従来、メタ
ル同士を接触させる継手、例えばフレア管継手やメタル
フィッティング等が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両用
空調装置などにあっては、配管接続の容易性、確実性、
メンテナンスのしやすさ、耐振動性の向上を図る必要か
らメタルコンタクトによる継手に代えてOリングを用い
た継手を利用する要請が強くなっている。ところが、O
リングを構成するゴム材のガラス転移温度は一般に低い
ものであることから、二酸化炭素が時間をかけて透過し
て大気に飛散してしまうことが昨今の研究によって報告
されている。このため、二酸化炭素をシールするために
Oリングを用いた場合には長期にわたる気密性の確保が
不十分になることが懸念されている。
【0004】このような不都合は、配管継手のみなら
ず、二酸化炭素(CO2 )などのようにゴム材を透過し
やすい流体をシールする他の箇所においてOリングを用
いた場合にも同様の問題を生じる。例えば、図4(a)
に示されるように、Oリング(α)を2つの部材間に介
在させて径方向に締め付け、これによりリングの軸方向
の流体の漏れをシールするような場合(このようなシー
ル構造を、以下において軸シールという)には、密閉し
た二酸化炭素などの流体が2つの部材間のクリアランス
を介してOリング(α)に至り、このOリング(α)を
時間をかけて浸透していき、反対側へ漏れ出て大気中に
飛散してしまうようになり、また、図4(b)に示され
るように、Oリング(β)をリングの軸方向に締め付け
てリングの径方向の流体の漏れをシールするような場合
(このようなシール構造を、以下において平面シールと
いう)には、同様に、シールした二酸化炭素などの流体
が部材間のクリアランスを介してOリング(β)に至
り、このOリング(β)を時間をかけて浸透していき、
反対側へ漏れ出て大気中に飛散してしまうようになる。
【0005】そこで、この発明においては、二酸化炭素
(CO2 )等のようにゴム材を透過しやすい流体をシー
ルする箇所においても有効に利用することができ、配管
接続などの容易性、確実性、メンテナンスのしやすさ、
耐振動性の向上をも同時に図ることができるシール材を
提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明に係るシール材は、シールしようとする流
体が透過する性質を有するゴム材料を使用したシール材
において、前記流体の透過を阻止する透過防止材を埋設
したことを特徴としている(請求項1)。
【0007】したがって、二酸化炭素などの流体を密閉
するために上述したシール材が用いられると、仮に、密
閉した流体がシール材を浸透する場合でも、シール材に
埋設されている透過防止材によってそれ以上の浸透をく
い止めることができ、したがって、密閉した流体が透過
してしまうことがなくなり、あるいは、透過を低減する
ことができ、そのため、上記課題を達成することができ
るものである。
【0008】特に、流体の透過を防止するためには、透
過防止材は、前記流体が透過する方向と異なる方向に対
して巾を持たせて埋設するのが効果的である(請求項
2)。例えば、シール材がリング形状に形成されてこの
リングの軸方向の流体の漏れを防止するシール材である
場合、即ち、軸シール用のシール材である場合には、透
過防止材をリングの径方向に巾を持たせて埋設するとよ
く(請求項3)、また、シール材がリング形状に形成さ
れてこのリングの径方向の流体の漏れを防止するシール
材である場合、即ち、平面シール用のシール材である場
合には、透過防止材をリングの軸方向に巾を持たせて埋
設するとよい(請求項4)。
【0009】ここで、透過防止材としては、金属によっ
て構成するようにしても、シール材のゴム材料よりもガ
ラス転移温度が高い樹脂によって構成するようにしても
よい(請求項5,6)。特に透過防止材を樹脂によって
構成する場合には、ナイロン、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、エチレン4フッ化エチレン共重合体よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種とすることが望ま
しい(請求項8)。
【0010】また、透過防止材は、締め付け方向に弾性
を有する蛇腹状に形成されることが好ましい(請求項
7)。このような構成とすれば、シール材が弾性変形し
た場合でも透過防止材がそれに合わせて弾性変形するこ
ととなり、透過防止材が破損してしまうことがなくな
る。
【0011】尚、シール材としては、断面が円形、楕円
形、矩形、多角形のリング形状のものとしても、円形状
のリングのみならず、それ以外の形状、例えば四角形状
のリングであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の態様を図
面に基づいて説明する。尚、説明するにあたり、以下に
おいては、シール材1としては、Oリングを用いた場合
について説明する。
【0013】図1(a)に示すシール材1は、リングの
軸方向の流体の漏れを防止するために用いる軸シール用
のものであり、例えば、一方の配管2の開口端部と他方
の配管3の開口端部との連結部分に介在させ、この例で
は、図1(b)に示されるように、一方の配管2の開口
端部に径を小さくして小径部2aを形成し、この小径部
2aにシール材1を外嵌し、他方の配管3の開口端部に
径を大きくして大径部3aを形成し、この大径部3aで
シール材1と一方の配管2の開口端部とを覆うように外
嵌し、図示しないナット等によって両配管を締結するこ
とによって、一方の配管2の小径部2aと他方の配管3
の大径部3aとの間でシール材1を挟み付け、これによ
って両配管の連結部分に形成されるクリアランスを介し
て軸方向に漏れ出ようとする流体を阻止するためなどに
用いられる。
【0014】ここで用いられている軸シール用のシール
材1は、リングの径方向に巾を持たせたリング形状の透
過防止材4が埋設されたコンポジット構造をなしてお
り、透過防止材4を除く部分が水素添加アクリロニトリ
ルブタジエンゴム(HNBR)等の従来より用いられて
いるゴム材料によって構成されている。透過防止材4
は、リングの軸方向の厚みに対してほぼ中央に位置する
部分、即ち、リングの軸心を含む平面で切断した図1
(a)で示すシール材1の断面の径方向の肉厚が最も厚
くなる部分に、リングの軸心に対してほぼ垂直となる断
面(リングの径方向に対してほぼ水平となる断面)に沿
って埋設されている。また、この透過防止材4は、この
例では金属材で構成され、内径から外径にかけて蛇腹状
に形成されており、これにより締め付け方向、即ち、シ
ール材1の径方向に弾性を持たせると共に、軸方向に対
しても弾性を持たせた構造となっている。
【0015】このような構造において、一方の配管2の
小径部2aと他方の配管3の大径部3aとによってシー
ル材1が挟み込まれて圧縮されると、透過防止材1も径
方向に圧縮変形し、一方の配管2の小径部2aと他方の
配管3の大径部3aとの間が気密にシールされると共
に、径方向への圧縮に伴い、シール材1が軸方向に押し
拡げられて、一方の配管2の開口端部に形成された段部
2bと他方の配管3の開口端部に形成された段部3bと
の間が気密にシールされるようになる。
【0016】このようなシール構造において、配管の内
側から二酸化炭素などの封入流体が連結部分のクリアラ
ンスを介してシール材1に至り、このシール材1を時間
をかけて浸透するような場合においても、シール材1に
埋設された径方向に巾を持つ透過防止材4によって透過
しようとする流体の進行を阻むことができ、その結果、
シール材1を透過して反対側(外気側)へ漏れ出て飛散
してしまう不都合を無くすことができる。
【0017】よって、二酸化炭素などを冷媒とする冷凍
サイクルの配管継手などにおいても、メタルコンタクト
の継手に代えてOリングなどのシール材1を用いた継手
を利用することができるようになり、その結果、メンテ
ナンスし易いものとなり(シール部分の組付けや交換な
どがし易いものとなり)、また、耐振動性の向上も図る
ことができるようになる。
【0018】また、透過防止材4が締め付け方向に弾性
を有する蛇腹状に形成されているので、シール材1が図
1(b)に示されるように径方向に弾性変形した場合で
も透過防止材4がそれに合わせて弾性変形することとな
り、透過防止材4が破損してしまうことがなくなる。さ
らには、透過防止材4が径方向に対して弾性を有する構
造となっていることから、一方の配管2の開口端部に形
成される小径部2aにシール材1を外嵌させる場合にお
いても、シール材1は径方向にある程度の伸縮が許容さ
れることとなるので、小径部2aへの嵌め付けを容易に
行うことができる。
【0019】図2において、シール材の他の構成例が示
され、このシール材5は、リングの径方向の流体の漏れ
を防止するために用いる平面シール用のものであり、例
えば、一方の部材6の端面6aにおいて開口部分7の周
囲にシール材5を嵌入する環状溝8を形成し、この一方
の部材6の端面6aと対峙する他方の部材9の端面9a
によって開口部分7と環状溝8に嵌め入れられたシール
材5とを覆うようにあてがい、図示しないボルト等を用
いて両部材8,9によってシール材5を挟み付け、これ
によってシール材5をリングの軸方向に圧縮し、一方の
部材6の端面6aと他方の部材9の端面9aとの間に形
成されるクリアランスを介して開口部分7からリングの
径方向へ流れ出ようとする流体を阻止するためなどに用
いられる。
【0020】ここで用いられている平面シール用のシー
ル材5は、リングの軸方向に巾を持たせたリング形状の
透過防止材10が埋設されたコンポジット構造をなして
おり、この構成例においても、透過防止材10を除く部
分が水素添加アクリロニトリルブタジエンゴム(HNB
R)等の従来より用いられているゴム材料によって構成
されている。
【0021】透過防止材10は、リングの内径と外径と
のほぼ中間の径に位置する部分、即ち、リングの軸心を
含む平面で切断した図2(a)で示すシール材5の断面
の軸方向の肉厚が最も厚くなる部分に、リングの軸心を
中心とする円筒面内に沿って埋設されている。また、こ
の透過防止材4は、この例においても金属材によって構
成されると共に、リングの軸方向に蛇腹状に形成されて
おり、これにより締め付け方向、即ち、シール材5の軸
方向に弾性を持たせると共に、径方向に対しても弾性を
持たせた構造となっている。
【0022】このような構造において、一方の部材6に
形成された環状溝8にシール材5をはめ込み、このシー
ル材5を他方の部材9との間で挟み込んで圧縮すると、
透過防止材10も軸方向に圧縮変形し、両部材間が気密
にシールされるようになる。
【0023】このようなシール構造において、封入され
た二酸化炭素などの流体が両部材間のクリアランスを介
してシール材に至り、このシール材を時間をかけて浸透
するような場合においても、シール材に埋設された軸方
向に巾を持つ透過防止材10によって、透過しようとす
る流体の進行を阻むことができ、その結果、シール材5
を透過して反対側(外気側)へ漏れ出て飛散してしまう
不都合を無くすことができるようになる。
【0024】よって、二酸化炭素などを冷媒とする冷凍
サイクルの平面シールにおいても、Oリングなどのシー
ル材5を用いたシール構造を利用することができ、その
結果、メンテナンスし易いものとなり(シール部分の組
付けや交換などがし易いものとなり)、また、耐振動性
の向上も図ることができるようになる。
【0025】また、透過防止材10が締め付け方向に弾
性を有する蛇腹状に形成されているので、シール材5が
図2(b)に示されるように軸方向に弾性変形した場合
でも透過防止材4がそれに合わせて弾性変形することと
なり、透過防止材4が破損してしまうことがなくなる。
【0026】図3において、上述した図1又は図2で示
すシール材1,5に埋設する透過防止材の他の構成例が
示され、この例における透過防止材11,12は、シー
ル材1,5を構成するゴム材料よりもガラス転移温度が
高い樹脂によって構成するようにしたものである。
【0027】Oリングなどのような通常のシール材を構
成するゴム材料はガラス転移温度が低く、これに起因し
て二酸化炭素などが透過してしまうことが知られている
ことから、このゴム材料よりもガラス転移温度の高い樹
脂によって透過防止材11,12を構成するようにすれ
ば、二酸化炭素などの流体の透過を阻止、或いは、低減
することができる。そこで、軸シール用のOリングから
なるシール材1の場合であれば、図3(a)に示される
ように、ゴム材料よりもガラス転移温度が高い樹脂によ
って構成された透過防止材11をリングの径方向に巾を
持たせて埋設するようにすれば、リングの軸方向に透過
しようとする二酸化炭素などの流体の透過を有効に阻
止、又は、低減することができるようになる。また、平
面シール用のOリングからなるシール材5の場合であれ
ば、図3(b)に示されるように、ゴム材料よりもガラ
ス転移温度が高い樹脂によって構成された透過防止材1
2をリングの軸方向に巾を持たせて埋設することによっ
て、リングの径方向に透過しようとする二酸化炭素など
の流体の透過を有効に阻止、又は、低減することができ
るようになる。
【0028】このようなガラス転移温度の高い樹脂とし
ては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、エチレン4フッ化エチレン共重合体よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種で構成することが好ましく、
図1や図2で示す前記構成例と同様に、締め付け方向に
対して弾性を有する蛇腹状(幾重にも折れ曲がる屈曲形
状)に形成するようにするとよい。その他の構成におい
ては、図1又は図2の構成と同様である。
【0029】このように透過防止材に樹脂を用いた構成
においては、透過防止材に金属を用いた場合と同様に二
酸化炭素などの透過を防止又は低減することができるの
で、二酸化炭素などの流体をシールするためのシール構
造、例えば、二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルなど
のシール構造にOリングなどのシール材を用いることが
可能となる。その結果、シール部分のメンテナンス(組
付けや交換など)が容易になると共に耐振動性の向上も
図ることができるようになる。また、透過防止材11,
12が締め付け方向に弾性を有する蛇腹状に形成されて
いるので、シール材1,5が締め付け方向に弾性変形す
るような場合でも透過防止材11,12がそれに合わせ
て弾性変形することとなり、透過防止材11,12が破
損してしまうことがなくなり、特に、軸シールにあって
は、径方向に対して弾性を持たせた構造となっているの
で、図1(b)に示されるように、一方の配管2の開口
端部に形成される小径部2aにシール材1を嵌め付ける
場合でも、シール材1は径方向にある程度の伸縮が許容
されることから、小径部2aへのシール材1の嵌め付け
が容易となる。
【0030】また、二酸化炭素などを冷媒とする冷凍サ
イクルの平面シールにおいても、Oリングなどのリング
形状のシール材5を用いたシール構造を利用することが
でき、その結果、メンテナンスし易いものとなり(シー
ル部分の組付けや交換などがし易いものとなり)、ま
た、耐振動性の向上も図ることができるようになる。
【0031】尚、上述の構成例においては、シール材と
して断面円形のOリングを用いた場合について説明した
が、断面が楕円形、矩形、多角形のリング形状のもので
あってもよく、また、リング形状として円形の場合につ
いて説明したが、それ以外の形状、例えば四角形や多角
形などの閉ループを成す形状であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
シールしようとする流体が透過する性質を有するゴム材
料を使用したシール材に流体の透過を阻止する透過防止
材を埋設するようにしたので、二酸化炭素などの流体を
シールするためにこのシール材を用いた場合において
も、浸透する流体を透過防止材によってそれ以上の浸透
をくい止めることができ、したがって、シールした流体
の透過を防止、乃至は、低減することができるようにな
る。
【0033】特に、透過防止材を流体が透過する方向と
異なる方向に対して巾を持たせて埋設するのが効果的で
あり、例えば、シール材がリング形状に形成されてこの
リングの軸方向の流体の漏れを防止するためのものであ
れば、透過防止材をリングの径方向に巾を持たせて埋設
し、また、シール材がリング形状に形成されてこのリン
グの径方向の流体の漏れを防止するためのものであれ
ば、透過防止材をリングの軸方向に巾を持たせて埋設す
ることで、流体の透過を効果的に防ぐことができる。
【0034】このため、二酸化炭素などを冷媒とする冷
凍サイクルの配管継手などにメタルコンタクトの継手に
代えて、Oリングなどのリング形状のシール材を用いた
継手を利用することが可能となり、その結果、配管接続
の作業を容易にすることができると共にシールを確実に
行うことができるようになる。また、メンテナンスもし
易いものとなり、耐振動性の向上も図ることができるよ
うになる。
【0035】上述の透過防止材を金属によって構成する
ようにすれば、二酸化炭素などの流体の透過を確実に防
ぐことができ、また、透過防止材をシール材のゴム材料
よりもガラス転移温度の高い樹脂、例えば、ナイロン、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン4フ
ッ化エチレン共重合体よりなる群から選ばれた少なくと
も1種の樹脂によって構成するようにすれば、二酸化炭
素などの流体の透過を防止、又は、低減することができ
る。
【0036】さらに、透過防止材を締め付け方向に弾性
を有する蛇腹状に形成するようにすれば、シール材が弾
性変形した場合でも透過防止材がそれに合わせて弾性変
形することとなり、透過防止材が破損してしまうことが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明に係るシール材のうち金
属材によって構成された透過防止材が埋設されているO
リングによって構成された軸シールを示す図であり、図
1(b)は、図1(a)のシール材を用いたシール構造
の例を示す図である。
【図2】図2(a)は、本発明に係るシール材のうち金
属材によって構成された透過防止材が埋設されているO
リングによって構成された平面シールを示す図であり、
図2(b)は、図2(a)のシール材を用いたシール構
造の例を示す図である。
【図3】図3(a)は、本発明に係るシール材のうち樹
脂によって構成された透過防止材が埋設されている軸シ
ール用のシール材を示す図であり、図3(b)は、本発
明に係るシール材のうち樹脂によって構成された透過防
止材が埋設されている平面シール用のシール材を示す図
である。
【図4】図4は、従来のOリングの不都合を説明する図
であり、図4(a)は軸シール構造を示す図であり、図
4(b)は平面シール構造を示す図である。
【符号の説明】
1、5 シール材 4、10、11、12 透過防止材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールしようとする流体が透過する性質
    を有するゴム材料を使用したシール材において、前記流
    体の透過を阻止する透過防止材を埋設したことを特徴と
    するシール材。
  2. 【請求項2】 前記透過防止材は、前記流体が透過する
    方向と異なる方向に対して巾を持たせて埋設されている
    請求項1記載のシール材。
  3. 【請求項3】 前記シール材は、リング形状に形成され
    てこのリングの軸方向の流体の漏れを防止するシール材
    であり、前記透過防止材は、前記リングの径方向に巾を
    持たせて埋設されたものである請求項1記載のシール
    材。
  4. 【請求項4】 前記シール材は、リング形状に形成され
    てこのリングの径方向の流体の漏れを防止するシール材
    であり、前記透過防止材は、前記リングの軸方向に巾を
    持たせて埋設されたものである請求項1記載のシール
    材。
  5. 【請求項5】 前記透過防止材は、金属によって構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のシール材。
  6. 【請求項6】 前記透過防止材は、前記ゴム材料よりも
    ガラス転移温度が高い樹脂によって構成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシール
    材。
  7. 【請求項7】 前記透過防止材は、前記シール材の締め
    付け方向に弾性を有する蛇腹状に形成されていることを
    特徴とする請求項5又は6記載のシール材。
  8. 【請求項8】 前記樹脂は、ナイロン、ポリエチレンテ
    レフタレート、エチレン4フッ化エチレン共重合体より
    なる群から選ばれた少なくとも1種である請求項6記載
    のシール材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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