JP2002004704A - 引き戸における衝撃緩衝装置 - Google Patents

引き戸における衝撃緩衝装置

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JP2002004704A
JP2002004704A JP2000185107A JP2000185107A JP2002004704A JP 2002004704 A JP2002004704 A JP 2002004704A JP 2000185107 A JP2000185107 A JP 2000185107A JP 2000185107 A JP2000185107 A JP 2000185107A JP 2002004704 A JP2002004704 A JP 2002004704A
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door
cylinder
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cylinder rod
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Shigetaka Ejima
重剛 江島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き戸の開口部上方に設けられ、戸体の閉鎖
時の衝撃緩衝をする衝撃緩衝装置において、閉鎖時にお
ける異音の発生を防止する。 【解決手段】 衝撃緩衝装置となるピストンシリンダ7
を戸体1側に設け、躯体側となる開口部戸先側上部にロ
ッド受け金具11を設け、該ロッド受け金具11のロッ
ド受け面部11bに摩擦係数の小さいシート材12aが
貼着されたクッション材12を設ける一方、ピストンシ
リンダ7のシリンダロッド7b先端部のヨーク7cに突
起10aが形成されたゴム製のキャップ10を被冠し
て、シリンダロッド7bの縮小に伴う上動にあわせて、
キャップ10がシート材12表面上を上動移動できるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の出入り口と
して形成される開口部等を開閉するべく配される引き戸
における衝撃緩衝装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種引き戸のなかには、躯体
開口部上方に設けられたガイドレールを、戸体上部に設
けたローラが吊持状に走行することで、開口部の開閉を
行うようにした吊り戸式のものがある。このようなもの
において、戸体を勢いよく閉鎖した場合、戸体は躯体に
対して衝突状にぶつかり、騒音を出したり、戸体が破損
してしまったりする惧れも考えられる。そこで、戸体と
躯体とのあいだに衝撃緩衝装置を設けることが提唱され
ており、衝撃緩衝装置としては特開平8−177305
号公報のようなものが知られている。このものでは、衝
撃緩衝装置として伸長したロッドが制動状態で次第に縮
小して衝撃緩衝(衝撃吸収)をするピストンシリンダ
(エアシリンダ)が用いられており、該ピストンシリン
ダは躯体側に設けられると共に先端部に磁性体が設けら
れている。一方、戸体側にロッド受け具を設け、該ロッ
ド受け具にマグネットを設けてシリンダロッド先端部が
着脱自在に磁着する構成として、戸体の開放に伴い伸長
するシリンダロッドが制動状態で縮小することにより、
戸体の閉鎖作動の衝撃緩衝をするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、戸体の開放
では伸長しているシリンダロッドは、片持ち状態となっ
てシリンダ筒から突出した状態になるため、どうしても
自重によって先端が下方に垂れ下がる方向に荷重を受け
てやや下向きになっており、しかもこの下向き姿勢は、
シリンダロッドがシリンダ筒に入り込むにつれ解消され
ることになって、ロッド先端位置が下側から上方に位置
ズレすることになる。このため従来は、ロッド受け具に
設けられるマグネットを上下方向移動自在になるように
設けて、ロッド先端の上動変化に対応するよう配慮して
いた。ところがこのものでは、マグネット側がフレキシ
ブルな状態で取付けられることになり、この結果、ロッ
ド先端部のマグネットとの接触時に、マグネットの磁着
力を受けて該マグネットが急激に移動して面接触状態に
なり、これによって異音が発生するという問題があり、
ここに本発明が解決すべき課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、躯体開口部を開閉する引き戸式
の戸体が閉鎖するときの衝撃吸収を、伸長したシリンダ
ロッド先端部がロッド受け部に当接して制動状態で縮小
することで行うようにしてなるシリンダロッド式の衝撃
緩衝装置において、前記シリンダロッド先端部とロッド
受け部とのあいだには、摩擦係数の小さい当接面を備え
たクッション材が介装されているものである。そして、
このようにすることにより、シリンダロッド先端部とロ
ッド受け部との当接時に異音が発生するのを防止でき
る。このものにおいて、本発明のピストンシリンダは戸
体側に設けられると共に、シリンダロッド先端部にはマ
グネットが止着されて躯体側のロッド受け金具に磁着さ
れる構成とし、前記シリンダロッド先端部とロッド受け
金具とのあいだには、摩擦係数の小さい当接面を備えた
クッション材が介装されているものとすることができ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図7の図面に基づいて説明する。図面において、1は
建物の開口部を開閉する自閉式吊り戸を構成する戸体で
あって、該戸体1は、後述するように躯体開口部の上部
前面(屋外側面)に設けられる吊りレール2に吊持され
る状態で、開口部を閉鎖する閉鎖位置から、開口部の一
側(戸尻側)の屋外側に位置して開口部を開放する開放
位置に至るあいだを左右方向移動自在となるように構成
されている。
【0006】3は前記吊りレール2を固定する躯体開口
部の上枠となる上枠ブラケットであって、該上枠ブラケ
ット3は躯体開口部他端側(戸先側端部)から開口部一
側の上方に至る部位に亘って取付けられるよう長尺状に
形成されており、躯体に沿うよう上下方向を向いた取付
け面部3aと、該取付け面部3a上縁部から前方(屋外
側)に突出する上面部3bとを備えている。前記取付け
面部3aの下半部には前方に膨出する膨出部3cが折曲
形成されており、該膨出部3cと躯体取付け面とのあい
だに間隙を存するように設定されている。
【0007】前記膨出部3cには、吊りレール2が左右
方向に長く設けられるが、吊りレール2は側面視で略L
字状に形成され、一方の側片2aが膨出面3cに螺子2
bを用いて固定され、前方に突出する他方の側片2cの
先端縁部にレール本体2dが上方に突出する状態で一体
形成されるが、吊りレール2は、一側ほど高位に位置す
るよう傾斜状に設けられている。ここで、吊りレール2
は、上枠ブラケット膨出部3cの屋外側面に螺合してお
り、該螺合した螺子2bの屋内側突出端部は、膨出部3
cを形成することで屋内側に形成された前記間隙に位置
するように設定され、しかして螺子2bの突出端部が躯
体側に干渉してしまうことがないように配慮されてい
る。因みに、膨出部3cには後述するように他の必要部
材が複数取付けられるが、これらの取付け用螺子につい
ても同様の配慮がなされるように設定されている。
【0008】一方、5は戸体1上部の左右方向二箇所に
位置して配される上下および屋内外方向の位置調整機能
付のローラブラケットであって、これらローラブラケッ
ト5の屋内側面にそれぞれローラ6が回動自在に枢支さ
れている。これらローラ6は外周面に凹溝部6aがそれ
ぞれ形成され、該凹溝部6aを吊りレール本体2cに上
側から係合させることで、戸体1が吊りレール2に吊持
状に支持される設定となっている。そして、戸体1は、
ローラ6が吊りレール本体2cを転動走行することで吊
りレール4に沿って開閉移動を行うが、前述したよう
に、吊りレール2は一側ほど高位置になるように傾斜し
ており、これによって戸体1は閉鎖方向には自動的に移
動する所謂自閉式吊戸(引き戸)に構成されている。因
みに、ローラブラケット5に支持されるローラ6の戸体
1に対する位置は、戸先側のものの方が戸尻側のものよ
りも戸体12に近接する状態で支持されており、これに
よって、傾斜状の吊りレール2に吊持された戸体1が略
起立姿勢に保持されるように設定されている。
【0009】7は本発明の衝撃緩衝装置であるピストン
シリンダであって、該ピストンシリンダ7は所謂エアダ
ンパであって、シリンダ筒7aからのシリンダロッド7
bの伸長作動(戸体1の開放作動時)は非制動状態で行
われるが、縮小作動(戸体1の閉鎖作動時)においては
制動状態で行われるように設定されており、本実施の形
態におけるシリンダロッド7bの伸縮ストロークAは、
戸体1の開閉ストロークよりも短くなるように設定され
ている。そして、ピストンシリンダ7は、シリンダロッ
ド7bが戸先側に伸長する状態でシリンダ筒7aをシリ
ンダブラケット8に対して固定し、該シリンダブラケッ
ト8を戸先側のローラブラケット5の屋外側面に取付け
ることで、戸体1側に取付けられるようになっている。
このとき、ピストンシリンダ7は取付け状態で開口部に
対して一側ほど高位に位置する、即ち、シリンダロッド
7b伸長側が低位に位置するよう傾斜した状態となるよ
う戸体1に固定されるが、該傾斜角度は、前記吊りレー
ル2の傾斜角度と略同様になるように設定されている。
さらに、シリンダロッド7bの先端部には有底円筒状の
ヨーク7cの底面が一体的に設けられ、該ヨーク7cの
筒底に円板状のマグネット9が螺子9aを用いて固定さ
れ、これによって磁化されたヨーク7cの先端面(後述
するロッド受け面部11b対向面)は、マグネット9の
先端面よりも先端側に突出するように設定されている。
さらに、ヨーク7cには、先端面を覆蓋するようにして
ゴム製のキャップ10が被冠されており、さらにキャッ
プ10の先端面には複数の突起10aが形成されてい
る。
【0010】一方、躯体側の上枠ブラケット3の戸先側
端部の膨出部には、前記シリンダロッド7bの先端部に
対向する部位に位置してロッド受け金具11が配設され
ているが、該ロッド受け金具11は、シリンダロッド7
bのヨーク7c先端面が着脱自在に磁着するべく金属製
材料により形成されており、屋内側を向く屋内側面部1
1aを上枠ブラケット膨出部3cに螺合することで固定
されており、戸尻側に形成された面部がシリンダロッド
7b先端部に当接するロッド受け面部11bに構成され
ている。前記ロッド受け面部11bは、ヨーク7c先端
面に対向するべくロッド受け金具11の上半部屋外側位
置に形成され、略垂直方向を向くように取付けられてい
る。さらに、前記ロッド受け面部11bには、本発明が
実施されたクッション材12が両面テープ等の貼着手段
を介して止着されている。このクッション材12はスポ
ンジゴム等の可撓性部材により弾性変形可能に形成され
ており、その外端面、つまり、シリンダロッド7b側の
ヨーク7c先端面が直接当接する面には、摩擦係数が小
さく滑り面となるようシート材12aが両面テープ等の
貼着手段により固着されている。ここで、前記シート材
12aは、例えばポリテトラフルオロエチレン等のフッ
ソ樹脂により表面加工を施したもの等、表面の摩擦係数
が小さくなるようにしたものとなっている。
【0011】そして、後述するように、戸体1の閉鎖に
伴うシリンダロッド7b先端部とロッド受け面部11b
との磁着時においては、キャップ10の突起10a先端
部がシート材12a表面に当接するように設定されてお
り、これによって、クッション材12による当接時の衝
撃吸収がなされると共に、キャップ突起10aがシート
材12a表面上を移動できるように設定されている。こ
のとき、キャップ突起10aは、シート材12aに対し
て点状に圧着すると共に、突起10a間に隙間が形成さ
れているため、該隙間がヨーク7c内への空気流通を行
ってキャップ10がシート材12a表面上に密着状に圧
着するのを回避することになって、シリンダロッド7b
の上動に基づく各突起10aのシート材12表面上での
上動が行いやすくなるように設定されている。
【0012】さらに、ロッド受け金具11には、ロッド
受け面部11b屋内側下部に位置して、戸体1が閉鎖位
置に変位することに伴い戸体1上面部1aから上方に突
出配設されたストッパ片1bが当接するためのストッパ
受け面部(本発明のストッパ受け片)11cが延設され
ており、これによって、閉鎖位置の戸体1がこれ以上の
閉鎖側への移動を規制するように設定されている。さら
に、ロッド受け金具11の下面部11dには貫通孔11
eが開設されており、戸体1が閉鎖位置に変位すること
に伴い、戸体1の戸先側に上下方向移動自在に配された
ロッド状の施錠具13の上端部が出没自在に嵌合するよ
うに設定され、これによって戸体1の施錠ができるよう
になっている。尚、11fはロッド受け金具11と上枠
ブラケット膨出部3cとのあいだに介装される板ゴムで
あって、防振、防音の機能を有している。
【0013】また、戸体1の戸尻側上端部にはローラ部
14aを備えたエンドストッパー14が設けられる一
方、上枠ブラケット膨出部3cの戸尻側端部にはローラ
部14aを係脱自在に係合する弾性を有した係止片15
aを備えた戸尻金具15が配されている。そして、戸体
1が開口部を全開した状態で、ローラ部14aが係止片
15aにより係合される設定となっており、これによっ
て、戸体1の全開状態の姿勢保持ができるように設定さ
れている。
【0014】そして、戸体1が全閉している状態では、
シリンダロッド7b先端部とロッド受け面部9aとが磁
着しており、このとき、キャップ突起10a先端部とシ
ート材12a表面とが当接している。この状態から戸体
1が開放作動をすると、シリンダロッド7bはヨーク7
cの磁着力により当接したままの状態となるため伸長
し、シリンダロッド7bが所定のストロークAに伸長す
ると、シリンダロッド7b先端部とロッド受け面部11
bとが離間する。この状態から、さらに戸体1の開放作
動をすると、戸体1は、シリンダロッド7bが伸長した
ままの状態で開放し、そして、全開状態となることに伴
い、戸体1側のエンドストッパー14のローラ部14a
が上枠ブラケット3(躯体)側の戸尻金具15の係止片
15aを弾性変形させる状態で係合し、これによって、
戸体1は開放姿勢に維持されるように設定されている。
【0015】一方、戸体1を閉鎖操作する場合、戸体1
を閉鎖側に引くことになるが、該引き操作は、ローラ部
14aが係止片15aから脱出すに足るだけの作動をす
ればよく、その後は吊りレール2が傾斜していることか
ら戸体1は自動的な閉鎖が行われる。そして、全閉まで
の戸体1のストロークが、シリンダロッド7bの伸長ス
トロークAに一致すると、シリンダロッド7b先端部が
ロッド受け金具11のロッド受け面部11bに磁着され
るが、このとき、前述したようにキャップ10の突起1
0a先端部はシート材12a表面に当接するものであ
り、クッション材12による衝撃吸収がなされて静粛な
当接となる。ところで、シリンダロッド7bは、ピスト
ンシリンダ7自体が僅かに傾斜して取付けられているう
え、シリンダロッド7bの自重により僅かではあるがさ
らに下方に傾斜した状態となっている。このため、ヨー
ク7c先端面はまず傾斜状態の上部がシート材12aに
当接するが、このとき、ヨーク7c先端面の上部がクッ
ション材12を弾性変形させるようにしてロッド受け面
部11bに磁着する。この状態からさらに戸体1が閉鎖
すると、シリンダロッド7bは縮小しながら上動するこ
とになるが、これに対し、シリンダロッド7bの先端部
であるキャップ突起10aは、摩擦係数の小さいシート
材12a表面上を滑るように上動移動をすることによっ
て、シリンダロッド7bの縮小に伴う上動作動に対応で
きるように設定されている。そして、戸体1は、ストッ
パ片1bがロッド受け金具ストッパ受け面部11cに当
接することでして全閉状態となり、さらに、この状態
で、操作具13aを操作して施錠具13を上動させるこ
とで、施錠具13上端部が貫通孔11eに係合し、戸体
1を施錠状態となるように設定されている。
【0016】尚、16は戸体1の下端部から下方に突出
状に配された振れ止め体、17は上枠カバー3の屋外側
部位を覆蓋するフードであって、該フード17は、上枠
ブラケット3の左右両端部に配された縦枠材17aに一
体形成された取付け片17bに止着されている。因み
に、縦枠材17aは、開口部の上方にのみ形成され、開
口部にまで至ることはなく、戸体1は上部に設けたスト
ッパ片1bがロッド受け金具11のストッパ受け面部1
1cに当接することで全閉状態での移動規制を行うよう
に設定されている。さらに、18は戸体1の開閉作動に
際して把持するためのハンドルである。
【0017】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、戸体1は傾斜状の吊りレール2に沿って移動
し、特に閉鎖時には吊りレール2が傾斜状態となってい
るため自動的に移動するが、このとき、戸体1は全閉に
なる前の段階から衝撃緩衝装置であるピストンシリンダ
7の制動作動を受けた状態で静粛な閉鎖作動を行うこと
ができる。そしてこの場合に、シリンダロッド7bとロ
ッド受け面部11bとの当接において、シリンダロッド
7bの先端部にはキャップ10が被冠されているうえ、
ロッド受け面部11bにはクッション材12が介装され
ているため、これらの当接時の衝撃が吸収される。さら
に、ピストンシリンダ7は吊りレール2に合わせて傾斜
状に配されているうえ、シリンダロッド7bの自重で先
端部が下方に垂下した状態となっており、該傾斜状態で
ロッド受け面部11bに磁着し、この状態からシリンダ
ロッド7bの縮小に伴い上動することになるが、ロッド
受け面部11bには滑り面となるよう摩擦係数の小さい
シート材12aが固着されている一方、シリンダロッド
7bの先端部は突起10aが形成されたキャップ10が
被冠されていているため、突起10aがシート材12a
表面上を滑るように上動することで、シリンダロッド7
bの上動に対応することができる。この結果、従来のよ
うに、シリンダロッドの上動作動にあわせてマグネット
(ロッド受け面部)を上下移動自在な自由状態にしてお
く必要がなくなって、シリンダロッドとの当接時にマグ
ネットが衝撃的に磁着して異音が発生するような不具合
がない。
【0018】しかも、本発明が実施されたものにおいて
は、シリンダロッド7bの先端部はロッド受け金具11
に止着されたクッション材12を介して磁着されるの
で、シリンダロッド7bの前記僅かな傾斜をクッション
材12の弾性変形により吸収できるうえ、衝撃もさらに
吸収されることになり、より静粛な戸体1の閉鎖作動を
行うことができる。
【0019】さらにこのものでは、ピストンシリンダ7
が躯体側ではなく戸体1側に設けられ、シリンダロッド
7bを受けるロッド受け金具11が躯体側に設けられて
いるので、ロッド受け金具11に戸体1側のストッパ片
1bに当接するための部材であるストッパ受け面部11
cや、戸体1を施錠するための錠受け部となる貫通孔1
1eが形成されたものとすることができ、このようにす
ることによって、従来、躯体側にそれぞれ別個に設けら
れたストッパ受けや錠受け部をロッド受け金具11に兼
用することができ、部品点数の削減、組付け工程数の低
減、並びに組付け作業の簡略化が計れてコスト低下を招
来できる。
【0020】また、シリンダロッド7b先端部とロッド
受け面部11bとの磁着時においては、ヨーク7cの先
端部に被冠されたキャップ10の突起10aがクッショ
ン材12のシート材12a表面に当接する構成であるの
で、突起10同志のあいだに形成される隙間によりシリ
ンダロッド7bの先端部がシート材12aに密着状態に
なることが回避されて、シリンダロッド7b先端部のシ
ート材12a表面上出の上動移動をスムースに行うこと
ができて、ピストンシリンダ7による衝撃緩衝作動をさ
らに静粛に、かつ、円滑に行うことができる。
【0021】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ことがないことは勿論であって、ピストンシリンダが躯
体側に設けられ、ロッド受け面部が戸体側に形成されて
いるものであっても、シリンダロッドとロッド受け面部
とのあいだにクッション材を介装することで、前記第一
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自閉式吊り戸の全体概略正面図である。
【図2】図1の一部省略側面図である。
【図3】シリンダブラケットの正面図である。
【図4】図4(A)、(B)、(C)はそれぞれピスト
ンシリンダの平面図、正面図、側面図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれシリン
ダロッド先端部の斜視図、断面部、キャップを取り外し
た状態の斜視図である。
【図6】図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
はそれぞれロッド受け金具の正面図、側面図、背面図、
平面図、底面図である。
【図7】ロッド受け金具の斜視図である。
【符号の説明】
1 戸体 2 吊りレール 3 上枠ブラケット 3c 膨出部 5 ローラブラケット 6 ローラ 7 ピストンシリンダ 7b シリンダロッド 7c ヨーク 10 キャップ 10a 突起 11 ロッド受け金具 11b ロッド受け面部 12 クッション材 12a シート材 14 エンドストッパー 15 戸尻金具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体開口部を開閉する引き戸式の戸体が
    閉鎖するときの衝撃吸収を、伸長したシリンダロッド先
    端部がロッド受け部に当接して制動状態で縮小すること
    で行うようにしてなるシリンダロッド式の衝撃緩衝装置
    において、前記シリンダロッド先端部とロッド受け部と
    のあいだには、摩擦係数の小さい当接面を備えたクッシ
    ョン材が介装されている引き戸における衝撃緩衝装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ピストンシリンダは
    戸体側に設けられると共に、シリンダロッド先端部には
    マグネットが止着されて躯体側のロッド受け金具に磁着
    される構成とし、前記シリンダロッド先端部とロッド受
    け金具とのあいだには、摩擦係数の小さい当接面を備え
    たクッション材が介装されている引き戸における衝撃緩
    衝装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256593A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Bunka Shutter Co Ltd 引戸装置の無目構造
JP2014134095A (ja) * 2014-02-18 2014-07-24 Bunka Shutter Co Ltd 引戸装置の無目構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011256593A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Bunka Shutter Co Ltd 引戸装置の無目構造
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