JP2002004473A - 二重床下構造 - Google Patents

二重床下構造

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JP2002004473A
JP2002004473A JP2000189864A JP2000189864A JP2002004473A JP 2002004473 A JP2002004473 A JP 2002004473A JP 2000189864 A JP2000189864 A JP 2000189864A JP 2000189864 A JP2000189864 A JP 2000189864A JP 2002004473 A JP2002004473 A JP 2002004473A
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Kyuichi Shoji
久一 庄司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建造物の単位区画平面内の仕上げ床下面に、
適宜容積の密閉空間層を簡便且つ確実に形成可能とする
ようにした新規な構成からなる二重床下地構造を提供す
る。 【解決手段】 単位区画平面内であって、同所の大引
3,3,……またはそれ相当の部材上に、既成根太支持
枠体5,5,……を載置、固定すると共に、同上位構造
枠材53,53,……上には根太8,8,……を配し、
上層床下地板6,5,……を張設、一体化してなる二重
床下構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、建造物の床下地構造、即ち
洋間等のように直接仕上げ用とする床板や、和室のよう
に畳み載置用の床板を張設するための下地構造に関する
ものであり、特に建造物の部屋単位の区画に応じて配さ
れる土台によって囲まれた単位区画平面内略全域の仕上
げ床下面に、適宜容積の密閉空間層を簡便且つ確実に形
成可能とするようにした新規な構成からなる二重床下構
造を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】飛躍的な経済発展を遂げた後の低迷期が
続く不況の時代に入ったとはいえ、ある程度の経済的な
裏付けを維持し続けてきていることや、政策的な不況対
策が強力に推進されていること等の理由から、住宅建築
需要は、それなりの水準を維持し続けてきてはいるもの
の、やはり一頃のような売り手市場という訳にはいかな
い上、それまで弱者側に位置していた施主を保護するた
めの厳しい法規制が被せられたことや、省エネルギーに
対する認識の広がり等から、住宅を必要とする多くの施
主は、それまでの施工業者任せの姿勢から脱却し、経済
性はもとよりのこと、その構造、機能上について明確な
主義、主張をなし得るようになってきている。
【0003】こうした住宅建築事情の変遷から、住宅関
連業界では、それまでの格好の良さや最先端設備を組み
込んで一見快適な生活が実現されるかの如き錯覚を起こ
させるようにした住宅内容だけでは、到底これからの施
主の評価が得難いものになると予見し、構造強度や経済
性については勿論のこと、快適な生活を実現するために
必要な各種機能上の対策についても、これまでには考え
られなかった程に様々な見直しを迫られ、その実現化の
ために各方面からの開発、研究が進められてきている。
【0004】例えば、住宅の快適さを維持する上で重要
な要素の一つである暖冷房対策、特に東北や北関東、本
州の山間部地方のように、北海道程の極端な寒さではな
いがために中途半端な対応で済まされてきていた地域で
の冬期間の暖房対策については、一頃のような高気密、
高断熱構造とするために高価な費用を掛けた上に、高価
な設備を組み込んで集中暖冷房を取り入れ、建築費だけ
ではなく維持費についてまでも経済的な負担が掛かって
しまうような対策では、昨今の厳しい経済環境の下での
需要に対処しきれているとは言えず、建築費もとよりの
こと、特に維持費について如何に経済的な配慮をするか
が、今後の住宅建築において極めて重要な課題になるも
のと予想される。
【0005】こうした課題に対処しようとして、公的な
助成金まで付けたソーラーハウスの奨励策等も実施化さ
れ始めているいるものの、現実的には初期投資が掛かり
過ぎることに加え、冬期間の天候不順の問題があって、
このシステムは、暖房を必要とする地域に必ずしも適し
ておらず、殆ど普及をみていないのが実情であり、その
ため、これら改善を必要とする地域において、現状最も
実用的なエネルギー源といえる灯油を使った暖房システ
ム、但し従前からのファンヒーターやクリーンヒーター
等を使って局所暖房をするというのではなく、それら極
めて安価に入手できる温風暖房機を熱源に利用して、よ
り効率的に暖房しようとする提案がなされている。
【0006】例えば、実開昭57−172315号「温
風暖房装置」では、温風発生装置の温風吹出口を室内用
吹出口と床用吹出口との上下二段に利用するようにし、
床用吹出口からの温風は、ダクトを介して床パネルに誘
導するようにし、一つの温風暖房装置の温風で部屋全体
の暖房と部分フロア暖房とが可能になるようにしたもの
等も見受けられるが、このシステムでは、確かに部屋の
空間に放散されてしまう温風による熱エネルギーを、床
面からの暖房にも使える利点を有してはいるものの、床
パネルという特別な装置を必要とするために経済的な負
担が増すだけではなく、その取扱いが極めて煩雑になる
という欠点もあり、結局、このシステムは、床パネルを
省略し、ダクトで誘導した温風を火燵の中に誘導し、電
熱ヒーターなしで火燵を暖められるようにすると同時
に、部屋全体もそれなりに暖房できるというシステムと
して定着したに過ぎないものである。
【0007】本願発明者は、同じく経済的な温風暖房機
の温風を熱源として活用する手段の開発に取り組み、上
記した従前のもののように、所謂温風暖房機として所定
の部屋の床に据え置くのではなく、その部屋に隣接した
壁の中に所定の空間を設けて据え置き、温風の一部また
は全部をその部屋の床面の下に予め用意した暖気空間に
誘導し、建造物の床面からの暖房、即ちフロアヒーティ
ングを可能にするようにした、特開平9−250788
号「建造物の床暖房システム、およびそれ用の床構造パ
ネル」を開発済みとしているが、この提案によるもので
は、先ず何よりも、限られた熱量のファンヒーターやク
リーンヒーター等局所暖房器具の暖気を如何に効率的に
広域に達することができるようにするかという課題と、
そのために必要な暖気送り込み空間やそこまでの導管を
どのように配したらいいかという課題等の点で必ずしも
十分な実用性を兼ね備えているとはいえず、また、ラン
ニングコスト面で、確かに他の暖房システムに比較すれ
ば経済的になることを確認はしているものの、そのシス
テム実現のための建造物内の施工がかなり複雑で割高に
なりがちなことや、限られた熱源を効率的に利用する上
で十分とはいえない不都合さも幾分見受けられたこと等
から、それらの点について更なる改良の余地を残してい
た。
【0008】この発明は、以上のような状況に鑑み、既
に同種の暖房システムについて開発、実用化を進めてき
ていた実績に基づき、それら従前からのシステムを可能
な限り簡略化、規格化した施工によって実施可能とし、
しかも、それら従前までのものでは実現し得なかった熱
エネルギー効率が得られるようにする新たな技術的手段
についての開発、研究を継続し、長期に渡る試行錯誤と
幾多の試作実験とを繰り返してきた結果、遂に茲にきて
その完成を見るに至ったものであり、以下において、代
表的な実施例も取り上げながら、その構成の詳細を示し
ていくこととする。
【0009】 〔発明の詳細な説明〕この発明の床下地構造は、基本的
に次のとおりの構成を要旨とするものである。即ち、建
造物の部屋単位の区画に応じて配される土台またはそれ
相当の部材によって囲まれた単位区画平面内であって、
同所に所定間隔置きに配された大引またはそれ相当の部
材上に下層床下地板を張設し、当該単位区画平面内が、
該下層床下地板を境にして上下に遮断されてなるものと
する一方、上下所定間隔を置いて平行する一対の上位、
下位構造枠材が、それらに直交し、所定間隔置きに配し
てなる複数の細断面束様材によって一体化されてなるも
のとした横倒し梯子状構造の既成根太支持枠体を、当該
単位区画平面内の大引またはそれ相当の部材の上に直接
か、または前記下層床下地板を介した大引またはそれ相
当の部材の上に、夫々載置、固定するようにした上、そ
れら既成根太支持枠体に直交し、且つ互いに所定間隔置
きとなる如くした配置で、根太を既成根太支持枠体各上
位構造枠材に載置、固定すると共に、各根太上には、上
層床下地板を張設、一体化してなる二重床下構造であ
る。
【0010】この基本的な構成の床下地構造は、より具
体的には、建造物の部屋単位の区画に応じて配される土
台またはそれ相当の部材によって囲まれた単位区画平面
内であって、同所に所定間隔置きに配された大引または
それ相当の部材上に下層床下地板を張設し、当該単位区
画平面内が、該下層床下地板を境にして上下に遮断され
てなるものとする一方、上下所定間隔を置いて平行する
一対の上位、下位構造枠材が、それらに直交し、所定間
隔置きに配してなる複数の細断面束様材によって一体化
されてなるものとした横倒し梯子状構造の既成根太支持
枠体を、当該単位区画平面内の大引またはそれ相当の部
材の上に直接か、または前記下層床下地板を介した大引
またはそれ相当の部材の上に、夫々載置、固定するよう
にした上、それら既成根太支持枠体に直交し、且つ前記
細断面束様材の直上となる如くした配置で、根太を既成
根太支持枠体各上位構造枠材に載置、固定すると共に、
各根太上には、上層床下地板を張設、一体化してなる構
成を要旨とする二重床下構造であるということができ
る。
【0011】更に、建造物の部屋単位の区画に応じて配
される土台またはそれ相当の部材によって囲まれた単位
区画平面内であって、同所に所定間隔置きに配された大
引またはそれ相当の部材上に下層床下地板を張設し、当
該単位区画平面内が、該下層床下地板を境にして上下に
遮断されてなるものとする一方、上下所定間隔を置いて
平行する一対の上位、下位構造枠材が、それらに直交
し、所定間隔置きに配してなる複数の細断面束様材によ
って一体化されてなるものとした横倒し梯子状構造の既
成根太支持枠体を、当該単位区画平面内の大引またはそ
れ相当の部材の上に直接か、または前記下層床下地板を
介した大引またはそれ相当の部材の上に、夫々載置、固
定すると共に、土台から既成根太支持枠体の背高寸法に
相当する単位区画周りを断熱構造となるようにした上、
それら既成根太支持枠体に直交し、且つ互いに所定間隔
置きとなる如くした配置で、根太を既成根太支持枠体各
上位構造枠材上に載置、固定すると共に、各根太上に
は、上層床下地板を張設、一体化してなる構成を要旨と
する二重床下構造も包含している。
【0012】建造物、殊にそれが木造軸組構造の住宅等
のような場合、一般には平面配置の部屋単位毎に土台を
回し、その土台を支持部として柱や間柱、筋交い等軸組
に相当する構造骨格部分を形成し、それらの表面を壁材
で覆って壁体を構成して部屋相互の区切りとすることか
ら、土台は部屋を造る区画に相当しており、それら土台
によって囲まれた範囲を単位区画平面とするものであ
り、したがって、この単位区画平面も、対象となる部屋
が八畳間か十畳間か等といった部屋のサイズの違いによ
って当然大きさは変わるものであり、それら何れもがこ
の発明の単位区画平面に相当することは言うまでもな
い。なお、それが木造軸組構造ではない、例えばパネル
構造等のような場合であって、部屋の区画が必ずしも土
台によるとは限らないものであれば、部屋毎を仕切る壁
体によって囲まれる平面区画のように、部屋を構成する
区画を単位区画平面として扱うものとし、常に土台の有
無だけによって決定されるとは限らないものとする。
【0013】そして、単位区画平面内には、通常の木造
軸組構造においては、床下地である根太組みをするため
の大引が、大抵90cm間隔で横設されており、この発
明の床下地構造においても、その所定間隔置きに配され
る大引を床下地のための支持構造部として利用すること
を前提にしているが、仮に、木造軸組構造以外の、例え
ばパネル工法や2×4あるいは2×6工法等であって、
大引を採用しない構造のものの場合には、それら工法に
おける構造用の床パネル自体を、先の大引相当部材と看
做し、床からの積載荷重を構造体に伝える上で都合の良
い部位が支持構造部となるようにする。
【0014】既成根太支持枠体は、従前からの木造軸組
構造では、床下地となる根太を取り付けていた大引に相
当してはいるものの、その従前からの大引とは少し異な
り、直接軸組部材の一部に組み込まれてしまうものでは
なく、言わば従前からの大引に代わり、大引から所定高
さ位置に根太を浮かせて支持する機能を果たすものであ
り、専ら単位区画平面内の垂直荷重を受支してその荷重
を本来の大引に伝える傍ら、その浮かせる機能だけが果
たされ、大引に伝える機能については、大引に直接張設
される下層床下地板と浮かせた根太に張設される上層床
下地板との間に形成する空間が、当該単位区画平面内全
域における水平方向の気流の動きの点で極力支障を来た
すことのない略均質な条件下に維持されるようにした上
で実現されるようにしなければならず、最も望ましく
は、当該空間内に全く部材断面が現れない構造で根太を
支持し得るようにすることとなるが、それは物理的に不
可能なことであり、したがって、十分な耐圧強度の期待
できる鋼材や工業用プラスチック、硬質木材等の素材に
よるもので、当該単位区画平面に想定される最大積載荷
重を大引に安全に伝え得る必要最小限断面による必要最
小限の本数の細断面束様材だけが当該空間内に止まるよ
うに予め配慮された構造のものとしなければならない。
【0015】具体的には、この既成根太支持枠体は、そ
の品質管理と経済性との問題から、予め工場生産によっ
て形成されるようにすべきであり、予想最大積載荷重お
よびその空間高によっても異なるが、一般住宅における
ものであって、例えば10cm前後から30cm程度ま
での空間高(但し、対象となる部屋の天井高との係り
や、平面サイズに応じた熱効率を得るための空間容積等
の要素によって変わり、したがって、例示した範囲に限
定されるものでないことは言うまでもない。)として
は、約10〜15mm前後の丸鋼を細断面束様材として
必要本数分だけ採用し、空間高によって決まる上下所定
間隔を置いて平行させた一対の上位、下位構造枠材間
に、互いに所定間隔(望ましくは上位構造枠材に取り付
ける根太間隔、例えば30cm間隔あるいは45cm間
隔等といった間隔)を置いて直交配置させ、恰も横倒し
梯子状構造を呈するようなものとして形成されれば足
り、鉄骨構造部材のラチス材のように、水平耐力用の斜
材を配したものとする必要はなく、専ら垂直耐力強度だ
けを負担可能とするものに形成されればよい。
【0016】既成根太支持枠体の上位、下位構造枠材、
特に上位構造枠材は、その上に根太を取り付け、支持す
る機能を果たすと共に、加工性や作業性、経済性等の観
点からして、通常の大引の半裁断面(90×45mm)
の角材によるものとするのが好都合のものとなり、これ
ら一対の上位、下位構造枠材を、確保すべき空間高で決
まる間隔、例えば10cm前後から30cm程度までの
間隔となるようにした上、必要最小限断面に設定した細
断面束様材を、その必要最小限の本数だけ配し、上位構
造枠材、各細断面束様材、下位構造枠材が全体に一体化
され、略横倒し梯子状構造のものに形成されるようにす
るものであり、各細断面束様材両端の上位、下位構造枠
材への一体化構造は特に限定されるものではなく、例え
ば、各細断面束様材両端に釘孔またはボルト孔付きフラ
ンジを熔着、一体化しておき、それらフランジを上位、
下位構造枠材の所定箇所に当接して釘着またはボルト・
ナット締めして一体化したり、あるいは、各細断面束様
材両端個々にフランジを熔着する代わりに、それらフラ
ンジを連続させて連なったような構造のもので、上下平
鋼板間に直交状で所定間隔置きに複数の細断面束様材が
まとめて熔着、一体化され、それだけでも横倒し梯子状
構造を呈するものに形成し、少なくとも上側平鋼板に角
材製の上位構造枠材が取着されてなるようにしたもの等
とすることができる。
【0017】上記のようにして形成される既成根太支持
枠体は、その下位構造枠材を、従前からの工法にって施
工された建築物の単位区画平面における大引またはそれ
相当部材の上に直接釘その他の手段で一体化すると共
に、大引またはそれ相当部材の間には下層床下地板(強
度が掛からないことから、発泡スチロール板を嵌め込ん
だだけでも可。)を取り付けるようにするか、あるい
は、予め大引またはそれ相当部材の上に下層床下地板と
しての合板を張設(遮断性から、背面所要部分には適宜
断熱材が積層されてなるものとするのが望ましい。)
し、当該合板を介した大引またはそれ相当部材上に適宜
手段で一体化するようにする。
【0018】なお、既述してあるように、対象となる建
築物が木造軸組構造以外の工法によるもの、例えばプレ
ハブ工法やツーバイ工法等にあっては、既成根太支持枠
体からの床荷重を集中的に受けても差し支えのない最適
な箇所に、最適配置となるようにして取着、一体化され
るようにしなければならず、また、下層床下地板は、専
らその上下方向を熱的且つ空間的に遮断する機能を果た
し得れば足りることから、必ずしも合板のような構造強
度を有したものとする必要はなく、大引またはそれ相当
部材間にグラスウールマットや発泡スチロール板を嵌合
状にする組合せで配されるようにしたものとすることも
できる。
【0019】こうして、単位区画平面内全域における大
引またはそれ相当部材に合致する配置で既成根太支持枠
体が取り付けられたところで、それら既成根太支持枠体
の各上位構造枠材には、それらに直交する方向に、従来
であればその下の大引またはそれ相当部材に取り付けて
きた根太が、互いに所定間隔置き、例えば30cm間隔
あるいは45cm間隔等といった間隔置きであって、平
行に架け渡され、一体化することにより、大引またはそ
れ相当部材から所定高さ位置、例えば10cm前後から
30cm程度浮かせた位置に根太を形成した上、上層下
地板を張設すれば、既に張設してある下層下地板との間
に地盤側および居室側と隔絶された空間が形成され、当
該空間内には、必要最小限の断面形で、必要最小限の本
数に規制してなる複数の細断面束様材だけが林立し、水
平方向の気流の動きに極力影響を少なくするように配慮
された空間を有する二重床下構造が実現する。
【0020】単位区画平面内の居室空間側からは、上層
下地板の下にこの発明の二重床下構造が形成されいるこ
とは全く知れず、従前どおりに大引またはそれ相当部材
にこれまた従前どおりに床下地板が張設されている如く
看取されるものであって、したがって、当該単位区画平
面に予定されている居室に応じた床材、例えば、それが
和室であれば直に畳を敷き詰め、またそれが洋間であれ
ばフローリング材等公知の洋間用床張り仕上げとするも
である。なお、この発明の二重床下構造の周り、即ち単
位区画平面の輪郭部分は、適宜公知の手段で閉鎖、望ま
しくは断熱材を併用して閉鎖するか、場合によっては、
隣接する他の単位区画平面と連通するようにした上、そ
れら連通した空間の周囲だけを閉鎖するようにすること
も可能である。
【0021】また、必要があれば、この発明の二重床下
構造によって形成される空間に面することとなる上層お
よび下層各下地板の表面(即ち、上層下地板骨材では下
面、下層下地板では上面)にアルミニウム箔やアルミ蒸
着シート等の熱反射機能層を形成するようにしたり、あ
るいは、上層および下層各下地板自体を蓄熱合板のよう
な特殊合板を採用してなるものとすることもでき、それ
ら平滑面機能、断熱機能に配慮すると共に、取扱い性も
考慮して極力軽量化に有利なものとするのが望ましいと
いえる。以下では、上記したこの発明の二重床下構造の
構成がより明確に把握できるよう、幾つかの具体的な実
施例を取り上げて説明を加えていくことにする
【0022】
【実施例1】図1に示す既成根太支持枠体の全体斜視
図、図2の同正面図、図3の当該既成根太支持枠体を単
位区画平面内に取り付け始めた状態を示す斜視図、およ
び図4の二重床下構造を完成した状態における縦断面図
には、この発明の二重床下構造の最も基本的な構成から
なるものを示してあり、工場において既成根太支持枠体
に加工された上、現場の建築物所定の単位区画平面まで
搬入され、大引またはそれ相当部材に所定の如くに取り
付けられることによって二重床下構造を実現するように
した代表的な事例を示すものである。
【0023】建造物の基礎B上には土台1が載置され、
アンカーボルトB1によって固定されると共に、開口部
や耐力壁等の配置に応じ所定箇所には柱2,2,……立
設され、これら土台1,1,……で囲まれた区画が、建
造物における一つの部屋を構成する単位区画平面とな
り、該単位区画平面内には、平行する土台1,1を両端
支持部として大引3,3,……が90cm間隔で架け渡
されて軸組構造の基礎回り構造に形成されている。図
中、B2は、大引を支える基礎構造としての束を示して
いる。
【0024】既成根太支持枠体5は、予め対象とする単
位区画平面における大引3に略匹敵する長さのものに形
成してなるものとして加工工場から現場に搬入されるよ
うにするか、あるいは、幾つかのサイズの異なる単位区
画平面においても共通して使用できるように、最も大き
いサイズの単位区画平面の大引3の長さに略合致させた
ものに形成、搬入した後、小さいサイズの単位区画平面
においては、適宜所定長さのものに切断、使用するよう
にしたものとすることができるものである。
【0025】この既成根太支持枠体5は、図1および図
2から明確になるとおり、90×45mm断面の角材か
らなる下位構造枠材52と上位構造枠材53とを約20
cm程度の間隔を空けて平行させ、その間に、床面から
の積載荷重に耐え得るだけの強度を有する如くしたφ9
mmの丸鋼棒からなる細断面束様材51,51,……
が、根太の配置間隔に合せ、互いに45cmの間隔を置
くようにして一体化され、略横倒し梯子状構造のものに
工場加工され、現場に搬入される。なお、構造強度の確
保が保証される限り、この細断面束様材51の素材は特
に限定されるものではなく、鋼材の外、木材、アルミ材
その他素材で棒状または管状のものとなし、極力気流の
動きに抵抗の掛からない円形または楕円形断面等による
ものとすべきである。
【0026】現場に搬入された既成根太支持枠体5,
5,……は、既に土台1上に柱2,2,……が建て込ま
れ、大引3,3,……には既に下層下地板6が張設され
ると共に、該下層下地板6下面であって大引3,3の間
には断熱材61も添節状とされている状態の、大引3,
3,……が位置する下層下地板6上に、その下位構造枠
材52を載置状とした上、その要所要所を釘着すること
により、該既成根太支持枠体5を、下層下地板6を介し
て大引3に取着、一体化し、当該建造物の単位区画平面
内の大引3,3,……の配置に応じた配置となる、図3
斜視図に示す状態を実現し、最終的に単位区画平面内全
域に、大引3,3,……と同じ配置に既成根太支持枠体
5,5,……取着、一体化してしまう。
【0027】こうして単位区画平面内所定位置に既成根
太支持枠体5,5,……が納められた後、大引3,3,
……から既成根太支持枠体5の背丈分、即ち約20cm
だけ上方に浮かせた既成根太支持枠体5の上位構造枠材
53の夫々に、根太8,8,……を架け渡し、単位区画
平面内全域に渡って取着した後、上層下地板7を張設す
ることにより、この部屋の二重床下構造を実現するもの
である。図中、4は、既成根太支持枠体5の背丈に応じ
た位置の柱2に取り付け、既成根太支持枠体5の上位構
造枠材53両端を受けるための根太掛けを示すものであ
る。
【0028】その結果、図4の縦断面図に示されている
とおり、下層下地板6と上層下地板7との間に形成され
る空間内には、細断面束様材51,51,……だけが林
立状となっているだけで、気流の動きには殆ど何等の支
障も来たすことのない空間が実現され、したがって、例
えば、冬期間に適宜暖気を送風することにより、また、
夏期間には適宜冷気を送り込むことにより、また、梅雨
期にはそのままでも外気から独立した状態となって、そ
の時期に応じた快適な状態の床が実現されることにる。
図中、9は、この発明の二重床下構造周囲に配するよう
にした断熱壁部を示している。
【0029】
【作用効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の二
重床下構造は、躯体構造が軸組構造であれ、各種パネル
構造であれ、従前どおりの構造、工法によって建て上げ
られていく建造物にそのまま採用可能になる床下構造で
あって、従前どおりに施工された大引またはそれ相当の
部材から所定高さ位置に、従前までの根太を浮かせて渡
し掛けできるよう、予め工場等で組立て、加工が施され
て現場に搬入される横倒し梯子状構造とした既成根太支
持枠体を、大引またはそれ相当の部材の配置に従った配
置に並べ置き、それら既成根太支持枠体の上位構造枠材
上に、従前までであれば大引またはそれ相当の部材上に
渡し掛けていた根太を取り付け、支持させ、大引または
それ相当の部材の属する水平面内に張設した下層床下地
板と、浮かせて配したこれら根太上に張設した下層床下
地板との間に、簡便な作業工程によって所定容積の空間
を確実且つ効率的に実現できるという極めて秀れた特徴
を発揮するものとなる。
【0030】しかも、既成根太支持枠体が、その上位、
下位構造枠材間を、細断面束様材によって一体化してな
る横倒し梯子状構造のものに形成されていて、同空間内
の主要水平方向部分には、単に細断面束様材が林立する
だけの空間を実現し得たものとなり、同空間内の気流の
動きに抵抗を掛けたり、複雑な乱気流を生じてしまうよ
うな不都合が殆ど生ずることもなく、したがって、同空
間に暖気または寒気を送ってその上の居室の空調を実施
する際に、それら気流が当該空間全体にロスもなく均質
且つ迅速に拡散し、熱エネルギーの伝達を極めて効率的
に実施できるものとなることから、熱エネルギー発生源
の性能も比較的小型のもので済ますことができ、例えば
寒冷地であっても東北地方等の都市部等の住宅用の床暖
房としてこの発明の二重床下構造を利用するようなとき
には、その熱エネルギー発生源として、一般家庭用の直
接暖房機である石油ファンヒーターや温水ルームヒータ
ー、ファン付きオイルヒーター等でも十分な効果を得る
ことができるという大きな効果を奏するものとなる。
【0031】また、この既成根太支持枠体に支えられた
根太は、従前からの床下構造と同様の構造となってい
て、その上に上層床下地板を張設した上、当該単位区画
平面を部屋とするその部屋の仕上げ、即ち洋間仕様とし
てフローリング仕上げとするのか、あるいは和室の板の
間かあるいは畳み敷きの部屋とするか等の要求に応じた
床材を直接、張設しさえすれば、そのまま床が完成する
ものであり、その単位区画平面内における仕上げ床の下
面には、採用した既成根太支持枠体の背丈に応じた容積
で、外界からは殆ど隔絶されて独立した空間が確保され
てなる構造を実現することになり、所定の部屋の床下環
境を年間通じて殆ど変化のないものとすることができ、
床下からの部屋床面上への温湿度の変化を無くすと同時
に、部屋床面を通して室内温度の床下方向への漏出も略
完璧に遮断することが可能になるため、住宅等の建造物
として極めて有利な床構造を造り上げることができると
いう秀れた特徴も得られることになる。
【0032】しかも、この既成根太支持枠体は、工場生
産によって規格化、品質管理されて構造、機能に秀れた
ものとすることができる上、生産コストを低減化させ、
現場施工も特殊な技能を要せず、施工済となっている大
引やそれ相当の部材、柱あるいは根太掛け等に釘止めそ
の他公知の手段によって固定するだけで従前工法によっ
て建て込まれた躯体構造部に一体化し得るものになると
いう利点があり、現場までの移送は勿論のこと、現場に
おいて単位区画平面内所定位置に搬入、据え付け作業
も、場合によっては一人の作業者でも十分実施可能なも
のとすることができるものになり、それだけ取扱い作業
性にも秀れたものとなることから、全体として大幅にコ
ストダウンと施工効率の向上とを可能とすることになっ
て経済効果が期待され、極めて実用価値の高いものとす
ることができる。
【0033】特に、実施例に取り上げたこの発明を代表
する構造による二重床下構造によるものでは、上記した
特徴が確実に期待できるものとなると共に、既成根太支
持枠体5は、その上位構造枠材53を角材によるものと
してあり、加工が容易であって既成部材化がし易い上
に、現場における取付け作業段階でも、夫々に、根太
8,8,……を、それら既成根太支持枠体5,5,……
に直交状、且つ互いに所定間隔置きとなる如く載置し、
従前どおり釘着、固定するという作業だけで床下地構造
を実現できる上、予め、この既成根太支持枠体5,5,
……が、最も大きいサイズの単位区画平面の大引3の長
さに合せて形成したものでは、現場に搬入後、小さいサ
イズの単位区画平面に対しては、それに適応する所定長
さのものに切断、使用することができ、同一の既成材で
済ますことができるようになることから、この発明の二
重床下地構造によらない従前までの床下構造施工内容と
比較しても殆ど大差がなく、しかも経済的に、仕上げ床
面下方に空調用あるいは防湿機能等を発揮可能とする空
間の形成された床下構造が得られるという極めて実用的
な効果を発揮するものとなる。
【0034】叙述の如く、この発明の二重床下地構造
は、その新規な構成によって所期の目的を普く達成可能
とするものであり、特別高度な技能なくしても簡便、確
実で効率的な施工が保証され、完成した仕上げ床面下に
空調その他の様々な用途に使用可能な独立した空間を確
保できるものとなることから、そのままでも十分に断
熱、保温機能に秀れた建造物床の実現が可能な上、安価
な熱源によってでも十分な暖房効果が得られる空間にも
活用できるものとなって、特に寒冷地等に立地する住宅
用床暖として大いに役立つものとなり、それら地域に欠
かせない建築技術の一つとして各方面から高い評価を得
た上、広く採用され、大いに普及していくものと予想さ
れる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の二重床下地構造を代表する幾つかの
実施例を示したものである。
【図1】既成根太支持枠体の全体斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】当該既成根太支持枠体を単位区画平面内に取り
付け始めた状態を示す斜視図である。
【図4】完成した状態における二重床下構造の要部縦断
面図である。
【符号の説明】
1 土台 2 柱 3 大引 4 根太掛け 5 根太支持枠体 51 同 細断面束様材 52 同 下位構造枠材 53 同 上位構造枠材 6 下層床下地板 7 上層床下地板 8 根太 9 断熱壁部 Β 基礎 Β1 同 アンカー Β2 同 束 F 仕上げ床板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の部屋単位の区画に応じて配され
    る土台またはそれ相当の部材によって囲まれた単位区画
    平面内であって、同所に所定間隔置きに配された大引ま
    たはそれ相当の部材上に下層床下地板を張設し、当該単
    位区画平面内が、該下層床下地板を境にして上下に遮断
    されてなるものとする一方、上下所定間隔を置いて平行
    する一対の上位、下位構造枠材が、それらに直交し、所
    定間隔置きに配してなる細断面束様材によって一体化さ
    れてなるものとした横倒し梯子状構造の既成根太支持枠
    体を、当該単位区画平面内の大引またはそれ相当の部材
    の上に直接か、または前記下層床下地板を介した大引ま
    たはそれ相当の部材の上に、夫々載置、固定するように
    した上、それら既成根太支持枠体に直交し、且つ互いに
    所定間隔置きとなる如くした配置で、根太を既成根太支
    持枠体各上位構造枠材に載置、固定すると共に、各根太
    上には、上層床下地板を張設、一体化してなるものとし
    たことを特徴とする二重床下構造。
  2. 【請求項2】 建造物の部屋単位の区画に応じて配され
    る土台またはそれ相当の部材によって囲まれた単位区画
    平面内であって、同所に所定間隔置きに配された大引ま
    たはそれ相当の部材上に下層床下地板を張設し、当該単
    位区画平面内が、該下層床下地板を境にして上下に遮断
    されてなるものとする一方、上下所定間隔を置いて平行
    する一対の上位、下位構造枠材が、それらに直交し、所
    定間隔置きに配してなる細断面束様材によって一体化さ
    れてなるものとした横倒し梯子状構造の既成根太支持枠
    体を、当該単位区画平面内の大引またはそれ相当の部材
    の上に直接か、または前記下層床下地板を介した大引ま
    たはそれ相当の部材の上に、夫々載置、固定するように
    した上、それら既成根太支持枠体に直交し、且つ前記細
    断面束様材の直上となる如くした配置で、根太を既成根
    太支持枠体各上位構造枠材に載置、固定すると共に、各
    根太上には、上層床下地板を張設、一体化してなるもの
    としたことを特徴とする二重床下構造。
  3. 【請求項3】 建造物の部屋単位の区画に応じて配され
    る土台またはそれ相当の部材によって囲まれた単位区画
    平面内であって、同所に所定間隔置きに配された大引ま
    たはそれ相当の部材上に下層床下地板を張設し、当該単
    位区画平面内が、該下層床下地板を境にして上下に遮断
    されてなるものとする一方、上下所定間隔を置いて平行
    する一対の上位、下位構造枠材が、それらに直交し、所
    定間隔置きに配してなる細断面束様材によって一体化さ
    れてなるものとした横倒し梯子状構造の既成根太支持枠
    体を、当該単位区画平面内の大引またはそれ相当の部材
    の上に直接か、または前記下層床下地板を介した大引ま
    たはそれ相当の部材の上に、夫々載置、固定すると共
    に、土台から既成根太支持枠体の背高寸法に相当する単
    位区画周りを断熱構造となるようにした上、それら既成
    根太支持枠体に直交し、且つ互いに所定間隔置きとなる
    如くした配置で、根太を既成根太支持枠体各上位構造枠
    材上に載置、固定すると共に、各根太上には、上層床下
    地板を張設、一体化してなるものとしたことを特徴とす
    る二重床下構造。
  4. 【請求項4】 既成根太支持枠体は、その細断面束様材
    が略10〜15mm前後の断面径の鋼棒からなるものと
    して形成され、単位区画平面内の下層床下地板と上層床
    下地板との間に形成される空間内は、その水平方向の気
    流の動きが、それら細断面束様材によって殆ど抵抗を受
    けることのないよう配慮された構造としてなる、請求項
    1ないし3何れか記載の二重床下構造。
  5. 【請求項5】 既成根太支持枠体は、その全長が予め余
    裕のある長さ寸法のものに形成されていて、単位区画平
    面のサイズに応じ、適宜長さ寸法のものに切断、調節可
    能なものとしてなる、請求項1ないし4何れか記載の二
    重床下構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7149204B2 (en) * 2001-06-20 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Base station device and channel assigning method
KR101022489B1 (ko) 2003-12-24 2011-03-15 재단법인 포항산업과학연구원 이중 바닥용 프레임
WO2012012373A2 (en) * 2010-07-19 2012-01-26 Henriquez Jose L Insulation roof or floor panels with deformation resistant elements for composite insulated concrete roof or floor system and such system

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