JP2002004260A - 改良土サンプラー - Google Patents

改良土サンプラー

Info

Publication number
JP2002004260A
JP2002004260A JP2000181216A JP2000181216A JP2002004260A JP 2002004260 A JP2002004260 A JP 2002004260A JP 2000181216 A JP2000181216 A JP 2000181216A JP 2000181216 A JP2000181216 A JP 2000181216A JP 2002004260 A JP2002004260 A JP 2002004260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
improved soil
improved
soil sampler
sampler
sampled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000181216A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sumitomo
義則 住友
Tomohiko Okuno
智彦 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2000181216A priority Critical patent/JP2002004260A/ja
Publication of JP2002004260A publication Critical patent/JP2002004260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良柱体の所望の位置にある改良土のサンプ
リングを簡便に行い、また、改良土の状態を変化させる
ことなく改良土の試験に用いるべき供試体を容易に作製
することができる手段を提供する 【解決手段】 本改良土サンプラー100は、下端の内
周面から内側に向かって突出する支持部10を有する外
管101と、該外管101に回転自在かつ出入自在で、
かつ、下端が前記支持部10で支持される内管102と
を備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤の支持力を高
めるための改良柱体を構成する改良土のサンプラーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、軟弱な地盤上に住宅等を建築す
る場合には、地盤中に図8(a)に示すような改良柱体7
を複数造設して地盤の支持力を向上させる地盤改良工法
が施工される。また、前記改良柱体7の一本当たりの支
持力を向上させるために、図8(b)に示すように、改良
柱体に複数の節部を設けた節付き改良柱体8を造設する
地盤改良工法もある。前記節付き改良柱体8は、改良柱
体8の外径が拡大した節部を有するので、通常の改良柱
体7と比べて、地盤との摩擦力が増大する。このため、
造設すべき改良柱体の本数を少なくしたり、改良柱体の
長さを短くすることができ、地盤改良工法を簡略化する
ことができる。
【0003】改良柱体7又は節付き改良柱体8は、布基
礎9に対して、図9に斜線を施した円で示すような配置
で、改良すべき地盤中に造設される。改良柱体7又は節
付き改良柱体8は、布基礎9の直下に、各改良柱体7等
に負荷される荷重が、その支持力を上回らないようにバ
ランスよく間隔をあけて配置される。
【0004】図10は、前記改良柱体7を造設するプラ
ントの概要を示す模式図である。該プラントは、図に示
すように、中空状の回転軸に、削孔ヘッド、掘削撹拌翼
等が設けられた地盤改良撹拌機1が、建設機械2により
固定された支柱3に昇降自在に設けられ、駆動源4によ
り前記回転軸が回転されるものとなっており、ミキサー
5により、水と固化材を混錬した固化材スラリーが作製
され、該固化材スラリーがポンプ6により、前記回転軸
に圧送される構成となっている。
【0005】前記プラントを用いて、改良柱体7は図1
1に示すように造設される。まず、基礎が配設されるべ
き地盤に地盤改良撹拌機1の位置決めをした後、その回
転軸70を回転して、削孔ヘッド71及び掘削撹拌翼7
2により地盤を空掘りする(図11(a))。そして、地
盤改良撹拌機1の先端が設定した深さに到達した後、ポ
ンプ6により固化材スラリーを回転軸70内に圧送し
て、該固化材スラリーを回転軸70の先端から吐出させ
ながら、該回転軸70を回転させたままで、地盤改良撹
拌機1を引き上げる(図11(b))。これにより、前記
掘削撹拌翼72が、土砂と固化材スラリーとを混合撹拌
して改良土を作製する。土砂と固化材スラリーの混合撹
拌を終えた後、一定時間放置すれば改良土が固化して改
良柱体7が造設される(図11(c))。このような一連
の作業を繰り返して、基礎が配設されるべき地盤に改良
柱体7を複数造設する。なお、節付き改良柱体8を造設
する場合には、回転軸の回転方向により拡大アームが開
閉して回転外径が変化する拡大翼を回転軸に備えた地盤
改良撹拌機を用いて、改良柱体の所望の位置で拡大翼の
回転外径を拡大して地盤を掘削し、改良柱体に節部を形
成すればよい。
【0006】前記改良柱体7は、地盤中に造設されるも
のであるから、設計通りに施工が行われているか否か
を、作業者が目視により確認することができない。ま
た、地盤の状態等、例えば地盤が撹拌し難い粘土質の場
合には、固化材スラリーと土砂との混合撹拌が不十分な
ものとなり、不均一な改良土が作製されるおそれがある
が、そのような場合であっても、作業者はその確認をす
ることができないため、不均一な状態のまま改良土が固
化し、その結果、改良柱体7が、設定された強度に達し
ないものとなり、本来の支持力を発揮できないという問
題が生じる。これを防止するため、改良柱体7を造設し
た後に、改良土のサンプリングを行い、目視による確
認、その他の試験を行うことが必要である。
【0007】以下、従来の改良土のサンプリング方法、
及びサンプリングされた改良土の試験方法の一例を説明
する。図12は、従来の改良土サンプラーの構成を説明
するための概略斜視図である。図に示すように、前記改
良土サンプラー80は、適当な長さの棒状体81と、該
棒状体81の先端に固定され、その先端開口部が斜めに
形成された管状体82とからなる。従来の改良土のサン
プリングは、地盤中に改良土を作製(図11(b))した
直後に、前記改良土サンプラー80を、その管状体82
の先端開口部から改良柱体7の内部に押し込んで、管状
体82の内部に改良土を充填させてから、改良土サンプ
ラー80を引き上げることによりなされる。
【0008】このようにしてサンプリングされた改良土
は、その強度等を試験するために、行うべき試験に適合
した一定の形状の供試体に成形される。以下、一軸圧縮
試験を行う場合を例に説明する。一軸圧縮試験は、改良
土の一軸圧縮強さを求めて、改良の効果を判定したり、
改良地盤の安定性を評価する目的で行われるものであ
る。図13は、一軸圧縮試験機の構成を示す模式図であ
るが、該一軸圧縮試験機90は、外枠91の底部に固定
された圧縮装置92と、外枠91の上部に固定された荷
重計93と、圧縮装置92及び荷重計93に互いに対向
するように設けられた一対の加圧板94と、一対の加圧
板94間の距離の変位を測定する変位計95とからなる
ものである。
【0009】一軸圧縮試験では、前記一軸圧縮試験機9
0を用いて、供試体を加圧板94間に密着して載置した
後、圧縮装置92を作動させて、毎分1%の圧縮ひずみ
が生じる割合を標準として連続的に供試体を圧縮し、荷
重計93及び変位計95により、圧縮中の圧縮量及び圧
縮力を測定する。圧縮力が最大となってから、引き続き
ひずみが2%以上生じるか、圧縮力が最大値の3分の2
程度に減少するか、または圧縮ひずみが15%に達した
ら圧縮装置92を止めて圧縮を終了し、供試体の変形、
破壊状況などを観察する。また、得られた測定値から応
力−ひずみ曲線を作成して、一軸圧縮強度を評価する。
【0010】前記一軸圧縮試験に用いられる供試体の形
状は、地盤工学会で標準化されており、直径が3.5c
m又は5.0cm、高さが直径の1.8倍から2.5倍
の円柱である。該供試体の作製は、前記改良土サンプラ
ー80を用いて改良土をサンプリングした後、管状体8
2の周囲に付着したサンプリング対象以外の改良土やサ
ンプリングによって状態が乱された改良土を取り除いて
から、該管状体82に充填された改良土を取り出して、
供試体の形状よりやや大きい型に詰めて仮成形した後、
トリマーやワイヤーソーを用いて、円柱の断面が所定の
直径となるように、かつ、円柱の両端面が平行かつ軸方
向と直角になるように成形されることによりなされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の改良土
サンプラー80を用いた改良土のサンプリングでは、一
回のサンプリングにより採取できる改良土の位置及び量
は限られたものであるため、改良柱体7の各深さ位置に
おいて改良土の評価を行うには、複数回に分けて改良土
のサンプリングを行うことが必要となる。また、改良土
サンプラー80を改良柱体7の下部にまで貫入し、か
つ、引き上げることは、棒状体82の強度等から困難で
あるという問題もあった。さらに、サンプリングした改
良土から前記供試体を作製する際に、改良土を型に詰め
たり、所定の形状に成形する作業において、サンプリン
グされた改良土の状態が地盤中の改良土の状態から変化
することも多く、このような変化は、一軸圧縮試験の結
果に直接影響を及ぼし、改良土の正当な評価が行えない
こととなる。したがって、前記供試体を作製する際に
は、サンプリングされた改良土の状態が変化しないよう
に、慎重に作業を行うことが必要となる。本発明は、こ
れらの点に鑑みてなされたものであり、改良柱体の所望
の位置にある改良土のサンプリングを簡便に行い、ま
た、改良土の状態を変化させることなく改良土の試験に
用いるべき供試体を容易に作製することができる手段を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係る改良土サンプラー
は、下端の内周面から内側に向かって突出する支持部を
有する外管と、前記外管に回転自在かつ出入自在で、か
つ、下端が前記支持部で支持される内管とを備えてな
る。
【0013】また、請求項2に係る改良土サンプラー
は、請求項1に記載の改良土サンプラーにおいて、前記
内管の内径は、サンプリングされた改良土の試験に用い
るべき供試体の直径と同寸法のものである。
【0014】また、請求項3に係る改良土サンプラー
は、請求項1に記載の改良土サンプラーにおいて、前記
内管は、その内周面から突出する係止部を有するもので
ある。
【0015】また、請求項4に係る改良土サンプラー
は、請求項1に記載の改良土サンプラーにおいて、前記
内管は、その下端に内開きにのみ開閉自在な蓋を具備す
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る改良土サンプラーの構成を示す概略斜視
図であり、本改良土サンプラー100は、下端の内周面
から内側に向かって突出する支持部10を有する外管1
01と、該外管101に回転自在かつ出入自在で、か
つ、下端が前記支持部10で支持される内管102とを
備えてなるものである。
【0017】図2は、図1におけるA−A断面を示す断
面図であるが、図に示すように、外管101の下端に
は、その周縁から内側に向かって、内管102の肉厚寸
法と略同寸法だけ突出した支持部10が形成されてい
る。内管102は、その長さが外管101の長さと略同
寸法のものであり、かつ、その外径が外管101の内径
より若干小さいものである。これにより、改良土サンプ
ラー100は、内管102が外管101の上側開口から
挿入され、内管102の下端が前記支持部10と当接し
て支持される二重管構造のものとなっており、また、内
管102は外管101に対して回転自在かつ出入自在な
ものとなっている。なお、改良土サンプラー100の軸
方向の長さは特に限定されるものではなく、サンプリン
グすべき改良土の深さ位置に対応して適宜設定する。
【0018】前記外管101及び内管102は、ともに
塩化ビニル製のものであるが、該外管101及び内管1
02の材質は限定的なものではなく、その他の合成樹脂
等が利用できることは当然である。なお、前記支持部1
0は、内管102を支持するに十分であれば、必ずしも
内管102の肉厚寸法分まで突出させる必要はない。ま
た、該支持部10を外管101の下端の周縁すべてから
突出するように形成する必要はなく、例えば、該周縁の
うちの一部分からのみ突出するように形成してもよい。
【0019】以下、本改良土サンプラー100を用いた
改良土のサンプリング方法を、図3を用いて説明する。
基礎が配設されるべき地盤中に、前記と同様に地盤改良
撹拌機1を用いて改良土を作製(図11(b))した後、
改良土が固化(図11(c))する前に、本改良土サンプ
ラー100を改良柱体7の内部に貫入する(図3
(a))。このとき、改良土は固化する前の軟らかい状態
にあるので、改良土サンプラー100を改良柱体7の内
部に貫入するに伴って、改良土サンプラー100の下端
側の開口から、改良土が内管102の内部空間に浸入
し、該内部空間が改良土で充填される。
【0020】なお、改良土サンプラー100の貫入は、
必要であれば建設機械等を用いて行うこととしてもよい
が、前記内管102の内部空間に改良土を確実かつ乱れ
なく充填させるため、改良土サンプラー100の貫入は
ゆっくりと行うことが望ましい。また、前記外管101
の下端の形状を、例えば図4又は図5に示すように、下
側に向かって尖形のものとすれば、改良柱体7に改良土
サンプラー100を貫入することが容易となる。
【0021】そして、改良土サンプラー100を所定の
位置まで貫入したなら、その状態のまま所定の養生期間
放置して、改良土を固化させる(図3(b))。該養生期
間中は数日おきに内管102のみを若干回転させて、外
管101と内管102とが固着するのを防止する。な
お、内管102の回転は、機械を用いても、又は手動に
より行うこととしてもよく、必要であれば、内管102
の先端近傍に適当な把手等を設けることとしてもよい。
また、前記内管102の上側開口に蓋を設ければ、改良
土の養生期間中に、内管102の内部空間に雨水や異物
等が侵入することを防ぐことができる。
【0022】養生期間が経過したなら、内管102のみ
を引き上げる(図3(c))。このとき、内管102の内
部空間に充填された改良土は固化しているので、サンプ
リングされた状態のまま内管102とともに引き上げら
れる。なお、内管102の引上げを適当な建設機械等を
用いて行う場合には、予め、内管102の上端に、該建
設機械等と係合する係合部を形成しておくと便利であ
る。
【0023】内管102を完全に引き上げたなら、サン
プリングにより生じた改良柱体7の空洞に、新たな改良
土又はコンクリートを流し込んで補修する(図3
(d))。なお、外管101は特に取り除く必要はなく、
改良柱体7に残置したままでよい。
【0024】一方、引き上げた内管102は、一軸圧縮
試験に用いる供試体の寸法に切断する(図3(e))。切
断された各供試体は、その周囲の内管102を切り開い
て取り除き、各供試体について一軸圧縮試験が行われ
る。これにより、改良柱体7の各深さ位置の改良土を一
度にサンプリングするとともに、サンプリングされた改
良土の状態を変化させることなく、一軸圧縮試験に用い
るべき複数の供試体が作製される。
【0025】このように、本実施の形態に係る改良土サ
ンプラー100によれば、下端の内周面から内側に向か
って突出する支持部10を有する外管101と、該外管
101に回転自在かつ出入自在で、かつ、下端が前記支
持部10で支持される内管102とを備え、改良土を作
製した直後に改良柱体7の内部に貫入して、その状態の
まま養生して固化した後、内管102のみを引き上げる
こととしたので、改良柱体7の各深さ位置の改良土を一
度にサンプリングすることができる。これにより、改良
柱体7の各深さ位置において、改良土が良質のものであ
るか否か、すなわち、固化材スラリーと土砂との混合、
撹拌が十分に行われたか否かを確認することができる。
【0026】また、内管102の内径を、サンプリング
された改良土の試験に用いるべき供試体の直径と一致さ
せ、サンプリングした改良土をその状態のまま養生して
前記供試体を作製することとしたので、該供試体作製時
にサンプリングした改良土の状態が乱されることがな
く、適確な一軸圧縮試験結果を得ることができる。
【0027】つぎに、前記第1の実施の形態の変形例に
係る改良土サンプラー100aについて説明する。本改
良土サンプラー100aは、内管102aの内周面から
突出する係止部20を有することを除いては、前記改良
土サンプラー100と同様の構成である。すなわち、本
改良土サンプラー100aは、下端の内周面から内側に
向かって突出する支持部10を有する外管101と、該
外管101に回転自在かつ出入自在で、かつ、下端が前
記支持部10で支持される内管102aとを備えてなる
ものである。
【0028】図6及び図7は、本改良土サンプラー10
0aの構成を説明するための平面図及び断面図である
が、図に示すように、本改良土サンプラー100aの内
管102aの内周面には、対向する一対の係止部20が
所定の間隔で複数突設されている。なお、前記係止部2
0の形状は特に限定されるものではなく、また、突設す
べき係止部20の数を増減したり、突設すべき位置を変
更してもよいが、前記係止部20により、サンプリング
された改良土の周側面に凹部が形成され、該凹部を含む
箇所の改良土はそのまま供試体として用いることができ
ないので、予め供試体として用いるべき改良土の位置を
考慮した上で、前記係止部20を突設すべき位置を設定
することが望ましい。
【0029】本改良土サンプラー100aによる改良土
のサンプリング方法も、前記実施の形態に係る改良土サ
ンプラー100と同様であるが、本改良土サンプラー1
00aによれば、内管102aの内周面に係止部20を
突設したので、内管102aの内部空間に充填された改
良土の周側面の係止部20と対応する位置に凹部が形成
されるとともに、該改良土が固まってきた場合には、前
記凹部と係止部20とが嵌合して、前記サンプリング方
法において内管102aを回転する際(図3(b))、又
は内管102aを引き上げる際(図3(c))に、内管1
02aと改良土との位置ずれが生じたり、内管102a
から改良土が脱落することを防止することができる。
【0030】つぎに、本発明の第2の実施の形態に係る
改良土サンプラー200について説明する。本改良土サ
ンプラー200は、内管102の下端に内開きにのみ開
閉自在な蓋103を設けたことを除いては、前記改良土
サンプラー100と同様の構成である。すなわち、本改
良土サンプラー200は、下端の内周面から内側に向か
って突出する支持部10を有する外管101と、該外管
101に回転自在かつ出入自在で、かつ、下端が前記支
持部10で支持される内管102とを備えてなるもので
あり、さらに、図8に示すように、前記蓋103が、内
管102の下端にピン30を介して開閉自在に設けら
れ、該蓋103は、その周縁部において内管102の下
端から内側に向かって突設された突出部31と当接する
ことにより、内側にのみ開閉するものとなっている。
【0031】本改良土サンプラー200によれば、前記
第1の実施の形態に係る改良土サンプラー100による
改良土のサンプリング方法と異なり、改良土を固化させ
る前に、内管102を引き上げることができる。さらに
詳細に説明すると、基礎が配設されるべき地盤中に、地
盤改良撹拌機1を用いて改良土を作製した後、改良土が
固化する前に、本改良土サンプラー200を改良柱体7
の内部に貫入する。このとき、改良土の押圧により前記
蓋103が内側に開いた状態となって、改良土が内管1
02の内部空間に充填される。
【0032】そして、改良土サンプラー200を所定の
位置まで貫入したなら、改良土を固化させることなく、
内管102のみを引き上げる。このとき、前記蓋103
は、改良土の荷重により閉じた状態となり、内管102
の内部空間に充填された改良土は、サンプリングされた
状態のまま内管102とともに引き上げられる。
【0033】内管102を完全に引き上げたなら、該内
管102を、その状態のまま養生して内部に充填された
改良土を固化させる。一方、サンプリングにより生じた
改良柱体7の空洞に、新たな改良土又はコンクリートを
流し込んで補修する。
【0034】内管102に充填された改良土を所定の期
間養生した後、該内管102を、一軸圧縮試験に用いる
供試体の寸法に切断して、複数の一軸圧縮試験に用いる
べき供試体を得る。
【0035】このように、本実施の形態に係る改良土サ
ンプラー200によれば、内管102の下端に内開きに
のみ開閉自在な蓋103を設けたので、改良土のサンプ
リング時に、改良土を養生させることなく、内管102
を引き上げることができる。これにより、改良土を固化
させるための養生期間を待つ必要がなく、改良柱体の施
工工事を効率よく行うことができる。
【0036】なお、前記各実施の形態においては、サン
プリングされた改良土の評価を一軸圧縮試験により行う
場合を一例として、本改良土サンプラー100の内管1
02の内径を、一軸圧縮試験に用いる供試体の直径と一
致させたが、その他の試験を行う場合には、該試験に用
いるべき供試体の直径と一致するように変更すれば、そ
の他の試験においても本発明と同様の効果を得ることが
できる。
【0037】また、前記各実施の形態では、改良柱体7
の改良土をサンプリングすることとしたが、節付き改良
柱体8の改良土のサンプリングにおいても改良土サンプ
ラー100等を利用できることは当然である。
【0038】また、前記第2の実施の形態に係る改良土
サンプラー200により改良土をサンプリングする場合
に、第1の実施の形態と同様に、改良土を養生して固化
させた後に内管102を引き上げる方法も採用できるこ
とは当然である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る改良
土サンプラーによれば、下端の内周面から内側に向かっ
て突出する支持部を有する外管と、前記外管に回転自在
かつ出入自在で、かつ、下端が前記支持部で支持される
内管とを備え、改良土を作製した直後に改良土サンプラ
ーを改良柱体の内部に貫入して、その状態のまま養生し
て固化した後、前記内管のみを引き上げて改良土をサン
プリングするものとしたので、改良柱体の各深さ位置の
改良土を一度にサンプリングすることができる。これに
より、改良柱体の各深さ位置において、改良土が良質の
ものであるか否か、すなわち、固化材スラリーと土砂と
の混合、撹拌が十分に行われたか否かを確認することが
できる。その結果、不均一な改良土が作製されたような
場合には、再度、改良柱体を造設する等をすることによ
り、改良土の撹拌、混合不足等により改良柱体の強度が
得られず、本来の支持力を発揮できないものとなること
を防止することができる。
【0040】また、本発明によれば、前記内管の内径
は、サンプリングされた改良土の試験に用いるべき供試
体の直径と同寸法のものとして、サンプリングした改良
土をその状態のまま養生して前記供試体を作製すること
としたので、サンプリングした改良土の状態を変化させ
ることなく、改良土の試験を行うための供試体を作製す
ることができる。これにより、供試体の作製を容易なも
のとし、かつ、サンプリングされた改良土の評価を正確
に行うことができる。
【0041】また、本発明によれば、前記内管は、その
内周面から突出する係止部を有するものとしたので、内
管の内部空間に充填された改良土の周側面に凹部が形成
されるとともに、該改良土が固まってきた場合には、前
記凹部と係止部とが嵌合して、内管と改良土との位置ず
れが生じたり、内管から改良土が脱落することを防止す
ることができる。
【0042】また、本発明によれば、前記内管は、その
下端に内開きにのみ開閉自在な蓋を具備するものとした
ので、改良土のサンプリング時に、改良土を養生させる
ことなく、改良土が充填された内管を引き上げることが
できる。これにより、改良土の養生期間を待つことなく
作業を行うことができ、改良柱体の施工の効率化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る改良土サンプ
ラー100の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1のA−A断面における改良土サンプラー1
00の構成を示す断面図である。
【図3】改良土サンプラー100を用いた改良土のサン
プリング方法を説明するための模式図である。
【図4】外管101の下端の形状の変形例を示す断面図
である。
【図5】外管101の下端の形状の変形例を示す断面図
である。
【図6】第1の実施の形態の変形例に係る改良土サンプ
ラー100aの構成を示す平面図である。
【図7】第1の実施の形態の変形例に係る改良土サンプ
ラー100aの構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る改良土サンプ
ラー200の構成を示す断面図である。
【図9】地盤の支持力を高めるための改良柱体7及び節
付き改良柱体8を示す模式図である。
【図10】布基礎9対して改良柱体7が造設されるべき
位置を示す模式図である。
【図11】地盤改良工法に用いられるプラントを示す模
式図である。
【図12】改良柱体7の造設方法を説明するための模式
図である。
【図13】従来の改良土サンプラー80の構成を示す概
略斜視図である。
【図14】一軸圧縮試験機90の構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
100、100a、200 改良土サンプラー 101 外管 102、102a 内管 103 蓋 10 支持部 20 係止部 30 ピン 31 突出部 7 改良柱体 8 節付き改良柱体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端の内周面から内側に向かって突出す
    る支持部を有する外管と、 前記外管に回転自在かつ出入自在で、かつ、下端が前記
    支持部で支持される内管とを備えてなることを特徴とす
    る改良土サンプラー。
  2. 【請求項2】 前記内管の内径は、サンプリングされた
    改良土の試験に用いるべき供試体の直径と同寸法のもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の改良土サンプ
    ラー。
  3. 【請求項3】 前記内管は、その内周面から突出する係
    止部を有するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の改良土サンプラー。
  4. 【請求項4】 前記内管は、その下端に内開きにのみ開
    閉自在な蓋を具備するものであることを特徴とする請求
    項1に記載の改良土サンプラー。
JP2000181216A 2000-06-16 2000-06-16 改良土サンプラー Pending JP2002004260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181216A JP2002004260A (ja) 2000-06-16 2000-06-16 改良土サンプラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181216A JP2002004260A (ja) 2000-06-16 2000-06-16 改良土サンプラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002004260A true JP2002004260A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18682183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000181216A Pending JP2002004260A (ja) 2000-06-16 2000-06-16 改良土サンプラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002004260A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059619A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Mitani Sekisan Co Ltd 杭穴充填物の採取方法、採取装置
CN102749220A (zh) * 2012-06-28 2012-10-24 苏州国环环境检测有限公司 湿地土壤取样器
JP2015190127A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 新日鐵住金株式会社 地盤コアサンプルの採取器具と採取方法
KR20160046134A (ko) * 2014-10-20 2016-04-28 한국지질자원연구원 원통형 코어 캐처 및 이를 구비한 시료채취기
JP2018159237A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 大成建設株式会社 地盤改良体の測定装置および評価試験方法
CN114577565A (zh) * 2022-02-14 2022-06-03 西安建筑科技大学 地基基础加固用压样装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059619A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Mitani Sekisan Co Ltd 杭穴充填物の採取方法、採取装置
CN102749220A (zh) * 2012-06-28 2012-10-24 苏州国环环境检测有限公司 湿地土壤取样器
JP2015190127A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 新日鐵住金株式会社 地盤コアサンプルの採取器具と採取方法
KR20160046134A (ko) * 2014-10-20 2016-04-28 한국지질자원연구원 원통형 코어 캐처 및 이를 구비한 시료채취기
KR101656866B1 (ko) * 2014-10-20 2016-09-13 한국지질자원연구원 원통형 코어 캐처 및 이를 구비한 시료채취기
JP2018159237A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 大成建設株式会社 地盤改良体の測定装置および評価試験方法
CN114577565A (zh) * 2022-02-14 2022-06-03 西安建筑科技大学 地基基础加固用压样装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5633023B2 (ja) サンプル採取装置及びサンプル採取方法
JP5230576B2 (ja) 土中試料の採取装置、該採取装置を取り付けたヘッド、および該ヘッドを用いた土中試料の採取方法
JP2002054129A (ja) 土等のサンプル採取装置およびサンプル採取方法
JP2729863B2 (ja) ソイルセメント合成杭用オーガ
CN108613885A (zh) 一种模拟桩侧后注浆的室内试验装置和试验方法
JP3797596B2 (ja) 改良土サンプラー、及び地盤改良撹拌機
JP2002004260A (ja) 改良土サンプラー
JP3801852B2 (ja) 試料土採取方法および装置
JP2000073350A (ja) 土壌採取装置
JP2912275B2 (ja) 掘削機
JP2018163161A (ja) 試料採取装置
CN109357955B (zh) 一种滨海相软黏土复合体变异区剪切性能实验装置及方法
JPH0849490A (ja) 試料採取装置
JPH0621945Y2 (ja) 土質サンプル採取装置
JP3753913B2 (ja) サンプラー付き地盤改良撹拌機
JP3968735B2 (ja) 杭穴壁の土砂採取用のロッド
JP2013142244A (ja) 土中試料の採取装置および採取方法
Teo 1-G modelling of wet deep mixing with fibres
JP6348811B2 (ja) 試料採取装置及び試料採取方法
CN219977817U (zh) 一种公路工程路基压实度检测设备
CN216339442U (zh) 一种灌砂法检测压实度用试坑开挖装置
JPH0738365Y2 (ja) 土質サンプル採取装置
CN211627002U (zh) 一种公路工程质量监督用的混凝土取样装置
CN209764473U (zh) 一种土质检测取土装置
JPS5838741B2 (ja) 引張応力の原位置測定方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060509