JP2002003788A - 塗布材とその施工法 - Google Patents

塗布材とその施工法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として建築用とくに壁や床などの素材面
に、金コテやモルタル吹付機によって塗布層を形成さ
せ、空気中の湿気や悪臭、化学物質などを吸収でき、保
護膜を必要としない塗布材とその施工法を提供する。 【構成】 竹炭粉または木炭粉に、添加材として膨張剤
の無機質珪酸塩ガラスおよびバインダーとしてメチルヒ
ドロキシエチルセルロースを加えるとともに、竹酢液あ
るいは木酢液を加えて混合し、水でコテ塗りや吹き付け
に適した粘度に混和させて塗布材を作る。竹酢液あるい
は木酢液と少量のバインダーを水に混合した液を、素材
の塗布面にプライマー塗布して浸透乾燥させ、その上
に、塗布材を必要な厚さに塗り付けて乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として建築用と
くに壁や床あるいは天井などの素材面に、金コテやモル
タル吹付機によって塗り付ける塗布材およびその施工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、住宅内の湿気や臭気、あるいは建
築材料から放出される化学物質の吸収除去に竹炭や木炭
の吸着性が利用されており、とくに竹炭の吸着率は、木
炭たとえば備長炭の10倍に及ぶことも知られている。
このため、竹炭粉を石膏ボードに混入したもの(特開平
11−58594号)、合成樹脂に混合してクッション
などの成形体や合成樹脂塗料とするもの(特開平9−5
22957号)、あるいは、竹炭粉にトルマリンや青竹
煙粉を混合してシートに塗布する組成物(特開平11−
302547号)などが提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかるに、建築用として用いられる石膏ボ
ードなどは、竹炭の混合によって強度が低下したり、指
などで擦る程度で容易に剥落するため保護被覆を設ける
必要があるなどの欠点があり、また、塗料は皮膜が薄い
ため多層に塗っても十分な効果が得ることができなかっ
た。したがって、竹炭や木炭を多量に含ませて吸着効果
を高めるとともに、強度が大きく、とくに素材との接着
性が優れた塗布材が要求される。本発明は、竹炭粉や木
炭粉に、竹酢液あるいは木酢液を加えて、コテ塗りある
いはモルタル吹付機により塗布層を形成できる塗布材
と、その施工法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、竹炭粉または
木炭粉に、添加材として膨張剤およびバインダーととも
に適量の竹酢液あるいは木酢液を加え、これを水でコテ
塗りや吹き付けに適した所要の粘度に混和させている。
また、施工に当たって、竹酢液あるいは木酢液と少量の
バインダーを水に混合し、これを素材の塗布面にあらか
じめ塗布し、浸透乾燥させて、その上に前記塗布材によ
り必要な厚さの塗布層を形成させるようにしている。
【0005】
【発明の実施の形態】竹炭粉または木炭粉に、膨張剤と
して無機質珪酸塩ガラスを10ないし15重量%、バイ
ンダーとしてメチルヒドロキシエチルセルロースを2な
いし3重量%加え、さらに竹酢液あるいは木酢液を10
ないし20重量%添加して混合し、これに前記竹炭粉ま
たは木炭粉の8ないし15重量%の水を加えて、金コテ
塗りあるいはモルタル吹付機による塗布に適した粘度に
混和させる。また、前記塗布材を施工する素材の塗布面
に、あらかじめ、竹酢液あるいは木酢液と、1重量%程
度のバインダーを、重量で3ないし10倍好ましくは5
倍の水に混合した液でプライマー塗布を行い、この液を
素材の塗布面に浸透乾燥させた後に、前記塗布材をコテ
塗りあるいはモルタル吹付機で塗布し、必要な厚さ、た
とえば0.5 ないし5mm程度の塗布層を形成させる。
なお、塗布材に、顔料を混合させることによって、塗布
層を炭による黒色を含んだ異なる色に変えることができ
る。
【0006】
【実施例】図に示す実施例において、1は塗布を行う素
材で、たとえば板やスレートあるいはコンクリート、金
属板などの建築用材である。2は前記素材の塗布面に施
したプライマー塗装で、竹酢液100グラムとメチルヒ
ドロキシエチルセルロース1グラムを、500グラムの
水に混合させ、この液をハケ塗りして浸透乾燥させてい
る。なお、図では厚みのある層で示している。3は塗布
層で、50グラムの竹炭粉に、竹酢液を5グラム加え、
膨張剤として無機質珪酸塩ガラスを5グラム、バインダ
ーとしてメチルヒドロキシエチルセルロースを1グラム
を加え、これに7グラムの水を加えて混和しており、こ
の塗布材を金コテを用いて厚さ1〜2mm程度に塗り広
げてある。
【0007】このように。竹炭粉に、添加材として膨張
剤やバインダーとともに、竹酢液を加えて適当な粘度に
した塗布材によって、建築用素材などに塗布層を形成さ
せるので、塗料とは異なる厚い塗布層に施工でき、竹炭
の量が格段に多くなり、これに竹酢液を混合させること
によって竹炭の性能を倍増させ、作業性を向上させるこ
とができる。また、施工に当たって、竹酢液とセルロー
スを水に混合した液でプライマー塗装を行い、その上に
塗布層を形成させることにより、塗布層と素材との付着
強度を強力に保持させている。
【0008】この塗布層と素材との付着強度を測るため
に、スレート板および合板を素材にして、前記の配合に
より、プライマー塗装を施した上に塗布材を図1と同様
にコテ塗りして、厚さ1mmと5mmの塗布層を形成し
た試料を、試験センターに依頼して引っ張り試験を行っ
た。図2は引っ張り試験における試験方法を示す概略図
で、図1と同じ部分に同一の符号を付しており、4は試
験片(40×40mm)を作るための溝、5は試験片4
にエポキシ系樹脂接着剤で取り付けた試験用治具であ
る。この試験の結果、スレート板に塗布した場合は、1
mm厚さと5mm厚さのいずれも、785ニュートン
(N)の荷重Pを加えたときに塗布層内部で破断されて
おり、0.49 N/mm2 (5.00 kgf/cm2 )
の付着強度が得られている。また、合板に塗布を行った
試料では、883ニュートン(N)の荷重Pにおいて、
0.552 N/mm2 (5.61 kgf/cm2 )の付
着強度が得られ、この場合の破壊状況は、合板そのもの
の内部破断が60%、素材と塗布との界面剥離が40%
であり、いずれも十分に強い付着強度が得られ、塗布層
の脱落などの恐れがないことが証明された。
【0009】塗布材の組成は、竹炭粉に対して混合する
竹酢液の量が少ないと、塗布層の強度や固まり力が低く
なるだけでなく、竹炭粉が剥落し易くなるので8重量%
以上混合するのがよいが、あまり多いとコスト高になる
ので、20重量%以下が望ましい。また、膨張剤として
の無機質珪酸塩ガラスは、10ないし15重量%、バイ
ンダーのセルロースは、2ないし3重量%が適当であっ
た。なお、水の量はコテ塗りやモルタル吹付機による吹
き付けに適した所要の粘度に合わせて、8ないし20重
量%の範囲で増減すればよい。また、プライマー塗布液
は、素材と塗布層との接着を良好にし、竹炭の性能を向
上させるために塗布浸透させるもので、竹酢液を4ない
し8倍の水に混合し僅かなバインダーを加えているが、
実際に使用した結果、水の量は5倍程度にするのが好ま
しい。
【0010】なお、以上の実施例では、竹炭粉に添加材
として竹酢液を用いた塗布材について示しているが、添
加材として木酢液を加えるようにしてもよい。また、備
長炭やケナフ炭などの木炭粉を用い、添加材として膨張
剤およびバインダーとともに竹酢液あるいは木酢液を加
えたものでも良い結果が得られる。また、塗布材とプラ
イマー塗布液の組み合わせは、竹酢液を添加した塗布材
には竹酢液のプライマー塗布液を用い、木酢液を添加し
た塗布材には木酢液のプライマー塗布液を用いることが
望ましく、竹炭粉に竹酢液を加えた塗布材と竹酢液のプ
ライマー塗布液を用いた場合に最も良い作用効果が得ら
れた。
【0011】
【発明の効果】このように、本発明は竹炭粉または木炭
粉に膨張剤およびバインダーとともに竹酢液あるいは木
酢液を加えて混合し、これを水で所要の粘度に混和させ
ているので、金コテ塗りによる塗布、あるいはモルタル
吹付機による吹き付け塗布によって、必要な厚さの塗布
層を容易に得ることができ、竹炭粉または木炭粉が竹酢
液や木酢液との混合によって固められ、塗布層の表面を
擦っても剥落することがない強い塗布層を得ることがで
きる。また、必要な厚さの塗布層を容易に形成できるの
で、塗料に比べて竹炭粉や木炭粉の量が格段に多く含ま
れ、空気中の湿気や悪臭および化学物質などの吸収効果
が大きく、建築用材への塗布層としては勿論、他の家具
や器具などにも利用できる。なお、塗布層の強度が大き
く、塗布面がいくぶん粗くなるが、竹酢液または木酢液
の混合で竹炭粉や木炭粉の固まりがよくなり、塗布層の
表面を擦っても剥落することがないので塗布表面に保護
被覆を設ける必要がない。また、この塗布材を住宅用と
して壁の内側や床下材に施工し、この外側に壁紙やフロ
ーリングなどを施工することができ、顔料を混合して着
色塗布にすることにより、じゅらく壁などの外装に用い
ることもできる。
【0012】また、プライマー塗布として、竹酢液ある
いは木酢液を水に混合した液を素材の塗布面に塗布し浸
透乾燥させた上に、塗布層を施工することにより、素材
と塗布との接着強度を増大させ、施工を容易にするとと
もに、板やスレートなどの素材に竹酢液や木酢液が浸透
して素材の防腐、防虫効果を得ることができるなどの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を施工した状態の実施例を示す側断面図
である。
【図2】付着強度の引っ張り試験の状態を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 素材 2 プライマー塗装 3 塗布層 4 溝 5 試験用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 41/71 C04B 41/71 C09D 7/12 C09D 7/12 E04F 13/02 E04F 13/02 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竹炭または木炭の粉に、膨張剤およびバ
    インダーとともに竹酢液あるいは木酢液を加え、これを
    水で所要の粘度に混和させたことを特徴とする塗布材。
  2. 【請求項2】 竹炭粉または木炭粉に、膨張剤を10な
    いし15重量%、バインダーを2ないし3重量%、およ
    び竹酢液あるいは木酢液を10ないし20重量%加え、
    これに8ないし15重量%の水を加えて混和させた塗布
    材。
  3. 【請求項3】 前記膨張剤が無機質珪酸塩ガラスで、バ
    インダーがメチルヒドロキシエチルセルロースである請
    求項1または2の塗布材。
  4. 【請求項4】 素材の塗布面に、あらかじめ竹酢液ある
    い木酢液を、少量のバインダーとともに、重量で4ない
    し8倍好ましくは5倍の水に混合した液を塗布し、浸透
    乾燥させた上に、竹炭粉または木炭粉に膨張剤およびバ
    インダーとともに竹酢液あるい木酢液を加え、水で所要
    の粘度に混和させた塗布材を塗布し、必要な厚さの塗布
    層を形成させることを特徴とする塗布材の施工法。
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