JP2002003632A - フェノール樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

フェノール樹脂発泡体の製造方法

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JP2002003632A
JP2002003632A JP2000182381A JP2000182381A JP2002003632A JP 2002003632 A JP2002003632 A JP 2002003632A JP 2000182381 A JP2000182381 A JP 2000182381A JP 2000182381 A JP2000182381 A JP 2000182381A JP 2002003632 A JP2002003632 A JP 2002003632A
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phenolic resin
heat treatment
resin foam
foaming
foam
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Masanori Kakehi
雅典 筧
Takayuki Tagawa
孝之 田川
Tomohiro Miwa
朋広 三輪
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境問題となるような発泡剤を使用せず、加
工性及び発泡性が良好なフェノール樹脂発泡体の製造方
法を提供する。 【解決手段】 レゾール型フェノール樹脂溶液に、沸点
100°以下のアルコール類と炭化水素を混合した発泡
剤を添加した後、更に酸硬化剤を加えて発泡硬化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築材料や工業材料
に用いられるフェノール樹脂発泡体の製造方法に係り、
詳しくは環境問題を引き起こす発泡剤を使用せず、加工
性及び発泡性が良好なフェノール樹脂発泡体の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築材料や工業材料として合成樹
脂が多く使用されている。建築分野に於いては、天然木
材の代替品として壁材、間仕切材、扉、床下断熱材、天
井材、襖などの内装材料に用いられ、天然木材の燃えや
すさ、腐りやすさ、そして吸放湿による膨潤や収縮とい
った欠点を補うものとして注目されている。
【0003】なかでも、現代建築では、建築材料に関す
る認定の一部改正に伴って、不燃性という点が大きく取
り上げられ、合成樹脂製品に防火性能を付与すべく様々
な手段が講じられている。しかし、合成樹脂として一般
に使用されているポリウレタン発泡体やポリスチレン発
泡体等は、樹脂自身が不燃性の点で満足するものではな
く、内装材料としては防災性に欠ける。このような背景
から、近年、フェノール樹脂発泡体の高い難燃性が注目
されるとともに、優れた耐熱性、防音性を有し、また耐
薬品性、耐候性も良いといった点から、内装材料として
期待されている。
【0004】フェノール樹脂発泡体の製造方法として
は、フェノール樹脂を主成分として、発泡剤、硬化剤を
攪拌混合し、外部加熱を加えて発泡硬化させる方法が知
られている。この発泡剤としては、例えばフロロトリク
ロロメタン、トリフロロトリクロロエタン等のフロン類
の使用が一般であったが、オゾン層の破壊といった環境
問題の点から近年代替品が検討され、アルコール類や炭
化水素そしてメチレンクロライドを単独で使用したり、
また特開平5−163380では、沸点100°以下の
炭化水素とメチレンクロライドを併用することが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、メチレンク
ロライドは塩素を含むために、環境問題の面からその使
用は好ましくない。また、ブタン、ペンタン、ヘキサン
等の低沸点の炭化水素を単独で用いると、炭化水素はフ
ェノール樹脂との相溶性が悪いことから、配合液の粘度
が上昇して加工性が悪くなる。この為、配合剤の分散不
良を引き起こし、ひいては発泡成形体の硬化不良や発泡
不良が生じるといった問題があった。更に発泡したガス
気泡や、また攪拌混合した際に混入するエア気泡が、材
料が高粘度のために抜けにくいといった問題も発生す
る。一方、アルコール類を単独で用いた場合は、アルコ
ール類はフェノール樹脂との相溶性が極めて良い為に、
発泡硬化の際にセルを破壊し発泡体が収縮してしまうと
いう欠点がある。
【0006】本発明は上記問題点を改善するものであ
り、環境問題を引き起こす発泡剤を使用せず、加工性及
び発泡性が良好なフェノール樹脂発泡体の製造方法を提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1記
載の発明では、少なくともフェノール樹脂、発泡剤、硬
化剤を含む配合液を発泡硬化させたフェノール樹脂発泡
体の製造方法において、前記発泡剤として沸点が100
°C以下のアルコール類と炭化水素を併用する。
【0008】本願の請求項2記載の発明では、請求項1
記載のフェノール樹脂発泡体の製造方法において、沸点
100°C以下のアルコール類と炭化水素が、重量比で
7:3〜3:7である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、フェノール樹脂発泡
体に使用可能なものは全て用いることができる。主材で
あるレゾール型フェノール樹脂は、フェノール類とホル
ムアルデヒドの反応により得られる合成樹脂である。フ
ェノール類としては、フェノール、o−クレゾール、m
−クレゾール、p−クレゾール、p−tert−ブチル
フェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−
ノニルフェノール、2,4−キシレノール、2,5−キ
シレノール、2,6−キシレノール、3,4−キシレノ
ール、3,5−キシレノール、レゾルシノール、ビスフ
ェノール−A、カテコール、ハイドロキノン等が挙げら
れる。
【0010】硬化剤としては、酸性硬化剤が使用され
る。酸性硬化剤として一般に使用されるものとしては、
例えばp−トルエンスルフォン酸、フェノールスルフォ
ン酸、キシレンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸等
の有機酸類及び硫酸、塩酸、りん酸等の無機酸類があげ
られる。これら酸硬化剤は単独又は2種以上を混合して
用いることができる。
【0011】発泡剤は、アルコール類と炭化水素を併用
する。尚、充分な発泡を得る為には、前記発泡剤の沸点
は発泡硬化工程での雰囲気温度以下、具体的には100
°C以下である必要がある。具体的な例を挙げると、ア
ルコール類としてはメタノール、エタノール、炭化水素
としてはブタン、ペンタン、ヘキサン等が挙げられる。
前記発泡剤を併用することは、優れた加工性、発泡性の
双方を実現できること以外にも、環境面及び安全面から
も好ましい。但し、前記発泡剤は各々単独で用いてもそ
の効果は望めない。炭化水素単独の場合は、発泡性は良
いもののフェノール樹脂との相溶性が悪い為に加工性が
悪く、一方、アルコール類単独の場合は、フェノール樹
脂との相溶性が極めて良い為に、加工性は良好であるが
発泡硬化の際にセルが破壊され発泡体が収縮してしま
う。但し、アルコール類、炭化水素類は夫々一種類の使
用に限るものではなく2種類以上の使用は可能であり、
例えばメタノールにペンタンとヘキサンの混合などが可
能である。また、併用割合としては、重量比で9:1〜
1:9、なかでも7:3〜3:7の範囲が好ましく用い
られる。
【0012】無機充填材を添加できる。具体的には、ク
レー、炭酸カルシウム、ほう酸アンモニウム、ほう酸カ
リウム、亜鉛粉末、りん酸亜鉛、りん酸アルミニウム、
フェライト、マグネタイト、二酸化珪素、金属水和物等
が挙げられ、これら単独あるいは2種以上混合して用い
ることができる。また、メラミン、ジシアンジアミド、
粉末状合成樹脂ゲル化物等の有機充填材を添加してもよ
い。
【0013】上記無機充填材のうち金属水和物は難燃剤
として好ましく用いられる。金属水和物としては水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げれられ、な
かでも水酸化アルミニウムは、コストが低いという利点
以外にも、自身が燃えにくく、また240〜550°C
で脱水吸熱反応するため、樹脂の着火抑制あるいは燃焼
の継続阻害といった優れた難燃効果を示す。
【0014】上記金属水和物には表面処理を施すことも
可能である。その手法としては特に限定するものでは無
いが、例えば表面処理剤と金属水和物を混合する乾式
法、金属水和物に溶媒と表面処理剤を添加混合する湿式
法、また予め溶媒に表面処理剤を混合した溶液を金属水
和物に添加する方法等が挙げられる。この表面処理を行
うことで、酸硬化剤との反応を防止すると共に樹脂との
相溶性をあげることができる。尚、表面処理されていな
い金属水和物を併用することは可能である。また金属水
和物の添加量は、その難燃性を効果的なものとするには
フェノール樹脂100重量部に対して40〜200重量
部、更に好ましくは40〜60重量部添加することが好
ましい。
【0015】表面処理剤としては、公知のものが使用で
きるが、具体的には脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸金
属塩、脂肪酸アミド、高級アルコール、チタネート系カ
ップリング剤、シラン系カップリング剤、アルミニウム
系カップリング剤等が挙げられる。更に具体的に例示す
ると、脂肪酸としてはステアリン酸、エルカ酸、パルチ
ミン酸、ラウリン酸、ヘベニン酸等の炭素数10以上の
高級脂肪酸、シラン系カップリング剤としてはビニルト
リメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−グリドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−アミノピロピルトリメトキシシラン、3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス−(3−
(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド、
チタネート系カップリング剤としてはイソプロピルトリ
イソステアロイルチタネート、イソプロピルトリスチタ
ネート、イソプロピルトリチタネート、イソプロピルト
リデシルベンゼンスルホニルチタネート、そしてアルミ
ニウム系カップリング剤としてはアセトアルコキシアル
ミニウムジイソプロピレート等が良く用いられる。
【0016】さらに、一般に用いられる難燃剤として、
有機りん系化合物を加えてもよい。具体的には、トリメ
チルフォスフェート、トリエチルフォスフェート、トリ
ブチルフォスフェート、トリスクロロエチルフォスフェ
ート、トリスクロロプロピルフォスフェート、トリスジ
クロロプロピルフォスフェート、トリスクレジルフォス
フェート、トリスキシレニルフォスフェート、クレジル
ジフェニルフォスフェート、キシレニルジフェニルフォ
スフェート等がある。
【0017】繊維質基材を添加してもよい。これは寸法
安定材として機能し、具体的にはガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維、ポリイミド繊維、ノボロイド繊維、
アスベスト、セラミックス繊維、金属繊維等が使用可能
である。
【0018】整泡剤を添加できる。本発明では公知のも
のが使用できるが、具体的には非イオン性界面活性剤や
シリコーン界面活性剤等があげられる。
【0019】ホルムアルデヒド捕捉剤を添加してもよ
い。熱処理で除去しきれないホルムアルデヒドの除去効
果が期待できる。使用については特に定めるものではな
いが、例えばシリカや活性炭等による物理的吸着、ヒド
ラジド化合物、ジヒドラジド化合物、アゾール化合物、
アジン化合物等による化学的吸着がその一例としてあげ
られる。
【0020】上記配合の添加量は、フェノール樹脂10
0重量部に対して、発泡剤を0.5〜40重量部、硬化
剤を1〜50重量部、整泡剤を0.1〜10重量部が好
ましい。
【0021】前述の配合物を公知の方法で、混合攪拌
し、発泡成形を行う。発泡成形方法としては、例えばス
ラブ発泡、モールド発泡、パネル発泡、ラミネートボー
ド発泡、スプレー発泡等の公知技術が使用可能である。
金型を使用する場合、その形状は、特に定めるものでは
ないが、発泡成形の際に発生するガスやエア溜りを防ぐ
べく工夫されたものが好ましい。発泡成形条件として
は、好ましくは30〜100°Cで2〜60分である。
【0022】芯材を使用する場合は、長手方向に直進性
のあるものに限らず、湾曲や1ヶ所の折れ曲がりがあっ
てもよいが、いずれも任意の横断面が同一寸法形状であ
ること、2ヶ所以上の溝部や段差部が無いことが、発泡
体の長手方向の収縮応力を緩和する目的から好ましい。
通常、板形状に成形する場合には、鋼板、アルミ板、石
膏ボード、石綿スレート板、珪酸カルシウム板、木板、
合板、パーチィクルボード、MDF板などを用いる。円
柱形状や角柱形状に成形する場合には、棒状や角柱状の
鉄材、鉄筋コンクリート材、アルミ材、木材、集成材等
あるいは丸パイプや角パイプ上の鋼管、アルミ管、紙管
等を用いることができる。
【0023】発泡成形の際の収縮応力を緩和し内部亀裂
を防ぐべく、芯材の表面を緩衝シートで包囲してもよ
い。緩衝シートとしては、高発泡ポリオレフィンシート
や発泡もしくは無発泡のゴムシート等が使用され、その
厚みは1〜2mm程度のものが好ましい。
【0024】上記の如く発泡成形した後、下記2段階の
熱処理を行なうことが好ましいが、必須ではない。まず
1段階目の熱処理とは、好ましくは90°C未満の熱処
理である。90°Cを超えると水蒸気が発生し、1段階
目の熱処理中に内部割れが発生する可能性がある。更に
好ましくは40〜70°Cであって、40°C未満の場
合は硬化が不十分である。処理時間は好ましくは3時間
以上であって、更に好ましくは5時間以上である。この
熱処理では、2段階目の熱処理で発生するガス成分の膨
張や水蒸気圧に耐えうる強度にまで予備的硬化を行う。
この熱処理を行わないと、2段階目の熱処理中に膨れや
反りが発生する。
【0025】次に2段階目の熱処理を行う。熱処理温度
は、好ましくは90°C以上である。更に好ましくは1
00〜130°Cであって、150°C以上は耐熱性を
考慮すると好ましくない。処理時間は3時間以上が好ま
しく、更に好ましくは5時間以上である。この高熱処理
では硬化反応の完結と、収縮の完結、及び遊離ホルムア
ルデヒドの除去を行う。この高熱処理により、製造後も
強度が高く、更に高熱での使用時にも耐えうる発泡体を
提供することができる。
【0026】尚、1段階目の熱処理と2段階目の熱処理
は連続であってもよいし、不連続であってもよい。不連
続とは、具体的には1段階目の熱処理の後、室温で放置
し、更に2段回目の熱処理を行うことである。熱処理が
連続の場合、1段階目の熱処理から2段階目の熱処理へ
の移行は、温度可変の熱処理装置内にて1段階目の熱処
理から2段階目の熱処理へ移行してもよいし、1段階目
の熱処理と2段階目の熱処理とを別々の熱処理装置にて
行ってもよい。また、熱処理は2段階に限るものでな
く、3段階以上の熱処理も可能である。尚、金型を使用
した発泡成形方法の場合、フェノール樹脂発泡体を金型
から脱型して、上記熱処理を行うことが望ましい。
【0027】また本発明に係るフェノール樹脂発泡体単
体で、JIS A 1321の建築材料燃焼性評価の表
面試験による難燃1級の判定を得るためには、熱処理後
のフェノール樹脂発泡体の密度や難燃性を付与する配合
剤の選定及び配合比を調節することが好ましい。フェノ
ール樹脂発泡体の密度は配合物の添加量、混合比、発泡
量、温度、金型の形状等によって影響を受けるので、必
要や状況に応じて適宜調節する。
【0028】また本発明に係るフェノール樹脂発泡体
は、使用目的に応じて化粧シート等で被覆したり、ある
いは塗装等による表面仕上げ層を設けて、難燃性、意匠
性を具備することが可能である。また前記ホルムアルデ
ヒド捕捉剤を塗料等に添加しても良い。
【0029】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。 実施例1〜5,比較例1,2 液状レゾール型フェノール樹脂溶液100重量部(大日
本インキ化学工業社製)に、整泡剤としてシリコーン変
性オイル1重量部(東レ・ダウコーニング・シリコーン
社製:SH−193)、そして表1に示す所定の発泡剤
3重量部を加えて混合した後、更に水酸化アルミニウム
50重量部(昭和電工社製)、寸法安定剤としてガラス
繊維20重量部(セントラル硝子社製:ミルドファイバ
ー)を加えて攪拌混合したフェノール樹脂配合液を作製
し、該配合液の粘度を測定すると共にその加工性の評価
を行った。
【0030】2部割型の鉄枠で補強した樹脂性金型の中
に、先端直径120mmで長さが3mの天然杉の絞り丸
太をモデルにして作製したシリコーンゴム型を長手方向
に切り開いてセットし、その中央に心材とする直径90
mmで長さ3.1mの集成材を設置し、型を閉じた。
【0031】金型を55°Cに加熱した後、45°Cに
傾斜して上部の注型口を開き、上記のフェノール樹脂配
合液に63%のフェノールスルフォン酸水溶液15重量
部(第一工業製薬社製:レジノールPS−63)を加え
て激しく攪拌した混合液をすばやく注型し、20分間静
置し発泡硬化を行った。
【0032】その後、成形体を金型から離型し、オーブ
ンにて60°Cで5時間熱処理後、更に100°Cで5
時間熱処理を行い、その後室温にて充分に冷却し、発泡
成形体の発泡倍率を測定した。以上の結果を表1に示
す。
【0033】
【表1】
【0034】この結果、発泡剤に炭化水素とアルコール
類を併用した実施例1〜5では、粘度が低く作業性及び
加工性が良好で、且つ発泡倍率が高いフェノール樹脂発
泡体が得られた。他方、メタノール単体を用いた比較例
1では、加工性は非常に良好なものの、発泡倍率が極端
に低く発泡成形体の収縮が見られた。また、ペンタン単
体の発泡剤を使用した比較例2では、発泡倍率は高くそ
の発泡性は良好であったが、粘度が非常に高く加工性が
悪かった。
【0035】
【発明の効果】以上のように、発泡剤に沸点100°C
以下のアルコール類と炭化水素類を併用することで、各
々の発泡剤の長所である減粘作用及び良好な発泡性の両
効果を付与できると共に、安全面及び環境面からも好ま
しいフェノール樹脂発泡体の製造方法が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA60M AD15 BA39 BA40 BA73 BB06 CA23 CC04Y CC06Y CC32Y DA02 DA18 DA58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともフェノール樹脂、発泡剤、硬
    化剤を含む配合液を発泡硬化させたフェノール樹脂発泡
    体の製造方法において、前記発泡剤として沸点が100
    °C以下のアルコール類と炭化水素を併用することを特
    徴とするフェノール樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 沸点100°C以下のアルコール類と炭
    化水素が、重量比で7:3〜3:7である請求項1記載
    のフェノール樹脂発泡体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028288A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Nitto Boseki Co Ltd フェノール樹脂発泡体の製造方法
CN106751439A (zh) * 2016-12-22 2017-05-31 沈阳化工大学 一种2‑氨基吡啶‑4‑甲醇改性酚醛发泡材料及其制备方法

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