JP2002002692A - 積載用器具に対する滑り止めテープ - Google Patents
積載用器具に対する滑り止めテープInfo
- Publication number
- JP2002002692A JP2002002692A JP2000183412A JP2000183412A JP2002002692A JP 2002002692 A JP2002002692 A JP 2002002692A JP 2000183412 A JP2000183412 A JP 2000183412A JP 2000183412 A JP2000183412 A JP 2000183412A JP 2002002692 A JP2002002692 A JP 2002002692A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slip
- tape
- oil
- slip tape
- projections
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pallets (AREA)
- Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
Abstract
載容器の表面が油濡れ状態でも良好な滑り止め効果が達
成される滑り止めテープを提供することにある。 【解決手段】 積載用器具の少なくとも積載面に貼り付
けて使用するプラスチック製の滑り止めテープであっ
て、前記テープの表面には凹部表面で包囲された多数の
独立のサークル状突起が形成され且つテープ表面に対し
てサークル状突起の占める面積比が15乃至50%であ
ることを特徴とする滑り止めテープ。
Description
る滑り止めテープに関し、特に、合成樹脂製パレットな
どの積載容器具に貼着して用いられ、油に対する滑り止
め効果に優れた滑り止めテープに関する。
のパレットに比して、耐久性に優れ、腐食性或いは汚染
性のないこと等から、一般に普及している。しかしなが
ら、合成樹脂本来の性質から、摩擦係数が小さく、滑り
易いという欠点がある。パレットにおける滑りの問題
は、パレットと積載物との間、パレット同士、パレット
と床及びコンベアーとの間、さらにはパレットとフォー
クリフトのフォークとの間に生じ、荷崩れや運搬作業中
の危険を増大させている。そこで、従来より滑り止めの
ための種々の手段が提案されている。
止めの方法として、パレットの適所(例えば、フォーク
挿入口内)に、突出した取付部を形成し、この取付部に
溝を設け、この溝にシート状滑り止め部材を埋め込んで
接着することが記載されている。また、同公報によれ
ば、シート状滑り止め部材の表面には、U字状又はV字
状の溝を設けて滑り防止効率を高めることができる。
は、円錐台形の胴部と該胴部の上面及び下面に設けられ
た鍔状部とからなり、横断面形状が円形の弾性材料から
構成された滑り止め材(グロメットタイプ)が開示され
ている。この滑り止め材は、その鍔状部の少なくとも一
方が、合成樹脂成形品表面、例えば、パレットの積載面
或いはフォーク差込孔の内面、から突出するように合成
樹脂成形品に取り付けられる。また、同公報には、鍔状
部の滑り止め面に円形の凹凸を形成して滑り止め効果を
向上させることも記載されている。
た従来の滑り止め方法は、積載面や積載容器などが油で
汚れて滑り易くなっている場合に、十分な滑り止め効果
を奏することができなかった。即ち、シート状滑り止め
部材の表面にU字状又はV字状の溝を設けた場合、溝の
形成方向が規則的であるために油はけ、水はけ等は十分
であるが、滑り止め効果が十分でない。また、グロメッ
トタイプの滑り止め材は、設ける個数に自ずから制限が
あるともに、グロメットの設置数を増加しないと十分な
滑り止め効果が得られないが、グロメットの設置のため
の挿入孔を設置数に応じて合成樹脂成形品上に設けなけ
ればならず、成形コストの増大などの問題がある。更
に、従来の滑り止めでは、油に対する滑り止めに関して
は十分な配慮は払われていなかった。
止め効果を発揮すると共に、合成樹脂成形品の成形コス
トがかからない滑り止め方法が望まれていた。本発明の
目的は、油に対する滑り止めに優れ、積載用器具や積載
容器の表面が油濡れ状態でも良好な滑り止め効果が達成
される滑り止めテープを提供することにある。本発明の
他の目的は、製造が容易であると共に、積載用器具の積
載面に貼着等により容易に装着でき、しかも格別面倒な
手段を必要とすることなく、簡単な手段で油に対する滑
り止めが実現できる滑り止めテープを提供するにある。
器具の少なくとも積載面に貼り付けて使用するプラスチ
ック製の滑り止めテープであって、前記テープの表面に
は凹部表面で包囲された多数の独立のサークル状突起が
形成され且つテープ表面に対するサークル状突起の占め
る面積比が15乃至50%、特に20乃至45%である
ことを特徴とする滑り止めテープが提供される。本発明
の滑り止めテープにおいては、 1. 前記サークル状突起の径(D)が3乃至5mmで
あり且つ幅方向に隣合ったサークル状突起間の間隔(I
td)及び隣り合ったサークル状突起間の間隔(Il
d)が前記径(D)以上でしかも前記径(D)の2倍以
下であること、 2. サークル状突起の中央部が、サークル状突起の周
囲よりも下方に窪んで形成されていること、 3. エチレン−酢酸ビニル共重合体で形成されている
こと、が好ましい。
積載面に貼り付けて使用するプラスチック製の滑り止め
テープに関するものであるが、前記テープの表面には多
数の独立のサークル状突起が形成されていること、この
サークル上突起は凹部表面で包囲されていること、及び
テープ表面に対しサークル状突起の占める面積比が15
乃至50%、特に20乃至45%であることが特徴であ
り、これにより油に対する滑り止めを向上させることが
できる。
は、各種パレット同士或いは各種パレットとプラスチッ
ク箱とを重ね合わせて滑り試験を行った結果が示されて
いる。この結果によると、表面が平滑な通常の滑り止め
テープを設けたパレットは、乾燥状態では優れた滑り止
め性を示すものの、油が塗布された状態では、滑り止め
性がかなり低下することが認められる。これに対して、
本発明のサークル状突起付滑り止めテープを用いた場合
には、乾燥状態でも通常の滑り止めテープに比してやや
劣るが、実質上遜色のない滑り止め性が得られると共
に、油が塗布された状態でも、優れた滑り止め性が得ら
れ、しかも乾燥状態−油濡れ状態での滑り止め性の低下
の程度も小さいことが明らかである。
り止めとの間には、本質的な違いが存在し、乾燥状態で
は固体−固体間の表面での摩擦が重大な影響を与えるの
に対して、油濡れ状態では、固体表面間の摩擦よりも、
固体表面間に介在する油膜による潤滑が重大な影響を与
えるものである。即ち、従来の平滑な滑り止めテープで
は流体潤滑による摩擦減少が生じているのに対して、本
発明のサークル状突起付滑り止めテープでは少なくとも
部分的な固体−固体接触が生じており、流体潤滑の割合
が減少していることが、油濡れ状態における滑り止めに
寄与していると考えられる。この滑り止めに関しては、
パレット同士の積載では、サークル状突起同士の係合に
よる摩擦力の増大や、上記の係合に伴う油切れの発生も
望ましい効果をもたらすものであり、また、パレットに
対するプラスチック容器の積載では、サークル状突起と
プラスチック容器底部のリブとの係合も上記と同様に望
ましい効果をもたらすものである。
のテープにおけるサークル状突起は、積載物接触面にお
ける油切れを生じさせる作用を有すると共に、この突起
の周囲に存在する凹状表面は、サークル状突起と積載物
との接触面からの油の排出を容易にし、しかも油を受け
る溜まりとしても作用している。更に、本発明で用いる
サークル状の突起を採用している。サークル状の突起
は、V字溝やU字溝に比して、摩擦力を生じる方向が等
方的であり、油の排出を生じる方向に対しても等方的で
ある。
ークル状突起の占める面積比(R、以下突起面積占有率
とも呼ぶ)が15乃至50%、特に20乃至45%であ
ることも、油に対する滑り止めに関して重要である。
尚、この面積比(R)とは、テープ表面の面積を
S0 、サークル状突起の占める面積をS1 としたと
き、R=(S1 /S0 )×100で与えられる。ち
なみに、円の最密充填状態での面積比は90.7%であ
り、本発明におけるサークル状突起の分布の程度はかな
りルーズな(粗な)ものであることが了解されよう。こ
の面積比(R)が上記範囲を下回ると、上記範囲内にあ
る場合に比して、油に対する滑り止め効果が小さくなる
傾向があり、これは固体接触面積の絶対量が減少するた
めと考えられる。一方、この面積比(R)が上記範囲を
上回ると、上記範囲内にある場合に比して、やはり油に
対する滑り止め効果が減少する傾向があり、これは流体
潤滑の割合が増大するためと考えられる。本発明によれ
ば、上記のように、油に対する滑り止めが有効に行われ
るものであるが、勿論この滑り止めは水による濡れが生
じている場合にも有効に行われることは多言を要しない
ところである。
プの一例の構造を示す図1において、このテープ1は、
テープを積載用器具に貼り付けるための基部11と基部
から外方に突出したサークル状突起2とから成ってい
る。基部11のサークル状突起側の面が凹部表面13と
なっている。サークル状突起2は円筒形乃至円錐台の形
状を有するものが好ましい。
2において、この積載用器具5は、基準となる上面(ボ
ード面)51を有すると共に、この基準上面51よりも
下方に凹んでいる滑り止めテープ支持用溝52を有して
おり、このテープ支持用溝52内に滑り止めテープ1が
収容固定されるようになっている。サークル状突起2
は、当然のことながら、テープ支持用溝52内に滑り止
めテープ1が収容固定されたとき、基準上面51よりも
外方(上方)に突出し、積載物を受ける高さを有してい
なければならない。
プとしては、その幅が20mmのものが広く使用されて
おり、本発明でも滑り止めテープの幅が20mmのもの
を基準として説明するが、本発明は、勿論幅が20mm
未満のものについても、幅が20mmを越えるものにつ
いても適用可能なものであることを了解されたい。
及び配置は突起占有面積比(R)が15乃至50%、と
くに20乃至45%となるように決定される。サークル
状突起2の径(D)が2乃至6mm、好適には3乃至5
mmであり且つ幅方向に隣合ったサークル状突起間の間
隔(Itd)及び長さ方向に隣り合ったサークル状突起
の間隔(Ild)が前記径(D)以上で、しかも前記径
(D)の2倍以下であることが好ましい。
め効果及び耐久性の点で好適な範囲があり、この径
(D)が上記範囲を下回ると、突起自体の剛性が損なわ
れて、突起の腰砕けを生じ、滑り止め効果が不十分とな
ると共に、突起部の摩耗傾向が大きく、滑り止め効果の
持続性の点でも好ましくない。一方、この径(D)が上
記範囲を上回ると、上記範囲内にある場合に比して、滑
り止め効果が低下する傾向があり、これは油潤滑の割合
が多くなるためと考えられる。これには、突起同士の係
合も起こりにくいことも関連していると思われる。
範囲内にある場合に比して、滑り防止効果が不十分であ
り、これは突起同士の係合も起こりにくいことも関連し
ている。また、平均間隔が上記範囲を上回ると、上記範
囲内にある場合に比して、やはり滑り防止効果が不十分
であり、これは固体接触面積の絶対量が減少するためと
考えられる。
パレットに貼着されたテープ上の突起が、他方のパレッ
トに貼着されたテープ上の突起間の凹部にはまり込むこ
とによる滑り止め効果や、サークル状突起の径の好適範
囲が3乃至5mmである点を考慮すると、突起の径と突
起間の間隔は下記の表のとおりであることが好ましい。 突起の径(Dmm) 突起間の間隔(Itd、Ildmm) 3 4〜6 4 5〜7 5 6〜8
び面積比の関係を満足する範囲で自由に定めうる。例え
ば、このサークル状突起の配置は、一定の規則性のある
配置でも、不規則な配置であってもよい。前者の配置が
一般に好ましい。また、規則性のある配置であっても、
幅方向に隣り合った或いは長さ方向に隣り合ったサーク
ル状突起の列は、同位相であってもよいし、幅方向の位
相或いは長さ方向の位相がずれたものであってもよい。
図1に示すサークル状突起の配列では、幅方向に隣り合
ったサークル状突起の長さ方向の列は、長さ方向の位相
が半分ずれたものであり、また長さ方向に隣り合ったサ
ークル状突起の幅方向の列は、幅方向の位相が半分ずれ
たものであり、滑り防止の点でも、テープの成形性の点
でも好適な配置のものである。
置では、斜め方向に隣り合った2個のサークル状突起中
心の座標値、(0,Y)及び(X,0)と、サークル状
突起の径(D)とから、全てのファクターを算出するこ
とができる。 Itd=2Y−D ‥(1) Ild=2X−D ‥(2) R=[(πD2 /8)/(X・Y)]×100 ‥(3)
とおり、積載用器具の基準上面51よりも上方に突出し
ていることが必要であるが、サークル状突起2の上面
と、凹部表面13との間にも一定の段差(Δh)が必要
である。この段差(Δh)は、一般に0.2乃至1.5
mm、特に0.3乃至1.0mmの範囲にあることが好
ましい。この段差が上記範囲を下回ると、油に対する滑
り止めが、上記範囲にある場合に比して劣る傾向があ
り、一方上記範囲を上回ると、突起部の摩耗傾向が顕著
となるので好ましくない。
準上面51からの突出高さ(H)は、一般に0.5乃至
3.0mm、特に1.0乃至2.0mmの範囲にあるこ
とが望ましい。この高さ(H)が上記範囲を下回ると、
油に対する滑り止めが十分でなく、一方この高さ(H)
が上記範囲を上回ると、サークル状突起2の摩耗傾向が
増大する。
面でもよいし、また若干上に凸な滑らかの曲面であって
もよい。しかしながら、サークル状突起2の上面の中央
に下方向への凹みを形成させると、油に対する滑り止め
がより有効に行われることが分かった。このように、サ
ークル状突起2の上面中央部に凹み21を形成させる
と、積載物との最初の接触部がリング部22となり、油
切れが有効に行われ、固体接触の割合が増大するためと
思われる。
ション性があると共に、耐磨耗性にも優れた合成樹脂材
料から形成されていることが望ましく、また比較的低温
での熱接着性を有する樹脂材料からなっていることが望
ましい。好適な樹脂材料は、特に限定されないが、エチ
レン系重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン・不飽和カルボン酸エステル共重
合体(EEA)、エチレン・不飽和カルボン酸共重合
体、エチレン系アイオノマー、低密度ポリエチレン(L
DPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エ
チレン系共重合体系熱可塑性エラストマーなどが挙げら
れる。これらの樹脂は単独でも或いは2種以上の組合せ
でも使用される。これらの内でも、特に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体が好ましい。これら樹脂材料には、熱
安定剤、可塑剤、滑剤、酸化防止剤、顔料、充填剤等の
公知の樹脂添加剤を配合することができることはいうま
でもない。
の射出成形、カレンダー成形等の公知の成形方法により
容易に製造される。カレンダー成形は、テープ状の成形
品を連続的に製造するのに適しており、本発明の滑り止
めテープを製造する場合にも好適な方法である。
ープを製造する方法について図5に基づいて以下に説明
する。合成樹脂材料及びその他の添加剤の樹脂配合物を
押出機31で溶融混練し、カレンダーロール(4本)3
2のニップ位置に供給する。溶融樹脂配合物は、カレン
ダーロールのニップ位置で更に混練され、ロールにより
シート状に成形され、テイクオフロール33を経てカレ
ンダー成形装置外へ排出される。シート状成形物は更に
テンター34によりシート幅方向に引き伸ばされ、エン
ボスロール35により、その表面にサークル状突起が形
成される。サークル状突起が形成されたシート成形物
は、クーリングベルトコンベアー36上を移動する間に
冷却され、厚さ計37等により寸法測定が行われ、トリ
マー38により、末端処理、所定の幅のテープ状に裁断
される。得られた滑り止めテープはワインダー39によ
り巻き取られ、ロール状に保管される。
プを固定するには、融着法や接着法が使用される。溶着
する方法は、成形品及び滑り止めテープの少なくとも一
方の溶着する側の表面を加熱融解して、両者を貼り合わ
せることにより行うことができる。バーナー、熱風噴射
機、赤外線ヒーター等の公知の加熱方法により、材料樹
脂の融点以上に表面を加熱すればよい。成形品の材料樹
脂と滑り止めテープの材料樹脂とを互いに相溶性の樹脂
材料、特に同種の樹脂材料とすれば、界面において互い
に相溶しやすく、溶着による接着力が向上するので好ま
しい。
トへの溶着方法の一例を説明するための図である。図6
において、成形体40の表面には、滑り止めテープを嵌
合固定するとともに、貼着位置を明示するための、滑り
止めテープとほぼ同じ幅の溝41が形成されている。溝
41の深さは、滑り止めテープ43の厚さよりも小さく
設計され、テープ43のサークル状突起が形成された面
(突起面)が成形品の外面に露出するようになってい
る。テープ43の突起面と反対側の面が貼着面43aと
して成形体40に溶着される。溶着装置(図示せず)に
は、熱風噴射機44と案内板45、さらには押圧ローラ
ー46が備えられており、これらは、成形体40の所定
位置を熱風により溶融し、その溶融位置42に滑り止め
テープ43の貼着面43aが案内され、テープ43と成
形体40とが貼り合わされ、テープ43の突起面側から
押圧ローラー46がテープを押圧して、両者の溶着が完
了するように配置されている。図6の例によれば、滑り
止めテープ43は、成形体40の溝41にはまり込むの
で、テープ43は、成形体40とテープ43との間の接
着力のみならず、溝41の内面により強固に固定され、
かなり大きな力がテープの幅方向に加わったとしても、
テープがずれない。しかしながら、溶着操作を適切に行
えば、成形体にこのような溝を設けなくとも十分な接着
力が得られることはいうまでもない。
体の樹脂材料と滑り止めテープの樹脂材料の両者に対し
て接着性を示す樹脂の任意のものを使用することがで
き、コールドグルー(液体)タイプ、ホットメルト(固
体)タイプのいずれも使用できる。コールドグルータイ
プとしては、例えば、酢酸ビニル単重合体、酢酸ビニル
共重合体、ラテックスゴム等から成るエマルジョン型の
接着剤;酢酸ビニル単重合体、酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル系樹脂等から成る
溶剤型の接着剤を挙げることができる。ホットメルトタ
イプとしては、エチレン・酢酸ビニル共重合体;ポリア
ミド;ポリエステル;イソプレンゴム、クロロプレンゴ
ム、天然ゴム、ニトリルゴム等の各種ゴム等からなる接
着剤を挙げることができる。
離カルボン酸、カルボン酸塩、カルボン酸エステル、カ
ルボン酸アミド、カルボン酸無水物、炭酸エステル、ウ
レタン、ウリア等の官能基に基づくカルボニル基(>C
=O)を含有する熱可塑性重合体或いはこれらの重合体
と他の熱可塑性重合体とのブレンド物を挙げることがで
きる。これらの熱可塑性重合体中のカルボニル基濃度は
種々変化し得るが、一般にはカルボニル基を10乃至1
400ミリモル/100g重合体、特に30乃至120
0ミリモル/100g重合体の濃度で含有するものが望
ましい。好適な接着剤は、不飽和カルボン酸、酸無水
物、エステル、アミドなどのうち少なくとも一種類のエ
チレン系不飽和単量体によって変性されたポリオレフィ
ン;特にマレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水シトラコン酸、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、マレイン酸エチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミ
ド、ヤシ油脂肪酸アミド、マレイミド等で変性されたポ
リプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などである。他に、
エチレン−アクリレート共重合体、アイオノマー(デュ
ポン社製サーリンA)、ポリアルキレンオキシド・ポリ
エステルブロック共重合体、カルボキシメチルセルロー
ス誘導体或いはこれらとポリオレフィン類とのブレンド
物等が例示できる。なお、これらの樹脂の内、カルボニ
ル基含有量の少ないものはそれ自体耐湿性樹脂として使
用し得る。
る。接着剤がコールドグルータイプの場合、ローラ方
式、ノズル吐出方式、スプレイ方式等が挙げられる。接
着剤がホットメルトタイプの場合、ローラ方式、ノズル
方式等を採用できるが、接着剤の熱劣化を防ぐために、
接着剤の供給タンクと、ローラリザーバー、吐出ガン、
ホース等の供給手段とは一般に分離して配置される。本
発明の滑り止めテープは、貼着面がテープの片面に限ら
れるので、接着剤の種類にかかわらず、ローラ方式が好
適に採用できる。
どを積載し、運搬する器具に適用することができ、例え
ば合成樹脂製パレット、台車、IBC(インターミデエ
ート・バルク・コンテナー)が挙げられる。例えばパレ
ットの場合、本発明の滑り止めテープは、パレットの上
面はもとより、パレットの下面或いはパレットのフォー
ク係合面等に施すことができる。
が、本発明は以下の例により何等限定されるものではな
い。
率(R)、サークル状突起の径(D)、座標値(X、
Y)及びサークル状突起間の間隔がそれぞれ異なる本発
明の滑り止めテープを、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の溶融物のカレンダー成形で作成した。なお、テープの
幅は、全て20mmとして作成した。得られた滑り止め
テープの寸法データを表1に示す。
法によりその滑り止め効果を評価した。 (滑り試験)プラスチック製平パレット(重量:15k
g、寸法:長辺1200mm×短辺1000mm×高さ13
5mm)を45゜/min以下の速度で傾け、パレットの
端に置かれた積載物(他のパレット又はプラスチック製
箱(以下、P箱という))が滑り始めたときの傾斜角度
(θ)を求めた(図3及び図4参照)。滑り止めテープ
は、パレット積載面上に、パレットの長辺方向に平行
に、約250cm間隔で(短辺方向に等間隔で4列とな
るように)、熱溶着にて貼り付けた。積載物がP箱(短
辺420mm×長辺550mm×高さ250mm)の場合、このP箱に
砂を一定の厚さに入れ、総質量を15kgとした。パレ
ットの乾燥は、23℃、65%RHの条件で24時間放
置することにより行った。また、パレットの油付けは、
金属加工用切削油をパレット積載面に十分塗布すること
によって行った。滑り試験の結果を表2に示す。
代えて木製平パレット(重量:17.5kg、寸法:長
辺1200mm×短辺1000mm×高さ115mm)を使用
するが、滑り止めテープは使用せずに、実施例1と同様
の滑り試験を行った。その結果を表2に示す。
が平滑で何等突起を有していないテープ(テープの材質
及び幅寸法は実施例1と同じ)を使用した以外は、実施
例1と同様に滑り試験を行った。その結果を表2に示
す。
テープを貼着した場合、パレットが水、油等で汚れてい
ない場合はもちろんのこと、油で汚れて滑り易くなって
いる場合にも、良好な滑り止め効果を発揮することがわ
かる。これに対して、木製パレット(比較例1)は、乾
燥状態でも油が付着した状態でも積載物が20゜未満の
傾斜角度で滑り出してしまうことがわかった。また、プ
ラスチック製パレットに平滑な滑り止めテープを貼着し
た場合(比較例2)、乾燥状態では、パレット同士で3
0゜以上の傾斜角度まで積載物であるパレットが滑落せ
ず、また、対プラスチック箱で25゜以上の傾斜角度ま
で積載物であるプラスチック箱が滑落しなかったにもか
かわらず、油が付着した状態では、パレット同士で25
゜程度の傾斜角度で積載物であるパレットが滑落してし
まい、また、対プラスチック箱で22゜程度の傾斜角度
で積載物であるプラスチック箱が滑落してしまうことが
わかった。
も積載面に貼り付けて使用するプラスチック製の滑り止
めテープにおいて、テープの表面に凹部表面で包囲され
た多数の独立のサークル状突起を形成し、テープ表面に
対するサークル状突起の占める面積比を15乃至50
%、特に20乃至45%の範囲に設定することにより、
油に対する優れた滑り止めが達成され、積載用器具や積
載容器の表面が油濡れ状態でも良好な滑り止め効果が達
成される。本発明の滑り止めテープは、製造が容易であ
ると共に、積載用器具の積載面に貼着等により容易に装
着でき、しかも格別面倒な手段を必要とすることなく、
簡単な手段で油に対する滑り止めが実現できる。
る。(a)は上面図、(b)はA−A断面図を示す。
示す図である。
を示す図である。
トとプラスチック製箱(P箱)との積み重ね方法、及び
傾斜方向を示す図である。
を製造する方法を説明するための図である。
法の一例を説明するための図である。
ークル状突起の寸法及び配置を示す図である。(A)は
実施例1、(B)は実施例2、(C)は実施例3、
(D)は実施例4、(E)は実施例5、(F)は実施例
6で使用した滑り止めテープのサークル状突起を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 積載用器具の少なくとも積載面に貼り付
けて使用するプラスチック製の滑り止めテープであっ
て、前記テープの表面には凹部表面で包囲された多数の
独立のサークル状突起が形成され且つテープ表面に対し
てサークル状突起の占める面積比が15乃至50%であ
ることを特徴とする滑り止めテープ。 - 【請求項2】 前記サークル状突起の径(D)が3乃至
5mmであり且つ幅方向に隣合ったサークル状突起間の
間隔(Itd)及び長さ方向に隣り合ったサークル状突
起間の間隔(Ild)が前記径(D)以上でしかも前記
径の2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の
滑り止めテープ。 - 【請求項3】 サークル状突起の中央部が、サークル状
突起の周囲よりも下方に窪んで形成されていることを特
徴とする請求項1又は2に記載の滑り止めテープ。 - 【請求項4】 エチレン−酢酸ビニル共重合体で形成さ
れていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
載の滑り止めテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000183412A JP2002002692A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 積載用器具に対する滑り止めテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000183412A JP2002002692A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 積載用器具に対する滑り止めテープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002002692A true JP2002002692A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18684003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000183412A Pending JP2002002692A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 積載用器具に対する滑り止めテープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002002692A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102869581A (zh) * | 2010-04-07 | 2013-01-09 | 蒂戈麦特尔(国际)股份公司 | 用于货架的支撑框架 |
CN104290996A (zh) * | 2013-09-16 | 2015-01-21 | 微密科技(无锡)有限公司 | 嵌入式卡爪托盘 |
EP3670374A3 (en) * | 2018-12-21 | 2020-08-12 | Ribawood, S.A. | Nestable plastic pallet |
-
2000
- 2000-06-19 JP JP2000183412A patent/JP2002002692A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102869581A (zh) * | 2010-04-07 | 2013-01-09 | 蒂戈麦特尔(国际)股份公司 | 用于货架的支撑框架 |
CN104290996A (zh) * | 2013-09-16 | 2015-01-21 | 微密科技(无锡)有限公司 | 嵌入式卡爪托盘 |
EP3670374A3 (en) * | 2018-12-21 | 2020-08-12 | Ribawood, S.A. | Nestable plastic pallet |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
USRE49917E1 (en) | Slipsheet, divider sheet and method for making the same | |
JP6937825B2 (ja) | アンチスリップフレキシブル材料、ならびに、その作製および使用方法 | |
US4336293A (en) | Anti-slip mat | |
US20010029874A1 (en) | Thermoformed platform | |
US5993936A (en) | Anti-slip device and method | |
US20060254477A1 (en) | Non-skid pallet plastic surface component | |
US6186078B1 (en) | Low profile material handling platform | |
JP2002002692A (ja) | 積載用器具に対する滑り止めテープ | |
CA2280091C (en) | Process of roughening thermoplastic films and roughed plastic films | |
MXPA02003129A (es) | Proceso de revestimiento por extrusion. | |
US6886660B2 (en) | Slip-resistant step stool and a method of manufacturing the same | |
TW305000B (ja) | ||
JP2511178B2 (ja) | 滑り止めを形成した樹脂製パレット及びその製造方法 | |
CN208102625U (zh) | 一种快速组合式吨袋 | |
EP0268422B1 (en) | Stretch-wrap plastics film | |
CN211033431U (zh) | 一种包装盒 | |
WO1991000831A1 (en) | Slip pallet | |
MXPA04007756A (es) | Recubrimiento para piso. | |
CN215560047U (zh) | 保护膜及应用该保护膜的底座结构 | |
JPH0737259B2 (ja) | 粉粒体の包装樹脂袋用シ−トパレツト | |
JPH0318356Y2 (ja) | ||
JP4343360B2 (ja) | 運搬用台車 | |
JPH07137741A (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP2592040Y2 (ja) | 熱可塑性樹脂製シートパレット | |
JPH0520724Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080916 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090224 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090901 |