JP2002002265A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JP2002002265A
JP2002002265A JP2000189376A JP2000189376A JP2002002265A JP 2002002265 A JP2002002265 A JP 2002002265A JP 2000189376 A JP2000189376 A JP 2000189376A JP 2000189376 A JP2000189376 A JP 2000189376A JP 2002002265 A JP2002002265 A JP 2002002265A
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temperature
evaporator
air
vehicle
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Hideki Komada
秀樹 駒田
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房運転中にエンジンが自動停止した場合で
あっても、車室内を快適に維持することができる車両用
空調制御装置を提供する。 【解決手段】 冷房運転中にエンジン1が自動停止した
際に、ECU9により、エバポレータ7の温度上昇率を
算出して、算出されたエバポレータ7の温度上昇率が設
定値に到達することで、アラーム,ランプ17によりエ
ンジン再始動の必要を運転者に報知するよう空調制御装
置を構成した。したがって、エバポレータ7の温度上昇
を早期に、且つ正確に感知することができ、車室内を快
適に維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調制御装
置に関するもので、特に、アイドルストップシステム搭
載車やハイブリッドカー等のエンジン自動停止装置を備
えた車両の車両用空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、市街地走行の多い路線バス等
では、全走行時間に対してアイドリング時間の占める割
合が多いため、エンジン自動停止装置により所定条件に
基づいてエンジンを停止させ、無駄なアイドリングを減
らして燃料の浪費を抑制するアイドルストップシステム
が採用されていた。ところが、周知のように、冷房装置
が作動している際にエンジンを停止させてしまうとエン
ジン出力で駆動されるコンプレッサも停止してしまい、
冷房装置は、コンプレッサが停止してしまうと、冷凍サ
イクルが寸断されることで車室内の空気を冷却すること
ができなくなる。また、エンジンが自動停止された当
初、ブロアファンのみを作動させておくことで、エバポ
レータの温度が低い間は吹き出し口から涼しい風が放出
されるが、エバポレータの温度上昇に伴い、吹き出し口
から温風が放出されることになり、車中の人に不快感を
与えてしまうことになる。そこで、吹き出し口の内部に
設置された温度センサにより、吹き出し口から放出され
る風の温度を監視して、風の温度が予め設定された設定
温度に到達することで、運転者にエンジンの再始動を促
すような空調制御装置が従来から知られていた。
【0003】ところで、図4に示すように、エンジンが
自動停止されてコンプレッサが停止した当初、エバポレ
ータは、周囲の空気を冷却するのに十分な低い温度で推
移するが、周囲の空気に暖められることにより次第に温
度上昇し、ある時点から急激に温度上昇して外気温度に
接近される傾向にある(図4のC参照)。このように温
度変化するエバポレータの下での、吹き出し口から放出
される風は、エンジンが自動停止された当初は十分に涼
しく感じられるが、エバポレータの温度上昇に若干送れ
て温度上昇を始めて、やがて急上昇し不快に感じられる
ようになる。そこで、従来の空調制御装置では、設定温
度を吹き出し口の風が不快に感じられる前の温度に設定
して、吹き出し口の風の温度が設定温度に到達すること
でエンジンの再始動(コンプレッサの駆動)を判断する
ようにした。
【0004】しかしながら、前述したように、吹き出し
口の風の温度上昇とエバポレータの温度上昇とにはタイ
ムラグがあるため、吹き出し口の風の温度が設定温度に
到達した時点で、エバポレータの温度は急上昇してかな
り高い温度に達している恐れがある。この場合、吹き出
し口の風の温度が設定温度に到達した時点でエンジンを
再始動してコンプレッサを作動させても、エバポレータ
の温度を下げるのに時間を要してしまい、エバポレータ
が周囲の空気を冷却できるまでに冷える間は、吹き出し
口から不快な温風が放出されることになる。そこで、こ
のような事態を回避するために、設定温度を予め低く設
定しておくことが考えられるが、例えば、エバポレータ
の温度上昇が緩やかで、コンプレッサを駆動させなくて
も吹き出し口から、暫くの間冷風が放出される場合であ
っても、必要以上に早い時期にエンジンを再始動させて
しまうことがあり、エンジンの停止時間が短縮されて燃
料を節約するエンジン自動停止装置の効果を十分に発揮
させることができなくなる。また、エバポレータの温度
は、外気導入の有無、日射等の外的要因によりその変化
率(上昇率)が多様に変化するために、単に所定位置
(吹き出し口)の温度と設定温度とを比較するような従
来の空調制御装置では、諸条件下に対応させた最適な制
御をすることが不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、冷房運転中にエンジンが
自動停止した場合であっても、諸条件に対応させた最適
な空調制御を行い、車室内を快適に維持する車両用空調
制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所定条件に
基づいてエンジンを停止させるエンジン自動停止装置
と、エンジンの自動停止中に所定条件に基づいてエンジ
ンを再始動させるエンジン再始動装置とを備えた車両の
エンジン自動停止中における車室内の空調を制御する車
両用空調制御装置において、エバポレータの温度を検出
する温度センサと、温度センサの検出信号に基づいて比
較値を算出すると共に該比較値を任意に設定された設定
値と比較して、その比較結果に基づいてエンジン再始動
の必要の有無を判別する制御手段とを備えて、冷房運転
中にエンジンが自動停止することで、ブロアファンのみ
を運転して車室内に送風すると共に、制御手段によりエ
ンジン再始動の必要の有無が判別されることを特徴とす
る。
【0007】このように構成することで、冷房運転中に
エンジンが自動停止した際には、ブロアファンのみを運
転することで吹き出し口から涼しい風を放出させると共
に、エンジン再始動の必要を、エバポレータ温度から算
出された比較値と任意に設定された設定値とを制御手段
で比較して判断することにより、単に吹き出し口から放
出される風の温度に基づいてエンジン再始動の必要の有
無を判別する空調制御装置と比較して、早期に、且つ正
確にエバポレータの温度上昇を感知することができる。
【0008】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、制御手段により算出される比較値が、エバポレータ
の温度上昇率であることを特徴とする。
【0009】このように構成することで、空調制御装置
は、エバポレータの温度上昇率が設定値に到達すること
により、エンジン再始動の必要を判断する。
【0010】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、変速機に、該変速機がニュートラル状態であるか否
かを判別するニュートラル検知スイッチを設けておい
て、制御手段により、エンジン再始動の必要が判断さ
れ、且つ変速機がニュートラル状態であることが認識さ
れると、エンジン再始動装置によりエンジンを再始動す
ることを特徴とする。
【0011】このように構成することで、エンジン再始
動の必要が判断され、且つ変速機がニュートラル状態で
ある場合に、空調制御装置はエンジンを再始動する。
【0012】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、制御手段により、エンジン再始動の必要が判断さ
れ、且つ変速機がニュートラル状態でないことが認識さ
れると、報知手段によりエンジン再始動の必要を運転者
に報知することを特徴とする。
【0013】このように構成することで、エンジン再始
動の必要が判断され、且つ変速機がニュートラル状態で
ない場合に、空調制御装置は報知手段によりエンジン再
始動の必要を報知する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態の車両用空
調制御装置を、図1ないし図4に基づいて説明する。ま
ず、本実施の形態の車両用空調制御装置の概略を説明す
る。本実施の形態の車両用空調制御装置は、冷房運転中
にエンジン1が自動停止して冷房装置のコンプレッサ3
が駆動されなくなった場合に、エバポレータ7の温度上
昇率が低い間、即ち吹き出し口から涼しい風が放出され
る間はブロアファン8のみを運転しておいて、また、エ
バポレータの温度上昇率が予め設定された値に到達する
ことでエンジン再始動の必要を判断すると共に報知手段
により報知して、車室内を快適に維持する構造になって
いる。
【0015】次に、冷房装置について説明する。図3に
示すように、冷房装置は、車体に配設されたコンプレッ
サ3、コンデンサ4、ドライヤ5、エクステンションバ
ルブ6及びエバポレータ7に冷媒を循環させて車室内の
空気を冷却する構造になっている。コンプレッサ3は、
エンジン1の出力で駆動され、冷媒を高温・高圧のガス
状態にする。また、コンプレッサ3から吐出された高温
・高圧のガス状の冷媒は、コンデンサ4で冷却されて液
化した状態でドライヤ5に流れ込む。液化された冷媒
は、ドライヤ5により水分や不純物が取り除かれ、エク
ステンションバルブ6で急激に膨張させることにより低
温・低圧の霧状となりエバポレータ7に流入する。この
低温・低圧の霧状の冷媒がエバポレータ7の周囲の空気
から熱を奪うことにより、車室内の冷房が行われてい
る。なお、エバポレータ7の周囲の空気から熱を奪った
冷媒は蒸発してさらに加熱されることでガス状となり、
再びコンプレッサ3に吸い込まれ、これらのサイクルが
連続して行われることになる。また、図3中の符号8
は、冷却されたエバポレータ7周囲の空気を図示しない
吹き出し口に送風するためのブロアファンである。
【0016】次に、本実施の形態の車両用空調制御装置
の構成を説明する。図2に示すように、車体の所定の位
置には制御手段としての電子制御ユニット(以下、EC
Uと称す)9が設けられており、該ECU9には、冷房
装置スイッチ12、ブロアファンスイッチ15、エバポ
レータ温度センサ13、車速センサ14、ニュートラル
検知スイッチ16、報知手段としてのアラーム,ランプ
17、エンジン自動停止装置10及びエンジン再始動装
置11が接続されている。エンジン自動停止装置10
は、所定の条件下でECU9がエンジンの自動停止を判
断した際にECU9から送信される制御信号に基づいて
エンジン1を停止させ、また、エンジン再始動装置11
は、エンジン自動停止中に、所定の条件下でECU9が
エンジンの再始動を判断した際にECU9から送信され
る制御信号に基づいてエンジン1を再始動させるもので
ある。また、ECU9は、冷房装置スイッチ12がON
の状態でエンジン自動停止装置10を作動させた場合に
は、エバポレータ温度センサ13の検出信号に基づいて
定期的にエバポレータ7の温度上昇率(ΔTe)を算出
し、該算出された値を比較値として、ECU9の記憶部
(図示せず)に記憶させた設定値(Tst)と随時比較す
る。そして、本実施の形態の車両用空調制御装置は、比
較値としての温度上昇率(ΔTe)が設定値(Tst)に
到達したことがECU9により認識されることで、報知
手段としてのアラーム,ランプ17を作動させる構造に
なっている。
【0017】このような構成において、本実施の形態の
車両用空調制御装置の作用を、図1に示す動作フローに
基づいて説明する。まず、冷房装置が運転中であるか否
かが制御手段としてのECU9により判別され(ステッ
プ1)、冷房装置が運転中である場合(ステップ1の
Y)には、エンジン1が自動停止中であるか否かが判別
される(ステップ2)。そして、エンジン1が自動停止
中であった場合には(ステップ2のY)、所定時間(図
4中のa)経過毎のエバポレータ温度(Te)を読み込
んで(ステップ3)、ECU9で演算処理することによ
り比較値としてのエバポレータ7の温度上昇率(ΔT
e)を算出する(ステップ4)。なお、図4に示すよう
に、時間T1におけるエバポレータ7の温度上昇率(Δ
Te)は、ある時点から、所定時間aが経過して時間T1
に至る間の温度上昇がbであった場合に、bをaで除す
ることにより算出される。また、ステップ1において冷
房装置が運転中でない場合(ステップ1のN)及びステ
ップ2においてエンジン1が自動停止中でない場合(ス
テップ2のN)には、それぞれステップ1に戻り、再び
冷房装置が運転中であるか否かが判別されることにな
る。さらに、本実施の形態の空調制御装置では、冷房運
転中にエンジン自動停止装置が作動した際においても、
ブロアファン8のみの運転で送風を継続させている。
【0018】次に、ECU9により、ステップ4で算出
した比較値としてのエバポレータ7の温度上昇率(ΔT
e)と設定値(Tst)とが比較され(ステップ5)、エ
バポレータ7の温度上昇率(ΔTe)が設定値(Tst)
に到達した場合には(ステップ5のY)、報知手段とし
てのアラーム,ランプ17を作動させて(ステップ
6)、運転者にエンジン1の再始動の必要が報知され
る。そして、運転者により図示しないリセットボタンが
押されると、空調制御装置がリセットされる(ステップ
7)。なお、ステップ5においてエバポレータ7の温度
上昇率(ΔTe)が設定値(Tst)に到達していない場
合には(ステップ5のN)、ステップ3に戻り、再びエ
バポレータ7の温度(Te)が読み込まれる。
【0019】したがって、本実施の形態の空調制御装置
では、冷房運転中にエンジン自動停止装置10が作動さ
れると(図4中の時間T0)、エバポレータ7の温度上
昇率が低い間(図4中の時間T0〜T1)、即ち吹き出し
口から放出される風が涼しく感じられる間は、コンプレ
ッサ3、即ちエンジン1を作動させなくても、ブロアフ
ァン8のみを運転することで車室内の快適性を維持する
ことができ、エンジン1の停止時間が延長されて燃料の
消費を抑制することができる。
【0020】また、本実施の形態の空調制御装置は、設
定値と比較される比較値をエバポレータ7の温度上昇率
(ΔTe)として、該比較値としてのエバポレータ7の
温度上昇率(ΔTe)が設定値(Tst)に到達する(図
4中の時間T1)ことでエンジン再始動を判断し、報知
手段としてのアラーム,ランプ17によりエンジン再始
動の必要を報知した。これにより、エバポレータ7の温
度上昇を早期に、且つ正確に予測して、エバポレータ7
の温度が急上昇する前に冷房装置の冷却効果を立ち上げ
ることができ、比較値に単にエバポレータ7の温度(T
e)を採用し、エバポレータ温度(Te)と設定値(設定
温度)とを比較して、該比較値としてのエバポレータ温
度(Te)が設定値(図4中のRst)に到達することに
よりエンジン1の再始動が判断される従来の空調制御装
置のように、冷房装置の冷却効果が立ち上がるまでにエ
バポレータ7の温度上昇が継続して(図4のB参照)、
不快領域の境界(図4参照)を大きく越えてしまい、吹
き出し口から不快な風が放出されるようなことがない。
【0021】次に、本発明の他の実施の形態の車両用空
調制御装置を図2ないし図5に基づいて説明する。な
お、前述した車両用空調制御装置と構成が同じ部分につ
いては、同じ名称及び符号を用いてその説明を省く。他
の実施の形態の車両用空調制御装置は、冷房運転中にエ
ンジン1が自動停止して冷房装置のコンプレッサ3が駆
動されなくなった場合に、エバポレータ7の温度上昇率
が低い状態、即ち吹き出し口から涼しい風が放出される
間はブロアファン8のみを運転すると共に、エバポレー
タ7の温度上昇率が予め設定された値に到達し、且つ変
速機2がニュートラル状態の場合には、エンジン再始動
装置11を作動してエンジン1を再始動させることで冷
房装置のコンプレッサ3を駆動し、また、エバポレータ
7の温度上昇率が予め設定された値に到達し、且つ変速
機2がニュートラル状態でない場合には、報知手段とし
てのアラーム,ランプ17により、エンジン再始動の必
要が運転者に報知される構造になっている。
【0022】このような構成において、他の実施の形態
の車両用空調制御装置の作用を図5に示す動作フローに
基づいて説明する。まず、冷房装置が運転中であるか否
かが制御手段としてのECU9により判別され(ステッ
プ11)、冷房装置が運転中である場合には(ステップ
11のY)、エンジン1が自動停止中であるか否かが判
別される(ステップ12)。そして、ECU9は、エン
ジン1が自動停止中であった場合には(ステップ12の
Y)、所定時間経過毎のエバポレータ温度(Te)を読
み込んで(ステップ13)比較値としてのエバポレータ
7の温度上昇率(ΔTe)を算出する(ステップ1
4)。なお、ステップ11において冷房装置が運転中で
ない場合(ステップ11のN)及びステップ12におい
てエンジン1が自動停止中でない場合(ステップ12の
N)には、ステップ11に戻り、再び冷房装置が運転中
であるか否かが判別される。また、他の実施の形態の空
調制御装置では、冷房運転中にエンジン自動停止装置が
作動した際においても、ブロアファン8のみの運転で送
風を継続させている。
【0023】次に、ECU9により、ステップ14で算
出した比較値としてのエバポレータ7の温度上昇率(Δ
Te)と設定値(Tst)とが比較され(ステップ1
5)、エバポレータ7の温度上昇率(ΔTe)が設定値
(Tst)に到達した場合には(ステップ15のY)、変
速機2がニュートラル状態であるか否かが判別される
(ステップ16)。なお、ステップ15においてエバポ
レータ7の温度上昇率(ΔTe)が設定値(Tst)に到
達していない場合には(ステップ15のN)、ステップ
13に戻り、再びエバポレータ7の温度(Te)が読み
込まれる。そして、ステップ16において、ECU9が
ニュートラル検知スイッチ16の検知信号を認知して、
変速機2がニュートラル状態であることが判断される
と、エンジン再始動装置11を作動させることでエンジ
ン1を始動し(ステップ17)、空調制御装置がリセッ
トされる(ステップ19)。また、ステップ16におい
て、ECU9がニュートラル検知スイッチ16の検知信
号を認知せずに、変速機2がニュートラル状態でないこ
とが判断されると、報知手段としてのアラーム,ランプ
17を作動させて(ステップ18)、運転者にエンジン
1の再始動の必要を報知し、運転者により図示しないリ
セットボタンが押されると、空調制御装置がリセットさ
れる(ステップ19)。
【0024】したがって、他の実施の形態の空調制御装
置は、冷房運転中にエンジン自動停止装置10が作動さ
れると(図4中の時間T0)、エバポレータ7の温度上
昇率が低い間(図4中の時間T0〜T1)、即ち吹き出し
口から放出される風が涼しく感じられる間は、コンプレ
ッサ3、即ちエンジン1を作動させなくても、ブロアフ
ァン8のみを運転することで車室内の快適性を維持する
ことができ、エンジン1の停止時間が延長されて燃料の
消費を抑制することができる。
【0025】また、エバポレータ7の温度上昇率(ΔT
e)が設定値(Tst)に到達し、且つ変速機2がニュー
トラル状態であると判断されることにより、エンジン1
を再始動してコンプレッサ3を作動させることができ、
エンジン1を手動で再始動させなくても自動的に再始動
して、運転者の疲労を軽減することができる。さらに、
エバポレータ7の温度上昇率(ΔTe)が設定値(Ts
t)に到達し、且つ変速機2がニュートラル状態でない
と判断されると、報知手段としてのアラーム,ランプ1
7によりエンジン再始動の必要が報知され、吹き出し口
から放出される風の温度が上昇したのを冷房装置の故障
と勘違いするようなことがなく、運転者を不安に感じさ
せてしまうことがない。
【0026】
【発明の効果】本発明のうち請求項1に記載の発明によ
れば、冷房運転中にエンジンが自動停止されると、エバ
ポレータ温度に基づいて算出された比較値が設定値に到
達するまでの間はブロアファンのみを運転して車室内に
送風すると共に、該比較値が設定値に到達することでエ
ンジンの再始動の必要が判断されるので、比較値が設定
値に到達するまでの間、即ち吹き出し口から放出される
風が涼しく感じられる間はブロアファンの運転のみで車
室内の快適性を維持して、エンジンを停止させる時間を
長くすることで燃費を向上させることができる。また、
所定位置(吹き出し口等)の温度と設定温度とを単に比
較する従来の空調制御装置に比べて、早期に、且つ正確
に温度上昇を感知することができ、車室内を快適に維持
することができる。
【0027】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
によれば、制御手段としてのECUで演算処理すること
で比較値としてのエバポレータの温度上昇率を算出し、
算出されたエバポレータの温度上昇率が設定値に到達す
ることによりエンジン再始動の必要が判断されるので、
エバポレータの温度上昇を予測して、エバポレータ温度
が不快領域に到達する前に冷房装置の冷却効果を立ち上
げることができ、エバポレータの温度と設定温度とを単
に比較する従来の空調制御装置のように、外気導入の有
無、日射等の諸条件の影響で冷房装置の冷却効果が立ち
上がる前にエバポレータの温度が不快領域に到達して、
吹き出し口から不快な温風を放出するようなことがな
く、車室内を快適に維持することができる。
【0028】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
によれば、制御手段としてのECUにより、エンジン再
始動の必要が判断され、且つ変速機がニュートラル状態
である場合は、エンジン再始動装置を作動してエンジン
を自動的に再始動させるので、エンジンを手動で再始動
させる必要がなく、運転者の疲労を軽減することができ
る。
【0029】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
によれば、制御手段としてのECUにより、エンジン再
始動の必要が判断され、且つ変速機がニュートラル状態
でない場合は、報知手段としてのアラーム,ランプによ
りエバポレータの温度上昇を報知するので、吹き出し口
から放出される風の温度が上昇したのを冷房装置の故障
と勘違いするようなことがなく、運転者を不安に感じさ
せてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の車両用空調制御装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図2】本実施の形態の車両用空調制御装置の概略構成
を説明するためのブロック図である。
【図3】本実施の形態の車両用空調制御装置の概略構成
の説明図である。
【図4】エンジンが自動停止されてからの温度変化の状
態を示す図で、Aは本実施の形態の車両用空調制御装置
におけるエバポレータの温度変化を示し、Bはエバポレ
ータの温度が設定値に到達したことでエンジンを始動
(コンプレッサを駆動)した従来の車両用空調制御装置
の下でのエバポレータの温度変化を示し、Cはエンジン
の自動停止後エンジンを再始動させなかった場合のエバ
ポレータの温度変化を示す。
【図5】他の形態の車両用空調制御装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 変速機 7 エバポレータ 8 フロアファン 9 ECU(制御手段) 10 エンジン自動停止装置 11 エンジン再始動装置 13 エバポレータ温度センサ(温度センサ) 16 ニュートラル検知スイッチ 17 アラーム,ランプ(報知手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定条件に基づいてエンジンを停止させ
    るエンジン自動停止装置と、エンジンの自動停止中に所
    定条件に基づいてエンジンを再始動させるエンジン再始
    動装置とを備えた車両のエンジン自動停止中における車
    室内の空調を制御する車両用空調制御装置において、 エバポレータの温度を検出する温度センサと、 前記温度センサの検出信号に基づいて比較値を算出する
    と共に該比較値を任意に設定された設定値と比較して、
    その比較結果に基づいてエンジン再始動の必要の有無を
    判別する制御手段とを備えて、 冷房運転中にエンジンが自動停止することで、ブロアフ
    ァンのみを運転して車室内に送風すると共に、制御手段
    によりエンジン再始動の必要の有無が判別されることを
    特徴とする車両用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段により算出される前記比較
    値が、前記エバポレータの温度上昇率であることを特徴
    とする請求項1に記載の車両用空調制御装置。
  3. 【請求項3】 変速機に、該変速機がニュートラル状態
    であるか否かを判別するニュートラル検知スイッチを設
    けておいて、 前記制御手段により、エンジン再始動の必要が判断さ
    れ、且つ前記変速機がニュートラル状態であることが認
    識されると、前記エンジン再始動装置によりエンジンを
    再始動することを特徴とする請求項1又は2に記載の車
    両用空調制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段により、エンジン再始動の
    必要が判断され、且つ前記変速機がニュートラル状態で
    ないことが認識されると、報知手段によりエンジン再始
    動の必要を運転者に報知することを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の車両用空調制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009298239A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Mazda Motor Corp 車両用空調制御装置
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