JP2002000760A - 胸部筋肉鍛錬運動器具 - Google Patents

胸部筋肉鍛錬運動器具

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JP2002000760A
JP2002000760A JP2000223069A JP2000223069A JP2002000760A JP 2002000760 A JP2002000760 A JP 2002000760A JP 2000223069 A JP2000223069 A JP 2000223069A JP 2000223069 A JP2000223069 A JP 2000223069A JP 2002000760 A JP2002000760 A JP 2002000760A
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gripping
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Koji Kanasugi
光二 金杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周辺の筋肉群の動員を抑え、各関節に負担を
かけずに、効率的かつ安全に胸部の筋肉を鍛錬する。 【解決手段】 ベースプレート11上に椅子と案内パイ
プ15を固着して、該案内パイプ15に入れ子式に挿入
された可動パイプ16に握持棒支持体17を介して握持
棒を接続する。更に前記案内パイプ15と可動パイプ1
6上にそれぞれ設置された止め部18に弾性体41を引
掛する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筋肉系の状態、寸
法、及び輪郭を増進または増大させるための身体の発達
及び鍛錬活動の分野に関する。具体的には本発明は大胸
筋を中心とした上半身の筋肉を発達させるための等尺性
筋収縮運動の方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大胸筋を発達させるための方法及
び装置には様々なものがあった。腕立て伏せ運動、パラ
レルバー・ディプス。バーベル、ダンベル等フリーウェ
イトもしくは専用のマシンを用いるベンチプレス、フラ
イ運動等が代表的なものである。一般家庭用運動器具に
も各種エキスパンダー、ダンパー類等の胸を鍛えること
に主眼を置いた器具は存在し、また特許第114387
3号「筋力トレーニング用具」等の全身運動器具を謳う
装置を用いて大胸筋を発達させる方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】腕立て伏せ運動は最も
基本的で広く知れわたった胸部筋肉鍛練運動といえる。
自体重を利用するため特別な器具を使用する必要がな
く、手や足の位置を変えることにより大胸筋の内側部、
外側部、上部、下部と集中的に鍛えることのできる(そ
れぞれワイド、ナロウ、デクライン、インクライン・プ
ッシュアップ)バリエーションも魅力。しかし、全身運
動となるために非常な疲労を伴い、多くの場合長続きし
ない。腕力の弱い女性には一回の運動さえ不可能なケー
スもみられる。
【0004】平行棒かそれに類する装置の内側に位置
し、まず両腕を伸ばしてバーを握って体を浮かせ、つぎ
に肘を曲げて体を下降させるパラレルバー・ディプスも
自体重を利用する。腰に鎖等でウェイトをぶら下げるこ
とにより負荷を増すことはできるが、逆に軽減すること
はできない。専用の器具を家庭に設置することは難し
く、椅子等を利用する場合は高さも足りず不安定で危
険。また極めて強い腕及び肩の力を必要とするので、初
心者が気軽に行える運動ではない。
【0005】バーベル、ダンベルによるベンチプレス、
またダンベルによるフライは胸部筋肉には効果的なエク
ササイズであり、ベンチの角度により上部、下部の集中
トレーニングも行える。しかし家庭において単独で行う
のには危険性がたかく、また器具類も安価でない。握
力、手首の力の弱い者には不向きである。
【0006】効果的で危険もなく、初心者でも安心して
行えるのがマシンによるベンチプレス、フライ運動だ
が、装置が非常に大きくまた高価なため、個人が家庭で
するトレーニングの対象とは通常ならない。専らスポー
ツジムの会員となって使用することになるが、金銭的、
時間的負担は大きい。またバストアップ運動を人前で行
うことに抵抗を感じる女性も少なくない。
【0007】家庭用胸部筋肉鍛錬器具も前述のとうり種
々のものがあるが、全て握力、手首の力、さらには上
腕、前腕の力を使うことにより大胸筋に働きかけるもの
であり、それらの筋肉の未発達な者には手軽に運動する
ことができない道具ばかりである。
【0008】大胸筋とは胸部の前面にある輪郭を形づく
る大きな筋肉であり、鎖骨と胸骨、更に腹部筋肉に付着
している。体幹より上腕骨の前面に付き、上腕の内転と
内旋を行う主動筋である。つまり胸部の筋肉を鍛錬する
には、上腕の内転と内旋運動に負荷を与えてやればよい
ということになる。事実、従来の胸部筋肉鍛錬運動は掌
で受けた抵抗を胸から前方へ遠ざけたり近づけたりする
運動(腕立て伏せ、各種プレス等)と、胸の前に水平に
伸ばした両腕の間に負荷を与え、それを開いたり閉じた
りする運動(フライ、エキスパンダー等)に大別できる
が、いづれも負荷の加わった上腕の運動によって大胸筋
に刺激を与え、その増強を目指していることがわかる。
またこれらの運動では必然的に手首、肘、肩の関節を使
用することとなり、このことはとりもなおさず前腕部、
上腕部、三角筋、広背筋等の周辺の筋肉にも同様な負荷
がかかることを意味する。すなわち従来の胸部筋肉鍛錬
運動は目標とする大胸筋以外の多くの筋肉群を動員せざ
るをえないために、非常な労力を必要とし、また周辺の
筋肉が未発達な運動者は充分な負荷をかけられないため
にその運動効果がえられない問題があった。
【0009】今までみてきた胸部筋肉鍛錬運動は全てア
イソトニック・エクササイズと呼ばれるものである。こ
れはアイソトニック・コントラクション(等張性筋収
縮)を用いて行うトレーニング法で、一定の抵抗(負
荷)に抗して筋収縮(関節運動)が行われる運動を指
す。つまり関節角度の変化を律動的に繰り返すことによ
り筋肉の長さを変えて行うトレーニングといえる。これ
に対するトレーニング方法にアイソメトリック・コント
ラクション(等尺性筋収縮)を使うアイソメトリック・
エクササイズがある。手や足を動かさずに、筋肉がその
長さを変えることなく力を発揮させる運動で、実際には
壁や柱などのように動かないものを全力で押したり、棒
切れや布切れなどのような伸び縮みしないものを引っ張
ることによって行うことができる。
【0010】アイソメトリック・エクササイズの最も優
れている点はその短い運動時間にある。初心者では最大
筋力の40%以上の強度で15から20秒間、週3回、
一回5セット以上行うのがよいとされている。中上級者
では最大筋力の80%以上の強度で6から10秒間、疲
労を感じない範囲でできるだけ多くトレーニングするの
がよい。アイソトニクスのウエイトトレーニングで筋肥
大を求める場合には、最大負荷に近い重量を8から12
回、長い時間をかけてゆっくり反復させるようにして、
一回3セット、週3回が理想とされているので両者のト
レーニングに費やす時間には大きな差が生じる。前者は
運動時間が少なくてすむために疲労も小さく、長期間続
けることも苦にならない。また筋力の向上に伴って負荷
(ウエイトトレーニングにおいてはその重量)を調節す
る必要がないために経費面や進歩性についても優ってお
り、運動の安全性も相対的に高いといえる。
【0011】このアイソメトリクス理論を応用したいく
つかの公知の家庭用運動器具があるが、これらに共通の
運動方法としては、アイソトニック運動と同様に一定の
抵抗を筋肉に加えるものの律動的な関節運動は行わず
に、筋肉に負荷をかけた状態を数秒間維持して筋肥大を
目指すものである。より具体的には大胸筋を鍛えるアイ
ソメトリクスとして胸の前で両手を合わせて押し合う運
動が広く知られているが、両手の間になんらかの抵抗体
を設けることによりその運動効果を増大させるためのも
のであり、伸縮自在なフープ状のものや、入れ子式で内
部にスプリングを介する運動器具等がこれにあたる。こ
れらを使ったトレーニングでは運動時間の短縮や手軽さ
といったアイソメトリクス特有の利点があるものの、ア
イソトニック運動のダンベルフライとほぼ同じ筋肉(前
腕、上腕、肩部、背部等)を使用し、数秒間の状態維持
はより多くの負担を手首、肘、肩の関節に強いることと
なった。そして自力で押し込む力を負荷として大胸筋に
与えるという運動方法は、周辺の筋肉の発達度がそのま
ま運動効果に顕れるという従前の各種アイソトニック・
エクササイズが抱えていた問題をそのままのかたちで負
っている。
【0012】本発明は以上の問題点を踏まえ、筋力の発
達していない初心者や女性でも手軽にかつ安全にトレー
ニングすることができ、上級者にも短時間で大きな効果
があり、安価で場所もとらずに大胸筋各部をそれぞれ集
中的に鍛えることができる等尺性筋収縮に基づいた胸部
筋肉鍛練運動器具を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】アイソメトリック・エク
ササイズは筋肉の長さを変えずに静止した状態で強く力
むトレーニングといえる。以下具体的なトレーニング方
法を上腕二頭筋(いわゆる二の腕)を例にとって説明す
る。この部位の代表的アイソトニック運動はアーム・カ
ールと呼ばれるもので、バーベルまたはダンベルを握
り、肘を伸ばした状態から徐々にウエイトが肩の前まで
くるように肘を曲げ、また元の位置に戻す動作を繰り返
すエクササイズである。対して上腕二頭筋を鍛えるアイ
ソメトリック運動は、肘を直角に曲げて更に深く曲げよ
うとするその手の手首を反対側の手で動かないように固
定し、そのままの状態で強く力むことによって効果を得
る。つまりアイソメトリクスは鍛える部位のアイソトニ
クスの一つの段階(ここでは肘を直角に曲げた段階)姿
勢に力を加え、その状態を数秒間維持することによって
行われるものといえる。
【0014】前述のとうり胸部の筋肉を鍛練するための
アイソトニクスの方法及び装置にはいくつかの公知の技
術があり、それぞれからアイソメトリック運動の方法を
導くことができる。
【0015】腕立て伏せ、ベンチプレス等は掌で受けた
抵抗を胸から前方へ遠ざけたり近づけたりする運動だっ
た。この運動を応用したものに壁に向かって立ち、両手
を当てて肘を曲げたまま胸を強く前に押しつけ、そのま
ま静止するアイソメトリクスがある。
【0016】胸の前に水平に伸ばした両腕の間に負荷を
与え、それを開いたり閉じたりするフライ、エキスパン
ダー等のアイソトニクスからは、先に述べた胸の前で両
手を合わせて押し合うアイソメトリクスが導かれる。
【0017】以上の二つが大胸筋鍛練の代表的アイソメ
トリック・エクササイズとされてきたが、パラレルバー
・ディプスからも同様にアイソメトリクスを考え出すこ
とは可能である。床に正座して地面に両手を付き、やや
前傾姿勢をとって肘を曲げずに胸を張り強く力をいれる
のがそれである。腕立て伏せを座った姿勢で行うような
格好だが、前傾の角度によって力の加減ができるのでア
イソメトリクスとしては優れているといえる。またこの
運動は手首の関節には角度がつくものの、肩と肘はごく
自然な状態なので両関節にかかる負担は他の運動と比べ
て軽減される。
【0018】更にこの運動を変化させ、押す動作を引っ
張る動作にするとどうなるか。すなわち運動者は椅子に
着座して自らの座った座面底部を肘を伸ばしたまま引き
上げるように胸を張って力をいれる。先と同様の効果が
得られるこの運動では手首の関節にも角度がつかない。
手指部は引っ掛ける程度の感覚で充分に胸に力をいれる
ことができるので、ことさら強い握力をも必要とはしな
い。つまりこのトレーニングは前述の様々なアイソトニ
クス及びアイソメトリクスを用いた胸部筋肉鍛錬運動の
なかで、最も安楽な姿勢で行うことのできるものであ
り、周辺の筋肉の動員を最小限に抑えたものとなる。こ
のことは最も効率的に、疲労が少なく、安全に行える胸
部筋肉鍛練運動であることを意味しているということが
できる。
【0019】前記目的を達成するために本発明の胸部筋
肉鍛練運動器具においては、椅子に着座した運動者が、
自ら座った座面底部を肘を伸ばしたまま引き上げるよう
に胸を張って力をいれた状態で数秒間維持するアイソメ
トリック・エクササイズを補助するものであり、より具
体的には椅子に腰かけた使用者が屈んで握った握持棒3
1、32、33を肘を伸ばしたまま上方に引き上げ、背
骨を概ね地面と垂直な状態に戻して胸を張った姿勢をと
った時、略鉛直方向に引っ張り抵抗力が与えられもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図1の胸部筋肉鍛錬運動
器具実施例1において、任意の形状のベースプレート1
1上に椅子支持パイプ12を設け、更に座部13を接続
して椅子を形成する。その際は座部13を椅子支持パイ
プ12に連結パイプ14をもって螺挿する等の手段を用
いて座部の高低を使用者の体格にあわせて調節できるよ
うにすることが望ましい。
【0021】前記ベースプレート11上に案内パイプ1
5を固着して、該案内パイプ15に入れ子式に可動パイ
プ16を挿入する。この際案内パイプ15と可動パイプ
16の径を逆転させて、案内パイプ15の上から可動パ
イプ16を被せる形状にすることも可能である。また図
上で案内パイプ15及び可動パイプ16の形状は円筒形
を成しているが、その他の形状でも実施は可能である。
しかし、上下の動きと共に左右にも回動自在に設置され
るほうが望ましいことから図示した円筒形状が好まし
い。可動パイプには少なくとも一対の握持棒31、3
2、33を有する握持棒支持体17が公知の技術で接続
されるが、図6に示すように握持棒の角度を上中下三段
階以上に俯仰させ、それぞれの角度で固定できるように
してもよい。
【0022】前記案内パイプ15と可動パイプ16には
各々止め部18が形成されており、そこに任意の素材か
ら成る弾性体41が引掛される。なお該弾性体41が複
数本用意され、その本数の多寡によって負荷強度を調節
できるようにすることも可能である。
【0023】前記弾性体以外には各種金属、合成樹脂等
の充分に硬質で強度のある素材を用いることが望まれ
る。また握持棒31、32、33の直接手で握る部分は
滑り止めや緩衝体としての効果を有するスポンジ、ウレ
タン、各種ゴム素材等で掩覆してもよい。また座部13
上の座面にも前記緩衝体素材を使用することができる
が、その際は更にその表面をビニール、合成皮革等で包
み、運動時の快適性を向上させることが望ましい。
【0024】実施例1における椅子の形状は図面に限定
されるものではない。図上ではベースプレート11、椅
子支持パイプ12、座部13、そして連結パイプ14に
よって構成される椅子を提示しているが、充分な強度を
持ち、前記案内パイプ15が接続可能なものならば椅子
の形状は特定されない。公知の折りたためる特性を持つ
椅子の技術を用いれば、実施例1の胸部筋肉鍛錬運動器
具の不使用時における収納性を向上させることも可能で
ある。
【0025】図7から図10に示される本発明の実施例
2、3、4、5では使用者は任意の椅子に腰かけて運動
することになる。図7の実施例2では図1の実施例1か
らベースプレート11、椅子支持パイプ12、座部1
3、連結パイプ14を取り除き、案内パイプ15下部に
連結棒19を挿通し、該連結棒左右に足止めバンド20
と共に踏み板21を接続する。足止めバンド20は不可
欠な要素ではないが、安全性の面からも装備されること
が望まれる。なお踏み板21の形状は、使用する任意の
椅子の脚底部と使用者の足とで抑えつけるようなもので
もよく、図示したものには限定されない。
【0026】図8の実施例3では実施例2の抵抗体をコ
イルスプリングに変更する。足止めバンド20と踏み板
21を接続した連結棒19と少なくとも一対の握持棒3
1、32、33を有す握持棒支持体17の各長さ方向の
略中央部分にコイルスプリング42を連結する。
【0027】図9に示す実施例4では実施例3のコイル
スプリングによる抵抗体を弾性ひも43に変更する。
【0028】図10に示す実施例5では足止めバンド2
0と踏み板21を接続した連結棒19に弾性ひも43の
抵抗体を介して、それぞれ一対の内側用把持体22と外
側用把持体23を取り付ける。図上では四本の把持体を
示しているが、内側、外側それぞれ一対でも構成でき
る。またこの実施例5ではその抵抗体をコイルスプリン
グに変更することも可能である。
【0029】図8から図10の実施例3、4、5では図
を簡略化させるためにそれぞれ一本のコイルスプリン
グ、弾性ひもで抵抗体を表現しているが、公知の技術を
用いてその本数を増減自在にすることにより負荷強度を
変化させることもできる。またこれら各種抵抗体の接続
手段は図面に限定されるものではなく、公知の様々な技
術を利用することができる。なお前記1から5の全ての
実施例の抵抗体には、シリンダーを用いた油圧式、空気
圧式等の公知技術を使用してもよい。
【0030】図11において図1に示された本発明の実
施例1の座部13に腰かけた使用者Aは屈んだA1の姿
勢で足をやや開き、両腿の間の内側用前部握持棒31を
両手の甲を向かい合わせた状態、いわゆる逆手状態で握
り、肘を伸ばしたまま上方に引き上げて背骨を概ねベー
スプレート11と垂直に戻して胸を張った姿勢A2をと
ったとき、案内パイプ15と可動パイプ16にそれぞれ
形成された止め部18に引掛された弾性体41により略
鉛直方向に引っ張り抵抗力が与えられ、等尺性筋収縮に
よって胸部を中心とした上半身の筋肉を働かせている。
【0031】使用者Aは図11の運動を行うことによ
り、大胸筋内側部を鍛えることができる。更に図6に示
した握持棒の角度が可変する機能を持たせた場合、内側
用前部握持棒31が下にある状態、すなわち逆手で握っ
た小指のほうが人差し指よりも水平面から下方に位置す
る状態での運動により大胸筋内側下部を、同じく逆手で
握った小指が人差し指より水平面から上方にくる握持棒
が上がった位置での運動で大胸筋内側上部を集中的に鍛
錬することが可能になる。
【0032】図12において図1に示された本発明の実
施例1の座部13に腰かけた使用者Bは屈んだB1の姿
勢で腿の両外側の外側用後部握持棒32を両掌を内側に
向けた状態、いわゆる順手状態で握り、肘を伸ばしたま
ま上方に引き上げて背骨を概ねベースプレート11と垂
直に戻して胸を張った姿勢B2をとった時、案内パイプ
15と可動パイプ16にそれぞれ形成された止め部18
に引掛された弾性体41によって略鉛直方向に引っ張り
抵抗力が与えられ、等尺性筋収縮によって胸部を中心と
した上半身の筋肉を働かせている。
【0033】使用者Bは図12の運動を行うことによ
り、大胸筋外側部を鍛えることができる。更に図6に示
した握持棒の角度が可変する機能を持たせた場合、外側
用後部握持棒32が下にある状態、すなわち順手で握っ
た人差し指のほうが小指よりも水平面から上方に位置す
る状態での運動により大胸筋外側上部を、同じく順手で
握った人差し指が小指より水平面から下方にくる握持棒
が上がった位置での運動で大胸筋外側下部を集中的に鍛
錬することが可能になる。また外側用前部握持棒33を
以下に示す握持棒を有する握持棒支持体実施例45、4
6を用いて使うことにより、大胸筋外側下部をより効果
的に鍛えることができる。
【0034】図11と12に示した運動は胸部筋肉鍛錬
運動器具実施例2、3、4でも同様に行うことができ
る。その際、使用者は左右の踏み板21の上に足を乗せ
て運動することになる。また実施例5では使用者は踏み
板21を踏んで、握持棒31の代わりに内側用把持体2
2を、握持棒32、33の代わりに外側用把持体23を
握って運動することになる。該実施例5では使用者が任
意の角度で把持体22及び23を持つことにより大胸筋
各部の運動を集中的に行う。
【0035】図13から図18は握持棒を有する握持棒
支持体の実施例51から56を示している。図13にお
ける実施例51では一対の内側用前部握持棒31を、適
当な長さに切断した握持棒支持体17に接続している。
【0036】同様に図14は外側用後部握持棒32を握
持棒支持体17に接続した実施例52を示しており、図
15は外側用前部握持棒33を、図16は握持棒31と
32を、図17は握持棒31と33を、図18は握持棒
31、32、33を握持棒支持体17に接続したそれぞ
れ握持棒を有する握持棒支持体の実施例53、54、5
5、56を示している。
【0037】胸部筋肉鍛錬運動器具実施例1から4では
握持棒を有する握持棒支持体実施例54を例にとって図
示しているが、それぞれの図上の位置に握持棒を有する
握持棒支持体実施例51から56を接続することができ
る。また図13から図18に示した握持棒にはそれぞれ
に、より握りやすくするために角度をつけたり、緩いカ
ーブを設けたりもできるので、51から56の握持棒を
有する握持棒支持体実施例はその形状を限定するもので
はない。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0039】アイソメトリック・エクササイズを補助す
るものであるために、きわめて短い時間にトレーニング
を行うことができる。このことにより長期間に及ぶトレ
ーニングの持続が期待できる。
【0040】従来の胸部筋肉用エクササイズと比較し
て、安楽な姿勢でトレーニングすることができる。周辺
の筋肉の動員と関節にかかる負担を最小限に抑えること
により、筋肉の未発達な使用者でも効率的に、小さい疲
労で、安全に運動できる。
【0041】また抵抗体として止め部に引掛された弾性
体を用いることにより、その本数を増減することで容易
に運動負荷を調節することができる。このことにより、
前記筋肉の未発達な使用者から本格的トレーニングを積
んでいる上級者まで幅広い層に効果を与えることが可能
である。
【0042】握持棒を前後内外に設け、更に握持棒の角
度が可変する機能を持たせることにより、大胸筋各部を
それぞれ集中的に鍛えることができる。
【0043】部品数が少ないため安価に提供することが
期待できる。家庭において小さなスペースでトレーニン
グできるため、他人の眼を気にせずに胸部の筋肉を鍛錬
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】胸部筋肉鍛錬運動器具の実施例1を示す斜視図
である。
【図2】図1から可動パイプ16を引き上げた状態を示
す斜視図である。
【図3】図2から弾性体41を取りはずし、可動パイプ
16を案内パイプ15から抜き取った状態を示す斜視図
である。
【図4】図1の実施例の弾性体41を取りはずした状態
を示す右側面図である。
【図5】図2から弾性体41を取りはずした状態を示す
右側面図である。
【図6】図1の実施例の弾性体41を取りはずし、握持
棒支持体17を支点として内側用前部握持棒31及び外
側用後部握持棒32を俯仰させた状態を示す右側面図で
ある。
【図7】胸部筋肉鍛錬運動器具の実施例2を示す斜視図
である。
【図8】胸部筋肉鍛錬運動器具の実施例3を示す斜視図
である。
【図9】胸部筋肉鍛錬運動器具の実施例4を示す斜視図
である。
【図10】胸部筋肉鍛錬運動器具の実施例5を示す斜視
図である。
【図11】使用者Aが図1の実施例の内側用前部握持棒
31を把持して運動している状態を示す右側面図であ
る。
【図12】使用者Bが図1の実施例の外側用後部握持棒
32を把持して運動している状態を示す右側面図であ
る。
【図13】握持棒を有する握持棒支持体の実施例51を
示す略平面図である。
【図14】握持棒を有する握持棒支持体の実施例52を
示す略平面図である。
【図15】握持棒を有する握持棒支持体の実施例53を
示す略平面図である。
【図16】握持棒を有する握持棒支持体の実施例54を
示す略平面図である。
【図17】握持棒を有する握持棒支持体の実施例55を
示す略平面図である。
【図18】握持棒を有する握持棒支持体の実施例56を
示す略平面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 胸部筋肉鍛錬運動器具実施例 11 ベースプレート 12 椅子支持パイプ 13 座部 14 連結パイプ 15 案内パイプ 16 可動パイプ 17 握持棒支持体 18 止め部 19 連結棒 20 足止めバンド 21 踏み板 22 内側用把持体 23 外側用把持体 31 内側用前部握持棒 32 外側用後部握持棒 33 外側用前部握持棒 41 弾性体 42 コイルスプリング 43、44 弾性ひも 51、52、53、54、55、56 握持棒を有する
握持棒支持体実施例 A、B 使用者

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子に着座した使用者が屈んで握った握
    持棒31、32、33を肘を伸ばしたまま上方に引き上
    げ、背骨を概ね地面と垂直な状態に戻して胸を張った姿
    勢をとった時、略鉛直方向に引っ張り抵抗力が与えら
    れ、等尺性筋収縮によって胸部を中心とした上半身の筋
    肉を働かせるように使用者に作用を及ぼすことを可能に
    することを特徴とする胸部筋肉鍛錬運動器具。
JP2000223069A 2000-06-20 2000-06-20 胸部筋肉鍛錬運動器具 Pending JP2002000760A (ja)

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