JP2002000725A - 使い捨て無針注射器 - Google Patents

使い捨て無針注射器

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JP2002000725A
JP2002000725A JP2000223063A JP2000223063A JP2002000725A JP 2002000725 A JP2002000725 A JP 2002000725A JP 2000223063 A JP2000223063 A JP 2000223063A JP 2000223063 A JP2000223063 A JP 2000223063A JP 2002000725 A JP2002000725 A JP 2002000725A
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頴助 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い捨ての無針注射器に於いて、高圧駆動
特性を改善する為に注射筒1を駆動する高圧スプリング
18の長さを長くし、しかも小型化を図る事 【解決手段】 後方に後方壁21を有し前方で注射
筒1を装着可能とした筒状体の筐体10と、前方にドラ
イブシャフト15と前方壁26を有した筒状体の筒型ピ
ストン16とを設け、更に筒型ピストン16の前方周部
で筒型ピストン16の移動を拘止する筒拘止機構45を
設けると共に、高圧スプリング18を筒型ピストン16
の内側で且つ前方壁26と後方壁21との間に構成した
事を特徴とする使い捨て無針注射器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、医療用に用いられる無針注射器
に関し、特に注射筒と駆動装置を一体化したものを1回
毎に使い捨てにする小形の廉価な無針注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】図示の各部分の符号に付いては作用等が
同じ物は説明の重複を避ける為に同じ付番とし、また図
示の構成や作用の方向の表現は図の左側を前方、右側を
後方として表現する。
【0003】従来の無針注射器は本発明の出願人が出願
した特許第3028227号や特願2000−3584
2や特願2000−139188や特願2000−13
9184などや、他よりの出願では特表平10−512
165や特表平11−514242や特許278171
9号等が知られている。
【0004】特許第3028227号は1回毎に使い捨
てをする注射筒(ノズル2と薬液3と受動ピストン3を
内蔵した筒)に関し、その筒の形状を2重構造(外ユニ
ットAと内ユニットB)とする事で薬液充填を容易にで
きる様にしたものである。特願2000−35842は
前記注射筒を用いた無針注射器システムで前記注射筒を
高圧駆動する駆動装置に関し、特に駆動装置よりスプリ
ングの高圧充填機構を取り除く事で、駆動装置を小型化
して廉価にできるものと、その高圧スプリングを外部よ
り高圧充填圧縮する装置の高圧充填ユニツトに関する出
願である。
【0005】また特2000−139188は前記使い
捨ての注射筒の改良に関し、2重構造の筒を自動的に一
体化出来る事と、2重構造の一方を変える事でシステム
全体として廉価に任意の薬液量に対応出来る物である。
例えば小容量の場合は外径は標準と同じにして内径のみ
小径とした内ユニットBと、小径の受動ピストン4を用
いる事で、外ユニットAは標準の物を共通して使え、駆
動装置側の基本的な変更を伴わない事により任意の薬液
量にシステム全体として廉価に対応出来るものである。
また特願2000−139184は前記の駆動本体のス
プリングの高圧充填に関し、空打ち操作による駆動装置
の劣化を防止出来るものと、携帯用の小形の装置で高圧
充填を容易に出来るものである。
【0006】いずれも注射筒は1回毎に捨てられるが、
それ以外の駆動装置は何度でも使用できる様に特に耐久
度を考慮し、操作性の良い小型化したシステムを廉価に
提供している。一方使い捨ての無針注射器は注射筒と駆
動装置が一体化して小形化を図り、耐久度は1回だけの
使用に耐える物として廉価な構造が工夫されている。
【0007】この使い捨ての無針注射器に関係する他よ
りの出願の構成要旨を図1〜2を用い説明するが、特表
平10−512165や特費用平11−514242や
特許2781719号などが有る。
【0008】図1(従来の後方拘止機構の説明図)の様
に使い捨て無針注射器は後方で使用前の高圧加重に耐え
られる様な堅牢な軸受け40で支えられている細いドラ
イブシャフト15に駆動ピストン44が設けられてい
て、高圧スプリング18はこの駆動ピストン44と軸受
け40の間に設けられている。使用前には予め高圧スプ
リング18は圧縮され、ドライブシャフト15の後方で
その動きを拘止して止めている。使用時はこの拘止を開
放し、駆動ピストン44を駆動の為の移動空間43だけ
移動させ、注射筒1の受動ピストン4を押圧して、微少
ノズル2より薬液3を射出している。この様にドライブ
シャフト15の後方にて拘止する後方拘止機構の無針注
射器が多く知られている。
【0009】図2(従来の前方拘止機構の説明図)は構
造は図1とほぼ同じだが拘止機構が駆動ピストン44の
前方位置でドライブシャフト15を拘止する構造の前方
拘止機構のものが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】使い捨ての無針注射器
は操作が簡単であるので、瞬間に注射が可能で針の恐怖
感や針事故が無く、感染事故の無い事で注目されて居
た。しかし従来技術の使い捨ての無針注射器は以下の課
題を持っていた。
【0011】使い捨ての無針注射器は医師や患者の治療
経費を押さえる為には出来るだけ廉価に提供する必要が
ある。 その為には注射器を構成する部品の数は出来る
だけ少なく、更に廉価な部品で纏める必要がある。更に
組み立ても容易であり自動化が容易な構造とする必要が
ある。更に操作は単純で皮膚に注射器を押圧するだけで
注射が終了しなければならない。これらの操作性と廉価
に付いてもまだ改良の余地があった。
【0012】従来の無針注射器は廉価にする為に本来の
必要とする高圧駆動特性を犠牲にして小形化が図られて
いた。即ち小型化の為にスプリングの長さ(図1〜2の
XS)を短くしたものが見られる、短くすると駆動特性
が急激な変化をして初期の力が皮膚を貫通するに十分で
あつても薬液を送り込むに必要な途中の力や最終の力が
弱すぎる結果を招く事になる。 従ってスプリングの長
さXSは出来るだけ長くして高圧駆動特性を良くして小
形化を実現する必要があった。
【0013】使い捨ての無針注射器は予め高圧にスプリ
ングが圧縮充填されているので長時間そのまま放置して
置くとばね特性が下がってしまつたり、また小形の為に
自動車などの高温になる室内に放置される危険もあり、
この高温での放置は前記ばね特性の劣化を促進する危険
があつた。
【0014】従ってこの劣化防止と高圧駆動特性の改善
をする為にはスプリングの全長XSは出来るだけ長くす
る事が好ましい。しかし注射器の形状の小形が求められ
るのでスプリングの長さXSを長くする事が出来なかっ
た。この様に両者の間では相反する傾向があった。従っ
てスプリングを長くして小形にする為にはスプリングに
直接関係しない部分の長手方向の無駄な空間を可能な限
り少なくして駆動部の長さLを小型化する必要があっ
た。例えば前方拘止部41や後方拘止部42や軸受け4
2などの長手方向の長さをいかに短くするかが課題で有
った。
【0015】また使い捨て無針注射器は小形で有るので
携帯に便利である為に、携帯中に振動が加わり、注射筒
1の内部に空気が混入する事が有つた。従って簡単な操
作で注射されるので混入した空気を注入してしまう事故
の危険があつた。従来の針式注射器は訓練された医師に
より試し打ち操作が行われ予め空気を取り除く様にして
いたが、この使い捨て注射器ではこの操作を期待する事
が出来ないので注射筒1内部の空気混入を防ぐ必要があ
った。
【0016】また使い捨ての無針注射器は高圧で押圧さ
れて駆動されるので駆動ピストン44が筐体10の一部
や注射筒1の後方に衝突して大きな衝撃音を発生して患
者に恐怖感を与える危険が有った。従ってこの衝撃音を
廉価でしかも簡単な構造で防ぐ必要が有った。
【0017】また更に使い捨て無針注射器は操作が簡単
である為に管理レベルの低い人達にも容易に扱われる事
があり、他の患者用の薬液を間違って注射する誤認注射
の重大事故が起こる危険が十分有った。従ってその防止
が廉価に簡単に出来る事が求められていた。
【0018】このように使い捨て無針注射器では高圧ス
プリングの劣化防止と特性改善の為にスプリングの長さ
を長くする課題と、衝撃音による恐怖感の除去の課題
と、空気注射防止の課題と、誤認注射防止の課題とを、
簡単な構造で廉価に、小形化を進めながら解決する必要
が有った。
【0019】
【課題を解決するための手段】添付図3以降を参照して
本発明の解決手段の要旨を説明する。
【0020】請求項1記載の様にノズル2と薬液3とを
内装した注射筒1と、後方には後方壁21を設け且つ前
方で注射筒1を装着可能とした筒状体の筐体10と、前
方にドライブシャフト15を有した前方壁26を設けた
筒状体の筒型ピストン16と、更に筒型ピストン16の
前方の周部で筒型ピストン16の移動を拘止する筒拘止
機構45をとを設けると共に、また更に高圧スプリング
18を筒型ピストン16の内側で且つ前方壁26と後方
壁21との間に構成した事に特徴のある使い捨て無針注
射器に係わる。
【0021】請求項2の様に筐体10の外周に滑合する
外筒20と、筐体に貫通したボール孔11と、外筒20
には貫通した開放孔13と、ボール12と、筒型ピスト
ン16の前方周部にV溝14とを設けて筒拘止機構45
を構成した事に特徴のある請求項1記載の使い捨て無針
注射器に係わる。
【0022】請求項3記載の様に注射終了時に注射筒1
の後方で筒型ピストン16が衝突する位置に衝突で形状
変形する可塑壁8を設けた事を特徴とする使い捨て無針
注射器に係わる。
【0023】請求項4記載の様にノズル2と薬液3と受
動ピストン4とを内装した注射筒1を設け、高圧押動の
無い時には受動ピストン4を注射筒1に固定し、且つ高
圧押動では容易に破壊されて受動ピストン4の移動を可
能とする様にした形状の薄膜で保持薄膜35を受動ピス
トン4の後方に構成した事を特徴とする使い捨ての無針
注射器に係わる。
【0024】請求項5記載の様に受動ピストン4を内装
した注射筒1を設け、注射動作を行った時に最後の押圧
でも注射筒1の内部に微量の薬液3を残す様に、注射筒
1の内側尖端形状と受動ピストン4の尖端形状を異なる
形状とする構成か、あるいは注射筒1の内側尖端まで受
動ピストン4を押し込まない様に受動ピストン4の移動
範囲を設定する構成とした事を特徴とする使い捨て無針
注射器に係わる。
【0025】請求項6記載の様に高圧スプリング18を
内装した筒状の筐体10と、筐体10に対して前方に移
動する事で高圧スプリング18の圧縮を開放して注射を
作動をさせる外筒20を筐体10の周部に滑合して設け
ると共に、筐体10の外筒20前方の位置に貫通孔で安
全孔25と、安全孔25に着脱自在で装置可能な安全栓
24とを設け、安全栓24により外筒20の移動を止め
る様に構成して注射の暴発を防止すると共に、注射の内
容を特定するデジタルデータを記載したタグ46を設
け、そのタグ46を安全栓24と筐体10で挟持する様
に構成した事を特徴とする使い捨て無針注射器に係わ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】最も最良と考える本発明の実施の
形態(発明をどのように実施するか)を、図3以降に基
づいてその作用効果を示して簡単に説明する。また後述
する(実施例の説明の項参照)が説明の都合で注射筒1
には受動ピストン4を内装したものとして説明する。
【0027】請求項1〜2の記載の無針注射器に付いて
は図3〜6のボール型の筒拘止機構45の例を示し説明
する。請求項1記載の項のボール型以外の他の例として
カム型の筒拘止機構45もあるがこれに付いては図7〜
9に示す。ただし重複する部分が多いので、ここでは省
略し第2の実施例で詳細説明する事にする。
【0028】図3(ボール型筒拘止機構の構成説明図)
と図4(ボール型筒拘止機構の構成部品補足説明図)と
で構成に付いて説明する。またその作用は図5(ボール
型の注射初期の作用説明図)と図6(ボール型の注射最
後の作用説明図)とを用いて説明する。
【0029】初めに図3〜6の様に、ノズル2と薬液3
とを内装した注射筒1と、後方には後方壁21を設け且
つ前方で注射筒1を装着可能とした筒状体の筐体10
と、前方にドライブシャフト15を有した前方壁26を
設けた筒状体の筒型ピストン16と、更に筒型ピストン
16の前方の周部で筒型ピストン16の移動を拘止する
筒拘止機構45をとを設け、更に高圧スプリング18を
筒型ピストン16の内側で且つ前方壁26と後方壁21
との間に構成する。
【0030】更にボール型の筒拘止機構45は、筺体1
0の外周に滑合する外筒20と、筐体に貫通したボール
孔11と、外筒20には貫通した開放孔13と、ボール
12と、筒型ピストン16の前方の周部にV溝14とを
設けて筒拘止機構45を構成する。
【0031】この様にした事により従来の前方拘止機構
41や後方拘止42の様な無駄な空間を無くす事が出来
て、その空間を有効に利用する事により高圧スプリング
18のスプリング長さXSを長く出来て長期放置されて
も劣化少なく高圧駆動特性の優れたものを得る事が出来
る。
【0032】更に従来の高価な金属の長いドライブシャ
フト18も短く出来て廉価になる。またドライブシャフ
ト18は軸受け40に滑合する必要が無いので研磨など
不要になり通常の切削加工程度の寸法公差で作れ廉価に
なる。一方筒型ピストンは直径が大きいので従来の細い
駆動シヤフト15よりも同様に寸法公差も大きく作れ廉
価になる。
【0033】また後方壁21は圧縮した高圧スプリング
18を支えるだけの静圧加重を考慮するだけで良いので
長手方向の厚さは比較的薄い成型樹脂とする事も出来
る。(従来は軸受けの動圧加重を考慮した高価な長い軸
受け40を必要としていた。) また図では筒材で筐体10を設けこれに後方壁21を別
に取り付けているが、底付きの形で両者を一体成型して
廉価を図っても良い。
【0034】また使い捨て無針注射器は1回の使用で捨
てられるので繰り返しの耐久度は省略できるが、その代
わりに高圧スプリング18を高圧に圧縮した状態で振動
の加わる長期放置の場合には安定に拘止続ける必要があ
る。
【0035】この事を考慮して筒拘止機構45に付いて
説明する。従来は細いドライブシャフトの周部の少ない
面積で楔やばね板やボール等を用いて拘止する物(前方
拘止機構・後方拘止機構)も有ったが振動のある長期の
放置や携帯では拘止動作が不安定になり注射暴発の危険
が有ったが、本発明は前方の筒型ピストン16に設けた
V溝14で大きな面積で拘止出来るので長期の放置や携
帯での振動でも拘止動作は確実に得られる。
【0036】拘止された筒型ピストン16は図5〜6に
示す様に外筒20を前方に押動する事でボール孔11と
開放孔13が一致してボール12が外筒20の方に逃
げ、筒型ピストン16の拘止は開放され、受動ピストン
4は押圧されて注射が行はれる。
【0037】次に請求項3記載の使い捨て無針注射器の
構成は図3〜4に示す様に注射終了時に注射筒1の後方
で筒型ピストン16が衝突する位置に衝突で形状変形す
る可塑壁8を設ける。
【0038】作用は図5〜6に示す様に可塑壁8は筒型
ピストン16の衝突で可塑壁8(図では羽9を設け変形
しやい構造とした例を示す。)が変形して衝突のエネル
ギーを全て歪みの熱エネルギーに変換している。1回だ
けの用途で有るので弾性部材よりも可塑部材の方が跳ね
返りも無く効率良くエネルギーを吸収出来る。従って衝
撃音を軽減出来て患者の恐怖心を招く事を避けられる。
【0039】請求項4記載の使い捨て無針注射器は図1
0(保持薄膜付きピストン初期構成説明図)と図11
(保持薄膜付きピストン固定作用説明図)と図12(保
持薄膜付きピストン動作作用説明図)と図13(保持薄
膜付きピストン後期構成説明図)とを用い説明する。
(図は説明の簡素化を図る為に実施例2と同じ構成とし
て注射動作の説明は省略する。)ノズル2と薬液3と受
動ピストン4を内装した注射筒1を設け、高圧押動の無
い時には受動ピストン4を注射筒1に固定し、且つ高圧
押動では容易に破壊されて受動ピストン4の移動を可能
とする様にした形状の薄膜で保持薄膜35を受動ピスト
ン4の後方に構成する。
【0040】この様に構成するので図10の保持薄膜3
5は図11の様に筐体10と注射筒1により挟持される
ので受動ピストン4は携帯時の振動を受けても前後に移
動する事が出来ないので、受動ピストン4が後方に移動
した時に発生する注射筒1の内部の負圧によるノズル2
よりの空気混入を防止出来る。注射時は図12の様に薄
膜が破壊されて受動ピストン4は移動可能となる。図1
3はその移動可能な状態の保持薄膜を示している。左側
には保持薄膜が彗星の尾の様になり受動ピストン4の移
動を阻害しない事を示している。また右側の図は挟持さ
れた側に残った保持薄膜の残骸を示している。
【0041】この様に作用するので試し打ちなど不可能
な使い捨ての無針注射器でも、注射筒1の内部への空気
の混入が防げるので簡単でしかも廉価な構造で空気注射
の危険を避ける事が出来る。
【0042】請求項5記載の使い捨て無針注射器は図1
4(平面ピストン作用説明図)と図15(凹面ピストン
作用説明図)と図16(鋭角ピストン作用説明図)と図
17(平面壁作用説明図)と図18(鋭角壁作用説明
図)と図6とを用いて説明する。
【0043】従来の試し打ちの出来る無針注射器におい
ては注射筒1のノズル2のある尖端内側の壁面形状と受
動ピストン4の尖端形状は出来るだけ同じ形状として最
後の1滴も無駄なく注射に供する様に図っていた。しか
し使い捨ての無針注射器は試し打ちなど技術を要する操
作を要求する事は不可能であり、注射筒1に空気36が
混入した場合は注射の最後の段階で空気36を注射して
しまう危険が有った。そこでこの危険を軽減する為に請
求項5記載の様に構成する。
【0044】受動ピストン4を内装した注射筒1を設
け、注射動作を行った時に最後の押圧でも注射筒1の内
部に微量の薬液3を残す様に、注射筒1の内側尖端形状
と受動ピストン4の尖端形状を異なる形状とする構成
か、あるいは注射筒1の尖端まで受動ピストン4を押し
込まない様に受動ピストン4の移動範囲を設定する様に
構成する。
【0045】この様に構成する事で図14〜18と図6
の様に微量(例えば0.1ミリリットル)の残留薬液を
失ったとしても、注射筒1に混入していた空気36も同
時に注射筒1の中に残る事になる。従って空気注射と言
う重大事故を軽減する事が出来る。図6は尖端まで押動
しないで止める様に受動ピストン4の移動範囲を制限
(例えばドライブシャフト15を若干短くする)した時
の薬液3の残留状態を示している。混入した空気36は
薬液同様に残留し空気注射は軽減される。
【0046】請求項6記載の使い捨ての無針注射器は図
22(タグの構成作用説明図)に示し説明する。高圧ス
プリング18を内装した筒状の筺体10と、筐体10に
対して前方に移動する事で高圧スプリング18の圧縮を
開放して注射を作動をさせる外筒20を筐体10の周部
に滑合して設けると共に、筐体10の外筒20前方の位
置に貫通孔で安全孔25と、安全孔25に着脱自在で装
置可能な安全栓24とを設け、その安全栓24により外
筒20の移動を止める様に構成して注射暴発を防止する
と共に、注射の内容を特定するデジタルデータを記載し
たタグ46を設け、そのタグ46を安全栓24と筐体1
0で挟持する様に構成する。
【0047】タグ46は安全栓24用の貫通孔を有し、
注射の内容を特定する記述を図示の様に設ける。例えば
患者の名前やIDや薬液の種類や薬液量や対象とする病
名などを表示したりまた更に誘導・静電・光・磁気等の
センサーで読みとり可能なデジタルデータを記録する様
にする。
【0048】使い捨ての無針注射器を医師あるいは患者
に提供する時に、前記の様に構成したタグ46は安全栓
24と筐体10とで図示の様に挟持しされていて内容を
確認出来る。注射使用時には安全栓24が外されるので
タグ46も自動的に外れる。この確認で誤って他の患者
に使用する様な誤認注射の重大事故を未然に防ぐ事が出
来る。またこのタグ46をファイルすることで治療の記
録とする事も出来る。更にデジタルデータによりコンピ
ュータへのファイリングを容易にし、また誤認注射の判
断も容易となる。
【0049】この様に請求項1〜2記載の項目では使い
捨ての無針注射器の高圧スプリングの劣化防止と高圧駆
動特性の改善と小形で廉価にする課題とを同時に解決し
ている。また請求項3記載の項目では衝撃音による患者
の無針注射器に対する恐怖心を軽減する課題を解決し、
更にまた請求項4〜5記載の項目では注射筒への空気混
入を軽減し、空気注射の重大事故の軽減を実現してい
る。更に請求項6記載の項では誤認注射の重大事故を軽
減している。
【0050】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。また前述の理由により実施例は全て注射
筒1には受動ピストン4を内装したもので説明する。
【0051】第1の実施例は請求項1〜2の項に係わる
もので、構成は図3〜4、作用は図5〜6を用いて説明
する。 ノズル2と薬液3とを内装した注射筒1と、後
方には後方壁21を設け且つ前方で注射筒1を装着可能
とした筒状体の筐体10と、前方にドライブシャフト1
5を有した前方壁26を設けた筒状体の筒型ピストン1
6と、更に筒型ピストン16の前方の周部で筒型ピスト
ン16の移動を拘止する筒拘止機構45をとを設け、ま
た更に高圧スプリング18を筒型ピストン16の内側で
且つ前方壁26と後方壁21との間に構成する。
【0052】更にボール型の筒拘止機構45は、筐体1
0の外周に滑合する外筒20と、筐体に貫通したボール
孔11と、外筒20には貫通した開放孔13と、ボール
12と、筒型ピストン16の前方の周部にV溝14とを
設けて筒拘止機構45を構成する。
【0053】初めに図3と図4を用いて注射筒1に付い
て説明する。本発明では注射筒1の形状は特定しない。
即ち従来の技術で知られた1ヶの筒状体による物も図2
0(一重の従来筒の装着説明図)で後述する様に使用す
る事が出来る。ここでは本発明の出願人が出願した前述
の2重構造の注射筒1を図3〜4を用いて第1の実施例
を説明する。注射筒1は図4の様に薬液3と受動ピスト
ン4とを内装した内ユニットBに前方にノズル2を有す
る外ユニットAを被嵌して構成される。
【0054】内ユニットBの前方の内径はノズル2の径
より大きな径として前方より薬液を流し込むようにして
薬液充填を容易にしている。(後述する図21(薬液充
填行程説明図)の様に充填作業は前方を上にして薬液3
は流し込む)3〜6図に示すものは前方の内径を筒の内
径と同じ径として透明なパイプ状の筒(素材はガラスあ
るいは樹脂)を用いて廉価を図っている。
【0055】外ユニットAは前方にノズル2と、前方周
部には複数の確認窓Wと、後方には内ユニツトBの後端
を押さえる係止部Kと、更にその後方には筐体10への
装着の為の複数の装置孔とを設けている。素材は成型樹
脂あるいはアルミやステンレス等金属等が用いられる。
【0056】この様に構成した内ユニットBに外ユニッ
トAを被嵌して注射筒は構成する。この注射筒1が図3
の様に前記の装着孔で筐体の前方に装着され、更に注射
筒1の前方に前蓋5装着されて完成する。ゴム等の弾性
素材のオーリングのシールCは外ユニツトAを被嵌する
とき図の様に介在させて両ユニットA・Bの寸法誤差に
よる薬液漏洩を防ぐ作用がある。
【0057】図4に示す様に前蓋5は蓋状で前方の内壁
7は後方に向かって凸型に曲がつた形状で、また外周後
方には注射筒1の確認窓Wに係止する複数の凸状のフッ
ク6を設ける。素材は弾性のある樹脂あるいはゴムを用
い、断面がΣ文字状になって居るのでフック6と内壁7
で注射筒1に装着した時には内壁7の中央部分をノズル
2に気密に押圧し続け注射筒1への空気混入を防止する
作用がある。
【0058】更に後述する様に筒型ピストン16は成型
樹脂で軽く作られるので駆動時の慣性は期待出来ないの
で、筐体10の前方に注射筒1を装着した時には受動ピ
ストン4とドライブシャフト16の隙間は出来るだけ少
なくして小型化を図る。ただし互いの寸法誤差や装着誤
差を考慮してその隙間は決められる。(例えば1mm)
【0059】次に駆動装置側の詳細を図3〜4を用いて
説明する。筐体10は合成の高い強化樹脂による筒状体
でその前方の所定の場所にボール12を保持する貫通孔
のボール孔11を図の様に複数設ける、更に同様な樹脂
の後方壁21を設け、前記筐体10の後方にねじあるい
はピンで固定する。(溶着や接着で補強しても良い)
【0060】この後方壁21の厚みは圧縮された高圧ス
プリング18の静圧を長期に受け耐えられるだけの厚み
が有れば良く、従来の細いドライブシャフト15の小さ
な孔で高い動圧を受け止め更に高圧スプリングの前記同
様の静圧を受ける軸受け40よりも薄くても良い。
【0061】次に前方には同様に正圧に耐えうるだけの
厚みを有する前方壁26を有し、後方は開放された筒状
体の筒型ピストン16を設ける。この前方壁26の前方
中央には剛性の高い金属の短いドライブシャフト15を
設ける。このドライブシャフトの外径は対象となる受動
ピストン4の外径よりも小さくする。
【0062】即ち従来の項で前述した特願2000−1
39188記載の任意の薬液量に対応する注射筒1の場
合は、受動ピストンの径が複数になる。(例えば大・中
・小容量用)それらの受動ピストン4の中から最も小さ
な外径以下にドライブシャフト15の径を設定すると、
任意の薬液量の時に共通して用いる事が出来、システム
全体として廉価に出来る。この場合は細くなるが長さが
短い事、その為に曲がりが少ない事、また駆動時のみ瞬
間で働く事より簡単な焼き入れ鋼を用いても廉価に出来
る。また軸受け40に滑合しないの寸法公差は大きくと
れ廉価になる。
【0063】大容量の薬液専用の専用注射器の時は受動
ピストン4が太くなるので、ドライブシャフト15の樹
脂化も出来るので、ドライブシャフト15を筒型ピスト
ン16と一体成型で作って廉価を図っても良い。
【0064】また筒型ピストン16の外周は筐体10に
滑合する外径として、筒型ピストン16の長さは駆動で
ドライブシャフト15の前端が振れない程度の長さで良
く、後方壁21までの長さを必要としない。また後方外
周には小さな逃げを設けて滑合で軽く動く様にする。
【0065】またこの逃げはボール型の筒拘止機構の場
合は移動時に筐体10の内部にボール11が入り込み駆
動を妨害することを防いでいる、この事も筒型ピストン
16の長さを決める時に考慮する。(例えば図の様にド
ライブシャフト15の2倍の長さとして、廉価にしても
良い)
【0066】次に筒型ピストン16の前方周部にV溝1
4を設ける。この様にした筒型ピストン16の中に高圧
スプリング18を入れて筐体10の前方より挿入する。
【0067】次に外筒20は同様の樹脂の筒状体で設け
る。この外筒20は前方の所定の位置に貫通孔による複
数の開放孔13を設ける。更に後方上側には回転止め用
のガイド23を設ける。ガイド23は後方壁21の止め
ねじあるいはピンで回転方向の位置を規制する。更に外
筒20の下側後方には、直径方向に可動可能な腕を有す
る位置固定腕22を図示の様に設ける。この位置固定腕
22は筐体10と組み合わされたときに筐体10の後端
と外筒20の後端を一致させて、注射操作以前に筐体1
0と外筒20の所定の相対位置を一時的に固定する作用
が有る。
【0068】この様にした外筒20を筐体10にはめ込
み、ボール孔11と開放孔13とを一致させてボール1
2をそれらの孔に挿入する。その後に前方壁面26を押
圧して高圧スプリング18を圧縮し、ボール12の位置
とV溝14の位置が一致した時に外筒20を後方に移動
させる。
【0069】外筒20の移動によりボール12はV溝1
4で筒型ピストン16を図3の様に拘止する。その状態
で位置固定腕22により外筒20の位置が所定の位置に
固定される。次に以後の作業や携帯での振動で前記の拘
止が外れないように、図示の様に筐体10の前方上側に
設けた安全孔25に安全栓24を挿入して、外筒が前方
に移動しない様に規制する。(後方への移動はガイド2
3と取り付けねじあるいはピンとで制限されている。)
【0070】また外筒20は手で保持して注射に供する
ので、外筒20の表面には弾性部材(例えばゴム)のカ
バー19を嵌めて滑らない様にする。(このカバー19
は注射時にボール12が飛び出て外部に落ちない様にす
る作用も有る。)
【0071】この様にして第1の実施例は構成されるの
で、注射使用時は、前蓋5と安全栓25を取り外す、そ
の後に図5の様に外筒20を手で保持しながら注射筒1
の尖端を皮膚39に押圧すると、筐体10と外筒20の
相対位置が細い矢印の様にずれて筒拘止機構45の拘止
が開放されて注射が開始される。
【0072】今まで外筒20の筒の内側で押さえられて
V溝14で筒型ピストン16を拘止していたボール11
は開放孔13とボール孔13とが一致するので開放孔1
3の方に逃げて筒型ピストン16の拘止は開放される。
この時のボール11は弾性のあるカバー12を押し上げ
て一時とどまり、その後カバー12と筒型ピストン16
の外周の間に収まるので筒型ピストン16の移動は阻害
しない。開放された筒型ピストン16は高圧スプリング
18の力で前進してドライブシャフト15を介して受動
ピストン4を押動し薬液3をノズル2より太い矢印の様
に押し出し、薬液3を皮膚39を貫通して送り込む。
【0073】図6は注射完了直後の状態を示して居る。
ボール12等の筒拘止機構45の状態は図5と同じ状況
である。注射筒1の内部には微量の薬液3が残されてい
る。図6でも判る様にこの時の高圧スプリング18の長
手方向の長さは、筺体10の全長に近く長くなってい
る。
【0074】この様にした事により従来の前方拘止機構
41や後方拘止42の様な無駄な空間を無くす事が出来
て、その空間を有効に利用する事により高圧スプリング
18のスプリング長さXSを長く出来、併せて長期放置
による劣化も少なく、且つ皮膚貫通より薬液注入の最後
までの高圧駆動特性の改善も出来る。
【0075】従来は金属の厚い高価な軸受け40を軸受
け動圧加重を考慮して用いてきたが、本発明の後方壁2
1は圧縮した高圧スプリング18を支えるだけの静圧加
重を考慮するだけで良いので長手方向の厚さは薄くて良
く、成型樹脂とする事も出来る。また図では筒材で筐体
10を設けこれに後方壁21を別に取り付けているが、
底付きの形で両者を一体成型して廉価を図っても良い。
【0076】また従来は細いドライブシャフト15の周
部の少ない面積で楔やばね板やボールを用いて拘止する
物(前方拘止機構・後方拘止機構)も有ったが振動のあ
る長期放置や携帯での振動で拘止動作が不安定になる危
険が有った、本発明は筒型ピストン16に設けたV溝1
4で大きな面積で拘止出来るので拘止動作は確実に得ら
れる。
【0077】第2の実施例は請求項1に係わり筒拘止機
構45をボール12以外のカム52による方法の使い捨
て無針注射器を図7〜8で示し説明する。なお実施例1
で説明した部分と重複する所は省略し、異なる部分即ち
筒拘止機構45に付いてのみ説明する。
【0078】カム52を用いた筒拘止機構45は筐体1
0に貫通したカム孔51と、外筒20には貫通した楔孔
53と、筒型ピストン16の前方の筐体10に滑合する
部分の後方にドライブシャフト15よりも太く筐体10
内径よりも多少小さな直径で周部にはねじ状の歯を有す
る拘止外周面56を図示の様に設ける。
【0079】図9に示す様に筒状体の前方に複数分割さ
れ直径方向の押圧で可動可能にした可動腕50を有する
拘止筒54を設け、またそれぞれの可動腕50の尖端の
外周には前方が低く後方が高くなるカム52をを設け、
更に可動腕50の尖端の内側にねじ状の歯を有する拘止
内周面55を設ける。この拘止内周面55と前記の拘止
外周面56の歯は鋸歯状で互いにかみ合った時に拘止し
やすい形状が好ましい。またカム52の上面の傾斜面は
前方の前方角αより後方の後方角βは少なくなる連続可
変傾斜面として拘止力をあげる様にしてある。この拘止
筒54を図7の様に筐体10に内装する。
【0080】筒拘止機構45の初期の状態では、カム5
2はカム孔51を通して外側に突出する。図7の様に外
筒20が後退して固定されると、楔孔53によりカム5
1は内側に押圧され、拘止内周面55で拘止外周面56
を拘止して筒ピストン16は固定される。
【0081】注射の時は図8の様に外筒20を前方に移
動すると楔孔53とカム孔51が一致し、カム52の押
圧が解除されるので筒型ピストン16は拘止の開放によ
り高圧スプリング18の力で移動して注射を行う。
【0082】従来の技術の細いドライブシャフトでの面
積の少ない拘止に比べ、本発明は筒型ピストン16に設
けた拘止外周面56の大きな面積で拘止出来るので長期
の放置や携帯での振動でも拘止動作は確実に得られる。
更に第1の実施例と同様に筒型拘止機構45により無駄
な空間が無いので高圧スプリング18を長く出来るので
従来よりも劣化や高圧駆動特性を良くする事が出来る。
【0083】次に第3の実施例として請求項3に係わる
可塑壁8に付いて図3〜4で構成を説明する。 この第
3の実施例はカム52による第2の実施例のものにも適
用出来るが重複を避ける為に説明は省略する。
【0084】注射終了時に注射筒1の後方で筒型ピスト
ン16が衝突する位置に衝突で形状変形する可塑壁8を
設ける。
【0085】可塑壁8は強い押圧で歪み変形する素材
(例えば発泡プラスチック)や変形しやすい形状で構成
する。第3の実施例では変形しやすい形状として図4に
示す様に中央に孔の開いたワッシャ状の円盤に複数の羽
9を後方に突き出る様にABS樹脂で成型したものを示
す。この可塑壁8を図3の様に注射筒1と筐体10の間
に挟持させ構成する。
【0086】作用は図5〜6に示し説明する。可塑壁8
の中央の孔を貫通してドライブシャフト15は受動ピス
トン4を押すので注射中は可塑壁8は注射操作に障害を
与えない。図6の注射最後の瞬間では筒型ピストン16
の前方壁26が注射筒1に衝突しようとするが、注射筒
1の後方にある可塑壁8の羽9はこの衝撃を受けると図
示の様に歪み曲がって衝突のエネルギーを吸収する。
【0087】従って従来の技術では大きな衝突音を発し
て患者に恐怖感を与えていたが、この吸収により衝撃音
を軽減でき繰り返し注射をする患者などに恐怖感を与え
る事が無い。また可塑壁8で有るので弾性部材を用いた
場合の様な跳ね返りのショックを感ずる事も無い。また
構造も単純であり廉価に作れる。更に駆動の障害になら
ない限り可塑壁8は単なる変形に留まらず破壊される様
にしても良い。
【0088】第4の実施例は請求項4に係わる保持薄膜
35に付いて図10〜13を用いて説明する。初めに図
10で構成を説明する。高圧押動の無い時には受動ピス
トン4を固定し、且つ高圧押動では容易に破壊されて受
動ピストン4の移動を可能とする様にした形状の薄膜で
保持薄膜35を設け、その保持薄膜35を受動ピストン
4の後方に構成する。
【0089】即ち保持薄膜35は高圧で破壊されやすい
薄膜て゛作られる。高圧で破壊されしかも破壊された後
で受動ピストン4の移動を妨げない形状とする為に、構
造は図10の様に受動ピストン4の外径より小さい円盤
状の部分とそれよりも大きい(筐体10の内径より小さ
い)ワッシャ状の中空の円盤を同心状に設け、両者を細
い糸状あるいは帯状の複数の部材で接続した形にする。
【0090】この保持薄膜35を受動ピストン4の後方
に図示の様に接着あるいは溶着して一体化する。 この
保持薄膜35の付いた受動ピストン4を注射筒1に内装
する。しかる後に図11の様に筐体10に注射筒1を装
着すると図11の様に保持薄膜35は注射筒1と筐体1
0で挟持されるので受動ピストン4は固定され、放置や
携帯時の振動を受けても受動ピストン4は前後に移動す
る事は無い。
【0091】従って受動ピストン4が振動で後方にずれ
て注射筒1の内部が負圧になりノズル2より空気を吸い
込む事が無い。また携帯時は前述した前蓋5によりノズ
ル2が気密に蓋されているので、この受動ピストン4の
固定で更に注射筒1への空気混入を防ぐ事が出来る。
【0092】注射時は図12の様に保持薄膜35が破壊
されて受動ピストン4は移動可能となる。図13はその
移動可能な状態の保持薄膜35の様子を示している。こ
の時の保持薄膜35は左側の図の様に彗星の尾の様に受
動ピストン4の後方に位置し、移動を阻害しない。また
右側の図は挟持された側に残った保持薄膜の残骸を示し
ている。 前記の彗星状にする為に帯や線状の部分を予
め形作つていたが、請求項4より逸脱しない範囲で薄膜
に切れ目やミシン目で破壊しやすくしても良い。更にこ
こでは保持薄膜35を別に設け受動ピストン4の後方に
取り付ける様にしたが、受動ピストン4を作るときに一
体で成型しても良い。
【0093】この様に注射筒1の内部への空気の混入が
防げるので試し打ち操作など不可能な使い捨ての無針注
射器でも、空気注射の危険を避ける事が出来る。試し打
ち機構の様な格別な防止の為の大きな空間の無駄も無い
ので注射器全体の小型化が容易で、また構造も単純にな
るので廉価に製作できる。更に前記の無駄な空間分だけ
高圧スプリング18を長くする事が出来て高圧駆動特性
も良くなる。
【0094】第5〜10の実施例は請求項5に係わる空
気の注射軽減に付いて、図14〜18と図6で構成と作
用を説明する。(図は説明の簡素化の為に第2の実施例
と同じ構成のものを用い注射動作等の説明を省略する)
【0095】受動ピストン4を内装した注射筒1を設
け、注射動作を行った時に最後の押圧でも注射筒1の内
部に微量の薬液3を残す様に、注射筒1の内側尖端形状
と受動ピストン4の尖端形状を異なる形状とする構成
か、あるいは注射筒1の尖端まで受動ピストン4を押し
込まない様に受動ピストン4の移動範囲を設定する構成
とする。
【0096】注射筒1の内側尖端の形状と受動ピストン
4の尖端形状を異なる形状とした構成によるものとし
て、第5の実施例では受動ピストン4の尖端形状が図1
4の様に平面の場合を示し、第6の実施例では受動ピス
トン4の尖端形状が図15の様に凹面の場合を示し、第
7の実施例では受動ピストン4の尖端形状が図16の様
に平面の場合を示し、第8の実施例では注射筒1の内側
壁面形状が図17の様に平面の場合を示し、第9の実施
例では注射筒1の内側壁面形状が図18の様に鋭角の場
合を示す。
【0097】第5〜9実施例(図14〜18)いずれも
両者の形状の差により注射の最後で注射筒1の尖端部分
に薬液3が微量(例えば0.1ミリリットル)残される
様になる。この様にする事で仮に注射筒1内部に微量の
空気36が混入したとしても図示の様に薬液3と共に残
され、空気注射の重大事故を軽減する事が出来る。
【0098】第10の実施例は受動ピストンの移動範囲
を制限した時(例えば尖端まで押動しない様にドライブ
シャフト15あるいは受動ピストン4の長さを短くす
る)を図6で示している。この時は薬液3の微量が残留
する事になるが、前述同様に混入した空気36も注射さ
れずに内部に留まる事になり、空気注射事故を軽減出来
る。
【0099】前述の説明で用いた2重構造(A、B)の
注射筒1の外ユニットAを短くして構成した物も本発明
で使用する事が出来る。第11の実施例として図19
(短縮外ユニット注射筒装着説明図)で説明する。外ユ
ニットAの長さを短くして内側にねじを設けた短縮ユニ
ツトEを用いる。更にこの場合は内ユニットBは図示の
ように前方にフランジを設ける。また筐体10は前述の
ものよりも前方に長くする。前記内ユニットBに受動ピ
ストン4と薬液3を充填した後に短縮ユニットEを前方
に被嵌し注射筒1として一体化する。その後に短縮ユニ
ットEのねじと筐体10の尖端に設けたねじで注射筒1
を筐体10の前方に設けて使い捨て無針注射器を構成し
ても良い。
【0100】また従来の1重構造の注射筒1も本発明で
使用する事も出来る。第12の実施例として図20で構
成を示し説明する。注射筒1の筒は図示の様な1重の従
来筒Nで後方の外周にはねじを設け、筐体の前方の内側
に設けたねじで注射筒1を取り付ける様にして用いても
良い。実施例11〜12の注射筒1の後方には可塑壁8
と保持薄膜35を接着あるいは溶着する。この様に注射
筒は請求項1〜6の範囲を逸脱しないで任意の物を用い
る事が出来る。
【0101】空気混入を防止する為の薬液充填行程の参
考例を実施例13として図21で示し説明する。
は行程の順序を示している。この場合の注射筒1は2
重構造の物で説明する。
【0102】初めは内ユニットBに前方(図では立て
られているので上側)より薬液3を流し込む、この時受
動ピストン4はわずか下げて置く。薬液3が充填され
たら外ユニットAを被嵌し一体化する。次に受動ピス
トン4を所定の位置まで押し上げる。(注射筒1を可塑
壁8や筐体10に取り付ける作業で自動的に行つても良
い。)この押し上げで内部の薬液3や残存空気がノズル
2より放出される。この状態で注射筒1を筐体10に
固定して前蓋5を取り付ける。
【0103】この様にして本発明の使い捨て無針注射器
は注射筒1の内部に空気の混入が全く無い状態で出荷す
る事が出来る。更に流通経路や携帯や放置での使用前の
振動でも前蓋5と保持薄膜35により注射筒1の空気混
入は防止され、また注射した時には薬液残存する方法に
より空気注射事故を軽減出来る。この様に本発明の使い
捨ての無針注射器は2重3重と空気注射事故の防止が図
られている。
【0104】第13の実施例は請求項6に係わるタグ4
6の構成を図22を用いて説明する。(図では説明の簡
素化の為に第1の実施例の使い捨て無針注射器を示し注
射作動の説明を省略する)高圧スプリング18を内装し
た筒状の筐体10と、筐体10に対して前方に移動する
事で高圧スプリング18の圧縮を開放して注射を作動を
させる外筒20を筐体10の周部に滑合して設けると共
に、筐体10の外筒20前方の位置に貫通孔で安全孔2
5と、安全孔25に着脱自在で装置可能な安全栓24と
を設け、安全栓24により外筒20の移動を止める様に
構成して暴発を防止すると共に、注射の内容を特定する
デジタルデータを記載したタグ46を設け、そのタグ4
6を安全栓24と筐体10で挟持する様に構成する。
【0105】タグ46の詳細を説明する。安全栓24用
の貫通孔を有し、注射の内容を特定する記述を図示の様
に設ける。例えば患者の名前やIDや薬液の種類や薬液
量や対象とする病名などを表示したりあるいは誘導・静
電・磁気・光等のセンサーで読みとり可能なデジタルデ
ータ(例えばバーコード)を記録する様にする。
【0106】使い捨ての無針注射器を医師あるいは患者
に提供する時には前記の様に構成したタグ46は筐体1
0に安全栓24で図示の様に挟持される。従って注射使
用時に安全栓24が外されるまでタグ46は付いて回
る。よってこのタグ46を確認する事で誤って他の患者
に使用すると言う誤認注射の重大事故を未然に防ぐ事が
出来る。また使用後のタグ46をファイリングする事で
注射の経歴を視覚的に知る事が出来る。
【0107】更にデジタルデーターは医師のコンピュー
タファイルに簡単に移す事が出来るので、治療経歴のデ
ータに容易に追加出来る。またタグ46のデータを読み
とりコンピュター上で患者や治療内容を参照して、該当
の注射器で注射して良いかどうかを事前に確認する様に
する事により誤認注射の重大事故を完全に無くす事が出
来る。
【0108】図示は略すが医師・患者・薬液・病気・投
与順・病棟・用途などのいずれかを大別して複数ケ決め
て、それに対応して安全栓24の色や模様を複数ケ設
け、前記のタグ46のデータより少なくなる欠点が有る
が前記の様な誤認注射の軽減に応用しても良い。、
【0109】本発明の使い捨て無針注射器は筐体10や
筒型ピストン16や外筒20の様に主要な物は筒構造を
ベースにしているので小ロット生産の場合は主要構成部
品は金属筒材で切削加工により製作する事も出来る。ま
た大量ロットの時はエンジニアリングプラスチック(例
えば筐体10などは炭素繊維を含む剛性の高い樹脂)等
で成型して廉価に作る様にする。
【0110】また使い捨て無針注射器で有っても本発明
のものは単純な構造であるので、注射筒1と筐体10の
取り付け部を着脱自在な構造にする事で、容易に従来の
注射筒1だけ捨てる無針注射器(駆動部は繰り返し使う
ので廃棄物の量を少く出来る)として本発明は応用する
事が出来る。(この場合は保持薄膜35および可塑壁8
は接着あるいは溶着あるいは受動ピストン4との同時成
型等で注射筒1側に設ける。)また使用後に回収するシ
ステムを構築すれば構造が単純で分解が容易なので資源
再利用も可能で有る。
【0111】また図示は略すがドライブシャフト18に
弾性体のピストンリングを設けて、受動ピストン4の代
わりに薬液3を押圧する構成とした場合にも、請求項1
〜3および請求項6は応用出来て優れた使い捨て無針注
射器を提供出来る。
【発明の効果】この様に本発明は使い捨ての無針注射器
として特に求められる多くの課題を解決し、小形で廉価
に優れた使い捨て無針注射器を提供出来る。その効果は
第1〜13の実施例で詳細に述べたのでここでは簡単に
列挙して説明する。
【0112】請求項1〜2記載の使い捨て無針注射器は
無駄な空間が無い構造の為に、小型な筐体10で有って
も高圧スプリング18の長さ(XL)を十分長くする事
が出来るので、長期放置や携帯での駆動圧力劣化を防止
し皮膚貫通から薬液注入終了までの高圧駆動特性を従来
よりも優れたものに出来る。
【0113】またドライブシヤフト15を短く出来るの
で曲がりの影響が少なくなるので廉価に製作出来る。更
に筒型ピストン16により従来の長いドライブシャフト
15を受ける高価な軸受け40が不要になり廉価にな
る。
【0114】筒拘止機構45により大きな面積で筒型ピ
ストン16を拘止出来るので長期放置や携帯での振動で
も安定して拘止できるので注射暴発の危険が無い。
【0115】請求項3記載の使い捨て無針注射器は可塑
壁8による衝突エネルギーの吸収により衝突音による患
者の恐怖心を無くす事が出来る。更に跳ね返りのショッ
クも無い。同じ患者が毎日複数回注射をするインシュリ
ン注射などには好適な注射器となる。
【0116】請求項4記載の使い捨て無針注射器は保持
薄膜35により受動ピストン4が固定されるので注射筒
1の空気混入を防止出来、試し打ちが期待出来ない使い
捨て無針注射器に有っても空気注射の重大事故を防げ
る。
【0117】請求項5記載の使い捨て無針注射器は最後
の押圧でも注射筒1の内部に薬液3が微量だが残る様に
する事により、試し打ちが期待出来ない使い捨て無針注
射器に有っても空気注射の重大事故を防げる。
【0118】請求項6記載の使い捨て無針注射器は安全
栓24で挟持されたタグ46により、治療経過等のファ
イルに容易に取り込む事が出来、更に注射の可否判断も
容易にできるので誤認注射の重大事故を防げる。
【0119】請求項1〜6記載の使い捨て無針注射器は
前述の様に携帯に適した小型化が容易であるばかりでな
く構造が単純であり、容易に成型樹脂化が出来、更に寸
法公差も大きく取れるので廉価に提供出来る。
【0120】請求項1〜6記載の使い捨て無針注射器は
構成が単純で有るので分解も容易で資源再利用も可能に
なる。また図19〜20で例示した様に注射筒1だけ容
易にはずせる構造とすれば小さな注射筒1だけ廃棄し他
の駆動装置側を回収する様にすれば、廃棄物を少なくで
き環境に優しい使い捨て無針注射器になる。また本発明
の出願人が出願した特願2000−35842記載の様
な高圧スプリング18を外部から圧縮する格別な高圧充
填ユニットが無い素人では、筐体10側をそのまま再利
用する事が出来ないので、中古品(使い捨てされた品)
での麻薬などの不法注射に使われる危険は無い。
【0121】以上のように請求項1〜6記載の使い捨て
無針注射器は従来の技術が抱える多くの課題を解決し小
型で廉価な優れたものを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の後方拘止機構の説明図
【図2】従来の前方拘止機構のの説明図
【図3】ボール型の筒拘止機構構成説明図
【図4】ボール型の筒拘止機構部品補足説明図
【図5】ボール型の注射初期の作用説明図
【図6】ボール型の注射最後の作用説明図
【図7】カム型の注射初期の作用説明図
【図8】カム型の注射最後の作用説明図
【図9】カム筒の説明図
【図10】保持薄膜付きピストン初期構成説明図
【図11】保持薄膜付きピストン固定作用説明図
【図12】保持薄膜付きピストン動作作用説明図
【図13】保持薄膜付きピストン後期構成説明図
【図14】平面ピストン作用説明図
【図15】凹面ピストン作用説明図
【図16】鋭角ピストン作用説明図
【図17】平面壁作用説明図
【図18】鋭角壁作用説明図
【図19】短縮外ユニット注射筒装着説明図
【図20】1重の従来筒の装着説明図
【図21】薬液充填行程説明図
【図22】タグ構成作用説明図
【符号の説明】
1 注射筒 2 ノズル 3 薬液 4 受動ピストン 5 前蓋 6 フック 7 内壁 8 可塑壁 9 羽 10 筐体 11 ボール孔 12 ボール 13 開放孔 14 V溝 15 ドライブシャフト 16 筒型ピストン 17 ダクト 18 高圧スプリング 19 カバー 20 外筒 21 後方壁 22 位置固定腕 23 ガイド 24 安全栓 25 安全孔 26 前方壁 35 保持薄膜 36 空気 39 皮膚 40 軸受け 41 前方拘止機構 42 後方拘止機構 43 駆動の為の移動空間 44 駆動ピストン 45 筒拘止機構 46 タグ 50 可動腕 51 カム孔 52 カム 53 楔孔 54 拘止筒 55 拘止内周面 56 拘止外周面 A 外ユニット B 内ユニット C シール E 短縮外ユニット K 鉤部 L 駆動装置の長さ N 1重の従来筒 W 確認窓 XS スブリングの長さ α 前方角 β 後方角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルと薬液とを内装した注射筒と、後
    方には後方壁を設け且つ前方で前記注射筒を装着可能と
    した筒状体の筐体と、前方にドライブシャフトを有した
    前方壁を設けた筒状体の筒型ピストンと、更に前記筒型
    ピストンの前方の周部で前記筒型ピストンの移動を拘止
    する筒拘止機構とを設けると共に、また更に高圧スプリ
    ングを前記筒型ピストンの内側で且つ前記前方壁と前記
    後方壁との間に構成した事に特徴のある使い捨て無針注
    射器。
  2. 【請求項2】 前記筐体の外周に滑合する外筒と、前記
    筐体に貫通したボール孔と、前記外筒には貫通した開放
    孔と、ボールと、前記筒型ピストンの前方の周部にV溝
    とを設けて前記筒拘止機構を構成した事に特徴のある請
    求項1記載の使い捨て無針注射器。
  3. 【請求項3】 注射終了時に前記注射筒の後方で前記筒
    型ピストンが衝突する位置に衝突で形状変形する可塑壁
    を構成した事を特徴とする請求項1〜2いずれか1項に
    記載の使い捨て無針注射器。
  4. 【請求項4】 ノズルと薬液と受動ピストンとを内装し
    た注射筒を設け、高圧押動の無い時には前記受動ピスト
    ンを前記注射筒に固定し、且つ高圧押動では容易に破壊
    されて前記受動ピストンの移動を可能とする様にした形
    状の薄膜で保持薄膜を前記受動ピストンの後方に構成し
    た事を特徴とする使い捨ての無針注射器。
  5. 【請求項5】 受動ピストンを内装した注射筒を設
    け、注射動作を行った時に最後の押圧でも前記注射筒の
    内部に微量の薬液を残す様に、前記注射筒の内側尖端形
    状と前記受動ピストンの尖端形状を異なる形状とする構
    成か、あるいは前記注射筒の内側尖端まで前記受動ピス
    トンを押し込まない様に前記受動ピストンの移動範囲を
    設定する構成とした事を特徴とする請求項1〜3いずれ
    か1項に記載の使い捨て無針注射器。
  6. 【請求項6】 高圧スプリングを内装した筒状の筐体
    と、前記筐体に対して前方に移動する事で前記高圧スプ
    リングの圧縮を開放して注射を作動をさせる外筒を前記
    筐体の外周に滑合して設けると共に、前記筐体の前記外
    筒前方の位置に貫通孔で安全孔と、前記安全孔に着脱自
    在で装置可能な安全栓とを設け、前記安全栓により前記
    外筒の移動を止める様に構成して注射の暴発を防止する
    と共に、注射の内容を特定するデジタルデータを記載し
    たタグ46を設け、前記タグを前記安全栓と前記筐体で
    挟持する様に構成した事を特徴とする使い捨て無針注射
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173471A (ja) * 2007-01-10 2008-07-31 Animas Corp シリンジアセンブリ及びこれを組み込んだ注入ポンプアセンブリ
JP2012501771A (ja) * 2008-09-10 2012-01-26 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 治療薬とともに使用するための送り出し装置
JP2015533530A (ja) * 2012-09-03 2015-11-26 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー 2段式のトリガを有する使い捨て注射器
CN109200396A (zh) * 2018-07-13 2019-01-15 中国人民解放军陆军军医大学第附属医院 无针注射连接装置

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