JP2001526647A - 眼科用非刺激性ヨウ素医薬および方法 - Google Patents

眼科用非刺激性ヨウ素医薬および方法

Info

Publication number
JP2001526647A
JP2001526647A JP54565498A JP54565498A JP2001526647A JP 2001526647 A JP2001526647 A JP 2001526647A JP 54565498 A JP54565498 A JP 54565498A JP 54565498 A JP54565498 A JP 54565498A JP 2001526647 A JP2001526647 A JP 2001526647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iodine
acid
molecules
free
peroxidase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP54565498A
Other languages
English (en)
Inventor
ケスラー,ジャック
Original Assignee
シンボロン・コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シンボロン・コーポレイション filed Critical シンボロン・コーポレイション
Publication of JP2001526647A publication Critical patent/JP2001526647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0048Eye, e.g. artificial tears
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/40Peroxides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/44Oxidoreductases (1)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒトの眼のような敏感な生体材料の内外汚染菌である病原生物の不活性化のための酵素的に生成させるヨウ素殺菌剤に関する。酵素反応由来の本殺菌剤は、最少濃度5ppmで生成し、モルベースで、存在する全ヨウ素種の最低25%を構成する遊離ヨウ素分子である。

Description

【発明の詳細な説明】 眼科用非刺激性ヨウ素医薬および方法 発明の分野 本発明は、1994年10月17日出願の出願番号08/324391の一部 継続出願である1995年1月1日出願の出願番号08/551,478の一部 継続出願であり、一般に、哺乳類眼組織内外の汚染菌である病原性微生物を不活 性化する、非毒性および非刺激性殺菌性ヨウ素をベースにした殺菌剤の酵素的形 成に関する。 発明の背景 本発明によれば、遊離ヨウ素分子は、哺乳類眼組織内外の病原性微生物の不活 性化の目的で、殺生物剤として、ヨウ素とペルオキシドの間のペルオキシダーゼ 触媒反応により、その場で生成される。よくある汚染菌は、細菌、ウイルスおよ び真菌を含む。感染した目の処置に、現在抗生物質が使用されている。抗生物質 は広いスペクトルの薬剤ではない。細菌、ウイルスおよび真菌に対して有効な抗 生物質はない。抗生物質を広汎に使用したため抗生物質耐性病原菌が出現してい る。好ましい目の抗感染剤は、広いスペクトルのものであり、耐性病原菌を生成 させないものである。 非常に多様な化学殺菌剤が望ましくない細菌、ウイルスおよび真菌を不活性化 するために、医者および生物医学産業で使用されている。これらの化学殺菌剤の 多くは有機材料に毒性であるか破壊的であり、結果としてこれらの殺菌剤は、ヒ トの眼のような敏感な生物材料に使用するのに適していない。米国特許第5,1 85,371号は、以下の組成物の一つに殺菌剤を希釈することからなる、血液 製品の殺菌法を記載する:0.9%塩化ナトリウム水溶液、5%デキストロース 水溶液、糖溶液または液体殺菌剤の血液および血液製品に対する化学的不適合性 を改善する他の希釈剤。 F.A.Highsmith et al.(Journal of Infectious Diseases,volume 167,pa ge 1027,1993)は、化学修飾したポリビニルピロリドン−ヨウ素複合体を使用 する方法を記載する。Highsmithに記載の組成物および方法は、血液製品の殺菌 に使用されている。Highsmithの組成物は、遊離ヨウ素分子を含む多くのヨウ素 種を含む。 全ての先行技術は敏感な生物材料の、ヨウ素担体を使用したヨウ素による殺菌 に関する。ヨウ素担体は、ポビドンヨウ素または他の化学錯体を使用するか、ま たは高分子量ポリマーに結合したヨウ素を含む。ヨウ素担体の使用は、病原体の 不活性化に必要なヨウ素種の絶対的濃度を、ヨウ素に結合する高分子量ポリマー を含まない遊離ヨウ素分子の組成物と比較して増加させる。ヨウ素担体は、全て の形のヨウ素が毒性であり得るため、敏感な生物材料の殺菌用ヨウ素の好ましい 形ではない。感受性生存細胞に関する殺菌活性と毒性との衝突が、ヒトの眼でも そうであるように、存在する。この点に関して、先行技術は敏感な生物材料の殺 菌のためのヨウ素の有効な使用に必要な臨界パラメーターを直接示していない。 ヨウ素担体はヒトの眼の殺菌に使用されているが、遊離ヨウ素分子対他のヨウ 素種の比が1/100以下である。本発明によれば、遊離ヨウ素分子の濃度レベ ルを、複数のヨウ素種が同時に存在するとき、モル濃度ベースで少なくとも25 %が遊離ヨウ素分子である好ましい濃度で、遊離ヨウ素分子が他のヨウ素種に対 して優勢な種であるように制御する。遊離ヨウ素分子の濃度は好ましくは5から 330ppmの間であり、ペルオキシダーゼ、ヨウ化物および過酸化水素を水性媒 体中で酵素反応させることにより、その場で形成させ得る。過酸化水素対ヨウ化 物のモル比は、好ましくは4を超えないようにし、過酸化水素の最大濃度は、好 ましくは殺菌剤をヒトの眼に投与する前は0.015%を超えないようにして、 処置がヒトの眼の全ての望ましくない病原体を効果的に不活性化するようにすベ きである。加えて、遊離ヨウ素分子の濃度レベルを、眼に破壊的もしくは刺激性 でないpHおよびイオン強度の条件下に実質的に維持することが非常に好ましい 。 遊離ヨウ素分子を有効にするために、本殺菌剤のレベルは全ての望ましくない 病原体を不活性化するのに十分な時間実質的に維持されなければならない。しか しながら、遊離ヨウ素分子の化学活性は、また目的の生物材料の完全性を実質的 に維持するように制御すべきでもある。殺菌活性と生物学的適合性とは衝突する 性質であるから、毒性および化学的非適合性は付与するが殺菌作用は付与しない 他のヨウ素種は、除去するか最小化することが重要である。加えて、他の非殺菌 細胞毒性化学物は、それらが刺激および非適合性の源となる可能性があるため、 最小化すべきである。 本明細書で意図される生物材料の圧倒的大多数に適合性のpHは、pH6.8 から7.1である。pH7.0で眼材料を除染することは必ずしも必要ではないが 、刺激の可能性を最小化するためにできるだけpH7.0に近くpHを維持する ことが重要である。中性pHは、殺菌における遊離ヨウ素分子の使用を複雑にす る付加的因子を導入する。遊離ヨウ素分子は中性pHでは不安定であり、結果と して、処置時間が臨界パラメーターとなる。 米国特許第5,185,371号に記載の殺菌剤の一つは10%ポビドンヨウ素 であり、これはしばしばPVP-I2と示される。PVP-I2はヨウ素とポビドンの錯体で ある。それは9.0重量%より少なくなく、12重量%を超えないチオスルフェ ート滴定可能ヨウ素を含む。加えて、PVP-I2は、典型的に6.6重量%を超えな いヨウ素イオンを含む。ヨウ素酸および他の無機種が典型的にPVP-I2に添加され る。PVP-I2は商品として多くの製造者から入手可能であり、これらの製品のpH は製造者毎に異なる。しかしながら、PVP-I2は、典型的にpH3.5から4.5の 間の範囲で酸性条件で強い緩衝化処理される。 PVP-I2のヨウ素種の分布は敏感な生物材料へのその使用に有利とならない。PV P-I2は、このような組成物ではその中に含まれるヨウ素の0.2%以下が遊離ヨ ウ素分子の形であるため、生物材料の好ましい除菌剤ではない。加えて、これら の組成物のpHは、本願で投与を意図する細胞および組織のほとんどに毒性であ る。PVP-I2は直接無傷の皮膚に投与するように構想された。哺乳類の表皮は、強 い化学物質に生存細胞よりも感受性が少ない死滅細胞を含む 米国特許第5,185,371号は、血液および血液製品の、0.01%から0. 05重量%の範囲の濃度のPVP-I2による5分間以内の処置を記載している。この 明細書は、PVP-I2の1/200から1/10,000希釈に対応するPVP-I2の濃 度範囲を規定する。PVP-I2を通常の食塩水で1/200に希釈したとき、得られ る溶液のpHは4.6であり、遊離ヨウ素分子の濃度は10ppmである。PVP-I2を 通常の食塩水で1/10,000に希釈したとき、得られる溶液のpHは5. 4であり、遊離ヨウ素分子の濃度は0−0.5ppmである。米国特許第5,185, 371号に記載の遊離ヨウ素分子、pHおよび接触時間の組み合わせは、競合す る生物荷重(bioburden)の存在下で目的の細菌およびウイルスのほとんどを効率 よく不活性化するのには十分ではない。相当量のヨウ素および/または接触時間 の延長が非脂質外膜ウイルスを完全に不活性化するのに必要であることが知られ ている(Highsmith F.A.et al.,Transfusion,volume 34,page 322,1994)。 従って、現在、哺乳類眼組織のような敏感な生物材料を殺菌するヨウ素をベー スにした方法の提供が必要である。ヨウ素をベースにした組成物は、敏感な生物 材料の殺菌に処方されているが、これらの組成物にはいくつかの欠点がある。ヨ ウ素は有効な殺菌剤であり、他の殺菌剤と異なり、ヨウ素は適切なヒトの栄養お よび甲状腺機能に必要なものである。従来のヨウ素を基本にした組成物の難点は 、pHおよびイオン強度について好ましくない特徴を有すること、および、殺菌 活性ヨウ素(即ち、遊離ヨウ素分子)が(a)殺菌剤ではない他の化学種と結合する こと、および(b)優勢ヨウ素種ではないことである。 発明の要約 本発明の目的は、遊離ヨウ素分子が5から330ppmの間の濃度で産生される ような条件下で、ヨウ素をベースにした殺菌剤を生成させることにより達成され る。このようなヨウ素組成物は、眼組織と最も適合性が大となる水性環境で調製 される。驚くべきことに、このような溶液は、生物学的材料を殺菌するだけでな く、目的材料に障害を与えることなく殺菌する。本発明の殺菌組成物は、ヒトの 眼のような敏感な生物材料を安全にする、即ち、存在するかもしれない有害な細 菌、ウイルスおよびウイルス様病原体を不活性化すると現在信じられている。 ヨウ素を基本にした殺菌剤は当分野で既知である。本発明のヨウ素を基本にし た殺菌剤の産生に使用する方法は、ヨウ素および過酸化水素と組み合わせたペル オキシダーゼの使用である。Kessler(米国特許第4,227,161号、米国特許 第5,169,445号、米国特許第4,996,146号および米国特許第4,9 37,072号)、Orndoff(米国特許第4,370,199号)およびMontgomery(米 国特許第4,576,817号)から、ペルオキシダーゼ、過酸化物およびヨウ素 アニオンの組み合わせが水性環境で殺菌剤を形成することは既知である。本組み 合わせの殺菌作用は、ペルオキシダーゼ、過酸化水素およびヨウ素が溶液中で反 応したときに起こる酵素的反応に由来する。ペルオキシダーゼには、ヨウ化物か ら過酸化水素へ電子を伝達する作用のあることが知られている。過酸化水素は本 反応により水に変わる。数種の可能性のある反応生成物がヨウ素アニオンに関し て仮定され、それらは:1)ヨウ素遊離ラジカル(Nunez and Pommier,European Journal of Biochemistry,volume 7,pages 286-293,1969);2)次亜ヨウ素酸 イオン(Morrison and Schonbaum,Annual Review of Biochemistry,volume 45 ,pages 861-888,1976);および3)ヨウジニウム(iodinium)イオン(Ohtaki,Na kagawa,Kimura and Yamazaki,Journal of Biochemistry,volume 256,pages 805-810,1981)を含む。 ある条件下で、本反応は相当なレベルの遊離ヨウ素分子を産生し、該遊離ヨウ 素分子が、存在する全てのヨウ素種の中で相当な割合を占めることが観察されて いる。“遊離ヨウ素分子”なる語句は、技術用語であり、チオ硫酸ナトリウムで 滴定可能な、I2として示される化学種である、元素状態のヨウ素を意味する。 ペルオキシダーゼ、過酸化物およびヨウ化物を含む組成物を使用して、広いpH 範囲にわたり、所定レベルの遊離ヨウ素分子を産生することが可能であることが 観察されている。これらの組成物中の利用可能な正確なヨウ素のレベルは、過酸 化物、ヨウ化物、ペルオキシダーゼ、緩衝剤、pHおよび他の添加剤のレベルの 関数である。 ヒトの眼のような材料を殺菌する場合、毒性を最少化するために殺菌組成物は 実質的に等張性でなければならないと理解されている。病原生物を効果的に不活 性化するために必要な殺菌剤の濃度および時間は、最終環境中の遊離ヨウ素分子 の濃度に依存する。遊離ヨウ素分子の適切な濃度は、疾病状態および処置レジメ の関数である。一般的には、遊離ヨウ素分子の適切な濃度は5から330ppmの 範囲である。病原生物の不活性化に必要な時間は、組成物中の遊離ヨウ素分子濃 度、目的の病原体および生物材料のレベルの正の関数である。 哺乳動物の眼を殺菌するために本発明を実施するには、いくつかの重要な検討 事項がある。組成物は、ヒト涙液と等張にするのが非常に好ましい。あるいは、 組成物のイオン強度を280から300ミリオスモルの間に制御できる。当業者 は、これらが、塩化ナトリウムのような試薬の組成物への添加により達成できる ことをよく理解している。ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースおよ びポリビニルアルコールのようなポリマーは、当業者が熟知の多くの他のポリマ ーのように、眼科用組成物に頻繁に使用されている。それらの物質は、それらが 所望の殺菌活性を達成するのに必要なよヨウ素の総濃度を実質的に増加させない 形式で組み合わせる限り、本明細書に記載の組成物に適している。本明細書で意 図される眼科用組成物は、ウイルス、細菌、真菌およびアカントアメーバーによ る症状を含む。 遊離ヨウ素分子は、遊離ヨウ素分子が目的の敏感な生体材料に接触した後、組 成物中での加水分解を介して放散してゆく。あるいは、組成物中のヨウ素は、ヨ ウ素と結合するシクロデキストリンのような物質の添加、または組成物のヨウ素 結合物質を含むカラムの通過、またはヨウ素をゆっくり還元させるのに作用する ラクトースのようなヨウ素還元剤の組成物への添加を含む当業者が熟知の複数の 手段により分離できる。 発明の詳細な説明 ヒトの眼の望ましくない病原生物の不活性化は、上昇した濃度の遊離ヨウ素分 子が哺乳類の眼と適合性であるという予想外の発見に基づく。 本発明によれば、遊離ヨウ素分子はその場で生成され、目的の眼組織と接触す る。眼組織との接触が必要とされる遊離ヨウ素分子の濃度は、5から330ppm の間であり、これは25ppmから1660ppmの間であるヨウ素アニオンの投入レ ベルに対応する。遊離ヨウ素分子の濃度は、存在するチオ硫酸滴定可能ヨウ素の 少なくとも25%はなければならない。当業者は、遊離ヨウ素分子対トリヨード の比および遊離ヨウ素分子対チオ硫酸滴定可能ヨウ素の比は可変であることを理 解している。異なる濃度制約が、最少であれ最大であれ、遊離ヨウ素分子および トリヨードの両方で、具体的適用に応じて存在し得ることも当業者は認識してい る。25%が全ヨウ素に対する遊離ヨウ素分子の最少比として示されるが、存在 できるチオ硫酸滴定可能ヨウ素の最大濃度に関して、本適用を含む本製剤に更な る限定を定めることも有用である。本限定は、本明細書における組成物の許容可 能な毒物学的プロフィールを維持することに関して、有用である。チオ硫酸滴定 可能ヨウ素の濃度は、遊離ヨウ素分子が、存在する全ヨウ素の40%を超える場 合でさえ、650ppmを超えてはならない。 水性環境のpHは、pH5.0から7.1の間にあるように制御されなければな らない。目的の生物材料を処置するための好ましいpH範囲は、pH6.0から 7.0である。遊離ヨウ素分子の適用頻度は広範囲に変わり得、組成物中の有機 物質のレベルおよび疾病状態に依存する。具体的な疾病状態の処置における適用 頻度は経験的に導くべきである。 遊離ヨウ素分子は、ペルオキシダーゼ、ヨウ素および過酸化物源の使用により 導入する。使用する遊離ヨウ素分子の濃度は、汚染病原体の不活性化に適切でな ければならないことは明白である;しかしながら、主要な成分が遊離ヨウ素分子 である、ヨウ素をベースにした殺菌剤を生成させることは、より明白でないが、 同様に重要である。目的の材料と主に遊離ヨウ素分子を含むヨウ素組成物とを接 触させることにより、化学的不適合性および毒性の可能性を減少させる。ヨウ素 をベースにした殺菌剤が水性環境で活性化された後に、遊離ヨウ素分子はモルベ ースで、存在する全ヨウ素種の少なくとも25%を含まなければならない。 ヨウ化物のペルオキシダーゼ触媒酸化を含む反応物は、適切な結果を得るため に制御しなければならない。この反応は、ヨウ素イオンを遊離ヨウ素分子に十分 に変換するように確立すべきである。更に、過酸化水素の最初の濃度の少なくと も50%が水に変換し、酵素反応の開始後に眼組織と接触し続ける過酸化水素の 濃度が0.015%のレベルを超えないような反応条件を確立することが好まし い;これは眼の刺激を防止する。ヨウ化物を遊離ヨウ素分子に最適に変換させる ためには、過酸化水素対ヨウ化物のモル比は、最初に1/2モル比で設定すべき である。このモル比が4を超えないように限定することが非常に好ましい。 本発明の好ましい酸化剤は過酸化水素である。水性環境で混合したとき、過酸 化水素源として作用するいかなる物質も本発明には適切である。本発明の目的で 、および本明細書で使用するとき、“過酸化物源”なる用語は、金属過酸化物、 過炭酸、過硫酸、過リン酸、過オキシエステル、過酸化尿素、過酸化酸、アルキ ル過酸化物、アシル過酸化物および過ホウ酸を含む、過酸化水素の前駆体として 作用できるすべての物質の単独または組み合わせをも意味する。あるいは、メチ ル、 エチルおよび他の分子量の多い過酸化物も過酸化水素源として使用できるが、こ れらは好ましくない。これらの物質の2種またはそれ以上の混合物も使用できる 。過酸化水素の好ましい濃度は、ヨウ化物の酸化の開始前の最終組成物で0.0 01から0.01%の間である。 本発明のドナー分子はヨウ素アニオンである。本発明に適するヨウ素アニオン の乾燥源は、ヨウ化ナトリウムおよびヨウ化カリウムおよび他のヨウ化物塩を含 む。水性環境に溶解してヨウ素アニオンを産生する化合物がすべて本明細書で適 している。ヨウ化物の単純な塩が好ましく、費用が安い点でも有利である。更に 、それらは固体および液体状態で長い貯蔵寿命を有する。 ヨウ素アニオンは、使用前に安定に保たれる場合、液体状態でシステムに提供 される。特に、ヨウ素アニオンと過酸化水素を接触させないことが好ましい。ヨ ウ素を適当なレベルで産生するヨウ化物の濃度は、意図する製剤のpHに応じて 変化する。加えて、必要なヨウ化物濃度は過酸化物対ヨウ化物の比に応じて劇的 に変化する。1/2の過酸化水素対ヨウ化物の好ましい比で使用する場合、ヨウ 素アニオンの好ましい範囲は、酵素反応開始前の最終再構成製剤中でリットル当 り0.0015から0.10グラムの間である。しかしながら、眼の一般的防御に ついてのある疾病状態に関して、ヨウ化物を遊離ヨウ素分子へより低い効率で変 換させ、従ってヨウ素アニオンの特に有効な範囲は、酵素反応開始前の最終再構 成製剤でリットル当り0.025から0.30グラムの間である。pHおよび他の 添加剤との組み合わせにおけるこれらのヨウ素アニオンの範囲は、5から330 ppmの遊離ヨウ素分子濃度を産生するものと予測される。 本発明のペルオキシダーゼ酵素は、国際生化学連合および国際純正および応用 化学連合により、酵素委員同定番号E.C.1.11.1.7と同定されているが、E.C.1. 11.1.8に属するものも使用し得る。ペルオキシダーゼのこれらのクラスは、乳( ラクトペルオキシダーゼ)、ダイズ、およびヒト白血球(ミエロペルオキシダーゼ )を含む種々の源から得ることができる。これらのE.C.2クラスの中で、さらに本 明細書で定義した適切なペルオキシダーゼとして必要な要件は、4から7.1の pH範囲でヨウ化物をヨウ素に酸化できることである。本適用に最も安価なペル オキシダーゼは、セイヨウワサビペルオキシダーゼおよびダイズペルオキシ ダーゼである。セイヨウワサビ、乳またはヒト白血球または他の源からクローン 化されたペルオキシダーゼは、本適用のペルオキシダーゼの源として適している と予測される。加えて、化学修飾したペルオキシダーゼが本明細書での使用に適 していることが観察されている。アミノ、カルボキシルまたは炭水化物部分への 修飾により、本適用に包含させる適当な触媒的試薬が得られる。ペルオキシダー ゼへの化学修飾は、酵素分子同士の、固体表面へのまたは他のタンパク質への架 橋を含む。架橋に使用する化学試薬は、グルタールアルデヒド、マレイミド、ス クシンイミド、カルボジイミド、ジカルボキシレート、活性化グリコール、イミ ドエステル、光反応性アジドおよび当業者に既知の他の試薬を含む。 ペルオキシダーゼの前記の形態は、商業的に提供される凍結乾燥ペルオキシダ ーゼのような乾燥形態で、または大部分水性の環境下で提供される。ペルオキシ ダーゼが水性環境下で提供される場合、それは典型的にグリセロール、デキスト ランまたは他のポリオールのような安定性を増加させる媒体中に、または所望に よりカルシウムを含む適当な緩衝性媒体中の糖に含ませる。本明細書のペルオキ シダーゼは、それが乾燥状態でまたは水性環境中で供給されても、多種の添加剤 と組み合わせ得る。ペルオキシダーゼを使用できる濃度範囲は、最終組成物中、 0.00005から0.0005mg/mLの間である。好ましい範囲は最終組成物中 、0.005から0.01mg/mLの間である。 本明細書で意図する組成物中に包含させるのに適した緩衝剤は、グリシン−グ リシン・HCl、フタル酸水素カリウム−フタル酸、クエン酸−Na2HPO4、 クエン酸−KH2PO4−H3BO3−ジエチルバルビツール酸−NaPH、クエン 酸−クエン酸ナトリウム、ジメチルグルタール酸−ジメチルグルタル酸ナトリウ ム、酢酸−酢酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム、フタル酸水素カリ ウム−フタル酸二カリウム、カコジル酸ナトリウム−カコジル酸、マレイン酸水 素ナトリウム−マレイン酸二ナトリウム、Na2HPO4−NaH2PO4、炭酸水 素ナトリウム−5%CO2、イミダゾール−イミダゾール・HCl、ホウ酸−ホ ウ酸ナトリウム、および、良好な緩衝液として当業者に既知のトリス、MES、BIS -TRIS、ADA、ACESおよびPIPESで緩衝化された、水および水性アルコール混合物 を含む。 このヨウ素組成物は、哺乳類眼組織に接触させた後に眼から濯ぎ落とし得る。 しかしながら、本明細書に記載の組成物の一つの利点は、遊離ヨウ素分子の濃度 レベルが他の全ヨウ素種と対比して制御されるため、濯ぎ落とす必要がないこと である。本明細書に含まれる例は、この事実を証明する。加えて、最大ヨウ素レ ベルおよび過酸化水素のレベルも、非刺激性治療を行えるように制御される。本 明細書に記載の非刺激性殺菌剤は、過酸化水素対ヨウ化物のモル比が4を超えず 、ヒトの眼に適用する前の最大過酸化水素濃度レベルが0.015%であるよう に、ペルオキシダーゼ、ヨウ化物および過酸化物を水性媒体中で酵素的に反応さ せて得られる、モルベースで少なくとも25%の遊離ヨウ素分子を有し、遊離ヨ ウ素分子の濃度が5から330ppmの間のものである。3.5から8.5の範囲の pHの眼科用医薬も存在するが、眼科用医薬の好ましいpHは、4.5から7.1 の間である。 前記の本発明の操作上の原理および利点は、以下の詳細な実施例を考察して、 より完全に認識されるであろう。 実施例 実施例1 ヨウ素ベースの組成物を主に遊離ヨウ素分子からなるように調製した。これら 組成物はpH5.5でセイヨウワサビペルオキシダーゼ、ヨウ化ナトリウムおよび 過酸化水素をインキュベーションすることにより、これらの物質を一定時間イン キュベーションし、次いで得られる製剤の分析的特徴付けを実施して調製される 。 下記3つのヨウ素種の濃度を測定した:遊離ヨウ素分子、三ヨウ化物およびヨ ウ素陰イオン。遊離ヨウ素分子はGottardi(Gottardi W.,Fresenius Z.Anal.C hem.,volume 314,page 582,1983)の方法で電位差的に測定した。2つのコー ニングモデル345pHメーターを用い電位差測定を行った。用いられるコーニ ング電極には、標準的な白金電極、基準電極およびヨウ素イオン選択電極を含ん だ。チオ硫酸ナトリウム滴定を用いて三ヨウ化物を測定し、総ヨウ素量を測定し 、次いで総ヨウ素量から遊離ヨウ素分子量を差し引いた。ヨウ素イオン濃度はコ ーニングヨウ素イオン選択電極を用いて直接測定した。 pH5.5のクエン酸バッファーを用い調査する条件は3つあった。全条件に おいて、終濃度5μg/mLのセイヨウワサビペルオキシダーゼを用いた。第一の 条件(処理番号1)は、リッターあたり60mgのヨウ化ナトリウム濃度を用い、過 酸化水素源として過炭酸ナトリウム(0.025g/l)を用い確立した当モルの 過酸化水素を用いた。条件2および3(処理番号2および3)は、200および4 50mg/lのヨウ素化ナトリウムならびに0.0833および0.187g/lの 過炭酸ナトリウムをそれぞれ用いた。その溶液を60分間インキュベートし、分 析的測定を行った。結果を以下の表1に示す。 表Iに示すデータから我々が導き出した結論は、遊離ヨウ素分子を主に含むペ ルオキシダーゼベースのヨウ素殺菌剤を得ることが可能であるということである 。表のデータは、3つの優勢ヨウ素種:遊離ヨウ素分子、ヨウ素陰イオンおよび 三ヨウ化物の濃度を示す。用いる条件下の次亜ヨウ素酸およびヨウ素酸の濃度は 、表1に挙げた3つのヨウ素種濃度と比較すると殆ど無視できる。 実施例2 ヨウ素ベースの組成物を主に遊離ヨウ素分子からなるようにpH7.0で調製 した。これら組成物はpH7.0でセイヨウワサビペルオキシダーゼ、ヨウ化ナ トリウムおよび過酸化水素をインキュベーションすることにより調製される。こ れらの成分を一定時間インキュベーションし、次いで分析的測定を得られた組成 物で行った。用いる化学成分の重量および容量は、無水クエン酸0.2g、ヨウ 化ナトリウム450mg、3%過酸化水素1.3ml、重炭酸ナトリウム100mgお よびセイヨウワサビペルオキシダーゼ3mgであった。組成物を15分間インキュ ベートし、実験1に記載の分析的測定を行った。結果を以下に示す: 我々が導き出した結論は、pH7.0において遊離ヨウ素分子を主に含むヨウ素 ベースの殺菌剤を得ることが可能であるということである。 実施例3 実験1に記載の3つの製剤に試験を行い、生物負荷(bioburden)存在下、それ らのバクテリア等の病原体の不活性化の有効性を測定した。106赤血球(RBC)/m L含むスタフィロコッカス・アウレウス懸濁液を調製した。RBCの細胞形態に対す るこれら製剤の有する有効性を顕微鏡観察により評価した。対照実験は10%P VP−I2の希釈液を用いて行った:希釈は1/20〜1/10,000の範囲で ある。 全血液をFicollリンパ球単離方法により処理した。赤血球(RBC)を回収し、リ ン酸緩衝性塩水で一度洗浄し、5℃でA1severs溶液に濃度3.5×109RBC/mL で保った。 pH7.0の0.25モーラーリン酸バッファー(PBDW)5mLでスタフィロコッカ ス・アウレウスのスラントからの増殖を洗浄し、PBDW100mLに加えることによ り寒天プレートに接種した。この懸濁液1mLを7つの各栄養寒天プレートに加え 、それを35−37で18−24時間インキュベートした。バクテリアコロニー をPBDW1mLおよび殺菌済み綿棒を用い寒天表面から取り除いた。この懸濁液を標 準化し、Milton-Roy Spec20スペクトロホトメーターを用いて約109cfu/mLと した。 各試験殺菌剤100mLを水浴中25℃にした。検定開始2分前、RBCを106RB C/mLの量で加えた。スタフィロコッカス・アウレウスを2.0×108cfu/mLの 量で加えた。試料1mLを30、60、120および300秒後回収し、0.5% チオ硫酸10mLで中和した。中和試料1mLおよび0.1mLを4つ同じPlate Count Agarに注ぎ接種した。 この実験では、少なくとも106cfu/mのスタフィロコッカス・アウレウスを 不活性化する殺菌能を測定した。殺菌剤全てが、1/1,000希釈の10% PVP−I2(すなわち、総ヨウ素10ppm)を除き、ある時間の枠内でスタフィロ コッカス・アウレウスに有効であった。ペルオキシダーゼベースのヨウ素殺菌剤 は、遊離ヨウ素分子量が63および114ppmで30秒以内にスタフィロコッカ ス・アウレウスを6対数(log)減少した:遊離ヨウ素分子量が13ppmではペルオ キシダーゼベースのヨウ素殺菌剤は、 スタフィロコッカス・アウレウスを6対数不活性化するために5分必要であった 。 ペルオキシダーゼベースのヨウ素殺菌剤RBCで処理したRBCの顕微鏡観察では、 形態変化および細胞数減少は見られなかった。10%PVP−I2で処理したRBC は、1/1000希釈した10%PVP−I2試料を除いて、変色がみられ、数 の減少なしに縮んだ。10%PVP−I2の1/1000希釈中の遊離ヨウ素分 子量を測定すると6ppmであった。 この実験から、主に遊離ヨウ素分子からなる厳密に制御された製剤が、両方と も有効な殺生物剤として、個々の細胞および組織などの感受性生体物質を非刺激 性のままで作用することが明らかである。実施例4 酵素ベースのヨウ素殺菌剤を試験し、生物負荷存在下のウイルス等の不活性病 原体に対するその有効性を測定した。酵素ベースのヨウ素殺菌剤が得られ、ヒト 血清中の赤血球の高濃度存在下、ウイルス不活性能を測定した。殺菌剤は、pH 5.5の0.05モーラークエン酸バッファー1Lにヨウ化ナトリウム450mgを 溶解し、次いで同時にダイズペルオキシダーゼ10mgを溶解することにより調整 した。この溶液を10分間インキュベートし、次いでこの製剤の殺ウイルス効力 を測定した。 全血液をFicollリンパ球単離方法により処理した。赤血球(RBC)を回収し、リ ン酸緩衝性塩水で一度洗浄し、5℃でAlsevers溶液で濃度6.5×109RBC/mL で保った。 組織培養感染用量50(TCID50)は、一連の培養の50%が感染するウイルス分 子の濃度である。約107ユニットのTCID50の水庖性口内炎ウイルスを106RBC /mL含む保存したヒト血清試料に添加した。この試料を5分間4℃および25℃ で殺菌剤と共にインキュベートした。5分後、ウイルス力価を以下のように測定 した。同じもの4つにおいて、10%ウシ胎児血清および0.1%チオ硫酸ナト リウムを含む最小必須培地(MEM)非必須アミノ酸溶液に試料を連続的に5倍希釈 した。希釈溶液を約80%コンフルエントのVero細胞(ATCC CRL81)を含む96ウ ェルプレートに接種した。この検定に用いる最も低い希釈は、もとの処理血清の 1:5倍であった。培養は5%CO2雰囲気下37℃で3日間インキュベートし 、各ウェルの細胞病理学的有効性を調べた。 4℃および25℃の両方における細胞病理学的効果は、偽感染およびヨウ素処 理組織培養ウェルでは観察されなかった。これは、殺菌剤は感受性生体物質の存 在下、脂質で覆われたウイルスの不活性化に有効であることを示唆する。赤血球 の細胞形態におけるこれら製剤の有する作用を顕微鏡観察により評価した。赤血 球の顕微鏡観察により、酵素ベースのヨウ素殺菌剤が形態的変化またはRBC数の 減少の原因ではないことが示唆された。処理した細胞は変色も縮小も見られなか った。 実施例5 懸濁細胞(CEMリンパ芽球白血病細胞ATCC CCL-21)を、20%ウシ胎児血清を含 むRPMI 1640で約2×106細胞/mLの定常期まで増殖させ、次いで遠心分離によ り濃縮した。次いで、細胞あたりの遊離ヨウ素分子が様々な割合となるように、 これらの細胞を遊離ヨウ素分子で処理した(表5a参照)。 付着細胞(Vero)をT−75フラスコでコンフルエントまで増殖させた。細胞を トリプシン処理で取り除き、次いで遠心分離により濃縮した。次に、細胞あたり の遊離ヨウ素分子が様々な割合となるように、これらの細胞を遊離ヨウ素分子で 処理した(表5b参照)。細胞の生存能力の割合は、細胞あたりの遊離ヨウ素分子 量に逆比例していると思われる。細胞あたりの遊離ヨウ素分子の割合の上限は明 らかである。 このデータは、抗菌的であるが細胞毒性とはならない濃度の遊離ヨウ素分子に 感受性の生体物質をさらすことが可能であることを強く示す。実施例6 酵素ベースのヨウ素殺菌剤が得られ、3ヶ月のオスおよびメスのニュージーラ ンド白ウサギの目で細菌不活性能を評価した。殺菌剤は処理1に記載の組成物と 同一であり、実施例1においてpH6.0に調節するために十分な過炭酸ナトリ ウムを添加し、それにより46〜32ppmの遊離ヨウ素分子量に低下させた。 殺菌剤の試験滴下の前、全試験および対照の目には重大な目の炎症はないと診 断された。事前に存在する角膜の傷を検出または確認するために、目をフルオレ セイン染色し、紫外線で暗室で観察した。少量の殺菌剤試料(0.1ml)を、各ウ サギの左目の低いほうの結膜嚢に滴下し、1秒間まぶたを閉じさせた。各ウサギ の反対の目は処置しないままとし、比較対照とした。 目は、試験物滴下後1時間目に目の反応を調べ、再び1、2、3、4、7、1 4および21日目に調べた。フルオレセイン染色の方法は時間をあけて各時点で 行った。フルオレセイン1滴を点眼剤で投与し、組織損傷を評価した。1、14 および21日目のこれら試験の結果を以下の表6に示す。 角膜の濁りまたは虹彩炎は試験期間中、何れの動物にも観察されなかった。最 小限の一時的な結膜炎が処置後24時間以内に2/6の動物に観察された。この 病状は2日までには治まった。目の組織周辺の付随する目の腫瘍または炎症は何 れの動物にも観察されなかった。導かれる結論は、殺菌剤は目の刺激の原因とは ならないことであった。 2番目の実験は、106コロニー形成単位のスタフィロコッカス・アウレウス を含む塩水0.1mlを直接上記使用の各ウサギの左目に滴下するものであった。 五分経過後、それぞれの目に殺菌剤0.1mLを滴下した。殺菌剤を6時間ごとに 、24時間滴下し、その後各ウサギの左目を綿棒で拭った。綿を寒天プレートに 接種し、その寒天プレートを37℃で5日間インキュベートした。何れのウサギ の目からもスタフィロコッカス・アウレウスのコロニーは観察されなかった。 実施例7 この実験から、この出願の明細書の範囲内であれば高濃度の遊離ヨウ素分子が 必ずしも目の刺激物ではないことが明らかである。実施例1に記載の3つの酵素 的ヨウ素組成物を30試料づつを調製し、各製剤型の試料2つを3日間毎日新た に再構成した。各試料の遊離ヨウ素分子濃度を測定し、遊離ヨウ素分子の平均濃 度が次のように測定された:処理1では53ppm;処理2では162;および処 理3では324。3日間に渡り、2つの異なる投与レジメを用いNZアルビノウ サギにおける遊離ヨウ素分子の目の刺激性の測定に、これら3つの異なる処置型 (1、2および3)を用いた。 ウサギを6つのグループに分けた:各グループは4匹のウサギからなる。グル ープIおよびIIは、遊離ヨウ素分子53ppmを含むヨウ素組成物処理Iを投与し た。グループIIIおよびIVは、遊離ヨウ素分子162ppmを含むヨウ素組成物処理 IIを投与した。グループVおよびVIは、遊離ヨウ素分子324ppmを含むヨウ素 組成物処理IIIを投与した。処理グループI、IIIおよびVは、3日間2時間ごと に4滴投与した;これら動物の1日あたりの投与数の合計は4回、すなわち16 滴であった。処理グループII、IVおよびVIは3日間1時間ごとに8滴投与した; これら動物の1日あたりの投与数の合計は8回、すなわち32滴投与した。 Draize試験(Draize J.H.,G.Woodward,H.0.Calvery,J.Pharmacol,Exp .Ther.Vol.82,pp.377-390,1944)に定義され、結膜の充血および結膜浮腫 、目やに、虹彩炎および角膜(cornneal)混濁を含む目の損傷を評価する尺度を用 い目を調べた。目の刺激全体の大きさは0〜110であり、以下の分位を含む: 0.0−0.5(刺激せず)、0.6−2.5(事実上非刺激)、2.6−15.0(最小 限の刺激)、15.1−25.0(わずかな刺激)、25.1−50.0(中程度の刺激 )、50.1−80.0(強度の刺激)、80.1−100.0(極度の刺激)および1 00.1−110.0(最大限の刺激)。刺激結果を以下の表7aに示す。ベタジン 希釈液の既知の目の染色との比較により目の染色をもまた評価した。希釈してな いベタジンおよび7つに分けた水によるベタジンの連続二倍希釈液を、範囲0〜 4.0の尺度として染色の比較基準に用いた。この検討の結果から、処置した何 れの日においても試験した何れの型または処置レジメのために角膜または結膜何 れも 染まらなかったことが明らかである。 この検討で試験した遊離ヨウ素分子の調剤によりNZウサギの目は最小限の刺 激となった。これら調剤は、遊離ヨウ素分子濃度または処置レジメにかかわらず 、何れのウサギの角膜にも全く損傷を与えなかった。遊離ヨウ素分子の最も高い 濃度で試験した3つの処置型において最も刺激が見られたが、その刺激の程度は 最小限であった。処置レジメの間全く異なる刺激はなかった(3日間の4滴と8 滴において)。これらの調剤で誘発される最小限の目の刺激のうち幾つかは、異 なる製剤の低いpHが原因であるかもしれない。これら調剤のpHは酸性の範囲 である(処置1-pH=4.75、処置2-pH=4.90、処置3-pH=5.01) 。 これら定義された遊離ヨウ素分子組成物により、いつでも何れのウサギの目の 角膜または結膜は染まらなかった。全角膜は透明のままであり、全結膜は白いま まであった。3つの処置製剤の色がヨウ素染色測定に使用するベタジン希釈液、 I2の組成物324ppm(処置III)の色と適合することから、0.625%ベタジン に相当すると思われ、I2の組成物162ppmは0.3125%ベタジンに相当す ると思われ、そしてI2の組成物53ppmは0.15625%ベタジンに相当する と思われた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/18 A61K 47/18 47/22 47/22 47/42 47/42 A61P 27/02 A61P 27/02 31/04 31/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.遊離ヨウ素分子が殺菌剤に存在する主要ヨウ素種であるように過酸化水素 対ヨウ化物のモル比が約0.5と4.0の間で維持され、過酸化水素の最大濃度が 0.015%であり、チオ硫酸滴定可能ヨウ素の最大濃度が650ppmである、複 数のヨウ素種を有する非刺激性水性殺菌剤を生成させるために、セイヨウワサビ ペルオキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、ミレロペルオキシダーゼおよびダ イズペルオキシダーゼからなる群から選択されたヨウ化物酸化ペルオキシダーゼ 、過酸化水素源およびヨウ素源を必須として含む組成物を水性媒体中で混合させ る段階を含んでなる、哺乳動物の眼の病原微生物を殺菌するための治療的処置法 。 2.遊離ヨウ素分子がモルベースで複数のヨウ素種の少なくとも25%を構成 する、請求項1記載の方法。 3.該組成物が更に該殺菌剤のpHをpH4.5から7.1に維持するための緩 衝剤を含む、請求項2記載の方法。 4.pHが6.0から7.1の間で維持される、請求項3記載の方法。 5.該緩衝剤がグリシン、フタル酸、クエン酸、リン酸、ホウ酸、バルビツー ル酸、グルタール酸、ジメチルグルタール酸、酢酸、酢酸ナトリウム、コハク酸 −コハク酸ナトリウム、カコジル酸、マレイン酸水素ナトリウム、炭酸水素ナト リウムまたは、溶液中に炭酸を発生させる他の試薬、イミダゾールおよび良好な 緩衝剤として当業者に既知の以下の緩衝剤トリス(トリス(ヒドロキシメチル)ア ミノエタン)、MES(2−[N−モルホリノ]エタンスルホン酸)、BIS-TRIS(ビス [2−ヒドロキシエチル]イミノ−トリス[ヒドロキシメチル]メタン:2−ビス[ 2−ヒドロキシエチル]アミノ−2−[ヒドロキシメチル]−1,3−プロパンジオ ール)、ADA(N−[2−アセトアミド]−2−イミノジ酢酸;N−[カルバモイ ルメチル]イミノジ酢酸)、ACES((2−[(2−アミノ−2−オキシエチル)−アミ ノ]エタンスルホン酸;N−[2−アセトアミド]−2−アミノエタン−スルホン 酸)およびPIPES(ピペラジン−N,N'−ビス[2−エタンスルホン酸]およびピペ ラジンジエタンスルホン酸)からなる群から選択される、請求項3記載の方法。 6.遊離ヨウ素分子が該混合物注に生成する主要ヨウ素種であるように過酸化 水素対ヨウ化物のモル比が約0.5と4.0の間であり、過酸化水素の最大濃度が 0.015%である、水との混合物中に、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、ラ クトペルオキシダーゼ、ミレロペルオキシダーゼおよびダイズペルオキシダーゼ からなる群から選択されたヨウ化物酸化ペルオキシダーゼ、過酸化水素源および ヨウ素源を含んでなり、該混合物の過酸化水素の最大濃度が0.015%であり 、チオ硫酸滴定可能ヨウ素の最大濃度が650ppmである、眼の処置用の眼科用 非刺激性ヨウ素抗感染薬。 7.遊離ヨウ素分子がモルベースで複数のヨウ素種の少なくとも25%を構成 するように複数のヨウ素種が殺菌剤中で形成される、請求項6記載の眼科用非刺 激性ヨウ素医薬。 8.遊離ヨウ素分子が5から330ppmの間である、請求項7記載の眼科用非 刺激性ヨウ素医薬。 9.該組成物が更に該殺菌剤のpHをpH4.5から7.1に維持するための緩 衝剤を含む、請求項8記載の眼科用非刺激性ヨウ素医薬。 10.pHが6.0から7.1の間で維持される、請求項9記載の眼科用非刺激 性ヨウ素医薬。 11.該緩衝剤がグリシン、フタル酸、クエン酸、リン酸、ホウ酸、バルビツ ール酸、グルタール酸、ジメチルグルタール酸、酢酸、酢酸ナトリウム、コハク 酸−コハク酸ナトリウム、カコジル酸、マレイン酸水素ナトリウム、炭酸水素ナ トリウムまたは、溶液中に炭酸を発生させる他の試薬、イミダゾールおよび良好 な緩衝剤として当業者に既知の以下の緩衝剤トリス(トリス(ヒドロキシメチル) アミノエタン)、MES(2−[N−モルホリノ]エタンスルホン酸)、BIS-TRIS(ビ ス[2−ヒドロキシエチル]イミノ−トリス[ヒドロキシメチル]メタン:2−ビス [2−ヒドロキシエチル]アミノ−2−[ヒドロキシメチル]−1,3−プロパンジ オール)、ΛDA(N−[2−アセトアミド]−2−イミノジ酢酸;N−[カルバモ イルメチル]イミノジ酢酸)、ACES((2−[(2−アミノ−2−オキシエチル)−ア ミノ]エタンスルホン酸;N−[2−アセトアミド]−2−アミノエタン−スルホ ン酸)およびPIPES(ピペラジン−N,N'−ビス[2−エタンスルホン酸]およびピ ペラジンジエタンスルホン酸)からなる群から選択される、請求項10記載の眼 科用非刺激性ヨウ素医薬。
JP54565498A 1997-03-24 1997-05-31 眼科用非刺激性ヨウ素医薬および方法 Pending JP2001526647A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/826,068 1997-03-24
US08/826,068 US5849291A (en) 1994-10-17 1997-03-24 Opthalmic non-irritating iodine medicament
PCT/US1997/009110 WO1998042313A1 (en) 1997-03-24 1997-05-31 Opthalmic non-irritating iodine medicament and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001526647A true JP2001526647A (ja) 2001-12-18

Family

ID=25245616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54565498A Pending JP2001526647A (ja) 1997-03-24 1997-05-31 眼科用非刺激性ヨウ素医薬および方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5849291A (ja)
EP (1) EP0969814A1 (ja)
JP (1) JP2001526647A (ja)
CN (1) CN1248911A (ja)
AU (1) AU725930C (ja)
BR (1) BR9714631A (ja)
CA (1) CA2284696A1 (ja)
WO (1) WO1998042313A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525865A (ja) * 2000-11-08 2004-08-26 バイオ−コンセプト・ラボラトリーズ 過酸化物源およびカチオン性ポリマー防腐剤を含有する改良した眼科用およびコンタクトレンズ用溶液
JP2004537374A (ja) * 2001-08-08 2004-12-16 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト コンタクトレンズ向けの消毒および洗浄システム
JP2016517875A (ja) * 2013-05-01 2016-06-20 ナショナル ユニバーシティー オブ アイルランド, ゴールウェイ 抗菌性組成物およびその生成法
JP2018030871A (ja) * 2009-12-15 2018-03-01 フォーサイト・バイオセラピューティクス・インコーポレーテッド 非刺激性の眼科用ポビドンヨード組成物
JP2020517622A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 ノバリック ゲーエムベーハー ヨウ素組成物

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6482309B1 (en) 1999-10-20 2002-11-19 Oxibio, Inc. Electrolytic generation of nascent iodine as a method of treatment and for the prevention of infections associated with medical implant devices
PL1808170T3 (pl) 2004-11-05 2011-12-30 Senju Pharma Co Wodne krople do oczu z przyśpieszoną migracją wewnątrzgałkową
US7767217B2 (en) * 2006-03-14 2010-08-03 Foresight Biotherapeutics Ophthalmic compositions comprising povidone-iodine
US20080063560A1 (en) * 2006-09-07 2008-03-13 Biolargo Life Technologies, Incorporated Ground treatment for reducing microbial content
US7943158B2 (en) * 2006-09-07 2011-05-17 BioLargo Life Technologies, Inc Absorbent systems providing antimicrobial activity
US8226964B2 (en) * 2006-09-07 2012-07-24 Biolargo Life Technologies, Inc. Systems and methods for cleaning liquid carriers related applications data
US9414601B2 (en) * 2006-09-07 2016-08-16 Biolargo Life Technologies, Incorporated Material having antimicrobial activity when wet
US7867510B2 (en) * 2006-09-07 2011-01-11 BioLargo Life Technologies, Inc Material having antimicrobial activity when wet
US8021610B2 (en) * 2006-09-07 2011-09-20 Biolargo Life Technologies, Inc. Systems providing antimicrobial activity to an environment
US8257749B2 (en) * 2007-02-08 2012-09-04 Biolargo Life Technologies, Incorporated Systems providing at least pesticidal activity
US9622911B2 (en) 2010-09-30 2017-04-18 Cxl Ophthalmics, Llc Ophthalmic treatment device, system, and method of use
EP2510944A1 (en) * 2011-04-15 2012-10-17 National University of Ireland, Galway Treatment of bacterial infections
GB201114725D0 (en) 2011-08-25 2011-10-12 Altacor Ltd Ophthalmic formulations
EP2830554A1 (en) 2012-03-29 2015-02-04 CXL Ophthalmics, LLC Ocular cross-linking system and method for sealing corneal wounds
EP2830637A4 (en) 2012-03-29 2016-03-16 Cxl Ophthalmics Llc COMPOSITIONS AND METHODS FOR TREATING OR PREVENTING DISEASES RELATED TO OXIDATIVE STRESS
EP2830627B1 (en) 2012-03-29 2024-05-01 Epion Therapeutics, Inc. Ocular treatment solutions, delivery devices and delivery augmentation methods
ES2965828T3 (es) 2012-09-12 2024-04-17 Novaliq Gmbh Composiciones de alcano semifluorado
CA2883002C (en) 2012-09-12 2019-05-21 Novaliq Gmbh Compositions comprising mixtures of semifluorinated alkanes
CN110072532A (zh) 2016-07-21 2019-07-30 艾欧根有限责任公司 润肤局部消毒剂
CN110559175A (zh) * 2019-08-27 2019-12-13 陈文龙 一种结膜囊消毒溶液及其使用方法和装置
US20230181625A1 (en) * 2021-12-14 2023-06-15 Harrow Ip, Llc Method and composition for treating infectious conjunctivitis
EP4309500A1 (en) * 2022-07-18 2024-01-24 Acies Bio d.o.o. Peroxidase based biocontrol agents
WO2024017883A1 (en) * 2022-07-18 2024-01-25 Acies Bio D.O.O. Peroxidase based biocontrol agents

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4588586A (en) * 1983-01-03 1986-05-13 Kessler Jack H Method for disinfecting a contact lens
US4996146A (en) * 1987-02-20 1991-02-26 Kessler Jack H Rapid sterilization enzymatic process with persistence
SE8702831L (sv) * 1987-07-10 1989-01-11 Ewos Ab Microbicid komposition
US5227161A (en) * 1988-09-06 1993-07-13 Symbollon Corporation Method to clean and disinfect pathogens on the epidermis by applying a composition containing peroxidase, iodide compound and surfactant
EP0447582B1 (en) * 1990-03-20 1996-06-12 Symbollon Corporation Method and composition for controlling color in a peroxide-Peroxidase disinfecting system
US5419902A (en) * 1993-07-16 1995-05-30 Symbollon Corporation Method for inactivating pathogens
US5629024A (en) * 1994-08-22 1997-05-13 Symbollon Corporation Method of forming an iodine based germicide composition
US5648075A (en) * 1994-10-17 1997-07-15 Symbollon Corporation Iodine based germicidal composition
US5639481A (en) * 1994-10-17 1997-06-17 Symbollon Corporation Method for the therapeutic treatment of a mammalian eye using an admixed composition containing free molecular iodine

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525865A (ja) * 2000-11-08 2004-08-26 バイオ−コンセプト・ラボラトリーズ 過酸化物源およびカチオン性ポリマー防腐剤を含有する改良した眼科用およびコンタクトレンズ用溶液
JP2004537374A (ja) * 2001-08-08 2004-12-16 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト コンタクトレンズ向けの消毒および洗浄システム
JP2018030871A (ja) * 2009-12-15 2018-03-01 フォーサイト・バイオセラピューティクス・インコーポレーテッド 非刺激性の眼科用ポビドンヨード組成物
JP2016517875A (ja) * 2013-05-01 2016-06-20 ナショナル ユニバーシティー オブ アイルランド, ゴールウェイ 抗菌性組成物およびその生成法
JP2020079290A (ja) * 2013-05-01 2020-05-28 ナショナル ユニバーシティー オブ アイルランド, ゴールウェイ 抗菌性組成物およびその生成法
JP2020517622A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 ノバリック ゲーエムベーハー ヨウ素組成物
JP7072582B2 (ja) 2017-04-21 2022-05-20 ノバリック ゲーエムベーハー ヨウ素組成物

Also Published As

Publication number Publication date
US5849291A (en) 1998-12-15
AU725930C (en) 2001-09-06
AU3288697A (en) 1998-10-20
EP0969814A1 (en) 2000-01-12
AU725930B2 (en) 2000-10-26
CN1248911A (zh) 2000-03-29
CA2284696A1 (en) 1998-10-01
BR9714631A (pt) 2000-03-28
WO1998042313A1 (en) 1998-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU725930C (en) Opthalmic non-irritating iodine medicament and method
US5639481A (en) Method for the therapeutic treatment of a mammalian eye using an admixed composition containing free molecular iodine
US5648075A (en) Iodine based germicidal composition
US6881731B1 (en) Enhancers for microbiological disinfection
DE69629296T2 (de) Sauerstoffaktivierbare zusammensetzungen zur desinfection oder sterilisation
JP3531945B2 (ja) 安定なポビドン−ヨウ素眼科用溶液
HU206455B (en) Conserved watery ophthalmological solution
JP2014224160A (ja) 手指消毒用組成物及びその製造方法
WO2002085951A2 (en) Water soluble, randomly substituted partial n-, partial o-acetylated chitosan, preserving compositions containing chitosan, and processes for making thereof
JP2017534570A (ja) 有機物質の存在下で改善された安定性を有するヨードフォア組成物
US6187264B1 (en) Solution for preserving and sterilizing contact lenses
US8557265B2 (en) Use of a synergistic composition as a therapeutic agent of disinfectant
CN111557938A (zh) 一种快速损伤病毒囊膜的消毒制剂
Hidalgo et al. Growth-altering effects of sodium hypochlorite in cultured human dermal fibroblasts
US20070202006A1 (en) Disinfecting Solutions Effective Against Bacterial Endospores
CN115109665A (zh) 一种安全、环保消毒杀菌洗衣液及其制备方法
EP1349457B1 (en) Liquid antimicrobial compositions
EP1711056A1 (en) Antimicrobial compositions comprising polymeric stabilizers
US6462088B1 (en) Disinfecting preparation containing chlorine in alcohol
RU2139094C1 (ru) Композиция для обработки контактных линз
EP0463202B1 (en) Composition and method for sterilizing pathogens in the presence of water
JPH07502518A (ja) 傷の消毒剤
RU2246953C1 (ru) Дезинфицирующее средство
Al-Adham et al. Effect of polyvinylpyrrolidone molecular weight upon the antimicrobial activity of povidone-iodine antiseptics
KR100487103B1 (ko) 은 화합물을 유효 성분으로 함유하는 피부 질환 치료용 제제