JP2001525697A - 自己清浄式回転歯科医用鏡 - Google Patents

自己清浄式回転歯科医用鏡

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、歯科医用鏡から異物を取り除くと同時に、歯科医用ドリルから出る冷却水をも取り除くという課題を解決するものに関する。このことは、鏡の表面を、負圧によって駆動される羽根車(タービン)によって回転させることにより達成される。この器具は、鏡と共に吸入手段としも同時に機能する。

Description

【発明の詳細な説明】 自己清浄式回転歯科医用鏡 本発明は、請求項1の前提部分(プリアンブル)に記載された器具に関する。 背景技術と技術分野 歯科医は、毎日の仕事では、口腔内の何れの場所をも見ることが出来るように 、歯鏡を使用する必要がある。従来の歯鏡は、その一端に円形の鏡が取り付けら れた幅の狭いハンドルからなる。その鏡表面は、通常、歯の全表面を検査しやす いように、ハンドルの軸に対して傾斜されている。 高速ドリルを冷却する水が、鏡の視界を劣化することから、著しい問題点とな る。鏡の表面は、凝縮物、ドリルのチップ(削り屑)及び唾液によっても汚され る。冷却水は、また、従来の唾液吸込装置では不十分であることから、特別の吸 込装置によって取り除かれなければならない。歯科医の一方の手には上記鏡を保 持し、他方の手にはドリルを保持することから、通常、看護婦が、歯鏡上の視界 が明瞭になるよう、吸込装置による補助を行う。 回転する鏡上の遠心力によって異物を鏡から取り除くことは既に知られている 。欧州特許第0 387 216 A1は、かかる装置を説明している。これは、 羽根車が取り付けられ、そして、圧縮空気で動作する鏡を示している。異物と水 は、口腔内からは取り除かれず、単に水が鏡から取り除かれるだけである。 英国特許明細書GB第1 255 719号は、ウォータ(水)ジェットによ る鏡の清浄(クリーニング)を開示しており、その水は、それから、真空吸込に よって排泄される。また、従属の特許請求項は回転する鏡について述べており、 その回転は、その記載によれば、小形の羽根車を作動可能な圧縮空気によって得 られる。 上記既知の解決における圧縮空気による動作は、複雑な構造と高価な装置コス トを必要とする。それ故、多くの歯科医はこの装置をひかえ、代わりに、自己清 浄式でない従来の歯科医用鏡を使用している。 発明の簡単な既述 本発明の目的は、上記導入部で述べた問題点を、既知の技術を使用することに より可能であるよりもより良好な方法で解決することである。この目的に鑑み、 本発明は、請求項1の特徴部分における定義によって特徴付けられる。このタイ プの器具は、歯科医の通常の装置の一部を形成する吸入ノズルに直接に接続され ることから、取付け費用を必要としない。真空シャフト(軸)の径、及び、その 中に鏡が配置される部屋(チャンバー)の容積は、高速ドリルからの冷却水によ り形成されるエアゾールをそこに引き寄せるに必要な強さを得るために十分な大 きさとされる。 吸入装置を回転鏡と組み合わせることにより、鏡に自由な視界を提供し、かつ 、同器具に強力な吸入力を提供する。看護婦がドリルを操作中に補助する必要は なく、相当な節約が可能となる。 しかしながら、最も大きな利点は、歯科医が、鏡を拭くために作業を定期的に 中断する必要なしに、鏡によって満足かつ正確に見ることが出来ることである。 図面の簡単な説明 本発明の実施例が、添付された図面に図示されている。 図1は、器具を、その側方から断面で示し、 図2は、(器具を)鏡側から(示し)、 図3は、(器具を、)羽根車−鏡−スピンドルのユニットを取り外して、側面 から(示し)、 図4は、照明付きの(器具を、)鏡側から(示し)、 図5は、(器具を、)スピンドルの固定代替物を側面から(示し)、 図6は、代替ベアリングの断面であり、 図7は、第2の代替ベアリングの断面であり、 図8は、媒体流を制御するための、軸方向の移動ピンを備えた器具の先端部を 示し、 図9は、器具のハンドル内の媒体流のための流れ制御装置を示し、 図10は、鏡のスピンドルのためのベアリングピンを上方から示し、 図11は、図10の同ピンを側方から示し、 図12は、鏡スピンドルのジャーナル軸と鏡スピンドルの抑え(ストップ)を 備えた部屋(チャンバー)を示す。 実施例の記載 この器具は、適切にはプラスチックの鋳込み(キャスト)によりその一端2に は真空装置が接続された、長手方向に延びたシャフト(軸)1を備えている。そ の他端には、後方に向け、かつ、シャフト内の空気の移動に直角な方向に関連す る側に傾斜した円形の開口4を備えた部屋(チャンバー)3が設けられている。 この開口内には、回転を生起するための固定された羽根(ブレード)部材7を備 えた鏡が存在し、この羽根には鏡が取り付けられている。この羽根部材7は、上 記部屋(チャンバー)を区画するハウジング(筐体)(5)の一部に軸止めされ たスピンドル6を有する羽根車7の部分を構成しており、当該ハウジングは、開 口に向かい合って配置される。このハウジングには、ローラベアリング14が設 けられてもよい。 ギャップ(隙間)13が、鏡の外周端11と開口の境界12の間に設けられて いる。このギャップは、少なくとも部分的には羽根部材によって、上記部屋のハ ウシングと接触することのないように覆われている。空気は、このギャップを介 して内部に引き込まれ、そして、羽根車を駆動し、これにより鏡を回転させる。 こ回転により鏡上の異物が周方向に投げ出され、ギャップ内に吸い込まれて口( 口腔)かれ取り除かれる。このギャップは、勿論、その幅を試行錯誤によって決 定することが可能である。適切な幅としては、0.1〜3.0mm程度であり、 しかし、当然、異なる寸法であってもよい。殆どの場合では、この鏡は円形であ る。 しかしながら、部屋(チャンバー)3の周囲12は、鏡の周囲に比較して非対称 であってもよい。 スピンドルは、開放可能なロッキング(錠止)装置によってベアリングから取 り外すことが出来る。このロッキング装置は、ベアリングの内部にあっても、あ るいは、その外部にあってもよい。図5において、このロッキング装置は、破線 で示すように、ベアリングの内部に配置されている。もしも、このロッキング装 置がベアリングのハウシング(筐体)内に配置された場合、それを介してスピン ドルのロッキング装置を器具によって取り外すことが出来、それ故、羽根車と鏡 とスピンドルとが清浄と殺菌のために取り外すことが出来るように、開口9が設 けられる。 図6に示す実施例では、羽根部材と羽根車が設けられた鏡が、羽根車7上のハ ブ18の内部に固定された、取り外し可能なスピンドル17によって支えられて いる。このハブには、図7に示すように、ローラベアリングが設けられてもよい 。このスピンドルは、上記部屋のハウジングから直立したもの、その他によって 、置き換えられてもよい。この羽根車鏡は、単純なスナップ(把持)装置によっ て軸的に止めることも出来る。真空の結果、鏡と羽根車は、固定されたスピンド ルに向かって押圧され、そして、回転ジャイロ動作が、羽根車上に取り付けられ 、かつ、スピンドルに対して緩く留められている止め(ロッキング)機構(19 )を、接触していない大部分に対して確保(保証)している。このことが、低摩 擦と高回転を与えている。 図8及び図12は、いかにして、鏡8の軸上での上方への変位が、部屋(チャ ンバー)3の周囲を囲む、一又はそれ以上の内側への突起によって防止されてい るのかを示している。この場合には、2つの対向する突起21、22が設けられ 、それらの間の距離は、鏡、あるいは、羽根車の直径よりも小さくなっており、 それ故、この鏡、あるいは、羽根車がその動作位置を確保するためには、これら の突起を超えてパチンと締められなければならない。ピン25が、部屋(チャン バー)の底に固定されており、ピンの上端には、鏡8のスピンドル30と実質的 に同じ直径の穴26を有している。このスピンドル30には、その最低端部に、 2 つの横断する外側に向けられた対向する翼部31、32が設けられている。凹部 27、28が、これら翼部のために、上記ピン25内に設けられている。このピ ン25には、その下端部に大きな径の空洞が設けられており、それ故、翼部31 、32を備えた上記スピンドル30が自在に回転することが出来る。このスピン ドル30の端部は、部屋(チャンバー)3の底部と接する先端部33を有してい る。 シャフト1は、既知の適切な手段によって絞ることが出来、それ故、鏡8は望 みの回転速度を得ることが出来る。また、図9におけるスライド34からも分か るように、シャフト1に口径(アパチャー)を設け、その開度を零(0)から全 開まで変化させることにより、シャフト1を通して吸入力を内部に漏洩させるこ とも可能である。 流れる容積は、鏡表面の直径、すなわち、ギャップの寸法を変えることにより 、変化させることが出来る。もしも、大きな吸入効果が望まれる場合には、鏡の 表面積が低減され、その逆も、また同様である。鏡における視野も、また、鏡の 表面を凸状に又は凹状にすることにより、望みのように増大又は減少することが 出来る。回転速度と空気の流れは、羽根部材の数、角度そして寸法によって規制 することが出来る。すなわち、幾つかの代替的な鏡タービンユニットが、その要 求が生じた場合に使用され得るであろう。 光源(単数あるいは複数)(15)が開口4の角部に配置されてもよく、これ らは、作業領域が出来る限り良好に照らされるように調整されている。この光は 、光ファイバーを介して、あるいは、その他の方法で得ることが出来る。この照 射のためのケーブル又はファイバー16は、シャフトの内部に鋳込まれ、あるい は、その上に取り付けられる。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. シャフト(1)に接続されたチャンバー(3)の大気に開放された開口(4)に 回転可能に配置された鏡(8)を有する歯科医用器具であり、前記鏡は単に前記 開口を部分的に覆っており、かつ、回転を生起する羽根部材(7)を有しており 、前記シャフトが真空源(2)に接続されて、前記器具の使用中は、前記開口( 4)を介して空気を前記羽根を通過させて吸入し、もって、前記鏡(8)が回転 されると同時に洗浄もされることを特徴とする歯科医用器具。 2. 前記請求項1に記載した歯科医用器具であって、前記羽根部材(7)は、 前記鏡(8)が固定されている羽根車の一部を構成し、前記羽根車が、前記チャ ンバー(3)を区切るハウジング(5)に対して回転的に軸支されていることを 特徴とする歯科医用器具。 3. 前記請求項1に記載した歯科医用器具であって、前記羽根部材は、前記鏡 が固定されている羽根車(7)の一部を構成し、前記羽根車が、前記チャンバー を区切るハウジング(5)の一部に軸支されたスピンドル(6、17)を有して おり、前記ハウジングが前記開口に向かい合って配置されていることを特徴とす る歯科医用器具。 4. 前記請求項2に記載した歯科医用器具であって、前記スピンドルは、開放 可能なロッキング装置により、前記ベアリングから取り外すことが出来ることを 特徴とする歯科医用器具。 5. 前記請求項1に記載した歯科医用器具であって、前記羽根部材は、前記鏡 が固定されている羽根車の一部を構成し、前記羽根車の中央部が、前記チャンバ ーハウジング(5)を介して配置された固定の支持部(17)に対して回転的に 軸支されていることを特徴とする歯科医用器具。 6. 前記請求項1に記載した歯科医用器具であって、前記支持部が、前記ハウ ジングから取り外すことの出来るスピンドル(17)からなっていることを特徴 とする歯科医用器具。 7. 前記請求項のいずれかに記載された歯科医用器具であって、前記器具には 照明が設けられていることを特徴とする歯科医用器具。 8. 前記請求項のいずれかに記載された歯科医用器具であって、前記鏡が平坦 状、凸状、又は、凹状であることを特徴とする歯科医用器具。
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