JP2001524371A - 廃棄物又は残渣からの重金属とハロゲンとの分離方法 - Google Patents

廃棄物又は残渣からの重金属とハロゲンとの分離方法

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ラスムッセン、エリク
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Abstract

(57)【要約】 好ましくない廃棄物又は残渣から重金属及びハロゲンを分離する方法。ハロゲンは、廃棄物から選択的に抽出するか又は洗い出す。金属は、本質的にハロゲンを含まない廃棄物から選択的に抽出するか又は洗い出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 鉛、カドミウム等の重金属は、廃棄物焼却からの残部生成物(コークス、灰、
スラグ)に大量に存在している。水と対照的に、重金属は環境に漏れ出す。鉛、
カドミウム等の重金属は、非常に毒性があり有害であり、ヒト癌を引き起こした
り、再生産性に影響を与えることが知られている。デンマークでは、堆積及び焼
却から収集される鉛の量は、1400〜3400トン/年である(Miljosty-rel
sen、1997年)。焼却後、約90%の重金属が、灰、コークス及びスラグ中 で見出される。PVC物質の使用量が増えることにより、多量の廃棄物が生じ、
それは通常焼却によって廃棄されるか又は制限された廃棄物処理場に埋められる
。PVC物質の焼却の際に、鉛及び塩素を高い割合で含有する、灰及びコークス
が形成される。PVCだけで、焼却される塩素の全量の2/3になる。事実、塩
素の存在が、環境への重金属の漏出を高める。堆積又は焼却用の廃棄物の量が増
加することにより、重金属及び塩素によって引き起こされる汚染も増加するであ
ろう。
【0002】 国際特許出願WO9716230号明細書は、冶金粉塵からの金属塩素化合物
の分離に関する。冶金粉塵は、金属塩素化合物を除去するために洗浄され、続い
て硝酸を用いて抽出して、鉛、亜鉛、カドミウム、銅、マグネシウム、カルシウ
ム及びマンガンを溶解させる。pHは、鉄を沈殿させるために、1.8〜3.5
に上げる。最後に、鉛、銅及びカドミウムを除去する。濾液を蒸発させ、分解さ
せて、固体の金属酸化物及び窒化カルシウムを得る。亜鉛は、更に処理すること
によって回収する。
【0003】 ドイツ国(DE)特許第4217133号公報は、粉塵及びスラグから塩素及び重
金属を除去する方法に関する。この方法は、有機酸で物質を洗浄し、その混合物
を濾過し、濾液及び濾過残さを別々に処分することに基づいている。鉛の70%
が、粉塵及びスラグから分離される。
【0004】 他の特許出願(欧州特許第551155号公報)では、鉛、亜鉛、銅、カドミ
ウム等の重金属が抽出され、煙道の粉塵から回収される。これは、煙道の粉塵を
塩化アンモニウム及び塩化ナトリウムの水溶液で処理することによって行われる
。この場合、鉛はクロロ錯体として溶解される。得られる溶液は、固体の残渣か
ら分離される。最後に、混合物は更に処理して亜鉛を分離する。
【0005】 欧州特許第482335号公報は、フライアッシュ粒子から重金属を除去する
方法が記載する。これは、酸性の溶液で洗浄し、残渣を濯いで、処分することに
よって行なわれる。次いで、この酸性の洗浄液を、例えばCa(OH)2で処理 して、重金属濾過ケーキを与える。
【0006】 米国特許第5102556号明細書は、鉄ベースのスラッジから重金属を除去
する方法を提案する。スラッジを塩酸中に溶解させ濾過し、塩化鉛を除去する。
【0007】 これら既知方法はいずれも、簡単で経済的な方法によって廃棄物を分離し、純
物質及び/又は問題なく自然界に廃棄し得る物質に変えるものではない。 これら諸問題は本発明によって解決される。
【0008】 本発明は、コークス、灰、フライアッシュ、スラグ、冶金粉塵等の廃棄物生成
物から重金属及びハロゲンを分離するための新規技術を提案する。水に対する金
属の溶解度に及ぼすpHの影響を利用することによって、廃棄物から金属類及び
ハロゲン類を選択的に抽出することができる。分離の順序(シーケンス,sequen
ce)は、抽出と濾過の複数段階を含む。廃棄物(例えば、PVCリサイクル(再
利用)過程からのコークス)を処理することによって、コークスから鉛を分離し
て、鉛純度50〜60%の鉛生成物にすることができる。その鉛生成物は更に濃
縮し得る。塩素は分離して、100ppm未満の鉛含量を有する塩にすることが
できる。コークス生成物は最終的にラフィネートによって(raffinated)、初期
塩素含量の98%以上、初期鉛含量の90%以上のものになった。
【0009】 本発明の方法は、分離技術としての濾過及び沈殿を使用することに加えて、幾
つかの既知方法を使用して、酸性水溶液(硝酸)中で抽出することによって、(
鉛等の)重金属を分離することをも提案する。本発明の方法は、新規な特徴とし
て、pHの変化を使用して、コークスから鉛及び塩素を溶解し沈降させ、次いで
分離する。
【0010】 本発明の方法は、重金属とハロゲンとの混合物を含有する好ましくない廃棄物
又は残渣から、これら重金属及びハロゲンを分離する方法であって、 (a) 廃棄物を任意に粉砕し、 (b) 任意に粉砕した物質から二酸化炭素を任意に除去し、 (c) 任意に粉砕し任意に二酸化炭素を除去した物質から、ハロゲンを選択的に
抽出するか又は洗い出して、重金属を含有し本質的にハロゲンを含まない廃棄物
(A)と、ハロゲンを含有する液体(B)とを与え、 (d) 工程(c)からの廃棄物(A)から低pHで、その金属を選択的に抽出する か又は洗い出して、重金属及びハロゲンを本質的に含まない廃棄物を与え、 (e) 工程(c)及び工程(d)を、任意に繰り返し、次いで (f) 抽出した金属(一種又は複数種)を任意に沈降させる、 諸工程を含む、上記分離方法である。
【0011】 好ましくない廃棄物は例えば、PCT/DK96/00117号明細書に記載
される通りの、PVCリサイクル過程によって又は焼却工場から、生成させられ
る様な残渣であり得る。この残渣は、粉砕機で粉砕するか又は他の方法で粉砕す
る必要があろうが、他の廃棄物は、粉砕する必要はない。
【0012】 重金属は、鉛、銅、亜鉛、カドミウム、クロム、スズ、マンガン、ニッケル等
の金属、及び2種以上の金属の混合物とすることができる。 ハロゲンは、塩素、臭素、フッ素、又は2種の混合物若しくは3種全ての混合
物とすることができる。ハロゲンは、結合したハロゲンであり、通常は、無機化
合物として結合している。
【0013】 工程(c)及び工程(d)は、1つの工程に組み合わせることができる。 工程(c)及び(d)はまた、純水又は先の諸工程からリサイクルされた洗浄液と、
最後の洗浄工程中の水とを使用し、必要に応じて何回も、工程(b)、(b)、(b)、 ……、(c)、(c)、(c)、……として繰り返してもよい。
【0014】 この様に、本発明の方法は、化学物質の消費を最小限にするために、濾液のリ
サイクルをして又はサイクルしないで行うことができる。
【0015】 工程(c)における塩基のpHは、Al2OH3、アルカリ金属の水酸化物、アル カリ土類金属の水酸化物、又はそれらの混合物のような塩基を使用することによ
って達成される。使用可能な塩基の例は、特にNaOH、CaOH2、KOH、 MgOH2である。CaOH2は、化学肥料として融雪塩として有用な最終生成物
、或いは他のやり方で工業的に有用な最終生成物を導くので、CaOH2が好ま しい。
【0016】 工程(d)の酸性のpHは、酸を使用することによって達成される。酸は、HC l、HNO3及び酢酸からなる群から選択され得る。HClが好ましい。例えば PCT/DK9600117号明細書に従って、PVCリサイクル過程からのコ
ークスを処理するために、CaOH2及びHClを使用することによって、廃棄 物を全体的に再使用可能な物質に変換することが可能である。鉛は、コークスか
ら分離して、鉛純度50〜60%の鉛生成物にすることができる。その鉛生成物
は非常に高濃度であるので、その鉛生成物から鉛を経済的に回収することが実現
可能である。塩素は、CaCl2として鉛含有量100ppm未満で分離される 。これによって、自然界を汚染することなくこの物質を使用するのが可能となる
。コークス生成物はラフィネートされ(raffinated)、最終的に初期塩素含有量
の98%以上で、初期鉛含有量の90%以上にされる。
【0017】 工程(c)は、いかなるpHで行なってもよいが、pH7〜11が好ましい。更 により好ましくはpH9〜10である。 工程(d)は、pH0〜4で行なえるが、好ましくはpH1〜2である。
【0018】 本発明で、液−固比が重要であることを示した。工程(c)と工程(d)の両方にお
いて、0.5:1〜50:1の比を使用することが可能である。工程(c)では、 1.5:1〜3:1の比を使用するのが、また工程(d)では、3:1〜5:1の 比を使用するのが好ましい。
【0019】 工程(c)及び工程(d)では、0〜200℃の温度を使用することが可能である。
一層高い温度では、しばしば一層速い処理を与えるであろうが、一層コスト高と
なる。従って、工程(c)は通常、室温で行う。工程(d)は通常、20〜100℃で
行う。
【0020】 工程(d)で抽出した金属は好ましくは、高いpHで沈降させるが、他のやり方 (例えば、溶液の電気分解)によって、その金属を回収することも可能である。 大気圧又は一層高い圧力を使用することができる。 本発明は、添付図面を参照して更に説明する。
【0021】 実験の部 本明細書の下記の実験の部において、例えばPCT/DK96/00117号
明細書の方法等の、PVCリサイクル過程からのコークスからの、鉛及び塩素の
除去が、参照される。当業者であれば、本発明を他の重金属及び/又は他のハロ
ゲンを含有する他の生成物に使用するために、諸例をどのように修正するか判る
であろう。
【0022】 異なるパラメータの影響 PVCリサイクル過程において(国際特許出願第PCT/DK96/0011
7号明細書に記載される通りの)、コークス生成物が形成され、それは多量の塩
素(40重量%)との鉛 約14190ppmとを含む。下記結果は、鉛の溶解 度が、pH、温度、液−固比、塩素含有量、及び、コークスの表面積(粉砕)等
のパラメータによって、どのように影響されるかを説明するであろう。鉛の溶解
性に対するこれらのパラメータの影響は、コークス及び灰からの塩素及び鉛の分
離のための、新規技術によって活用されるであろう。
【0023】 水性懸濁液中のコークスからの鉛の分離 これらの実験において、鉛は、抽出−濾過手順によって、コークスから分離さ
れる。出発物質は、PVCリサイクル過程からの50gのコークスである。コー
クスは、20gの塩素(40重量%)及び709.5mgの鉛(14190pp
m)からなる。水を、液−固比2.6(第1段階)及び液−固比1.0(第2〜
11段階)で、コークス生成物に添加される。鉛は、第11段階の洗浄及び濾過
によって、コークス生成物から抽出される。結果を表1に説明する。表1による
と、155.93mgの鉛が、第11段階後に、コークスから除去される。これ
は、初期鉛量(709.5mg)の僅か22%に相当する。溶解する、鉛の約9
4%が、第3段階後に抽出される。濾過されるスラリーのpHは、5.7〜7.
2の範囲である。水単独は、コークスからの鉛を完全に分離するための抽出力を
持たないようである。1%以上(9.753mg/l)の塩素含有量は、鉛の溶
解度を高める。
【0024】
【表1】
【0025】 水性懸濁液中の酸性条件下での、コークスからの鉛の分離 出発物質は、再度、鉛の濃度が14190ppmで、かつ、塩素含有量が40
重量%の、50gのコークスである。水性懸濁液中で0.1Mの硝酸による、コ
ークス生成物の洗浄による結果を、表2に説明する。表2によると、563.3
1mgの鉛が、第11段階後に抽出される。これは、鉛の初期量(709.5m
g)の80%に相当する。これらの結果は、鉛の全量の僅か22%が第11段階
の後で抽出された、表1と比較され得る。硝酸によって引き起こされる、低pH
は、鉛の溶解度に対して顕著な効果を有する。溶解する、鉛の約96.6%が、
第3段階後に抽出される。スラリーのpHは、1.4〜3.8の範囲である。鉛
の溶解度は、酸性の硝酸によって引き起こされる低pHで、最も高い。それ故に
、コークスから鉛を抽出するのには、低pHに保持することが薦められる。pH
範囲2.1〜3.2では、鉛の溶解度は増加するということに注目することに興
味をおこさせる。この効果は、水溶液を用い、pHが5.7〜7.2の範囲であ
る、第1のケースでは見出されていない。特定の鉛塩がこのpH範囲で溶解し、
それによってコークスから鉛を一層効率的に分離するという説明が成り立つ。
【0026】
【表2】
【0027】 塩素に富むコークスの鉛溶解度に対する、pH及び液−固比の影響 鉛の溶解度に対するpHの影響を、pH範囲1〜14で研究する。加えて、鉛
の溶解度に対する液/固比(2:1及び6:1)を、測定する。更には、鉛の溶
解度に対する塩素の存在の影響を、分析する。表3から、鉛の高い溶解度は、塩
基性及び酸性条件下の両方で得られ得ることに注目され得る。約40%の鉛含有
量が、pH2の第1段階で溶解し得るか又はpH12で33%が溶解し得る。
【0028】 pH9〜10付近のpH間隔において、鉛の溶解度は最小になる。pHによる
鉛の溶解度の変化は、コークス/灰/スラグから塩素及び鉛を分離するのに、活
用され得る。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】 表3Bから、鉛は、酸性及び塩基性の条件下の両方で溶解され得ることに、注
目され得る。また、鉛の溶解度の最小は、pH9〜10付近に存在する。鉛の含
有量の約60%は、pH約2の、第1で溶解させられ得るか、又は、pH約12
で23%が溶解させられ得る。鉛の溶解度は、塩基性条件下では、酸性条件下で
の鉛の溶解性の僅か1/3である。
【0032】 液−固比は、鉛の溶解度に大きな影響を与えることに、注目され得る。液−固
比が、pH1.1で、2:1から6:1に増加すると、除去される鉛の量が、2
8%から60%に増加する。鉛の溶解度に対するpH及び液−固比の差異を活用
することによって、鉛及び塩素を含まないコークス生成物を、得ることができる
【0033】 塩素非含有コークスでの鉛溶解度に対する、pH及び液−固比の影響 下記実験において、鉛の溶解度に及ぼすpH及び液−固比の影響を、塩素非含
有コークスで調べた。調べたpH範囲は、1〜14であり、研究された液/固比
は、6:1及び2:1である。表5は、鉛が酸性と塩基性の両方の条件で溶解し
得ることを説明する。広いpH間隔が存在するが、その中で、鉛の溶解度は最小
である(pH7〜11)。鉛含有量の約40%は、pH0の第1段階で溶解し得
るか又はpH14で15%が溶解し得る。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】 表5から、鉛は、酸性及び塩基性の条件下の両方で可溶性であることに、再度
注目され得る。塩基性条件下での鉛の溶解度は、酸性条件下での鉛の溶解性の1
/3である。鉛の溶解度において最小を表わす、広いpH間隔は、pH7〜12
に渡る。鉛の含有量の約60%が、pH0付近の第1段階で溶解し得るか又はp
H14付近で20%が溶解し得る。因子3によって、液−固比が増加すると、溶
解し鉛の量が16重量%(2:1)から30重量%(6:1)に増加する。
【0037】 図1において、抽出された鉛の量が、pH、液−固比、及び、コークスのタイ
プ(塩素に富むコークス/塩素非含有コークス)の関数として、説明されている
。抽出される鉛の量は、低pH(0〜2)で最も高く、最小に近づき、pH10
〜12で再度増加することに、注目され得る。それ故に、鉛の含有量は、酸性及
び塩基性の条件下の両方で溶解させられ得るが、最も効率的な抽出は、酸性条件
下で得られる。塩素非含有コークスと比較すると、抽出される鉛の量は、塩素に
富むコークスで、より大きい。塩素非含有コークスでは、抽出される鉛の量は、
広いpH範囲(pH4〜12)において最小である。塩素に富むコークスでは、
抽出される鉛の量は、狭目のpH範囲(pH8〜10)において最小である。鉛
の溶解度に対するpH及び液−固比の差異を活用することによって、鉛及び塩素
を含まないコークス生成物を、得ることができる。
【0038】 実験データに基づくと、pHと抽出される鉛の量の差異を容易に理解すること
ができ、本発明の方法に最適なパラメータを選択することができる。これは、コ
ークスから鉛及び塩素の両方を選択的に分離するために、活用され得る。 同様の実験を、他の重金属及び/又は他のハロゲンで、最適なパラメータを決
定するために、行なうことができる。
【0039】 鉛溶解度に及ぼす温度の影響 鉛溶解度に及ぼす温度の影響を20、50及び80℃で調べ、図2に説明する
。20℃から80℃への温度増加により、抽出される鉛の量も15%増加する。
【0040】 一般的な方法の記載 図面にコークスからの塩素及び鉛の分離のための、可能な流れ図の1例を、図
3に説明する。流れ図は、コークスを粉砕するためのミル、コークスを水溶液(
酸性又は塩基性)と混合するための懸濁タンク、スラリーポンプ、及び、濾過装
置からなる。懸濁タンクは、攪拌並びにpH及び温度の測定のための装置を含有
している。図3に、抽出−濾過手工程の手順を説明する。可能な限り多くの化学
物質(水酸化ナトリウム、硝酸)及び水を再使用するために、洗浄水は、塩素及
び鉛の分離中にリサイクルされる。液−固比、温度、粉砕時間、pH、酸/塩基
のタイプ、及び、コークス中の塩素の含有量等のパラメータは、鉛の回収率に影
響を与えるということに注目すべきである。
【0041】 工程1:粉砕 塩素と鉛とに富むコークス(又は灰、スラグ)を、適切な大きさまで、5〜1
0分で粉砕する。これは、コークスの粒径を減少させるためになされるものであ
り、それによりコークスから塩素及び鉛を効率的に抽出できるようになる。
【0042】 工程2:コークスからの塩素の分離 水を、コークスに添加し、適する液−固比を得る。溶液から二酸化炭素を任意
に除去するために、硝酸又は塩酸を使用して、pHを4未満に設定する。その後
、30分間攪拌する間に、6Mの水酸化ナトリウムを使用して、pHを9.5ま
で上げる。このpHでは、鉛は不溶性である。塩素は、第3段階の濾過によって
コークスから除去され得る。
【0043】 工程3:コークスからの鉛の分離 塩素を含まず鉛に富むコークスを、適切な液−固比で、水の懸濁液に装填する
。pHを、0.1Mの硝酸を用いて、30分間攪拌中に、約1.0まで下げる。
このpHでは、鉛は、水性懸濁液中に溶解し得る。鉛は、第3段階の濾過を使用
して、コークスから分離し得る。
【0044】 工程4:鉛の精製 工程3の濾液に対して、塩基を添加し(水酸化ナトリウム)、pHを約9.5
まで上げる。濾液中の鉛は、固体の酸化鉛として沈殿する。酸化鉛を、溶液から
濾過して取り除く。鉛生成物は、最終的に加熱炉中で乾燥させることができる。
【0045】 工程5:塩素に富む塩の精製 塩素に富む溶液を、乾燥することによって濃縮する。塩素に富む塩が形成させ
られるが、この例においてそれは、CaCl2である。
【0046】 工程6:コークスの精製 工程1〜3において、コークスを、鉛及び塩素から精製された、細かい粒子の
生成物に転換させる。塩素及び鉛を含まないコークスは、最後に、過剰の水分を
除去するために乾燥させられ得る。
【0047】 装置: スラリーポンプ、懸濁タンク、濾過装置、攪拌機、ミル、pH測定器、温度測
定器。
【0048】 方法の詳細な説明 初めに、鉛と塩素の分離が起こり、純水を、全ての塩素及び鉛濾過工程におい
て使用する(表7参照)。濾液を収集し、第2及び第3の濾過からの濾液を、将
来の濾過工程で再使用されるためにリサイクルする(表8参照)。下記に記載さ
れる工程は、前の分離からの水を再使用することに基づいている。
【0049】 処理水のリサイクルを伴う、コークスからの鉛及び塩素の分離 工程1:粉砕 塩素と鉛とに富むコークス(又は灰、スラグ)を、適切な大きさまで、5〜1
0分で分解する。
【0050】 工程2:コークスからの塩素の分離 塩素の濾過1: 水を、塩素の濾過第2(1a)から取り、ミルに添加する。塩素及び鉛を多量
に含むコークスを、適切な液−固比(最低2:1)まで、水と混合し、10分間
混合する。混合物を、懸濁タンクに添加し、pHを3〜4に調節して、この系か
らCO2ガスを除去する。このCO2の除去は、どの塩素濾過段階で、任意に行な
われてもよい。次いで、水酸化ナトリウムを使用して、pHを9.5まで上げる
。混合物を30分間攪拌する。懸濁液を濾過する。濾液(1b)を、CaCl2 懸濁生成物として、この系から除去し、濾過後に得られるコークス(1c)を、
懸濁タンクにリサイクルする。
【0051】 塩素の濾過2: 第2の塩素の濾過において、第3の塩素の濾過(2a)からの水を、適する液
体−固体比で、コークス(1c)と共に懸濁タンクに添加する。pHを9.5に
調節し、混合物を30分間攪拌する。溶液を濾過し、濾液(2b)を、塩素濾過
第1にリサイクルする。コークス(2c)を、濾過後に、懸濁タンクにリサイク
ルする。
【0052】 塩素の濾過3: 第3の塩素の濾過において、純水(3a)を、適する液体−固体比で、コーク
ス(2c)と共に、懸濁タンクに添加する。pHを9.5に調節し、混合物を3
0分間攪拌する。溶液を濾過し、濾液(3b)を、塩素濾過第2にリサイクルす
る。塩素が少ないコークス(3c)を、更に鉛から精製するために、懸濁タンク
にリサイクルする。
【0053】 工程3:コークスからの鉛の分離 鉛の濾過1: 水を、鉛の濾過第2(4a)から取る。水を、適する液−固比で、懸濁タンク
中でコークス(3c)と混合する。硝酸を用いて、pHを1.0に調節して、鉛
を溶解させる。混合物を、適する温度下で、30分間攪拌する。溶液を濾過する
。濾液は、この系から除去される鉛生成物(4b)である。コークス(4c)を
、懸濁タンクにリサイクルする。
【0054】 鉛の濾過2: 水を、鉛の濾過第3(5a)から取り、適する液−固比で、懸濁タンク中でコ
ークス(4c)と混合する。pHを1.0に調節して、混合物を、適する温度下
で、30分間攪拌する。溶液を濾過し、濾液(5b)を、鉛の濾過第1にリサイ
クルする。コークス(5c)を、懸濁タンクにリサイクルする。
【0055】 鉛の濾過3: 純水(6a)を、懸濁タンクに添加し、適切な液−固比で、コークス(5c)
と混合する。pHを1.0に調節して、混合物を、適する温度下で、30分間攪
拌する。溶液を濾過し、濾液(6b)を、鉛の濾過第2にリサイクルする。コー
クス生成物(6c)を、ここで鉛及び塩素から分離する。
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】 工程4〜6は、前記される通りに行う。 処理水のリサイクルを行わない、コークスからの鉛及び塩素の連続分離 望む場合には、洗浄水を、塩素及び鉛の分離工程内にリサイクルする必要はな
い。それ故に、純水が、全工程で使用され得る。これにより、化学物質、水、及
び、廃液の使用が増加するであろう。表7による分離が、生じるであろうが、濾
過工程の間に濾液のリサイクルは行わない。
【0059】 本発明の方法を適用して得られる一般的な結果 結果: 1) 50〜60重量%の鉛含有量を有する鉛濃縮物、それは更にラフィネート
し得る。 2) 鉛が100ppm未満の塩素生成物(塩) 3) 鉛0.4重量%未満、塩素0.5重量%未満のコークス
【0060】 コークスからの塩素の分離の結果 図4は、コークス中の初期塩素量の1〜2重量%が、鉛生成物中に失われ、非
常に少ない留分がコークス中に失われる(初期塩素量の0.5重量%未満)こと
を説明する。 図5は、塩素の98重量%以上が、コークスからCaCl2生成物に抽出され ることを説明する。
【0061】 コークスからの鉛の分離の結果 この処理を出ていく、鉛の全量の僅か5〜8重量%が、コークスに配分させら
れる(図6参照)。これは、コークス中の僅か0.4重量%の鉛に相当する。鉛
の非常に少ない留分が鉛濾液中及びCaCl2生成物中に失われる。この処理を 出て行く、鉛の95〜98重量%が、鉛生成物に配分させられる。
【0062】 図7に、沈殿した鉛の量が、コークス中の初期の量重量%として、説明されて
いる。コークス中の初期鉛量の約95%が、鉛生成物に沈殿させられる。これは
、鉛の高い回収率を示す。 鉛生成物の純度は、図8によると、50〜60%である。 コークス生成物中の鉛及び塩素の濃度が、図9に説明されている。コークスは
、約0.4重量%の鉛及び0.5重量%の塩素からなる。
【0063】 例1〜4 この方法はまた、塩化カルシウム及び鉛を、抽出−濾過手順で、コークスから
除去する、下流の方法によっても行うことができる(図10〜17参照)。可能
な限り多くの塩素及び鉛をコークスから除去するのを確実にするために、抽出及
び濾過は、幾つかの工程で繰り返される。下流の濾過手順における重要なパラメ
ータは、:抽出温度、液−固比、pH及び粉砕時間である。例1〜4(実験50
1、602、606及び608)におけるこれらのパラメータの値を、表9に説
明する。
【0064】
【表9】
【0065】 それぞれの実験での、物質収支及び生成物分布を、図10〜16に説明する。
実験501及び602は、全ての工程において脱イオン水を用いる、抽出−濾過
手順を用いて行なった。実験606及び608において、各工程間の水性の濾液
のリサイクルを、使用した。それ故に、これらの実験は、別々に記載される。実
験606及び608のリサイクル方法の詳細な説明を、図17に与える。
【0066】 例1(実験501) 例2(実験602) 処理水のリサイクルを行わない、コークスからの鉛及び塩素の分離(図10〜 13参照) 工程1:粉砕及びコークス懸濁液の形成 反応器からのコークスを、10分間、ミル中で、脱イオン水(400ml)と
混合する。
【0067】 工程2:コークスからの塩素の分離 液/固比を、脱イオン水を使用して、6:1に設定する。塩素の抽出を20℃
で始め、水酸化ナトリウムを用いてpHを9.5まで上げる。この溶液を30分
間攪拌する。pH9.5付近で、溶液中の鉛の溶解性が、最低である。され故に
、濾過によってコークスから選択的に塩素を除去し得る。濾液は、塩化カルシウ
ムの水性懸濁液である。
【0068】 工程3:コークスから鉛の分離 塩素非含有コークスを、液−固比6:1まで、水と混合する。pHを、硝酸を
用いて、1.0まで下げて、可能な限り多くの鉛を溶液中に溶解させる。温度を
、50℃(実験602においては20℃)に設定する。再度、混合物を30分間
攪拌する。混合物を全て2回濾過する。第1の鉛の抽出からの濾液は、更なる処
理に送られる、鉛を多量に含む生成物である。
【0069】 工程4:鉛の精製 工程3の鉛に富む濾液に対して、鉛を沈殿させるために、水酸化ナトリウムを
、pH9.5になるまで添加する(20℃で)。沈殿させられた鉛を、濾過する
と、濾過ケーキは、鉛生成物である。
【0070】 工程5:塩素に富む塩の精製 塩素に富む溶液を、乾燥することによって濃縮し、塩化カルシウムの塩を形成
させる。
【0071】 工程6:コークスの精製 コークスを、濾過後に乾燥させ、塩素及び鉛を含まないコークスを示す。
【0072】 例3(実験606) 例4(実験608) 処理水のリサイクルを行う、コークスからの鉛及び塩素の分離(図14〜17 参照) 塩素及び鉛を、コークスから連続的に分離し、水性の濾液をその処理中にリサ
イクルして(図14〜17参照)、逆流抽出法を行うことによって、水、硝酸、
及び、水酸化ナトリウムの消費を減らす。下流の分離手順を、多段階の抽出−濾
過手順におけると同様に行う(表10参照)。
【0073】
【表10】
【0074】 初めに、鉛と塩素の分離が起こり、純水を、全ての塩素及び鉛の濾過工程で使
用する。濾液を収集し、第2及び第3の濾過からの濾液を、将来の濾過工程で再
使用されるためにリサイクルする。下記(及び表10)に記載される工程は、前
の分離からの水を逆流抽出法で使用することに基づいている。任意に、pHを酸
を用いて下げて、二酸化炭素ガスの形体で、溶液から過剰の炭酸塩を除去する。
【0075】 工程1:粉砕及びコークス懸濁液の形成 反応器からのコークスを、10分間、ミル中で、水と混合する。
【0076】 工程2:過剰の炭酸塩の分離 pHを酸を用いて3.0まで下げて、懸濁液から、二酸化炭素ガスの形体で、
溶液から過剰の炭酸塩を除去する。この工程は、塩素のいかなる濾過工程の後に
、任意に行なわれてもよい。
【0077】 工程3:コークスから塩素の分離 塩素の濾過1: リサイクルされた水(1a)(表1を参照)を、適切な液−固比(2:1)ま
で、適切な温度下で(20℃又は30℃)、コークスと混合する。水酸化ナトリ
ウムを用いて、pHを9.5まで上げる。混合物を30分間攪拌する。懸濁液を
濾過する。濾液(1b)を、塩化カルシウム生成物として、この系から除去し、
濾過後に得られるコークス(1c)を、懸濁タンクにリサイクルする。
【0078】 塩素の濾過2: 第2の塩素の濾過において、水(2a)を、適切な液−固比で、コークス(1
c)と共に懸濁タンクに添加する。pHを9.5に調節し、混合物を30分間攪
拌する。溶液を濾過し、濾液(2b)を、塩素濾過第1(1a=2b)にリサイ
クルする。コークス(2c)を、濾過後に、懸濁タンクにリサイクルする。
【0079】 塩素の濾過3: 第3の塩素の濾過において、純水(3a)を、適切な液−固比で、コークス(
2c)と共に、懸濁タンクに添加する。pHを9.5に調節し、混合物を30分
間攪拌する。溶液を濾過し、濾液(3b)を、塩素濾過第2(2a=3b)にリ
サイクルする。塩素が少ないコークス(3c)を、鉛の分離のために、懸濁タン
クにリサイクルする。
【0080】 工程4:コークスからの鉛の分離 鉛の濾過1: 水(4a)を、適切な液−固比(2:1又は4:1)で、懸濁タンク中でコー
クス(3c)と混合する。温度を20℃に設定した。硝酸を用いて、pHを1.
0に調節して、鉛を溶解させる。混合物を、適する温度下で、30分間攪拌する
。懸濁液を濾過する。濾液は、この系から除去される鉛生成物(4b)である。
コークス(4c)を、懸濁タンクにリサイクルする。
【0081】 鉛の濾過2: 水(5a)を、適切な液−固比で、懸濁タンク中でコークス(4c)と混合す
る。酸を用いて、pHを1.0に調節して、混合物を、適切な温度下で、30分
間攪拌する。懸濁液を濾過し、濾液(5b)を、鉛の濾過第1(4a=5b)に
リサイクルする。コークス(5c)を、懸濁タンクにリサイクルする。
【0082】 鉛の濾過3: 純水(6a)を、懸濁タンクに添加し、適切な液−固比で、コークス(5c)
と混合する。酸を用いてpHを1.0に調節して、混合物を、適切な温度下で、
30分間攪拌する。懸濁液を濾過し、濾液(6b)を、鉛の濾過第2(5a=6
b)にリサイクルする。コークス生成物(6c)を、ここで鉛及び塩素から分離
する。
【0083】 工程5:鉛の精製 上記の例1及び2に記載される、工程4の記載参照。
【0084】 工程6:コークス及び塩化カルシウム生成物の精製 上記の例1及び2に記載される、工程5及び6の記載を参照。 3種の主要生成物は、1)鉛及び塩素を含まないコークス、2)塩化カルシウ
ム、及び3)鉛生成物である。 供給原料流れのコークス量と、生成物の分布(供給原料の全コークス中の生成
物の重量%)とに換算して記載した諸例のデータを表11に与える。
【0085】
【表11】
【0086】 本発明によると、かくして ・ PVCリサイクル過程からの、塩素と鉛に富むコークス ・ 焼却からの、塩素と鉛に富む残査又は灰/スラグ のような塩素に富む廃棄物から、重金属及びハロゲン(特に、鉛及び塩素)を抽
出するための一つの手順(methodlogy)が開発された。
【0087】 本発明は、コークス、灰、及び/又はスラグから、鉛、塩素等の重金属及びハ
ロゲンを分離するための新規技術を説明する。新規技術は、pHによる鉛の溶解
度の差異を活用して、コークスから鉛及び塩素を分離する。この研究は、粉砕、
pH、温度、液−固比、及び粉砕が、水性懸濁液中における鉛の溶解度に顕著な
影響を及ぼすことを説明する。コークス生成物は、0.4重量%未満の鉛含有量
で、0.5重量%未満の塩素含有量を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 異なるパラメータの関数として、鉛の抽出を説明する。
【図2】 鉛の溶解度に及ぼす温度の影響を説明する。
【図3】 本発明の好ましい方法の流れ図である。
【図4】 処理を出ていく生成物中の塩素の分布を説明する。
【図5】 コークスから抽出された塩素の量を説明する。
【図6】 処理を出ていく鉛の分布を説明する。
【図7】 初期量のうちの沈殿された鉛(重量%)を説明する。
【図8】 鉛生成物の純度を説明する。
【図9】 処理されたコークス生成物中の鉛及び塩素の量を説明する。
【図10】 例1(実験501)の、物質収支の流れ図である。
【図11】 例1(実験501)の、生成物分布の流れ図である。
【図12】 例2(実験602)の、物質収支の流れ図である。
【図13】 例2(実験602)の、生成物分布の流れ図である。
【図14】 例3(実験606)の、物質収支の流れ図である。
【図15】 例3(実験606)の、生成物分布の流れ図である。
【図16】 例4(実験608)の、物質収支の流れ図である。
【図17】 例4(実験608)の、生成物分布の流れ図である。
【図18】 PVCケーブル/(建物)廃棄物を処理する、本発明の好ましい実施態様を説
明する流れ図である。
【図19】 図18に説明する実施態様の、物質の流れ図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年9月23日(1999.9.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 本発明の方法は、重金属とハロゲンとの混合物を含有する好ましくない廃棄物
又は残渣から、これら重金属及びハロゲンを分離する方法であって、 (a) 廃棄物を任意に粉砕し、 (b) 任意に粉砕した物質から二酸化炭素を任意に除去し、 (c) 任意に粉砕し任意に二酸化炭素を除去した物質から、ハロゲンを選択的に
抽出するか又は洗い出す、 諸工程を含む、上記分離方法である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 繰り返し工程(i')及び(ii')はそれぞれ、純水又は先の諸工程からリサイクル された洗浄液と、最後の洗浄工程中の水とを使用し、必要に応じて何回も、繰り
返し工程(i)及び(ii)を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 工程(c)及び工程(d)では、0〜200℃の温度を使用することが可能である。
一層高い温度では、しばしば一層速い処理を与えるであろうが、一層コスト高と
なる。従って、工程(i)及び(i')は通常、室温で行う。工程(ii)及び(ii')は通常
、20〜100℃で行う。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 工程(ii)及び(ii')で抽出した金属は好ましくは、高いpHで沈降させるが、 他のやり方(例えば、溶液の電気分解)によって、その金属を回収することも可能
である。 大気圧又は一層高い圧力を使用することができる。 本発明は、添付図面を参照して更に説明する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月17日(1999.12.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 これら既知方法はいずれも、簡単で経済的な方法によって焼却廃棄物を分離し
、純物質及び/又は問題なく自然界に廃棄し得る物質に変えるものではない。 これら諸問題は本発明によって解決される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 本発明は、コークス、灰、フライアッシュ、スラグ等の焼却廃棄物から重金属
及びハロゲンを分離するための新規技術を提案する。水に対する金属の溶解度に
及ぼすpHの影響を利用することによって、廃棄物から金属類及びハロゲン類を
選択的に抽出することができる。分離の順序(シーケンス,sequence)は、抽出
と濾過の複数段階を含む。廃棄物(例えば、PVCリサイクル(再利用)過程か らのコークス)を処理することによって、コークスから鉛を分離して、鉛純度5 0〜60%の鉛生成物にすることができる。その鉛生成物は更に濃縮し得る。塩
素は分離して、100ppm未満の鉛含量を有する塩にすることができる。コー
クス生成物は最終的にラフィネートによって(raffinated)、初期塩素含量の9
8%以上、初期鉛含量の90%以上のものになった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 本発明の方法は、分離技術としての濾過及び沈殿を使用することに加えて、幾
つかの既知方法を使用して、酸性水溶液(硝酸)中で抽出することによって、(
鉛等の)重金属を分離することをも含む。本発明の方法は、新規な特徴として、
pHの変化を使用して、コークスから鉛及び塩素を溶解し沈降させ、次いで分離
する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 本発明の方法は、重金属とハロゲンとの混合物を含有する焼却廃棄物から、こ
れら重金属及びハロゲンを分離する方法である。本発明の方法は、請求項1に規
定する。 廃棄物は任意に粉砕し、次いで 任意に粉砕した物質から二酸化炭素を任意に除去する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 工程(i)及び(i')における塩基のpHは、Al2OH3、アルカリ金属の水酸化 物、アルカリ土類金属の水酸化物、又はそれらの混合物のような塩基を使用する
ことによって達成される。使用可能な塩基の例は、特にNaOH、CaOH2、 KOH、MgOH2である。CaOH2は、化学肥料として融雪塩として有用な最
終生成物、或いは他のやり方で工業的に有用な最終生成物を導くので、CaOH 2 が好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 工程(ii)及び(ii')の酸性のpHは、酸を使用することによって達成される。 酸は、HCl、HNO3及び酢酸からなる群から選択され得る。HClが好まし い。例えばPCT/DK9600117号明細書に従って、PVCリサイクル過
程からのコークスを処理するために、CaOH2及びHClを使用することによ って、廃棄物を全体的に再使用可能な物質に変換することが可能である。鉛は、
コークスから分離して、鉛純度50〜60%の鉛生成物にすることができる。そ
の鉛生成物は非常に高濃度であるので、その鉛生成物から鉛を経済的に回収する
ことが実現可能である。塩素は、CaCl2として鉛含有量 100ppm未満で
分離される。これによって、自然界を汚染することなくこの物質を使用するのが
可能となる。コークス生成物はラフィネートされ(raffinated)、最終的に初期
塩素含有量の98%以上で、初期鉛含有量の90%以上にされる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 工程(i)及び(i')は、pH7〜11、好ましくはpH9〜10で行うことがで きる。 工程(ii)及び(ii')は、好ましくはpH1〜2で行うことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 本発明で、液-固比が重要であることを示した。工程(i)及び(i')並びに工程(i
i)及び(ii')の両方において、0.5:1〜50:1の比を使用することが可能 である。工程(i)及び(i')では、1.5:1〜3:1の比を使用するのが、また 工程(ii)及び(ii')では、3:1〜5:1の比を使用するのが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 工程(i)及び(i')並びに工程(ii)及び(ii')では、0〜200℃の温度を使用す
ることが可能である。一層高い温度では、しばしば一層速い処理を与えるであろ
うが、一層コスト高となる。従って、工程(i)及び(i')は通常、室温で行う。工 程(ii)及び(ii')は通常、20〜100℃で行う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2E191 BA02 BA11 BA12 BB00 BC01 BD11 4D004 AA36 AA43 AA46 AB03 AB05 AB06 AB08 CA04 CA12 CA15 CA34 CA35 CA40 CA41 CA42 CB45 CC03 CC11 CC12 DA03 DA06 DA10 DA20 4D056 AB01 AB05 AB06 AB08 AB20 AC21 AC22 BA01 CA14 CA17 CA18 CA20 CA27 CA39 DA01 DA05

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属とハロゲンとの混合物を含有する好ましくない廃棄物
    又は残査から該重金属及びハロゲンを分離する方法であって、 (a) 廃棄物を任意に粉砕し、 (b) ハロゲン抽出工程(c)のいずれかにおいて、任意に粉砕した物質から任意 に二酸化炭素を除去し、 (c) 任意に粉砕し任意に二酸化炭素を除去した物質から、ハロゲンを、選択的
    に抽出するか又は洗い出して、重金属を含有する本質的にハロゲンを含まない廃
    棄物(A)と、ハロゲンを含有する液体(B)とを与え、 (d) 該物質を、低pHで、工程(c)の廃棄物(A)から、選択的に抽出するか 又は洗い出して、重金属及びハロゲンを本質的に含まない廃棄物を提供し、 (e) 工程(c)及び工程(d)を、任意に繰り返し、次いで (f) 工程(d)からの抽出された金属を任意に沈降させる、 諸工程を特徴とする、上記分離方法。
  2. 【請求項2】 工程(c)を数回繰り返し、しかも工程(d)を数回繰り返す、請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程(c)は、工程(d)の抽出条件を使用して、工程(d)と同時 に行う、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(c)のpHは、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属 の水酸化物、又はそれらの混合物から成る群から選択される塩基を用いて調節す
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 塩基がNaOHである、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 塩基がCaOH2である、請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(d)のpHは、HCl、HNO3及び酢酸から成る群から
    選択される酸を用いて調節する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 酸がHClである、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 酸がHNO3である、請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 金属は、鉛、銅、亜鉛、カドミウム、クロム、スズ、マン
    ガン、ニッケル及びそれらの混合物からなる群から選択する、請求項1〜9のい
    ずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 金属が鉛である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 金属が銅である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 ハロゲンは、塩素、フッ素及び臭素から成る群から選択す
    る、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ハロゲンが塩素である、請求項3記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程(c)はpH7〜13で行う、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程(c)はpH9〜10で行う、請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 工程(d)はpH0〜4で行う、請求項11記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(d)はpH1〜2で行う、請求項11記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程(c)の液−固比が0.5:1〜50:1である、請求 項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 工程(c)の液−固比が1.5:1〜3:1である、請求項 19記載の方法。
  21. 【請求項21】 工程(d)の液−固比が0.5:1〜50:1である、請求 項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 工程(d)の液−固比が3:1〜5:1である、請求項1〜 21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 工程(c)は0〜200℃の温度によって行う、請求項1〜 22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 工程(c)は室温で行う、請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 工程(d)は20〜100℃の温度で行う、請求項1〜24 のいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 工程(d)で抽出した金属は、高いpHで沈降させる、請求 項1〜25のいずれか1項に記載の方法。
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