JP2001523960A - ストレプトコッカス・ニゥモニエからのヒト補体c3分解性プロテイナーゼ - Google Patents

ストレプトコッカス・ニゥモニエからのヒト補体c3分解性プロテイナーゼ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumoniae)により発現されたヒト補体C3分解性プロテイナーゼの1ファミリーの同定および使用に関する。このプロテイナーゼは10%のポリアクリルアミドゲル上で測定して約24kDa〜約34kDaの分子量を有する。本発明の好ましいプロテイナーゼは配列番号:2のアミノ酸配列を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 ストレプトコッカス・ニゥモニエからのヒト補体C3分解性プロテイナーゼ 発明の分野 本発明はストレプトコッカス・ニゥモニエ(Streptococcus p neumoniae )に関し、特に本発明はヒト補体タンパク質C3を分解する ことができるストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumoniae)の タンパク質の同定に関する。 発明の背景 この出願は仮出願No.60/044,316(出願日:1997年4月24 日、発明の名称「Streptococcus pneumoniaeからのヒ ト補体C3分解性プロテイナーゼ」)の利益を請求する。 細菌ストレプトコッカス・ニゥモニエ(Streptococcus pne umoniae )(S.pneumoniae)(以後、Streptococ cus pneumoniae)による呼吸器の感染は、毎年推定して500, 000の肺炎の症例および47,0000人の死に導く。菌血性肺炎球菌の感染 の最高の危険性にある人は、2歳以下の乳児および中年すぎの人である。これら の個体群において、ストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumonia e)(以後、S.pneumoniae)は細菌性肺炎および腹膜炎の主要な原 因である。そのうえ、S.pneumoniaeはすべての年齢の子供における 耳の感染の主要な細菌の原 因である。子供および中年すぎの人の双方は、細菌のコロニー化後、局所的また は全身的感染後、または精製された多糖を使用するワクチン接種後、肺炎球菌の 莢膜多糖に対する保護的抗体の合成を欠如する。S.pneumoniaeは、 HIV感染を有する成人および子供の双方における侵入性細菌の呼吸器疾患の主 要な原因であり、そしてこれらの患者において血行性感染を生成する(Conn or、et al.、Current Topics in AIDS 198 7;1:185−209およびJanoff、et al.、Ann.Inte rn.Med.1992;117(4):314−324)。 重度の感染のための最大の危険を示す個体は、現在の莢膜多糖のワクチンに対 して抗体を作ることができない。その結果、現在臨床的実験において4つの複合 ワクチンが存在する。複合ワクチンは、抗体の応答を増強することを試みてタン パク質の担体またはアジュバントに結合された肺炎球菌の莢膜多糖から成る。し かしながら、現在、臨床的実験において複合ワクチンを使用するとき、他の潜在 的問題が存在する。例えば、米国において最も優勢な肺炎球菌の血清型は、イス ラエル、西ヨーロッパ、またはスカンジナビアのような場所において最も普通の 血清型と異なる。したがって、1つの地理的場所において有効であるワクチンは 他の場所において有効でないことがある。現在入手可能な莢膜多糖の変換を変性 するか、あるいは地理的血清型の変動性に適合させるための莢膜ワクチンのため のタンパク質複合体を開発するための潜在的必要性は、禁止的な財政上の問題お よび技術的な複雑化した問題を伴う。したがって、種々のビルレント血清型の中 に世界的に保存される、免疫原性、表面暴露したタンパク質についての探索は、 肺炎球菌の感染の予防および広く保護的な肺炎球菌のワクチンの処方に対して非 常に重要であ る。そのうえ、世界的な基準のペニシリンおよびセファロスポリンに耐性肺炎球 菌の出現は、有効なワクチンの必要性を危急なものとする(Baquero e t al.、J.Antimicrob.Chemother.1991;28 S;31−8)。 肺炎球菌の莢膜多糖に対する複合化のために、あるいはS.pneumoni aeに対する免疫性を刺激する単一の免疫原として、いくつかの肺炎球菌のタン パク質が提案されてきている。気道の上皮細胞へのS.pneumoniaeの 付着に関係することが報告されている表面タンパク質は、PasA、PspC/ CBP112、およびIgAlプロテイナーゼを包含する(Sampson e t al.、Infec.Immun.1994;62:319−324、Sh effield et al.、Microb.Pathogen.1992; 261−9、およびWani、et al.、Infec.Immun.199 6;64:3967−3974)。これらの付着に対する抗体は、呼吸器の上皮 細胞に対する肺炎球菌の結合を阻害し、これによりコロニー化を減少させること ができる。他の細胞質ゾルの肺炎球菌のタンパク質、例えば、ニューモリジン、 オートリジン、ニューラミダーゼ、またはヒアルロニダーゼはワクチン抗原とし て提案される。なぜなら、抗体はS.pneumoniaeで感染した患者にお けるこれらのタンパク質の毒性作用を潜在的にブロックすることができるからで ある。しかしながら、これらのタンパク質は典型的にはS.pneumonia eの表面上に位置せず、むしろ細胞が溶解し、死ぬとき、それらは細菌から分泌 または解放される(Lee et al.、Vaccine 1994;12: 878−8およびBerry et al.、Infec.Immun.199 4;62:1101−1108)。免疫原として、これらの細胞質ゾルのタンパ ク質を使用す ると、S.pneumoniaeの感染の後期の結果を改善し、これらのタンパ ク質に対する抗体は肺炎球菌の死亡を促進しないか、あるいは初期のまたは引き 続く肺炎球菌のコロニー化を防止しないであろう。 肺炎球菌のワクチンとして試験されているプロトタイプの表面タンパク質は、 肺炎球菌の表面タンパク質A(PspA)である。PspAは約70〜140k Daの異質タンパク質である。PspAの構造は、アミノ末端にアルファらせん 、次いでプロリンに富んだ配列を含み、カルボキシ末端における1系列の11の コリン結合反復において終止する。その構造に関する多数の情報は入手可能であ るが、PspAは種々の肺炎球菌の血清型の中に構造的に保存されず、そしてそ の機能は完全に未知である(Yother et al.、J.Bacteri ol.1992;174:601−9およびYother、J.Bacteri ol.1994;176:2976−2985)。研究により、動物におけるP spAの免疫原性が確証された(McDaniel et al.、Micro b.Pathogen.1994;17:323−337)。PspAの免疫原 性にかかわらず、4つの構造的グループ(またはクレード)の中のその存在、お よびその特性決定されていない機能は、ワクチン抗原として使用すべきその能力 を複雑化する。 型特異的多糖莢膜に対して保護的抗体を作ることができない患者において、補 体の第2成分、C3、およびオールタネイト補体の経路のアソシエートしたタン パク質は、S.pneumoniaeの感染の宿主の防御の第1系統を構成する 。補体タンパク質はS.pneumoniaeの剛性細胞壁を貫通することがで きないので、肺炎球菌の表面上のオプソニンのC3bの沈着は肺炎球菌のクリア ランスの主要なメディエイターである。C3のオプソニン活性フラ グメントである、C3bの共有結合が食細胞の認識および摂取を開始するとき、 肺炎球菌と血漿C3との相互作用は肺炎球菌の菌血症の間に起こることが知られ ている(Johnson et al.、J.Exp.Med.1969;12 9:1275−1290、Hasin HE、J.Immunol.1972; 109:26−31およびHostetter et al.、J.Infec .Dis.1984;150:653−61)。C3bは肺炎球菌の莢膜上に、 ならびに細胞壁上に沈着する。S.pneumoniaeの感染を抑制する方法 はかなり無効である。S.pneumoniaeのオプソニン化を増強する方法 は、この微生物により誘導される疾患の過程を改善することができる。現在、S .pneumoniaeの感染を制限する方法および療法が強く要求されている 。 発明の要約 本発明は、S.pneumoniaeにより発現されたヒト補体C3分解性プ ロテイナーゼの1ファミリーの同定および使用に関する。このタンパク質は10 %のポリアクリルアミドゲル上で測定して約24kDa〜約34kDaの分子量 を有する。本発明は、S.pneumoniaeの異なるC3分解性株から単離 可能な多数のタンパク質を包含する。 本発明の1つの面において、本発明は、配列番号:2の少なくとも80%の同 一性を含みかつヒト補体タンパク質C3を分解することができる単離されたタン パク質に関する。好ましい態様において、このタンパク質はS.pneumon iaeから単離されるか、あるいはタンパク質は組換えタンパク質である。好ま しくは、タンパク質はヒト補体タンパク質C3に結合する。好ましい態様におい て、タンパク質は10%のポリアクリルアミドゲル上で測定して約2kDa〜約 34kDaの分子量を有する。本発明の好ましいタンパク質は、配列番号:2を 含む単離されたタンパク質である。 本発明は、また、本発明のC3分解性プロテイナーゼからのペプチド、好まし くは配列番号:2の少なくとも80%の同一性を含みかつヒト補体タンパク質C 3を分解することができる単離されたタンパク質からの少なくとも15の順次の アミノ酸からなるペプチド、より好ましくは配列番号:2からの少なくとも15 の順次のアミノ酸からなるペプチドに関する。 タンパク質が組換えタンパク質である、請求項9に記載のタンパク質。本発明 の他の面において、本発明は配列番号:2からの少なくとも15の順次のアミノ 酸からなるペプチドに関する。 本発明のタンパク質は配列番号:2からなることができ、好ましくは10%の ポリアクリルアミドゲル上で測定して約24kDa〜約34kDaの分子量を有 する。また、好ましくは、タンパク質はヒト補体タンパク質C3を分解する。本 発明の好ましいペプチドまたはポリペプチドは、配列番号:2のアミノ酸1〜5 0からなるタンパク質、および第1A図の核酸1246〜1863からなる核酸 フラグメントを包含する。 本発明の他の面において、本発明は、ヒト補体タンパク質C3を分解するタン パク質に関し、ここでタンパク質をコードする核酸は6×SSC、5×Denh ardt、0.5%のSDS、および100μg/mlのフラグメント化、変性 されたサケ精子DNAのハイブリダイゼーション条件下に配列番号:1にハイブ リダイゼーションし、ここで前記サケ精子DNAは65℃において一夜ハイブリ ダイゼーションさせ、2×SSC、0.1%のSDS中で室温において約10分 間1回洗浄し、次いで65℃において約15分間1回 洗浄し、次いで0.2×SSC、0.1%のSDS中で室温において少なくとも 3〜5分間少なくとも1回洗浄されている。 本発明は、また、有効量の免疫系刺激ペプチドまたはポリペプチドを含んでな り、前記ペプチドまたはポリペプチドは配列番号:2と少なくとも80%の同一 性を含みかつヒト補体タンパク質C3を分解することができるタンパク質からの 少なくとも15アミノ酸からなる、免疫系刺激組成物に関する。 好ましくは、タンパク質はS.pneumoniaeから単離可能である。1 つの態様において、免疫系刺激組成物は、S.pneumoniaeからの少な くとも1つの免疫刺激ペプチド、ポリペプチドまたはタンパク質をさらに含む。 本発明は、さらに、配列番号:2と少なくとも80%の同一性を含みかつヒト 補体タンパク質C3を分解することができるタンパク質に特異的に結合すること ができる抗体に関する。1つの態様において、抗体はモノクローナル抗体であり 、そして他の態様において、抗体はポリクローナル抗体である。他の態様におい て、抗体は抗体のフラグメントである。抗体または抗体のフラグメントは、マウ ス、ラット、ヒト、またはウサギから得ることができる。 本発明は、また、6×SSC、5×Denhardt、0.5%のSDS、お よび100μg/mlのフラグメント化、変性されたサケ精子DNAのハイブリ ダイゼーション条件下に配列番号:1にハイブリダイゼーションすることができ る核酸フラグメントに関し、ここで前記サケ精子DNAは65℃において一夜ハ イブリダイゼーションさせ、2×SSC、0.1%のSDS中で室温において約 10分間1回洗浄し、次いで65℃において約15分間1回洗浄し、次いで0. 2×SSC、0.1%のSDS中で室温において少なくとも3〜5分間少なくと も1回洗浄されている。1つの態様にお いて、核酸フラグメントはS.pneumoniaeのゲノムから単離され、そ して他の態様において、核酸フラグメントはタンパク質の少なくとも一部分をコ ードする。1つの態様において、タンパク質はヒト補体C3を分解し、そして他 の態様において、核酸フラグメントはヒト補体C3を分解しないタンパク質をコ ードする。 他の態様において、核酸フラグメントは核酸ベクターの中に存在し、そしてベ クターはタンパク質の少なくとも一部分を産生することができる発現ベクターで あることができる。また、核酸フラグメントを含有する細胞は本発明の範囲内に 入る。1つの態様において、細胞は細菌または真核細胞である。 本発明は、核酸配列 gctcccagtatgcgtactcgtaaggtagagggaaga aaaaaactagctag からなる単離された核酸フラグメントに関する。 本発明の他の面において、本発明は、工程: 治療的に有効量のタンパク質の少なくとも一部分を動物に投与し、ここで前記 タンパク質をコードする核酸は6×SSC、5×Denhardt、0.5%の SDS、および100μg/mlのフラグメント化、変性されたサケ精子DNA のハイブリダイゼーション条件下に配列番号:1にハイブリダイゼーションし、 前記サケ精子DNAは65℃において一夜ハイブリダイゼーションさせ、2×S SC、0.1%のSDS中で室温において約10分間1回洗浄し、次いで65℃ において約15分間1回洗浄し、次いで0.2×SSC、0.1%のSDS中で 室温において少なくとも3〜5分間少なくとも1回洗浄されており;そして 前記タンパク質に対する免疫応答を得る; を含む、動物におけるS.pneumoniaeに対する免疫応答 を生成する方法に関する。1つの態様において、免疫応答はB細胞の応答であり 、そして他の態様において、免疫応答はT細胞の応答である。好ましい態様にお いて、組成物はワクチン組成物である。好ましくは、タンパク質の少なくとも一 部分は少なくとも15アミノ酸の長さであり、また、好ましくは、組成物はS. pneumoniaeからの少なくとも1つの他のタンパク質をさらに含む。1 つの態様において、タンパク質は配列番号:2の少なくとも15アミノ酸からな る。 本発明のそれ以上の態様において、本発明は、挿入突然変異を含む細菌に関し 、ここで挿入突然変異はヒト補体C3を分解することができるタンパク質をコー ドする遺伝子の中に存在する。1つの態様において、細菌は挿入重複突然変異を 含む。 さらに、本発明は、ヒト補体C3に結合しかつ分解することができるS.pn eumoniaeからの約24kDa〜約34kDaの単離されたタンパク質に 関し、そして工程: 配列番号:2に対して少なくとも80%のアミノ酸配列の同一性をもつタンパ ク質に結合することができる抗体とStreptococcus pneumo niaeの細菌を接触させる、 からなるStreptococcus pneumoniae仲介C3分解を阻 害する方法に関する。本発明は、さらに、配列番号:1の核酸配列からなる単離 された核酸フラグメント、および配列番号:1からなる二本鎖DNA配列により 転写されたRNAフラグメントに関する。 図面の簡単な説明 第1A図は遺伝子配列を提供し、そして第1B図は本発明のC3分解性プロテ イナーゼのアミノ酸配列を提供する。 第2図は、本発明による挿入重複突然変異の線図である。 第3図は、本発明の挿入重複突然変異からのインサートの制限分析の線図であ る。 好ましい態様の詳細な説明 本発明は、10%のSDS−PAGEゲルル上で抗体28kDa(±5kDa )の分子量(配列番号:1に基づいて約27.5kDaの正確な大きさ)を有す るC3分解性プロテイナーゼの同定および単離にに関し、そしてC3分解性プロ テイナーゼをコードする核酸に関する。このタンパク質は、本来、C3を含浸さ せたSDS−PAGEゲル上の肺炎球菌ライゼイトの電気泳動により同定された 。いくつかの血清型からの肺炎球菌の指数的に増殖する培養物は、規定されたC 3切断フラグメントを生成しないで、まずβ鎖を分解し、次いでα鎖を分解する ことができることが観察された(Angel、et al.、J.Infec. Dis.170:600−608、1994)。この切断を含まない分解のパタ ーンは、他の微生物の産物、例えば、シュードモナス・エルジノーサ(Pseu domonas aeruginosa)のエラスターゼ部分およびエンタメバ ・ヒストリチカ(Entamoeba histolytica)のシステイン プロテイナーゼと実質的に異なる。本発明によるC3分解性プロテイナーゼをコ ードする遺伝子配列(配列番号:1)は第1A図に提供されており、そしてタン パク質のアミノ酸配列(配列番号:2)は第1B図に提供されている。 用語「分解」は、本明細書において、タンパク質をアミノ酸、ペプチドおよび /またはポリペプチドのフラグメントに切断することができる酵素を言及するた めに使用する。本発明のタンパク質は、ポリアクリルアミドゲル上で観察して、 特定の切断フラグメントを 生成しないで、C3を分解する。 野生型S.pneumoniaeに比較してC3分解活性が増加したクローン を同定することによって、約29kDaのC3分解性プロテイナーゼは挿入的に 中断された肺炎球菌の遺伝子のライブラリーから単離された。C3について本発 明のC3分解性プロテイナーゼの少なくともいくつかの好ましさは、例えば、C 3分解性プロテイナーゼが他のタンパク質、例えば、アルブミンを大きい程度に 分解しないことである。挿入重複突然変異誘発を実施し、そして増加したC3分 解活性をもつクローンを同定する、典型的な方法は実施例1に記載されている。 C3分解性プロテイナーゼをコードする遺伝子は4つのオープンリーディング フレームを含む領域内に含有され、そして相同的組換えによる第3オープンリー ディングフレームの中断はC3分解を高度に損なった。ORF3は約726ヌク レオチドを含み、そして翻訳されたタンパク質の配列は、遺伝子バンク(Gen Bank)またはスイスプロット(SwissProt)のデータベースに登録 されたタンパク質と実質的な相同性を共有しない。 本発明のC3分解性プロテイナーゼをコードする全長の遺伝子を、大腸菌(E .coli)中の発現のために遺伝子の発現ベクターの中に挿入した。実施例に 記載するように、組換えC3分解性プロテイナーゼを単離した。当業者は認識す るように、特定の遺伝子配列、例えば、第1図において提供されている配列が与 えられると、遺伝子の発現に使用できる種々の発現ベクターが存在する。本発明 の組換えタンパク質を生産し、単離するために使用できる、この分野において知 られている種々の方法が存在し、そして当業者は認識するように、本発明のC3 分解アッセイは、実施例に記載されている発現系に加えて、特定の発現系が、不 都合な実験を使用しないで 、機能するか否か決定するであろう。種々の分子の技術および免疫学的技術は、 基本的技術のテキスト、例えば、下記のテキストの中に見出すことができる:S ambrook et al.、Molecular Cloning:A L aboratory Manual、1989、Cold Spring Ha rbor Laboratory Press、NY、およびHarlow e t al.、Antibodies;A Laboratory Manual 、Cold Spring Harbor、NY;Cold Spring H arbor Laboratory Press、1988。 本発明のC3分解性タンパク質をコードする遺伝子は、CP1200株からの 肺炎球菌のゲノムDNAフラグメントを使用して作られたプラスミドのライブラ リーを使用して同定された。プラスミドのライブラリーを得る種々の方法が存在 するが、好ましい方法において、肺炎球菌のCP1200株(D.A.Morr ison、University of Illinois、イリノイ州ケンブ リッジ−ウルバナ、から入手した、そしてHavarstein LF、et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)1995;92: 11140−11144に記載されている)からのSau3A消化した肺炎球菌 のゲノムDNAフラグメント(0.5〜4.0kb)を使用して、プラスミドの ライブラリーを構築し、組込みシャトルベクターpVA891(ermr、cm r;大腸菌(E.coli)のための複製起点を有する)のBamHI部位の中 に挿入した。このライブラリーをエレクトロポレーションにより大腸菌(E.c oli)DHLαMCR株の中に形質転換した。合計1400の大腸菌(E.c oli)形質転換体がエレクトロポレーションにより得られた。いくつかのラン ダムに選択さ れた大腸菌(E.coli)形質転換体のプラスミドの抽出により、それらのす べてが組換えプラスミドを含有することが明らかにされた。 プラスミドのライブラリーのDNAを大腸菌(E.coli)形質転換体から 抽出し、そして挿入突然変異誘発相同組換えによりCP1200親肺炎球菌株を 形質転換するために使用した。 CTM培地中でHCl手順を使用するpHシフトにより、肺炎球菌CP120 0株の細胞をコンピテントとした。必要とするまで、コンピテント細胞を−70 ℃において小さいアリコートで凍結した。8,000の肺炎球菌の形質転換体を これらの方法により生成させた。 個々の肺炎球菌の形質転換体を、ELISAにより、C3を分解する能力に基 づいて変更された表現型特性についてスクリーニングした。細菌培養物をC3( 0.83μgのC3/mlの培養物)と約2〜4時間インキュベートし、そして ヒト補体C3に対して特異的なHRP結合ヤギポリクローナル抗体を使用する酵 素結合イムノアッセイ(ELISA)により、試料中の残っている未分解C3の 量を検出した。このアッセイを標準化して、未分解C3を含有するウェルがO. D.490=約1.0を有するようにした。分解したC3を含有するウェルは、 抗C3抗体と結合する能力が減少したために、光学密度を減少させた。突然変異 株および親株の光学密度を、陰性の対照の光学密度と比較した。陰性の対照は異 なる濃度のC3を含有する培地であった。試料/対照の光学密度として、C3分 解活性の百分率を決定した。親CP1200株からの約29kDaのC3分解性 タンパク質の活性に比較して、増加したC3分解活性(約2〜2.2倍のより高 い活性)により、4つの突然変異体(SN3、SN4、SN5およびSN6)が 同定された。この発見はウ ェスタンブロット分析により確証された。 突然変異体SN3、SN4、SN5およびSN6からの全体のDNAを単離し 、大腸菌(E.coli)DH5αMCRの中へのエレクトロポレーションのた めに使用した。肺炎球菌のゲノム内の組込まれたプラスミドからのプラスミドD NAの低い切除速度は少量の遊離プラスミドDNAを生成することができ、そし てこのDNAはDNAが大腸菌(E.coli)の中に形質転換されるとき回収 することができる。さらに、これはプラスミドの特性決定を可能とする。肺炎球 菌の中へ戻すプラスミドの再形質転換は、もとの突然変異体の表現型を証明する 。 陰性のC3分解性タンパク質および突然変異体SN3、SN4、SN5および SN6からのタンパク質の試料をC3とインキュベートし、還元性条件下に7. 5%のSDS−PAGEゲル上で分離した。C3に対するHRP結合抗体を用い るウェスタンブロット分析により、C3分解活性を評価した。突然変異体SN4 および突然変異体SN4−4Gを他の実験において使用した。SN4からレスキ ューされた組換えプラスミドpLSN4aでCP1200を形質転換した後、突 然変異体SN4−4Gが同定された。突然変異体SN4および突然変異体SN4 −4Gの双方は、4時間のインキュベーション後、C3を完全に分解した。自然 C3分解性タンパク質は、4時間のインキュベーション後、C3を分解したが、 匹敵する突然変異体SN4および突然変異体SN4−4Gと比較したとき、C3 の分解は不完全であった。 突然変異体SN4からのタンパク質をコードするプラスミドをそれ以上の実験 のために選択した。プラスミドpLSN4a(突然変異体SN4をコードする) を使用して、野生型CP1200株を形質転換した。これにより、C3分解活性 が増加した48の肺炎球菌 の突然変異体が生じた。制限エンドヌクレアーゼHindIIIを使用する消化 は、プラスミドpLSN4aが約7.8kbであり、そして約2.3kbのイン サートを含むことを示した。 プラスミドpLSN4aをサザンハイブリダイゼーション実験においてハイブ リダイゼーションプローブとして使用して、肺炎球菌の突然変異体からの染色体 cDNA試料中のインサートの存在を証明した。これらの結果は、インサートを もつベクター(pLSN4a)およびまた突然変異体SN3およびSN4中のイ ンサートの起点が染色体DNAの中に組込まれた。SN3およびSN4の双方は 、大きさ約2.2kbおよび約5.8kbの2つのハイブリダイゼーションする 結合フラグメントから成っていた。また、これらのフラグメントはそれらの親C P1200株の中に存在した。約4.2kbおよび約3.5kbの2つの他のハ イブリダイゼーションするフラグメントが存在し、そしてこれらの2つのフラグ メントは一緒に約7.8kbの合計を与えた(pLSN4aは約7.8kbであ る)。これらの2つのバンドもまたインサートの試料とともにベクターの中に存 在した。インサートおよびベクターの双方はEcoRI部位を含み、組換えプラ スミドを表す。分析により、遺伝子の重複がSN4突然変異株の中に存在するこ とが示され、したがって、改良されたC3分解活性はSN4突然変異体中のC3 分解性タンパク質の増加に帰属された。 鋳型として全pLSN4aプラスミドを使用して、2338bpのインサート の約1kbの配列を決定した。鋳型としてちょうどインサート(PCR)を有す る残りの配列(約1338bp)は、ICBR(Univesity of F lorida)により配列決定された。双方の相補的鎖が配列決定された。それ らの結果により、下記のスキームに記載する相対位置をもつ4つのオープンリー ディングフレームが存在することが示された: 上記オープンリーディングフレームの誘導されたアミノ酸配列と、試験したタ ンパク質のデータベースからのタンパク質配列との間に、有意な相同性は見出さ れなかった。本発明のC3分解性プロテイナーゼをコードするORF3核酸配列 を第1A図に記載し、そして配列番号:1と表示する。このC3分解性プロテイ ナーゼのアミノ酸配列を第1B図に記載し、そして配列番号:2と表示する。 インサート中のオープンリーディングフレーム(3つの全体および1つの部分 的)のうちで、ORF3は最大のインサートを含有したので、それ以上の実験の ためにそれを選択した。ORF3(PCR生成物)領域の620bpの内部の部 分(第1A図の核酸1246〜核酸1863)をpVA891のHindIII 部位の中に結合し、そして構築物をCP1200コンピテント細胞の中に形質転 換してプロテイナーゼ活性をノックアウトした。ウェスタンブロット分析により SDS−pageゲル上の分離後、形質転換体をC3を分解する能力について試 験した。ORF3崩壊突然変異体は、その親CP1200株と比較して、低い活 性を有した。 全体のORF3遺伝子(PCR生成物)を、pet−28b(+)のNdeI およびBamHIの中にクローニングした。ベクターはタンパク質のN−末端に His−Tagを配置する。プラスミド構築物を安定化のために大腸菌(E.c oli)(DHLaMCR)株の中に形質転換させた後、それをタンパク質の発 現のために大 腸菌(E.coli)(BL21DE3)プロテアーゼ欠乏株の中に形質転換し た。 ORF3タンパク質の発現のために、構築物(ORF3をもつpet28b( +))を含むBL21DE3株を誘導させた。誘導および非誘導の培養物の全細 胞タンパク質抽出物を、C3分解活性について試験した。不溶性タンパク質画分 からの誘導された試料において、発現されたHis標識化ORF3タンパク質は 、10%のSDS−PAGEゲル上で約29kDa(±5kDa)であった。 試料を下記のもので処理することによって、誘導されたBL21DE3培養物 からのORF3タンパク質の可溶化を実施した:a)TES(50mM、1mM 、1M);b)6mMのG−HCl+1mMのDTT;c)6mMのG−HCl +1mMのDTT+1%のTween 20;およびd)6mMのG−HCl+ 1mMのDTT+1%のTriton X−100。双方処理「c」および「d 」は可溶性タンパク質を生じた。処理「c」を使用して組換えC3分解性タンパ ク質を生成し、これをそれ以上のタンパク質の研究に使用した。 発現されたHis−標識化ORF3タンパク質の試料から、透析によりグアニ ジン−HClおよびDTTを除去した。タンパク質をニッケルカラムの精製に付 し、そして溶離されたHis−標識化タンパク質を10%のSDS−PAGEゲ ル上で可視化した。 ORF3によりコードされる単離されたタンパク質を、PBSの存在下に37 ℃においてヒト補体C3と4インキュベートした。タンパク質試料を含まない対 照試料を比較の目的で陰性の対照として使用した。試料を還元性条件下にSDS −PAGEゲル上で展開し、ヒト補体C3に対して抗体を使用するウェスタンブ ロット分析によりC3の構造について分析した。結果は、試料がORF3領域に よりコードされるタンパク質を含有し、そしてタンパク質がヒトC3タンパク質 を分解することを示した。C3分子のα鎖およびβ鎖の双方は分解に対して感受 性であった。これらの実験において、α鎖はほとんど完全に分解され、β鎖も分 解されたが、その程度は多少低かった。 本発明のC3分解性タンパク質をCppAプロテイナーゼと表示し、そして本 発明の遺伝子をcppAと表示する。本発明のタンパク質は10%のポリアクリ ルアミドゲル上で約29kDa(±5kDa)の見掛けの分子量を有し、好まし くは約24kDa〜約34kDaの分子量を有する。前述したように、実施例5 はプロテイナーゼがS.pneumoniae株を通じて保存されることを示す 。しかしながら、当業者は認識するように、アミノ酸配列の多少の変動性は期待 され、そしてこの変動性は本発明の範囲の中に包含される。例えば、保存された 突然変異体は本発明から排除されず、また、約80%のアミノ酸配列の同一性よ り少ない、好ましくは約90%のアミノ酸配列の同一性より少ない、アミノ酸配 列の同一性の変動性は排除されず、ここでタンパク質はヒト補体タンパク質C3 を分解することができ、特にタンパク質はS.pneumoniae細菌から単 離されるか、あるいは本来それから得られる。 多少のアミノ酸の変動性と同様に、株の間で多少の核酸配列の変動性が期待さ れる。保存されたアミノ酸置換はこの分野において知られており、そして、例え ば、アミノ酸が属するのと同一クラスの他のメンバーを使用するアミノ酸の置換 を包含する。例えば、非極性(疎水性)アミノ酸は、アラニン、ロイシン、イソ ロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、およびチロ シンを包含する。極性の中性のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、シ ステイン、チロシン、アスパラギンおよびグルタミン を包含する。正に電荷した(塩基性)アミノ酸は、アルギニン、リジンおよびヒ スチジンを包含する。負に帯電した(酸性)アミノ酸は、アスパラギン酸および グルタミン酸を包含する。このような変更は、ポリアクリルアミドゲルの電気泳 動または等電点により測定して、見掛けの分子量に影響を与えることは期待され ない。特に好ましい保存的置換は下記のものを包含するが、これらに限定されな い:正の電荷を維持するためのLysとArgとの置換および逆もまた同じ;負 の帯電を維持するためのGluとAspとの置換および逆もまた同じ;遊離の− OHを維持するためのSerとThrとの置換;および遊離のNH2を維持する ためのGlnとAsnとの置換。本発明の好ましいタンパク質は、配列番号:2 のアミノ酸配列をもつタンパク質を包含する。他のタンパク質はヒト補体タンパ ク質C3を分解しかつ前記タンパク質をコードする核酸を有するタンパク質を包 含し、ここで前記核酸は6×SSC、5×Denhardt、0.5%のSDS 、および100μg/mlのフラグメント化、変性されたサケ精子DNAのハイ ブリダイゼーション条件下に配列番号:1にハイブリダイゼーションし、前記サ ケ精子DNAは65℃において一夜ハイブリダイゼーションさせ、2×SSC、 0.1%のSDS中で室温において約10分間1回洗浄し、次いで65℃におい て約15分間1回洗浄し、次いで2×SSC、0.1%のSDS中で室温におい て少なくとも3〜5分間少なくとも1回洗浄されている、前記タンパク質もまた 本発明において考えられる。タンパク質のポリペプチドまたはペプチドのフラグ メントをまた使用することができ、そして本発明の好ましいタンパク質は配列番 号:2のアミノ酸1〜50からなる。 本発明のタンパク質は、組換えタンパク質として単離するか、あるいは製造す ることができる。すなわち、本発明のタンパク質、ま たはそのタンパク質の一部分をコードする核酸を発現ベクターの中に組込むか、 あるいは細胞の染色体の中に組込んで細胞の中でタンパク質を発現させることが できる。タンパク質を細菌または他の細胞、好ましくは真核細胞、より好ましく は動物細胞から精製することができる。また、タンパク質はそれを発現する細胞 、例えば、S.pneumoniae細胞から単離することができる。CppA プロテイナーゼのペプチドがまた本発明において考えられる。ペプチドは好まし くは少なくとも15アミノ酸の長さであり、そして好ましいペプチドは配列番号 :2からの少なくとも15のアミノ酸を有するペプチドである。他の好ましいタ ンパク質フラグメントは、配列番号:2のアミノ酸1〜50を含む。 CppAプロテイナーゼをコードする核酸は、また、本発明の一部分である。 配列番号:1は、CppAプロテイナーゼをコードする好ましい核酸フラグメン トである。当業者は認識するように、いくつかの置換は、CppAプロテイナー ゼの特性または特質が実質的に変更される程度に、CppAプロテイナーゼ配列 を変更しないであろう。例えば、配列番号:1に対して少なくとも90%の同一 性を有する核酸は本発明において考えられる。特定の核酸配列が本発明の範囲内 に入るかどうかを決定する方法は、特定の核酸配列がC3分解性プロテイナーゼ をコードしかつ配列番号:1と少なくとも80%の同一性を有するか否かを考え ることである。CppAプロテイナーゼをコードする他の核酸配列は、CppA が配列番号:2と同一の配列またはそれと少なくとも90%の配列の同一性を有 するが、核酸配列に関してデジェネラシーを含む、CppAをコードする核酸を 包含する。デジェネレイトコドンは、異なる3文字コドンを使用して同一のアミ ノ酸を特定することを意味する。例えば、この分野においてよく知られているよ うに、各特定のアミノ酸を 符号化するために、下記のRNAコドン(したがって、対応するDNAコドン、 UをTと置換する)を使用することができる: フェニルアラニン(PheまたはF) UUUまたはUUC ロイシン(LeuまたはL) UUA、UUG、CUU、CUC、C UAまたはCUG イソロイシン(IleまたはI) AUU、AUCまたはAUA メチオニン(MetまたはM) AUG バリン(ValまたはV) GUU、GUC、GUA、GUG セリン(SerまたはS) UCU、UCC、UCA、UCG、A GU、AGC プロリン(ProまたはP) CCU、CCC、CCA、CCG スレオニン(ThrまたはT) ACU、ACC、ACA、ACG アラニン(AlaまたはA) GCU、GCG、GCA、GCC チロシン(TyrまたはY) UAUまたはUAC ヒスチジン(HisまたはH) CAUまたはCAC グルタミン(GlnまたはQ) CAAまたはCAG アスパラギン(AsnまたはN) AAUまたはAAC リジン(LysまたはK) AAAまたはAAG アスパラギン酸(AspまたはD) GAUまたはGAC グルタミン酸(GluまたはE) GAAまたはGAG システイン(CysまたはC) UGUまたはUGC アルギニン(ArgまたはR) CGU、CGC、CGA、CGG、A GA、AGC グリシン(GlyまたはG) GGUまたはGGCまたはGGAまた はGGG 終止コドン UAA、UAGまたはUGA さらに、特定の細胞型について好ましいコドンを用いるために、 特定のDNA配列を修飾することができる。例えば、大腸菌(E.coli)の ための好ましいコドンの使用、ならびに動物およびヒトのための好ましいコドン の使用は知られている。これらの変化はこの分野において知られており、したが って、これらの遺伝子配列は本発明の一部分であると考えられる。他の核酸配列 は、配列番号:1からの少なくとも30核酸配列の長さの核酸フラグメントまた は少なくとも30核酸配列の長さの他の核酸フラグメントを包含し、ここで後者 の核酸フラグメントは6×SSC、5×Denhardt、0.5%のSDS、 および100μg/mlのフラグメント化、変性されたサケ精子DNAのハイブ リダイゼーション条件下に配列番号:1にハイブリダイゼーションし、前記サケ 精子DNAは65℃において一夜ハイブリダイゼーションさせ、2×SSC、0 .1%のSDS中で室温において約10分間1回洗浄し、次いで65℃において 約15分間1回洗浄し、次いで0.2×SSC、0.1%のSDS中で室温にお いて少なくとも3〜5分間少なくとも1回洗浄されている。 本発明の核酸フラグメントは、すべてをコードし、まったくコードしない(す なわち、転写できるフラグメント、遺伝子の調節部分を含むフラグメント、また はその他)か、あるいは配列番号:2の一部分、好ましくは配列番号:2からの 少なくとも9アミノ酸をコードする隣接する核酸フラグメントを含有する一部分 をコードすることができる。CppAプロテイナーゼの一部分をコードする核酸 フラグメントは本発明において考えられるので、核酸フラグメントはC3分解活 性をもつタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドをコードするであろうことが 理解されるであろう。さらに、本発明の核酸を突然変異させて、本発明のC3分 解活性を除去するか、あるいはそうでなければ不活性化することができる。した がって、前述 のハイブリダイゼーション条件を満足するC3分解活性を含まないフラグメント もまた考えられる。核酸配列を突然変異させるか、あるいはそうでなければ変更 する方法はこの分野においてよく記載されており、免疫原性であるが、酵素的に 不活性であるタンパク質を治療上の実用性について試験することができる。好ま しい核酸フラグメントは、gct ccc agt atgを含む(請求項34 )。 本発明の核酸フラグメントを核酸ベクターの中に組込むか、あるいは宿主ゲノ ムの中に安定に組込んで、組換えキメラタンパク質を包含する組換えタンパク質 を生成することができる。種々の核酸ベクターはこの分野において知られており 、そして多数の商業的に入手可能な発現プラスミドまたはウイルスベクターを包 含する。これらのベクターの使用はこの分野において知られている範囲内に入る 。典型的なベクターは実施例において使用されているが、本発明の範囲を限定す ると解釈すべきではない。 本発明は、また、S.pneumoniaeからの、約29kDaのタンパク 質、好ましくは約24kDa〜約34kDaのタンパク質に特異的に結合するこ とができる抗体に関し、好ましくはここでタンパク質はヒト補体C3を分解する ことができる。タンパク質の一部分またはタンパク質のすべてのに対して、ポリ クローナル抗体を製造することができる。同様に、本発明の約29kDaのC3 分解性タンパク質のすべてまたはペプチドフラグメントに対して、モノクローナ ル抗体を製造することができる。タンパク質に対する抗体を製造する方法はよく 知られており、そして、例えば、Harlow、et al.(前掲)により記 載されている。好ましい例において、抗体はヒト由来、ラット由来、マウス由来 またはウサギまたはであることができる。タンパク質結合性抗体フラグメントお よびキメラフラグメントもまた知られており、そして本発明の範囲内に入る。 本発明は、また、免疫刺激組成物の使用に関する。用語「免疫刺激」または「 免疫系刺激」は、免疫系の少なくとも1つの細胞の型を活性化する、本発明によ るタンパク質またはペプチドの組成物を言及する。免疫系の好ましい活性化され た細胞は、食細胞、例えば、マクロファージ、ならびにT細胞およびB細胞を包 含する。本発明のペプチド、ポリペプチドまたはタンパク質を含んでなる免疫刺 激組成物は、動物、例えば、ラット、マウス、ウサギ、S.pneumonia eの感染を研究するためのヒトまたは動物のモデルにおいて抗体を生産するため に使用することができる。好ましい免疫刺激組成物は免疫刺激量の少なくともペ プチドを含み、前記ペプチドはCppAプロテイナーゼからの少なくとも15ア ミノ酸を含む。免疫刺激組成物は、薬学上許容される緩衝剤、例えば、PBSま たは免疫系を刺激するために宿主の中にタンパク質を導入するために適当であり かつ安全であると認識されている他の緩衝剤の中に他のタンパク質をさらに含む ことができる。免疫刺激組成物は、また、他の免疫系刺激タンパク質、例えば、 アジュバントまたはS.pneumoniaeまたは他の微生物からの免疫刺激 タンパク質またはペプチドフラグメントを含むことができる。例えば、ペプチド フラグメントのカクテルはS.pneumoniaeの感染の制御に最も有効で あることがある。好ましくは、1またはそれ以上の本発明のタンパク質をワクチ ンの製造において使用して、S.pneumoniaeのコロニー化またはS. pneumoniaeのコロニー化の病原性結果に対して保護するか、あるいは それらを制限する。 本発明は、また、Streptococcus pneumon iae仲介C3分解を阻害する方法に関し、この方法はStreptococc us pneumoniaeの細菌を、タンパク質、例えば、Streptoc occus pneumoniaeからの約24kDa〜約34kDaの単離さ れたタンパク質に結合することができる抗体または他のタンパク質とを含有する させることからなる。約24kDa〜約34kDaの単離されたタンパク質に結 合することができるタンパク質は抗体またはそのフラグメントであることができ るか、あるいはタンパク質はC3分解活性を有するStreptococcus pneumoniaeからの約24kDa〜約34kDaの単離されたタンパ ク質を特異的に認識することができる抗体からの、抗体結合ドメイン、例えば、 可変ドメインを含むキメラタンパク質であることができる。 本発明の単離されたS.pneumoniaeタンパク質を単離し、精製し、 そして単離されたタンパク質またはその免疫原性フラグメントを使用して抗体を 生成することができる。C3分解活性をもたないタンパク質のペプチドフラグメ ントまたはポリペプチドフラグメントを、S.pneumoniaeの感染の作 用を制限する能力について試験することができる。本発明のタンパク質を、例え ば、突然変異により、修飾して、タンパク質のC3分解能力を中断または不活性 化することができる。単離されたタンパク質をアッセイにおいて使用して、S. pneumoniaeに対する抗体を検出するか、あるいはS.pneumon iae療法のためのワクチンの一部分または多価または多タンパク質またはペプ チド含有ワクチンとして使用することができる。 さらに、本発明のタンパク質は脊椎動物の細胞の表面で発現させ、そして、例 えば、補体の沈着(または活性化)が問題となる場合、例えば、異種移植または 補体仲介糸球体腎炎において、C3を分 解するために使用することができることが考えられる。例えば、組換えタンパク 質、またはその一部分を異種移植細胞の中に組込み、表面タンパク質として、あ るいは分泌されたタンパク質として発現させて、補体の沈着(および/または補 体仲介炎症)を防止または制限することができる。 引用されたすべての参考文献および刊行物は、表現的に引用することによって 本明細書の一部とされる。本発明の開示にかんがみて意図する本発明の首尾よい 実行を可能とする、当業者に入手可能な種々の別の技術および手順が存在する。 当業者は認識するように、本発明を特定の態様および実施例と関連して説明した が、本発明は必ずしもそのように限定されず、そして態様、実施例および使用か らの他の態様、実施例、使用、変更および逸脱をこの出願の発明の領域から逸脱 しないでなすことができる。 実施例1 挿入重複突然変異の発生および選択された突然変異体からの組換えプラスミド の回収 好ましい実施例において、挿入重複突然変異誘発を使用して、本発明のStr eptococcus pneumoniaeからC3分解性プロテイナーゼを コードする遺伝子を単離した。肺炎球菌のCP1200株(RXIの誘導体;M orrison、D.A.、et al.、J.Bacteriol.、156 :281−290、1983)(本来の入手先:Morrison博士の実験室 、University of Illinois、シカゴ)の0.5〜4.0 kbのフラグメントを使用して、プラスミドのライブラリーをつくり、BamH IシャトルベクターpVA891(ermr、cmr Marcina、F.L .、et al.、Gen e 25:145−150、1983、入手先:Marcina博士、Virg inia Commonwelth University、バージニア州リッ チモンド)の中に挿入した。pVA891はエリスロマイシン(erm)および クロラムフェニコール(cm)の耐性マーカーを有する。このベクターは大腸菌 (E.coli)の複製起点を有するが、この起点はストレプトコッキ(Str eptococci)において非複製的である。組換えプラスミドは相同組換え により肺炎球菌の染色体DNAの中に組込むとき、生存することができる。 大腸菌(E.coli)DH5αMCRコンピテント細胞をバイオ・ラド・ラ ボラトリーズ(Bio−Rad Laboratories)のマニュアル(カ リフォルニア州リッチモンド)に記載されている手順に従い作り、そしてバイオ ラド・パルサー(Bio−Rad Gene Pulser)装置(Bio−R ad Laboratories、カリフォルニア州リッチモンド)を使用して エレクトロポレーションにより、ライブラリーをコンピテント細胞の中に形質転 換した。 大腸菌(E.coli)細胞を小さいアリコートでフリーザーのストックとし て−80℃において10%のグリセロールの存在下にLBブロスの中に維持した 。適当な抗生物質(エリスロマイシン200μg/mlまたはクロラムフェニコ ール15または30μg/mlまたはカナマイシン30μg/ml)を含有する LBまたはTBブロスまたはLB寒天平板中で、細胞を増殖させた。 0.1cmのクベット中の1〜2kV/cmの電圧および200Ωのキャパシ タンスにおいて、エレクトロポレーションを実施した。クロラムフェニコール( cm、30μg/ml)またはエリスロマイシン(erm、300μg/ml) またはermとcmとの組 合わせ(200μg/ml+15μg/ml)を含有するLB培地上で、形質転 換体を選択した。 合計14000の大腸菌(E.coli)形質転換体がライブラリーから得ら れた。ランダムに選択された大腸菌(E.coli)形質転換体のプラスミド抽 出および制限分析は、組換えプラスミドの存在を明らかにした。 ポリエチレングリコール沈降手順(Kreig、P.およびMelton、D .、Promega Protocols and Applications p.106、1985−86)または変更されたアルカリ性溶解ミニプレププ ロトコール(Xiang、C.、et al.、Biotechniques、 17:30−32、1994)変更されたアルカリ性抽出手順(Birnboi m H CおよびJ Doly、Nucl.Acids Res.7:1513 −1523、1979)またはCsCl−臭化エチジウム勾配方法またはQia nキット(Plasmid midi kit、カリフォルニア州チャースワー ス)により、プラスミドまたは組換えプラスミドを大腸菌(E.coli)株か ら抽出した。GeneClean IIキット(BIO 101、カリフォルニ ア州ラジョラ)またはQianキット(ゲルからのDNAの抽出、カリフォルニ ア州チャートソース)により、DNAを含有する溶液をアガロースゲルから直接 清浄した。DNAをWizard DNAクリーン・アップ・キット(Prom ega Corp.、ウイスコンシン州マディソン)により清浄した。増幅され た遺伝子産物を、また、Wizard DNAクリーン・アップ・キット(Pr omega Corp.、ウイスコンシン州マディソン)により清浄した。 プラスミドを肺炎球菌の細胞の中に形質転換した。肺炎球菌の株 は、常に小さいアリコートでフリーザーのストックとして、−80℃において1 0%のグリセロールの存在下にTHBの中に維持した。CAT(Morriso n、D.A.、et al.、1983、前掲)またはTHB培地(ブロスまた は寒天)中で震盪しないで、肺炎球菌の細胞を増殖させた。形質転換実験のため に、完全形質転換(CTM)ブロス(Morrison、D.A.、et al .、1983)またはTHB+0.5%酵母のブロス(Yother Jane t、et al.、J.Bacteriol.168:1463−1465、1 986)を使用し、そしてELISA実験のために、SMP、合成培地(表1参 照)を使用した。肺炎球菌の突然変異体のための選択抗生物質マーカーとして、 エリスロマイシン(0.05μg/ml)を使用した。 CTM培地中の「pHシフトによりコンピテントの誘導」(手順の入手先:M orrison博士の実験室、University of Illinois 、イリノイ州シカゴ)により、肺炎球菌のCP1200株の細胞をコンピテント とし、そして必要となるまで、コンピテント細胞を小さいアリコートで−70℃ において凍結させた。この手順において、125mlのCTMに1.20mlの 1MのHCl(最終濃度9mM)および4mlの0.2のO.D.(550nm )の凍結した肺炎球菌のストック細胞を添加した。この培養物を37℃において インキュベートし、3時間のインキュベーション後に開始して20分の間隔で培 養物のO.D.の読みを取った。培養物が0.156のO.D.(550nm) に到達したと き、1.2mlの1N NaOHを37℃において添加した。培養物をおだやか に混合した後、1mlの培養物を「0」時点の試料として取出し、100μgの グリセロールと混合し、前もって冷却した金属ブロック上に保持した。同様に、 13、17、21および25分の各時点において10mlの試料を抜き出し、試 料を前もって冷却した1mlのグリセロールに直接添加した。各時点の試料を小 さいアリコートで−70℃において凍結した。1μlのDNA(約250ng) を100μlの細胞に添加し、そして形質転換のために37℃において25分間 インキュベートすることによって、受容能を各時点の試料について試験した。形 質転換培養物を希釈し、選択培地(エリスロマイシン 0.05μg/ml)上 にプレートした。最高の形質転換効率を示す時点の試料を将来の形質転換実験の ために使用した。大腸菌(E.coli)形質転換体から抽出された組換えプラ スミドのライブラリーを肺炎球菌のCP1200株の中に形質転換すると、約8 ,000の肺炎球菌の形質転換体が生じ、プラスミドが相同組換えによりCP1 200染色体の中に挿入されたことが示された。 Donald A.Morrison博士の実験室(University of Illinois、シカゴ)において使用されている方法をわずかに変更 した方法により、肺炎球菌の染色体DNAの抽出を実施した。肺炎球菌の細胞を THB中で0.3〜0.4のO.D.(550nm)に増殖させ、次いで氷上で 急冷し、0.5MのEDTAを10mMの最終濃度に添加し、細胞を4℃におい て10,000gで10分間遠心し、ペレットを1:10体積の冷STE(50 mMのTris−HCl(pH8.0)、10mMのEDTA(pH8.0)、 および0.1MのNaCl)の中に再懸濁させた。第2の遠心後、細胞を1/1 00体積の冷の中に再懸濁 させ、1%Triton X−100で溶解し、自己消化のために37℃におい て5〜10分間インキュベートした。1%のSDSを添加した後、細胞を水浴中 で50〜60℃において5分間撹拌した。RNアーゼ(100μg/ml)およ びプロテイナーゼK(50μg/ml)を、それぞれ、2時間および1時間のイ ンキュベーションとともに順次に添加した。細胞を1体積のフェノール/クロロ ホルムで2回抽出し、1体積のクロロホルムで1回抽出し、上清をエタノール沈 降のために収集した。沈降物を70%エタノールで2回洗浄し、ペレットを収集 し、TE(10mMのTris−HCl、pH8.0、1mMのEDTA)また は水の中に必要に応じて再懸濁させた。 ポリエチレングリコール沈降手順(Kreig、P.およびMelton、D .、1985、前掲)により、プラスミドのライブラリーDNAをプールした大 腸菌(E.coli)形質転換体から抽出し、そしてMorrison博士(U niversity of Illinois、イリノイ州シカゴ)から入手し た方法に従い、CP1200、親の肺炎球菌株の形質転換に使用した。肺炎球菌 の形質転換のために、凍結した肺炎球菌のコンピテント細胞を氷上で融解し、1 00μlのこれらのコンピテント細胞に、200ng〜1000ngのプラスミ ドライブラリーを別々のエッペンドルフ管中で添加した。この管を水浴中の37 ℃において約25分〜35分間インキュベートし、この混合物をCAT培地中で 1/10に希釈し、さらに約1〜1.7時間インキュベートした。最終のインキ ュベーション後、混合物をオーバーレイ手順によりプレートした(方法の入手先 :Morrison博士、University of Illinois、イ リノイ州シカゴ)。オーバーレイ手順は4つの異なる層の寒天(THBまたはC AT)を次のようにして小 さいペトリ皿の中に注ぐことを含んだ:a)第1すなわち塩基の層:3mlの寒 天;b)第2すなわち細胞の層:1.5mlの寒天と1.5mlの必要な濃度の 細菌細胞を含有するブロス;c)第3層:3mlの寒天;4)第4層すなわち上 部層:3mlの4×必要な濃度抗生物質(エリスロマイシン、0.05μg/m l×4=6μg/ml)を含有する寒天。プレートを37℃においてインキュベ ートした。100μlのTHBおよびエリスロマイシン(0.05μg/ml) を含有するマイクロタイタープレートの個々のウェルに、穿刺接種により、個々 の形質転換体を移した。マイクロタイタープレート中の回収された形質転換体を SMP培地中の1:10に希釈し、初期の対数期まで増殖させ、ELISAによ りC3を分解する能力についてスクリーニングした。 組換えプラスミドの自発的切除がこれらの種類の肺炎球菌の突然変異体におい て低い頻度で起こり、したがって、これらの突然変異体の染色体DNA調製物は 低いレベルのプラスミドDNAをしばしば含んだ(Pearce B.J.、e t al.、Mol.Microb.9(5):1037−1050、1993 )。大腸菌(E.coli)のエレクトロポレーションは、それ以上の研究のた めに大腸菌(E.coli)中のプラスミド構築物を単離する高度に効率よい方 法である。問題の個々の肺炎球菌の突然変異体からの染色体DNA(2μlの最 終体積の100ng〜200ng)を大腸菌(E.coli)DH5αMCRコ ンピテント細胞の中にエレクトロポレーションして、組換えプラスミドを有する 大腸菌(E.coli)形質転換体を得た。回収された組換えプラスミドの1つ (pLSN4a)(表2参照)を、形質転換により野生型CP1200肺炎球菌 の株の中に導入し戻した。ELISAにより、形質転換体SN4−4Gを再びC 3分解活性について評価した。 Tris−ホウ酸塩EDTA(TBE)緩衝液またはTris−酢酸EDTA (TAE)緩衝液を使用するアガロースゲル(0.5%〜1.0%)中の水平電 気泳動により、DNAフラグメントを分析した(Sambrook、J.E.F ritschおよびT.Maniatis、1989)。ギブコ社(Gibco BRL)からの1kbのラダーまたはベーリンガー・マンヘイム(Boehr inger Mannheim)からのHindIIIまたはHindIII/ EcoRI消化ラムダDNAを、分子量標準として使用した。 制限エンドヌクレアーゼ、仔ウシ腸ホスファターゼ、T4DNAリガーゼ(G ibco BRL Life Technology、ニューヨーク州グランド アイランド、Boehringer Mannheim、インジアナ州インジア ナポリス、Promega Corp.、ウイスコンシン州マディソン、Bet hesda Research Laboratoies、マリイランド州ガイ サーバーグ、またはNew England Biolabs Inc.、マサ チュセッツ州ベバーリイ、から入手した)を、製造業者の使用説明書に記載され ているように使用した。 DNAフラグメントをサザンハイブリダイゼーションにより分析した。キット とともに提供された使用説明書に従い、ハイブリダイゼーションおよびGeni us非放射性DNA標識化および検出キット(Boehringer Mann heim Biochemicals、インジアナ州インジアナポリス)を使用 して検出のために、DNAをゲルからMSI(マグナグラフ)Magnagra phナイロン膜(Micron Separation,Inc.、マサチュセ ッツ州ウェストボロ)に移した。前述の節に記載したように、肺炎球菌または大 腸菌(E.coli)の培養物から染色 体またはプラスミドのDNAを単離した。約100ng〜400ngの各試料を 必要な制限酵素で消化し、0.7%アガロースゲル上で展開させ、マグナグラフ −ナイロン膜上に一夜トランスブロットした。手順の残りは製造業者の使用説明 書に従い実施した。 この実施例および引き続く実施例において使用した細菌の株およびプラスミド を、下記表2に要約する。 実施例2 変更されたC3分解活性を有する突然変異体の同定 個々の肺炎球菌の形質転換体を、ELISAにより、変更されたC3分解活性 についてスクリーニングした。肺炎球菌の形質転換体を個々にTHB中でエリス ロマイシン(0.05μg/ml)の存在においてマイクロタイタープレート中 で対数期まで増殖させ、SMP培地(O.05μgのエリスロマイシン/ml) 中で1/10に希釈した。SMP細菌培養物を対数期まで増殖させ、C3(0. 83μgのC3/mlの培養物)と2〜4時間インキュベートした。C3とイン キュベートした後、、100μlの各個々の形質転換体をELISA結合プレー トに移し、4℃において一夜インキュベートした。プレートをPBS(10μM のリン酸塩緩衝生理食塩水+0.05%のTween 20)で3回洗浄した。 ヒト補体C3(48mg/mlの1:10000の希釈物)に対して特異的な1 00μlのHRP結合ヤギポリクローナル抗体を各ウェルに添加し、プレートを 37℃において1〜2時間インキュベートした。各マイクロタイタープレートを 前述したようにPBSで洗浄した。100μlの30%OPD(30mlのクエ ン酸塩緩衝液(200mMのNa2HPO4および100mMのクエン酸−pH5 .0)、および12μlの30%H2O2中の12mgのO−フェニレンジアミン (Zymed、カリフォルニア州サウスサンフランシスコ))を各ウェルに添加 し、プレートを暗所で30分間インキュベートした。50μlの2.5MのH2 SO4を各ウェルに添加することによって、反応を停止させた。ヒト補体C3に 対して特異的なHRP結合ヤギポリクローナル抗体により、試料の中に残った未 分解のC3の量を検出した。未分解のC3を含有するウェルがO.D.=490 =約1.0を有するように、このアッセイを標準化した。抗C 3抗体の結合が減少するために、分解したC3を有するウェルのO.D.の読み は減少した。突然変異体および親の株の光学密度を陰性の対照(異なる濃度のC 3を有する培地)の光学密度と比較して、C3分解活性の百分率を計算した。4 つの突然変異体、SN3、SN4、SN5およびSN6が存在し、これらはそれ らの親株CP1200の活性に比較して増加したC3分解活性(2.2倍−表3 )を有した。その後、この発見は肺炎球菌の突然変異体SN4についてのウェス タンイムノブロッティングにより確証された。SN4−S10(崩壊したcpp A遺伝子)もまたC3分解活性が減少したCP1200の突然変異体であった。 ECLウェスタンブロットプロトコールを使用して、イムノブロッティングを 実施した(Amersham Life Science、イリノイ州アーリン トンハイツ)。プラスミドを含むか、または含まない肺炎球菌の突然変異体また は大腸菌(E.coli)の培養物をフリーザーのストック培養物からTHBま たはLB中で対数期まで増殖させ、C3(0.83μgのC3/ml)と2〜4 時間インキュベートさせ、培養物を回転し(2,500rpm、15分間、室温 または4℃)そして上清を収集した。培養物の光学密度を注意してモニターし、 試料を同等化した後、C3とインキュベートした。未分解のC3を含有するすべ ての収集した上清の等しい量を、7.5%または10%のSDS−PAGEゲル に還元性条件下に適用した。ゲルをニトロセルロース膜に1時間トランスブロッ トした(75ボルト、4℃)。この実施例および引き続く実施例において、ヘッ ファー(Hoeffer)転移装置によりTowbin緩衝液(3.03gのT ris、14.4gのグリシンおよび200mlのメタノール、1リットルの体 積、pH8.3;Towbin et al.(1979)PNAS:4350 −4354)中で70ボルトにおいて、タンパク質をゲルからニトロセルロース 膜に1時間移すか、あるいはゲルを50%のメタノールおよび10%の酢酸中で 調製した0.125%のクーマッシー・ブリリアント・ブルー(Coomass ie Brilliant Blue)R−250(Oierce、イリノイ州 ロックフォード)で染色した。 ブロットを10%のスキムミルク(スキムミルク粉末)中で1時間(室温)ま たは一夜(4℃)おだやかに震盪しながらインキュベートした。ブロットをTT BS(0.1%のTween 20、20mMのTris、137mMの緩衝生 理食塩水)中で数回洗浄し 、3×TTBS+BSA中で調製したHRP結合ヤギ抗ヒトC3、ポリクローナ ル抗体、IgG画分(ICN Pharmceuticals/Cappel、 カリフォルニア州コスタメサ)の1:1000希釈物とおだやかに震盪しながら 1時間インキュベートした。インキュベートしたブロットを再びTTBS中で数 回洗浄し、化学発光試薬(1:1比の2×ルミノール/エンハンサーおよび2× 安定なペルオキシド溶液、Pierce、イリノイ州ロックフォード)中で1分 間インキュベートした。このブロットを暗所でフィルムに5秒〜数秒間露出し、 フィルムを現像した。SDS−PAGEゲルは、200kd〜19kdの範囲の 前もって染色された高分子量のマーカー(Bethesda Research Laboratoies、life Science、ニューヨーク州グラン ドアイランド)を常に含有した。洗浄およびインキュベーションを、特記しない 限り、室温においておだやかに震盪しながら実施した。 超活性の肺炎球菌の突然変異体、SN3、SN4、SN5およびSN6からの 染色体DNAの大腸菌(E.coli)DH5αMCRコンピテント細胞の中へ のエレクトロポレーションは、レスキューされた組換えプラスミドを有する大腸 菌(E.coli)形質転換体を生じた。大腸菌(E.coli)DH5αMC R形質転換体、LSN3、LSN4、LSN5、LSN6、LSN4Gはプラス ミド(表2、それぞれ、肺炎球菌の突然変異体、SN3、SN4、SN5、SN 6およびSN4−4G突然変異体)。異なる構築物を含有する大腸菌(E.co li)株の詳細は、表2(前掲)の中に列挙されている。制限分析(HindI II)は、インサートが事実組換えプラスミドであることを明らかにした。異な る大きさの組換えプラスミドを、各超活性の肺炎球菌の突然変異体から得た。組 換えプラスミド、突然変異体SN3およびSN4からのpLSN3およびpLS N4は同一の大きさ(約7.8kb)であり、そしてそれらのインサートの大き さは約2.4kbであった。肺炎球菌の突然変異体SN5から得られた約11k bの組換えプラスミドpLSN5のインサートの大きさは約5.6kbであった 。第4の肺炎球菌の突然変異体SN6は、異なる約6.5kbおよび約10.5 kbの組換えプラスミドpLSN5aおよびpLSN5bを与え、これらは、そ れぞれ、1.1kbおよび5.1kbのインサートを有した。これらの肺炎球菌 の突然変異体を、また、サザンハイブリダイゼーションにより検査した。超活性 の肺炎球菌の突然変異体SN4をC3分解のそれ以上の研究において使用し、し たがって、突然変異体SN4からレスキューされる組換えプラスミドpLSN4 を完全に研究した。 プラスミドpLSN4を肺炎球菌の突然変異体のEcoRI消化染色体DNA 試料に対するプローブとして使用し、これにより、突然変異体SN3およびSN 4中のベクター+インサート(pLSN4)の組込みが確証された。SN3およ びSN4の双方の超活性突然変異体は、大きさ約2.2kbおよび約5.8kb の2つのハイブリダイゼーションするフラグメントを含み、これらは、また、親 株CP1200の中に存在した。約4.2および約3.5において2つのハイブ リダイゼーションするベクター/インサートの結合フラグメントが存在し、これ らの2つは一緒に合計約7.5kbを与えた(pLSN4は約7.8である)。 これらの2つのバンドは、また、EcoRI消化pLSN4DNAの中に存在し た。インサートおよびベクターの双方はEcoRI部位を有し、組換えプラスミ ドを表した。他の超活性突然変異体のパターンは、これらの突然変異体がそれら の組込まれた組換えプラスミドの中に異なるインサー トを有することを示唆した。 同一プラスミドpLSN4を使用して親肺炎球菌株CP1200を形質転換し て、超活性にそれが関係することを確証した。期待されるように、得られた突然 変異体SN4−4G(表2)において、増強されたC3分解の表現型を報告した 。 実施例3 C3分解性遺伝子の単離および同定 組換えプラスミドpLSN4のインサート部分について、二本鎖DNA配列を 実施した。このインサートをC3分解性超活性とアソシエートさせたので、我々 は対応する遺伝子の調節領域における挿入または遺伝子の重複を見ることを期待 した;しかしながら、タンパク質のデータベースの検索に基づいて、調節領域に おける挿入の指示は存在しなかった。これは遺伝子の重複の可能性を示唆した。 3つの完全なオープンリーディングフレーム(ORF)と1つの部分的オープン リーディングフレームが存在し、上記ORFの誘導されたアミノ酸配列とGen eBank、BlastおよびSwissProtデータベースの検索において 提供されたタンパク質との間の有意な相同性が存在しなかった。予備的データ( Cathryn A.S.、et al.、J.Inf.Dis.170:60 0−608、1994)は、C3分解性プロテイナーゼアソシエートした細胞壁 (輸送されたタンパク質)でありうることを示唆し、したがって、我々はシグナ ル配列、プロリンに富んだドメインまたはLPXTGモチーフの存在を探した。 4つのORFのいずれもこれらの配列のパターンをもたず、我々はORF3、す なわち、最大のORFをそれ以上の分析のために選択した。 CsCl勾配/臭化エチジウムの単離を使用して、プラスミドp LSN4aの二本鎖DNAを調製し、鋳型として使用した。アプライド・バイオ システムス(Applied Biosystems)自動合成装置、Gibc o BRL、またはOligo 1000M DNA合成装置(Bechman Instruments Inc.、カリフォルニア州ラブレア)により、オ リゴヌクレオチドのプライマーを合成した。ジデオキシ連鎖停止法(Sange r F.et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)8 2:1074−1078、1977)およびセクエナーゼ(Sequenase )2.0(U.S.Biochem)および[α−35S]dATP(Amers ham Life Science、イリノイ州アーリントンハイツ)を使用し 、装置:20110マクロフォル電気泳動(Macrophor Electr ophoresis)ユニット(LKB Bromma)をセクエナーゼ(Se quenase)バージョン2.0(Amersham Life Scien ce)により示されるように用いて、配列決定を実施した。 超活性の肺炎球菌の相同組換え突然変異体SN4から回収された、組換えプラ スミドpLSN4中のインサート(第3図参照)は、約20の試験した酵素のう ちでHincII、NruI、EcoRI、ClaI、EcoRVおよびHpa Iの制限部位を有するように思われ、そしてこのデータは配列のデータと相関し た。 配列決定データを概観した後、HindIII制限部位を含有するオーバーハ ングを使用する遺伝子の増幅(プライマーについて表4を参照)により、cpp A遺伝子(インサートのORF3)の内部のフラグメントを発生させた。このフ ラグメントをベクターpVA891中のHindIII部位の中にサブクローニ ングし、大腸菌(E.coli)の中にエレクトロポレーションし、インサート の存在について試験した。最後に、このサブクローンをwtCP1200肺炎球 菌のコンピテント細胞の中に形質転換して、野生型CP1200中のもとのcp pA遺伝子を不活性化した。 ハイバイド・オムニジーン(Hybaid Omnigene)装置により、 必要なDNAフラグメントの5’および3’末端に対して相補的なプライマー( プライマーの配列および増幅サイクルの条件については表4を参照のこと)を使 用して、DNA増幅を実施した。双方の末端に制限部位を含むように、すべての プライマーを構築した。増幅反応(最終体積0.1mlの体積)において、10 μlの10×vent緩衝液(最終濃度、1×は下記の成分を含有する:10m MのKCl、10mMの(NH4)2SO4、20mMのTris−HCl(pH 8.8、25℃)、2mMのMgSO4、0.1%のTriton X−100 )、4μlの100mMのMgSO4(最終濃度4mM)、3μlの10mMの 各dNTP(最終濃度300μM)、50ngの鋳型、1μMのプライマーおよ び1μlの2000単位/mlのventポリメラーゼ(最終濃度2単位;酵素 を10mMのKCl、0.1MのEDTA、10μMのTris−HCl(pH 7.4)、1mMのDTT、0.1%のTriton X−100)を水ととも に100μlの最終体積で利用した。ventポリメラーゼ酵素およびMgSO 4をニュー・イングランド・バイオラブス(New England Biol abs、マサチュセッツ州)から購入し、そして各dNTPをギブコ社(Gib co BRL)から購入した。 アプライド・バイオシステムス373s型DNA配列決定装置(DNA Se quencing Core Facility、Interdiscipli nary Center for Biotechnology Resear ch(ICBR)、Uni versity of Florida、フロリダ州ガインスヴィレ)を使用し て、蛍光配列決定により、追加の配列を発生させた。サイクル配列決定反応にお いて、ロボトロ・ワークステーション(Robotlo Workstatio n)(ABI Catalyst 800)およびパーキン・エルマー・セツス (Perkin Elmer Cetus)PEC9600温度計を使用した。 鋳型、すなわち、プラスミドpLSN4aからの全インサートを表す増幅された 遺伝子産物を、キアゲン(Qiagen)キットにより0.7%のアガロースゲ ルから直接清浄した後、それを自動化配列決定に使用した。GCGソフトウェア パッケージで入手可能なプログラム(ファスタ、ブラストおよびその他のプログ ラム)を使用して、配列決定分析を実施した。 実施例4 C3分解性タンパク質の単離および研究 超活性突然変異体およびそれらの親株の対数期培養物をC3と2〜4時間イン キュベートし、培養上清を7.5%SDS−Pageゲル上で還元性条件下に開 発させ、C3に対するHRP結合ポリクローナル抗体を使用するイムノブロッテ ィングによりC3分解活性の増加について検査した。この実験において、突然変 異体SN4およびSN4−4G(SN4からレスキューされた組換えプラスミド pLSN4を使用するCP1200の形質転換により得られた)は、C3分解に おいてそれらの親CP1200株よりも活性であることが証明された。α鎖およ びβ鎖の双方は4時間後突然変異体によりほとんど完全に分解されたが、分解は 親株について不完全であった。CppAタンパク質はC3のα鎖を優先的に分解 するように思われた。 cppA遺伝子の620bpの内部のタンパク質をpVA891のHindI II部位に結合させ、構築物をCP1200コンピテント細胞の中に形質転換し た。得られた形質転換体をC3を分解する能力について試験した。SDS−PA GEおよびウェスタンブロット分析により、C3分子のα鎖は分解され、その親 CP1200株と比較して、β鎖は分解の程度が少なかった。突然変異体中の活 性の完全な非存在よりむしろ活性の減少は、突然変異体中の他のC3分解性プロ テイナーゼをコードする他の完全に機能的な遺伝子の存在についての可能性を示 した。 全体のcppA遺伝子を増幅し、pet28b(+)(Novagen、IN C.、ウイスコンシン州マディソン)のNdeIおよびBamHI部位の中にク ローニングし、そして遺伝子をHis−TagでそのN−末端領域の中に組込ん だ。全体の遺伝子はベクタ ーの中にインフレームで位置することが配列決定により確証された。プラスミド 構築物を大腸菌(E.coli)DH5αMCR株の中に安定化のために形質転 換し、そしてインサートの存在を確認した後、ベクターおよびインサートを大腸 菌(E.coli)BL21DE3(Novagen)プロテアーゼ欠乏株の中 に発現のために形質転換した。プラスミド構築物を含有するコロニーを、カナマ イシン(30μg/ml)を含有するLB培地上で選択した。 小規模または大規模の製造のためのペット・システム(Pet System )マニュアル(ウイスコンシン州マディソン)に従い、タンパク質単離した。構 築物(pet28b(+)::ORF3(cppA遺伝子)を含有するBL21 DE3をIPTGにより誘導し、発現されたタンパク質CppAを可溶化した。 可溶化のために、誘導された細菌培養物を遠心し、ペレットをTES(50mM のTris、1mMのEDTA、100mMのNaCl)の中に再懸濁させた。 この再懸濁液を氷上で超音波処理し(6×15秒のパルス、高い出力:約50ワ ット)、回転してペレットを集めた。ペレットをTES(50mMのTris、 1mMのEDTA、100mMのNaCl)中で2回洗浄し、最後にペレットを 6mMのG−HCl+1mMのDTT+1%のTween 20で4℃において 3時間処理した。 可溶化されたタンパク質をTTS(1%のTween、50mMのTris、 0.7MのHCl)中で1:10に希釈し、そしてTTS(1%のTween、 50mMのTris、0.7MのHCl)に対して透析してグアニジン−HCl 、DTTおよびEDTAを除去した。ニッケルカラムのクロマトグラフィーによ り、ペット・システムのマニュアルの使用説明書(Novagen、INC.、 ウイスコンシン州マディソン)を使用して、透析されたCppAタ ンパク質を精製した。ニッケルカラム(2.5ml)を注ぎ、グアニジン−HC l、DTTおよびEDTAを除去した後、発現されたHis標識化CppAタン パク質を精製のためにニッケルカラムに適用した。溶離された画分を、10%の SDS−PAGEゲルおよびクーマッシー・ブリリアント・ブルーR−250染 色により、His標識化CppAタンパク質について試験した。タンパク質を氷 上で4℃に保持するか、あるいは必要となるまで小さいアリコートで−80℃に おいて凍結させた。 CppAタンパク質(約600ng/mlの反応混合物)をヒト補体C3(0 .83μgのC3/mlの反応混合物)を37℃においてPBSの存在下に4時 間インキュベートし、そしてタンパク質を含まない陰性の対照を同時に調製した 。還元性条件下に7.5%または10%のSDS−PAGEゲルおよびウェスタ ンブロッティング(ECLウェスタンブロッティングのプロトコール、Amer sham Life Science、イリノイ州アーリントンハイツ)により 、試料を分析した。 前述したように、全ORF3遺伝子のPCR生成物をHis標識をもつペット ベクターpET28b(+)(Novagen、ウイスコンシン州マディソン) の中にアミノ末端位置においてサブクローニングし、そして構築物をプロテアー ゼ欠乏大腸菌(E.coli)BL2lDE3(表2)の中に、それを大腸菌( E.coli)DH5αMCR中で安定化した後、導入した。構築物を有する大 腸菌(E.coli)BL21DE3をIPTGにより誘導させた。発現された His標識化ORF3タンパク質(約29kd)は、10%のSDS−PAGE ゲル上において、誘導されたタンパク質試料の不溶性画分の中において同定され た。 4℃において2時間または室温において1時間の可溶化のために 、下記の試薬を使用した:TES(50mMのTris、1mMのEDTA、1 MのNaCl;(b)6mMのG−HCl+1mMのDTT;(c)6mMのG −HCl+1mMのDTT+1%のTween 20;(d)6mMのG−HC l+1mMのDTT+1%のTriton X−100。「c」および「d」の 双方の処理は発現されたタンパク質を可溶性とし、ここでタンパク質は10%の SDS−PAGEゲル上で観測された。引き続く大規模調製のために、「c」試 薬を使用する処理を選択した。可溶化温度を透析し、次いでニッケルカラムを通 して精製し、C3に対する機能について検査した。 この実施例および前述の実施例において使用したSDS−PAGEゲルのため に、全細胞タンパク質または可溶性または不溶性のタンパク質の画分をペット・ システム・マニュアル(ウイスコンシン州マディソン)に従い抽出した。SDS −PAGEゲル(7.5%または10%または15%の分割ゲルおよび4.5% のスタッキングゲル)によりレムリ(Laemmli)の不連続系(Laemm li、U.K.、Nature 227:680−685、1970)において 、タンパク質を分離した。簡単に述べると、試料を負荷緩衝液(試料中の最終濃 度は7.57mg/mlのTris、2%のSDS、10%のグリセロールおよ び1.25mg/mlのブロモフェノールブルー、±5%のβ−メルカプトエタ ノールであった)と一緒にし、5分間沸騰させるか、あるいは分割ゲル上に直接 負荷した。前もって染色された高分子量標準(タンパク質マーカー(kd):リ ゾチーム、14,300;β−ラクトグロブリン、18,400;炭酸脱水素酵 素、29,000;オバルブミン、43,00;ウシ血清アルブミン、68,0 00;ホスホリラーゼB、97,400;ミオシン、200,00(Bethe sda Re search Laboratoies、Life Science、ニューヨ ーク州グランドランド)をゲル上に含めた。大きいSDS−PAGEゲルを15 mAにおいて14時間、あるいは10mAにおいて20時間電気泳動させた。ミ ニゲルを一定電圧(100ボルト)において約2〜3時間電気泳動させた。 発現されたタンパク質をC3とインキュベートし、そしてC3の存在量をウェ スタンイムノブロッティングにより評価した。 イムノブロッティング分析は、発現されたタンパク質を含有する試料はC3分 子を分解することを示唆した。ヒト補体C3に対して特異的なポリクローナル抗 体により未分解のC3を検出し、そしてこれは陰性試料この場合において、現像 されたフィルム上に明瞭に見られた。C3分子のα鎖およびβ鎖の双方は、OR F3タンパク質を含有しない陰性の対照と比較して、ORF3タンパク質の活性 に対して感受性であるように思われた;しかしながら、ORF3試料において、 α鎖はほとんど完全に分解されたが、β鎖は部分的に分解された。 実施例5 臨床分離株におけるC3分解性遺伝子の保存 遺伝子cppAの保存を検査するために、異なる臨床的(血清型)の肺炎球菌 の分離株のEcoRI分解ゲノムDNA中の遺伝子CppAの存在をサザンハイ ブリダイゼーションにより決定するためのプローブとして、CppAの内部のフ ラグメントを使用した。同一の実験において、肺炎球菌のCP1200株および 超活性突然変異体SN4およびSN4−4G(双方の突然変異体は同一プラスミ ドを含有する一表2参照)をまた添加して突然変異体中のcppA遺伝子の重複 を確証した。プローブとして遺伝子の非反応性DIG 標識化内部フラグメントを使用して、サザンハイブリダイゼーションを実施した 。臨床分離株、1型、3型、14F型およびビルレント23F型は約23kbの ハイブリダイゼーションしたバンドを示し、このバンドはまた対照の肺炎球菌の CP1200株およびSN4突然変異体の中に存在した。この共通のバンドはc ppA遺伝子がすべての試験した分離株の中に存在したことを示す。SN4突然 変異体は、また、約3.5kbの大きさを有するバンドを含有し、これにより遺 伝子の重複の存在が示された。この3.5kbの大きさは、プラスミドpLSN 4が2つのEcoRIのエンドヌクレアーゼ認識部位を有し、1つがインサート 領域の中に存在し、そして第2がベクターの中に存在するという観測と一致する 。それゆえ、EcoRIを使用する制限消化は、組換えプラスミドからの約4. 175kb(ベクターの3.531kb+インサートの0.649)および3. 539kb(インサートからの約1.67kg+ベクターからの約1.869k g)の2つのフラグメントを生成する。cppA遺伝子はインサートの1.67 kbの部分上に位置し、それゆえ、組換えプラスミドの約3.539kbの制限 フラグメントはcppA遺伝子を含有し、そしてこのバンドのみはcppA遺伝 子の内部のフラグメントであるプローブに対してハイブリダイゼーションするで あろう;したがって、重複cppA遺伝子をもつ突然変異体の場合において、約 3.5kbにおける第2ハイブリダイゼーションしたバンドは重複cppA遺伝 子を表した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/15 C12N 1/21 1/19 9/52 1/21 C12P 21/08 5/10 C12R 1:46) 9/52 (C12N 1/21 // C12P 21/08 C12R 1:46) (C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA C12R 1:46) 5/00 A (C12N 1/21 A61K 37/02 C12R 1:46) C12R 1:46) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ダニー,ゲイリー アメリカ合衆国,ミネソタ 55116,セン ト ポール,マウント カーブ ブールバ ード 507 (72)発明者 ナンディワダ,ラクシュミ エス. アメリカ合衆国,ミネソタ 55120,メン ドタ ハイツ,レキシントン アベニュ サウス 2330,アパートメント 210

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列番号:2と少なくとも80%の同一性を有しかつヒト補体タンパク質 C3を分解することができる単離されたタンパク質。 2.前記タンパク質がストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumon iae )から単離される、請求項1に記載のタンパク質。 3.前記タンパク質がヒト補体タンパク質C3に結合する、請求項1に記載の タンパク質。 4.前記タンパク質が組換えタンパク質である、請求項1に記載のタンパク質 。 5.前記タンパク質が単離されたタンパク質である、請求項1に記載のタンパ ク質。 6.10%ポリアクリルアミドゲル上で測定して約24kDa〜約34kDa の分子量を有する、請求項1に記載のタンパク質。 7.請求項1に記載のタンパク質からの少なくとも15の連続のアミノ酸を含 むペプチド。 8.配列番号:2からなる単離されたタンパク質。 9.配列番号:2からの少なくとも15の連続のアミノ酸を含むペプチド。 10.前記タンパク質が10%ポリアクリルアミドゲル上で測定して約24k Da〜約34kDaの分子量を有する、配列番号:2を含むタンパク質。 11.前記タンパク質がストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumo niae )から単離される、請求項10に記載のタンパク質。 12.前記タンパク質が組換えタンパク質である、請求項10に 記載のタンパク質。 13.前記タンパク質がヒト補体タンパク質C3を分解する、請求項10に記 載のタンパク質。 14.配列番号:2のアミノ酸1〜50を含むタンパク質。 15.第1A図の核酸1246〜1863を含む核酸フラグメント。 16.ヒト補体タンパク質C3を分解するタンパク質であって、該タンパク質 をコードする核酸は6×SSC、5×Denhardt、0.5%SDS、およ び100μg/mlのフラグメント化及び変性化サケ精子DNAのハイブリダイ ゼーション条件下で配列番号:1にハイブリダズし、ここで該サケ精子DNAは 65℃で一晩ハイブリダイズされ、そして2×SSC、0.1%SDS中で室温 で約10分間1回洗浄され、次いで65℃で約15分間1回洗浄され、次いで0 .2×SSC、0.1%のSDS中で室温で少なくとも3〜5分間少なくとも1 回洗浄されていることを特徴とするタンパク質。 17.有効量の免疫系刺激ペプチドまたはポリペプチドを含んでなる免疫系刺 激組成物であって、前記ペプチドまたはポリペプチドは配列番号:2と少なくと も80%の配列同一性を有しかつヒト補体タンパク質C3を分解することができ るタンパク質からの少なくとも15アミノ酸を含むことを特徴とする免疫系刺激 組成物。 18.前記タンパク質がストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumo niae )から単離可能である、請求項17に記載の組成物。 19.ストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumoniae)からの 少なくとも1つの別の免疫刺激ペプチド、ポリペプチドまたはタンパク質をさら に含む、請求項15に記載の免疫系刺激 組成物。 20.配列番号:2と少なくとも90%の配列同一性を有しかつヒト補体タン パク質C3を分解することができるタンパク質に特異的に結合することができる 抗体。 21.前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項20に記載の抗体。 22.前記抗体が抗体のフラグメントである、請求項20に記載の抗体。 23.前記抗体がポリクローナル抗体である、請求項20に記載の抗体。 24.前記抗体がマウス、ラット、ヒト、またはウサギから得られた抗体であ る、請求項20に記載の抗体。 25.6×SSC、5×Denhardt、0.5%SDS、および100μ g/mlのフラグメント化及び変性化サケ精子DNAのハイブリダイゼーション 条件下で配列番号:1にハイブリダイズすることができる核酸フラグメントであ って、該サケ精子DNAは65℃で一晩、ハイブリダイズされ、そして、2×S SC、0.1%のSDS中で室温で約10分間1回洗浄され、次いで65℃で約 15分間1回洗浄され、次いで0.2×SSC、0.1%のSDS中で室温で少 なくとも3〜5分間少なくとも1回洗浄されていることを特徴とする核酸フラグ メント。 26.ストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumoniae)のゲノ ムから単離された請求項25に記載の核酸。 27.核酸フラグメントがタンパク質の少なくとも一部分をコードする、請求 項25に記載の核酸。 28.タンパク質がヒト補体C3を分解する、請求項27に記載の核酸。 29.核酸フラグメントがヒト補体C3を分解しないタンパク質をコードする 、請求項27に記載の核酸フラグメント。 30.核酸ベクター中にある請求項25に記載の核酸。 31.前記ベクターがタンパク質の少なくとも一部分を産生することができる 発現ベクターである、請求項30に記載の核酸。 32.請求項25に記載の核酸を含む細胞。 33.細胞が細菌または真核細胞である、請求項32に記載の細胞。 34.核酸配列: gctcccagtatgcgtactcgtaaggtagagggaaga aaaaaactagctag を含む単離された核酸フラグメント。 35.動物においてストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumoni ae )に対する免疫応答を生成する方法であって、 治療に有効な量のタンパク質の少なくとも一部分を哺乳動物に投与するステッ プであって、該タンパク質をコードする核酸は6×SSC、5×Denhard t、0.5%SDS、および100μg/mlのフラグメント化及び変性化サケ 精子DNAのハイブリダイゼーション条件下で配列番号:1にハイブリダイズし 、ここで該サケ精子DNAは65℃において一晩ハイブリダイズされ、そして2 ×SSC、0.1%SDS中で室温において約10分間1回洗浄され、次いで6 5℃において約15分間1回洗浄され、次いで0.2×SSC、0.1%SDS 中で室温において少なくとも3〜5分間少なくとも1回洗浄されているステップ と、 前記タンパク質に対する免疫応答を得るステップと、 を含む方法。 36.前記免疫応答がB細胞の応答である、請求項35に記載の 方法。 37.前記免疫応答がT細胞の応答である、請求項35に記載の方法。 38.タンパク質の少なくとも一部分が少なくとも15アミノ酸の長さである 、請求項35に記載の方法。 39.組成物がストレプトコッカス・ニゥモニエ(S.pneumoniae )からの少なくとも1つの別のタンパク質をさらに含む、請求項35に記載の方 法。 40.前記タンパク質が配列番号:2の少なくとも15アミノ酸を含む、請求 項35に記載の方法。 41.挿入突然変異がヒト補体C3を分解することができるタンパク質をコー ドする遺伝子の中にある、挿入突然変異を含む細菌。 42.細菌が挿入重複突然変異を含む、請求項41に記載の細菌。 43.ヒト補体C3に結合しかつ分解することができるストレプトコッカス・ ニゥモニエ(S.pneumoniae)からの約24kDa〜約34kDaの 単離されたタンパク質。 44.ストレプトコッカス・ニゥモニエ(Streptococcus pn eumoniae )が媒介するC3分解を阻害する方法であって、 配列番号:2のアミノ酸配列を有するタンパク質に結合することができる抗体 に、ストレプトコッカス・ニゥモニエ(Streptococcus pneu moniae )の細菌を接触させるステップ を含む方法。 45.配列番号:1の核酸配列を含む単離された核酸フラグメント。 46.配列番号:1を含む二本鎖DNA配列により転写されたRNAフラグメ ント。
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