JP2001522704A - 吸収体用下着 - Google Patents

吸収体用下着

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JP2001522704A
JP2001522704A JP2000520735A JP2000520735A JP2001522704A JP 2001522704 A JP2001522704 A JP 2001522704A JP 2000520735 A JP2000520735 A JP 2000520735A JP 2000520735 A JP2000520735 A JP 2000520735A JP 2001522704 A JP2001522704 A JP 2001522704A
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レッドワイン、ノナ・ジェーン
シュミッツ、デボラ・キャサリン
アー、ニコラス・アルバート
カーステンス、ジェリー・エドワード
ビッシャー、ロナルド・ボスマン
由佳 古谷
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収体用下着 【解決手段】 本発明は、身体にぴったり合う下着に関する。本発明の下着は、弾性化ウエストバンドと、前部領域と、後部領域と、股領域と、1対の弾性化脚開口とを含む。前部および後部領域は、長手方向および横断方向の両方に弾性的に伸張可能であることが好ましい。股領域は前部領域と後部領域の間に配置され、前部および後部領域より高い長手方向の引張り抵抗を有する。股領域はさらに、下着の長手方向中心線に沿って配置された長手方向伸縮制御部材と、長手方向伸縮制御部材から脚弾性材まで長手方向伸縮制御部材に対して鋭角で伸長する複数の斜め伸縮制御部材とを備えている。伸縮制御部材は長手方向および横断方向の両方の股領域の伸縮性を制限し、股領域を着用者の皮膚の表面に順応させる。後部領域は引上げ部材を装備し、これは後部領域、前部領域、および長手方向伸縮制御部材と協働して、長手方向伸縮制御部材に沿って「z方向」のバイアス力を提供する。このバイアス力は、股領域の隣接部分の身体接触力より大きく、下着が着用されたときに、股領域およびその上に配置することができる吸収体を身体にぴったり接触するように持ち上げさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は下着に関し、詳しくは吸収体と共に使用できる下着に関し、さらに詳
しくは使用者が月経期間中に生理用装置と共に着用できる下着に関する。
【0002】 (発明の背景) 周知の通り、使い捨て生理用装置は、月経液およびその他の腟分泌物を吸収し
かつ保持する特定の目的のために、多種多様な形態で市販されている。残念なが
ら、そのような生理用装置は、ぴったり合わないため、または不適切な配置のた
めに、その外周に沿って月経分泌物が漏れることがある。そのような漏れは結果
的に、着用者の下着、衣服、または寝具をたびたび汚損する。
【0003】 漏れの追加的防止策を提供するために、生理用ショーツまたはパンティなどの
洗濯可能かつ再使用可能な下着を、使い捨ての生理用パッドと共に使用すること
が知られている。例えば1970年1月13日にLarsonに発行された米国
特許第3,489,149号は、使い捨て整理用パッドを保持するために股領域
に小さいポケットを有する、洗濯可能な生理用パンティを開示している。月経分
泌物は最初に、ポケットを形成する1層の材料を通過して生理用パッドに到達し
なければならないので、汚損した生理用パッドの取外しは不快であり、難しく、
かつ不衛生である。新しいパッドをポケットに挿入することができるが、下着は
すでに汚損されており、一般的に交換される。また、ポケットは、現在市販され
ている様々な大きさの生理用装置を収容できないことがある。さらに、そこに記
載されている耐湿性材料の層は、股領域の通風または通気性を提供することがで
きず、結果的に、そのようなパンティを着用したときに着用者が不快になる潜在
的可能性がある。
【0004】 当技術はまた、装置の周囲の領域に吸収性材料を設け、生理用装置を配置する
ための手段を設けることによって、漏れに対処しようとしてきた。例えば、19
85年12月24日にSouthwellに発行された米国特許第4,560,
381号は、パンティの下位股領域に吸収性材料の厚い内層を備えた網目状外側
パンティシェルを記載している。吸収性材料の内層は、生理用パッドを受容しか
つ位置決めするためのくぼみを含む。代替実施形態は、吸収性材料とパンティシ
ェルとの間にバリヤフィルムを含む。しかし、バリヤフィルムが存在すると、股
部分が通気不能になり(その結果不快であり)、またバリヤフィルムが存在しな
ければ、漏れの危険性がある。
【0005】 1989年3月21日にBranchに発行された米国特許第4,813,9
50号には、「肌密またはほぼ肌密」状にぴったり合うスパンデックス、ソフト
トリコット等の外側ライニングと、気体の通過を可能にしながら月経分泌物の通
過を防止するための微多孔性プラスチックフィルムの内側ライニングとを有する
、洗濯可能な生理用パンティが開示されている。同様に、既存の日本式生理用シ
ョーツは、生理用装置を着用者の外陰部領域に保持するように試みるガードルま
たは非常にぴったり密着するパンティのように働く。しかし、そのような下着が
ぴったり密着することは、着用者にとって不快であることが報告されており、ま
た生理用装置を着用者の外陰部領域に近い位置まで直接持ち上げるための明らか
な装備が無い。
【0006】 引き伸ばした状態で股領域の前後に固定された弾性部品を持つ生理用ショート
パンツが、1971年9月28日にSeijoに発行された米国特許第3,60
8,551号に記載されている。この弾性部品は、生理用ナプキンを持ち上げか
つ「ヒトの女性の身体的運動に関係なく彼女の陰部」に接触した状態に維持する
と言われる。弾性部品は、オープンメッシュネットワークによって脚開口に接合
され、股領域はネットワークの下にある。そのような装置は、着用者の身体の冠
状中心線に沿った身体接触を改良するかもしれないが、装置が生理用吸収材を着
用者の陰唇の外部表面に適合するように持ち上げる可能性はない。さらに、幅の
狭い中心弾性部品は、持ち上げる力が全部着用者の冠状中心線に沿って集中する
ようであるので、装置が着用者にとって不快になる原因となることがある。
【0007】 1992年8月11日に花王株式会社(Kao Corp.)の名前で公開さ
れた日本実用新案4−9222は、様々な機械的性質を有する部分を有する下着
であって、前部、股部、および後中央部を備える布地が左右後部の長手方向引張
り強さの少なくとも2倍の長手方向引張り強さを有する下着を記載している。横
断方向引張り強さは、各々の部分の長手方向引張り強度より低い。この下着は、
そこに配置された生理用ナプキンがずれないように、着用者の動きに従って伸縮
すると言われる。そのような下着は、下着とそこに配置された生理用ナプキンと
の間の接触を改良するかもしれないが、そのような改良された接触は必ずしも改
良された身体接触をもたらさない。重要なことは、前部、股部、および後中央部
を形成する布地の一貫した性質とは、下着が股部全体に基本的に一定した力を提
供しそうであることを意味していることである。
【0008】 1997年3月18日にOsbornに発行された米国特許第5,611,7
22号は、パンティ型下着を記載している。このパンティ型下着は、前パネル、
後パネル、および股部分を有する。この下着はさらに、後パネルに一体的に編み
込まれた下着の残部より大きい引張り抵抗を持つ実質的に錨形支持パネルを含む
。支持パネルは、着用者の臀部のチークを持ち上げて分離すると言われる。支持
パネルは垂直ストリップと、下着の脚開口に向かいかつその一部分に沿って伸長
する上向きに湾曲した部分とを含む。そのような下着は着用者の臀部のチークを
持ち上げて分離するかもしれないが、この下着は生理用装置と着用者の外陰部領
域との間の身体的接触を改良する持上げ力を提供することができない。
【0009】 使い捨て生理用パンティも知られている。例えば、1995年3月9日にKi
mberly−Clark Corporationの名前で公開されたPCT
出願WO95/06451号は、パンティの股領域に配置された吸収材/バリヤ
複合体によってバックアップ漏れ防止を提供すると言われる使い捨て生理用パン
ティを記載している。そこに記載された生理用パンティは、パンティを様々な体
型や体格に順応させると言われる円周方向に配向した弾性材をも備えている。し
かし、それらは着用者のウエストおよびヒップ領域を取り囲むだけなので、その
ような弾性材は、生理用装置を着用者の外陰部領域と接触させ続けるのに役立て
るために「z方向」(つまり上向き)のバイアス力を提供しない。その結果、生
理用装置の周囲から漏れる危険性およびその結果として外側の衣服または寝具を
汚損する危険性がある。
【0010】 したがって、本発明の目的は、実質的な不快感を生じることなく、外部表面ま
たは着用者の外陰部領域に順応する下着を提供することである。本発明の別の目
的は、まるで「第2の皮膚」のように着用者の身体にぴったり合う下着を提供す
ることである。本発明のさらなる目的は、改良された漏れ防止を提供するように
生理用装置または失禁制御装置を着用者の外陰部領域の外部表面に順応させる、
そのような装置用の改良された下着を提供することである。本発明のさらに別の
目的は、着用者のかなりの不快感を生じることなく、着用者の動きの全範囲にわ
たってそのような装置と着用者の外陰部領域との間の密接な接触を確実にするの
に役立てるために、バイアス力を提供する下着を提供することである。
【0011】 本発明のこれらおよびその他の様々な目的は、以下の説明に関連して考察した
とき、および添付の図面と併せて考慮したときに、いっそう容易に明確になるで
あろう。
【0012】 (発明の概要) 本発明は、ほとんど「第2の皮膚」のように身体にぴったり合う下着に関する
。特に、本発明の下着は、着用者の幅広い動きにわたって、生理用パッドまたは
失禁用装置などの吸収体を身体に密着した状態に保持するのを助けるのに特によ
く適している。
【0013】 本発明の下着は、弾性化ウエストバンド、前パネル、後パネル、股パネル、お
よび1対の弾性化脚開口を含む。前パネルおよび後パネルは、長手方向および横
断方向の両方に伸張可能であることが好ましい。股パネルは前パネルと後パネル
の間に配置され、長手方向または横断方向のどちらにも前パネルおよび後パネル
より大きい引張り抵抗を持つ。
【0014】 後パネルは、後パネルと協働して下着の長手方向中心線に沿って「z方向」の
バイアス力を提供する引上げ部材を備えている。このバイアス力は、下着が着用
されたときに、股パネルおよびその上に配置することができる吸収体を身体に密
着するように持ち上げさせる。
【0015】 股パネルはまた、下着の長手方向中心線に沿って配置された長手方向伸縮制御
部材、および好ましくは、長手方向伸縮制御部材から脚弾性材まで長手方向伸縮
制御部材に対して鋭角に伸長する複数の斜め伸縮制御部材を備えている。長手方
向伸縮制御部材は前パネルおよび後パネルからの力を、股パネルを引き上げて矢
状方向中心線に沿って身体に密着させるように方向付け、脚弾性材は、遠位縁を
引き上げて着用者の脚のひだに隣接して身体に密着させる。その結果、股パネル
は、実質的に着用者の陰唇の外部表面全体にわたって身体に密着した状態を維持
する。陰唇表面の身体接触力に対する中心線に沿った「z方向」バイアス力の比
は、1:1より大きい。
【0016】 本発明の下着は、必要な機械的性質を持つことが技術上知られている材料から
組み立てることができるが、それを編むことが好ましい。本発明の下着を編む場
合、その様々な構成要素の機械的性質は、特定の構成要素に使用される編物パタ
ーンおよび使用される編糸によって提供することができる。本発明の特に好まし
い実施形態では、伸縮制御部材を股パネルと一体的に編み、引上げ部材を後パネ
ルと一体的に編む。
【0017】 (発明の詳細な説明) 本発明は下着衣料品に関し、さらに詳しくは、使い捨て吸収体を着用者の身体
と密着して保持するのに適した下着に関する。本発明の特に好ましい形は、生理
用ナプキン、パンティライナなど生理用装置に使用し、そうした装置を身体に密
着して保持してそうした装置からの漏れを減少するのを助けるように意図された
下着に関する。しかし、本発明は、生理用装置だけではなく、失禁用装置、特に
尿失禁症に悩んでいる着用者用に意図された装置、おむつ用挿入物などに使用す
るのにも適している。
【0018】 ここで使用する用語「生理用装置」とは、月経液およびその他の腟分泌物など
の体液を吸収しかつ包含するために女性が外陰部領域に隣接して着用する吸収体
を指す。同じくここで使用する用語「使い捨て」とは、使用後に洗濯するかまた
はその他の方法で修復するかまたは再使用するように意図されない構造を指す(
つまり、それらは1回使用した後廃棄するように意図され、好ましくはリサイク
ルするか、腐らせて堆肥にするか、またはその他環境的に受け入れられる方法で
処分するように意図されている)。ここで使用する用語「外陰部」とは、外から
見える女性器を指しており、大陰唇、小陰唇、陰核、および腟前庭に限定される
。さらに、用語「会陰部」とは女性の身体の肛門と外陰部領域との間の外部領域
を指し、用語「臀溝」とは臀部(大臀)の間の会陰部から上方向に伸長する裂溝
である。ここで使用する用語「流体」、「液体」などの語は、相互に置き換える
ことができるように意図されており、約100°Fの温度のときに液状である物
質を指す。 下着の一般的説明 上述の通り、本発明は多種多様な吸収体用に適しているが、生理用装置200
と共に使用できる生理用下着20に関して説明する。図1および2は、本発明の
生理用下着20の正面図および背面図を示す。図1および2に示すように、本発
明の生理用下着20は、前パネル30などの前部領域、後パネル40などの後部
領域、股パネル50などの股領域、1対の弾性化脚開口60、および弾性化ウエ
ストバンド22を含む。前パネル30および後パネル40は、少なくとも長手方
向に伸張可能である。股パネル50は少なくとも横断方向に伸張可能である。こ
こで使用する場合、外力を加えたときに、加えられた力の方向に材料が延び、加
えた力を解放すると、その延びの少なくとも約10%復元するならば、その材料
は「伸張可能である」。
【0019】 生理用下着20はまたウエスト開口21も備えており、生理用下着20への進
入を可能にする。生理用下着20はさらに、後パネルに長手方向中心線Lに沿っ
て配置された引上げ部材42、股パネル50に長手方向中心線に沿って配置され
た長手方向伸縮制御部材52、および好ましくは、長手方向伸縮制御部材52に
対して角度Aに配置され、そこから脚弾性材62まで伸長する複数の斜め伸縮制
御部材54を含む。股パネル50の前縁48は、着用者の恥骨より下または後ろ
(つまり後方に)来るように配置して、恥骨が生理用下着20の密着を妨げない
ようにすることが好ましいことに留意する必要がある。これらの要素の各々につ
いて、以下の部分でさらに詳しく説明する。
【0020】 上述の通り、本発明の目的の1つは、着用者の身体、特にその外陰部領域に、
まるで「第2の皮膚」であるかのように非常にぴったりと密着する下着を提供す
ることである。図3ないし6は、着用者の脚が離れているとき、およびそれらを
合わせたときの従来の先行技術の下着の股領域の合い具合と、本発明の生理用下
着20の合い具合とを概略的に比較する。同様の比較を図7ないし10では写真
で示す。
【0021】 図3ないし9に示すように、そのような従来の下着の股領域は、着用者の脚が
合わされたときにたるむ。図4に示すように、着用者の脚が離れたときに、従来
の下着の股領域は、着用者の陰唇間の空間を中心とする長手方向に配向した領域
に「隙間を形成」または橋を掛ける。図10はそのような隙間形成を明確には示
さないが、着用者の脚が広げられたときに身体に密着しないことは明瞭である。
【0022】 一方、図5、6、7、および8に示すように、本発明の生理用下着20は、着
用者の脚が離れているか、合わされているかに関わらず、大陰唇の外部表面に快
適にぴったり合い、かつそれに順応する。図5および6に略部分冠状断面図で示
すように、本発明の生理用下着は、身体の動きの範囲全体にわたり、この領域に
おける変形尖頭形状を維持する。生理用下着の断面図の形状を「変形」尖頭形と
記載するのは、それが着用者の陰唇間の空間における長手方向に配向する領域で
湾曲部が合う尖端を形成しないことが好ましいが、形成することができ、しかし
やや丸みを帯び、この領域では凸状であることが好ましいからである。同様に、
図7および8は、着用者の脚が一つに閉じているか開いているかに関係なく、長
手方向伸縮制御部材が明らかに彼女の陰唇の遠位端間に配置され続けるという点
で、この修正尖頭形状を実証する(つまり、陰唇裂内への多少の侵入がある)。
【0023】 図11は、サイドシーム32、34の各々を開き、弾性部品を引っ張って平坦
にした、完全に平らな状態の本発明の生理用下着20を示す。また図11は、生
理用下着20のブランクの平面図と見なすこともできる(以下の「下着の形成」
を参照)。図11から分かるように、生理用下着20は長手方向中心線Lおよび
横断方向中心線Tを持つ。また図11に明確に示すように、本発明の生理用下着
20は長手方向軸Lに対して対称であり、横断方向軸Tに対して非対称である。
理論によって拘束されてはいないが、生理用下着20が着用されたときに、この
横断方向非対称性により、脚弾性材62は、股パネル50を着用者の陰唇の外部
表面上で上向きに湾曲させることが可能になると考えられる。さらに、脚弾性材
62と斜め伸縮制御部材54との協働により、股パネル50は、長手方向に向け
られた力が加わったときに幅が狭まるのに抵抗し、その結果、着用者の動きによ
って生じる股パネル50と着用者の陰唇との間の相対的運動が減少することが理
解される。
【0024】 生理用下着20は織布、不織布、または編物を含むことができる。好ましくは
、生理用下着20は編物を含む。特に好ましい編み手段は、生理用下着20の最
終幅の約半分のシームレス管状ブランクを最初に編むことを含む。管状ブランク
は、完成した生理用下着20に脚開口60ができるように、砂時計の形に編むこ
とができ、または代替的に、開いた管の一部分を切り取って、そのような脚開口
60を設けることができる(以下の「下着の形成」を参照されたい)。 弾性化ウエストバンド 上述の通り、ウエスト開口21は、本発明の下着20への進入を可能にする。
ウエスト開口が着用者のウエストにぴったり順応するように、ウエスト開口21
には、弾性化ウエストバンド22を設けることが好ましい。弾性化ウエストバン
ド22は、リクラ(LYCRA)(R)またはスパンデックス(SPANDEX
)材料などの弾性部材を図11に示すブランクの各遠位端に隣接して置き、各遠
位端をそれ自体を中心にしてC字形に折り曲げて端縁23、24を形成し、かつ
前パネル30と後パネル40の側縁25〜28を縫い合わせてウエスト開口21
および弾性化ウエストバンド22を形成することによって、形成することができ
る。好ましくは、弾性化ウエストバンド22は、前パネル30および後パネル4
0の同一編み糸を含み、それらと一体的に編む。さらに好ましくは、弾性化ウエ
ストバンド22は、技術上知られているようにターンドウェルト(turned
welt)含む。弾性化ウエストバンド22に特に好ましい編物パターンは、
4目ごとに表浮き編みを入れた平編みと浮編みの組合せを含む。 前部領域 図1および2から分かるように、前パネル30によって実現される前部領域は
、後パネル40(後述)と協働して着用者のウエストおよびヒップを取り囲む、
生理用下着20の部分である。同じく図1および2から分かるように、前パネル
30、後パネル40、および股パネル50もまた協働して、脚開口60(以下で
詳述する)を画定する。また前パネルは、幅広い範囲の体型に容易に順応できる
ように、少なくとも長手方向に、好ましくは長手方向および横断方向両方に伸張
可能である。
【0025】 代替構造を使用することができるが、例えば、前パネル30は、織布または不
織布から適切な形状に裁断し、生理用下着20の残りの部分に接合することがで
き、本発明の前パネル30は、弾性的に伸張可能な編み糸および非弾性的に伸張
可能な編み糸の組合せから完全平編みにすることが好ましく、ジャージ編みにす
ることがより好ましい。一般の当業者には明らかなように、デザイナは個々の編
み糸の弾性的性質および特定の編物パターンを使用して、前パネル30の機械的
性質を画定することができる。本発明の特定の好ましい実施形態では、前パネル
30は、ナイロン糸およびノースカロライナ州グリーンズボロ(Greensb
oro,NC)のユニフィ社(Unifi,Inc.)から入手できるリクラ(
R)またはスパンデックス糸の完全平編み、好ましくはジャージ編みの交互の段
を含む。代替実施形態では、前パネル30は、全ての段に適切な機械的性質を持
つリクラ(R)またはスパンデックス糸を使用して、完全平編み、好ましくはジ
ャージ編みにすることができる。以下の前パネル30の機械的性質の考察から明
らかになるように、当業者は、代替編み糸を使用してそのような機械的性質を提
供する、他の編物パターンを画定することができるであろう。上述の通り、以下
で述べるような機械的性質を持つ織布または不織布を含む前パネル30も構想す
ることができる。
【0026】 図1、2、および11に示す本発明の好ましい実施形態では、前パネル30は
少なくとも長手方向に伸張可能である。好ましくは、前パネル30は長手方向お
よび横断方向両方に弾性的に伸張可能である。そのような弾性的伸張可能性が、
本発明の生理用下着20を様々な体型および大きさに適合させることを可能にし
、着用者の身体によく順応させる。伸張可能な前パネル30はさらに後パネル4
0および股パネル50と協働して、幅広い範囲の着用者の動き全体にわたり股パ
ネル50に「z方向」のバイアス力を提供する。そのようなバイアス力は、生理
用肌着20と共に着用できる生理用装置200(図12)を身体に密着した状態
に、特に着用者の外陰部領域に密着した状態に維持するのに役立つ。さらに好ま
しくは、バイアス力は、生理用装置200などの吸収体を、この物品が着用者の
身体に密着して保持されるように方向付け、そのような装置の前縁202が腟口
よりわずかに前方の位置に来、かつその後縁204は会陰部より後方に来るよう
にする。さらにいっそう好ましくは、そのようなバイアス力は、装置200を幅
広い範囲の着用者の動き全体にわたってそのような位置に維持する。このバイア
ス力については、以下の長手方向伸縮制御部材の節でより詳しく考察する。好ま
しくは、前パネル30は、約1グラム/インチ(0.4グラム/センチメートル
)と約50.0グラム/インチ(19.7グラム/センチメートル)の間の長手
方向伸縮弾性率を持つように構成する。さらに好ましくは、長手方向伸縮弾性率
は約3グラム/インチ(1.2グラム/センチメートル)と約40グラム/イン
チ(15.7グラム/センチメートル)の間である。特に好ましくは、前パネル
を構成する材料の長手方向伸縮弾性率は極めて低く(特に当技術の他の下着に比
較して)、約3グラム/インチ(1.2グラム/センチメートル)と約20グラ
ム/インチ(7.9グラム/センチメートル)の間にある。伸縮弾性率を測定す
るための適切な方法は、以下の試験方法の節で述べる。 後部領域 上述の通り、後パネル40によって実現される後部領域は、前パネル30と協
働して、着用者のウエストおよびヒップを取り囲む。図11に最も明瞭に示すよ
うに、後パネル40は第1および第2セクション44、46を含む。長手方向に
伸長する伸張可能な引上げ部材42(以下で別の要素として考察する)によって
分離されるこれらの部分44、46は、着用者の臀部に覆いを提供し、かつその
上に、着用者のウエストを取り囲む弾性化ウエストバンド22の一部分を配置し
ている。後パネル40もまた、幅広い範囲の体型に容易に順応できるように、少
なくとも長手方向に、好ましくは長手方向および横断方向両方にも弾性的に伸張
可能であることが好ましい。
【0027】 前パネル30と同様の方法で、後パネル40の第1および第2部分44、46
は、弾性的に伸張可能な編み糸および非弾性的に伸張可能な編み糸の組合せから
完全平編みにすることが好ましく、ジャージ編みにすることがさらに好ましい。
再び、同じく必要な機械的性質を持つ上述のカットアンドソー織布または不織布
など、他の材料も適切である。一般の当業者には明らかなように、デザイナは個
々の編み糸の弾性的性質および特定の編物パターンを使用して、適切な機械的性
質を画定することができる。本発明の特定の好ましい実施形態では、後パネル4
0の第1および第2部分44、46は、ナイロン糸およびノースカロライナ州グ
リーンズボロのユニフィ社(Unifi,Inc.)から入手できるリクラ(R
)またはスパンデックス糸の完全平編み、好ましくはジャージ編みの交互の段を
含む。代替実施形態では、前パネル30は、全ての段に適切な機械的性質を持つ
リクラ(R)またはスパンデックス糸を使用して、完全平編み、好ましくはジャ
ージ編みにすることができる。以下の後パネル40の第1および第2部分44、
46の機械的性質の考察から明らかになるように、当業者は、代替編み糸を使用
してそのような機械的性質を提供する、他の編物パターンを画定することができ
るであろう。
【0028】 図1、2、および11に示す本発明の好ましい実施形態では、後パネル40の
第1および第2部分44、46は、少なくとも長手方向に伸張可能である。好ま
しくは、これらの部分44、46は長手方向および横断方向の両方に弾性的に伸
張可能である。そのような弾性的伸張可能性が、本発明の生理用下着20を様々
な体型および大きさに適合させることを可能にし、着用者の身体によく順応させ
る。伸張可能な後パネル40はさらに前パネル30、引上げ部材42、および股
パネル50と協働して、幅広い範囲の着用者の動き全体にわたり股パネル50に
「z方向」のバイアス力を提供する。そのようなバイアス力は、生理用肌着20
と共に着用できる生理用装置200(図12)を身体に密着した状態に、特に着
用者の外陰部領域に密着した状態に維持するのに役立つ。さらに好ましくは、そ
のようなバイアス力は、生理用装置200を、そうした装置の装置の前縁202
が腟口よりわずかに前方の位置に来、かつその後縁204が会陰部より後方に来
るような着用者の身体との関係に方向付ける。さらにいっそう好ましくは、その
ようなバイアス力は、装置200を幅広い範囲の着用者の動き全体にわたってそ
のような位置に維持する。このバイアス力については、以下の長手方向伸縮制御
部材の節でより詳しく考察する。好ましくは、後パネル40は、約1グラム/イ
ンチ(0.4グラム/センチメートル)と約50.0グラム/インチ(19.7
グラム/センチメートル)の間の長手方向伸縮弾性率を持つように構成する。さ
らに好ましくは、長手方向伸縮弾性率は約3グラム/インチ(1.2グラム/セ
ンチメートル)と約40グラム/インチ(15.7グラム/センチメートル)の
間である。特に好ましくは、後パネル40の第1および第2部分44、46を構
成する材料の長手方向伸縮弾性率は極めて低く(特に当技術の他の下着に比較し
て)、約3グラム/インチ(1.2グラム/センチメートル)と約20グラム/
インチ(7.9グラム/センチメートル)の間にある。伸縮弾性率を測定するた
めの適切な方法は、以下の試験方法の節で述べる。 引上げ部材 引上げ部材42は、後パネル40と協働して、本発明の生理用下着20の長手
方向中心線Lに沿って「z方向」のバイアス力を提供する。この力は、股パネル
50およびその上に配置することができる生理用装置200が身体に密着するよ
うに、股パネル50、特にその中に配置された長手方向伸縮制御部材52を持ち
上げるのに役立つ。特に、理論によって拘束されることなく、引上げ部材42は
、後パネル40によって提供される弾性力を長手方向中心線Lに沿って方向付け
、股パネル50を持ち上げて身体に密着させるのに役立つと考えられる。
【0029】 上述の通り、引上げ部材42は、長手方向中心線Lに沿って「z方向」のバイ
アス力を提供するのに役立つ。したがって、引上げ部材42は後パネル40に長
手方向中心線Lに沿って配置することが好ましい。さらに好ましくは、引上げ部
材42は、後パネル40を対称的な第1および第2部分44、45に分割する。
引上げ部材42は、長手方向中心線Lに沿って後まねる40に接合することがで
きる。好ましくは、引上げ部材42は後パネル40と一体的である。図1、2、
および11に示す特に好ましい実施形態では、引上げ部材42は後パネル40の
第1および第2部分44、46と一体的に編まれる。
【0030】 力の方向付けを容易にするために、引上げ部材42は、後パネル40の第1お
よび第2部分44、46より低い伸縮性を持たなければならない。そのような低
い伸縮性を提供するために、引上げ部材42は、後パネル40より高い伸縮弾性
率を持つ材料、または高い引張り抵抗を提供することが技術上知られている編物
パターンを有する編材料を備えることができる。引上げ部材42として使用する
のに適した高い伸縮弾性率の材料として、ポリエステルフィルム材などの高い伸
縮弾性率のフィルム材、または比較的高い伸縮弾性率を有する単ストランドの編
み糸またはモノフィラメント(例えば綿、ポリエステル、またはナイロン)があ
る。引上げ部材42は、後パネル40の第1および第2部分44、46に適する
のと同じ編み糸を含み、かつ第1および第2部分44、46より低い弾性化編物
パターンを使用して、それらと一体的に編むことが好ましい。つまり、後パネル
40の第1および第2部分44、46に関連して上述した編み糸は、引上げ部材
42にも適している。引上げ部材42に特に好ましい編物パターンは、低下した
伸縮性を提供することが技術上知られている編み方を使用する。例えば、タック
編み、浮き編み、またはタック編みと浮き編みの組合せのパターンが適している
ことが分かっている。
【0031】 上述の通り、引上げ部材42は後パネル40より高い伸縮弾性率を持つので、
出願人は、引上げ部材42が後パネル40によって提供される引上げ力を長手方
向中心線Lに沿って方向付けるのに役立つと信じる。特に、引上げ部材42は、
約50グラム/インチ(19.7グラム/センチメートル)と約110.0グラ
ム/インチ(43.3グラム/センチメートル)の間の長手方向伸縮弾性率を持
つことが好ましい。長手方向伸縮弾性率は、約60グラム/インチ(23.6グ
ラム/センチメートル)と約100グラム/インチ(39.4グラム/センチメ
ートル)の間であることが、さらに好ましくい。伸縮弾性率を測定するための適
切な方法は、以下の試験方法の節で述べる。
【0032】 引上げ部材の代替実施形態(図示せず)では、引上げ部材は2つの対向する部
分を含み、それらは各々、上方向に、およびその反対側で長手方向中心線に対し
て鋭角で横断方向に外向きに伸長する。これらの部分は、長手方向伸縮制御部材
の後端の接合領域で交わる。当業者は、そのような構造が後パネル40を3つの
部分に分割することを理解されるであろう。
【0033】 上方向に、および長手方向伸縮制御部材52の後端から鋭角で外向きに伸長す
ることによって、この代替実施形態のこれらの部分は、後パネル40の伸張の結
果生じる力を、それらが長手方向伸縮制御部材の後端に収束して「z方向」のバ
イアス力を提供するように方向付ける。鋭角は約15度と約45度の間であるこ
とが好ましい。鋭角は約35度であることがさらに好ましい。 股領域 股パネル50によって実現される股領域は、本発明の生理用下着20の長手方
向中心線Lに沿って、前パネル30と後パネル40の間に配置される。図11に
示す本発明の好ましい実施形態では、股パネル50は、長手方向伸縮制御部材5
2および斜め方向伸縮制御部材54によって分割される幾つかの部分を含む。図
1、2、および11に示す本発明の好ましい実施形態では、股パネル50は前パ
ネル30および後パネル40と協働して、脚開口60を画定する。股パネル50
は、着用者の外陰部と最も直接に接触する生理用下着20の部分である。股パネ
ル50はまた、そのような下着20に装着できる生理用装置200をも支持する
【0034】 本発明の股パネル50は特に、着用者の外陰部領域に順応することができる。
理論によって拘束されることなく、本発明の股パネル50の順応性は、それに使
用される材料の低い横断方向伸縮弾性率のためであると考えられる。特に、上述
の通り、引上げ部材42は後パネル40と協働して、下着20の長手方向中心線
に沿って(つまり、長手方向伸縮制御部材52に沿って)「z方向」のバイアス
力を提供する。出願人は、脚弾性材を着用者の外陰部領域と彼女の脚との間のひ
だに引き上げさせる、脚弾性材62によって提供される力と同様の「z方向」の
成分があると考える。図11によって最も明瞭に示されるように、股パネル50
は、長手方向伸縮制御部材52と脚弾性材62との間の距離にまたがる(つまり
、股パネルの遠位縁56は脚弾性材に隣接する)。股パネル50は横断方向伸縮
弾性率が低いため、また横断方向に離れた2つの位置に「z方向」の力が与えら
れるため、股パネル50は、着用者の外陰部領域の陰唇裂と脚のひだとの間にあ
る部分の外部表面に容易に順応するように、長手方向伸縮制御部材および脚弾性
材によって持ち上げられ、かつそれによって引き伸ばされるものと出願人は考え
る。
【0035】 この順応性は、幅広い範囲の動きにわたって維持される。この順応性は、例1
から、着用者の脚が閉じたとき、およびそれらが開いたときに、本発明の股パネ
ル50の身体密着性が維持されることを写真で示す図7および8に、特に明瞭に
示される。対照的に、従来の技術の下着は、図9および10に示すように、着用
者の外陰部領域から下にたるむ(つまり、先行技術の下着の股と着用者の外陰部
領域との間は密着しない)。
【0036】 上述の通り、股パネル50の横断方向伸縮弾性率が低いので、着用者の外陰部
領域に対するその順応性が可能になることが重要である。約1グラム/インチ(
0.グラム/センチメートル)と約50グラム/インチ(19.7グラム/セン
チメートル)の間の横断方向伸縮弾性率を有する股パネル50が、本発明に適し
ていることが分かっている。好ましくは、股パネル50は約5グラム/インチ(
2.0グラム/センチメートル)と約40グラム/インチ(15.7グラム/セ
ンチメートル)の間、より好ましくは、約10グラム/インチ(3.9グラム/
センチメートル)と約30グラム/インチ(11.8グラム/センチメートル)
の間の横断方向伸縮弾性率を持つ。
【0037】 股パネル50は、以下で述べるように必要な物理的性質を持つ織物、不織布、
編材料などを備えることができる。股パネル50は、前パネル30、後パネル4
0、または引上げ部材42より高い長手方向伸縮弾性率を有する編材料を備える
ことが好ましい。股パネル50は、図1、2、および11に示すように、引張り
抵抗を提供するために平編みパターンおよび伸張性の低い編み糸を使用して、前
パネル30および後パネル40と一体的に編むことが、より好ましい。以下で考
察する長手方向伸縮制御部材52および斜め伸縮制御部材54によって、追加引
張り抵抗が提供される。股パネル50はまた、着用者の外陰部領域に順応できな
い先行技術の硬性下着のガセット(gusett)領域より低い引張り抵抗を有
する。
【0038】 股パネル50に適した編み糸は、比較的高い伸縮弾性率を持つ(つまり、当技
術で弾性的に伸張可能とみなされない編み糸)。適切な編み糸として、綿糸およ
び羊毛糸などの天然糸、ならびにナイロン糸、ポリエステル糸、アクリル糸、お
よび必要な機械的性質を有するその他の合成糸などの合成糸がある。特に好まし
い編み糸としては、ナイロン糸および綿糸がある。代替的に、弾性的に伸張可能
な股パネル50を希望する場合には、前パネル30および後パネル40に使用さ
れる同様のリクラ(R)またはスパンデックス糸より高い伸縮弾性率を有するリ
クラ(R)またはスパンデックス糸を使用することができる。 長手方向伸縮制御部材 上述の通り、長手方向伸縮制御部材52は、股パネル50の伸縮性を制限する
働きをする。特に、長手方向伸縮制御部材52は、股パネル50の長手方向伸縮
性を制限する。長手方向伸縮制御部材52は、前パネル30、後パネル40、ま
たは引上げ部材42より高い引張り抵抗を持ち、かつ着用者の外陰部領域に順応
できない先行技術の下着より低い引張り抵抗を持つことが好ましい。したがって
、長手方向伸縮制御部材52は、上述の前パネルまたは後パネルのどちらよりも
高い長手方向伸縮弾性率を有し、かつ先行技術の特定の硬性ガセットより低い引
張り抵抗を有する。特に、長手方向伸縮制御部材52は、約50グラム/インチ
(19.7グラム/センチメートル)と約500グラム/インチ(196.8グ
ラム/センチメートル)の間の長手方向伸縮弾性率を有する。そのような弾性率
は、下着20の長手方向中心線Lに沿って採取した標本を使用して測定する(つ
まり股パネル50の一部分も測定弾性率に貢献し得る)。伸縮弾性率は、約50
グラム/インチ(19.7グラム/センチメートル)と約300グラム/インチ
(118.1グラム/センチメートル)の間であることが、さらに好ましい。本
発明の特に好ましい股パネル50は、その長手方向中心線に沿って測定したとき
に、約100グラム/インチ(39.4グラム/センチメートル)と200グラ
ム/インチ(78.7グラム/センチメートル)の間の長手方向伸縮弾性率を持
つ。
【0039】 理論によって拘束されてはいないが、そのような長手方向伸縮性の制限により
、力が後パネル40(特にその中の引上げ部材)から、および前パネル30から
股パネル50へ伝わり、そこに「z方向」のバイアス力を提供すると考えられる
。そのような力の伝達が、着用者の幅広い範囲の動き全体にわたって、股パネル
50およびその上に配置された生理用装置200を着用者の外陰部領域に密着し
て(特に生理用下着20の長手方向中心線に沿って)保持させる。より厳密には
、股パネル50およびその上に配置された生理用装置200は、本発明の生理用
下着20を着用したときに、着用者の陰唇の遠位端間に少なくとも部分的に配置
されることが明らかになった。
【0040】 本発明の下着20の長手方向中心線L(図11)に沿った「z方向」のバイア
ス力は、より高いということに注意することが特に重要である。つまり、長手方
向伸縮制御部材42によって提供される第1身体接触力は、股パネル50の長手
方向伸縮制御部材42から横断方向に外れた位置のその他の部分によって提供さ
れる力より大きい。そのような力の増加が、股パネル50上に配置することがで
きる吸収体を引き上げて、着用者の腟口および尿道と密接な関係にして、そこか
ら滲出する体液をすぐに遮断できるようにするのに特に効果的であると考えられ
る。
【0041】 長手方向中心線に沿った「z方向」のバイアス力がより高いことが重要である
が、着用者の陰唇の実質的に外部表面全体に対し、上方向に向けられた第2身体
接触力が無ければならない。そのようなより低い第2身体接触力は、股パネル5
0上に配置された吸収体を陰唇表面にも順応させ、それが着用者の大陰唇の遠位
縁に対する「封止」をもたらし、体液が吸収体の表面に沿ってその縁に流動して
結果的に漏れを生じる危険性をさらに低下する。他方、図3、4、9、および1
0に示すような先行技術の緩い下着は、そのような封止を提供しない。
【0042】 上述した「z方向」のバイアス力や本発明の下着を着用者の陰唇の外部表面に
接触させる力などの身体接触力は、以下の試験方法の節で述べる身体接触力試験
方法を使用して推定することができる。後述するように、この試験方法は圧力セ
ンサを使用するので、そうした力は圧力として報告される(例えばg/cm2)
【0043】 長手方向中心線Lに沿った高い第1力、陰唇の外部表面全体に配分される第2
力、および脚弾力材62(後述)による第3力貢献の組合せが、股パネル50上
に配置された吸収体に、図5〜8に示す「変形」尖頭形状を取らせる。そのよう
な形状により、身体からの出口点近くでの体液の遮断、および着用者の陰唇に対
する「封止」の追加的漏れ防止の両方が可能になる。この「変形」尖頭形状を達
成するために、中心線に沿った身体接触力と大陰唇の遠位縁における身体接触力
との比は、そのような力を試験方法の節に示す方法に従って測定したときに、1
:1より大きくなければならない。中心線の力と遠位縁の力の比は約1.25:
1より大きいことが好ましく、この比は約1.5:1より大きいことがさらに好
ましい。
【0044】 実際の力の値も重要であることは明らかである。力が低すぎると、下着は、着
用者の幅広い範囲の動き全体にわたって、吸収体を身体に密着した状態に維持し
ない。力が高すぎると、不快感が生じ得る。長手方向中心線に沿った力は約2g
/cm2より大きいことが適切である。第1身体接触力(つまり長手方向中心線
に沿った)は、約2.1g/cm2より大きいことが好ましく、約2.2g/c
m2より大きいことがさらに好ましい。力は約20g/cm2未満であることが
適切であり、約15g/cm2未満であることが好ましく、約10g/cm2未
満であることがさらに好ましい。同様に、大陰唇の頂端(apex)で測定した
第2力は、約1g/cm2より大きいことが適切であり、約1.1g/cm2よ
り大きいことが好ましく、約1.2g/cm2より大きく、かつ約20g/cm
2未満であることがさらに好ましく、約15g/cm2未満であることが好まし
く、約10g/cm2未満であることがより好ましい。
【0045】 この力の伝達およびその結果としての身体密着は、以下の試験方法の節で述べ
る方法に従って、本発明の生理用下着20の場合と先行技術の下着の場合につい
て、引上げ量を比較することによって、さらに実証することができる(この方法
は、1995年2月1日にOsborn IIIらの名前で出願された米国特許
出願第08/383,536号に記載された方法の変形であり、その開示を参照
によってここに組み込む)。そのような測定値を、下の表1に報告する。 表1 比較引上げ量測定値 引上げ量(ミリメートル単位) (加えた力は391グラム) 試験対象下着 位置1 位置2 位置3 本発明 21 30 38 ワンダ・ボディTM1 14 23.5 33.5 オルガ・シークレット・シェイパR2 9 19.5 29 日本製生理用ショーツ3 10.5 15.5 25 ヘインズ・ハー・ウェイ4 4 8.5 23 1)ノース・カロライナ州ウィンストンセーレム、サラ・リー・インティメーツ
社から入手可能 2)カリフォルニア州ヴァンヌイス、オルガ社から入手可能 3)日本のユニチャームからソフティ・スポーツとして入手可能 4)ノース・カロライナ州ウィンストンセーレム、サラ・リー・インティメーツ
社から入手可能 表1で明瞭に分かるように、本発明の生理用下着20は、試験装置の全ての位
置で高い引上げ量(より密接な身体接触)を持つ。差は位置1で最も劇的であり
、これは、上述のOsborn IIIの出願に記載されている通り、着用者の
身体の陰唇領域に対応するものと意図されている。上述の中心線Lに沿ったより
高い力のため、本発明の下着20は、この改良された合い具合およびその結果と
してより密接な身体接触を提供することができる。本発明の生理用下着20は、
リフト試験装置の位置1で約16mmより大きい引上げ量を、位置2で約25m
mより大きい引上げ量を、位置3で約35mmより大きい引上げ量を有すること
が好ましい。位置1の引上げ量は約18mmより大きく、位置2の引上げ量は約
27mmより大きく、位置3の引上げ量は約36mmより大きいことが、さらに
好ましい。
【0046】 本発明の下着20は、この下着の密接な順応性および着用者の身体との接触に
もかかわらず、着用が特に快適である(特に外陰部領域)。先行技術の下着は、
腹帯などの弾性化引上げ部材によって、または日本製の生理用ショーツに見られ
るような非常にきつく密着するオーバオールによって、外陰部領域の快適性を達
成しようと試みてきた。いずれのタイプの下着もしばしば不快であると述べられ
ている。そのような不快感の1つの原因は、特に腹帯型下着の場合、着用者の肛
門への圧力である。肛門の周囲の組織は圧力に特に敏感であり、肛門に加えられ
る力は不快感を引き起こす。上述の米国特許第3,608,551号に記載され
ているような腹帯型の下着は一般的に、着用者の会陰部を吸収体で封止するため
に引上げ力を提供するために、弾性的に伸張可能な部材を使用する。そのような
弾性部材は通常、下着を着用したときに、着用者の肛門に上に配置される位置で
下着に接合される。その結果、着用者の会陰部を吸収体で封止するために望まし
い引上げ力だけでなく、着用者の肛門に対する不快な圧力も存在する。他方、本
発明の下着20は、着用者の肛門に対する容認できない圧力を生じることなく、
身体接触が着用者の幅広い動き全体にわたって維持されるように、上述の「z方
向」のバイアス力を配分する。理論によって拘束されることなく、本発明の下着
20の長手方向中心線Lに沿って配分される力は、肛門より後方の位置および会
陰部で分離されるので、肛門は長手方向伸縮制御部材52によって少なくとも部
分的に架橋され、その結果肛門にかかる力が低下する。図11に最も明確に示す
ように、長手方向伸縮制御部材52は、股パネル50の長手方向中心線Lに沿っ
て配置される。
【0047】 図11に最も明瞭に示すように、長手方向伸縮制御部材52は、股パネル50
の長手方向中心線50に沿って配置される。長手方向伸縮制御部材52は、股パ
ネル50に接合される別個の要素とするか、または股パネル50と一体的にする
かのいずれかとすることができる。長手方向伸縮制御部材52は股パネル50と
一体的であることが好ましい。本発明の特に好ましい実施形態では、長手方向伸
縮制御部材52および股パネル50を一体的に編む。
【0048】 上述の通り、長手方向伸縮制御部材52は伸縮性、特に股パネル50の長手方
向伸縮性を制限する働きをする。このために、伸縮制御部材は、股パネル50よ
り大きい伸縮弾性率を有する材料を備えることができる。例えば、伸縮制御部材
は、弾性率の高いフィルム材または比較的高い弾性率を有する単ストランドの編
み糸またはモノフィラメントをさえも含むことができる。上述の好ましい一体的
に編まれた長手方向伸縮制御部材52の場合、長手方向伸縮制御部材は、股パネ
ルに使用したのと同じ編み糸を含むことができ、伸縮制御部材52を構成するこ
の編み糸は、伸縮性を制限することが当技術分野に知られているパターンに編ま
れた。例えば、長手方向伸縮制御部材52は、交互の段をタック編みにした編物
パターンを含むことができる。代替的に、技術上知られているように、追加の引
張り抵抗を持つ長手方向伸縮制御部材52を提供するために、弾力性のある編み
糸を浮き編みにすることができる。
【0049】 長手方向伸縮制御部材52に適した編み糸は、股パネル50に適することが分
かっているのと実質的に同一編み糸または編み糸の組合せである。 斜め伸縮制御部材 斜め伸縮制御部材54もまた、股パネル50の伸縮性を制御するために働く。
特に斜め伸縮制御部材54は、股パネル50の横断方向伸縮性を制限するベクト
ルを提供する。斜め伸縮制御部材54によって提供される長手方向伸縮性制御ベ
クトルもあるので、斜め伸縮制御部材54はまた、股パネル50およびその上に
配置された生理用装置を上向きにかつ着用者の陰唇の外部表面の周囲で湾曲させ
る。理論によって拘束されることなく、斜め伸縮制御部材54は、脚弾性材62
、前パネル30および後パネル40によって提供される力を股パネル50に伝達
するのを助け、その結果この湾曲したカップのような形状になると思われる。こ
の力の伝達はまた、生理用下着20が長手方向に伸張したときに股パネル50の
幅が狭まるのを最小にする抵抗力をももたらすようである(つまりポアソン・ナ
ローイング(Poisson narrowing)が最小化される)。この最
小化は、着用者が動くときの着用者の身体に対する股パネル50の動きを減少す
るのに役立つと思われる。言い換えると、斜め伸縮制御部材54は股パネル50
を「低運動帯」とし、結果的に着用者の身体と股パネル50との間の相対的運動
が減少することが最もよく理解される。その結果、股パネル50上に配置された
吸収体(例えば図12に示すような生理用装置200)は、着用者の外陰部領域
との一定した関係を維持する可能性が高くなる。
【0050】 図11に最も明瞭に示すように、斜め伸縮制御部材54は、股パネル50の長
手方向中心線Lに対して角度Aに配置される。斜め伸縮制御部材54は、股パネ
ル50に接合される別個の要素とするか、または股パネル50と一体的にするか
のいずれかとすることができる。斜め伸縮制御部材54は股パネル50と一体的
であることが好ましい。本発明の特に好ましい実施形態では、斜め伸縮制御部材
54および股パネル50を一体的に編む。
【0051】 角度Aは、上述の力の伝達によって提供される上向きの湾曲の程度を制御する
のに役立つと思われる。角度Aが小さすぎると、脚弾性材62からの力の伝達が
不充分となるので、股パネルは着用者の陰唇の側部を不完全に包むようになる。
角度Aが大きすぎると、前パネル30および後パネル40からの力の伝達が不充
分となるので、恥丘および会陰部の接触が減少する。角度Aは約30度と約75
度の間が好ましい。角度Aは約45度と約75度の間がさらに好ましい。本発明
の特に好ましい実施形態では、角度Aは約60度である。
【0052】 図11で最も明瞭に分かるように、斜め伸縮制御部材54は長手方向に対称的
であることが好ましい。つまり、斜め伸縮制御部材54は、向かい合った対とし
て設け、各対の一方が長手方向伸縮制御部材52から角度Aで脚弾性材62に向
かって横断方向に外向きに伸長することが好ましい。異なる数のそのような対を
有する他の実施形態も構想されるが、本発明の好ましい実施形態は、横断方向中
心線Tの両側に1対づつ、2対の斜め伸縮制御部材54を含む。複数の斜め伸縮
制御部材54が望ましいと考えられる。そのような複数性が力を均等に配分する
ので、本発明の生理用下着20を着用したときに、股パネル50が着用者の陰唇
の外部表面を円滑に包むからである。
【0053】 斜め伸縮制御部材54の配向および位置が異なる本発明の他の実施形態も構想
される。例えば、図11では斜め伸縮制御部材54が前方に向かって外向きに伸
長するように示されている(つまり、前パネル30に向かって)が、斜め伸縮制
御部材54は後方に向かって外向きに伸長することもできる(つまり、後パネル
40に向かって)。そのような実施形態の角度Aは依然として鋭角であり、上述
と同じ範囲を有する。さらに、複数の斜め伸縮制御部材52の一部分が前方に向
かって外向きに伸長し、そのような部材の一部分が後方に向かって外向きに伸長
する実施形態も構想される。図示しないが、図11に示す下着20と同様の1例
では、下着20の前部分に配置された斜め伸縮制御部材54(つまり、横断方向
中心線Tの前パネル30も含む側にある部分)は無く、後方に向かう2つの斜め
伸縮制御部材54を下着20の後部分に配置する。身体的合い具合を評価したと
き、本発明のこの実施形態は、上述の下着20に匹敵する成績であった。
【0054】 長手方向伸縮制御部材52と同様の方法で、斜め伸縮制御部材54は、股パネ
ル50の伸縮性を制限する働きをする。特に斜め伸縮制御部材は、横断方向伸縮
性を制限する働きをする。斜め伸縮制御部材54は、約50グラム/インチ(1
9.7グラム/センチメートル)と約500グラム/インチ(196.8グラム
/センチメートル)の間の横断方向伸張膨張率を有することが好ましい。伸縮弾
性率は約50グラム/インチ(19.7グラム/センチメートル)と約300グ
ラム/インチ(118.1グラム/センチメートル)の間であることが、さらに
好ましい。本発明用に特に好ましい股パネル50は、約100グラム/インチ(
39.4グラム/センチメートル)と約200グラム/インチ(78.7グラム
/センチメートル)の間の伸縮弾性率を持つ斜め伸縮制御部材54を有する。
【0055】 両要素は股パネル50の伸縮性を制限する傾向にあるため、斜め伸縮制御部材
54は、長手方向伸縮制御部材52に適するものと実質的に同一材料を含むこと
ができる。上述した好ましい一体的に編まれた斜め伸縮制御部材54の場合、斜
め伸縮制御部材54は股パネルに使用したのと同じ糸を備えることができ、斜め
伸縮制御部材54を構成する糸を、当技術で伸縮性を制限するものとして知られ
ているパターンで編む。例えば、斜め伸縮制御部材54は、交互の段をタック編
みにした編物パターンを含むことができる。代替的に、浮き編みのパターンを使
用して、同じく当技術分野で知られているように、追加の引張り抵抗を備えた斜
め伸縮制御部材54を提供することができる。
【0056】 斜め伸縮制御部材54に適した編み糸は、股パネル50に適することが分かっ
たのと実質的に同じ編み糸である。 弾性化脚開口 図1、2、および11で分かるように、本発明の生理用下着20は、1対の弾
性化脚開口60をも備えている。上述の通り、前パネル30、後パネル40、お
よび股パネル50は協働して、各脚開口60の外周を画定する。開口60に伸縮
性を与えるために、この外周は脚弾性材62を装備する。脚弾性材62は前パネ
ル30、後パネル40、および股パネル50と協働して、着用者の動きの全範囲
にわたって股パネル50に「z方向」のバイアス力を与える。特に脚弾性材は、
股パネル50の遠位縁56(つまり脚開口60の画定に役立つ股パネル50の縁
)に、縁56を引き上げる「z方向」のバイアス力を与え、股パネル50を着用
者の陰唇の外部表面に順応させる。別の方法で述べ、図1および2に最も明瞭に
示す、脚裁断開口60の性質はまた脚弾性材62の収縮力(contracti
ve force)を、より丸みを帯びた形状を脚開口60に使用した場合に可
能となるより余計に垂直方向に向かわせるようにデザインすることが好ましい。
【0057】 つまり、前パネル40、後パネル40、股パネル50、および脚弾性材62は
協働して、股パネル50上に配置できる生理用装置200に着用者の身体に対す
る均等な上向きの力を与え、生理用装置が着用者の幅広い範囲の動き全体にわた
って着用者の外陰部領域に概してぴったりと保持されるようにする。脚弾性材6
2はまた斜め伸縮制御部材54と協働して、股パネル50およびその上に配置で
きる生理用装置200に着用者の陰唇の外部表面の周囲を包ませる力ベクトルを
提供する。
【0058】 脚弾性材62は、下着20の適切な合い具合のために脚開口60の外周に最小
限の収縮力を提供しなければならないが、収縮力は着用者を不快にするほど大き
くないことが重要である。出願人は、脚開口34の外周に隙間ができる危険性を
最小限にするために、少なくとも約20グラムの収縮力が必要であることを見出
だした。収縮力は少なくとも40グラムとすることが好ましい。収縮力は少なく
とも約80グラムとすることが、さらに好ましい。着用サイクル中に予想される
弾性伸張の範囲全体にわたる伸縮弾性率を最小にすると、着用者の不快感の危険
性も最小になる。つまり、脚弾性材が一般的な使用中の伸張状態で約80グラム
の収縮力を提供するようにデザインした場合、異なる着用者の脚の周囲のため、
または着用者の動きのために発生するかもしれないより大きい伸張のために、そ
の力が大きく増加してはならない。出願人は、約540グラム/インチ(213
グラム/センチメートル)と約590グラム/インチ(232グラム/センチメ
ートル)の間の脚弾性材の伸縮弾性率は、適切な合い具合を維持することと、着
王者の不快感を最小にすることとの間をうまく均衡化することを見出だした。脚
弾性材の伸縮弾性率は約550グラム/インチ(216グラム/センチメートル
)と約580グラム/インチ(228グラム/センチメートル)の間が好ましい
。弾性収縮および伸縮弾性率を測定する方法は、以下の試験方法の節に提示する
【0059】 そのような脚弾性材料を本発明の下着20の脚弾性材62に使用する場合、そ
れらは少なくとも約5グラム/cm2の第3身体接触力を提供する(この値未満
の身体接触力は緩すぎることが、着用者によって報告されている)。第3身体接
触力は約7グラム/cm2より大きいことが好ましい。30グラム/cm2程度
の第3身体接触力を有する下着は、着用したときに高レベルの報告された不快感
を引き起こすことが分かっている。したがって、適切な下着20はこのレベル未
満の第3身体接触力を持つ。第3身体接触力は約20グラム/cm2未満である
ことが好ましい。特に好ましい下着20は、約5グラム/cm2と約10グラム
/cm2の間の第3身体接触力を有する。この第3身体接触力は、以下の試験方
法の節で述べるのと同様の方法を用いて測定する。主な違いは、そうした試験が
、脚弾性材62を伸張させるために、マネキンではなく周囲60センチメートル
の円筒を脚開口60に配置することによって行われることである。第3身体接触
力を測定するために、脚弾性材と円筒の間に圧力センサを配置する。
【0060】 脚弾性材62は、当業者に知られている手段を使用して、脚開口60の外周で
前パネル30、後パネル30、および股パネル50に接合することができる。特
に、脚弾性材62は脚開口60を取り囲む側縁25、26、27、28の部分に
接合される(つまりその外周を形成する)。例えば、脚弾性材62は、接着手段
を用いてまたは縫い付けなどの機械的手段によって、前部分30および股パネル
50に接合することができる。本発明の好ましい編物の生理用下着20の場合、
脚弾性材62は前パネル30、後パネル40、および股パネル50に縫い付ける
ことによって接合することが好ましい。 任意特徴 生理用装置200を備えたシステムとして使用する場合、本発明の生理用下着
20は、生理用装置200を股パネル50に確実に固定するための留め具システ
ムをも含むことができる。例えば、生理用装置200は凝集性材料(cohes
ive material)の第1部分を備えることができ、また股パネル50
は凝集性材料の第2部分を備えることができる。ここで使用する場合の「凝集性
材料」とは、選択的にそれ自体に接着するが、他の物質には接着しないものであ
る。
【0061】 代替的に、本発明の下着20と一緒に使用するようにデザインされた生理用装
置200の下着側に向ける表面は、1998年11月13日にCarstens
らの名前で出願され、その開示を参照によってここに組み込む同時係属出願第6
0/065,294号に記載されているように、複数の小さいフィラメント状(
髪の毛状)突起の形のピン配列を上に配置した基板または表面を備える、皮膚に
優しい機械的留め具材で構成することが可能である。そのような突起は、編物(
例えば本発明の下着の股パネル50)を容易に接着することができ、かつ支持す
る肌着が伸びたり縮んだりしても、充分に望ましい保持力を備えている。
【0062】 さらに別の代替的留め具材料は、横から見ると「T」字形またはマッシュルー
ム形の外観を持つ材料を含むことができる。生理用装置200用の1つの特に好
ましい「T」字形の機械的留め具材料は、ウィスコンシン州メノモニーの3M社
のパーソナル・ケアおよび関連製品部門から入手可能なTP200として知られ
る材料である。
【0063】 股パネル50は、着用者が生理用装置200をそこに最適に配置するのを助け
るために、任意に印(図示せず)を付けることもできる。例えば、そのような印
は、着用者が、生理用装置200上にそれと共に使用するために設けることがで
きるフラップを適切に位置決めすることを可能にする、脚弾性材上のマーキング
を含むことができる。代替的に、そのような印は、着用者が新しい装置を股パネ
ル50の身体接触(つまり内側)表面に配置するたびに生理用装置200を確実
に配置することが可能にする、長手方向中心線Lに沿ったマーキングを含むこと
ができる。
【0064】 本発明の下着20はまた、多種多様な生理用装置およびその他の種類の吸収体
と共に使用することができる。例示的装置は、本願と同日にカーステンの名前で
出願され共同譲渡された同時係属出願第 号(代理人の整理番号事件692
3M)に記載されており、その開示を参照によってここに組み込む。そのような
吸収体および本発明の下着20を一緒に使用しては、吸収体および本発明の下着
を含む極めて効率的なシステムを提供することもできる。そのようなシステムが
、本願と同日にカーステンの名前で出願され共同譲渡された同時係属出願第
号(代理人の整理番号事件7320)に記載されており、その開示を参照によ
ってここに組み込む。 下着の形成 当技術分野で知られている手段を使用して、生理用下着20のブランクを最初
に管状に編む。特に、前パネル30、後パネル40、股パネル50は一体的に編
む。後パネル40には引上げ部材42を、そのようなストリップを一体的に編む
ことによって設ける。同様に、股パネル50には一体的に編んだ長手方向伸縮制
御部材52、および好ましくは複数の斜め伸縮制御部材54を設ける。上述した
適切な編物パターンを使用する。
【0065】 次いで管状ブランクを目の縦の方向に切り開く。そのままでは脚開口60をふ
さぐ余分な材料を除去して、図11に示す生理用下着20の平面図と同様の形状
を持つ生理用下着20用の平坦なブランクを形成する。さらに図11に示すよう
に、生理用下着用のブランクは、前部端縁23、後部端縁24、前部側縁25、
26、および後部側縁37A、37Bを持つ。
【0066】 脚弾性材62は、上述の通り下着20の脚開口60の外周に沿って接合する。
次いで、生理用下着20のブランクを横断方向中心線Tを中心に折り曲げ、脚開
口60と端縁23、24の間にある側縁の対向する部分を接合して(例えば縁を
縫うことによって)、側部のシームを形成し、生理用下着20の組立てを完了す
る(つまり、前パネル30における脚弾性材62の端部と端縁24の間にある側
縁25の部分を、後パネル40にある脚弾性材63の端部と端縁23との間にあ
る側縁27の部分とを接合して、シーム32を形成する。同様の方法で側縁26
を側縁28に接合して、シーム34を形成する)。
【0067】 代替的に、管状編物ブランクを裁断して脚開口60を設けることができる。例
えば、環状ブランクを、その内面が相互に接触し、かつ1対の長手方向に配向し
た側縁が形成されるように、平坦化することができる。次いで、平坦化したブラ
ンクに沿って規則的な間隔で横断方向に対向する側縁から半円形、判楕円形、ま
たはその他の所望の形状を有する合わせ部分を裁断することによって、脚開口前
駆体(leg opening precursor)を形成することができる
。次に、平坦化した管状ブランクを予め定められた反復パターンで横断方向に裁
断することによって、下着のブランクを形成する。そこでは第1横断方向裁断は
、股部分前駆体を形成するために、脚開口前駆体を形成したときに取り除かれな
かった材料に行われ、かつ第2横断方向裁断は、ウエスト開口21を形成するた
めに、平坦化された管状ブランクの幅全体に行われる。脚弾性材62を各脚開口
60の外周に配置し、そこに接合する。第1横断方向カットによって形成された
2つの端部を1回の横断方向のシームによって接合して、股パネル50を完成す
る。次いで弾性化ウエストバンド22をウエスト開口21の外周に配置し、弾性
化ウエストバンド22をそこに接合することによって、生理用下着20は完成す
る。
【0068】 以下の例は、本発明の様々な態様の特定の利点を指摘するのに役立つ。 例 例1 この例は、本発明の下着20の「第2の皮膚」の合い具合を実証することを意
図している。特に、医学モデル(medical model)が各々の下着を
着用しているときに、本発明の下着および先行技術の編物下着の股領域の正面写
真を撮影した。写真は、モデルが彼女の脚を2つの位置、つまり1)閉じた位置
(腿部の間隔は10mm)、および2)開いた位置(腿部の間隔は50mm)に
おいて直立した状態で撮影した。全ての写真は、モデルの外陰部領域から1フィ
ート(30センチメートル)の距離から撮影した。
【0069】 図7および8は、モデルの脚が閉じた位置および開いた位置にあるときの本発
明の下着を示す。図9および10は、先行技術の編物下着(ケンタッキー州ボー
リング・グリーンのフルーツ・オブ・ザ・ルーム社から入手可能なフルーツ・オ
ブ・ルーム(R))を着用している同じ2つの位置の同じモデルを示す。この試
験の結果は、上の股パネルの節で考察した。 例2 この例は、本発明による下着と幾つかの先行技術の下着との間の身体接触力の
比較を示すことを意図している。
【0070】 本発明の下着と、幾つかの先行技術の下着の標本で、試験方法の節で述べる方
法に従って身体接触力を評価した。この実験の結果を表2に掲げる。 表2 身体接触力の比較 身体接触力 下着 衣料の種類 中心線 大陰唇 力の比 (g/cm2) (g/cm2) 本発明 N/A 2.35 1.33 1.76 ウィング A 1.49 2.58 0.75 EC8302(1) ウィング A 1.10 1.57 0.70 EC8400(1) フルーツ・オブ・ザ B 0.006 0.68 0.01 ・ルーム(3) ワコール(2) C 0.50 2.52 0.20 ワンダー・ボディ C 0.07 0.77 0.09 (TM4) オルガ C 0 0.50 0 2903−28 (5) オルガ 2903−18 C 0 0.29 0 (5) 1.日本国京都のワコール社から入手可能 2.日本国京都のワコール社から入手可能 3.ケンタッキー州ボーリング・グリーンのフルーツ・オブ・ザ・ルーム社から
入手可能4.ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムのサラ・リー・インテ
ィメーツ社から入手可能 5.カリフォルニア州ヴァン・ヌイのオルガ社から入手可能 A 日本製生理用ショーツ B 非伸縮性パンティ C 伸縮性パンティ 中心線に沿った身体接触力と陰唇の力の比の製品間の差は歴然としている。 試験方法 リフト試験 概要 この試験は、標本が密接な身体接触を達成するために近接して合わせなければ
ならない女性の身体の様々な領域に大まかに近似化するように成形した引上げ量
測定試験装置の使用を含む。引上げ量測定試験装置は、着用者の下着の股が着用
中に接触する着用者の身体の部分を近似化するように意図された、2つの湾曲し
たプレクシグラス部品を含む。この装置は、着用者の陰唇と着用者の臀部間の裂
溝(「臀溝」)との間の空間に近似化するように意図された、長手方向のスリッ
ト状の穴を含む。女性のパンティが着用者の身体に引き上げられたときに働く力
をシミュレートするために調整されるクランプに、標本を取り付ける。標本の中
央部がスリット状の穴内に垂直方向に侵入する距離を測定して、身体接触の相対
的測定値を提供する。 装置 引上げ量測定装置 引上げ量測定試験装置は、図13〜18に示すように配列
された6個のプレクシグラスを含む。リフト試験装置100は、内部表面100
A、外部表面100B、正面部100C、および背面部100Dを持つ。
【0071】 プレクシグラス部品は2つの同じ1/4インチの厚さの弓形部品102、10
4を含み、それは図13〜15に示すように隣接する関係に組み立てたとき、高
さH150mm、幅W135mm、および長さS300mmを持ち、かつ弓形部
品の内部表面の曲率半径J150mmを持つ(図15に示す通り)。図13に示
すように、1対の矩形のプレクシグラス支持脚106を弓形プレクシグラス部品
の側面に取り付ける。弓形部品の底部108が試験装置100を載せるる台から
少なくとも20mm上に保持されるように、支持脚106は弓形部品に対して垂
直方向に取り付ける。
【0072】 弓形部品102、104は、弓形装置を90度開くことを可能にする1対の蝶
番110によって接続する。弓形部品102、104は、閉じたときのピボット
・ラッチ(pivoting latch)112によって試験装置の横断方向
中心線Rで一つに保持される。弓形部品は、試験装置の部分100C(着用者の
身体の前部を表すように意図された部分)の正面に最も近くに位置するスリット
の部分114Aにおける6mmから、装置の後部100Dにもっとも近くに位置
するスリットの部分114Bにおける19mmまで幅が変動する、長さ8−3/
8インチ(212mm)の中央長手方向スリット状穴(または「スリット」)1
14を持つ(弓形部品の外部表面100Bの湾曲に沿って測定したとき)。スリ
ット114を取り囲むプレクシグラスの部分は、弓形部品の頂面より底面100
Bの方がスリットが広くなるように、45°の角度で面取りされる。スリット1
14の両端は丸くなっている。
【0073】 弓形部品は、スリット114の前および後に、スリットの長手方向中心線に沿
って配向された追加の溝を持つ。これらの溝は、その中でクランプ118を保持
するボルトが滑動して、スリットに対するクランプの位置を調整することができ
る機構を提供する。弓形部品102、104は、標本の端部をクランプ118に
締め付けるための適切な位置を示すために、印を付けることができるテープ11
6を備えている。
【0074】 また、試験装置の前部弓形部品は、着用者の大陰唇を表すように意図された1
対の3次元に湾曲したプレクシグラス部品120を備えている。この湾曲部品1
20は図15〜18に示す形状を持ち、下の表3に示す寸法を持つ。湾曲部品は
スリットの中央に、表3に記載するように36mm離して配置され(中心距離で
)、それらの後端縁120Bは、表3で述べる8°の角度gによって画定される
第1弓形プレート102の後端縁から離される。 表3−湾曲部品の寸法 寸法 サイズ(単位mm) a 7mm b 16mm c 33度 d 16mm e 6mm(半径) f 36mm g 8度 おもり 標本に391グラムの総加重を掛けるのに充分なおも り(クランプ(後述)の重量を含む)。 クランプ おもりを標本に取り付けるためのばね負荷・指操作方 式の幅2インチ(5センチメートル)のクランプ(ノ ースカロライナ州ステーツヴィルのハント・マニュフ ァクチャリング社によって製造されたボストンNo. 2クリップ)。 ピン・チャンバ ・キャリパ測定装置 図14に従って構成される。 手順 下着を、ウエスト開口の正面を試験装置の正面部100Cの方に向けて、試験
装置100上に覆いかぶせる。支持脚106が下着の脚開口にあることを確認す
る。ウエストバンドを正面部100Cおよび背面部100Dの上にかぶせる。試
験装置100上の下着の位置を直し、下着の股部分の前縁が湾曲部品120Aの
前端縁の前にあることを確認し(15および16参照)、下着が装置の中央に配
置されていることを確認する。適切に配置された下着を図18に示す。
【0075】 試験装置の背面部の標本の後部分の端部で、クランプ118からおもり124
を吊り下げる。標本下着の後部ウエストバンドが試験装置のウエスト縁上に置か
れた状態で、クランプ118をそこに締め付けることによって、おもりを標本下
着の後部ウエストバンドから静かに吊り下げる。おもりは落下させてはならず、
またパッドが自由に吊るされているときに、おもりにより突然の力を加えてはな
らない。
【0076】 試験装置の背面部分における標本の端部のおもりは、標本に延伸力を与えるの
で、標本はクランプ間に直線の経路を形成しようとする傾向がある。この時点で
、標本は試験条件下でそれが達することができるのにほぼ近いスリット内の接触
状態に移る。5秒後におもりを取り外す。
【0077】 試験装置100の上下を正しい向きにひっくり返し、それが支持脚106に支
えられるようにする。次にピン・チャンバ・キャリパ測定装置を使用して、弓形
プレートの外部表面100B(ベースライン)から標本がスリット内に隆起する
距離を測定する。
【0078】 ピン・チャンバ128は、複数の狭い(直径1.1mm)間隔で配置され垂直
方向に配向された軽量(28.4mg)のピン146が装置を横切るように1列
に並べられたケースを含む。ピンは垂直方向に移動可能である。ピン・チャンバ
・ケースは、ピン・チャンバ・キャリパの使用中にピンの高さを観察することが
できるように、前部と後部にガラス窓がある。標本を試験装置に配置する前に、
1ミリ単位で記された目盛148を、ピンの側部に沿って装備する。ピン・チャ
ンバは試験装置をまたぐように、試験装置上に配置する。ピンが弓形プレートの
底面まで落下する距離を調べるために、希望する各々の位置で測定を行う。これ
らの測定は、試験のための基準値として役立つ。次いで、標本を所定の位置に置
いた状態でピンを静かに下降することによって、基準値より上または下のピン落
下距離を測定する。スリットの縁間の様々な位置で数個のピンが落下できるだけ
の充分なスリット幅があることに、注意する必要がある。それが発生した場合、
採用される読みは最も高いピンのそれである。
【0079】 第1測定値は、試験装置の横断方向中心線Rから47mm前方に離れた位置で
取る。この距離は、着用者の身体の陰唇領域に対応するものと意図されている。
(この47mmの距離およびこの後の2つの距離の測定値は、試験装置の内部表
面100Aの湾曲に沿って測定する。)第2測定値は、試験装置の横断方向中心
線から17mm後方に離れた位置で取る。これは、着用者の会陰部に対応するも
のと意図されている。第3測定値は、試験装置の横断方向中央線から70mm後
方に離れた位置で取る。これは、着用者の「臀溝」に対応するものと意図されて
いる。これらの値を記録する。少なくとも2つの代表標本に対して、上記手順を
繰り返す。次いで、得られた測定値を平均して、各々の位置における標本の引上
げ量の値を提供する。 伸縮弾性率および弾性収縮 意図 この方法は、下着の着用サイクル中に見られるのと同様の伸張量範囲全体
にわたり、下着に使用できる伸張可能な材料によって着用者の身体に働く力に匹
敵する力を定量化することを意図している。 方法 INDA(Association of Nonwoven Fabl
ic Industry:不織布産業協会)規格試験110.1−92に記載さ
れた方法が適している。以下のセットアップ条件を使用する。 ゲージ長: 2インチ(5.08センチメートル) クロスヘッド速度: 10インチ/分(24.5センチメートル/分) 引張り試験機および負荷セル: 予測される力範囲に対して適切なもの、マサ
チューセッツ州カントンのインストロン社から入手可能な5564型機 標本幅: 1インチ(2.45センチメートル)。1インチ(2.45センチメ
ートル)未満の標本の場合、標本幅を測定し、測定幅に対する1インチ(2.4
5センチメートル)の比によって、測定された力を調整する。 標本の方向: 長手方向伸縮弾性率標本は、標本幅が長手方向に対して垂直にな
るように切り取る。横断方向伸縮弾性率標本は、標本幅が横断方向に対して垂直
になるように切り取る。 標本サイズ: 各試験対象材料につき少なくとも3つの標本 計算: 力0: データ収集開始時の力(グラム/インチまたはグラム/センチメート
ル単位) 力25: 25%の伸び率における力(グラム/インチまたはグラム/センチメ
ートル単位) 弾性収縮=力25 伸縮弾性率=(力25−力0)/0.25 弾性収縮(脚弾性材のみ)および伸縮弾性率の平均値および標準偏差を報告す
る。 身体接触力 概要 この試験は、弾性化下着によって着用者の身体に働く力を決定するように意図
されている。市販のマネキンを使用して、身体の寸法の変動による誤差を最小に
する。 装置 マネキン 医療関係者のカテーテル挿入技術の訓練に使用されるような、解剖
学的に正確な女性のマネキンが適している。このマネキンは次の寸法を持つ。大
腿囲−54cm、胴囲−92cm、腰囲−95cm、および鼠径前を介して前胴
から後胴まで−−59cm。ウィスコンシン州フォート・アトキンソンのナスコ
社から入手可能。 圧力センサ: カナダ国マニトバ州ウィニペグのヴィスタメディカル社からカ
タログ番号LF856で入手可能な超薄型圧電抵抗圧力センサ(15mm×15
mm、圧力範囲0−10mmHg、バイオメディカル・リード・ワイヤ付き) コンピュータ: ウィンドウズ95(R)オペレーティング・システムを使用す
る8MB RAM付きペンティアム搭載コンピュータ。テキサス州オースティン
のデル・コンピュータ社からラティテュードLMモデルとして入手可能なラップ
トップ・コンピュータが適している。 電子インタフェース・モジュール: カナダ国マニトバ州ウィニペグのヴィスタ
メディカル社から入手可能なFSA−C−2−1.00モデル データ収集ソフトウェア: カナダ国マニトバ州ウィニペグのヴィスタメディカ
ル社から入手可能なFSAバージョン3.1 方法 1.各センサのリードを、製造者の指示に従ってインタフェース・モジュールに
取り付ける。浮袋を製造者によって供給される格納箱内に閉じ込めて、膨らませ
た浮袋(7.5g/cm↑2)上にセンサを載せ、第1浮袋上に配置した第2浮
袋によって提供される既知の圧力(最高7.5g/cm↑2)にセンサをさらす
ことによって、各センサを校正する。FSAソフトウェアは生成される信号を捕
捉し、その信号とオペレータが入力した校正圧力とを比較する。この比較を使用
して校正表が作成され、これはコンピュータ内にファイルとして格納される。 2.両面転写テープ(ミネソタ州セント・ポールの3M社から部品番号950と
して入手可能)を使用して、センサをマネキン400に取り付ける(図19A、
19B、20A、および20B)。第1対のセンサ410、415をマネキンの
尿道の中心位置でマネキンの大陰唇の尖端に配置する。第2対のセンサ420、
425は、センサ410、415より6mm前方の位置でマネキンの大陰唇の尖
端に配置する(図19A、19B)。第3対のセンサ430、435は、マネキ
ンの大陰唇の後交連より32mm後方の位置でマネキンの腎筋の表面に配置する
。第4の最後の組のセンサ440、445は、マネキンの尿道の中心から65m
m前方の位置でマネキンの恥丘の表面に配置する。 3.下着がマネキンの冠状中心線を中心として左右対象かつなだらかになるよう
に、マネキンに下着を装着する。下着は、適度にきつくなるように引き上げなけ
ればならない。第1下着についてセンサ430、435、440、445の圧力
を記録し、その後の下着をできるだけ近い圧力になるように配置することによっ
て、再現性を改善することができる。 4.インタフェース・モジュールおよびソフトウェアを使用して、製造者の指示
に従ってセンサ410、415、420、425から力のデータを収集する。最
小限4つの標本を評価する必要がある。希望する場合、ソフトウェアに付属する
指示に従うことによって、収集したデータをその後の分析のためにスプレッドシ
ート・ファイルに移出することができる。 5.各標本の平均および標準偏差を報告する。標本を比較する場合、知られてい
る統計技法(例えば分散の分析)を使用することができる。
【0080】 この説明の中で示した全ての特許、特許出願(およびそれに対して発行される
特許、ならびに対応する公開された外国特許出願)および刊行物は、参照によっ
てここに組み込む。しかし、参照によってここに組み込まれる文書はいずれも、
本発明を教示または開示しているとは認められないことは明らかである。
【0081】 本発明の特定の実施形態を図示し、かつ説明したが、発明の精神および範囲か
ら逸脱することなく、様々なその他の変化や変形ができることは当業者には明白
であろう。したがって、本発明の範囲内に入るそのような変化や変形は全て、添
付の請求の範囲に含めるつもりである。
【図面の簡単な説明】
明細書は、本発明を形成するとみなされる要旨を特定的に指摘しかつ明確に請
求する請求の範囲で締めくくるが、本発明は、添付の実施例および図面と併せて
考察する以下の説明からいっそうよく理解されると考えられる。
【図1】 図1は、本発明の生理用下着の好ましい実施形態の正面図である。
【図2】 図2は、図1に示す生理用下着の背面図である。
【図3】 図3は、着用者の脚が離れた状態における着用中の先行技術の従来の下着の股
領域を示す略部分冠状断面図である。
【図4】 図4は、着用者の脚が合わされた状態における着用中の先行技術の従来の下着
の股領域を示す略部分冠状断面図である。
【図5】 図5は、着用者の脚が離れた状態における着用中の本発明の下着の股領域を示
す略部分冠状断面図である。
【図6】 図6は、着用者の脚が合わされた状態における着用中の本発明の下着の股領域
を示す略部分冠状断面図である。
【図7】 図7は、着用者の脚が閉じた状態における本発明の下着の正面写真である。
【図8】 図8は、着用者の脚が開いた状態における本発明の下着の正面写真である。
【図9】 図9は、着用者の脚が閉じた状態における先行技術の従来の編物下着の正面写
真である。
【図10】 図10は、着用者の脚が開いた状態における先行技術の従来の編物下着の正面
写真である。
【図11】 図11は、側部の縫い目を開き、弾性部品を引っ張って平坦にした状態の図1
に示す生理用下着の平面図である。
【図12】 図12は、本発明用に適した吸収体の平面図である。
【図13】 図13は、リフト試験装置の斜視図である。
【図14】 図14は、リフト試験で使用するピンチャンバキャリパ測定装置の正面図であ
る。
【図15】 図15は、リフト試験装置の底面図である。
【図16】 図16は、リフト試験装置の側面図である。
【図17】 図17は、リフト試験装置に使用するプレクシグラス板の1つの図16の線1
7−17における断面図である。
【図18】 図18は、適切に配置された下着を示すリフト試験装置の校正の側面図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月12日(1999.11.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 ここで使用する用語「生理用装置」とは、月経液およびその他の腟分泌物な
どの体液を吸収しかつ包含するために女性が外陰部領域に隣接して着用する吸収
体を指す。同じくここで使用する用語「使い捨て」とは、使用後に洗濯するかま
たはその他の方法で修復するかまたは再使用するように意図されない構造を指す
(つまり、それらは1回使用した後廃棄するように意図され、好ましくはリサイ
クルするか、腐らせて堆肥にするか、またはその他環境的に受け入れられる方法
で処分するように意図されている)。ここで使用する用語「外陰部」とは、外か
ら見える女性器を指しており、大陰唇、小陰唇、陰核、および腟前庭に限定され
る。さらに、用語「会陰部」とは女性の身体の肛門と外陰部領域との間の外部領
域を指し、用語「臀溝」とは臀部(大臀)の間の会陰部から上方向に伸長する裂
溝である。ここで使用する用語「流体」、「液体」などの語は、相互に置き換え
ることができるように意図されており、約100°F(38°C)の温度のとき
に液状である物質を指す。 下着の一般的説明 上述の通り、本発明は多種多様な吸収体用に適しているが、生理用装置200
と共に使用できる生理用下着20に関して説明する。図1および2は、本発明の
生理用下着20の正面図および背面図を示す。図1および2に示すように、本発
明の生理用下着20は、前パネル30などの前部領域、後パネル40などの後部
領域、股パネル50などの股領域、1対の弾性化脚開口60、および弾性化ウエ
ストバンド22を含む。前パネル30および後パネル40は、少なくとも長手方
向に伸張可能である。股パネル50は少なくとも横断方向に伸張可能である。こ
こで使用する場合、外力を加えたときに、加えられた力の方向に材料が延び、加
えた力を解放すると、その延びの少なくとも約10%復元するならば、その材料
は「伸張可能である」。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 シュミッツ、デボラ・キャサリン アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、ティンバーツリー・ ウエイ 8097 (72)発明者 アー、ニコラス・アルバート アメリカ合衆国、オハイオ州 45247、シ ンシナチ、ベンヒル・ドライブ 3736 (72)発明者 カーステンス、ジェリー・エドワード アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、ウエザリントン・ド ライブ 7451 (72)発明者 ビッシャー、ロナルド・ボスマン アメリカ合衆国、オハイオ州 45246 グ レンデール、キングフィッシャー・レーン 829 (72)発明者 古谷 由佳 兵庫県西宮市甲子園口1丁目14−1−205 Fターム(参考) 3B028 EA02 EB11 EB15 EB29 EC04 EC12 KA02 【要約の続き】 の上に配置することができる吸収体を身体にぴったり接 触するように持ち上げさせる。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い捨て吸収体を密接な身体接触状態に保持するための下着
    において、前記下着が長手方向を画定する長手方向中心線および横断方向を画定
    する横断方向中心線ならびにそこへの進入を可能にするウエスト開口を持ち、前
    記下着が: 前部領域と、 少なくとも2つの部分を持つ後部領域と、 機能的に作用するように前記後部領域に関連付けられた引上げ部材であって、
    少なくとも1つの部分を含み、かつ前記長手方向中心線に対して対称的な関係に
    配置され、前記後部領域を前記少なくとも2つの部分に分離する引上げ部材と、 前記前部領域と前記後部領域との間に配置され、かつこれらに接合される股領
    域と、 前記前部領域、前記後部領域、および前記股領域によって画定される外周を持
    つ1対の対向する脚開口と、 機能的に作用するように前記引上げ部材に関連付けられた長手方向伸縮制御部
    材であって、前記股領域に前記長手方向中心線に沿って配置される長手方向伸縮
    制御部材と を備える下着。
  2. 【請求項2】 前記引上げ部材が前記後部領域の前記長手方向中心線に沿っ
    て配置された単一部分を備える、請求項1に記載の下着。
  3. 【請求項3】 前記長手方向伸縮制御部材が後端を有し、前記引上げ部材が
    1対の対向部分を備え、前記部分の各々が前記引上げ部材の前記後端から前記ウ
    エストバンドに向かって上向きに、かつ前記長手方向中心線に対して鋭角で横断
    方向に外向きに伸長する、請求項1に記載の下着。
  4. 【請求項4】 前記下着が、前記股領域に前記長手方向伸縮制御部材に沿っ
    て対象的なパターンで配置される複数の斜め伸縮制御部材をさらに備え、前記斜
    め伸縮制御部材が前記長手方向伸縮制御部材から前記脚開口まで前記長手方向伸
    縮制御部材に対して鋭角で外向きに伸長する、請求項2に記載の下着。
  5. 【請求項5】 前記下着が編物を備え、前記引上げ部材を前記後部領域の前
    記第1および第2部分と一体的に編み、前記長手方向伸縮制御部材を前記股領域
    と一体的に編み、前記斜め伸縮制御部材を前記股領域と一体的に編む、請求項4
    に記載の下着。
  6. 【請求項6】 全体的に平編みのパターンより低い長手方向の伸縮性を有す
    る編物パターンを使用して前記引上げ部材を編む、請求項5に記載の下着。
  7. 【請求項7】 前記長手方向伸縮制御部材が、全体的編物パターンより低い
    長手方向の弾性化編物パターンを備える、請求項5に記載の下着。
  8. 【請求項8】 前記長手方向伸縮制御部材が第1身体接触力を提供し、前記
    長手方向伸縮制御部材から横断方向に外れた位置にあたる前記股領域の部分が第
    2身体接触力を提供し、前記第1身体接触力と前記第2身体接触力の比が1:1
    より大きい、請求項1に記載の下着。
  9. 【請求項9】 前記第1身体接触力が約2.0g/cm2より大きい、請求
    項8に記載の下着。
  10. 【請求項10】 前記外周に配置され第3身体接触力を提供する弾性部材を
    前記脚開口に装備し、前記第3身体接触力が約30g/cm2未満である、請求
    項1に記載の下着。
  11. 【請求項11】 前記後部領域の前記部分の各々が長手方向伸縮弾性率を有
    し、前記引上げ部材が長手方向伸縮弾性率を有し、前記股領域が長手方向伸縮弾
    性率を有し、前記長手方向伸縮制御部材が長手方向伸縮弾性率を有し、前記引上
    げ部材の前記長手方向伸縮弾性率が前記部分のいずれの前記長手方向伸縮弾性率
    より大きく、前記長手方向伸縮制御部材の前記長手方向伸縮弾性率が前記股領域
    の前記長手方向伸縮弾性率より大きい、請求項1に記載の下着。
  12. 【請求項12】 前記長手方向伸縮制御部材の前記長手方向伸縮弾性率が前
    記引上げ部材の前記長手方向伸縮弾性率より大きい、請求項11に記載の下着。
  13. 【請求項13】 前記後部領域の前記長手方向伸縮弾性率が約1グラム/イ
    ンチ(0.4グラム/センチメートル)と約50グラム/インチ(19.7グラ
    ム/センチメートル)の間である、請求項11に記載の下着。
  14. 【請求項14】 前記引上げ部材の前記長手方向伸縮弾性率が約50グラム
    /インチ(19.7グラム/センチメートル)と約110グラム/インチ(43
    .3グラム/センチメートル)の間である、請求項11に記載の下着。
  15. 【請求項15】 前記前部領域が横断方向伸縮弾性率を有し、前記後部領域
    の前記部分の各々が横断方向伸縮弾性率を有し、前記股領域が横断方向伸縮弾性
    率を有し、前記股領域の前記横断方向伸縮弾性率が前記前部領域の前記横断方向
    伸縮弾性率より低いかそれに等しく、かつ前記後部領域の前記部分のいずれの横
    断方向伸縮弾性率より低いかそれに等しい、請求項1に記載の下着。
  16. 【請求項16】 前記股領域が約1グラム/インチ(0.4グラム/センチ
    メートル)と約50グラム/インチ(19.7グラム/センチメートル)の間の
    横断方向伸縮弾性率を持つ、請求項15に記載の下着。
  17. 【請求項17】 リフト試験に従って測定したときに、前記股領域が位置1
    で少なくとも約16ミリメートルの引上げ量を有する、請求項2に記載の下着。
  18. 【請求項18】 リフト試験に従って測定したときに、前記股領域が位置2
    で少なくとも約25ミリメートルの引上げ量を有する、請求項2に記載の下着。
  19. 【請求項19】 使い捨て吸収体を密接な身体接触状態に保持するための下
    着において、前記下着が長手方向を画定する長手方向中心線および横断方向を画
    定する横断方向中心線を有し、かつ 弾性化ウエストバンドと、 前部領域と、 第1および第2部分を持つ後部領域と、 前記後部領域の前記第1部分と第2部分の間に前記長手方向中心線に沿って配
    置され、それらに接合される引上げ部材と、 前記前部領域と前記後部領域との間に配置され、かつこれらに接合される股領
    域であって、前記長手方向中心線から横断方向に外れた位置に配置される1対の
    遠位縁を有する股領域と、 1対の弾性化脚開口と、 前記股領域に前記長手方向中心線に沿って配置される長手方向伸縮制御部材と
    を含み、 前記下着を着用したときに、前記引上げ部材、前記長手方向伸縮制御部材、前
    記前部領域、および前記後部領域が協働して、前記長手方向伸縮制御部材に沿っ
    て第1身体接触力を提供し、前記脚弾性材が前記股領域の前記遠位縁に第3身体
    接触力を提供し、前記長手方向伸縮制御部材および前記脚弾性材が協働して、前
    記股領域の前記長手方向伸縮制御部材と前記遠位縁との間の部分に第2身体接触
    力を生じ、前記股領域が変形尖頭形状を有するようにした下着。
  20. 【請求項20】 前記下着を身体接触力試験方法に従って評価したときに、
    前記第1身体接触力と前記第2身体接触力の比が1:1より大きい、請求項19
    に記載の下着。
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