JP2001522392A - 長い匂い寿命を有する香料 - Google Patents

長い匂い寿命を有する香料

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Abstract

(57)【要約】 本発明はパヒュームまたはファインフラグランス組成物に関係し、特に芳香素材成分を徐々に放出し、それによって使用者に持続的芳香レベルをもたらすプロ−アコード化合物類を含んでなる、香水、コロン、オー・ドゥ・トワレ、およびアフターシェーブローションに関するものである。典型的には、プロ−アコード類は加水分解によって2種類以上の芳香素材を放出するオルトエステル類、ケタール類、アセタール類、オルトカルボネート類を含んでなる。本発明は、第一のプロ−アコード含有貯蔵器および第二の芳香素材貯蔵器および前記芳香物質を混合、適用するための手段を含んでなる製品にも関係する。

Description

【発明の詳細な説明】 長い匂い寿命を有する香料 発明の分野 本発明はファイン・フラグランスを有する香水、オー・ドゥ・トワレ、コロン 、アフターシェーブ−ローションおよびその他の、皮膚に直接塗布するためのフ ラグランス含有パーソナル香料組成物に関するものであり、上記組成物は長時間 の匂い寿命を有する。匂い寿命効果はトップおよびミドル香気(note)のプロ− フラグランスのみを組み合わせるか、またはその他の芳香素材との組み合わせに よって製造され、上記プロ−フラグランス類は皮膚に接触すると揮発性のトップ およびミドル香気をあらかじめ決められた速度で遊離し、それによって最初のパ ヒューム特性を長時間維持し、或いは時間の経過につれて新しい芳香特性を発生 する。 発明の背景 ヒトは大昔から皮膚に香料および芳香を適用した。これらのエステティック的 に心地よい物質は、最初は樹脂、ゴムまたは精油として天然資源、特に減産植物 の樹皮、根、葉っぱおよび果実から生の形で分離されるのが普通であった。これ らの樹脂、ゴムおよび精油は直接からだに塗布するか、または水または他の溶媒 、或る場合にはワインによって希釈された。近代化学の出現で、これらの樹脂、 ゴムおよび油の匂い特性の基になる個々の成分が分離され、その後特徴づけられ た。現在の香料製造は、芳香物質を巧みに配合して、定義された“特徴”を有す る新規の芳香組成物を生成することなどを含む。 多くの近代的芳香は、もはや天然資源に由来するものではなく、近代的化学的 方法によって高度に純粋な芳香素材(FRM)として合成される。これらのFR M類は現在、上等な香水、コロン、オー・ドゥ・トワレ、アフターシェーブロー ション、およびその他のパーソナル芳香組成物を生成するように処方される。こ れらの芳香含有組成物を製造する熟練せる当業者は芳香をそれらの相対的揮発性 に基づいて3種類に分類している;トップ、ミドル、およびベース香気。さらに 、芳香類を、それらが生成する匂いによって分類している;これらの記述子(de scriptors)の或るものは広義であり、或るものは比較的特異的である。例えば “フローラル”は花に関係する匂いを意味する用語であり、一方“ライラック” はより特異的である。パヒュームおよびファイン・フラグランスに関する熟練せ る当業者が用いる記述子は特に“ローズ”、“フローラル”、“グリーゾ”“シ トラス”、“スパイシー”、“ハニー”、および“マスク”である。 トップ、ミドル、およびベース香気は各々、芳香ブレンドにおいて異なる目的 のために役立ち、正しく処方されると“調和のとれた芳香組成物”を生成する。 熟練せる当業者はこれら香気をその揮発性に基づいて次のように説明している: ベース香気は最も長く続く芳香を有する;ミドル香気は中間の揮発性を有する; そしてトップ香気は最も揮発性である。芳香含有組成物をうまく処方する鍵はこ れら3群の物質間の正確なバランスであり、その組成物の蒸発中に拡散してエス テティックな性質をあらわすような芳香含有組成物を作ることである。 “トップ”、“ミドル”および“ベース”香気のようなエステティックな知覚 に関する記述子は相対的用語であることは熟練せる当業者には理解される。或る 処方者によってトップ香気として分類されたFRMは大部分の他のパヒューム製 造者の間で同一に分類されるのが普通である。ミドルおよびベース香気でも同じ ことが言える。だが場合によっては或る製造者は与えられた芳香素材をトップ香 気とするよりはむしろミドル香気と分類し、またはその反対であるかも知れない 。だかこの事実は与えられた化合物の有用性またはその絶対的同一性を減ずるも のではない。今やトップ、ミドルおよびベース香気を再現可能の方法で組み合わ せて、香水、コロン、アフターシェーブローション、オー・ドゥ・トワレなどを 皮膚に使用するために製造している。それらはユニークで心地よい匂い特性を有 する。この心地よい芳香とは別に、香水、コロン、またはオー・ドゥ・トワレは 多数の技術的要求に適合しなければならない。それは十分に強力でなければなら ず、持続しなければならず、それは蒸発中その“本質的特徴”を保持しなければ ならない。本発明はこれら後の二つの要求に向けられている。 ファイン パヒュームまたはフラグランスを含む成分類の異なる蒸発速度によ って、最初の芳香と数時間後に知覚される芳香とは全く異なることがある。この 問題を使用者は多くの異なる方法で解決している。一つの方法は、最初に香料を “積み込み(load up)”、自然の蒸発速度によって、所望の効果が必要とされ る数時間後の適切なレベルまで芳香を減少させることである。用いられるもう一 つの方法は、短時間ごとに少量の香料を何回も塗布することによって連続的に芳 香を補充する方法である。これらの解決法のいずれも、トップおよびミドル香気 レベルの経時的減少を克服するには十分でない。実際、低揮発性のために長時間 にわたって存在するベース香気は、香料を“補充”するごとに蓄積し始める。数 時間後、これらのベース香気はその他の芳香香気に打ち勝ち、最初の芳香の調和 を破壊する。 背景技術 上記の参考文献の他に下記のものが芳香構成成分の主題に関係する。1993 年11月30日発行のグルブ(Grub)らの米国特許第5,266,592号;19 92年1月14日発行のアキモトらの米国特許第5,081,111号;1991 年2月19日に発行されたウェルズ(Wells)の米国特許第4,994,266号 ;1974年11月19日発行のジャガーズ(Jaggers)らの米国第3,849. 326号、1973年12月18日発行のジャガーズらの米国特許第3,779, 932号;1995年7月18日公開のJP07−179328;1993年9 月7日公開のJP05−230496;1996年5月23日公開のWO96/ 14827;および1995年6月22日公開のWO95/1660。その他に ミュラー(P.M.Muller)、ランパルスキー(D.Lamparusky)著“香料技術、科学 &テクノロジー”、ブラッキー アカデミック&プロフェッショナル、(ニュー ヨーク、1994)がここに参考として組み込まれる。 発明の概要 より長持ちする芳香レベルおよび持続する芳香バランスを使用者に提供するパ ヒュームまたはファイン フラグランスを処方できるという点で本発明は上記の 要求に合う。“より長持ちする芳香レベル”とは、パヒュームまたはファイン フラグランスの香りまたは芳香アコードを構成する芳香素材が、それら芳香素材 を混合物として使用した場合よりも皮膚上により長時間存在することを意味する 。“より持続性の芳香バランス”とは、トップ、ミドルおよびベース香気の相対 的比率が、上記芳香素材を混合物として塗布した場合より長時間、より効果的に 維持されることを意味する。この高められた芳香の持続性およびバランスは、揮 発性トップ−およびミドル香気の芳香素材の蒸発による喪失を少なくすることに よって実現する。上記トップおよびミドル特性の香気は、上記香料含有物質が人 の皮膚に塗布されるまでは加水分解を開始せず、芳香素材を遊離しない、という プロ−アコードによって運搬される。 本発明の第一の面は、長期の芳香保持および芳香寿命を有する皮膚に適用され る組成物に関し、前記組成物類は、特に下記を含んでなる香水、ファイン フラ グランスおよび芳香油、コロン、オー・ドゥ・トワレ、またはアフターシェーブ ローション類である: A)下記を含むプロ−アコード成分: i)最低一つの芳香素材から形成される1種類以上のプロ−アコードであって 、加水分解によって、第一、第二、および第三アルコール類、アルデヒド類、ケ トン類、エステル類、カルボネート類、およびこれらの混合物からなる群から選 択される最低2種類の芳香素材を遊離する前記プロ−アコード、 この際の条件として、各プロ−アコードが a)約100g/mol以上の分子量を有する最低1種類の芳香素材から形 成され; b)約300g/mol以上の分子量を有し; c)前記プロ−アコードを構成する最小分子量の芳香素材より、少なくとも 2倍大きい分子量を有し; d)NaH2PO4緩衝液中で測定する際、pH5.3では約0.1時間以上、 pH2.5では約12時間以下の芳香放出半減期を有する; ii)残量の担体、安定剤、およびその他の補助的構成成分類:これらによっ て前記プロ−アコード成分は最低0.001モルNaOHに等しい保留アルカリ 性が与えられる;および B)下記を含む芳香素材成分: i)ベース香気芳香類の混合物; ii)1種類以上のトップおよびミドル香気芳香; ii)残部の担体、固定剤およびその他の補助的構成成分。 本発明のパヒュームおよびファイン フラグランスを運搬するために役立つ製 晶を提供することも本発明の一面である。これらの製品は、芳香物質を、それら が使用者の皮膚に供給されるまで保存するための1個以上の保存容器を含むこと ができる。さらに本発明の上記製品はアルカリ性または中和された表面コンポー ネントを有する材料を含んでなる貯蔵容器を含むことができる。 本発明のもう一つの面は、“匂い値”または“感知レベル”がここに定義する 1より大きいレベルの芳香素材を提供するプロ−アコード類を提供することであ る。 本発明のもう一つの面は、“第一の芳香特性”を有するパヒュームまたはファ イン フラグランスが、この香りに代わる“二番目に発生する芳香特性”を発揮 し得る手段を提供することである。 本発明のさらに別の而は、前記パヒュームまたはファイン フラグランスを運 搬する手段において、前記プロ−アコード物質を使用者の皮膚に供給する前に他 のパヒューム成分類と混合する手段を提供することである。これらのおよびその 他の目的、特徴および利点は、下記の詳細な説明および添付の請求を読むことに よって熟練せる当業者には明らかになる。 本明細書における全てのパーセント、比率および割合は特に記載のない限り重 量であらわされる。温度は特に記載のない限り全て℃である。記載の全ての文書 は本明細書の該当箇所に参考として組み込まれる。 発明の詳細な説明 驚くべきことに、若干の芳香素材類またはパヒューム成分類は遊離可能“プロ −フラグランス”の形に変換することができ、それは人の皮膚にさらされると親 芳香物質のコントロールされた放出を可能にすることが発見された。処方者は、 本発明に開示されている分子量の必要条件並びに“芳香放出半減期”、t1/2、 を理解することによって、揮発性構成成分のコントロールされた放出を可能にし 、長期間“最初の芳香プロフィール”を維持する、正確な“プロ−フラグランス ”形を選択することができる。その上、正しいプロ−フラグランスを処方するこ とによって新たな特徴を使用期間中発生させることができる。これらの発見は、 香水、コロン類、アフターシェーブ類、および現在使用されるその他の芳香含有 物質に応用できる。 本発明に適切に使用できる放出可能プロ−フラグランス類は、これまでプロ− フラグランス物質を処方した他の人々は考慮しなかった分子量の必要条件を有す る。この分子量の必要条件は、プロ−フラグランスの一つ以上の面、例えば実体 の違い、揮発性の差などに関係する。例えば1995年1月3日発行のサフィス (Suffis)らの米国特許第5,378,468号は、プロ−フラグランス含有組成 物類、特にデオドラント類、ローション類、およびクリーム類を記載している。 それらは皮膚に接触するまでは芳香を発生しない。しかしこの特許公報は、或る プロ−フラグランス類またはプロ−フラグランス形は、適切に使用すれば短時間 は芳香素材の放出速度をコントロールすることができるとはい、使用者のために 長時間の効果が所望されるファイン香水、コロン類、オー・ドゥ・トワレなどに 使用するためには適さない、ということを教示していない。例えば、或るプロ− パヒューム形は揮発性が大きすぎて、本発明によって処方することはでいきない 。なぜならばそれらは芳香物質そのものと同じくらいの速度で、またはより速く 蒸発するからである。その上、本発明の範囲外の多くの揮発性芳香は、関連芳香 の匂いとは著しく異なる、それ自体の判別可能の匂いを有する。このように、他 のパヒューム成分類と合わないプロ−フラグランスがあり得ることは稀ではない 。多くのプロ−フラグランス類はそれら自体の“芳香”を有し、そのプロ−フラ グランスの匂いの“特徴”が、目標組成物と同じ種類の匂いに含まれないことは 一 般的である。例えば、プロ−フラグランスは“ハーブ様”匂いであるが、放出さ れた芳香は“ローズ様”特徴を有するかも知れない。 酸に不安定なプロ−パヒューム類(すなわち皮膚の酸性マントル等の酸含有媒 質では、それらの芳香物質を遊離する)は典型的にはロール−オン・デオドラン ト類、クリーム類、ローション類などを含む高度にアルカリ性のマトリックスに 適切に処方することができる。香水、コロン、オー・ドゥ・トワレ、アフターシ ェーブローション類等を含む芳香構成成分の多くは、アルカリ性pH環境に挿入 するには適さない。例えば一般に知られている芳香香気類の多くはエステルであ り、それらは中性よりかなり高いpH値では急速に加水分解を受ける。 本発明は、皮膚の酸性マントルと接触して活性化する遊離可能のプロ−フラグ ランス類を提供する。 本発明のプロ−フラグランス類は最低300g/molの分子量を有するアセ タール類、ケタール類、オルトエステル類およびオルトカルボネート類である。 本発明は、長時間の芳香効果をもたらす速度で芳香が放出されるような遊離可能 の形のプロ−フラグランス成分を、遊離の芳香と、その他のアルカリ性pHでは 不安的であるミドルおよびベース香気とを含んでなる成分と共に含むファインパ ヒューム、オー・ドゥ・トワレ、およびコロン類も提供する。本発明は、コント ロールされた方法で芳香を放出し、時間の経過につれて最初の芳香“特性”に代 わるその後の第二の芳香“特性”を発揮することができるプロ−フラグランスを 選択する方法も提供する。 本発明はファイン芳香またはパヒュームの処方者にとって有用な速度で芳香素 材を放出できるプロ−アコード類も提供する。例えば、本明細書において以下に より詳細に述べるように、本発明のプロ−アコードはpH5.3で0.1時間以上 の芳香放出半減期、pH2.5で12時間以下の芳香放出半減期を有する。その 上、芳香素材は前記芳香素材の匂い値が1より大きいレベルで放出される。 本発明の目的では、用語“パヒューム”および“ファイン フラグランス”は 実質的に同義語であり、本明細書全体を通してひとまとめにしてまたは交換可能 に用いられ、芳香含有組成物のより濃縮した形を意味すると考えられる。したが って“パヒューム”に適用される本発明の観点は、“ファイン フラグランス” にも適用され、その逆も言える。一般的には、コロン類、オー・ドゥ・トワレ、 アフターシェーブ、およびその他の芳香含有実施態様は、普通はエタノールのよ うな揮発性担体による希釈度の大きいパヒューム類またはファイン フラグラン ス類である。 本発明は持続性の香りまたは匂い寿命という利点を有するパヒュームおよびフ ァイン フラグランス組成物に関係するものであり、本発明においてこれらの利 点は上記パヒュームまたはファイン フラグランスを構成する芳香成分類の、コ ントロールされた放出によって達成される。本発明は、最初の香気が皮膚から蒸 発または拡散するにつれて新たなフラグランス香気を放出するという方法で、芳 香組成物の“特徴的香気”変化させることに関係する。例えば、“メロン香気” の組成物は、最初の“メロン特性”の蒸発およびその後の新たな“ローズ特性” の放出によって“ローズ香気”の芳香に適切に移行する。 ファイン パヒュームは一般的には、人の嗅覚部分と反応して“芳香”として 知られるものを生成する成分類を含む。一般的にはパヒューム フラグランスを 含む分子は線状および環状アルケン類(すなわちテルペン類)、第一、第二およ び第三アルコール、ニトリル、エーテル類、飽和および不飽和アルデヒド類、エ ステル類、ケトン類、およびこれらの混合物である。これらパヒューム フラグ ランスの各々はその揮発性によって3カテゴリー;“トップ香気”、“ミドル香 気”および“ベース香気”のどれか一つに分類できる。 本発明の目的では“トップ香気”芳香は:“高蒸気圧を有する芳香であって、 紙袋に塗布したとき2時間以内に蒸発し、香りは残らない;実質的にはパヒュー ム組成物の最初の印象はトップ香気によってもたらされる”と定義される。 本発明の目的では、“ミドル香気”芳香は“中位の蒸気圧を有し、紙袋に塗布 したとき、香りは約2ないし約6時間残る;ミドル香気は実質的にパヒューム組 成物の骨格となる”。 本発明の目的では“ベース香気”芳香は“低蒸気圧および高保留性を有する芳 香であって、紙袋に塗布した際、香りは約6時間より長く残る;実質的にはベー ス香気はパヒューム組成物の特徴を提供する” “トップ香気”、“ミドル香気”および“ベース香気”という用語は芳香含有 組成物の熟練せる当業者によって十分理解されている。しかし特異的芳香素材を 本発明の範囲内の“トップ香気”として述べることは、芳香含有組成物領域の熟 練せる他の当業者がその同じ成分を“ミドル香気”として分類してはいけないこ とを意味する。同じことが“ミドル香気”および“ベース香気”として述べられ る芳香素材にもあてはまる。 芳香物質の混合物は芳香およびパヒュームの熟練せる当業者には“アコード類 ”として公知である。本明細書において用いられる用語“アコード”は“心地よ い香り、匂い、エッセンス、または芳香特性を与えるように人工的に組み合わせ た2種類以上の芳香素材の混合物”と定義される。本発明の目的では“芳香素材 ”とは最低100g/molの分子量を有し、単独でまたは他の“芳香素材”と 組み合わせて、匂い、芳香、エッセンス、または香りを効果的に与える化合物と 定義される。 一般的に“芳香素材”は特にアルコール類、ケトン類、アルデヒド類、エステ ル類、ニトリル類およびアルケン類、例えばテルペン等を含む。一般的“芳香素 材”のリストは種々の参考文献、例えば“パヒュームおよびフレーバーの化学” IおよびII巻;Steffen Arctander Allures Pub.Co.(1994)および“パヒ ューム類:技術、科学およびテクノロジー”;ミュラー(Mller,P.M.)およびラ ンパルスキー(Lamparsky,D.)ブラッキー アカデミック&プロッフェショナル (1994)に見いだされる。両方共本明細書に参考として組み込まれる。 例えば、非制限的に、本発明のプロ−アコード類によって放出されるフラグラ ンス アコード類は、特にローズ、ジャスミン、ライラック、ドイツスズラン、 バイオレット、オレンジ、ピーチ、ウォータメロンおよびレモンとして記載され る“ハート”、“特徴”または“香気”を有する。上記アコードは、さらに本発 明によって与えられる付加的利益として、プロ−アコードに挿入できる改質剤、 トップまたはミドル香気の使用によって“改良され”または“雰囲気が変わる” 。例えば“ローズ エッセンス”を“グリーン”改質剤と組み合わせて、“芳香 アコ ード特性をシフトさせる”。 本発明のプロ−アコード類は1種類以上の芳香素材を含む。最後に放出される アコードを構成するように選択された芳香素材は化学種または反応性化学形に変 換され、それは上記プロ−アコードがひとたび正しい加水分解条件にさらされる と上記芳香素材を放出する。選ばれた特殊の実施態様によると、加水分解条件は 人の皮膚の酸性マントルから空気を含む発生期湿気までの範囲にわたる。これら の化学的に変形された形の芳香素材が本発明の“プロ−アコード”である。本発 明の重要な一面は、ここに記載されるプロ−アコード類が唯一の芳香素材から形 成された場合に、1種類以上の芳香素材を放出できるということである。本発明 のプロ−アコードの全ては、例えば皮膚または毛髪上に付着して、少なくとも2 種類の芳香素材を放出できる(以後は“バイナリーアコード”とする)。二つの タイプのプロ−アコードがある;“対称的”プロ−アコードおよび“非対称的プ ロ−アコード”。これらは以下により詳細に説明される。分子量 本発明のプロ−アコードは一般に最低300g/mol、好適には325g/ molより大きい分子量、より好適には350g/molより大きい分子量を有 する。プロ−アコードの最終的分子量が、最小の芳香物質成分の分子量の少なく とも2倍、好適には少なくとも2.25倍、より好適には少なくとも2.5倍、最 も好適には少なくとも2.75倍であることも本発明の条件である。 本発明の目的では、最低100g/molの分子量を有する芳香素材のみが本 発明による“芳香素材”と考えられる。そのため、フラグランス アコードの一 般的成分である低分子物質、特にメタノール、エタノール、メチルアセテート、 エチルアセテート、およびメチルホルメートはここで“芳香素材”と定義する化 合物群からは除外される。しかし、処方者はこれら低分子物質(分子量100g /mol未満)を担体、アストリンゼント、希釈剤、バランス剤、またはその他 の適切な補助物質として供給することを所望する。 説明のためであって、制限するものではないが、プロ−アコード トリス(ゲ ラニル)オルトホルメートは本発明の目的ではゲラニオールの三同等物から形成 されると考えられる。このプロ−アコードはバイナリーアコードであるゲラニオ ール/ゲラニルホルメートを放出する。このプロ−アコードは約472g/mo lの分子量を有する。トリス(ゲラニル)オルトホルメートの一成分である最低 分子量を有する芳香素材はゲラニオールで、これは約154g/molの分子量 を有する。そこでトリス(ゲラニル)オルトホルメートは最低分子量の芳香素材 成分(ゲラニオール)の3倍より大きい分子量を有することになり、したがって 最も好適なプロ−アコードである。 本発明の目的では、置換または未置換アルキレンオキシ単位は下記の式を有す る部分と定義される: 上記式中R5は水素、メチル、およびそれらの混合物であり;R6は水素、メチル 、エチル、およびそれらの混合物である;インデックスxは1から約20までで ある。 本発明の目的では、置換または未置換アルキレンオキシアルキルは下記の式で あらわされる部分と定義される: 上記式中、R5は水素、C1−C18アルキル、およびそれらの混合物であり;R6 は水素、メチル、エチルおよびこれらの混合物であり;インデックスxは1から 約20までであり、インデックスyは2から約30までである。 本発明の目的では置換または未置換アルキレンアリール単位は下記の式であら わされる部分と定義される: 上記式中、R5およびR6は各々独立的に水素、ヒドロキシ、ニトリロ、ハロゲン 、ニトロ、カルボキシル(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−CONH2; −CONHR’;CONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分岐鎖アルキ ル)、アミノ、アルキルアミノおよびこれらの混合物であり、pは1から約34 までである。 本発明の目的では置換または未置換アリールオキシ単位は下記の式であらわさ れる部分として定義される: 上記式中、R5およびR6は各々独立的に水素、ヒドロキシ、ニトリロ、ハロゲン 、ニトロ、カルボキシル(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−CONH2; −CONHR’;CONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分岐鎖アルキ ル)、アミノ、アルキルアミノおよびこれらの混合物である。 本発明の目的では、置換または未置換アルキレンオキシアリール単位は下記の 式を有する部分として定義される: 上記式中、R5およびR6は各々独立的に水素、ヒドロキシ、ニトリロ、ハロゲン 、ニトロ、カルボキシル(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−CONH2; −CONHR’;CONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分岐鎖アルキ ル)、アミノ、アルキルアミノおよびこれらの混合物であり、qは1から約34 までである。 本発明の目的では、置換または未置換オキシアルキレンアリール単位は下記の 式であらわされる部分として定義される: 上記式中、R5およびR6は各々独立的に水素、ヒドロキシ、ニトリロ、ハロゲン 、ニトロ、カルボキシル(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−CONH2; −CONHR’;CONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分岐鎖アルキ ル)、アミノ、アルキルアミノおよびこれらの混合物であり、wは1から約34 までである。オルトエステル類 本発明によるプロ−アコードとして有用な好適化合物の一群は下記の式であら わされるオルトエステル類である: ここでオルトエステルの加水分解は下記のスキームにより芳香素材成分を遊離す る: 上記式中、Rは水素、C1−C8直鎖アルキル、C4−C20分岐鎖アルキル、C6− C20環状アルキル、C6−C20分岐鎖環状アルキル、C6−C20直鎖アルケニル、 C6−C20分岐鎖アルケニル、C6−C20環状アルケニル、C6−C20分岐鎖環状 アルケニル、C620置換または未置換アリール(好適にはアリール単位を置換 する部分がアルキル部分である)、およびこれらの混合物である。好適にはRは 水素、メチル、エチル、およびフェニルである。R1、R2およびR3は独立的に C1−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルキルであり;C2−C20直鎖、分岐鎖、 または置換アルケニル;C5−C20置換または未置換環状アルキル;C6−C20置 換または未置換アリール、C2−C40置換または未置換アルキレンオキシ;C3− C40置換または未置換アルキレンオキシアルキル;C6−C40置換または未置換 アルキレンアリール;C6−C32置換または未置換アリールオキシ;C6−C40置 換または未置換アルキレンオキシアリール;C6−C40オキシアルキレンアリー ル;およびこれらの混合物である。ここで用語“置換”とは“水素原子を置換し た”コンパチブル部分を意味する。置換基の非制限的例はヒドロキシ、ニトリロ 、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−C ONH2;−CONHR’;CONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分 岐鎖アルキル)、アミノ、C1−C12モノ−およびジアルキルアミノ、およびこ れらの混合物である。 R1、R2およびR3の非制限的例はメチル、2、4−ジメチル−3−シクロヘ キセン−1−メチル(フロラロール)、2、4−ジメチルシクロヘキサン メチ ル(ジヒドロフロラロール)、5、6−ジメチル−1−メチルエテニル−ビシク ロ[2、2、1]ヘプト−5−エン−2−メチル(アルボゾール)、2、4、6 −トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メチル(イソシクロゲラニル)、4− (1−メチルエチル)シクロヘキシルメチル(メイオール(Mayol))、α−3、 3−トリメチル−2−ノルボラニルメチル、1、1−ジメチル−1−(4−メチ ルシクロヘキス−3−エニル)メチル、エチル、2−フェニルエチル、2−シク ロヘキシルエチル、2−(o−メチルフェニル)エチル、2−(m−メチルフェ ニル)エチル、2−(p−メチルフェニル)エチル、6、6−ジメチルビシクロ [3.1.1]ヘプト−2−エン−2−エチル(ノピル)、2−(4−メチルフ ェノキシ)エチル、3、3−ジメチル−△2−β−ノルボルナニルエチル、2− メチル−2−シクロヘキシルエチル、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル) エチル、1−フェニル−1−ヒドロキシエチル、1、1−ジメチル−2−フェニ ルエチル、1、1−ジメチル−2−(4−メチルフェニル)エチル、プロピル、 1−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル(ハイド ロトロピックアルコール)、2−(シクロドデシル)−プロパン−1−イル(ヒ ドロキシアンブラン)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プロパ ン−1−イル(マジャントール)、2−メチル−3−フェニルプロピル、3−フ ェニル−2−プロペン−1−イル(シンナミルアルコール)、2−メチル−3− フェニル−2−プロペン−1−イル(メチルシンナミルアルコール)、α−n− ペンチル−3−フェニル−2−プロペン−1−イル(α−アミルシンナミルアル コール)、エチル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、2−(4− メチルフェニル)−2−プロピル、ブチル、3−メチルブチル、3−(4−メチ ルシクロヘキス−3−エン)ブチル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチ ル−3−シクロペンテン−1−イル)ブチル、2−エチル−4−(2、2、3− トリメチルシクロペント−3−エニル)−2−ブテン−1−イル、3−メチル− 2−ブテン−1−イル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シク ロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−イル、3−ヒドロキシ−2−ブタノ ン、エチル3−ヒドロキシブチレート、4−フェニル−3−ブテン−2−イル、 2−メチル−4−フェニルブタン−2−イル、4−(4−ヒドロキシフェニル) ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブタン−2 −オン、ペンチル、cis−3−ペンテニル、3−メチルペンチル、3−メチル −3−ペンテン−1−イル、2−メチル−4−フェニルペンチル(パンプレフル ール)、3−メチル−5−フェニルペンチル(フェノキサニル)、2−メチル− 5−フェニルペンチル、2−メチル−5−(2、3−ジメチルトリシクロ−[2 .2.1.0(2、6)]ヘプト−3−イル)−2−ペンテン−1−イル(サン タリル)、4−メチル−1−フェニル−2−ペンチル、(1−メチル−ビシクロ [2.1.1]ヘプテン−2−イル)−2−メチルペント−1−エン−3−イル 、3−メチル−1−フェニルペント−3−イル、1、2−ジメチル−3−(1− メチルエテニル)シクロペント−1−イル、2−イソプロピル−4−メチル−2 −ヘキセニル、cis−3−ヘキセン−1−イル、trans−2−ヘキセン− 1−イル、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−イル(ラバン ズリル)、2−エチル−2−プレニル−3−ヘキセニル(シルワノール)、2− エチルヘキシル、1−ヒドロキシメチル−4−イソプロペニル−1−シクロヘキ セニル(ジヒドロクミニル)、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキス− 6−エン−2−イル(カルベニル)、6−メチル−3−イソプロペニルシクロヘ キス−1−イル、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキス−3−イル、4 −イソ−プロピル−1−メチルシクロヘキス−3−イル、4−tert−ブチル シクロヘキシル、2−tert−ブチルシクロヘキシル、2−tert−ブチル −4−メチルシクロヘキシル、4−イソプロピルシクロヘキシル、4−メチル− 1−(1−メチルエチル)−3−シクロヘキセン−1−イル、2−(5、6、6 −トリメチル−2−ノルボルニル)シクロヘキシル、イソボルニルシクロヘキシ ル、3、3、5−トリメチルシクロヘキシル、1−メチル−4−イソプロピルシ クロヘキシ−3−イル(メントール)、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエ チル)−シクロヘキサン−1−イル、ヘプチル、2、4−ジメチルヘプト−1− イル、2、4−ジメチル−2、6−ヘプタンジエニル、6、6−ジメチル−2− オキシメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−1−イル(ミルテニル )、4−メチル−2,4−ヘプタジエン−1−イル、3、4、5、6、6−ペン タメチル−2−ヘプチル、3、6−ジメチル−3−ビニル−5−ヘプテン−2− イル、6、6−ジメチル−3−ヒドロキシ−2−メチレンビシクロ[3.1.1 ]−ヘ プチル、1、7、7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、2 、6−ジメチルヘプト−2−イル、2、6、6−トリメチルビシクロ[1.3. 3]ヘプト−2−イル、オクチル、2−オクテニル、2−メチルオクタン−2− イル、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−イル(ミルセニル)、7 −メチルオクタン−1−イル、3、7−ジメチル−6−オクテニル、3、7−ジ メチル−7−オクテニル、3、7−ジメチル−6−オクテン−1−イル(シトロ ネリル)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−イル(ゲラニル)、 3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−イル(ネリル)、3、7−ジメ チル−1、6−オクタジエン−3−イル(リナリル)、3、7−ジメチルオクタ ン−1−イル(ペラグリル)、3、7−ジメチルオクタン−3−イル(テトラヒ ドロリナリル)、2、4−オクタジエン−1−イル、3、7−ジメチル−6−オ クテン−3−イル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−イル、2、6−ジメ チル−5、7−オクタジエン−2−イル、4、7−ジメチル−4−ビニル−6− オクテン−3−イル、3−メチルオクタン−3−イル、2、6−ジメチルオクタ ン−2−イル、2、6−ジメチルオクタン−3−イル、3、6−ジメチルオクタ ン−3−イル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−イル、2、6−ジメチル −3、5−オクタジエン−2−イル(ムギル)、3−メチル−1−オクテン−3 −イル、7−ヒドロキシ−3、7−ジメチルオクタナリル、3−ノニル、6、8 −ジメチルノナン−2−イル、3−(ヒドロキシメチル)−2−ノナノン、2− ノネン−1−イル、2、4−ノナジエン−1−イル、2、6−ノナジエン−1− イル、cis−6−ノネン−1−イル、3、7−ジメチル−1、6−ノナジエン −3−イル、デシル、9−デセニル、2−ベンジル−M−ジオキサ−5−イル、 2−デセン−1−イル、2、4−デカジエン−1−イル、4−メチル−3−デセ ン−5−イル、3、7、9−トリメチル−1、6−デカジエン−3−イル(イソ ブチルリナリル)、ウンデシル、2−ウンデセン−1−イル、10−ウンデセン −1−イル、2−ドデセン−1−イル、2、4−ドデカジエン−1−イル、2、 7、11−トリメチル−2、6、10−ドデカトリエン−1−イル(ファルネシ ル)、3、7、11−トリメチル−1、6、10−ドデカトリエン−3−イル、 3、7、1 1、15−テトラメチルヘキサデス−2−エン−1−イル(フィチル)、3、7 、11、15−テトラメチルヘキサデス−1−エン−3−イル(イソフィトール )、ベンジル、p−メトキシベンジル(アニシル)、para−シメン−7−イ ル(クミニル)、4−メチルベンジル、3、4−メチレンジオキシベンジル、2 −(メチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(ベンジル)カルボキ シ−1−ヒドロキシフェニル、2−(cis−3−ヘキセニル)−カルボキシ− 1−ヒドロキシフェニル、2−(n−ペンチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフ ェニル、2−(2−フェニルエチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2 −(n−ヘキシル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−メチル−5−イ ソプロピル−1−ヒドロキシフェニル、4−エチル−2−メトキシフェニル、4 −アリル−2−メトキシ−1−ヒドロキシフェニル(オイゲニル)、2−メトキ シ−4−(1−プロペニル)−1−ヒドロキシフェニル(イソオイゲニル)、4 −アリル−2、6−ジメトキシ−1−ヒドロキシフェニル、4−tert−ブチ ル−1−ヒドロキシフェニル、2−エトキシ−4−メチル−1−ヒドロキシフェ ニル、2−メチル−4−ビニル−1−ヒドロキシフェニル、2−イソプロピル− 5−メチル−1−ヒドロキシフェニル(チミル)、2−(イソペンチル)−カル ボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(エチル)カルボキシ−1−ヒドロキシ フェニル、6−(メチル)カルボキシ−2、5−ジメチル−1、3−ジヒドロキ シフェニル、5−メトキシ−3−メチル−1−ヒドロキシフェニル、2−ter t−ブチル−4−メチル−1−ヒドロキシフェニル、1−エトキシ−2−ヒドロ キシ−4−プロペニルフェニル、4−メチル−1−ヒドロキシフェニル、4−ヒ ドロキシ−3−メトキシベンザルデヒド、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンザ ルデヒド、デカヒドロ−2−ナフチル、2、5、5−トリメチル−オクタヒドロ −2−ナフチル、1、3、3−トリメチル−2−ノルボルニル(フェンチル)、 3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−2、4−ジメチル−4、7−メタ ノ−1H−インデン−5−イル、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ− 3、4−ジメチル−4、7−メタノ−1H−インデン−5−イル、2−メチル− 2−ビニル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)テトラヒドロフラニル 、β− カリオフィレニル、およびこれらの混合物である。 また、R1、R2またはR3単位は、より大きい実質を与える目的で2つのプロ −アコードを結合するのに役立つ。ジオールによるプロ−アコードの結合例は下 記の構造式を有する: 上記の遊離可能アルコール類に加えて、本発明によるオルトエステル類は下記 の式を有する少なくとも1つのジオールを含む環状オルトエステル類でもある:上記式中、R8、R910およびR11は各々独立的に水素C1−C20直鎖、分岐鎖 アルキル、C1−C20直鎖または分岐鎖アルケニル、C1−C20直鎖、分岐鎖また は環状アルキレンカルボキシ、C1−C20直鎖、分岐鎖、または環状カルボキシ アルキル、C1−C20直鎖、分岐鎖アルキレンアミノ、C1−C20直鎖または分岐 鎖アミノアルキル、C1−C20直鎖、分岐鎖、または環状アルキレンカルボキサ ミド、C1−C20直鎖または分岐鎖カルボキサミドアルキル、下記の式を有する アルキレンオキシであり: 上記式中、R12は水素またはメチル;R13は水素またはC1−C2アルキル;nは 0から4まで、xは1から約20まで、yは0から約20までである。 オルトエステルの遊離可能成分:本発明のオルトエステル類の加水分解は2種 類の遊離可能成分、すなわちアルコール類およびエステル類を生ずる。オルトエ ステルの加水分解は2等量の遊離性アルコール、好適には第一または第二アルコ ールと、1等量の遊離性エステルを与える。遊離したエステルは遊離したアルコ ールと一緒になったとき、バイナリーフラグランス・アコードを形成する。例え ば、トリ−ゲラニル オルトホルメートはバイナリ−アコード ゲラニオール/ゲ ラニルホルメートを遊離する。 本発明のオルトエステル類の遊離可能成分である好適エステル類には次のもの がある、ただしこれらに制限するものではない:ゲラニルホルメート、シトロネ リルホルメート、フェニルエチル ホルメート、フェノキシエチル ホルメート、 trans−2−ヘキセニル ホルメート、cis−3−ヘキセニル ホルメート 、cis6−ノネニルホルメート、9−デセニルホルメート、3、5、5−トリ メチルヘキシル ホルメート、3−メチル−5−フェニルペンタニルホルメート 、6−メチルヘプタン−2−イル ホルメート、4−(2、2、6−トリメチル −2−シクロヘキセン−1−イル)−3ブテン−2−イル ホルメート、3−メ チル−5−(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4− ペンテン−2−イル ホルメート、4−イソプロピルシクロヘキシレス−2−イ ル ホルメート、6、8−ジメチルノナン−2−イル ホルメート、デカヒドロ− β−ナフチル ホルメート、4−イソプロピルシクロヘキシルメチル ホルメート 、リナリル ホルメート、ラバンズリル ホルメート、シロトネリル ホルメート 、α−テルピニル ホルメート、ノピル ホルメート、イソボルニル ホルメート 、ボルニル ホルメート、イソボルニル ホルメート、グアイイル ホルメート、 2 −tert−ブチルシクロヘキシル ホルメート、4−tert−ブチルシクロ ヘキシル ホルメート、デカヒドロ−β−ナフチルホルメート、メンチルホルメ ート、p−メンタニル ホルメート、ネリル ホルメート、シンナミル ホルメー ト、エチルアセテート、ブチルアセテート、イソアミルアセテート、ヘキシルア セテート、3、5、5−トリメチルヘキシルアセテート、ゲラニルアセテート、 シトロネリルアセテート、フェニルエチルアセテート、フェノキシエチルアセテ ート、trans−2−ヘキセニルアセテート、cis−3−ヘキセニルアセテ ート、cis−6−ノネニルアセテート、9−デセニルアセテート、3−メチル −5−フェニルペンタニル アセテート、6−メチル−ヘプタン−2−イルアセ テート、4−(2、2、6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3 −ブテン−2−イル アセテート、3−メチル−5−(2、2、3−トリメチル −3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−イル アセテート、デ カヒドロ−β−ナフチルアセテート、メンチルアセテート、ベンジルアセテート 、4−イソプロピルシクロヘキシレス−2−イル アセテート、6、8−ジメチ ルノナン−2−イル アセテート、1−フェニルエチル アセテート、4−イソプ ロピルシクロヘキシルメチル アセテート、リナリル アセテート、ラバンズリル アセテート、シロトネリル アセテート、α−テルピニル アセテート、ノピル アセテート、イソボルニル アセテート、ボルニル アセテート、イソボルニル アセテート、グアイイル アセテート、2−tert−ブチルシクロヘキシル ア セテート、4−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート、デカヒドロ−β −ナフチル アセテート、メンチルアセテート、p−メンタニル アセテート、ネ リル アセテート、シンナミル アセテート、エチルプロピオネート、エチルブチ レート、ブチルブチレート、イソアミルブチレート、ヘキシルブチレート、ci s−3−ヘキセニルブチレート、cis−3−ヘキセニルイソブチレート、エチ ルイソバレレート、2−メチルブチレート、エチルヘキサノエート、2−プロペ ニル ヘキサノエート、エチル ヘプタノエート、2−プロペニル ヘプタノエー ト、エチル オクタノエート、エチル 2−trans−4−cis−デカジエノ エート、メチル2−ノニノエート、ベンジルプロピオネート、ベンジル イソ バレレート、フェニルエチル イソブチレート、フェニルエチル イソバレレート 、α、α−ジメチルフェニルエチル ブチレート、メチルベンゾエート、ヘキシ ル ベンゾエート、ベンジル ベンゾエート、エチルフェニルアセテート、ゲラニ ルフェニルアセテート、1−フェニルエチル フェニルアセテート、メチル シン ナメート、ベンジルシンナメート、フェニルエチル シンナメート、ゲラニルプ ロピオネート、ゲラニル イソブチレート、ゲラニル イソバレレート、リナリル プロピオネート、リナリル ブチレート、リナリル イソブチレート、シトロネ リル プロピオネート、シトロネリル イソブチレート、シトロネリル イソバレ レート、シトロネリル チグレート、アリル3−シクロヘキシルプロピオネート 、メチル ジヒドロジャスモネート、メチル2−ヘキシル−3−オキソシクロペ ンタン−カルボキシレート、およびこれらの混合物。 オルトエステル プロ−アコード類の加水分解によって適切に遊離するアルコ ール類の非制限的例は、メタノール、2、4−ジメチル−3−シクロヘキセン− 1−メタノール(フロラロール)、2、4−ジメチルシクロヘキセン メタノー ル(ジヒドロ フロラロール)、5、6−ジメチル−1−メチルエテニルビシク ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−メタノール(アルボゾル)、2、4、 6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール(イソシクロ ゲラニオ ール)、4−(1−メチルエチル)シクロヘキサンメタノール(メイオール)、 α−3、3−トリメチル−2−ノルボランメタノール、1、1−ジメチル−1− (4−メチルシクロヘキス−3−エニル)メタノール、エタノール、2−フェニ ルエタノール、2−シクロヘキシルエタノール、2−(o−メチルフェニル)− エタノール、2−(m−メチルフェニル)エタノール、2−(p−メチルフェニ ル)エタノール、6、6−ジメチルビシクロ−[3.3.1]ヘプト−2−エン −2−エタノール(ノポル)、2−(4−メチルフェノキシ)エタノール、3、 3−ジメチル−△2−β−ノルボルナン エタノール、2−メチル−2−シクロヘ キシルエタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノール、1 −フェニルエタノール、1、1−ジメチル−2−フェニルエタノール、1、1− ジメチル−2−(4−メチル−フェニル)エタノール、n−プロパノール、2 −プロパノール、1−フェニルプロパノール、3−フェニルプロパノール、2− フェニルプロパノール(ハイドロトロピックアルコール)、2−(シクロドデシ ル)プロパン−1−オル(ヒドロキシアンバン)、2、2−ジメチル−3−(3 −メチルフェニル)プロパン−1−オル(マジャントル)、2−メチル−3−フ ェニルプロパノール、3−フェニル−2−プロペン−1−オル(シンナミルアル コール)、2−メチル−3−フェニル−2−プロペン−1−オル(メチルシンナ ミルアルコール)、α−n−ペンチル−3−フェニル−2−プロペン−1−オル (α−アミル−シンナミルアルコール)、エチル−3−ヒドロキシ−3−フェニ ル プロピオネート、2−(4−メチルフェニル)−2−プロパノール、n−ブ タノール、2−ブタノール、3−メチルブタノール、3−(4−メチルシクロヘ キス−3−エン)ブタノール、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3 −シクロペンテン−1−イル)ブタノール、2−エチル−4−(2、2、3−ト リメチル−シクロペント−3−エニル)−2−ブテン−1−オル、3−メチル− 2−ブテン−1−オル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シク ロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オル、3−ヒドロキシ−2−ブタノ ン、エチル3−ヒドロキシブチレート、4−フェニル−3−ブテン−2−オル、 2−メチル−4−フェニルブタン−2−オル、4−(4−ヒドロキシフェニル) ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブタン−2 −オン、ペンタノール、cis−3−ペンテノール、3−メチル−ペンタノール 、3−メチル−3−ペンテン−1−オル、2−メチル−4−フェニルペンタノー ル(パンプレフルール)、3−メチル−5−フェニルペンタノール(フェノキサ ノール)、2−メチル−5−フェニルペンタノール、2−メチル−5−(2、3 −ジメチルトリシクロ[2.2.1.0(2、6)]ヘプト−3−イル)−2− ペンテン−1−オル(サンタロール)、4−メチル−1−フェニル−2−ペンタ ノール、(1−メチル−ビシクロ[2.1.1]ヘプテン−2−イル)−2−メ チルペント−1−エン−3−オル、3−メチル−1−フェニルペンタン−3−オ ル、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエテニル)シクロペンタン−1−オル 、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセノール、cis−3−ヘキセン− 1− オル、trans−2−ヘキセン−1−オル、2−イソプロペニル−4−メチル −4−ヘキセン−1−オル(ラバンズロール)、2−エチル−2−プレニル−3 −ヘキセノール、1−ヒドロキシメチル−4−イソプロペニル−1−シクロヘキ セン(ジヒドロクミニルアルコール)、1−メチル−4−イソプロペニルシクロ ヘキス−6−エン−2−オル(カルベノール)、6−メチル−3−イソプロペニ ルシクロヘキセン−1−オル、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキサン −3−オル、4−イソプロピル−1−メチルシクロヘキサン−3−オル、4−t ert−ブチルシクロヘキサノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール 、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、2−tert−ブチル−4−メチ ルシクロヘキサノール、4−イソプロピル−シクロヘキサノール、4−メチル− 1−(1−メチルエチル)−3−シクロヘキセン−1−オル、2−(5、6、6 −トリメチル−2−ノルボルニル)シクロヘキサノール、イソボルニルシクロヘ キサノール、3、3、5−トリメチルシクロヘキサノール、1−メチル−4−イ ソプロピルシクロヘキサン−3−オル、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエ チル)シクロヘキサン−1−オル、ヘプタノール、2、4−ジメチルヘプタン− 1−オル、2、4−ジメチル−2、6−ヘプタンジエノール、6、6−ジメチル −2−オキシメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン(ミルテノール) 、4−メチル−2、4−ヘプタジエン−1−オル、3、4、5、6、6−ペンタ メチル−2−ヘプタノール、3、6−ジメチル−3−ビニル−5−ヘプテン−2 −オル、6、6−ジメチル−3−ヒドロキシ−2−メチレンビシクロ[3.1. 1]ヘプタン、1、7、7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2− オル、2、6−ジメチルヘプタン−2−オル、2、6、6−トリメチルビシクロ [1.3.3]ヘプタン−2−オル、オクタノール、2−オクテノール、2−メ チルオクタン−2−オル、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オル (ミルセノール)、7−メチルオクタン−1−オル、3、7−ジメチル−6−オ クテノール、3、7−ジメチル−7−オクテノール、3、7−ジメチル−6−オ クテン−1−オル(シトロネロール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエ ン−1−オル(ゲラニオール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1 − オル(ネロール)、3、7−ジメチル−1、6−オクタジエン−3−オル(リナ ロール)、3、7−ジメチルオクタン−1−オル(ペラグロール)、3、7−ジ メチルオクタン−3−オル(テトラヒドロリナロール)、2、4−オクタジエン −1−オル、3、7−ジメチル−6−オクテン−3−オル、2、6−ジメチル− 7−オクテン−2−オル、2、6−ジメチル−5、7−オクタジエン−2−オル 、4、7−ジメチル−4−ビニル−6−オクテン−3−オル、3−メチルオクタ ン−3−オル、2、6−ジメチルオクタン−2−オル、2、6−ジメチルオクタ ン−3−オル、3、6−ジメチルオクタン−3−オル、2、6−ジメチル−7− オクテン−2−オル、2、6−ジメチル−3、5−オクタジエン−2−オル(ム グオル)、3−メチル−1−オクテン−3−オル、7−ヒドロキシ−3、7−ジ メチルオクタナル、3−ノナノール、2、6−ノナジエン−1−オル、cis− 6−ノネン−1−オル、6、8−ジメチルノナン−2−オル、3−(ヒドロキシ メチル)−2−ノナノン、2−ノネン−1−オル、2、4−ノナジエン−1−オ ル、3、7−ジメチル−1、6−ノナジエン−3−オル、デカノール、9−デセ ノール、2−ベンジル−M−ジオキサ−5−オル、2−デセン−1−オル、2、 4−デカジエン−1−オル、4−メチル−3−デセン−5−オル、3、7、9− トリメチル−1、6−デカジエン−3−オル(イソブチル リナロール)、ウン デカノール、2−ウンデセン−1−オル、10−ウンデセン−1−オル、2、4 −ドデカジエン−1−オル、2、7、11−トリメチル−2、6、10−ドデカ トリエン−1−オル(ファルネソル)、3、7、11−トリメチル−1、6、1 0−ドデカトリエン−3−オル、3、7、11、15−テトラメチルヘキサデス −2−エン−1−オル(フィトール)、3、7、11、15−テトラメチルヘキ サデス1−エン−3−オル(イソフィトール)、ベンジルアルコール、p−メト キシベンジルアルコール(アニシルアルコール)、para−シメン−7−オル (クミニルアルコール)、4−メチル ベンジルアルコール、3、4−メチレン ジオキシベンジルアルコール、メチルサリチレート、ベンジルサリチレート、c is−3−ヘキセニルサリチレート、n−ペンチルサリチレート、2−フェニル エチルサリチレート、n−ヘキシルサリチレート2−メチル−5−イソプロピル フ ェノール、4−エチル−2−メトキシフェノール、4−アリル−2−メトキシフ ェノール(オイゲノール)、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フェノール (イソオイゲノール)、4−アリル−2、6−ジメトキシ−フェノール、4−t ert−ブチルフェノール、2−エトキシ−4−メチルフェノール、2−メチル −4−ビニルフェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェノール(チモール )、ペンチル−ortho−ヒドロキシ ベンゾエート、エチル2−ヒドロキシ −ベンゾエート、メチル2、4−ジヒドロキシ−3、6−ジメチルベンゾエート 、3−ヒドロキシ−5−メトキシ−1−メチルベンゼン、2−tert−ブチル −4−メチルベンゼン−1−ヒドロキシベンゼン、1−エトキシ−2−ヒドロキ シ−4−プロペニルベンゼン、4−ヒドロキシトルエン、4−ヒドロキシ−3− メトキシベンザルデヒド、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンザルデヒド、デカ ヒドロ−2−ナフトール、2、5、5−トリメチル−オクタヒドロ−2−ナフト −ル、1、3、3−トリメチル−2−ノルボルナノール(フェンチョール)、3 a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−2、4−ジメチル−4、7−メタノ −1H−インデン−5−オル、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−3 、4−ジメチル−4、7−メタノ−1H−インデン−5−オル、2−メチル−2 −ビニル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)テトラヒドロフラン、β −カリオフィレンアルコール、およびこれらの混合物を含める。 本発明のオルトエステル類にから遊離する好適アルコール類は4−(1−メチ ルエチル)シクロヘキサンメタノール(メイオール)、2、4−ジメチル−3− シクロヘキセン−1−イルメタノール(フロラロール)、2、4−ジメチルシク ロヘキス−1−イルメタノール(ジヒドロフロラロール)、2、4、6−トリメ チル−3−シクロヘキセン−1−イルメタノール(イソシクロゲラニオール)、 2−フェニルエタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)エタノール (ムゲタノール)、2−(o−メチルフェニル)エタノール(ortho−ホー タノール(hawthanol))、2−(m−メチルフェニル)エタノール(meta− ホータノール)、2−(p−メチルフェニル)−エタノール(paraホータノ ール)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プロパン−1−オル (マジャントール)、3−フェニル−2−プロペン−1−オル(シンナミルアル コール)、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン− 1−イル)−2−ブテン−1−オル(サンタレール)、3−メチル−5−フェニ ルペンタン−1−オル(フェノキサノール)、3−メチル−5−(2、2、3− トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オル(エバ ノール)、2−メチル−4−フェニルペンタン−1−オル(パンプレフルール) 、cis−3−ヘキセン−1−オル、3、7−ジメチル−6−オクテン−1−オ ル(シトロネロール)、3、7−ジメチル−ジメチル−2、6−オクタジエン− 1−オル(ゲラニオール、ネロールまたはこれらの混合物)、7−メトキシ−3 、7−ジメチルオクタン−2−オル(オシロール)、6、8−ジメチルノナン− 2−オル、cis−6−ノネン−1−オル、2、6−ノナジエン−1−オル、4 −メチル−3−デセン−5−オル(ウンデカベルトール)、ベンジルアルコール 、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フェノール(イソオイゲノール)、2 −メトキシ−4−(2−プロペニル)フェノール(オイゲノール)、4−ヒドロ キシ−3−メトキシベンザルデヒド(バニリン)、およびこれらの混合物である 。 本発明によるオルトエステル プロ−フラグランスの非制限的例はトリス(ゲ ラニル)オルトホルメート、トリス(cis−3−ヘキセン−1−イル)オルト ホルメート、トリス(フェニルエチル)オルトホルメート、ビス(シトロネリル )エチルオルトアセテート、トリス(シトロネリル)オルトホルメート、トリス (cis−6−ノネニル)オルトホルメート、トリス(フェノキシエチル)オル トホルメート、トリス(ゲラニル、ネリル)オルトホルメート(70:30ゲラ ニオール:ネリル)、トリス(9−デセニル)オルトホルメート、トリス(3− メチル−5−フェニルペンタニル)オルトホルメート、トリス(6−メチルヘプ タン−2−イル)オルトホルメート、トリス[4−(2、2、6−トリメチル− 2−シクロヘキセン−1−イル)3−ブテン−2−イル]オルトホルメート、ト リス[3−メチル−5−(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン−1− イル)−4−ペンテン−2−イル]オルトホルメート、トリスメンチルオルトホ ルメート、トリス(4−イソプロピルシクロヘキシルエチル−2−イル)オルト ホルメート、トリス(6、8−ジメチルノナン−2−イル)オルトホルメート、 トリス−フェニルエチルオルトアセテート、トリス(cis−3−ヘキセン−1 −イル)オルトアセテート、トリス(cis−6−ノネニル)オルトアセテート 、トリス−シトロネリルオルトアセテート、ビス(ゲラニル)ベンジル オルト アセテート、トリス(ゲラニル)オルトアセテート、トリス(4−イソプロピル シクロヘキシルメチル)オルトアセテート、トリス(ベンジル)オルトアセテー ト、トリス(2、6−ジメチル−5−ヘプテニル)オルトアセテートビス(ci s−3−ヘキセン−1−イル)アミルオルトアセテート、およびネリルシトロネ リル エチル オルトブチレートである。オルトエステル プロ−アコード類を用 いて、特にバイナリーフラグランスアコード−“2種類の特徴を有する”アコー ド成分−を改質アコード、およびアストリンゼント、固定剤または希釈剤を含ん でなるフラグランス アコード類と組み合わせて運搬することができる。 本発明によるプロ−アコードとして適切に用いられるオルトエステル類のもう 一つの群は下記の式を有する環状オルトエステル類である:上記式中、R14およびR15は本明細書中において上述したもの同じ芳香素材アル コール、またはあらゆる適切なアルコールから誘導され、各Xは−C(R162 −であり、ここで各R16は独立的に水素、C1−C22直鎖または分岐鎖アルキル 、C2−C22直鎖または分岐鎖アルケニル、C6−C22置換または未置換アリール 、およびそれらの混合物であり、Yは−CR1718−、C=O,およびこれらの 混合物であり、ここでR17およびR18は独立的に水素、ヒドロキシル、ニトロ、 ニトリロ、C1−C30置換または未置換直鎖アルキル、C3−C30置換または未置 換分岐鎖アルキル、C3−C30置換または未置換環状アルキル、C2−C30置換ま たは未置換直鎖アルケニル、C3−C30置換または未置換分岐鎖ア ルケニル、C3−C30置換または未置換環状アルケニル、C2−C30置換または未 置換直鎖アルキニル、C3−C30置換または未置換分岐鎖アルキニル、C6−C30 置換または未置換アルキレンアリール、C6−C30置換または未置換アリール、 C2−C20置換または未置換アルキレンオキシ、C3−C20置換または未置換アル キレンオキシアルキル、C7−C20置換または未置換アルキレンアリール、C6− C20置換または未置換アルキレンオキシアリール、およびこれらの混合物であり 、或いはR17およびR18は一緒になってスピロ環または縮合環を形成するか、ま たはいずれかのR16と一緒に縮合環を形成することができ、上記スピロ環または 縮合環は3ないし8個の炭素を有し、任意に前記環中に1つ以上のヘテロ原子を 有する。前記環は任意に1つ以上のC1−C22アルキル、C1−C22アルケニル、 C6−C12アリール、C6−C22アルキレンアリール単位およびこれらの混合物に よってさらに置換される;mプラスnプラスpがが1以上、そして14以下であ るという条件で、mおよびpは0から14まで、nは0から3までである。好適 環状オルトエステル類はラクトン類、好適にはγ、δ、およびωC4−C22置換 および未置換ラクトンを遊離する。アセタール類およびケタール類 本発明によるプロ−アコードとして有用なその他の化合物群は下記の式を有す るアセタール類およびケタール類である: ここで、アセタールまたはケタールの加水分解は下記のスキームによって1等量 のアルデヒドまたはケトンと、2等量のアルコールを遊離する: 上記式中、RはC1−C20直鎖アルキル、C3−C20分岐鎖アルキル、C3−C20 環状アルキル、C4−C20分岐鎖環状アルキル、C3−C20直鎖アルケニル、C3 −C20分岐鎖アルケニル、C3−C20環状アルケニル、C4−C20分岐鎖環状アル ケニル、C6−C20置換または未置換アリール(好適にはアリール単位を置換す る部分がアルキル部分である)、およびこれらの混合物である。R1は水素、R であり、或いはプロ−アコードがケタールである場合はRとR1が一緒になって 環を形成する。R2およびR3は独立的にC5−C20直鎖、分岐鎖、または置換ア ルキル;C4−C20直鎖、分岐鎖または置換アルケニル;C5−C20置換または未 置換環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40置換または 未置換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオキシアルキ ル;C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換または未置 換アリールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシアリール;C6 −C40オキシアルキレンアリール;およびこれらの混合物からなる群から選択さ れる。本明細書における用語“置換”とは、“水素原子を置換するコンパチブル 部分”を意味する。置換基の非制限的例はヒドロキシ、ニトリロ、ハロゲン、ニ トロ、カルボキシル(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−CONH2;−C ONHR’;CONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分岐鎖アルキル) 、アミノ、C1−C12モノ−およびジアルキルアミノ、およびこれらの混合物で ある。 R2およびR3の非制限的例はメチル、2、4−ジメチル−3−シクロヘキセン −1−メチル(フロラロール)、2、4−ジメチル シクロヘキサン メチル(ジ ヒドロフロラロール)、5、6−ジメチル−1−メチルエテニル−ビシクロ[2 、2、1]ヘプト−5−エン−2−メチル(アルボゾール)、2、4、6−トリ メチル−3−シクロヘキセン−1−メチル(イソシクロゲラニル)、4−(1− メチルエチル)シクロヘキシルメチル(メイオール)、α−3、3−トリメチル −2−ノルボラニルメチル、1、1−ジメチル−1−(4−メチルシクロヘキス −3−エニル)メチル、エチル、2−フェニルエチル、2−シクロヘキシルエ チル、2−(o−メチルフェニル)エチル、2−(m−メチルフェニル)エチル 、2−(p−メチルフェニル)エチル、6、6−ジメチルビシクロ[3.1.1 ]ヘプト−2−エン−2−エチル(ノピル)、2−(4−メチルフェノキシ)エ チル、3、3−ジメチル−△2−β−ノルボルナニルエチル、2−メチル−2− シクロヘキシルエチル、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)エチル、1− フェニル−1−ヒドロキシエチル、1、1−ジメチル−2−フェニルエチル、1 、1−ジメチル−2−(4−メチルフェニル)エチル、プロピル、1−フェニル プロピル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル(ハイドロトロピック アルコール)、2−(シクロドデシル)−プロパン−1−イル(ヒドロキシアン ブラン)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プロパン−1−イル (マジャントール)、2−メチル−3−フェニルプロピル、3−フェニル−2− プロペン−1−イル(シンナミルアルコール)、2−メチル−3−フェニル−2 −プロペン−1−イル(メチルシンナミルアルコール)、α−n−ペンチル−3 −フェニル−2−プロペン−1−イル(α−アミルシンナミルアルコール)、エ チル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、2−(4−メチルフェニ ル)−2−プロピル、ブチル、3−メチルブチル、3−(4−メチルシクロヘキ ス−3−エン)ブチル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シク ロペンテン−1−イル)ブチル、2−エチル−4−(2、2、3−トリメチルシ クロペント−3−エニル)−2−ブテン−1−イル、3−メチル−2−ブテン− 1−イル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン− 1−イル)−2−ブテン−1−イル、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、エチル3 −ヒドロキシブチレート、4−フェニル−3−ブテン−2−イル、2−メチル− 4−フェニルブタン−2−イル、4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン−2− オン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブタン−2−オン、ペン チル、cis−3−ペンテニル、3−メチルペンチル、3−メチル−3−ペンテ ン−1−イル、2−メチル−4−フェニルペンチル(パンプレフルール)、3− メチル−5−フェニルペンチル(フェノキサニル)、2−メチル−5−フェニル ペンチル、2−メチル−5−(2、3−ジメチルトリシクロ−[2.2.1.0 ( 2、6)]ヘプト−3−イル)−2−ペンテン−1−イル(サンタリル)、4− メチル−1−フェニル−2−ペンチル、(1−メチル−ビシクロ[2.1.1] ヘプテン−2−イル)−2−メチルペント−1−エン−3−イル、3−メチル− 1−フェニルペント−3−イル、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエテニル )シクロペント−1−イル、2−イソプロピル−4−メチル−2−ヘキセニル、 cis−3−ヘキセン−1−イル、trans−2−ヘキセン−1−イル、2− イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−イル(ラバンズリル)、2− エチル−2−プレニル−3−ヘキセニル(シルワノール)、2−エチルヘキシル 、1−ヒドロキシメチル−4−イソプロペニル−1−シクロヘキセニル(ジヒド ロクミニル)、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキス−6−エン−2− イル(カルベニル)、6−メチル−3−イソプロペニルシクロヘキス−1−イル 、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキス−3−イル、4−イソ−プロピ ル−1−メチルシクロヘキス−3−イル、4−tert−ブチルシクロヘキシル 、2−tert−ブチルシクロヘキシル、2−tert−ブチル−4−メチルシ クロヘキシル、4−イソプロピルシクロヘキシル、4−メチル−1−(1−メチ ルエチル)−3−シクロヘキセン−1−イル、2−(5、6、6−トリメチル− 2−ノルボルニル)シクロヘキシル、イソボルニルシクロヘキシル、3、3、5 −トリメチルシクロヘキシル、1−メチル−4−イソプロピルシクロヘキシ−3 −イル(メントール)、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエチル)−シクロ ヘキサン−1−イル、ヘプチル、2、4−ジメチルヘプト−1−イル、2、4− ジメチル−2、6−ヘプタンジエニル、6、6−ジメチル−2−オキシメチルビ シクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−1−イル(ミルテニル)、4−メチル− 2,4−ヘプタジエン−1−イル、3、4、5、6、6−ペンタメチル−2−ヘ プチル、3、6−ジメチル−3−ビニル−5−ヘプテン−2−イル、6、6−ジ メチル−3−ヒドロキシ−2−メチレンビシクロ[3.1.1]−ヘプチル、1 、7、7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、2、6−ジメ チルヘプト−2−イル、2、6、6−トリメチルビシクロ[1.3.3]ヘプト −2−イル、オクチル、2−オクテニル、2−メチルオクタン−2−イル、2− メ チル−6−メチレン−7−オクテン−2−イル(ミルセニル)、7−メチルオク タン−1−イル、3、7−ジメチル−6−オクテニル、3、7−ジメチル−7− オクテニル、3、7−ジメチル−6−オクテン−1−イル(シトロネリル)、3 、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−イル(ゲラニル)、3、7−ジメ チル−2、6−オクタジエン−1−イル(ネリル)、3、7−ジメチル−1、6 −オクタジエン−3−イル(リナリル)、3、7−ジメチルオクタン−1−イル (ペラグリル)、3、7−ジメチルオクタン−3−イル(テトラヒドロリナリル )、2、4−オクタジエン−1−イル、3、7−ジメチル−6−オクテン−3− イル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−イル、2、6−ジメチル−5、7 −オクタジエン−2−イル、4、7−ジメチル−4−ビニル−6−オクテン−3 −イル、3−メチルオクタン−3−イル、2、6−ジメチルオクタン−2−イル 、2、6−ジメチルオクタン−3−イル、3、6−ジメチルオクタン−3−イル 、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−イル、2、6−ジメチル−3、5−オ クタジエン−2−イル(ムジル)、3−メチル−1−オクテン−3−イル、7− ヒドロキシ−3、7−ジメチルオクタナリル、3−ノニル、6、8−ジメチルノ ナン−2−イル、3−(ヒドロキシメチル)−2−ノナノン、2−ノネン−1− イル、2、4−ノナジエン−1−イル、2、6−ノナジエン−1−イル、cis −6−ノネン−1−イル、3、7−ジメチル−1、6−ノナジエン−3−イル、 デシル、9−デセニル、2−ベンジル−M−ジオキサ−5−イル、2−デセン− 1−イル、2、4−デカジエン−1−イル、4−メチル−3−デセン−5−イル 、3、7、9−トリメチル−1、6−デカジエン−3−イル(イソブチルリナリ ル)、ウンデシル、2−ウンデセン−1−イル、10−ウンデセン−1−イル、 2−ドデセン−1−イル、2、4−ドデカジエン−1−イル、2、7、11−ト リメチル−2、6、10−ドデカトリエン−1−イル(ファルネシル)、3、7 、11−トリメチル−1、6、10−ドデカトリエン−3−イル、3、7、11 、15−テトラメチルヘキサデス−2−エン−1−イル(フィチル)、3、7、 11、15−テトラメチルヘキサデス−1−エン−3−イル(イソフィトール) 、ベンジル、p−メトキシベンジル(アニシル)、para−シメン−7−イル (クミニル)、 4−メチルベンジル、3、4−メチレンジオキシベンジル、2−(メチル)カル ボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(ベンジル)カルボキシ−1−ヒドロキ シフェニル、2−(cis−3−ヘキセニル)−カルボキシ−1−ヒドロキシフ ェニル、2−(n−ペンチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(2 −フェニルエチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(n−ヘキシル )カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−メチル−5−イソプロピル−1− ヒドロキシフェニル、4−エチル−2−メトキシフェニル、4−アリル−2−メ トキシ−1−ヒドロキシフェニル(オイゲニル)、2−メトキシ−4−(1−プ ロペニル)−1−ヒドロキシフェニル(イソオイゲニル)、4−アリル−2、6 −ジメトキシ−1−ヒドロキシフェニル、4−tert−ブチル−1−ヒドロキ シフェニル、2−エトキシ−4−メチル−1−ヒドロキシフェニル、2−メチル −4−ビニル−1−ヒドロキシフェニル、2−イソプロピル−5−メチル−1− ヒドロキシフェニル(チミル)、2−(イソペンチル)−カルボキシ−1−ヒド ロキシフェニル、2−(エチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、6−( メチル)カルボキシ−2、5−ジメチル−1、3−ジヒドロキシフェニル、5− メトキシ−3−メチル−1−ヒドロキシフェニル、2−tert−ブチル−4− メチル−1−ヒドロキシフェニル、1−エトキシ−2−ヒドロキシ−4−プロペ ニルフェニル、4−メチル−1−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシ−3−メ トキシベンザルデヒド、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンザルデヒド、デカヒ ドロ−2−ナフチル、2、5、5−トリメチル−オクタヒドロ−2−ナフチル、 1、3、3−トリメチル−2−ノルボルニル(フェンチル)、3a、4、5、6 、7、7a−ヘキサヒドロ−2、4−ジメチル−4、7−メタノ−1H−インデ ン−5−イル、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−3、4−ジメチル −4、7−メタノ−1H−インデン−5−イル、2−メチル−2−ビニル−5− (1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)テトラヒドロフラニル、β−カリオフィ レニル、およびこれらの混合物である。 アセタールの遊離可能成分:本発明のアセタール類は2種類の遊離可能成分、 すなわちアルコールおよびアルデヒドを有する。アセタールの加水分解は2等量 の遊離性アルコールと1等量の遊離性アルデヒドを与える。遊離したアルデヒド は、遊離したアルコールと一緒になるとバイナリーフラグランス アコードを生 成する。例えばビス(cis−3−ヘキセニル)バニリンアセタールはバイナリ ーアコード バニリン/cis−3−ヘキセノールを遊離する。 R1が水素である場合、プロ−アコードはアルデヒド成分を遊離できる。本発 明のアセタール類の遊離性可能成分である好適アルデヒドは次のものを含む、た だしこれらに制限するものではない:フェニルアセタルデヒド、p−メチルフェ ニルアセタルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセタルデヒド、メチルノニル アセタルデヒド、フェニルプロパナール、3−(4−t−ブチルフェニル)−2 −メチルプロパナール(リリアル)、3−(4−t−ブチルフェニル)プロパナ ール(ブルゲオナール)、3−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパナ ール(カントキサル)、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパ ナール(シマル)、3−(3、4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプ ロパナール(ヘリオナール)、3−(4−エチルフェニル)−2、2−ジメチル プロパナール(フロラロゾン)、フェニルブタナール、3−メチル−5−フェニ ルプロパナール、ヘキサナール、trans−2−ヘキセナール、cis−ヘキ ス−3−エナル、ヘプタナール、cis−4−ヘプテナール、2−エチル−2− ヘプテナール、2、6−ジメチル−5−ヘプテナール(メロナール)、2、4− ヘプタジエナール、オクタナール、2−オクテナール、3、7−ジメチルオクタ ナール、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−アル、3、7−ジメチ ル−1、6−オクタジエン−3−アル、3、7−ジメチル−6−オクテナール( シトロネラル)、3、7−ジメチル−7−ヒドロキシオクタン−1−アル(ヒド ロキシ シトロネラル)、ノナナール、6−ノネナール、2、4−ノナジエナー ル、2、6−ノナジエナール、デカナール、2−メチルデカナール、4−デセナ ール、9−デセナール、2、4−デカジエナール、ウンデカナール、2−メチル デカナール、2−メチルウンデカナール、2、6、10−トリメチル−9−ウン デカナール(アドキサール)、ウンデス−10−エニルアルデヒド、ウンデス− 8−エナナール、ドデカナール、トリデカナール、テトラデカナール、アニス アルデヒド、ブルゲノナール、シンナムアルデヒド、α-アミルシンナムアルデ ヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、メトキシ−シンナムアルデヒド、イソ シクロシトラール、シトロネリルオキシアセト−アルデヒド、コルテックスアル デヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、フロルヒドラール、ヘリオ トロピン、ハイドロトロピックアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、ベンザ ルデヒド、p−メチルベンザルデヒド、3、4−ジメトキシベンザルデヒド、3 −および4−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−3−シクロヘキセン −1−カルボキサルデヒド(ライラール)、2、4−ジメチル−3−シクロヘキ セン−1−カルボキサルデヒド(トリプラール)、1−メチル−3−(4−メチ ルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド(ベルンアルデヒド)、 p−メチルフェノキシアセタルデヒド(Xiアルデヒド)、およびこれらの混合 物。 より好適には、本発明のアセタールから遊離するアルデヒド類は4−(4−ヒ ドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキサルデヒ ド(ライラール)、フェニルアセタルデヒド、メチルノニル アセタルデヒド、 2−フェニルプロパン−1−アル(ハイドロトロ−プアルデヒド)、3−フェニ ルプロプ−2−エン−1−アル(シンナムアルデヒド)、3−フェニル−2−ペ ンチルプロプ−2−エン−1−アル(α−アミルシンナムアルデヒド)、3−フ ェニル−2−ヘキシルプロプ−2−エナル(α−ヘキシルシンナムアルデヒド) 、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパン−1−アル(シクラ メンアルデヒド)、3−(4−エチルフェニル)−2、2−ジメチルプロパン− 1−アル(フロラロゾン)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチ ルプロパナール、3−(3、4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロ パン−1−アル(ヘリオナール)、3−(4−エチルフェニル)−2、2−ジメ チルプロパナール、3−(3−イソプロピルフェニル)ブタン−1−アル(フロ ヒドラール)、2、6−ジメチルヘプ−5−エン−1−アル(メロナール)、n −デカナール、n−ウンデカナール、n−ドデカナール、3、7−ジメチル−2 、6−オクタジエン−1−アル(シトラール)、4−メトキシベンザルデヒド( ア ニスアルデヒド)、3−メトキシ−4−ヒドロキシベンザルデヒド(バニリン) 、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンザルデヒド(エチルバニリン)、3、4− メチレンジオキシベンザルデヒド(ヘリオトロピン)、3、4−ジメトキシベン ザルデヒドである。 ケタールの遊離可能成分:本発明のケタール類は2種類の遊離可能成分、すな わちアルコールおよびケトンを有する。ケタールの加水分解は2等量の遊離アル コールと1等量の遊離ケトンを与える。遊離したケトンは遊離したアルコールと 一緒になると、バイナリーフラグランス アコードを形成する。例えば、ジ(リ ナリル)β−イオノン ケタールはバイナリーアコード リナロール/β−イオノ ンを遊離する。 R1が水素以外の上記の部分であるとき、プロ−アコードはケトン成分を放出 できる。本発明のケタール類の遊離可能成分である好適ケトンとしては次のもの が含まれる、ただしこれらに制限するものではない:α−ダマスコン、β−ダマ スコン、δ−ダマスコン、β−ダマセノン、ムスコン、6、7−ジヒドロ−1、 1、2、3、3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン(カシュメラン)、c is−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、α−イオノン、β−イオノン、ジヒド ロ−β−イオノン、γ−メチルイオノン、α−イソメチルイオノン、4−(3、 4−メチレンジオキシフェニル)ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキシフェ ニル)ブタン−2−オン、メチルβ−ナフチルケトン、メチルセドリルケトン、 6−アセチル−1、1、2、4、4、7−ヘキサメチルテトラリン(トナリド) 、1−カルボン、5−シクロヘキサデセン−1−オン、アセトフェノン、デカト ン、2−[2−(4−メチル−3−シクロヘキセニル−1−イル)プロピル]シ クロペンタン−2−オン、2−sec−ブチルシクロヘキサノン、β−ジヒドロ イオノン、アリルイオノン、α−イロン、α−セトン、α−イリソン、アセトア ニソール、ゲラニルアセトン、1−(2−メチル−5−イソプロピル−2−シク ロヘキセニル)−1−プロパノン、アセチル ジイソアミレン、メチル シクロシ トロン、4−t−ペンチルシクロヘキセノン、p−t−ブチルシクロヘキサノン 、o−t−ブチルシクロヘキサノン、エチル アミル ケトン、エチル ペンチル ケト ン、メントン、メチル−7、3−ジヒドロ−2H−1、5−ベンゾジオキセピン −3−オン、フェンチョン、およびこれらの混合物。 より好適には、本発明のケタール類によって放出されるケトン類はα−ダマス コン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、β−ダマセノン、ムスコン、6、7− ジヒドロ−1、1、2、3、3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン(カシ ュメラン)、cis−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、α−イオノン、β−イ オノン、ジヒドロ−β−イオノン、γ−メチル イオノン、α−iso−メチル イオノン、4−(3、4−メチレンジオキシフェニル)ブタン−2−オン、4− (4−ヒドロキシフェニル)ブタン−2−オン、メチルβ−ナフチル ケトン、 メチル セドリルケトン、6−アセチル−1、1、2、4、4、7−ヘキサメチ ルテトラリン(トナリド)、1−カルボン、5−シクロヘキサデセン−1−オン 、およびこれらの混合物である。 アセタールおよびケタール プロ−アコード類の加水分解によって適切に遊離 するアルコール類の非制限的例は、メタノール、2、4−ジメチル−3−シクロ ヘキセン−1−メタノール(フロラロール)、2、4−ジメチルシクロヘキサン メタノール(ジヒドロ フロラロール)、5、6−ジメチル−1−メチルエテニ ルビシクロ[2、2、1]ヘプト−5−エン−2−メタノール(アルボゾール)、 2、4、6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール(イソシクロゲ ラニオール)、4−(1−メチルエチル)シクロヘキサンメタノール(メイオー ル)、α−3、3−トリメチル−2−ノルボラン メタノール、1、1−ジメチ ル−1−(4−メチルシクロヘキス−3−エニル)メタノール、エタノール、2 −フェニルエタノール、2−シクロヘキシルエタノール、2−(o−メチルフェ ニル)−エタノール、2−(m−メチルフェニル)エタノール、2−(p−メチ ルフェニル)エタノール、6、6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプトー2 −エン−2−エタノール(ノポール)、2−(4−メチルフェノキシ)エタノー ル、3、3−ジメチル−△2−β−ノルボルナンエタノール、2−メチル−2− シクロヘキシルエタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノ ール、1−フェニルエタノール、1、1−ジメチル−2−フェニルエタノール、 1、1−ジメチル−2−(4−メチル−フェニル)エタノール、n−プロパノー ル、2−プロパノール、1−フェニルプロパノール、3−フェニルプロパノール 、2−フェニルプロパノール(ハイドロトロピック アルコール)、2−(シク ロドデシル)プロパン−1−オル(ヒドロキシ-アンブラン)、2、2−ジメチ ル−3−(3−メチルフェニル)プロパン−1−オル(マジャントール)、2− メチル−3−フェニルプロパノール、3−フェニル−2−プロペン−1−オル( シンナミルアルコール)、2−メチル−3−フェニル−2−プロペン−1−オル (メチルシンナミルアルコール)、α−n−ペンチル−3−フェニル−2−プロ ペン−1−オル(α−アミル−シンナミルアルコール)、エチル−3−ヒドロキ シ−3−フェニルプロピオネート、2−(4−メチルフェニル)−2−プロパノ ール、n−ブタノール、2−ブタノール、3−メチルブタノール、3−(4−メ チルシクロヘキス−3−エン)ブタノール、2−メチル−4−(2、2、3−ト リメチル−3−シクロペンテン−1−イル)ブタノール、2−エチル−4−(2 、2、3−トリメチル−シクロペント−3−エニル)−2−ブテン−1−オル、 3−メチル−2−ブテン−1−オル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチ ル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オル、3−ヒドロキシ −2−ブタノン、エチル3−ヒドロキシブチレート、4−フェニル−3−ブテン −2−オル、2−メチル−4−フェニルブタン−2−オル、4−(4−ヒドロキ シフェニル)ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル )ブタン−2−オン、ペンタノール、cis−3−ペンテノール、3−メチル− ペンタノール、3−メチル−3−ペンテン−1−オル、2−メチル−4−フェニ ルペンタノール(パンプレフルール)、3−メチル−5−フェニルペンタノール (フェノキサノール)、2−メチル−5−フェニルペンタノール、2−メチル− 5−(2、3−ジメチルトリシクロ[2.2.1.0(2、6)]ヘプト−3− イル)−2−ペンテン−1−オル(サンタロール)、4−メチル−1−フェニル −2−ペンタノール、(1−メチル−ビシクロ[2.1.1]ヘプテン−2−イ ル)−2−メチルペント−1−エン−3−オル、3−メチル−1−フェニルペン タン−3−オル、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエテニル)シクロペンタ ン −1−オル、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキセノール、cis−3− ヘキセン−1−オル、trans−2−ヘキセン−1−オル、2−イソプロペニ ル−4−メチル−4−ヘキセン−1−オル(ラバンズロール)、2−エチル−2 −プレニル−3−ヘキセノール、1−ヒドロキシメチル−4−イソプロペニル− 1−シクロヘキセン(ジヒドロクミニルアルコール)、1−メチル−4−イソプ ロペニルシクロヘキス−6−エン−2−オル(カルベノール)、6−メチル−3 −イソプロペニルシクロヘキサン−1−オル、1−メチル−4−イソプロペニル シクロヘキサン−3−オル、4−イソプロピル−1−メチルシクロヘキサン−3 −オル、4−tert−ブチルシクロヘキサノール、2−tert−ブチルシク ロヘキサノール、2−tert−ブチル−4−メチルシクロヘキサノール、4− イソプロピルシクロヘキサノール、4−メチル−1−(1−メチルエチル)−3 −シクロヘキセン−1−オル、2−(5、6、6−トリメチル−2−ノルボルニ ル)シクロヘキサノール、イソボルニルシクロヘキサノール、3、3、5−トリ メチルシクロヘキサノール、1−メチル−4−イソプロピルシクロヘキサン−3 −オル、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエチル)シクロヘキサン−1−オ ル、ヘプタノール、2、4−ジメチルヘプタン−1−オル、2、4−ジメチル− 2、6−ヘプタンジエノール、6、6−ジメチル−2−オキシメチルビシクロ[ 3.1.1]ヘプト−2−エン(ミルテノール)、4−メチル−2、4−ヘプタ ジエン−1−オル、3、4、5、6、6−ペンタメチル−2−ヘプタノール、3 、6−ジメチル−3−ビニル−5−ヘプテン−2−オル、6、6−ジメチル−3 −ヒドロキシ−2−メチレンビシクロ[3.1.1]ヘプタン、1、7、7−ト リメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オル、2、6−ジメチルヘプタ ン−2−オル、2、6、6−トリメチルビシクロ[1.3.3]ヘプタン−2− オル、オクタノール、2−オクテノール、2−メチルオクタン−2−オル、2− メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オル(ミルセノール)、7−メチル オクタン−1−オル、3、7−ジメチル−6−オクテノール、3、7−ジメチル −7−オクテノール、3、7−ジメチル−6−オクテン−1−オル(シトロネロ ール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−オル(ゲラニオール) 、 3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−オル(ネロール)、3、7−ジ メチル−1、6−オクタジエン−3−オル(リナロール)、3、7−ジメチルオ クタン−1−オル(ペラグロール)、3、7−ジメチルオクタン−3−オル(テ トラヒドロリナロール)、2、4−オクタジエン−1−オル、3、7−ジメチル −6−オクテン−3−オル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−オル、2、 6−ジメチル−5、7−オクタジエン−2−オル、4、7−ジメチル−4−ビニ ル−6−オクテン−3−オル、3−メチルオクタン−3−オル、2、6−ジメチ ルオクタン−2−オル、2、6−ジメチルオクタン−3−オル、3、6−ジメチ ルオクタン−3−オル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−オル、2、6− ジメチル−3、5−オクタジエン−2−オル(ムグオール)、3−メチル−1− オクテン−3−オル、7−ヒドロキシ−3、7−ジメチルオクタナール、3−ノ ナノール、2、6−ノナジエン−1−オル、cis−6−ノネン−1−オル、6 、8−ジメチルノナン−2−オル、3−(ヒドロキシメチル)−2−ノナノン、 2−ノネン−1−オル、2、4−ノナジエン−1−オル、3、7−ジメチル−1 、6−ノナジエン−3−オル、デカノール、9−デセノール、2−ベンジル−M −ジオキサ−5−オル、2−デセン−1−オル、2、4−デカジエン−1−オル 、4−メチル−3−デセン−5−オル、3、7、9−トリメチル−1、6−デカ ジエン−3−オル(イソブチルリナロール)、ウンデカノール、2−ウンデセン −1−オル、10−ウンデセン−1−オル、2−ドデセン−1−オル、2、4− ドデカジエン−1−オル、2、7、11−トリメチル−2、6、10−ドデカト リエン−1−オル(ファルネソール)、3、7、11−トリメチル−1、6、1 0−ドデカトリエン−3−オル、3、7、11、15−テトラメチルヘキサデス −2−エン−1−オル(フィトール)、3、7、11、15−テトラメチルヘキ サデス−1−エン−3−オル(イソフィトール)、ベンジルアルコール、p−メ トキシベンジルアルコール(アニシルアルコール)、para−シメン−7−オ ル(クミニルアルコール)、4−メチルベンジルアルコール、3、4−メチレン ジオキシベンジルアルコール、メチルサリチレート、ベンジルサリチレート、c is−3−ヘキセニルサリチレート、n−ペンチルサリチレート、2−フェニル エ チルサリチレート、n−ヘキシルサリチレート、2−メチル−5−イソプロピル フェノール、4−エチル−2−メトキシフェノール、4−アリル−2−メトキシ フェノール(オイゲノール)、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フェノー ル(イソオイゲノール)、4−アリル−2、6−ジメトキシ−フェノール、4− tert−ブチルフェノール、2−エトキシ−4−メチルフェノール、2−メチ ル−4−ビニルフェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェノール(チモー ル)、ペンチル−ortho−ヒドロキシベンゾエート、エチル2−ヒドロキシ -ベンゾエート、メチル2、4−ジヒドロキシ−3、6−ジメチルベンゾエート 、3−ヒドロキシ−5−メトキシ−1−メチルベンゼン、2−tert−ブチル −4−メチル−1−ヒドロキシベンゼン、1−エトキシ−2−ヒドロキシ−4− プロペニルベンゼン、4−ヒドロキシトルエン、4−ヒドロキシ−3−メトキシ ベンザルデヒド、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンザルデヒド、デカヒドロ− 2−ナフトール、2、5、5−トリメチル−オクタヒドロ−2−ナフトール、1 、3、3−トリメチル−2−ノルボルナノール(フェンチョール)、3a、4、 5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−2、4−ジメチル−4、7−メタノ−1H− インデン−5−オル、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−3、4−ジ メチル−4、7−メタノ−1H−インデン−5−オル、2−メチル−2−ビニル −5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)テトラヒドロフラン、β−カリオ フィレンアルコール、およびこれらの混合物である。 本発明のアセタールおよびケタールによって放出される好適なアルコール類は 、4−(1−メチルエチル)シクロヘキサンメタノール(メイオール)、2、4 −ジメチル−3−シクロヘキセン−1−イルメタノール(フロラロール)、2、 4−ジメチルシクロヘキス−1−イルメタノール(ジヒドロフロラロール)、2 、4、6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イルメタノール(イソシクロ ゲラニオール)、2−フェニルエタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキ シル)エタノール(ムゲタノール)、2−(o−メチルフェニル)−エタノール (ortho−ホータノール)、2−(m−メチルフェニル)エタノール(me ta−ホータノール)、2−(p−メチルフェニル)エタノール(para−ホ ー タノール)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プロパン−1−オ ル(マジャントール)、3−フェニル−2−プロペン−1−オル(シンナムアル コール)、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン− 1−イル)−2−ブテン−1−オル(サンタレール)、3−メチル−5−フェニ ルペンタン−1−オル(フェノキサノール)、3−メチル−5−(2、2、3− トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オル(エバ ノール)、2−メチル−4−フェニルペンタン−1−オル(パンプレフルール) 、cis−3−ヘキセン−1−オル、3、7−ジメチル−6−オクテン−1−オ ル(シトロネロール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−オル( ゲラニオール、ネロールまたはこれらの混合物)、7−メトキシ−3、7−ジメ チルオクタン−2−オル(オシロール)、6、8−ジメチルノナン−2−オル、 cis−6−ノネン−1−オル、2、6−ノナジエン−1−オル、4−メチル− 3−デセン−5−オル(ウンデカバトール)、ベンジルアルコール、2−メトキ シ−4−(1−プロペニル)フェノール(イソオイゲノール)、2−メトキシ− 4−(2−プロペニル)フェノール(オイゲノール)、4−ヒドロキシ−3−メ トキシベンザルデヒド(バニリン)、およびこれらの混合物である。 オルトカルボネート類 本発明によるプロ−アコードとして有用な好適化合物のもう一つの群は下記の 式であらわされるオルトカルボネート類である: ここで上記オルトエステルの加水分解は下記のスキームにより芳香素材化合物を 遊離する: 上記式中、R1、R2、R3、およびR4は独立的にC1−C20直鎖、分岐鎖、また は置換アルキル;C2−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルケニル;C5−C20置 換または未置換環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40 置換または未置換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオ キシアルキル;C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換 または未置換アリールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシア リール;C6−C40オキシアルキレンアリール;およびこれらの混合物である。 ここで用語“置換”とは、“水素原子を置換するコンパチブル部分”を意味する 。置換基の非制限的例は、ヒドロキシ、ニトリロ、ハロゲン、ニトロ、カルボキ シ(−CHO;−CO2H;−CO2R’;−CONH2;−CONHR’;−C ONR’2;ここでR’はC1−C12直鎖または分岐鎖アルキルである)、アミノ 、C1−C12モノ−およびジアルキルアミノ、およびこれらの混合物である。 上に列挙した遊離可能アルコール類に加えて、本発明によるオルトカルボネー ト類は下記の式を有する少なくとも1つのジオールからなる環状オルトカルボネ ート類でもある: 上記式中、R8、R9、R10およびR11は各々独立的に水素、C1−C20直鎖また は分岐鎖アルキル、C1−C20直鎖または分岐鎖アルケニル、C1−C20直鎖、分 岐鎖または環状アルキレンカルボキシ、C1−C20直鎖、分岐鎖、または環状カ ルボキシアルキル、C1−C20直鎖または分岐鎖アルキレンアミノ、C1−C20直 鎖または分岐鎖アミノアルキル、C1−C20直鎖、分岐鎖、または環状アルキレ ンカルボキサミド、C1−C20直鎖または分岐鎖カルボキサミドアルキル、下記 の式を有するアルキレンオキシであり: 上記式中、R12は水素またはメチル;R13は水素またはC1−C2アルキル;nは 0から4まで、xは1から約20まで、yは0から約20までである。 上記のスキームにより2等量のアルコールおよび1等量のカルボネートが最初 に遊離し、さらにオルトカルボネートから遊離したカルボネート プロ−フラグ ランスが加水分解し続け、下記のスキームにより1種類以上の芳香素材アルコー ルを2等量を放出する: こうして、供給されたオルトカルボネート1等量あたり、4等量の芳香素材アル コールが生成する。オルトカルボネートによって放出されるカルボネート プロ −フラグランスは、それ自体プロ−フラグランスであるのに加えて芳香素材でも あり、放出されるカルボネートが芳香素材として役立つのが好ましい。4種類の 芳香素材を含むオルトカルボネートは、プロ−アコード(加水分解されて2つの アコードを遊離する)であるカルボネートを常に放出する。その他にカルボネー トそのものによるその他の芳香特性も放出される。 R1、R2、R3、およびR4の非制限的例はメチル、2、4−ジメチル−3−シ クロヘキセン−1−メチル(フロラロール)、2、4−ジメチル シクロヘキ サン メチル(ジヒドロフロラロール)、5、6−ジメチル−1−メチルエテニ ル−ビシクロ[2、2、1]ヘプト−5−エン−2−メチル(アルボゾール)、 2、4、6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メチル(イソシクロ ゲラ ニル)、4−(1−メチルエチル)シクロヘキシルメチル(メイオール)、α− 3、3−トリメチル−2−ノルボラニルメチル、1、1−ジメチル−1−(4− メチルシクロヘキス−3−エニル)メチル、エチル、2−フェニルエチル、2− シクロヘキシルエチル、2−(o−メチルフェニル)エチル、2−(m−メチル フェニル)エチル、2−(p−メチルフェニル)エチル、6、6−ジメチルビシ クロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−2−エチル(ノピル)、2−(4−メチ ルフェノキシ)エチル、3、3−ジメチル−△2−β−ノルボルナニルエチル、 2−メチル−2−シクロヘキシルエチル、1−(4−イソプロピルシクロヘキシ ル)エチル、1−フェニル−1−ヒドロキシエチル、1、1−ジメチル−2−フ ェニルエチル、1、1−ジメチル−2−(4−メチルフェニル)エチル、プロピ ル、1−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル(ハ イドロトロピックアルコール)、2−(シクロドデシル)−プロパン−1−イル (ヒドロキシアンブラン)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プ ロパン−1−イル(マジャントール)、2−メチル−3−フェニルプロピル、3 −フェニル−2−プロペン−1−イル(シンナミルアルコール)、2−メチル− 3−フェニル−2−プロペン−1−イル(メチルシンナミルアルコール)、α− n−ペンチル−3−フェニル−2−プロペン−1−イル(α−アミルシンナミル アルコール)、エチル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、2−( 4−メチルフェニル)−2−プロピル、ブチル、3−メチルブチル、3−(4− メチルシクロヘキス−3−エン)ブチル、2−メチル−4−(2、2、3−トリ メチル−3−シクロペンテン−1−イル)ブチル、2−エチル−4−(2、2、 3−トリメチルシクロペント−3−エニル)−2−ブテン−1−イル、3−メチ ル−2−ブテン−1−イル、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3− シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−イル、3−ヒドロキシ−2−ブ タノン、エチル3−ヒドロキシブチレート、4−フェニル−3−ブテン−2−イ ル、2−メチル−4−フェニルブタン−2−イル、4−(4−ヒドロキシフェニ ル)ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブタン −2−オン、ペンチル、cis−3−ペンテニル、3−メチルペンチル、3−メ チル−3−ペンテン−1−イル、2−メチル−4−フェニルペンチル(パンプレ フルール)、3−メチル−5−フェニルペンチル(フェノキサニル)、2−メチ ル−5−フェニルペンチル、2−メチル−5−(2、3−ジメチルトリシクロ− [2.2.1.0(2、6)]ヘプト−3−イル)−2−ペンテン−1−イル( サンタリル)、4−メチル−1−フェニル−2−ペンチル、(1−メチル−ビシ クロ[2.1.1]ヘプテン−2−イル)−2−メチルペント−1−エン−3− イル、3−メチル−1−フェニルペント−3−イル、1、2−ジメチル−3−( 1−メチルエテニル)シクロペント−1−イル、2−イソプロピル−4−メチル −2−ヘキセニル、cis−3−ヘキセン−1−イル、trans−2−ヘキセ ン−1−イル、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−イル(ラ バンズリル)、2−エチル−2−プレニル−3−ヘキセニル(シルワノール)、 2−エチルヘキシル、1−ヒドロキシメチル−4−イソプロペニル−1−シクロ ヘキセニル(ジヒドロクミニル)、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキ ス−6−エン−2−イル(カルベニル)、6−メチル−3−イソプロペニルシク ロヘキス−1−イル、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキス−3−イル 、4−イソ−プロピル−1−メチルシクロヘキス−3−イル、4−tert−ブ チルシクロヘキシル、2−tert−ブチルシクロヘキシル、2−tert−ブ チル−4−メチルシクロヘキシル、4−イソプロピルシクロヘキシル、4−メチ ル−1−(1−メチルエチル)−3−シクロヘキセン−1−イル、2−(5、6 、6−トリメチル−2−ノルボルニル)シクロヘキシル、イソボルニルシクロヘ キシル、3、3、5−トリメチルシクロヘキシル、1−メチル−4−イソプロピ ルシクロヘキシ−3−イル(メントール)、1、2−ジメチル−3−(1−メチ ルエチル)−シクロヘキサン−1−イル、ヘプチル、2、4−ジメチルヘプト− 1−イル、2、4−ジメチル−2、6−ヘプタンジエニル、6、6−ジメチル− 2−オキシメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−1−イル(ミルテ ニ ル)、4−メチル−2,4−ヘプタジエン−1−イル、3、4、5、6、6−ペ ンタメチル−2−ヘプチル、3、6−ジメチル−3−ビニル−5−ヘプテン−2 −イル、6、6−ジメチル−3−ヒドロキシ−2−メチレンビシクロ[3.1. 1]−ヘプチル、1、7、7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2− イル、2、6−ジメチルヘプト−2−イル、2、6、6−トリメチルビシクロ[ 1.3.3]ヘプト−2−イル、オクチル、2−オクテニル、2−メチルオクタ ン−2−イル、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−イル(ミルセニ ル)、7−メチルオクタン−1−イル、3、7−ジメチル−6−オクテニル、3 、7−ジメチル−7−オクテニル、3、7−ジメチル−6−オクテン−1−イル (シトロネリル)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−イル(ゲラ ニル)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−イル(ネリル)、3、 7−ジメチル−1、6−オクタジエン−3−イル(リナリル)、3、7−ジメチ ルオクタン−1−イル(ぺラグリル)、3、7−ジメチルオクタン−3−イル( テトラヒドロリナリル)、2、4−オクタジエン−1−イル、3、7−ジメチル −6−オクテン−3−イル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−イル、2、 6−ジメチル−5、7−オクタジエン−2−イル、4、7−ジメチル−4−ビニ ル−6−オクテン−3−イル、3−メチルオクタン−3−イル、2、6−ジメチ ルオクタン−2−イル、2、6−ジメチルオクタン−3−イル、3、6−ジメチ ルオクタン−3−イル、2、6−ジメチル−7−オクテン−2−イル、2、6− ジメチル−3、5−オクタジエン−2−イル(ムギル)、3−メチル−1−オク テン−3−イル、7−ヒドロキシ−3、7−ジメチルオクタナリル、3−ノニル 、6、8−ジメチルノナン−2−イル、3−(ヒドロキシメチル)−2−ノナノ ン、2−ノネン−1−イル、2、4−ノナジエン−1−イル、2、6−ノナジエ ン−1−イル、cis−6−ノネン−1−イル、3、7−ジメチル−1、6−ノ ナジエン−3−イル、デシル、9−デセニル、2−ベンジル−M−ジオキサ−5 −イル、2−デセン−1−イル、2、4−デカジエン−1−イル、4−メチル− 3−デセン−5−イル、3、7、9−トリメチル−1、6−デカジエン−3−イ ル(イソブチル リナリル)、ウンデシル、2−ウンデセン−1−イル、10− ウン デセン−1−イル、2−ドデセン−1−イル、2、4−ドデカジエン−1−イル 、2、7、11−トリメチル−2、6、10−ドデカトリエン−1−イル(ファ ルネシル)、3、7、11−トリメチル−1、6、10−ドデカトリエン−3− イル、3、7、11、15−テトラメチルヘキサデス−2−エン−1−イル(フ ィチル)、3、7、11、15−テトラメチルヘキサデス−1−エン−3−イル (イソ フィトール)、ベンジル、p−メトキシベンジル(アニシル)、par a−シメン−7−イル(クミニル)、4−メチルベンジル、3、4−メチレンジ オキシベンジル、2−(メチル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−( ベンジル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(cis−3−ヘキセニ ル)−カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(n−ペンチル)カルボキシ −1−ヒドロキシフェニル、2−(2−フェニルエチル)カルボキシ−1−ヒド ロキシフェニル、2−(n−ヘキシル)カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、 2−メチル−5−イソプロピル−1−ヒドロキシフェニル、4−エチル−2−メ トキシフェニル、4−アリル−2−メトキシ−1−ヒドロキシフェニル(オイゲ ニル)、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)−1−ヒドロキシフェニル(イ ソオイゲニル)、4−アリル−2、6−ジメトキシ−1−ヒドロキシフェニル、 4−tert−ブチル−1−ヒドロキシフェニル、2−エトキシ−4−メチル− 1−ヒドロキシフェニル、2−メチル−4−ビニル−1−ヒドロキシフェニル、 2−イソプロピル−5−メチル−1−ヒドロキシフェニル(チミル)、2−(イ ソペンチル)−カルボキシ−1−ヒドロキシフェニル、2−(エチル)カルボキ シ−1−ヒドロキシフェニル、6−(メチル)カルボキシ−2、5−ジメチル− 1、3−ジヒドロキシフェニル、5−メトキシ−3−メチル−1−ヒドロキシフ ェニル、2−tert−ブチル−4−メチル−1−ヒドロキシフェニル、1−エ トキシ−2−ヒドロキシ−4−プロペニルフェニル、4−メチル−1−ヒドロキ シフェニル、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンザルデヒド、2−エトキシ−4 −ヒドロキシベンザルデヒド、デカヒドロ−2−ナフチル、2、5、5−トリメ チル−オクタヒドロ−2−ナフチル、1、3、3−トリメチル−2−ノルボルニ ル(フェンチル)、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−2、4−ジメ チル −4、7−メタノ−1H−インデン−5−イル、3a、4、5、6、7、7a− ヘキサヒドロ−3、4−ジメチル−4、7−メタノ−1H−インデン−5−イル 、2−メチル−2−ビニル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)テトラ ヒドロフラニル、β−カリオフィレニル、およびこれらの混合物を含む。 オルトカルボネートの遊離可能成分:本発明のオルトカルボネートの最初の加 水分解で2種類の成分、アルコールおよびカルボネートが遊離する。上述のよう に、カルボネートはさらに分解してその他のアルコールを遊離する。オルトカル ボネート プロ−アコードの最初の加水分解は2等量のアルコールと1等量のカ ルボネートを遊離する。遊離したカルボネートは、遊離したアルコールと一緒に なってバイナリーフラグランスアコードを形成する。例えばテトラキス(ゲラニ ル)オルトカルボネートはバイナリーアコード ゲラニオール/ビス(ゲラニル )カルボネートを放出する。オルトカルボネート プロ−アコードの加水分解に よって適切に放出されるアルコール類の非制限的例は、メタノール、2、4−ジ メチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール(フロラロール)、2、4−ジメ チル シクロヘキサン メタノール(ジヒドロ フロラロール)、5、6−ジメチ ル−1−メチルエテニルビシクロ[2、2、1]ヘプト−5−エン−2−メタノ ール(アルボゾール)、2、4、6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メ タノール(イソシクロ ゲラニオール)、4−(1−メチルエチル)シクロヘキ サンメタノール(メイオール)、α−3、3−トリメチル−2−ノルボラン メ タノール、1、1−ジメチル−1−(4−メチルシクロヘキス−3−エニル)メ タノール、エタノール、2−フェニルエタノール、2−シクロヘキシルエタノー ル、2−(o−メチルフェニル)-エタノール、2−(m−メチルフェニル)エ タノール、2−(p−メチルフェニル)エタノール、6、6−ジメチルビシクロ [3.1.1]ヘプト−2−エン−2−エタノール(ノポール)、2−(4−メ チルフェノキシ)エタノール、3、3−ジメチル−△2−β−ノルボルナンエタ ノール、2−メチル−2−シクロヘキシルエタノール、1−(4−イソプロピル シクロヘキシル)−エタノール、1−フェニルエタノール、1、1−ジメチル− 2−フェニルエタノール、1、1−ジメチル−2−(4−メチル−フェニル) エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、1−フェニルプロパノール 、3−フェニルプロパノール、2−フェニルプロパノール(ハイドロトロピック アルコール)、2−(シクロドデシル)プロパン−1−オル(ヒドロキシ-アン ブラン)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プロパン−1−オル (マジャントール)、2−メチル−3−フェニルプロパノール、3−フェニル− 2−プロペン−1−オル(シンナミルアルコール)、2−メチル−3−フェニル −2−プロペン−1−オル(メチルシンナミルアルコール)、α−n−ペンチル −3−フェニル−2−プロペン−1−オル(α−アミル−シンナミルアルコール )、エチル−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、2−(4−メチル フェニル)−2−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、3−メチル ブタノール、3−(4−メチルシクロヘキス−3−エン)ブタノール、2−メチ ル−4−(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)ブタノー ル、2−エチル−4−(2、2、3−トリメチル−シクロペント−3−エニル) −2−ブテン−1−オル、3−メチル−2−ブテン−1−オル、2−メチル−4 −(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン− 1−オル、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、エチル3−ヒドロキシブチレート、 4−フェニル−3−ブテン−2−オル、2−メチル−4−フェニルブタン−2− オル、4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキ シ−3−メトキシフェニル)ブタン−2−オン、ペンタノール、cis−3−ペ ンテノール、3−メチル−ペンタノール、3−メチル−3−ペンテン−1−オル 、2−メチル−4−フェニルペンタノール(パンプレフルール)、3−メチル− 5−フェニルペンタノール(フェノキサノール)、2−メチル−5−フェニルペ ンタノール、2−メチル−5−(2、3−ジメチルトリシクロ[2.2.1.0 (2、6)]ヘプト−3−イル)−2−ペンテン−1−オル(サンタロール)、 4−メチル−1−フェニル−2−ペンタノール、(1−メチル−ビシクロ[2. 1.1]ヘプテン−2−イル)−2−メチルペント−1−エン−3−オル、3− メチル−1−フェニルペンタン−3−オル、1、2−ジメチル−3−(1−メチ ルエテニル)シクロペンタン−1−オル、2−イソプロピル−5−メチル−2− ヘキ セノール、cis−3−ヘキセン−1−オル、trans−2−ヘキセン−1− オル、2−イソプロペニル−4−メチル−4−ヘキセン−1−オル(ラバンズロ ール)、2−エチル−2−プレニル−3−ヘキセノール、1−ヒドロキシメチル −4−イソプロペニル−1−シクロヘキセン(ジヒドロクミニルアルコール)、 1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキス−6−エン−2−オル(カルベノ ール)、6−メチル−3−イソプロペニルシクロヘキサン−1−オル、1−メチ ル−4−イソプロペニルシクロヘキサン−3−オル、4−イソプロピル−1−メ チルシクロヘキサン−3−オル、4−tert−ブチルシクロヘキサノール、2 −tert−ブチルシクロヘキサノール、2−tert−ブチル−4−メチルシ クロヘキサノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、4−メチル−1−( 1−メチルエチル)−3−シクロヘキセン−1−オル、2−(5、6、6−トリ メチル−2−ノルボルニル)シクロヘキサノール、イソボルニルシクロヘキサノ ール、3、3、5−トリメチルシクロヘキサノール、1−メチル−4−イソプロ ピルシクロヘキサン−3−オル、1、2−ジメチル−3−(1−メチルエチル) シクロヘキサン−1−オル、ヘプタノール、2、4−ジメチルヘプタン−1−オ ル、2、4−ジメチル−2、6−ヘプタンジエノール、6、6−ジメチル−2− オキシメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン(ミルテノール)、4− メチル−2、4−ヘプタジエン−1−オル、3、4、5、6、6−ペンタメチル −2−ヘプタノール、3、6−ジメチル−3−ビニル−5−ヘプテン−2−オル 、6、6−ジメチル−3−ヒドロキシ−2−メチレンビシクロ[3.1.1]ヘ プタン、1、7、7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オル、 2、6−ジメチルヘプタン−2−オル、2、6、6−トリメチルビシクロ[1. 3.3]ヘプタン−2−オル、オクタノール、2−オクテノール、2−メチルオ クタン−2−オル、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オル(ミル セノール)、7−メチルオクタン−1−オル、3、7−ジメチル−6−オクテノ ール、3、7−ジメチル−7−オクテノール、3、7−ジメチル−6−オクテン −1−オル(シトロネロール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1 −オル(ゲラニオール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエン−1−オル (ネロ ール)、3、7−ジメチル−1、6−オクタジエン−3−オル(リナロール)、 3、7−ジメチルオクタン−1−オル(ペラグロール)、3、7−ジメチルオク タン−3−オル(テトラヒドロリナロール)、2、4−オクタジエン−1−オル 、3、7−ジメチル−6−オクテン−3−オル、2、6−ジメチル−7−オクテ ン−2−オル、2、6−ジメチル−5、7−オクタジエン−2−オル、4、7− ジメチル−4−ビニル−6−オクテン−3−オル、3−メチルオクタン−3−オ ル、2、6−ジメチルオクタン−2−オル、2、6−ジメチルオクタン−3−オ ル、3、6−ジメチルオクタン−3−オル、2、6−ジメチル−7−オクテン− 2−オル、2、6−ジメチル−3、5−オクタジエン−2−オル(ムグオール) 、3−メチル−1−オクテン−3−オル、7−ヒドロキシ−3、7−ジメチルオ クタナール、3−ノナノール、2、6−ノナジエン−1−オル、cis−6−ノ ネン−1−オル、6、8−ジメチルノナン−2−オル、3−(ヒドロキシメチル )−2−ノナノン、2−ノネン−1−オル、2、4−ノナジエン−1−オル、3 、7−ジメチル−1、6−ノナジエン−3−オル、デカノール、9−デセノール 、2−ベンジル−M−ジオキサ−5−オル、2−デセン−1−オル、2、4−デ カジエン−1−オル、4−メチル−3−デセン−5−オル、3、7、9−トリメ チル−1、6−デカジエン−3−オル(イソブチルリナロール)、ウンデカノー ル、2−ウンデセン−1−オル、10−ウンデセン−1−オル、2−ドデセン− 1−オル、2、4−ドデカジエン−1−オル、2、7、11−トリメチル−2、 6、10−ドデカトリエン−1−オル(ファルネソール)、3、7、11−トリ メチル−1、6、10−ドデカトリエン−3−オル、3、7、11、15−テト ラメチルヘキサデス−2−エン−1−オル(フィトール)、3、7、11、15 −テトラメチルヘキサデス−1−エン−3−オル(イソフィトール)、ベンジル アルコール、p−メトキシベンジルアルコール(アニシルアルコール)、par a−シメン−7−オル(クミニルアルコール)、4−メチルベンジルアルコール 、3、4−メチレンジオキシベンジルアルコール、メチルサリチレート、ベンジ ルサリチレート、cis−3−ヘキセニルサリチレート、n−ペンチルサリチレ ート、2−フェニルエチルサリチレート、n−ヘキシルサリチレート、2−メチ ル−5 −イソプロピルフェノール、4−エチル−2−メトキシフェノール、4−アリル −2−メトキシフェノール(オイゲノール)、2−メトキシ−4−(1−プロペ ニル)フェノール(イソオイゲノール)、4−アリル−2、6−ジメトキシ−フ ェノール、4−tert−ブチルフェノール、2−エトキシ−4−メチルフェノ ール、2−メチル−4−ビニルフェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェ ノール(チモール)、ペンチル−ortho−ヒドロキシ ベンゾエート、エチ ル2−ヒドロキシ-ベンゾエート、メチル2、4−ジヒドロキシ−3、6−ジメ チルベンゾエート、3−ヒドロキシ−5−メトキシ−1−メチルベンゼン、2− tert−ブチル−4−メチル−1−ヒドロキシベンゼン、1−エトキシ−2− ヒドロキシ−4−プロペニルベンゼン、4−ヒドロキシトルエン、4−ヒドロキ シ−3−メトキシベンザルデヒド、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンザルデヒ ド、デカヒドロ−2−ナフトール、2、5、5−トリメチル−オクタヒドロ−2 −ナフトール、1、3、3−トリメチル−2−ノルボルナノール(フェンチョー ル)、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒドロ−2、4−ジメチル−4、7 −メタノ−1H−インデン−5−オル、3a、4、5、6、7、7a−ヘキサヒ ドロ−3、4−ジメチル−4、7−メタノ−1H−インデン−5−オル、2−メ チル−2−ビニル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)テトラヒドロフ ラン、β−カリオフィレンアルコール、およびこれらの混合物を含む。 本発明のオルトカルボネート プロ−アコードによって放出される好適アルコ ール類は、4−(1−メチルエチル)シクロヘキサンメタノール(メイオール) 、2、4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−イルメタノール(フロラロール )、2、4−ジメチルシクロヘキス−1−イルメタノール(ジヒドロフロラロー ル)、2、4、6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イルメタノール(イ ソシクロゲラニオール)、2−フェニルエタノール、1−(4−イソプロピルシ クロヘキシル)エタノール)エタノール(ムゲタノール)、2−(o−メチルフ ェニル)−エタノール(ortho−ホータノール)、2−(m−メチルフェニ ル)エタノール(meta−ホータノール)、2−(p−メチルフェニル)エタ ノール(para−ホータノール)、2、2−ジメチル−3−(3−メチルフェ ニル) プロパン−1−オル(マジャントール)、3−フェニル−2−プロペン−1−オ ル(シンナムアルコール)、2−メチル−4−(2、2、3−トリメチル−3− シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オル(サンタレール)、3−メ チル−5−フェニルペンタン−1−オル(フェノキサノール)、3−メチル−5 −(2、2、3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン −2−オル(エバノール)、2−メチル−4−フェニルペンタン−1−オル(パ ンプレフルール)、cis−3−ヘキセン−1−オル、3、7−ジメチル−6− オクテン−1−オル(シトロネロール)、3、7−ジメチル−2、6−オクタジ エン−1−オル(ゲラニオール、ネロールまたはこれらの混合物)、7−メトキ シ−3、7−ジメチルオクタン−2−オル(オシロール)、6、8−ジメチルノ ナン−2−オル、cis−6−ノネン−1−オル、2、6−ノナジエン−1−オ ル、4−メチル−3−デセン−5−オル(ウンデカバトール)、ベンジルアルコ ール、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フェノール(イソオイゲノール) 、2−メトキシ−4−(2−プロペニル)フェノール(オイゲノール)、4−ヒ ドロキシ−3−メトキシベンザルデヒド(バニリン)、およびこれらの混合物で ある。 本発明による好適オルトカルボネート プロ−アコードの非制限的例は:ビス (エチル)ビス(ゲラニル)オルトカルボネート、ビス(エチル)ビス(フェニ ルエチル)オルトカルボネート、ビス(エチル)ビス(cis−3−ヘキセニル )オルトカルボネート、ビス(エチル)ビス(シトロネリル)オルトカルボネー ト、ビス(エチル)ビス(リナリル)オルトカルボネート、ビス(エチル)ビス (メンチル)オルトカルボネート、ビス(ドデシル)ビス(ゲラニル)オルトカ ルボネート、およびビス(ドデシル)ビス(フェニルエチル)オルトカルボネー トを含む。 より好適な本発明のオルトカルボネート プロ−アコードは芳香素材アルコー ルに由来するR1、R2、R3およびR4のうち少なくとも3つを含む。したがって 好適プロ−フラグランスは、オルトカルボネートプロ−フラグランスを構成する 最小“芳香素材アルコール”の分子量の少なくとも3倍の分子量を有する。 さらに、より好ましいオルトカルボネート プロ−フラグランスは325g/m ol以上の分子量を有する。 より好適な本発明によるオルトカルボネート プロ−アコード類の非制限的例 は次のものを含める:メチル トリス(ゲラニル)オルトカルボネート、エチル トリス(ゲラニル)オルトカルボネート、メチル トリス(フェニルエチル)オ ルトカルボネート、エチル トリス(フェニルエチル)オルトカルボネート、メ チル トリス(cis−3−ヘキセニル)オルトカルボネート、エチル トリス( cis−3−ヘキセニル)オルトカルボネート、メチル トリス(シトロネリル )オルトカルボネート、エチル トリス(シトロネリル)オルトカルボネート、 メチル トリス(リナリル)オルトカルボネート、エチル トリス(メンチル)オ ルトカルボネート、ドデシル トリス(ゲラニル)オルトカルボネート、および ドデシル トリス(フェニルエチル)オルトカルボネート。 本発明の最も好適なオルトカルボネート プロ−アコードは、芳香素材アルコ ールに由来するR1、R2、R3、およびR4部分を全て有し、そのため好適プロ− フラグランスはオルトカルボネートプロ−アコードを構成する最小の“芳香素材 アルコール”の分子量の少なくとも4倍の分子量を有する。さらに、好適オルト カルボネート プロ−アコード類は、350g/mol以上の分子量を有する。 本発明による最も好適なオルトカルボネート プロ−アコードの非制限的例は 次のものを含める:テトラ−ゲラニル オルトカルボネート、テトラフェニルエ チル オルトカルボネート、テトラキス(3−メチル−5−フェニルペンチル) オルトカルボネート、テトラキス(cis−3−ヘキセニル)オルトカルボネー ト、ビス(ゲラニル)ビス(cis−3−ヘキセニル)オルトカルボネート、ビ ス(フェニルエチル)ビス(cis−3−ヘキセニル)オルトカルボネート、テ トラキス(シトロネリル)オルトカルボネート、テトラキス(リナリル)オルト カルボネート、ビス(リナリル)ビス(ゲラニル)オルトカルボネート、テトラ キス(ミルセニル)オルトカルボネート、テトラキス(シンナミル)オルトカル ボネート。 芳香放出半減期 本発明のパヒュームおよびファインフラグランス組成物に有用なプロ−アコー ドは、一般にフラグランス アコードを徐々に放出し、ここに記載される長い芳 香寿命というメリットを与える。しかしプロ−アコードは概して、処方者に有用 な期間中、例えば消費者が所望する時間内はフラグランス アコード類も供給す る。 本発明の目的では、プロ−アコードの“芳香放出半減期”は一般的に、pH2 .5のNaH2PO4中で測定して12時間以下、pH5.3のNaH2PO4で測定 して0.1時間以上である。“芳香放出半減期”はここでは次のように定義され る。 プロ−アコードは芳香素材またはフラグランスアコードのそれぞれの混合物を 次の式によって運搬する。 プロ−アコード→アコード 上記式中、放出されるアコードはバイナリーアコードでも複数−芳香素材アコー ドでもよい。 アコードが放出される速度は次式によって決まる: 速度=k[プロ−アコード] さらに次の式によって表すこともできる: 上記式中、kは放出速度定数で、[プロ−アコード]はプロ−アコード濃度であ る。本発明の目的では、“芳香放出半減期”、t1/2、は次式により放出速度定 数と関係づけられる。 この関係を本発明の目的に用い、“芳香放出半減期”(FRHL)を決定する。 pH2.5のフラグランス デリバリーシステムに用いるプロ−アコードの適性 を測定するための方法の一例は次のようである。燐酸緩衝水は85%燐酸(H3 PO4)3.95mLと燐酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)24gを水1リッ トルと混合することによって調製する。この溶液のpHは約2.5である。次に この燐酸緩衝液10mLをジオキサン90mLと混ぜ合わせ、分析すべきプロ− フラグランスを加える。加水分解動態を一般的HPLCによって30℃でモニタ ーする。 表Iに、本発明による若干のプロ−アコードをそれぞれのt1/2値と共に記載 する。 *t1/2は、本発明の目的では時間(hours)で測定する。 上の表に示したように、トリス(フェニルエチル)オルトホルメートは長い寿 命を有するアコードに“ローズ−フローラル”特徴の香気を与えるためのプロ− アコードとして適切に使用できる。若干の場合には、芳香の発生を遅らせると共 に芳香素材を速やかに放出させる1種類以上のプロ−アコードを含むフラグラン スデリバリー システムを処方することが望まれる。このような場合、加水分解 速度の測定、すなわちt1/2の決定は、この比較的速い加水分解速度に適合する 緩衝系で行わなければならない。例えば、プロ−フラグランス トリス(フェニ ルエチル)オルトアセテートを用いて、芳香素材フェニルエチルアルコールを遊 離させることによって“ローズ−フローラル”のミドル香気を速やかに発生させ る。このプロ−アコードの相対的放出速度は、上記の燐酸緩衝液の代わりに、水 1リットルと混合した4.6g燐酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)および7. 9g燐酸水素二ナトリウム(Na2HPO4)を含む燐酸緩衝液を用い、それから この溶液10mLをジオキサン90mLに加えることによって適切に測定できる 。或いは、85%燐酸(H3PO4)3.95mLおよび燐酸二水素ナトリウム( NaH2PO4)24gを水1リットルと混合することにより燐酸緩衝水溶液を調 製する。次に上記燐酸緩衝液10mLをジオキサン90mLと混合し、分析すべ きプロ−フラグランスを加える。 このようにして、トリス(フェニルエチル)オルトホルメートおよびトリス( フェニルエチル)オルトアセテートの十分量を混合してプロ−アコードにするこ とによって、処方者は香料素材フェニルエチルアルコールによってもたらされる “ローズ−フローラル”性の香気の速やかな発生並びに遅い発生を実現できる。匂い値 本発明のプロ−アコードは一般的には約1以上、好適には約5以上、より好適 には約10以上の匂い値を有する。用語“匂い値”は次の式によって決まる: 上記式中、OVは皮膚上でプロ−アコードによって放出される芳香素材の匂い 値である。匂い値は皮膚表面上の芳香素材、FRM、の濃度を、匂い検出閾値、 ODTで割った数値である。用語“感知レベル”が用語“匂い値”の代わりに使 われることが多い。匂い検出閾値 本発明の目的では用語“匂い検出閾値”は、芳香素材が平均的人に知覚される レベルと定義される。本発明の組成物の匂い検出閾値(ODT)は好適には以下 に記載するように注意深くコントロールされるガスクロマトグラフ(GC)条件 によって測定される。本発明の好適芳香素材は最低約100パート・パー・ビリ オン(ppb)、より好適には10ppb、最も好適には1ppbのODTを有す る。10パート・パー・ミリオン(ppm)より大きいODTを有する芳香素材 は、例えばオルトエステルの芳香放出半減期を調節する際の添加アルコール等の 補助成分として有用でない限り、排除される。 匂い検出閾値の測定は次のようである。ガスクロマトグラフは、注射器によっ て注入される物質の正確な量、精確なスプリット比、および公知の濃度の炭化水 素標準を用いる炭化水素の反応、および鎖長の分布を測定するようにセットする 。空気の流速を正確に測定し、ヒトの吸入持続時間が0.02分続くと仮定する と、サンプル吸入量が計算される。検出器における正確な濃度はいかなる時点で もわかるから、吸入された質量/容量がわかり、したがって物質濃度がわかる。 或る物質が10ppbより低い閾値を有するかどうかを確認するために、溶液を 逆計算した濃度で鼻の入口に付ける。パネリストがGF流出物の匂いをかぎ、匂 いが感知される保留時間を決定する。全パネリストの平均が感知またはODTの 閾値となる。検出器の濃度を10ppbにするために必要な量の被検体を、カラ ムに注入する。匂い検出閾値を決めるための典型的ガスクロマトグラフ パラメ ーターを下に記載する。 GC:FID検出器7673オートサンプラーを含む5890シリーズII カラム:J&WサイエンティフィックDB−1、長さ30m、内径0.25mm 、フィルムの厚さ1μm。 スプリット インジェクション:17/1スプリット比 オートサンプラー:1.13μl/インジェクション カラム流:1.10mL/min 気流:345mL/min 入口温度:245℃ 検出器温度:285℃ 温度情報: 最初の温度:50℃ 温度上昇速度:5℃/min 最終温度:280℃ 最終時間:6分 主な仮定条件:匂いを嗅ぐ時間は1回0.02分、前記GC気流がサンプル希釈 液に加わる。対称的プロ−アコード 対称的プロ−アコードは加水分解経路に関係なく同一の芳香素材類を放出する 。対称的プロ−アコードの例はトリス(フェニルエチル)オルトアセテートであ る。これはフェニルエチルアルコール2部とフェニルエチルアセテート1部を含 む“ローズ”性特徴のバイナリーアコードを下記のスキームによって遊離する: フェニルエチルアルコール/フェニルエチルアセテート(2:1)単純アコー ドは、布にローズまたはローズ/フローラル性香りを与えるために役立つ。これ らは、加水分解経路には無関係にプロ−アコードによって放出される唯一の芳香 素材である。 非対称的プロ−アコード 非対称的プロ−アコードは対称的プロ−アコードによって放出されるバイナリ ーフラグランス アコードより複雑なフラグランス アコードを放出することがで きる。放出されるアコードの組成はプロ−アコードの加水分解経路に依存する。 非対称的プロ−アコードは、処方者による設計によって、プロ−アコードの組成 だけでなく反応性にも基づいて種々異なる比の芳香素材を放出できる。その上、 非対称的プロ−アコードを用いて、芳香素材の他に、低分子改質剤またはアスト リンゼントを有効に放出する“補助プロ−アコード”を生成することもできる。 非対称的プロ−アコードの例は、下記のスキームにより、“ローズ”性の特徴 を有するシトロネロール/シトロネリル アセテートのバイナリーフラグランス アコードをベンジルアルコール/ベンジルアセテート“ジャスミゾ”改質剤と共 に放出できるビス(シトロネリル)ベンジルアセテートである。 上記のアコードは処方者が適切に改質して、アコード成分の相対的割合を調節 することができる。例えば、“甘い”希釈液ベンジルアルコールの多くは、プロ −アコードに用いるシトロネロールおよびベンジルアルコールの割合を調節する ことによって供給できる。ジ−ベンジルシトロネリルオルトアセテートはジ−シ トロネリル ベンジルオルトアセテートと同じ芳香素材を運搬し、放出される 物質の相対的量だけが異なる。 上記のように、本発明の重要な面は、或るプロ−アコード類は、その“プロ− アコード”が唯一の芳香素材から形成されているのに1種類より多い芳香素材を 供給できることである。これらのプロ−アコード類一好適には芳香素材アルコー ルのホルメート、アセテート、プロピオネート、ベンゾエート、およびフェニル アセテートオルトエステル類を含む一は次のようにまとめることができる: a)前記プロ−アコードはn数の芳香素材から形成される; b)前記プロ−アコードはn数の芳香素材を遊離可能の形で含む; c)前記プロ−アコードは、前記芳香素材を遊離する場合には、最低nプラス1 の芳香素材を遊離する。 本発明によると、芳香素材の全ての異性体は、プロ−アコードの形であれ、遊 離した芳香素材であれ、本発明に適切に使用できる。光学的異性体があり得る場 合は、芳香素材は分離した化学的異性体としても、或いは一緒になったラセミ混 合物としても含まれる。例えば、熟練せる当業者には一般にβシトロネリルまた はセフロールとして知られている3、7−ジメチル−6−オクテン−1−オルは 、一対の光学的異性体、R−(プラス)−β−シトロネリルおよびS−(−)− βシトロネリルを含む。これら物質の各々は別々に、またはラセミ体として本発 明の芳香素材として適切に使用できる。しかし、熟練せる芳香技術者は、本発明 の利用に際して、個々の光学的異性体が放つ嗅覚的差を無視すべきではない。例 えば、カルボン、2−メチル−5−(1−メチルエチル)−2−シクロヘキセン −1−オンは2異性体として存在する;dカルボンおよびlカルボン。dカルボ ンはキャラウェー(ひめういきょう)油に見いだされ、スペアミント油に見いだ されるlカルボンとは全く異なる芳香を放つ。本発明によると、dカルボンを遊 離するプロ−アコードはlカルボンを遊離するアコードとは異なるアコードを与 える。同じことがlにも当てはまる。本発明のプロ−アコードは、第一、第二、 および第三アルコール、好適には第一および第二アルコール、アルデヒド、ケト ン、エステルおよびこれらの混合物からなる群から選択される芳香素材から形成 されるアセタール類、ケタール類、オルトエステル類およびオルトカルボネート 類で ある。本発明のプロ−アコードは皮膚または毛髪、および酸形成メジウムまたは 酸含有メジウムと接触すると芳香素材を遊離する。 人の皮膚は一定のpH値をかたくなに維持する“緩衝能力”を示す。この緩衝 能力は“酸性マントル”と呼ばれる。人の皮膚はこの一定pH値外の酸性または アルカリ性攻撃に速やかに反応してこれを中和する。皮膚の“緩衝能力”が確認 されたことを利用して、酸性メジウムに不安定な本発明のプロ−アコード類を皮 膚に塗布し、上記皮膚の酸性を酸性触媒として効果的に用い、親芳香素材を遊離 することができる。そこで、酸に不安定な本発明のプロ−アコード類はアルカリ 性pH、好適には8より高いpHでは一般にそれらの化学的形を保持する。“プ ロ−アコード類はそれらの化学的形を維持しなければならない”ということは、 酸に不安定な形であるプロ−アコード、特にアセタール、ケタール、オルトエス テル、またはオルトカルボネートはアルカリ性pHでは加水分解されず、芳香素 材を放出しないことを意味する。 本発明のプロ−アコード成分は、上述のように、最低0.001モル(1ミリ モル)水酸化ナトリウムに匹敵するアルカリ性を保留しなければならない。これ は概して、酸不安定性プロ−アコードを構成する芳香素材が、前記プロ−アコー ドが皮膚にさらされる前に早過ぎる遊離を起こさないように作用する。本発明の 目的では、用語“最低0.001モルの保留アルカリ性”とは、第一の芳香油成 分を1リットルの水に入れた場合、その1リットルの水中に存在するアルカリ性 物質の量が0.001モル以上に等しい水酸化イオンを生ずることと定義される 。例えば、第一芳香油成分の10mL部分に存在する0.0004gのNaOH は最低0.001モルの保留アルカリ性を生ずる。 アルカリ性の適切なソースはアルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物 である。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化 カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および珪酸 ナトリウムである。しかし“プロ−アコード成分”のプロ−アコードとコンパチ ブルなその他のアルカリ性の適切なソースも用いることができる。 本発明の組成物の“芳香素材成分”はトップおよびミドル香気並びにベース香 気の芳香を含むことができる。この成分を構成するトップおよびミドル香気は同 じでも、異なっていてもよく、それら香気はその“プロ−アコード成分”を構成 するプロ−アコード類によって放出される。 さらに、担体、固定剤およびその他の補助成分類を上記プロ−アコード成分お よび芳香素材成分に加えることができる。典型的担体は、メタノール、エタノー ル(より好ましい)、イソプロパノール、ポリエチレングリコール、並びに若干 の場合、特に上記プロ−アコード成分に保留アルカリ性を提供する物質を運搬す るためのビヒクルとしての水である。固定剤は二、三のトップおよびミドル香気 の揮発性を低め、それらと皮膚との接触時間を引き延ばすために役立つ。補助的 構成成分としては、精油であって、したがって単一の化学的物質でない、香料素 材成分類が含まれる。さらに、補助的構成成分類は、心地よい匂いを与えること に加えて或る目的に役立つ合成芳香素材の混合物でもよい。 下記は本発明のプロ−フラグランス類によって放出されるアコード類のタイプ を説明する非制限的例である。ここで以下に列挙する例は上述のアルカリ条件下 で適切に安定化する。 下記はプロ−アコード トリス(ゲラニル)オルトホルメートによるバイナリ ーアコード ゲラニオール/ゲラニル ホルメートの放出の例である: 下記はプロ−アコード トリス(シトロネリル)オルトプロピオネートによる バイナリーアコード シトロネオール/シトロネリル プロピオネートの放出の例 である: 下記はプロ−アコード トリス(cis−6−ノネニル)オルトアセテートに よるバイナリーアコード cis−6−ノネノール/cis−6−ノネニルアセ テートの放出の例である: 下記はプロ−アコード トリス(フェニルエチル)オルトベンゾエートによる 、ベース香気を含んでなるバイナリーアコード フェニルエチルアルコール/フ ェニルエチルベンゾエートの放出の例である:下記はプロ−アコード トリス(ベンジル)オルトサリチレートによるバイナリ ーアコード変形物ベンジルアルコール/ベンジルサリチレートの放出の例である : 下記は、プロ−アコード ビス(5−フェニル−3−メチルペンチル)cis −3−ヘキセニル オルトアセテートによる、cis−3−ヘキセノール、ci s−3−ヘキセニルアセテート、5−フェニル−3−メチルペンタノールおよび 5−フェニル−3−メチルペンチルアセテートを含むフラグランスアコードの放 出の例である: 上記の“オルトエステル”の定義のなかに含まれる好ましくないオルトエステ ル類は、水素(ホルメート)、メチル(アセテート)、フェニル(ベンゾエート )、ベンジル(フェニルアセテート)、フェネチル(フェニルプロピオネート) 、フェニルプロピル(フェニルブチレート)、cis−3−ヘキセニル、または サンタリル(αまたはβ)であるR単位を含み、その際R1、R2およびR3はメ タノール、フェニルエタノール、フェニルプロパノール、シンナムアルコール、 ベンジルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、α−サンタロール、β− サンタロール、およびcis−3−ヘキセノールからなる群から選択されるアル コールのみを含むオルトエステル類である。特に好ましくないプロ−アコード類 は R1、R2またはR3単位の2つが芳香素材アルコールでないメタノールであるプ ロ−アコードである。例えば、ジメチルゲラニルオルトホルメートは一般的には 2等量のメタノールと1等量のゲラニルホルメートを遊離する。処方者は、メタ ノールが固有の芳香値をもたず、匂い効果をもたらすには過剰のプロ−パーヒュ ームが放出されなければならず、プロ−パーヒュムそのものは幾つかの用途では あまりにも揮発しやすく、そのため構成成分の放出前に蒸発してしまうことを認 識している。だがもしもこれらのアルコールをこの群ではないアルコール、例え ばネロール、オシロール、メイオールなどと組み合わせると、これらのアルコー ル類は好適プロ−アコードの成分として適する。芳香特性の変化 本発明は芳香類の選択的放出を利用して、使用時間中に芳香−または香料“特 性”を変え、または改質する方法にも向けられる。例えば、香水、コロン、オー ・ドゥ・トワレ、アフターシェーブ、またはその他の芳香含有組成物は“ラズベ リー”の特徴を有する最初の匂いをもつかも知れない。この組成物は普通はミド ルおよびベース香気である多くの成分を含み、そのため一定のままであるかも知 れない。しかし、“ラズベリー”香気の元になる数種の成分芳香素材が拡散し、 蒸発し、その間でも第一の芳香油成分は“ライラック”香気を放出するというプ ロ−フラグランス類を含む。或る時間が経過したとき、必要なミドルおよびベー ス香気は存在するが、揮発性“ラズベリー香気”はプロ−フラグランスから放出 された“ライラック香気”に代わる。 本発明の好適実施態様の一例は: a)i)1種類以上の芳香素材約0.1ないし約50重量%; ii)残部の担体および補助的構成成分 を含んでなる第一成分: b)i)ノナジル オルトホルメート約0.5ないし約5重量%; ii)ムゲタノール オルトホルメート約1.5ないし約5重量%; iii)シロール オルトホルメート約1.5ないし約5重量%; iv)下記の式を有する1種類以上のプロ−アコード約1ないし約10重量 %:上記式中、Rは水素、C1−C8直鎖アルキル、C4−C20分岐鎖アルキル、C6− C20環状アルキル、C6−C20分岐鎖環状アルキル、C6−C20直鎖アルケニル、 C6−C20分岐鎖アルケニル、C6−C20環状アルケニル、C6−C20分岐鎖環状 アルケニル、C6−C20置換または未置換アリール、およびこれらの混合物であ り;R1、R2およびR3は独立的にC1−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルキル ;C2−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルケニル;C5−C20置換または未置換 環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40置換または未置 換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオキシアルキル; C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換または未置換ア リールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシアリール;C6−C40 オキシアルキレンアリール、およびこれらの混合物である;そして v)残部の担体および補助的構成成分類 を含んでなる第二成分 を含む。 本発明のフラグランス デリバリー システムの好適実施態様のこの例の第二成 分は下記のプロ−アコードを含む。 ノナジル オルトホルメート。本発明の好適実施態様のこの例は下記の式を有 するノナジルオルトホルメート約0.5ないし約5重量%を含む: 好適にはこの組成物はノナジルオルトホルメートを0.8ないし約1.6重量%含 む。 ムゲタノール オルトホルメート。本発明の好適実施態様のこの例は、下記の 式を有するムゲタノール オルトホルメート約1.5ないし約5重量%を含む:好適にはこの組成物はムゲタノール オルトホルメート約2.1ないし約4.2重 量%を含む。 オシロール オルトホルメート。本発明の好適実施態様のこの例は下記の式を 有するオシロールオルトホルメート約1.5ないし約5重量%を含む: 好適にはこの組成物はオシロールオルトホルメート約2.3ないし約4.6重量% を含む。 オルトエステル類。 本発明の好適実施態様のこの例は、1種類以上のオルトエステル プロ−アコ ード約1ないし約10重量%含み、その際好適にはRは水素、メチル、エチル、 プロピル、フェニル、ベンジル、およびこれらの混合物である。 本発明の好適プロ−アコードによって放出される適切なアルコール類およびエ ステル類の例は上に記載されている。本発明のフラグランス デリバリー システ ムに用いる好適オルトエステルの例はベンジルオルトアセテートである。 プロ−アコード含有パヒュームを適用するための製品 本発明はさらに、香水またはファインフラグランスを適用するための、上記プ ロ−アコードの第一貯蔵器を含んでなる製品にも関係する。その貯蔵器、容器、 ポーチまたはチェンバーは、プロ−アコードの他に、担体、安定剤、およびその 他の、香水、ファインフラグランス、コロン、オー・ドゥ・トワレ、アフターシ ェーブローションなどに適切に使用できる補助剤を含むことができる。一般に、 プロ−アコード類の1種類以上が酸触媒加水分解を受けることができる。そこで 芳香素材の早すぎる放出を防ぐために、プロ−アコード貯蔵器は十分塩基性の物 質を含み、最低0.001モルNaOHに等しい保留アルカリ量を与える。 本発明のプロ−アコード含有芳香物質を供給するための製品は第二貯蔵器を有 する。それはあらゆるベース香気芳香素材または、プロ−アコード貯蔵器の若干 の実施態様に認められるようなアルカリ環境にさらされるには適さないトップお よびミドル香気芳香素材を含む。さらに第二貯蔵器は担体、固定剤、およびその 他の、上記のフラグランス含有組成物に適切に使用できる補助的構成成分を含む ことができる。 プロ−アコード物質を含む第一貯蔵器、および調和した香料成分類を含む第二 貯蔵器の他に、上記製品は、芳香物質を人皮膚に供給する前に各貯蔵器からの物 質を十分混合するための混合チェンバー、混合管、デリバリー管または、その他 の変形物を含む。内容物は、その内容物を皮膚上に押し出すことによって供給さ れる。その際使用者は物質が皮膚に作用させながら2つの貯蔵器の内容物を混合 する。この混合は、“作動装置(actuating device)”によって行うことができ る。この際各貯蔵器の測定量を直接皮膚に供給する“トリガリング”デバイスを 押すことによって混合物が形成される。或るいは、混合チェンバーまたは2つの 成分を混合する手段を製品に組み込んでもよい。芳香物質の“単回使用”量を有 する実施態様は、第一貯蔵器の内容を第二貯蔵器の内容から分離する折り畳める 膜を有する。例えば、使用者は香水含有ポーチを押し、フレキシブル容器を開け て皮膚に適用する前に、そのフレキシブル容器を指で押すことによってその内容 物を混合する。 本発明の製品のその他の実施態様は、プロ−アコード成分を保持する貯蔵器、 容器、チェンバーなどを含む。前記貯蔵器はアルカリ性表面を有する。この実施 態様は、一般的には酸のソースであるが酸ソースを克服または除去するように改 良された表面も含む。改良された表面の一例は、表面シラノール類が非酸性のキ ャッピング基でキャップされているガラス表面を含む。 例えば、香料またはファイン フラグランスを供給するための製品であって、 前記製品は香料またはファイン フラグランスを含むための貯蔵器を含んでなり 、その際前記貯蔵器は前記貯蔵器内に含まれる前記液体香料またはファイン フ ラグランスを提供する少なくとも1種類の物質を含み、それは中性またはアルカ リ性pHの前記貯蔵器の表面と接触し、前記液体香料またはファインフラグラン スは上記のような1種類以上のプロ−アコードを含んでなる。 下記はプロ−アコードの製法の一般的、非制限的例である。特に記載がない限 り、下記の例から得られる物質は好適プロ−アコード類でも、ここに記載の好適 実施態様に適切に使用できるプロ−アコード類でもない。 実施例1 トリス(フェニルエチル)オルトホルメートの製法 単蒸留ヘッドおよび磁気撹拌機と共に組み立てた500mL単頸フラスコ中で フェニルエチルアルコール(66g)、トリエチル オルトホルメート(20.2 g)および濃硫酸3滴を窒素気流下で合一する。反応混合物を100℃で3時間 加熱し、エタノールが留出する。反応の進行は、生成したアルコール量、および シリカゲル薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターする。TLCを 4%エチルアセテート/石油エーテルで溶出し、ヨウ素染色によって発現させた 。完了時、反応混合物をジエチルエーテル(200mL)で希釈し、有機相を硫 酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、生成した澄明溶液を真空濃縮する。生成物 をクーゲルロール蒸留によって精製する。その際0.1mmHgで120−14 0℃範囲のフラクションを集めると、47g(91%)が得られる。 実施例2 トリス(9−デセニル)オルトホルメートの製法 上記製法を適切に用いて、9−デセン−1−オル(42.5g、ロサルバ−I FF)、およびトリエチルオルトホルメート(10g)を用いてトリス(9−デ セニル)オルトホルメートを製造することができる。クーゲル管蒸留によって、 0.1mmHgで140−150℃の範囲で分離する澄明油の収量は27g(8 3%)である。 実施例3 トリス(cis−3−ヘキセニル)オルトホルメートの製法 上記の方法を適切に用い、cis−3−ヘキセノール(115g)、およびト リエチルオルトホルメート(42.7g)を用いてトリス(cis−3−ヘキセ ニル)オルトホルメートを製造することができる。0.1mmHg、100℃で クーゲル管蒸留により分離される澄明油の収量は79g(88%)である。 実施例4 トリス(ゲラニル/ネリル)オルトホルメートの製法 単蒸留ヘッドおよび磁気撹拌機を備えた500mL単頸フラスコ中で、ゲラニ オールとネオールとの混合物(52g、ブッシュ・ボーク・アレン70/30) 、トリエチルオルトホルメート(10g)およびクエン酸無水物(0.66g) を 窒素気流下で合一する。(クエン酸の使用は生成物の好ましくない分解を阻止す る。)反応混合物を100℃で4時間加熱し、その間エタノールを蒸留によって 除去する。反応の進行は、生成エタノール量およびシリカゲル薄層クロマトグラ フィー(TLC)によってモニターする。TLCを4%エチルアセテート/石油 エーテルで溶出し、ヨウ素染色で発現させる。完了時、反応混合物をジエチルエ ーテル(200mL)で希釈し、有機相を炭酸ナトリウム飽和水溶液で3回洗っ た。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、生成した澄明溶液を真空濃 縮する。生成物をクーゲル管蒸留によって精製する。この際0.1mmHgで1 40−150℃の範囲のフラクションを集めると、23.5g(73%)が得ら れる。 実施例5 トリス(フェニルエチル)オルトアセテートの製法 ニードルとフィットしたゴム隔膜、ドライアライト(Drierite)を充填した乾 燥管、および栓を備え、磁気撹拌機を備えた250mL三頸フラスコにフェニル エチルアルコール(100g)、トリメチルオルトアセテート(30g)および 濃硫酸3滴を加える。4日間、窒素をその溶液にゆっくりとぶくぶく通し、生成 するメタノールを除去する。混合物をジエチルエーテル(300mL)で希釈し 、炭酸ナトリウム飽和水溶液で3回洗う。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し 、濾過し、生成した澄明溶液を濃縮する。生成物をクーゲル管蒸留によって精製 する。0.1mmHgで150−170℃の範囲のフラクションを集めると72 g(74%)が得られる。 実施例6 トリス(cis−3−ヘキセニル)オルトアセテートの製法 上記の方法をcis−ヘキセノール(65g)およびトリメチルオルトアセテ ート(22.2g)およびparaトルエンスルホン酸一水加物(0.35g)を 用いるトリス(cis−3−ヘキセニル)オルトアセテートの製造に適切に使用 し、クーゲル管蒸留によって0.1mmHg、110−120℃範囲に分離され る澄明油38.6g(64%)を得ることができる。 実施例7 ビス(ゲラニル/ネリル)バニリンアセタールの製法 ディーンスターク・トラップ、濃縮器、および磁気撹拌機を備えた1L単頸フ ラスコに窒素気流下でバニリン(60g)、ゲラニオール/ネロール(182g 、ブッシュ ボーク アレン70/30)、クエン酸無水物(3.78g)および ベンゼン400mLを加える。混合物を24時間還流し、その間水4mLbSデ ィーンスターク・トラップに分離する。そのトラップを活性分子篩(3Å)30 0mLを含むカップを有するゾーレット抽出器に置き換え、さらに24時間反応 を還流下で行う。反応混合物を冷却し、炭酸ナトリウム飽和水溶液で4回洗う。 有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、生成した澄明溶液を真空濃縮す る。生成物をクーゲル管蒸留によって精製し、その際0.1mmHgで80℃以 上のフラクションを集めると、3異性体を含む黄色油111g(84%)が得ら れる。 実施例8 ビス(フェニルエチル)ベンザルデヒドアセタールの製法 ディーンスターク トラップ、濃縮器、および磁気撹拌機を備えた1L単頸フ ラスコに窒素気流下でベンザルデヒド(31.5g)、フェニルエチルアルコー ル(159.5g)、およびpara−トルエンスルホン酸一水加物(1.46g )および320mLトルエンを加える。混合物を3時間還流し、その間水5mL がディーンスターク トラップに分離する。TLC分析(溶出液:4%エチルア セテート/石油エーテル)はベンザルデヒドが全部消費されたことを示す。完了 時、反応混合物をジエチルエーテル(200mL)で希釈し、有機相を硫酸マグ ネシウム上で乾燥し、濾過し、生成した澄明溶液を真空濃縮する。生成物をクー ゲル管蒸留によって精製し、その際0.3mmHgで70℃以上のフラクション を集めると、澄明黄色油58.6g(59%)が得られる。得られた物質をさら にシリカゲル(メルク230−400メッシュ)上クロマトグラフィーを行い、 4%エチルアセテート/1%トリエチルアミン/石油エーテルで溶出することに よって精製すると澄明油が得られる。 実施例9 テトラキス(フェニルエチル)オルトカルボネートの製法: ニードルとフィットするゴム隔膜、ドライアライトを充填した乾燥管、栓を装 備し、磁気撹拌機を備えた250mL三頸フラスコにフェニルエチルアルコール (36.7g)、テトラエチルオルトカルボネート(9.84g)およびpara −トルエンスルホン酸一水加物(0.21g)を加える。その溶液を撹拌しなが ら窒素を36時間ゆっくりとぶくぶく通し、生成するエタノールを除去する。混 合物をジエチルエーテル(300mL)で希釈し、炭酸ナトリウム飽和水溶液で 3回洗う。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮する。生成物を クーゲル管蒸留によて精製する。その際0.1mmHgで100℃より上のフラ クションを集めると、澄明油12.8g(50%)が得られる。 香料組成物 下記は本発明によるプロ−アコードを含むファインフラグランス組成物の例で ある。 実施例10 下記の組成を有し、実質的に水を含まない本発明のデオドラント ゲルスティ ックは次のように製造する。 1.“ローズ”の特徴を有するプロ−アコード。 2.用語“ゲラニル”は“ゲラニルおよびネリル”の混合物を指す。 3.用語“ゲラニル”は“ゲラニルおよびネリル”の混合物を指す。 4.1ミリモル炭酸カリウムの保留アルカリ性を与えるのに十分な量。 5.エタノール担体は1%末満の水を含む。 6.担体としてポリエチレングリコールを含む芳香素材ベース香気。 7.Jasminum grandiflorum L.(モクセイ科)に由来するジャスミン・アブソリ ュート。 8.無水エタノール。 実施例11 1.“改質ローズ”の特徴を有するプロ−アコード。 2.1ミリモル炭酸カリウムの保留アルカリ性を与えるのに十分な量。 3.エタノール担体は1%未満の水を含む。 4.担体としてポリエチレングリコールを含み、希釈剤として無水エタノールを 含む芳香素材ベース、ミドルおよびトップ香気。 5.合成(−)cisおよび(−)trans−4−メチル−2−(2−メチル −1−プロペニル)テトラヒドロピランの混合物:ローズ オキシド。 6.無水エタノール。実施例12 1.“ムグエット”の特徴を有するプロ−アコード。 2.1ミリモル炭酸カリウムの保留アルカリ性を与えるのに十分な量。 3.エタノール担体は1%未満の水を含む。 4.担体としてポリエチレングリコールを含み、希釈剤として無水エタノールを 含む芳香素材ベース、ミドルおよびトップ香気。 5.固定剤としてのジエチルフタレート。 6.無水エタノール。 実施例13 1.1ミリモル炭酸カリウムの保留アルカリ性を与えるのに十分な量。 2.エタノール担体は1%未満の水を含む。 3.ジプロピレングリコール担体中1%溶液。 4.ジプロピルグリコール担体中10%溶液。 5.ポリエチレンアルコール担体中10%溶液。 6.無水エタノール担体。1.アルコール類、エステル類、ケトン類、アルデヒド類、アルケン類、エーテ ル類、およびこれらの混合物から選択される1種類以上の芳香素材を含む登録商 標を有するフラグランス アコード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/033,495 (32)優先日 平成10年3月2日(1998.3.2) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ハーテンステタイン,ステーシー レニー アメリカ合衆国オハイオ州、メーソン、ハ ーバー、ヴュー、コート 7661 (72)発明者 シヴィク,マーク ロバート アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィー ルド、クラブハウス、レーン 40、アパー トメント 5 (72)発明者 ミラクル,グレゴリー スコット アメリカ合衆国オハイオ州、ハミルトン、 オールド、オックスフォード、ロード 3065 (72)発明者 プライス,ケン ネイサン アメリカ合衆国オハイオ州、ワイオミン グ、コンプトン、ロード 625 (72)発明者 グレイ,ロン モンゴメリー アメリカ合衆国ケンタッキー州、フロレン ス、プロモントリー、ドライブ 1806

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.長時間持続する芳香性効果を有する香料組成物において: A)下記を含んでなるプロ−アコード成分: i)最低1種類の芳香素材から形成される1種類以上のプロ−アコード類であ って、前記プロ−アコードは加水分解して、第一、第二、および第三アルコール 、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、カルボネート類およびこれらの混合物 からなる群から選択される少なくとも2種類の芳香素材を遊離し、その際下記を 条件とし: 各プロ−アコードは a)分子量100g/mol以上を有する少なくとも1種類の芳香素材から形成 され; b)300g/mol以上の分子量を有し; c)前記プロ−アコードを構成する最低分子量芳香素材より少なくとも2倍より 大きい分子量を有し; d)NaH2PO4緩衝液中で測定したとき、pH5.3では0.1時間以上、pH 2.5では12時間以下の芳香放出半減期を有する; ii)前記プロ−アコードに、最低0.001モルNaOHに匹敵する量の保 留アルカリ性を与えるような残部の担体、安定剤、およびその他の補助的構成成 分;および B)下記を含んでなる芳香素材成分: i)ベース香気の芳香類の混合物; ii)1種類以上のトップまたはミドル香気の芳香類; iii)残部の担体、固定剤およびその他の補助的構成成分 を含んでなる香料組成物。 2.前記プロ−アコードがアセタール類、ケタール類、オルトエステル類、オル トカルボネート類、およびこれらの混合物からなる群から選択される請求の範囲 第1項記載の組成物。 3.前記プロ−アコードが下記の式を有し:上記式中、Rは水素、C1−C8直鎖アルキル、C4−C20分岐鎖アルキル、C6− C20環状アルキル、C6−C20分岐鎖環状アルキル、C6−C20直鎖アルケニル、 C6−C20分岐鎖アルケニル、C6−C20環状アルケニル、C6−C20分岐鎖環状 アルケニル、C6−C20置換または未置換アリール、およびこれらの混合物であ り;R1、R2およびR3は独立的にC1−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルキル ;C2−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルケニル;C5−C20置換または未置換 環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40置換または未置 換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオキシアルキル; C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換または未置換ア リールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシアリール;C6−C40 オキシアルキレンアリール、およびこれらの混合物である請求の範囲第1項ま たは第2項記載の組成物。 4.前記プロ−アコードが下記の式であらわされるアセタールまたはケタールで あって: 上記式中、RはC3−C20直鎖アルキル、C4−C20分岐鎖アルキル、C6−C20 環状アルキル、C6−C20分岐鎖環状アルキル、C6−C20直鎖アルケニル、 C6−C20分岐鎖アルケニル、C6−C20環状アルケニル、C6−C20分岐鎖環状 アルケニル、C6−C20置換または未置換アリール、およびこれらの混合物であ り;R1は水素またはRであり;R2およびR3は各々独立的に、C5−C20直鎖ア ルキル、C4−C20分岐鎖アルキル、C6−C20環状アルキル、C6−C20分岐鎖 環状アルキル、C6−C20直鎖アルケニル、C6−C20分岐鎖アルケニル、C6− C20環状アルケニル、C6−C20分岐鎖環状アルケニル、C6−C20アリール、C7 −C20置換アリール、およびこれらの混合物からなる群から選択される請求の範 囲第1項または第2項記載の組成物。 5.前記プロ−アコードが下記の式を有し: 上記式中、R1、R2、R3、およびR4は独立的にC1−C20直鎖、分岐鎖、また は置換アルキル;C2−C20直鎖、分岐鎖または置換アルケニル;C5−C20置換 または未置換環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40置 換または未置換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオキ シアルキル;C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換ま たは未置換アリールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシアリ ール;C6−C40オキシアルキレンアリール;およびこれらの混合物である請求 の範囲第1項または第2項記載の組成物。 6.パヒュームまたはファインフラグランスを供給するための製品において、 A)下記を含む第一貯蔵器: i)少なくとも1種類の芳香素材から形成される1種類以上のプロ−アコード であって、前記プロ−アコードは加水分解して第一、第二および第三アルコール 、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、カルボネート類、およびこれらの混合 物 からなる群から選択される最低2種類の芳香素材を放出し、その際: 各プロ−アコードは: a)100g/mol以上の分子量を有する最低1種類の芳香素材から形成され ; b)300g/mol以上の分子量を有し; c)前記プロ−アコードを構成する最低分子量芳香素材の少なくとも2倍より大 きい分子量を有し; d)NaH2PO4緩衝液中で測定した際、pH5.3では0.1時間以上、pH2 .5では12時間以下の芳香放出半減期を有する ことを条件とするプロ−アコード;および ii)担体、安定剤および、前記プロ−アコード成分に最低0.001モルの NaOHに匹敵する保留アルカリ性を与えるその他の補助的構成成分; B)下記を含む第二貯蔵器 i)ベース香気の芳香類の混合物; ii)1種類以上のトップまたはミドル香気の芳香類; iii)担体、固定剤、およびその他の補助的構成成分類 を含んでなる製品。 7.さらに噴霧ディスペンサーを含み、前記噴霧ディスペンサーはプロ−アコー ド成分および芳香素材成分をそれぞれ保持するための第一および第二チェンバー を含む請求の範囲第1項記載の組成物。 8.a)i)0.1ないし50重量%の1種類以上の芳香素材;および ii)残部の担体および補助的構成成分 を含む第一成分と; b)i)0.5ないし5重量%のノナジル オルトホルメートと; ii)1.5ないし5重量%のムゲタノール オルトホルメートと; iii)1.5ないし5重量%のオシロール オルトホルメートと; iv)1ないし10重量%の、下記の式を有する1種類以上のプロ−アコ ード オルトエステルであって: 上記式中、Rは水素、C1−C8直鎖アルキル、C4−C20分岐鎖アルキル、 C6−C20環状アルキル、C6−C20分岐鎖環状アルキル、C6−C20直鎖アルケ ニル、C6−C20分岐鎖アルケニル、C6−C20環状アルケニル、C6−C20分岐 鎖環状アルケニル、C6−C20置換または未置換アリール、およびこれらの混合 物であり;R1、R2およびR3は独立的にC1−C20直鎖、分岐鎖、または置換ア ルキル;C2−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルケニル;C5−C20置換または 未置換環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40置換また は未置換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオキシアル キル;C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換または未 置換アリールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシアリール; C6−C40オキシアルキレンアリール、およびこれらの混合物である プロ−アコード オルトエステルと; v)残部の担体および補助的構成成分 を含む第二成分 を含んでなるフラグランス デリバリーシステム。 9.a)i)0.1ないし50重量%の1種類以上の芳香素材;および ii)残部の担体および補助成分 を含む第一成分と; b)i)0.8ないし1.6重量%のノナジル オルトホルメートと; ii)2.1ないし4.2重量%のムゲタノール オルトホルメートと; iii)2.3ないし4.6重量%のオシロール オルトホルメートと; iv)1ないし10重量%の、下記の式を有する1種類以上のプロ−アコ ード オルトエステルであって: 上記式中、Rは水素、C1−C8直鎖アルキル、C4−C20分岐鎖アルキル 、C6−C20環状アルキル、C6−C20分岐鎖環状アルキル、C6−C20直鎖アル ケニル、C6−C20分岐鎖アルケニル、C6−C20環状アルケニル、C6−C20分 岐鎖環状アルケニル、C6−C20置換または未置換アリール、およびこれらの混 合物であり;R1、R2およびR3は独立的にC1−C20直鎖、分岐鎖、または置換 アルキル;C2−C20直鎖、分岐鎖、または置換アルケニル;C5−C20置換また は未置換環状アルキル;C6−C20置換または未置換アリール、C2−C40置換ま たは未置換アルキレンオキシ;C3−C40置換または未置換アルキレンオキシア ルキル;C6−C40置換または未置換アルキレンアリール;C6−C32置換または 未置換アリールオキシ;C6−C40置換または未置換アルキレンオキシアリール ;C6−C40オキシアルキレンアリール、およびこれらの混合物である プロ−アコード オルトエステルと; v)残部のための1mM炭酸カリウム−エタノール溶液 を含む第二成分 を含んでなるフラグランス デリバリーシステム。 10.a)i)10ないし50重量%のフラグランスアコードと; ii)残部のエタノール を含む第一成分と; b)i)0.8ないし1.6重量%のノナジル オルトホルメートと; ii)2.1ないし4.2重量%のムゲタノール オルトホルメートと; iii)2.3ないし4.6重量%のオシロール オルトホルメートと; iv)3.7ないし7.4重量%のベンジル オルトアセテートと; v)残部のための1mM炭酸カリウム−エタノール溶液 を含む第二成分 を含んでなるフラグランス デリバリーシステム。
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