JP2001522003A - ソフトティシュを製造する方法 - Google Patents

ソフトティシュを製造する方法

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JP2001522003A JP2000519149A JP2000519149A JP2001522003A JP 2001522003 A JP2001522003 A JP 2001522003A JP 2000519149 A JP2000519149 A JP 2000519149A JP 2000519149 A JP2000519149 A JP 2000519149A JP 2001522003 A JP2001522003 A JP 2001522003A
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マイケル アレン ハーマンズ
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フランク スティーヴン ハーダ
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キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 差動速度移送の前に、非圧縮脱水技術使用し、湿潤ウェブを約30%より高い密度へ補足的に脱水する段階と、後続の通風乾燥とにより、柔軟性が改良された非収縮ティッシュシートを得ることができる。補足的に非圧縮脱水を可能にするために特に相応しい空気プレスは、加圧流体が流出するのを最小限にするために、側面シール及び/又はエンドシールを含んでいる。本空気プレスを使用すると様々な製造上の利点を持つ収縮ティッシュシートを製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) トイレットペーパーやティッシュペーパーのようなティッシュ製品には、それ
を製品の意図された目的に相応しく又好ましいものとする望ましい属性を備えた
最終製品を製造する際に考慮しなければならない多くの特性が存在する。製品の
柔軟性を改良することは、長年の主要目標であり、プレミアム製品を成功させる
上で、特に重要な要素であった。一般的に、柔軟性に関する主な関連要素には、
剛さと嵩(密度)とがあり、剛さを低くしたり嵩を高く(密度を低く)したりす
ると、通常、柔軟性の向上が認められる。
【0002】 柔軟性を向上することは、全タイプのティシュ製品に要望されているが、通風
乾燥された非収縮シートにおける柔軟性の向上に対しては、特別な労力が費やさ
れてきた。通風乾燥では、ウェブが乾くまでその全体に熱気を通すことによって
ウェブから水分を取り除くという、あまり圧縮しない方法を採っている。より具
体的には、湿潤ウェブは、成形布から、粗く透過性の高い通風乾燥布に移され、
乾くまで通風乾燥布の上に保持される。この乾燥されたウェブは、殆ど繊維が結
合されおらず、更に 従来の乾燥非収縮シートと比較して、ウェブが圧縮されて
ないので、従来の乾燥非収縮シートよりも柔らかく嵩も大きい。従って、ヤンキ
ー乾燥機が不要となり、通風乾燥された縮みのない製品を作れるという利点があ
る。しかし、通風乾燥された非収縮シートは、通常、収縮シートに比べ非常にざ
らざらし粗い感触がある。これは、本質的に非収縮シートの剛性や強度が高いこ
ともよるが、それに加え、湿潤ウェブがその上に添付されて乾燥される通風乾燥
布の粗さにも原因がある。
【0003】 また、製造の点から見ると、通風乾燥プロセスでは、比較的多量のエネルギー
が消費されるので、湿式プレスに比べ費用がかかる。通風乾燥プロセスで必要な
高温度も、製造プロセスで使用される布の有効寿命に悪影響を及ぼす。 従って、柔軟性を向上したティシュ製品、具体的には、柔軟性を向上した通風
乾燥されたティシュ製品を製造する方法、及び 通風乾燥されたティシュ製品を
製造するためのより経済的な方法が、当該分野で不足している点であり又必要と
されていることでもある。
【0004】 (発明の概要) 湿潤ウェブを成形布から一つ又はそれより大きくの低速中間移送布へ移し、該
ウェブを最終的に乾燥させるために、該ウェブを通風乾燥布へ移す前に、ウェブ
を約30%より高い密度まで脱水することによって、改良された通風乾燥非収縮
ウェブを製造できることがここに発見された。特に、差動速度移送の前に、通風
乾燥された非収縮ウェブの密度を高めておくと(1)縦方向(シートの縦方向)
及びこれに直角な方向の二方向の抗張力特性が高くなり、ウェブの移動能力の向
上に寄与する、更に(2)抗張力を通常の値に調整した場合の引張り応力が低下
する、即ち、柔軟性が高まる、という驚くべき結果が得られることが発見された
。この発見により、低密度として差動速度移送によって製造したティッシュ製品
と比較しても、所定の抗張力において、より低い引張り応力を有するティッシュ
製品を製造することが可能となる。
【0005】 従って、一つの様態において、本発明は、ソフトティッシュシートを作る方法
に係る。本方法は、湿潤ウェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁液をエン
ドレス成形布の上に沈積する段階と、前記湿潤ウェブを約20から約30%の密
度に脱水する段階と、非圧縮脱水手段を使用して、前記湿潤ウェブを約30%よ
り高い密度に補足的に脱水する段階と、前記補足的に脱水されたウェブを、成形
布速度よりも約10から80%遅い速度で移動する移送布に移す段階と、前記ウ
ェブを通風乾燥布へ移す段階と、前記ウェブを最終的な乾燥度まで通風乾燥する
段階とを含んでいる。
【0006】 ウェブを約30%又はそれより大きい密度まで脱水することができる特に望ま
しい一つの手段には、差動速度移送の直上流に配置された空気プレスが含まれる
。真空装置と組み合わせた加圧流体噴流については、従来の特許文献において検
討されてきたものの、このような装置は、ティッシュ製造ではあまり使用されて
いなかった。基本的に、これは、差動速度移送に先立って、約30%より高い密
度にウェブを脱水しておけば、本明細書で確認されている改良された製品特性に
なるという事実が、これまで認識されていなかったためと思われる。また、こう
した装置の使用を阻害しているものとして、ティッシュウェブの崩壊、加圧流体
漏れ、シール及び/又は布の摩耗など実際に実施する上での困難さにも起因して
いると考えられる。本明細書に開示した空気プレスは、これらの障害を克服し、
熱による脱水抜きには工業的に使用可能な速度では従来不可能と考えられていた
密度レベルにまで湿潤ウェブを脱水するための実用的な装置を提供する。
【0007】 1つ又は複数の中間移送布は、シートに伸びを与えるため、成形布よりも遅い
速度で移送されることになる。成形布と低速移送布との間の速度差(「ネガティ
ブドロー」、「ラッシュ移送」とも呼ばれる)が大きくなると、移送過程でウェ
ブに付与される伸びも増加する。移送布は、通常の通風乾燥布の粗織りに比べて
、比較的滑らかで密度が高い。移送布は、実用的な観点から移動できる程度に繊
細であることが好ましい。移送布の表面にナックルをつければ、ウェブをグリッ
プすることができる。更に、移送布の有無に係らず、一つ又はそれより大きくの
湿潤ウェブの移送を、布が同時に合流し分岐する「固定ギャップ」又は「キス」
移送を使用することにより可能となれば有利である。これについては、以下に詳
述する。このような移送では、ウェット結合状態にあるウェブを極端に圧縮する
のを回避するだけでなく、差動速度移送及び/又は滑らかな移送布を組み合わせ
て使う場合、ウェブ及び最終乾燥シートの表面が滑らかになることも観察されて
いる。
【0008】 移送布が低速の場合、成形布と移送布との間の速度差は、約10から80%又
はそれより大きくてもよいが、約10から35%であるのが望ましく、約15か
ら25%であると更に望ましい。最適な速度差は、作られる製品特有の形式を含
む様々な要因によって決められることになる。上記のように、ウェブに付与され
る伸びは、速度差に比例して増加する。例えば、坪量が層当り約20グラム/m 2 の通風乾燥3層非収縮拭布の場合、成形布と単一移送布との間の、各層を製造 する際の速度差を約20から25%にすると、最終製品の伸びは約15から20
%となる。
【0009】 乾燥させる前に、単一の差動速度移送又は二つ以上の差動速度移送を使って湿
潤ウェブを移送すると、ウェブに伸びを付与することができる。従って、移送布
は、一つ又はそれより大きくとすることができる。ウェブに付与される伸び量は
、一つ、二つ、三つ、四つ又はそれより大きくの差動速度移送の間に配分するこ
とができる。 移送を行うに際し、結果的に生ずる「サンドイッチ」の状態(成形布/ウェブ
/移送布を含む)となる時間をできるだけ短くすることが望ましい。特に「サン
ドイッチ」状態は、移送を効果的にするのに使われる真空シューつまり移送シュ
ーのスロットにおけるリーディング端部でのみ生じる。要するに、成形布と移送
布とは、真空スロットのリーディング端部で合流し分岐する。目的は、ウェブが
両方の布と同時に接触して移動する距離を最小限にすることにある。大きな皺を
排除し、最終的なティッシュ又は他の製品の滑らかさを高めるには、同時合流/
分岐が重要であることが判明している。
【0010】 実際に、二つの布が真空スロットのリーディング端部に近づく時に、両布の間
で十分な合流角度が維持され、真空スロットの下流側で両布の間で十分な分岐角
度が維持されれば、二つの布の同時合流/分岐は、真空スロットのリーディング
端部だけで起こる。最小の合流/分岐角度は、約0.5度又はそれより大きく、
具体的には約1度又はそれより大きく、更に具体的には約2度又はそれより大き
く、更に具体的には約5度又はそれより大きい。合流/分岐の角度は、同じでも
異なっていてもよい。角度が大きい程、作動中の誤差に関する限界が大きくなる
。適切な範囲は、約1度から10度である。布が真空スロットのリーディング端
部を通過してすぐに分岐できるようにするため、真空スロットのトレーリング端
部をリーディング端部に対して十分に奥に配置した真空シューを設計すると、同
時合流/分岐を実現することができる。
【0011】 移送過程におけるウェブの圧縮を更に最小限とするため、初期に一定のギャッ
プを布に持たせた状態で機械を設定する際、布間の距離は、ウェブの厚み(thic
kness又はcaliper)と等しいか又はそれより大きくし、真空スロットのリーディ
ング端部を通過中のウェブがあまり圧縮されないようにしなければならない。 滑らかさは、差動速度移送の上流側で空気プレスを使うことにより高まる。乾
燥段階後に続き一定のギャップを持つ搬送布区域と組み合わせて使うのが非常に
好ましい。所望レベルの滑らかさを得るために、ウェブをカレンダにかける必要
は必ずしもないが、カレンダ加工、エンボス加工、しぼ寄せ 等によりシートを
更に処理することはシートの特性を高める上で有益であろう。
【0012】 本明細書の用語「移送布」とは、ウェブ製造プロセスにおける成形区域と乾燥
区域との間に配置された布である。相応しい布としては、繊維支持・インデック
スが高く、成形布からの移送の間に布/シートの接触を最大にする良好な真空シ
ールを提供する製紙布を指している。ウェブに滑らかさを与えるには、布は表面
形状が比較的滑らかであってもよいが、急激な移送時にも、ウェブを保持し接触
を保つに十分なきめを持っている必要がある。きめの細かい布ほどウェブの伸び
が高くなり、これはある製品適用に対して望ましいことである。
【0013】 移送布は、単一層、複数層、又は複合層の透過性構造を備えている。相応しい
布は、次の特性の内、少なくとも複数の特性を有している。その特性とは(1)
湿潤ウェブと接触する移送布の側面(頂部側)で、一インチ当たり(メッシュ)
の縦方向(MD)のストランド数が、10から200であり、横方向(CD)の
ストランド数も10から200である。ストランド直径は、一般に0.050イ
ンチよりも細い、(2)頂部側において、MDナックルの最高点とCDナックル
の最高点との間の距離は、約0.001から0.02又は約0.001から0.
03インチである。これら二つの高さの間において、微細構造に三次元的特性を
与える、MDストランド又はCDストランドの何れかにより形成されたナックル
がある、(3)頂部側において、MDナックルの長さはCDナックルの長さと等
しいか又は長い、(4)布が多層構造の場合、ウェブの浸透の深さを制御し繊維
の保持性を最大にするために、最下層のメッシュは、最上層のメッシュよりも細
かいことが望ましい、(5)布は、通常2から50の縦糸毎に繰り返される、目
を楽しませるような一定の幾何学的パターンを示すように作られる。
【0014】 特定の相応しい移送布の例には、ウィスコンシン州、アップルトン、アステン
フォーミングファブリック社製の布で、型番934、937、939,959と
して指定された布がある。使用される特定の移送布としては、1995年7月4
日付、チュー他に発行された米国特許番号第5,429,686に開示された布
があるが、これを参考文献としてここに援用する。相応しい布には、織布、不織
布、又は織布と不織布の複合品が含まれる。移送布の空隙容積は、ウェブを移送
する布の空隙容積と等しいかそれより小さいである。
【0015】 本明細書が開示する空気プレスは、湿潤ウェブを高密度に脱水できるが、その
主要因は、ウェブを横切り高い圧力差を与えていることと、その結果生じるウェ
ブを貫く空気流にある。特定の実施形態では、空気プレスにより湿潤ウェブの密
度を、約3%又はそれより高く、具体的には、約5%又はそれより高く、例えば
約5から20%、更に具体的には約7%又はそれより高く、また、更に具体的に
は約7%又はそれより高く、例えば約7から20%、に増加することができる。
従って、空気プレスを抜け出た湿潤ウェブの密度は、約25%又はそれより高く
、約26%又はそれより高く、約27%又はそれより高く、約28%又はそれよ
り高く、約29%又はそれより高く、望ましくは、約30%又はそれより高く、
特に、約31%又はそれより高く、更に具体的には約32%又はそれより高く、
例えば約32から42%、また、更に具体的には約33%又はそれより高く、ま
た、更に具体的には約34%又はそれより高く、例えば、約34から42%、ま
た、更に具体的には約35%又はそれより高くなる。
【0016】 本空気プレスは、機械を工業的に利用できる速度で作動させながら、これらの
密度レベルを達成できる。本明細書で使うティッシュ機械の「高速運転」又は「
工業的に利用できる速度」は、フィート/分を単位として、以下の数値又は範囲
、即ち1000;1500;2000;2500;3000;3500;400
0;4500;5000、5500;6000;6500;7000;8000
;9000;10000の内の何れか一つを少なくとも最大とする機械速度と、
上記数値の何れかを上下限とする範囲を指している。空気プレス後の密度を高め
るため及び/又はウェブの縦方向に直角な方向の水分分布を修正するため、蒸気
シャワー等を空気プレスの前に随意的に取り入れる。更に、機械速度を比較的遅
くし空気プレス内の滞留時間を長くすると密度が高くなる。
【0017】 空気プレスにより湿潤ウェブを横切ってもたらされる圧力差は、約25インチ
水銀柱又はそれより大きく、例えば約25から120インチ水銀柱、具体的には
特に、約35インチ水銀柱又はそれより大きく、例えば約35から60インチ水
銀柱、更に具体的には約40から50インチ水銀柱である。これは、空気プレス
の高圧空気室により湿潤ウェブの片側の液体圧力を0から60psiゲージ圧(
psig)まで、具体的には0から30psigまで、更に具体的には約5ps
ig又はそれより大きく、例えば約5から30psigまで、また、更に具体的
には約5から20psigまでに維持することにより部分的に達成される。空気
プレスの捕集装置は、0から29インチ水銀柱真空まで、具体的には0から25
インチ水銀柱真空まで、更に具体的には0より大きく約25インチ水銀柱真空ま
で、更に具体的には約10から20インチ水銀柱真空まで、例えば約15インチ
水銀柱真空、で作動する真空ボックスとして機能することが望ましい。高圧空気
室内と捕集装置内との両気圧レベルを所定レベルに制御しモニターするのが望ま
しい。
【0018】 捕集装置は、高圧空気室と一体のシールを形成し、空気及び液体のための捕集
装置としての機能を果たし易くするために、真空引きを行うことが望ましいが、
必ずしも必要ではない。本明細書で使われている用語「一体的シール」及び「一
体的にシールされた」とは、高圧空気室と湿潤ウェブとの間の関係が、高圧空気
室を、ウェブを横切る約30インチ水銀柱又はそれより大きい圧力差で作動させ
た場合、高圧空気室へ送られる空気の約70%又はそれより多い空気が、ウェブ
を通過するように、高圧空気室がウェブと作動的に関連し間接接触状態にあるよ
うな関係、及び、高圧空気室と湿潤ウェブとの間の関係が、高圧空気室を、ウェ
ブを横切る約30インチ水銀柱又はそれより大きい圧力差で作動させた場合、高
圧空気室へ送られる空気の約70%又はそれより多い空気が、ウェブを通過し、
また捕集装置を通過するように、高圧空気室がウェブ及び捕集装置と作動的に関
連し間接接触状態にあるような関係を指している。
【0019】 重要なのは、空気プレスで使われる加圧流体を周囲空気から遮断し、ウェブを
通過する実質的な空気流を作ることであり、そうすれば空気プレスの強力な脱水
性能を得ることができる。空気プレスを通過する加圧流体の流れは、開口面積1
平方インチ当たり約5から500標準立法フィート/分(SCFM)であり、具
体的には開口面積1平方インチ当たり約10SCFM又はそれより多い、例えば
約10から200SCFM、更に具体的には開口面積1平方インチ当たり約40
SCFM又はそれより多い、例えば約40から120SCFM、であることが望
ましい。高圧空気室へ送られる加圧流体の70%又はそれより多い、具体的には
80%又はそれより多い、更に具体的には90%又はそれより多い加圧流体を、
湿潤ウェブから真空ボックスへ吸引するのが望ましい。本発明では便宜的に、用
語「1標準立法フィート/分」は、14.7psi絶対圧と華氏60度(F°)
との条件で測定した1立法フィート/分を意味する。
【0020】 「空気」と「加圧流体」という用語は、ウェブを脱水するために空気プレスで
使う任意の気体物質を指し、本明細書では同義である。気体物質は空気、蒸気な
どを含むことが望ましい。加圧流体は周囲温度の空気か、又は加圧プロセスだけ
で約300°F以下、具体的には約150°F以下に加熱された空気を含むこと
が望ましい。
【0021】 空気プレスは、紙、ティッシュ、コルゲート、段ボール用ライナ、新聞印刷用
紙のような湿潤ウェブを脱水するために種々の機械構成で使われる。特に、空気
プレスは、ティッシュ機械に採用され、三次元の布上へ湿潤ウェブを成型し、ウ
ェブの嵩を増やすことができる。空気プレスは、機器の様々な位置、特に、ウェ
ブが二つの布の間に挟まれる個所とウェブを三次元の布上へ移す個所とに使うこ
とができる。空気プレスにより生じる圧力差は、従来の真空ボックス、吸気ボッ
クス、ブローボックス等を使って得られる圧力差よりもかなり大きいので、嵩の
比較的大きいティッシュウェブが、空気プレスを使う成型段階の作動により作ら
れる。空気プレスを使った脱水に関与する様々な湿式プレス機械構成が、M.ハ
ーマン他が本出願と同日付で出願した米国特許番号未定「修正した従来型湿式プ
レス機械によりティッシュシートを製造する方法」、M.ハーマン他が本出願と
同日付で出願した米国特許番号未定「低入力エネルギーにより低密度ティッシュ
を製造する方法」、F.ドルッケ他が本出願と同日付で出願した米国特許番号未
定「低密度の弾性ウェブを製造する方法」、及び S.チェン他が本出願と同日
付で出願した米国特許番号未定「低密度の弾性ウェブ及びそのウェブを製造する
方法」に開示されており、これらを参考文献としてここに援用する。
【0022】 本発明の別の態様で、通風乾燥された収縮ティッシュを製造する方法は、従来
の通風乾燥された収縮ティッシュのプロセスよりもエネルギーの総量を減らすこ
とができる。本方法は、非圧縮に脱水するために空気プレスを利用しており、更
に具体的には、通風乾燥機を使って最終乾燥状態とする以前に、加熱せずにウェ
ブを脱水する。特定の実施形態では、第一通風乾燥機以前のウェブの密度は、従
来の真空脱水装置を高速作動させて実現できる密度よりも高い。つまり、一つ又
はそれより大きくの通風乾燥機によってウェブから多量の水分を取り除く必要性
がなくなる。従って、ティッシュ製造に際し、小型で効率の高い通風乾燥機を利
用したり、機械の速度を上げたり、エネルギー入力と通風乾燥機の温度を下げた
り、これらの選択を組み合わせたりすることが自由にできる。通風乾燥機がより
低温で作動すると、製造プロセスで使う布の有効寿命が長くなるという利点も得
られる。
【0023】 従って、本発明は、通風乾燥された収縮ウェブを製造する方法にも関係し、同
方法は、(a)湿潤ウェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁液をエンドレ
ス成形布の上に沈積させる段階と、(b)前記湿潤ウェブと共に形成された一体
のシールにより、約5psiゲージ圧又はそれより高い圧力の加圧流体が、前記
ウェブを実質的に通過して流れるようになっている非圧縮脱水装置を使い、前記
湿潤ウェブを、約30%又はそれより高い密度に脱水する段階と、(c)前記湿
潤ウェブを通風乾燥布へ移す段階と、(d)前記非圧縮に脱水されたウェブを通
風乾燥する段階と、(e)前記通風乾燥されたウェブを乾燥シリンダの表面上に
移す段階と、(f)前記通風乾燥されたウェブを、クレーピング・ブレードを使
って外す段階を含む。
【0024】 別の実施形態で、通風乾燥された収縮ウェブを作成する方法は、(a)湿潤ウ
ェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁液をエンドレス成形布の上に沈積す
る段階と、(b)前記湿潤ウェブを一対の布の間に挟む段階と、(c)前記挟ま
れた湿潤ウェブ構造体を、約30インチ水銀柱又はそれより大きな圧力差、及び 前記湿潤ウェブを通過する、約10標準立方フィート/分/平方インチ又はそ
れより多い加圧流体の流れを前記湿潤ウェブを横切って作り出すように、作動的
に関連付けされた高圧空気室と捕集装置との間に通過させる段階と、(d)加圧
流体の流れを使い、前記湿潤ウェブを約30%又はそれより高い密度に脱水する
段階と、(e)前記湿潤ウェブを通風乾燥布へ移す段階と、(f)前記非圧縮に
脱水されたウェブを通風乾燥する段階と、(g)前記通風乾燥されたウェブを乾
燥シリンダの表面上に移す段階と、(h)前記通風乾燥されたウェブをクレーピ
ング・ブレードにより前記乾燥シリンダから外す段階とを含む。
【0025】 成形プロセス及び機具は、製紙工業で周知の従来のものでよい。そのような成
形プロセスには、フードリニア、ルーフ・フォーマ(例えば、吸引ブレストロー
ル)、ギャップ・フォーマ(例えば、ツイン・ワイア・フォーマ、クレセント・
フォーマ)等が含まれている。成形ワイアや成形布は、従来のままでよいが、よ
り滑らかなシート又はウェブを製造するには、大型の繊維支持を備えた繊細な織
地が好ましい。繊維を成形布の上に沈積するのに使われるヘッドボックスは、層
になっていてもいなくてもよい。
【0026】 本明細書に開示した方法は、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、紙タ
オル、拭布、ナプキン等を製造するためのウェブを含む何れのティッシュウェブ
にも適用できる。こうしたティッシュウェブは、単一プライ製品又は二プライ、
三プライ、四プライ又はそれより多い複数プライ製品であってもよい。単一プラ
イ製品は製造コストの安さの点で有利であり、複数プライ製品も多くの消費者に
好まれている。複数プライ製品の場合、少なくとも一プライが本発明に適合して
いれば、製品の全プライが必ずしも同じである必要はない。ウェブは、層になっ
ていてもいなくても(混合されていても)よく、ウェブを構成する繊維は、製紙
に適しているなら何れの繊維でも良い。
【0027】 こうしたティッシュウェブの相応しい坪量は、1立法メートル当たり約5から
70グラム(gsm)であり、約10から40gsmが望ましく、約20から3
0gsmが更に望ましい。単一プライのトイレットティッシュの場合、約25g
smの坪量が好ましい。二プライのティッシュの場合、一プライ当たり約20g
smの坪量が好ましい。三プライのティッシュの場合、一プライ当たり15gs
mの坪量が好ましい。一般に、ウェブ坪量が重くなる程、高圧空気室で同じ作動
圧を維持するための空気流量は少なくなる。利用可能な空気容量にシステムを合
わせ、空気プレスのスロット幅を調整するのが望ましく、坪量が重いウェブでは
広いスロットを使う。
【0028】 乾燥プロセスには、湿潤ウェブの嵩又は厚みを保つのに役立つならいずれの非
圧縮乾燥方法でもよく、通風乾燥、赤外線照射、マイクロ波乾燥等を挙げられる
がこれらに限定されるものではない。商業的に見た利便性と実用性の点で、通風
乾燥は、ウェブを圧縮せずに乾燥させるための周知の相応しい手段である。通風
乾燥に相応しい布には、アステン920Aと937A、ベロスターP800と1
03Aがあるが、これらに限定されるものではない。通風乾燥布には、1995
年7月4日付でチュー他に発行された米国特許番号第5,429,686号に開
示された布も含まれる。クレーピングはウェブの強度と嵩とを低下させる傾向が
あるので、ウェブは、クレーピングを行うことなく最終の乾燥度まで乾燥させる
ことが好ましい。
【0029】 機械のことを完全に理解していなくとも、移送布と通風乾燥布とが、最終的な
シート特性に対して個別で独立に寄与することは明らかである。例えば、通風乾
燥布が同じ状態でも移送布を変えると、センサーパネルにより判定されるシート
表面の滑らかさを広範囲に変えることができる。本方法と装置で製造したウェブ
は、カレンダ加工されてない場合、裏表がはっきりする傾向がある。しかし、カ
レンダ加工されていないウェブは、特定の製品形態で要求がある場合、滑らかな
面/粗い面を外側にして重ねることができる。 本発明の多くの特徴と利点は、以下の記述から明らかになろう。記述に際し本
発明の相応しい実施形態を示す添付図面を参照する。そうした実施形態は本発明
の全範囲を示すものではない。従って本発明の全範囲を理解するために、本明細
書の特許請求の範囲を参照すべきである。
【0030】 (発明の詳細な説明) 図を参照し本発明の詳細を述べる。図が違っても同じ構成要素は一貫性と簡素
化のために同じ番号とした。図示の全実施形態で、ヘッドボックス、成形布、ウ
ェブ移送機、乾燥とクレーピングは従来の製紙用の装置とプロセスを使っており
、製紙技術の当業者はこれら全てを容易に理解できる。しかし、本発明の様々な
実施形態が使える状況を明らかにするため、従来の様々な構成要素も図示した。
【0031】 ティッシュを製造するための方法と装置との一実施形態を、図1に代表的なも
のとして示す。複数の布の流れを規定するのに使う多数の張りロールを概略的に
示しているが、番号は付していない。製紙ヘッドボックス20は、形成ロール2
3の周囲を移動するエンドレス成形布22上に製紙繊維21の水性懸濁液を噴射
するか又は沈積させる。成形布22により、新たに形成された湿潤ウェブ24を
約10%の密度まで部分的に脱水することができる。
【0032】 成形後、成形布22は、湿潤ウェブ24を支持しながら、湿潤ウェブ24を更
に脱水するための一つ又はそれより大きくの真空又は吸引ボックス28へ搬送す
る。特に、ウェブ24を約20から30%の密度まで脱水するために、複数の真
空ボックス28を使用する。図示のフードリニア・フォーマは、拭布やタオルと
して役立つ坪量の重いシートの製造に特に役立つが、替わりに、ツイン・ワイア
・フォーマ、クレセント・フォーマ等の他の成形装置を使ってもよい。ウェブの
嵩を増やすために、1992年8月11日付けでバーンズ他に発行された米国特
許番号第5,137,600号に開示されているようなハイドロニードリングを
随意的に採用することもできる。
【0033】 その後更に脱水した湿潤ウェブ24を得るため、例えば、本明細書に述べた空
気プレス、赤外線乾燥、マイクロ波乾燥、音波乾燥、通風乾燥、超加熱又は飽和
蒸気脱水、超臨界流体脱水、置換脱水のグループから選ばれた補足的なふさわし
い非圧縮脱水手段を使用する。図示の実施形態の補足的な非圧縮脱水手段は、後
に詳述する空気プレス30を備えている。空気プレス30は、湿潤ウェブ24の
密度を約30%よりも高くすることが望ましく、特定の実施形態の場合湿潤ウェ
ブは空気プレスを出た後、後続の移送機の前で約31から36%の密度を有する
ようになる。特定の実施形態の空気プレス30は、湿潤ウェブ24の密度を約5
%又はそれより高く、例えば10%高くする。
【0034】 支持布32は、空気プレス30より先に湿潤ウェブ24と接触する。湿潤ウェ
ブ24は、支持布32と成形布22との間に挟まれ、空気プレス30が圧力降下
を作り出している間は支えられる。支持布32として使うのに適当な布として、
アルバニーインターナショナル94Mのような成形布を始めとする殆どのものを
挙げることができる。
【0035】 次に、ウェブの伸びを高めるために、湿潤ウェブ24を、成形布22から成形
布より低速で移動している移送布36へ移す。移送は、後述の図7と8で参照す
る真空移送シューの助けを借りて行うのが望ましい。湿潤ウェブ24に滑らかさ
を提供するため、移送布36の表面は比較的滑らかであるのが望ましい。中空容
積により測定した移送布36の開口度は、比較的低い方が望ましく、成形布22
とほぼ同じかそれより低くてもよい。ラッシュ移送の段階は、例えばリンゼイ他
の1997年1月29日付出願の米国特許番号第08/790,980号「大き
な皺を付けずに嵩を大きくするためにラッシュ移送を改良する方法」、リンゼイ
他の1996年9月6日付出願の米国特許番号第08/709,427号「不織
物質を使い嵩の大きなティッシュウェブを製造するプロセス」、S.A.エンジ
ェル他に発行された1997年9月16日付米国特許番号第5,667,636
号、T.E.ファーリントン・ジュニア他に発行された1997年3月4日付米
国特許番号第5,607,551号に開示されているように技術的に既知の多く
の方法を使って実行でき、これらを参考文献としてここに援用する。
【0036】 移送布36は、ほぼ同じ速度又は必要ならば異なる速度で移動する通風乾燥布
40へ湿潤ウェブ24を移す前に、ロール38、39を通過する。移送は真空移
送シュー42の影響をうけるが、過去の移送において使用されたものと同じ設計
のものでよい。ウェブ24は通風乾燥機44上を搬送されながら、最終的な乾燥
度へと乾かされる。
【0037】 最終的な製品形態とするため、リール48に巻き取る前に、乾燥したウェブ5
0を、搬送布52と53との間に形成された一つ又はそれより多い随意の固定ギ
ャップ布のニップを通過させて搬送する。ウェブ50の嵩つまりキャリパは、ロ
ール54と55、56と57、58と59の間に形成された布エンボス加工ニッ
プにより制御することができる。この目的に適した搬送布は、アルバニーインタ
ーナショナル84M又は94Mと、アステン959又は937であり、それらは
すべて細かいパターンを有する比較的滑らかな布である。様々なロールペアの間
のニップギャップは、約0.001から0.02インチ(0.025−0.51
mm)である。図示されたように、機械の搬送布区域は、ウェブのキャリパを制
御する役目を果たし、オフラインのカレンダ加工に取って代わることもできれば
、オフラインのカレンダ加工を補足することもできる一連の固定ギャップニップ
を備えるよう設計され、それにより操作される。最終的キャリパを達成したり、
オフラインのカレンダ加工を補足したりするために、リールカレンダーを使うこ
とができる。
【0038】 ティッシュを製造するための方法及び装置の第二実施形態を代表的なものとし
て図17に示す。通風乾燥された収縮シートを作るための図示の方法は、湿潤ウ
ェブ24を成形するために、紙作成繊維の水性懸濁液をツイン・ワイア・フォー
マの第一及び第二成形布150と152との間に噴射するか又は沈積する製紙ヘ
ッドボックス20を含んでいる。ウェブ24が成形布150と152の間に挟ま
れている間、ウェブは、後で詳述する真空ボックスのような高圧空気室と捕集装
置とを含む空気プレス30を通過して送られるのが望ましい。ウェブ24は、空
気プレスの入る前に、一つ又はそれより多くの真空又は吸引ボックス(図示せず
)の上を通過し搬送される。
【0039】 その後湿潤ウェブ24は、第二成形布152により移送布154へ送られる。
真空ピックアップロール156を使い、湿潤ウェブ24を移送布154から粗い
通風乾燥布160へ移す。通風乾燥布は、ウェブを二つの通風乾燥機162と1
64へ送るために配列されている。図示のように、二つの通風乾燥機の間での搬
送を行うため、別の移送布166が通風乾燥布160にウェブを挟む。ウェブ2
4は、第二通風乾燥機164により最終乾燥度へ乾かされるのが望ましい。
【0040】 第二通風乾燥機164の後に、真空ロール168を使ってウェブを通風乾燥布
160から外すと、そこでウェブは、圧こん布170と移送布172との間に挟
まれる。次に、ウェブを、圧力ロール176と使ってヤンキー乾燥機174のよ
うな乾燥シリンダ174の表面へ押しつける。乾いたウェブ50は、伸びを与え
るためにクレーピング・ブレードを使って乾燥シリンダから外しロールに巻くの
が望ましい。勿論、通風乾燥機や布の数や配列は、図17に示したものと違って
いてもよい。
【0041】 第一通風乾燥機162の前に、ウェブ24を比較的高い密度まで非圧縮に脱水
することにより、通風乾燥機の作業を向上させることができる。特に、特定実施
形態では、湿潤ウェブが、空気プレスを離脱後通風乾燥機に達する前の段階で、
約31から36%の密度を有するように、空気プレス30により、湿潤ウェブ2
4の密度を約30%より高くすることが望ましい。特定実施形態では、空気プレ
ス30により湿潤ウェブ24の密度は、約5%又はそれより高く、例えば約10
%、増加される。
【0042】 空気プレス30の詳細を上平面図の図2と側面図の図3に示すが、後者は説明
のため一部分を除いている。一般に、空気プレス30は、上部高圧空気室60と
下部捕集装置とを組み合わせた真空又は吸引ボックス62の形態としたものを含
んでいる。本明細書の用語「上部」と「下部」は、図面の参照と理解とを容易に
するために使われ、構成要素の向きを規定する方法を限定するものではない。成
形布22と支持布32(又は成形布150と152)との間に挟まれたウェット
ティッシュウェブ24は、高圧空気室60と真空ボックス62との間を通過する
【0043】 図示の高圧空気室60は、圧縮機又はブロワー(図示せず)のような加圧流体
ソースと作動的に接続された空気マニホールド64とを通し、加圧流体が供給さ
れる。高圧空気室60には、使用中に真空ボックス62に近接し、支持布32に
近接又は接触する底表面67を有する高圧空気室カバー66を取り付ける(図3
)。高圧空気室カバー66には、湿潤ウェブ24の全幅を実質的に横切り、縦方
向に対して垂直に伸びるスロット68を形成する(図5)が、その幅は加圧流体
が高圧空気室60から布と湿潤ウェブへと通過できるようにするために、布の幅
よりも若干狭いことが望ましい。
【0044】 真空ボックス62は、真空ソースと作動的に接続され支持構造体(図示せず)
に固定される。真空ボックス62は上部表面72を有するカバー70を含み、こ
のカバーの上を成形布22が移動する。真空ボックスカバー70には、高圧空気
室カバー66内のスロット68の位置に対応し、一対のスロット74(図3と5
)が形成される。加圧流体が、高圧空気室60から引き出されて真空ボックス6
2へ送られ、更に、真空ボックス62を通過するときに、加圧流体が湿潤ウェブ
24を脱水する。
【0045】 高圧空気室60内の空気圧は、約5ポンド/平方インチ(psi)(0.35
バール)又はそれより高く、具体的には約5から30psiの範囲内、例えば約
15psi(1.03バール)、に維持することが望ましい。高圧空気室60内
の空気圧をモニターし、所定のレベルに制御するのが望ましい。 高圧空気室カバー66の底表面67は、ウェブの制御を容易にするために緩や
かに曲がっているのが望ましい。表面67は、真空ボックス62の方向へ、即ち
、ウェブ24の真空ボックス側に配置されている軸線を中心にして湾曲している
。底表面67の曲がりにより、支持布32と湿潤ウェブ24と成形布22との組
み合わせ角度を変えることができ、外部空気の進入に対抗して真空ボックス62
をシールし、脱水プロセスの間に湿潤ウェブ24を支えるネット下方向の力を生
じさせる。曲がりの角度により、プロセス条件に基づき、その時の必要に応じて
空気プレス30を作動/不作動を制御できる。角度を変更する必要性は、圧力側
と真空側との間の圧力差に左右されるが、約5度以上が望ましく、具体的には5
から30度の範囲であり、典型的には約7.5度である。
【0046】 最上面72と底表面67との曲率半径は、異なるのが望ましい。特に、底表面
67の曲率半径は、高圧空気室60と真空ボックス62との間の接触線が空気プ
レス30のリーディング及びトレーリング端部76において形成されるように、
最上面72の曲率半径よりも大きい方が望ましい。支持布32の位置と、成形布
22の挟み込みと、作動及び不作動のメカニズムとに注意を払えば、これらの表
面の曲率半径を逆にしてもよい。
【0047】 空気プレス30のリーディング及びトレーリング端部76は、支持布32にか
なり近接又は接触するように常に維持されているエンドシール78(図3)を備
えている。エンドシール78は、高圧空気室60と真空ボックス62との間の加
圧流体が縦方向に逃げるのを最小にする。相応しいエンドシール78は、弾性の
ある樹脂化合物のような低摩擦材料で、布よりも先に磨耗する材料 等で形成さ
れる。エンドシールは、布とのひっかかりを防ぐために湾曲した端部を有するの
が望ましい。
【0048】 更に図4と5を参照すると、空気プレス30は、空気プレスの側面端部82に
沿って加圧流体が失われるのを防ぐため、側面シール部材80を備えているのが
望ましい。側面シール部材80は、高圧空気室60の加圧流体に曝された時、変
形するか又は若干曲がる準剛性材料を含む。図示の側面シール部材80は、締め
付けバー85とファスナー86又は他の相応しい手段を使って、真空ボックスカ
バー70へ取り付けるためのスロット84を規定する。断面図に見るように、各
側面シール部材80は、真空ボックスカバー70から高圧空気室カバー66内に
形成された側面シールスロット89に対し上向きに突き出ているレッグ88を有
するL字型をしている。高圧空気室60から押し出された加圧流体は、図4及び
5に示すように、レッグ88を外向きに曲げて高圧空気室カバー66の側面シー
ルスロット89の外側表面に接触させてシールする。替わりに、側面シール部材
80を高圧空気室カバー66に固定し、真空ボックスカバー70が規定する接触
面(図示せず)と接触させてシールできるように、側面シール部材80の位置を
逆にすることもできる。何れの代替設計でも、側面シール部材は、加圧流体を接
触面でシールするようになっているのが望ましい。
【0049】 位置制御機構90により、高圧空気室60が真空ボックス62に近接し且つ支
持布32と接触するように維持する。位置制御機構90は、一対のレバー92を
含んでおり、この一対のレバーは横材93で接続され好適ファスナー94により
高圧空気室60へ固定される(図3)。高圧空気室60の反対側にあるレバー9
2は、回転可能にシャフト96へ取り付ける。位置制御機構90は、固定構造支
持99と横材93と作動的に接続する釣り合いシリンダ98も含んでいる。釣り
合いシリンダ98が伸縮するようになっているので、レバー92は、シャフト9
6の周りに回転し、これにより高圧空気室60が移動し、真空ボックス62に対
して近づいたり離れたりする。
【0050】 制御機構により釣り合いシリンダ98を十分に伸ばすと、エンドシール78が
支持布32と接触し、側面シール部材80が側面シールスロット89内に配置さ
れる。加圧流体が高圧空気室60を満たすように空気プレス30を起動すると、
準剛性の側面シール部材80と高圧空気室カバー66との間でシールがなされる
。加圧流体は、高圧空気室60を支持布32から離れさそうとする上方向の力も
生成する。制御システムは、圧力モニタリングシステムによって高圧空気室60
内の空気圧を連続的に測定した値に基づいて、釣り合いシリンダ98にこの上方
向の力を相殺するように指令する。従って、エンドシール78は常に支持布32
に近接又は接触したままの状態となる。制御システムは、釣り合いシリンダ98
が加える力を比例的に増減させて高圧空気室60内の無秩序な圧力降下又は圧力
ピークに対抗する。空気プレス内の空気の流れもモニターされる。結果的に、エ
ンドシール78は布32、22を押さえつけないので、布の過度の磨耗が避けら
れる。
【0051】 空気プレス30の代表的な代替シールシステムを図6に示す。高圧空気室10
0は、シールバー104を規定するか又は保持する回転可能アーム102を備え
ており、このシールバーは、加圧流体の縦方向への流出を最小にするために、湿
潤ウェブ24の幅に亘って支持布32の上に乗るようになっている。図6のアー
ム102は一つだけであるが、高圧空気室100の反対側の端に第二アームが取
り付けられ、同様に組み立てられていることを理解すべきである。高圧空気室1
00の側面に、加圧流体の横漏れを最小にするか又は無くすために、図2−5と
の関連で述べた側面シール部材80を組み入れるか、又は真空ボックス62を固
定する。
【0052】 回転可能なアーム102は、構造用鋼、黒鉛複合材料等の剛性材料を含むのが
望ましい。アーム102は、高圧空気室100の内側の少なくとも一部分に配置
される第一部分106と、高圧空気室の外側に配置するのが望ましい第二部分1
08とを有する。アーム102は、高圧空気室100へヒンジ110により回転
可能に取り付けられる。加圧流体を透過させないヒンジシール112は、加圧流
体の流出を防ぐために、高圧空気室100の壁114の内側表面と第一部分10
6との両方に取り付けられる。シールバー104は、第一部分106に取り付け
られた別の構成要素であり、加圧流体が第一部分に触れた時に支持布32(図6
に示さず)の方向へ向かうようになっているのが望ましい。相応しいシールバー
104は、セラミック、耐熱性ポリマー等の抵抗が小さく摩擦係数も低い耐久性
材料で形成される。
【0053】 膨張室122を有する釣り合いブラダー120を、ブラケット124又は他の
好適手段によりアーム102の第二部分108に取り付ける。膨張室122は、
室を膨張させる空気のような加圧流体のソースと作動的に接続される。アーム1
02とブラダー120は、ブラダー(図示せず)は膨張した時に高圧空気室10
0の壁114の外側表面を押してアームをヒンジ110の周りに回転させるよう
に配置する。代替例では、アーム102を回転させる手段として、釣り合いブラ
ダーでなく加圧シリンダ(図示せず)の機構を使用できる。
【0054】 制御システムは、高圧空気室100内の空気圧に応じ、ブラダー120を膨ら
ませたり凋ませたりできる。例えば、高圧空気室100内の圧力が上がると、シ
ールバー104が支持布32を過度に押さないように、制御システムは、釣り合
いブラダー120内の圧力を上げるか又は釣り合いブラダー120を膨張させる
ようになっている。
【0055】 プロセス(図1)の布移送区域で使う真空移送シュー37の設計を、更に明瞭
に図7と8で示す。真空移送シュー37は、真空ソースと接続され、約0.5か
ら1インチ(12.7−25.4mm)が望ましい長さ「L」の真空スロット1
30(図7)を規定する。通風乾燥された縮みトイレットティッシュを製造する
場合、真空スロットの相応しい長さは、約1インチ (25.4mm)である。真空
スロット130はリーディング端部132とトレーリング端部133とを含み、
各端部は、真空移送シュー37上に対応する流入ランド域134と流出のランド
域135とを形成する。真空スロット130のトレーリング端部133は、リー
ディング端部132に対して窪んでいるが、これは流入ランド域134の向きと
流出ランド域135の向きとが相違するためである。流入ランド域134と流出
のランド域135との両平面のなす角度「A」は、合流/分岐する成形布22と
移送布36とを十分に分離させるために、約0.5度又はそれより大きく、具体
的には約1度又はそれより大きく、更に具体的には約5度又はそれより大きいこ
とが望ましい。
【0056】 図8は、ティッシュウェブ24が矢印で示す方向、即ち、真空移送シュー37
へ向って移動するのを示す。真空移送シュー37へ近づくのは低速で移動する移
送布36である。入ってくる二つの布のなす合流角度を「C」で表す。二つの布
の間における分岐角度を「D」で表す。図のように両布は、真空スロット130
のリーディング端部に対応するポイント「P」で同時に合流且つ分岐する。成形
布22から移送布36へ移送を達成するために、ウェブと両布との接触を、真空
スロット130の全長に亘って行わせることは必ずしも必要でなく望ましいこと
でもない。図8で明らかなように、成形布22と移送布36のいずれも、移送を
行うための僅かな量以上に変位させる必要がなく、そうすれば布の摩耗を減らす
ことができる。数値的には両布の方向の変化は共に5度未満である。
【0057】 上述のように、移送布36は成形布よりも低速で移動する。一つ又はそれより
多くの移送布を使う場合、布間の速度差は同じあっても違っていてもよい。複数
の移送布を設けると、最終製品の特性に影響を与えるために様々な布/速度の組
み合わせができるだけでなく、稼動上の融通性が得られる。 差動速度移送機で用いる真空レベルは、約3から5インチ水銀柱であるが、約
5インチ水銀柱が望ましい。真空シュー(負圧)は、ウェブを隣りの布へ吹き付
けるようにウェブ24の反対側から正圧を補足するか、又は、ウェブを、次の布
上に真空を用いて吸引することで置き換えることができる。真空シューでなく、
真空ロールを使うこともできる。
【0058】 湿潤ウェブ24を脱水するための空気プレス200の代替実施形態を図10−
13に示す。空気プレス200は、一般に、上部高圧空気室202と下部の捕集
装置とを組み合わせた形態の真空ボックス204を含んでいる。湿潤ウェブ24
は、上部支持布206と下部支持布208との間に挟まれながら、高圧空気室と
真空ボックスとの間を縦方向205に移動する。高圧空気室と真空ボックスとは
、作動上互いに関連し、高圧空気室へ供給される加圧流体が湿潤ウェブ通過して
移動し真空ボックスにより除去又は真空引きされるようになっている。
【0059】 連続する布206及び208は、技術的に既知の方法で、布を案内し、動かし
、引っ張るための一連のロール(図示せず)上を移動する。布の張力は所定値に
設定されるが、好ましくは約10から60ポンド/線インチ(pli)、具体的
には約30から50pli、更に具体的には約35から45pliであることが
望ましい。湿潤ウェブ24を、空気プレス200を通過させて移動させるのに有
効な布としては、例えばアルバニーインターナショナル社94M、アップルトン
ミル社2164B等の液体を透過させる殆どの布を挙げることができる。
【0060】 湿潤ウェブ24の幅方向に亘る空気プレス200の端面図を図10に、空気プ
レス205の縦方向の側面図を図11に示す。両図面とも、高圧空気室202の
幾つかの構成要素を湿潤ウェブ24及び真空ボックス204に対して上げた位置
又は下げた位置で示している。下げた位置では、加圧流体を有効にシールするこ
とはできない。本発明の説明の便宜上、空気プレスを「下げた位置」とは、高圧
空気室202の構成要素が、湿潤ウェブと支持布に接触しないことを意味する。
【0061】 図示の高圧空気室202と真空ボックス204とは、相応しいフレーム構造2
10内に取り付けられる。図示のフレーム構造は、複数の垂直方向を向く支持バ
ー212により分けられた上部及び下部の支持プレート211を含んでいる。高
圧空気室202は、作動的に加圧流体ソース(図示せず)へ接続された一つ又は
それより多くの相応しい導管215を通して加圧流体が供給されるようになって
いる室214(図13)を表す。真空ボックス204は、複数の真空室(図13
との関連で後述)を規定するが、各真空室は低真空ソースと高真空ソース(図示
せず)へ相応しい各液体導管217と218により作動的に接続させることが望
ましい(図11,12,13)。この後湿潤ウェブ24から除いた水を空気流か
ら分離する。空気プレスの構成要素を取り付ける様々なファスナーを図に示して
いるが、区別はしていない。
【0062】 空気プレス200の拡大断面図を図12と13に示す。これらの図は、空気プ
レスの作動位置を示し、高圧空気室202の構成要素は下降し、湿潤ウェブ24
と支持布206、208とに接触する関係にある。最小の接触力で加圧流体の適
切にシールし、それ故に布の摩耗を減少させる影響の程度について以下に詳しく
述べる。 高圧空気室202は、フレーム構造210に固定され静止した構成要素220
と、フレーム構造及び湿潤ウェブに対して動くように取り付けられたシール・ア
センブリ260とを備えている。替わりに、高圧空気室全体をフレーム構造に対
して動くように取り付けることもできる。
【0063】 特に、図13の高圧空気室の静止した構成要素220は、上部支持プレート2
11の下に互いに離れて置かれた一対の上部支持アセンブリ222を含んでいる
。上部支持アセンブリは、互いに向き合う対向表面224を定め、対向表面はそ
の間に高圧空気室214の一部分を規定する。上部支持アセンブリは、真空ボッ
クス204に向いている底部表面226も規定する。図示の実施形態では、各底
部表面226は、細長い窪み228を規定し、この窪み228には上部空気圧充
填チューブ230が固定されている。上部空気圧充填チューブ230は、縦方向
に対して中央に位置するのが望ましく、湿潤ウェブ全幅に亘っているのが望まし
い。
【0064】 高圧空気室202の静止した構成要素220は、互いに離れて上部支持アセン
ブリ222に対し垂直に配置された一対の下部支持アセンブリ240も含んでい
る。下部支持アセンブリは、頂部表面242と対向表面244を規定する。頂部
表面242は、上部支持アセンブリ222の底部表面226に向き合って配置さ
れ、図示のように、下部空気圧充填チューブ248を固定する細長い窪み246
を規定する。下部の空気圧充填チューブ248は、縦方向の直角方向に対して中
央に位置するのが望ましく、湿潤ウェブ幅の約50から100%に亘っているの
が望ましい。図示の実施形態で、側部支持プレート250は、下部支持アセンブ
リの対向表面244に固定され、シール・アセンブリ260の垂直の動きを安定
させる働きをする。
【0065】 更に図14でシール・アセンブリ260は、縦方向に直角方向のシールを行い
互いに離れて配置された一対のCDシール部材262(図12−14)と、CD
シール部材を接続する複数のブレース263(図14)と、縦方向のシールを行
う一対のMDシール部材264(図12−14)とを含んでいる。CDシール部
材262は、静止した構成要素220に対して垂直に動くことができる。随意で
はあるが望ましいブレース263は、構造的支持を提供するようにCDシール部
材に固定され、CDシール部材と共に垂直に動く。縦方向205の方向で見ると
、MDシール部材264は、上部支持アセンブリ222の間及びCDシール部材
262の間に配置されている。後に詳述するように、MDシール部材の部分は、
静止した構成要素220に対して垂直に動くことができる。 縦方向に対して直 角の方向で見ると、MDシール部材264は、湿潤ウェブの端の近くに配置され
る。特定の一実施形態では、MDシール部材は、ある可能な範囲の湿潤ウェブ幅
に対応するために、縦方向に対し直角の方向に動くことができる。
【0066】 図示のCDシール部材262は、主垂直壁部分266と、壁部分の頂部270
から外側に突き出る横フランジ268と、壁部分の反対側の底部分274に取り
付けられたシール・ブレード272とを含んでいる(図13)。従って、外側に
突き出た横フランジ268は、シール・アセンブリの移動方向に対し実質的に垂
直である反対側の上部及び下部制御表面276、278を形成する。壁部分26
6と横フランジ268は、別々の構成要素であるか又は図示のような一つの構成
要素であってもよい。
【0067】 上記のようにシール・アセンブリ260は、図10と11に示す退去位置と図
12と13に示す作動位置との間で垂直に動くことができる。特に、CDシール
部材262の壁部分266は、位置制御プレート250の内側に配置され、位置
制御プレート250に対しスライドできる。垂直方向の移動量は、上部支持アセ
ンブリ222の底部表面226と下部支持アセンブリ240の頂部表面242と
の間を移動する横フランジ268の能力で決まる。
【0068】 横フランジ268の、即ち、CDシール部材262の垂直位置は、空気圧充填
チューブ230と248を起動することにより制御する。充填チューブは、空気
プレスの空気圧ソース及び制御システム(図示せず)に作動的に接続される。上
部充填チューブ230が起動すると、CDシール部材262の上部制御表面27
6に対して下向きの力が発生し、その結果、フランジ268が下向きに動きだし
、下部支持アセンブリ240の頂部表面242と接触するか、又は下部充填チュ
ーブ248又は布張力が生じさせる上向きの力によって止められるまで動き続け
る。下部充填チューブ248を起動させて上部充填チューブを停止させると、C
Dシール部材262を退去位置に戻すことができる。この場合、下部充填チュー
ブが下部制御表面278を上向きに押して、フランジ268を上部支持アセンブ
リ222の底部表面に向かって動かす。勿論、CDシール部材を移動させるため
、上部及び下部充填チューブを異なる圧力で作動させることができる。CDシー
ル部材の垂直な動きを制御するための代替方法としては、空気圧シリンダ、油圧
シリンダ、ネジ、ジャッキ、機械的なリンク、又は他の適当な手段が含まれる。
適切な充填チューブを、オハイオ州、ケントのシールマスター社から入手できる
【0069】 図13に示すように、上部支持アセンブリ222とCDシール部材262との
間に跨る一対のブリッジプレート279で加圧流体の流出を防ぐ。従って、ブリ
ッジプレートは、CDシール部材の内側表面に対してスライドできるように上部
支持アセンブリ222の対向表面224に固定されており、そうであれば、加圧
流体の流出を防ぐことができる。ブリッジプレートは、LEXANのような液体
を透過させず準剛性で摩擦の低い材料、金属シート等で形成される。 シール・ブレード272は、高圧空気室と湿潤ウェブ24の間で縦方向に流出
する加圧流体を最小にするために空気プレスの他の特性と共に機能する。又シー
ル・ブレードは、布の摩耗量を減らす方法で形成されるのが望ましい。特定の実
施形態のシール・ブレードは、弾性樹脂化合物、セラミック、コーティングされ
た金属物質等で形成される。
【0070】 図12と14で、MDシール部材264は互いに離れて配置され、空気プレス
のサイド端部沿いにおける加圧流体の漏れを防ぐようになっている。図12及び
14はそれぞれ、縦方向に直角な方向に湿潤ウェブ24の端部付近に配置された
MDシール部材264の一つを示す。図示のように各MDシール部材は、横の支
持部材280と、横の支持部材に作動的に接続されたエンドデッケルストリップ
282と、横の支持部材に対して、エンドデッケルストリップを動かすためのア
クチュエータ284とを含んでいる。横の支持部材280は通常、湿潤ウェブ2
4のサイド端部付近に位置し、一般にはCDシール部材262の間に配置される
。図示のように各々の横支持部材は、エンドデッケルストリップが取り付けられ
る下向きのチャネル281(図14)を規定する。更に、各々の横支持部材は、
アクチュエータ284が取り付けられる円形開口部283を規定する。
【0071】 エンドデッケルストリップ282は、円筒形アクチュエータ284により、横
支持部材280に対して垂直に動くことができる。連結部材285(図12)は
、エンドデッケルストリップを円筒形アクチュエータの出力シャフトと連結させ
る。連結部材は、一つ以上の逆T字型バーを含んでおり、例えば、交換時には、
エンドデッケルストリップがチャネル281内でスライドするようになっている
【0072】 図14の横支持部材280とエンドデッケルストリップ282の両者は、Oリ
ングなどの液体を透過しないシール片286を格納するために、スロットを規定
する。シール片は空気プレスの空気室214からの漏れをシールするのを助ける
。それらの構成要素間の動きに対応するために、シール片が存在するスロットは
、横支持部材280とエンドデッケルストリップ282の間の接続部分で広げら
れることが望ましい。
【0073】 ブリッジプレート287(図12)は、MDシール部材264と上部支持プレ
ート211との間に配置され、上部支持プレートに固定される。空気室214の
横部分(図13)は、ブリッジプレートにより定められる。液体を透過させない
ガスケット材料のようなシール手段を、ブリッジプレートとMDシール部材との
間に配置して、両者間で相対的な動きができるようにし、加圧流体の損失を防ぐ
のが望ましい。
【0074】 アクチュエータ284は、上部支持布206に対するエンドデッケル漉き桁2
82によるローディング及びアンローディングをCDシール部材262の垂直位
置に関係なく制御するのが望ましい。荷重は、必要なシール力に見合うように正
確に制御することができる。エンドデッケルストリップは、全エンドデッケルと
布の摩耗をなくすため、必要ない場合は退去位置にすることができる。相応しい
アクチュエータはビンバ社から入手できる。替わりに、エンドデッケルストリッ
プの位置を制御する性能が犠牲にはなるが、布に対してエンドデッケルストリッ
プを保持するためにスプリング(図示せず)を使ってもよい。
【0075】 図12で各エンドデッケルストリップ282は、連結部材285に近接して配
置された頂部表面又は端部290と、使用時は布206と接触する反対側の底部
表面又は端部292と、CDシール部材262にかなり近接する横表面又は端部
294とを有する。底部表面292の形状は真空ボックス204の曲がりに添う
ようになっているのが望ましい。CDシール部材262が布に接触する個所では
、底部表面292は布と当たった時の曲がりに添う形状であるのが望ましい。従
って、底部表面の中央部分296は、離れて配置されているエンド部分298に
より縦方向と直角な方向に囲まれる。一般に、中央部分296の形状は真空ボッ
クスの形状を追跡し、エンド部分298の形状はCDシール部材262が生じさ
せる布の変位を追跡する。突き出たエンド部分298の摩耗を防ぐため、CDシ
ール部材262を引き戻す前にエンドデッケルストリップを引き戻すことが望ま
しい。エンドデッケルストリップ282は、布の摩耗を最小にするガスを透過さ
せない材料で形成するのが望ましい。エンドデッキに相応しい特定の材料は、ポ
リウレタン、ナイロン等である。
【0076】 MDシール部材264は、縦方向に直角な方向に移動できるのが好ましく、 CDシール部材262に対しスライドできるように置かれるのが望ましい。図示
の例では、MDシール部材264の縦方向と直角な方向での動きは、ねじ切りさ
れたシャフト又はボルト305(図14)によって制御され、このシャフト又は
ボルト305は、ブラケット306により所定の個所に保持される。ねじ切りさ
れたシャフト305は、横支持部材280のねじ切りされた開口部を通過し、シ
ャフトを回転させるとMDシール部材はシャフトに沿って移動する。MDシール
部材を縦方向と直角な方向に移動させる代替手段として、空気式装置等を使って
もよい。ある代替実施形態では、MDシール部材をCDシール部材に固定し、シ
ール・アセンブリ全体を上下させる。別の代替実施形態では、横支持部材280
をCDシール部材に固定し、エンドデッケルストリップ282をCDシール部材
に関係なく、動かすようになっている(図示せず)。
【0077】 真空ボックス204は、頂部表面302を有するカバー300を含み、この頂
部表面302の上を下部支持布208が移動する。他の実施形態との関連で上述
したように、真空ボックスカバー300とシール・アセンブリ260は、ウェブ
の制御を容易にするために緩やかに曲がっているのが望ましい。図示の真空ボッ
クスカバーは、縦方向205のリーディング端部からトレーリング端部にかけて
、第一外側シール・シュー311と、第一シール真空ゾーン312と、第一内側
シール・シュー313と、三つの内側シュー315、317、319を囲む一連
の四つの高真空ゾーン314,316,318,320と、第二内側シール・シ
ュー321と、第二シール真空ゾーン322と、第二外側シール・シュー323
とで形成される(図13)。これらのシューとゾーンは、それぞれ、縦方向に直
角な方向にウェブ全幅に広がっていることが望ましい。各シューは頂部表面を含
み、この頂部表面は、布の著しい摩耗を起こさずに下部支持布208に乗るよう
にセラミック材料で形成されているのが望ましい。相応しい真空ボックスカバー
及びシューは、樹脂、ナイロン、コーティングされた鋼等で形成され、JWI社
又はIBS社から入手することができる。
【0078】 四つの高真空ゾーン314,316,318,320は、一つ又はそれより多
い比較的高いレベルの真空引きを行う真空ソース(図示せず)に作動的に接続さ
れたカバー300中の通路である。例えば、高真空ゾーンは0から25インチ水
銀柱で作動し、具体的には10から25インチ水銀柱である。図示の通路の代替
としてカバー300は、加圧流体がウェブを通過して流れるようにするため、真
空ソースに接続された複数の穴又は他の形状の開口部(図示せず)を規定しても
よい。ある実施形態の高真空ゾーンでは、縦方向に測定した長さが0.375イ
ンチでウェブ全幅に亘るスロットを備えている。ウェブ上の特定の点が加圧流体
の流れに曝される滞留時間、即ち図示の実施形態の場合、スロット314,31
6,318,320に亘る滞留時間は10ミリ秒又はそれより短く、具体的には
7.5ミリ秒又はそれより短く、更に具体的には5ミリ秒又はそれより短く、雇
えば約3ミリ秒又はそれより短いか又は約1ミリ秒又はそれより短い。高真空圧
スロットの数及び幅と機械の速度により滞留時間が決まる。選ばれる滞留時間は
、湿潤ウェブが含む繊維のタイプと脱水所要量に左右される。
【0079】 第一と第二のシール真空ゾーン312、314は、空気プレスから失われる加
圧流体を最小にするために使われる。シール真空ゾーンは、四つの高真空ゾーン
に比べ比較的低いレベルの真空引きを行うことが望ましい一つ又はそれより多い
真空ソース(図示せず)に作動的に接続されたカバー300中の通路である。シ
ール真空ゾーンにとって望ましい真空レベルは0から100インチ水柱である。
【0080】 空気プレス200は、CDシール部材262がシール真空ゾーン312及び3
22内に配置されるように構成するのが望ましい。更に、空気プレスのリーディ
ング側にあるCDシール部材262のシール・ブレード272は、縦方向で第一
外側シール・シュー311と第一内側シール・シュー313の間、更に具体的に
は両者の中央に配置されるのが望ましい。CDシール部材のトレーリング・シー
ル・ブレード272は、同様に縦方向で第二内側シール・シュー321と第二外
側シール・シュー323の間、更に具体的には両者の間の中央に配置されるのが
望ましい。説明の都合上、図13に若干拡大して示した湿潤ウェブ24と布20
6,208との正常な移動コースをCDシール部材が変位するように、結果的に
シール・アセンブリ260を下げることができる。
【0081】 シール真空ゾーン312及び322は、湿潤ウェブ24の幅全体に亘る空気プ
レスからの加圧流体の損失を最小にするために機能する。シール真空ゾーン31
2及び322内の真空により、高圧空気室から加圧流体を抜き、空気プレスの外
側から周囲の空気を抜く。その結果、空気プレスの外側からシール真空ゾーンへ
と空気が流れ、加圧流体は反対方向へは漏れない。高真空ゾーンとシール真空ゾ
ーンの間の相対的な真空度の差があるため、高圧空気室から送られる加圧流体の
大部分がシール真空ゾーンではなく高真空ゾーン内へ抜き取られる。
【0082】 図15に部分的に示す代替実施形態では、何れのシール真空ゾーン312、3
22も真空引きされない。むしろ、縦方向での加圧流体の漏れを防ぐために、変
形可能なシールデッキ330はシールゾーン312及び322内に配置される(
322のみ示す)。この場合、空気プレスは、布206及び208及び湿潤ウェ
ブ24に突き当たるシールプレード272と、変形可能なシールデッキ330に
近接又は接触して配置されている布及び湿潤ウェブにより縦方向にシールされる
。CDシール部材262が、布と湿潤ウェブとに接触し、且つ CDシール部材
が、布と湿潤ウェブの反対側の面で変形可能なシールデッキ330に対向するこ
の構成は、特に効果的な高圧空気室シールを得ることが発見された。
【0083】 変形可能なシールデッキ330は、空気プレス200のリーディングエンド、
トレーディングエンド、又は両エンドをシールするために、湿潤ウェブの全幅に
亘って広がるのが望ましい。変形可能なシールデッケル漉き桁が湿潤ウェブの全
幅に亘って広がる場合シール真空ゾーンは真空ソースから接続しなくてもよい。
全幅で変形可能なシールデッキを空気プレスのトレーリングエンドに使う場合、
二つの布が分れるときにウェブ24を一方の布へ留めるために、真空装置又はブ
ローボックスを空気プレスの下流で使用する。
【0084】 変形可能なシールデッケル漉き桁330は、布208より先に摩耗する、即ち
布と共に使われ布を著しく摩耗させずに自らが摩耗する材料、又は布に突き当た
ると変位する弾性的な材料のどちらかを含んでいることが望ましい。いずれの場
合も、変形可能なシールデッキは気体を透過させないことが望ましく、独立気泡
フォーム等の中空容積の高い材料を含むのが望ましい。ある特定な実施形態の変
形可能なシールデッキは、厚さ0.25インチの独立気泡フォームを含む。最も
望ましいのは、変形可能なシールデッケル漉き桁自体が布の経路に添って摩耗す
ることである。変形可能なシールデッキは、例えばアルミニウムバーのような、
構造体を支持する裏張りプレート332を備えているのが望ましい。 全幅に亘るシールデッキを使わない実施形態では、ある種のシール手段をウェ
ブの横の側に必要とする。上記の変形可能なシールデッキ又は技術的に既知な他
の適当な手段を使い、加圧流体が布を通過し湿潤ウェブの横方向の外向きに流れ
るのを防ぐ。
【0085】 湿潤ウェブの幅均一に亘る上部支持布206に対するCDシール部材262の
接触度合が、効果的なシールを、ウェブを横切って作る際の重要な要因であるこ
とが判明している。必要な接触度合は、上部及び下部支持布206及び208の
最大張力と、ウェブを横切る圧力差、この場合は高圧空気室214とシール真空
ゾーン312、322の間の圧力差と、CDシール部材262と真空ボックスカ
バー300との間のギャップの関数であることが判明している。
【0086】 図16に示された空気プレスのトレーリングシール区域の概略図を追加的に参
照すると、上部支持布206へのCDシール部材262の最低限の所要接触量h
(min)は、 で表される。但し、Tはポンド/インチを単位とする布の張力、Wはpsiを単
位とするウェブを横切る圧力差、dはインチを単位とする縦方向におけるギャッ
プである。
【0087】 図16は、トレーリングCDシール部材262が、矢印が表す量「h」だけ上
部支持布206を変位させる様子を示す。上部及び下部支持布206及び208
の最大張力を矢印Tで表す。布の張力をヒュイック社から入手できるモデル張力
計又は別の好適方法で測定する。CDシール部材のシール・ブレード272と第
二内側シール・シュー321との間のギャップを縦方向で測定し、矢印「d」で
表す。接触度合を決める重要なギャップ「d」は、高圧空気室214へのシール
・ブレード272の圧力差が大きい側におけるギャップである、何故ならそちら
の側の圧力差が布及びウェブの位置に最も影響するからである。シール・ブレー
ドと第二外側シュー323との間のギャップは、ギャップ「d」とほぼ同じか又
はそれより小さいのが望ましい。
【0088】 上記の最小接触度となるようにCDシール部材262の垂直方向の配置を調整
することが、CDシールの有効性を決める決定的要因である。シール・アセンブ
リ260に加わる荷重は、シールの効果を決める上であまり影響せず、最低限必
要な接触度合の維持に必要な量へ設定することのみが必要である。勿論、布の摩
耗量は、空気プレスの商業的な有用性に影響する。実質的に布を摩耗させずに効
果的なシールを達成するには、接触度は、上記の最低接触度合と同じか又は若干
大きいのが望ましい。布の幅に亘る摩耗のばらつきを最小にするには、布に加わ
る力を縦方向に直角な方向で一定に保つのが望ましい。これはCDシール部材に
よる荷重を均一に制御するか、又はCDシール部材の位置を制御し且つCDシー
ル部材の接触を幾何学的に均一にすることにより達成できる。
【0089】 使用中は、制御システムにより高圧空気室202のシール・アセンブリ260
は作動位置まで下がる。まず、シール・ブレード272が上部支持布206へ上
記の程度で接触するようにCDシール部材262を下げる。更に具体的には、C
Dシール部材262が下方へ移動するように上部及び下部充填チューブ230、
248内の圧力を調整し、その移動が下部支持アセンブリ240に接触する横フ
ランジ268により止まるか、又は 布の張力と釣り合うまで圧力を調整する。
次に、MDシール部材264のエンドデッケルストリップ282を、上部支持布
に接触又は近接するまで下げる。引き続き、高圧空気室202と真空ボックス2
04の両者を湿潤ウェブに対してシールし加圧流体の流出を防ぐ。
【0090】 次に、空気プレスを起動し、加圧流体で高圧空気室202を満たし空気がウェ
ブ通過して流れるようにする。図13の実施形態では、高真空と低真空を高真空
ゾーン314,316,318,320とシール真空ゾーン312,322との
それぞれに加え、空気の流れ、シール、水分の除去を容易にする。図15の実施
形態の場合、加圧流体は高圧空気室から高真空ゾーン314,316,318,
320へ流れ、変形可能なシールデッケル漉き桁330は、空気プレスを縦方向
に直角な方向に対してシールする。その結果生じた湿潤ウェブを横切る圧力差と
ウェブを通過する空気の流れと、効果的にウェブを脱水する。
【0091】 空気プレスの多くの構造的特徴及び作動特徴は、布の比較的少ない摩耗量と組
み合わされて極僅かな加圧流体しか流出しないことに寄与する。最初、空気プレ
ス200は、布と湿潤ウェブに接触するCDシール部材262を使っている。接
触の度合は、CDシールの効果を最大とするように決定される。ある実施形態の
空気プレスは、シール真空ゾーン312及び322を利用し、周囲の空気が湿潤
ウェブ全体に亘って空気プレスに流れ込むようにしている。別の実施形態では、
変形可能なシール部材330は、CDシール部材の反対側のシール真空ゾーン3
12と322内に配置される。何れの場合も、高圧空気室202と真空ボックス
204との合わせ面を正確に位置合わせする必要性を最小にするため、CDシー
ル部材262を真空ボックスカバー300の通路内の少なくとも一部分に配置す
るのが望ましい。また、シール・アセンブリ260は、フレーム構造210に接
続された下部支持アセンブリ240のような静止した構成要素に取り付けられる
こともある。そうすることにより、空気プレス用の荷重は高圧空気室内の加圧流
体とは無関係となる。布の磨耗も布の磨耗の少ない材料と潤滑システムを使うこ
とで最小になる。適切な潤滑システムには、乳化したオイルのような化学的潤滑
剤、剥離剤又は他の同様な薬品、水等がある。潤滑剤を塗布する代表的方法とし
て、希釈潤滑剤の縦方向と直角な方向への一様な散布、水又は空気で霧化した溶
液、濃縮溶液のフェルトによるワイプ、吹き付けシステムで周知の他の方法等を
挙げることができる。
【0092】 高圧空気室の圧力を高くした時の作動能力は、漏れを防ぐ能力に左右されるこ
とが判明している。漏れは過去又は予想される作動と比べた過大な空気流量、作
動ノイズの増大、水分の飛散、甚だしい場合は穴や線を含む湿潤ウェブ中の規則
的又は不規則な欠陥等から検出することができる。空気プレスのシール構成を調
整し整列させれば、漏れはとめることができる。
【0093】 空気プレスでウェブを均一に脱水をするには、空気が縦方向と直角な方向に均
一に流れることが望ましい。縦方向に直角な方向の流れの均一性は、流体力学的
計算モデルを使って形状を決め高圧側及び真空側にテーパーをつけた管路のよう
なメカニズムによって改良する。ウェブの坪量と水分含有率は縦方向と直角な方
向では均一ではないので、縦方向と直角な方向で均一な空気の流れを得るには、
シートの特性に基づいて空気の流れを変えるために高圧側及び真空側にダンパを
備えた個別制御ゾーン、湿潤ウェブの前で流れに相応な圧力低下を起こさせるバ
ッフルプレート、又は 他の直接的手段のような追加手段を取り入れるのが望ま
しい。CD脱水の均一性を制御するための代替方法としては、例えばオハイオ州
、ダブリンのハネウェルメジャレックスシステム社から入手可能なデブロナイザ
蒸気シャワーなどの制御された帯状の蒸気シャワーのような外部装置が含まれる
【0094】 ( 例 ) 本発明をより詳しく理解するため以下の例を記す。特定の量、割合、構成、パ
ラメータは例示的に示され、本発明の範囲を特に限定するものではない。 例でのMD抗張力、MD伸び、CD抗張力は、クロスヘッド速度を10.0イ
ンチ/分(254mm/分)、フルスケール荷重を10lb(4,540g)、
チャックスパン(チャック間の距離、ゲージ長さとも称する)を2.0インチ(
50.8mm)、供試片の幅を3インチ(76、2mm)とするパラメータの下
で、TAPPI試験方法494OM−88「紙とボール紙の引っ張り破断特性」
に従って得る。張力試験機械は、ノースキャロライナ州、リサーチトライアング
ルパークのMTSシステム社の一部門であるマサチューセッツ州、ストートンの
システムインテグレーションテクノロジー社のシンテック、モデルCITS−2
000である。
【0095】 例のシートの剛性は、ティッシュに関する縦方向(MD)荷重/伸び曲線の最
大傾斜(以下、「MD勾配」と呼ぶ)か、又はティッシュのキャリパと製品のプ
ライの数とを更に考慮した縦方向剛性(本明細書で規定する)により客観的に表
すことができる。MD勾配の決定については、図9と関連させて後述する。MD
勾配は、ティッシュの縦方向(MD)荷重/伸び曲線の最大勾配である。MD勾
配の単位はkg/3インチ(7,62cm)である。MD剛性はキャリパをプラ
イ数で除して得た商の平方根とMD勾配との積である。MD剛性の単位は(kg
/3インチ)−μ0.5である。
【0096】 図9は、ティッシュシートの一般的な荷重/伸び曲線であり、MD勾配の測定
法を示す。図示の荷重/伸び曲線上の二点P1、P2を選んでいるが、両者間の
距離は説明用に誇張してある。張力試験機は、P1からP2までにサンプルされ
る点の線形回帰計算をするようにプログラムされている(GAP「汎用アプリケ
ーションプログラム」バージョン2.5、ノースカロライナ州、リサーチトライ
アングルパーク、MTSシステム社の一部門であるマサチューセッツ州、ストー
トンのシステムインテグレーションテクノロジー社)。この計算を、点P1とP
2を通常の方法で曲線に合わせることにより、曲線に対して繰り返し行う(後述
する)。これらの計算の内の最高値が最大勾配であり、供試片の縦方向について
行ったものを本明細書ではMD勾配と呼ぶ。
【0097】 張力試験機プログラムは、2.5インチ(63.5mm)スパンの伸びに対し
500個のP1やP2のような点をサンプリングするように設定すべきである。
これにより十分な点数が得られ、供試片の如何なる伸びも実用上表すことができ
る。これは10インチ/秒(254mm/秒)のクロスヘッド速度の場合には、
0.030秒毎に1点を測定することになる。プログラムは10番目の点を最初 の点(例えばP1)として設定し、40番目の点(例えばP2)まで30個の点
を数え、この30個の点で線形回帰計算を実行し、勾配を計算する。プログラム
は回帰計算からの勾配をアレイの状態で記憶する。次にプログラムは、10個の
点を20番目の点(P1となる)まで繰り上げ、再び同じ手順を繰り返す(50
番目となる点(P2となる)まで30個の点を数え、その勾配を計算しアレイで
記憶する)。このプロセスをシートの全体の伸びに関して続ける。次に最大勾配
を最高値としてこのアレイから選ぶ。最大勾配の単位は、kg/3インチ供試片
幅である。(勿論、歪みは、伸びの長さをチャックスパンの長さで割り算するか
ら、無次元である。試験機プログラムはこの計算を考慮している。)
【0098】 例1−4 本発明を説明するため実質的に図1に示した方法を使い、複数の通
風乾燥された非収縮ティッシュを製造した。更に具体的には、例1−4は全て三
層で単一プライのトイレットティッシュであり、外側の層は分散され短繊維にさ
れたユーカリ繊維から、中央層は北方産の精製軟材クラフト繊維を含むものであ
った。セネブラユーカリ繊維を、15分間で密度10%にパルプ化し、密度30
%に脱水した。次にパルプをモールシャフト分散機へ送る。分散機を160°F
(70℃)、2.2HPD/T(1.8KW−日/メートルトン)の電力を加え
て作動させた。分散させた後、7.5kg/メートルトンの軟化剤を乾燥繊維に
加えた(0.75重量%)。
【0099】 形成成形前に、軟材繊維を30分間で密度3.2%でパルプ化し、分散され短
繊維化されユーカリ繊維を密度2.5%まで希釈した。層状にしたシートの全体
重さは、短繊維化したユーカリ/精製した軟材/短繊維化したユーカリ層という
分け方を基準に、例1,2,4の場合を35%/30%/35%、例3の場合を
33%/34%/33%とした。中央層を目標強度値の達成に必要なレベルまで
精製し外側層で滑らかさと嵩を与えた。乾燥度と一時的な湿潤強度を高めるため
、強化剤パレツ631NCを中央層に加えた。
【0100】 これらの例では、四層のベロイトコンセプトIIIヘッドボックスを用いた。上 記三層製品の中央の単一層を作るため、精製した軟材クラフト紙料をヘッドボッ
クスの中央の二層内で使用した。スライスから約3インチ(75mm)窪んだ乱
流生成インサートと、スライスを超えて約6インチ(150mm)伸びる層分割
機を使用した。ネットスライス開口部は約0.9インチ(23mm)であり、四
つのヘッドボックス層への水の流れはどれもほぼ同程度であった。ヘッドボック
スに送った紙料の密度は約0.09重量%であった。
【0101】 最終の三層シートは、成形布をアップルトンミル2164−B布とし、ツイン
ワイア吸引形成ロールのフォーマで形成した。成形布の速度は11.8から12
.3m/秒の範囲であった。新しく形成されたウェブを次に、空気プレスを使わ
ず成形布の下側から真空吸引し25から26%の密度に脱水し、空気プレスで3
2から33%の密度に脱水後、9.1m/秒(29から35%のラッシュ移送)
で移動する移送布に移した。移送布は、アップルトンミル2164−Bであった
。約6から15インチ(150から380mm)真空水銀柱で吸引する真空シュ
ーを使いウェブを移送布へ移した。 次にウェブを約9.1m/秒で移動する通風乾燥布へ移した。通風乾燥布には
アップルトンミルT124−4とT124−7を使った。ウェブを、約350°
F(175℃)の温度で作動するハニカム通風乾燥機で搬送し、最終的な乾燥度
である約94から98%の密度まで乾かした。
【0102】 例のシートの製造順序は、以下の通りであった。例1のシートを4ロール製造
した。表1に報告した密度データは、2つの測定値に基づいたもので、それぞれ
は、4個のロール内の最初の1個と最後の1個のものである。表1に示す別のデ
ータは、4つの測定値の平均を表し、1ロール毎にデータを取った。次に、空気
プレスを起動した。空気プレスを起動する前後のデータを表3に示す(個々のデ
ータ点)。このデータは、空気プレスにより抗張力を著しく増加したことを示す
。次に、抗張力が例1のシートと同程度のレベルに下がるようにプロセスを変更
した。プロセスを調整した後、例2のシートを4ロール(本発明)を製造した。
その後、別の通風乾燥布を使い空気プレスを起動させ、例3のシートを4ロール
(本発明)製造した。空気プレスの電源を切り、例3のシートと同程度の抗張力
を取り戻すようにプロセスを調整した。次に、例4のシートを4ロール製造した
。表2の各例の密度データは、4個が一セットのロールの最初と最後2個の測定
値を基にした平均である。表2の他のデータは、各例の各ロール毎の測定値4個
を平均したものである。表2で、例4のデータを左の欄に、例3のデータを右の
欄に表し、表1と表3では同じ表し方をし、左の欄に空気プレスのない場合を、
右の欄に空気プレスのある場合を表している。
【0103】 表1−3に、例1−4の最終ティッシュ特性とプロセス条件の詳細を示す。下
記の表1−3の最左側の欄で、「密度@ラッシュ移送」は、成形布から移送布へ
移る点でのウェブの密度を%ソリッドで表し、「MD抗張力」は、縦方向の抗張
力を標本幅3インチ(7.62cm)当たりのグラムで表し、「CD抗張力」は
、縦方向に対して直角な方向の抗張力を標本幅3インチ(7.62cm)当たり
のグラムで表し、「MD伸び」は、縦方向の伸びを標本が破損した時点の伸び割
合で表し、「MD勾配」は、上記定義の標本幅3インチ(7.62cm)当たり
のキログラムで表し、「キャリパ」は、アンビル直径が65/16インチ(10
3.2mm)でアンビル圧力が220グラム/平方インチ(3.39キロパスカ
ル)の嵩マイクロメーターを使い測定した1シートのキャリパをμで表し、「M
D剛性」は、上記定義の縦方向の剛性係数を(kg/3インチ)−μ0.5で表し 、「坪量」は、仕上げ坪量をグラム/m2で表し、「TAD布」とは通風乾燥布 を意味し、「リファイナー」は、中央層を精製するため入力した電力をKWで表
し、「ラッシュ」は、低速度の移送布と成形布の間の速度差を移送布の速度で割
った商を%で表し、「HW/SW」は、三層シングルプライのティッシュにおけ
る硬材(HW)と軟材(SW)の繊維の重量内訳を総繊維重量に対しての%で表
し、「パレツ」は、パレツ631NCの追加割合を中央層繊維に対してkg/メ
ートルトンで表す。 表1 表2 表3
【0104】 先の例に示すように、空気プレスにより差動移送機の上流で密度がかなり高く
なるので、低弾性値に見られる柔らかなシートの製品が製造される結果となる。
前記ティッシュ製品の弾性値(MD剛性)は、約30%より高い密度に補足的な
脱水をすることなく製造された比較ティッシュ製品の引張り応力に比べ、少なく
とも20%より小さいことが望ましい。更に、約30%より高い密度に補足的に
脱水することなく製造された比較ティッシュ製品に比べ、前記ティッシュ製品の
縦方向の抗張力は少なくとも20%より大きく、前記ティッシュ製品の横方向の
抗張力は少なくとも20%より大きい。更に、約30%より高い密度に補足的に
脱水することなく製造された比較ティッシュ製品に比べ、前記ティッシュ製品の
縦方向の伸びは、少なくとも17%より大きい。
【0105】 上記の詳細な記述により例を示した。このように本発明の精神と範囲を逸脱す
ることなく多くの修正および変更することができる。例えば、ある実施形態の一
部として述べた代替的又は随意的特性を使い別の実施形態を作ることができる。
又、二つの名前を付けた構成要素により同じ構成部分を表すこともできる。更に
、エンジェル他に発行された1997年9月16日付米国特許番号第5,667
,636が開示する様々なプロセス及び装置配列を使用することができる。従っ
て本発明は上述の特定の実施形態ではなく請求項によってのみ限定されるべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通風乾燥された収縮シートを製造するための本発明による方法及び装置を表す
代表的なプロセスの流れの概略図である。
【図2】 図1におけるプロセス流れ図の空気プレスを上から見た代表的な拡大平面図で
ある。
【図3】 図2に示した空気プレスの代表的な側面図で、説明のため一部分が外された断
面を示す。
【図4】 図3の線4−4についての代表的な拡大断面図である。
【図5】 図4と同様の、図3の線5−5についての代表的な拡大断面図である。
【図6】 図2及び3に示した空気プレスの代替シールシステムの代表的な側面図であり
、説明のため一部分が外された断面を示している。
【図7】 図2に示した真空移送シューの代表的な拡大側面図である。
【図8】 図7と同様の、代表的な拡大側面図であり、真空スロットのリーディング端部
で布が同時に合流/分岐する様子を表す。
【図9】 ティッシュに関する荷重/伸び曲線の一般的なプロットであり、MD勾配の決
め方を表す。
【図10】 本発明による代替空気プレスの代表的な拡大端面図であり、空気プレスの高圧
空気室シール・アセンブリは、湿潤ウェブと真空ボックスに対して上昇した位置
にある。
【図11】 図10の空気プレスの代表的な側面図である。
【図12】 図10の線12−12についての代表的な部分拡大図であるが、シール・アセ
ンブリは布に押しつけられている。
【図13】 図4と同様の、図3の線5−5についての代表的な拡大断面図である。
【図14】 布に対して配置された高圧空気室シール・アセンブリの複数構成要素の代表的
な斜視図であり、説明のため部分的に外され断面が示されている。
【図15】 図10における空気プレスの代替シール構成の代表的な拡大断面図である。
【図16】 図10における空気プレスのシール部分の代表的な拡大概略図である。
【図17】 通風乾燥された収縮シートを製造するための本発明による方法を表す代表的な
プロセスの流れの概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ブラージン マーク アレン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン サウス デイブレ イク ドライヴ 817 (72)発明者 ハーダ フランク スティーヴン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン サウス リー ス トリート 1407 (72)発明者 ホン スン ホー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ ウェスト ラーセン ロ ード 3118 Fターム(参考) 4L055 AJ06 BD03 BD04 EA08 EA20 EA23 EA26 FA16 GA29

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿潤ウェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁液をエン
    ドレス成形布の上に沈積する段階と、 前記湿潤ウェブを約20から30%の密度に脱水する段階と、 非圧縮脱水手段を使って、前記湿潤ウェブを約30%より高い密度に補足的に
    脱水する段階と、 前記補足的に脱水されたウェブを、成形布速度よりも約10から80%遅い速
    度で移動する移送布に移す段階と、 前記ウェブを、通風乾燥布へ移す段階と、 前記ウェブを、最終的な乾燥度に通風乾燥する段階とを含むことを特徴とする
    ソフトティッシュシートを製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記非圧縮脱水手段が、空気プレスと、赤外線乾燥と、マイ
    クロ波乾燥と、音波乾燥と、通風乾燥と、置換脱水とを含むグループから選択さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記非圧縮脱水手段が、空気プレスを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記空気プレスにより、前記湿潤ウェブの密度が少なくとも
    約3%増加することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記空気プレスが高圧空気室を備え、前記高圧空気室内の空
    気圧が、約5から30%psiの範囲内に維持されることを特徴とする請求項3
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記空気プレスにより、前記湿潤ウェブを横切る圧力差が、
    約35から60インチ水銀柱となることを特徴とする請求項3、4又は5の何れ
    かに記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記空気プレスが、前記湿潤ウェブを約31%より高い密度
    に脱水することを特徴とする請求項3、4又は5の何れかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記空気プレスが、前記湿潤ウェブを約32%より高い密度
    に脱水することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記空気プレスが、前記湿潤ウェブを約31%から36%の
    密度に脱水することを特徴とする請求項3、4又は5の何れかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記湿潤ウェブを約20%から30%の密度に脱水する段
    階が、複数の真空ボックスを用いて達成されることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 前記湿潤ウェブが前記空気プレスを通過して搬送されると
    きに、前記成形布と支持布との間に挟まれることを特徴とする請求項3に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 前記成形布が少なくとも約2000フィート/分の速度で
    移動することを特徴とする請求項1、3又は4の何れかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の方法により製造されるティッシュ製品。
  14. 【請求項14】 前記ティッシュ製品の引張り応力が、約30%より高い密
    度に脱水する補足的脱水を行わないことを除き請求項1に記載の方法と同じ方法
    で製造される比較ティッシュ製品の引張り応力と比べ、少なくとも約20%小さ
    いことを特徴とする請求項13に記載のティッシュ製品。
  15. 【請求項15】 前記ティッシュ製品の縦方向の張力が、約30%より高い
    密度に脱水する補足的脱水を行わないことを除き請求項1に記載の方法と同じ方
    法で製造される比較ティッシュ製品の縦方向の張力と比べ、少なくとも約20%
    大きいことを特徴とする請求項13に記載のティッシュ製品。
  16. 【請求項16】 前記ティッシュ製品の横方向の張力が、約30%より高い
    密度に脱水する補足的脱水を行わないことを除き請求項1に記載の方法と同じ方
    法で製造される比較ティッシュ製品の横方向の張力と比べ、少なくとも約20%
    大きいことを特徴とする請求項13に記載のティッシュ製品。
  17. 【請求項17】 前記ティッシュ製品の縦方向の伸びが、約30%より高い
    密度に脱水する補足的脱水を行わないことを除き請求項1に記載の方法と同じ方
    法で製造される比較ティッシュ製品の縦方向の伸びと比べ、少なくとも約17%
    大きいことを特徴とする請求項13に記載のティッシュ製品。
  18. 【請求項18】 (a)湿潤ウェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁
    液をエンドレス成形布の上に沈積する段階と、 (b)前記湿潤ウェブと共に形成された一体的なシールにより、約5psiゲ
    ージ圧以上の加圧流体が、前記ウェブを実質的に通過して流れるようになってい
    る非圧縮脱水装置を使用し、前記湿潤ウェブを約30%又はそれより高い密度に
    脱水する段階と、 (c)前記湿潤ウェブを通風乾燥布へ移す段階と、 (d)前記非圧縮に脱水されたウェブを通風乾燥する段階と、 (e)前記通風乾燥されたウェブを乾燥シリンダの表面上に移す段階と、 (f)前記通風乾燥されたウェブを、クレーピング・ブレードを使って外す段
    階とを含むことを特徴とする通風乾燥された収縮ウェブを製造する方法。
  19. 【請求項19】 (a)湿潤ウェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁
    液をエンドレス成形布の上に沈積する段階と、 (b)前記湿潤ウェブを約10から30%の密度に脱水する段階と (c)高圧空気室と捕集装置との間に形成された一体のシールにより、約5p
    siゲージ圧以上の加圧流体が、実質的に前記ウェブを通過して流れるようにな
    っている空気プレスを使い、前記湿潤ウェブを約30から40%の密度に補足的
    に脱水する段階と、 (d)前記湿潤ウェブを通風乾燥布へ移す段階と、 (e)前記非圧縮に脱水されたウェブを通風乾燥する段階と、 (f)前記通風乾燥されたウェブを乾燥シリンダの表面上に移す段階と、 (g)前記通風乾燥されたウェブを、クレーピング・ブレードを使って外す段
    階とを含むことを特徴とする通風乾燥された収縮ウェブを製造する方法。
  20. 【請求項20】 (a)湿潤ウェブを形成するために、製紙繊維の水性懸濁
    液をエンドレス成形布の上に沈積する段階と、 (b)前記湿潤ウェブを一対の布の間に挟む段階と、 (c)前記挟まれた湿潤ウェブ構造体を、約30インチ水銀柱又はそれより大
    きい圧力差と、前記湿潤ウェブを通過する、約10標準立方フィート/分/平方
    インチ又はそれより多い加圧流体の流れとを、前記湿潤ウェブを横切って作り出
    すように作動的に関連づけされた高圧空気室と捕集装置との間に通過させる段階
    と、 (d)加圧流体の流れを使い、前記湿潤ウェブを約30%の密度に脱水する段
    階と、 (e)前記湿潤ウェブを通風乾燥布へ移す段階と、 (f)前記非圧縮に脱水されたウェブを通風乾燥する段階と、 (g)前記通風乾燥されたウェブを乾燥シリンダの表面上に移す段階と、 (h)前記通風乾燥されたウェブを、クレーピング・ブレードにより前記乾燥
    シリンダから外す段階とを含むことを特徴とする通風乾燥された収縮ウェブを製
    造する方法。
  21. 【請求項21】 前記非圧縮脱水装置により前記ウェブの密度が約5%から
    20%増加することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記ウェブが約32%又はそれより高い密度へ補足的に脱
    水されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記ウェブが約34%又はそれより高い密度へ補足的に脱
    水されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記ウェブを横切る圧力差が約35から60インチ水銀柱
    であることを特徴とする請求項18、19又は20の何れかに記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記加圧流体が約5から30psiゲージ圧の圧力に加圧
    されることを特徴とする請求項18、19又は20の何れかに記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記捕集装置が0から25インチ水銀柱より高い真空引き
    を行う真空ボックスを備えていることを特徴とする請求項18、19又は20の
    何れかに記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記空気プレスにおける滞留時間が約10ミリ秒又はそれ
    より短いことを特徴とする請求項19又は20の何れかに記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記空気プレスにおける滞留時間が約7.5ミリ秒又はそ
    れより短いことを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記ウェブが、一つ又はそれより多い真空ボックスを使う
    前記空気プレスの前に、約10から30%の密度に脱水されることを特徴とする
    請求項19に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記高圧空気室へ供給される前記加圧流体の約85%又は
    それより多くが前記湿潤ウェブを通過して流れることを特徴とする請求項19又
    は20の何れかに記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記高圧空気室へ供給される前記加圧流体の約90%又は
    それより多くが前記湿潤ウェブを通過して流れることを特徴とする請求項30に
    記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記加圧流体の温度が約300℃又はそれより低いことを
    特徴とする請求項18、19又は20の何れかに記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記加圧流体の温度が約150℃又はそれより低いことを
    特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 請求項18、19又は20の何れかに記載の方法により製
    造されるティッシュシート。
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