JP2001521776A - 歯科用器具に使用するフィルタ - Google Patents

歯科用器具に使用するフィルタ

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JP2001521776A JP2000518605A JP2000518605A JP2001521776A JP 2001521776 A JP2001521776 A JP 2001521776A JP 2000518605 A JP2000518605 A JP 2000518605A JP 2000518605 A JP2000518605 A JP 2000518605A JP 2001521776 A JP2001521776 A JP 2001521776A
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ゲルマン,チャールズ・イー
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Abstract

(57)【要約】 フィルタは、患者の口内へ供給される流体の流路に沿って配置される。好ましい実施例では、斯かるフィルタは微孔性半透膜を有し、斯かる半透膜はろ過中の流体から内毒素またはその他の発熱物質を除去することが可能である。前記フィルタは歯科用器具の内部または外部に取り付けることが可能である。フィルタは、微生物や、その他の望ましくない物質が、歯科患者の口内へ導入されるの防止し、歯科治療の安全性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手で握ることのできる大きさの、即ち、手持ち用の歯科用器具に供
給する水、空気またはその他の流体をろ過するフィルタとろ過方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療には多くのハンドヘルドの器具が使用されており、斯かる器具は該器
具を通じて患者の口へ水、空気またはその他の流体を供給するためのラインに接
続されるようにされる。斯かる器具の例には歯科用注射器、ハンドピース(ドリ
ルまたは研磨ブラシ等の部材を回動させる装置)、音波歯石除去器、超音波歯石
除去器及び空気研磨器具が含まれる。
【0003】 斯かる水ラインを介して患者の口に供給される水は通常水道水またはその他の
非滅菌源からの水である。水ラインの内部表面にはバクテリアまたはその他の微
生物等の生物学的汚染物からなるフィルム(バイオフィルムとして公知の)が形
成されることが判明している。水が水ラインを通過する時に微生物またはその他
の物質をバイオフィルムから捕獲して患者の口内へ運ぶ。バイオフィルムからの
微生物は免疫反応を十分い発揮し得ない免疫組織を有した患者には特に有害とな
るが、軽微な歯科治療にさえしばしば付随して起きる出血が微生物が患者の血流
内へ進入する簡易な通路となることから、健康な患者にとっても危険となる場合
がある。従って、ハンドヘルドの歯科用器具の水ライン内にある微生物及びその
他の有害物質が患者に到達するのを防止するために前記水ライン内のバイオフィ
ルム及び関係する汚染を規制することが重大関心事となっている。これらの理由
により、歯科用器具を介して患者に供給される水またはその他の液体をろ過する
ことが望ましい。場合によっては歯科治療中に患者に供給する空気をろ過するこ
とが望ましいことがある。
【0004】 歯科用器具に使用する様々な水及び空気フィルタがこれまでに提案されている
が、既存のフィルタは様々な欠陥を有する傾向にあり、例えば、嵩張って歯科用
器具の操作の邪魔になるとか、水ラインの下流端からあまりに遠くに配置されて
いるためフィルタの下流にバイオフィルムが形成されたりバクテリアが成長して
しまうとか、または、フィルタ媒体の交換が必要になるとフィルタ全体を浩瀚し
なければならなくなると言った欠陥である。更に、従来の歯科用器具のフィルタ
はろ過中の流体から内毒素またはその他の発熱物質を除去する能力を有していな
い。
【0005】
【発明の開示】
本発明は、歯科用器具に使用するフィルタであって、該フィルタの下流の位置
で形成されるバイオフィルムを低減するまたは防止し、歯科用器具内への生物学
的汚染の侵入を防止するフィルタを提供する。
【0006】 本発明は、また、歯科用器具の使用の邪魔にならない歯科用器具に使用するフ
ィルタを提供する。
【0007】 本発明は、更に、フィルタの残りの部分の再使用を可能にする一方で容易に交
換可能なフィルタ要素を有した歯科用器具に使用するフィルタを提供する。
【0008】 本発明は、更に、歯科用器具に使用するフィルタであって、該フィルタを通過
する流体から内毒素またはその他の発熱物質を除去できるフィルタを提供する。
【0009】 本発明は、また、ろ過中の流体内にある気泡によるベーパロック(vapor lock)の形成を防止できる歯科用器具に使用するフィルタを提供する。
【0010】 本発明は、更に、フィルタ要素を内部に収容できる歯科用器具を提供する。 本発明は、また、歯科用器具及び斯かる歯科用器具に関係した前記歯科用器具
を介して患者の口内へ供給する流体をろ過するフィルタを含んだ歯科治療用の装
置を提供する。
【0011】 本発明は、更に、歯科用器具を使用する方法及び歯科用器具を介して歯科患者
の口内へ供給する流体をろ過する方法を提供する。
【0012】 本発明によるフィルタは様々な構成部品を含むことが可能である。典型的には
、フィルタは、ろ過する流体から1つ以上の選択した物質を除去するフィルタ媒 体を含む。斯かるフィルタは、また、フィルタ媒体を収容するハウジング、フィ
ルタの構成部品間またはフィルタ及び別の部材の間にシールを形成する1つ以上 のシール部材及び支持部材を含むことが可能である。フィルタ媒体がハウジング
またはその他の部材内に取り外し自在に収容されるようにされた取り替え可能な
ユニットの一部である時には、斯かるユニットをフィルタ要素と呼ぶことにする
【0013】 本発明によるフィルタは液体、気体及び多相混合物を含んだ様々な流体をろ過
するのに使用することができる。好適な実施例では、本発明のフィルタは水及び
/または空気をろ過するのに使用することができるが、斯かるフィルタは歯科治
療の一部として歯科患者の口内へ分与する任意のその他の流体をろ過するのに使
用することが可能である。
【0014】 本発明のフィルタは任意の特定のタイプの歯科用器具との使用に限定されるこ
となく、全体的には患者の口内へ流体を供給できる任意の歯科用器具と共に使用
するのに適している。例えば、フィルタは歯科用注射器、ハンドピース、音波歯
石除去器、超音波歯石除去器及び空気研磨器具等に使用可能である。同様に、本
発明の歯科用器具は該器具を貫通した1つ以上の流体通路を有した公知のタイプ の歯科用器具とすることが可能である。
【0015】 本発明の1態様によれば、本発明のフィルタのフィルタ媒体は、水中にあって は正に帯電され且つ前記フィルタ媒体を通過する流体から内毒素及びその他の発
熱物質を除去可能なフィルタ媒体である。正に帯電した媒体を使用することで歯
科患者を生物学的汚染から保護する優れた能力がフィルタに付与される。
【0016】 本発明の別の態様によれば、本発明のフィルタのフィルタ媒体は、ろ過中の水
内の空気をろ過できる親水性領域及び疎水性領域を有したフィルタ媒体トスコと
が可能である。疎水性領域を設けることでろ過中の水内にある気体の気泡がフィ
ルタ媒体の上流表面にベーパロックを形成するのを防止する。
【0017】 好適な実施例では、本発明のフィルタは、歯科用器具またはフィルタのハウジ
ング等の別の部材内に取り外し可能に取り付けられるフィルタ要素を備える。斯
かるフィルタ要素がハウジングまたはその他の部材内に容易に取り付けられたり
または容易に取り外しできることから、フィルタ要素を収容するハウジングまた
はその他の部材の再利用を可能にする一方で、フィルタ要素を容易に交換するこ
とが可能となる。これにより稼動コストを低減すると共に歯科医が頻度の高い間
隔でフィルタ要素を交換する誘因となり、これにより歯科治療の清潔さ及び安全
性を高めることが可能となる。しかしながら、本発明のフィルタは取り外し可能
なフィルタ要素を備えたフィルタに限定されるものではない。
【0018】 本発明のフィルタは、歯科用器具内、歯科用器具の外側、または流体を前記歯
科用器具に供給するチューブと一直線になった歯科用器具の上流等の歯科用器具
に対して様々な位置に取り付けることができる。
【0019】 本発明の1態様によれば、歯科用器具は該歯科用器具を通過する流体路に沿っ て該歯科用器具の内部に1つ以上のフィルタ要素を収容するにようにされている 。好適な実施例では、歯科用器具は1つ以上のフィルタ要素をその間に配置する ことが可能な第1及び第2の部分を備えたハンドルを含む。例えば、ハンドルの斯
かる部分はヒンジで止められて開位置及び閉位置間を移動するようにされるか、
または、開位置及び閉位置間を軸線方向に互いに対して移動可能にされる。
【0020】 本発明によるフィルタが歯科用器具の外側に取り付けられる場合にはフィルタ
はしばしばハウジングを含み、該ハウジング内にフィルタ要素が収容される。好
適な実施例では、フィルタのハウジングは開閉自在となってフィルタ媒体の交換
を容易にする。好適な実施例では、本発明によるフィルタのハウジングは流体を
歯科用器具へ供給するチューブの周りに嵌合することができる。ハウジングがチ
ューブの周りに嵌合することから、フィルタは僅かなスペースしか必要とせず、
邪魔にもならず、フィルタの存在がチューブまたは該チューブが接続される歯科
用器具の使用の邪魔になることがない。他の実施例では、ハウジングはチューブ
に接続されるが、該チューブはハウジングを通過しない。
【0021】 本発明の上記及びその他の態様は下記の説明及び添付図面により詳細に説明さ
れる。
【0022】
【実施例】
図1は本発明による歯科用器具の実施例を例示しており、内部に交換可能なフ
ィルタ要素の形態をした本発明によるフィルタが1つ以上装備されている。斯か
る歯科用器具は歯科用注射器10の形態をしているが、ハンドピースまたは歯石
除去器等の任意のその他のタイプとすることが可能である。例示した注射器10
は患者の口内へ空気及び水を供給するタイプのものであるが、代わりに、空気の
み、水のみまたは1つ以上の流体を供給するタイプのものであっても良い。注射
器10はハンドル11、斯かるハンドル11の一方の端に取り付けたバルブヘッ
ド21及び前記ハンドル11に取り付けられ且つ空気及び/または水が患者の口
内へ排出される注射器先端23を含む。ハンドル11は水及び空気用の内部流体
通路(管腔と呼ばれることがある)を含み、該内部流体通路はチューブ25に接
続され、該チューブは水ライン26及び空気ライン27を含み、該水ライン及び
空気ラインはそれぞれ対応する水及び圧縮空気源に接続される。バルブヘッド2
1は従来の構造のものであって良く、図示しないバルブを含み、該バルブはバル
ブヘッド21上の対応するボタン22(一方のみを図示する)により操作される
と共に、ハンドル11内の流体通路と注射器先端23の対応する通路との間の流
体連絡を可能または防止する。注射器先端23は従来の構造であっても良い。典
型的には、注射器先端23はバルブヘッド21から容易に取り外しできるように
されて所望の時に該注射器先端の洗浄及び交換が可能なようにされている。
【0023】 ハンドル11は開閉されて1つ以上のフィルタ要素が流体の内部通路の1つま
たは双方と一直線に成ってハンドル11内へ挿入可能となる構造を有する。本実
施例では、ハンドル11は2つの部分12及び17に分割され、該2つの部分は
ヒンジ20により結合されており、前記2つの部分がヒンジの周りを閉位置(図
1に図示)と開位置(図2に図示)との間で枢動する。ハンドル11が閉じられ
ると、フィルタ要素が部分12及び17の間に挟持されると共に圧縮により部分
12及び17に対してシールされ、一方、ハンドル11が開くと、フィルタ要素
に接近自在となってフィルタ要素をハンドル11から容易に取り外して交換する
ことができる。図2に図示するごとく、ハンドル11の第1の部分12は水用の
内部通路13及び空気用の内部通路15を有する。前記通路13及び15の上流
端はチューブ25と連絡すると共に、下流端は第1の部分12の端部表面に開口
する。同様に、ハンドルの第2の部分17は水用の通路18及び空気用の通路1
9を有し、双方の通路の上流端は第2の部分17の端部表面に開口すると共に、
下流端は注射器10のバルブヘッド21に連絡する。
【0024】 ハンドル11の一方または双方の部分はフィルタ要素を収容する凹所を含むこ
とが可能である。本実施例では、2つの凹所14及び16がハンドル11の第1
の部分12の水用通路13及び空気用通路15の下流端に形成され、それぞれの
凹所は対応するフィルタ要素を収容するサイズにされる。ハンドル11を閉じた
時のハンドル11の部分12及び17とフィルタ要素との間のシールによりろ過
する流体がフィルタ要素を迂回するのを防止する。ハンドル11は開放自在にラ
ッチまたは前記2つの部分12及び17間の接合部上摺動可能な移動自在のリン
グ等の適当な部材により閉位置に係止することができる。2つの部分12及び1
7の対向する表面はハンドル11の長手方向軸線に対して非垂直方向に伸長して
対向面積を増大するように図示してあるが、斯かる表面は代わりに前記軸線に対
して垂直にすることも可能である。
【0025】 本実施例では、ハンドル11に水用フィルタ45及び空気用の別のフィルタ4
8を設けているが、所望であれば、前記フィルタ要素の一方を省略することが可
能である。更に、ハンドル11を通過する流体のろ過が必要でない場合には、双
方のフィルタ要素45、48を除去して歯科用注射器10を従来の歯科用注射器
を使用するように使用することができる。
【0026】 図4は水フィルタ要素45の一例を例示する。空気フィルタ要素48は同様の
構造を有することが可能である。フィルタ要素45はフィルタ媒体46を含み、
また、シールリング47も含むことが可能であり、前記シールリング47はフィ
ルタ媒体46にシールされると共にろ過中に流体が通過するフィルタ媒体の領域
の外側周辺部の周りに伸長する。例示したフィルタ要素45は円形であるが、ハ
ンドル11内への収容を可能にするものであれば半円形、楕円形または多角形等
のその他の任意の所望の形状とすることが可能である。
【0027】 水用フィルタ要素45のフィルタ媒体46は通過する水から除去を必要とする微
生物またはその他の物質を除去可能であれば任意の材料から形成することが可能
である。フィルタ媒体46は特定の構造を有する必要はない。例えば、ろ過中の流
体から除去しようとする材料に応じて、メッシュ、繊維媒体、ろ紙、織布または
不織布シート、及び半透膜をフィルタ媒体として使用することができ、または、
前記またはそのたのフィルタ材料を複数組み合わせて使用することも可能である
。場合によっては、微孔性半透膜をフィルタ媒体46として適している。微孔性
半透膜なる用語は概ね合成材料から形成され、典型的には約10マイクロメート
ル乃至約0.01マイクロメートルの範囲の直径をした多数の細孔を含んだ実質
的に均一で連続したマトリックス構造を有する薄いシートを言及するものである
。自己湿潤の親水性微孔性半透膜は水の通過を可能にするために事前に湿潤させ
ておく必要がなくハンドル11内に取り付けると同時に水のろ過をすべく直ぐに
使用できることから特に適している。フィルタ媒体46が微孔性半透膜である場
合には、最大孔サイズは1ミクロン未満であるのが好適であり、ろ液中の全ての
微生物汚染を無くすのが望ましい場合には半透膜の細孔のサイズは0.45ミク
ロン以下であるのが好適である。実質的に全てのバクテリア、内毒素及びその他
の発熱物質及びビールスは水道水またはその他の源からの水において負の電荷を
有することから、水道水において正の電荷を有する微孔性半透膜は、前記の負に
帯電した微生物物質を除去するのに非常に効果的であることから特に好適である
。但し、正に帯電していない微孔性半透膜を使用することも可能である。適当な
正に帯電した微孔性半透膜の例にはポール・ジェルマン・サイエンスズ(Pal
l Gelman Sciences)社からスポール(SUPOR)の商標で
販売されている正に帯電したポリエステルスルホンを含むが斯かる材料に限定さ
れるものではない。ポールコーポレイション(Pall Corporatio
n)からポジダイン(POSIDYNE)の商標で販売されている正に帯電した
ナイロン66半透膜も適してものである。その他の例の半透膜も本発明に使用す
るのに適しており、それらには米国特許番号第4,340,479号、第4,7
02,840号、第5,151,189号及び第5,269,931号に記載さ
れた半透膜を含む。
【0028】 フィルタ媒体46は単一の層を備えることが可能であり、または、同一または
異なるろ過特性を有する複数の層を備えることも可能である。フィルタ媒体は厚
さ全体に亘って実質的に均一な構造(例えば、細孔サイズまたは細孔等級)を有
するようにすることが可能であり、または、細孔構造を連続的、断続的または段
階的に変化するようにすることも可能である。細孔構造が変化した構造(流体流
路に沿って細孔サイズが減少する等の)とすることでフィルタ媒体46を横断す
る差圧の低減に貢献すると共に、フィルタ要素が上流において大きな粒子を除去
することによる閉塞や詰まりを起こさずにより長期に亘り使用できるようにする
。単一層のフィルタ要素は厚さ方向に亘って細孔のサイズを変化させることが可
能であり、または異なる細孔サイズの複数の層(各層は厚さ方向に亘って実施手
適に一定の細孔サイズを有する)を結合することができ、斯かる場合には、細孔
サイズの大きな層を媒体の上流側に配置すると共に細孔のサイズの小さな層を媒
体の下流側に配置するようにする。
【0029】 空気用フィルタ要素48のフィルタ媒体も同様に該媒体を通過する空気から所
望の物質を除去できるものであれば任意の構造を有することが可能であり、疎水
性微孔性半透膜の最大孔サイズが1ミクロン未満であるのが特に適切である。水
フィルタ要素45の場合には、微生物汚染を完全に無くすことが所望である場合
には、空気用フィルタ要素48として使用する微孔性半透膜の細孔サイズは0.
45ミクロン未満であるのが好適である。空気用フィルタ要素48に使用するの
に適当な微孔性半透膜の例にはポール・ジェルマン・サイエンスズからバーサポ
ール(VERSAPOR)の商標で販売されている半透膜を含むが、それに限定
されるものではない。PTFE微孔性半透膜も適当な半透膜である。
【0030】 時折気泡が水ライン20中に存在することがある。斯かる気泡は、例えば、水
を水ライン20に導入する前に前記水ライン20中に存在していた空気によるも
のであり、または水ライン20内へ導入される以前に水の中に既に存在していた
空気によるものである。これらの気泡が水用フィルタ要素45の上流表面上にベ
ーパロックを形成するのを防止するためには、水フィルタ要素45のフィルタ媒
体46が気泡が水用フィルタ要素45の下流側へガス抜きされるのを可能にする
疎水性領域を1つ以上含むようにすることが可能である。
【0031】 シールリング47はフィルタ媒体46及びハンドル11の内部にシールされて
ろ過中の流体がフィルタ媒体46を迂回するのを防止することが可能であれば任
意の構造とすることが可能である。例えば、シールリング47は0リングまたは
ガスケットを備えることが可能である。シールリング47はろ過中に流体が流通
するフィルタ媒体46の領域の周りに伸長するのが好適であるが、シールリング
47がフィルタ媒体46の周囲を完全に囲繞する必要はない、即ち、シールリン
グ47をフィルタ媒体46の平面に含むよりは寧ろフィルタ媒体46の頂部に配
置することが可能である。シールリング47は単一層を備えることが可能であり
、または、フィルタ媒体46を挟持する複数の層を備えることも可能である。
【0032】 シールリング47は、所望であれば、フィルタ媒体46及びシールリング47
を形成する材料に応じて、様々な方法でフィルタ媒体46に取り付けることが可
能であり、斯かる方法には接着剤による結合、超音波溶接及びフィルタ媒体46
の周りにシールリング47を射出成形する方法が含まれるが、斯かる方法に限定
されるものではない。複数のフィルタ要素を同時に形成する効率的な方法の一例
は下記の通りである。複数の隔置した穴をシート状のガスケット材料に切り込み
、各穴の径をフィルタ要素のシールリング47の所望の内径に対応する径にする
。前記穴を形成したシート状のガスケット材料を、次いで、該シート状ガスケッ
ト材料の一方の表面に塗布した接着剤でシート状のフィルタ媒体へ結合する。複
数のフィルタ要素45が次に前記穴の各々の周りをガスケット材料及びフィルタ
媒体の双方を貫通して切断することで最終形状に切断される。バスケット材料中
に穴を切り込む工程、ガスケット材料をフィルタ媒体へ結合する工程及びフィル
タ要素を最終形状に切断する工程は従来の、例えば切断作業を実施する回転ダイ
を装備したフレキソ印刷機を使用して実施することができる。
【0033】 フィルタ媒体46がシールリング47に永久的に取り付けられて、斯かる2つ
の部材が単一のユニットとして取り扱えると次ごうが良い。しかしながら、フィ
ルタ媒体46をシールリング47に取り付けるのが困難な場合には斯かる部材は
それぞれ別体の部材とし、それぞれ個々に歯科用器具内へ取り付けることが可能
であり、圧縮によりフィルタ媒体46及びシールリング47間にシールが形成さ
れる。場合によっては、シールリング47を省略してフィルタ媒体46と歯科用
器具のハンドル11の内部表面との直接接触によりフィルタ媒体46の周りにシ
ールを形成することが可能である。フィルタ要素45はフィルタ媒体及びシール
リング以外の、フィルタ媒体46の上流及び下流側の一方または双方を支持する
多孔性支持層、取り扱い中にフィルタ媒体46の一方または双方の側を保護する
多孔性保護層、プリフィルタまたはフィルタ要素45の周囲に伸長して該フィル
タ要素に剛性を付与し且つシールリング47をシールすることができる支持フレ
ーム等のその他の構成部品を含むことが可能である。
【0034】 水用フィルタ要素45のフィルタ媒体46は親水性領域及び疎水性領域を含み
、疎水性領域のサイズは重要ではない。適当なサイズの例は最大でも流体に露出
されるフィルタ媒体46の総表面積の約25パーセントであり、より好適には最
大で前記総表面積の15パーセントであり、更により好適には前記総表面積の約
5パーセント乃至約10パーセントである。フィルタ媒体46の親水性領域が該
領域を通過する所望の流量の水に対して十分な大きさにされている限りは、疎水
性領域もまたフィルタ媒体46の層表面積の約25パーセントを超えることが可
能である。疎水性領域は1つであっても、または、複数の領域がフィルタ媒体の
表面積に亘って拡散されて気泡が疎水性領域から遠隔のフィルタ媒体の一部に集
まるのを防止するようにすることが可能である。疎水性領域が複数ある場合には
、その総表面積が前記の範囲に収まるのが好適である。疎水性領域及び親水性領
域はそれぞれ互いに接合された異なる材料から成ることも、または、局部的に特
性が異なるように処理された単一材料から成ることも可能である。例えば、疎水
性溶液を親水性フィルタ媒体に局部的に塗布してフィルタ媒体上に疎水性領域を
創出し、フィルタ媒体の残りの部分を親水性としたままにする。斯かる疎水性領
域を創出する方法及び材料は当技術分野では公知である。フィルタ媒体がポリエ
ステルスルホンから成る場合には、上記のスポール半透膜がそうであるように、
適当な疎水性溶液の一例はイソプロフィルアルコールキャリヤ中にシリコンを備
える。疎水性溶液はストライプ法及びスポット法を含む方法により都合よく塗布
することが可能である。ストライプ法では、疎水性溶液が連続して半透膜に塗布
される一方で、半透膜及び疎水性溶液を分与する分与ヘッドは相対的に移動して
半透膜上に疎水性特性を有するストライプが創出される。スポット法では、疎水
性溶液が分与されて1つ以上の疎水性の特性を有した離散したスポットが親水性
の半透膜上に形成される。
【0035】 微孔性半透膜のある物はろ過中の流体に対して好適な配向を有している、即ち
、フィルタ媒体の特定の側が上流に面している場合には優れた結果が得られる。
シールリング47は、フィルタ要素45を配向を唯一にして歯科用器具のハンド
ル内へ挿入できるような形状にすることが可能である。例えば、シールリング4
7にサイズまたは形状の異なる外側方向へ伸長する耳部またはタブを形成し、ハ
ンドルに前記タブを収容する凹所を2つ形成し、斯かる2つの凹所の一方のサイ
ズまたは形状を前記2つのタブの中特定の一方のみを収容できるようにする。斯
かる構成では、フィルタ要素45は、各タブが正しい凹所内に配置されている場
合にのみハンドル内へ挿入することが可能となり、斯かる時にはフィルタ媒体4
6がろ過する流体に対して所望の配向となる。
【0036】 フィルタ要素を内包したハンドルはヒンジ付きの構造を有したものに限定され
るものではない。図3は本発明による歯科用注射器の別の実施例のハンドル30
の一部の長手方向の断面図であり、斯かるハンドルは第1及び第2の部分31及
び36を有し、該第1及び第2の部分31及び36は、該部分31及び36が互
いに隔置されて1つ以上のフィルタ要素45、48が当該部分間に取り付け可能
となる開位置(図3に図示)と、前記部分31及び36が互いに当接して前記フ
ィルタ要素が前記部分31及び36間に挟持されると共に当該部分31及び36
に対してシールされる閉位置との間を互いに軸線方向に移動できるようにされる
。第1の部分31は従来の空気及び水をハンドル30に供給するチューブに接続
されるようにされており、第2の部分36はハンドル30がその一部を成す注射
器のバルブヘッドに接続されるようにされている。本実施例では、第1の部分3
1は水用の内部通路32及び空気用の内部通路34を内包し、双方の通路の上流
端が空気及び水をハンドル30へ供給するチューブと流体連絡し、下流端が第2
の部分36に対向する第1の部分31の端部表面に開口する。第2の部分36は
、同様に、水用の内部通路37及び空気用の内部通路38を有し、双方の通路の
上流端が第1の部分31に対向する第2の部分36の端部表面に開口し、下流端
が注射器のバルブヘッドに流体連絡する。フィルタ要素45、48を収容する凹
所を前記2つの部分31、36の端部表面の一方または双方に形成することが可
能である。本実施例では、凹所33及び35が第1の部分31の端部表面の内部
通路32及び34の下流端に形成されてそれぞれ水フィルタ要素45及び空気フ
ィルタ要素48を収容する。
【0037】 前記2つの部分31、36は閉状態に維持されてフィルタ要素45、48に対
してスナップ嵌め、差込嵌め、ねじ係合またはクランプ等の任意の適当な装置に
よりシールされる。本実施例では、保持ナット40が第1の部分31の端部に回
動自在に取り付けられ、該保持ナット40のめねじに係合可能なおねじ39がハ
ンドル30の第2の部分36の端部に形成される。保持ナット40は保持リング
41により第1の部分31から外れるのを防止されており、前記保持リング41
は保持ナット40の内部の第1の部分31の端部にプレス嵌めされる。保持ナッ
ト40が第2の部分36のおねじ39に係合し締め付けられると、双方の部分3
1、36の対向端が軸線方向に付勢されてフィルタ要素45、48にシール接触
されて、流体が、ハンドル30の外部へ漏れることなしに、対応するフィルタ要
素を介して第1の部分31の内部通路32、34から第2の部分36の対応する
内部通路37、38内へ流入可能となる。
【0038】 流体用のフィルタ要素がハンドル内に配置された歯科用器具は従来の歯科用器
具と同一サイズにし、フィルタ要素の存在が歯科用器具の容易な使用に影響を与
えないようにしている。フィルタ要素はハンドルを単純に開くことで容易に接近
可能となり、歯科用器具の使用者が頻度の高い間隔で且つ患者毎にフィルタ要素
を交換する意欲を喚起され、歯科用器具から排出された流体を生物学的に汚染さ
れないように容易に維持できるようにされている。
【0039】 図5は、歯科用注射器50の別の実施例の分解斜視図であり、該歯科用注射器
50のハンドル51内に配置された単一のフィルタ要素80は水及び空気の双方
の如き複数の異なる流体をろ過できる。ハンドル51は第1及び第2の部分52
及び60を有し、該部分の各々が注射器50のバルブヘッド65に供給される水
用の内部通路及び空気用の内部通路を内包する。図1の注射器10のバルブヘッ
ド21と同様に、本実施例のバルブヘッド65は該バルブヘッド65内の対応す
るバルブを作動する1つ以上のボタン及びバルブヘッドに取り外し可能に取り付
けた注射器先端70を含む。前記2つの部分52、60は互いに接合されて一方
の部分の各通路がフィルタ要素80を介してハンドル51の他方の部分の対応す
る通路と連絡可能となる。
【0040】 フィルタ要素80は水をろ過する第1のフィルタ媒体81及び空気をろ過する
第2のフィルタ媒体82を含む。フィルタ媒体81、82は前の実施例の水用フ
ィルタ要素45及び空気用フィルタ要素48のそれぞれに就いて説明した材料中
の任意の材料から形成することができる。例えば、本実施例では、各フィルタ媒
体は微孔性半透膜を備える。好適には第1のフィルタ媒体81は親水性であり、
第2のフィルタ媒体82は疎水性であるが、前の実施例の如く、第1のフィルタ
媒体81が空気が通過してフィルタ媒体の上流側で空気ロックが形成されるのを
防止する1つ以上の疎水性領域を含むことが可能である。2つの媒体81、82
は単一のシート状の材料から形成し、該シート状の材料を2つの領域に分割する
と共に、斯かる2つの領域の一方を該2つの領域が異なる特性となるように処理
することができる。例えば、親水性微孔性媒体を一定の溶液で処理して1つの領
域を疎水性にする。次いで、親水性領域が水用の第1のフィルタ媒体81を形成
し、疎水性領域が空気用の第2のフィルタ媒体82を形成する。或いは、第1及
び第2の媒体81、82を異なる材料のシートから形成することも可能である。
【0041】 フィルタ要素80はシールリング83を含み、該シールリングは前の実施例に
就いて説明した方法中の任意の方法等の適切な方法で2つのフィルタ要素81、
82にシールされる。本実施例では、シールリング83が前記媒体の下流側に取
り付けられるが、代わりに上流側に取り付けることも可能である。シールリング
83は環状部を有し、該環状部は第1の要素80の外側の周囲に伸長すると共に
、リブ84を有し、該リブは前記シールリング83の縁部間に伸長して2つのフ
ィルタ媒体の下流側を互いに分離する。本実施例では、双方のフィルタ媒体81
、82は面積が等しい半円形であり、リブ84はシールリング83の径に沿って
直線状に伸長するが、2つのフィルタ媒体は同一面積または同一形状である必要
はなく、リブ84の形状は2つのフィルタ媒体の所望の形状及びサイズによって
変更することができる。
【0042】 ハンドル51の第1及び第2の部分52、60の対向する端は、互いに接合さ
れた時に各部分が押圧されてフィルタ要素80(シールリング83の表面または
フィルタ媒体81、82の表面とどちらかと接触する)の表面の一方と、シール
リング83の前記環状部の外側縁の近傍でその全円周の周りで且つリブ84に沿
ってシール接触して、フィルタ要素80を介して互いから流れる水及び空気を隔
離して斯かる水及び空気がハンドル51の外部へ漏れるのを防止する。例えば、
本実施例では、ハンドル51の第1の部分52の端部表面が2つの半円形の凹所
53、55を有し、該凹所が環状になった水平の出っ張り57により囲繞される
と共に直径方向に伸長するリブ58により互いから分離される。前記水平の出っ
張り57の上部表面はフィルタ要素80の外径より若干大きな内径を有する環状
壁59により囲繞される。水用の通路54が一方の凹所53の底部に開口すると
共に、空気用通路56は他方の凹所55の底部に開口する。フィルタ要素80が
ハンドル51内に取り付けられると、水平の出っ張り57の上に載置され、フィ
ルタ要素80のシールリング83のリブ84がハンドル51の第1の部分52の
リブ58と整列する。フィルタ要素80及びハンドルの一方または双方の部分に
は2つのリブ58、84を互いに確実に整列させる、シールリング83及び環状
壁59の一方に形成されるタブ及び2つのリブ58、84が互いに整列されると
前記タブを収容できるようにされた前記シールリング及び環状壁の他方に形成さ
れる凹所等の構造が具備される。ハンドル51の第2の部分60の下方端はシー
ルリング83の環状部の外側縁の近傍においてその全円周の周りで且つシールリ
ング83のリブ84に沿ってフィルタ要素80の下流側にシールする図示しない
表面を含む。例えば、第2の部分60は第1の部分52の環状壁59より若干小
さな外径を有する環状になった尾根状の隆起部及び該環状になった尾根状の隆起
部の対向する側面間を直径方向に伸長する半径方向のリブを含むことが可能であ
る。ハンドル51の第1の部分52が第2の部分60に接合されると、第2の部
分60の環状になった尾根状の隆起部が押圧されてフィルタ要素80の下流側表
面にその外側縁の近傍においてその全円周の周りでシール接触するとともに、リ
ブが押圧されてフィルタ要素80のリブ84と整列するフィルタ要素80の下流
側表面にシール接触する。ハンドル51の2つの部分52、60は前の実施例煮
ついて説明した方法の中の任意の方法、即ち、ヒンジまたはナットにより互いに
固着することが可能である。
【0043】 水をろ過するフィルタ媒体及び空気をろ過する別体のフィルタ媒体を有した図
5に図示した如き単一の交換可能なフィルタ要素は、歯科用器具のハンドル内で
の取り付け及び交換が容易であることから便利である。更に、歯科用器具のハン
ドル内の空間を有効利用すると共にフィルタ媒体の表面積を拡大するのを可能に
する。
【0044】 図1乃至図5の実施例では、歯科用注射器のハンドルは2つの部分を有し、任
意のフィルタ要素が前記2つの部分の間のみに配置される。しかしながら、歯科
用器具のハンドルは3つ以上の部分を有することが可能であり、1つ以上のフィ
ルタ要素を各対の隣接する部分の間に配置することができる。例えば、ハンドル
が3つの部分を有する場合には、水用のフィルタ要素をハンドルの第1の部分と
第2の部分との間に該第1及び第2の部分間の水用フィルタ要素を迂回する空気
用通路と共に取り付け、空気用フィルタ要素をハンドルの第2の部分と第3の部
分との間に該第2及び第3の部分との間の空気用フィルタ要素を迂回する水用通
路と共に取り付ける。このように、各フィルタ要素の表面積を全てのフィルタ要
素をハンドルの2つの隣接する部分間の同一場所に取り付けた場合より大きくす
ることが可能である。
【0045】 上記の述べた如く、図1乃至図5はフィルタ要素を歯科用器具のハンドル内に
取り付けた場合を例示するが、同様のフィルタ要素をハンドルが複数の部分に分
割可能なその他のタイプの歯科用器具に使用することができる。
【0046】 図6乃至図9は本発明によるフィルタ110の別の実施例を装備した歯科用注
射器100を例示する。図6は組立が状態にある注射器100及びフィルタ11
0の破断等角投影図であり、図7乃至図9は注射器及びフィルタの破断分解図で
ある。従来の構造とすることが可能な注射器100は図示しない水及び空気ライ
ンに接続することのできるハンドル101、バルブヘッド102であって、該バ
ルブヘッド102の図示しない内部のバルブを操作するボタン103を含んだバ
ルブヘッド102及びバルブヘッド102のアウトレット開口部104に取付け
可能であり且つ水または空気用の1つ以上の流体アウトレットを先端に有する注
射器先端140を含む。フィルタ110はインレット及びアウトレットを有した
ハウジング及び前記インレット及びアウトレット間の流体流路上でハウジング内
部に配置されたフィルタ要素130を含む組立体の形態を取る。フィルタハウジ
ングのインレットは注射器先端が通常取り付けられる従来の歯科用注射器のバル
ブヘッド102にシール接続可能な形状にされるのが好適であり、アウトレット
は従来の注射器先端140を支持すると共に該注射器先端にシール係合する形状
にされるのが好適である。
【0047】 フィルタハウジングは注射器100のバルブヘッド102と注射器先端140
との間の流路上でフィルタ要素130を支持可能な任意の構造とすることが可能
である。ハウジングは永久的にシールして閉鎖することが可能であるが、好適に
は繰り返し開閉できてフィルタ要素130を交換可能とすると共にハウジングを
再利用できるようにする。例示したハウジングは流体をハウジング内へ導入する
インレットを含む第1または上流部分111と、流体を注射器先端140へ排出
させると共に前記第1の部分111に着脱可能に固着できるアウトレットを含む
第2のまたは下流部分120とを含む。図6及び図7に図示する如く、第1の部
分111刃注射器100のバルブヘッド102内の標準開口部104内に挿入さ
れると共に該開口部に対してシールされるインレットニップル112を含む。0
リング118等の1つ以上のシール部材をニップル112に取り付けてバルブヘ
ッド102に対するシールを形成する。水用通路113及び空気用通路114が
ニップル112から第2の部分120に対向する第1の部分111の内面まで形
成される。バルブヘッド102内の開口部104は典型的には中央に配置された
水用アウトレット105及びその内部表面に前記水用アウトレットから半径方向
外側に形成された空気用アウトレット106を有する。水及び空気はそれぞれバ
ルブヘッド102内の対応する通路を介して水及び空気用アウトレット105、
106へ供給される。ニップル112は、該ニップル112がバルブヘッド10
2内の開口部104内へ螺入された時に、ハウジングの第1の部分111内の水
用通路113及び空気用通路114が水用アウトレット105及び空気用アウト
レット106にそれぞれ流体接続が可能となる任意の構造とすることが可能であ
る。本実施例では、ニップル112がバルブヘッド102の開口部104内へ螺
入された時にニップル112に取る付けられて水用通路113の上流端を囲繞す
る0リング118がニップル112の端部表面と水用アウトレット105を囲繞
する開口部104の底部表面との間で圧縮されて、前記2つの表面間で水密シー
ルを形成して水が空気用通路114へ進入するのを防止する。ニップル112の
対向表面及び開口部104の底部は空気用アウトレット106と空気用通路11
4との間を空気が流れるの可能にする間隙により分離される。追加のシール部材
をバルブヘッド102の開口部104の外側のニップル112の外部等の適当な
部位に設けて空気が空気用アウトレット106からバルブヘッド102の外部へ
漏れるのを防止するようにすることが可能である。
【0048】 第1の部分111の内面115はフィルタ要素130の支持表面として機能す
ると共にフィルタ要素130を前記内面に対して中央に位置付ける環状壁116
に囲繞される。水用通路113は前記壁116内部の内面115の一領域と連絡
し、空気用通路114は前記壁116の外側等のフィルタ要素130から半径方
向外側に配置された第1の部分111の一領域と連絡する。本実施例では、水用
通路113が内部面115に開口する該水用通路113の下流端は内周が六角形
にされて六角レンチが水用通路113内へ挿入可能となって第1の部分111を
回動させて注射器100のバルブヘッド102へ着脱するようにされる。
【0049】 第2の部分120は、同様に、水用通路122及び第2の部分120の内面か
らアウトレット121まで伸びる空気用通路123を含む。前記内面はフィルタ
要素130の下流側と流体連絡した凹所124及び該凹所を囲繞し且つ該凹所1
24の上方へ立ち上げられてフィルタ要素130の周囲に対してシールを行う環
状になった尾根状のシール隆起部125を含む。前記凹所124はフィルタ要素
130の下流表面を支持する一方でろ液が容易に水用通路122へ流れるように
する1つ以上の支持部材を含むことが可能である。本実施例では、第2の部分1
20は前記環状になった尾根状のシール隆起部125から水用通路122が配置
された第2の部分120の軸線中心に向かって伸長する複数のリブ126の形態
を取る。フィルタ要素130はろ液の水用通路122への流れを閉塞することな
く流体圧力により前記リブ126に対して押圧される。適当な支持部材の別の例
はグリッドまたはメッシュであり、第2の部分120に対して取り外し可能にさ
れるかまたは固着されると共に、フィルタ要素の下流側に配置される。
【0050】 フィルタハウジングは所望の強度、耐食性、オートクレーブ能力、コストまた
はその他のデザイン上の配慮に応じてポリマー及び金属を含む任意の適当な材料
から形成することができる。
【0051】 フィルタ要素130は図4に例示した水用フィルタ要素145と構造上は類似
しており、フィルタ媒体131および該フィルタ媒体131にシールされると共
にフィルタ要素130の周囲に伸長してろ過中に流体が通過するフィルタ媒体1
31の領域を囲繞するシールリング132を含む。フィルタ媒体131は図4の
水用フィルタ要素45に就いて説明した材料と同一の材料で形成することが可能
である、フィルタ要素130はフィルタ要素45と同一の方法で形成することが
可能である。図1の実施例のフィルタ要素45と同様にフィルタ要素130は水
が通過できる親水性領域及び水は通過させないが空気を通過させてフィルタ要素
130の上流側でのベーパロックの形成を防止する疎水性領域を含むことが可能
である。フィルタハウジングを閉じると、フィルタ要素130のシールリング1
32が第1の部分111の内面115と第2の部分120の環状になった尾根状
シール隆起部125との間で挟持され、第2の部分120のリブ126がフィル
タ媒体131の下流表面に接触するかまたは密接に接近する。シールリング13
2の上流表面が押圧されて第1の部分111の内面115とその全周囲に亘って
シール接触する一方でフィルタ媒体131の下流表面がフィルタ媒体131の周
縁近傍で前記尾根状のシール隆起部125に全周に亘ってシーツ接触する。空気
用通路114の下流端及空気用通路123の上流端はフィルタ要素130のシー
ルリング132により囲繞された領域の外側に配置されて、シールリング132
が空気用通路114、123を流通する空気を水用通路113、122を流通す
る水から隔離する。例示したフィルタ要素130にはフィルタ媒体131の上流
側に配置してシールリング132を形成しているが、フィルタ要素130をシー
ルリング132がフィルタ媒体131の下流側に配置するように形成することも
可能である。0リング135等のシール部材を2つの部分111及び120の間
に配置して空気用通路114、123からの空気がハウジングの外部へ漏れるの
を防止するようにしても良く、または、ハウジング部分を互いに直接シールし合
うような形状にしても良い。しかしながら、空気用通路114、123を流通す
る空気は清潔であるのが典型的であるから、空気が周りの環境へ漏れても健康上
の危害を及ぼすことはなく、依ってハウジング部分間の気密シールは必要ではな
い。
【0052】 2つのハウジング部分111及び120は着脱可能に互いに、ねじ係合、差込
嵌め、スナップ嵌めまたはバンドクランプ等のコネクタを使用する等の任意の適
当な方法で結合されてフィルタ要素130を包囲する。本実施例では、第1の部
分111は2つの直径方向に対向した外側表面から伸長するピン119を有する
と共に、第2の部分120には2つの円周方向に伸長するスロット127が形成
され、該スロットの一方の端は第2の部分120の端部表面と連絡し別の端は盲
にされている。前記2つのピン119を対応するスロット127内へ挿入すると
同時に第2の部分120が軸線の周りに捩じれてぴん119がスロット127の
盲端まで移動して、2つの部分111及び120が着脱可能に互いに固着される
【0053】 フィルタ要素130の取付け及び交換を容易にするために、フィルタ要素13
0のシールリング132に一体のタブを設けて該タブによりフィルタ要素130
を把持するようにすることが可能である。ハウジングの部分111及び120の
一方または双方に前記タブを収容する凹所を形成する。例えば、前記タブ用の凹
所を第1の部分111の環状壁116内に形成することができる。図4のフィル
タ要素45に就いて説明した如く、シールリング132にも複数のタブまたはそ
の他の異なるサイズまたは形状の係合部を設け、該タブを収容する異なるサイズ
または形状の対応する凹所を前記ハウジングの部分111及び120の一方また
は双方に形成してろ過中の流体に対してフィルタ要素130を特定の配向で取り
付けるようにすることも可能である。
【0054】 ハウジングの第2の部分120のアウトレット121は従来のデザインの注射
器先端140が該注射器先端140の内部水及び空気用通路をハウジングの第2
の部分120の水及び空気用通路122及び123と整列するようにして着脱可
能に取り付けられる形状にされる。多くのスタイルの注射器先端が市販されてお
り、斯かる注射器先端では様々な方法を用いて注射器先端が他の部材に接続され
ると共に、アウトレット121を任意のデザインタイプの注射器先端と使用でき
るようにデザインすることができる。注射器先端をバルブヘッドに接続する方法
の例の幾つかには、注射器先端がバルブヘッド内へ単純に押し込まれると共に引
っ張りだされるクィックチェンジ接続及び注射器先端がボタンを押すとバルブヘ
ッドから解放されるラッチ接続がある。例示した注射器先端140は従来の注射
器先端であり、市販の外部にねじの切られたアダプタ142にシール係合するも
のであり、前記アダプタは中央に配置された水用インレット143及び該アダプ
タ142の外周表面等の水用インレット143から半径方向外側方向に配置され
た空気用インレット(図面に図示なし)を有する。水用インレット143は注射
器先端140の中央水用通路と連絡し、空気用インレットは注射器先端140の
1つ以上の空気用通路と連絡する。注射器先端140はアダプタ142に螺合す
る標準の先端保持ナット144によりアダプタ142に着脱可能に固着される。
先端保持ナット144がアダプタ142のおねじから取り外されると注射器先端
140をアダプタ142から取り外すことができて、注射器先端140をオート
クレーブするかまたは交換できる。
【0055】 ハウジングの第2の部分120のアウトレット121にアダプタ142のおね
じに係合するめねじを形成する。第2の部分120の水用通路122の下流端は
アウトレット121の底部表面の中央に開口し、一方空気用通路123の下流端
は水用通路122の内部で半径方向外側方向に開口する。アダプタ142をアウ
トレット121内へ螺入すると、アダプタ142は、ハウジングの第1の部分1
11のニップル112がバルブヘッド102の開口部104に係合するとのほぼ
同じ方法でアウトレット121の内部に係合して水用通路122がアダプタ14
2の空気用通路と流体連絡し、空気用通路123がアダプタ142の空気用イン
レットと流体連絡する一方で水用通路122および水用インレット143から流
体隔離される。アダプタ142はシールリングを装備するのが典型的であり、ア
ダプタ142がアウトレット121内に螺入すると該シールリングは水用インレ
ット143を囲繞すると共にアダプタ142の表面及びアウトレット121の底
部表面の間で圧縮されて水用通路122の下流端及びアダプタ142の水用イン
レット143を囲繞する2つの表面間にシールを形成する。同時に、間隙がアダ
プタ142の外部表面の一部とアウトレット121の内部表面の一部との間に存
在して空気が空気用通路123の下流端からアダプタ142の空気用インレット
内へ流入するのが可能となる。アダプタ142にはまた0リングまたはその他の
シール部材を設けてアダプタ142とハウジングの第2の部分との間にシールを
形成して、空気がアウトレット121の内部表面とアダプタ142の外側表面と
の間を流れることでハウジングの外部へ漏れるのを防止することが可能である。
【0056】 本実施例では、フィルタハウジングはバルブヘッド102に直接接続される。
しかしながら、アダプタ等の中間部材をハウジングとバルブヘッド102との間
に配置することが可能である。異なる形状のアダプタを使用することにより、単
一のフィルタハウジングを異なるスタイルの注射器先端用にデザインした様々な
バルブヘッドに接続することができるようになる。
【0057】 フィルタ110はバルブヘッド102の下流に取り付けられため、また、注射
器先端140が頻繁に交換または滅菌されるためにフィルタ110の下流にはバ
イオフィルムが存在しなく、バクテリアまたはその他の汚染物がフィルタ110
を通過して来た流体内に導入されることがない。フィルタ110を取り付けた注
射器100はフィルタ110の付いていない同様な注射器100より僅かしか大
きくなく、フィルタ110が注射器100の操作の邪魔になることがない。フィ
ルタ要素130がフィルタハウジングを交換することなく交換できることから、
また、フィルタ110を注射器に修正を加えずに標準の注射器に取り付けること
ができることから、フィルタ110を経済的に使用することができる。
【0058】 取り外し可能なフィルタ要素を有したフィルタ図6乃至図9に図示した部位以
外の部位で使用することができる。例えば、バルブヘッド102と注射器先端1
40の上流端の間に配置する代わりに、フィルタを注射器先端140の下流端ま
たはバルブヘッド102の上流の部位に配置することができる。本発明によるフ
ィルタはまた歯科用注射器以外の歯科用器具に使用することができる。図10は
本発明のフィルタ220の別の実施例を装備した高速ハンドピースの等角投影図
であり、図11は、図10のフィルタの分解等角投影図であり、図12はフィル
タ220の破断分解等角投影図である。例示したハンドピース200は従来の構
造のものであり、ユーザが把持するシャフト201、ドリルのビット等の回転工
具203が取り付けられる前記シャフト201の一方の端に配置されたヘッド2
02及び回転工具203の近傍に配置されて回転工具203の作動中に患者の口
内へ水、空気またはその他の流体を分与する流体アウトレット204を含む。ハ
ンドピース200はチューブ210に接続され、該チューブは流体、ケーブルま
たはワイヤ用の複数の内部通路を内包する。チューブ210はハンドピース20
0の流体アウトレット204へ供給される水用の通路及びヘッド202内の空気
圧回転駆動組立体の動力源となる圧縮空気を供給する駆動空気通路を含むのが典
型的である。また、前記チューブは駆動組立体からの排気用通路、冷却空気通路
及び光ケーブル用通路を含むことが可能である。フィルタ220はハウジング及
び該ハウジング内に取り外し可能に取り付けられるフィルタ要素240を含んだ
組立体の形態をとる。ハウジングは2つの部分221及び230を有し、斯かる
2つの部分は互いに着脱可能に結合されてフィルタ要素240を包囲するように
されている。フィルタ要素240は任意にデザインされた構造とすることが可能
であるが、前の実施例の水用フィルタ要素45及び130と構造上は同じに図示
されており、水から望ましくない物質(微生物、内毒素またはその他の発熱物質
を含むのが好適である)を除去する能力を備えたフィルタ媒体241及び該媒体
241に対してシールされたシールリング242を含む。第1のハウジング部2
21はチューブ210の水用通路に接続されてろ過する水を収容することのでき
るインレット222を含み、第2のハウジング部230は前記水用通路に同様に
接続されてチューブ210にろ過した水を戻すアウトレット231を含む。フィ
ルタ220は流体通路の1つ(水用通路または空気用通路等)に直列に接続され
て、斯かる通路を流れる全ての流体がフィルタ220を通過してろ過されるよう
にされている。例えば、チューブ210が押出しプラスチックから成るチューブ
の場合には、該チューブを切断してチューブの水用通路の一部分を除去して、チ
ューブ210のその他の流体通路を切り込みすることなく前記通路に2つの開口
端を形成することができる。インレット222及びアウトレット231を次いで
水用通路の開口端に、インレットを222を前記開口端の一方内へ挿入し、且つ
アウトレット231を他方の開口端内へ挿入する等の任意の適当な方法により接
続することができる。インレット及びアウトレット231に水用通路の端部に対
するそれぞれの接続強度を増すためにホースかえし(barbs)またはその他
の適当な構造体を設けることが可能である。インレット222、アウトレット2
31及び水用通路の両端にもまたルアラ(Lurer)取付け具またはねじカッ
プリング等の迅速解放コネクタを設けてフィルタ220の迅速な交換ができるよ
うにすることが可能となる。或いは、インレット222及びアウトレット231
を例えば接着等により永久的に水用通路に接続することが可能である。
【0059】 ハウジングの第1の部分221は、インレット222から離れた端にフィルタ
要素を支持する環状になった水平の出っ張り226に囲繞された凹所225を含
む。ろ過する水またはその他の流体用の内部通路227がインレット222及び
凹所225の間に連絡する。第2の部分230はアウトレット231から離れた
端に凹所233を含み、該凹所233は該凹所の233上方に突出する環状とな
った尾根状のシール隆起部234により囲繞される。フィルタ要素240が第1
及び第2の部分221及び230の間に配置され、前記部分が互いに結合される
と、フィルタ要素のシールリング242が第1の部分221の前記水平の出っ張
り226及び第2の部分230の尾根状のシール隆起部234の間で挟持される
。半径方向に伸長したリブまたは取り外し可能なグリッドまたはプレート等の1
つ以上の支持部材236が第2の部分230の凹所233内に配置されてフィル
タ媒体241の下流表面を支持する。フィルタ要素240でろ過された水または
その他の流体用通路235は第2の部分230の凹所233とアウトレット23
1との間に連絡する。支持部材236は第1のフィルタ要素240をろ過してき
た流体が凹所233から水用通路236内へ容易に排出されるのを可能にする。
フィルタ要素240がハウジング内に取り付けられると支持部材236はフィル
タ要素240のフィルタ媒体241の下流表面に接触するかまたは密接に接近す
る。
【0060】 第1及び第2のハウジング部分221及び230に該部分を互いに着脱可能に
固着する構造を装備することが可能である。本実施例では、図6乃至図9の実施
例の如く、ハウジング部分221及び230は第1の部分221に形成されピン
228及び第2の部分230に形成されて前記ピン228と係合する円周方向に
伸長したスロット237により互いに固着される。斯かる構造では、2つの部分
221及び230は互いに対して単純に各々を捩じることで互いに固着されたり
または互いから離脱することが可能となる。
【0061】 歯科用器具の上流側で流体ライン内に接続されるフィルタは特定のタイプの歯
科用器具との使用に限定されるものではない。更に、図6乃至図9には単一のフ
ィルタが図示されているが、歯科用器具には複数の同様なフィルタ組立体を設け
て前記歯科用器具の対応する流体ラインに接続することができる。例えば、歯科
用器具が患者の口内へ水及び空気の双方を供給するタイプのものである場合には
、別体のフィルタを歯科用器具の水用ライン及び空気用ラインに設けることがで
きる。
【0062】 図13乃至図15には本発明によるフィルタ260の別の実施例を例示し、該
フィルタは歯科用器具と該歯科用器具へ1つ以上の流体を供給するチューブ25
0との間に接続することができる。上記図はフィルタ260が図10に図示した
のと同様に従来の高速ハンドピース200に接続されているのを図示しているが
、フィルタ260はまた注射器、音波及び超音波歯石除去器または患者の口内へ
流体を分与するその他のタイプの歯科用器具に使用することができる。フィルタ
260は本体270及び該本体270に着脱可能に取り付けられるカバー290
を備えたハウジングと、該ハウジング内で前記本体270及びカバー290の間
でチューブ250からハンドピース200まで伸長したろ過する流体の流路に沿
って配置することができるフィルタ要素300とを含む。例示した本体270は
3本のアーム271乃至273を有する。第1のアーム271はハンドピース2
00と使用される標準のチューブ250の下流端に接続されるようにされており
、第2のアーム272はハンドピースの基端に接続されるようにされており、第
3のアーム273はカバー290に接続されるようにされている。本実施例では
、本体270は、第1及び第2アーム271及び272が互いに整列し、第3の
アーム273が第1及び第2のアーム271、272に対して直角に伸長した略
T字状の形状にされている。斯かる形状はハンドピース200のユーザがチュー
ブ250をハンドピース200のハンドル201と同軸上に伸長させたいと思う
時には便利であるが、本体270は該本体がハンドピース200、チューブ25
0及びカバー290に接続可能であればその他の任意の形状とすることが可能で
ある。本体270は第3のアーム273が垂直方向に伸長して図示されているが
、第3のアームは使用者の都合の良い方向に伸長させることが可能である。
【0063】 本体270は複数の内部通路を含み、該通路を流体、ワイヤ、光ケーブルまた
はその他の部材または物質がチューブ250からハンドピース200へと通過す
るようにされている。通路の本数はハンドピース200またはフィルタ260を
使用するその他の歯科用器具のタイプにより決定される。例示した本体270は
ハンドピース200のローターを駆動するのに使用する駆動空気を搬送する駆動
空気通路274、前記ローターから排出された排気を搬送する排気通路(図中で
は駆動空気通路274の背後に隠れている)、光ファイバケーブルを通してハン
ドピース200の末端(回転工具203が取り付けられる端)で照明を提供する
通路275、患者の口内へスプレーされる空気を搬送するスプレー空気通路(図
中では見えない)、及びろ過した後で患者の口内へ分与される水またはその他の
流体用の第1及び第2の通路276、277を含む。水用の第1の通路276は
第1のアーム271の外側端から第3のアーム273の外側端まで伸長してろ過
する水をフィルタ要素300の上流側まで導入する。水用の第2の通路277は
第3アーム273の外側端から第2のアーム272の外側端まで伸長してフィル
タ要素300を通過したろ過された水をハンドピース200まで供給する。水用
通路276及び277以外の通路は第1のアーム271の外側端から第2のアー
ム272の外側端までの間を真っ直ぐに伸長しており、従って、フィルタ要素3
00を迂回する。第1のアーム271の外側端では前記通路の各々に標準寸法の
取付け具278が設けられてチューブ250の端に取り付けた標準の図示しない
コネクタと係合するようにされる。同様に、第2のアーム272の外側端では前
記通路の各々がハンドピース200の末端(回転工具203から離れた端)に取
り付けた標準コネクタの対応する取付け具205と係合するような形状にされる
。チューブ250には保持ナット251が設けられ、該保持ナットはチューブ2
50の端に回動可能に取り付けられると共に、ハンドピース200の基端のおね
じ206に係合するサイズにされためねじを有する。第1のアーム271の外側
端にはチューブ250の保持ナット251のめねじと係合できるようにされた同
様なおねじ282が形成されて、第1のアーム271を着脱可能にチューブ25
0に固着できるようにされる。第2のアーム272の外側端にはチューブ250
の保持ナット251と同様な保持ナット283が設けられて第2のアーム272
がハンドピース200の末端に着脱可能に固着できるようにされる。保持ナット
283は第2のアーム272の外部に回動可能に取り付けられると共に、保持ナ
ット283の内側で第2のアーム272にプレス嵌めされ且つ保持ナット283
の回動を許容する一方で本体270から離れる方向に保持ナット283が軸線方
向に移動するのに抗するカラー284等の保持部材により第2のアーム272か
ら離脱するのが防止される。保持ナット283にはハンドピース200の基端の
おねじ206と係合できるめねじが設けられる。この構成により本体270が標
準のチューブ250及び標準のハンドピース200に容易に接続可能となる。し
かしながら、本体270をチューブ250に固着させるのにはスナップ嵌めまた
はクランプ等の多くのその他の構成を利用することができる。
【0064】 第3のアーム273の外側端にはフィルタ要素300の外周に接触する水平の
出っ張り286により囲繞された凹所285が形成される。斯かる水平の出っ張
り286はフィルタ要素300が該水平の出っ張り286に取り付けられた時に
フィルタ要素300を囲繞する環状壁287により囲繞される。第1の水用通路
276は外側壁287の端部表面に開口し、第2の水用通路277は凹所285
の底部に開口する。凹所285はフィルタ媒体301を凹所285内へ押しやる
傾向にある流体圧力に抗してフィルタ媒体301の下流表面を支持する構造体を
含み、斯かる構造体は図11に図示した第2のハウジング部分230の半径方向
支持リブ236等のリブ、メッシュ層、またはフィルタ媒体301の下流表面に
接触してろ液を第2の水用通路277へ排出しつつフィルタ媒体301を支持す
ることが可能なその他の部材である。本実施例では、孔あきプレート305の形
態を取る支持部材はフィルタ要素300の下流側で凹所285内に取り外し可能
に配置される。
【0065】 カバー290は該カバー290底部内部表面から上方へ突出したの環状になっ
た尾根状の隆起部291を含む。斯かる尾根状の隆起部291の径は、フィルタ
要素300を本体270及びカバー290の間に配置して、カバー290を本体
270の第3のアーム273に取り付けた時に、フィルタ要素300が本体27
0の水平な出っ張り286とカバー290の尾根状の隆起部291との間に挟持
されて、フィルタ要素300の一方の表面がフィルタ要素300の全円周に亘っ
て水平の出っ張り286とシール接触し且つフィルタ要素300の反対の表面が
フィルタ要素300の全円周に亘って尾根状の隆起部291とシール接触するよ
うにされる。
【0066】 カバー290には第3のアーム273に形成されたおねじと係合できるめねじ
が設けられてカバー290を第3のアーム273に着脱可能に固着するのが可能
となる。差込嵌め、スナップ嵌めまたはクランプ等の多くのその他の構成を利用
してカバー290と第3のアーム273を互いに固着することができる。0リン
グ295等のシール部材を第3のアーム273の外側の溝内等の適当な部位に設
けてカバー290と第3のアーム273との間のフィルタ要素300を囲繞する
領域で液密なシールを形成することが可能である。
【0067】 図15に図示する如く、カバー290を第3のアーム273に取り付けると、
第1の水用通路276の下流端と連絡する空間294がカバー290及び第3の
アーム273との間に形成される。環状となった尾根状の隆起部291に1つ以
上の開口部292が形成され、該開口部は尾根状の隆起部291を貫通して内周
及び外周間に伸長して前記空間とフィルタ要素300の上流側の尾根状の隆起部
291により囲繞された領域との間で流体連絡を画成する。開口部292は尾根
状の隆起部291のフィルタ要素300と接触する部分から隔置されて尾根状の
隆起部291とフィルタ要素300との間のシールの邪魔にならないようにされ
る。
【0068】 フィルタ要素300は水用通路276、277を通過する水から所望の物質を
除去するのを可能にするのであれば任意の構造とすることが可能である。例示の
実施例では、フィルタ要素300は図10乃至12のフィルタ要素240と、デ
ィスク形状のフィルタ媒体301及びフィルタ媒体301の一方の表面に接着し
たシールリング302を含めて構造上は類似している。フィルタ要素240のシ
ールリング242と同様に、シールリング302には1つ以上のタブを形成して
、該タブによりフィルタ要素300を把持すると共に該タブを使用してフィルタ
要素300の配向を行う。この場合、1つ以上の切り欠き288を第3のアーム
273の外側壁287に設けて前記タブを収容するようにする。フィルタ媒体3
01は前の実施例に付いて説明した材料中の任意の材料から形成し且つ前の実施
例に付いて説明したフィルタ媒体の特性中の任意の特性を有するように形成する
ことが可能である。例示したフィルタ要素300にはフィルタ媒体301の下流
側に配置したシールリング302が形成されているが、代わりに、フィルタ要素
300をシールリング302がフィルタ媒体301の上流側となるように、また
は、シールリングが上流及び下流両側に設けられるように形成することも可能で
ある。
【0069】 本実施例の如く、フィルタを歯科用器具の基端に接続することは、フィルタを
末端に取り付けた場合と比べて広範な種類の歯科用器具に使用可能となることか
ら効果的である。更に、フィルタが使用者の手の外側にある装置の長さまたは重
量を変化させることがなく、使用者が本発明によるフィルタの付いた歯科用器具
を使用するのとフィルタの付いていない歯科用器具を使用するのとで殆ど同じ感
覚で使用でき、且つ、使用者が迅速に歯科用器具上のフィルタの存在に適合する
ことができる。更に、フィルタを歯科用器具の基端に配置する上でフィルタのサ
イズが拘束されることは殆どなく、従って、フィルタの製造も容易であり且つフ
ィルタ要素の表面積を多きすることも可能である。
【0070】 図16及び図17はそれぞれ高速ハンドピース200に取り付けた本発明によ
るフィルタの別の実施例の等角投影図及び分解長手方向断面図である。本実施例
は実質的には図13乃至図15の実施例と同一であるが、本体270の第3のア
ーム273が第2のアーム272と同軸であり、第1のアーム271が第2のア
ーム272の軸線から横断方向へ(120度の鈍角またはハンドピース200ま
たはその他の歯科用器具の使用者に快適となる角度等の)伸長する点が異なる。
この構成はハンドピース200のハンドル201に対してチューブ250(本体
270の第1のアーム271に接続した)が横断方向に伸長するのを好む使用者
に効果的である。
【0071】 図18乃至図23は歯科用器具に使用する本発明によるフィルタの別の実施例
を例示する。フィルタ400が従来の高速ハンドピース200に使用されている
のが図示されているが、フィルタ400は歯科用器具に流体を供給するチューブ
が接続された任意のその他のタイプの歯科用器具に使用することも可能である。
例示したフィルタ400は、ハンドピース200に流体を供給するチューブ25
0を囲繞する本体401を備えたハウジング及び前記本体401に着脱可能に取
り付けられるカバー440を含む組立体の形態を取る。フィルタは更にハウジン
グ内で本体401とカバー440の間でろ過する流体の流路に沿って取り外し可
能に配置されたフィルタ要素300を含む。チューブ250は複数の流体通路を
内包し、その中の1つ252はフィルタ要素300と流体連絡しており、一方そ
チューブ250内の他の流体通路は中断することなくフィルタ400を貫通する
【0072】 ハウジングの本体401はカバー440に係合する形状にされた第1の部分4
10及び前記第1の部分410と結合してハンドピース200のチューブ250
が貫通できる本体401の長手方向端間に伸長する細長い室を画成する第2の部
分430を含む。本体401の前記2つの部分410、430は互いに着脱可能
にまたは永久的に結合できる。例えば、本体401を一緒に使用するチューブ2
50の寿命と同一にする場合には、本体401の部分410、430は接着、溶
接、リベットまたは同様の手段でチューブ250の周りで互いに永久的に結合す
ることが可能である。一方、本体401またはチューブ250を交換可能にする
場合には、前記部分410、430をスナップ嵌め、プレス嵌め、取り外し可能
なねじ、ヒンジ、または同様な構成により互いに着脱可能に結合することが可能
である。本実施例では、部分410、430は着脱可能に互いに図示しないねじ
により結合され、前記ねじは第1の部分410の底部表面の開口部413内へ挿
入され、第1の部分410の上部表面上に形成された柱414を貫通し、本体4
01の第2の部分430の下部表面上の対応する柱に形成されたねじの切られた
穴に螺入する。
【0073】 本体401の第1の部分410の上部は長手方向端の各々に開口部411を有
し、第2の部分430も同様に長手方向端の各々に開口部431を有する。2つ
の部分410、430が互いに接合されると、チューブ250が前記開口部41
1、431を貫通することができる。本体401の第1の部分410の底面図で
ある図20に最も良く図示してあるように、フィルタ要素300の外周にシール
接触する水平の出っ張り420に囲繞された凹所418が第1の部分410の下
方端に形成される。水平の出っ張り420は環状壁421に囲繞され、該環状壁
は、フィルタ要素300が水平の出っ張り420に取り付けられた時にフィルタ
要素300を囲繞する。ろ過する流体用の第1の通路415が第1の部分410
の上部側と前記環状壁421の開口部422との間に伸長し、フィルタ要素30
0を通過したろ過した流体用の第2の通路416が第1の部分410の上部側と
凹所418の底部との間に伸長する。凹所418はフィルタ媒体を該凹所418
内へ付勢する傾向の流体圧力に抗してフィルタ要素300のフィルタ媒体の下流
表面を支持することのできる、リブ、突起または取り外し可能なプレートまたは
格子等の支持構造体を内包することが可能である。本実施例では、凹所418は
円の円弧に沿って伸長した複数の突起419を備えた支持構造体を内包し、該突
起間をろ液が流れて第2の流体通路416の上流端に到達するようにされている
【0074】 第1の流体通路415の上流端はチューブ250内の流体通路252の一方に
接続可能にされ、第2の流体通路416の下流端は同一の流体通路252に接続
可能にされる。本体401の流体通路415、416は任意の適当な方法でチュ
ーブ250内の流体通路252に接続することが可能である。本実施例では、ホ
ース返しコネクタ417が第1の流体通路415の上流端及び第2流体通路41
6の下流端で本体401の第1の部分410に固着され、チューブ250内の流
体通路252の一方の一部分を各ホース返しコネクタ417に着脱可能にまたは
永久的に固着することができる。ルーア(Luer)コネクタまたはその他のタ
イプのクィックリリースコネクタ等の多くのその他の手段を使用してチューブ2
50を本体401の第1の部分410に接続することができる。或いは、コネク
タを省略して流体通路415、416を直接本体401の第1の部分410に例
えば接着により接続することが可能である。
【0075】 カバー440はろ過する流体の流路に沿ってフィルタ要素300を包囲するの
を可能にするのであれば任意の構造とすることが可能である。例示のカバー44
0は構造上は図13の実施例のカバー190と同じである。カバー440は環状
の尾根状の隆起部441を含み、斯かる環状の尾根状の隆起部は前記バー440
の底部内部表面から上方へ突出すると共に、フィルタ要素300を本体401と
カバー440との間に配置した状態でカバー440を本体401の第1の部分4
10に取り付けた時に、フィルタ要素300が本体401の第1の部分410の
水平の出っ張り420とカバー440の尾根状の隆起部441との間に挟持され
、フィルタ要素300の一方の表面が該フィルタ要素300の全周に亘って水平
の出っ張り420にシール接触し且つフィルタ要素300の反対の表面が該フィ
ルタ要素300の全周に亘って尾根状の隆起部441とシール接触するような径
を有する。
【0076】 好適には、カバー440は本体401から着脱可能となってフィルタ要素30
0が容易に交換可能となる。本実施例では、カバー440は本体401に形成さ
れたおねじに螺合するめねじ443を有するが、本体401とカバー440との
間ではフィルタ要素300と本体401及びカバー440とのシール接触を維持
できるその他の任意の着脱可能な係合を利用することができ、例えば、差込嵌め
、スナップ嵌め、またはプレス嵌め等がある。0リング445等のシール部材を
設けてカバー440と本体401との間のフィルタ要素300及び双方の流体通
路415、416を囲繞する一領域において液密シールを形成することができる
【0077】 カバー440を本体401に取り付けると、第1の流体通路415の下流端と
連絡する空間444が本体401及びカバー440間で環状の尾根状の隆起部4
41の周りに形成される。環状の尾根状の隆起部441には図13の実施例の開
口部192と同様な1つ以上の開口部442が形成され、該開口部は前記尾根状
の隆起部441の内周及び外周間で該尾根状の隆起部を貫通して伸長して尾根状
の隆起部441を囲繞する空間444とフィルタ要素300の上流側で尾根状の
隆起部441により囲繞される領域との間に流体連絡が画成される。
【0078】 フィルタ要素300は任意の所望の構造とすることが可能であり、例えば、前
の実施例の何れかに就いて説明したのと同じ構造であっても良い。例示したフィ
ルタ要素300は図14の実施例のフィルタ要素200と同じであり、ディスク
の形状をしたフィルタ媒体301及びフィルタ要素301の下流側に接着された
シールリング302を含むが、シールリングは代わりに上流側に接着することも
可能である。シールリング302は2つ半径方向外側方向に向いたサイズの異な
るタブ303を含み、環状壁421は該壁421の円周方向に長さの異なる2つ
の切り欠きを含む。前記タブ303の一方の円周方向の長さは環状壁421の小
さい方の切り欠き423に嵌合するよう十分短い長さであり、一方他方のタブ3
03の円周方向の長さは大きな方の切り欠き423にのみ嵌合できる長さにされ
ている。
【0079】 フィルタ400を利用しやすくするために、本体は401はチューブ250に
対して並進または回動等の動きに対して規制されるのが好適である。本体401
自体はチューブ250の周りに滑り嵌めされて動きに抗するようにすることが可
能であり、または、本体401に該本体401の動きに抗する別体の部材を装備
することも可能である。本実施例では、本体401に2つのクランプ部材450
が設けられ、該クランプ部材はチューブ250の周りに滑り嵌めすると共に本体
401の第1及び第2の部分410、430の間でクランプされて該クランプ部
材450の本体401に対する動きが防止される。各クランプ部材450は全体
として半円形の上部部分451及び全体として半円径の下部部分452から形成
され、前記全体として半円径の上部及び下部部分は互いに着脱可能に係合して、
チューブ250の外周表面に形状が類似し且つチューブ250の外周表面に摩擦
係合可能な内周表面を有したリングを画成する。前記部分451、452は一方
の部分の突起及び他方の部分の対応する凹所等の互いに係合して前記部分451
、452の相対移動に抗することのできる係合部を含むことが可能である。各部
分451、452はスロット453を内包し、該スロットはクランプ部材450
の各部分451、452が対応する本体の部分内に挿入された時に前記本体の部
分410、430の対応するフランジ412及び432をそれぞれ摺動可能に収
容することができる。フランジ412、432がスロット453に進入すると、
クランプ部材450の前記部分451、452が本体の401の長さ方向に移動
するのが防止される。
【0080】 フィルタ400はチューブ250を注意深く切り込むことによりチューブ25
0の一定の長さに亘って接続してチューブ250の流体通路252の1つに他の
流体通路に切り込むことなしに2つの開口端を形成することができる。次いで、
各開口端が本体401の第1の部分410の流体通路415、416の一方に、
流体が流体通路252の内部と本体401の第1の部分410の内部との間を漏
れることなく流れることができるように接続される。次いで、本体401を、図
21に図示する如く、クランプ部材450の下部部分452を本体401の第1
の部分410に挿入し、次いでチューブ250を本体401の第1の部分410
及びクランプ部材450の下部部分452の頂部へ載置して、チューブ250の
周りに組み付ける。次いで、クランプ部材450の上部部分451を該クランプ
部材450の下部部分452の頂部に載せて、本体401の第2の部分430を
クランプ部材450の上部部分451の頂部に載せてねじまたはその他の適当な
固着部材により本体401の第1の部分410に固着する。組立てた状態では、
本体401は図18に図示する如き外観となる。この状態で、チューブ250の
端が歯科用器具と該歯科用器具用の流体源に従来の方法で接続することができる
。フィルタ400は歯科用器具の操作者により容易にチューブ250上に取り付
けることができ、または、フィルタは工場で事前にチューブ250に取り付けて
おき、歯科用器具に直ぐに接続可能な組立体としてチューブ250と一緒に顧客
に販売することもできる。
【0081】 クランプ部材450は別体の部材とする代わりに、本体の部分410、430
と一体に形成するかまたは永久に固着することが可能である。しかしながら、ク
ランプ部材450が本体の部分410、430から取り外し自在となって、単一
の本体401を異なるサイズまたは形状のチューブ250と、単純にクランプ部
材450を異なるサイズまたは形状のクランプ部材と交換することで使用するこ
とができれば便利である。例えば、歯科用注射器と共に使用するチューブは高速
ハンドピースと共に使用するチューブより小型となる(歯科用注射器と共に使用
するチューブはしばしば2つの流体通路を有するが、一方、高速ハンドピースと
共に使用するチューブは通常3つ以上の流体通路を有する)のが典型的であるか
ら、チューブ250が歯科用注射器用の場合には、1組のクランプ部材を使用す
ることができ、チューブ250が歯科用ハンドピース用の場合には、外部寸法が
同一であるがチューブが通過する開口部が大きな異なる組のクランプ部材を使用
することができる。
【0082】 本体401の第1の部分410からハンドピース200またはその他の歯科用
器具まで伸長する流体通路252の一部は本体401を通過する同一のチューブ
の一部とすることが可能である。しかしながら、適当な径の単純なホース等のチ
ューブ250から別個に形成された流体通路を使用することはフィルタ400の
チューブ250への接続を単純化する。この場合、本体401から歯科用器具ま
で伸長したオリジナルチューブ250の流体通路252の一部を除去することが
でき、別個に形成した流体ラインを流体通路252の一部を取り外した後に残さ
れたオリジナルチューブ250内の空洞内に挿入することができる。
【0083】 図18に図示したチューブ250には単一のフィルタ400が取り付けられて
いるが、代わりに、図18乃至図23に図示したタイプの複数のフィルタを全長
に沿って異なる部位に配置することが可能である。例えば、水用フィルタを1つ
の部位に取り付け、空気用のフィルタを別の部位に取り付ける。或いは、チュー
ブ250の同一の流体通路252用の同一の異なるタイプのフィルタ要素を含ん
だ複数のフィルタをチューブ250に沿って異なる部位に直列に配置することが
可能である。
【0084】 図18乃至図23に図示した方法でフィルタでチューブ250を囲繞すること
は、フィルタ400の重量をチューブ250の単一の流体通路だけではなく、寧
ろチューブ250全体で支持することから、チューブ250とフィルタ400と
の間で信頼性のある接続を維持する上で一助となる。更に、フィルタ400がチ
ューブ250に滑りクランプできることから、フィルタ400がチューブ250
の使用の邪魔にならず、フィルタがチューブ250からだらりと垂れ下がってい
る場合よりは、フィルタが物体に引っ掛かる可能性は少なくなる。
【0085】 本発明を多数の好適な実施例を参照して説明してきたが、本発明はそれらの実
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ、1つの実施例
の1つ以上の特徴をその他の実施例の1つ以上の特徴と自由に組み合せすること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 内部フィルタ要素を装備した本発明による歯科用注射器の1実施 例の側面図である。
【図2】 開いた状態にある図1の歯科用器具のハンドルの一部の長手方向 断面図である。
【図3】 本発明による歯科用注射器の別の実施例のハンドルの一部の長手
方向断面図である。
【図4】 図1乃至3の実施例に使用されるフィルタ要素の1つの破断等角 投影図である。
【図5】 本発明による歯科用注射器の別の実施例の分解等角投影図である
【図6】 本発明によるフィルタの実施例を装備した歯科用注射器の破断部
分分解等角投影図である。
【図7】 図6の歯科用注射器及びフィルタの破断分解等角投影図である。
【図8】 図6の歯科用注射器及びフィルタの別の角度から見た破断分解等
角投影図である。
【図9】 図6の歯科用注射器及びフィルタの破断側面図である。
【図10】 本発明によるフィルタの別の実施例を装備した高速ハンドピー
スの等角投影図である。
【図11】 図10のフィルタの分解等角投影図である。
【図12】 図10のフィルタの別の角度から見た破断分解等角投影図であ
る。
【図13】 高速ハンドピースに接続された本発明によるフィルタの別の実
施例の等角投影図である。
【図14】 図13の実施例の分解断面等角投影図である。
【図15】 組立た状態の図13の実施例の長手方向断面図である。
【図16】 高速ハンドピースに接続された本発明によるフィルタの別の実
施例の等角投影図である。
【図17】 図16の実施例の分解長手方向断面図である。
【図18】 本発明によるフィルタの別の実施例を装備したハンドピースの
等角投影図である。
【図19】 図18のフィルタの分解図である。
【図20】 図18の本体の下部の底面図である。
【図21】 フィルタの上部を取り外した図18のフィルタの破断等角投影
図である。
【図22】 フィルタの上部を取り外し且つチューブをフィルタの下部上方
持ち上げた図18のフィルタの破断等角投影図である。
【図23】 フィルタの上部を取り外した図18のフィルタの横断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,U S (72)発明者 サッター,マーク・エイ アメリカ合衆国ミシガン州48130,デクス ター,クウェイル・リッジ・ドライブ 7660 (72)発明者 ギルソン,ティモシー・ジェイ アメリカ合衆国ミシガン州48167,ノース ヴィル,ロンズウッド・コート 38657 (72)発明者 ゲルマン,チャールズ・イー アメリカ合衆国ミシガン州48107,アン・ アーバー,イースト・ヒューロン・アベニ ュー 505,アパートメント 805 Fターム(参考) 4C052 AA20 CC30 FF10 GG09

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体用の通路を有する第1及び第2の部分を備えたハンドル
    と、前記流体用の通路と連絡して患者の口内へ流体を分与するアウトレットとを
    それぞれ有する、歯科用器具と、 前記流体用の通路を接続する流路の前記2つの部分間に配置されたフィルタ媒
    体と、 を備えることを特徴とする、歯科治療に使用する装置。
  2. 【請求項2】 ろ過中に流体が通過する前記フィルタ媒体の一領域を囲繞す
    ると共に、前記ハンドルの前記部分に対してシールされたシールリングを含む、
    請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンドルの各部分に2つの流体用の通路を及び各々が、
    前記流体通路の2つを接続する流路で前記2つの部分間に配置された2つのフィ
    ルタ媒体を含む、請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のフィルタ媒体が、単一のフィルタ要素の
    一部である、請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の部分が、前記ハンドルの軸線に非垂直に
    伸長した対向する表面を有する、請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 前記ハンドルの第1及び第2の部分が、互いヒンジで止めら
    れている、請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の部分が、前記ハンドルの軸線方向に開位
    置と閉位置との間を移動自在にされている、請求項1の装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタ媒体が、フィルタ半透膜を備えている、請求項
    1の層値。
  9. 【請求項9】 第1及び第2の部分であって、開位置と前記2つの部分間に
    フィルタ媒体が配置される閉位置との間を枢動可能な第1及び第2の部分と、前
    記各部分に形成された流体用通路とを含む、ヒンジ止めされたハンドルと、 前記ハンドルの前記通路に連絡した患者の口内へ流体を分与する流体アウトレ
    ットと、 を備えることを特徴とする、歯科用器具。
  10. 【請求項10】 前記歯科用器具が、前記流体アウトレットを有した注射器
    先端を含んだ歯科用注射器と、前記ハンドル及び前記注射器先端の間に配置され
    た前記注射器先端への流体の流れを制御するバルブとを備えた、請求項9の歯科
    用器具。
  11. 【請求項11】 注射器先端と、水用内部通路と、前記水用通路と前記注射
    器先端との間で前記水用通路に直列に配置されたバルブとを有する、歯科用注射
    器と、 前記注射器先端と前記水用通路の間とで前記注射器先端に直列に配置され、且
    つ、第1及び第2の着脱可能なハウジング部分と前記ハウジング部分とに取り外
    し可能に配置されたフィルタ媒体を備える、フィルタと、 を有することを特徴とする、歯科治療用の装置。
  12. 【請求項12】 前記注射器が、前記注射器先端を収容できる開口部を有し
    たバルブヘッドを含み、前記ハウジングが、前記バルブヘッドの前記開口部内に
    挿入されたインレット及び前記注射器先端に係合されたアウトレットを含む、請
    求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記ハウジングが、前記インレット及びアウトレットの間
    で前記フィルタ媒体を貫通する第1の流体流路及び前記インレット及びアウトレ
    ットの間に伸長し且つ前記フィルタ媒体を迂回する第2の流体流路を画成する、
    請求項11に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記フィルタ媒体に接触し且つ前記第1及び第2の流路を
    分離するシールを形成するシール部材を含む、請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 流体を患者の口内へ分与する流体アウトレットを有する歯
    科用器具と、 フィルタ媒体であって、前記アウトレットを貫通する流体路に沿って配置され
    、且つ、水中で正に帯電されると共に、前記フィルタ媒体を通過する流体から内
    毒素を除去することのできる、前記フィルタ媒体と、 を備えることを特徴とする、歯科治療用装置。
  16. 【請求項16】 前記フィルタ媒体が微孔性半透膜を備える、請求項15の
    装置。
  17. 【請求項17】 前記フィルタ媒体が前記歯科用器具内に取り付けられた、
    請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記フィルタ媒体が前記歯科用器具の上流側に取り付けら
    れた、請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記歯科用器具は、前記アウトレットへの流体の流れを制
    御するバルブを含み、前記フィルタ媒体は前記バルブの下流に取り付けられた、
    請求項15に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記歯科用器具に着脱可能に取り付けられ、且つ、前記フ
    ィルタ媒体を備えたフィルタハウジングを含む、請求項15に記載の装置。
  21. 【請求項21】 フィルタハウジングであって、歯科用注射器のバルブヘッ
    ドに取り付けられるように構成されたインレットと、歯科用注射器の注射器先端
    を着脱可能に収容するように構成されたアウトレットと、前記インレットと前記
    アウトレットとの間で前記ハウジングに連絡した空気用通路と、前記インレット
    と前記アウトレットと間で前記ハウジングに連絡した水用通路とを含む、前記フ
    ィルタハウジングと、 前記ハウジング内で前記水用通路に沿って配置され、且つ、前記インレットと
    前記アウトレットと間で前記水用通路を流通する水をろ過すると共に、前記水用
    通路と前記空気用通路とを分離するシールを形成するシールリングを含む、フィ
    ルタ要素と、 を備えることを特徴とする、歯科用注射器と共に使用するフィルタ。
  22. 【請求項22】 患者の口内へ水を分与するアウトレットを有する、歯科用
    器具と、 前記アウトレットに連絡した流体流路に沿って配置され、且つ、前記アウトレ
    ットを介して分与される水をろ過すると共に、親水性領域及びろ過中の水内の空
    気が通過することができる疎水性領域を有する、フィルタ媒体と、 を備えることを特徴とする、歯科治療用の装置。
  23. 【請求項23】 前記疎水性領域が、最大で該疎水性領域及び前記親水性領
    域の総面積の約25パーセントを備える、請求項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記疎水性領域が、最大で該疎水性領域及び前記親水性領
    域の総面積の約15パーセントを備える、請求項22に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記疎水性領域が、該疎水性領域及び前記親水性領域の総
    面積の約5パーセント乃至約6パーセントを備える、請求項22に記載の装置。
  26. 【請求項26】 実質的に平らなフィルタ媒体と、 前記フィルタ媒体に対してシールされ且つろ過中に流体が通過する前記フィル
    タ媒体の一領域の周りに伸長したシールリングと、 を備えることを特徴とする、歯科治療中に患者の口内へ排出する流体のろ過に
    使用されるフィルタ。
  27. 【請求項27】 前記シールリングが前記フィルタの外周に沿って伸長する
    、請求項26に記載のフィルタ。
  28. 【請求項28】 前記シールリングが平らなガスケットを備える、請求項2
    6に記載のフィルタ。
  29. 【請求項29】 前記シールリングが前記フィルタ媒体に積層される、請求
    項26に記載のフィルタ。
  30. 【請求項30】 前記フィルタ媒体が半透膜を備える、請求項26に記載の
    フィルタ。
  31. 【請求項31】 前記フィルタ媒体は互いに対向する第1及び第2の表面を
    有し、前記シールリングは前記表面の一方に配置される、請求項26に記載のフ
    ィルタ。
  32. 【請求項32】 少なくとも一部が親水性であるフィルタ媒体と、 前記フィルタ媒体に対してシールされ、且つ、ろ過中に流体が通過する前記フ
    ィルタ媒体の一領域の周りに伸長したシールリングと、 を備えることを特徴とする、歯科治療中に患者の口内へ排出する流体のろ過に
    使用するフィルタ。
  33. 【請求項33】 親水性領域と、ろ過中の流体の空気が通過できる疎水性領
    域とを有する、フィルタ媒体と、 前記フィルタ媒体に対してシールされ、且つ、ろ過中に流体が通過する前記フ
    ィルタ媒体の一領域の周りに伸長したシールリングと、 を備えることを特徴とする、歯科治療中に患者の口内へ排出する流体のろ過に
    使用するフィルタ。
  34. 【請求項34】 フィルタ媒体であって、水中で正に帯電すると共に、前記
    フィルタ媒体を通過する流体から内毒素を除去することができるように構成され
    た、前記フィルタ媒体と、 前記フィルタ媒体に対してシールされ、且つ、ろ過中に流体が通過する前記フ
    ィルタ媒体の一領域の周りに伸長したシールリングと、 を備えることを特徴とする、歯科治療中に患者の口内へ排出する流体のろ過に
    使用するフィルタ。
  35. 【請求項35】 歯科用器具用のチューブに接続するように構成された第1
    の部分と、歯科用器具のハンドルに接続するように構成された第2の部分と、前
    記第1の部分内の第1の端部と第2の端部とを有する流体用の第1の通路と、前
    記第2の部分内の第1の端部及び第2の端部を有する流体用の第2の通路とを備
    えた、本体と、 前記本体に着脱可能に取り付けられた、カバーと、 前記流体用の第1の通路と第2の通路の第2の端部とを接続する流路上におい
    て、前記本体と前記カバーとの間に取り外し可能に配置された、フィルタ媒体と
    、 を備えることを特徴とする、歯科用器具と共に使用するフィルタ。
  36. 【請求項36】 前記本体が、互いに同軸である第1及び第2の部分を備え
    た略Tの形状にされ、且つ、前記第1及び第2の部分に対して横断方向に伸長し
    た、第3の部分を含み、前記カバーは前記第3の部分の外側端に取り付けられた
    、請求項35に記載のフィルタ。
  37. 【請求項37】 前記第2の部分は歯科用ハンドピースに接続するように構
    成され、前記本体は、前記第1及び第2の部分の外側端間に伸長すると共に、前
    記フィルタ媒体を迂回する歯科用ハンドピースを駆動するための駆動空気用の通
    路を含む、請求項35に記載のフィルタ。
  38. 【請求項38】 前記本体は、前記第1及び第2の部分の外側端間に伸長す
    ると共に、前記フィルタ媒体を迂回する光ファイバケーブル用の通路を含む、請
    求項35に記載のフィルタ。
  39. 【請求項39】 前記第1及び第2の部分は互いに横断方向に伸長し、前記
    本体は前記第2の部分と同軸に伸長する第3の部分を含み、前記カバーは前記第
    3の部分の外側端に取り付けられる、請求項35に記載のフィルタ。
  40. 【請求項40】 歯科用器具を貫通する流体流路内に取り付けられるように
    構成され、且つ、インレットと、アウトレットと、第1及び第2の着脱可能な部
    分とを有する、ハウジングと、 前記第1及び第2の部分の間と、前記インレット及びアウトレットの間とにお
    いて、前記ハウジング内に取り外し可能に配置された歯科用器具を介して、患者
    の口内へ分与される流体をろ過するための、交換可能なフィルタ媒体と、 を備えることを特徴とする、歯科用器具と共に使用するフィルタ。
  41. 【請求項41】 歯科患者の口内に流体を分与するアウトレットを有する、
    歯科用器具と、 フィルタであって、前記歯科用器具を貫通して前記歯科用器具の前記アウトレ
    ットまで伸長し、且つ、第1及び第2の着脱可能な部分を有する、分与する流体
    用の流体流路内に取り付けられるハウジングと、前記流体流路の前記第1及び第
    2の部分間で前記ハウジングに取り外し可能に配置された、分与する流体をろ過
    する交換可能なフィルタ媒体とを備えた、前記フィルタと、 を備えることを特徴とする、歯科治療用の装置。
  42. 【請求項42】 歯科用器具に流体を供給する内部流通路を含んだチューブ
    と、 フィルタであって、前記内部流通路に一直線に接続され、且つ、第1及び第2
    の着脱可能な部分を有する、ハウジングと、前記第1及び第2の部分間で前記ハ
    ウジングに取り外し可能に配置された前記歯科用器具に供給される流体をろ過す
    る、交換可能なフィルタ媒体とを備え、前記供給する流体をろ過する、前記フィ
    ルタと、 を備えることを特徴とする、歯科用器具と共に使用する装置。
  43. 【請求項43】 前記チューブが前記ハウジングを貫通する、請求項42に
    記載の装置。
  44. 【請求項44】 歯科患者の口内へ流体を分与するアウトレットを有する、
    歯科用器具と、 フィルタであって、前記歯科用器具の前記アウトレットまで伸長した流体流路
    内に取り付けられた、ハウジングと、前記流体流路内の前記ハウジング内に取り
    外し可能に配置された、流体をろ過する交換可能なフィルタ半透膜とを備えた、
    フィルタと、 を有することを特徴とする、歯科治療用の装置。
  45. 【請求項45】 前記ハウジングは第1及び第2の部分を備え、前記フィル
    タ半透膜は前記第1及び第2の部分間に配置される、請求項44に記載の装置。
  46. 【請求項46】 前記フィルタ半透膜と前記ハウジングの内部との間にシー
    ルを形成するためのシールリングを含む、請求項44に記載の装置。
  47. 【請求項47】 歯科用器具に流体を供給するチューブが貫通可能な通路と
    、ろ過される流体用の第1の流体通路と、ろ過された流体用の第2の流体通路を
    内包した、ハウジングと、 前記第1及び第2の部分間の流路上で前記ハウジング内に配置された、フィル
    タ媒体と、 を有することを特徴とする、歯科用器具と共に使用するフィルタ。
  48. 【請求項48】 前記フィルタは前記ハウジング内に取り外し可能に配置さ
    れた、請求項47に記載のフィルタ。
  49. 【請求項49】 前記ハウジングの前記第1及び第2の流体通路に接続され
    て、前記ハウジングの前記流体通路を前記チューブ内の流体通路に流体接続させ
    る、第1及び第2のコネクタを、前記ハウジング内に備える、請求項47に記載
    のフィルタ。
  50. 【請求項50】 前記ハウジングは前記チューブの周りに滑り嵌めするよう
    に構成された、請求項47に記載のフィルタ。
  51. 【請求項51】 前記チューブを前記ハウジングにクランプするためのクラ
    ンプを含む、請求項47に記載のフィルタ。
  52. 【請求項52】 前記クランプは前記ハウジングから着脱可能に構成された
    、請求項47に記載のフィルタ。
  53. 【請求項53】 前記クランプは、前記チューブの周りに組み付けられてリ
    ングを形成することができる複数の部分を含む、請求項47に記載のフィルタ。
  54. 【請求項54】 歯科用器具に流体を供給するチューブと、 フィルタであって、前記チューブが貫通する通路と、前記チューブの内部に流
    体接続されたろ過する流体用の第1の流体通路と、前記チューブの内部に流体接
    続されたろ過した流体用の第2の流体通路を内包したハウジングと、前記第1及
    び第2の流体通路間で前記ハウジング内に配置されたフィルタ媒体とを備えた、
    前記フィルタと、 を備えることを特徴とする、歯科用器具と共に使用する装置。
  55. 【請求項55】 フィルタ半透膜を歯科用器具内の流体用の第1路に沿って
    配置し、前記第1路を通過する流体をろ過するように構成したことを特徴とする
    、歯科用器具の使用方法。
  56. 【請求項56】 前記フィルタ半透膜を前記歯科用器具のハンドルに隣接し
    た部分間に配置することを含む、請求項55に記載の方法。
  57. 【請求項57】 第2のフィルタ半透膜を前記歯科用器具内の流体用の第2
    路に沿って配置することを含む、請求項55に記載の方法。
  58. 【請求項58】 フィルタ媒体と、前記フィルタ媒体の一領域の周りに伸長
    すると共に前記フィルタ媒体に対してシールされたシールリングをと備えた、フ
    ィルタ要素に、歯科治療に使用する流体を通過させる工程と、 前記フィルタ要素を通過した流体を歯科患者の口内へ排出する工程と、 を備えることを特徴とする、ろ過方法。
  59. 【請求項59】 親水性領域と疎水性領域とを有するフィルタ媒体に、歯科
    治療に使用する流体を通過させる工程と、 前記フィルタ要素を通過した流体を歯科患者の口内へ排出する工程と、 を備えることを特徴とする、ろ過方法。
  60. 【請求項60】 ハウジング内に配置した第1のフィルタ半透膜に、歯科治
    療に使用する流体を通過させる工程と、 前記第1のフィルタ半透膜を通過した流体を歯科患者の口内へ排出させる工程
    と、 前記ハウジングから前記第1のフィルタ半透膜を取り外し、前記ハウジング内
    の前記第1のフィルタ半透膜を第2のフィルタ半透膜と交換する工程と、 前記第2のフィルタ半透膜に歯科治療に使用する流体を通過させると共に、歯
    科患者の口内へ前記流体を排出する工程と、 を備えることを特徴とする、ろ過方法。
  61. 【請求項61】 歯科治療に使用する流体を水中で正に帯電し、且つ、前記
    流体から内毒素を除去することが可能なフィルタ媒体を通過させる工程と、 前記フィルタ要素を通過した流体を歯科患者の口内へ排出させる工程と、 を備えることを特徴とする、ろ過方法。
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