JP2001521417A - 連続注射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連続注射装置であって、上側部分と下側部分からなる中空ハウジングと；この中空部に装着された注射器と；ハウジングの前端部にしっかりネジ止めされたコネクターと；中空ハウジングの後端に連結されたアダプターを備えた調節部と；アダプターに挿入された栓と；注射器のプッシュ部に前端が連結されたグリッパーと、使用者が注射器のピストンを押すための力を加える把持部と、プランジャーのロッドに可動に装着されたストッパーを備えた、診断あるいは治療目的で注射される薬液の量を調整するためのプランジャーとを備えた連続注射装置。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 連続注射装置 技術分野 本発明は、装置中に使い捨て注射器を装着することができ、家畜、たとえばニ ワトリ、ウマ、ブタ、ウシなどに特定量の薬液を連続的に注入し、その後、家畜 の背中あるいは他の部位に注射マークをつけることのできる連続注射装置に関す るものである。 背景技術 通常、注射器は、薬液あるいは薬物流体を、診断あるいは治療目的でヒトある いは家畜に注射して、そのヒトあるいは家畜が罹患している疾患を治療あるいは 予防する際に使用されるものである。家畜に使用される注射器には、２種類の注 射器があり、一つは使い捨てのシリンジで、もう一つは連続注入注射器あるいは シリンジで、これは使用後に滅菌が必要である。 図１Aには、使い捨て注射器の例を示す断面図である。この注射器は、前端に 突起部２ａが設けられ、後端外周部からフランジ２ｂが延在している中空の胴部 ２と、中空胴部２内にぴったり沿って摺動可能なヘッド３ａならびにユーザーが 押したり引いたりするロッド３ｂを有するピストン３と、突起部２ａに嵌合され た中空針４とから構成されている。 使い捨てシリンジは、一回だけ使用する分には形状が極めて簡素ですむものの 、多くの家畜に対して連続して注射作業を行うことはできない。また、所定量の 薬液を注射したり、中空ボディ部内に薬液を充填したりする作業も行いにくい。 図１Ｂは、通常の連続注射装置を示す断面図である。連続注射装置は、前端が 薬液供給用ホース９に連結された突起部６ａならびに後端外周部から延在するハ ンドル６ｂを有する中空ケース６と、突起部６ａに嵌合された中空針５と、中空 ケース２内にぴったり沿って摺動するよう前端にピストンヘッド７ａが設けられ 、 使用者が押せるよう後端にプッシュ部が設けられたピストン７と、ピストン７を 長手方向に案内するための中空ケース６内部にねじこまれた栓８と、薬液注射後 にピストン７をもとの位置に戻すための、栓８とプッシュ部７ｂの間に装着され たバネ１０とから構成されている。 この連続注射装置では、ホース９を通じて薬液を連続的に中空ケース６に供給 できる。そのため、家畜の接種時に、中空ケース６を満杯の状態に保つことがで きる。つまり、使い捨て注射器の欠点が克服され、接種時間が短くてすむわけで ある。 しかし、連続注射装置を使用しても、特定量の薬液あるいはウイルスを多数の 家畜に注射あるいは接種することはできない。また、使用者が熟練していないば かりに過多量の注射が行われ、その結果予期せざる事態が生じることも懸念され ている。家畜に薬液を注射する際には、ある特定量を連続的に注射すべきである 。 連続注射装置は、使用前および／または後に、その要部を消毒、滅菌あるいは 清浄化する必要があり、こうした作業はユーザーにとって不便きわまりない。滅 菌目的で沸騰水に浸漬すると、部品が欠けたり脱落したりすることも多い。 また、使い捨て注射器にも連続注射装置にも、独立したマーキング手段は設け られておらず、群れの中の特定の家畜が接種済みであるかどうかを特定すること は困難であった。 本発明の一つの目的は、ある特定量の薬液を家畜に連続的に注射するために、 使い捨てシリンジを備えた連続注射装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、連続注射装置の滅菌、清浄化、あるいは消毒を行わなく てもすむよう、使い捨てシリンジを簡単かつ脱着可能に装着できるようにした連 続注射装置を提供することにある。 本発明のまた別の目的は、正確な量を注射できるよう、薬液の量を調節する調 節部を設けた連続注射装置を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、ある特定量の薬液を外部から使い捨てシリンジに 連続的に供給するコネクターを備えた連続注射装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、家畜の群れのどの家畜が注射ないし接種済みであるかを 容易に見分けられるよう、マーキング手段を装着した連続注射装置を提供するこ とを可能としたことにある。 発明の開示 本発明は、上側部分と下側部分からなる中空ハウジングと；中空部に装着され た注射器と；ハウジングの前端部にしっかりネジ止めされ、針が配置される針嵌 合部を有しているコネクターと；中空ハウジングの後端に連結されたアダプター を備え、その外周にハンドル部が形成された調節部と；アダプターに挿入される 栓であって、連結するアダプターの上側外周部を覆うように形成されたフランジ を備えた栓と；注射器のプッシュ部に前端が連結されるグリッパーと、使用者が 注射器のピストンを押すための力を加える把持部と、診断あるいは治療目的で注 射される薬液の量を調整し、把持部とともにバネを支える、プランジャーのロッ ドに可動に装着されたストッパーを備えたプランジャーとを備えた連続注射装置 を提供するものである。 本発明の別の観点によると、連続注射装置は、さらに、消去可能あるいは水溶 性の塗料を噴射したり、家畜に色標識を付したりするために、連続注射装置の側 面部および把持部に装着マーキング手段をさらに備えており；このマーキング手 段が、水溶性カラー塗料を貯蔵する貯蔵手段と；塗料を第一シリンダー内に導入 するための入り口と、塗料をチャンバーに排出するための出口が形成された第一 シリンダーと、塗料を一時的に貯蔵するチャンバーとを備えた供給手段と；陰圧 を発生するためにチャンバーに装着されたポンプと；塗料をシリンダー内に導入 するための第二入り口が前面に形成され、塗料をシリンダー外に排出するための 複数の貫通孔が後面に形成された第二シリンダーと、家畜に塗料を噴射するため の噴射口の形成されたキャップとを備えた噴射部とから構成されている。 本発明のさらに別の観点によると、連続注射装置は、さらに、ハンドル部に装 着されたマーキング手段を備えており；このマーキング手段が、水溶性カラー塗 料を内部に貯蔵する貯蔵手段と、チャンバー内に陰圧を発生させるべく装着され たポンプと、ポンプの作動に応じて第二シリンダーに塗料を供給する第一シリン ダーを備えた供給部と、家畜をめがけて塗料を吹き出す第二シリンダーを含む噴 射部とを備えている。 図面の簡単な説明 以下に、本発明を、添付図面を参照しつつさらに説明する。 図１Ａおよび１Ｂは、使い捨て注射器と、従来の連続注射装置の形状を示す断 面図である。 図２は、本発明の連続注射装置を示す分解斜視図である。 図３は、本発明の原理にもとづく連続注射装置の連続注入操作を示す断面図で ある。 図４は、本発明の原理にもとづいて、ある特定量の薬液を家畜に注射する操作 を示す断面図である。 図５は、本発明の一態様に関わるもので、注射済みの家畜を特定する目的で水 溶性塗料を噴射するマーキング手段を有する連続注射装置の形状を示す断面図で ある。 図６Ａおよび６Ｂは、図５のマーキング手段の噴射部と供給部を示す拡大断面 図である。 図７は、本発明のまた別の態様に関わるもので、注射済みの家畜を特定する目 的で水溶性塗料を噴射するマーキング手段を有する連続注射装置の形状を示す断 面図である。 図８は、本発明のさらに別の態様に関わるもので、注射済みの家畜を特定する 目的で水溶性塗料を噴射するマーキング手段を有する連続注射装置の形状を示す 断面図である。 図９は、本発明のさらに別の態様に関わるもので、注射済みの家畜を特定する 目的で水溶性塗料を噴射するマーキング手段を有する連続注射装置の形状を示す 断面図である。 発明の詳細な説明 連続注射装置は、使い捨て注射器１と、使い捨て注射器１を収納する中空ハウ ジング１０と、注射する薬液を連続的に供給するコネクター２０と、供給された 薬液を投与量を調節しつつ家畜に連続的に注射する調節部とを備えている。 使い捨て注射器は、図１Ａのものと同じであり、同一部分には同一の参照番号 が伏してある。ここでは、この部分についての詳細な説明は省くものとする。 図２、３、４について説明すると、中空ハウジング１０は、胴部として組み立 てられた上側部分１０’と下側部分１０”を含み、この上側部分１０’と下側部 分１０”は半円状となっている。クランプ４０に連結される前端には、ネジ部１ ６’ならびに１６”が形成され、上側部分ならびに下側部分の双方に、注射器１ のフランジ２ｂを受け止める溝１２が形成され、上端からは、アダプター５０の 連結溝５４と連結される連結部１８と１８”が突出している。上側部分１０’に は、薬液供給ホール１４が形成されており、薬液供給部２２を通すことができる 。アダプター５０は、ハウジング１０と一体化する。その結果、注射器１とコネ クター２０が、ハウジング１０に収納されることになる。 コネクター２０は、互いに一体化された針嵌合部２４ならびに薬液供給部２２ と、針嵌合部２４に連結されクランプ４０とを有しており、針嵌合部２４は、ク ランプ４０の中央に形成された穴４２を貫通している。薬液注入部２２の外周面 には、薬液を外部の薬液ボトル（図示せず）から注射器１に供給するためのホー ス３８がかぶさっている。クランプ４０は、針嵌合部２４ａを通すための中央に 形成された穴４２と、針嵌合部２４に固定する針４のフランジ４ａを受け止める 溝４２とを有している。 図３に示すように、コネクター２０では、薬液注入部２２の入り口２４ａに第 一逆止弁２８が装着されており、薬液を薬液注入部２２に導入して注射器１に供 給することができるようになっている。コネクター２０の針嵌合部２４の出口２ ４ａには、第二逆止弁３４が装着されており、薬液を家畜に注射できるようにな っている。２つの逆止弁２８、３４と注射器１先端部の周辺には、中空部２５が 形成されている。また、コネクター２０は、中空部２５の中央部から角度θで拡 径／傾斜する内面部２０ａも有しており、針嵌合部２ａをこの部分に押しつけて 、嵌合させることができる。第一逆止弁２８は、注入された薬液の逆流がバネ３ ０によって防止されるように配置されている。第二逆止弁３４は、第一逆止弁に 対して直角に配置され、出口２４ａを通しての空気の流入がバネ３６によって防 止されるようになっている。コネクター２０を、注射器１を収納するハウジング １ ０と組み合わせると、コネクター２０の内側後部がネジ部１６’、１６”と連結 されるので、クランプ４０をコネクター２０の前端にかぶせる。 調節部９０は、注射器のロッド３の移動距離をカバーするアダプター５０と、 ロッド７２の長手方向の動きを案内する、アダプター５０に嵌合された栓６０と 、プランジャー７０とを備えている。アダプタ５０は、連結部１８’、１８”と 連結される、下側部分の厚さに形成された連結溝５４と、両側表面から突出する ハンドル部５２と、栓６０と連結する外周に沿って形成された突起部５６とを有 している。栓６０は、内面に形成されたネジ部６２と、アダプター５０と連結す る際に突起部５６にかぶせられる受け部６４を有している。この受け部６４はア ダプター５０の上流側部分を覆うよう、上流側からある距離まで曲げられている 。プランジャー７０は、注射器１のプッシュ部３ｂに連結されるグリッパー７４ と、ユーザーが押す把持部７６と、グリッパー７４と把持部７６の間の長手方向 延在部分を形成するするロッド７２と、ロッド７２にはめられたストッパー８０ とを有している。ロッド７２の長手方向延在部分は、アダプターの長手方向延在 部分より多少長いので、アダプター５０の前端から突出している。ロッド７２の 両側には、ストッパー８０を長手方向延在部分に沿って回転することなく前後に 移動させるためのキー溝７８が形成されている。グリッパー７４には、ピストン ３の移動中にシリンジ１がはずれることのないようプッシュ部３ｂを着座させる 溝７４が設けられている。ストッパー８０の外周にはネジ部８２が設けられ、こ の部分が、栓６０のネジ部６２と係合する。ストッパー８０と把持部７６の間に はバネ８４が装着されており、このバネ８４は、プランジャー７０が押された後 は、もとの形状に復帰しようとする。このバネ８４は、一端がストッパー８０の 突起部８０ａに固定され、他端が把持部７６の溝７６ａに留められている。同様 に、ストッパー８０と把持部７６の間には、外部からの異物の流入を防止する蛇 腹８６が挿入されており、この蛇腹８６は、一端が突起部８０ｂに固定され、他 端が把持部７６の溝７６ｂに留められている。このため、調節部９０の組立ての 際には、突起部５６が受け部６４の溝にはまることによって栓５０がアダプター ５０に装着される。その後、プランジャー７０を栓６０に挿入し、ストッパー８ ０によって所定の位置に位置決めし、蛇腹８６をストッパー８０と把持部７６の 間に 配置する。 連続注射装置は、以下のようにして組み立てる。使い捨て注射器１を、コネク ター２０の後部に嵌め、針嵌合部２ａを収容する。フランジ３ｂを、溝１２に入 れ、その間に、ハンドルでハンドル部５２を押さえたまま、把持部７６を押す。 同時に、栓６０の案内に沿って、クランプ７４を摺動／突出させ、プッシュ部３ ｂを溝７６ａと連結させる。次に、ハウジング１０の後端の突起部１８’、１８ ”を、接着剤あるいは他の方法で連結溝５４に固定する。針嵌合部４ａを針嵌合 溝４４に着座させることにより針を組み立て、次に、コネクター２０を、ネジ部 １６’、１６”にネジ止めする。 連続注射装置を使用する際には、把持部７６とハンドル部５２を持ってプラン ジャー７０を押すと、ピストン３が胴部２の内面に沿って摺動し、胴部内の空気 が排出される。押し続けることによってピストン３が、胴部２内側前面と接触し たら、把持部７６に加えていた押す力を解除し、次に、把持部７６を後退させて 陰圧を加える。この時点で、この陰圧は、バネ３０の圧力より大きい。この陰圧 によって第一逆止弁２８が作動し、入り口２２ａが開いて、薬液がホース３８か ら胴部２へと流入する。ピストン３が、点線で示す元の位置まで後退するのにし たがって、胴部２が薬液で満たされる。その間に、陰圧が無くなるのにしたがっ て、第一逆止弁２８によって入り口２２ａが閉鎖される。次に、把持部７６を押 すと、ピストン３が移動して、注射薬液を押す。この時点で、第二逆止弁３４が バネ３６を押し、出口２４ａが開く。排出された薬液は、家畜に注入される。 本発明では、ホース３８によって薬液が供給されている限りにおいては、家畜 への薬液の注射を連続して行うことができる点に留意されたい。また、本発明で は、家畜に、特定量の薬液を注射することが可能である。 図４に、本発明の原理を断面図で示す。ストッパー８０は、キー溝７８に沿っ て前後に移動することができるが、ストッパー８０が独自にロッド７２の周りを 回転することはない。また、ストッパー８０外面のネジ部８２は、栓６０内面の ネジ部６２と係合している。したがって、連続注射装置を組み立てると、ロッド ７２に嵌まったストッパー８０が、栓６０内に位置することになる。把持部７６ を手で固定したまま、ハンドル部５２を用いて栓６０の受け部６４を回転させる と、ストッパー８０が、栓６０中でロッド８０に沿って移動する。たとえば、栓 ６０を任意の方向に回転させることによって、ストッパー８０を、点線で示すよ うに前側の線と後ろ側の線の間の任意の位置にセットすることができる。ストッ パー８０を、前側の線に位置させた場合には、注射器１の胴部２の中でピストン ３が移動するのは、薬液の最低量として予定されたストローク１１である。ピス トンの最も後ろ側の線に対応するストローク１２が、薬液の最低注射量として設 定されたストロークである。薬液の調節は、このようにして可能となっている。 連続注射装置は、さらに、家畜に色標識を付すマーキング手段を備えているの で、接種済みの家畜を特定することができる。図５から図９に、連続注射装置の ハンドル部５２にマーキング手段を装着した複数の例を示す。 図５、６Ａ、６Ｂでは、マーキング手段は、水溶性カラー塗料を貯蔵する貯蔵 手段１１０と、貯蔵手段１１０からの塗料の導入し、塗料を一時的に貯蔵し、塗 料の逆流を防止する、第一シリンダー１２２ならびにチャンバー１２４を備えた 供給手段１２０と、チャンバー１２４に陰圧を発生させるポンプ１４０と、チャ ンバー１２４からパイプ１５０を通して塗料を噴射する第二シリンダー１６２を 備えた噴射部１６０とから構成されている。 供給手段１２０は、供給手段１２０と一体化されたキャップ部材１１４と、第 一逆止弁１２２の入り口に固定されたストロー１１２とを有しており、ストロー １１２が差し込まれたキャップ部材１１４が、貯蔵手段１１０に連結されている 。ストロー１２０は、使用時に、貯蔵手段１１０中の塗料をシリンダー１１４へ と案内する。 図６Ａに示すように、第一シリンダー１２２は、塗料を貯蔵手段１１０から第 一シリンダーへと導入するための第一流入口１２２ａと、塗料をチャンバー１２ ４へと案内するための第二流入口１２２ｂとを有している。第一シリンダー１２ ２は、第一逆止弁１３０とバネ１３２も有しており、塗料がシリンダー内に導入 され、なおかつ塗料の逆流が防止される。 チャンバー１２４にはポンプ１４０が装着されているので、陰圧が生じる。ポ ンプ１４０は、チャンバー１２４を密封している第一キャップ１２８と、チャン バー１２４内を摺動するピストン１４２と、把持部１７６によって押されるボタ ン１４６と、第一キャップ１２８とボタン１４６との間に挿入された戻しバネ１ ４８とを備えている。ピストン１４４はロッド１４４を有しており、このロッド １４４は、第一キャップ１２８に形成された穴１２８ａによって案内される。 図６Ｂに示すように、パイプ１５０が、供給手段１２０からハンドル部５２を 貫いて噴射部１６０まで延在しており、このパイプ１５０のもう一方の端部に噴 射部１６０が装着されている。噴射部１６０は、ハウジング１０と一体に形成さ れ、ハウジング１０から延在する受け部１０ａの中空部１０ｂに位置している。 噴射部１６０は、第二シリンダー１６２と、第二シリンダー１６２にネジ止めあ るいは一体成形された第二キャップとを有している。第二シリンダー１６２は、 は、第二弁１７０と第二弁１７０を支えるバネ１７２を含む第二逆止弁として構 成されているので、塗料が第二入り口１６２ａから流入し、第二キャップ１６４ に形成された第二噴射部１６４ａから排出される。第二キャップ１６４と第二シ リンダー１６２の間には圧力板１６０が装着され、この圧力板には、複数の貫通 口１６８ａが、噴射口１６４ａの周囲に配列ないし形成されている。 このマーキング手段は、以下のようにして作動する。把持部７６によって、ボ タン１４６が押される。ボタン１４６が押されている間、チャンバー１２４中の 空気あるいは塗料が、パイプ１５０を通って第２シリンダー１６３に供給される 。同時に、第一シリンダー１２２で、第一弁３０によって第一入り口１２２ａが 閉ざされるので、貯蔵手段１１０への塗料の逆流が防止される。 空気の排出あるいは塗料の供給が完了したら、ボタン１４６を、バネ１４８で チャンバー１２４の内壁に沿って元の位置まで戻し、陰圧を発生させる。この時 点で、第一逆止弁１３０には、バネ１３２の力以上の陰圧がかかり、第一シリン ダー１３０によって、塗料が入り口１２２ａを通してチャンバー１２４に導入さ れる。 図７には、マーキング手段の別の実施態様の断面図を示す。このマーキング手 段は、塗料をもっと強い力で噴射するために、ポンプが連続注射装置の前部に位 置するようにハウジング側面に装着されている。マーキング手段の形状は、最初 の実施態様と同様である。 第一実施態様と同じ部分には、第一実施態様の参照番号に１００を加えた数を 参照番号として付し、詳しい説明は省略してある。供給手段２２０は、噴射部２ ６０に連結され、第一シリンダー２２２が第二シリンダー２６２に隣接して配置 され、第一出口２２２ｂが第二入り口２６２ａにネジ止めされている。 ポンプ２４０は、互いに連結された第一連結ロッド２４２と第二連結ロッド２ ４４をさらに備えている。第二連結ロッド２４４はハンドル部を貫通しており、 後端にはボタン２４４ａが形成されている。把持部７６の後部には解除部２８０ が装着されており、溝７６ａに回転部２８０ｂが回転可能に装着され、解除ボタ ン２８０ａがボタン２４４ａと係合したり解除されたりするようになっている。 マーキング手段の使用中は、ボタン２４４ａを解除ボタン２８０ａに係合し、逆 に、マーキング手段を使用しないときは、ボタン２４４ａを解除ボタン２８０ａ からはずし、マーキング手段が作動しないようにする。マーキング手段の操作方 法は、第一実施態様と同じである。 図８には、マーキング手段のまた別の実施態様の断面図を示す。このマーキン グ手段は、塗料をもっと強い力で噴射できるように、連続注射装置のハウジング １０内に装着されている。第一実施態様と同じ部分には、第一実施態様の参照番 号に１００あるいは２００を加えた数を参照番号として付し、詳しい説明は省略 してある。マーキング手段は、把持部７６ではなく、グリッパー７４ａがボタン ３４０を押すような配置となっている。たとえば、供給手段３２０は噴射部３６ ０に連結され、第一シリンダー３２２が第二シリンダー３６２に隣接して配置さ れ、第一出口３２２ｂが第二入り口３６２ａにネジ止めされている。第二シリン ダーがチャンバー２２４と並んでいる第２実施態様とは異なり、チャンバー３２ ４は、図示のように、第二シリンダーの上方に配置されている。 ポンプ３４０は、互いに連結された第一連結ロッド３４２と第二連結ロッド３ ４４をさらに備えている。第二連結ロッド３４４のもう一方の端部には、ボタン ３４４ａが形成されており、このボタン３４４ａは、グリッパー７４ａによって 押される。そのために、ハウジング１０の一方の内壁にスペーサー３８０が装着 され、ハウジング１０とスペーサー３８０の間を、第二連結ロッド３４４が摺動 できるようになっている。スペーサー３８０には、フランジ２ｂを着座させるた めの溝３８０ａが形成されている。案内溝３８０ｂも形成され、第二連結ロッド ３４２がハウジング１０の長さ方向に沿って案内されるようになっている。マー キング手段の操作方法は、第一実施態様と同じである。 図９には、マーキング手段のまた別の実施態様の断面図を示す。このマーキン グ手段は、連続注射装置のハウジングの側壁に、ポンプ４４０がハンドル部５２ の上部に位置するように装着されている。マーキング手段の形状は、第一実施態 様と同様である。第一実施態様と同じ部分には、第一実施態様の参照番号に４０ ０を加えた数を参照番号として付し、詳しい説明は省略してある。 貯蔵手段１１０は、第一実施態様と同様、ハンドル部５２の上部に装着され、 ポンプ４４０は、ハンドル部の上部の他の箇所にクリップ４８０によって装着さ れている。第一シリンダー４２２は、連結管４２２ｂによって、ハンドル部５２ を通ってチャンバー４２４連結されている。チャンバー４２４と第二シリンダー ４６０の間に、ハンドル部５２を通過して、パイプ４５０が装着されている。し たがって、ポンプ４４０は、手でボタン４４６を押すことによって作動する。マ ーキング手段の操作方法は、第一実施態様と同じである。 発明の効果 本発明では、連続注射装置によって、所定用量の薬液を連続的に家畜に注射す ることができる。この連続注射装置は、滅菌も消毒も清浄化も行わずに、使い捨 て注射器を新しい使い捨て注射器に交換することができる。また、この連続注射 装置にはマーキング手段が設けられているので、家畜に色標識を付すことができ 、したがって、その家畜が接種済みであるかどうかを特定することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＺ，ＬＣ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，Ｙ Ｕ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 上側部分と下側部分からなる中空ハウジングと；この中空部に装着された 注射器と； ハウジングの前端部にしっかりネジ止めされ、針が配置される針嵌合部を有し ているコネクターと； 中空ハウジングの後端に連結されたアダプターを備え、その外周にハンドル部 が形成された調節部と； アダプターに挿入される栓であって、連結するアダプターの上側外周部を覆う ように形成されたフランジを備えた栓と； 注射器のプッシュ部に前端が連結されるグリッパーと、使用者が注射器のピス トンを押すための力を加える把持部と、注射薬液の量を調整するためにプランジ ャーのロッドに可動に装着されたストッパーを備えたプランジャーと； ハウジングの側面ならびにハンドル部に装着された家畜に色標識を付すための マーキング手段 を備えた連続注射装置。 ２． 上側部分ならびに下側部分の前端同士が、クランプのネジ部にネジで係合 されている請求の範囲第１項に記載の連続注射装置。 ３． 上側部分および下側部分のいずれかに、薬液供給用の穴が形成されている 請求の範囲第１項に記載の連続注射装置。 ４． 薬液注入部の入り口に、薬液をコネクターに導入し、注射器に供給するた めの第一逆止弁が装着されており、針嵌合部の出口に、薬液の家畜への注入を可 能とするための第二弁が装着されており、両逆止弁および注射器先端部の周囲に 中空部が形成されている請求の範囲第１項に記載の連続注射装置。 ５． ストッパーの回転を防止するために、プランジャーのロッドの両側にキー 溝が形成されている請求の範囲第１項に記載の連続注射装置。 ６． コネクターが、中空部の中央から角度θで拡径／傾斜する内面部を有して おり、針嵌合部を押しつけることによって針嵌合部を内面部に嵌合させることの できる請求の範囲第１項に記載の連続注射装置。 ７． 把持部のグリッパーに溝が形成されており、注射器のプッシュ部を受け止 めることができる請求の範囲第１項に記載の連続注射装置。 ８． さらに、連続注射装置の側面部および把持部に装着されたマーキング手段 を備え、 このマーキング手段が、水溶性カラー塗料を貯蔵する貯蔵手段と；逆止弁とし て構成され、塗料を第一シリンダー内に導入するための入り口が前面に形成され 、塗料をチャンバーに排出するための出口が後面に形成された第一シリンダーと 、塗料を一時的に貯蔵するためのチャンバーとを備えた供給手段と；チャンバー に装着された陰圧発生用のポンプと；塗料をシリンダー内に導入するための第二 入り口が前面に形成され、塗料をシリンダー外に排出するための複数の貫通孔が 後面に形成された第二シリンダーと、塗料を家畜に噴射するための噴射口の形成 されたキャップとを備えた噴射部とから構成されている請求の範囲第１項に記載 の連続注射装置。 ９． ポンプが、チャンバーを密封する第一キャップと、チャンバー内を摺動す るピストンと、把持部によって押されるボタンと、第一キャップとボタンとの間 に挿入された戻りバネとを備えており、ピストンが、第一キャップに形成された 穴によって案内されるロッドを有している、連続注射装置の側面部および把持部 に装着されたマーキング手段をさらに備えた請求の範囲第８項に記載の連続注射 装置。 １０． 第一シリンダーが、ボタンの作動に応じて第一入り口を開くよう、バネ によって弾性的に支えられた第一弁を有している、連続注射装置の側面部および 把持部に装着されたマーキング手段をさらに備えた請求の範囲第８項に記載の連 続注射装置。 １１． 第二シリンダーが、ボタンの作動に応じて第二入り口を開くよう、バネ によって弾性的に支えられた第二弁を有している、連続注射装置の側面部および 把持部に装着されたマーキング手段をさらに備えた請求の範囲第８項に記載の連 続注射装置。 １２． 第一シリンダーが、塗料を第一シリンダーに供給するために、貯蔵手段 に挿入されたストローを有している、連続注射装置の側面部および把持部に装着 されたマーキング手段をさらに備えた請求の範囲第８項に記載の連続注射装置。 １３． 第二シリンダーが、複数の貫通孔が形成された圧力板を有している、連 続注射装置の側面部および把持部に装着されたマーキング手段をさらに備えた請 求の範囲第８項に記載の連続注射装置。 １４． 貯蔵手段が、キャップ部材によって、第一シリンダーの下部に着脱可能 に連結されている、連続注射装置の側面部および把持部に装着されたマーキング 手段をさらに備えた請求の範囲第８項に記載の連続注射装置。 １５． さらに、連続注射装置の側面部および把持部に装着されたマーキング手 段を備え、 このマーキング手段が、水溶性カラー塗料を内部に貯蔵する貯蔵手段と、チャ ンバー内に陰圧を発生させるために装着されたポンプと、ポンプの作動に応じて 第二シリンダーに塗料を供給する第一シリンダーを備えた供給部と、塗料を家畜 をめがけて吹き出す第二シリンダーを含む噴射部とを備えている範囲第１項に記 載の連続注射装置。 １６． 第一シリンダーが第二シリンダーに隣接して配置され、第一出口が第二 入り口にネジ止めされるかたちで供給部が噴射部と連結され、ポンプが、互いに 連結された第一連結ロッドと第二連結ロッドを備え、このうち第二連結ロッドが ハンドル部を通過しており、ボタンが第二ロッドの端部に形成されている、連続 注射装置の側面部および把持部に装着されたマーキング手段をさらに備えた請求 の範囲第１５項に記載の連続注射装置。 １７． 解除部が、把持部の後部に装着され、ボタンと係合されたり、ボタンか ら解除されたりするようになっている、連続注射装置の側面部および把持部に装 着されたマーキング手段をさらに備えた請求の範囲第１６項に記載の連続注射装 置。 １８． 第一シリンダーが第二シリンダーに隣接して配置され、第一出口が第二 入り口にネジ止めされるかたちで供給部が噴射部と連結され、チャンバーが第二 シリンダーの上部に配置され、ポンプが、互いに連結された第一連結ロッドと第 二連結ロッドを備えている、連続注射装置の側面部および把持部に装着されたマ ーキング手段をさらに備えた請求の範囲第１５項に記載の連続注射装置。 １９． ハウジングの一方の内壁にスペーサーが装着され、ハウジングとスペー サーの間を、第二連結ロッドが摺動できるようになっており、溝が形成されてい て、注射器のフランジを着座させ、第二連結ロッドをハウジングの長手方向に沿 って案内できるようになっている、連続注射装置の側面部および把持部に装着さ れたマーキング手段をさらに備えた請求の範囲第１５項に記載の連続注射装置。 ２０． 第一シリンダーが、連結管によってハンドル部を通してチャンバーと連 結され、チャンバーと第二シリンダーの間にハンドル部を通してパイプが装着さ れ、手でボタン４４６を押すことによってポンプ４４０がチャンバーへと摺動す る、連続注射装置の側面部および把持部に装着されたマーキング手段をさらに備 えた請求の範囲第１５項に記載の連続注射装置。