JP2001520939A - 特に調整された無線周波数の電磁界を用いて物質をプラズマで切開する方法 - Google Patents
特に調整された無線周波数の電磁界を用いて物質をプラズマで切開する方法Info
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Abstract
Description
質を切開する方法に関するものであり、さらに具体的には無線周波数信号発生器
システムから伝送された電磁エネルギ波により開始され、持続される調和したプ
ラズマ雲に関するものである。上記無線周波数信号発生器システムは活性化(付
勢された)トランスミッタの切開用プローブを覆う調和したプラズマ雲を含む原
子粒子にインピーダンス整合し、周波数整合し且つ出力電力(パワー)が整合し
ている。
るいはダイアモンド製のブレードのような硬質材料製のブレードで行われていた
。このような切開は、切開される物質の表面に対して硬質材料製の鋭い鋭利な刃
の摩擦によって生じる物理的な相互作用により行なわれるものである。このよう
な一方の硬質材料で他の硬質物質を通してカットする(切る)という純粋に物理
的な方法は非能率的で、このため切開される物質が非常に頑丈で稠密であるとき
、大きな摩擦抵抗を受け、非能率的である。このような理由から電子的に生じる
物質の切開、物質の電気的切開あるいは電気外科医術(electrosurg
ery)のような方法に頼っている。このような形式の物質の切開方法では、電
気的アークが物質のアーク焼けや蒸発を誘発し、一方、切開される物質中の電気
的オーミック抵抗は、誘電体ヒステリシスおよび渦電流のような現象により加熱
効果を生じさせる。これらの後の2つの現象はジアテルミー(高周波電気刃)と
して知られている効果を生じさせ、これは物質にカッティング(切断)効果を生
じさせることのできる物理的反応が生じる可能性がある。この方法は、予定され
た切開パス(切開線)の外側の物質に焼け、炭化を生じさせ、さらにしばしば不
快な強い臭気を生じさせる過度の損傷を与えるという欠点があるため、用途が限
られていた。従来の標準的な電気的切開装置は、切開用チップにカッティング効
果を生じさせるのに高電力、通常は50ワット以上の電力を必要とするという点
で非能率的であることは明らかである。従来の標準的な電気外科医術あるいは電
気的カッティング装置はこのような比較的高い電力出力を必要とすることにより
、従来の標準的なオーミックジアテルミーおよび不安定な燃えるような(腐食性
の)プラズマアークの組合わせで動作するこのようなカッティング装置のカッテ
ィングの非効率性に対して2次的なものである。
で、また物質をカットし、あるいは切開するために十分なパワーをもったレーザ
ビームを生成するためにシステムに大きな入力エネルギを必要とする。レーザは
プラズマを発生させ、また超小型電子技術(マイクロエレクトロニクス)の分野
でエッチングのような処理を行うのに使用されている。
、ネオン光、電気外科医術アーク等の数多くのアーク放電で見ることができる。
アーク自体は不調和なプラズマ流の形であり、プラズマ中の原子粒子のカオス(
混沌)が増加すると共に、プラズマ中のイオン化された原子粒子の非制御性の乱
れた流れを呈している。プラズマアーク中の原子粒子の乱れは原子粒子のカオス
の形を呈し、原子粒子のカオスの非制御性により、予定された切開パスの外の物
質中に大量のエネルギが溢れ、それによって過度の加熱を生じさせる。物質を切
開する予定されたパスの周囲の物質にエネルギが溢れると、周囲の物質をエネル
ギに曝し、その周囲の物質に損傷を与える。カッティング用チップのパワーを単
に低減させるだけでは、プラズマアークを生成するイオン化された原子粒子の流
れの乱れを低減させない限り、それ自体でプラズマの調和性を大幅に改善するこ
とはできない。さらに、本発明は不調和なプラズマアークを最少にするために物
理化学的原理による配列(アレー)を使用している。本発明は、プラズマ雲中の
原子粒子の乱れを最少にすることによって不調和なプラズマアークを最少にし、
それによってプラズマ雲の原子粒子のカオスを大幅に減少させ、調和したプラズ
マ雲を生成するものである。調和した(調和のとれた)プラズマ雲中の原子粒子
の成分はより安定した、バランスのとれた、制御された状態で存在し、不調和な
プラズマの場合よりも高次(ハイオーダー)に組織化されており、また原子粒子
の乱れもより少ないことにより、上記調和したプラズマ雲はより制御された、効
率的な且つより安全な態様でカッティングを行うことができる。本発明の調和し
たプラズマ雲は、物理学のピンチ効果を利用してさらに圧縮され、制御され、輪
郭制御され、成形されている。本発明の圧縮されたプラズマ雲は、物理学者には
周知で、しかも核物理学のような分野において採用されている磁気ビン現象(M
agnetic Bottle phenomenon)によってトラップされ
、閉じ込められる。
し、それによってプラズマ中で原子粒子が低いカオス状態を呈するようにする方
法に関するものである。物理の分野では物質に関して4つの形式の状態、すなわ
ち固体、液体、気体(ガス)およびプラズマの各状態を定義している。プラズマ
の例は地球上では一般的ではないが、大部分の宇宙はプラズマからなっている。
本発明のプラズマ雲の形は、標準の市販されている無線周波数トランスミッタ(
送信機)に類似した安価な無線周波数発生器および増幅器で発生される。切開用
トランスミッタ(送信機)プローブを調和したプラズマ雲にインピーダンス整合
させ、周波数整合させ、さらにシステムの電力(パワー)を整合させることによ
って、本発明の電磁発生器システムに必要な入力エネルギの低減化が一部可能に
なる。活性化トランスミッタの切開用チップは、その活性化トランスミッタの切
開用チップの表面を覆う被膜を形成するプラズマ雲を生成する。本発明の切開用
トランスミッタプローブは中実で空所のない導電体であることが望ましいが、中
空の切開用トランスミッタプローブを使用することもできる。本発明の無線周波
数電磁トランスミッタが付勢されると、物理学の表皮効果(Skin Effe
ct)により切開用トランスミッタすなわちカッティング用チップの表面または
外皮に沿って多量の電子流が生ずる。活性化切開用トランスミッタチップの無線
周波数の電磁波をその切開用電極チップを覆うプラズマ雲にインピーダンス整合
させることにより、全電磁エネルギの大きな割合をプラズマ雲中に伝送し、全電
磁エネルギの僅かな割合のみが活性化トランスミッタ切開用プローブに反射して
戻るように、蜜結合されたエネルギ伝送システムを作りだすことができる。この
考え方は標準の無線送信機のアンテナを大気にインピーダンス整合させるのと等
価である。
された原子粒子の非制御状態の乱れた流れを呈しており、プラズマ中に原子粒子
のカオス(混沌)を増大させる結果になる。しかしながら、カッティング用チッ
プの電力(パワー)を単に減少させるだけでは、プラズマのアークを作りだすイ
オン化された原子粒子の流れの乱れを大幅に低減させない限りプラズマの調和性
を十分に改善することはできない。プラズマアーク中の原子粒子の乱れは原子粒
子のカオスの形を呈し、原子粒子のカオスが非制御状態の性質をもっていること
により予定された切開パス(切開線)の外側の物質に大量のエネルギが溢れ、そ
れによってそこが過度に加熱されることになる。予定された切開パス外の物質に
エネルギが溢れると、その部分が熱に曝され、エネルギ輻射に曝されて、その周
囲の物質に損傷を与えることになる。さらに、本願発明はプラズマ雲中の原子粒
子の擾乱を最少にすることによりプラズマのアーク放電を最少にし、それによっ
てプラズマ雲の原子粒子のカオスを著しく減少させて調和したプラズマ雲を生成
することができる。
機)チップから送信された電磁波を利用して、従って物理学のピンチ効果を利用
して、調和したプラズマ雲は圧縮され、輪郭制御され、成形される。この圧縮さ
れたプラズマ雲は、物理学者には周知で、しかも核物理学のような分野において
採用されている磁気ビン現象(Magnetic Bottle phenom
enon)によって、送られた磁界を利用してトラップされ、閉じ込められる。
調和したプラズマ雲を圧縮し、集中させ、トラップすることにより、切開用電極
を覆うプラズマ被膜の厚みを減ずることができる。このことによって切開用チッ
プ上の調和したプラズマ被膜の密度を高めることができる。調和したプラズマ雲
の原子粒子の密度を高めることによりエネルギ密度が高められたプラズマ雲を生
成することができる。このことによって物質に対する切開効率を向上させ、切開
される物質に対する切開パス(切開線)を細くすることができる。本発明により
発生された電磁波がプラズマの被膜を通過すると、電磁波はそれが十分にインピ
ーダンス整合していない調和したプラズマ雲の周囲の物質に遭遇する。そのため
、電磁波の全輻射エネルギのかなりの割合が調和したプラズマ雲に反射されて戻
され、全電磁輻射の僅かな割合が周囲の物質に伝送される。電磁輻射と物質との
物理的な相互作用については物理化学のトンネル効果によって説明されている。
調和したプラズマ雲に反射して戻された電磁波エネルギはプラズマ雲の原子粒子
をさらに付勢し、それによって本願発明で使用される電磁波発生システムに要求
される電磁エネルギの出力をさらに低減させることができる。
ランスミッタ切開用プローブ上の調和したプラズマの被膜が薄くなることにより
、さらに、発生された電磁波に関するトンネル効果により、予定された切開パス
の周囲の物質に溢れるエネルギを最少にして、予定された切開パスに沿って物質
を高い効率できれいに切開することができる。予定された切開パスの周囲の組織
に溢れるエネルギを減少させることにより、予定された切開パスの外側の物質に
対する損傷を著しく低減することができる。物理学の原理により、調和したプラ
ズマは従来の切開方法よりも効率がよく、より清潔に切断あるいはカットするた
めに考案されたものである。
ムの発振信号の周波数は切開用チップと切開される物質との境界面に沿うプラズ
マ雲の分子の振動(発振)の高調波に同調している。表面の原子粒子のこの薄い
層の運動エネルギのレベルは著しく高められ、それによってカッティング用電極
の周囲に高エネルギのイオンと電子をもった雲を形成することができる。その後
プラズマ雲中の分子は、カッティング用トランスミッタのチップに供給される持
続モードあるいはパルスモードの無線周波数によってカッティング用プローブの
チップに向かうように中心に向けて誘導され、無線周波数波は上記カッティング
用トランスミッタのチップから輻射される。このことにより、カッティング用プ
ローブの表面上に高度に集中された調和したカッティング用プラズマの被膜を形
成することができる。本発明によれば、プラズマトーチやプラズマチャンバ中の
エッチング装置のようなプラズマ発生装置で生ずるようなカッティング域にイオ
ン性ガスを噴射する必要なしにカッティング用プラズマ雲を生成することができ
る。
し、プラズマ雲中の原子粒子はプラズマ状態に止まるのに必要なエネルギを失う
。活性化電磁プローブを調和したプラズマ雲の被膜にインピーダンス整合させ、
周波数整合させ、電力(パワー)整合させて無線周波数のエネルギで電極チップ
を励起することにより、プラズマの原子粒子のエネルギでカットすることのでき
る、プラズマブレードを生成することができる。送信された電磁輻射を切開用チ
ップの周囲のプラズマにインピーダンス整合させることは送信機のアンテナから
の電磁輻射をアンテナの周囲の大気にインピーダンス整合させることと同様であ
る。一旦電磁波がプラズマの層を通過すると、この電磁波は予定されたパスにな
い物質中を通過してインピーダンス整合されていない物質に遭遇し、送信された
電磁波信号はトンネル効果に関する物理化学的原理で述べられている態様で大幅
に減衰する。このような理由から切開効率は予定された切開パスでは増幅され、
予定された切開パス外では著しく減衰される。これによって予定された切開パス
の外側の物質上では電磁輻射に曝されることが少なくなり、衝撃あるいは副作用
が最少になる。このことにより安全且つ清潔で、効率的に物質を切開することが
できるという結果が得られる。
号発生器、増幅器、トランスミッタ(送信機)プローブを使用した切開法を提供
する。 (b)プラズマを生成し、持続させ、制御するために中実の非中空の導電性
無線周波数トランスミッタ(送信機)プローブを使用する。これ以外に、トラン
スミッタプローブは完全に中空、あるいは部分的に中空のデザインのものでもよ
い。 (c)現在使用されている他の形式の切開法に比して必要とするシステムの
入力エネルギが小さい電子的電磁界発生器によりプラズマカッティング用ブレー
ドを提供することができる。同様に、このシステムは現在使用されている他の切
開法に比して必要とするシステムの出力エネルギが小さく、平均出力は1ワット
程度である。 (d)プラズマトーチやプラズマチャンバにおけるエッチングシステムのよ
うなプラズマ発生装置で見られるようなカッティング域にイオン性ガスを噴射す
ることなくプラズマ雲を生成することができる。 (e)本発明による電磁発生器システムからのエネルギを活性化切開用トラ
ンスミッタのチップ電極を包囲し且つ覆うプラズマ雲にインピーダンス整合させ
ることにより、原子粒子のカオス(混沌)ならびに擾乱の低い調和したプラズマ
雲を生成することができる。 (f)本発明による電磁発生器システムからのエネルギを活性化切開用トラ
ンスミッタのチップ電極を包囲し且つ覆うプラズマ雲の原子粒子の振動(発振)
の高調波(ハーモニックス)に周波数整合させることにより原子粒子のカオス(
混沌)ならびに擾乱の低い調和したプラズマ雲を生成することができる。 (g)本発明による電磁発生器システムの出力電力(パワー)を調和したプ
ラズマ雲を励起し持続させるのに必要とされる電力(パワー)に電力(パワー)
整合させることにより原子粒子のカオス(混沌)ならびに擾乱の低い調和したプ
ラズマ雲を生成することができる。 (h)電磁波発生器のエネルギを活性化切開用トランスミッタのチップを包
囲し且つ覆うプラズマ雲に蜜結合して高効率で伝送することにより、活性化切開
用トランスミッタのチップを包囲する調和したプラズマ雲を励起し、持続させる
のに必要な無線周波数発生器/増幅器の出力電力(パワー)を低減させることが
できる。 (i)ピンチ効果(Pinch Effect)として知られている物理の
原理を利用して、活性化切開用トランスミッタのチップを包囲する調和したプラ
ズマ雲を集中させ、圧縮し、輪郭制御する。 (j)磁気ビン効果(Magnetic Bottle effect)と
して知られている物理の原理を利用して調和したプラズマ雲をトラップし、閉じ
込め、プラズマ雲を収容する中実の材料からなる閉じ込め用の容器が不要になる
。それによって、活性化切開用トランスミッタのチップの近傍にプラズマ用の中
空の保持チャンバを設ける必要がなくなる。 (k)トンネル効果(Tunnelling Effect)の物理化学的
原理を利用して、活性化切開用トランスミッタのチップによって送信された電磁
波を調和したプラズマ雲の周囲の物質から反射して上記活性化切開用トランスミ
ッタのチップの周囲の調和したプラズマ雲に戻す。このようにして、本発明はト
ンネル効果を利用して、送信された電磁輻射が予定された切開パスの外側の物質
と相互に作用し、この物質中に進入するのを低減させる電磁シールドを生成する
ことができる。これは輻射を受けることによる副作用の可能性を最少にするよう
に作用する。さらに、プラズマ雲に向けて反射されて戻るこの電磁輻射は調和し
たプラズマ雲をさらに活性化(付勢)するように作用し、それによって電磁発生
器システムが必要とする出力エネルギをさらに減少させることができる。 (l)活性化切開用トランスミッタのチップの周囲で圧縮(凝縮)された調
和したプラズマ雲を使用して、カッティング用プラズマの運動エネルギを細い切
開パスに集束することにより、予定された切開パスの外側の物質への影響あるい
は副作用を最少にして物質を個々にきれいに切開することができる。 (m)ナイフやブレード(刃物)のような純物理的エネルギによるカッティ
ング技術に代わり、しかもレーザのような今日実施されている他のカッティング
方式に比してより効率的な、より有効な、より清潔な、さらにより安価な方法を
提供することができる。
はパルス状あるいは持続性の無線周波数の電磁波を生成するために安価な電子的
無線周波数発生器/増幅器を使用しており、上記パルス状あるいは持続性の無線
周波数の電磁波は切開用ハンドピースに導かれ、次いで切開用トランスミッタプ
ローブから送信される。本発明の切開用プローブとしては、部分的にあるいは完
全に中空の切開用プローブも使用可能であるが、中実で、空所のない導体が望ま
しい。本発明のシステムは大気にインピーダンス整合した標準の無線送信機(ト
ランスミッタ)と同様に、活性化切開用トランスミッタの電極チップの周囲の調
和したプラズマ雲にインピーダンス整合し、周波数整合し、電力(パワー)整合
しており、またこれに同調している。
宇宙空間で発見される最も豊富な形態のものである。地球上のプラズマの例とし
て、溶接、スパークプラグアーク放電、ネオン光、雷の放電の周囲のアーク放電
、電気外科学(electrosurgery)で見られる腐食性のプラズマア
ーク放電が含まれる。プラズマは半導体エッチングのような分野でも使用される
が、この分野ではプラズマはレーザや精密なプラズマエッチング用チャンバのよ
うな高価で高いエネルギ消費のシステムで生成される。
るいはパルス状の電磁界を生成し、送信するために、安価な電子的無線発生器/
増幅器システムを使用している。この電磁界発生器システムの個々のパラメータ
は主として切開用トランスミッタのプローブと切開される物質との界面に沿う原
子粒子成分によって決定される。本発明のシステムは、切開域に噴射され、そこ
で付勢されてプラズマに変換されるイオン性ガスを必要とするシステムとは対照
的に、プラズマ雲を発生させるために切開用トランスミッタプローブの界面に沿
う原子を利用している。本発明の切開用トランスミッタプローブは直線状あるい
は曲線状のデザインであることが好ましいが、トランスミッタチップ電極の形状
はデザインの点で必ずしも限定されるものではなく、ループ形状のデザインでも
よい。本発明のシステムは、活性化切開用トランスミッタプローブを覆う調和し
たプラズマ雲を発生して持続させるために、インピーダンス整合され、周波数整
合され、出力電力(パワー)整合されおり、それによって切開用チップと切開さ
れる物質との界面に生ずる従来のようなプラズマアーク放電を最少にすることが
できる。
オス(混沌)を増大させることになるプラズマ中のイオン化された原子粒子の非
制御性の乱流を呈している。プラズマアークを構成するイオン化された原子粒子
の流れを大幅に減少させない限り、単にカッティング用チップの電力(パワー)
を減じてもそれによってプラズマの調和性を大きく改善することはできない。他
の形式の材料を用いた場合と同様に、プラズマは広い温度範囲、密度、流れの特
性、原子粒子成分等を含む広範囲の物理的特性(表現)をもっている。地球上で
はプラズマアーク放電は、溶接アーク放電、スパークプラグアーク放電、落雷の
アーク放電、ネオン光、電気的外科学のアーク放電ような多くの分野で見ること
ができる。プラズマアーク中の高い原子粒子の擾乱は、原子粒子のカオスの形式
を呈し、未制御の原子粒子のカオスの性質はプラズマ雲中の原子粒子の乱流によ
って引き起こされる。この形式のプラズマは不調和性のプラズマを表わし、予定
された切開パス(切開線)の外側の物質を過度に加熱し、あるいは大量のエネル
ギの溢れを生じさせる。予定された切開パスを越えてエネルギの溢れが拡がると
、周囲の物質がそのエネルギに曝され、熱に曝され、損傷を受けることになる。
このようなことから、本発明はプラズマ雲中の原子粒子の擾乱、およびカオスを
減少させることによってプラズマのアーク放電を最少にして、調和したプラズマ
雲を発生させるように動作する。
い被膜を横切るから、電磁界の振幅はゆっくりと減衰すなわち減少する。最終的
には、電磁界はプラズマ雲を完全に通過して切開用プラズマ雲を取り囲む予定さ
れた切開パスの外側の物質に遭遇する。物理化学のトンネル効果の原理により、
発生された電磁波は同調もインピーダンス整合もとられていないバリアに遭遇し
、それによって電磁波の全エネルギの大部分が調和したプラズマ雲に向けて反射
されて戻る。この反射された電磁界のエネルギはプラズマ雲中の分子の粒子をさ
らに付勢するように作用し、それによって電磁界発生器システムで送信する必要
のある出力エネルギを低減することができる。このプロセスは、予定された切開
パスの外側の物質に進入し、相互に作用し、輻射に曝すことにより損傷を与える
可能性のある全電磁放射の割合を最少にするようにも作用する。
子と活性化切開用トランスミッタプローブの表面との間の距離を制御するために
使用される。この目的のためにプラズマ物理学のような分野で長年使用されてき
たピンチ効果が本発明のシステムでも使用される。この方法により本発明では、
中実または中空の切開用トランスミッタプローブを用いて調和したプラズマ雲を
圧縮し、輪郭制御し、成形し、制御することができる。本発明は、従来から核物
理学のような分野において採用されている磁気ビン現象(Magnetic B
ottle phenomenon)を利用して、中実材料製の閉じ込め容器を
必要とせずに圧縮されたプラズマ雲をトラップし、閉じ込め、それによってプラ
ズマをトラップし、制御するために切開用のチッププローブを閉じ込める中空ま
たは空洞を使用する必要がなくなる。調和したプラズマ雲中の原子粒子の密度を
増大させることにより、プラズマ雲の電力(パワー)密度を増大させることがで
き、それによってプラズマ雲のカッティング効率ならびにパワーを向上させるこ
とができる。
、それによって予定された切開パスの幅を小さくすると共に、切開パスの外側の
物質に対する副作用を与えるのをあるいはその物質に悪影響を与えるのを最少に
することができる。電磁波発生器システムの電力が一旦遮断(ターンオフ)され
ると、調和したプラズマ雲のエネルギレベルは、プラズマ雲を含む原子粒子がプ
ラズマとして知られている状態に止まることのできない点にまで急速に減衰する
。
特に調整された電磁波を使用することにより、より効率的で、より制御された、
より毒性のない、さらにより安価な物質の切開法を実現できることが理解できよ
う。
るものと解釈すべきではなく、単に本発明の幾つかの好ましい実施例を示したも
のである。従って、本発明の範囲は特許請求の範囲ならびにここに示した実施例
以外の適正な等価方法により決定されるべきである。
Claims (18)
- 【請求項1】 無線周波数信号発生器と電力(パワー)増幅器とを含む電子
システムをを使用するステップと、 無線周波数エネルギを発生させるステップと、 上記無線周波数エネルギを活性化(付勢された)切開用トランスミッタ(送信
部)の電極チップに供給して、上記活性化切開用トランスミッタの電極チップの
表面から外部に向けて電磁界を発生させるステップと、 上記活性化切開用トランスミッタの電極チップを取り巻く空間にイオン性ガス
を噴射することによりプラズマ雲は増強される可能性があるが、上記活性化切開
用トランスミッタの電極チップを取り巻く空間にイオン性ガスを噴射する必要な
しに、上記活性化切開用トランスミッタの電極チップと切開される物質との界面
に沿って原子粒子を活性化するメカニズムで上記活性化切開用トランスミッタの
電極チップを覆う上記プラズマ雲を生成するステップと、 上記活性化切開用トランスミッタの電極チップの表面と切開される上記物質と
の界面に沿って電磁波から上記原子粒子にエネルギを高効率で伝送することによ
り上記プラズマ雲を持続させるステップと、 上記活性化切開用トランスミッタの電極チップを取り巻く上記プラズマ雲を利
用して、上記物質を安全に、清潔に、能率的且つ有効に切開を行うことができる
ように上記物質を切開するステップと、 からなるプラズマを利用した物質の切開方法。 - 【請求項2】 上記活性化(付勢された)切開用トランスミッタの電極チッ
プを構成するステップは、中実チップであることが望ましいが、中空または半中
空チップでもよい導電性または半導電性の材料で構成することを含む、請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】 上記活性化(付勢された)切開用トランスミッタの電極チッ
プを構成するステップは、好ましくは直線状または曲線状の形状のデザインであ
るが、ループ構成の形で存在することもある、形状的に特に特定されていないデ
ザインからなる、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 上記電磁波を発生させるステップは、持続性の電磁波形を発
生させるステップを含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 上記電磁波を発生させるステップは、パルス状電磁波形を発
生させるステップを含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 上記プラズマを生成するステップは、上記無線周波数信号発
生器および電力(パワー)増幅器からの上記無線周波数エネルギを、上記活性化
(付勢された)切開用トランスミッタの電極チップを覆う上記プラズマ雲にイン
ピーダンス整合、周波数整合および電力(パワー)整合させることを含む、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項7】 さらに、上記無線周波数信号発生器および電力(パワー)増
幅器からのエネルギを、上記切開用トランスミッタの電極チップの表面に沿う上
記プラズマ雲中の上記原子粒子に高効率で蜜結合状態で伝送するステップを含む
、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 さらに、調和した(調和のとれた)プラズマ雲を発生させ、
持続させるように上記無線周波数信号発生器および電力(パワー)増幅器の必要
な出力電力(パワー)を整合させるステップを含む、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 さらに、上記切開用トランスミッタの電極チップの表面に沿
う上記プラズマ雲中の上記原子粒子の擾乱およびカオス(混沌)を低減させるた
めのステップを含む、請求項6に記載の方法。 - 【請求項10】 上記切開用トランスミッタの電極チップの表面を覆う上記
調和した(ハーモニアス:harmonious)プラズマ雲を発生させるステ
ップを含む、請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 さらに、上記無線周波数信号発生器および電力(パワー)
増幅器から発生された上記電磁波の全エネルギのかなりの割合が上記プラズマ雲
を通して伝送されるが、それに続いて上記電磁波が上記プラズマ雲と切開される
上記物質との界面に到達したとき、物理化学的トンネル効果により上記電磁波の
全エネルギのかなりの割合が上記プラズマ雲に向けて反射して戻ることを許容す
るステップを含む、請求項6に記載の方法。 - 【請求項12】 さらに、上記電磁波の反射されたエネルギがさらに上記プ
ラズマ雲を付勢するのを許容するステップを含み、それによって上記プラズマ雲
を発生させ、持続させるために上記無線周波数信号発生器および電力(パワー)
増幅器によって伝送する必要のある出力エネルギをさらに減少させる、請求項1
1に記載の方法。 - 【請求項13】 予定された切開パス(切開線)周囲の上記物質を上記電磁
波のエネルギから遮蔽するステップを含み、それによって上記切開パス(切開線
)の外側にある上記物質が上記電磁波に曝されるのを保護する、請求項11に記
載の方法。 - 【請求項14】 上記プラズマを生成するステップは、上記プラズマ雲中の
上記原子粒子と上記活性化(付勢された)切開用トランスミッタの電極チップの
上記表面との間の距離を制御するために伝送された電磁波を使用することを含む
、請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】 上記伝送された電磁波を利用して物理学のピンチ効果(P
inch Effect)により上記プラズマ雲のトラップ、圧縮、輪郭制御、
形状および密度の制御を行うステップを含む、請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 さらに、上記プラズマ雲の断面の直径、物質に対する予定
された切開パス(切開線)の幅を減少させつつ上記プラズマ雲のエネルギ密度を
増大させる方法を含む、請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 固体材料製の閉じ込めまたは封じ込め容器を必要とするこ
となく、あるいは上記イオン性ガスを上記活性化(付勢された)切開用トランス
ミッタの電極チップの周囲の上記空間に噴射する必要なしに、上記伝送された電
磁波を利用して物理学の磁気ビン効果(Magnetic Bottle Ef
fect)に従って上記プラズマ雲をトラップし、閉じ込めるステップを含む、
請求項14に記載の方法。 - 【請求項18】 上記電磁波を生成する上記ステップは、上記プラズマ雲を
含む上記原子粒子の変化の要求および上記プラズマ雲の物理的パラメータを変化
させる能力に従って上記電磁波の周波数および電力(パワー)を選択的に変化さ
せるステップを含む、請求項1に記載の方法。
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