JP2001518787A - 核酸ハイブリッド形成検知システムおよびその調製法と応用 - Google Patents

核酸ハイブリッド形成検知システムおよびその調製法と応用

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Abstract

(57)【要約】 この発明は、一本鎖ポリヌクレオチドからなる付着ドメインA;少なくとも1つの停止シントンからなる中間ドメインB;および二本鎖ポリヌクレオチドからなり検出手段を構成する標識されたヌクレオチドを少なくとも1つ組み込む視覚化ドメインCとからなるプローブを使用する核酸検出に関する。このプローブの使用は核酸ターゲット配列でハイブリッドしたシグナルを増幅させる。

Description

【発明の詳細な説明】 核酸ハイブリッド形成検知システムおよびその調製法と応用 この発明は、特に診断に用いることができる、ハイブリッド形成による核酸の 検知手段に関する。 試料中のRNAあるいはDNA配列(ターゲット配列)を同定する技術は、ターゲッ ト配列に標識プローブをハイブリッドさせて、ハイブリッドされなかったプロー ブを除去してから形成された二重らせんを検知することを含む。 これらの技術は、特にウィルス性の疾患あるいは感染症の診断、医学あるいは 遺伝学の研究、クローンの同定、転写遺伝子の分析等に普通用いられる。 2つの種類のプローブ、即ち、いわゆる長いプローブ(一般に100塩基より大 きい)と大きさが10から30塩基の長さの短いプローブが用いられる。医療診断に 普通用いられるプローブは、標識に直接付着するかあるいはリガンドに結合する ことによって標識に結合された合成オリゴヌクレオチドである。この後者の場合 、検知は、このリガンドに固定された標識によって行われる。 放射性あるいは非放射性の標識を用いることができる。 数多くの標識技術が、例えば、SAMBROOKら[Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(1989 )]によって記載されている。放射性標識の場合、これらの方法には、例えば、 酵素ポリヌクレオチドキナーゼを用いて合成オリゴヌクレオチド5’をγ32P-AT Pで標識付けること、または、ニックトランスラーションによる標識付けと同時 に放射性dCTPあ るいはdATPを組み込むことがある。 特に、合成オリゴヌクレオチドに化学的に組む込むことができる非放射性標識 の例としてビオチンをあげることができる(PCT出願第WO 89/12462号)。UTPの ビオチニル化された類似物もまた、ニックトランスレーションによって二本鎖の DNAに組み込むことができる。 一般に、ビオチンは、蛍光性分子、酵素あるいは他の検知可能な化合物を付着 するための支持体としてそれ自体用いられるアビジンに結合することによって検 知される。 他の非放射性標識システムでは、ハプテン(ジニトロフェニル基、ジゴキシゲ ニン)がビオチンの代わりになり、特異的な標識抗体がシステム中で指標として 用いられる。 分子ハイブリッド形成アッセイの感度は、分子生物学における診断試験を適用 する際に制限となることがよくある重要な要因である。 アッセイの感度は、ハイブリッドされたプローブを視覚化するために用いられ る標識付けに直接依存する。アッセイの感度を上げる方法の1つは、いわゆる「 多重標識(polylabelled)」プローブを得るためにプローブに組み込まれる標識 の数を増やすことによってシグナルを増幅することである。 この目標を考慮して、例えば、ビオチニル化されたヌクレオチドのようなヌク レオチド類似物を3'末端に追加することによって一本鎖DNA鎖を延ばすことがで きる酵素ターミナルトランスフェラーゼを用いることが提案された。この方法の 主な欠点は、酵素が一本鎖DNA鎖の末端に追加するヌクレオチドの数が一定して いないことである。この結果、長さの様々な生成物が混合して生じ、そのため標 識付けが再現困難になり、標準化するのが難しく従って医療診断には適さない異 型のプローブが生成される。 COLLINS(EP出願第204 510号)は、ホモポリマー(ポリA)の尾部をプローブ に追加することによってプローブを延ばすために酵素ターミナルトランスフェラ ーゼを用いる変更を提案している。このとき、標識は、検知可能な分子が組み込 まれたホモポリマー(ポリT)からなる。しかしながら、この方法は、酵素の作 用をコントロールできないことから生じる欠点を完全には排除しない。 また、SEGEVの名義のEP出願第292 128号および第450 594号にそれぞれ記載さ れているように、分枝されるか、あるいは、末端にハイブリッドするポリヌクレ オチド「ブリッジ」によって互いに結合された多重標識オリゴヌクレオチドプロ ーブを用いてシグナルを増幅することが提案された。 米国特許第4,882,269号は、第1のプローブのいくつかの部位に多重標識第2 プローブがハイブリッドするシステムを記載している。 EP出願第0 317 077号およびPCT出願第WO 92/02526号もまた、第2プローブが 櫛形の多重標識ポリヌクレオチド構成物からなるシステムを記載している。 これらのシステムには、数多くの異なるオリゴヌクレオチドを合成し、最終構 成物を形成するためにハイブリッド形成および/または結紮(ligate)工程を実 行する必要がある欠点がある。また、均一の性質を持つ最終生成物を得るのは難 しく、それら生成物を精製するのは厄介なことである。 特に、いくつかの異なるターゲット配列を検知する必要がある場合、これらの 配列の各々について、新しいプローブを合成するか、または、一方で検知すべき ターゲット配列とハイブリッドし、他方でプローブにハイブリッドするオリゴヌ クレオチドであるアダプターを用いるかする必要がある。 この発明の目的は、上記の欠点がなく、特にいくつかの核酸配列を同時に検知 するときに簡単に獲得、精製、使用される、ハイブリッド形成シグナルを増幅す るシステムを提案することである。 この目標を考慮して、発明者らは、特定の構造の核酸分子を検知標識プローブ として用いる考えを持った。この分子は、以前には、固体の支持体に付着させ、 例えばプローブを使用する標準的な方法によって検知することを意図した、ター ゲット配列の増幅生成物として用いられただけであった。 このような核酸分子は、NEWTONら[Nucleic Acid Res.,21,pp.1155-1162,(1993 )]およびIMPERIAL CHEMICAL INDUSTRIES PLC.名義のEP出願第416 817号に記載さ れている。それらは、二本鎖ドメイン(ターゲット配列のコピーである)の形で 存在し、そのドメインは、分子の固体支持体への付着を可能にするか、尾部に相 補的な標識プローブを用いて分子の視覚化を可能にする一本鎖尾部を少なくとも その末端の1つに備える。二本鎖ドメインは、停止シントンからなる領域によっ て一本鎖尾部から分離されている。 これらの核酸分子は、ターゲット配列にハイブリッドできるヌクレオチド配列 とポリヌクレオチド尾部とからなるプライマーを用いるターゲット配列のポリメ ラーゼ連鎖増幅(PCR増幅)によって得られ、ヌクレオチド配列とポリヌクレオ チド尾部は停止シントンによって分離されている。 「シントン」とは、合成ポリヌクレオチドに組み込むことができる分子(ヌク レオチド類似体あるいは他の分子)である。「停止シントン」とは、ポリヌクレ オチドのコピーあるいは伸長反応中にポリメラーゼが鋳型鎖上のシントンに遭遇 したとき、ポリメラーゼを停止させる特性をさらに有するシントンである。 停止シントンを含むプライマーがポリメラーゼ連鎖増幅反応においてターゲッ ト配列を増幅させるのに用いられたとき、停止シントンを越えて位置するポリヌ クレオチド尾部はコピーされず、したがって、最終増幅生成物は、一本鎖の尾部 を備えたターゲット配列の二本鎖コピーの形態で存在する。 この発明は、上記のように、次の構造:一本鎖領域/停止シントン/二本鎖領 域を有する核酸分子の、ターゲット配列を検知するプローブとしての使用に関す る。より正確には、この発明は、ターゲット配列を− 一本鎖ポリヌクレオチド からなる付着ドメインAと; − 少なくとも1つの停止シントンからなる中間ドメインBと; − 少なくとも1つの標識ヌクレオチドが組み込まれる二本鎖ポリヌクレオチド からなり、検知手段を構成する視覚化ドメインCと; からなる核酸分子からなる少なくとも1つの検知プローブと、前記核酸プローブ のAドメインがターゲット配列とハイブリッドするのを可能にする条件下で接触 させ、形成されたハイブリッドが前記核酸プローブのCドメインによって検知さ れることを特徴とする、少なくとも1つのターゲット核酸配列を検知する方法に 関する。 この発明による方法の実行に用いることができる検知プローブの概略を図1に 示す。 有利には、検知プローブの付着ドメインAの大きさは、長さが8から40ヌクレ オチド、好ましくは15から25ヌクレオチドの間にある。 Bドメインは、1つ以上の同一のあるいは異なる停止シントンからなっていて もよい。停止シントンとして用いることができるシントンは、例えば、アルカン ジオール類や、あるいは、例えばWILKら[Nucleic Acids Res.,18,pp.2065-2068, (1990)]、KUBAREVAら[Nucleic Acids Res.,20,pp4533-4538,(1992)]、あるいは 上記したようにNEWTONらの刊 行物およびEP出願第416 817号によって記載されたもの等の他のいかなる化合物 から選択される。 Cドメインに組み込まれる検知手段は、検知プローブの視覚化を可能にする増 幅シグナルを構成する。一般的には、この発明の文脈の中で用いることができる 検知手段は、それ自体公知で核酸プローブが視覚化できる標識付けのために従来 用いられた標識である。検知手段は、特に、ポリメラーゼによってオリゴヌクレ オチド鎖に組み込むことができ、例えば放射性標識付けや蛍光分子による標識付 けの場合のように直接的に、あるいは、例えば標識分子(アビジンや抗体のよう に)の付着によって明らかになるリガンド(ビオチンやヘプタン等)の場合のよ うに間接的に検知されるように標識付けできるヌクレオチドあるいはヌクレオチ ド類似物である。検知手段はまた、引き続き視覚化シグナルを発する分子を生成 するために変更を加えることを意図された標識前駆体の形態でポリヌクレオチド 鎖中に導入することができる。 有利には、検知プローブの二本鎖のCドメインを構成するモノマーの少なくと も1/50、好ましくは少なくとも1/10、非常に好ましくは少なくとも1/5が上 に定義したような標識ヌクレオチドあるいはヌクレオチド類似物である。これら の標識モノマーは、Cドメインの鎖の片方だけに組み込まれてもよいが、より実 質的な標識付けとより強いシグナルを得るために、二本鎖の各々に標識モノマー を組み込むほうが一般に好ましいだろう。 検知プローブによって生じるシグナルのレベルは、二本鎖Cドメインの大きさ にも依存する。有利には、この大きさは、0.1から50kb、好ましくは1から10kb の間にある。 一方、二本鎖Cドメインの配列は、このポリヌクレオチドに組み込まれた標識 ヌクレオチドの結果として検知プローブの視覚化を可能にする のがこのポリペプチドの唯一の機能である限り、本質的に重要ではない。 この発明による方法を実行するために、検知プローブのAドメインは、ターゲ ット配列に直接ハイブリッドできる;この場合、Aドメインは、その配列が検知 すべきターゲット配列に対し相補的であるように選択される。所望であれば、ア ダプターの使用もできる。しかしながら、大抵の場合、いくつかのターゲット配 列を検知することが望ましくても、これは必要ないであろう。その理由は、下記 から分かるように、Aドメインの配列が互いに異なる検知プローブを同時に準備 するのが大変簡単であるからである。 従って、この発明の方法は、いくつかのターゲット配列を同時に検知するのに 特に適している。 上記で指摘したように、Aドメインの配列が互いに異なるいくつかの検知プロ ーブを同時に用いることが可能である;適当な場合、これらのプローブは、Bド メインの性質(即ち、停止シントンの数および/または性質)においても互いに 異なってもよい。さらに、Cドメインの配列および/または、有利には、このド メインに組み込まれるヌクレオチドの標識性においても互いに異なってもよい。 これによって、例えば、各ターゲット配列に特定の視覚化シグナルを割り当てる ことが可能になる。 検知対象のターゲット配列は、固体支持体に付着されてもよい。有利には、こ の固体支持体は多数の電極からなる。例えば、マトリックスに配置されている極 小電極であって、電極のうち少なくとも2つはそれぞれ異なるターゲット配列を 持つ。ターゲット配列は、例えば、PCT出願第WO/94/22889号に記載の方法を用い てこれらの電極に付着される。 この発明によってターゲット配列を検知するために用いることができる検知プ ローブは、酵素合成によって、少なくとも1つのヌクレオチドかあるいは1つの 標識ヌクレオチド類似物を含む適切な反応混合物の中 で、少なくとも1つの停止シントンを含む少なくとも1つのプライマーを伸長す るポリメラーゼを用いて簡単に得ることができる。 この発明はまた、この発明によって検知ターゲット配列を検知するために用い ることができる検知プローブと、その調製方法にも関する。 この発明による検知プローブの調製方法は、5'から3'に:上記に定義したよう なAドメインとBドメイン、および、重合を開始するために鋳型鎖とハイブリッ ド可能な配列からなるXドメインとからなるプライマーP'を、ポリメラーゼを用 いて鋳型鎖の存在下適切な反応混合物の中で伸長することによってCドメインの 鎖の少なくとも1つが合成される少なくとも1つのステップからなり、反応混合 物のヌクレオチドトリフォスフェートの少なくとも1つの全部あるいは一部がそ の標識誘導体の1つによって置き換えられることを特徴とする。 プライマーP'の構造の概略を図2に示す。 これらの条件下、ポリメラーゼは、標識ヌクレオチド誘導体を対応するヌクレ オチドの全体あるいは一部に代えて、新しく合成したプライマー伸長生成物に組 み込む。 この方法で、Cドメインを実質的な程度まで標識付けすることができる。例え ば、フラグメントの大きさが10kb(もしこのフラグメントが二本鎖であれば、20 ,000ヌクレオチドである)である理論的な場合において、もしチミジントリフォ スフェートの3分の1が標識類似物によって置き換えられ、増幅すべき配列にお いて4つの塩基が同じ割合で存在していると仮定すれば、800以上の標識モノマ ーが組み込まれた/挿入されたフラグメントが得られる。 この発明の方法による1つの好ましい実施態様によれば、ポリメラーゼ伸長は 、P'プライマーの伸長生成物とハイブリッド可能な配列を含む第2のプライマー P"の存在下で起こる。 プライマーP"は、プライマーP'の伸長生成物中に存在する停止シントンにポリ メラーゼが遭遇するまで伸長される;プライマーP"の伸長生成物は、P'プライマ ーのXドメインにハイブリッドでき、次の伸長ステップの鋳型として用いること ができる。反応は連続させることができ、これらのステップは、所望の量のこの 発明による検知プローブが得られるまで、ポリメラーゼ連鎖増幅方法の従来手法 に従って繰り返すことができる。 この目的のために、この発明による方法は、公知のポリメラーゼ連鎖増幅(PC R)方法の通常の条件で行うことが可能である。例えば、上記のように、NEWTON らの刊行物あるいはEP出願第416 817号に記載のものと同じ種類のポリメラーゼ 連鎖増幅方法を用いることが可能である。これらの方法によって得られた核酸分 子と全体構造(一本鎖領域/停止シントン/二本鎖領域)において類似であるが 、この発明の検知プローブは、増幅から生じる二本鎖部分に標識オリゴヌクレオ チドが存在することがこれらの分子と異なる。 この発明による検知プローブを得るために、二本鎖Cドメインを得るのに用い られる鋳型は、これらのプローブを用いて検知しようとするターゲット配列から 特に完全に独立しているという事実から、下記の「中性の配列」と名づけられる いかなる配列のものであってもよい。反応収率を上げるために、特に、ポリメラ ーゼ連鎖増幅反応が実行されているとき、A塩基およびT塩基に富む配列を選択 するのが好ましい。その理由は、この種類の配列がGやCに富む配列より効率的 に増幅するからである。 プライマーP'の5'Aドメインは、中性の配列の伸長に干渉しないものを選ぶべ きである;特に、この配列と安定的にハイブリッドするべきではない(これは、 配列相同性を分析するソフトウェアを用いて事前に簡 単に調べることができる)。このドメインは、同じP'プライマーのXドメインあ るいはP"プライマーのいずれの領域ともいかなる配列相補性をも呈してはならな い。 それぞれの鋳型上のP"プライマーおよびP'プライマーのX部分の位置は、Cド メインの大きさを決定する。この大きさは、非常に大きいことも有り得る。従っ て、当業者に公知の様々な技術によって、長さ数十キロベースの伸長フラグメン トを簡単によい収率で得ることが可能である[BARNES,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91,pp.2216-2220(1994);CHENGら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,91,pp.5695-5699(199 4)]。 P"プライマーは、少なくとも、重合を開始するために前記鋳型鎖とハイブリッ ド可能な配列からなる;しかしながら、上記に定義したようなAドメインとBド メインをさらに含むことができ、従って、P'プライマーと同じ構造を持つことが できる。この場合、P'およびP"プライマーのAおよびBドメインは、同一であっ てもよいし、異なっていてもよい。 この発明による検知プローブの調製方法を実行する状況の中に、Cドメインと 初期の鋳型として用いられる「中性の配列」との間の相同性の程度が重要でない 限りDNAポリメラーゼの忠実度に関る問題は起こらない。重要なのは、Cドメイ ンの長さとそこに取り込むことができる標識の数だけである。 この発明による検知プローブの調整方法の好ましい実施態様によれば、中性の 配列とハイブリッドするXドメインの配列に関して互いに同一で、Aドメインの 配列と適切な場合はBドメインの性質において互いに異なる一連のP'プライマー が同一の反応混合物において用いられる。これによって、いくつかの異なるター ゲット配列を検知するための複数のプローブを同時に調整することが可能になる 。Cドメインのレベルにおいて も互いに異なるプローブを同時に調製することが望まれるならば、反応混合物は 、いくつかの「中性の配列」とその配列それぞれに適切なP'プライマーシリーズ とP"プライマーシリーズを含むことができる。 この発明はまた、少なくとも1つの上記で定義したようなP'プライマーと、前 記プライマーを伸長するための鋳型として用いることができるポリヌクレオチド と、標識ヌクレオチドトリフォスフェートからなることを特徴とする、この発明 による検知プローブを調製するためのキットに関する。有利には、前記キットは 、P"プライマーをさらに含む。 それ自体公知の数多くの精製方法が、この発明による検知プローブを得るため に用いられる酵素反応の最後にこの発明による検知プローブを精製するために用 いることができる。これらの方法は、組み込まれなかったプライマーとヌクレオ チドトリフォスフェートおよび残存する酵素を除去する。必要とされるフラグメ ントは高収率で回収される。これらの方法は、酵素反応の生成物に直接、あるい は、電気泳動ゲル上の移動に次いで単離された後の生成物に適用することができ る。 得られた増幅生成物の質は、アガロースゲル電気泳動によって簡単に調べるこ とができる。選択された増幅条件が良ければ、たった1つのバンドがゲル上に見 られる。精製された生成物の量は、UV分光測定法あるいは組み込まれた標識を分 析することによって測定できる。 この発明の方法の使用によって、簡単にかつ再生可能に、均一な性質を有し、 従来の方法を用いる秤量、精製が簡単で、非常に高い比活性を有する標識検知プ ローブを生じる。その活性は、ニックトランスレーションで通常得られる標識プ ローブより高い。 さらに、この発明による検知プローブは、次の利点を有する: − 非常に迅速で、オリゴヌクレオチドのハイブリッド形成動態とほほ同じハ イブリッド形成動態を有する;オリゴヌクレオチドの場合同様、 この動態は、とりわけ、媒体中の濃度と結びつき、ターゲット配列に関連する。 このことから、この発明による検知プローブのハイブリッド形成特異性に必要な ハイブリッド形成条件および洗浄条件を簡単に決めることができる。 − 認識ドメインCは、二本鎖形態であるので、このドメインのターゲツト配 列とのクロスハイブリッド形成の危険性はなく、従っていかなるバックグラウン ドノイズの問題はない。 − この認識ドメインに組み込まれ視覚化に用いられる分子は、リガンドとそ れらの結合に干渉する可能性があるいかなる立体障害もないように、十分間隔が おかれる。 この発明は、この発明による検知プローブを獲得および使用する例を述べた下 記の明細書の残りの部分を参照することによってより完全に理解されるであろう 。 しかしながら、これらの例は、この発明の主題を説明するものとしてのみ記載 されるものであって、この発明に限定を設けるものではないことが理解されなけ ればならない。 実施例1:停止シントンを含有するプライマー使用する異なる核酸配列の増幅A )ヒトDNAの1010塩基対フラグメントの増幅 −P'プライマー: このプライマーのBドメインは2つの連続的な停止シントンを含有して いる。これらシントンの各々は、以下の構造; −O−CH2−(CH2)4−CH2−O−PO2H− の6-ヘキシルホスフェート単位からなる。 -P"プライマー: 増幅条件は、修飾されていないプライマー、すなわちAおよびBドメイ ンを含有していないプライマーを使用してまず第一に決定された。増幅は3つの A、BおよびCドメインを含有する修飾されたP'プライマーを使用して次いで繰 り返された。 増幅は10pmolの各プライマー、2.5単位のTaqポリメラーゼ(シスバイオ インターナショナル(CIS BIO INTERNATIONAL))、5μlの10×緩衝液(100mM Tris/HCl、pH9;500mM KCl;15mM MgCl2;1% Triton×100;2mgのBSA/ml 、シスバイオインターナショナル)および0.75μlの各ヌクレオチドトリフォス フェート(20mM溶液、ベーリンガー-マンハイム(BOEHRINGER MANNHEIM))の存 在下に0.1μlのヒトゲノムDNA(クローンテック(CLONTECH))上に行う。94℃で5 分間の最初の変性の後、以下の順序を35サイクル行う:94℃で1分30秒間、60℃ で1分30秒間、70℃1分30秒間、 /AGAROSEゲル上に泳動した後、視覚化する。 期待された長さの単一バンドが得られる。 修飾したプライマーを使用したときと修飾していないプライマーを使用 したときの収率と特異性が等しい。 B)ファージλDNAの6023塩基対と10709塩基対フラグメントの増幅 −P'プライマー: このプライマーのBドメインは上記A)で記載のものと同一である2連 続的な停止シントンを含有する。 −P"プライマー: でなければ プライマーJ15(停止)2λ1は、λ6528プライマーで使用したときは602 3bpフラグメント、およびλ11214プライマーで使用したときは10709bpフラグメ ントを増幅する。 XL PCR(パーキンエルマー(PERKIN ELMER))キットを、製造者により 推奨されているホット-スタート手法であるプロトコルに従い使用する。 反応媒体のより低い相は、製造者の指示に従い薄壁の500μlチューブ( パーキンエルマー)内で調製する。1.1mMの最終的なMg(OAc)2濃度となるように4 0pmolのプライマーを使用する。より低い相はワックス(パーキンエルマー)で 覆われる;より上の相を次いで加える。増幅を1ngのファージλDNA上に行う。 増幅は以下のプロトコルに従って起こる: − 94℃1分間; − 94℃15秒間/68℃5分間の10サイクル; − 94℃15秒間/68℃5分間の20サイクル、サイクル毎に15秒の増大を伴う; − 72℃10分間の最終的な伸長。 増幅生成物は0.8%アガロースゲル上で電気泳動および臭化エ チジウムで染色した後に確認する。期待された長さの唯一のバンドが見られる。 C)ファージλ DNAの20874塩基対フラグメントの増幅 −P'プライマー: このプライマーのBドメインはA)に記載のものと同一である2連続的 な停止シントンを含有する。 −P"プライマー: 増幅をプライマーλ2およびK20(停止)2λ1を使用して1ngのファージλ DNA上に行う。試薬は上記B中と同じである。増幅条件は以下のとおりである: − 94℃1分間; − 94℃1分間/68℃10分間の18サイクル; − 94℃1分間/68℃10分間の15サイクル、サイクル毎に15秒の増大を伴う; − 72℃10分間。 増幅は0.6%アガロースゲル上で電気泳動した後に確認する。 期待されたサイズの唯一のバンドが見られる。 K20(停止)2λ1プライマーのAドメインに相補的なオリゴヌクレオチ ドは、Aドメインは実際に以下の増幅において一本鎖の形態であることを立証す るために使用される;この相補的なオリゴヌクレオチドは配列: を有し、γ32P−ATPの存在下にポリヌクレオチドキナーゼを使用して5'をラベル する。37℃で10分間、1×PBSおよび0.25M NaCl緩衝液中の5μlの増幅生成物存 在下、溶液中でハイブリッドする。ハイブリッド形成生成物を0.6%のアガロー スゲル上で電気泳動することにより分離する。ゲルを乾燥させ、ついで一晩オー トラジオグラフィーさせる。オートラジオグラフにより、放射能が非ハイブリッ ドされたラベルされたオリゴヌクレオチドの領域内のゲルの底と同様に、増幅バ ンドの領域内のゲルの頂上に位置することが示される。 20.8kbバンドの領域にある放射能の存在により、ラベルされたオリゴヌ クレオチドが実際に一本鎖の相補的フラグメント上にハイブリッドされたことが 示される。 これらの実施例はP'タイプのプライマーを使用して非常に長いフラグメ ントを得ることが容易に可能であり、一本鎖部分が増幅反応の後にこの形態で残 存していることを立証している。 実施例2:ターゲット核酸の検知;この発明に従う検知プローブを有する単一の 増幅の証明ターゲット : ターゲットは、試験管内での転写により得られた、長さが30塩基のRNA であり、その配列は以下の: である。 各工程で10倍に薄めた溶液を調製する。薄めていない溶液を溶液1と見 なす。方法 : ターゲットをマイクロサポートに取り付けられている捕捉プロ ーブおよびビオチンでどちらも標識されたオリゴヌクレオチド(G4)を使用し、 それにより通常のタイプの検知プローブ[そのプローブは比較のために使用する ]を構成して、サンドウイッチハイブリッド形成により検知するか、またはこの 発明に従い検知プローブを使用して検知する。 オリゴヌクレオチドG4は、その配列が以下の: であり、その5'末端が出願第PCT WO/89/12462号に記載の方法を使用してビオチ ンで標識されているか、またはその3'末端に付加的な配列(配列I15)を備える 。 その配列I15は、特にオリゴヌクレオチド(cI15-cJ15)とハイブリッドする。その一部はI15 と相補的であり、その一部は配列J15と相補的である。全体の構造G4 I15+cI15c J15はアダプターの役割を果たす。この発明に従うハイブリッド形成検知プローブの製造 この発明に従う検知プローブはプライマーJ15(停止)2H12170およびH131 80 を使用するヒトDNAフラグメントのPCR増幅により得られる(実施例1A参照) 。反応媒体は1×Taq緩衝液(シスバイオインターナショナル)中の0.1μgのヒト DNAを、2.5UのTaq DNAポリメラーゼ(シスバイオインターナショナル)と6pmol の各プライマーと共に含有する。ヌクレオチドトリホスフェートの濃度は300nM であり、dTTPのそれを除けば240nMである。増幅媒体はそのうえ60nmolのビオ−1 6−dUTP(ベーリンガー-マンハイム、フランス)を含有する。増幅条件は、以下 の:94℃5分間、次いで94℃1分30秒間、60℃1分30秒間および70℃1分間の35サイ クルならびに70℃5分間の最終的伸長である。これは約1/5のチミジンがビオチニ ル化されたウリジンに 置き換えられた1010塩基対二本鎖のフラグメントとなる。 増幅は1%アガロースゲル上で確認する。期待されたサイズの単 (MICROSPINTMS400、ファルマシア(PHARMACIA))カラム上で精製する。チップ上でのハイブリッド形成 チップは、わきの長さが50μmの48の四角の電極を含有している。捕獲 プローブGcは、以下の配列: を有し、対照として使用した異なる配列の2つのオリゴヌクレオチド(T1およびT 2)は、各々出願第PCT WO/94/22889号に記載の方法に従いピロールと共重合する 方法によりそれらの5'末端によって電極に取り付ける。 ハイブリッド形成は45℃で1時間、1×PBS、0.5M NaCl、10mM ETDA、超 音波処理されたヘーリング精子DNA/mlの100μgを含有する2.5×DENHARDT緩衝液 中で起こる。ハイブリッド形成溶液をマイクロチューブ中でアッセイされるRNA の存在下に80℃で3分間加熱し、次いでチップを配置したハイブリッド形成sac 内に移す。ビオチニル化されたG4オリゴヌクレオチドでの検知 ターゲットRNAは1μlの試験されるRNA溶液と15pmolのビオチン標識され たG4オリゴヌクレオチドを含有する20μlの1×緩衝液中のチップ上にハイブリ ッドされる。その後0.5M NaClと0.05%のTween20を含有する1×PBA緩衝液で3 回ゆすぎを行う。そのチップを次いでPBS/NaCl/Tween中の5ng/μlのストレ プタビジン-フィトコエリトリン溶液中で10分間保温し、その後洗浄緩衝液でゆ すぐ。 チップをスライドの上に載せ、カバーグラスの下にし、PBS/NaCl/Twe en緩衝液の1滴中においた。シグナルを1秒間に500〜550nmで照射した後にCCD カメラと連結した顕微鏡で記録する。この発明に従った検知プローブでの検知: これは2工程で起こる。 a)アダプターを使用するハイブリツド形成: 試験されるRNA(1μl)をまず第一に25pmolのI15G4オリゴヌクレオチ ドと25pmolのcI15cJ15オリゴヌクレオチドを使用してチツプ上にハイブリッドす る。チップを2×5分間0.1N NaOH溶液中で処理し、蒸留水ですすぐ。 b)検知プローブを使用するハイブリッド形成: PBS/NaCl/Tween緩衝液中ですばやくゆすいだ後、チップをこの発明に 従い精製された検知プローブの10μlと2×ハイブリッド形成緩衝液の10μlとを 含有する第2のハイブリッド形成sac内へ移す。ゆすぎ、ストレプタビジン-フィ トコエリトリンでの視覚化、およびシグナルの記録を上述のように行う。 シグナルは1秒の照射の後で記録する。結果 各電極上のシグナルは任意蛍光単位(AFUs)で計量される。シグナルの 範囲は0〜250AFUsの直線である。捕捉プローブGcを有する電極について得られた 結果(AFUsで表現された)は以下の表Iに示す。 T1およびT2オリゴヌクレオチドを有する対照電極は4〜10AFUsのシグナ ルを与え(結果は表中に示さず)、それはバックグラウンドノイズに相当する。 使用した条件下で、250AFUsのシグナルは、飽和している読み取りシステムに相 当する。 単一のビオチンで標識されたG4オリゴヌクレオチドで得られたシグナル は、希釈がすすむにつれて非常にすばやく減少し、一方この発明に従った検知プ ローブを使用すると、より強いシグナルが得られ、加えて試験の感度が著しく増 大する。バックグラウンドノイズは、この発明に従った検知プローブの存在下ま たはビオチニル化されたG4オリゴヌクレオチドからなる通常のプローブの存在下 でも同じである。 実施例5:マイクロプレートの視覚化のためのこの発明に従った検知プローブの 使用 この発明に従いジゴキシゲニン(digoxigenin)で標識された検知プロ ーブは実施例1A)に記載したプロトコールを使用して、一方dTTTPsの1/5をジ ゴキシゲニン11−2'−デオキシウリジン−5'−トリホスフェート(ベーリンガー -マンハイム)で置き換えて製造する。 このプローブを使用して、一方、比較のためオリゴヌクレオチドG4 DIG (ジゴキシゲニンで5'末端を標識されHPLCで精製されたG4 オリゴヌクレオチド)を使用して試験を行う。 ターゲットは先の実施例と同様、RNAからなる。10倍段階的に希釈した ターゲットを製造する。このターゲットをストレプタビジン−被覆したマイクロ プレート(ラボシステム(LABSYSTEM))にビオチン標識されたGc捕捉プローブ を使用して取り付ける。G4 DIG でのハイブリッド形成 ターゲットRNAを、30pmolのG4 DIGおよび40pmolのビオチニル化されたG c捕捉プローブを含有するPBS/NaCl緩衝液の50μl中で保温する。その溶液を80 ℃で3分間加熱し、次いでウエル内に移す。プレートを42℃で1時間保温する。 PBS/NaCl/Tween緩衝液で3回洗浄した後、プレートをパーオキシダーゼ-標識 されたアンチ-DIG抗体(ベーリンガー-マンハイム 3%BSAを含有するPBS/NaC l中で1/2000に希釈された75U/ml保存溶液)と共に37℃で1時間保温する。この発明に従った検知プローブを使用するハイブリッド形成 これは2工程で起こる: a)アダプターを使用するハイブリッド形成: 試験されるRNAをまず第一に40pmolのGc−ビオチンプローブ、40pmolのI15 G4および40pmolのcI15cJ15を含有するPBS/NaCl/Tween緩衝液の50μl中でハ イブリッドさせる。その溶液を80℃で3分間変性させ、次いでマイクロプレート のウエル中に移す。保温を42℃で1時間行う。PBS/NaCl/Tweenで3回洗浄を行 い、次の工程で検知プローブと共に保温する。 b)検知プローブを使用してハイブリツドする: ジゴキシゲニン標識された検知プローブの精製溶液と3%のBSAの5μl を含有するPBS/NaClの50μlを各ウエルに加える。マ イクロプレートを42℃で1時間保温する。3回洗浄した後、プレートを37℃で1 時間、1/4000-希釈されたアンチ-DIG抗体と共に保温する。 視覚化: 3回洗浄した後、ウエルを暗所で50μlのパーオキシダーゼ基質(0.02 %のH2Oを含有するクエン酸塩−リン酸塩緩衝液、pH5.5、中のO−フェニレンジ アミン)の存在下に保温する。反応を、増幅システムの場合10分後、対照の場合 30分後に、50μlの1Mシュウ酸で停止させる。吸光度は492nmで読む。 吸光度単位で現わされたその結果は以下の表II中に編集する。NT:試験せず 先の実施例でのように、この発明に従った検知プローブを使用するとき バックグラウンドノイズを減じた後、シグナルにおいて非常に顕著な増大と、試 験の感度において非常に顕著な増大が認められる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月21日(1999.4.21) 【補正内容】 法。 6. Aドメインの大きさが長さ8から40ヌクレオチドの間であり、Cドメ インを構成するヌクレオチドの少なくとも1/50が標識ヌクレオチドで あることを 特徴とする請求項1に記載されたハイブリッド形成検知プローブ。 . Cドメインの大きさが0.1から50kbの間であることを特徴とする 求項6 の検知プローブ。 . 5’から3’に:上記に定義したAドメインとBドメイン、および、重 合を開始するために鋳型鎖とハイブリッド可能な配列からなるXドメインとから なるプライマーP'を、ポリメラーゼを用いて鋳型鎖の存在下、適当な反応混合物 の中で伸長することによって前記Cドメインの鎖の少なくとも1つが合成される 少なくとも1つの工程からなり、反応混合物のヌクレオチドトリフォスフェート の少なくとも1つの全部あるいは一部が標識誘導体の1つによって置き換えられ ることを特徴とする、請求項6または7の検知プローブを調製する方法。 . ポリメラーゼ伸長が、P'プライマーの伸長生成物とハイブリッド可能な 配列を含む第2のプライマーP"の存在下起こることを特徴とする請求項8の方法 。 10. 反応混合物が、Aドメインの配列において互いに異なり、Xドメインの 配列に関して互いに同じであるいくつかのP'プライマーを含むことを特徴とする請求項8または9 の方法。 11. 少なくとも1つのP'プライマーと、前記プライマーを伸長させるための 鋳型として用いることができるポリヌクレオチドと、標識ヌクレオチドトリフォ スフェートからなる、請求項8から10のいずれか一つの方法を実行するための キット。 12. 少なくとも1つのP"プライマーをさらに含むことを特徴とする請求項1 のキット。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ターゲット配列を、 − 一本鎖ポリヌクレオチドからなる付着ドメインAと、 − 少なくとも1つの停止シントンからなる中間ドメインBと、 − 少なくとも1つの標識ヌクレオチドを組み込んだ二本鎖ポリヌクレオチ ドからなり、検知手段を構成する視覚化ドメインCと からなる核酸分子からなる少なくとも1つの検知プローブと、前記核酸プローブ のAドメインがターゲット配列とハイブリッドすることを可能にする条件下で接 触させ、形成されたハイブリッドが前記核酸プローブのCドメインによって検知 されることを特徴とする、少なくとも1つのターゲット核酸配列を検知する方法 。 2. Aドメインの配列において互いに異なるいくつかの検知プローブがいく つかのターゲット配列を同時に検知するために同時に用いられることを特徴とす る請求項1の方法。 3. 前記検知プローブがCドメインの配列および/またはこのドメインに組 み込まれる標識ヌクレオチドの性質においても互いに異なることを特徴とする請 求項2の方法。 4. ターゲット配列が固体支持体に付着していることを特徴とする請求項1 から3のいずれか一つの方法。 5. 前記固体支持体が多数の電極からなり、そのうち少なくとも2つがそれ ぞれ異なるターゲット配列を持つことを特徴とする請求項4の方 法。 6. Aドメインの大きさが長さ8から40ヌクレオチドの間であることを特 徴とする請求項1に記載されたハイブリッド形成検知プローブ。 7. Cドメインを構成するヌクレオチドの少なくとも1/50が標識ヌクレオチ ドであることを特徴とする請求項6の検知プローブ。 8. Cドメインの大きさが0.1から50kbの間であることを特徴とする請 求項6または7の検知プローブ。 9. 5’から3’に:上記に定義したAドメインとBドメイン、および、重 合を開始するために鋳型鎖とハイブリッド可能な配列からなるXドメインとから なるプライマーP'を、ポリメラーゼを用いて鋳型鎖の存在下、適当な反応混合物 の中で伸長することによって前記Cドメインの鎖の少なくとも1つが合成される 少なくとも1つの工程からなり、反応混合物のヌクレオチドトリフォスフェート の少なくとも1つの全部あるいは一部が標識誘導体の1つによって置き換えられ ることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一つの検知プローブを調製する 方法。 10. ポリメラーゼ伸長が、P'プライマーの伸長生成物とハイブリッド可能な 配列を含む第2のプライマーP"の存在下起こることを特徴とする請求項9の方法 。 11. 反応混合物が、Aドメインの配列において互いに異なり、Xドメインの 配列に関して互いに同じであるいくつかのP'プライマーを含むこ とを特徴とする請求項9または10の方法。 12. 少なくとも1つのP'プライマーと、前記プライマーを伸長させるための 鋳型として用いることができるポリヌクレオチドと、標識ヌクレオチドトリフォ スフェートからなる、請求項9から11のいずれか一つの方法を実行するための キット。 13. 少なくとも1つのP"プライマーをさらに含むことを特徴とする請求項1 2のキット。
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