JP2001518568A - 精練羊毛の品質を大いに高めるための方法とその高品質化を達成するための機械 - Google Patents

精練羊毛の品質を大いに高めるための方法とその高品質化を達成するための機械

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アラン ジョン マッキノン,
ジョン ロバート マクローリン,
マレイ エドウィン テイラー,
ダグラス アレグザンダー ランキン,
ポール グレゴリー ミドルウッド,
パイン, フィリッパ ル
ポール ジョアンヌス ロイ メスマン,
ステファン バリー マンソン,
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ウール リサーチ オーガナイゼイション オブ ニュー ジーランド(インコーポレイテッド)
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    • D01C3/00Treatment of animal material, e.g. chemical scouring of wool
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01BMECHANICAL TREATMENT OF NATURAL FIBROUS OR FILAMENTARY MATERIAL TO OBTAIN FIBRES OF FILAMENTS, e.g. FOR SPINNING
    • D01B3/00Mechanical removal of impurities from animal fibres
    • D01B3/04Machines or apparatus for washing or scouring loose wool fibres
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01BMECHANICAL TREATMENT OF NATURAL FIBROUS OR FILAMENTARY MATERIAL TO OBTAIN FIBRES OF FILAMENTS, e.g. FOR SPINNING
    • D01B3/00Mechanical removal of impurities from animal fibres
    • D01B3/04Machines or apparatus for washing or scouring loose wool fibres
    • D01B3/10Details of machines or apparatus

Abstract

(57)【要約】 少なくとも次のうちの一つを含む羊毛またはそれに類似した繊維の精練機:(a)繊維を酸抽出工程にかけて吸収鉄を除去し、それによって繊維の明るさ(Yの三刺激値)を大幅に改善する精練工程;(b)途中まで湿式工程によって漂白工程を実行し、続いて乾燥、再湿潤、化学還元を行い漂白した色を安定させてその後染色槽において戻りが起きないようにする精練工程;(c)精練した清浄な繊維を乾燥させて塵を払い、界面活性剤と分散剤が入ったリカーに再び浸して余分な量の残留ごみを効果的に取除く精練工程。精練により、改良された品質の繊維を生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、羊毛および他の類似した繊維を、変更を加えた精練機で精練し、化
学的に処理して数多くの重要な品質のパラメータに関して大いに改良された精練
繊維を生成するための新規な精練方法に関する。この工程を、簡潔に表現するた
め、そして便宜上、“超精練”と呼ぶ。
【0002】 (背景技術) 発明者は、数年にわたり、羊毛の艶のない外観が羊毛の中にさびじみが存在す
ることに大きく関連があることを認識していた。また、発明者は、この内部で配
位結合している鉄を、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)のような金属イオン
封鎖剤の存在のもとで、pHが3以下、好ましくは、2.0〜3.0までの間の 酸性溶液による羊毛の抽出を含む工程で取除くことができることも認識していた
【0003】 発明者は、数年前、このようにして抽出した羊毛が4−6Y単位ほどその明る さを改善させることができるということを実証した。しかし、この技術は、いく
つかの理由により、従来の羊毛精練機の中では効果的に実行できなかった。これ
まで、この技術の開発には、従来の組合せの処理用ボウルを通る2回通過式処理
作業を必要としていた。本発明は、単一の連続的処理作業に組込むことができる
代替手順を詳述する。
【0004】 過酸化物による漂白がニュージーランドおよび他の場所における従来の羊毛精練
に付随する周知の方法である。通常の工程では、1〜10g/lの過酸化水素が入 った高温のボウル(常に一連のボウルのうちの最後のボウル)の中に羊毛をくぐ
らせてから高圧でしぼり、漂白のほとんどの部分(一部は、梱包した後でも継続
するが)が行われる羊毛乾燥機の中に入れる。しかし、この過酸化物による漂白
の形式は、羊毛が乾燥すると、繊維の中に存在する過酸化物の残留物が黄ばみ反
応を起こし始めて、染色した製品の基質の色が元の漂白していない羊毛より劣る
結果となるという大きな欠点がある。この現象を“色の戻り”と呼ぶ。
【0005】 発明者とその仲間は、数年前に、羊毛を染色前に亜硫酸水素ナトリウムや亜ジ
オン酸ナトリウムなどのような適当な還元剤で前処理することによって色の戻り
を阻止することができることを実証した。これらの還元剤は、過酸化物の残留物
を破壊し、それによって色の戻りを阻止する。このような還元工程は、従来の精
練機では不可能であるが、添付の図1(a〜d)で提案した構成もしくは他の種
々の“超精練”に適した機械の設計によって容易に達成することができる。
【0006】 発明者は、カーペット用糸に関する他の関連する技術において、羊毛に残留す
る土を界面活性剤と分散剤とを組合せた作用によって取除くことができるという
ことを発見した。しかし、従来の羊毛精練においては、分散剤の使用がしばしば
奨励されてはいるが、リカーの浮遊物質による汚染のレベルと、スイント塩がよ
り汚染されたボウル内で分散する本質的可能性を有することから、通常費用的効
果がない。
【0007】 従って、本発明は、羊毛またはそれに類似した繊維の精練機において、少なく
とも下記のうちの一つを提供する。 (a)繊維を酸抽出工程にかけて吸収鉄を除去し、それによって繊維の明るさ(
Yの三刺激値)を大幅に改善する精練工程。 (b)途中まで湿式工程によってボウル内やパッドで漂白工程を実行し、続いて
乾燥、再湿潤、化学還元を行い漂白した色を安定させてその後染色槽において戻
りが起きないようにする精練工程。 (c)精練した清浄な繊維を乾燥させて塵を払い、界面活性剤と分散剤が入った
リカーに再び浸して余分な量の残留ごみを効果的に取除く精練工程。 (d)二つの別々な湿式処理段階によって残留油脂や残留殺虫剤レベルを大幅に
減らし、それによって動物駆除殺虫剤の痕跡に伴う市場の抵抗の危険性を最低限
に押さえる精練工程。
【0008】 あるいは、またはさらに、精練工程は、中間および最終段階の両方で羊毛を乾
燥させる工程を含んでいてもよく、その乾燥作業は一つの統合された乾燥モジュ
ールの中に結合することによって都合よく、経済的に実行することができる。
【0009】 本発明は、さらに下記(a)〜(c)を提供する: (a)優れた色と加工性能を呈し、湿式処理において鉄関連の変色問題がない製
品をヤーンスピンナまたはプロセッサに提供する(a)〜(d)の手段によって
生成された精練羊毛。 (b)含まれている塵と残留土が少なく、よってプロセッサにより安全な作業環
境と改善された処理性能を提供する、やはり上記によって生成された精練羊毛。 (c)化学処理と設備の設計両方における改良によって、直線的に長すぎず、コ
ンパクトで、コストの安価な機械に一回通すだけで費用的効果を生みながら上記
(a)〜(d)の利得すべてを達成できる工程。
【0010】 本発明は、実質的に変更を加えた構成の精練機械構成要素を一回通すだけでこ
れらの改良された品質を同時に達成できる。
【0011】 出願人は、特に、個々の化学的処理工程の一部と、特定の結果を達成するため
の、全作業のうちの化学処理工程の組合せと、処理を実行する設備の局面に新規
性があると考える。
【0012】 出願人は、特定の手順と、希望があれば2回通過式乾燥機構造の使用を含む、
設備の構成要素の配置に新規性があると信ずるものである。
【0013】 特に変更した工程によって得られる品質における改善点は: 精練機から出したままの状態の羊毛をYの三刺激値によって測定した際に得ら れる精練羊毛の明るさが大きく改善されたこと。高品質のニュージーランド交配
種の羊毛では、従来の精練羊毛と比較すると、この明るさの増加がYで8〜9単 位である。 染色中に起きる黄ばみによって多大な色の利点が失われる従来の漂白工程とは
対照的に、その後の染色で羊毛の改善された色が安定していること。 精練羊毛内の残留油脂を、事実上無視できる表面上の羊毛油脂レベル(内部の
羊毛脂質とは異なる)まで大幅に減少(比率ベースで)できること。つまり、羊
毛の残留親油性外部寄生虫駆虫剤のレベルを殺虫剤含有規定に見合うレベルまで
十分に減少できること。 細かく分割された残留土粒子による羊毛の汚染が実質的に減少してより明るい
羊毛を得られるというだけでなく、残留ごみに伴う下水処理問題をも回避できる
こと。 従来の精練羊毛と比較すると、比較的塵が出ない羊毛を得られること。 残留ごみに伴う鉄と、繊維の中に化学的に吸収され、閉じ込められている鉄と
を含む鉄含有量が実質的に少ない羊毛を得られること。
【0014】 次に、これらの改善点それぞれを、提案している機械の構成で達成する方法に
ついて説明する。
【0015】 出願人は、この工程を単一の処理径路に組込むことができる有効で論理的に満
足できる設備の構成を提案している。
【0016】 この化学工程を、満足のいく効率と一貫性を実現して実行できるようにするた
めに必要な事項は、羊毛が酸処理される前に非常に清浄な状態であること、ボウ
ルの中の浮遊物質のレベルが、羊毛への再付着を避けるために非常に低い状態で
あること、さらに酸処理ボウルの中に入る溶解イオン物質(主にスイント塩)の
レベルが非常に少ないことである。これら要求事項は以下に、そして図1(a〜
d)に示す設備の構成、およびそれに類似した全体的な湿式処理段階と中間乾燥
および塵除去段階を組込んだ代替の配置によって達成することができる。
【0017】 酸抽出がYの三刺激値をかなり改善する一方、Zの三刺激値の改善は幾分低く 、認知される羊毛の黄ばみも増加する。この欠点は、次に説明する色改善の第2
の局面によってYとZとの両方をさらに強化することによって回避することがで
きる。
【0018】 図1(a〜d)に示した設備の構成には、多数の特徴を含んでおり、その詳細
を下の表1に表している。
【表1】
【0019】 (発明を実施するための最良の形態) 図1(a〜d)では、パッドアプリケータ(4)によって過酸化物が塗布され
、第1の乾燥機を通過するときに羊毛上で乾燥され、並行列(8)の第2のボウ
ル内で還元剤によって中和される。あるいは、他の設備構成では、過酸化物は、
中間乾燥の前に第1の湿潤工程段階のボウル3〜6のような従来のボウルの中で
塗布してもよい。
【0020】 このように、限られた過酸化物の追加で更に3Y単位の明度強化が達成され、
黄ばみ(Y−Z)は、元の精練羊毛より下のレベルまで軽減するので、羊毛は従
来の精練羊毛よりずっと明るく、幾分白っぽくなる。
【0021】 色の安定性は、表2の結果が示すように、空染め後(すなわち、染料を入れて
いない染色槽で煮た後)も維持することができる。
【0022】 これらの結果は、‘基礎’色、すなわち羊毛がNZS8707 1984に示
すようなすべての異物を洗浄した時の色に関して表したものである。
【0023】
【表2】
【0024】 過酸化物で漂白した羊毛は、初めは素晴らしい色を呈しているが、それを染色
すると艶がなくなり、非常に黄色っぽくなる。過酸化物の残留物が中和された(
過酸化物による漂白および還元)超精練した羊毛は、空染めしたときに色がより
安定しており、精練のみの材料より実質的に優れた状態を保つ。
【0025】 図1(a〜d)の装置(またはそれと同等である代替の第2段階のボウル列)
に追加の精練工程を組込むことにより、工程の第2段階の初めの二つのボウルに
おいて、残留油脂レベルが非常に低いものを得ることができる。WRONZパイ
ロット設備精練の中での超精練から得られる一般的な残留油脂レベルは、図1(
a〜d)に示した工程の2回通過式シミュレーションでは、0.05〜0.1%
のジクロロメタン(DCM)抽出と界面活性剤残留物の成分が少量である。この
範囲では、抽出された材料は、ほとんどすべてが繊維の内部から出た内部の細胞
膜の脂質であり、この数字は、事実上、表面の羊毛脂質物質が特に残っていない
ことを表す。対照的に、同じ設備からの従来の精練羊毛においては、DCMの抽
出レベルは0.3〜0.5%である。
【0026】 下に示す表3は、このような2回通過式で処理した羊毛における残留殺虫剤の
減少を表したもので、この場合、酸抽出は行っていない。
【表3】
【0027】 図1(a〜d)の構成(もしくは同等のもの)においては、界面活性剤と分散
剤が共に、第2のボウル列(8)の最初の二つのボウルで使用されており、これ
らのボウルの中では、さらに有効な羊毛からの残留土除去が行われる。このよう
な残留土除去は、鉄やアルミニウム分析を羊毛に対して行うことによって容易に
実証できる。アルミニウムは、ほとんど表面近くの残留土から検出されるからで
ある。
【0028】 発明者は、我々の信頼できる従来の技術の一部として羊毛カーペット糸上の残
留ごみは糸湿式処理において深刻な問題を引き起こすことを認識している。これ
は、カーペット糸の製造における主な特徴的な問題であり、ここで請求する工程
で残留ゴミを取除くことによって未然に防ぐことができる。
【0029】 残留ごみは、設備、特に梳綿機が、ゴミ、繊維のくず、および処理潤滑油が組
み合わさってべとつくため、処理においても好ましくない。超精練によって得ら
れた製品は、梳綿機のフェットリング(クリーニング)の頻度が減るため、処理
の効率の理由からスピンナにかけるほうが望ましい。
【0030】 (発明の開示) 塵の除去 図1(a〜d)の処理設備列には、中間段階で塵や細かくちぎれた繊維などを
取除くのに有効な周知の技術である精練済み羊毛清浄機を有する。 その後に続くこの清浄した繊維の湿式処理により、さらに多くの塵と微細なくず
を取除くため、通常の精練羊毛より塵がより少ない製品を得ることができる。
【0031】 必要ならば、処理の最後に第2の清浄を羊毛清浄機で行ってもよい。
【0032】 羊毛処理時の微細な塵は、一部の国では健康に害があると認識されており、よ
って、塵の出ない羊毛が市場では有利である。超精練によってこの点において優
れた製品を提供できる。
【0033】 鉄分の除去 上記の様に、超精練した羊毛では、吸収された鉄は酸抽出によって取除いてあ
り、表面上の酸化鉄は界面活性剤と分散剤によって湿式処理の第2の段階におい
て取除いてある。
【0034】 従って超精練した羊毛は、スピンナやカーペット製造機に対する鉄関連の処理
問題の潜在的危険性がない。糸の中の少量の鉄化合物のムラにより、製品に縞が
できる欠陥カーペットは、業界で大きな問題となっているが、これも超精練羊毛
を使用することによって未然に防ぐことができる。
【0035】 超精練羊毛がケミカルセット中により色の安定した糸を提供する方法について
は、次に示すような研究所における約7時間半にわたるテープ精練ケミカルセッ
トのシミュレーションの結果(表4)によって実証することができる。
【0036】
【表4】
【0037】 これらの結果から、超精練羊毛は基礎色が実行中ほとんど全くといっていいほ
ど変わらず(さびじみはなし)、現状色の変化は、通常の精練羊毛と比較してか
なり減少しており、土の再付着の問題がないことを表している。超精練製品の全
体的な明るさと白さの保持が優れていることは明白であった。
【0038】 処理パラメータ 上記の処理すべてを行い、既述の利得を達成するのに必要な様々な処理ボウル
の組成を次の表5に示した。これは、一般的に好ましい範囲の化学薬品の濃度、
温度、および必要な場合にはpH値を要約して示している。
【0039】 表5では、すべての湿式処理作業が従来のボウルで行われたものと仮定してい
る。しかし、化学薬品塗布ステーションのボウル5とボウル8〜9の代わりにパ
ッドストア装置と置き換えて単純化と省スペースを図ることも可能である。
【0040】 化学的パジングを含むこのような構成は、図1(a〜d)の一体型連続処理装
置に示している。
【0041】
【表5】
【0042】 設備の構成 超精練に組込まれている個々の処理工程について特徴付けてきたが、上記の様
に、コストや生産性、および材料の処理の難しさにおいて代償を払っても2回通
過式操作でのみ実行可能であるため、このような処理を従来の羊毛精練機で行う
のは困難である。
【0043】 超精練の利得、特に残留ごみや塵の除去および中間過酸化物漂白処理を最大限
達成するためには、過酸化物による漂白を行った後に羊毛を乾燥させる必要があ
る。
【0044】 直線的に配置した処理設備配列を一回通過させることで超精練を実行すること
を考えるには、まず、通常の精練構成要素を使って、次のような装置を考えなけ
ればならない。順に:
【0045】 高温精練ボウル3個、中温すすぎボウル1個、高温過酸化物漂白ボウル1個、
乾燥機、精練済み羊毛清浄機、羊毛マットを中継するためのホッパ、第2段階の
高温界面活性剤/分散剤用ボウル2個、酸抽出用ボウル、アルカリ中和ボウル、
高温すすぎボウル、そしてもう一つの乾燥機である。
【0046】 このような処理列は、比較的高価であり、長く、収容するのが困難であり、潜
在的に管理が難しい。
【0047】 ここで発明者が請求するのは、上記のような欠点を最低限に押さえ、超精練を
効率よく実行できるような効果的な設備構成を提供する、設備の構成要素の選択
、設計、および配置における革新である。
【0048】 ここで、発明者が提案している内容を次のように要約し、図1(a〜d)に様
々な特性に番号を付けて示している。
【0049】 1.湿式処理ボウル工程は、場合によっては、完全な湿式の処理ボウルを必要と
しない二重しぼりローラパジングシステムに置き換えてもよい。この装置は、発
明者とその仲間が特許出願した界面活性剤二重しぼり(DDS)装置である。例
が図1(a〜d)(4)に示してある。類似したシステムを酸の塗布(9)に使
用することもできる。後者の場合には、酸抽出工程は、ドゥエル時間中に、次の
中和ボウルへ供給する湿式供給ホッパ(10)に取付けた小型のアキュムレータ
で完了させることができる。
【0050】 2.2台の湿式処理区分を共に並行に配置し、2度の乾燥作業を1台の乾燥装置
で行うようにすることによって、設備の配置を潜在的に簡素化することができる
ことは明白である。湿式処理配列の1区分を通過後、そして、初めての乾燥機を
通過後、羊毛は精練済み羊毛清浄機内で清浄され、空気圧またはコンベヤによっ
て第2の湿式段階の供給ホッパまで容易に運ぶことができる。
【0051】 (産業上の利用可能性) これには、次のような大きい利点がある。 (a)2台別々の乾燥装置の高額な投資金額を実質的に削減することができる。
(b)2度の乾燥作業を同じ絶縁キャビネット内で行うことにより、また、ファ
ン、コイル、湿った空気、および熱回収のより有効な利用によって熱エネルギー
が節約でき、よって、前の2度の先行乾燥作業にかかっていたコストを削減する
ことができる。 (c)設備の長さが大幅に削減でき、コスト削減の可能性があり、さらに工場の
床の上を占領する設備の底面積が戦略物流的に優れており、管理が容易である。
(d)このような設備の全体的投資コストは、現在業界で好んで使用されている
8ボウル式直線型設備構成にかかる投資コストを大きく上回ることはない。
【0052】 出願人は、この新規な構成または類似した二列構成が、効率的な超精練とその
付随的な製品の利得の達成に向かって大きく前進させるものと信ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】 設備の構成の平面図である。
【図1(b)】 再精練、抽出、および中和段階を組込んだ、図1(a)に示した第2段階の設
備の立面図である。
【図1(c)】 図1(a〜b)に示した設備の斜視図である。
【図1(d)】 精練および漂白剤塗布を含む、湿式処理設備の第1の部分の立面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月27日(2000.3.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項15】 優れた色と加工性能を呈し、湿式処理において鉄関連の変
色問題がない製品をヤーンスピンナやプロセッサに提供する請求項1又は2に記
載の精練機によって(a)〜(d)の手段で生成された羊毛または他の類似した
繊維。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月27日(2000.3.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マクローリン, ジョン ロバート ニュー・ジーランド, カンタベリー, リンカーン, イースト ベルト 63 (72)発明者 テイラー, マレイ エドウィン ニュー・ジーランド, カンタベリー, ロレスチョン, ジョン ストリート 9 (72)発明者 ランキン, ダグラス アレグザンダー ニュー・ジーランド, クライストチャー チ, ワイパラ ストリート 28 (72)発明者 ミドルウッド, ポール グレゴリー ニュー・ジーランド, クライストチャー チ, ウォータルー ロード 276 (72)発明者 ル パイン, フィリッパ ニュー・ジーランド, クライストチャー チ, セント マーティンズ, カウワイ テラス 11 (72)発明者 メスマン, ポール ジョアンヌス ロイ ニュー・ジーランド, クライストチャー チ, セント マーティンズ, カウワイ テラス 11 (72)発明者 マンソン, ステファン バリー ニュー・ジーランド, クライストチャー チ, ホーン ヘイ ロード 138

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)繊維を酸抽出工程にかけて吸収鉄を除去し、それによ
    って繊維の明るさ(Yの三刺激値)を大幅に改善する精練工程; (b)途中まで精練機の湿式工程によってボウル内やパッドで漂白工程を実行し
    、続いて乾燥、再湿潤、化学還元を行い漂白した色を安定させてその後染色槽に
    おいて戻りが起きないようにする精練工程; (c)精練した清浄な繊維を乾燥させて塵を払い、界面活性剤と分散剤が入った
    リカーに再び浸して余分な量の残留ごみを効果的に取除く精練工程;又は (d)中間乾燥および塵除去工程を有し、それによって残留油脂や残留殺虫剤レ
    ベルを大幅に減らし、動物駆除殺虫剤の痕跡に伴う市場の抵抗の危険性を最低限
    に押さえる二つの別々な湿式処理作業手順を含む精練工程; のうちの少なくとも一つを組込んだ羊毛または他の類似した繊維の精練機。
  2. 【請求項2】 必要であればアキュムレータと供給ホッパとともにリカーの
    噴霧を伴う二重しぼりパジング工程により化学処理を行うことを特徴とする、請
    求項1に記載の羊毛または他の類似した繊維の精練機。
  3. 【請求項3】 実質的に逆の構成を有する精練機を一回通過する間に同時に
    強化精練工程を組込んであることを特徴とする、請求項1または2に記載の羊毛
    または類似した繊維の精練機。
  4. 【請求項4】 中間および最終段階の両方において繊維を乾燥する工程を含
    み、乾燥作業を一体型乾燥モジュール内で組合せることによって、便利に、経済
    的に実行できることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の羊毛または類
    似した繊維の精練機。
  5. 【請求項5】 漂白工程で過酸化物を使用し、パッドアプリケータによって
    塗布し、第1の乾燥機通過時に羊毛上で乾燥させ、並行列の第2のボウル内で還
    元剤により中和させることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の羊毛ま
    たは類似した繊維の精練機。
  6. 【請求項6】 漂白過酸化物を、従来のボウル例えば中間乾燥の前の第1の
    湿潤工程のボウル3〜6において塗布することを特徴とする、前記請求項のいず
    れかに記載の羊毛または類似した繊維の精練機。
  7. 【請求項7】 第2段階の第1と第2のボウルに追加の精練工程を組み込む
    ことにより、残留油脂レベルを非常に低くすることができることを特徴とする、
    前記請求項のいずれかに記載の羊毛または類似した繊維の精練機。
  8. 【請求項8】 第2のボウル列の最初の二つのボウルの中に、非常に低いレ
    ベルの溶解塩が入った状態でのみ界面活性剤および分散剤を共に使用して、これ
    らのボウル内でさらに羊毛から効率よく残留土を除去することを特徴とする、前
    記請求項のいずれかに記載の羊毛または類似した繊維の精練機。
  9. 【請求項9】 処理列の中間段階に、塵や細かくちぎれた繊維を効果的に取
    除くための精練済み繊維清浄機を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか
    に記載の羊毛または類似した繊維の精練機。
  10. 【請求項10】 この清浄後の繊維をさらに続いて湿式処理を行うことによ
    ってさらに塵や微細なくずを取除くことができることを特徴とする、請求項9に
    記載の羊毛または類似した繊維の精練機。
  11. 【請求項11】 パッドストアシステムを使って酸を塗布し、酸抽出工程を
    ドウェル時間中に、後続の中和ボウルに送るための湿式供給ホッパに取付けた小
    型のアキュムレータの中で完了することを特徴とする、請求項2に記載の羊毛ま
    たは類似した繊維の精練機。
  12. 【請求項12】 設備の配置が、二つの湿式処理部を共に並行に配置し、二
    つの乾燥作業を単一の乾燥装置内に統合し、かくして湿式処理列の一区分を通っ
    た後に、そして第1の乾燥機を通った後に、繊維を精練済み繊維清浄機で清浄し
    、空気圧またはコンベヤで第2の湿潤段階の供給ホッパへ容易に搬送できること
    を特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の羊毛または類似した繊維の精練機
  13. 【請求項13】 実質的に添付の図面に基づいてこれまで説明したような羊
    毛または類似した繊維の精練機。
  14. 【請求項14】 含まれている塵と残留土が少ないことを特徴とする、請求
    項1から12のいずれかに記載の精練機によって生成された羊毛または類似した
    繊維。
  15. 【請求項15】 優れた色と加工性能を呈し、湿式処理において鉄関連の変
    色問題がない製品をヤーンスピンナやプロセッサに提供する請求項1に記載の精
    練機によって(a)〜(d)の手段で生成された羊毛または他の類似した繊維。
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