JP2001517713A - ポリマー添加剤を含む研磨物品 - Google Patents

ポリマー添加剤を含む研磨物品

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ウォルター・エル・ハーマー
ジェイムズ・ピー・ディジオ
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Abstract

(57)【要約】 ポリマー添加剤及び熱硬化性樹脂から形成される少なくとも1つの結合剤系を含む研磨物品が提供される。前記ポリマー添加剤は、置換基が結合したポリマー主鎖を含み、前記置換基は、炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合側鎖と、酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基とを含む。前記結合剤系を含む研磨物品は、実質的にポリマー添加剤を含有しない組成物から形成された結合剤系を含む研磨物品と比較して木材のサンダー仕上垂直力試験において研磨された工作物表面の増加を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 背景技術 概して、研磨製品は、シート状裏材料に密着によって接着した研磨粒子を有す
ることが周知である。概して、下にある結合剤と上塗りする結合剤との間で研磨
粒子を根本的に分離するように、被覆研磨物品中などの研磨粒子及び結合剤を層
別にすることが周知である。
【0002】 より一般的には、研磨製品は、裏材料基材、研磨粒子、及び、研磨粒子を裏材
料に接着または保持するように働く結合剤を有する。例えば、代表的な被覆研磨
製品は、「メイクコート」と一般に称される結合剤を最初に塗布される裏材料を
有し、次に研磨粒子がメイクコートに適用される。研磨粒子のメイクコートへの
適用は一般に、静電塗装または、単一の研磨粒子がそれらの主軸を裏材料表面に
垂直に方向付けして配置される確率を最大にする機械的プロセスを必要とする。
そのように適用されるとき、研磨粒子は最適には、メイクコートに少なくとも部
分的に埋め込まれ、次いで、(一連の乾燥または硬化炉によってなど)研磨粒子
の付着性を保持するのに十分な状態に凝固または固化される。
【0003】 任意に、メイクコートを予備硬化または固化した後、「サイズコート」と一般
に称される第2の結合剤を、メイクコート及び研磨粒子の表面の上に適用しても
よく、固化した時に、それは更に、前述の粒子を支持し、粒子の裏材料への定着
を増強する。更に、粉砕添加物、目詰まり防止剤または他の添加剤を含有しても
よい「スーパーサイズ」コートを、硬化したサイズコート上に適用することがで
きる。いずれにしても、サイズコート及びスーパーサイズコートが、用いられる
場合、硬化した時に、得られた被覆研磨製品をシート、ロール、ベルト、及びデ
ィスクなどのいろいろな便利な形に変えることができる。
【0004】 被覆研磨材を用いて金属、金属合金、ガラス、木材、ペイント、プラスチック
などのいろいろな工作物を研磨する。特定の工作物、例えば、木材、ペイント、
及びプラスチックを研磨する時に、被覆研磨材は「目詰まりする」傾向がある。
「目詰まりする」または「目詰まり」は、研磨されて工作物表面から取れ、その
後に研磨物品の研磨粒子間にこびり付くデブリ、または切屑について説明するた
めに業界で用いられる用語である。目詰まりは、研磨粒子間にこびりついたデブ
リが研磨物品の切削能力を妨げるため、概して望ましくない。
【0005】 目詰まり問題への1つの解決策は、スーパーサイズコーティングをサイズ塗膜
上に 適用することである。例えば、米国特許第2,768,886号(トゥーム ブリ)には、目詰まりの量を低減させることができる金属ステアリン酸塩スーパ
ーサイズコーティングが説明されている。金属ステアリン酸塩のスーパーサイズ
コーティングは、ペイント及びラッカータイプの塗膜を研磨するように設計され
ている被覆研磨物品において使用されている。しかしながら、金属ステアリン酸
塩のスーパーサイズコーティングは、若干の研磨作業においては有効ではないこ
とがある。例えば、木材及び木質材料(パーティクルボード及びプレスボードな
ど)は、いくつかの場合には被覆研磨ベルトで研磨される。これらの被覆研磨ベ
ルトは一般に、被覆研磨ディスクまたはシートより大きな研磨速度及び圧力で作
動する。結果として、金属ステアリン酸塩のスーパーサイズは、比較的短時間で
被覆研磨ベルトから摩滅する。最終結果としては、金属ステアリン酸塩のスーパ
ーサイズは被覆研摩ベルトの目詰まりを低減させるのに有効であることがあるが
、スーパーサイズの寿命は、本質的に短く、有効でない。
【0006】 目詰まりは、木材のサンダー仕上の分野の重大な問題である。多くの用途にお
いて、被覆研磨物品は、木材または木質表面から磨滅するおが屑で目詰まりする
傾向がある。この目詰まりは一般に、研磨物品の表面と研磨物品に隣接した木質
工作物の表面との間の界面でのおが屑の焼けにつながる。おが屑の焼けが生じる
場合、これは、下にある木質工作物に損傷を与えることがある。更に、目詰まり
は、被覆研磨物品の有効な使用寿命を低減させる。
【0007】 発明の要旨 研摩剤業界において、比較的高い研磨圧力及び比較的高い研磨速度で用いるこ
とができる研磨物品の耐目詰まりコーティングが望ましい。したがって、本発明
の1つの態様は、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料、複数の研磨粒
子、及び熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤を含む組成物から形成された少なくと
も1つの結合剤系を含む研磨物品である。ポリマー添加剤は、置換基が結合した
ポリマー主鎖成分を含み、前記置換基は、鎖長が炭素原子5個以上であると共に
末端メチル基を有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水
素側鎖と、酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基とを含み、 前述の結合 剤系は、複数の研磨粒子を裏材料の第1の主表面に付着させる。
【0008】 前述の置換基は更に、水素、ヒドロキシル基、ハリド、アルキル基、
【化9】 、−O−R5 、−R6、及びそれらの混合物を含み、上式中、各R4、R5、及び R6は独立して、脂肪族、芳香族、及びそれらの混合物の群から選択される。
【0009】 本発明に従って、ポリマー添加剤は、イオン化され得る、またはそれのイオン
化された形である、アニオンまたはカチオンであってもよい水可溶化基を有する
ポリマーを含む。1つの実施態様において、水可溶化基は、アニオン種を形成す
ることができる酸性基を含む。別の実施態様において、水可溶化基は、−OSO 2-、−SO2-、−CO2 -、(−O)2P(O)O-、−OP(O)(O-2
−P(O)(O-2、−P(O-2、−PO(O-2 -の群から選択されるアニ オンを含む。更に別の実施態様において、水可溶化基は、−NH(R82 +、ま たは−N(R83 +の群から選択されるカチオンを含み、各R8は独立して、フェ
ニル基、脂環式基、及び約1〜12個の炭素原子を有する直鎖または枝分かれ脂
肪族基から選択される。
【0010】 本発明の別の態様において、複数の研磨粒子及び少なくとも1つの結合剤系が
全体として、裏材料の第1の主表面上に複数の精密成形された複合材料を形成す
る。
【0011】 少なくとも1つの結合剤系に含まれてもよい好ましい熱硬化性樹脂は、フェノ
ール樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの混合物の群
から選択される。より好ましくは、熱硬化性樹脂はフェノール樹脂である。更に
、少なくとも1つの結合剤系は、充填剤、繊維含有材料、帯電防止剤、潤滑剤、
湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、カップリング剤、可塑剤、剥離剤、沈殿防止
剤、硬化剤、及びそれらの相溶性の混合物の群から選択される任意の添加剤を更
に含む組成物から形成される。
【0012】 本発明において、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複数の研
磨粒子と、複数の研磨粒子を裏材料の第1の主表面に結合する、結合剤前駆物質
から形成されるメイクコート結合剤系と、サイズコート結合剤系と、を含む研磨
物品もまた提供される。好ましくは、前述のサイズコート結合剤系は、熱硬化性
樹脂及び置換基が結合したポリマー主鎖成分を含むポリマー添加剤を含む組成物
から形成され、前述の置換基は、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メ
チル基を有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素-結合炭化水素側鎖 と、酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基とを含む。サイズコート結合剤
系は、研磨物品の外周面の少なくとも一部分を形成する。
【0013】 明細書中で用いた用語「外周面」は、複数の研磨物品の少なくとも一部分の上
に及びその間に存在し、研磨物品によって工作物の表面と接触及び研磨すること
ができる結合系の一部分を指す。
【0014】 本発明による研磨物品は、実質的にポリマー添加剤を含有しない組成物から形
成されたサイズコート結合剤系を含む研磨物品と比較して(本明細書に記載した
ように)木材のサンダー仕上垂直力試験で全切削量の増加を示す。
【0015】 本発明の更に別の態様において、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材
料、複数の研磨粒子、第1の結合剤前駆物質から形成された、複数の研磨粒子を
裏材料の第1の主表面に接着するメイクコート結合剤系と、サイズコート結合剤
系と、を含む研磨物品が提供される。好ましくは、サイズコート結合剤系は、熱
硬化性樹脂及び、
【化10】 を含むポリマー添加剤、を含む組成物から形成され、上式中、各R1が独立して 、水素及び脂肪族基の群から選択され、各Xが独立して、水素、ヒドロキシル基
、ハリド、末端ヒドロキシル基を有するアルキレン、アルケニレン、アリーレン
基、またはそれらの混合物、
【化11】 、−O−R5、−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して、脂肪 族基、芳香族基、及びそれらの混合物の群から選択され、qが約5以上であり、
各R3が独立して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Yが独立 して、イオン化され得る官能基、またはそのイオン化された形であり、更に、x
が約0〜約70、yが約5〜約95、zが約5〜約50である。水可溶化基は、
上述の部分を含む。任意に、前述の研磨物品は更に、別の結合剤前駆物質から形
成された外周コーティングを含んでもよいが、 その外周コーティングはサイズ コート結合剤系の上に形成され、このため、スーパーサイズコートを形成する。
【0016】 本発明の更に別の態様において、研磨物品は、第1の主表面及び第2の主表面
を有する裏材料と、複数の研磨粒子と、複数の研磨粒子を裏材料の第1の主表面
に接着させる、第1の結合剤前駆物質から形成されたメイクコート結合剤系と、
サイズコート上に存在している外周コート結合剤系と、を含む。好ましくは、外
周コート結合剤系は、熱硬化性樹脂及び 式:
【化12】 の繰り返し単位を含むポリマー添加剤、を含む組成物から形成され、上式中、各
1が独立して、水素及び(好ましくは1〜4個の炭素原子を有する)脂肪族基 の群から選択され、各Rが独立して、X、ウレタンに連結した炭化水素:
【化13】 (qが5以上である)、及び酸素に連結した水可溶化基:
【化14】 から選択され、上述のように、各X部分が独立して、水素、ヒドロキシル基、ハ
リド、末端ヒドロキシル基を有するアルキレン、アルケニレン、アリーレン基、
またはそれらの混合物、
【化15】 、−O−R5 、または−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して
、脂肪族基、芳香族基、及びそれらの混合物から選択され、更に、各R3が独立 して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Y部分が独立して、イ
オン化され得る官能基であり、またはそのイオン化された形である。
【0017】 本発明の別の態様は、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複数
の研磨粒子と、熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤、を含む組成物から形成された
少なくとも1つの結合剤系と、を含む研磨物品を提供する。ポリマー添加剤は好
ましくは、置換基が結合したエチレン含有主鎖を含み、前述の置換基は、鎖長が
炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結した少
なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素に連結した少なくとも1つの水
可溶化基とを含む。好ましくは、結合剤系は、複数の研磨粒子を裏材料の第1の
主表面に付着させる。この実施態様において、外周コーティングはサイズコート
及びスーパーサイズコートの群から選択される。任意に、外周コート結合剤系は
、充填剤、繊維含有材料、帯電防止剤、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染
料、カップリング剤、可塑剤、剥離剤、沈殿防止剤、硬化剤、及びそれらの相溶
性の混合物の群から選択される任意の添加剤を更に含む組成物から形成される。
本発明の更に別の態様は、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複
数の研磨粒子と、置換基が結合したポリマー主鎖成分を含むポリマー添加剤を含
む組成物から形成された少なくとも1つの結合剤系と、を含む研磨物品である。
好ましくは、置換基は、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を
有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素
に連結した少なくとも1つの水可溶化基を含み、 前記結合剤系が、前記複数の 研磨粒子を前記裏材料の前記第1の主表面に付着させる。好ましくは、置換基は
更に、水素、ヒドロキシル基、ハリド、末端ヒドロキシル基を有するアルキレン
、アルケニレン、アリーレン基、またはそれらの混合物、
【化16】 、−O−R5 、または−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して
、脂肪族基、芳香族基、及びそれらの混合物から選択される。本発明において、
被覆研磨物品を作製する方法もまた提供される。
【0018】 好ましくは、前述の方法は、第1の結合剤前駆物質を基材に適用する工程と、
複数の研磨粒子を前記第1の結合剤前駆物質中に少なくとも部分的に埋込む工程
と、前記第1の結合剤前駆物質を少なくとも部分的に硬化させる工程と、熱硬化
性樹脂及びポリマー添加剤を、前記少なくとも部分的に硬化した第1の結合剤前
駆物質及び前記複数の研磨粒子上でブレンドすることによって形成された組成物
を適用する工程と、前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程と、を含む。好ましくは
、ポリマー添加剤は、上述のように、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末
端メチル基を有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素
側鎖と、酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化側基とを含む。方法は更に、
中間結合剤前駆物質を前記少なくとも部分的に硬化した第1の樹脂前駆物質及び
前記複数の研磨樹脂上に適用する工程と、熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤をブ
レンドすることによって形成された前記組成物を適用する前に前記中間物結合剤
前駆物質を少なくとも部分的に硬化させる工程と、含む。
【0019】 本発明の別の態様において、工作物の表面を低減させる方法もまた提供される
。方法は好ましくは、研磨物品の外周面と工作物の表面とを互いに摩擦させる工
程と、前記工作物の前記表面が低減されるように前記研磨物品と前記工作物とに
互いに相対運動を与える工程と、を含む。1つの実施態様において、研磨物品は
、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複数の研磨粒子と、熱硬化
性樹脂及びポリマー添加剤、を含む組成物から形成された少なくとも1つの結合
剤系と、を含む。ポリマー添加剤は、置換基が結合したポリマー主鎖成分を含み
、前記置換基が、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する
、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素に連結
した少なくとも1つの水可溶化基とを含み、 前記結合剤系は、前記複数の研磨 粒子を前記裏材料の前記第1の主表面に付着させる。
【0020】 本発明による工作物の表面を低減させる方法の別の実施態様において、研磨物品
は、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複数の研磨粒子と、前記
複数の研磨粒子を前記裏材料の前記第1の主表面に接着させる、第1の結合剤前
駆物質から形成されたメイクコート結合剤系と、外周面の少なくとも一部分を形
成する前記複数の研磨粒子の少なくとも一部分に担持された、研磨物品上のサイ
ズコート結合剤系と、を含む。 好ましくは、サイズコート結合剤系は、熱硬化 性樹脂及び、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウ
レタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素に連結した
少なくとも1つの水可溶化側基とを含む組成物から形成される。
【0021】 工作物の表面を低減させる方法の更に別の実施態様において、研磨物品は、第
1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複数の研磨粒子と、前記複数の
研磨粒子を前記裏材料の前記第1の主表面に接着させる、第1の結合剤前駆物質
から形成されたメイクコート結合剤系と、外周面の少なくとも一部分を形成する
前記複数の研磨粒子の少なくとも一部分に担持された、前記研磨粒子上に存在す
る外周コート結合剤系と、を含む。好ましくは、サイズコート結合剤系は、熱硬
化性樹脂及び置換基が結合したエチレン含有主鎖を含むポリマー添加剤、を含む
組成物から形成され、前記置換基が、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末
端メチル基を有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素
側鎖と、酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基とを含む。
【0022】 工作物の表面を低減させる方法の更に別の実施態様において、研磨物品は、第1
の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、複数の研磨粒子と、前記複数の研
磨粒子を前記裏材料の前記第1の主表面に接着させる、第1の結合剤前駆物質か
ら形成されたメイクコート結合剤系と、外周面の少なくとも一部分を形成する前
記複数の研磨粒子の少なくとも一部分に担持された、前記研磨粒子上に存在する
外周コート結合剤系と、を含む。好ましくは、外周コート結合剤系は、フェノー
ル樹脂を含む熱硬化性樹脂と、ウレタンに連結した少なくとも1つの炭化水素側
基:
【化17】 (qは5以上である)、及び酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化側基:
【化18】 (各R3が独立して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Y部分 が独立して、イオン化され得る官能基を含み、またはそのイオン化された形であ
る)を有するポリマー主鎖成分を含むポリマー添加剤と、を含む組成物から形成
される。
【0023】 好ましい実施態様の詳細な説明 本発明による研磨物品は一般に、複数の研磨粒子と、ポリマー添加剤及び熱硬
化性樹脂を含む組成物から形成された少なくとも1つの結合剤系と、を含む。好
ましくは、ポリマー添加剤は、置換基が結合したポリマー主鎖を有するポリマー
であり、前記置換基は、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を
有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素
に連結した少なくとも1つの水可溶化基とを含む。 研磨物品の実施例には、被覆研磨物品、ラップ仕上げ研磨物品、構造化研磨物
品、及び不織研磨材物品などがある。
【0024】 本発明の被覆研磨物品は、第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、
複数の研磨粒子と、熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤、を含む組成物から形成さ
れた少なくとも1つの結合剤系と、を含む。本発明による含まれるポリマー添加
剤は、置換基が結合したポリマー主鎖成分を含み、前記置換基が、鎖長が炭素原
子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結した少なくと
も1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化
基とを含む。前述の少なくとも1つの結合剤系は、メイクコート、サイズコート
、 スーパーサイズコート、または3つ全てに含まれてもよい。例えば、少なく とも1つの結合剤系がメイクコートに含まれる場合、それは、複数の研磨粒子を
裏材料の第1の主表面に付着させる。好ましくは、少なくとも1つの結合剤系が
サイズコート結合剤系に含まれ、研磨物品の外周コーティングを形成する。
【0025】 本発明の被覆研磨物品のための裏材料は、紙、クロス、フィルム、ポリマーフ
ォーム、バルカナイズドファイバー、織及び不織材料等、またはこれらの材料ま
たはそれらの処理された変型の2つ以上の組合せなど、被覆研磨材の製造に裏材
料として以前から用いられている、いろいろな何れの数の材料であってもよい。
裏材料はまた、紙/フィルム、クロス/紙、フィルム/クロス等の積層物であっ
てもよい。裏材料素材の選択は、研磨物品の所期の用途に依存する。裏材料の強
度は、裂けたり、または使用中の他の損傷を抑えるのに十分であるのがよく、裏
材料の厚さ及び平滑度は、所期の用途に望ましい製品の厚さ及び平滑度が達成で
きるのがよい。
【0026】 本発明に使用するのに適した好ましい裏材料は、クロス裏材料である。前述の
クロスは、縦糸方向、すなわち、縦方向の糸、及び横方向、すなわち、幅方向の
糸からなる。前述のクロス裏材料は、織裏材料、ステッチボンド裏材料、または
横糸挿入裏材料であってもよい。織構造体の例には、縦糸と横糸とが4/1の組
織の朱子織、縦糸と横糸とが3/1の組織の斜文織、縦糸と横糸とが1本毎に交
錯する組織の平織、及び縦糸と横糸とが2本毎に交錯する組織のドリル織などが
ある。ステッチボンド布または横糸挿入裏材料において、縦糸及び横糸は織り交
ぜられないが、互いに2つの異なった方向に方向付けされる。縦糸は横糸の上に
置かれ、刺繍糸によってまたは接着剤によって互いに固定される。
【0027】 クロス裏材料の糸は、天然、合成またはそれらの組合せであってもよい。天然
糸の例には、綿、麻、カポック、亜麻、サイザル麻、黄麻、カーボン、マニラ及
びそれらの組合せなどのセルロース材料などがある。合成糸の例には、ポリエス
テル糸、ポリプロピレン糸、ガラス糸、ポリビニルアルコール糸、アラミド糸、
ポリイミド糸、レーヨン糸、ナイロン糸、ポリエチレン糸及びそれらの組合せな
どがある。
【0028】 被覆研磨物品の裏材料は、任意の含浸剤コート、プレサイズコート及び/また
はバックサイズコートを有してもよい。これらのコートの目的は、裏材料を目止
めし、及び/または裏材料の糸または繊維を保護することである。裏材料がクロ
ス材料である場合、これらのコートの少なくとも1つが必要とされることがある
。プレサイズコートまたはバックサイズコートを付加することにより、更に、裏
材料の前側及び/または裏側のいずれかの上に「より平滑な」表面をもたらすこ
とができる。
【0029】 更に、帯電防止材料が、これらのクロス処理コートの何れかに含まれてもよい
。帯電防止材料を付加することにより、木材または木質材料をサンダー仕上をす
る時に被覆研磨物品が静電気を蓄積する傾向を低減することができる。帯電防止
裏材料及び裏材料コート(処理剤)に関する更に詳細な説明は、例えば、米国特
許第5,108,463号、5,137,542号、5,328,716号及び5,5 60,753号に見い出される。
【0030】 裏材料はまた、例えば、米国特許第5,417,726号(スタウト)に記載さ
れているような強化熱可塑性繊維物質、例えば、公開第93/12911号(ベ ネディクトら)に開示されているようなエンドレス添え継ぎのないベルトであっ
てもよい。同じく、裏材料は、例えば、公開第95/19242号(チェスレイ ら)に開示されているように、突起が突き出たポリマー基材であってもよい。同
様に、裏材料は、例えば、米国特許第5,565,011号(フォレットら)に記
載されているように、ループ布であってもよい。
【0031】 図1に関して、本発明の被覆研磨物品10の1つの実施態様は、裏材料11の
一方の側(主表面)に接着した第1の結合剤系12(一般にメイクコートと称さ
れる)、メイクコート12によって裏材料に接着した複数の研磨粒子13、熱硬
化性樹脂及びポリマー添加剤を含む組成物から形成されたサイズコート結合剤系
16を備える。好ましくは、サイズコート結合剤系16が複数の研磨粒子の上及
び間に形成され、このため研磨物品上に外周コーティングを形成する。図2に関
して、本発明の被覆研磨物品20は、図1に関して記載したように、メイクコー
ト結合剤系12、裏材料11、複数の研磨材粒子13、及びサイズコート結合剤
系16、を備えてもよく、サイズコート結合剤系16の少なくとも一部分の上の
熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤を含むスーパーサイズコート結合剤系14を備
えてもよい。
【0032】 本発明の被覆研磨材には、ラップ仕上げ研磨物品及び構造化被覆研磨物品など
も挙げられる。ラップ仕上げ被覆研磨物品は、研磨コーティングを接着させた裏
材料を含む。研磨コーティングは、結合剤中に分散された複数の研磨粒子を含む
。いくつかの場合には、結合剤は、この研磨コーティングを裏材料に接着させる
。あるいは、付加的な材料を用いて研磨コーティングを裏材料に接着させてもよ
く、それは、例えば、本明細書で説明した結合剤前駆物質から選択されてもよく
、研磨コーティングを形成するために用いた結合剤前駆物質と同一または異なっ
ていてもよい。概して、ラップ仕上げ被覆研磨材中で用いた研磨粒子の粒度は、
平均して、約0.01〜約200マイクロメータ未満、典型的には、0.1〜1
20マイクロメータの範囲である。研磨コーティングは、平滑な外面またはテキ
スチャー化外面を有してもよい。研磨コーティングはまた更に、本明細書に論じ
られるように、添加剤を含んでもよい。
【0033】 図3に関して、構造化研磨物品30は、複数の精密成形された研磨複合材料3
1を主表面33に接着させた裏材料32を含む。いくつかの場合には、結合剤系
35は研磨複合材料を裏材料に接着し、前述の結合剤系は、熱硬化性樹脂及びポ
リマー添加剤を含む組成物から形成される。あるいは、付加的な材料を用いて研
磨物品を裏材料に接着してもよく、それは、例えば、本明細書で説明した結合剤
前駆物質から選択されてもよく、研磨複合材料を形成するために用いた結合剤前
駆物質と同一または異なっていてもよい。図4に関して、構造化研磨材は、主表
面33を有する裏材料32、及び結合剤35及び複数の研磨粒子34を含む複数
の研磨複合材料31の他に、複数の研磨複合材料31の少なくとも一部分の上の
外周コーティング38を含む。結合剤35及び/または外周コーティング38は
、本明細書に記載したように、ポリマー添加剤を含有してもよい。
【0034】 いくつかの場合には、得られた被覆研磨材を支持パッドに固定するために、感
圧接着剤を被覆研磨材の裏面に混和することが好ましいことがある。この発明に
適した感圧接着剤の代表的な例は、ラテックスクレープ、ロジン、アクリルポリ
マー及びコポリマー、例えば、ポリブチルアクリレート、ポリアクリレートエス
テル、ジビニルエーテル、例えば、ポリビニルn−ブチルエーテル、アルキド接
着剤、ゴム系接着剤、例えば、天然ゴム、合成ゴム、塩素化ゴム、及びそれらの
混合物などである。好ましい感圧接着剤は、イソオクチルアクリレート:アクリ
ル酸コポリマーである。被覆研磨材は、米国特許第3,849,949号( スタ インハウザーら)に記載されているように、研磨ディスクのロールの形であって
もよい。
【0035】 あるいは、被覆研磨材は、被覆研磨材を支持パッドに固定するためのフックア
ンドループ型取付装置を備えてもよい。ループ布は、フックが支持パッド上にあ
る*被覆研磨材の裏面にあってもよい。あるいは、フックは、ループが支持パッ
ド上にある被覆研磨材の裏面にあってもよい。
【0036】 フックアンドループ型取付装置は更に、米国特許第4,609,581号及び5
,254,194号、国際公開第WO 95/19242号に記載されている。ある
いは、メイクコート前駆物質を、例えば、米国特許第5,565,011号( フ ォレットら)に開示されているように、ループ布上に直接に塗布してもよい。こ
のようにしてあるので、ループ布は、支持パッド上に存在している突起ステムと
剥離可能に係合することができる。メイクコート前駆物質を、概して前面及び裏
面を有する基材を含む突起ステム基材上に直接に塗布してもよい。次いで、メイ
クコート前駆物質を、突起ステムが裏面から突き出ている基材の前面に適用して
もよい。このようにしてあるので、突起ステムは、支持パッド上に存在している
ループ布と剥離可能に係合する。
【0037】 被覆研磨材を、いろいろなベルト、ディスク、シート、テープ、デージーなど
の異なった形状及び形式に変えてもよい。ベルトは、接続部または継ぎ目を備え
てもよく、あるいは、ベルトは、国際特許公開第 (WO) 93/12911号( ベネディクトら)に教示されているベルトなど、継ぎ目がなくてもよい。ベルト
幅は、約0.5cm〜250cm、一般に大体約1cm〜150cmの範囲であ
ってもよい。ベルトの長さは、約5cm〜1000cm、一般に10cm〜50
0cmの範囲であってもよい。ベルトは、真直ぐなまたは波形の端縁を有しても
よい。ディスクは中心の穴を備えるか、または中心の穴を有しなくてもよい。デ
ィスクは次の形状:丸形、だ円状、八角形、五角形、六角形などを有してもよく
、これらすべての転換された形は、従来技術には周知である。ディスクはまた、
一般に、真空供給源を備える道具と共に使用するために、粉塵穴を備えてもよい
。ディスクの直径は、約0.1cm〜1500cm、一般に1cm〜100cm
の範囲であってもよい。シートは、正方形、三角形、または長方形であってもよ
い。幅は、約1cm〜100cm、一般に10cm〜50cmであってもよい。
長さは、約1cm〜1000cm、一般に10cm、100cmであってもよい
【0038】 研磨粒子を裏材料の主表面または使用面と反対側の表面との両方に付着させる
こともまた、可能である。研磨粒子は同じか、または互いに異なっていてもよい
。この態様において、研磨物品は、本質的に二面を有し、一方の面が、他方の面
の複数の研磨粒子と異なっている複数の研磨粒子を含有することができる。ある
いは、一方の面は、他方の面の粒度と異なった粒度を有する複数の研磨粒子を含
有することができる。いくつかの場合には、この二面を有する研磨物品を、研磨
物品の両方の面が同時に摩滅するように用いることができる。例えば、角などの
小さい面積において、研磨物品の一方の面が工作物の上面を研磨することができ
、他方、他方の面が工作物の下面を研磨することができる。
【0039】 不織研磨物品もまた、本発明の範囲内であり、繊維が接触する点でそれらを接
着する結合剤を有するオープン、ロフティー繊維基材を含む。任意に、研磨粒子
または非研磨粒子(充填剤など)を、製造元が必要とする場合、結合剤によって
繊維に付着させてもよい。例えば、図5に関して、不織研磨材は、繊維50を含
むオープン、ロフティー繊維基材、及び複数の研磨材粒子52を繊維に結合する
結合剤系54を含む。図6Aは、結合剤系54及び研磨粒子52の、図5の線6
−6についての図を示す。図6Aによって表される実施態様において、結合剤系
54は、熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤を含む組成物から形成される。図6B
は、外周コーティング56が結合剤系54の少なくとも一部分の上に塗布され、
研磨材粒子52及び/または結合剤系54が熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤を
含む組成物から形成されてもよい本発明の別の実施態様を示す。
【0040】 不織研磨材が、概して米国特許第2,958,593号(フーバーら)及び4, 991,362号(ハイヤー ら)に記載されている。当該発明において、目詰ま
り防止成分が、研磨中に工作物と最終的に接触する研磨物品の一部に、例えば、
不織研磨物品の外周部に、例えば、結合剤中にまたは結合剤の少なくとも一部分
の上の外周コーティング中に存在している。
【0041】 接着研磨製品は、有機系、金属系、またはガラス化結合剤によって集結された
研磨粒子の成形重量を含む。このような成形重量は、例えば、研削砥石、カット
オフホイールなど、ホイールの形であってもよい。それはまた、例えば、ホーニ
ング仕上げ石または他の従来の接着研磨形状であってもよい。このような接着研
磨物品は、例えば、概して米国特許第4,997,461号(マークホフ−マセニ
ーら)に記載されている。
【0042】 本発明の研磨物品に適した結合剤は、結合剤前駆物質から形成される。本発明
の結合剤前駆物質は、水溶性の結合剤前駆物質または水分散性の結合剤前駆物質
であってもよい。本発明による結合剤は、硬化または凝固結合剤前駆物質を含み
、複数の研磨粒子を基材(すなわち、被覆研磨材のための裏材料または不織研磨
材のための不織布)に付着させるのに役立つ。メイクコート、サイズコート及び
スーパーサイズコートに含まれる結合剤は、同じ結合剤前駆物質から形成されて
もよく、またはそれぞれが異なった結合剤前駆物質から形成されてもよい。
【0043】 本明細書中で用いた用語「結合剤前駆物質」は、 未硬化または流動性材料を 指す。結合剤前駆物質は好ましくは、熱硬化性樹脂である。熱硬化性樹脂は、本
明細書に記載したように、本発明による研磨物品に使用するためのポリマー添加
剤と組合せるのにも好適である。より好ましくは、結合剤前駆物質は、フェノー
ル樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、メ
ラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アクリレート樹脂、アクリル化イソシアヌレー
ト樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹
脂、及びそれらの混合物などである。
【0044】 フェノール樹脂は、それらの熱特性、利用度、コスト及び取り扱いの容易さの
ために、研磨物品の結合剤前駆物質として一般に用いられている。フェノール樹
脂の2つの種類、レゾール及びノボラックがある。レゾールフェノール樹脂は、
ホルムアルデヒドのフェノールに対するモル比が1:1以上であり、一般に1.
5:1.0〜3.0:1.0である。ノボラック樹脂は、ホルムアルデヒドのフ
ェノールに対するモル比が1:1より小さい。
【0045】 代表的なレゾールフェノール樹脂は、塩基触媒を含有する。塩基性触媒が存在
することにより、フェノール樹脂の反応または重合速度を速める。フェノール樹
脂のpHは好ましくは約6〜約12、より好ましくは約7〜約10、最も好まし
くは約7〜約9である。好適な塩基性触媒の例には、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム及びそれら
の組合せなどがある。ホルムアルデヒドとフェノールとの反応のための代表的な
触媒は、概してそれらの高反応性及び低コストのために、I族及びII族の金属
塩から選ばれる。アミンもまた、フェノール/アルデヒド反応に触媒作用を及ぼ
すために用いられる。好ましい塩基性触媒は水酸化ナトリウムである。塩基性触
媒の量は好ましくは、フェノール樹脂の約5重量%以下、より好ましくは約2重
量%以下、更により好ましくは約1重量%以下、最も好ましくは約0.5重量%
〜約0.9重量%である。
【0046】 レゾールフェノール樹脂は通常、フェノール及びホルムアルデヒドから作製さ
れる。フェノールの一部分を、レゾルシノール、m−クレゾール、3,5−キシ レノール、t−ブチルフェノール及びp−フェニルフェノールなどの他のフェノ
ール類で置換することができる。同じく、ホルムアルデヒドの一部分をアセトア
ルデヒド、クロラール、ブチルアルデヒド 、フルフラールまたはアクロレイン などの他のアルデヒド基で置換することができる。一般的な用語「フェノール類
」は、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂並びに他のフェノールによって誘導さ
れた化合物及びアルデヒドを含む樹脂を含む。フェノール及びホルムアルデヒド
は、それらの高反応性、限られた数の副連鎖反応及び低コストのため、フェノー
ル樹脂の最も好ましい成分である。レゾールフェノール類及びウレア−アルデヒ
ド樹脂は好ましくは、固形分約30%〜約95%、より好ましくは固形分約60
%〜約80%であり、何れかの希釈剤を添加する前に粘度が約750cps〜約
1500cpsの範囲であり(ブルックフィールド粘度計、スピンドル数2、6
0rpm、25℃)、分子量(数平均)が約200以上、好ましくは約200〜
約700で変化する。
【0047】 フェノール樹脂は、固形分約70%〜約85%、より好ましくは固形分約72
%〜約82%を含む。固形分のパーセントが非常に低い場合、より大きなエネル
ギーが水及び/または溶剤を除去するために必要とされる。固形分のパーセント
が非常に高い場合、得られたフェノール樹脂の粘性が非常に高く、加工上の問題
につながる。フェノール樹脂の残りの部分は、水及び/または有機溶剤であって
もよい。より好ましくは、フェノール類の残りの部分は水であり、フェノール樹
脂及び研磨物品の製造の両方に関わる環境上の問題のため、実質的に有機溶剤を
有さない。
【0048】 市販のフェノール樹脂の例は、ニューヨーク州、トナワンダのオキシデンタル
ケミカルコーポレーション製の商品名「Varcum」及び「Durez」、オ
ハイオ州、コロンバスのアシュランドケミカルカンパニー 製の「Arofen e」及び「Arotap」、コネチカット州、ダンバリーのユニオンカーバイド
製の「Bakelite」で周知のフェノール樹脂などである。
【0049】 フェノール樹脂の物理的な特性を改良することもまた本発明の範囲内である。
例えば、可塑剤、ラテックス樹脂、または反応性の希釈剤をフェノール樹脂に添
加して、硬化したフェノール結合剤の可撓性及び/または硬さを改良してもよい
【0050】 結合剤前駆物質中で使用するのに好適なアミノプラスト樹脂は、1分子中に少
なくとも1つのα,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂であ
る。これらの不飽和カルボニル基は、アクリレート、メタクリレートまたはアク
リルアミド型の基であってもよい。このような物質の例には、N−ヒドロキシメ
チル−アクリルアミド、N,N’−オキシジメチレンビスアクリルアミド、オル
ト及びパラアクリルアミドメチル化フェノール、アクリルアミドメチル化フェノ
ールノボラック及びそれらの組合せなどがある。
【0051】 結合剤前駆物質のための好適なポリウレタンを、だいたい理論量のポリイソシ
アネートを多官能性ポリオールと反応させることによって作製することができる
。ポリイソシアネートのより一般的な種類は、トルエンジイソシアネート(TD
I)及び4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン(MDI)であり、ミシガ
ン州、カラマズーのアップジョンポリマーケミカル製の商品名「Isonate
」、ペンシルベニア州、ピッツバーグのミロインク製の「Mondur 」であ る。可撓性のポリウレタンのための一般的なポリオールは、ポリエチレングリコ
ールであるコネチカット州、ダンバリーのユニオンカーバイド製の商品名「カー
ボワックス 」、 ミシガン州、ミッドランドのダウケミカルカンパニー製の「V
oranol」、ニュージャージー州、マウントオリーブのBASFコーポレー
ション製の「Pluracol E」であり、ポリプロピレングリコールである BASFコーポレーション製の「Pluracol P」、ミシガン州、ミッド ランドのダウケミカルカンパニー製の「Voranol」であり、ポリテトラメ
チレンオキシドであるインディアナ州、ラファイエットのQOケミカルインク製
の商品名「Polymeg」、ニュージャージー州、マウントオリーブのBAS
Fコーポレーション製の「ポリ THF」、デラウェア州、ウィルミントンのデ ュポン製の「TERATHANE」などのポリエーテルである。ヒドロキシル官
能性ポリエステルは、ペンシルベニア州、ピッツバーグのミロインク製の商品名
「Multranol」及び「Desmophene」の市販品である。
【0052】 結合剤前駆物質中で利用されたエポキシ樹脂は、オキシラン環を有し、開環に
よって重合させられる。このようなエポキシド樹脂には、モノマーエポキシ樹脂
及びポリマーエポキシ樹脂がある。これらの樹脂は、それらの主鎖及び置換基の
性質のにおいて大幅に異なることがある。エポキシ樹脂の例は、2,2−ビス[
4−(2,3−エポキシプロポキシフェノール)プロパン(ビスフェノールAの
ジグリシジルエーテル)]及びテキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカン
パニー製の商品名「Epon 828」、「Epon 1004」及び「Epon
1001F」の市販の材料、すべてミシガン州、ミッドランドのダウケミカル カンパニー製の「DER−331」、「DER−332」、及び「DER−33
4」などである。他の好適なエポキシ樹脂には、フェノールホルムアルデヒドノ
ボラックのグリシジルエーテル(例えば、ミシガン州、ミッドランドのダウケミ
カルカンパニー 製の「DEN−431」及び「DEN−438」)などがある 。他のエポキシ樹脂には、米国特許第4,751,138号(トゥーメイら)に記
載されているようなエポキシ樹脂などがある。
【0053】 結合剤前駆物質の組成物で使用されるウレア−アルデヒド樹脂は、塗布可能で
あると共に、触媒、好ましくは助触媒の存在下で加速された速度で反応できる能
力を有し、所期の用途のために許容範囲内の研磨性能を有する研磨物品をもたら
すウレアまたはまたは何れかのウレア誘導体及び何れかのアルデヒドを含む。
前述の樹脂はアルデヒドと「ウレア」との反応生成物を含む。
【0054】 結合剤前駆物質中に含まれてもよいアクリレート樹脂には、炭素、水素及び酸
素、及び任意に、窒素及びハロゲンの原子を含有するモノマー及びポリマー化合
物などがある。酸素または窒素原子または両方が概して、エーテル、エステル、
ウレタン、アミド、及びウレア基中に存在している。アクリレートモノマーの代
表的な例には、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリン
トリアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペンタエリトリト
ールトリメタクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート及びペンタ
エリトリトール テトラメタクリレート、並びにこれらの不飽和モノマー、例え ば、スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンなどがある。
【0055】 結合剤前駆物質に有用なアクリル化イソシアヌレートは、少なくとも1つのア
クリレート側基を有するイソシアヌレート誘導体であり、それは更に、米国特許
第4,652,274号(ボエッチャーら)に記載されている。
【0056】 結合剤前駆物質中の有用なアクリル化ウレタンは、ヒドロキシ末端イソシアネ
ート伸長ポリエステルまたはポリエーテルのジアクリレートエステルである。市
販のアクリル化ウレタンの例には、オハイオ州、シンシナチのモートン・インタ
ーナショナル製の商品名「UVITHANE 782」、ジョージア州、アトラ ンタのUCBラドキュアインクの「Ebercryl 6600」、「Eber cryl 8400」及び「Ebercryl 8805」などがある。
【0057】 結合剤前駆物質に使用するのに適したアクリル化エポキシは、ビスフェノール
Aエポキシ樹脂のジアクリレートエステルなど、エポキシ樹脂のモノアクリレー
ト及びジアクリレートエステルである。市販のアクリル化エポキシの例には、ジ
ョージア州、アトランタUCBラドキュアインクの「Ebercryl 350 0」、「Ebercryl 3600」及び「Ebercryl 3700」など
がある。 有用なビスマレイミド樹脂は更に、譲受人の米国特許第5,314,513号に
記載されている。
【0058】 熱硬化性樹脂の他に、ホットメルト樹脂もまた、結合剤前駆物質に含まれても
よい。例えば、結合剤前駆物質系は、エネルギーによって硬化されて結合剤とな
る硬化したホットメルト感圧接着剤を含んでもよい。この場合、結合剤前駆物質
がホットメルト組成物であるため、それは、多孔性クロス、織物または布裏材料
に特に有用である。この結合剤前駆物質は多孔性裏材料の隙間に浸透しないので
、裏材料の固有の可撓性及び柔軟性が保持される。典型的なホットメルト樹脂は
、米国特許第5,436,063号(フォレットら)に記載されている。
【0059】 ホットメルト結合剤前駆物質系は、エポキシ含有物質、ポリエステル成分、及
び結合剤をエネルギー硬化させるための有効量の開始剤を含んでもよい。より詳
しくは、結合剤前駆物質は、エポキシ含有物質の約2〜95部を含んでもよく、
相応して、ポリエステル成分の約98〜5部、開始剤を含んでもよい。1より大
きいヒドロキシル官能価を有する任意のヒドロキシル含有物質もまた含まれても
よい。
【0060】 少なくとも1つの結合剤系 上記の通り、本発明による研磨物品は、置換基が結合したポリマー主鎖を有す
るポリマー添加剤を含む組成物から形成された少なくとも1つの結合剤系を含む
。前述の組成物はまた、熱硬化性樹脂を含んでもよい。
【0061】 I.ポリマー添加剤 ポリマー添加剤は好ましくは、置換基が結合した好ましくはエチレン含有(例
えば、ビニルによって誘導された)主鎖であるポリマー主鎖成分を含むポリマー
である。前述のポリマーは、以下の式:
【化19】 の繰り返し単位を含み、上式中、各R1が独立して、水素及び(好ましくは1〜 4個の炭素原子を有する)脂肪族基の群から選択され、各Xが独立して、水素、
ハリド、またはへテロ原子または官能基を任意に含有する有機基、以下の式:
【化20】 (qが約5以上である)によって示されるような、ウレタンに連結した窒素結合
炭化水素基、以下の式:
【化21】 (各R3が独立して、ヘテロ原子または(好ましくは1〜20個の炭素原子を有 する)官能基を含有する二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Y
が独立して、イオン化され得る官能基、またはそのイオン化された形である)の
群から選択されるが、ただし、前述のポリマーは、ウレタンに連結した窒素結合
炭化水素基及び酸素に結合した水可溶化基のそれぞれ少なくとも1つを含有する
【0062】 本明細書中で用いた用語「有機基」及び「有機結合基」は、脂肪族基、環状基
、または脂肪族及び環状基の組合せ(例えば、アルカリール及びアラルキル基)
として分類される炭化水素基を意味する。本発明において、用語「脂肪族基」は
、飽和または不飽和の線状または枝分かれ炭化水素基を意味する。この用語は、
例えばアルキル、アルケニル、及びアルキニル基を包含するように用いられる。
用語「アルキル基」は、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、
ヘプチル、ドデシル、オクタデシル、アミル、2−エチルヘキシル等の飽和線 状または枝分かれ炭化水素基を意味する。用語「アルケニル基」は、ビニル基な
ど、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する不飽和線状または枝分かれ炭化水素
基を意味する。用語「アルキニル基」は、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有す
る不飽和線状または枝分かれ炭化水素基を意味する。用語「環状基」は、脂環式
基、芳香族基、または複素環基として分類される閉環炭化水素基を意味する。用
語「脂環式基」は、脂肪族基の特性に似ている特性を有する環状炭化水素基を意
味する。用語「芳香族基」または「アリール基」は、モノ−または多環芳香族炭
化水素基を意味する。本明細書中で用いたこのような有機基または有機結合基に
は、ヘテロ原子(例えば、O、N、またはS原子)並びに官能基(例えば、カル
ボニル基)などがある。
【0063】 好ましくは、各Xが独立して、水素、ヒドロキシル基、ハリド、末端ヒドロキ
シル基(好ましくは、1〜10個の炭素原子を有する)を有するアルキレン、ア
ルケニレン、アリーレン基、またはそれらの混合物、
【化22】 、−O−R5、−R6の群から選択される。好ましくは、各R4、R5、及びR6は 独立して、1〜20個の炭素原子を有する。
【0064】 各Y部分が独立して、イオン化され得る官能基、またはそのイオン化された形で
あるため、前述のポリマーは水中に溶解または分散され得る。従って、本発明の
ポリマーは好ましくは、以下の単位:
【化23】 を含み、上式中、各R1が独立して、水素及び脂肪族基の群から選択され、各X が独立して、水素、ヒドロキシル基、ハリド、末端ヒドロキシル基を有するアル
キレン、アルケニレン、アリーレン基、またはそれらの混合物、
【化24】 、−O−R5、−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して、脂肪 族基、芳香族基、及びそれらの混合物の群から選択され、各R3が独立して二価 の有機結合基であり、mが0または1であり、qが約5以上であり、各Yが独立
して、イオン化され得る官能基、またはそのイオン化された形である。このよう
に、各Yは独立して、中和時に、水中のポリマーを分散する(好ましくは、可溶
化する)ことができる。本発明によるポリマー中の単位の好ましい相対的な比率
は、以下の通りである。xが約0〜約70であり、yが約5〜約95であり、z
が約5〜約50であり、x、y及びzがそれぞれモルパーセントを表す。
【0065】 上述のように、水可溶化基は、Yと表記された、イオン化され得る官能基(酸
性基など)を含有し、またはアニオンもしくはカチオンであってもよいそれのイ
オンの形である。酸性基から形成され得る好適なアニオン基の例には、−OSO 2-、−SO2-、−CO2 -、(−O)2P(O)O-、−OP(O)(O-2
−P(O)(O-2、−P(O-2、及び−PO(O-2の群から選択されるア
ニオンなどがある。好適なカチオン基の例は、−NH(R82 +及び−N(R8 3 + の群から選択されるカチオンを含むオルガノ−アンモニウム基を含み、各R8 が、フェニル基、脂環式基、及び約1〜約12個の炭素原子を有する直鎖または
枝分かれ脂肪族基の群から選択される。好ましくは、R8は炭素原子約1〜約4 個の低次のアルキル基である。
【0066】 ポリマーの主鎖成分 本発明によるポリマー添加剤は、上述のように、置換基が結合したエチレン含
有(例えば、ビニルによって誘導された)繰り返し単位を含み、いろいろな周知
の方法によって作製されてもよい。好ましくは、それは、上に示したようにウレ
タンに連結した炭化水素及び水可溶化基の両方を添加することによってポリマー
主鎖成分を改質することにより作製される。例えば、ポリマー主鎖成分は好まし
くは、ポリエチレンなどのエチレン含有繰り返し単位を含み、前述のポリマーは
少なくとも1つのヒドロキシル側基がそれに結合している。これは、購入される
かまたはより小さい単位から作製されてもよい。
【0067】 例えば、ポリマー主鎖は、エチレン、ビニルハリド(例えば、ビニリデンクロ
リド)、ジビニルエーテル(例えば、ビニルプロピルエーテル)、ビニルエステ
ル(例えば、酢酸ビニル)、アクリルエステル(例えば、メチルアクリレート)
、メタクリル酸エステル(例えば、エチルメタクリレート)、アクリル酸及びメ
タクリル酸などの酸、アミド(例えば、アクリルアミド)、芳香族ビニル化合物
(例えば、スチレン)、複素環ビニルモノマー、アリル化合物、二価酸(例えば
、マレイン酸ジエチル)のエステル及び半エステル、及びそれらの混合物の群を
含むがそれらに限定されない1つ以上の前駆物質から形成され得る。これらのう
ち、アクリレート基を含有しないポリマー主鎖がより好ましい。
【0068】 好ましいポリマー主鎖成分は、ビニルエステルを重合及び共重合させて、例え
ば、両方とも完全にまたは部分的に加水分解された、ポリ酢酸ビニル及びエチレ
ン−酢酸ビニルコポリマーを供給し、ポリビニルアルコールを形成することによ
り作製される。いくつかの市販の材料は、酢酸基を保持することができる。これ
らの材料はまた、本明細書中でビニル誘導物質とされ、好ましくは非アクリレー
ト誘導物質である。
【0069】 したがって、本発明によるポリマー中の、イソシアネート含有炭化水素及び水可
溶化化合物によって改質する前の好ましい繰り返し主鎖単位は、式:
【化25】 を有し、同ポリマー中、各R1が独立して、水素及び脂肪族基の群から選択され 、各Xが独立して、水素、ヒドロキシル基、ハリド、末端ヒドロキシル基を有す
るアルキレン、アルケニレン、アリーレン基、またはそれらの混合物、
【化26】 、−O−R5、−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して、脂肪 族基、芳香族基、及びそれらの混合物の群から選択されるが、ただし、ポリマー
主鎖上のX置換基の少なくとも1つがヒドロキシル基である(改質前)。各R1 及びX基が独立して上記のリストから選択されるので、(改質前の)ポリマー主
鎖成分は2つ以上の型の繰り返し単位を含有することができることは、当業者に
よって理解されるであろう。これはまた、本発明によるポリマー添加剤にもまた
言える。当業者は更に、Xが改質点である末端ヒドロキシル基を有するアルキレ
ン、アルケニレン、アリーレン基、またはそれらの混合物を含有する場合、得ら
れたポリマーが主鎖及び酸素の連結の間に介在する基を有することを理解するで
あろう。
【0070】 イソシアネート含有炭化水素 上記の通り、本発明による組成物は、特定のイソシアネート含有炭化水素によ
って、上述のように、エチレン含有主鎖、好ましくはビニルによって誘導された
主鎖の改質により形成されたポリマーを含む。これらの炭化水素はまた、本明細
書中、「炭化水素イソシアネート」と称される。例えば、ポリビニルアルコール
とイソシアネートとの反応は、主鎖上のヒドロキシル基の改質をもたらし、ウレ
タン(またはカルバメート)基を形成する。好ましくは、前述のウレタンは、メ
チル基を末端とする長い側鎖炭化水素に連結する。好ましくは、これらのイソシ
アネート含有炭化水素は、鎖長が炭素約5個より多く末端メチル基を有するウレ
タンに連結した窒素-結合炭化水素側鎖を形成することができる。より好ましく は、窒素結合炭化水素側鎖は、鎖長が少なくとも炭素原子約12個、更により好
ましくは少なくとも炭素原子約14、最も好ましくは、少なくとも炭素原子約1
6個である。炭化水素側鎖の長さは、ダールキストらによって教示されているよ
うに(例えば、米国特許第2,532,011号を参照のこと)、それらによって
作製されたポリマーの融点に影響を与える。炭化水素側鎖の長さが非常に短い(
すなわち、約5個より少ない)場合、長鎖モノマーは室温で晶出しない。
【0071】 一般に、炭化水素イソシアネートは、一般式:
【化27】 を有し、上式中、qの値は好ましくは、約5より大きく、より好ましくは、少な
くとも約12であり、更により好ましくは少なくとも約12であり、最も好まし
くは、少なくとも約16である。本発明に使用するのに好ましい1つの炭化水素
イソシアネートは、式:
【化28】 (オクタデシルイソシアネート)を有し、窒素−連結アルキル鎖中に約18個の
炭素を有する。例えば、これがポリ酢酸ビニルと反応させられる(部分的または
完全に加水分解される)とき、得られたN−オクタデシルカルバメート側鎖は式
【化29】 によって示される構造を有し、上式中、右端の炭素原子は主鎖中の炭素原子の1
つであり、各R1は独立して、水素または脂肪族基である。窒素に連結した基は 、連続した脂肪族炭化水素鎖である必要はなく、イソシアネート中に存在し得る
他の原子またはラジカルを含んでもよい。
【0072】 したがって、鎖長が炭素約5個以上であると共に末端メチル基が結合した、ウ
レタンに連結した窒素-結合炭化水素側鎖を有する本発明のポリマー中の好まし い単位は、
【化30】 であり、上式中、qが約5以上であり、各R1が独立して、水素または脂肪族基 の群から選択され、yがポリマーの約5〜約95モルパーセントである。
【0073】 水可溶化化合物 水可溶化基は好ましくは、イオン化され得る官能基を含み、またはそれのイオ
ンの形である。これらの水可溶化基は、前述のポリマー中に存在している時、そ
れらが水中のポリマーの溶解度または分散性を助け、おそらくポリマーの水分散
系溶液の安定性を高めるように、親水性である。一般に、長い炭化水素側鎖を有
するウレタンは疎水性であり、易水分散性ではない。このため、水可溶化基はポ
リマー中にイオン化されていない形で混和されてもよく、次に、塩形成化合物を
添加することによってイオン化し、前述のポリマーを水中に分散させる。
【0074】 このような水可溶化基を水可溶化化合物によって本発明によるポリマー中に混
和することが好ましい。「水可溶化化合物」は、上に規定したように、水可溶化
基を有する化合物を指し、酸素結合によって、好ましくはエステル結合によって
ポリマー主鎖に結合され得る。このため、水可溶化化合物は、イオン化されたま
たはイオン化されていない形の水可溶化基を有することができる。例えば、カル
ボン酸基は、塩の形成によって、例えば、塩基との反応によってイオン化され得
る酸性の水可溶化基である。
【0075】 水可溶化基は好ましくは、カルボン酸の誘導体、より好ましくは環状無水物の
誘導体である。最も好ましい水可溶化基は芳香族部分もしくは、飽和または不飽
和、及び線状または枝分かれしていてもよいアルキル鎖を含んでもよい。ポリマ
ー主鎖に結合した時に、水可溶化基を形成する好ましい水可溶化化合物の例には
、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水フタル酸、及び2-ス ルホ安息香酸環状無水物などがある。他の水可溶化化合物には、ポリマー主鎖成
分と反応してハロアルキル酸、例えばクロロ酢酸などの水可溶化側基を形成する
ことができる水可溶化化合物などがある。ポリマー上の官能基、好ましくはエス
テルに連結した酸基は、塩基によって中和することができるので、前述のポリマ
ーの水分散性のために重要であると考えられている。
【0076】 上記の通り、ポリマーの水分散性は好ましくは、水可溶化基のイオン化によっ
て、好ましくは水可溶化基による塩の形成によって達成される。すなわち、水可
溶化基のイオン化されていない形が有機溶剤(トルエンなど)に可溶性であるの
に対し、水可溶化基の塩(またはイオン化された)の形は水に分散性である。好
ましくは、塩形成化合物は、有機塩基または無機塩基のどちらかであってもよい
。好ましい有機塩基には、第三アミンがある。好ましい無機塩基には、アルカリ
金属の水酸化物または炭酸塩(例えば、水酸化カリウム)または金属酸化物(例
えば、酸化亜鉛)などがある。より好ましい塩形成化合物は、アンモニア、水酸
化アンモニウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、ジメチルエタノールアミン、及びそれらの混合物の群から選択され
る。トリエチルアミンは、更により好ましい塩形成化合物である。
【0077】 したがって、水可溶化基が結合した本発明の少なくとも1つの結合剤系に含ま
れるポリマー中の好ましい単位は、
【化31】 であり、上式中、各R1が独立して、水素及び脂肪族基の群から選択され、各R3 が独立して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Yが独立して、
イオン化され得る官能基、またはそのイオン化された形であり、zが前述のポリ
マーの約5〜約50モルパーセントである。
【0078】 従って、そのように形成されたポリマーは、良好なフィルム形成特性(すなわ
ち、ポリマー粒子が凝集してフィルムを形成する傾向を有する)並びに基材表面
上に塗布される時に良好な表面付着性を示す望ましい構造を有する。何れかの特
定の理論に縛られることを望まないが、本発明による少なくとも1つの結合剤系
中にポリマー添加剤を含むことは、研磨プロセス中に研磨物品の目詰まりを最小
にすると考えられている。驚くべきことに、本発明による研磨物品は、ポリマー
添加剤が少量しか存在しない時でも、木材のサンダー仕上試験でポリマー添加剤
を含まない研磨物品より優ることがわかった。好ましくは、ポリマー添加剤は、
約0.1重量%〜約30重量%、より好ましくは、約0.1重量%〜約15重量
%、更により好ましくは、約0.1〜約5.0重量%、最も好ましくは、約0.
1重量%〜約2.0重量%で存在している。
【0079】 II.熱硬化性樹脂 本発明による研磨物品に有用な熱硬化性樹脂は好ましくは、フェノール樹脂、
α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹指、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂、アクリレート樹脂、 アクリル化イソシアヌレート樹脂 、 アクリル化ウレタン樹脂、 アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、
及び上述の各々、それらの混合物の群から選択される。フェノール樹脂は、それ
らの熱特性、利用度、コスト、取り扱いの容易さ、及び水への溶解性のために、
本発明における好ましい熱硬化性樹脂の1つである。好ましくは、熱硬化性樹脂
は、約99.9重量%〜約70重量%、より好ましくは、約85重量%〜約99
.9重量%、更により好ましくは、約95重量%〜約99.9重量%、及び最も
好ましくは、約98重量%〜約99.9重量%の量で存在している。
【0080】 研磨粒子 本発明に有用な研磨粒子は、何れかの研磨物品の形成に利用される何れの従来
の等級であってもよい。好適な研磨粒子は、例えば、フリント、ガーネット、セ
リア、酸化アルミニウム(溶融及び熱処理酸化アルミニウムなど)、 例えば、 米国特許第3,781,172号、3,891,408号、及び3,893,826号
に記載されているような、及びマサチューセッツ州、ウスターのノートンカンパ
ニー製の商品名「NorZon」の溶融アルミナジルコニアを含むアルミナジル
コニア、ダイヤモンド、炭化ケイ素(米国特許第4,505,720号に開示され
ているような、耐火被覆炭化ケイ素など)、シリコーン窒化物の他、例えば、米
国特許第4,518,397号、4,574,003号、4,744,802号、4, 770,671号、4,881,951号、及び5,011,508号に記載されて いるような、アルファアルミナを主成分とするセラミック材料、二ホウ化チタン
、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、立方晶窒化ホウ素、及
びそれらの混合物から形成されてもよい。
【0081】 研磨粒子は、単一砥粒または単一砥粒の凝集塊であってもよい。研磨粒子の粒
度は好ましくは、約0.01マイクロメータ〜約1500マイクロメータ、好ま
しくは約1マイクロメータ〜約1000マイクロメータの範囲であってもよい。
裏材料上の研磨粒子の度数(濃度)は望ましい用途に依存し、当業者の範囲内で
ある。研磨粒子は方向付けされてもよく、または方向付けされずに適用されても
よく、特定の研磨製品の必要条件に依存する。
【0082】 研磨粒子は、開放または密閉コートとして適用されてもよい。密閉コートは、
研磨粒子が裏材料の主表面を完全に被覆する密閉コートである。開放コートにお
いて、研磨粒子は裏材料の主表面の約20%〜約90%、一般に約40%〜約7
0%を被覆する。本発明による構造体のために、研磨粒子の開放コーティングが
一般に利用される。
【0083】 本発明の研磨物品は、砥粒及び希釈剤粒子のブレンドを含有してもよい。希釈
剤粒子は、(1)無機粒子(非研磨無機粒子)、(2)有機粒子、(3)砥粒を
含有する研磨凝集塊、(4)無機粒子及び結合剤の混合物を含有する複合希釈剤
粒子、(5)有機粒子及び結合剤の混合物を含有する複合希釈剤粒子からなる群
から選択されてもよい。
【0084】 任意の添加剤 任意の添加剤例えば、充填剤(二次粉砕添加物)、繊維、帯電防止剤、滑剤、
湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、カップリング剤、可塑剤、剥離剤、沈殿防止
剤、及びフリーラジカル開始剤及び光開始剤などの硬化剤が、本発明の研磨物品
に含まれてもよい。任意の添加剤が、結合剤前駆物質から形成された結合剤に含
まれてもよい。これらの任意の添加剤は更に、付加的な成分が、硬化を促進する
ために結合剤前駆物質の組成物に含まれることを必要とすることがあり、例えば
、光開始剤は、アクリレートが用いられる時に必要とされることがある。これら
の材料の量を、所望の特性を提供するように選択することができる。
【0085】 例えば、結合剤前駆物質を含む結合剤には更に、湿潤剤、好ましくは、アニオ
ン界面活性剤、すなわち、負に帯電した表面活性イオンを生じることができる界
面活性剤などがある。
【0086】 この発明に有用な充填剤には、炭酸カルシウム(チョーク、カルサイト、マー
ル、トラバーチン、大理石及び石灰岩)、炭酸マグネシウムカルシウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸マグネシウム、シリカ(石英、ガラスビード、ガラス泡沫及びガ
ラスファイバー等)などの金属炭酸塩、タルク、クレー、モントモリロン石、長
石、マイカ、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリ
ウム、ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
ナトリウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸アルミニウムなどの金属硫酸塩
、石膏、バーミキュライト、木粉、アルミニウム三水和物、カーボンブラックの
他、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、二酸化チタンなどの金属酸化物、亜硫
酸カルシウムなどの金属亜硫酸塩などがある。有用な充填剤の例はまた、ケイ砂
粉末、例えば、粒度が約4〜10mmである粉末シリカ(イリノイ州、シカゴの
アクゾケミーアメリカ製)などのケイ素化合物、炭酸カルシウム及びメタケイ酸
カルシウム(ニューヨーク州、ウィルスボロのニコカンパニー製の商品名「WO
LLASTOKUP」及び「WOLLASTONITE」)などのカルシウム塩
などである。
【0087】 帯電防止剤の例には、グラファイト、カーボンブラック、酸化バナジウム、湿
潤剤などがある。これらの帯電防止剤は、米国特許第5,061,294号、5, 137,542号、及び5,203,884号に開示されている。
【0088】 カップリング剤は、結合剤と充填剤粒子との間の会合橋を提供することができ
る。カップリング剤は結合剤と研磨粒子の間に会合橋を提供することができる。
更に、カップリング剤の例は、シラン、チタネート、及びジルコアルミネートな
どである。前述のカップリング剤を混和するいろいろな手段がある。例えば、カ
ップリング剤を直接に結合剤前駆物質に添加してもよい。結合剤は、大体約0.
01〜3重量%のカップリング剤を含有してもよい。あるいは、カップリング剤
を充填剤粒子の表面に適用してもよく、またはカップリング剤を研磨物品中に混
和される前に研磨粒子の表面に適用してもよい。研磨粒子は、大体約0.01〜
3重量%のカップリング剤を含有してもよい。
【0089】 例えば、結合剤前駆物質を硬化または固化するために用いたエネルギー供給源
が熱、紫外光、または可視光である時、フリーラジカルを生じさせるために開始
剤などの硬化剤を用いてもよい。紫外光または熱に暴露時にフリーラジカルを生
じる光開始剤などの硬化剤の例には、有機酸化物、アゾ化合物、キノン、ニトロ
ソ化合物、アシルハリド、ヒドラゾン、メルカプト化合物、ピリリウム化合物、
イミダゾール、クロロトリアジン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、
ジケトン、フェノン、及びそれらの混合物などがある。市販の光開始剤は、ニュ
ーヨーク州、ホーソーンのチバガイギーカンパニー製の商品名「IRGACUR
E 651」及び「IRGACURE 184」の光開始剤(すべて、紫外線光
に露光時にフリーラジカルを生じる)、ニュージャージー州、ラーウェイのメル
クアンドカンパニー、インコーポレーテッド製の商品名「DAROCUR 11
73」の光開始剤、ニューヨーク州、ホーソーンのチバガイギーカンパニー製の
商品名「IRGACURE 369」(可視光に露光時にフリーラジカルを生じ
る)の光開始剤などである。更に、米国特許第4,735,632号に記載されて
いるように可視光に露光時にフリーラジカルを生じる開始剤がある。一般に、開
始剤は、結合剤前駆物質の重量に対して約0.1重量%〜約10重量%、好まし
くは約2重量%〜4重量%の量で用いられる。
【0090】 二次粉砕添加物を含むこともまた、本発明の範囲内である。二次粉砕添加物は
、いろいろな異なった材料を包含し、無機系または有機系であってもよい。粉砕
添加物の化学基の例には、ワックス、有機ハロゲン化物化合物、ハリド塩及び金
属及びそれらの合金などである。このような材料の例には、テトラクロロナフタ
レン、ペンタクロロナフタレン、及び塩化ポリビニルなどの塩素化ワックスなど
がある。ハリド塩の例 は、塩化ナトリウム、カリウム氷晶石、ナトリウム氷晶 石、アンモニウム氷晶石、カリウムテトラフルオロボラート、ナトリウムテトラ
フルオロボラート、フッ化ケイ素、塩化カリウム、塩化マグネシウムなどである
。金属の例は、錫、鉛、ビスマス、コバルト、アンチモン、カドミウム、鉄、及
びチタンなどである。その他の粉砕添加物には、硫黄、有機硫黄化合物、グラフ
ァイト、及び金属硫化物などがある。粉砕添加物の上記の例が粉砕添加物の代表
例であるが、それらはすべての有用な粉砕添加物を包含するものではない。
【0091】 ポリマー添加剤及び熱硬化性樹脂を含有する結合剤系を、上述のように、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウムなどの脂肪酸の金属塩のスーパーサイズコ
ートも含む研磨物中のサイズコートとして含むことも、更に、本発明の範囲内で
ある。好ましくは、スーパーサイズコートは、上述のように、脂肪酸及び結合剤
前駆物質の金属塩を含む組成物から作製される。
【0092】 実施例 特定の材料及び量を包含する以下の実施例において説明される本発明の目的、
特徴、利点は、この発明を不当に制限するものとして解釈されるべきではない。
すべての材料は、特に記載しない限り、または明白である場合を除き、市販品で
ある。 実施例においてすべての部、パーセンテージ、比率などは、特に指示し
ない限り、重量基準である。
【0093】 研磨物品を作製するための一般手続 実施例1−4及び比較例A−D 全ての実施例は、サウスカロライナ州、スパータンバーグのミリケンアンドコ
ーポレーション製の523g/m2 のY重量織綿布の裏材料を有する被覆研磨材
であり、それは、メイクコートを受容するための裏材料を作製するために前処理
された。この裏材料はまた、木材のサンダー仕上の間に形成される静電気を除く
ように作用する導電性カーボンブラックを含有するバックサイズ調合物を適用す
ることによって導電性バックサイズを形成させた。
【0094】 裏材料用のメイクコーティングを作り出すための塗布可能な混合物を作製する
ために、固形分76重量%のフェノール樹脂69部(48部のフェノール樹脂)
、52部の非凝集炭酸カルシウム充填剤(乾燥重量基準)、及び90部の水/1
0部のプロピレングリコールモノメチルエーテルの溶液を混合し、固形分84重
量%、湿潤コーティング重量71g/m2 のメイクコーティングを形成した。メ
イクコーティングを、それぞれの場合において、ナイフコーティングによって適
用した。次に、等級 P100(ANSI基準 B74.18平均粒度150マイ
クロメータ)溶融酸化アルミニウム研磨材を、重量200g/ m2 で未硬化メ イクコーティング上に静電塗布した。次に、得られた構造体は、65℃で15分
間、次いで88℃で75分間、早期硬化させた。
【0095】 比較例A−Dについては、次に、サイズコーティングを形成するのに適した固
形分76重量%の塗布可能なフェノール樹脂(固形分76重量%のフェノール樹
脂69部[48部のフェノール樹脂]、52部の非凝集炭酸カルシウム充填剤[
乾燥重量基準]、及び90部の水/10部のプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルの溶液を混合して作製された組成物)を、研磨粒子/メイクコート構造体
上に二ロールコータによって塗布した。それぞれの場合の湿潤サイズコーティン
グ重量は、約146g/m2 であった。
【0096】 実施例1−4については、比較例A−Dの場合のようにサイズコーティングを
形成するのに好適な固形分76%の塗布可能なフェノール樹脂混合物を、下記の
ように、ポリマー添加剤の固形分10%の水性分散系と共に用い、5.0重量%
で混合物中に含有させた。実施例1−4のサイズコート混合物の調合物を以下の
表1に記載する。メイク、鉱物及びサイズコーティング重量を表2に記載する。
【0097】 ポリマー添加剤の合成 譲受人の係属中の出願整理番号53510USA1A、1997年9月19日
に出願された米国特許第08/934,263号(デジィオら)に記載されてい るように、98(モル)%の加水分解ポリ酢酸ビニルから出発して、水中に分散
した中和した水可溶化基を有するポリマー添加剤を作製した。
【0098】 商品名AIRVOL 103(100g)として市販の(98モル%)ポリ酢 酸ビニル及びN−メチル−2−ピロリジノン溶剤(333g)を加水分解するこ
とによって調製した低分子量のポリビニルアルコールのポリマー主鎖成分を、機
械撹拌機(ガラスロッド、テフロンブレード)及び窒素注入口を有するDean
/ Starkトラップを備えた容器に添加した。前述の混合物を撹拌しながら
30分間、125℃の油槽で加熱し、ポリビニルアルコールを溶解させた。ヘプ
タン(Dean/Starkトラップを満たすのに十分な量プラス50ミリリッ
トル)を添加し、前述の混合物を還流させながら加熱し、溶液を脱水した(30
分)。次に、ヘプタンを蒸留して除き、ポリマーを再溶解した(約30分)。イ
ソシアネート含有炭化水素、オクタデシルイソシアネート、(484g)を撹拌
しながら約5分間にわたり溶液に添加した。約30分後、水可溶化化合物、固体
無水グルタル酸、(34.9g)を撹拌しながら同時に添加した。約4.5時間
後に、溶液を100℃に冷却し、メタノール(1500ml)を撹拌しながら添
加した。前述の混合物を5分間還流させながら加熱及び撹拌し、次いで、液体部
分をまだ高温である間に、傾瀉して除いた。この工程は、1400mlのメタノ
ールを用いて繰り返され、次いでメタノールを125℃で蒸留によって取り除い
た。イソプロピルアルコール(2500g)及び塩形成化合物、トリエチルアミ
ン、(34.1g)を添加し、得られた混合物を、前述の固体生成物が溶解され
るまで還流させながら加熱した。急速に撹拌しながら、高温脱イオン水(80℃
、5570ml)を1分間にわたり添加し、同溶液を還流させながら加熱し、 3531gの液体を蒸留して除いた。得られた溶液のpHをトリエチルアミンで
8に調節し、同溶液をケイソウ土で濾過した。水に溶かしたポリマー組成物の得
られた12%の分散系は、見えがやや黄色/透明〜ベージュ色/濁りがあった。
水を添加して固形分10%に希釈した。
【0099】 前述のポリマー添加剤の代表的な化学シフトを、前述の調製したポリマー10
0mgを重水素化クロロホルム1gm中で熱で溶解する工程を含む方法を用いて
NMR分析によって示した。次に、試料を Varian INOVA400 M
Hz スペクトロフォトメータ(Varian NMR インストルメント、カリ
フォルニア州、パロアルト製)中に装填した。1H−NMR(CDCl3、400
MHz)デルタ4.7−5.2(少なくとも2つの重なり合う広幅ピーク、ウレ
タンのNH共鳴及びR−OCの主鎖共鳴、RはHではない)、3.8(広幅、
アルコールのO)、3.7(広幅、主鎖上のHO−C)、3.1(広幅、N
HC 2 ウレタンに結合したメチレン)、2.4(広幅、OOCC 2CH2 2 COOH 水可溶化基上のカルボニル基に結合したメチレン)、1.1−2. 0(メチレンの水素に対応する多数のピーク)、0.88(三重線、C 3 ウ レタンに連結した窒素含有長鎖アルキル置換基の末端メチル基)。このように、
NMRによって得られたシグナルの積算値が求められるが、このポリマー添加剤
のアルキル、酸及びアルコール部分のモルパーセントの比率が、それぞれ、スペ
クトルの0.88、2.4、及び3.7ppmに位置するシグナルの積算値から
得られた。このように、NMRによって得られたシグナルの積算値は、アルキル
/酸/OHモル比が71/12/17であることを示した。
【0100】
【表1】 実施例1−4のサイズコート調合物
【0101】
【表2】 実施例1−4のコーティング重量 次に、実施例1−4及び比較例A−Dが88℃で30分間、その後、100℃
で12時間、熱硬化した。この熱硬化の後に、被覆研磨材を一回、屈曲し(すな
わち、メイク及びサイズコーティングの制御された割れを可能にするために90
°の角度でローラを通過させた)、次いで7.6cm×168cmの被覆研磨ベ
ルトに変えた。
【0102】 実施例1−4を、以下に記載したELBパーティクルボード垂直力試験手法を
用いて比較例A−Dと比較し、結果を表3に示す。一般に、おが屑の目詰まりは
、より大きな垂直力と、最終的に、目詰まりしたおが屑及び工作物の両方の焼け
につながる。垂直力(Fn)は、研磨物品が工作物中に突き通る力である。Fn
がより小さくなると、研磨物品はより有効に工作物に突き通る。研磨物品が工作
物により有効に突き通る時、研削はより有効である。
【0103】 木材のサンダー仕上げ垂直力試験 おが屑の目詰まりがしばしば、研磨ベルトで木材のサンダー仕上げ中に生じ、
引き続いて、ベルトの研磨材表面の上のおが屑の焼け並びにベルトの研磨表面上
の焼けに隣接した木材工作物のサンダー仕上路の焼けにつながる。木材工作物表
面の焼けは、魅力的な木材表面を提供するのに望ましくない結果を生むため、美
的に望ましい結果ではない。更に、ベルト表面の研磨表面上に目詰まりしたおが
屑の焼けは、研磨ベルトを使い物にならなくし、実験試験中、通常、実験の終点
と称される。本発明の 目詰まり防止サイズ成分は、おが屑の目詰まりを防止ま たは最小に抑え、または遅らせるように設計される。
【0104】 木材または木質基材の目詰まり防止特性を調べるために、木材のサンダー仕上
垂直力試験を行なった。実施例1−4及び比較例A−Dの節に記載した被覆研磨
材を、168cm×7.6cmの連続したベルトに変え、ニュージャージー州、
マウンテンサイドのELBコーポレーション製の商品名「ELBタイプSPA2
030ND」のELB往復動式ベッド研削盤上に取り付けた。
【0105】 研磨ベルトの有効な切削面積は、7.6cm×168cmであった。これらの
ベルトによって研磨される工作物は、幅1.6cm×長さ38cm×高さ28c
m の寸法のパーティクルボードであった。研磨は、1.6cm×38cm 端縁
に沿って行われた。パーティクルボード工作物を角テーブル上に取り付けた。研
磨ベルトの速度は1,525rpm であった。工作物が横断するテーブル速度は
、毎分12.2メートルであった。研磨ベルトの下降送りの漸増は、2.0mm
/工作物の1回の通過、であった。用いたプロセスは、各通過間で下降送りを漸
増させて工作物が回転研磨ベルト下で往復直線運動をさせられる従来の表面研削
であった。このサンダー仕上は乾燥下で行なわれた。
【0106】 垂直力(Fn)を、パーティクルボードのそれぞれの12.2cm 部分のサ ンダー仕上の終わり近くで記録をとった。サンダー仕上が進むにつれて、垂直力
が増加する。概して、垂直力が低くなると、それだけベルトは工作物のサンダー
仕上をより良好に遂行する。おが屑の目詰まりは、より大きな垂直力と、最終的
に、目詰まりしたおが屑及び「焼け」の終点になる工作物の両方の焼けにつなが
る。この試験の終了点は、焼けが生じるか、及び/または垂直力(Fn)が44
5ニュートン(NT)に達するかのどちらかである。cm(高さ)単位のパーテ
ィクルボード切削量の全量を、評価されるそれぞれの研磨材試料について記録す
る。
【0107】 下降送りの結果は以下の通りである。表3の定数2.0mm/1回の通過。 この下降送りの条件は、パーティクルボードの細い端縁上でサンダー仕上をする
間にベルトが焼けて不良になり、及び/または垂直力(Fn)が445ニュート
ン(NT)を超えるまで、続けられる。パーティクルボードの特性は、相対湿度
及び一年の季節により変化することがある。
【0108】
【表3】 パーティクルボード/垂直力試験
【0109】 実施例1−4で用いたポリマー添加剤が被覆研磨材のおが屑の目詰まりを低減
させるように作用すると考えられるため、実施例1−4は比較例A−Dに比べて
、焼け及び目詰まりする前により長く機能する。比較例A−Dは、表3の実施例
1−4より大きな垂直力でサンダー仕上げをする。サイズ量がより多い、実施例
3及び4は、サイズコーティングがより少ない実施例より長く機能する傾向があ
る。実施例2(147対114g/ m2 )よりサイズ量が多い実施例3は、非 常に良好に機能し、24cmで148NTの低Fnを示した。
【0110】 南部産の黄色松の木材のサンダー仕上垂直力試験 南部産の黄色松(southern yellow pine)の目詰まり防止
特性を調べるために、パーティクルボードについて上記の試験によく似た木材の
サンダー仕上垂直力試験を実施した。実施例3及び比較例Cについての節で記載
した被覆研磨材を、168cm×7.6cmの連続したベルトに変え、ニュージ
ャージー州、マウンテンサイドのELBコーポレーション製の商品名「ELBタ
イプSPA2030ND」のELB往復動式ベッド研削盤上に取り付けた。
【0111】 研磨ベルトの有効な切削面積は、7.6cm×168cmであった。これらの
ベルトによって研磨される工作物は、幅1.9cm×長さ38cm×高さ18.
4cm の寸法の南部産の黄色松であった。研磨は、1.9cm×38cm 端縁
に沿って行われた。南部産の黄色松工作物を角テーブル上に取り付けた。研磨ベ
ルトの速度は1,525rpm であった。工作物が横断するテーブル速度は、毎
分12.2メートルであった。研磨ベルトの下降送りの漸増は、3.0mm/工
作物の1回の通過、であった。用いたプロセスは、各通過間で下降送りを漸増さ
せて工作物が回転研磨ベルト下で往復直線運動をさせられる従来の表面研削であ
った。このサンダー仕上は乾燥下で行なわれた。
【0112】 垂直力(Fn)を、南部産の黄色松のそれぞれの15.2cm 部分のサンダ ー仕上の終わり近くで記録をとった。この試験の終了点は、焼けが生じるか、及
び/または垂直力(Fn)の445ニュートン(NT)に達するかのどちらかで
ある。cm(高さ)単位の南部産の黄色松切削量の全量を、評価されるそれぞれ
の研磨材試料について記録する。実施例3を、ELBパーティクルボード垂直力
試験手順を用いて比較例Cと比べ、結果を表4に示す。
【0113】 下降送りの結果は以下の通りである。表4の定数3.0mm/1回の通過。 この下降送りの条件は、南部産の黄色松の細い端縁上でサンダー仕上をする間に
ベルトが焼けて不良になり、及び/または垂直力(Fn)が990ニュートン(
NT)を超えるまで、続けられる。パーティクルボードの特性は、相対湿度及び
一年の季節により変化することがある。南部産の黄色松は、パーティクルボード
より大きな垂直力でサンダー仕上をする。
【0114】
【表4】 垂直力試験(黄色松)
【0115】 実施例3は、目詰まり及び焼ける前に比較例Cを凌いだ。実施例3で用いたポ
リマー添加剤は、被覆研磨材のおが屑の目詰まりを低減させるように作用すると
考えられる。比較例Cはまた、表4に示すように、実施例3より大きな垂直力で
サンダー仕上をする。
【0116】 以上の記載は、具体的に説明するためのものであり、制限しようとするもので
はない。この発明のさまざまな修正および 変更を、この発明の範囲及び精神か ら外れることなく実施できることは、上述の記載から当業者には明白であろう。
また、この発明は、ここに明らかにされた具体的な実施態様に不当に制限される
ものではないと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
本発明を実施する他の特徴、利点、更に方法が、図の以下の説明及び本発明の
好ましい実施態様からより良く理解されよう。
【図1】 本発明の研磨物品の1つの実施態様の拡大断面図である。
【図2】 本発明の研磨物品の別の実施態様の拡大断面図である。
【図3】 本発明の研磨物品の別の実施態様の拡大断面図である。
【図4】 本発明の研磨物品の更に別の実施態様の拡大断面図である。
【図5】 本発明の研磨物品の更に別の実施態様の拡大断面図である。
【図6A及び6B】 本発明の研磨物品の1つの実施態様の図5の線6−6
についての図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 アラン・アール・カーク アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 Fターム(参考) 3C063 AA03 AB07 BC03 BG08 BG22 FF01

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 熱硬化性樹脂及び置換基が結合したポリマー主鎖成分を含む
    ポリマー添加剤、を含む組成物から形成された少なくとも1つの結合剤系と、を
    含んでなる研磨物品であって、該置換基が、 鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結
    した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、 酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基と、を含み、該結合剤系が、該複数
    の研磨粒子を該裏材料の該第1の主表面に付着させる研磨物品。
  2. 【請求項2】 ポリマー主鎖が、エチレン含有主鎖である請求項1に記載の
    研磨物品。
  3. 【請求項3】 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 該複数の研磨粒子を該裏材料の該第1の主表面に接着させる
    、結合剤前駆物質から形成されたメイクコート結合剤系と、 熱硬化性樹脂及び置換基が結合したポリマー主鎖成分を含む
    ポリマー添加剤、を含む組成物から形成されたサイズコート結合剤系と、を含ん
    でなる研磨物品であって、該置換基が、 鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結
    した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、 酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基と、を含み、 該サイズコート結合 剤系が、該研磨物品の外周面の少なくとも一部分を形成する研磨物品。
  4. 【請求項4】 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 該複数の研磨粒子を該裏材料の該第1の主表面に接着させる
    、第1の結合剤前駆物質から形成されたメイクコート結合剤系と、 熱硬化性樹脂及び 【化1】 を含むポリマー添加剤であって、上式中、各R1が独立して、水素及び脂肪族基 の群から選択され、各Xが独立して、水素、ヒドロキシル基、ハリド、末端ヒド
    ロキシル基を有するアルキレン、アルケニレン、アリーレン基、またはそれらの
    混合物、 【化2】 、−O−R5、及び−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して、 脂肪族基、芳香族基、及びそれらの混合物の群から選択され、qが約5以上であ
    り、各R3が独立して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Yが 独立して、イオン化され得る官能基、またはそのイオン化された形であり、更に
    、xが約0〜約70、yが約5〜約95、zが約5〜約50であるポリマー添加
    剤、を含む組成物から形成されたサイズコート結合剤系と、を含んでなる研磨物
    品。
  5. 【請求項5】 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 該複数の研磨粒子を該裏材料の該第1の主表面に接着させる
    、第1の結合剤前駆物質から形成されたメイクコート結合剤系と、 外周コート結合剤系と、を含んでなる研磨物品であって、 熱硬化性樹脂及び 式: 【化3】 の繰り返し単位を含むポリマー添加剤、を含む組成物から形成された外周コート
    がサイズコート上に存在し、上式中、各R1が独立して、水素及び脂肪族基の群 から選択され、各Rが独立して、X、ウレタンに連結した炭化水素: 【化4】 (qが5以上である)、及び酸素に連結した水可溶化基: 【化5】 から選択され、各X部分が独立して、水素、ヒドロキシル基、ハリド、末端ヒド
    ロキシル基を有するアルキレン、アルケニレン、アリーレン基、またはそれらの
    混合物、 【化6】 、−O−R5、または−R6の群から選択され、各R4、R5、及びR6が独立して 、脂肪族基、芳香族基、及びそれらの混合物から選択され、更に、各R3が独立 して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Y部分が独立して、イ
    オン化され得る官能基を含み、またはそのイオン化された形である研磨物品。
  6. 【請求項6】 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 置換基が結合したポリマー主鎖成分を含むポリマー添加剤を
    含む組成物から形成された少なくとも1つの結合剤系と、を含んでなる研磨物品
    であって、該置換基が、 鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結
    した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、 酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化基と、を含み、該結合剤系が、該複数
    の研磨粒子を該裏材料の該第1の主表面に付着させる研磨物品。
  7. 【請求項7】 前記水可溶化基が、−OSO2-、−SO2-、−CO2 -
    (−O)2P(O)O-、−OP(O)(O-2、−P(O)(O-2、−P(O -2、及び−PO(O-2の群から選択されるアニオンを含む請求項1〜5の何
    れか1項に記載の研磨物品。
  8. 【請求項8】 前記水可溶化基が、−NH(R82 +または−N(R83 +
    群から選択されるカチオンを含み、R8が、フェニル基、脂環式基、及び約1〜 約12個の炭素原子を有する直鎖または枝分かれ脂肪族基の群から選択される請
    求項1〜6の何れか1項に記載の研磨物品。
  9. 【請求項9】 前記水可溶化基が、アニオン種を形成することができる酸性
    基を含む請求項1〜6の何れか1項に記載の研磨物品。
  10. 【請求項10】 前記熱硬化性樹脂が、フェノール樹脂、α,β−不飽和カ
    ルボニル側基を有するアミノプラスト樹指、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ユリ
    アホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの混合物の群から選択される請求項1〜6
    の何れか1項に記載の研磨物品。
  11. 【請求項11】 前記熱硬化性樹脂がフェノール樹脂を含む請求項1〜6の
    何れか1項に記載の研磨物品。
  12. 【請求項12】 第1の結合剤前駆物質を基材に適用する工程と、 複数の研磨粒子を該第1の結合剤前駆物質中に少なくとも部分的に埋込む工程と
    、 該第1の結合剤前駆物質を少なくとも部分的に硬化させる工程と、 熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤を、少なくとも部分的に硬化した第1の結合剤
    前駆物質及び該複数の研磨粒子上でブレンドすることによって形成された組成物
    を適用する工程であって、該ポリマー添加剤が、鎖長が炭素原子約5個以上であ
    ると共に末端メチル基を有する、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結
    合炭化水素側鎖、及び酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化側基を含む工程
    と、 該熱硬化性樹脂を硬化させる工程と、を含む請求項1に記載の被覆研磨物品の作
    製方法。
  13. 【請求項13】 中間結合剤前駆物質を前記少なくとも部分的に硬化した第
    1の樹脂前駆物質及び前記複数の研磨樹脂上に適用する工程と、 熱硬化性樹脂及びポリマー添加剤をブレンドすることによって形成された前記組
    成物を適用する前に該中間物結合剤前駆物質を少なくとも部分的に硬化させる工
    程と、を更に含む請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 研磨物品の外周面と工作物の表面とを互いに摩擦させる工
    程であって、該研磨物品が、 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 熱硬化性樹脂及び置換基が結合したポリマー主鎖成分を含むポ
    リマー添加剤、を含む組成物から形成された少なくとも1つの結合剤系と、を含
    み、該置換基が、鎖長が炭素原子約5個以上であると共に末端メチル基を有する
    、ウレタンに連結した少なくとも1つの窒素−結合炭化水素側鎖と、酸素に連結
    した少なくとも1つの水可溶化基と、を含み、該結合剤系が、該複数の研磨粒子
    を該裏材料の該第1の主表面に付着させる工程と、 該工作物の該表面が低減されるように該研磨物品と該工作物とに互いに相対運動
    を与える工程と、を含む、工作物の表面を低減させる方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の研磨粒子及び前記少なくとも1つの結合剤系が
    全体として、前記裏材料の前記第1の主表面上に複数の精密成形された複合材料
    を構成する請求項1に記載の研磨物品。
  16. 【請求項16】 研磨物品の外周面と工作物の表面とを互いに摩擦させる工
    程であって、該研磨物品が、 第1の主表面及び第2の主表面を有する裏材料と、 複数の研磨粒子と、 該複数の研磨粒子を該裏材料の該第1の主表面に接着させる、
    第1の結合剤前駆物質から形成されたメイクコート結合剤系と、 外周面の少なくとも一部分を形成する該複数の研磨粒子の少な
    くとも一部分に担持された、該研磨粒子上に存在する外周コート結合剤系と、を
    含み、該外周コート結合剤系が、 フェノール樹脂を含む熱硬化性樹脂と、 ウレタンに連結した少なくとも1つの炭化水素側鎖: 【化7】 (qは5以上である)、及び酸素に連結した少なくとも1つの水可溶化側基: 【化8】 (各R3が独立して二価の有機結合基であり、mが0または1であり、各Y部分 が独立して、イオン化され得る官能基を含み、またはそのイオン化された形であ
    る)を有するポリマー主鎖成分を含むポリマー添加剤と、を含む組成物から形成
    される工程と、 該工作物の該表面が低減されるように該研磨物品と該工作物とに互いに相対運動
    を与える工程と、を含む、研磨物品を用いて工作物の表面を低減させる方法。
  17. 【請求項17】 前記水可溶化基が、−OSO2-、−SO2- 、−CO2 - 、(−O)2P(O)O-、−OP(O)(O-2、−P(O)(O-2、−P (O-2、及び−PO(O-2の群から選択されるアニオンを含む請求項15ま
    たは16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記水可溶化基が、−NH(R82 +または−N(R83 + の群から選択されるカチオンを含み、各R8が、フェニル基、脂環式基、及び約 1〜12個の炭素原子を有する直鎖または枝分かれ脂肪族基の群から選択される
    請求項15または16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記水可溶化基が、アニオン種を形成することができる酸
    性基を含む請求項15または16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記熱硬化性樹脂が、フェノール樹脂、α,β−不飽和カ
    ルボニル側基を有するアミノプラスト樹指、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ユリ
    アホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの混合物の群から選択される請求項15ま
    たは16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記熱硬化性樹脂がフェノール樹脂を含む請求項20に記
    載の研磨物品。
  22. 【請求項22】 前記組成物が更に、充填剤、繊維含有材料、帯電防止剤、
    、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、カップリング剤、可塑剤、剥離剤
    、沈殿防止剤、硬化剤、及びそれらの相溶性の混合物の群から選択される任意の
    添加剤を含む請求項15または16に記載の方法。
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