JP2001517707A - 嚢胞性繊維症の処置方法 - Google Patents

嚢胞性繊維症の処置方法

Info

Publication number
JP2001517707A
JP2001517707A JP2000513587A JP2000513587A JP2001517707A JP 2001517707 A JP2001517707 A JP 2001517707A JP 2000513587 A JP2000513587 A JP 2000513587A JP 2000513587 A JP2000513587 A JP 2000513587A JP 2001517707 A JP2001517707 A JP 2001517707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
group
hydrogen
substituted
phenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000513587A
Other languages
English (en)
Inventor
ウィリアム・ルイス・マシアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JP2001517707A publication Critical patent/JP2001517707A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 嚢胞性繊維症の処置方法であって、それを必要としているヒトに治療的有効量のsPLA2阻害剤、例えば1H−インドール−3−グリオキシルアミドを投与することによる方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する分野) 本発明は、嚢胞性繊維症の処置方法に関するものである。より詳細には、本発
明は、治療有効量のsPLA2阻害剤を投与することによって嚢胞性繊維症の症 状を処置する方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 嚢胞性繊維症は肺、消化系および生殖系の遺伝的障害である。アメリカ合衆国
では全人口の2500人に1人が生まれつき嚢胞性繊維症である。これは一般に
、早期幼少期に現れ、概して、年齢を増すとともにより深刻になる一生の病気で
ある。平均寿命および生活の質は著しく低下する。現時点では嚢胞性繊維症の治
療法はない。
【0003】 嚢胞性繊維症では、粘液、唾液および腸内液を生産する腺が適切に働かない。
肺中の濃厚な粘液は汚染物の除去を妨害し、呼吸の問題、感染および肺損傷を引
き起こし得る。また、濃厚な分泌液は膵臓の管を詰まらせ、膵臓から腸への酵素
の輸送を遮断することがある。これらの酵素は食べ物の分解を助けて、体を適当
に成長させ、体重を増加させるものである。
【0004】 生殖系における濃厚な分泌液が原因で、嚢胞性繊維症の男性は通常、生殖不能
であり、女性は受胎能力が低いことがある。
【0005】 嚢胞性繊維症の主要な治療には以下のものが含まれる: 1.遺伝子治療 2.呼吸運動 3.嚢胞性繊維症における高濃度のDNAを分解する物質、例えばヒト組換えD
Nアーゼ 4.塩および水の平衡状態を回復させる薬物、例えばアミロリド、ヌクレオチド
三亜リン酸 5.肺感染に対する抗生物質 6.吸入ベータ−アドレナリン作動性アゴニスト 7.膵臓の酵素を食事とともに摂取。
【0006】 米国特許第5,453,443号は、嚢胞性繊維症を含む列記された多くの疾
患症状に対して有用なホスホリパーゼA2酵素の阻害剤として、ビス(アリール オキシ)アルカン群を記載している。
【0007】 嚢胞性繊維症における気道炎症に関する作用機構は、未だよく理解されていな
いが、アラキドン酸はある役割を担っているかもしれない("Cystic Fibrosis G
ene Mutation (dF508) is Associated with Intrinsic Abnormality in Ca2 + -
Induced Arachidonic Acid Release by Epithelial Cells" by Miele, L.; Cord
ella-Miele, Eleonora; Xing, Mingzhao; Frizzell, R.; Mukherjee, Anil., DN
A and Cell Biology, Vol 16, No. 6, 1997, Many Ann Liebert, Inc., pp. 749
-759 を参照のこと)。
【0008】 米国特許第5,654,326号は、sPLA2媒介性の脂肪酸放出を阻害す るための1H−インドール−3−グリオキシルアミドsPLA2阻害剤の使用を 記載している。
【0009】 したがって、嚢胞性繊維症の多くの症状に対する、新規で効果的な、簡単に投
与できる処置が実質的に必要とされている。それゆえ、本発明の目的は、嚢胞性
繊維症を効果的に処置する方法を提供することである。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は、治療的有効量の選択されたsPLA2阻害剤を投与することによっ て、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの症状を緩和する方法である。
【0011】 また本発明は、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトにおける、残留している肺分
泌液の浄化を促進する方法である。
【0012】 また本発明は、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトにおける、肺粘液の浄化を促
進する方法である。
【0013】 また本発明は、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの肺における炎症の阻害方法
である。
【0014】 また本発明は、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトにおける、呼吸樹の急性また
は慢性の感染の合併症を減少させるためのsPLA2阻害剤の使用である。
【0015】 また本発明は、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの予防または治療処置用の医
薬品の製造を目的とするsPLA2阻害剤の使用である。
【0016】 (発明の詳細な記述) 定義: 一般的定義: 用語「治療(的)有効量」とは、ヒトにおける嚢胞性繊維症の症状を大きく緩
和するために十分なsPLA2阻害剤の量である。
【0017】 用語「非経口」とは、消化管を介さず、他の経路、例えば皮下、筋肉中、眼窩
内、被膜内、髄腔内、胸骨内または静脈内経路によることを意味する。
【0018】 用語「活性化合物」とは、本発明の方法で用いられる1つまたはそれ以上のs
PLA2阻害剤を意味する。
【0019】 I.本発明の方法で有用なsPLA2阻害剤 選択されたクラスの分泌性ホスホリパーゼA2(sPLA2)阻害剤は、本発明
の方法の実施において有用である。
【0020】 本発明の方法において嚢胞性繊維症の処置に有用な、適当なsPLA2のクラ スの具体例は以下のものである: 1H−インドール−3−グリオキシルアミド群 1H−インドール−3−ヒドラジド群 1H−インドール−3−アセトアミド群 1H−インドール−1−グリオキシルアミド群 1H−インドール−1−ヒドラジド群 1H−インドール−1−アセトアミド群 インドリジン−1−アセトアミド群 インドリジン−1−酢酸ヒドラジド群 インドリジン−1−グリオキシルアミド群 インデン−1−アセトアミド群 インデン−1−酢酸ヒドラジド群 インデン−1−グリオキシルアミド群 カルバゾール群&テトラヒドロカルバゾール群 ピラゾール群 フェニルグリオキサミド群 ピロール群 ナフチルグリオキサミド群 フェニルアセトアミド群 ナフチルアセトアミド群。 上記sPLA2阻害剤の各タイプを以下の段落(a)から(m)で論考する。こ こではその分子配置の詳細がその製造方法に沿って記載されている。
【0021】 a)1H−インドール−3−グリオキシルアミドsPLA2阻害剤およびその 製造方法は、引用によりその全開示内容が本明細書中に包含される米国特許第5
,654,326号に記載されている。1H−インドール−3−グリオキシルア
ミドsPLA2阻害剤のもう1つの製造方法は、引用によりその全開示内容が本 明細書中に包含される、"Process for Preparing 4-substituted 1-H-Indole-3-
glyoxyamides"と題される1998年6月26日提出の米国特許出願第09/1 05381号に記載されている。米国特許出願第09/105381号は、工程
(a)から(i)を含む以下の方法を記載している: 式I:
【化69】 [式中、 R1は −C7−C20アルキル、
【化70】
【化71】 および
【化72】 からなる群から選択され、ここに、 R10はハロ、C1−C10アルキル、C1−C10アルコキシ、−S−(C1−C10 アルキル)およびハロ(C1−C10)アルキルからなる群から選択され、tは両 端を含む0から5までの整数であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)、
アリール、アリールオキシおよびHETからなる群から選択され; R4は−CO2H、−SO3Hおよび−P(O)(OH)2またはその塩およびプ
ロドラッグ誘導体からなる群から選択され; R5、R6およびR7はそれぞれ独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C1 −C6)アルコキシ、ハロ(C1−C6)アルコキシ、ハロ(C2−C6)アルキル 、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨードおよびアリールからなる群から選択される
] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩またはプロドラッグ誘導体の
製造方法であって、 a)式X:
【化73】 [式中、R8は(C1−C6)アルキル、アリールまたはHETである] で示される化合物をSO2Cl2でハロゲン化し、式IX:
【化74】 で示される化合物を形成させ; b)式IX:
【化75】 で示される化合物を加水分解し、脱カルボキシル化して、式VIII:
【化76】 で示される化合物を形成させ; c)式VII:
【化77】 で示される化合物を、式VIII:
【化78】 で示される化合物でアルキル化し、式VI:
【化79】 で示される化合物を形成させ; d)水と共沸混合物を形成する溶媒の存在下、式:R1NH2で示されるアミン
を用いて、式VI:
【化80】 で示される化合物をアミノ化および脱水し、式Vで示される化合物を形成させ; e)式V:
【化81】 で示される化合物を、触媒の存在下、沸点が少なくとも150℃で誘電率が少な
くとも10である極性炭化水素溶媒中で還流することによって酸化し、式IV:
【化82】 で示される化合物を形成させ; f)式IV:
【化83】 で示される化合物を、式:XCH24a(式中、Xは脱離基であり、R4aは−C O24b、−SO34b、−P(O)(OR4b2または−P(O)(OR4b)H (ここに、R4bは酸保護基である)である)で示されるアルキル化剤でアルキル
化し、式III:
【化84】 で示される化合物を形成させ; g)式III:
【化85】 で示される化合物をオキサリルクロライドおよびアンモニアと反応させ、式II
【化86】 で示される化合物を形成させ; h)場合により、式II:
【化87】 で示される化合物を加水分解して、式Iで示される化合物を形成させ、; i)場合により式Iで示される化合物を塩化する工程を含む方法である。
【0022】 1H−インドール−3−グリオキシルアミドsPLA2阻害剤出発物質を製造 するための合成方法論は、化学分野の当業者が利用可能な任意の適当な方法であ
ってよい。しかし、このような方法論は、使用方法、具体的には嚢胞性繊維症で
苦しんでいるか、あるいは嚢胞性繊維症にかかりやすい哺乳類の処置方法である
本発明の一部ではない。
【0023】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトを含む哺乳類の処置のため
のものであり、式(Ia):
【化88】 [式中、 両Xは酸素であり; R1
【化89】 および
【化90】 (ここに、R10はハロ、C1−C10アルキル、C1−C10アルコキシ、−S−(C 1 −C10アルキル)およびC1−C10ハロアルキルから独立して選択される基であ
り、tは0から5の数である) からなる群から選択され; R2は基:ハロ、シクロプロピル、メチル、エチルおよびプロピルから選択さ れ; R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基) から独立して選択され、ここに−(La)−は酸リンカーである。ただし、R4
関する酸リンカー基:−(La)−は、
【化91】
【化92】
【化93】
【化94】 および
【化95】
【化96】 からなる群から選択され、R5に関する酸リンカー:−(La)−は、
【化97】
【化98】
【化99】
【化100】
【化101】
【化102】
【化103】 および
【化104】 (ここに、R84およびR85は、水素、C1−C10アルキル、アリール、C1−C10 アルカリール、C1−C10アルアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ(carba
lkoxy)およびハロからそれぞれ独立して選択される。) からなる群から選択されることを条件とする; ただし、R4およびR5の少なくとも一方は基:−(La)−(酸性基)(式中 、R4またはR5の−(La)−(酸性基)の(酸性基)は−CO2H、−SO3H または−P(O)(OH)2から選択される)でなければならない; R6およびR7は、水素および非妨害性置換分からそれぞれ独立して選択され、
ここに非妨害性置換分は以下のものからなる群から選択される:C1−C6アルキ
ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C7−C12アルアルキル、C7
12アルカリール、C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルケニル、フェ
ニル、トルリル、キシレニル、ビフェニル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アル
ケニルオキシ、C2−C6アルキニルオキシ、C2−C12アルコキシアルキル、C2 −C12アルコキシアルキルオキシ、C2−C12アルキルカルボニル、C2−C12
ルキルカルボニルアミノ、C2−C12アルコキシアミノ、C2−C12アルコキシア
ミノカルボニル、C2−C12アルキルアミノ、C1−C6アルキルチオ、C2−C12 アルキルチオカルボニル、C1−C6アルキルスルフィニル、C1−C6アルキルス
ルホニル、C2−C6ハロアルコキシ、C1−C6ハロアルキルスルホニル、C2− C6ハロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、−C(O)O(C1−C6アル キル)、−(CH2n−O−(C1−C6アルキル)、ベンジルオキシ、フェノキ
シ、フェニルチオ、−(CONHSO2R)、―CHO、アミノ、アミジノ、ブ ロモ、カルバミル、カルボキシル、カルボアルコキシ、−(CH2n−CO2H 、クロロ、シアノ、シアノグアニジニル、フルオロ、グアニジノ、ヒドラジド(
hydrazide)、ヒドラジノ、ヒドラジド(hydrazido)、ヒドロキシ、ヒドロキシ
アミノ、ヨード、ニトロ、ホスホノ、−SO3H、チオアセタール、チオカルボ ニルおよびC1−C6カルボニル(ここにnは1から8である)] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩またはプロドラッグ誘導体の
治療的有効量を該ヒトに投与することを含む方法である。
【0024】 本発明の方法の実施に好ましいのは、1H−インドール−3−グリオキシルア
ミド化合物群および、本発明の方法に有用である、対応する全ての製薬的に許容
されるその塩、溶媒和物およびプロドラッグ誘導体であり、これには以下のもの
が含まれる: (A)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−メチル−1−(フェ ニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (B)dl−2−[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−メチル−1
−(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]プロパン酸 (C)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
ニル]−2−イルメチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
酸 (D)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
ニル]−3−イルメチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
酸 (E)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
ニル]−4−イルメチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
酸 (F)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−[(2,6−ジクロロ
フェニル)メチル]−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (G)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−[4(−フルオロフェ
ニル)メチル]−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (H)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−メチル−1−[(1−
ナフタレニル)メチル]−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (I)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェ ニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (J)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−[(3−クロロフェニ
ル)メチル]−2−エチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (K)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
ニル]−2−イルメチル)−2−エチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
酸 (L)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
ニル]−2−イルメチル)−2−プロピル−1H−インドール−4−イル]オキシ]
酢酸 (M)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−シクロプロピル−1
−(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (N)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
ニル]−2−イルメチル)−2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル] オキシ]酢酸 (O)4−[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−( フェニルメチル)−1H−インドール−5−イル]オキシ]酪酸 (P) 全ての組み合わせの(A)から(P)の混合物。
【0025】 式(I)で示される化合物群および(A)から(O)に挙げた化合物群の特に
有用なプロドラッグは単純芳香族および脂肪族エステル、例えばメチルエステル
、エチルエステル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステル、n−ブチル
エステル、sec−ブチル、tert−ブチルエステル、N,N−ジエチルグリコール アミドエステルおよびモルホリノ−N−エチルエステルである。エステルプロド
ラッグの製造方法は米国特許第5,654,326号に開示されている。プロド
ラッグのさらなる合成方法は、引用により、その全開示内容が本明細書中に包含
される、1997年10月27日提出の米国仮特許出願第60/063280号
(題名:N,N-diethylglycolamido ester Prodrugs of Indole sPLA2 Inhibitors
);引用によりその全開示内容が本明細書中に包含される、1997年10月2
7日提出の米国仮特許出願第60/063646号(題名:Morpholino-N-ethyl
Ester Prodrugs of Indole sPLA2 Inhibitors);および引用によりその全開示
内容が本明細書中に包含される、1997年10月27日提出の米国仮特許出願
第60/063284号(題名:Isopropyl Ester Prodrugs of Indole sPLA2 I
nhibitors)に開示されている。
【0026】 本発明方法の実施に最も好ましいのは、以下の式で表される[[3−(2−ア
ミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェニルメチル)−1H
−インドール−4−イル]オキシ]酢酸の酸、ナトリウム塩、メチルエステル、
およびモルホリノ−N−エチルエステル形態である:
【化105】
【化106】
【化107】 および
【化108】
【0027】 非常に好ましい他の化合物は式:
【化109】 で示されるインドール−3−グリオキシルアミドモルホリノエチルエステルであ
り、その製造は、1997年10月27日提出の米国仮特許出願第60/063
,646号にさらに記載されている。
【0028】 以下の反応式で、1H−インドール−3−グリオキシルアミドsPLA2阻害 剤の合成方法をさらに記載する: 1H−インドール−3−グリオキシルアミド反応式
【化110】
【化111】
【0029】 反応式の説明: 酸素原子を介して、4位が酸性官能基で置換されているグリオキシルアミドを
得るため、反応式1で概説されている反応を用いる(1から5への変換に関して
は、引用によりその開示内容が本明細書中に包含される、Robin D. Clark, Jose
ph M. Muchowski, Lawrence E. Fisher, Lee A. Flippin, David B. Repke, Mic
hel Souchet, Synthesis, 1991, 871-878 を参照のこと)。オルト−ニトロトル
エン1は、Pd/Cを触媒として用いて、2−メチルアニリン2に容易に還元さ
れる。この還元はエタノールまたはテトラヒドロフラン(THF)または両者の
混合物中、低圧の水素を用いて行うことができる。THF中、アニリン2をジ−
tert−ブチルジカルボネートとともに加熱還流し、良好な収率でN−tert−ブチ
ルカルボニル誘導体3に変換する。−40℃から−20℃のTHF中、sec−ブ チルリチウムを用いて3のジアニオンのジリチウム塩を製造し、適当な置換N−
メトキシ−N−メチルアルカンアミドと反応させる。この生成物4をヘキサンか
ら結晶化して精製することができ、あるいはメチレンクロライド中のトリフルオ
ロ酢酸と直接反応させ、1,3非置換インドール5を得ることができる。この1
,3非置換インドール5を、室温(20−25℃)のジメチルホルムアミド中、
0.5−1.0時間、水素化ナトリウムと反応させる。得られた5のナトリウム
塩を等量のアリールメチルハライドで処理し、この混合物を0−100℃の範囲
の温度、通常は室温で4から36時間攪拌し、1−アリールメチルインドール6
を得る。このインドール6を、メチレンクロライド中、三臭化ホウ素とともに約
5時間攪拌することによってO−脱メチル化する(引用によりその開示内容が本
明細書中に包含される、Tsung-Ying Shem and Charles A Winter, Adv. Drug Re
s., 1977, 12, 176 を参照のこと)。5から6への変換に関して記載の条件と同
様の反応条件下、ジメチルホルムアミド(DMF)中、塩基として水素化ナトリ
ウムを用い、4−ヒドロキシインドール7をαブロモアルカン酸エステルでアル
キル化する。このa−[(インドール−4−イル)オキシ]アルカン酸エステル
8をメチレンクロライド中のオキサリルクロライドと反応させ、9を得、これを
精製することなしに直接アンモニアと反応させ、グリオキサミド10を得る。M
eOH中の1N水酸化ナトリウムを用いてこの生成物を加水分解する。最終グリ
オキシルアミド11を、遊離のカルボン酸またはそのナトリウム塩形態、あるい
は両形態で単離する。
【0030】 本発明方法の実施に有用な最も好ましい化合物、[[3−(2−アミノ−1,
2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェニルメチル)−1H−インドー
ル−4−イル]オキシ]酢酸(およびそのナトリウム塩およびメチルエステル)
は以下の手法により製造することができる。
【0031】 式:
【化112】 で示される化合物、[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エ チル−1−(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸の
製造: パートA 2−エチル−4−メトキシ−1H−インドールの製造。 シクロヘキサン中の1.3M sec−ブチルリチウム140mL(0.18mol )の溶液を、乾燥氷−エタノール浴で温度を−40℃以下に保ちながら、THF
250mL中のN−tert−ブトキシカルボニル−3−メトキシ−2−メチルアニ
リン(21.3g、0.09mol)にゆっくり加える。浴を除去し、温度を0℃ にまで上昇させ、次いでもう一度浴を置く。温度を−60℃にまで冷却した後、
等しい容量のTHF中のN−メトキシ−N−メチルプロパンアミド18.5g(
0.18mmol)を滴加する。この反応混合物を5分間攪拌し、冷却浴を除去し、
さらに18時間攪拌する。次いでエーテル300mLおよび0.5N HCl4 00mLの混合物に注ぐ。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、MgSO4 で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製の1−[2−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−6−メトキシフェニル]−2−ブタノン25.5gを得る。この物質を
メチレンクロライド250mLおよびトリフルオロ酢酸50mL中に溶解させ、
トータルで17時間攪拌する。この混合物を減圧下で濃縮し、残留油状物に酢酸
エチルおよび水を加える。酢酸エチルを分離し、ブラインで洗浄し、乾燥(Mg
SO4)し、濃縮する。20%EtOAc/ヘキサンを溶離液として用いて、残 留物を3回シリカクロマトグラフィーし、2−エチル−4−メトキシ−1H−イ
ンドール13.9gを得た。 元素分析(C1113NOとして): 計算値: C,75.40; H,7.48; N,7.99; 実測値: C,74.41; H,7.64; N,7.97。
【0032】 パートB 2−エチル−4−メトキシ−1−(フェニルメチル)−1H−インド
ールの製造。 2−エチル−4−メトキシ−1H−インドール(4.2g、24mmol)をDM
F30mLに溶解させ、60% NaH/鉱油960mg(24mmol)を加える 。1.5時間後、臭化ベンジル2.9mL(24mmol)を加える。4時間後、こ
の混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。酢酸エチルをまとめ、ブラ
インで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル クロマトグラフィーし、20% EtOAc/へキサンで溶出させ、2−エチル −4−メトキシ−1−(フェニルメチル)−1H−インドール3.1g(49%
収率)を得た。
【0033】 パートC 2−エチル−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−1H−イン
ドールの製造。 メチレンクロライド50mL中の2−エチル−4−メトキシ−1−(フェニル
メチル)−1H−インドール3.1g(11.7mmol)および1M BBr3/C
2Cl248.6mLの溶液を室温で5時間攪拌し、減圧下で濃縮する。残留物
を酢酸エチルに溶解させ、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)する。減圧下 で濃縮した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーし、20% EtOAc /ヘキサンで溶出させ、2−エチル−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)
−1H−インドール1.58g(収率54%)を得た。融点86−90℃。 元素分析(C1717NOとして): 計算値: C,81.24; H,6.82; N,5.57; 実測値: C,81.08; H,6.92; N,5.41。
【0034】 パートD [[2−エチル−1−(フェニルメチル)−1H−インドール−4−
イル]オキシ]酢酸 tert−ブチルエステルの製造。 2−エチル−4−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−1H−インドール(
5.82g、20mmol)をDMF25mL中の炭酸セシウム7.82g(24mm
ol)に加え、この混合物を35℃で30分間攪拌する。20℃にまで冷却した後
、DMF5mL中のtert−ブチルブロモアセテート(4.65g、23.8mmol
)の溶液を加え、TLC分析により反応の完了が示されるまで攪拌を維持する(
数時間)。この混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル溶液を
ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、減圧下で濃縮し、固形物6.8gを 得た。質量スペクトル:365。 元素分析(C2327NO3として): 計算値: C,75.59; H,7.75; N,3.83; 実測値: C,75.87; H,7.48; N,3.94。
【0035】 パートE [[2−エチル−1−(フェニルメチル)−3−ウレイド−1H−イ
ンドール−4−イル]オキシ]酢酸 tert−ブチルエステルの製造。 ジエチルエーテル中の[[2−エチル−1−(フェニルメチル)−1H−イン
ドール−4−イル]オキシ]酢酸 tert−ブチルエステル2.3g(6.3mmol )およびビス(2,2,2−トリクロロエチル)−アゾジカルボキシレート4.
8g(12.6mmol)の溶液を室温で24時間攪拌する。得られた固形物をろ過
し、減圧乾燥する。この付加生成物(1g、1.3mmol)をTHF10mLに溶
解させ、亜鉛(1g)および氷酢酸(0.5mL)で処理する。室温で30分間
攪拌した後、THF1mL中の過剰のトリメチルシリルイソシアネートを加え、
室温で18時間攪拌を継続する。この混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出す
る。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮乾固して、副題の物 質0.385g(69%収率)を得た。質量スペクトル:423。 元素分析(C242934として): 計算値: C,68.07; H,6.90; N,9.92; 実測値: C,67.92; H,6.84; N,9.70。
【0036】 パートF [[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1
−(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸の製造。 [3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェニ
ルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸メチルエステル788
mg(2mmol)、1n NaOH10mLおよびMeOH30mLの混合物を加 熱して、0.5時間還流温度で維持し、室温で0.5時間攪拌し、減圧下で濃縮
する。残留物を酢酸エチルおよび水に取り、水層を分離し、1N HClでpH 2−3にまで酸性化する。沈殿をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、[[3−(2−
アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェニルメチル)−1
H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸559mg(74%収率)を得た。融
点230−234℃。 元素分析(C212025として): 計算値: C,65.96; H,5.80; N,7.33; 実測値: C,66.95; H,5.55; N,6.99。
【0037】 b)本発明方法の実施に有用な1H−インドール−3−ヒドラジドsPLA2阻 害剤は、引用によりその全開示内容が本明細書中に包含される米国特許第5,5
78,634号に記載されている。本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでい
る、ヒトを含む哺乳類を処置するためのものであり、式(Ib):
【化113】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; R1は基(i)、(ii)および(iii)から選択され、ここに (i)はC4−C20アルキル、C4−C20アルケニル、C4−C20アルキニル、 C4−C20ハロアルキル、C4−C12シクロアルキルであり、 (ii)はアリールまたは、ハロ、−CN、−CHO、−OH、−SH、C1 −C10アルキルチオ、C1−C10アルコキシ、C1−C10アルキル、カルボキシル
、アミノまたはヒドロキシアミノによって置換されているアリールであり、 (iii)は基:
【化114】 (式中、yは1から8であり、R74は独立して、水素またはC1−C10アルキル であり、R75はアリールまたは、ハロ、−CN、−CHO、−OH、ニトロ、フ
ェニル、−SH、C1−C10アルキルチオ、C1−C10アルコキシ、C1−C10ア ルキル、アミノ、ヒドロキシアミノまたは置換もしくは非置換の5〜8員ヘテロ
環式環で置換されているアリールである)であり; R2はハロ、C1−C3アルキル、エテニル、C1−C2アルキルチオ、C1−C2 アルコキシ、−CHO、−CNであり; 各R3は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R4、R5、R6およびR7はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C1 −C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、アリール 、アルアルキルであるか、あるいはR4、R5、R6およびR7のうち、任意の隣接
する2つのヒドロカルビル(hydrocarbyl)基は、それらが結合している環の炭 素原子とともに、5員または6員の置換または非置換炭素環式環を形成している
か;またはC1−C10ハロアルキル、C1−C10アルコキシ、C1−C10ハロアル コキシ、C4−C8シクロアルコキシ、フェノキシ、ハロ、ヒドロキシ、カルボキ
シル、−SH、−CN、−S(C1−C10アルキル)、アリールチオ、チオアセ タール、−C(O)O(C1−C10アルキル)、ヒドラジノ、ヒドラジド(hidra
zido)、−NH2、−NO2、−NR8283および−C(O)NR8283(ここに
、R82およびR83は独立して、水素、C1−C10アルキル、C1−C10ヒドロキシ
アルキルであるか、あるいはR82およびR83は、Nといっしょになって、5〜8
員のヘテロ環式環を形成する)であるか;または式:
【化115】 (式中、 各R76は水素、C1−C10アルキル、ヒドロキシから独立して選択され、ある いは両R76はいっしょになって、=Oであり; pは1から8であり; Zは単結合、−O−、−N(C1−C10アルキル)−、−NHまたは−S−で あり; Qは−CON(R8283)、−5−テトラゾリル、−SO3H、
【化116】
【化117】
【化118】
【化119】
【化120】
【化121】 (ここに、R86は水素、金属またはC1−C10アルキルから独立して選択される )である)で示される基である] で示される1H−インドール−3−酢酸ヒドラジド、および製薬的に許容される
その塩およびプロドラッグの治療的有効量を該ヒトに投与することを含む方法で
ある。
【0038】 構造式(I)で示される1H−インドール−3−酢酸ヒドラジドの合成は、以
下の反応式によって概説されるような既知の方法によって行うことができる: 反応式1
【化122】
【0039】 塩基の存在下、溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中のア
ルキルハライドまたはアリールアルキルハライドによって、1H−インドール−
3−酢酸エステルを容易にアルキル化し(meth a)、中間体1−アルキル−1H
−インドール−3−酢酸エステルIIIを得ることができる。カリウムt−ブト
キシドおよび水素化ナトリウムのような塩基は特に有用である。インドールII
を塩基と反応させて、まずIIの塩を形成させ、次いでアルキル化剤を加えるの
が好都合である。アルキル化はたいてい室温で行うことができる。1−アルキル
−1H−インドール−3−酢酸エステルIIIをエタノール中のヒドラジンまた
はヒドラジンヒドレートで処理し(meth b)、所望の1−アルキル−1H−イン
ドール−3−酢酸ヒドラジドIを得る。この形態Iへの縮合は、通常、溶媒の還
流温度で1〜24時間行われる。 c)1H−インドール−3−アセトアミドsPLA2阻害剤およびこれらの阻害 剤の製造方法は、引用によりその全開示内容が本明細書中に包含される、米国特
許第5,684,034号に記載されている。本発明の方法は、嚢胞性繊維症で
苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置するためのものであり、該方法は式(I
Ib):
【化123】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; R11は基(i)、(ii)、(iii)および(iv)から選択され、ここに
、 (i)はC6−C20アルキル、C6−C20アルケニル、C6−C20アルキニル、 C6−C20ハロアルキル、C4−C12シクロアルキルであり、 (ii)はアリールまたは、ハロ、ニトロ、−CN、−CHO、−OH、−S
H、C1−C10アルキル、C1−C10アルキルチオ、C1−C10アルコキシル、カ ルボキシル、アミノまたはヒドロキシアミノによって置換されているアリールで
あり、 (iii)は−(CH2n−(R80)または−(NH)−(R81)であり、こ
こにnは1から8であり、R80は(i)で引用されている基であり、R81は(i
)または(ii)で引用されている基から選択され、 (iv)は
【化124】 (式中、R87は水素またはC1−C10アルキルであり、R88は、非置換の、ある いはハロ、−CN、−CHO、−OH、−SH、C1−C10アルキルチオ、C1
10アルコキシル、フェニル、ニトロ、C1−C10アルキル、C1−C10ハロアル
キル、カルボキシルまたはアミノヒドロキシアミノによって置換されている、フ
ェニル、ナフチル、インデニルおよびビフェニルから選択される基、あるいは置
換または非置換の5〜8員ヘテロ環式環である)であり; R12はハロ、C1−C2アルキルチオまたはC1−C2アルコキシであり; 各R13は独立して、水素、ハロまたはメチルであり; R14、R15、R16およびR17はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル 、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、アリ
ール、アルアルキルであるか、あるいはR14、R15、R16およびR17のうち、任
意の隣接する2個のヒドロカルビル基は、それらが結合している環の炭素原子と
いっしょになって、5または6員の置換または非置換炭素環式環を形成している
か;またはC1−C10ハロアルキル、C1−C10アルコキシ、C1−C10ハロアル コキシ、C4−C8シクロアルコキシ、フェノキシ、ハロ、ヒドロキシ、カルボキ
シル、−SH、−CN、C1−C10アルキルチオ、アリールチオ、チオアセター ル、−C(O)O(C1−C10アルキル)、ヒドラジド(hydrazide)、ヒドラジ
ノ、ヒドラジド(hydrazido)、−NH2、−NO2、−NR8283および−C( O)NR8283(ここに、R82およびR83は独立して、水素、C1−C10アルキ ル、C1−C10ヒドロキシアルキルであるか、あるいはR82およびR83は、Nと いっしょになって、5〜8員ヘテロ環式環を形成する)であるか;あるいは、 式:
【化125】 (式中、 R84およびR85は、水素、C1−C10アルキル、ヒドロキシからそれぞれ独立 して選択され、あるいはR84およびR85はいっしょになって=Oであり; pは1から5であり; Zは単結合、−O−、−N(C1−C10アルキル)−、−NH−または−S− であり; Qは−CON(R8283)、−5−テトラゾリル、−SO3H、
【化126】
【化127】
【化128】
【化129】
【化130】
【化131】
【化132】 (ここに、nは1から8であり、R86は水素、金属またはC1−C10アルキルか ら独立して選択され、R99は水素またはC1−C10アルキルから選択される)で ある)で示される基である] で示される化合物および製薬的に許容されるその塩およびプロドラッグ誘導体の
治療的有効量を該ヒトに投与することを含む。
【0040】 本発明の方法において有用な構造式(IIb)で示される1H−インドール−
3−アセトアミドの合成は、既知の方法によって行うことができる。これらの化
合物の合成に有用な手法を以下の反応式に示す:
【化133】
【0041】 塩基の存在下、溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中のア
ルキルハライドまたはアリールアルキルハライドによって、1H−インドール−
3−アセトアミドIIをアルキル化し(method a)、中間体1−アルキル−1H
−インドール−3−酢酸エステルIIIを得ることができる。カリウムt−ブト
キシドおよび水素化ナトリウムのような塩基が有用である。インドールIIを塩
基と反応させて、まずIIの塩を形成させ、次いでアルキル化剤を加えるのが好
都合である。1−アルキル−1H−インドール−3−酢酸エステルIIIをエタ
ノール中のヒドラジンまたはヒドラジンヒドレートで処理し(method b)、所望
の1−アルキル−1H−インドール−3−酢酸ヒドラジドIVを得る。この形態
IVへの縮合は、溶媒の還流温度で1から24時間行う。酢酸ヒドラジドIVを
、エタノール中、ラネーニッケルとともに加熱し(method c)、水素化してアセ
トアミドIを得る。この中間体酢酸エステルIIIをまず加水分解して酢酸誘導
体Vにし(method d)、これをクロロギ酸アルキル、次いでアンモニア無水物で
処理してアミドIを得る(method e)。
【0042】 d)引用により、その全開示内容が本明細書中に包含される、米国特許第5,6
41,800号に記載のヒドラジド、アミドまたはグリオキシルアミドタイプの
1H−インドール−1−官能性sPLA2阻害剤。本発明の方法は、嚢胞性繊維 症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類の処置のためのものであり、該方法は、1
H−インドール−1−アセトアミドまたは製薬的に許容されるその塩、溶媒和物
またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を該ヒトに投与することを含み、ここ
に該化合物は以下の式(Ic)で示されるものである:
【化134】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して、水素またはC1−C3アルキルであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分または基:−(La)−(酸性基)(式 中、−(La)−は、酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択され(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:−(La)−( 酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分によっ
て置換されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分によって置換
されているヘテロ環式基からそれぞれ独立して選択される]。
【0043】 本発明の方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な1H−インドー ル−1−ヒドラジド化合物は以下のものである: 式(IIc):
【化135】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して、水素またはC1−C3アルキルであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基)( 式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択され(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:−(La)−( 酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換
されている炭素環式基、ヘテロ環式基、および非妨害性置換分で置換されている
ヘテロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示される1H−インドール−1−ヒドラジド化合物または製薬的に許容される
その塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体。
【0044】 e)インドリジンsPLA2阻害剤およびその製造方法は、引用によりその全開 示内容が本明細書中に包含される、1995年、7月20日提出の米国特許出願
第08/765566号(題名:"Synovial Phospholipase A2 Inhibitor Compo
unds Having an Iodolizine Type Nucleus, Parmaceutical Formulations Conta
ining Said compounds, and Therapeutic Methods of Using said Compounds")
;および1997年5月14日発行の欧州特許公報第0772596号に記載さ
れている。本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を
処置するためのものであり、該方法は、式(Id):
【化136】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R11は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R13は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は、1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換さ
れている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R12は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4
クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
たはトータル1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R17およびR18は、水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基 )(式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)か ら独立して選択される基であり(ただし、R17およびR18の少なくとも一方は基
:−(La)−(酸性基)でなければならない); R15およびR16は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置
換されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されている
ヘテロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示される1H−インドール−1−官能性化合物または製薬的に許容されるその
塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を該ヒトに投与すること
を含む。
【0045】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、特に好ましい1 H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである: 式(IId):
【化137】 で示されるインドリジン−1−酢酸ヒドラジド化合物または製薬的に許容される
その塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体。
【0046】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、特に好ましい1 H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである; 式(IIId):
【化138】 で示されるインドリジン−1−グリオキシルアミド化合物または製薬的に許容さ
れるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体。
【0047】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、もう1つの好ま しい1H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである; 以下に記載の式(IVd)で示されるインドリゾン−3−アセトアミド化合物
または製薬的に許容されるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体:
【化139】 [式中、 Xは酸素または硫黄から選択され; 各R3は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R1は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
ている(a)の一員であり; (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
たはトータル1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R5およびR6は水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基)( 式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択される基であり(ただし、R5およびR6の少なくとも一方は基:−(
a)−(酸性基)でなければならない); R7およびR8は水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換さ
れている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘテ
ロ環式基からそれぞれ独立して選択される]。
【0048】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、特に好ましい1 H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである; 以下に記載の式(Vd)で示されるインドリジン−3−ヒドラジド化合物また
は製薬的に許容されるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体:
【化140】
【0049】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、特に好ましい1 H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである: 以下に記載の式(VId)で示されるインドリジン−3−グリオキシルアミド
化合物または製薬的に許容されるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体:
【化141】
【0050】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、特に好ましい1 H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである: 以下の式で示される基から選択される、インドリジン−1−アセトアミド官能
性化合物または製薬的に許容されるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体
【化142】
【化143】
【化144】
【化145】
【化146】
【化147】
【化148】 および上記化合物群の混合物群。
【0051】 本発明方法の実施において、sPLA2阻害剤として有用な、他の特に好まし い1H−インドール−1−官能性化合物は以下のものである: 以下の式で示される基から選択される、インドリジン−1−グリオキシルアミ
ド官能性化合物および製薬的に許容されるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ
誘導体:
【化149】
【化150】
【化151】
【化152】
【化153】
【化154】
【化155】
【化156】
【化157】
【化158】
【化159】
【化160】
【化161】
【化162】
【化163】
【化164】
【化165】
【化166】
【化167】
【化168】
【化169】
【化170】
【化171】
【化172】
【化173】
【化174】
【化175】
【化176】
【化177】
【化178】
【化179】
【化180】
【化181】
【化182】
【化183】
【化184】
【化185】
【化186】
【化187】
【化188】
【化189】
【化190】
【化191】
【化192】
【化193】
【化194】
【化195】
【化196】
【化197】
【化198】
【化199】
【化200】
【化201】
【化202】
【化203】 および上記化合物群の混合物群。
【0052】 以下の反応式の1つまたはそれ以上によってインドリジン化合物を製造するこ とができる。
【0053】 合成反応式中では、以下の略語を用いる。 Bn ベンジル THF テトラヒドロフラン LAH 水素化アルミニウムリチウム LDA リチウムジイソプロピルアミン DBU 1,8−ジアザビシクロ 5.4.0]ウンデク−7−ウン
【0054】 反応式1e−パート1
【化204】 THF中、リチウムジイソプロピルアミドを用いて、2−メチル−5−メトキ
シピリジンのアニオンを形成させ、ベンゾニトリルと反応させ、2を製造する。
2の窒素を、1−ブロモ−2−ブタノンでアルキル化し、次いで塩基で触媒して
環化し、3を製造し、これをLAHで還元して4にする。4をオキサリルクロラ
イドおよびアンモニアで連続処理して、8を得る。別法として4をエチルオキサ
リルクロライドでアシル化して、5を得、これを水酸化リチウムで6に変換し、
次いでクロロギ酸エチルおよび水酸化アンモニウムで連続処理することによって
8にする。8をBBr3によって脱メチル化し、9を得、塩基および4−ブロモ 酪酸エチルを用いてこれをO−アルキル化し、10を形成させる。10を水性塩
基によって加水分解し、11を製造する。
【0055】 反応式2e−パート1
【化205】 Pd/Cの存在下、水素によって化合物12(N. Desidiri, A. Galli, I. Se
stili, and M. L. Stein, Arch. Pharm. (Weinheim)325, 29, (1992))を還元 して14にし、これを水酸化アンモニウムを用いてアンモノリシスし、15を得
る。ベンジルクロライドおよび塩基を用いて15をO−アルキル化し、16を得
る。1−ブロモ−2−ケトンによって13または16の窒素原子をアルキル化し
、次いで塩基で触媒して環化し、インドリジン17を得、これをアロイルハライ
ドによってアシル化し、18を形成させる。
【0056】 反応式2e−パート2
【化206】 ホウ水素化 tert−ブチルアミンおよび塩化アルミニウムによって18を還元 し、19を得、これをPd/Cの存在下、水素で還元して20を得る。ブロモ酢
酸ベンジルおよび塩基によって20をO−アルキル化し、21を形成させ、これ
を、Pd/Cの存在下、水素を用いて脱ベンジル化することによって酸22に変
換する。
【0057】 反応式3e−パート1
【化207】 水素化ナトリウムおよびベンジルクロライドを用いて、化合物23(N. Desid
eri F. Manna, M. L. Stein, G. Bile, W. Filippeelli, and E. Marmo, Eur. J
. Med. Chem. Chim. Ther., 18, 295, (1983))をO−アルキル化し、24を得 る。1−ブロモ−2−ブタノンまたはクロロメチルシクロプロピルケトンによっ
て24をN−アルキル化し、次いで塩基で触媒して環化することによって25を
得、これをアロイルハライドによってアシル化し、26を得る。26のエステル
官能基を加水分解し、次いで酸性化して、酸を形成させ、これを熱で脱カルボキ
シル化し、27を得る。27のケトン官能基をLAHによって還元し、インドリ
ジン28を製造する。
【0058】 反応式3e−パート2
【化208】 塩基の存在下、3−ブロモ−4−フェニル−ブタン−2−オンまたは3−ブロ
モ−4−シクロヘキシル−ブタン−2−オンおよびピリジン−2−酢酸エチル、
または置換誘導体の混合物を加熱し、インドリジン31を製造する。高温のDM
SO中の水性塩基で31を処理し、次いで酸性化して、32を得、これを熱で脱
カルボキシル化し、33にする。
【0059】 反応式4e−パート1
【化209】 28または33をオキサリルクロライドおよび水酸化アンモニウムで連続処理
し、35を形成させ、Pd/Cの存在下、これを水素によって脱ベンジル化し、
36を得る。水素化ナトリウムおよびブロモ酢酸エステルを用いてインドリジン
36をO−アルキル化し、37、38または39を形成させ、これを水性塩基で
加水分解し、次いで酸性化してインドリジン40に変換する。
【0060】 反応式4e−パート2
【化210】 36hをO−アルキル化し、ニトリル41を製造し、これをアジ化トリアルキ
ルスズと反応させ、42に変換する。
【0061】 反応式5e
【化211】
【化212】
【化213】 ヒドロキシピリジンをO−アルキル化し、44を得、これを2−ハロケトンと
ともに加熱して、45を製造する。45を塩基で処理することによって46に環
化し、これを酸クロライドとともに加熱して、アシルインドリジン47を製造し
、これを水素化アルミニウムで還元し、対応するアルキルインドリジン48にす
る。48をオキサリルクロライド、次いでアンモニアで連続処理して49を得る
。49のエーテル官能基を開裂させ、50を得る。50をO−アルキル化してオ
キシ酢酸エステル誘導体51を形成させ、次いで加水分解してオキシ酢酸52に
する。
【0062】 反応式6e−パート1
【化214】
【化215】 ピリジン43をO−アルキル化し、53を製造する。53を2−ハロケトンと
ともに加熱して、中間体N−アルキル化ピリジニウム化合物を得、これを塩基で
処理して54に環化する。54をアシルクロライドとともに加熱して、アシルイ
ンドリジン55を得、これをホウ水素化ナトリウム−塩化アルミシウムで還元し
てアルキルインドリジン56にする。別法では、アルキルハライドを用いて54
をC−アルキル化し、56を製造する。56をオキサリルクロライド、次いでア
ンモニアで連続処理して、57を得、これを加水分解して58を製造する。化合
物58bをそのナトリウム塩59aに変換し、これを適当なアルキルハライドと
反応させて59b−kを製造する。
【0063】 反応式6e−パート2
【化216】 化合物36bをO−アルキル化し、59l−pを得る。
【0064】 反応式7e
【化217】
【化218】 ピリジン60を2−ハロケトンによってN−アルキル化して、中間体ピリジニ
ウム化合物を製造し、これを塩基によって環化して61を得る。61をアシルク
ロライドと反応させ、62を製造し、これを tert−ブチルアミン−ボランおよ び塩化アルミニウムによって63に還元する。63をオキサリルクロライド、次
いでアンモニアで連続処理して64を製造し、これをBBr3でO−脱メチル化 して65を得る。65のナトリウム塩を4−ブロモ酪酸エチルと反応させて、6
6を得、これを酸67に加水分解する。
【0065】 反応式8e
【化219】 化合物36dおよび65cをオメガ−ブロモカルボン酸エステルによってO−
アルキル化して、68を得、これを酸69に加水分解する。化合物を36dおよ
び65cをプロピオラクトンおよび塩基で処理して70を製造する。
【0066】 反応式9e
【化220】 tert−ブチルアミン−ボランおよび塩化アルミニウムによって化合物66を7
1に還元する。
【0067】 反応式10e
【化221】
【化222】 ピリジン44bをブロモ酢酸エチルと反応させて、72を製造し、これをCS 2 および塩基、次いでアクリル酸エチルで処理して73を形成させる。73を塩 基およびブロモ酢酸エチルと反応させ、レギオ異性体74a+b、6−および8
−ベンジルオキシ化合物の混合物を製造する。74a+bを塩基で処理してアク
リル酸エチルを除去し、75を形成させ、6−ベンジルオキシ誘導体の異性体か
らこれを分離し、S−アルキル化して、76を得る。76を加水分解して77を
形成させ、これを熱で脱カルボキシル化し、78を製造する。化合物78をC−
アルキル化して79を形成させ、これをオキサリルクロライド、次いでアンモニ
アで連続処理し、80を形成させる。80のエーテルを開裂させて81を得、こ
のナトリウム塩をブロモ酢酸メチルでアルキル化して82を形成させ、これを酸
83に加水分解する。
【0068】 反応式11e−パート1
【化223】 アミノピコリン84をそのN−CBZ誘導体85に変換し、そのアニオンをブ
ロモ酢酸メチルでアルキル化し、86を製造する。塩基の存在下、86をα−ブ
ロモアルキルケトンと反応させ、87を製造する。87をオキサリルクロライド
、次いでアンモニアで連続処理し、88を得、N−CBZ官能基を加水分解して
89に変換する。89を加水分解し酸90を得る。
【0069】 反応式11e−パート2
【化224】 化合物88を tert−ブチルアミン−ボランおよび塩化アルミニウムによって 91に還元し、酸92に加水分解する。
【0070】 反応式12e
【化225】
【化226】 ピリジン24をブロモ酢酸メチルによってN−アルキル化し、塩基を用いて環
化し、硫酸ジメチルを用いてo−メチル化して94を得る。94のエステル官能
基を加水分解し、次いで熱で脱カルボキシル化して2−メトキシ−8−ベンジル
オキシインドリジンを得、これを第3位でC−アルキル化し、次いでオキサリル
クロライドおよびアンモニアと連続反応させ、95を得る。8−ベンジルオキシ
基を加水分解し、次いでO−アルキル化して96を得、これを97に加水分解す
る。
【0071】 f)引用により、その全開示内容が本明細書中に包含される、1995年7月2
0提出の米国特許出願第08/776618号(題名:Synovial Phospholipase
A2 Inhibitor Compounds having an Indene Type Nucleus, Pharmaceutical Fo
rmulations Containing said Compounds, and Therapeutic Methods of Using S
aid Compounds")に記載のインデンsPLA2阻害剤は、本発明方法の実施にお いて有用である。
【0072】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置する
ためのものであり、この方法は、式(If):
【化227】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して水素、C1−C3アルキル、またはハロであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は、水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基) (式中、−(La)−は、酸リンカー長1から10を有する酸リンカーである) から独立して選択され(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:−(La )−(酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換
されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘ
テロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインデン−1−アセトアミド化合物または製薬的に許容されるその塩
、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を該ヒトに投与することを
含む。
【0073】 適当なインデン化合物には、以下のものも含まれる: 式(IIf):
【化228】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
たはトータルで1〜3個の水素でない原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分または基:−(La)−(酸性基)(式 中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独立 して選択され(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:−(La)−(酸 性基)でなければならない); R4およびR5は水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換さ
れている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘテ
ロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインデン-1−酢酸ヒドラジド化合物または製薬的に許容されるその 塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体。
【0074】 本発明の方法で用いるのに適当なインデン化合物には、以下のものも含まれる
: 式(IIIf):
【化229】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分によって置
換されている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)、
またはトータルで1〜3個の水素でない原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分または基:−(La)−(酸性基)(式 中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独立 して選択され(ただしR6およびR7の少なくとも一方は基:−(La)−(酸性 基)でなければならない); R4およびR5は水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換さ
れている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘテ
ロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインデン−1−グリオキシルアミド化合物または製薬的に許容される
その塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体。
【0075】 インデン化合物の製造方法は以下のものである; 反応式1f
【化230】 アニスアルデヒド1、プロピオン酸無水物およびプロピオン酸ナトリウムの混
合物を加熱して2を製造し、これを、Pd/Cの存在下、水素で還元して3を得
る。3を酸環化して6を得る。別法として、3のメトキシ基に対する芳香族パラ
位を臭素化してブロックし、4を得、これを酸で環化して5にし、次いで水素お
よびPd/Cを用いて脱臭素化し、6を得る。6をホスホノ酢酸トリエチルのア
ニオンと反応させ、7および/または8を製造する。8を基臭素化して9を得、
これをPtO2の存在下、水素で還元して7を得る。別法では、8を酸で処理し て7を得る。
【0076】 反応式2f
【化231】
【化232】 塩基の存在下、化合物7をベンズアルデヒドおよびその誘導体と縮合させ、1
0を得る。ベンゾトリアゾ−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ヘキサフ
ルオロホスホネートを用いてインデン10を活性エステルに変換し、次いで水酸
化アンモニウムと反応させ、11を形成させる。11をBBr3で脱メチル化し て12を形成させ、水素化ナトリウムおよびオメガ−ブロモアルカン酸エステル
を用いてこれをO−アルキル化し、13を製造する。水性塩基で13を加水分解
し、14を得る。
【0077】 反応式3f
【化233】 水素化ナトリウムおよびブロモ酢酸メチルを用いて化合物12cをO−アルキ
ル化し、15を製造し、Pd/Cの存在下、これを水素で還元し、異性体16a
および16bの混合物を得る。16aおよび16bを水性塩基で加水分解し、そ
れぞれ17aおよび17bを得る。
【0078】
【化234】 化合物10dをリチウムジイソプロピルアミンで処理し、次いで空気を溶液中
にバブルして18を得る。ベンゾトリアゾ−1−イルオキシトリス(ジメチルア
ミノ)ヘキサフルオロホスホネートを用いてインデン18を活性エステルに変換
し、次いで水酸化アンモニウムと反応させ、ヒドロキシアセトアミド19を形成
させる。過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムの存在下、N−メチルモル
ホリン N−オキシドを用いて化合物19を20に酸化する。
【0079】 g)カルバゾールおよびテトラヒドロカルバゾールsPLA2阻害剤およびこれ らの化合物の製造方法は、引用によりその全開示内容が本明細書中に包含される
、1998年4月21日提出の米国特許出願第09/063066号(題名:"S
ubstituted Carbazoles and 1,2,3,4-Tetrahydrocarbazoles")に記載されてい る。本発明の方法には、これらの化合物を用いて哺乳類を処置する方法が含まれ
る。
【0080】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置する
ためのものであり、この方法は式(Ie):
【化235】 [式中、 Aはフェニルまたは、窒素が第5位、第6位、第7位または第8位であるピリ
ジルであり; BまたはDの一方は窒素であり、他方は炭素であり; Zはシクロヘキセニル、フェニル、窒素が第1位、第2位または第3位である
ピリジル、または第1位、第2位または第3位の硫黄または酸素、および第1位
、第2位、第3位、または第4位の窒素からなる群から選択される1つのヘテロ
原子を有する6員ヘテロ環式環であり;
【数2】 は二重結合または単結合であり; R20は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)は−(C5−C20)アルキル、−(C5−C20)アルケニル、(C5−C2 0 )アルキニル、炭素環式基、またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり(ここに−(L)−は、炭素、水素、酸素
、窒素および硫黄から選択される1〜12個の原子を有する二価の連結基であり
、−(L)−中の原子の組み合わせは、(i)炭素および水素のみ、(ii)1
個の硫黄のみ、(iii)1個の酸素のみ、(iv)1個または2個の窒素およ
び水素のみ、(v)炭素、水素および1個の硫黄のみ、(vi)炭素、水素およ
び酸素のみ、からなる群から選択され;R80は(a)または(b)から選択され
る基である); R21は非妨害性置換分であり; R1’は−NHNH2、−NH2または−CONH2であり; R2’は−OHおよび−O(CH2tR5’からなる群から選択され;ここに
、 R5 はH、−CN、−NH2、−CONH2、−CONR910、−NHSO215、−CONHSO215(ここにR15は−(C1−C6)アルキルまたは−C F3である)、フェニルまたは、−CO2Hまたは−CO2(C1−C4)アルキル で置換されているフェニル、および−(La)−(酸性基)(式中、−(La)−
は酸リンカー長1〜7を有する酸リンカーである)であり、tは1〜5であり; R3 は非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換されている炭素 環式基、ヘテロ環式基および、非妨害性置換分で置換されているヘテロ環式基か
ら選択される; ただし、R3 がHであり、R20がベンジルであり、mが1または2である場 合、R2 は−O(CH2mHではなく; Dが窒素である場合、Zのヘテロ原子は第1位、第2位または第3位の硫黄ま
たは酸素および第1位、第2位、第3位または第4位の窒素からなる群から選択
されることを条件とする。] で示されるカルバゾールまたはテトラヒドロカルバゾールまたは製薬的に許容さ
れるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、光学異性体、プロドラッグ誘導体または
塩の治療的有効量を該ヒトに投与することを含む。
【0081】 本発明方法の実施において好ましいのは、式(IIe):
【化236】 [式中、 Zはシクロヘキセニルまたはフェニルであり; R21は非妨害性置換分であり; R1は−NHNH2または−NH2であり; R2は−OHおよび−O(CH2m5からなる群から選択され、ここに、 R5はH、−CO2H、−CONH2、−CO2(C1−C4アルキル)、
【化237】 (式中、R6およびR7はそれぞれ独立して−OHまたは−O(C1−C4)アルキ
ルである)、−SO3H、−SO3(C1−C4アルキル)、テトラゾリル、−CN
、−NH2、−NHSO2R15、−CONHSO2R15(ここに、R15は− (C1−C6)アルキルまたは−CF3である)、フェニルまたは、−CO2Hまた
は−CO2(C1−C4)アルキルで置換されているフェニルであり、mは1〜3 であり; R3はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、−(C1−C6)アルキル、フェ ニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1−C6)アルキル、ハロまたは
−CF3で置換されているフェニル;−CH2OSi(C1−C6)アルキル、フリ
ル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシアルキル;または−(CH2n 8 (式中、R8はH、−CONH2、−NR910、−CNまたはフェニルであり、
ここにR9およびR10は独立して−(C1−C4)アルキルまたは−フェニル(C1 −C4)アルキルであり、nは1〜8である)であり; R4はH、−(C5−C14)アルキル、−(C3−C14)シクロアルキル、ピリ ジル、フェニルまたは、−(C1−C6)アルキル、ハロ、−CF3、−OCF3
−(C1−C4)アルコキシ、−CN、−(C1−C4)アルキルチオ、フェニル(
1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルフェニル、フェニル、フェノキシ
またはナフチルで置換されているフェニルである] で示される化合物または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、
光学異性体、プロドラッグ誘導体または塩である。
【0082】 本発明方法の実施に好ましい、そのすべての塩およびプロドラッグ誘導体を含
む具体的化合物は以下のものである: 9−ベンジル−5,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾー
ル−4−カルボン酸ヒドラジド; 9−ベンジル−5,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾー
ル−4−カルボキサミド; [9−ベンジル−4−カルバモイル−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒ ドロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸ナトリウム塩; [9−ベンジル−4−カルバモイル−7−メトキシカルバゾール−5−イル]オキ
シ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−7−メトキシカルバゾール−5−イル]オ キシ酢酸メチル; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−シアノメチルオキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−(1H−テトラゾール−5−イル−メチル)オ
キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; {9−[(フェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−メチル−カルバゾール−4 −イル}オキシ酢酸; {9−[(3−フルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−メチル−カル バゾール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(3−メチルフェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−メチル−カルバ ゾール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(フェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−カルバゾール−4−イル}オキシ酢酸; 9−ベンジル−5−(2−メタンスルホンアミド)エチルオキシ−7−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−4−(2−メタンスルホンアミド)エチルオキシ−2−メトキシカ
ルバゾール−5−カルボキサミド; 9−ベンジル−4−(2−トリフルオロメタンスルホンアミド)エチルオキシ−2
−メトキシカルバゾール−5−カルボキサミド; 9−ベンジル−5−メタンスルホンアミドイルメチルオキシ−7−メトキシ−1
,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−4−メタンスルホンアミドイルメチルオキシ−カルバゾール−5
−カルボキサミド; [5−カルバモイル−2−ペンチル−9−(フェニルメチル)カルバゾール−4− イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−2−(1−メチルエチル)−9−(フェニルメチル)カルバゾ ール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[(トリ(−1−メチルエチル) シリル)オキシメチル]カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−2−フェニル−9−(フェニルメチル)カルバゾール−4− イル]オキシ酢酸[5−カルバモイル−2−(4−クロロフェニル)−9−(フェニ ルメチル)カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−2−(2−フリル)−9−(フェニルメチル)カルバゾール− 4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[(トリ(−1−メチルエチル) シリル)オキシメチル]カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸リチウム塩; {9−[(フェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキシ酢
酸; {9−[(3−フルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4− イル}オキシ酢酸; {9−[(3−フェノキシフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4 −イル}オキシ酢酸; {9−[(2−フルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4− イル}オキシ酢酸; {9−[(2−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾ ール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2−ベンジルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4− イル}オキシ酢酸; {9−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾ ール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(1−ナフチル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキ
シ酢酸; {9−[(2−シアノフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(3−シアノフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(2−メチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(3−メチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(3,5−ジメチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール− 4−イル}オキシ酢酸; {9−[(3−ヨードフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール −4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2,6−ジフルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール −4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール− 4−イル}オキシ酢酸; {9−[(3−トリフルオロメトキシフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバ ゾール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2−ビフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オ
キシ酢酸; {9−[(2−ビフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オ
キシ酢酸; {9−[(2−ビフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オ
キシ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバオー ル−5−イル]オキシ酢酸 ([9-Benzyl-4-carbamoyl-1,2,3,4-tetrahydrocarbaole-5-yl]oxyacetic acid); {9−[(2−ピリジル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキ
シ酢酸; {9−[(3−ピリジル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキ
シ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒド ロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸; [9−ベンジル−5−カルバモイル−1−メチルカルバゾール−4−イル]オキシ
酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ ドロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸; [9−ベンジル−5−カルバモイル−1−フルオロカルバゾール−4−イル]オキ
シ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒド ロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸; [9−ベンジル−5−カルバモイル−1−クロロカルバゾール−4−イル]オキシ
酢酸; [9−[(シクロヘキシル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル]オ
キシ酢酸; [9−[(シクロペンチル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル]オ
キシ酢酸; 5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[[(プロペン−3−イル)オキシ
]メチル]カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[(プロピルオキシ)メチル]カ ルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−((カルボキサミドメチル)オキシ)−1,2,
3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−シアノメチルオキシ−カルバゾール−4−カ
ルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−((1H−テトラゾール−5−イル−メチル) オキシ)−カルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−((カルボキサミドメチル)オキシ)−カルバゾ
ール−4−カルボキサミド;および [9−ベンジル−4−カルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバオー ル−5−イル]オキシ酢酸 または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、光学異性体、プロ
ドラッグ誘導体または塩。
【0083】 本発明方法の実施に適当な、他の望ましいカルバゾール化合物は、式(XXX
):
【化238】 [式中、 R1は−NHNH2または−NH2であり; R2は−OHおよび−O(CH2m5からなる群から選択され、ここに、 R5はH、−CO2H、−CO2(C1−C4アルキル);
【化239】 (式中、R6およびR7はそれぞれ独立して−OHまたは−O(C1−C4)アルキ
ルである);−SO3H、−SO3(C1−C4アルキル)、テトラゾリル、−CN
、−NH2、−NHSO215;−CONHSO215(ここに、R15は−(C1
6)アルキルまたは−CF3である)、フェニルまたは、−CO2Hまたは−C O2(C1−C4)アルキルで置換されているフェニルであり、mは1〜3であり ; R3はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、−(C1−C6)アルキル、フェ ニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1−C6)アルキル、ハロまたは
−CF3で置換されているフェニル;−CH2OSi(C1−C6)アルキル、フリ
ル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシアルキル;または−(CH2n 8 (式中、R8はH、−CONH2、−NR910、−CNまたはフェニルであり、
ここにR9およびR10は独立して−(C1−C4)アルキルまたは−フェニル(C1 −C4)アルキルであり、nは1〜8である)であり; R4はH、−(C5−C14)アルキル、−(C3−C14)シクロアルキル、ピリ ジル、フェニルまたは、−(C1−C6)アルキル、ハロ、−CF3、−OCF3
−(C1−C4)アルコキシ、−CN、−(C1−C4)アルキルチオ、フェニル(
1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルフェニル、フェニル、フェノキシ
またはナフチルで置換されているフェニルであり; Aはフェニルまたは、窒素が第5位、第6位、第7位または第8位であるピリ
ジルであり; Zはシクロヘキセニル、フェニル、窒素が第1位、第2位または第3位である
ピリジルまたは、第1位、第2位または第3位の硫黄または酸素および第1位、
第2位、第3位または第4位の窒素からなる群から選択される1個のヘテロ原子
を有する6員ヘテロ環式環であり、あるいは、 ヘテロ環式環の1個の炭素は、場合により=Oで置換されている。 ただし、AまたはZの一方はヘテロ環式環であることを条件とする。] で示される化合物または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、
光学異性体、プロドラッグ誘導体または塩から選択される。
【0084】 本発明の方法に適当な、さらに望ましい具体的化合物は以下のものから選択さ
れる: (R,S)−(9−ベンジル−4−カルバモイル−1−オキソ−3−チア−1,2 ,3,4−テトラヒドロカルバゾール−5−イル)オキシ酢酸;(R,S)−(9−
ベンジル−4−カルバモイル−1−オキソ−3−チア−1,2,3,4−テトラ
ヒドロカルバゾール−5−イル)オキシ酢酸;[N−ベンジル−1−カルバモイル
−1−アザ−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−8−イル]オキシ酢 酸;4−メトキシ−6−メトキシカルボニル−10−フェニルメチル−6,7,
8,9−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール;(4−カルボキサミド− 9−フェニルメチル−4,5−ジヒドロチオピラノ[3,4−b]インドール−5
−イル)オキシ酢酸;3,4−ジヒドロ−4−カルボキサミドール−5−メトキ シ−9−フェニルメチルピラノ[3,4−b]インドール;2−[(2,9ビス−ベ
ンジル−4−カルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリ
ン−5−イル)オキシ]酢酸または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、
互変体、光学異性体、プロドラッグ誘導体または塩。
【0085】 嚢胞性繊維症の処置に特に好ましい化合物は、以下の式(Xe)および(XI
e)で示されるものである:
【化240】 および
【化241】
【0086】 カルバゾールまたはテトラヒドロカルバゾールタイプの上記化合物すべてに関
して、これらを(i)酸形態、または(ii)製薬的に許容される(例えばNa
、K)形態、または(iii)プロドラッグ誘導体(例えばメチルエステル、エ
チルエステル、n−ブチルエステル、モルホリノエチルエステル)で用いるのが
好都合である。
【0087】 プロドラッグは、本発明の方法で用いられるsPLA2阻害剤の誘導体であり 、化学的または代謝的に開裂可能な基を有し、生理的条件下での加溶媒分解によ
り、インビボで医薬的に活性な本発明の化合物になる。本発明化合物の誘導体は
、その酸誘導体および塩基誘導体の両形態で活性を有するが、しばしば酸誘導体
形態は、哺乳類生物内における可溶性、組織適合性、または遅延放出について好
都合である(Bundgard, H., Design of Prodrugs, pp. 7-9, 21-24, Elsevier,
Amsterdam 1985 を参照のこと)。プロドラッグには、当業者に周知の酸誘導体 、例えば親酸性化合物を適当なアルコールと反応させることによって製造される
エステル、または親酸化合物を適当なアミンと反応させることによって製造され
るアミドが含まれる。本発明化合物の酸性基から誘導された単純脂肪族および芳
香族エステルは好ましいプロドラッグである。二重エステルタイプのプロドラッ
グ、例えば(アシルオキシ)アルキルエステルまたは((アルコキシカルボニル
)オキシ)アルキルエステルを製造するのが望ましい場合もある。特に好ましい
プロドラッグは、メチルエステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、イ
ソプロピルエステル、n−ブチルエステル、sec−ブチル、tert−ブチルエステ ル、N,N−ジエチルグリコールアミドエステル、およびモルホリノ−N−エチ
ルエステルを含むエステルプロドラッグである。エステルプロドラッグの製造方
法は米国特許第5,654,326号に記載されている。さらに別のプロドラッ
グ合成方法は、引用により、その全開示内容が本明細書中に包含される、199
7年10月27日提出の米国仮特許出願第60/063280号(題名:N,N-di
ethylglycolamido ester Prodrugs of Indole sPLA2 Inhibitors);引用により
、その全開示内容が本明細書中に包含される、1997年10月27日提出の米
国仮特許出願第60/063646号(題名:Morpholino-N-ethyl Ester Prodr
ugs of Indole sPLA2 Inhibitors);および引用により、その全開示内容が本明
細書中に包含される、1997年10月27日提出の米国仮特許出願第60/0
63284号(題名:Isopropyl Ester Prodrugs of Indole sPLA2 Inhibitors )に開示されている。
【0088】 本発明方法の実施に有用なカルバゾールおよびテトラヒドロカルバゾールsP
LA2阻害剤化合物は、以下の一般的方法によって製造することができる: 以下の反応式Ig(a)および(c)にしたがって、Zがシクロヘキセンであ
る式Ieの化合物を製造する。
【0089】 反応式Ig(a)
【化242】 [式中、 R1は−NH2であり、R3(a)はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、− (C1−C6)アルキル、フェニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1 −C6)アルキル、ハロまたは−CF3で置換されているフェニル;−CH2OS i(C1−C6)アルキル、フリル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシア
ルキル、−(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)アル
コキシ(C1−C6)アルケニル;または−(CH2n8(式中、R8はH、−C
ONH2、−NR910、−CNまたはフェニルであり、ここにR9およびR10は 独立して水素、−CF3、フェニル、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4) アルキルフェニルまたは−フェニル(C1−C4)アルキルであり、nは1〜8で
ある)であり; R1が−NHNH2である場合、R3(a)はH、−O(C1−C4)アルキル、 ハロ、−(C1−C6)アルキル、フェニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;
−(C1−C6)アルキル、ハロまたは−CF3で置換されているフェニル;−C H2OSi(C1−C6)アルキル、フリル、チオフェニル、−C1−C6ヒドロキ シアルキル、−(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキル、−(C1−C6
アルコキシ(C1−C6)アルケニル;または−(CH2n8(式中、R8はH、
−NR910、−CNまたはフェニルであり、ここR9およびR10は独立して水素
、−CF3、フェニル、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルフェ ニルまたは−フェニル(C1−C4)アルキルであり、nは1〜8である)であり
; R2(a)は−OCH3または−OHである。]
【0090】 適当な置換ニトロベンゼン(1)を、好ましくは室温で、還元剤、例えば、P
d/C存在下の水素で処理することによってアニリン(2)に還元することがで
きる。
【0091】 アルキル化剤、例えば適当な置換アルデヒドおよびシアノホウ水素化ナトリウ
ムを用いて、化合物(2)を、約0〜20℃の温度でN−アルキル化し、(3)
を形成させる。別法として、第一アルキル化工程に関し、適当な置換ベンジルハ
ライドを用いてもよい。得られた中間体を、好ましくは約80℃の温度で、2−
カルベトキシ−6−ブロモシクロヘキサノンで処理するか、あるいはカリウム ヘキサメチルジシラジドおよびブロモケトエステルで処理してさらにN−アルキ
ル化し、(4)を製造する。
【0092】 生成物(4)を、ベンゼン中、好ましくは80℃で、ZnCl2とともに、約 1〜2日間還流して、テトラヒドロカルバゾール(5)に環化する(参考文献1
)。化合物(5)を、約100℃の温度で、ヒドラジンによって処理し、ヒドラ
ジド(6)に変換するか、あるいはベンゼン中、メチルクロロアルミニウムアミ
ドと反応させてアミド(7)に変換する。(参考文献2) 別法として、(6)
をラネーニッケル活性触媒で処理して(7)を製造してもよい。
【0093】 R3(a)
【化243】 である場合も、この手法によってアミドに変換することができることは容易に理
解されよう。
【0094】 好ましくは0℃〜室温で、脱アルキル化剤、例えば三臭化ホウ素またはナトリ
ウムチオエトキシドを用い、化合物(6)および(7)を脱アルキル化して、R 2(a) が−OHである化合物(7)を得、次いでこれを塩基、例えば水素化ナトリ
ウムおよびアルキル化剤、例えばR5が、上に定義するカルボン酸またはホスホ ン酸ジエステルまたはニトリルであるBr(CH2m5で再アルキル化してさ らに化合物(9)に変換することができる。水性塩基で処理して、R2をカルボ ン酸に変換することができる。R2がニトリルである場合、アジ化トリブチルス ズと反応させて、テトラゾールに変換することができ、あるいは塩基性過酸化水
素と反応させてカルボキサミドに変換することができる。R2がホスホン酸ジエ ステルである場合、脱アルキル化剤、例えば臭化トリメチルシリルと反応させ、
酸に変換することができる。ジエステルを水性塩基と反応させ、モノエステルを
得ることもできる。
【0095】 R2およびR3が両方ともメトキシである場合、100℃のジメチルホルムアミ
ド中のナトリウムエタンチオレートで処理して、選択的に脱メチル化することが
できる。
【0096】 参考文献1 Julia, M.; Lenzi, J. Preparation d'acides tetrahydro-1,2,3
,4-carbazole-1 ou -4. Bull.Soc.Chim.France, 1962, 2262-2263. 参考文献2 Levin, J.I.; Turos, E.; Weinreb, S.M. An alternative proce
dure for the aluminum-mediated conversion of esters to amides. Syn.Comm.
, 1982, 12, 989-993.
【0097】 中間体(5)の別の合成方法を以下の反応式I(b)に示す: 反応式Ig(b)
【化244】 [式中、PGは保護基であり; R3aは上記反応式1で定義されるものである]。
【0098】 重炭酸ナトリウムの存在下、50℃で8〜24時間、ジメチルホルムアミド中
の2−カルベトキシ−6−ブロモシクロヘキサノンを用いてアニリン(2)をN
−アルキル化する。好ましい保護基にはメチル、炭酸基およびシリル基、例えば
t−ブチルジメチルシリルが含まれる。上記反応式I(a)に記載のベンゼン条
件において、ZnCl2を用いて、反応生成物(4’)を(5’)に環化する。 室温のジメチルホルムアミド中、4〜8時間水素化ナトリウムおよび適当なアル
キルハライドで処理して(5’)をN−アルキル化し(5)を得る。
【0099】 反応式IIg
【化245】 [式中、R3(a)は反応式Igで定義されるものである] 上記反応式Iで論考するように、好ましくは室温〜約100℃で、カルバゾー
ル(5)を水性塩基で処理してカルボン酸(10)に加水分解する。次いで中間
体を、例えばオキサリルクロライドおよびジメチルホルムアミドを用いて酸クロ
ライドに変換し、次いで約−75℃で(S)または(R)−4−アルキル−2−
オキサゾリジンのリチウム塩とさらに反応させ、クロマトグラフィーによって分
離可能な(11a)および(11b)を得る。
【0100】 ジアステレオマーを、約0℃〜室温においてリチウムベンジルオキシドで手短
かに処理し、対応するエナンチオマーベンジルエステル(12)に変換する。(
参考文献3) 次いでエステル(12)をメチルクロロアルミニウムアミドで処
理して(7)に変換し(上記参考文献2)、あるいは別法として、上記のように
、例えば水素およびパラジウム−炭素を用いて水素化して酸を製造し、次いでア
ジ化アシル、例えばアジ化ジフェニルホスホリルと反応させ、次いでアンモニア
で処理して(7)に変換する。上の反応式Iに記載の手法を用いて、化合物(9
a)または(9b)を得ることができる。
【0101】 参考文献3 Evans, D.A.; Ennis, M.D.; Mathre, D.J. Asymmetric alkylation
reactions of chiral imide enolates. A practical approach to the enantio
selective synthesis of alpha-substituted carboxylic acid derivatives. J.
Am.Chem.Soc., 1982, 104, 1737-1738.
【0102】 以下の反応式III(a)−(f)にしたがって、Zがフェニルである式Ie
の化合物を製造することができる: 反応式III(a)
【化246】 1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミドまたは4−
カルボキシヒドラジド(13)を、溶媒、例えばカルビトール中、Pd/Cの存
在下で還流することによって脱水素化し、カルバゾール−4−カルボキサミドを
製造する。別法として、適当な溶媒、例えばジオキサン中、(13)をDDQで
処理し、カルボゾール(carbozole、14)を得る。
【0103】 置換分パターンに応じて、上に記載の酸化により、窒素の脱アルキル化が生じ
得る。例えば、R3の第8位がメチルで置換されている場合、酸化により、窒素 の脱アルキル化が生じ、これを、上の反応式I(a)に記載のように、水素化ナ
トリウムおよび適当なアルキルハライドで処理して再アルキル化し、所望の生成
物(14)を製造することができる。
【0104】 反応式III(b)
【化247】 [式中、R3(a)は上記反応式I(a)で定義されるものであり、 PGは酸保護基であり、 Xはハロである。] Sakamoto et al, Chem Pharm. Bull. 35 (5), 1823-1828 (1987) の全般的条 件において、酸の存在下、還元剤、例えば塩化スズを用いて、Xが好ましくは塩
素、臭素またはヨウ素であり、保護基が好ましくは−CH3である安息香酸誘導 体(16)を対応するアニリン(25)に還元する。
【0105】 別法として、非妨害性溶媒、例えば水、エタノールおよび/またはテトラヒド
ロフラン中、塩基、例えば炭酸ナトリウムの存在下、亜ジチオン酸ナトリウムで
還元し、出発物質(16)を得る。
【0106】 別法として、非妨害性溶媒、好ましくは酢酸エチル中、硫化白金−炭素触媒を
用い、1〜60気圧の水素で、水素化して還元し、出発物質(16)を形成させ
る。
【0107】 この反応は、約0℃〜100℃の温度、好ましくは室温で行い、条件に応じて
約1〜48時間で実質的に完了する。
【0108】 例えば、Iida, et al.,(参考文献5)の全般的手法を利用し、約10〜15 0℃の温度の脱水条件下、非妨害性溶媒、例えばトルエン、ベンゼンまたはメチ
レンクロライドを用い、あるいは用いずに、アニリン(25)とジオン(15)
を縮合させる。この過程で生成した水を、蒸留、ディーン−スターク装置での共
沸混合物除去あるいは乾燥剤、例えばモレキュラーシーブ、硫酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、硫酸ナトリウムなどの添加によって除去することができる。
【0109】 本方法は、触媒量の酸、例えばp−トルエンスルホン酸またはメタンスルホン
酸を用いて、あるいは用いずに行うことができる。他の適当な触媒の例には、塩
酸、フェニルスルホン酸、塩化カルシウムおよび酢酸が含まれる。
【0110】 他の適当な溶媒の例には、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、メタノール、エ
タノール、1,1,2,2−テトラクロロエタン、クロロベンゼン、ブロモベン
ゼン、キシレンおよび四塩化炭素が含まれる。
【0111】 不活性ガス、例えば窒素またはアルゴン気流による蒸留によって、得られた水
を除去しながら、約100〜150℃の温度で本方法の縮合を適切に行うのが好
ましい。
【0112】 この反応は約30分〜24時間で実質的に完了する。
【0113】 次いで、約25〜200℃の温度の非妨害性溶媒、例えばアセトニトリル、ト
リエチルアミンまたはトルエン中、パラジウム触媒、例えばPd(OAc)2ま たはPd(PPh34など、ホスフィン、好ましくはトリアルキルホスフィンま
たはトリアリールホスフィン、例えばトリフェニルホスフィン、トリ−o−トリ
ルホスフィン、またはトリシクロヘキシルホスフィンなど、塩基、例えば重炭酸
ナトリウム、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンの存在下、中
間体(26)を容易に環化し、(19)を形成させることができる。
【0114】 他の適当な溶媒の例には、テトラヒドロフラン、ベンゼン、ジメチルスルホキ
シドまたはジメチルホルムアミドが含まれる。
【0115】 他の適当なパラジウム触媒の例には、Pd(PPh3)Cl2、Pd(OCOC
32、[(CH3643P]2PdCl2、[(CH3CH23P]2PdCl 2 、[(C6113P]2PdCl2および[(C653P]2PdBr2が含まれ
る。
【0116】 他の適当なホスフィンの例には、トリイソプロピルホスフィン、トリエチルホ
スフィン、トリシクロペンチルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、および1,4−
ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンが含まれる。
【0117】 他の適当な塩基の例には、トリプロピルアミン、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、1,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)
、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)、1,
5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウムおよび重炭酸カリウムが含まれる。
【0118】 溶媒としてのアセトニトリルおよび塩基としてのトリエチルアミン中、トリフ
ェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、1,3−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)プロパン、またはトリシクロヘキシルホスフィンの存在下、触媒とし
て酢酸パラジウム(II)を用い、約50〜150℃の温度で本方法の環化を行
うのが好ましい。この反応は約1時間〜14日間で実質的に完了する。
【0119】 別法として、好ましい環化方法は、溶媒、例えばジメチルアセトアミド(DM
AC)中、120−140℃で、塩基、例えば酢酸ナトリウムの存在下、pallad
acycle 触媒、例えばトランス−ジ(μ−アセテート)−ビス[o−(ジ−o− トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)を用いて、中間体(26)
を反応させることから構成される。
【0120】 塩基の存在下、Xがハロであるアルキル化剤:XCH24を用いて中間体(1
9)をアルキル化し、(20)を形成させることができる。適当な塩基には、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム
、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、水
素化カリウム、水素化リチウムおよびトリトンB(水酸化N−ベンジルトリメチ
ルアンモニウム)が含まれる。
【0121】 この反応は、クラウンエーテルの存在下あるいは非存在下で行うことができる
。炭酸カリウムおよびトリトンBが好ましい。アルキル化剤の量は重要ではない
が、出発物質と比べ、過剰のアルキルハライドを用いて、本発明を行うのが最良
である。
【0122】 反応混合物に、触媒量のヨウ化物、例えばヨウ化ナトリウムまたはヨウ化リチ
ウムを加えてもよく、加えなくてもよい。この反応は、有機溶媒、例えばアセト
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはアセトニトリル中で行
うのが好ましい。他の適当な溶媒には、テトラヒドロフラン、メチルエチルケト
ンおよびt−ブチルメチルエーテルが含まれる。
【0123】 この反応は、約−10〜100℃の温度、好ましくは室温で行い、条件に応じ
て約1〜48時間で実質的に完了する。場合により、相転移試薬、例えば臭化テ
トラブチルアンモニウムまたは塩化テトラブチルアンモニウムを用いることがで
きる。
【0124】 非妨害性溶媒中、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノ
ンを用いて中間体(20)を酸化し、脱水素化して、(21)を形成させること
ができる。
【0125】 適当な溶媒には、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、ジエチル
エーテル、メチルエチルケトンおよびt−ブチルメチルエーテルが含まれる。ト
ルエン、ベンゼン、ジオキサンおよびテトラヒドロフランは好ましい溶媒である
。この反応は、約0〜120℃の温度で行う。50〜120℃の温度が好ましい
。この反応は、条件に応じて、約1〜48時間で実質的に完了する。
【0126】 非妨害性溶媒の存在下、アンモニアを用いて中間体(21)をアミノ化し、a
(22)を形成させることができる。アンモニアをアンモニアガスまたはアンモ
ニウム塩、例えば水酸化アンモニウム、酢酸アンモニウム、トリフルオロ酢酸ア
ンモニウム、塩化アンモニウムなどの形態にすることができる。適当な溶媒には
、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、
ジオキサンおよび水が含まれる。濃水酸化アンモニウム水溶液およびテトラヒド
ロフランまたはメタノールの混合物が本方法に好ましい。この反応は、約20〜
100℃の温度で行う。50〜60℃の温度が好ましい。この反応は、条件に応
じて、約1〜48時間で実質的に完了する。
【0127】 非妨害性溶媒中、塩基の存在下、(22)を、式:XCH29(式中、Xはハ
ロであり、R70は−CO271、−SO371、−P(O)(OR712または− P(O)(OR71)Hであり、ここにR71は酸保護基またはプロドラッグ官能基
である)で示されるアルキル化剤で処理してアルキル化し、(23)を形成させ
る。ブロモ酢酸メチルおよびブロモ酢酸t−ブチルは好ましいアルキル化剤であ
る。
【0128】 適当な塩基には、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウ
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウム、およびトリトンB(水酸
化N−ベンジルトリメチルアンモニウム)が含まれる。この反応はクラウンエー
テルの存在下あるいは非存在下で行うことができる。炭酸セシウムおよびトリト
ンBが好ましい。
【0129】 アルキル化剤の量は重要ではないが、この反応は、出発物質に対して過剰のア
ルキルハライドを用いて行うのが最良である。この反応は有機溶媒、例えばアセ
トン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはアセトニトリル中で
行うのが好ましい。他の適当な溶媒には、テトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トンおよびt−ブチルメチルエーテルが含まれる。
【0130】 この反応は約−10〜100℃の温度、好ましくは室温で行い、条件に応じて
約1〜48時間で実質的に完了する。場合により、相転移試薬、例えば臭化テト
ラブチルアンモニウムまたは塩化テトラブチルアンモニウムを用いてもよい。
【0131】 場合により、塩基または酸を用いて中間体(23)を加水分解し、所望の生成
物(24)を形成させてもよく、さらに場合により塩化させてもよい。
【0132】 (23)の加水分解は、塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、水性炭酸カリウム、水性炭酸ナトリウム、水性炭酸リチウム、水
性重炭酸カリウム、水性重炭酸ナトリウム、水性重炭酸リチウム、好ましくは水
酸化ナトリウム、および低級アルコール溶媒、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノールなどを用いて行う。他の適当な溶媒には、アセトン、テトラヒ
ドロフランおよびジオキサンが含まれる。
【0133】 別法として、非妨害性溶媒を用いて、あるいは用いずに、有機および無機の酸
、例えばトリフルオロ酢酸および塩酸によって酸保護基を除去してもよい。適当
な溶媒には、メチレンクロライド、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよびアセ
トンが含まれる。t−ブチルエステルを適切なトリフルオロ酢酸によって除去す
るのが好ましい。
【0134】 この反応は、約−10℃〜100℃の温度、好ましくは室温で行い、条件に応
じて、約1〜48時間で実質的に完了する。
【0135】 非妨害性溶媒、好ましくはジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシド
中、塩基、好ましくは炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムの存在下、化合物(1
5)をアルキルハライド=XPG(式中、Xはハロであり、PGは酸保護基であ
る)とエステル化することによって出発物質(16)を製造する。好ましいアル
キルハライドはヨウ化メチルである。この反応は約0〜100℃の温度、好まし
くは室温で行い、条件に応じて、約1〜48時間で実質的に完了する。
【0136】 別法として、脱水触媒、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)ま
たはカルボニルジイミダゾールの存在下、アルコール:HOPG(式中、PGは
酸保護基である)と縮合させて、出発物質(16)を製造してもよい。
【0137】 さらに、米国特許第4,885,338号および日本公開特許公報第0528
6912号、平成、1993年11月は、2−フルオロ−5−メトキシアニリン
誘導体の製造方法を教示している。
【0138】 反応式IIIg(c)
【化248】 [式中、Rは反応式IIIg(b)に定義のとおりであり; R3(a)は上に記載の反応式Ig(a)に定義のとおりであり; Xはハロである。] Miyaura, et al.,(参考文献8a)または Trecourt, et al.,(参考文献8b
)の全般的手法にしたがい、不活性溶媒、例えばTHF、トルエンまたはエタノ
ール中、パラジウム触媒、例えばPd(Ph3P)4、塩基、例えば重炭酸ナトリ
ウムの存在下、安息香酸誘導体(16)(X=Cl、BrまたはI)とボロン酸
誘導体(27)(市販されているか、あるいは市販の出発物質から既知の技術に
より容易に製造できるもの)を縮合させ、化合物(28)を得る。
【0139】 Cadogan, et al.(参考文献6)の全般的手法にしたがい、化合物(28)を トリアルキルまたはトリアリールの亜リン酸塩またはホスフィン、例えば亜リン
酸トリエチルまたはトリフェニルホスフィンで処理することによってカルバゾー
ル生成物(29)に変換する。
【0140】 非妨害性溶媒、例えばトルエン、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホ
キシド中、塩基、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムの存在下、適当な置換ア
ルキルまたはアリールハライド:XCH24で、化合物(29)をN−アルキル
化し、カルバゾール(30)を得る。
【0141】 化合物(30)を、0〜110℃の範囲の温度で、不活性溶媒、例えば水また
はアルコール中、三臭化ホウ素またはナトリウムチオエトキシド、次いでアンモ
ニアまたはアンモニウム塩、例えば酢酸アンモニウムで処理し、あるいは不活性
溶媒、例えばトルエン中、メチルクロロアルミニウムアミドで処理して、対応す
るアミド(22)に変換する。
【0142】 上記のように、R3(a)の第8位がクロロで置換されている場合、(30)を三
臭化ホウ素で脱アルキル化すると、窒素の脱ベンジル化が生じる。アルキル化は
、二工程の方法によって容易に行うことができる。まず、テトラヒドロフラン中
、水素化ナトリウムを用い、ハロ酢酸アルキル(haloalkyl acetate)、例えば ブロモ酢酸メチルで処理してO−アルキル化し、次いでジメトキシホルムアミド
中、例えば水素化ナトリウムのような塩基および適当な置換アルキルまたはアリ
ールハライドを用いてN−アルキル化する。上の反応式IIIg(b)に前もっ
て記載されているように、化合物(22)をカルバゾール生成物(24)に変換
することができる。
【0143】 所望のプロドラッグへの変換は、当業者に既知の技術、例えば第一級ハライド
または第二級ハライドで処理することによって行い、エステルプロドラッグを製
造することができる。
【0144】 反応式IIIg(d)
【化249】 別法として、化合物(28)のニトロ基を還元剤、例えば、パラジウム−炭素
存在下の水素を用い、非妨害性溶媒、例えばエタノール中、1〜60気圧、0〜
60℃の温度で還元し、対応するアニリン(32)を得る。Trecourt, et al.(
参考文献8b)に記載の全般的手法にしたがい、化合物(32)をカルバゾール
(29)に変換する。このアニリンを硫酸および亜硝酸ナトリウム、次いでアジ
化ナトリウムで処理し、アジ化中間体を形成させ、これを不活性溶媒、例えばト
ルエン中で加熱して、カルバゾール(29)に環化する。反応式IIIg(b)
およびIIIg(c)に前もって記載されているように、化合物(29)をカル
バゾール生成物(24)に変換する。
【0145】 参考文献: 8)a. N. Miyaura, et al., Synth. Commun. 11, 513 (1981) b. F. Trecourt, et al., Tetrahedron, 51, 11743 6) 6)J. Cadogan et al., J. Chem. Soc., 4831 (1965)
【0146】 反応式IIIg(e)
【化250】 非プロトン溶媒、好ましくはテトラヒドロフラン中、還元剤、例えば三水素化
アルミニウムを用いて(40)を還元することができる。この反応は不活性雰囲
気、例えば窒素下、室温で行うのが好ましい。
【0147】 酸スカベンジャー、例えばトリエチルアミンの存在下、適当なアシル化剤を用
いてスルホニル化してもよい。
【0148】 反応式IIIg(f)
【化251】 二工程のワンポット法では、上の反応式I(a)に記載のように製造した中間
体(50)を、まず活性化剤、例えばカルボニルジイミダゾールで活性化する。
この反応は、極性または非極性の非プロトン溶媒、例えばテトラヒドロフラン中
で行うのが好ましい。塩基、好ましくはジアザビシクロウンデセンの存在下、H 2 NSOR15と反応させることにより、活性化中間体をアシル化する。
【0149】 反応式IIIg(g)
【化252】 [式中、PGは酸保護基であり; R22は(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキルは(C1−C6)アルコキ
シ(C1−C6)アルケニル。]
【0150】 窒素雰囲気下、室温で、極性非プロトン溶媒、好ましくは無水DMF中、塩基
、例えばNaHを用い、出発物質(20)をアルキルハライドまたはアルケニル
ハライドでO−アルキル化する。シクロへキセノン官能基からフェノール官能基
への芳香族化工程は、無水溶媒、例えば1,4−ジオキサンまたはDMF中、メ
チルベンゼンスルフィナートの存在下、テトラヒドロカルバゾール中間体(60
)を塩基、例えばNaHで処理することによって行い、ケトスルホキシド誘導体
を形成させることができる。約100℃で1−2時間加熱した時点で、ケトスル
ホキシド誘導体(60)はフェノール誘導体(61)になる。極性非プロトン溶
媒、例えばテトラヒドロフラン中、(61)の溶液をアンモニアガスで処理し、
エステル(61)からアミド(62)へ変換することができる。例えばブロモ酢
酸メチルでの(62)のフェノール性O−アルキル化は、室温の無水DMF中、
Cs2CO3またはK2CO3を塩基として用いて行い、(63)を形成させること
ができる。50℃のH2O/CH3OH/THF溶液中、1−2時間、塩基として
LiOHまたはNaOHを用いてエステル(63)を加水分解し、所望の生成物
(64)を誘導することができる。
【0151】 R22が−(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルケニルである場合、水素雰
囲気下、触媒としてPtO2を用い、THF中で(63)を処理することによっ て二重結合の水素付加を行うことができる。次いで、50℃のH2O/CH3OH
/THF溶液中、1−2時間、塩基としてLiOHまたはNaOHを用いて、エ
ステル(63)を加水分解し、上の反応式III(g)に記載のように所望の生
成物を誘導することができる。
【0152】 環Aがフェニルであり、Z中のヘテロ原子が硫黄、酸素または窒素である式I
eの化合物を以下の反応式IV(a)−(f)に記載のように製造することがで
きる。
【0153】 反応式Ivg(a)
【化253】 [式中、 PGは酸保護基であり、 Xはハロであり、 R3(a)はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、−(C1−C6)アルキル 、フェニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1−C6)アルキル、ハロ
または−CF3で置換されているフェニル;−CH2OSi(C1−C6)アルキル
、フリル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシアルキル;または−(CH 2n8(式中、R8はH、−NR910、−CNまたはフェニルであり、ここに R9およびR10は独立して−(C1−C4)アルキルまたは−フェニル(C1−C4 )アルキルであり、nは1〜8である)である。]
【0154】 インドール−3−酢酸エステル(101)(参考文献10)を、アルカリ金属
アミドおよびベンジルオキシメチルクロライドで処理してアルキル化し、(10
2)を得、これを触媒的に水素化し、アルコール(103)に変換する。このア
ルコールをアルキル化してホルムアルデヒドアセタール(104)を得、これを
ルイス酸で環化して、ピラノ[3,4−b]インドール(105)を得る。メチ
ルクロロアルミニウムアミドによって、このエステルをアミド(106)に変換
し、次いで三臭化ホウ素を用いてフェノール(107)にする。このフェノール
をO−アルキル化し、(108)を得、これを酸(109)に加水分解する。
【0155】 10)Dillard, R. et al., J, Med Chem. Vol 39, No. 26, 5119-5136.
【0156】 反応式IVg(b)
【化254】 [式中、PGは酸保護基であり、 Wはハロ、アルキルまたはアリールスルホニルであり、 R3(a)はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、−(C1−C6)アルキル 、フェニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1−C6)アルキル、ハロ
または−CF3で置換されているフェニル;−CH2OSi(C1−C6)アルキル
、フリル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシアルキル;または−(CH 2n8(式中、R8はH、−NR910、−CNまたはフェニルであり、ここに R9およびR10は独立して−(C1−C4)アルキルまたは−フェニル(C1−C4 )アルキルであり、nは1〜8である)である。]
【0157】 このアルコール(103)をアルデヒドおよび酸と反応させて、ピラノインド
ール(110)を製造する。
【0158】 (103)のヒドロキシル官能基を、トリフェニルホスフィンおよびCH3X (式中、Xはハロゲンである)で処理することによって、ハライドまたは硫酸官
能基に変換し、Xがハライドである式(111)の化合物を製造し;あるいはト
リエチルアミンおよびメタンスルホニルクロライドで処理することによって、ス
ルホネートを製造する。チオール酢酸のナトリウム塩で置換して(114)を得
、次いでこれを塩基で加水分解してチオール(115)にし、これを適当な置換
アルデヒドおよび酸と反応させ、チオピラノインドール(116)を製造する。
【0159】 また、中間体(111)をアジ化ナトリウムと反応させ、アジド誘導体(azid
o derivative、112)を得、これを、触媒を用いて水素で還元し、アミンを得
、アルデヒドおよび酸を用いてこれをカルボリン(113)に変換する。
【0160】 水素化ナトリウムおよび適当な置換アルキルハライド:XCH24を用いて中
間体(113)、(110)および(116)をN−アルキル化してもよい。
【0161】 反応式Ivg(c)
【化255】
【化256】 [式中、PGは酸保護基であり、 R3(a)は上記定義のとおりである。]
【0162】 4−メトキシインドール(117)をエポキシプロピオン酸塩(epoxy propio
nate)でアルキル化することによってインドール酢酸誘導体(118)に変換す
る。(118)を臭素化試薬で処理してブロモ異性体(119)および(120
)の混合物を得、これを塩基で処理してスピロ化合物(121)を得る。(12
1)を臭化ベンジルとともに加熱して、異性体ブロモ化合物(122)および(
123)の混合物を得、これをチオ酢酸カリウムと反応させ、異性体混合物を得
、これから(124)を分離することができる。チオエステルを加溶媒分解して
チオール(125)を製造し、これをアルキル化して(126)を得る。(12
6)をルイス酸でチオピラノ[3,4−b]インドール(127)に変換する。
メチルクロロアルミニウムアミドを用いてエステル官能基をアミドに変換し、メ
チルエステルを三臭化ホウ素によって開裂させ、生成物フェノールをブロモ酢酸
エステルでO−アルキル化し、(130)を得、これを(131)に加水分解す
る。
【0163】 反応式IVg(d)
【化257】 [式中、Xはハロであり、 R3(a)は上記反応式I(a)に定義のとおりであり、 Rは−(CH2m5である。]
【0164】 極性非プロトン溶媒、例えばテトラヒドロフランまたは塩化メチレン中のtert
−ブチルジメチルシリルクロライドおよびイミダゾールで(132)を処理する
ことによって酸素を保護し(133)にする。
【0165】 約10℃で出発し、室温にまであたためながら、n−ブチルリチウム次いで塩
化亜鉛で処理し、次いで適当なハロアルキルエステル、例えばブロモ酢酸メチル
またはブロモ酢酸エチルと反応させることによって、インドール(133)の第
3位をアルキル化する。この反応は、適当な極性非プロトン溶媒、例えばテトラ
ヒドロフラン中、室温で行うのが好ましい。
【0166】 次いで、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在下、(134)を適
当なアルキルハライドと反応させることによって、インドール−窒素をアルキル
化し、(135)を製造する。
【0167】 (135)のエステル官能基をカリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよ
びトリメチルシリルクロライドで処理してトリメチルシリルケテンアセタール(
136)に変換する。ケテンアセタール(136)をメチレンクロライド中のビ
ス(クロロメチル)スルフィドおよび臭化亜鉛で処理し、環化された生成物(1
37)を得る。メチルクロロアルミニウムアミドと Weinreb 反応させることに よって、アミド(138)に変換できる。フッ化物源、例えばテトラブチルアン
モニウムフルオライド(TBAF)を用いて酸素保護基を除去し、得られたアニ
オンを、例えばブロモ酢酸エチルと concommitant 反応させ、エステル(139
)を得る。このエステルを脱保護し、所望の酸(140)を得る。
【0168】 反応式IVg(e)
【化258】 [式中、R3(a)は反応式I(a)に記載のとおりであり、 Rは反応式IV(d)に記載のとおりである。]
【0169】 ケテンアセタール(136)を、メチレンクロライド中のビス(クロロメチル
)エーテルおよび臭化亜鉛で処理し、環化された生成物(141)を得る。メチ
ルクロロアルミニウムアミドと Weinreb 反応させ、アミド(142)に変換で きる。フッ化物源、例えばテトラブチルアンモニウムフルオライドを用いて、酸
素保護基を除去し、得られたアニオンをブロモ酢酸エチルと concommitant 反応
させ、エステル(143)を得る。このエステルを脱保護し、所望の酸(144
)を得る。
【0170】 反応式IVg(f)
【化259】
【化260】
【0171】 塩基性条件下、アルキルハライドを用いて市販の4−メトキシインドール(2
31)をN−アルキル化し、N−アルキルインドール(232)を得る。適当な
酸クロライドでアシル化し、グリオキシル酸エステル生成物(glyoxalate ester
product)(233)を得、これを種々の水素化物還元剤で還元し、中間体アル
コール(234)を得ることができる。このアルコールを適当な脱離基に変換し
、硫黄求核分子で置換して、チオエーテル生成物(235)を得る。酸クロライ
ドに変換し、自然環化して、チオケトン生成物(236)を得る。塩基性条件下
、エステルを開裂させ、対応する酸を得、酸クロライドを形成させ、適当なアミ
ンと反応させることによってアミド生成物(237)を得る。メチルエーテルを
開裂させ、フェノール(238)を得、塩基性条件下、アルキルハライドを用い
てこれをアルキル化し、O−アルキル化生成物(239)を得ることができる。
塩基性条件下、このエステルを開裂させ、所望の生成物(240)を得る。別法
では、ベンジル性ケトン(benzylic ketone)を水素化物還元剤で還元し、次い で得られたアルコールを脱酸素化して脱酸素化生成物(244)を得る。塩基性
条件下、オキシ酢酸エステル(oxyacetic ester)の開裂を進行させ、所望のオ キシ酢酸(oxyacetic acid)(242)を得る。
【0172】 以下の反応式Vg(a)−(e)に記載のように、Zが、窒素を含む芳香族環
またはヘテロ環式環である化合物を製造することができる。
【0173】 反応式Vg(a)
【化261】 置換ハロアニリン(145)をN−ベンジル−3−ピペリドンと縮合させ、エ
ナミン(146)を得る。(146)を酢酸パラジウム(II)で処理して閉環
させ、得られた生成物を臭化シアンで処理して(147)に変換する。水素化ナ
トリウムを塩基として用い、(147)を適当な臭化アルキルで処理することに
よってアルキル化する。標準的条件下、このN−アルキル化生成物を塩基性過酸
化水素で加水分解し(148)を得る。(148)をメチレンクロライド中の三
臭化ホウ素で処理することによって脱メチル化する。得られたフェノール(14
9)を、塩基の存在下、ブロモ酢酸メチルでO−アルキル化し、水酸化物で加水
分解する標準的な手順によって変換し、中間体塩を得、次いでこれを水性酸中で
プロトン化し、所望のδ−カルボリン(150)を得る。
【0174】 反応式Vg(b)
【化262】 [式中、Xはハロであり、 Rは反応式IV(d)に定義のとおりであり、 R3(a)は反応式I(a)に定義のとおりである。]
【0175】 反応式IV(d)に記載のように製造されたケテンアセタール(136)を、
塩化亜鉛の存在下、ベンジルビス(メトキシメチル)アミンと反応させ、テトラ
ヒドロ−ベータ−カルボリン(151)を得る。
【0176】 (151)を水酸化リチウムで処理し、塩酸で中和し、次いで1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩およびアンモニアで処
理して、R20が水素である脱シリル化アミド(152)を得、これを、例えばブ
ロモ酢酸エチルでアルキル化し、エーテル(153)を得ることができる。
【0177】 別法では、(115)を適当な Weinreb 試薬で処理し、アミド(152)( ここに、R20はt−ブチルジメチルシリルである)を得、これをテトラ−n−ブ
チルアンモニウムフルオライドで脱シリル化し、例えばブロモ酢酸エチルでアル
キル化して、エステル(153)を得る。水酸化リチウムで媒介する加水分解に
より、酸(154)を得、これを、塩酸(hydrochloride acid)の存在下、適当
な触媒上で水素化して、テトラヒドロ−ベータ−カルボリン塩酸塩(155)を
得ることができる。次いで化合物(155)を、カルビトール中、パラジウム−
炭素とともに還流して芳香族化し、ベータ−カルボリン(156)を得ることが
できる。
【0178】 反応式Vg(c)
【化263】 [式中、Xはハロであり、 Rは反応式IV(d)に定義のとおりであり、 R3(a)は反応式I(a)に定義のとおりである。]
【0179】 ワンポット反応では、インドール(133)を1当量のn−ブチルリチウム、
二酸化炭素ガス、1当量のt−ブチルリチウムおよび1−ジメチルアミノ−2−
ニトロエテンで連続処理して、(157)を得る。ニトロアルケン(157)を
水素化アルミニウムリチウムでアミン(158)に還元し、還流エタノール中、
グリオキシル酸メチル(参考文献9)と環化して、テトラヒドロカルボリン(1
59)を得る。(159)の両窒素をアルキル化して、中間体(160)を生じ
させ、これを適当な Weinreb 試薬で処理してアミド(161)を得る。フッ化 物で補助して脱シリル化し、例えばヨード酢酸エチルでアルキル化して、エステ
ル(162)を得、これを適当な触媒上で水素化し、塩基で加水分解して酸(1
63)を得ることができる。パラジウム−炭素の存在下、(163)をカルビト
ール中で還流することによってカルボリン(164)に芳香族化する。
【0180】 参考文献9: Kelley, T. R.; Schmidt, T. E.; Haggerty, J. G. A convenient preparaton
of methyl and ethyl glyoxylate, Synthesis, 1972, 544-5.
【0181】 反応式Vg(d)
【化264】
【化265】 市販の酸(170)を水素化アルミニウムリチウムで還元し、クロロクロム酸
ピリジニウムで酸化し、t−ブチルジメチルシリルクロライドでシリル化し、(
171)を得る。アジ化ナトリウムで処理して、アジ化物(172)を得、これ
をエタノール中のニトロメタンおよび水酸化カリウムと反応させ、次いで無水酢
酸およびピリジンで処理し、ニトロオレフィン(173)を得る。キシレン中で
加熱して環化し、インドール(174)を製造する。例えばヨウ化ベンジルおよ
び水素化ナトリウムでアルキル化して(175)を得、これをパラジウム−炭素
の存在下で水素化してアミン(176)を得る。市販のオキサル酢酸モノエチル
エステルの酸クロライドでアシル化して(177)を得、これを熱で環化してラ
クタム(178)にする。ラクタムカルボニルをNaBH23で処理して、選択
的に還元し、アミン(179)を得ることができる。
【0182】 アミン(179)をジ−t−ブチルジカルボネートおよびピリジンで保護して
(180)を製造し、適当な Weinreb 試薬によってこれをアミド(181)に 変換する。フッ化物で補助して脱シリル化し、例えばヨード酢酸エチルおよび炭
酸カリウムでアルキル化し、塩基で加水分解し、酸で加水分解して、テトラヒド
ロ−α−カルボリン(182)を製造する。
【0183】 別法では、アミン(179)をカルビトールまたは他の適当な高沸点溶媒中で
還流して芳香族化して、α−カルボリン(183)を得、これを適当な Weinreb
試薬によってアミド(184)に変換することができる。上記ように、フッ化 物で補助して脱シリル化し、ヨード酢酸エチルおよび炭酸カリウムでアルキル化
し、塩基で加水分解して、α−カルボリン(185)を得る。
【0184】 反応式Vg(e)
【化266】 [式中、Xはハロであり、 R3(a)は上記定義のとおりである。]
【0185】 反応式V(e)に記載の反応手順によってδ−カルボリン(198)を製造す
る。2−カルボエトキシインドール(190)のN−アルキル化、続く標準的な
2個の炭素の同族体化手順(a standard two carbon homologation sequence) により、2−(3−プロペン酸)インドール(194)を得る。この手順では、
ピリジンおよびピペリジンの混合物を塩基として用いてアルデヒド(193)を
マロン酸と縮合させた。メチルエステル形成および水素化(195)後、ビス(
2,2,2−トリクロロエチル)アゾジカルボキシレート(BTCEAD)、次
いで酢酸中の亜鉛で処理して閉環させた(196)。環式アミドを水素化アルミ
ニウムリチウムで還元し、次いでトリメチルシリルイソシアネートで処理して尿
素(197)を得た。脱メチル化および続くアルキル化およびエステル加水分解
工程の通常の条件下で所望のd−カルボリン(198)に変換した。
【0186】 逆インドール(reverse indoles)、すなわちBが炭素であり、Dが窒素であ る化合物を以下の反応式VIgに記載のように製造することができる。
【0187】 反応式VIg
【化267】
【0188】 アリールヒドラジン(200)を置換プロピオンアルデヒド(prpionaldehyde
s)と縮合させてヒドラゾンを形成させ、これを、室温の三塩化リンで処理して インドール(201)に環化する(参考文献1)。インドールを塩基、例えば水
素化ナトリウムおよびα−ブロモエステルと反応させてN−アルキル化し、イン
ドール(202)を得、これをルイス酸(例えば塩化アルミニウム)または基開
始剤(radical initiators)(例えば水素化トリブチルスズ)によってテトラヒ
ドロカルバゾール(203)に環化する。化合物(203)を例えば、Pd/C
の存在下、カルビトールのような溶媒中で還流してカルバゾールに変換できる。
【0189】 Aがピリジルである式Iの化合物を、以下の反応式VIIg(a)−(b)に
記載のように製造できる。
【0190】 反応式VIIg(a)
【化268】 [式中、Xはハロであり、 Rは(CH2m5である。]
【0191】 市販の4−クロロインドール(210)を3当量のt−ブチルリチウム次いで
二酸化炭素、1当量のn−ブチルリチウム、1−ジメチルアミノ−2−ニトロエ
テンおよび酸で処理し、カルボン酸(211)を得、これをエステル化して(2
12)を得ることができる。第1位をアルキル化し、次いで水素化して、アミノ
エチルインドール(214)を得る。ホスゲンを用いて(215)に環化し、次
いで芳香族化してカルボリン(216)を得る。(216)を適当な Weinreb 試薬で処理してアミド(217)を得、これを例えばブロモ酢酸エチルでアルキ
ル化し、水酸化ナトリウムでけん化してカルボリン(218)を得ることができ
る。
【0192】 反応式VIIg(b)
【化269】 [式中、R3(a)は反応式I(a)に定義のとおりであり、 Xはハロであり、 Rは(CH2m5である。]
【0193】 1,3−ジオン構造物(228)は市販されているか、あるいは市販の出発物
質から既知の技術によって容易に製造される。エタノールのような不活性溶媒中
、適当な置換安息香酸誘導体を還元剤、例えば塩酸中のSnCl2で処理して、 あるいは水素ガスおよび硫化白金または炭素またはパラジウム−炭素を用いて水
素化し、対応するアニリンに還元し、アニリン誘導体(220)(X=Cl、B
rまたはI)を製造する。適当な保護基、例えばカルボエトキシル、ベンジル、
CBZ(ベンジルオキシカルボニル)またはBOC(tert−ブトキシカルボニル
)保護基などを用いて(228)のアミノ基を保護する。
【0194】 Chen, et al.,(参考文献10)または Yang, et al.,(参考文献11)の全 般的手法にしたがい、非妨害性溶媒、例えばメタノール、トルエンまたはメチレ
ンクロライドを用いて、あるいは用いずに、酸、例えばp−トルエンスルホン酸
またはトリフルオロ酢酸を用いて、あるいは用いずに、N−クロロスクシンイミ
ドおよび硫化ジメチルを用いて、あるいは用いずに、ジオン(228)およびア
ニリン誘導体(220)を縮合させ、カップリング生成物(221)を得る。
【0195】 Yang, et al.,(参考文献8)の全般的手法にしたがい、塩基性条件下、不活 性溶媒中、銅(I)塩を用いて化合物(221)を環化する。この誘導体(22
1)を、不活性溶媒、例えばHMPA中、0〜25℃の範囲の温度下、塩基、例
えば水素化ナトリウムで処理する。銅(I)塩、例えばヨウ化銅(I)を加え、
得られた混合物を25〜150℃の範囲の温度で1〜48時間攪拌し、化合物(
222)を得る。
【0196】 また、Chen, et al.,(参考文献10)の全般的手法にしたがい、化合物(2 21)を環化してもよい。不活性溶媒、例えばHMPA中、25〜150℃の範
囲の温度で、誘導体(221)を塩基、例えば重炭酸ナトリウム、およびパラジ
ウム触媒、例えばPd(PPh34で処理し、化合物(222)を得る。
【0197】 特に好ましい方法では、塩基、例えばトリエチルアミンの存在下、DMF/ア
セトニトリルの共存溶媒を用い、中間体(171)を、遷移金属触媒、例えばP
d(OAc)2(O−tol)3Pで処理して(222)を製造する。
【0198】 非妨害性溶媒、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシド中、
塩基、例えば水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムの存在下、化合物(222)
を適当な置換ベンジルハライドでN−アルキル化し、ケトン(223)を得る。
二工程のワンポット法では、(222)を、非妨害性溶媒、例えばカルビトール
またはシメン中、酢酸およびパラジウム−炭素で処理し、次いで水素ガスおよび
パラジウム−炭素で処理して芳香族化し、窒素保護基を開裂させ、フェノール性
誘導体(224)を製造する。
【0199】 標準的条件下、0〜110℃の温度で、不活性溶媒、例えば水またはアルコー
ル、好ましくはメタノール中の、(好ましくは)アンモニアまたはアンモニウム
塩、例えば酢酸アンモニウムを用いて、あるいは不活性溶媒、例えばトルエン中
のMeClAlNH2を用いて、エステル(224)を対応するアミド(225 )に変換する。不活性溶媒、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホ
キシド中、塩基、例えば炭酸セシウム、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムの存
在下、化合物38のフェノール性酸素を適当なハロエステル、例えばブロモ酢酸
メチルでアルキル化し、エステル−アミド(226)を得る。他のハロエステル
、例えばブロモ酢酸エチル、ブロモ酢酸プロピル、ブロモ酢酸ブチルなどを用い
て対応するエステルを製造することもできる。
【0200】 不活性溶媒、例えばメタノール−水中の水酸化リチウムを用いて化合物(22
6)をけん化し(227)を得る。慣用技術、例えばクロマトグラフィーまたは
再結晶により、中間体および最終生成物を単離精製することができる。標準的方
法、例えば再結晶またはクロマトグラフィーによってレギオ異性体生成物および
中間体を分離することができる。
【0201】 参考文献: 10)L. -C. Chen et al., Synthesis 385 (1995) 11)S. -C. Yang et al., Heterocycles, 32, 2399 (1991)
【0202】 h)ピラゾールsPLA2阻害剤 引用によりその全開示内容が本明細書中に包含される、1997年12月3日
提出の米国特許出願第08/984261号に(その製造方法とともに)記載さ
れているピラゾールsPLA2阻害剤を用いて本発明の方法を実施することがで きる。適当なピラゾール化合物は式(Ih):
【化270】 [式中、 R1はフェニル、イソキノリン−3−イル、ピラジニル、ピリジン−2−イル 、第4位が−(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシル、−CNまたは
−(CH2nCONH2(式中、nは0−2である)で置換されているピリジン −2−イルであり; R2はフェニル;−(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ、−NO2、CO2( C1−C4)アルキルおよび−CF3からなる群から選択される、1〜3個の置換 分で置換されているフェニル;ナフチル;チオフェンまたは1〜3個のハロ基で
置換されているチオフェンであり; R3は水素;フェニル;フェニル(C2−C6)アルケニル;ピリジル;ナフチ ル;キノリニル;(C1−C4)アルキルチアゾリル;−(C1−C4)アルキル、
−CN、−CONH2、−NO2、−CF3、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、C O2(C1−C4)アルキル、フェノキシおよびSR4(式中、R4は−(C1−C4 )アルキルまたはハロフェニルである)からなる群から選択される1〜2個の置
換分で置換されているフェニル;−O(CH2p5(式中、pは1〜3であり 、R5は−CN、−CO2H、−CONH2またはテトラゾリルである)、フェニ ルおよび−OR6(式中、R6はシクロペンチル、シクロヘキセニルまたは、ハロ
または(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニル)からなる群から選択
される1個の置換分で置換されているフェニル;または2個の置換分であって、
それらが結合しているフェニル環といっしょになって、メチレンジオキシ環を形
成している置換分で置換されているフェニルであり; mは1〜5である] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩である。
【0203】 特に好ましいのは以下のピラゾールタイプsPLA2阻害剤である: 上記式(I) (式中、 R1はピリジン−2−イルまたは、第4位が−(C1−C4)アルキル、(C1
4)アルコキシ、−CNまたは−(CH2nCONH2(式中、nは0〜2であ
る)で置換されているピリジン−2−イルであり; R2は−(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ、−NO2、CO2(C1−C4) アルキルおよび−CF3からなる群から選択される1〜3個の置換分で置換され ているフェニルであり; R3はフェニル;フェニル(C2−C6)アルケニル;−(C1−C4)アルキル
、−CN、−CONH2、−NO2、−CF3、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、 CO2(C1−C4)アルキル、フェノキシおよびSR4(式中、R4は−(C1−C 4 )アルキルまたはハロフェニルである)からなる群から選択される1または2 個の置換分で置換されているフェニル;−O(CH2p5(式中、pは1〜3 であり、R5は−CN、−CO2H、−CONH2またはテトラゾリルである)フ ェニルおよび−OR6(式中、R6はシクロペンチル、シクロヘキセニルまたは、
ハロまたは(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニルである)からなる
群から選択される1個の置換分で置換されているフェニル;または、2個の置換
分であって、それらが結合しているフェニル環といっしょになって、メチレンジ
オキシ環を形成している置換分で置換されているフェニルである) で示されるピラゾール化合物。
【0204】 本発明の方法に有用な、適当なピラゾールタイプsPLA2阻害剤の具体例は 以下のものである: 3−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホニルアミノ)−4−(2−(4−
アセトアミド)ピリジル)−5−(3−(4−フルオロフェノキシ)ベンジルチ
オ)−(1H)−ピラゾールおよび3−(2,6−ジクロロフェニルスルホニル
アミノ)−4−(2−(4−アセトアミド)ピリジル)−5−(3−(4−フル
オロフェノキシ)ベンジルチオ)−(1H)−ピラゾールからなる群から選択さ
れる化合物群。
【0205】 式Ihで示されるピラゾール化合物は以下の反応式Ihに記載のように製造す
る。 反応式Ih
【化271】 [式中、Lは脱離基である。]
【0206】 極性非プロトン溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、好ましくは不活性ガス、
例えば窒素下、アセトニトリル化合物(1)を過剰の強塩基、例えば水素化ナト
リウムで処理して脱プロトン化する。脱プロトン化された中間体を二硫化炭素で
処理し、次いで式:R3(CH2mL(式中、Lは脱離基、好ましくは臭素であ り、R3およびmは上記定義のとおりである)で示される適当な置換アルキルハ ライド(2)で2回アルキル化し、中間体化合物(3)を製造する。この反応は
室温で行い、1〜24時間で実質的に完了する。
【0207】 室温で、中間体(3)をヒドラジンと約1〜24時間反応させて環化し、アミ
ノ置換ピラゾール(4)を形成させる。
【0208】 式R2SO2Cl(式中、R2は上記定義のとおりである)で示されるスルホニ ルクロライド(5)で処理することにより、中間体(4)のアミノ基を選択的に
スルホニル化し、生成物(6)を製造することができる。この反応は溶媒、例え
ばピリジン中、室温で1〜24時間行うのが好ましい。2,6−ジメチルフェニ
ルスルホニルクロライドは、J. Org. Chem. 25, 1996 (1960)に記載のように製
造することができる。すべての他のスルホニルクロライドは市販されている。
【0209】 i)フェニルグリオキサミドsPLA2阻害剤(およびその製造方法)は、引用 により、その全開示内容が本明細書中に包含される、1997年11月24日提
出の米国特許出願第08/979446号(題名:Phenyl Glyoxamides as sPLA 2 Inhibitors)に記載されている。
【0210】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置する
ためのものであって、この方法は、以下に示す、本発明の方法に有用なフェニル
グリオキサミドタイプsPLA2阻害剤の治療的有効量を該ヒトに投与すること を含む: 式(Ii):
【化272】 [式中、 Xは−O−または−(CH2m−(式中、mは0または1である)であり; Yは−CO2−、−PO3−、−SO3−であり; Rは独立して−Hまたは−(C1−C4)アルキルであり; R1およびR2はそれぞれ独立して、−H、ハロまたは−(C1−C4)アルキル
であり; R3およびR4はそれぞれ独立して、−H、−(C1−C4)アルキル、(C1− C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、ハロ、フェニルまたは、ハロで 置換されているフェニルであり; nは1〜8であり; pは、Yが−CO2−または−SO3−である場合、1であり、Yが−PO3− である場合、1または2である] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩。
【0211】 適当なフェニルグリオキサミドタイプsPLA2阻害剤の具体例は2−(4− カルボキシブタ−1−イル−オキシ)−4−(3−フェニルフェノキシ)−フェ
ニルグリオキサミドである。
【0212】 本発明の方法で有用なこれらのフェニルグリオキサミド化合物は以下のように
製造する: R1、R2、R3およびR4がHであり、X、Yおよびnおよびpが上記定義のと
おりである化合物を以下の反応式Iiにしたがって製造できる。 反応式Ii
【化273】 [式中、R’は−(C1−C4)アルキルである。]
【0213】 アルキルハライド溶媒、例えばクロロホルム中、4−N,N’ジメチルアミノ
ピリジンを触媒として用いて、(1)をオキサリルクロライドとともに還流し、
中間体(2)を得る。
【0214】 Friedel-Crafts 条件下、適当なルイス酸触媒、例えば塩化アルミニウムを用 いて、化合物(2)を内部環化(internally cyclized)して、化合物(3)を 形成させる。この反応は約0℃〜室温で行い、約24時間進行させるのが好まし
い。
【0215】 (3)を濃水酸化アンモニウムで処理して、アミド(4)にアミノリシスでき
る。
【0216】 適当なアルキル化剤、例えばBr(CH2nY(式中、Yは−CO2R、−P O32またはSO3Rであり、Rは−(C1−C4)アルキルである)で処理する ことによって化合物(4)のヒドロキシルを容易にアルキル化し、中間体(5)
を形成させることができる。この反応は極性非プロトン溶媒、例えばジメチルホ
ルムアミド中、炭酸カリウムおよび適当な触媒、例えばヨウ化カリウムの存在下
で行うのが好ましい。
【0217】 極性プロトン溶媒、例えばメタノール中、(5)を適当な塩基、例えば水性水
酸化ナトリウムで処理することにより、カルボン酸もしくはスルホン酸または酸
塩(6)に変換してもよい。
【0218】 nが2である場合、カルボン酸(6)を得るためには、ブロモアセタールをア
ルキル化剤として用いなければならない。次いで、水性条件でナトリウムジクロ
マテートを用いて酸化し、アルキル化された部分(5)を酸(6)に変換する。
【0219】 Yが−PO3−である場合、アルキルハライド溶媒、例えばメチレンクロライ ド中、脱アルキル化剤、例えばトリメチルシリルブロミド、および過剰の炭酸カ
リウムを用い、次いでメタノールで処理して酸(6)への変換を行うのが好まし
い。
【0220】 R1、R2、R3またはR4が水素以外である場合、以下の反応式IIiに記載の
ように製造を進行させる。 反応式IIi
【化274】 [式中、R’は反応式Iiに定義のとおりである。]
【0221】 上の反応式Ii、工程(a−b)に記載の手法にしたがい、適当なR1、R2
換フェノール(7)をラクトン(8)に変換する。
【0222】 (2a)を水性酸、例えば塩酸と反応させ、反応物から塩化アルミニウムを除
去して中間体(9)に変換する。触媒としてのジメチルホルムアミドとともにオ
キサリルクロライドを用いて、酸(9)を対応する酸クロライドに変換する。好
ましくは減圧下、溶媒を除去してこの酸クロライドをラクトン(10)に再環化
する。上の反応式I、工程(c)に記載のように、このラクトン(10)を過剰
のアンモニアで処理してグリオキサミド(11)に変換する。
【0223】 反応式I、工程(d)および(e)に概説されている手法にしたがい、(11
)をアルキル化してエステル(12)を製造し、次いで酸に変換する。
【0224】 別法では、ワンポット法により、極性非プロトン溶媒、例えばジメチルホルム
アミド中、好ましくは約0℃〜20℃の温度で、ラクトン(10)をナトリウム
アミドで処理し、次いで適当なアルキルハライドでアルキル化して、(10)を
(12)に変換することができる。
【0225】 (j)ピロールsPLA2阻害剤およびその製造方法は、引用によりその全開示 内容が本明細書中に包含される、1997年12月5日提出の米国特許出願第0
8/985518号(題名:"Pyrroles as sPLA2 Inhibitors")に開示されてい
る。
【0226】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置する
ためのものであり、この方法は、以下のような、本発明の方法で有用なピロール
sPLA2阻害剤の治療的有効量を該ヒトに投与することを含む。
【0227】 式(Ij):
【化275】 [式中、 R1は水素、(C1−C4)アルキル、フェニルまたは、−(C1−C4)アルキ ル、(C1−C4)アルコキシ、フェニル(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ア
ルキルチオ、ハロおよびフェニルからなる群から選択される1個または2個の置
換分で置換されているフェニルであり; R2は水素、−(C1−C4)アルキル、ハロ、(C1−C4)アルコキシまたは (C1−C4)アルキルチオであり; R3およびR4はそれぞれ水素であるか、あるいはいっしょになって=Oであり
; R5は−NH2または−NHNH2であり; R6およびR7はそれぞれ水素であり、あるいはR6およびR7の一方が水素であ
る場合、他方は−(C1−C4)アルキル、−(CH2n10(式中、R10は−C
211、−PO3(R112、−PO4(R112または−SO311であり、ここ
にR11は独立して水素または−(C1−C4)アルキルであり、nは0〜4である
)であり;あるいはR6およびR7はいっしょになって=Oまたは=Sであり; XはR8(C1−C6)アルキル;R8(C2−C6)アルケニルまたは、オルト位
がR8で置換されているフェニル(ここに、R8は(CH2n10(式中、R10
−CO211、−PO3(R112、−PO4(R11)または−SO311であり、 R11、上記、nは1〜4である)である)および、水素、−(C1−C4)アルキ
ル、ハロ、(C1−C4)アルコキシからなる群から選択される1個または2個の
置換分または、2個の置換分であって、それらが結合しているフェニル環といっ
しょになってナフチル基を形成する置換分でさらに置換されているフェニルであ
り; R9は水素またはメチルまたはエチルである] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩。
【0228】 本発明の方法で有用な好ましいピロールsPLA2阻害剤は式Ij: [式中、R1はフェニルであり; R2はメチルまたはエチルであり; R5は−NH2であり; R6およびR7はそれぞれ水素であり; XはR8(C1−C6)アルキルまたは、オルト位がR8で置換されているフェニ
ルであり、ここに、 R8は−CO211であり; R9はメチルまたはエチルである] で示される化合物である。
【0229】 本発明の方法で有用な、適当なピロールsPLA2阻害剤の具体例は2−[1 −ベンジル−2,5−ジメチル−4−(2−カルボキシフェニルメチル)ピロー
ル−3−イル]グリオキサミドである。
【0230】 ピロール化合物は以下のように製造する: R5が−NH2である式Iで示される化合物は以下の反応式Ijで示されるよう
に製造できる。 反応式Ij
【化276】
【0231】 適当な置換ガンマ−ジケトン(1)を、式:NHCH21で示されるアルキル
アミンと反応させ、ピロール(2)を得る。Friedel-Crafts 条件下、適当なル イス酸触媒、例えば塩化スズ、塩化アルミニウムまたは四塩化チタン(好ましく
は塩化スズ)を用い、式:ZCR67X(式中、Zは適当なハロゲンであり、X
のR8は保護された酸またはエステルである)で示されるアルキルハライド化合 物またはアリールアルキルハライド化合物でピロール(2)を環アルキル化する
。この反応は水素化炭化水素溶媒、例えばジクロロメタン中、室温で行い、約1
〜約24時間進行させるのが好ましい。
【0232】 中間体(3)をオキサリルクロライド次いでアンモニアで連続処理し、(4)
に変換する。二工程方法により(4)を選択的に還元する。例えばホウ水素化ナ
トリウムを用いる水素化物還元において、ヒドロキシ中間体(5)を製造し、触
媒的還元または水素化物還元(好ましくはパラジウム−炭素)を利用して、これ
をさらに還元し、(6)を製造することができる。慣用技術により、容易にR8 を脱保護して酸にすることができる。例えばアルキルエステルを保護基として用
いる場合、これを塩基、例えば水酸化ナトリウムで処理して脱保護することがで
きる。
【0233】 k)ナフチルグリオキサミドsPLA2阻害剤およびその製造方法は、引用によ り、その全開示内容が本明細書中に包含される、1966年12月9日提出の米
国特許出願第09/091079号(題名:"Naphthyl Glyoxamides as sPLA2 I
nhibitors")に記載されている。
【0234】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置する
ためのものであり、この方法は本発明の方法で有用な、以下のナフチルグリオキ
サミドsPLA2阻害剤の治療的有効量を該ヒトに投与することを含む。
【0235】 式Ik:
【化277】 [式中、 R1およびR2はそれぞれ独立して水素または非妨害性置換分であり、ただしR 1 またはR2の少なくとも一方は水素でなければならず; Xは−CH2−または−O−であり; Yは(CH2nZ(式中、nは1−3の数であり、Zは、CO2H、−SO3
または−PO(OH)2からなる群から選択される酸基である)である] で示されるナフチルグリオキサミド化合物または製薬的に許容されるその塩、溶
媒和物またはプロドラッグ誘導体。
【0236】 本発明の方法において有用な、適当なナフチルグリオキサミドsPLA2阻害 剤の具体例は、以下の構造式を有するものである:
【化278】
【0237】 ナフチルグリオキサミド化合物は以下のように製造する: Xが酸素である式Iで示される化合物は以下の反応式Ikによって製造するこ
とができる。 反応式Ik
【化279】
【化280】
【0238】 上記反応式では、1,5−ジヒドロキシナフタレン出発物質(1)を水に拡散
させ、次いで2当量の水酸化カリウムで処理する。得られた溶液を氷浴で冷却し
、1当量の無機の強酸、例えば塩酸を加え、カリウム塩(2)を製造する。
【0239】 次いで基(2)をメチル化剤、例えば硫酸ジメチルで処理することによってア
ルキル化し、エーテル(3)を製造することができる。
【0240】 Ullman-type 反応にて、炭酸カリウムおよび酸化銅を用い、エーテル(3)を
適当な置換フェノールと反応させ、(4)を製造する。
【0241】 極性プロトン溶媒、例えば酢酸中、還流温度下、(4)を40% HBr/H OAC溶液で処理することによって、脱メチル化し、(5)を製造することがで
きる。
【0242】 アルキルハライド溶媒、例えばメチレンクロライド中、化合物(5)をオキサ
リルクロライドおよび4−デメチルアミノピリジン(4-demethylamino pyridine
)とともに還流し、オキサリルクロライド(6)を製造する。
【0243】 Friedel-Crafts 条件下、塩化アルミニウムまたは他の同様の金属ハライドを 触媒として用いて、(6)を内部環化することができる。この反応はアルキルハ
ライド溶媒、例えば1,2−ジクロロエタン中で都合良く行うことができる。
【0244】 環化された化合物(7)を、アルカリアミド塩基、例えばナトリウムアミドと
反応させ、次いでヨウ化カリウムを触媒として用い、アルキル化剤、例えばブロ
モ酢酸メチルで処理することによって、アルキル化し、加水分解することができ
る。
【0245】 最後に、エステル(8)をアルカリ塩基、例えば水性水酸化ナトリウムで処理
し、次いで希薄水性無機酸、例えば塩酸で処理することによって酸(9)を得る
。次いで酸化合物(9)を有機溶媒、酢酸エチルで抽出する。
【0246】 適当な有機溶媒、例えばメチレンクロライド/ヘキサン中、標準的再結晶手法
を用いて最終生成物(9)を精製することができる。
【0247】 Xがメチレンである式Iで示される化合物は以下の反応式IIkに示されるよ
うに製造することができる。 反応式IIk
【化281】
【化282】
【0248】 適当な置換臭化フェニルを用いて、グリニャール試薬を製造する。次いでこの
フェニルグリニャールを4−メトキシナフチルニトリルと反応させ、得られた化
合物を希薄酸、例えば塩酸で加水分解し、ベンゾイルナフチレン化合物(1a)
を形成させる。
【0249】 (1a)を還元剤、例えばホウ水素化ナトリウムで処理することによって還元
し、化合物(2a)を形成させる。この反応は溶媒−触媒、例えばトリフルオロ
酢酸中で行い、氷浴中で開始した後、反応の進行とともに室温にまで上昇させる
【0250】 次いでクロロメチル化工程から出発し、反応式Iの手法にしたがって、(2a
)から所望のナフチルグリオキサミドを製造することができる。
【0251】 当業者であれば、反応式IおよびIIの置換臭化ベンジル、置換フェノールお
よび置換ナフチルニトリル化合物は市販されているか、あるいは市販されている
出発物質から既知の技術によって容易に製造することができることが容易に理解
できよう。
【0252】 l)フェニルアセトアミドsPLA2阻害剤およびその製造方法は、引用により その全開示内容が本明細書中に包含される、1997年11月24日提出の米国
特許出願第08/976858号(題名:"Phenyl Acetamides as sPLA2 Inhibi
tors")に記載されている。
【0253】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類を処置する
ためのものであり、この方法は、式(Il):
【化283】 [式中、 R1は−Hまたは−O(CH2nZであり; R2は−Hまたは−OHであり; R3およびR4はそれぞれ独立して−H、ハロまたは−(C1−C4)アルキルで
あり; R5およびR6の一方は−YR7であり、他方は−Hであり、ここにYは−O− または−CH2−であり、R7はフェニルまたは、ハロ、−(C1−C4)アルキル
、(C1−C4)アルコキシ、フェニルまたは1個または2個のハロ基で置換され
ているフェニルからなる群から選択される1個または2個の置換分で置換されて
いるフェニルであり; Zは−CO2R、−PO32または−SO3R(ここに、Rは−Hまたは−(C 1 −C4)アルキルである)であり; nは1〜8であり; ただし、R6がYR7である場合、R1は水素であり; R1、R2、R3、R4およびR6が水素であり、R5がYR7であり、ここに、Y が−O−である場合、R7はフェニルではあり得ず; R1、R2、R3、R4およびR6が水素であり、R5がYR7であり、ここに、Y がCH2である場合、R7は1個のメトキシ基または2個のクロロ基で置換されて
いるフェニルではあり得ない] で示されるフェニルアセトアミドsPLA2阻害剤または製薬的に許容されるそ の塩、ラセミ体または光学異性体の治療的有効量を該ヒトに投与することを含む
【0254】 本発明の方法において有用な、好ましい適当なフェニルアセトアミドsPLA 2 阻害剤は以下のものである: 式I(式中、R2、R3およびR4はHであり、Yは酸素またはCH2であり、R7 はフェニルまたは、メタ位が、ハロ、−(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ア
ルコキシ、フェニルまたは、ハロで置換されているフェニルから選択される1個
または2個の置換分で置換されているフェニルであり、nは4〜5である)で示
される化合物。
【0255】 、本発明の方法において有用な、適当なフェニルアセトアミドsPLA2阻害 剤の具体例は、2−(4−カルボキシブトキシ)−4−(3−フェニルフェノキ
シ)フェニルアセトアミドである。
【0256】 フェニルアセトアミド化合物は以下のように製造する: 式I(式中、R1およびR2はHであり、R5またはR6はYR7であり、ここに R7はフェニルまたは置換フェニルであり、Yは酸素である)で示される化合物 は以下の反応式Il(a)に記載のように製造することができる。 反応式Il(a)
【化284】 [式中、Xはハロであり; R8およびR9はそれぞれ独立して−H、ハロ、−(C1−C4)アルキル、(C 1 −C4)アルコキシ、フェニルまたは、1個または2個のハロ基で置換されてい
るフェニルであり; PGはカルボキシル保護基である。]
【0257】 修飾された Ullmann 条件下、不活性ガス、例えばアルゴン下で極性非プロト ン溶媒、例えばピリジン中、適当な置換カルボキシ保護ハロフェニル化合物(1
)(ここに、ハロゲンは、好ましくは臭素である)を、炭酸カリウムおよび酸化
銅とともに還流することによって適当な置換フェノール(2)とカップリングさ
せる。この反応は実質的に1〜24時間で完了する。
【0258】 溶媒、例えばジエチレングリコールを用い、中間体(3)を塩基、例えば水性
水酸化カリウムで処理することによって、脱保護する。この反応は約100−1
50℃で行うのが好ましく、1−24時間で実質的に完了する。
【0259】 次いで、まず約0℃〜室温でアルキルハライド溶媒、例えばメチレンクロライ
ド中、ジメチルホルムアミドを触媒として用い、オキサリルクロライドで処理し
、次いで再びアルキルハライド溶媒中、過剰のアンモニアガスで処理することに
よって容易にアミド(5)に変換することができる。
【0260】 別法では、以下の反応式I(b)の手法にしたがい、式Iで示される化合物を
製造することができる。
【0261】 上の反応式I(a)、工程aに記載のように置換フェノール(2)を適当な置
換ベンジルハライド(6)とカップリングさせ、(7)を製造する。
【0262】 アルキルハライド溶媒、例えばクロロホルム中、ハロゲン化剤、例えばN−ブ
ロモスクシンイミドおよび触媒、例えば2,2’アゾビスイソブチロニトリルを
用いて(7)をハロゲン化し、(8)を製造する。
【0263】 極性非プロトン溶媒、例えばジメチルホルムアミド中、(8)をシアン化ナト
リウムで処理してニトリル(9)を製造し、次いでこれを水性酸、例えば塩酸で
処理することによって、容易にアミド(10)に変換できる。
【0264】 反応式Il(b)
【化285】 [式中、R8およびR9は反応式I(a)に示すとおりであり、 Xはハロである。]
【0265】 別の手法では、反応式IIlに記載のように、R1、R2、R3およびR4が水素
であり、Yが−O−または−CH2−であり、R7がフェニルである式Iの化合物
を製造することができる。 反応式IIl
【化286】 [式中、Xはハロゲンである。]
【0266】 適当なジフェニル化合物(11)をパラホルムアルデヒドおよびハロゲン化剤
、例えば酢酸中の40%臭化水素で処理する。結合しているフェニル環のメタ位
またはパラ位のいずれかにX置換分を有する2個の位置異性体が生じる。
【0267】 上の反応式I(b)、工程(c)に記載のように、(12)をジメチルホルム
アミド中のシアン化ナトリウムで処理することによって、ハロゲンを置換し、ニ
トリル異性体(13)を製造することができる。次いで慣用のクロマトフラフィ
ー技術によって異性体を容易に分離でき、極性非プロトン溶媒、例えばジメチル
スルホキシド中、各異性体を過酸化水素および炭酸カリウムで処理することによ
って、それぞれアミド(14)に変換することができる。
【0268】 R1が−O(CH2nZである化合物は、以下の反応式IIIlに記載のよう に製造できる。 反応式IIIl
【化287】
【化288】 [式中、Rは−(C1−C4)アルキルであり、 p=1または2である。]
【0269】 適当な置換ジフェニル化合物(15)を、アルキルハライド溶媒、例えばクロ
ロホルム中、オキサリルクロライドとともに還流することによって、中間体(1
6)を製造する。この反応は4,4−N−ジメチルアミノピリジンで触媒するの
が好ましい。
【0270】 Friedel-Crafts 条件下、適当な金属ハライド、例えば塩化アルミニウムを触 媒として用いて、ラクトン(17)に環化することができる。濃水酸化アンモニ
ウムを用いてラクトン環をアミノリシスすることにより、グリオキサミド(18
)に変換することができる。
【0271】 (18)を適当なアルキル化剤、例えば(X)(CH2nB(式中、BはCO 2 PG、−PO3PGまたは−SO3PGであり、Xはハロであり、PGは酸保護 基、好ましくはメチルである)で処理することによってヒドロキシ基をアルキル
化し、所望のアルキル連結エステル(19)を製造する。
【0272】 好ましくは0℃〜20℃の範囲の温度下、適当な還元剤、例えばメタノール中
のホウ水素化ナトリウムで処理することによって、グリオキサミド(19)中の
カルボニルを部分還元し、中間体(20)を製造する。適当な塩基、例えば水酸
化ナトリウムで処理することによって所望の酸または酸塩(21)を得ることが
できる。
【0273】 中間体(20)を、不活性ガス、例えばアルゴン下、強酸、例えばトリフルオ
ロ酢酸中、トリエチルシランで処理することによってさらに還元し、(22)を
製造し、次いで、強塩基を用いて、再び酸または塩(23)に変換することがで
きる。
【0274】 m)ナフチルアセトアミドsPLA2阻害剤およびその製造方法は、引用により その全開示内容が本明細書中に包含される、1996年12月9日提出の米国特
許出願第09/091077号(題名:"Benzyl naphthalene sPLA2 Inhibitors
")に記載されている。
【0275】 本発明の方法は、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類の処置方法
であって、以下の式(Im)で示されるナフチルアセトアミドsPLA2阻害剤 の治療的有効量を該ヒトに投与することを含む方法である:
【化289】 [式中、 R1およびR2はそれぞれ独立して水素または非妨害性置換分であり(ただし、
1およびR2の少なくとも一方は水素でなければならない); R3は水素、−O(CH2nY、
【化290】
【化291】 であり、ここにnは2〜4であり、Yは−CO2H、−PO32またはSO3Hで
あり; Xは−O−または−CH2−である]。
【0276】 以下の反応式Imにより、Xが酸素である化合物を製造することができる。 反応式Im
【化292】
【0277】 上記反応式の第一工程では、適当な置換1−ブロモ−4−メチルナフタレンお
よび適当な置換フェニルを極性非プロトン溶媒、例えばピリジンに溶解させる。
この混合物を過剰の炭酸カリウムおよび過剰の銅−青銅で処理し、窒素雰囲気下
で還流して(1)を製造する。
【0278】 非極性アルキルハライド溶媒、例えば四塩化炭素中、2,2−アゾビスイソブ
チロニトリルを触媒として用い、化合物(1)を臭素化剤、例えばN−ブロモス
クシンアミドとともに還流することによって臭素化し、(2)を製造する。
【0279】 (2)をシアン化ナトリウムで処理して(3)を製造する。この反応は極性非
プロトン溶媒、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)中、約60℃にまで加
熱しながら行うのが最良である。
【0280】 シアノ化合物(3)を二工程で加水分解して酸(4)を製造する。極性プロト
ン溶媒、例えばジエチレングリコールを共存溶媒として用い、シアノ化合物(3
)をアルカリ金属塩、例えば水酸化カリウムで処理し、混合物を約90〜95℃
に加熱する。次いで得られた生成物を無機の強酸、例えば塩酸と反応させる。
【0281】 別の二工程方法により、(4)を所望のナフチルアセトアミド化合物(5)に
変換する。まず酸(4)をアルキルハライド溶媒、例えばメチレンクロライドに
溶解させる。酸/アルキルハライド溶液を氷浴中で冷却し、次いで、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)を触媒として用いてオキサリルクロライドで処理し、酸ク
ロライドを製造する。この溶液を室温にまであたため、次いで室温においてアン
モニアガスで処理し、(5)を製造する。
【0282】 適当な有機溶媒、好ましくはメチレンクロライド/へキサン中、標準的再結晶
手法を用いて所望の生成物(5)を精製することができる。
【0283】 以下の反応式IImにしたがって、Xがメチレンである化合物を製造できる:
反応式IIm
【化293】
【化294】
【0284】 化合物(1a)をグリニャール反応により製造する。適当な置換臭化フェニル
をマグネシウムおよびエーテルと反応させることによってグリニャール試薬出発
物質を製造する。次いでこの試薬を適当な置換ナフチルニトリルと反応させ、得
られた化合物を水性酸、例えば塩酸で加水分解し、ベンゾイルナフチル(1a)
を形成させる。
【0285】 (1a)をモル過剰の還元剤、例えばホウ水素化ナトリウムで処理することに
よって還元する。この反応は氷浴中で溶媒−触媒、例えばトリフルオロ酢酸を用
いて開始し、次いで還元を進行させながら、室温にまであたためる。
【0286】 (2a)を、極性酸性溶媒、例えば酢酸/リン酸混合液中の過剰のホルムアル
デヒドおよび濃塩酸で処理することによってクロロメチル化する。この反応は約
90℃の温度で行うのが最良である。
【0287】 塩化物化合物(3a)をシアン化物で求核置換することによってニトリル4(
a)を製造する。この反応は、(3a)を、極性非プロトン溶媒、例えばジメチ
ルホルムアミド(DMF)中の小モル過剰のシアン化ナトリウムとともに約5時
間還流し、次いで室温に冷えるまでの間、この反応を継続させることによって行
う。
【0288】 次いで、三工程方法により、ニトリル(4a)から所望のナフチルアミド(5
a)を製造する。極性非プロトン溶媒、例えばDMSO中に溶解させたニトリル
(4a)の溶液に、炭酸カリウムを加え、このニトリル溶液をわずかに塩基性に
する。次いでこのニトリルを過酸化水素水溶液で処理して加水分解する。この過
酸化物溶液に水を加えることによってナフチルアセトアミドを結晶化することが
できる。
【0289】 ナフタレン環の第6位に保護フェノール、例えばメトキシ基を有する1−ブロ
モ−4−メチル−ナフタレンを出発物質として用いて、R3が水素でない化合物 を容易に製造することができる。この方法を上記のように行い、化合物(1)−
(3)を製造する。(3)を酢酸中の40%臭化水素溶液で処理することによっ
て、シアノ基(3)を酸加水分解し、保護フェノールを脱保護することができる
。次いでこの脱保護フェノールを反応させて、ナフチル環の第6位における適当
な置換分を製造できる。例えば、このフェノールを適当なアルキルハライドでア
ルキル化し、次いで塩基、例えば水性水酸化ナトリウム、次いで希薄塩酸で処理
して酸に変換することによって、R3が−O(CH2nCOOHである化合物を 製造できる。
【0290】 当業者であれば、置換フェノールおよび臭化フェニル出発物質が市販されてい
るか、あるいは市販の出発物質から既知の技術によって容易に製造可能であるこ
とが理解できよう。本発明の化合物の製造に用いられるすべての他の反応物およ
び試薬は市販されている。
【0291】 本発明の方法で用いるのに適当な製剤 本発明の方法で用いられるsPLA2阻害剤を投与して、活性物質を、この物 質のヒト体内における作用部位と接触させる任意の方法により嚢胞性繊維症を処
置することができる。これらは、個別の治療物質として、あるいは治療物質の組
み合わせとしての医薬と組み合わせて用いるのに利用可能な任意の慣用方法によ
って投与することができる。sPLA2阻害剤は単独で投与することができるが 、一般に、選択された投与経路および標準的製薬実施に基づいて選択される製薬
的担体とともに投与する。
【0292】 適当な製剤は、治療的有効量のsPLA2阻害剤を、製薬的に許容される希釈 剤または担体とともに含むものであり、この組成物は選択された特定の投与経路
に適合させる。「製薬的に許容される」とは、担体、希釈剤または賦形剤がsP
LA2阻害剤(「活性化合物」)と製剤中で化学反応を起こさず、また処置され る患者に対して有害であってはならないことを意味する。
【0293】 医薬製剤用に、当分野に既知の任意の適当な担体を用いることができる。この
ような製剤中、担体は固形物、液状物または固形物および液状物の混合物とする
ことができる。固形担体は、香料、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤
崩壊剤およびカプセル化材料としても作用し得る1つまたはそれ以上の物質であ
ってよい。
【0294】 経口投与用の錠剤には、適当な賦形剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウ
ム、ラクトース、リン酸カルシウムを、崩壊剤、例えばメイズ、デンプンまたは
アルギン酸、および/または結合剤、例えばゼラチンまたはアカシア、および滑
沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクとともに含
ませることができる。錠剤中、sPLA2阻害剤を、必要な結合性質を有する担 体と適当な割合で混合し、所望の形およびサイズに成形する。粉末剤および錠剤
には、約1〜約99重量%のsPLA2阻害剤を含ませるのが好ましい。
【0295】 滅菌液状形態の製剤には、懸濁剤、乳剤、シロップ剤およびエリキシル剤が含
まれる。製薬的に許容される担体、例えば滅菌水、食塩水、デキストロース溶液
、滅菌有機溶媒またはこれらの混合物中に、活性化合物を溶解または懸濁するこ
とができる。
【0296】 活性化合物は、固形投与剤型、例えばカプセル剤、錠剤および粉末剤、あるい
は液状投与剤型、例えばエリキシル剤、シロップ剤および懸濁剤として経口投与
することができる。また、滅菌液状投与剤型として非経口投与することもできる
。また、鼻腔スプレー剤または肺吸入剤の剤型として吸入によって投与すること
もできる。また、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、ローション剤、溶
液剤、スプレー剤、エアロゾル剤、リポソーム剤またはパッチ剤として局所投与
することもできる。当分野の標準的参考文献である Remington's Pharmaceutica
l Sciences, Mack Publishing Company に記載のように、活性化合物の投与剤型
には、通常、適当な担体、希釈剤、保存剤または他の賦形剤を含ませる。
【0297】 活性化合物および粉末化担体、例えばラクトース、スクロース、マンニトール
、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸など
を含むゼラチンカプセル剤を製造してもよい。同様の希釈剤を用いて、圧縮成形
された錠剤および粉末剤を製造することができる。錠剤およびカプセル剤の両者
は、薬剤を、何時間にもわたって継続して放出する持続放出生成物として製造す
ることができる。圧縮成形された錠剤を糖でコーティング、あるいはフィルムコ
ーティングして、いかなる不快な味をも遮断し、かつ錠剤を大気から保護し、あ
るいは胃腸管で選択的に崩壊するように腸溶性のコーティングを施すことができ
る。
【0298】 患者が受け入れやすいように、経口投与用の液状投与剤型には、着色料および
香料を含ませることができる。
【0299】 非経口溶液剤および静脈内溶液剤用に、水、適当な油状物、食塩水、水性デキ
ストロース(グルコース)および関連する糖溶液およびグリコール、例えばプロ
ピレングリコールまたはポリエチレングリコールは適当な担体である。非経口投
与用溶液には、活性化合物、適当な安定化剤および、必要ならば、緩衝物質を含
ませる。抗酸化剤、例えば、単独、あるいは混合された、重亜硫酸ナトリウム、
亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸は適当な安定化剤である。また、クエン
酸およびその塩およびEDTAナトリウムを用いる。さらに、非経口溶液剤には
、保存剤、例えばベンズアルコニウムクロライド、メチルパラベンまたはプロピ
ルパラベンおよびクロロブタノールを含ませることができる。
【0300】 局所的軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤およびペースト剤には、活性化合物ととも
に、希釈剤、例えばワックス、パラフィン、デンプン、ポリエチレングリコール
、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、動物性および植物性脂肪、タルクおよび
酸化亜鉛、またはこれらあるいは他の希釈剤の混合物を含ませる。
【0301】 局所溶液剤および乳剤には、例えば、活性化合物とともに、慣用の希釈剤(界
面活性剤の存在下を除いて、分子量200以下の溶媒を除外)、例えば溶媒、溶
解剤および乳化剤を含ませることができ;具体例は水、エタノール、2−プロパ
ノール、炭酸エチル、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、油状物、グ
リセロール、およびソルビトールの脂肪酸エステルまたはその混合物である。ま
た、局所投与用の組成物には、保存剤または抗−酸化剤を含ませてもよい。
【0302】 粉末剤およびスプレー剤には、活性化合物とともに、通常の希釈剤、例えばラ
クトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリ
アミド粉末またはこれらの物質の混合物を含ませることができる。エアロゾルス
プレー剤には通常、プロペラントを含ませることができる。リポソーム剤は、活
性化合物を包含し得る脂質二重層を形成する、動物性脂肪または植物性脂肪など
の材料から製造できる。
【0303】 吸入投与用には、sPLA2阻害剤またはこの阻害剤を含む製剤を、好ましく は組成物が完全に溶解し、吸入容量内で適当な用量が投与可能な濃度で、液状形
態、例えば水または食塩水に溶解あるいは分散させることができる。噴霧器(例
えば De Vilbiss 646)および圧縮空気生成装置(compressed air generator, P
ulmoaide, DeVilbiss)を用いて、本化合物または本化合物を含む製剤を霧にし て、必要に応じ、1日1回から数回、気道表面にデリバリーすることができる。
幼児用には、サイズおよび体重に合わせて用量を調節してもよい。
【0304】 本発明の化合物を含む製剤を、経皮パッチなどの装置により、皮膚を通して投
与してもよい。パッチはポリアクリルアミドのような基質から、半透膜は適当な
ポリマーから製造し、物質が皮膚へデリバリーされる割合を制御することができ
る。他の適当な経皮パッチ製剤および構成は、引用により、その開示内容が本明
細書中に包含される、米国特許第5,296,222号および第5,271,9
40号に記載されている。sPLA2阻害剤の脂肪親和性プロドラッグ誘導体は 、経皮吸収投与およびデリバリー系に特に適当である。
【0305】 本発明の範囲内の製剤には、sPLA2阻害剤の、嚢胞性繊維症に関して治療 的に有効な任意の協同物質(co-agents)、例えば、以下の段落、「協同物質− 複合治療」("CO-AGENT - COMBINED THERAPY")に記載のような、N−アセチル −システイン、ヒト組換えDNアーゼ、抗生物質などの治療的有効量との混合物
が含まれる。
【0306】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの肺の粘液の浄化を促すために用いられる製
剤には、患者に、肺粘膜が水を再吸収するのを阻害するのに有効な量のナトリウ
ムチャンネル遮断剤、例えばアミロリドを同時に投与する過程をさらに含ませて
もよい。
【0307】 上記すべての製剤に関して、好ましい活性化合物は、前記の1H−インドール
−3−グリオキシルアミド化合物であり、その製造方法は(引用により、その開
示内容が本明細書中に包含される)米国特許第5,654,326号に記載され
ている。全クラスの1H−インドール−3−グリオキシルアミドのうち、最も好
ましい化合物は、((3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチ
ル−1−(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸、ナ
トリウム塩であり;ならびに、1H−インドール−3−グリオキシルアミドは、
((3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェニ
ルメチル)−1H−インドール−4イル)オキシ)酢酸、メチルエステルである
【0308】 本発明の方法で用いられる活性化合物の割合および重量 製剤の0.1〜99.9重量%の濃度の1H−インドール−3−グリオキシル
アミド化合物を用いることができる。
【0309】 医薬製剤は単位投与剤型とするのが好ましい。単位投与剤型はカプセル剤また
は錠剤そのものであるか、あるいは適当数のこれらのいずれかであり得る。組成
物の単位用量中の、活性化合物の量は、必要とされる具体的処置に応じて、約0
.1〜約1000ミリグラムまたはそれ以上に変化させ、調節することができる
【0310】 内部投与に適当な組成物(投与剤形)には、単位当たり約1ミリグラム〜約5
00ミリグラムの活性化合物を含ませる。これらの医薬組成物には、通常、組成
物の全重量を基準として、約0.5〜95重量%量の活性化合物を含ませる。
【0311】 有用な医薬組成物の例およびその成分の割合を以下に記載する: カプセル剤:各標準的2ピースゼラチン硬カプセルに、活性化合物の粉末50m
g、ラクトース175mg、タルク24mgおよびステアリン酸マグネシウム6
mgを充填することによってカプセル剤を製造することができる。
【0312】 ゼラチン軟カプセル剤:大豆油中の活性化合物の混合物を製造し、容量型ポンプ
(a positive displacement pump)を用いてゼラチン中に注入し、活性化合物5
0mgを含むゼラチン軟カプセルを形成させる。このカプセルを石油エーテル中
で洗浄し、乾燥する。
【0313】 錠剤:常法により、錠剤を製造し、投与単位が活性化合物50mg、ステアリン
酸マグネシウム6mg、微結晶セルロース70mg、コーンスターチ11mgお
よびラクトース225mgとなるようにすることができる。適当にコーティング
して、味を良くし、あるいは吸収を遅延させることができる。
【0314】 懸濁剤:各5mLが、細分化された活性化合物25mg、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム200mg、安息香酸ナトリウム5mg、ソルビトール溶液1
.0g、U.S.P.,およびバニリン0.025mgを含むように、経口投与用の水
性懸濁剤を製造する。
【0315】 注射液:10容量%のプロピレングリコールおよび水中、1.5重量%の活性化
合物を攪拌することによって、注入投与に適当な非経口組成物を製造する。この
溶液を一般に用いられる技術によって滅菌する。
【0316】 鼻腔スプレー:各1mLが活性化合物10mg、メチルパラベン1.8mg、プ
ロピルパラベン0.2mgおよびメチルセルロース10mgを含むような水溶液
を製造する。この溶液を1mLバイアルに分配する。製剤の0.1〜99.9重
量%の濃度の活性化合物を用いることができる。
【0317】 エアロゾル製剤は、粒子サイズ約0.5〜約10ミクロンに分散させることが
でき、これは気道表面で約10-10〜10-2モル/Lの阻害剤濃度を達成するの に十分なsPLA2阻害剤を有する。
【0318】 本発明方法の実施 本発明方法のsPLA2阻害剤の使用は、嚢胞性繊維症の初期病理過程であり 得る炎症の程度を阻止し、減少させることによって肺組織および肺機能の悪化が
進行するのを妨げる。本発明の方法は、好ましくは嚢胞性繊維症で苦しんでいる
患者の生命の早期、最も好ましくは嚢胞性繊維症が診断された直後の子供の時に
用いる。
【0319】 本発明の方法は、sPLA2阻害剤(好ましくは、本明細書中で好ましいと教 示されているsPLA2阻害剤)を含む医薬製剤または上の段落で教示されてい るようなsPLA2阻害剤を含む製剤を用いて実施することができる。
【0320】 嚢胞性繊維症の根元的な原因は、本発明の方法によって阻止することができな
いであろうが、sPLA2阻害剤(およびその製剤)の投与によって重篤度の症 状が減少し、程度が改善されるであろう。
【0321】 もちろん投与する用量は、既知の要因、例えば具体的な物質の薬力学性質およ
びその投与方法および経路;服用者の年齢、健康および体重;症状の性質および
程度;同時処置の種類、処置の頻度、および所望の効果に応じて変化するであろ
う。通常、活性化合物の1日の用量は、体重1キログラム当たり約0.1〜20
0ミリグラムとすることができる。1日当たり、普通には0.5〜50、好まし
くは1〜25ミリグラム/キログラムを1〜6回に分けて、あるいは持続放出剤
型で投与するのが、所望の結果を得るのに効果的である。
【0322】 一般に、sPLA2阻害剤を投与して、ヒトに治療的有効量を服用させる。治 療的有効量は、簡単には、多量の活性化合物を投与し、患者に対する効果、例え
ば1日当たりの痰の生成量の減少、標準的肺機能項目によって評価される肺機能
の改善、運動の改善、細菌感染頻度の減少、または嚢胞性繊維症に関連する他の
症状の減少を観察することにより、個々の患者に対して決定することができる。
【0323】 嚢胞性繊維症の症状(または上記「発明の要旨」に列記されている他の症状)
を予防し、処置するのに必要なsPLA2阻害剤の正確な量は、患者の年齢およ
び全般的状態および疾患の重篤度、投与方法などに応じ、ヒトによって変化する
。当業者であれば、嚢胞性繊維症に関連する症状の効果的な排除、減少または防
止(例えば肺粘液の浄化)を判断することによって適当な量を決定することがで
きる。
【0324】 一般に本化合物は、ヒトのsPLA2阻害剤の血液レベル濃度が約10〜30 00ナノグラム/mL、好ましくは100〜800ナノグラム/mLの濃度にな
るような方法および用量で投与しなければならない。
【0325】 多くの嚢胞性繊維症に対する処置療法は何月または何年もの多くの日数にわた
り得る。経口投与は患者の便宜および寛容性の面で好ましい。経口投与により、
それぞれ約0.01〜25mg/体重kg、好ましくは約0.1mg/kg〜約
2mg/kgである用量を一日当たり1回から4回投与する。
【0326】 患者の苦痛を迅速に緩和することが必要とされる場合、しばしば非経口投与(
特に静脈内投与)が好ましい。非経口投与により、一日を通して継続して、ある
いは断続的に投与される0.01〜100mg/kg/日の用量を用いることが
できる。非経口投与用には、化合物を、生理食塩水ビヒクル(例えば、0.9%
通常食塩水、0.45%通常食塩水など)、デキストロースビヒクル(例えば、
5%デキストロース水溶液)または食塩水およびデキストロースビヒクルを組み
合わせたもの(5%デキストロース中の0.9%通常食塩水)中で投与すること
ができる。
【0327】 また吸入治療は、単独で、あるいは他の投与経路の補助として有用であり得る
。吸入治療では、嚢胞性繊維症の臨床的症状を減少させるのに必要な用量を容易
に決定でき、用いることができる。
【0328】 協同物質−複合治療 また、本発明の方法では、sPLA2阻害剤(すなわち、本発明製剤中の活性 化合物)を、嚢胞性繊維症の症状を緩和するのに有用であることが知られている
別の薬理的に活性な物質と組み合わせて投与することができる。例えば、本明細
書中に教示されているsPLA2阻害剤は以下の治療物質と組み合わせることが
できる: 1.粘液浄化を増加させるための物質 a.N−アセチル−システイン 2.嚢胞性繊維症の痰中のDNAである物質 a.ヒト組換えDNアーゼ 3.水および塩含量を回復させる薬物 a.アミロリド b.ヌクレオチド三リン酸 4.肺感染を制御する物質 a.抗生物質 (i)ペニシリン (ii)セファロスポリン、セフタザダイム(ceftazadime) (iii)アミノグリコシド 5.吸入薬物 a.ベータ−アドレナリン作動性アゴニスト b.抗コリン作動性物質 6.経口ステロイド 7.膵臓酵素 8.遺伝子治療。
【0329】 嚢胞性繊維症の試験方法 嚢胞性繊維症の診断基準は、標準的医学文献(例えば、Harrison's Principle
s of Internal Medicine, Thirteenth ed., 1994, by McGraw-Hill, Inc., ISBN
0-07-032370-4, pgs., 1194-1197)に認められるものである。これらの基準を 用いて、本発明の方法を用いて開始した場合の、処置の頻度および程度、および
処置を止める時期を決定することができる。
【0330】 肺容量、痰の程度の性質などをいずれかの常法によって測定して、肺疾患を有
する嚢胞性繊維症の患者を評価することができる。
【0331】 十分な栄養物摂取に関する慣用の基準によって、胃腸疾患を有する嚢胞性繊維
症の患者を評価することができる。
【0332】 本発明を具体的態様によって説明してきたが、これらは請求の範囲に記載する
本発明の範囲を限定するためのものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/415 A61K 31/415 4C204 31/436 31/436 4C206 31/4365 31/4365 31/437 31/437 31/4439 31/4439 31/505 31/505 31/535 31/535 31/66 31/66 A61P 1/00 A61P 1/00 11/00 11/00 15/00 15/00 C07D 231/42 C07D 231/42 471/04 103 471/04 103H 103S 103Z 104 104A 104Z 471/14 101 471/14 101 491/052 491/052 493/04 106 493/04 106A 495/04 111 495/04 111 // C07D 207/337 207/337 207/34 207/34 207/36 207/36 209/22 209/22 209/88 209/88 401/04 401/04 401/06 401/06 403/12 403/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C063 BB01 CC22 CC47 DD08 DD12 DD15 EE01 4C065 AA03 AA04 AA05 BB04 CC01 CC09 DD01 EE02 HH01 HH08 JJ03 KK02 KK08 LL01 PP03 PP06 4C069 AC05 AC07 4C071 AA01 AA07 BB01 BB05 CC01 CC11 CC21 EE07 EE15 FF03 GG01 HH08 HH28 LL01 4C086 AA01 AA03 BC05 BC12 BC13 BC36 BC62 CB05 GA07 MA04 NA14 ZA59 ZA66 ZA81 ZC20 4C204 BB01 CB03 CB25 DB03 DB16 FB06 GB25 4C206 CB16 GA06 MA04 NA14 ZA59 ZA66 ZA81 ZC20

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嚢胞性繊維症で苦しんでいる哺乳類の処置方法であって、以
    下の種類から選択されるsPLA2阻害剤の治療的有効量を該哺乳類に投与する ことを含む方法: 1H−インドール−3−グリオキシルアミド、1H−インドール−3−ヒドラジ
    ド、1H−インドール−3−アセトアミド、1H−インドール−1−グリオキシ
    ルアミド、1H−インドール−1−ヒドラジド、1H−インドール−1−アセト
    アミド、インドリジン−1−アセトアミド、インドリジン−1−酢酸ヒドラジド
    、インドリジン−1−グリオキシルアミド、インデン−1−アセトアミド、イン
    デン−1−酢酸ヒドラジド、インデン−1−グリオキシルアミド、カルバゾール
    、テトラヒドロカルバゾール、ピラゾール、フェニルグリオキサミド、ピロール
    、ナフチルグリオキサミドまたはフェニルアセトアミド。
  2. 【請求項2】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、式(
    Ia): 【化1】 [式中、 両Xは酸素であり; R1は 【化2】 および 【化3】 (ここに、R10はハロ、C1−C10アルキル、C1−C10アルコキシ、−S−(C 1 −C10アルキル)およびC1−C10ハロアルキルから独立して選択される基であ
    り、tは0から5の数である) からなる群から選択され; R2は基:ハロ、シクロプロピル、メチル、エチルおよびプロピルから選択さ れ; R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基) から独立して選択され、ここに−(La)−は酸リンカーであり、ただし、R4
    関する酸リンカー基:−(La)−は、 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 および 【化8】 【化9】 からなる群から選択され、R5に関する酸リンカー:−(La)−は、 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 および 【化17】 (ここに、R84およびR85は、水素、C1−C10アルキル、アリール、C1−C10 アルカリール、C1−C10アルアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよび ハロからそれぞれ独立して選択される) からなる群から選択されることを条件とし; R4およびR5の少なくとも一方は基:−(La)−(酸性基)(式中、R4また
    はR5の−(La)−(酸性基)の(酸性基)は−CO2H、−SO3Hまたは−P
    (O)(OH)2から選択される)でなければならず; R6およびR7は、水素および非妨害性置換分からそれぞれ独立して選択され、
    ここに非妨害性置換分は以下のものからなる群から選択される:C1−C6アルキ
    ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C7−C12アルアルキル、C7
    12アルカリール、C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルケニル、フェ
    ニル、トルリル、キシレニル、ビフェニル、C1−C6アルコキシ、C2−C6アル
    ケニルオキシ、C2−C6アルキニルオキシ、C2−C12アルコキシアルキル、C2 −C12アルコキシアルキルオキシ、C2−C12アルキルカルボニル、C2−C12
    ルキルカルボニルアミノ、C2−C12アルコキシアミノ、C2−C12アルコキシア
    ミノカルボニル、C2−C12アルキルアミノ、C1−C6アルキルチオ、C2−C12 アルキルチオカルボニル、C1−C6アルキルスルフィニル、C1−C6アルキルス
    ルホニル、C2−C6ハロアルコキシ、C1−C6ハロアルキルスルホニル、C2− C6ハロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、−C(O)O(C1−C6アル キル)、−(CH2n−O−(C1−C6アルキル)、ベンジルオキシ、フェノキ
    シ、フェニルチオ、−(CONHSO2R)、−CHO、アミノ、アミジノ、ブ ロモ、カルバミル、カルボキシル、カルボアルコキシ、−(CH2n−CO2H 、クロロ、シアノ、シアノグアニジニル、フルオロ、グアニジノ、hydrazide、 ヒドラジノ、hydrazido、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ヨード、ニトロ、ホ スホノ、−SO3H、チオアセタール、チオカルボニルおよびC1−C6カルボニ ル(ここにnは1から8である)] で示される本発明の1H−インドール−3−グリオキシルアミドまたは製薬的に
    許容されるその塩または脂肪族エステルプロドラッグ誘導体の治療的有効量を該
    ヒトに投与することを含む方法。
  3. 【請求項3】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、その
    処置を必要としているヒトに、以下の(A)から(P)の化合物からなる群から
    選択される、1H−インドール−3−グリオキシルアミド化合物または製薬的に
    許容されるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与す
    ることを含む方法: (A)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−メチル−1−(フェ ニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (B)dl−2−[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−メチル−1
    −(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]プロパン酸 (C)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
    ニル]−2−イルメチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
    酸 (D)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
    ニル]−3−イルメチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
    酸 (E)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
    ニル]−4−イルメチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
    酸 (F)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−[(2,6−ジクロロ
    フェニル)メチル]−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (G)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−[4(−フルオロフェ
    ニル)メチル]−2−メチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (H)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−メチル−1−[(1−
    ナフタレニル)メチル]−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (I)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェ ニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (J)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−[(3−クロロフェニ
    ル)メチル]−2−エチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (K)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
    ニル]−2−イルメチル)−2−エチル−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢
    酸 (L)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
    ニル]−2−イルメチル)−2−プロピル−1H−インドール−4−イル]オキシ]
    酢酸 (M)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−シクロプロピル−1
    −(フェニルメチル)−1H−インドール−4−イル]オキシ]酢酸 (N)[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−1−([1,1’−ビフェ
    ニル]−2−イルメチル)−2−シクロプロピル−1H−インドール−4−イル] オキシ]酢酸 (O)4−[[3−(2−アミノ−1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−( フェニルメチル)−1H−インドール−5−イル]オキシ]酪酸 および、 (P) (A)から(O)の混合物。
  4. 【請求項4】 sPLA2阻害剤を経口投与する、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 sPLA2阻害剤を非経口投与する、請求項1に記載の方法 。
  6. 【請求項6】 現在、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって
    、その処置を必要としているヒトに、式: 【化18】 【化19】 および 【化20】 で示される1H−インドール−3−グリオキシルアミド化合物の治療的有効量を
    投与することを含む方法。
  7. 【請求項7】 以下のタイプの嚢胞性繊維症の病理作用を緩和し、あるいは
    阻止するための哺乳類の処置方法であって、該哺乳類に、[[3−(2−アミノ
    −1,2−ジオキソエチル)−2−エチル−1−(フェニルメチル)−1H−イ
    ンドール−4−イル]オキシ]酢酸 メチルエステルの治療的有効量を投与する ことを含む方法。
  8. 【請求項8】 投与が静脈内投与である、請求項1、2、3、6または7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 投与が経口投与である、請求項1、2、3、6または7に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 投与量が0.01mg/kg/日〜100mg/kg/日
    の範囲である、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 治療的有効量が本化合物および適当な担体または賦形剤を
    含む医薬製剤形態である、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の方法
  12. 【請求項12】 現在、嚢胞性繊維症で苦しんでいる、ヒトを含む哺乳類の
    嚢胞性繊維症を処置するための薬剤を製造するための、以下のsPLA2阻害剤 類から選択されるsPLA2阻害剤の使用: 1H−インドール−3−グリオキシルアミド、1H−インドール−3−ヒドラジ
    ド、1H−インドール−3−アセトアミド、1H−インドール−1−グリオキシ
    ルアミド、1H−インドール−1−ヒドラジド、1H−インドール−1−アセト
    アミド、インドリジン−1−アセトアミド、インドリジン−1−酢酸ヒドラジド
    、インドリジン−1−グリオキシルアミド、インデン−1−アセトアミド、イン
    デン−1−酢酸ヒドラジド、インデン−1−グリオキシルアミド、カルバゾール
    、テトラヒドロカルバゾール、ピラゾール、フェニルグリオキサミド、ピロール
    、ナフチルグリオキサミドまたはフェニルアセトアミド。
  13. 【請求項13】 骨粗鬆症の処置用の薬剤を製造するための、式: 【化21】 【化22】 および 【化23】 で示される化合物から選択される1H−インドール−3−グリオキシルアミド化
    合物の使用。
  14. 【請求項14】 現在、嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であっ
    て、その処置を必要としているヒトに、式(Ib): 【化24】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; R1は基(i)、(ii)および(iii)から選択され、ここに (i)はC4−C20アルキル、C4−C20アルケニル、C4−C20アルキニル、 C4−C20ハロアルキル、C4−C12シクロアルキルであり、 (ii)はアリールまたは、ハロ、−CN、−CHO、−OH、−SH、C1 −C10アルキルチオ、C1−C10アルコキシ、C1−C10アルキル、カルボキシル
    、アミノまたはヒドロキシアミノによって置換されているアリールであり、 (iii)は 【化25】 (式中、yは1から8であり、R74は独立して、水素またはC1−C10アルキル であり、R75はアリールまたは、ハロ、−CN、−CHO、−OH、ニトロ、フ
    ェニル、−SH、C1−C10アルキルチオ、C1−C10アルコキシ、C1−C10ア ルキル、アミノ、ヒドロキシアミノまたは置換もしくは非置換の5〜8員ヘテロ
    環式環で置換されているアリールである)であり; R2はハロ、C1−C3アルキル、エテニル、C1−C2アルキルチオ、C1−C2 アルコキシ、−CHO、−CNであり; 各R3は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R4、R5、R6およびR7はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C1 −C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、アリール 、アルアルキルであるか、またはR4、R5、R6およびR7の組の、任意の隣接す
    る2つのヒドロカルビル基は、それらが結合している環の炭素原子とともに、5
    員または6員の置換または非置換炭素環式環を形成しているか;またはC1−C1 0 ハロアルキル、C1−C10アルコキシ、C1−C10ハロアルコキシ、C4−C8シ クロアルコキシ、フェノキシ、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシル、−SH、−C
    N、−S(C1−C10アルキル)、アリールチオ、チオアセタール、−C(O) O(C1−C10アルキル)、ヒドラジノ、hidrazido、−NH2、−NO2、−NR 8283および−C(O)NR8283(ここに、R82およびR83は独立して、水素
    、C1−C10アルキル、C1−C10ヒドロキシアルキルであり、あるいはR82およ
    びR83は、Nといっしょになって、5〜8員のヘテロ環式環を形成する)である
    か;または式: 【化26】 (式中、 各R76は水素、C1−C10アルキル、ヒドロキシから独立して選択され、ある いは両R76はいっしょになって、=Oであり; pは1から8であり; Zは単結合、−O−、−N(C1−C10アルキル)−、−NHまたは−S−で あり; Qは−CON(R8283)、−5−テトラゾリル、−SO3H、 【化27】 【化28】 【化29】 【化30】 【化31】 【化32】 (ここに、R86は水素、金属またはC1−C10アルキルから独立して選択される )である)で示される基である] で示される1H−インドール−3−酢酸ヒドラジドまたは製薬的に許容されるそ
    の塩またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む方法。
  15. 【請求項15】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IIb): 【化33】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; R11は基(i)、(ii)、(iii)および(iv)から選択され、ここに
    、 (i)はC6−C20アルキル、C6−C20アルケニル、C6−C20アルキニル、 C6−C20ハロアルキル、C4−C12シクロアルキルであり、 (ii)はアリールまたは、ハロ、ニトロ、−CN、−CHO、−OH、−S
    H、C1−C10アルキル、C1−C10アルキルチオ、C1−C10アルコキシル、カ ルボキシル、アミノまたはヒドロキシアミノによって置換されているアリールで
    あり、 (iii)は−(CH2n−(R80)または−(NH)−(R81)であり、こ
    こにnは1から8であり、R80は(i)で引用されている基であり、R81は(i
    )または(ii)で引用されている基から選択され、 (iv)は 【化34】 (式中、R87は水素またはC1−C10アルキルであり、R88は、非置換の、ある いはハロ、−CN、−CHO、−OH、−SH、C1−C10アルキルチオ、C1
    10アルコキシル、フェニル、ニトロ、C1−C10アルキル、C1−C10ハロアル
    キル、カルボキシル、アミノ、ヒドロキシアミノによって置換されている、群:
    フェニル、ナフチル、インデニルおよびビフェニルから選択され、あるいは置換
    または非置換の5〜8員ヘテロ環式環である)であり; R12はハロ、C1−C2アルキルチオまたはC1−C2アルコキシであり; 各R13は独立して、水素、ハロまたはメチルであり; R14、R15、R16およびR17はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル 、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、アリ
    ール、アルアルキルであるか、またはR14、R15、R16およびR17のうち、任意
    の隣接する2個のヒドロカルビル基は、それらが結合している環の炭素原子とい
    っしょになって、5または6員の置換または非置換炭素環式環を形成しているか
    ;またはC1−C10ハロアルキル、C1−C10アルコキシ、C1−C10ハロアルコ キシ、C4−C8シクロアルコキシ、フェノキシ、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシ
    ル、−SH、−CN、C1−C10アルキルチオ、アリールチオ、チオアセタール 、−C(O)O(C1−C10アルキル)、hydrazide、ヒドラジノ、hydrazido、 −NH2、−NO2、−NR8283および−C(O)NR8283(ここに、R82
    よびR83は独立して、水素、C1−C10アルキル、C1−C10ヒドロキシアルキル
    であるか、あるいはR82およびR83は、Nといっしょになって、5〜8員ヘテロ
    環式環を形成する)であるか;または、 式: 【化35】 (式中、 R84およびR85は、水素、C1−C10アルキル、ヒドロキシからそれぞれ独立 して選択され、あるいはR84およびR85はいっしょになって=Oであり; pは1から5であり; Zは単結合、−O−、−N(C1−C10アルキル)−、−NH−または−S− であり; Qは−CON(R8283)、−5−テトラゾリル、−SO3H、 【化36】 【化37】 【化38】 【化39】 【化40】 【化41】 【化42】 (ここに、nは1から8であり、R86は水素、金属またはC1−C10アルキルか ら独立して選択され、R99は水素またはC1−C10アルキルから選択される)で ある)で示される基である] で示される1H−インドール−3−アセトアミドsPLA2阻害剤または製薬的 に許容されるその塩またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを
    含む方法。
  16. 【請求項16】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Ic): 【化43】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して、水素またはC1−C3アルキルであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換されて
    いる(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
    する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分または基:−(La)−(酸性基)(式 中、−(La)−は、酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択される基であり(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:−(
    a)−(酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分によっ
    て置換されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分によって置換
    されているヘテロ環式基からそれぞれ独立して選択される基である] で示される1H−インドール−1−アセトアミド化合物または製薬的に許容され
    るその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを
    含む方法。
  17. 【請求項17】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IIc): 【化44】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して、水素またはC1−C3アルキルであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
    ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
    する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基)( 式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択される基であり(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:−(
    a)−(酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換
    されている炭素環式基、ヘテロ環式基、および非妨害置換分で置換されているヘ
    テロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示される1H−インドール−1−ヒドラジド化合物または製薬的に許容される
    その塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含
    む方法。
  18. 【請求項18】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Id): 【化45】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R11は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R13は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は、1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換され
    ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
    る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R12は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4
    クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害置換分であり; R17およびR18は、水素、非妨害置換分、または基:−(La)−(酸性基) (式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から 独立して選択される基であり(ただし、R17およびR18の少なくとも一方は基:
    −(La)−(酸性基)でなければならない); R15およびR16は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置
    換されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害置換分で置換されているヘ
    テロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインドリジン−1−アセトアミド化合物または製薬的に許容されるそ
    の塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む
    方法。
  19. 【請求項19】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IId): 【化46】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R11は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R13は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は、1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換され
    ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
    る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R12は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4
    クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害置換分であり; R17およびR18は、水素、非妨害置換分、または基:−(La)−(酸性基) (式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から 独立して選択される基であり(ただし、R17およびR18の少なくとも一方は基:
    −(La)−(酸性基)でなければならない); R15およびR16は、水素、非妨害置換分、炭素環式基、非妨害置換分で置換さ
    れている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害置換分で置換されているヘテロ
    環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインドリジン−1−酢酸ヒドラジド化合物または製薬的に許容される
    その塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含
    む方法。
  20. 【請求項20】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IIId): 【化47】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R11は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R13は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は、1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換され
    ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
    る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R12は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4
    クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害置換分であり; R17およびR18は、水素、非妨害置換分、または基:−(La)−(酸性基) (式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から 独立して選択され、ただし、R17およびR18の少なくとも一方は基:−(La) −(酸性基)でなければならず; R15およびR16は、水素、非妨害置換分、炭素環式基、非妨害置換分で置換さ
    れている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害置換分で置換されているヘテロ
    環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインドリジン−1−グリオキシルアミド化合物または製薬的に許容さ
    れるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与すること
    を含む方法。
  21. 【請求項21】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IVd): 【化48】 [式中、 Xは酸素または硫黄から選択され; 各R3は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R1は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
    ている(a)の一員であり; (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
    する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R5およびR6は水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基)( 式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択される基であり(ただし、R5およびR6の少なくとも一方は基:−(
    a)−(酸性基)でなければならない); R7およびR8は水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害置換分で置換され
    ている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘテロ
    環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインドリジン−3−アセトアミド化合物または製薬的に許容されるそ
    の塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む
    方法。
  22. 【請求項22】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Vd): 【化49】 [式中、 Xは酸素または硫黄から選択され; 各R3は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R1は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換されて
    いる(a)の一員であり; (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
    する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害置換分であり; R5およびR6は水素、非妨害置換分、または基:−(La)−(酸性基)(式 中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独立 して選択される基であり(ただし、R5およびR6の少なくとも一方は基:−(L a )−(酸性基)でなければならない); R7およびR8は水素、非妨害置換分、炭素環式基、非妨害置換分で置換されて
    いる炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害置換分で置換されているヘテロ環式
    基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインドリジン−3−ヒドラジド化合物または製薬的に許容されるその
    塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む方
    法。
  23. 【請求項23】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(VId): 【化50】 [式中、 Xは酸素または硫黄から選択され; 各R3は独立して、水素、C1−C3アルキルまたはハロであり; R1は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換されて
    いる(a)の一員であり; (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
    する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R5およびR6は水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基)( 式中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独 立して選択される基であり(ただし、R5およびR6の少なくとも一方は基:−(
    a)−(酸性基)でなければならない); R7およびR8は水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害置換分で置換され
    ている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘテロ
    環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインドリジン−3−グリオキシルアミド化合物または製薬的に許容さ
    れるその塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与すること
    を含む方法。
  24. 【請求項24】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(If): 【化51】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して水素、C1−C3アルキル、またはハロであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
    ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
    る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は、水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基) (式中、−(La)−は、酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)か ら独立して選択される基であり(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:
    −(La)−(酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換
    されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘ
    テロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインデン−1−アセトアミド化合物または製薬的に許容されるその塩
    、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む方法
  25. 【請求項25】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IIf): 【化52】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; 各R1は独立して水素、C1−C3アルキル、またはハロであり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害置換分で置換されて
    いる(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は1〜12原子を有す
    る二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)ま
    たはトータルで1〜3個の水素以外の原子を有する非妨害置換分であり; R6およびR7は、水素、非妨害性置換分、または基:−(La)−(酸性基) (式中、−(La)−は、酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)か ら独立して選択される基であり(ただし、R6およびR7の少なくとも一方は基:
    −(La)−(酸性基)でなければならない); R4およびR5は、水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換
    されている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘ
    テロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインデン−1−酢酸ヒドラジド化合物または製薬的に許容されるその
    塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む方
    法。
  26. 【請求項26】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IIIf): 【化53】 [式中、 Xは酸素または硫黄であり; R3は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)はC7−C20アルキル、C7−C20アルケニル、C7−C20アルキニル、 炭素環式基またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分によって置
    換されている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり、ここに−(L)−は、1〜12原子を有
    する二価の連結基であり、R80は(a)または(b)から選択される基であり; R2は水素、ハロ、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、C3−C4シ クロアルケニル、−O−(C1−C2アルキル)、−S−(C1−C2アルキル)、
    またはトータルで1〜3個の水素でない原子を有する非妨害性置換分であり; R6およびR7は水素、非妨害性置換分または基:−(La)−(酸性基)(式 中、−(La)−は酸リンカー長1〜10を有する酸リンカーである)から独立 して選択される基であり(ただしR6およびR7の少なくとも一方は基:−(La )−(酸性基)でなければならない); R4およびR5は水素、非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換さ
    れている炭素環式基、ヘテロ環式基および非妨害性置換分で置換されているヘテ
    ロ環式基からそれぞれ独立して選択される] で示されるインデン−1−グリオキシルアミド化合物または製薬的に許容される
    その塩、溶媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含
    む方法。
  27. 【請求項27】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Ie): 【化54】 [式中、 Aはフェニルまたは、窒素が第5位、第6位、第7位または第8位であるピリ
    ジルであり; BまたはDの一方は窒素であり、他方は炭素であり; Zはシクロヘキセニル、フェニル、窒素が第1位、第2位または第3位である
    ピリジル、または第1位、第2位または第3位の硫黄または酸素、および第1位
    、第2位、第3位、または第4の窒素からなる群から選択される1個のヘテロ原
    子を有する6員ヘテロ環式環であり; 【数1】 は二重結合または単結合であり; R20は基(a)、(b)および(c)から選択され、ここに、 (a)は−(C5−C20)アルキル、−(C5−C20)アルケニル、−(C5− C20)アルキニル、炭素環式基、またはヘテロ環式基であり、 (b)は1個またはそれ以上の独立して選択される非妨害性置換分で置換され
    ている(a)の一員であり、 (c)は基:−(L)−R80であり(ここに−(L)−は、炭素、水素、酸素
    、窒素および硫黄から選択される1〜12個の原子を有する二価の連結基であり
    、−(L)−中の原子の組み合わせは、(i)炭素および水素のみ、(ii)1
    個の硫黄のみ、(iii)1個の酸素のみ、(iv)1個または2個の窒素およ
    び水素のみ、(v)炭素、水素および1個の硫黄のみ、(vi)炭素、水素およ
    び酸素のみ、からなる群から選択され;R80は(a)または(b)から選択され
    る基である); R21は非妨害性置換分であり; R1’は−NHNH2、−NH2または−CONH2であり; R2’は−OHおよび−O(CH2tR5’からなる群から選択され;ここに
    、 R5 はH、−CN、−NH2、−CONH2、−CONR910、−NHSO215、−CONHSO215(ここにR15は−(C1−C6)アルキルまたは−C F3である)、フェニルまたは、−CO2Hまたは−CO2(C1−C4)アルキル で置換されているフェニル、および−(La)−(酸性基)(式中、−(La)−
    は酸リンカー長1〜7を有する酸リンカーである)であり、tは1〜5であり; R3 は非妨害性置換分、炭素環式基、非妨害性置換分で置換されている炭素 環式基、ヘテロ環式基および、非妨害性置換分で置換されているヘテロ環式基か
    ら選択される。 ただし、R3 がHであり、R20がベンジルであり、mが1または2である場 合、R2 は−O(CH2mHではなく; Dが窒素である場合、Zのヘテロ原子は第1位、第2位または第3位の硫黄ま
    たは酸素および第1位、第2位、第3位または第4位の窒素からなる群から選択
    される。] で示される化合物または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、
    光学異性体、プロドラッグ誘導体または塩の治療的有効量を投与することを含む
    方法。
  28. 【請求項28】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(IIe): 【化55】 [式中、 Zはシクロヘキセニルまたはフェニルであり; R21は非妨害置換分であり; R1は−NHNH2または−NH2であり; R2は−OHおよび−O(CH2m5からなる群から選択され、ここに、 R5はH、−CO2H、−CONH2、−CO2(C1−C4アルキル)、 【化56】 (式中、R6およびR7はそれぞれ独立して−OHまたは−O(C1−C4)アルキ
    ルである)、−SO3H、−SO3(C1−C4アルキル)、テトラゾリル、−CN
    、−NH2、−NHSO2R15、−CONHSO2R15(ここに、R15は− (C1−C6)アルキルまたは−CF3である)、フェニルまたは、−CO2Hまた
    は−CO2(C1−C4)アルキルで置換されているフェニルであり、mは1〜3 であり; R3はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、−(C1−C6)アルキル、フェ ニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1−C6)アルキル、ハロまたは
    −CF3で置換されているフェニル;−CH2OSi(C1−C6)アルキル、フリ
    ル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシアルキル;または−(CH2n 8 (式中、R8はH、−CONH2、−NR910、−CNまたはフェニルであり、
    ここにR9およびR10は独立して−(C1−C4)アルキルまたは−フェニル(C1 −C4)アルキルであり、nは1〜8である)であり; R4はH、−(C5−C14)アルキル、−(C3−C14)シクロアルキル、ピリ ジル、フェニルまたは、−(C1−C6)アルキル、ハロ、−CF3、−OCF3
    −(C1−C4)アルコキシ、−CN、−(C1−C4)アルキルチオ、フェニル(
    1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルフェニル、フェニル、フェノキシ
    またはナフチルで置換されているフェニルである] で示される化合物または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、
    光学異性体、プロドラッグ誘導体または塩の治療的有効量を投与することを含む
    方法。
  29. 【請求項29】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(XXX): 【化57】 [式中、 R1は−NHNH2または−NH2であり; R2は−OHおよび−O(CH2m5からなる群から選択され、ここに、 R5はH、−CO2H、−CO2(C1−C4アルキル); 【化58】 (式中、R6およびR7はそれぞれ独立して−OHまたは−O(C1−C4)アルキ
    ルである);−SO3H、−SO3(C1−C4アルキル)、テトラゾリル、−CN
    、−NH2、−NHSO215;−CONHSO215(ここに、R15は−(C1
    6)アルキルまたは−CF3である)、フェニルまたは、−CO2Hまたは−C O2(C1−C4)アルキルで置換されているフェニルであり、mは1〜3であり ; R3はH、−O(C1−C4)アルキル、ハロ、−(C1−C6)アルキル、フェ ニル、−(C1−C4)アルキルフェニル;−(C1−C6)アルキル、ハロまたは
    −CF3で置換されているフェニル;−CH2OSi(C1−C6)アルキル、フリ
    ル、チオフェニル、−(C1−C6)ヒドロキシアルキル;または−(CH2n 8 (式中、R8はH、−CONH2、−NR910、−CNまたはフェニルであり、
    ここにR9およびR10は独立して−(C1−C4)アルキルまたは−フェニル(C1 −C4)アルキルであり、nは1〜8である)であり; R4はH、−(C5−C14)アルキル、−(C3−C14)シクロアルキル、ピリ ジル、フェニルまたは、−(C1−C6)アルキル、ハロ、−CF3、−OCF3
    −(C1−C4)アルコキシ、−CN、−(C1−C4)アルキルチオ、フェニル(
    1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルフェニル、フェニル、フェノキシ
    またはナフチルで置換されているフェニルであり; Aはフェニルまたは、窒素が第5位、第6位、第7位または第8位であるピリ
    ジルであり; Zはシクロヘキセニル、フェニル、窒素が第1位、第2位または第3位である
    ピリジルまたは、第1位、第2位または第3位の硫黄または酸素および第1位、
    第2位、第3位または第4位の窒素からなる群から選択される1個のヘテロ原子
    を有する6員ヘテロ環式環であり、あるいは、 ヘテロ環式環の1個の炭素は、場合により=Oで置換されており; ただし、AまたはZの一方はヘテロ環式環であることを条件とする] で示される化合物から選択されるカルバゾール化合物または製薬的に許容される
    そのラセミ体、溶媒和物、互変体、光学異性体、プロドラッグ誘導体または塩の
    治療的有効量を投与することを含む方法。
  30. 【請求項30】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、以下から選択される化合物の治療的有効量を投
    与することを含む方法: 9−ベンジル−5,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾー
    ル−4−カルボン酸ヒドラジド; 9−ベンジル−5,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾー
    ル−4−カルボキサミド; [9−ベンジル−4−カルバモイル−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒ ドロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸ナトリウム塩; [9−ベンジル−4−カルバモイル−7−メトキシカルバゾール−5−イル]オキ
    シ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−7−メトキシカルバゾール−5−イル]オ キシ酢酸メチル; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−シアノメチルオキシ−1,2,3,4−テト
    ラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−(1H−テトラゾール−5−イル−メチル)オ
    キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; {9−[(フェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−メチル−カルバゾール−4 −イル}オキシ酢酸; {9−[(3−フルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−メチル−カル バゾール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(3−メチルフェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−メチル−カルバ ゾール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(フェニル)メチル]−5−カルバモイル−2−(4−トリフルオロメチルフ
    ェニル)−カルバゾール−4−イル}オキシ酢酸; 9−ベンジル−5−(2−メタンスルホンアミド)エチルオキシ−7−メトキシ−
    1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−4−(2−メタンスルホンアミド)エチルオキシ−2−メトキシカ
    ルバゾール−5−カルボキサミド; 9−ベンジル−4−(2−トリフルオロメタンスルホンアミド)エチルオキシ−2
    −メトキシカルバゾール−5−カルボキサミド; 9−ベンジル−5−メタンスルホンアミドイルメチルオキシ−7−メトキシ−1
    ,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−4−メタンスルホンアミドイルメチルオキシ−カルバゾール−5
    −カルボキサミド; [5−カルバモイル−2−ペンチル−9−(フェニルメチル)カルバゾール−4− イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−2−(1−メチルエチル)−9−(フェニルメチル)カルバゾ ール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[(トリ(−1−メチルエチル) シリル)オキシメチル]カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−2−フェニル−9−(フェニルメチル)カルバゾール−4− イル]オキシ酢酸[5−カルバモイル−2−(4−クロロフェニル)−9−(フェニ ルメチル)カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−2−(2−フリル)−9−(フェニルメチル)カルバゾール− 4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[(トリ(−1−メチルエチル) シリル)オキシメチル]カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸リチウム塩; {9−[(フェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキシ酢
    酸; {9−[(3−フルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4− イル}オキシ酢酸; {9−[(3−フェノキシフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4 −イル}オキシ酢酸; {9−[(2−フルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4− イル}オキシ酢酸; {9−[(2−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾ ール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2−ベンジルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4− イル}オキシ酢酸; {9−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾ ール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(1−ナフチル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキ
    シ酢酸; {9−[(2−シアノフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(3−シアノフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(2−メチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(3−メチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(3,5−ジメチルフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール− 4−イル}オキシ酢酸; {9−[(3−ヨードフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イ ル}オキシ酢酸; {9−[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール −4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2,6−ジフルオロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール −4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール− 4−イル}オキシ酢酸; {9−[(3−トリフルオロメトキシフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバ ゾール−4−イル}オキシ酢酸; {9−[(2−ビフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オ
    キシ酢酸; {9−[(2−ビフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オ
    キシ酢酸; {9−[(2−ビフェニル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オ
    キシ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバオー ル−5−イル]オキシ酢酸; {9−[(2−ピリジル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキ
    シ酢酸; {9−[(3−ピリジル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル}オキ
    シ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒド ロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸; [9−ベンジル−5−カルバモイル−1−メチルカルバゾール−4−イル]オキシ
    酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ ドロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸; [9−ベンジル−5−カルバモイル−1−フルオロカルバゾール−4−イル]オキ
    シ酢酸; [9−ベンジル−4−カルバモイル−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒド ロカルバゾール−5−イル]オキシ酢酸; [9−ベンジル−5−カルバモイル−1−クロロカルバゾール−4−イル]オキシ
    酢酸; [9−[(シクロヘキシル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル]オ
    キシ酢酸; [9−[(シクロペンチル)メチル]−5−カルバモイルカルバゾール−4−イル]オ
    キシ酢酸; 5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[[(プロペン−3−イル)オキシ
    ]メチル]カルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; [5−カルバモイル−9−(フェニルメチル)−2−[(プロピルオキシ)メチル]カ ルバゾール−4−イル]オキシ酢酸; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−((カルボキサミドメチル)オキシ)−1,2,
    3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−シアノメチルオキシ−カルバゾール−4−カ
    ルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−((1H−テトラゾール−5−イル−メチル) オキシ)−カルバゾール−4−カルボキサミド; 9−ベンジル−7−メトキシ−5−((カルボキサミドメチル)オキシ)−カルバゾ
    ール−4−カルボキサミド;および [9−ベンジル−4−カルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバオー ル−5−イル]オキシ酢酸 (R,S)−(9−ベンジル−4−カルバモイル−1−オキソ−3−チア−1,2 ,3,4−テトラヒドロカルバゾール−5−イル)オキシ酢酸;(R,S)−(9−
    ベンジル−4−カルバモイル−1−オキソ−3−チア−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロカルバゾール−5−イル)オキシ酢酸;[N−ベンジル−1−カルバモイル
    −1−アザ−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−8−イル]オキシ酢 酸;4−メトキシ−6−メトキシカルボニル−10−フェニルメチル−6,7,
    8,9−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール;(4−カルボキサミド− 9−フェニルメチル−4,5−ジヒドロチオピラノ[3,4−b]インドール−5
    −イル)オキシ酢酸;3,4−ジヒドロ−4−カルボキサミドール−5−メトキ シ−9−フェニルメチルピラノ[3,4−b]インドール;2−[(2,9ビス−ベ
    ンジル−4−カルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリ
    ン−5−イル)オキシ]酢酸 または製薬的に許容されるそのラセミ体、溶媒和物、互変体、光学異性体、プロ
    ドラッグまたは塩。
  31. 【請求項31】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Xe)または(XIe): 【化59】 および 【化60】 で示される化合物または製薬的に許容されるその塩またはエステルプロドラッグ
    誘導体の治療的有効量を投与することを含む方法。
  32. 【請求項32】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Ih): 【化61】 [式中、 R1はフェニル、イソキノリン−3−イル、ピラジニル、ピリジン−2−イル 、第4位が−(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシル、−CNまたは
    −(CH2nCONH2(式中、nは0−2である)で置換されているピリジン −2−イルであり; R2はフェニル;−(C1−C4)アルキル、−CN、ハロ、−NO2、CO2( C1−C4)アルキルおよび−CF3からなる群から選択される、1〜3個の置換 分で置換されているフェニル;ナフチル;チオフェンまたは1〜3個のハロ基で
    置換されているチオフェンであり; R3は水素;フェニル;フェニル(C2−C6)アルケニル;ピリジル;ナフチ ル;キノリニル;(C1−C4)アルキルチアゾリル;−(C1−C4)アルキル、
    −CN、−CONH2、−NO2、−CF3、ハロ、(C1−C4)アルコキシ、C O2(C1−C4)アルキル、フェノキシおよびSR4(式中、R4は−(C1−C4 )アルキルまたはハロフェニルである)からなる群から選択される1〜2個の置
    換分で置換されているフェニル; −O(CH2p5(式中、pは1〜3であり、R5は−CN、−CO2H、 −CONH2またはテトラゾリルである)、 フェニルおよび −OR6(式中、R6はシクロペンチル、シクロヘキセニルまたは、ハロまた
    は(C1−C4)アルコキシで置換されているフェニル からなる群から選択される1個の置換分で置換されているフェニル;または 2個の置換分であって、それらが結合しているフェニル環といっしょになって、
    メチレンジオキシ環を形成している置換分で置換されているフェニルであり; mは1〜5である] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩の治療的有効量を投与するこ
    とを含む方法。
  33. 【請求項33】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Ii): 【化62】 [式中、 Xは−O−または−(CH2m−(式中、mは0または1である)であり; Yは−CO2−、−PO3−、−SO3−であり; Rは独立して−Hまたは−(C1−C4)アルキルであり; R1およびR2はそれぞれ独立して、−H、ハロまたは−(C1−C4)アルキル
    であり; R3およびR4はそれぞれ独立して、−H、−(C1−C4)アルキル、(C1− C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、ハロ、フェニルまたは、ハロで 置換されているフェニルであり; nは1〜8であり; pは、Yが−CO2−または−SO3−である場合、1であり、Yが−PO3− である場合、1または2である] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩の治療的有効量を投与するこ
    とを含む方法。
  34. 【請求項34】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(I): 【化63】 [式中、 R1は水素、(C1−C4)アルキル、フェニルまたは、−(C1−C4)アルキ ル、(C1−C4)アルコキシ、フェニル(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ア
    ルキルチオ、ハロおよびフェニルからなる群から選択される1個または2個の置
    換分で置換されているフェニルであり; R2は水素、−(C1−C4)アルキル、ハロ、(C1−C4)アルコキシまたは (C1−C4)アルキルチオであり; R3およびR4はそれぞれ水素であるか、あるいはいっしょになって=Oであり
    ; R5は−NH2または−NHNH2であり; R6およびR7はそれぞれ水素であり、あるいはR6およびR7の一方が水素であ
    る場合、他方は−(C1−C4)アルキル、−(CH2n10(式中、R10は−C
    211、−PO3(R112、−PO4(R112または−SO311であり、ここ
    にR11は独立して水素または−(C1−C4)アルキルであり、nは0〜4である
    )であり;あるいはR6およびR7はいっしょになって=Oまたは=Sであり; XはR8(C1−C6)アルキル;R8(C2−C6)アルケニルまたは、オルト位
    がR8で置換されているフェニル(ここに、R8は(CH2n10(式中、R10
    −CO211、−PO3(R112、−PO4(R11)または−SO311であり、 R11、上記、nは1〜4である)である)および、水素、−(C1−C4)アルキ
    ル、ハロ、(C1−C4)アルコキシからなる群から選択される1個または2個の
    置換分または、2個の置換分であって、それらが結合しているフェニル環といっ
    しょになってナフチル基を形成する置換分でさらに置換されているフェニルであ
    り; R9は水素またはメチルまたはエチルである] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩の治療的有効量を投与するこ
    とを含む方法。
  35. 【請求項35】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Ik): 【化64】 [式中、 R1およびR2はそれぞれ独立して水素または非妨害置換分であり、ただしR1 またはR2の少なくとも一方は水素でなければならず; Xは−CH2−または−O−であり; Yは(CH2nZ(式中、nは1−3の数であり、Zは、CO2H、−SO3
    または−PO(OH)2からなる群から選択される酸基である)である] で示されるナフチルグリオキサミド化合物または製薬的に許容されるその塩、溶
    媒和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む方法。
  36. 【請求項36】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Il): 【化65】 [式中、 R1は−Hまたは−O(CH2nZであり; R2は−Hまたは−OHであり; R3およびR4はそれぞれ独立して−H、ハロまたは−(C1−C4)アルキルで
    あり; R5およびR6の一方は−YR7であり、他方は−Hであり、ここにYは−O− または−CH2−であり、R7はフェニルまたは、ハロ、−(C1−C4)アルキル
    、(C1−C4)アルコキシ、フェニルまたは1個または2個のハロ基で置換され
    ているフェニルからなる群から選択される1個または2個の置換分で置換されて
    いるフェニルであり; Zは−CO2R、−PO32または−SO3R(ここに、Rは−Hまたは−(C 1 −C4)アルキルである)であり; nは1〜8であり; ただし、R6がYR7である場合、R1は水素であり; R1、R2、R3、R4およびR6が水素であり、R5がYR7であり、ここに、Y が−O−である場合、R7はフェニルではあり得ず; R1、R2、R3、R4およびR6が水素であり、R5がYR7であり、ここに、Y がCH2である場合、R7は1個のメトキシ基または2個のクロロ基で置換されて
    いるフェニルではあり得ない] で示される化合物または製薬的に許容されるその塩、ラセミ体または光学異性体
    の治療的有効量を投与することを含む方法。
  37. 【請求項37】 嚢胞性繊維症で苦しんでいるヒトの処置方法であって、そ
    の処置を必要としているヒトに、式(Im): 【化66】 [式中、 R1およびR2はそれぞれ独立して水素または非妨害置換分であり(ただし、R 1 およびR2の少なくとも一方は水素でなければならない); R3は水素、−O(CH2nY、 【化67】 【化68】 であり、ここにnは2〜4であり、Yは−CO2H、−PO32またはSO3Hで
    あり; Xは−O−または−CH2−である] で示されるナフチルアセトアミド化合物または製薬的に許容されるその塩、溶媒
    和物またはプロドラッグ誘導体の治療的有効量を投与することを含む方法。
  38. 【請求項38】 投与が静脈内投与である、請求項13または14または1
    5または16または17または18または19または20または21または22
    または23または24または25または26または27または28または29ま
    たは30または31または32または33または34または35または36また
    は37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 投与が経口投与である、請求項13または14または15
    または16または17または18または19または20または21または22ま
    たは23または24または25または26または27または28または29また
    は30または31または32または33または34または35または36または
    37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 処置が嚢胞性繊維症で苦しんでいる哺乳類に対するもので
    あり、10〜3000ナノグラム/mLのヒト血液レベル阻害剤濃度を達成する
    、治療的有効量の阻害剤を投与する、請求項8または15または16または17
    または18または19または20または21または22または23または24ま
    たは25または26または27または28または29または30または31また
    は32または33または34または35または36または37に記載の方法。
JP2000513587A 1997-09-26 1998-09-23 嚢胞性繊維症の処置方法 Withdrawn JP2001517707A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US6012897P 1997-09-26 1997-09-26
US60/060,128 1997-09-26
PCT/US1998/019906 WO1999016453A1 (en) 1997-09-26 1998-09-23 Method for the treatment of cystic fibrosis

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001517707A true JP2001517707A (ja) 2001-10-09

Family

ID=22027540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000513587A Withdrawn JP2001517707A (ja) 1997-09-26 1998-09-23 嚢胞性繊維症の処置方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1007056A1 (ja)
JP (1) JP2001517707A (ja)
AU (1) AU9664198A (ja)
CA (1) CA2304482A1 (ja)
WO (1) WO1999016453A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533045A (ja) * 2005-03-11 2008-08-21 バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド Atp結合カセットトランスポーターのモジュレーター
JP2012502035A (ja) * 2008-09-04 2012-01-26 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ロイコトリエン産生のインドリジン阻害剤

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DZ2769A1 (fr) * 1998-04-17 2003-12-01 Lilly Co Eli Composés tricycliques substitués.
ID23219A (id) * 1998-04-17 2000-03-30 Lilly Co Eli Trisiklik tersubstitusi
US6576654B1 (en) * 1998-09-23 2003-06-10 Eli Lilly And Company Method for the treatment of cystic fibrosis
DE19962300A1 (de) * 1999-12-23 2001-06-28 Asta Medica Ag Substituierte N-Benzyl-Indol-3-yl-glyoxylsäure-Derivate mit Antitumorwirkung
AU2001236440A1 (en) * 2000-01-25 2001-08-07 Eli Lilly And Company Method for the treatment of inflammation with spla2 inhibitors
JP2003527369A (ja) * 2000-03-13 2003-09-16 イーライ・リリー・アンド・カンパニー スルホンアミド誘導体
AU2001267823A1 (en) 2000-06-29 2002-01-08 Shionogi And Co., Ltd. Compounds exhibiting x-type spla2 inhibiting effect
EP1307461A2 (en) * 2000-08-04 2003-05-07 Eli Lilly And Company Substituted pyrrole compounds and their use as spla2 inhibitors
US6730694B1 (en) 2001-07-20 2004-05-04 Eli Lilly And Company sPLA2 inhibitors
CN116472034A (zh) * 2020-06-12 2023-07-21 藤济(厦门)生物医药科技有限公司 茚化合物、其药物组合物及其治疗应用

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9211783D0 (en) * 1992-06-04 1992-07-15 Ici Plc Amide derivatives
GB9214053D0 (en) * 1992-07-02 1992-08-12 Ici Plc Heterocyclic amides
US5436258A (en) * 1992-09-09 1995-07-25 Eli Lilly And Company Prevention of bone resorption
US5453443A (en) * 1994-07-20 1995-09-26 Merck Frosst Canada, Inc. Bis(aryloxy)alkanes as inhibitors of phospholipase A2 enzymes
GB9417956D0 (en) * 1994-09-02 1994-10-26 Merck Sharp & Dohme Therapeutic agents
US5547975A (en) * 1994-09-20 1996-08-20 Talley; John J. Benzopyranopyrazolyl derivatives for the treatment of inflammation
US5618792A (en) * 1994-11-21 1997-04-08 Cortech, Inc. Substituted heterocyclic compounds useful as inhibitors of (serine proteases) human neutrophil elastase

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533045A (ja) * 2005-03-11 2008-08-21 バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド Atp結合カセットトランスポーターのモジュレーター
JP2012502035A (ja) * 2008-09-04 2012-01-26 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ロイコトリエン産生のインドリジン阻害剤

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999016453A1 (en) 1999-04-08
AU9664198A (en) 1999-04-23
EP1007056A1 (en) 2000-06-14
CA2304482A1 (en) 1999-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6514984B1 (en) Treatment for alzheimer's disease
US6610728B2 (en) Method for treatment of non-rheumatoid arthritis
JP2008508356A (ja) Hpv感染に有用な化合物
EA006765B1 (ru) Циклопентаноиндолы, фармацевтические композиции и способы лечения
EA019833B1 (ru) Вещества, связывающие ядерные рецепторы
JP2001517707A (ja) 嚢胞性繊維症の処置方法
US5972988A (en) Method for treatment of chronic bronchitis using indole compounds
CA2308269A1 (en) Method for the treatment of disorders associated with apoptosis using n-heterocyclic glyoxylamide compounds
US6436983B1 (en) Treatment for alzheimer's disease
US20030087944A1 (en) Method for the treatment of renal dysfunction with spla2 inhibitors
US6576654B1 (en) Method for the treatment of cystic fibrosis
US6214855B1 (en) Method for the treatment of stroke using N-heterocyclic glyoxlyamide compounds
JP2002542148A (ja) 敗血症の処置のための組み合わせ療法
JP2007503434A (ja) 新規のシクロアルキル[b]縮合インドール
WO2001055108A2 (en) Use of spl a2 inhibitors for the treatment of inflammation
WO2020098658A1 (zh) 20位取代的喜树碱衍生物及其制备方法和应用
JP2003519198A (ja) 炎症性疾患および呼吸器疾患の処置のための併用療法
US20030092767A1 (en) Combination therapy for the treatment of inflammatory and respiratory diseases
WO2001066111A1 (en) Compositions containing potential spla2 inhibitors for the treatment of pain
JP2003525901A (ja) sPLA2インヒビターによる腎臓機能障害の治療方法
JP2002504893A (ja) N−ヘテロ環グリオキサミド化合物を用いた脳卒中の治療方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110