JP2001517293A - 室内用空調機の蒸発器コイルの支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明によって、蒸発器コイルを（２２）を空調機（２）の室内部（４）に取り付けるための構造が提供される。空調機（２）は、ハウジングを有する室内部（４）を備えており、ハウジング内部には、頂部と垂直方向に延びたチューブシート（４６，４８）とを有する蒸発器コイル（２２）が取り付けられている。チューブシート（４６，４８）の下端部を支持するために、水平方向に延びた支持表面がハウジングの前端部に形成されており、蒸発器は、この支持表面によって支持されている。第１の垂直方向に延びた蒸発器支持構造および第２の垂直方向に延びた蒸発器支持構造は、水平方向に延びた支持表面の各端部に配置されている。第１支持構造および第２支持構造は、蒸発器が下方に移動されてこれらと係合し、かつ水平方向に延びた支持表面と係合したときに、チューブシートの一つを受容するように構成されている。空気流を室内部（４）に導くためのスクロール構造（２８）は、垂直方向に延びた蒸発器支持チャネルを備えており、これらは、ハウジング内で、垂直方向に延びた蒸発器支持構造と軸方向に整列している。スクロール構造（２８）は、蒸発器およびチューブシートが垂直方向に延びた蒸発器支持構造と係合した後に、チューブシート（４６，４８）と係合するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 室内用空調機の蒸発器コイルの支持構造 技術分野 本発明は、主に、空調システムに関し、特に、室内用空調機への蒸発器コイル の取り付け構造に関する。 背景技術 室内用空調機の室内部あるいはスプリットシステム空調機の室内部は、一般的 に、蒸発器コイル、室内用ファン、電気式制御装置、および室内空気を蒸発器コ イルへ導いて調和空気を冷却されるべき空間に戻すための構造を内部に備えたハ ウジングを有する。室内用空調機の設計者は、これらのユニットの容量および効 率を増大させ、同時に、これらの製品の寸法およびコストを減少させるように、 常に努力している。部品数をより減少させ、かつこれらの部品の組み立てに必要 な留め具を減少させることによって、材料および労働力のコストが低減し、結果 として、より高いコスト効率を有する空調機となる。 従って、蒸発器の取り付けが、留め具を用いることなく行われ、かつ蒸発器が 、空調機のハウジングの一部であるプラスチック成形部品と、空気流案内用の部 品から提供されるような他の支持部と、によって支持されるようにすることが、 室内用空調機 の室内部に望まれる。 発明の開示 本発明によると、蒸発器コイルを空調機の室内部に取り付けるための装置が提 供されている。空調機は、ハウジングを有する室内部を備えている。ハウジング には、頂部および垂直方向に延びたチューブシートを有する蒸発器コイルが取り 付けられている。チューブシートの下端部を支持するために、水平方向に延びた 支持表面がハウジングの前端部に形成されており、蒸発器は、この支持表面によ って支持されている。第１の垂直方向に延びた蒸発器支持構造および第２の垂直 方向に延びた蒸発器支持構造は、水平方向に延びた支持表面の各端部に配置され ている。前記の第１支持構造および第２支持構造のそれぞれは、蒸発器が下方に 移動されてこれらと係合するとともに水平方向に延びた支持表面と係合したとき に、チューブシートの一つを受容するように構成されている。室内部を通るよう に空気流を導くためのスクロール構造は、垂直方向に延びた蒸発器支持チャネル を備えており、この蒸発器支持チャネルは、ハウジング内で、前記の垂直方向に 延びた蒸発器支持構造と軸方向に整列している。蒸発器およびチューブシートが 垂直方向に延びた蒸発器支持構造と係合した後、スクロール構造がチューブシー トの上端部と係合するように構成されている。 図面の簡単な説明 本発明は、付随の図を参照することによって、より理解され、その目的および 利点が当業者にとって明らかとなるだろう。 図１は、本発明の特徴を備えた室内用空調機の斜視図である。 図２は、上方カバー部、前方グリル部および選択された他の部品が取り外され た状態での図１の空調機の斜視図である。 図３は、上方ハウジングおよび他の部品が取り外された状態での図１の空調機 の上面立面図である。 図３Ａは、図３の左前部の拡大図である。 図３Ｂは、図３の右前部の拡大図である。 図４は、ある部品が取り外された状態での図１の空調機の一部分解説明図であ る。 図５は、多数の部品が取り外された状態での図１の空調機の下方ハウジングお よび基盤を示した上面図である。 図６は、図１の空調機の部分斜視図である。 図７は、図６の線７−７に沿った断面図である。 最良な発明の実施の形態 最初に図１を参照すると、空調機２は、一般的に、室内部４および室外部６を 備えている。空調ユニット２は、ほぼ矩形のハウジング１２を備えており、この ハウジング１２は、下方ハウジング部１４、上方ハウジング部１６および室内グ リル部１８を備えている。下方ハウジング部１４は、金属製支持基盤２０に取り 付けられており、室内用空調機全体は、通常のように、室内グリル部１８が室内 に向かった状態で、冷却したい部屋の 外壁部における矩形開口部あるいは窓の下枠に配置されるように、適合されてい る。 ハウジング部１２，１４およびグリル１８は、好ましくは、成形されたプラス チック材料から形成される。図２および図６において最もよく示されているよう に、基盤８が、下方ハウジング１４に一体に成形されているとともに下方ハウジ ング１４の底部を形成しており、空調ユニット２全体は、この基盤８上に支持さ れている。基盤から上方に延び、かつ左壁部１０および右壁部１１にそれぞれ一 体に形成されたものは、垂直方向に延びた隔壁１３であり、これによって室内部 ４と室外部６とが区分されている。 図２によって、ユニット２が、上方ハウジング部１６および室内グリル部１８ が取り外された状態で、示されている。また通常のように、ユニットは室内用冷 媒空気熱交換器２２（以下“蒸発器コイル”とする）と、内部ファンつまり蒸発 器ファン２４と、を備えている。システムによって調和されるべき空間からの空 気は、蒸発器ファン２４の動作によって、室内グリル部１８内に形成されたイン レットルーバ２６を通して導入され、蒸発器コイル２２を通るように導かれてこ こで冷却される。冷却された空気は、続いて、グリル１８の一部を形成する室内 用調和空気吐出アッセンブリ３０に空気を導くスクロールアッセンブリ２８によ って、冷却されるべき空間に戻される。 完全に組み立てられたユニットにおいて、蒸発器ファン２４はスクロール内に 配置され、これによって上述の空気流が発生 する。本発明の蒸発器コイル支持部の細部を明確に示すために、スクロールは、 いくつかの図では取り除かれている。 続いて図２を参照すると、ユニットは、さらに、通常のように、室外用冷媒空 気熱交換器つまりコイル３２（以下“凝縮器コイル”とする）、凝縮器ファン３ ４および圧縮機３６を備えている。運転中、周囲の空気は、ハウジング部１４， １６の頂部および側部に配置された多数のルーバ付き空気インレット３８を通っ て、ハウジング１２に入る。インレット３８に入る空気は、続いて、室外用ファ ン３４を介して吸入され、ハウジング１２の後部における吐出開口部４０を通っ て流出する前に、凝縮器コイル３２を通るように導かれる。図２に最もよく示さ れているように、蒸発器ファン２４および凝縮器ファン３４の両方は、ハウジン グ１２の室外部６内に取り付けられた共通駆動モータ４２の単一駆動軸の反対側 の端部によって駆動される。 ここで図３、図３Ａおよび図３Ｂを見ると、下方ハウジング部１４の基盤８の 前端部４４に支持された状態の蒸発器コイル２２の上面図が示されている。蒸発 器コイル２２は、左手側チューブシート４６および右手側チューブシート４８を 備えている。通常のように、ヘアピン曲線端部５２によって連結された熱交換器 チューブ５０の２つの列は、チューブシート間に延びており、これによってこの 部分を通る冷媒の流路が画定されている。多数の垂直方向熱交換フィン５４が、 チューブによって支持されているとともにほぼ垂直方向に延びており、かつチュ ーブシート４６，４８と平行となっている。 蒸発器コイル２２の支持部を、図２から図６を参照して説明する。図４，図５ および図６において、ユニットは、支持構造を示すために蒸発器コイル２２およ び他の多数の部品を取り外された状態で、示されている。 それぞれのチューブシート４６，４８の断面は、図に示されるように、短い脚 部５６，５８がそれぞれ左方に延びた細長いＵ字型となっている。最初に、図３ Ａを特に参照して左手側チューブシート４６の支持に注目すると、垂直方向に延 びた支持チャネル６０が、基盤および下方ハウジング部１４の左壁部１０の内側 に、一体に成形される。チャネル６０は第１部分６４を有しており、この第１部 分６４は、壁部１０と一体に形成されているとともに、蒸発器コイル２２とほぼ 平行に延びている。第２部分６６は、第１部分６４に対して垂直に、かつ第１部 分６４の前方に、延びており、より短い第３部分６８は、右方に、かつ蒸発器コ イル２２とほぼ平行に、延びている。第２部分６６の下端部の右側から延びてい るものは、短壁部７０であり、これは、第３壁部６８から、チューブシート４８ の後方脚部５８の厚さとほぼ等しい距離だけ、離間している。従って、チューブ シート４８の後方脚部５８は、第３チャネル部６８の後方に面する表面７２と係 合し、かつこの表面と短壁部７０との間に画定された空間内に受容されるように なっている。 ここで図３Ｂを見ると、右手側チューブシート４８の後方脚部５８は、後方に 面する表面７４と係合するように、構成されている。表面７４は、垂直方向に延 びたチャネル７６によって、 画定されている。チャネル７６の断面は、左手側チューブシート４６の支持部と して詳細に述べたチャネル６０の断面とほぼ同一である。右手側におけるチャネ ル７６は、下方ハウジング部１４の基盤に成形されている。左手側チューブシー トと同様に、右手側チューブシートの後方脚部５８は、チャネル６０の後方表面 ７２と係合するように、構成されている。しかし、左手側チューブシートとは異 なり、右手側チューブシートの支持部は、垂直方向に延びたほぼ十字の十字型部 ７８によつて、横方向位置および前後方向位置の両方に対して形成されており、 十字型部７８は、右手側チューブシート４８の右手側に面する壁部８０とだけで なく、後方脚部５８の後方に面する表面とも係合するようになっている。 さらに、蒸発器コイル２２の配置は、左手側チューブシート４６の前方脚部５ ６と下方ハウジング部１４の前部に成形された、右手側に面する表面８６との係 合によって決定される。同様な構成で、下方ハウジング部１４の前部に成形され た、左手側に面する壁部は、右手側チューブシート４８の右手側に面する壁部８ ８と係合するように、適合されている。 図２に最もよく示されているように、蒸発器コイル２２のチューブシート４６ ，４８の下端部は、下方ハウジング部１４の基盤８の前端部に形成された凝縮液 排出盤９２によって支持されている。凝縮液排出盤９２は、チューブシートの下 端部を支持する下方水平表面９４と、垂直方向に延びた外辺壁部９６と、によっ て画定されている。外辺壁部９６は、この左手側および 右手側において外側方向に短く延びた部分９８，１００と、この短い部分９８， １００を相互に連結させる細長い部分１０２と、を備えている。上述したチュー ブシート支持壁部８６，８８は、細長い壁部１０２内に形成されていることが認 識されるだろう。 図４および図５に最もよく示されているように、凝縮液排出盤９２の水平表面 ９４は、その左手側端部および右手側端部において、左手側チューブシート４６ および右手側チューブシート４８の下端部のすぐ下に、複数の小さな直立支持パ ッド１０４を備えている。蒸発器コイルが上述したように取り付けられた状態で 、チューブシート４６，４８の下端部は、パッド１０４と係合する。結果として 、チューブシートと、ひいてはコイルの熱交換フィン５４の下端部が支持され、 これによって、これらは水平表面９４から離間される。 ここで図４，図６および図７を参照すると、空気案内スクロール２８は、上方 部１０６および下方部１０８をそれぞれ備えていることが示されている。両方の スクロール部は、発泡プラスチック材料から形成されている。室内用ファン２４ およびスクロール２８に関する以上の説明から、フアン２４がスクロール２８内 部に受容されるように構成されていることは、認識されるべきである。従って、 図４を参照すると、蒸発器ファン２４が空調ユニットに取り付けられる前に、下 方スクロール部１０８がユニットの内部に取り付けられていることが示されてい る。図４を参照することによって、以下のことが認識される。 スクロールはメインボディ１１０を備えており、このメインボディ１１０は蒸発 器支持チャネル６０，７６の後方において下方に延びているとともに前方壁部１ １２を備えている。前方壁部１１２は、蒸発器ファン２４の吸入口となる開口部 １１４を備えている。前方壁部１１２のそれぞれ反対側に配置されたものは、垂 直方向に延びた一対の蒸発器支持チャネル１１６である。それぞれのチャネル１ １６は、左手側チューブシート４６および右手側チューブシート４８について上 述した垂直方向に延びた支持構造の一つと軸方向に整列している。図７に最もよ く示されているように、チャネル１１６は、それぞれのチューブシートの後方脚 部５８および平らな脚部の一部を受容している。 さらに、スクロール２８の下方部１０８に一体に形成されたものは、蒸発器支 持棚１１８であり、これは、下方部１０８の前部に亘って延びているとともに、 蒸発器支持チャネル１１６と吸入開口部１１４の上に重なっている。図６に最も よく示されているように、支持棚１１８は、チューブシート４６，４８のそれぞ れの上端部と係合しており、かつ蒸発器コイルの頂部全体に重なっている。 従って、上述したように、単に左手側チューブシート４６および右手側チュー ブシート４８を、垂直方向に延びたそれぞれの支持構造に滑り込ませて係合状態 とすることによって、蒸発器コイルはハウジングの室内部に取り付けられる。こ のように取り付けられた蒸発器は、続いて、上述したようにスクロール ２８の下方部１０８と係合され、支持チャネル１１６および支持棚１１８が、そ れぞれ、横方向および垂直方向へ付加的に支持する。いかなる留め具も必要とす ることなく、このように取り付けることができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハウジングを備え、かつ室内部を有するタイプの空調機であって、 頂部およびそれぞれ反対側の端部において垂直方向に延びたチューブシートを 有する蒸発器コイルと、 前記チューブシートの下端部を支持するために前記ハウジングの前端部に形成 された水平方向に延びた蒸発器支持表面と、 前記の水平方向に延びた支持表面の各端部にそれぞれ配置されており、前記蒸 発器が下方に移動してそれぞれと係合し、かつ前記の水平方向に延びた支持表面 と係合したときに、前記チューブシートの一つを内部に受容するように構成され た第１の垂直方向に延びた蒸発器支持構造および第２の垂直方向に延びた蒸発器 支持構造と、 前記室内部に空気流を導くためのスクロール構造と、を備えており、前記スク ロール構造は、前記の垂直方向に延びた蒸発器支持構造と軸方向に整列するよう に形成された垂直方向に延びた蒸発器支持チャネルを備えており、前記スクロー ル構造は、前記蒸発器およびチューブシートが前記の垂直方向に延びた蒸発器支 持構造と係合した後に、前記チューブシートの上端部と係合するように構成され ていることを特徴とする空調機。 ２．前記スクロール構造は、さらに、水平方向に延びた蒸発器保持構造を備えて おり、前記の水平方向に延びた蒸発器保持構 造は、前記の垂直方向に延びた支持チャネル間およびこれらの前方に延びており 、前記チャネルは、前記スクロールの前記の垂直方向に延びた蒸発器支持チャネ ルが前記チューブシートと完全に係合した状態で、前記蒸発器の頂部と係合する ように、構成されていることを特徴とする請求項１記載の空調機。