JP2001517226A - ピリミドピリミジン化合物 - Google Patents

ピリミドピリミジン化合物

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JP2001517226A JP54131098A JP54131098A JP2001517226A JP 2001517226 A JP2001517226 A JP 2001517226A JP 54131098 A JP54131098 A JP 54131098A JP 54131098 A JP54131098 A JP 54131098A JP 2001517226 A JP2001517226 A JP 2001517226A
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カルバート、アラン、ヒラリー
カータン、ニコラ、ジェーン
ニューウェル、ディビッド、リチャード
ゴールディング、バーナード、トーマス
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ニューキャッスル ユニバーシティ ベンチャーズ リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 細胞膜を経るヌクレオシド類またはプリン類の輸送を阻害または調節することで多様な細胞毒医薬の活性を増強するために有用な広い範囲のジピリミダゾール類似体が開示される。これらの類似体は、一般構造式(I)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩からなり、構造式(I)において、R1はクロロであり、そしてR3はジエタノールアミノであるか、またはR1およびR3は同一であり、アリル、ハロゲン、ジエタノールアミノ、ソルケタロおよび式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシアルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各アルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そしてR2とR4は同一であり、ピペリジノ、N−テトラヒドロイソキノリル、および構造式(II)を有するベンジルアミノ基から選択されることを特徴とし、構造式(II)において、R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり、そしてR6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボキシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRyはそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置換基を表わすが、但し、(a)R1とR3がともにクロロまたはジエタノールアミノである場合、R2とR4はともにベンジルアミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7がそれぞれ水素である構造IIに対応せず、そして(b)R2とR4がともにピペリジノである場合、R1とR3はともにクロロ、ジエタノールアミノ、ソルケタロまたは(2,3−ジメトキシ)プロポキシでない。

Description

【発明の詳細な説明】 ピリミドピリミジン化合物 発明の分野 本発明は、特に、少なくとも一部の細胞タイプの細胞膜を経るある種のプリン 化合物およびヌクレオシド類の輸送を阻害または調節する能力を有することによ ってある種の細胞毒医薬の活性を促進または増強できる限りでは潜在的に有用な 化学療法剤として興味のあるジピリミダゾール類似体に関する。背景 ジピリダモルとして知られており、本明細書でそのように称される化合物であ る2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミ ジンおよびその一部の特定の近い類似体が、そのような化合物の多様な合成方法 も記載する例えば特許文献英国799177および英国807826に記載され ているように、効果的な血管拡張剤および血栓溶解剤としてかなりの間知られて きた。ジピリダモルの薬理学的活性は多様であるが、それは、少なくともたいて いの場合で細胞膜を経るヌクレオシド類の輸送を阻害または調節する能力の結果 として生じると考えられ、このヌクレオシド輸送は抗腫瘍医薬耐性の発達にしば しば関与する主要な因子である。ジピリダモルは、それ自身でヌクレオシド類で ある細胞毒化合物、例えばシタラビン、フルオロデオキシウリジンおよびデオキ シコホルミシン、または細胞内でヌクレオシド類に変換される塩基、例えばフル オロウラシルの細胞毒化合物の活性を直接調節できるのみならず、ジピリダモル は、細胞毒性が通常のヌクレオシド類(例えば、メトトレキセート、チミジル酸 シンターゼ阻害剤のCB3717、アシビシンおよびPALA)により影響を受 ける代謝拮抗物質の活性を間接的に調節することもできる。さらに、ジピリダモ ルはドキシルビシン、ビンブラスチンおよびエトポシド等の医薬のインビトロ細 胞毒性を高めるように作用することができることも知られている。後者の細胞毒 化合物の場合の作用の機構は高い細胞内医薬レベルの誘導に関与していると思わ れ、これは、医薬流出物を阻害するジピリダモルによって一部は引き起こされて いるのだろうと考えられる。 ジピリミジンのこれらの性質から、多様な細胞毒医薬の細胞毒性を促進または 増強するようにそれら医薬と組み合わせてジピリミジンを治療に特に抗腫瘍治療 に用いる提案が導かれた。しかし、そのような医薬の細胞毒性を促進または増強 する際の高いレベルの活性は、一部のケースで、このようなジピリダモルのイン ビトロ実験、臨床試験および使用の間に、すなわち細胞毒医薬と組み合わされた 場合に、ジピリダモルが血漿タンパク質のα−1酸糖タンパク質(AGP)に対 する強い結合親和性を有することから生じる主要な問題とともに、低い可溶性、 それに効果的な投与のために満足できる処方の困難さの問題により非常に不利な 条件にある。このAGPタンパク質はしばしば癌患者で高いレベルで存在してお り、ジピリダモルの強いAGP結合親和性の効果は遊離のジピリダモルの血漿ま たは血清濃度を減少させる。これは次に当該医薬の活性を増強するジピリダモル の能力を減少させる。なぜならば、遊離のジピリダモルのみがヌクレオシド類お よび細胞毒医薬の膜輸送を調節または阻害することができると思われるからであ る。発明の開示 したがって、本発明の一つの目的は、ジピリダモルの類似体または誘導体と見 なすことのできるピリミドピリミジン化合物であって、ジピリダモル自体に比べ て、少なくとも一部の細胞タイプの膜を経るヌクレオチド輸送の調節能または阻 害能に深刻な損失なしにAGPに対する結合が減少した傾向のピリミドピリミジ ン化合物を提供することである。さらに別の目的は、水性媒体、特に生理学的p Hでジピリダモル自体よりも高い可溶性を有する治療用ジピリダモル類似体また は誘導体を提供することである。 さらに、本発明の目的は、ある種の細胞毒医薬の細胞毒効果を増強するために 該細胞毒医薬と組み合わせて患者に投与するために、ジピリダモル自体の代わり となる潜在的に有用な代用物の利用可能な選択を広げるために、新しい化学存在 物および/または新しい治療剤を構成できるさらに広い範囲のジピリダモル類似 体または誘導体を提供することである。 さらに別の目的は、治療剤として使用される上記の生理活性ジピリダモル類似 体または誘導体の調製の際の中間体として有用な新規な化合物を提供することで ある。 調べられた多くのジピリダモル類似体または誘導体は、上記の問題をもたらす 性質においてジピリダモル自体よりも必ずしも顕著に優れているわけではないが 、ある種の類似体は化学療法における治療剤としての利用のために、ジピリダモ ルに代わる有用で成功しそうな代用物を提供すると考えられるものとして現在同 定されている。さらに、ジピリダモル自体に匹敵するか、もしくはそれよりもさ らに強い高い程度のヌクレオシド輸送阻害活性を示すのみならず、驚くべきこと に、ジピリダモルと比較してAGPに対してかなり減少した結合親和性をも有す ることで、顕著なヌクレオシド輸送阻害活性を、少なくともある種の細胞タイプ においてAGPの存在下に保持される化合物が一部存在する。したがって、これ らの化合物は、特に、抗腫瘍医薬等の上記のある種の細胞毒医薬の細胞毒の効能 を増加させるためにそうした医薬と組み合わされて投与される場合、医薬に使用 される治療剤として特に興味がある。 治療利用のためにさらなるジピリダモル類似体または誘導体の開発または同定 が望まれるということは、ジピリダモルが、選択された腫瘍細胞系においてヒポ キサンチン取り込みの効果的な阻害剤として働きうることを示し、ジピリダモル および類似の化合物が通常標的細胞内のデノボにおいてプリンの生合成を阻害す ることによって作用するロメトレキソール等のある種の抗葉酸医薬の細胞毒効果 に対抗するヒポキサンチン等の細胞外プリン類の取り込みに基づくヒポキサンチ ン回復をブロックする可能性を有することを示している最近の研究によっても強 調されている。さらに、この点に関して、および多薬品耐性と戦う可能性に関す る効果を含めた他の生理活性効果に関する情報およびデータが、R.N.Tur ner,G.W.AherneおよびN.J.CurtinによるBrit.J ournal of Cancer(1997),76(10),1300−13 07の「ヒポキサンチン回復の細胞特異的阻害によるジピリダモルによるロメト レキソール生長阻害の選択的増強」と題されるの論文、およびP.G.Smit hらによる「ジピリダモルによる多標的抗葉酸剤(LY231514:MTA) の増強」、Proc.Amer.Assoc.Cancer Res.(199 8),39,2936、およびE.Marshmanらによる「ジピリダモルは、 投与量制限毒性を有する正常な組織標的ではなく、ヒト腫瘍細胞系において抗プ リン抗葉酸剤を選択的に増強する」、Proc.Amer.Assoc.Can cer Res.(1998),39,4143で紹介されており、これらの内容 は文献の援用により本明細書に編入する。 より具体的には、一つの側面から、本発明は、膜を経るヌクレオシド類または プリン類の輸送を調節または阻害する薬剤として治療に用いられるジピリダモル 類似体を構成するピリミドピリミジン化合物を提供し、該化合物は、一般式I: を有する化合物またはその薬学的に許容される塩であって、 構造式Iにおいて、 R1はクロロであり、そしてR3はジエタノールアミノであるか、または R1およびR3は同一であり、アリル、ハロゲン、ジエタノールアミノ、ソルケ タロおよび式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、ピペリジノ、N−テトラヒドロイソキノリル、および 構造式IIを有するベンジルアミノ基から選択されることを特徴とする: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 (a)R1とR3がともにクロロまたはジエタノールアミノである場合、R2と R4はともにベンジルアミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7が それぞれ水素である構造IIに対応せず、そして (b)R2とR4がともにピペリジノである場合、R1とR3はともにクロロ、ジ エタノールアミノ、ソルケタロまたは(2,3−ジメトキシ)プロポキシでない 。) もう一つの側面から、さらに本発明は膜ヌクレオシドまたはプリン輸送を阻害 するために治療に使用される医薬調製物の製造のためのここに記載のピリミドピ リミジン化合物の使用において、該輸送阻害が治療処置の要素を構成し、該化合 物が活性輸送阻害剤を提供し、かつ一般式Iを有するピリミドピリミジンまたは その薬学的に許容される塩および/またはその前医薬形である使用に関する。 構造式Iにおいて、 R1はクロロであり、そしてR3はジエタノールアミノであるか、または R1およびR3は同一であり、アリル、ハロゲン、ジエタノールアミノ、ソルケ タロおよび式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、ピペリジノ、N−テトラヒドロイソキノリル、および 構造式IIを有するベンジルアミノ基から選択される: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 (a)R1とR3がともにクロロまたはジエタノールアミノである場合、R2と R4はともにベンジルアミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7が それぞれ水素である構造IIに対応せず、そして (b)R2とR4がともにピペリジノである場合、R1とR3はともにクロロ、ジ エタノールアミノ、ソルケタロまたは(2,3−ジメトキシ)プロポキシでない 。) ソルケタロとの用語はここでは2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4 −メトキシを示すために用いる。 R1および/またはR3がハロゲンである場合、これは好ましくはクロロである 。 また、好ましい実施態様において、R2およびR4がピペリジノである場合、R1 とR3はアリル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、イソ ブトキシ、3−メチルブトキシ、2−オキソ−n−プロポキシ、2,2−ジエト キシ−n−プロポキシ、(2−メトキシ−1−メチル)エトキシ、2−メトキシ エトキシ、2−ヒドロキシプロポキシ、2−ヒドロキシエトキシおよび3−ヒド ロキシプロポキシから選択され;R2とR4がN−テトラヒドロイソキノリルの場 合、R1とR3はそれぞれジエタノールアミノおよびクロロから選択され;そして R2とR4がそれぞれ構造式IIのベンジルアミノ基である場合、R1とR3は2− メトキシエトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシプロポキシ、ジエタノールアミ ノ、ソルケタロ、クロロ、2−ヒドロキシエトキシおよび3−ヒドロキシプロポ キシから選択される。 最大の興味があると思われるほとんどの好ましい実施態様において、R2とR4 は事実上式IIのベンジルアミノ基により提供され、好ましくはR6とR7の少な くとも一つはアルコキシ、特にメトキシであり、これは最も好ましくは4−位で 置換されているか、もしくは、または(二置換された誘導体においては)さらに 3−位で置換できる。R5がアルキルである場合、それは好ましくはメチルであ る。 一般的に、すべてのアルキル基はそれ自体としてまたはアルコキシ等の他の基 における部分として、1〜6炭素原子、好ましくは1〜5炭素原子、最も通常に は1〜4炭素原子からなる低級アルキル基からなり、C1、C2およびC3がしば しば特に興味がある。 本発明の開発において、調製されたジピリダモル類似化合物は、所与の濃度の 化合物に関してタンパク質AGPの非存在下および存在下での培養で生長するL 1210細胞へのチミジン取り込みの阻害パーセントを測定することによりヌク レオシド輸送を調節または阻害する能力について調べた。 特別な興味のある本発明の化合物は、AGPの存在下にほとんど保持される顕 著なヌクレオシド輸送阻害活性を有し、既に示されたように、それにより他の細 胞毒医薬との組み合わせの使用のために、特にガン化学療法に関連させた使用の ために潜在的に非常に有用な治療剤を提供する。本化合物の化合物は通常はジピ リダモル自体よりも低いAGP結合親和性を有するだろう。 構造式IIに従うベンジルアミノ基が存在する場合、本発明によるジピリダモ ル類似化合物群内で、特別な興味のある化合物は、置換基R5、R6およびR7の 組み合わせが下記の組み合わせである化合物を包含する: 5 6 7 H 4−OMe H Me 4−OMe H H 4−OMe 3−OMe Me 4−OMe 3−OMe H H H Me H H ベンジル H H H 4−CF3 H 興味のあるこの群内の具体的な化合物例は以下の通りである。 (A1)2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(N 4−メト キシベンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン (A2)2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−メトキシベン ジルアミノ)ピリミドピリミジン (A3)2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメト キシベンジルアミノ)ピリミドピリミジン (A4)2,6−ジ−(2−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(4−メトキ シベンジルアミノ)ピリミドピリミジン (A5)2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(−4−メトキ シベンジルアミノ)ピリミドピリミジン (A6)2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−4−メ トキシベンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン (A7)2−クロロ−6−ジエタノールアミノ−4,8−ビス[(3,4−ジメ トキシベンジル)アミノ)ピリミドピリミジン (A8)2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ビス[(−3,4 −ジメトキシベンジル)−N−メチルアミノ]ピリミドピリミジン (A9)2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ(4−クロロベンジ ルアミノ)ピリミドピリミジン (A10)2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ−(N−ベ ンジルメチルアミノ)ピリミドピリミジン (A11)2,6−ジ(−2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ(N−メチル ベンジルアミノ)ピリミドピリミジン (A12)2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ジベンジルアミノ ピリミドピリミジン (A13)2,6−ジ−(2−メトキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジ ル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン (A14)2,6−ジソルケタロ−4,8−ジベンジルアミノピリミドピリミジ ン (A15)2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−トリフルオ ロメチルベンジルアミノ)ピリミドピリミジン (A16)2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ビス(ジベンジル アミノ)ピリミドピリミジン (A17)2,6−ジプロポキシ−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メチルア ミノ)ピリミドピリミジン (A18)2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ジ(4−メ トキシベンジル)アミノピリミドピリミジン (A19)2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジベンジル アミノピリミドピリミジン (A20)2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−メチル−N −[4−メトキシベンジル])アミノピリミドピリミジン (A21)2,6−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ビス−(3 ,4−ジメトキシベンジル)アミノピリミドピリミジン (A22)2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(N−[4 −メトキシベンジル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン (A23)2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベン ジル−N−メチル)アミノピリミドピリミジン この4,8−ジベンジルアミノ群の化合物において、ヌクレオシド輸送阻害活 性は、通常は一つ以上のアルコキシ置換基、好ましくはメトキシ置換基により、 および/またはベンジルアミノ基のN−メチル化により促進することがわかった 。また、この4,8−ジベンジルアミノ群において、R1とR3の少なくとも一つ は、通常、最も好ましい化合物中のジエタノールアミノ、2−ヒドロキシプロポ キシおよび3−ヒドロキシプロポキシから選択されよう。R2とR4がN−テトラ ヒドロイソキノリルである場合、好ましい実施態様において、R1とR3はともに ジエタノールアミノである。 R2とR4がピペリジノ基により提供される化合物群において、特別な興味のあ る化合物として下記のものが挙げられる: (B1)(2−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B2)(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B3)(2−メトキシエトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B4)(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B5)2,6−ビス[2,2−ジエトキシ]−n−プロポキシ−4,8−ジピ ペリジノピリミドピリミジン (B6)2,6−ジ[2−オキソ]−n−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピ リミドピリミジン (B7)2,6−ジメトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B8)2,6−ジエトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B9)2,6−ジ−3−メチルブトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリ ミジン (B10)(2−メトキシ−1−メチル)エトキシ−4,8−ジピペリジノピリミ ドピリミジン (B11)2,6−ジアリル−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン (B12)2,6−ジ−n−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミ ジン (B13)2,6−ジ−イソ−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリ ミジン (B14)2,6−ジ−イソ−ブトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミ ジン また、本発明は上で定義される化合物(ある場合では中間体を含む)を調製す る方法ならびに哺乳類を治療するための該化合物の治療使用を包含する。 本発明の少なくともほとんどのジピリダモル類似化合物は、続いてクロロ置換 基に置き換わる選択されたアミンおよびアルコールと反応できる鍵中間体または 前駆体である2,4,6,8−テトラクロロピリミドピリミジンを経て調製する ことができる。通常、4位および8位のクロロ置換基は2位と6位のクロロ置換 基よりも求核試薬により容易に置き換えられるので、例えば、2当量のアミンを 用いたテトラクロロ化合物の最初の処理後、それに続く2当量のアルコールによ る処理は、4位と8位および2位と6位のそれぞれに配置された二つの異なる置 換基を有する化合物の生産を導くクロロ置換基の段階的置換を得るために用いる ことができる。さらなる詳細は下記の具体的な化合物の調製の多くの実施例から 明らかになるであろう。 既に示されたように、本発明化合物の治療使用は、細胞毒医薬の細胞毒効果性 を高めるために、該細胞毒医薬と組み合わせて患者に投与される活性化合物の効 果的なヌクレオシド輸送阻害量を含有する医学または獣医学調製物または薬学処 方物を作るためのそれらの使用を包含する。そのような調製物または処方物は適 当な方法で、例えば経口、非経口(皮下、筋肉内または静脈内等)、または局所的 に、投与の調剤分野でよく知られた方法のいずれにしたがって作ってもよく、調 製物または処方物のタイプおよび投与量は、通常、促進または増強すべき関連細 胞毒医薬の化学療法の詳細により決定される。 従って、本発明は、抗腫瘍治療において、便利には単位投与形で細胞毒医薬と 組み合わされた選択的な利用のための薬学組成物または調製物も包含し、該組成 物または調製物は、活性ヌクレオシド輸送阻害物質としてここで特定されたジピ リダモル類似化合物を有する。 該薬学処方物を例えば非経口使用の滅菌液体調製物の形で作る際に、一定の治 療効果のある非毒性量の特定の対象化合物をリン酸緩衝塩溶液に溶解し、該調製 物を単位投与形で作られ、使用のために密閉されたアンプルに含有させてよい。 一般的に、少なくとも水溶液中で、200mg/ml以下の濃度が望ましいが、 最適な効果に必要とされる量と投与経路は勿論変えられ、最終的にはそれぞれの 特定の場合の当該哺乳類を治療する医学または獣医学の専門家に任される。細胞 毒医薬と関連させた本発明のヌクレオシド輸送抑制化合物を用いる際に、ある場 合では該化合物および細胞毒医薬を連続的に投与できるが、他の場合ではそれら は同時に投与してよい。後者の場合、好都合にはそれらを同じ薬学処方物または 紐成物に導入することができよう。 上記のように、本発明の組成物はヌクレオシド輸送阻害剤としての使用に少な くとも可能性を有し、後に説明するインビトロ試験はAGPの存在下でさえも保 持される明確な薬理学的活性を示してた。これは治療的な臨床使用中にインビボ で見られる活性を反映していると思われる。 ここで挙げられる本発明による化合物の多くが、治療剤として用いられる場合 に、薬学的に許容される塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、 マレイン酸、サリチル酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、ラクト ビオン酸、ギ酸、マロン酸、パントテン酸、コハク酸、ナフタレン−2−スルホ ン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸およびエタンスルホン酸から成る 群から選択される酸に由来する特に酸付加塩の形で提供されてもよいことが理解 されるであろう。 本明細書で治療剤として利用する文脈で式Iの化合物を言及している場合、そ のような言及はそれらの薬学的に許容される塩のみならず、関連のある他の薬学 的に許容される生物学的前駆体(前医薬形)をも包含することを意図するもので あることも理解されたい。「前医薬」との用語は、本明細書では、インビボで生 分解可能で、哺乳類の治療処置の間に、投与、特に経口または静脈投与の後に該 活性化合物に変換される薬理学的に活性のある化合物の修飾形または誘導体を示 すために用いられる。そのような前医薬は、処方物の問題を克服するのに役立つ 水性媒体において、場合によっては活性剤の比較的遅いまたは調節された放出を 与える水性媒体において向上した溶解度のために普通選択される。 通常、満足できる前医薬は、非毒性であり、生理学的pHの溶液では適度に安 定性があるが、例えば酵素的分解または環境pHの変化によって、治療の過程で の投与後に必要とされる場所で活性化合物に生分解または変換する水溶性誘導体 でなければならない。本発明化合物の多くに関して、前医薬形はカルバメートま たはアミノ酸誘導体、例えばグリシンまたは他のアミノ酸カルバメート誘導体と して、またはリン酸誘導体として提供してよい。インビボでの酵素的脱リン酸を 受けるリン酸誘導体、特に水溶性アンモニウムまたはアルカリ金属リン酸塩がし ばしば望ましいであろう。これらは、好ましくはN,N−ジイソプロピルエチル アミン等の第三級塩基の存在下に、例えばホスホン酸ジベンジルとの反応によっ てリン酸化を受けることのできる少なくとも一つのヒドロキシル基置換基を有す る構造式Iの化合物から多くの場合で都合よく作ることができる。 挙げられるいずれの化合物も2種類以上の鏡像体および/またはジアステレオ マーの形で存在することができ、そのような形態、それらの混合物、およびそれ らの調製物および使用は本発明の範囲にあるものであることも理解されたい。好適な実施態様の実施例の説明 興味のある多様な好ましい化合物の調製の合成経路段階の以下の実施例および 説明は本発明をさらに記載するためのものであって、決してそれを限定するもの と見なされるべきではない。多くの場合、記載される化合物にはNUリファレン スまたは同定コードナンバーを添える。 最初に、実施例1Aと1Bにおいて、後に記載される他のジピリダモル類似体 の多くの調製に用いられる中間体である2,4,6,8−テトラクロロピリミド ピリミジンおよび2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン の調製を説明する。実施例1A 2,4,6,8−テトラクロロピリミドピリミジン(NU3000) (a)第一段階−1,5−ジナトリウム2,4,6,8−ピリミド[5,4−d ]ピリミジンテトロンの調製 市販されている2,4,6,8−ピリミド[5,4−d]−ピリミジンテトロ ン(4.9g、25mmol)を0.1M NaOH(500ml)の熱い溶液 に加え、混合物を加熱しながら沸騰するまで攪拌した。熱水(400ml)をす べての黄色粉末が溶解するまで加え、次に混合物を熱いろ過ガラス器具を用いて 吸引下にろ過した。冷却後、生成物をろ液から結晶化し、減圧下にろ過し、減圧 下に乾燥した(P25)。生成物は明るい黄色の綿毛状の固体として得られた(6 .15g、98%)。(b)第二段階−2,4,6,8−テトラクロロピリミドピリミジン(NU30 00)の調製 オキシ塩化リン(125ml、1.34mol)中の五塩化リン(15g、7 2mmol)の溶液に1,5−ジナトリウム2,4,6,8−ピリミド[5,4 −d]ピリミジンテトロン(3g、12.5mmol)を加えた。混合物を還流 下に20時間で140〜150℃で加熱した。過剰のオキシ塩化リンを減圧下に 蒸留により除去し、褐色の残留物を破砕した氷(60g)に析出させた。混合物 をすぐにろ過し、得られた固体を水で洗浄し、減圧下に乾燥した(P25)。これ を、ソックスレー装置を用いてクロロホルム(約200ml)に抽出し、溶媒を 除去して表題の化合物を黄色の粉末として得た(1.07g、31%)。δc(CD Cl3、300MHz)141.91、157.84、165.78;m/z( E1)268(M+、80%)、236、199、173、163、111。実施例1B 2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(NU3002) ピペリジン(0.8ml、8mmol)をTHF(15ml)中のテトラクロ ロピリミドピリミジン(0.54g、2mmol)に加え、得られた溶液を10 分間、黄色の析出物が形成するまで攪拌した。水(75ml)を加え、混合物を さらに10分間攪拌した。析出物を減圧下にろ過し、水で洗浄し、減圧下に乾燥 し(P25)、表題の化合物を黄色の粉末として得た(0.62g、75%)。融点 240〜241℃、δH(CDCl3、200MHz)1.81(12H,s,2 x(C 23),4.15(8H,s br,2xN(C 22);m/z(El )366(M+−1),198。実施例2 2,6−ジ(n)プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(NU 3064) ナトリウム金属(0.24g、10.4mmol)を乾燥THF(10ml) 中のプロパン−1−オール(6ml)に加え、すべてが溶解するまで攪拌した。 溶媒をN2流下に蒸発させて、残留物を乾燥THF(15ml)に溶解した。乾 燥THF(10ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジノピリミドピ リミジン(0.367g、1mmol)を該アルコキシドに加え、混合物を還流 下に16時間加熱した。室温まで冷却した後、水(20ml)を加え、生成物を 酢酸エチル(3×40ml)に抽出した。有機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4 )、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタノール/水からの再結晶により表題 の化合物を白色の結晶性の固体として得た(0.173g、42%)、融点12 7〜129℃。実測値:C,63.96;H,8.36;N,20.24。C22 3462はC,63.74;H,8.27;N,20.27%を必要とする。実施例3 2,6−ビス(2',2'−ジエチルアセタール−1−プロポキシ)−4,8−ジ ピペリジノピリミドピリミジン(NU3065) (a)第一段階−ピルビン酸エチルジエチルアセタールの調製 ピルビン酸エチル(22ml、0.19mmol)をエタノール(30ml) に溶解し、これにオルトギ酸トリエチル(35ml)およびp−トルエンスルホ ン酸(0.5g)を加え、その混合物を60℃で15分間攪拌した。温度をゆっ くりと80℃まで上げ、該反応で作られたギ酸エチルを留去した。すべてのギ酸 エチルを除去した後(5時間)、残っている混合物をトリエタノールアミン(0. 5ml)で中和した。エタノールを減圧下に除去し、残っている液体を減圧下に 蒸留して表題の化合物を明澄な無色の液体として得た(30.78g、61%)、 15mmHGで沸点80〜83℃。(b)第二段階−2,2−ジエトキシプロパン−1−オールの調製 無水THF(10ml)中のピルビン酸エチルジエチルアセタール(5.0g 、26.3mmol)を水素化リチウムアルミニウム(1.0g、26.3mm ol)の無水THF(40ml)中の懸濁液に滴下し、混合物を15分間攪拌し た。水(1ml)を加えた後、2Mの水酸化ナトリウム(3ml)、次にさらに一 部の水(1ml)を加えた。灰色の懸濁液は白色となり、ろ過し、THFで洗浄 し、溶媒を減圧下に除去して薄い黄色の油状物質を得て、これを減圧下での蒸留 により精製した(0.75g、19%)、15mmHgでの沸点79〜81℃。(c)第三段階−2,6−ビス(2',2'−ジエチルアセタール−1−プロポキ シ)−4,8−ジピペリジノ−ピリミドピリミジンの調製 ナトリウム金属(0.092g、4mmol)を乾燥THF(4ml)中の2 ,2,ジエチルアセタールプロパン−1−オール(0.592g、4mmol) に加え、混合物を窒素下に6時間攪拌してすべてのナトリウムを溶解した。乾燥 THF(10ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジノピリミドピリ ミジン(0.367g、1mmol)を加え、混合物を還流下に48時間加熱し た。室温まで冷却した後、水(40ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(4× 40ml)に抽出した。一緒にした抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒 を減圧下に除去した。溶出液としてペトロール:酢酸エチル(5:1)を用いる シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製およびその後のペトロールから の再結晶により表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(0.197g、 33%)、融点83〜84℃。実測値:C,61.01;H,8.45;N,1 4.08。C305066はC,60.99;H,8.53;N,14.23% を必要とする。実施例4 2,6−ジ(−2−オキソプロポキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミ ジン(NU3066) 最初に、2,6−ビス(2',2'−ジエチルアセタール−1−プロポキシ)− 4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(0.10g、0.17mmol)を 酢酸水溶液(0.5ml)中、室温で攪拌し、氷酢酸をすべてが溶解するまで加 えた。次に、その混合物を30分間攪拌した。溶媒を蒸発により除去し、残留物 をさらに減圧下に乾燥した。表題の化合物を白色の固体(0.064g、85%) 、融点188〜189℃として回収した。実施例5 2,6−ジメトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(NU3067 2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(0.184g 、0.5mmol)を乾燥THF(15ml)に溶解し、次に、乾燥THF(5 ml)中の新しく調製したナトリウムメトキシド(4.1ml、1.22M、5 mmol)にN2雰囲気下に加え、混合物を還流下20時間加熱した。室温まで 冷却した後、水(20ml)を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽 出した。有機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去 した。メタノール/水からの再結晶により表題の化合物を黄色の結晶性の固体と して得た(0.083g、46%)、融点130〜131℃。実測値:C,59. 41;H,7.27;N,22.17。C182662はC,60.32;H, 7.31;N,23.44%を必要とする。実施例6 2,6−ジエトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(NU3068 ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中のエ タノール(0.23g、5mmol)に加え、すべてが溶解するまで攪拌した。 次に、乾燥THF(10ml)に溶解した2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリ ジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を該アルコキシドに 加え、混合物を還流下に18時間加熱した。室温まで冷却した後、水(20ml )を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機層を一緒にし 、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタノール/水か らの再結晶により表題の化合物を橙色の結晶性の固体として得た(0.167g 、84%)、融点142〜143℃。実測値:C,62.11;H,7.81; N,21.34。C203062はC,62.15;H,7.82;N,21. 74%を必要とする。実施例7 2,6−ジ−イソ−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(N U3069) ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中のプ ロパン−2−オール(0.3g、5mmol)に加え、すべてが溶解するまで攪 拌した。乾燥THF(10ml)に溶解した2,6−ジクロロ−4,8−ジピペ リジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を該アルコキシド に加え、混合物を還流下に96時間加熱した。室温まで冷却した後、水(20m l)を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機層を一緒に し、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタノール/水か らの再結晶により表題の化合物を橙色の結晶性の固体として得た(0.24g、 58%)、融点167〜169℃。実測値:C,63.23;H,8.32;N ,19.78。C223462はC,63.74;H,8.27;N,20.2 7%を必要とする。実施例8 2,6−ジ−(3'−メチルブトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミ ジン(NU3070) ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中の3 −メチルブタン−1−オール(0.44g、5mmol)に加え、すべてが溶解 するまで攪拌した。乾燥THF(10ml)に溶解した2,6−ジクロロ−4, 8−ジピペリジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を該ア ルコキシドに加え、混合物を還流下に72時間加熱した。室温まで冷却した後、 水(20ml)を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機 層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタノ ール/水からの再結晶により表題の化合物を黄色の結晶性の固体として得た(0 . 148g、63%)、融点105〜106℃。実測値:C,66.73;H,8 .80;N,17.48。C264262はC,66.35;H,8.99;N ,17.86%を必要とする。実施例9 2,6−ジ−(2'−メチルプロポキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリ ミジン(NU3071) ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中の2 −メチルプロパン−1−オール(0.37g、5mmol)に加え、すべてが溶 解するまで攪拌した。乾燥THF(10ml)に溶解した2,6−ジクロロ−4 ,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を該 アルコキシドに加え、混合物を還流下に42時間加熱した。室温まで冷却した後 、水(20ml)を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有 機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタ ノール/水からの再結晶により表題の化合物を黄色の結晶性の固体として得た( 0.122g、54%)、融点114〜116℃。実施例10 2,6−ジ−アリルオキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(NU3 072) ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中のア リルアルコール(0.291g、5mmol)に加え、すべてが溶解するまで攪 拌した。乾燥THF(10ml)に溶解した2,6−ジクロロ−4,8−ジピペ リジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を該アルコキシド に加え、混合物を還流下に72時間加熱した。室温まで冷却した後、水(20m l)を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機層を一緒に し、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタノール/水か らの再結晶により表題の化合物を白色の結晶性の固体として得た(0.079g 、40%)、融点109〜110℃。実施例11 2,6−ジ−(1'−メトキシ−2'−メチル)エトキシ−4,8−ジピペリジノ −ピリミドピリミジン(NU3074) ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中の1 −メトキシ−2−プロパノール(0.45g、5mmol)に加え、すべてが溶 解するまで攪拌した。乾燥THF(10ml)に溶解した2,6−ジクロロ−4 ,8−ピペリジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を該ア ルコキシドに加え、混合物を還流下に72時間加熱した。室温まで冷却した後、 水(20ml)を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機 層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。溶出剤 としてペトロール:酢酸エチル(5:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグ ラフィーによる精製により表題の化合物をクリーム状で有色の結晶性の固体とし て得た(0.053g、22%)、融点91〜93℃。実測値:C,60.67; H,7.94;N,17.16。C243864はC,60.74;H,8.0 7;N,17.71%を必要とする。実施例12 2,6−ジ(2'−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピ リミジン(NU3077) (a)第一段階−2,6−ジ[−2'−O−[(4”−メトキシベンジル)プロポ キシ]−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジンの調製 ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(5ml)中の2 −O−(4−メトキシベンジル)プロパン−1−オール(0.98g、5mmo l)に加え、すべてが溶解するまで室温で窒素下に攪拌した。乾燥THF(10 ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(0. 184g、0.5mmol)を加え、混合物を還流下に48時間加熱した。室温 まで冷却した後、水(20ml)を加え、粗生成物を酢酸エチル(4×15ml )に抽出した。有機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下 に除去し、橙色のモービル油を得た。溶出剤としてペトロール:酢酸エチル(6 :1)およびHunig's Base(1.5%)を用いるカラムクロマトグラ フィーによる精製により表題の化合物を得た。m/z(EI)686(M+、2% )。(b)第二段階−2,6−ジ(2'−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジピペ リジノピリミドピリミジンの調製 メタノール(40ml)に溶解した2,6−ジ[−2'−O−[(4"−メトキ シベンジル)プロポキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジンを水素雰 囲気下で、パラジウム/炭素の触媒量の存在下で4時間攪拌した。混合物をセラ イトを用いて減圧下にろ過し、メタノールで洗浄し、次に溶媒を減圧下に除去し た。溶出剤としてペトロール:酢酸エチル(3:1)とHunig's Base (1%)を用いるカラムクロマトグラフィーによる精製により表題の化合物を白 色の結晶性の固体として得た(0.027g、10%)、融点128〜129℃。 実測値:C,59.31;H,7.62;N,18.24。C223464はC ,59.17;H,7.67;N,18.82%を必要とする。実施例13 2,6−ジ(3'−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピ リミジン(NU3085) 1,3−プロパンジオール(0.73ml、10mmol)を乾燥THF(1 0ml)に溶解し、水素化ナトリウム(0.24g、10mmol)に加え、混 合物を室温で6時間攪拌した。乾燥THF(25ml)中の2,6−ジクロロ− 4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を 加え、混合物を還流下に72時間加熱した。室温まで冷却した後、水(30ml )を加え、生成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機層を一緒にし 、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。溶出剤としてジクロ ロメタン:メタノール(95:5)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィ ーにより精製を行った。その後のメタノール/水からの再結晶により表題の化合 物をクリーム状の固体として得た(0.115g、51%)、融点154〜156 ℃。実測値:C,59.23;H,7.72;N,18.79。C223464 はC,59.17;H,7.67;N,18.82%を必要とする。実施例14 2,6−ジ(2'−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリ ミジン(NU3086) エチレングリコール(0.56g、10mmol)を乾燥THF(10ml) に溶解し、水素化ナトリウム(0.24g、10mmol)に加え、室温で6時 間攪拌した。乾燥THF(25ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリ ジノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)を加え、混合物を還 流下に96時間加熱した。室温まで冷却した後、水(30ml)を加え、生成物 を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機層を一緒にし、乾燥し(MgS O4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。溶出剤としてジクロロメタン:メタノ ール(95:5)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製を行 った。これにより表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(0.1g、4 5%)、融点148〜150℃。実測値:C,57.54;H,7.21;N, 19.41。C203064はC,50.40;H,7.23;N,20.08 %を必要とする。実施例15 2,6−ジ(−2'−メトキシエトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミド−ピ リミジン(NU3093) 2−メトキシエタノール(0.38g、5mmol)を乾燥THF(5ml) に溶解し、水素化ナトリウム(0.12g、5mmol)に加え、室温で8時間 攪拌した。乾燥THF(10ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジピペリジ ノピリミドピリミジン(0.184g、0.5mmol)をこれに加え、混合物 を還流下に32時間加熱した。室温まで冷却した後、水(30ml)を加え、生 成物を酢酸エチル(4×20ml)に抽出した。有機層を一緒にし、乾燥し(M gSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去した。メタノール/水からの再結晶によ り表題の化合物を白色の固体として得た(0.076g、34%)、融点127〜 128℃。実測値:C,59.31;H,7.60;N,18.80。C2234 64はC,59.17;H,7.67;N,18.82%を必要とする。実施例16A 2,6−ジクロロ−4,8−ジ−(N−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ リル)−ピリミドピリミジン(NU3075) THF(50ml)中の2,4,6,8−テトラクロロピリミドピリミジン (0.54g、8.0mmol)の溶液にTHF(15ml)中の1,2,3, 4−テトラヒドロイソキノリンを10分間にわたって滴下した。この混合物を1 2時間、25℃で攪拌し、得られた固体をろ過により除去した。ろ液を減圧下に 蒸発させ、褐色の固体を得た。溶出剤としてペトロール:EtOAc(8:2) を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより表題の化合物を薄い褐色の粉末と して得た(0.27g、7%)。施例16B 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−1,2,3,4−テト ラヒドロイソキノリル)ピリミドピリミジン(NU3080)および2−クロロ− 6−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−1,2,3,4−テトラヒドロイ ソキノリル)ピリミドピリミジン(NU3082) ジエタノールアミン(5ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ビス−(N− 1,2,3,4−テトライソキノリル)ピリミドピリミジン(0.20g、0. 4mmol)の懸濁液を窒素下に120℃で3時間攪拌した。冷却後、水(30 ml)を加え、反応混合物を4℃で48時間放置すると固体がゆっくりと析出し た。混合物を酢酸エチル(2×30ml)で抽出し、一緒にした有機層を水(3 0ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、減圧下に蒸発させて薄い黄色の固体を 得た。溶出剤としてCHCl2:MeOH(93:7)を利用するシリカゲルク ロマトグラフィーにより、表題の化合物の2,6−ビス−ジエタノールアミノ− 4,8−ジ−(N−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル)ピリミドピリ ミジン(0.04g、17%)を得た。回収された第二生成物は2−クロロ−6 −ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−1,2,3,4−テトラヒドロイソ キノリル)ピリミドピリミジン(0.04g、19%)と同定された。実施例17 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ[(4'−メトキシベンジル) アミノ]ピリミドピリミジン(NU3076) (a)第一段階−2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(4'−メトキシベンジル)ア ミノ]ピリミドピリミジンの調製 4−メトキシベンジルアミン(0.27ml、2mmol)をTHF(10m l)中のテトラクロロピリミドピリミジン(0.135g、0.5mmol)に 加え、黄色の析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(40ml)を加え、 混合物をさらに10分間攪拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗浄し、減圧 下に乾燥し(P25)、表題の化合物を黄色の粉末として得た(0.218g、9 3%)、融点186〜188℃。(b)第二段階−2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ[(4'−メ トキシベンジル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 ジエタノールアミン(1ml)を2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(4'−メト キシベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.118g、0.25mmol )に加え、18時間110℃で加熱した。室温まで冷却した後、水(40ml) を加えて析出物を得て、これを減圧下にろ過した。粗製物のメタノールからの再 結晶により表題の化合物を薄い綿毛状の固体として得た(0.047g、31%) 、融点204〜205℃。実測値:C,59.40;H,6.37;N,18. 40。C304086はC,59.20;H,6.37;N,18.41%を必 要とする。実施例18 (R,R)−2,6−ビス(2',2'−ジメチル−1',3'−ジオキソラン−4 '−メトキシ)−4,8−ジベンジルアミノピリミドピリミジン(NU3078 (a)第一段階−1,2;5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−マンニトー ルの調製 無水塩化亜鉛(減圧下にP25で前乾燥したもの、32g、0.235mmo l)を、新しく乾燥(B23)して蒸留したアセトン(200ml)に溶解した 。得られた溶液を無水条件下に室温まで冷却した。D−マンニトール(20g、 0.11mol)を少しずつ加え、反応混合物を室温で攪拌した。24時間後、 新しい炭酸カリウム(40g)の水(40ml)溶液を加え、激しく攪拌した。 得られた析出物を少しずつのジクロロメタンで除去し、一緒にしたろ液と洗浄液 を減圧下に蒸発させて白色の湿った固体を得た。これをジクロロメタン(100 ml)に溶解し、水(100ml)、飽和NaHCO3(100ml)で洗浄し 、次 に乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発させて白色の固体を得た。n−ヘキサン/ 酢酸エチルからの再結晶により表題の化合物を白色の固体として得た(9.23 g、20%)、融点118〜120℃。(b)第二段階−1,2−O−イソプロピリデン−(S)−n−グリセロール[ ソルケタール(S)]の調製 1,2;5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−マンニトール(5g、19 mmol)を氷浴で冷却した過ヨウ素酸ナトリウム(5.97g、28mmol )の攪拌水溶液(75ml)に少しずつ加えた。90分後、前もって冷却したエ タノール(110ml)を加えて白色固体を析出させた。固体をろ過により冷却 フラスコ中に除いた。水素化ホウ素ナトリウム(1.5g、40mmol)をこ の冷却したろ液に少しずつ加えた。混合物は粘性のあるものとなり、白色沈殿が 形成され、これを室温で2.5時間攪拌した。析出物をろ過し、ろ液を減圧下に 減少させた(25℃以下の温度)。水ポンプでの蒸留により表題の化合物が明澄な 無色の液体として得られた(2.56g、99%)。(c)第三段階−2,6−ジクロロ−4,8−ジベンジルアミノピリミドピリミ ジンの調製 ベンジルアミン(0.22ml、2mmol)をTHF(10ml)中のテト ラクロロピリミドピリミジン(0.135g、0.5mmol)に加え、黄色の 析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(40ml)を加え、混合物をさら に10分間撹拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗浄し、減圧下に乾燥し( P25)、表題の化合物を橙色の粉末(0.176g、86%)、融点229〜2 30℃として得た。(d)第四段階−(R,R)−2,6−ビス(2',2'−ジメチル−1',3'− ジオキソラン−4'−メトキシ)−4,8−ジベンジル−アミノピリミドピリミ ジンの調製 ナトリウム金属(0.115g、5mmol)を乾燥THF(10ml)中の (S)ソルケタール(0.99g、7.5mmol)に加え、還流条件下に48 時間攪拌した。乾燥THF(15ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジベン ジルアミノピペリジノピリミジン(0.103g、0.25mmol)を加え、 混合物を還流下に54時間加熱した。室温まで冷却した後、水(20ml)を加 え、生成物を酢酸エチル(4×15ml)に抽出した。有機層を一緒にし、乾燥 し(MgSO4)、ろ過し、溶媒を減圧下に除去して粗生成物を黄色の油状物質と して得た。ペトロール:酢酸エチルからの再結晶により表題の化合物をクリーム 状の固体として得た(0.051g、34%)、融点113〜115℃。実測値 :C,63.21;H,6.21;N,13.83。C323866はC,63 .77;H,6.36;N,13.94%を必要とする。実施例19 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ−[(4'−トリフルオロメチ ルベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(NU3079) (a)第一段階−2,6−ジクロロ−4,8−ジ−[(4'-トリフルオロメチル ベンジル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 4−トリフルオロメチルベンジルアミン(0.28ml、2mmol)をTH F(10ml)中のテトラクロロピリミドピリミジン(0.135g、0.5m mol)に加え、黄色の析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(40ml )を加え、混合物をさらに10分間攪拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗 浄し、減圧下に乾燥し(P25)、表題の化合物を橙色の粉末として得た(0.2 48g、91%)、融点284〜285℃。(b)第二段階−2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ−[(4'− トリフルオロメチルベンジル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 ジエタノールアミン(1ml)を2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(4'−トリ フルオロメチルベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.136g、0.2 5mmol)に加え、18時間、110℃で加熱した。室温まで冷却した後、水 (40ml)を加えて析出物を得て、これを減圧下にろ過した。ジクロロメタン からの再結晶により表題の化合物を薄い黄色の固体として得た(0.159g、 93%)、融点194〜196℃。実測値:C,52.57;H,4.79;N ,15.90。C3034846はC,52.63;H,4.73;N,15 .67%を必要とする。実施例20 2−クロロ−6−ジエタノールアミノ−4,8−ビス[(3',4'−ジメトキシ ベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(NU3081) (a)第一段階−2,6−ジクロロ−4,8−ビス[(3',4'−ジメトキシベ ンジル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 3,4−ジメトキシベンジルアミン(0.334ml、2mmol)をTHF (10ml)中のテトラクロロピリミドピリミジン(0.135g、0.5mm ol)に加え、黄色の析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(40ml) を加え、混合物をさらに10分間攪拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗浄 し、減圧下に乾燥し(P25)、表題の化合物を橙色の粉末として得た(0.22 1g、83%)、融点211〜213℃。(b)第二段階−2−クロロ−6−ジエタノールアミノ−4,8−ビス[(3', 4'−ジメトキシベンジル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 ジエタノールアミン(1ml)を2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(3',4' −ジメトキシベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.118g、0.25 mmol)に加え、18時間110℃で加熱した。室温まで冷却した後、水(4 0ml)を加えて析出物を得て、これを減圧下にろ過した。酢酸エチル/ペトロ ールからの粗製材料の再結晶により表題の化合物を黄色の綿毛状の固体として得 た(0.047g、31%)、融点101〜103℃。実測値:C,55.69; H,5.85;N,16.66。C283476ClはC,56.04;H,5 .71;N,16.34%を必要とする。実施例21 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ[(4'−クロロ−ベンジル) アミノ]ピリミドピリミジン(NU3083) (a)第一段階−2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(4−クロロベンジル)アミノ ]ピリミドピリミジンの調製 4−クロロベンジルアミン(0.255ml、2mmol)をTHF(10m l)中のテトラクロロピリミドピリミジン(0.135g、0.5mmol)に 加え、黄色の析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(40ml)を加え、 混合物をさらに10分間攪拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗浄し、減圧 下に乾燥し(P25)、表題の化合物を橙色の粉末として得た(0.162g、6 8%)、融点299〜301℃。(b)第二段階−2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ[(4'−ク ロロベンジル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 ジエタノールアミン(2ml)を2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(4'−クロ ロベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.246g、0.5mmol)に 加え、18時間110℃で加熱した。室温まで冷却した後、水(40ml)を加 えて析出物を形成させ、これを減圧下にろ過した。熱い酢酸エチルからの粗製反 応混合物の再結晶により表題の化合物を黄色の固体として得た(0.16g、5 1%)、融点223〜224℃。実測値:C,54.45;H,5.55;N, 18.01。C283484Cl2はC,54.46;H,5.55;N,18 .15%を必要とする。実施例22 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ビス[(3',4'−ジメトキシ ベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(NU3084) ジエタノールアミン(5ml)を2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(3',4' −ジメトキシベンジル)アミノ]ピリミドピリミジン(実施例20を参照)(0. 266g、0.5mmol)に加え、72時間110℃で加熱した。室温まで冷 却した後、水(40ml)を加えて析出物を形成させ、これを減圧下にろ過した 。酢酸エチルからの粗製材料の再結晶により表題の化合物を薄い黄色の固体とし て得た(0.043g、13%)、融点176〜179℃。実測値:C,57.2 0;H,6.60;N,16.62。C324488はC,57.47;H,6 .63;N,16.76%を必要とする。実施例23 2,6−ジ(2'−ヒドロキシプロピル)−4,8−ビス(4'−メトキシベンジ ルアミノ)ピリミドピリミジン(NU3087 水素化ナトリウム(0.48g、20mmol)を、乾燥THF(10ml) 中の1,2−プロパンジオール(1.46ml、20mmol)に加え、40℃ で24時間すべてが溶解するまで攪拌した。次に、乾燥THF(30ml)中の 2,6−ジクロロ−4,8−ビス(4'−メトキシベンジルアミノ)ピリミドピ リミジン(実施例71を参照)(0.471g、1mmol)を該アルコキシドに 加え、混合物を還流下に72時間加熱した。室温まで冷却した後、水(30ml )を加えて、生成物を酢酸エチルで抽出した(4×20ml)。一緒にした抽出物 を乾燥し(MgSO4)、溶媒を蒸発した。ジクロロメタン:メタノール(93: 7)によるシリカゲルクロマトグラフィーおよびその後のイソプロパノールから の再結晶により表題の化合物を白色の固体として得た(0.123g、22%)、 融点190〜192℃。実測値:C,59.72;H,6.06;N,14.6 3。C283466はC,61.08;H,6.22;N,15.26%を必要 とする。実施例24 2,6−ジ(3'−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ[(N−ベンジルメチル )アミノ]ピリミドピリミジン(NU3088) (a)第一段階−2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(N−ベンジルメチル)アミノ ]ピリミドピリミジンの調製 N−ベンジルメチルアミン(0.242g、2mmol)をTHF(10ml )中のテトラクロロピリミドピリミジン(0.135g、0.5mmol)に加 え、黄色の析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(40ml)を加え、混 合物をさらに10分間攪拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗浄し、減圧平 に乾燥し(P25)、表題の化合物を橙色の粉末として得た(0.159g、72 %)、融点191〜192℃。(b)第二段階−2,6−ジ(3'−ヒドロキシ−プロポキシ)−4,8−ジ[( N−ベンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 水素化ナトリウム(0.144g、6mmol)を、乾燥THF(5ml)中 の1,2−プロパンジオール(0.45ml、6mmol)に加え、10時間室 温で攪拌した。これに、乾燥THF(15ml)中の2,6−ジクロロ−4,8 −ジ[(N−ベンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.132g、0. 3mmol)を加え、得られた混合物を還流下に96時間加熱した。室温まで冷 却した後、水(30ml)を加えて、生成物を酢酸エチルで抽出した(4×20 ml)。一緒にした抽出物を乾燥し(MgSO4)、溶媒を蒸発した。メタノール/ 水からの再結晶により表題の化合物をクリーム状の綿毛状固体として得た(0. 101g、65%)、融点109〜111℃。実測値:C,64.78;H,6 .81;N,16.16。C283464はC,64.85;H,6.61;N ,16.20%を必要とする。実施例25 2,6−ジ(2'−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ(4'−メトキシベンジル アミノ)ピリミドピリミジン(NU3089) 水素化ナトリウム(0.24g、10mmol)を、乾燥THF(5ml)中 のエチレングリコール(0.62ml、10mmol)に加え、10時間室温で 攪拌した。これに、乾燥THF(15ml)中の2,6−ジ(2'−ヒドロキシ エトキシ)−4,8−ジ(4'−メトキシベンジルアミノ)ピリミドピリミジン (実施例17を参照)(0.236g、0.5mmol)を加え、得られた混合物 を還流下に72時間加熱した。室温まで冷却した後、水(30ml)を加えて、 生成物を酢酸エチルで抽出した(4×20ml)。一緒にした抽出物を乾燥し(M gSO4)、溶媒を蒸発した。イソプロパノールからの再結晶により表題の化合物 をオフホワイトの粉末状固体として得た(0.048g、18%)、融点189〜 191℃。実測値:C,59.71;H,5.72;N,15.89。C2630 66はC,59.76;H,5.79;N,16.08%を必要とする。実施例26 2,6−ジ(3'−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ[(N−4'−メトキシ ベンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジン(NU3090) (a)第一段階−2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(N−4−メトキシベンジル メチル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 N−4−メトキシベンジルメチルアミン(1.208g、8mmol)をTH F(30ml)中のテトラクロロピリミドピリミジン(0.54g、2mmol )に加え、黄色の析出物が形成するまで10分間攪拌した。水(80ml)を加 え、混合物をさらに10分間攪拌した。析出物を吸引下にろ過し、水で洗浄し、 減圧下に乾燥し(P25)、表題の化合物を橙色の粉末として得た(0.765g 、 77%)、融点172〜174℃。(b)第二段階−2,6−ジ(3'−ヒドロキシ−プロポキシ)−4,8−ジ[( N−4'−メトキシベンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジンの調製 水素化ナトリウム(0.096g、4mmol)を、乾燥THF(5ml)中 の1,2−プロパンジオール(0.304ml、4mmol)に加え、10時間 室温で攪拌した。乾燥THF(15ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジ[ (N−4'−メトキシベンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.20g 、0.4mmol)を加え、得られた混合物を還流下に96時間加熱した。室温 まで冷却した後、水(30ml)を加えて、生成物を酢酸エチルで抽出した(4 ×20ml)。一緒にした抽出物を乾燥し(MgSO4)、溶媒を蒸発した。溶出剤 としてジクロロメタン:メタノール(95:5)を用いるシリカゲルカラムクロ マトグラフィーによる精製とその後のメタノール/水からの再結晶により表題の 化合物をクリーム状の結晶性の固体として得た(0.044g、19%)、融点1 25〜127℃。実測値:C,61.67;H,6.54;N,14.16。C303866はC,61.69;H,6.66;N,14.39%を必要とする 。実施例27 2,6−ジ(n)プロポキシ−4,8−ジ[(N−ベンジルメチル)アミノ]−ピ リミドピリミジン(NU3091) プロパン−1−オール(0.30g、5mmol)を乾燥THF(5ml)に 溶解し、水素化ナトリウム(0.12g、5mmol)に加え、9時間室温で攪 拌した。乾燥THF(10ml)中の2,6−ジクロロ−4,8−ジ[(N−ベ ンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジン(実施例24を参照)(0.22g、 0.5mmol)をこれに加え、混合物を還流下に48時間加熱した。室温まで 冷却した後、水(30ml)を加えて、生成物を酢酸エチルで抽出した(4×2 0ml)。有機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過して、溶媒を減圧下に除 去した。メタノール/水からの再結晶により表題の化合物を白色の針状物質とし て得た(0.103g、40%)、融点119〜120℃。実測値:C,69.0 5;H,6.75;N,17.12。C283462はC,69.11;H,7 . 04;N,17.27%を必要とする。実施例28 2,6−ジ(−2'−メトキシエトキシ)−4,8−ジ[(N−ベンジルメチル) アミノ]−ピリミドピリミジン(NU3092) 2−メトキシエタノール(0.38g、5mmol)を乾燥THF(5ml) に溶解した。得られた溶液を水素化ナトリウム(0.12、5mmol)に加え 、混合物を9時間室温で攪拌した。乾燥THF(10ml)中の2,6−ジクロ ロ−4,8−ジ[(N−ベンジルメチル)アミノ]ピリミドピリミジン(0.22 g、0.5mmol)を加え、混合物を還流下に48時間加熱した。室温まで冷 却した後、水(30ml)を加えて、生成物を酢酸エチルに抽出した(4×20 ml)。有機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、ろ過して、溶媒を減圧下に除去 した。メタノール/水からの再結晶により表題の化合物を白色の針状物質として 得た(0.103g、40%)、融点116〜118℃。実測値:C,64.89 ;H,6.50;N,16.24。C283464はC,64.85;H,6. 61;N,16.20%を必要とする。実施例29 2,6−ジ(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジベンジルアミノピリミ ドピリミジン(NU3101) (a)第一段階−4,8−ジベンジルアミノ−2,6−ジクロロピリミドピリミ ジンの調製 ベンジルアミン(1.00ml、9.26mmol)を、N2窒素下で、K2C O3(1.40g、1.85mmol)を含有する、乾燥THF(20ml)中 の2,4,6,8−テトラクロロピリミド−ピリミジン(0.50g、1.85 mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で20分間攪拌し、水(30ml )を加え、攪拌をさらに20分間続けた。得られた析出物をろ過により集め、水 で洗浄し、減圧下に乾燥して表題の生成物(0.53g、70%)を薄い黄色の 固体として得た。NMRデータは下記の通りである: δH(200MHZ,CDCl3)4.73−4.76(d,4H,2xArCH2 NH,J=6Hz)、7.22−7.29(t、2H、2xArCH2N H)、7.33(m、10H、10xAr−H);m/z(EI)410、412 、414(M+、9:6:1比、31%)、270、106、91(100%)。(b)第二段階−2,6−ジ(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジベン ジルアミノピリミドピリミジンの調製(NU3101) 2,6−ジクロロ−4,8−ジ−(ベンジルアミノ)−ピリミドピリミジン( 0.32g、0.78mmol)およびエタノールアミン(2ml)を150℃ で12時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(15ml)を加え、そ の後混合物をさらに20分間攪拌し、ろ過し、水で洗浄し、集めた固体を減圧下 に乾燥した。シリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、 9:1)による精製により表題の化合物(0.11g、31%)を蛍光性の黄色 固体として得た(実測値:C,61.0;H,6.0;N,23.7。C2428 82.0.14CH2Cl2はC,61.4;H,5.6;N,23.2%を必 要とする);NMRデータは以下の通りである: νMAX(KBr/cm-1)3396、3358、3058、2920、747お よび715);δH(200MHz、d6−DMSO)3.41−3.46(m、4 H、2xNHCH2CH2OH)、3.55−3.60(m、4H、2xNHCH2 CH2OH)、4.65−4.68(t、2H、2xOH、J=5Hz)、4.72 −4.76(d、4H、2xPhCH2、J=6Hz)、6.07−6.13(t、 2H、2xNH、J=6HZ)、7.72−7.75(t、2H、2xNH、J= 6Hz);m/z(EI)460(M+、18%)、416(M+−CH2CHO)、9 1(C77+、100%)、69(C5H9+);δc(200MHz、d6−DMS O)43.42(HOCH2CH2NH)44.07(HOCH2CH2NH)、60 .64(PhCH2NH)、127.02(Ar−C−2)、127.63(Ar−C −3)、127.89(Ar−C−4/8)、128.57(Pyr C−5)、14 0.22(Ar−C−1)、156.44(PyrC−5)、158.35(Pyr C−2/6). 同様に、2,6−ジクロロ−4,8−ジ(ベンジル−アミノ)ピリミドピリミ ジンまたは2,6−ジクロロ−4,8−ジ−(N−メトキシ−N−メチルベンジ ルアミノ)ピリミドピリミジンおよびエタノールアミンまたはジエタノールアミ ンから、下記の化合物を調製した:実施例30 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ジ−[4−メトキシベ ンジル]アミノピリミドピリミジン(NU3099) 融点161〜163℃(実測値:C,59.14;H,6.30;N,21. 61。C263284.0.25H2OはC,59.47;H,6.24;N, 21.34%を必要とする。実施例31 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−[4−メトキシベンジ ル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン(NU3102) 融点190〜192℃(実測値:C,59.61;H,6.99;N,16. 55。C324468.0.50EtOAcはC,59.14;H,6.82; N,17.24%を必要とする)。実施例32 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジ−[3,4−ジメト キシベンジル]アミノピリミドピリミジン(NU3104) NMRデータは以下の通りである: δH(200MHz、d6−DMSO)3.43−3.51(t、4H、2xNH CH2CH2OH、J=5.2Hz)、3.57−3.92(t、4H、2xNHC H2CH2OH、J=5.0Hz)、3.82(s、6H,2xOCH3)、4.64 −4.72(m、6H、2xPhCH2および2xOH)、6.10−6.16(t 、2H、2xNH、J=5.4Hz)、6.98(s、4H、4xAr−H)、7 .13(s、2H、2xAr−H)、7.59(t、2H、2xNH)。実施例33 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ−(N−[4−メトキ シベンジル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン(NU3100) (a)第一段階−3−トリイソプロピルシリルオキシ−プロパン−1−オールの 調製 イミダゾール(0.46g、6.92mmol)とプロパン−1,3−ジオー ル(5ml、69.16mmol)の乾燥DMF(5ml)中の攪拌溶液にトリ イソプロピルクロロシラン(1.46ml、6.92mmol)を滴下した。反 応混合物は室温でN2下に36時間攪拌し、水(50ml)を加えた。混合物を エーテル(3×50ml)で抽出し、有機層を一緒にし、水で洗浄し(5×50 ml)、乾燥した(Na2SO4)。減圧で溶媒を蒸発させることにより表題生成物 (1.38g、92%)を無色の油状物質として得た。NMRデータは次の通り である: δH(200MHz、CDCl3)1.02−1.09(m、21H、3xiPr− H)、1.75−1.83(q、2H、HOCH2CH2CH2)、2.15(s、1 H、OH)、3.74−3.84(m、2H、HOCH2CH2CH2)、3.88− 3.94(t、2H、HOCH2CH2CH2)。(b)第二段階−2,6−ジ−(3−トリイロプロピルシリルオキシプロピル) −4,8−ジ−(N−[4−メトキシベンジル]−N−メチル)アミノピリミド ピリミジンの調製 水素化ナトリウム(0.15g、3.90mmol)を、3−トリイソプロピ ルシリルオキシプロパン−1−オール(0.84g、3.90mmol)の乾燥 THF(5ml)中の溶液にN2雰囲気下に加えた。灰色の縣濁液を室温で10 分間攪拌し、75℃で30分間加熱し、次に周囲温度まで冷却した。2,6−ジ クロロ−4,8−ジ−(N−[4−メトキシベンジル]−N−メチル)アミノピ リミドピリミジン(0.39g、0.78mmol)の乾燥THF(20ml) 中の溶液を加え、混合物を還流下に12時間加熱した。冷却後、水を加え、混合 物を20分間撹拌し、酢酸エチル(5×30ml)で抽出した。有機層を一緒に し、乾燥し(NaSO4)、溶媒を減圧下に蒸発させて黄色の油状物質(0.47 g、5.3mmol)を得た。この化合物はさらに精製することなく次の段階に 用いた。(c)第三段階−2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(N −[4−メトキシベンジル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン(NU3 100)の調製 塩化テトラブチルアンモニウム(THF中の1M溶液、2.12ml、2.1 2mmol、4mol当量)を、2,6−ジ−(3−トリイソプロピルシリルオ キシプロポキシ)−4,8−ジ−(N−[4−メトキシベンジル]−N−メチル )アミノピリミドピリミジン(0.47g、0.53mmol)の乾燥THF( 10ml)の溶液に滴下し、混合物を室温でN2雰囲気下にて1時間攪拌した。 溶媒の蒸発により濃黄色の油状物質が得られ、これを水(50ml)に溶解し、 その水溶液をジクロロメタン(4×20ml)で抽出した。一緒にした有機層を 乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下に除去して褐色の油状物質が得られた。溶出 液としてジクロロメタン:エタノール(9:1)を用いるシリカクロマトグラフ ィーにより表題の化合物が薄黄色の固体(0.18g、6%)として単離された 。測定されたNMRデータは次の通りである: δH(200MHz、d6−DMSO)1.77−1.84(t、4H、2xOC H2CH2CH2、J=6Hz)、3.34(s、6H、2xNCH3)、3.81(s 、6H、2xOCH3)、3.49−3.51(t、4H、2xOCH2CH2OH) 、4.13(t、4H、2xOCH2CH2CH2OH)、4.55−4.60(t、 2H、2xOH、J=5Hz)、5.50(br s、4H、2xMeOPhCH2 ),6.96−7.00(d、4H、ArH−3、H−5、J=9Hz)、7.2 7−7.31(d、4H、ArH−2、H−6、J=9Hz);m/z(EI)5 78(M+、44%)、457(M+−MeOC77)、150(MeOC77NMe+ )、121(MeOC77+)。 同様に2,6−ジクロロ−4,8−(N−メチル−ベンジルアミノ)ピリミド ピリミジンおよび2−トリイソプロピル−シシリルオキシエタノールから次のも のを得た:実施例34 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N− メチル)アミノピリミドピリミジン(NU3103) 測定されたNMRデータは以下の通りである: δH(200MHz、CDCl3)1.64(br s、1H、OH)、1.98(b r s、4H、4xOH)、3.23(s、6H、2xNCH3)、3.62−3. 64(t、4H、2xHOCH2CH2O、J=4.5Hz)、3.89−3. 94(t、4H、2xHOCH2CH2O,J=4.4Hz)、5.41(s、4H 、2xPhCH2)、7.16−7.30(m、10H、10xAr−H);m/ z(EI):490(M+、64%)、475(M+−CH3)、399(M+−C77) 、91(C77+,100%)、69(C59+)。生物学的アッセイ インビトロ活性。本説明の最後の表1と2は、培養で生育させたL1210細 胞(ネズミ白血病細胞系)へのチミジン取り込みの阻害を、AGPの非存在下お よびAGPの存在下の両方で、広い範囲の本発明の選択された化合物について測 定した多様な組の実験で得られたインビトロ試験結果を示す。ヌクレオシド輸送阻害アッセイ 該化合物の試験のために、チミジン取り込みの測定による確立されたヌクレオ シド輸送アッセイを改良した。ネズミ白血病L1210細胞のヌクレオシド輸送 特性はよく知られているので、それらの細胞をこのアッセイに用いた。 チミジン取り込みを測定するためのこのアッセイは、Wohleheuter ,R.M.ら(1978)、Methods in Cell Biology 20 211−236に記載の迅速混合技術の改良法を用いた。その後、1%または 5%のDMSO中の阻害剤の存在下または非存在下で12秒間のタイムコースに わたり2秒間の間隔で100μMチミジンの106個の細胞による取り込みを行 った。一部の実験において、取り込みは5mg/mlのヒトα1酸糖タンパク質 (AGP)の存在下においても測定した。これは患者血漿AGP濃度の上限を表 わし、約125μM(分子量約40,000Da)であり、すなわち、10μM で試験された阻害剤の10倍モル量以上である。 使用された材料には、130mM NaCl、5mM KCl、1mM MgC l、5mM NaH2PO4、10mMグルコースおよび10mMHEPESを含 有する輸送緩衝液を含めた。この緩衝液は滅菌5×濃縮物として作られ、アッセ イの実施直前に蒸留水で再構成され、pH7.4に調整した。 L1210細胞は通常下記の通り調製した: 10%ウシ胎児血清を補ったRPMI 1640培地で増殖した(≦8×105 細胞/ml)の対数増殖期の300mlのL1210細胞を1000rpmで 5 分間、4℃で遠心した。上清をアスピレーターで引き、細胞を氷冷緩衝液で洗浄 し、再び1000rpmで5分間、4℃で遠心した。上清を除去し、細胞を氷冷 輸送緩衝液に再懸濁して、2〜4×107細胞/mlの最終細胞密度を得た。ア ッセイの開始前に回収のために細胞を氷上に30分間放置した。 チミジン取り込み輸送アッセイを実施するための典型的な操作において、33 3μlの細胞懸濁物および323μlの輸送緩衝液(±15.46mg/mlの AGP)を10μlの阻害剤(所望の最終濃度の100×でDMSOに溶解)ま たは10μlのDMSO(コントロール)とともに少なくとも5分間、21℃で インキュベートした。可溶性の低い化合物については、DMSO濃度を上げ、こ の場合、333μlの細胞および283μl(±17.65mg/ml AGP )輸送緩衝液を50μlの阻害剤(所望の最終濃度の20×)または50μlの DMSOとともにインキュベートした。懸濁液をよく混合し、100μlを、6 リプリケートの0.5mlの小遠心チューブ中で50μlの3M KOHに載せ た150μlのシリコーンオイル(9:11ダウコーニング556(比重、0. 98):ダウコーニング550(比重、1.068)(最終比重、1.028)に 層状にして載せた。25μCi/ml[メチル−3H]チミジンと2μCi/m l[14C]シュクロースで標識された輸送緩衝液中の50μlの300μMチミ ジンを、1.25mlチップを有するエッペンドルフマルチピペットを用いて、 60ビート/分に設定されたメトロノームに調子を合わせた一秒間隔で順に各チ ューブに加えることにより輸送を開始した。待ちビートの後、(HClで酸性と した)輸送緩衝液中の50μの400μMジピリダモルを一秒間の間隔で逆の順 序でチューブに加えることにより輸送を停止した。該チューブをすぐに小遠心チ ューブ(エッペンドルフ)に移し、12000rpmで2分間回転させて、細胞 はオイルを経てKOHに入りペレット化した。チューブにキャップをかぶせ、細 胞を放置してKOH中で1時間可溶化した。各操作での細胞数および生存度をト リパンブルー排除を用いるヘモサイトメーターでの計数により決定した。少なく とも二つの陽性コントロールインキュベーションで、1μMまたは10μMジピ リダモルを各実験に包含させた。チューブにキャップをし、オイル層でカットす ることで、底の部分(KOHで可溶化した細胞)を20mlのシンチレーション バ イアルに落下させた。2mlのシリンジと23ゲージ針とを用いて、1mlの0 .25Mの酢酸およびその後に1mlの空気をチューブに注入して、KOH可溶 化細胞を分散させて中和した。10mlのOptiphase HiSafe( 登録商標)シンチラントを加えて、バイアルにキャップをかぶせ、振った。トリ プリケートとした300μMチミジン+25μCi/ml[メチル−3H]チミ ジンと2μCi/ml[14C]シュクロースの10μlのアリコートもスタンダ ードとしてカウントした。[14C]:[3H]比を用いて、細胞間の空間中の非輸 送混入[3H]チミジンの量を計算した。[3H]チミジンの蓄積は106生存細 胞あたりのppmとして計算した。 阻害剤の存在下および非存在下でのチミジン取り込み速度を、GraphPa d PRIZM(登録商標)ソフトウエアを用いるpmolチミジン/106細胞 対時間(秒)の直線回帰から計算し、阻害剤の非存在下の速度に対する阻害剤の 存在下の速度の比較により取り込みの阻害%を得た。 これらのアッセイの結果を、化合物の異なる濃度の異なる実験で得られた一部 のケースの結果とともにNU参照ナンバー、構造および膜輸送阻害データを含め るた化合物の完全な表とした一覧である表1に示す。さらに、5mg/mlのA GPの存在下の1および10μM濃度でのヌクレオシド輸送の阻害に関して調べ られた選択化合物に関するデータを表2に示す。 10μMジピリダモルは、AGPの非存在下でチミジン取り込みを約100% 阻害したが、このことはAGPの存在下では事実上なくなったことがわかるだろ う。他の類似体によるチミジン取り込みの阻害に対するAGPの効果はジピリダ モルに対するよりも有意に低く、例えばNU3076、NU3077、NU30 84およびNU3087の場合、AGPによる阻害の有意な減少は存在しなかっ た。さらに、少なくともNU3076およびNU3084はAGPの存在下およ び非存在下の両方で、または他のアッセイで見られたように、40mg/mlの ヒト血清アルブミンの存在下または非存在下において、ジピリダモルよりもさら に強力な阻害剤であるように思われる。生長阻害アッセイ ヌクレオシド輸送を阻害する化合物を同定することに加えて、幾つかの化合物 が、L1210細胞を再び用いて、およびCB3717として知られている抗葉 酸医薬を用いてチミジル酸シンターゼが阻害された細胞のチミジン回復の阻害能 について調べられた。 抗葉酸剤であるCB3717は、DNA合成のために後にdTTPにリン酸化 されるdUMPのdTMPへの変換に関わるチミジル酸シンターゼ(TS)を阻 害することにより細胞生長を阻害する。TSの阻害は細胞内dTTPの減少をも たらし、ブロック後のdUMPの増加のために、DNA鎖破壊を引き起こすdU TPの増加をもたらす(Curtin et al,Cancer Researc h,51 2346−2353,1991を参照されたい)。ヌクレオシド輸送お よびチミジンキナーゼ活性による細胞間チミジンの回復は必要なdTMPを提供 することができるので、細胞を回復することができる。ヌクレオシド輸送の阻害 は、dUTPの高い蓄積をもたらすデオキシウリジンの流出を妨げることにより 、および外因性チミジンの摂取により回復を妨げることによりTS阻害剤の活性 を増強する。 これらの成長阻害アッセイを実施する際に、L1210細胞は10%透析血清 (2回換えた1gの活性化木炭/Lを含有する9体積分のPBS、そしてさらに 2回換えた9体積分のPBSに対して4℃で24時間透析したもの)を補ったR PMI1640培地で成長するように適合させた。すべての実験は透析血清を補 った培地を用いて行って外因性のヌクレオシド類を除去した。 対数増殖期の細胞を4×104細胞/mlで懸濁し、CB3717、チミジン および阻害剤の溶液をRPMI1640+10%透析血清中で最終的な所望の濃 度の4倍で調製した。阻害剤の濃縮保存液をDMSOで希釈し、DMSO濃度を 他に示されていない場合、最終インキュベーションで0.1%で存在するように 調整した。0.25mlの細胞懸濁液、0.25ml培地±CB3717、0. 25ml培地±チミジン、および0.25ml培地±阻害剤を24ウエルのプレ ートの各ウエル(4〜6リプリケートウエル/医薬混合)に加えた。残りの細胞 懸濁物の0.25mlのアリコートをリプリケートで計測してタイム0細胞カウ ントを得た。(最低3回の細胞倍増を行うために)37℃で48時間のインキュ ベーション後、細胞をCoulterカウンターモデルZ1を用いて数えた。 CB3717によるL1210細胞の成長阻害が阻害剤の存在下(濃度、0、 1および10μM)および非存在下に、および1μMチミジンを用いるか用いず に測定したこれらのアッセイの結果は、すべての阻害剤がCB3717による生 長阻害を増加させ、多様な程度までチミジンの回復をブロックすることができる ことを示した。例えば、CB3717生長阻害の増強により証拠付けられるよう に、チミジル酸シンターゼ阻害剤の細胞毒性の増強およびチミジン回復の阻止は 、当該ジピリダモル類似体により作られたヌクレオシド輸送阻害の程度と効能に 関連することが示された。 一般的には、試験化合物のヌクレオシド輸送阻害特性は、ガン治療に用いられ るある種の細胞毒抗腫瘍医薬等の代謝拮抗物質の細胞毒性を増強するこれらの化 合物の能力を反映するものであるという考えを、実施された研究は完全に支持す る。したがって、(ジピリダモルと比較して)それらの顕著なヌクレオシド輸送 阻害特性およびAGPに対する減少した結合親和性を考慮すれば、本発明の化合 物は、既に示されたように医学処置中に細胞毒医薬の細胞毒効果を増強するため に該細胞毒医薬と組み合わせて投与するためにインビボで特に有用であると期待 することができる。 本明細書で既に示されたように、プリン取り込み、特にヒポキサンチン取り込 みのジピリダモルによる阻害および細胞毒抗葉酸剤の選択的増強に関するこの効 果を調べた最近の研究から得られたさらなる情報とデータが、挙げられた文献に おいて現在発表されている。新しく発表されたデータは特にジピリダモルに関す るが、ここに開示されたジピリミジン類似体、特に化合物NU3076について 実施された試験は、選択された腫瘍細胞系に関して、少なくとも、LY3098 87(抗葉酸医薬ロメトレキソール)生長阻害からのヒポキサンチン回復を妨げ る点において、ジピリダモルに類似する挙動を示した。例えば、化合物NU30 76を研究する際に、二つの肺がん細胞系のA549とCOR L23と二つの 乳がん細胞系のMCF7とMDA MB231を研究のために選択した。すべて の細胞系を既に挙げた透析血清中の生長に適合させた。以前の実験において、ジ ピリダモルは、COR L23およびMDA MB231においてではなく、A5 49およびMCF7においてロメトレキソール生長阻害からのヒポキサンチン回 復を ブロックしたことを示した。これらのさらなる研究において、すべての細胞系を 96ウエルプレートに接種し、医薬インキュベーション時間は、コントロール培 養物が少なくとも3回の細胞倍増を確実に受けるのに十分とするために、研究中 の細胞生長速度に基づき72〜114時間とした。細胞を、10μMのヒポキサ ンチンの存在下または非存在下で、3μMのNU3076を用いるか、または用 いずにLY309887の異なる濃度にさらした。この露出時間の最後に、細胞 を固定し、スルホローダミンBで染色した。ヒポキサンチンはLY309887 生長阻害からすべての細胞系を保護した。NU3076は、COR L23とM DA MB231ではなくA549とMCF7細胞中でヒポキサンチン回復を妨 げた。すなわち、細胞はジピリダモルに対するようにNU3076に対しても同 じ示差感受性を示したが、最も重要には、それらの結果はある種のジピリダモル 類似体の治療可能性を再び示し、そのような化合物の利用可能な範囲の拡大が望 ましいことを再び強調していることである。 理解されるように、全体として本発明は多くの異なる側面を提供し、ここで開 示されたすべての新規で進歩性のある特徴と側面を明確または暗黙に、または単 独か互いに組み合わせて包含する。さらに、本発明の範囲は説明のための実施例 により、または記載または説明のために単に用いられた用語および表現により限 定されるものと理解してはならない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年3月25日(1999.3.25) 【補正内容】 またはその薬学的に許容される塩であって、 構造式Iにおいて、 R1およびR3は同一であり、アリル、ジエタノールアミノ、ソルケタロおよび 式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、N−テトラヒドロイソキノリル、および構造式IIを 有するベンジルアミノ基から選択されることを特徴とする: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換 基を表わすが、但し、 R1とR3がともにジエタノールアミノである場合、R2とR4はともにベンジル アミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7がそれぞれ水素である 構造IIに対応しない。) もう一つの側面から、さらに本発明は膜ヌクレオシドまたはプリン輸送を阻害 するために治療に使用される医薬調製物の製造のためのここに記載のピリミドピ リミジン化合物の使用において、該輸送阻害が治療処置の要素を構成し、該化合 物が活性輸送阻害剤を提供し、かつ一般式Iを有するピリミドピリミジンまたは その薬学的に許容される塩および/またはその前医薬形である使用に関する。 構造式Iにおいて、 R1およびR3は同一であり、アリル、ジエタノールアミノ、ソルケタロおよび 式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、N−テトラヒドロイソキノリル、および構造式IIを 有するベンジルアミノ基から選択される: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 R1とR3がともにジエタノールアミノである場合、R2とR4はともにベンジル アミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7がそれぞれ水素である 構造IIに対応しない。) ソルケタロとの用語はここでは2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4 −メトキシを示すために用いる。 好ましい実施態様において、R2とR4がN−テトラヒドロイソキノリルの場合 、R1とR3はそれぞれジエタノールアミノであり;そしてR2とR4がそれぞれ構 造式IIのベンジルアミノ基である場合、R1とR3は2−メトキシエトキシ、プ ロポキシ、2−ヒドロキシプロポキシ、ジエタノールアミノ、ソルケタロ、2− ヒドロキシエトキシおよび3−ヒドロキシプロポキシから選択される。 最大の興味があると思われるほとんどの好ましい実施態様において、R2とR4 は事実上式IIのベンジルアミノ基により提供され、好ましくはR6とR7の少な くとも一つはアルコキシ、特にメトキシであり、これは最も好ましくは4−位で 置換されているか、もしくは、または(二置換された誘導体においては)さらに 3−位で置換できる。R5がアルキルである場合、それは好ましくはメチルであ る。 一般的に、すべてのアルキル基はそれ自体としてまたはアルコキシ等の他の基 における部分として、1〜6炭素原子、好ましくは1〜5炭素原子、最も通常に は1〜4炭素原子からなる低級アルキル基からなり、C1、C2およびC3がしば しば特に興味がある。 本発明の開発において、調製されたジピリダモル類似化合物は、所与の濃度の 化合物に関してタンパク質AGPの非存在下および存在下での培養で生長するL 1210細胞へのチミジン取り込みの阻害パーセントを測定することによりヌク レオシド輸送を調節または阻害する能力について調べた。 特別な興味のある本発明の化合物は、AGPの存在下にほとんど保持される顕 著なヌクレオシド輸送阻害活性を有し、既に示されたように、それにより他の細 胞毒医薬との組み合わせの使用のために、特にガン化学療法に関連させた使用の ために潜在的に非常に有用な治療剤を提供する。本化合物の化合物は通常はジピ リダモル自体よりも低いAGP結合親和性を有するだろう。 構造式IIに従うベンジルアミノ基が存在する場合、本発明によるジピリダモ ル類似化合物群内で、特別な興味のある化合物は、置換基R5、R6およびR7の 組み合わせが下記の組み合わせである化合物を包含する: 5 6 7 H 4−OMe H Me 4−OMe H H 4−OMe 3−OMe Me 4−OMe 3−OMe H H H Me H H ベンジル H H H 4−CF3 H 興味のあるこの群内の具体的な化合物例は以下の通りである。 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(N 4−メトキシ−ベ ンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−メトキシベンジル−ア ミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメトキシ−ベ ンジルアミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ−(2−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(4−メトキシベンジ ル−アミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(−4−メトキシ−ベン ジルアミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−4−メトキシ− ベンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ビス[(−3,4−ジメト キシ−ベンジル)−N−メチルアミノ]ピリミドピリミジン 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ(4−クロロベンジル−アミ ノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジルメチ ル−アミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ(N−メチル−ベンジル アミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ジベンジルアミノ−ピリミド ピリミジン 2,6−ジ−(2−メトキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メ チル−アミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジソルケタロ−4,8−ジベンジルアミノピリミド−ピリミジン 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−トリフルオロメチル− ベンジルアミノ)ピリミドピリミジン 2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ビス(ジベンジルアミノ)ピ リミドピリミジン 2,6−ジプロポキシ−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)−ピ リミドピリミジン 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ジ(4−メトキシベン ジル)アミノピリミドピリミジン 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジベンジル−アミノピ リミドピリミジン 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−メチル−N−[4−メ トキシベンジル])アミノピリミドピリミジン 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメ トキシベンジル)アミノピリミドピリミジン 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(N−[4−メトキシ ベンジル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N− メチル)アミノピリミドピリミジン この4,8−ジベンジルアミノ群の化合物において、ヌクレオシド輸送阻害活 性は、通常は一つ以上のアルコキシ置換基、好ましくはメトキシ置換基により、 および/またはベンジルアミノ基のN−メチル化により促進することがわかった 。また、この4,8−ジベンジルアミノ群において、R1とR3の少なくとも一つ は、通常、最も好ましい化合物中のジエタノールアミノ、2−ヒドロキシプロポ キシおよび3−ヒドロキシプロポキシから選択されよう。R2とR4がN−テトラ ヒドロイソキノリルである場合、好ましい実施態様において、R1とR3はともに ジエタノールアミノである。 また、本発明は上で定義される化合物(ある場合では中間体を含む)を調製す る方法ならびに哺乳類を治療するための該化合物の治療使用を包含する。 本発明の少なくともほとんどのジピリダモル類似化合物は、続いてクロロ置換 基に置き換わる選択されたアミンおよびアルコールと反応できる鍵中間体または 前駆体である2,4,6,8−テトラクロロピリミドピリミジンを経て調製する ことができる。通常、4位および8位のクロロ置換基は2位と6位のクロロ置換 基よりも求核試薬により容易に置き換えられるので、例えば、2当量のアミンを 用いたテトラクロロ化合物の最初の処理後、それに続く2当量のアルコールによ る処理は、4位と8位および2位と6位のそれぞれに配置された二つの異なる置 換基を有する化合物の生産を導くクロロ置換基の段階的置換を得るために用いる ことができる。さらなる詳細は下記の具体的な化合物の調製の多くの実施例から 明らかになるであろう。 既に示されたように、本発明化合物の治療使用は、細胞毒医薬の細胞毒効果性 を高めるために、該細胞毒医薬と組み合わせて患者に投与される活性化合物の効 果的なヌクレオシド輸送阻害量を含有する医学または獣医学調製物または薬学処 方物を作るためのそれらの使用を包含する。そのような調製物または処方物は適 当な方法で、例えば経口、非経口(皮下、筋肉内または静脈内等)、または局所的 に、投与の調剤分野でよく知られた方法のいずれにしたがって作ってもよく、調 製物または処方物のタイプおよび投与量は、通常、促進または増強すべき関連細 胞毒医薬の化学療法の詳細により決定される。 請求の範囲 1.一般式I: を有する化合物であるピリミドピリミジン化合物またはその薬学的に許容される 塩であって、 構造式Iにおいて、 R1およびR3は同一であり、アリル、ジエタノールアミノ、ソルケタロおよび 式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、N−テトラヒドロイソキノリル、および構造式IIを 有するベンジルアミノ基から選択されることを特徴とする: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 R1とR3がともにジエタノールアミノである場合、R2とR4はともにベンジル アミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7がそれぞれ水素である 構造IIに対応しない。)) 2.すべてのアルキル基は、それ自体で、またはアルコキシ等の他の基中の部分 として存在する場合、1〜5炭素原子を有する低級アルキル基である請求項1に 記載のピリミドピリミジン化合物。 3.R2およびR4がN−テトラヒドロイソキノリルであり、R1およびR3がそれ ぞれジエタノールアミノである請求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 4.R2およびR4がそれぞれ構造式IIのベンジルアミノ基であり、R1および R3が2−メトキシエトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシプロポキシ、ジエタ ノールアミノ、ソルケタロ、2−ヒドロキシエトキシおよび3−ヒドロキシプロ ポキシから選択される請求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 5.R2およびR4がそれぞれ、R6とR7の少なくとも一つがアルコキシである式 IIのベンジルアミノ基である請求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 6.R6が4−メトキシおよび3−メトキシ置換基から選択される請求項5に記 載のピリミドピリミジン。 7.R5がメチルである請求項5または6に記載のピリミドピリミジン。 8.R2およびR4がそれぞれ構造式IIに従うベンジルアミノ基であり、ここで 置換基R5、R6およびR7の組み合わせが下記の組み合わせから選択される、請 求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 5 6 7 H 4−OMe H Me 4−OMe H H 4−OMe 3−OMe Me 4−OMe 3−OMe H H H Me H H ベンジル H H H 4−CF3 H 9.下記化合物: 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(N 4−メトキシ−ベ ンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−メトキシベンジル−ア ミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメトキシ−ベ ンジルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(4−メトキシベンジ ル−アミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(−4−メトキシ−ベン ジルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−4−メトキシ− ベンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ビス[(−3,4−ジメト キシ−ベンジル)−N−メチルアミノ]ピリミドピリミジン; 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ(4−クロロベンジル−アミ ノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジルメチ ル−アミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ(N−メチル−ベンジル アミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ジベンジルアミノ−ピリミド ピリミジン; 2,6−ジ−(2−メトキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メ チル−アミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジソルケタロ−4,8−ジベンジルアミノピリミド−ピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−トリフルオロメチル− ベンジルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ビス(ジベンジルアミノ)ピ リミドピリミジン; 2,6−ジプロポキシ−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)−ピ リミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ジ(4−メトキシベン ジル)アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジベンジル−アミノピ リミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−メチル−N−[4−メ トキシベンジル])アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメ トキシベンジル)アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(N−[4−メトキシ ベンジル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N− メチル)アミノピリミドピリミジンの一つであるピリミドピリミジン化合物。 10.塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、サリチル酸、p− トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、ラクトビオン酸、ギ酸、マロン酸、パ ントテン酸、コハク酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ タンスルホン酸およびエタンスルホン酸からなる群から選択された酸に由来する 酸付加塩の形にあることを特徴とする、活性治療物質として使用される前記請求 項いずれかに記載のピリミドピリミジン化合物。 11.哺乳類の治療処置の間、ヌクレオシド類またはプリン類の細胞膜輸送の活 性阻害剤として治療に使用される前記請求項いずれか一項に記載のピリミドピリ ミジン化合物。 12.哺乳類の治療処置に使用される医学調製物の製造のための請求項1〜10 いずれか一項に記載のピリミドピリミジン化合物の使用。 13.治療の間に細胞膜ヌクレオシドまたはプリンの輸送を阻害する薬剤による 処置から利益を得そうな哺乳類に投与するための単位投与形で作られる請求項1 1に記載のピリミドピリミジン化合物を含有する薬学処方物または組成物。 14.請求項1〜11いずれか一項に記載のピリミドピリミジン化合物の効果的 な細胞膜ヌクレオシドまたはプリン輸送を阻害する量を薬学的に許容されるキャ リヤー、希釈剤または賦形剤と混合させてなる、医学用薬学処方物または組成物 。 15.細胞毒薬剤と組み合わせて抗腫瘍処置に使用される請求項13または14 に記載の薬学処方物または組成物。 16.抗腫瘍処置に使用される細胞毒薬剤の治療的に有用で効果的な量との混合 物中に請求項11に記載のピリミドピリミジン化合物の効果的量を含有する薬学 組成物。 17.抗腫瘍治療における細胞毒医薬と組み合わされた選択的使用のための薬学 組成物において、活性ヌクレオシド輸送阻害物質として請求項1〜10のいずれ かに記載のピリミドピリミジン化合物を含有する組成物。 18.抗腫瘍治療における細胞毒抗葉酸医薬と組み合わされた選択的使用のため の薬学組成物において、活性ヌクレオシド輸送阻害物質として請求項1〜10の いずれかに記載のピリミドピリミジン化合物を薬学的に許容されるキャリヤー、 希釈剤または賦形剤と混合してなる組成物。 19.膜ヌクレオシドまたはプリン輸送を阻害するために治療に使用される医薬 調製物の製造のためのピリミドピリミジン化合物の使用において、該輸送阻害が 治療処置の要素を構成し、該化合物が活性輸送阻害剤を提供し、かつ一般式Iを 有するピリミドピリミジンである使用。 (構造式Iにおいて、 R1およびR3は同一であり、アリル、ジエタノールアミノ、ソルケタロおよび 式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、N−テトラヒドロイソキノリル、および構造式IIを 有するベンジルアミノ基から選択される: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 R1とR3がともにジエタノールアミノである場合、R2とR4はともにベンジル アミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7がそれぞれ水素である 構造IIに対応しない。)) 20.ヌクレオシドまたはプリンの細胞膜輸送の阻害をするために哺乳類に対し て行われる治療処置の方法において、請求項1〜11いずれか一項に記載の化合 物の効果的なヌクレオシドまたはプリン膜輸送阻害量を該哺乳類に投与すること からなる方法。 21.抗腫瘍処置の間に抗葉酸細胞毒医薬の投与と組み合わされて実行される請 求項20に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 カルバート、アラン、ヒラリー イギリス国 エヌイー21 6ジェイアー ル、タイン アンド ウエアー、ブレイド ン、バーン ロード、ビーチ ハウス (72)発明者 カータン、ニコラ、ジェーン イギリス国 エヌイー39 1ピーケイ、タ イン アンド ウエアー、ロウランズ ギ ル、スターリング アベニュー、ベール ビュー (72)発明者 ニューウェル、ディビッド、リチャード イギリス国 エヌイー6 4エージー、ノ ースアンバーランド、ヘクサム、ハムショ ー、ザ ダウワー ハウス (72)発明者 ゴールディング、バーナード、トーマス イギリス国 エヌイー16 6エイチエー、 ニューキャッスル オポン タイン、バー ノプフィールド、ザ コプス 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I: を有する化合物であるピリミドピリミジン化合物またはその薬学的に許容される 塩であって、 構造式Iにおいて、 R1はクロロであり、そしてR3はジエタノールアミノであるか、または R1およびR3は同一であり、アリル、ハロゲン、ジエタノールアミノ、ソルケ タロおよび式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、ピペリジノ、N−テトラヒドロイソキノリル、および 構造式IIを有するベンジルアミノ基から選択されることを特徴とする: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 (a)R1とR3がともにクロロまたはジエタノールアミノである場合、R2と R4はともにベンジルアミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7が それぞれ水素である構造IIに対応せず、そして (b)R2とR4がともにピペリジノである場合、R1とR3はともにクロロ、ジ エタノールアミノ、ソルケタロまたは(2,3−ジメトキシ)プロポキシでない 。); 該化合物が、さらに生物学的細胞系において少なくともある種の細胞タイプの 膜を経るヌクレオシド類またはプリン類の輸送を選択的に阻害する能力により特 徴付けられる、ピリミドピリミジン化合物またはその薬学的に許容される塩。 2.すべてのアルキル基は、それ自体で、またはアルコキシ等の他の基中の部分 として存在する場合、1〜5炭素原子を有する低級アルキル基である請求項1に 記載のピリミドピリミジン化合物。 3.R2およびR4がピペリジノであり、R1およびR3がそれぞれアリル、メトキ シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、3−メチルブ トキシ、2−オキソ−n−プロポキシ、2,2−ジエトキシ−n−プロポキシ、 (2−メトキシ−1−メチル)エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ヒドロキ シプロポキシ、2−ヒドロキシエトキシおよび3−ヒドロキシプロポキシから選 択される請求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 4.R2およびR4がN−テトラヒドロイソキノリルであり、R1およびR3がそれ ぞれジエタノールアミノおよびクロロから選択される請求項1または2に記載のピ リミドピリミジン。 5.R2およびR4がそれぞれ構造式IIのベンジルアミノ基であり、R1および R3が2−メトキシエトキシ、プロポキシ、2−ヒドロキシプロポキシ、ジエタ ノールアミノ、ソルケタロ、クロロ、2−ヒドロキシエトキシおよび3−ヒドロ キシプロポキシから選択される請求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 6.R2およびR4がそれぞれ、R6とR7の少なくとも一つがアルコキシである式 IIのベンジルアミノ基である請求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 7.R6が4−メトキシおよび3−メトキシ置換基から選択される請求項6に記 載のピリミドピリミジン。 8.R5がメチルである請求項6または7に記載のピリミドピリミジン。 9.R2およびR4がそれぞれ構造式IIに従うベンジルアミノ基であり、ここで 置換基R5、R6およびR7の組み合わせが下記の組み合わせから選択される、請 求項1または2に記載のピリミドピリミジン。 5 6 7 H 4−OMe H Me 4−OMe H H 4−OMe 3−OMe Me 4−OMe 3−OMe H H H Me H H ベンジル H H H 4−CF3 H 10.下記化合物: 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(N 4−メトキシベ ンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−メトキシベンジルアミ ノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメトキシベン ジルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(4−メトキシベンジ ルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ(−4−メトキシベンジ ルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−4−メトキシベ ンジル−N−メチルアミノ)ピリミドピリミジン; 2−クロロ−6−ジエタノールアミノ−4,8−ビス[(3,4−ジメトキシベ ンジル)アミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ビス[(−3,4−ジメト キシベンジル)−N−メチルアミノ]ピリミドピリミジン; 2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8−ジ(4−クロロベンジルアミノ )ピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジルメチ ルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ(N−メチルベンジルア ミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ジベンジルアミノピリミドピ リミジン; 2,6−ジ−(2−メトキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メ チルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジソルケタロ−4,8−ジベンジルアミノピリミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(4−トリフルオロメチルベ ンジルアミノ)ピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−メトキシエトキシ)−4,8−ビス(ジベンジルアミノ)ピ リミドピリミジン; 2,6−ジプロポキシ−4,8−ジ−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)ピリ ミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ジ(4−メトキシベン ジル)アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ(−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,8−ジベンジルアミノピリ ミドピリミジン; 2,6−ビス−ジエタノールアミノ−4,8−ジ−(N−メチル−N−[4−メ トキシベンジル])アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,8−ビス−(3,4−ジメ トキシベンジル)アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジ−(N−[4−メトキシ ベンジル]−N−メチル)アミノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジ−(N−ベンジル−N− メチル)アミノピリミドピリミジン; (2−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; (3−ヒドロキシプロピル)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; (2−メトキシエトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; (2−ヒドロキシエトキシ)−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; 2,6−ビス[2,2−ジエトキシ]−n−プロポキシ−4,8−ジピペリジノ ピリミドピリミジン; 2,6−ジ[2−オキソ]−n−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピ リミジン; 2,6−ジメトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; 2,6−ジエトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−3−メチルブトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; (2−メトキシ−1−メチル)エトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミ ジン; 2,6−ジアリル−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−n−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−イソ−プロポキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジン; 2,6−ジ−イソ−ブトキシ−4,8−ジピペリジノピリミドピリミジンの一つ であるピリミドピリミジン化合物。 11.塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、サリチル酸、p− トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、ラクトビオン酸、ギ酸、マロン酸、パ ントテン酸、コハク酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ タンスルホン酸およびエタンスルホン酸からなる群から選択された酸に由来する 酸付加塩の形にあることを特徴とする、活性治療物質として使用される前記請求 項いずれかに記載のピリミドピリミジン化合物。 12.哺乳類の治療処置の間、ヌクレオシド類またはプリン類の細胞膜輸送の活 性阻害剤として治療に使用される前記請求項いずれか一項に記載のピリミドピリ ミジン化合物。 13.哺乳類の治療処置に使用される医学調製物の製造のための請求項1〜11 いずれか一項に記載のピリミドピリミジン化合物の使用。 14.治療の間に細胞膜ヌクレオシドまたはプリンの輸送を阻害する薬剤による 処置から利益を得そうな哺乳類に投与するための単位投与形で作られる請求項1 2に記載のピリミドピリミジン化合物を含有する薬学処方物または組成物。 15.請求項1〜12いずれか一項に記載のピリミドピリミジン化合物の効果的 な細胞膜ヌクレオシドまたはプリン輸送を阻害する量を薬学的に許容されるキャ リヤー、希釈剤または賦形剤と混合させてなる、医学用薬学処方物または組成物 。 16.細胞毒薬剤と組み合わせて抗腫瘍処置に使用される請求項14または15 に記載の薬学処方物または組成物。 17.抗腫瘍処置に使用される細胞毒薬剤の治療的に有用で効果的な量との混合 物中に請求項12に記載のピリミドピリミジン化合物の効果的量を含有する薬学 組成物。 18.抗腫瘍治療における細胞毒医薬と組み合わされた選択的使用のための薬学 組成物において、活性ヌクレオシド輸送阻害物質として請求項1〜11のいずれ かに記載のピリミドピリミジン化合物を含有する組成物。 19.抗腫瘍治療における細胞毒抗葉酸医薬と組み合わされた選択的使用のため の薬学組成物において、活性ヌクレオシド輸送阻害物質として請求項1〜11の いずれかに記載のピリミドピリミジン化合物を薬学的に許容されるキャリヤー、 希釈剤または賦形剤と混合してなる組成物。 20.膜ヌクレオシドまたはプリン輸送を阻害するために治療に使用される医薬 調製物の製造のためのピリミドピリミジン化合物の使用において、該輸送阻害が 治療処置の要素を構成し、該化合物が活性輸送阻害剤を提供し、かつ一般式Iを 有するピリミドピリミジンである使用。(構造式Iにおいて、 R1はクロロであり、そしてR3はジエタノールアミノであるか、または R1およびR3は同一であり、アリル、ハロゲン、ジエタノールアミノ、ソルケ タロおよび式−O−Rzまたは−NHRzを有する基から選択され、 Rzはアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジアルコキシア ルキルおよび2−オキソ−アルキルから選択され、ここで該アルキルまたは各ア ルキルおよび/またはアルコキシ部分は6個未満の炭素原子を有し、そして R2とR4は同一であり、ピペリジノ、N−テトラヒドロイソキノリル、および 構造式IIを有するベンジルアミノ基から選択されることを特徴とする: (式中、 R5はHであるか、または任意に置換されたアルキルまたはベンジル基であり 、そして R6およびR7はHを表わすか、またはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒド ロキシ、トリフルオロメチル、アジド、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルボ キシル酸エステル、アミノまたは置換されたアミノNRxRy(RxおよびRy はそれぞれ水素またはアルキルを表わす。)から選択された芳香環上の任意の置 換基を表わすが、但し、 (a)R1とR3がともにクロロまたはジエタノールアミノである場合、R2と R4はともにベンジルアミノではなく、すなわちR2とR4はR5、R6およびR7が それぞれ水素である構造IIに対応せず、そして (b)R2とR4がともにピペリジノである場合、R1とR3はともにクロロ、ジ エタノールアミノ、ソルケタロまたは(2,3−ジメトキシ)プロポキシでない 。)) 21.ヌクレオシドまたはプリンの細胞膜輸送の阻害が有利であるように思われ る哺乳類に対して行われる治療処置の方法において、請求項1〜12いずれか一 項に記載の化合物の効果的なヌクレオシドまたはプリン膜輸送阻害量を該哺乳類 に投与することからなる方法。 22.抗腫瘍処置の間に抗葉酸細胞毒医薬の投与と組み合わされて実行される請 求項20に記載の方法。
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