JP2001516763A - 迅速rna単離方法 - Google Patents

迅速rna単離方法

Info

Publication number
JP2001516763A
JP2001516763A JP2000511773A JP2000511773A JP2001516763A JP 2001516763 A JP2001516763 A JP 2001516763A JP 2000511773 A JP2000511773 A JP 2000511773A JP 2000511773 A JP2000511773 A JP 2000511773A JP 2001516763 A JP2001516763 A JP 2001516763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mrna
supernatant
rna
total rna
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000511773A
Other languages
English (en)
Inventor
ガンドリング,ジエラード・ジエイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Laboratories
Original Assignee
Abbott Laboratories
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abbott Laboratories filed Critical Abbott Laboratories
Publication of JP2001516763A publication Critical patent/JP2001516763A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 少なくとも+2の原子価を有する遷移金属イオンを用いて試験試料から全RNAを単離し、さらに試験試料からmRNAを単離する迅速な方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は核酸の精製に関し、特にリボ核酸(RNA)およびメッセンジャーR
NA(mRNA)の精製に関する。
【0002】 (背景技術) PCRやLCRなどの核酸増幅反応が導入されて以来、血液や血清などの試験
試料から核酸を単離、もしくは精製する方法に対する関心が高まってきている。
様々な病気の検出に利用できるようにするために、これらの増幅反応の改良が行
われてきた。改良は病気の比較的迅速な検出を可能にする増幅方法に対して行わ
れてきたが、そうした方法によって増幅される核酸の調製は、増幅反応を基にし
たアッセイを用いて病気を検出する際に要する全体的な時間に関連して、制限因
子であり続けている。
【0003】 多くの核酸精製方法が周知であり、ここ数年の間に実現されてきているが、こ
れらの方法は時間のかかるものであったり、精製を行う者にとって危険な試薬を
使用するものであったりする。たとえばDNAおよびRNAは、有機抽出法を用
いて、試験試料から容易に精製された状態で得られることが知られているが、そ
うした方法は何度かの抽出を必要とするために時間がかかる。さらに、有機溶媒
の使用は、適切な取り扱い注意に従わない限り、望ましくなく、危険でもある。
【0004】 さらに最近では、カオトロピック試薬の存在下において、核酸が固体支持材料
、たとえばガラスに対して親和性を有することを利用した核酸の精製方法も知ら
れている。そのような方法によれば、細胞またはウィルス性物質を含む試験試料
をカオトロピック試薬および固体支持材料に接触させることができる。カオトロ
ピック試薬は試験試料中のあらゆる細胞を溶解して、細胞中に含まれる核酸を遊
離させ、該遊離された核酸が固体支持材料上に捕捉される。しかしながら、これ
らの方法によれば、RNAからDNAを区別して精製するために、さらに別の工
程と試薬が必要になると思われる。
【0005】 メッセンジャーRNA(mRNA)を他の核酸から選択的に精製するための1
つの方法としては、mRNAの鎖上に典型的に見られるポリA尾部を利用するも
のがある。詳細には、ポリチミンオリゴヌクレオチドによって被覆された支持材
料を用いて、原試料中のあらゆるmRNAと結合させることにより、mRNAを
DNAなどの他の核酸種から分離する。この目的のために、一般には「オリゴd
Tカラム」が用いられている。この種のカラムは効果的であるが、出発物質中に
は所望のmRNAに加えてDNAおよびRNAが存在するために、一般にかなり
粘性が高く、カラムを通過する物質量が相当に抑えられてしまう。mRNAはよ
り多くの量の出発物質から精製することができるが、大量精製のための方法では
、通常、オリゴdTカラムによって全RNAからmRNAを分離する前に、DN
Aから全RNAを単離するための予備的な有機抽出手順が行われる。有機溶媒の
使用による問題に加えて、DNAからRNAから区別して分離する手順により、
RNAが不溶状態のままになってしまう。その結果、一旦全RNAをDNAから
精製した後に、全RNAからmRNAを精製する前に該全RNAを再可溶化して
おかなければならない。したがって、有機溶媒の使用による制限に加えて、これ
らの手順は、次の精製を可能にするために追加の工程を必要とする。
【0006】 したがって、DNAから全RNAを分離するとともに、他の核酸種からmRN
Aを分離するための、安全で効率がよく、便利な方法であって、精製されうる出
発物質の量による制限を受けないような方法が必要とされる。
【0007】 (発明の開示) 本発明は、試験試料中の他の核酸から全RNAを分離するための方法を提供し
、さらに、全RNAからmRNAを分離するための方法を提供する。本発明で提
供される方法は、核酸種を分離するために有機溶媒を使用する必要がなく、大量
の試料の使用が可能であるという利点を有する。したがって、本方法は従来の方
法に比べて実施がより安全かつ簡単である。
【0008】 1つの実施形態に従えば、本発明の方法は、試験試料中に存在するであろう他
の核酸種から全RNAを精製または分離するための方法であって、(a)試験試
料を、少なくとも+2の原子価を有する遷移金属イオンと接触させて、沈殿と上
清とを形成させる工程と、(b)上清から沈殿を分離する工程と、(c)上清を
回収して、全RNAの精製溶液を得る工程とを含んで構成される。核酸が、ウィ
ルス粒子や細胞などの生物体に含まれている場合には、本発明の方法は、試験試
料を遷移金属イオンに接触させる前、同時、あるいは接触させた後に、溶菌試薬
で処理する追加の工程を採用してもよい。
【0009】 他の実施形態に従えば、mRNAをは試験試料中の他の核酸種から分離または
精製することができる。本実施形態に従えば、全RNAを上記のようにして回収
し、mRNAを全RNAから分離する。全RNAからのmRNAの分離は、技術
上周知の方法を用いて実施することができ、この目的にはオリゴdTマトリック
スが適している。
【0010】 (発明を実施するための最良の形態) 上述のように、本発明は試験試料中の全核酸から全RNAを分離する方法、な
らびに精製された全RNAからmRNAを分離することによって試験試料からm
RNAを分離する方法を提供する。
【0011】 本明細書中で用いる「全RNA」という用語は、試験試料中に存在するであろ
うすべてのRNAを意味する。換言すると、たとえばゲノムRNA、サブゲノム
RNA断片、mRNA、転移RNA(tRNA)、およびリボソームRNA(r
RNA)などを含んでいてもよいリボヌクレオチド単量体から成る核酸配列であ
る。本明細書中で用いる「全核酸」は、試験試料中に含まれる全RNA、ならび
に、たとえばゲノムDNA、サブゲノムDNA断片およびDNA増幅反応による
産物などを含むデオキシリボ核酸単量体から成る核酸配列を意図する。
【0012】 「試験試料」は、RNAまたはmRNAを含むあらゆるものを意味する。試験
試料は、たとえば血液、血清、血漿、脳髄液、ミルク、腹水液、滑液、腹膜液、
羊水、組織、発酵培地、細胞培養などのあらゆる生物起源に由来するものである
か、あるいは由来しうる。試験試料は、(i)その起源から得たものを直接、あ
るいは(ii)試験試料の特性を改変する前処理を行ってから、のいずれかで使
用することができる。したがって試験試料に対して、使用の前に、たとえば血液
から血漿を調製する、細胞またはウィルス粒子を破砕する、核酸を増幅する、固
体物質から液体を調製する、粘液を希釈する、液体をろ過する、液体を蒸留する
、液体を濃縮するなどの前処理を行うことができる。
【0013】 本発明は、+2以上の原子価を有する遷移金属イオンが、試験試料中に存在す
るであろう混入物(たとえば全RNA以外の物質)を効果的かつ選択的に沈殿さ
せるという発見を活用したものである。たとえば、試料溶液が血液などの生物起
源に由来するものである場合、上記の特性を有する遷移金属イオンは、細胞残骸
や他のタンパク質などの混入物を効果的に沈殿させる。さらに、そのような混入
物が沈殿する一方で、全RNAは溶液中に残存し、この沈殿物質から容易に分離
することができる。これにより全RNAが回収され、この溶液をたとえばオリゴ
dTマトリックスなどに直接接触させることにより、有機溶媒を使用することな
く、あるいは全RNAをオリゴdTマトリックスに接触させる前に該全RNAを
再可溶化する必要もなく、mRNAを上記溶液から精製することができる。
【0014】 +2以上の原子価を有する遷移金属イオンは、伝統的に「遷移元素」と呼ばれ
ている元素であり、+2以上の酸化状態を有している。これらの元素の多くが複
数の原子価を有するが、以下の元素の以下のイオン型が好ましい。コバルトイオ
ン(Co+2またはCo+3)、亜鉛イオン(Zn+2)、銅イオン(Cu+2 )、バナジウムイオン(V+2またはV+3)、およびニッケルイオン(Ni )。勿論、これらのイオンを、当該元素の塩の溶液であって、したがってこれ
らのイオンを含む溶液を用いて試験試料に接触させることができることは理解さ
れよう。たとえば、これらのイオンの硫酸塩および塩素塩は、容易に入手可能で
あり、また可溶化されて上記イオンの溶液を形成する。典型的には、これらのイ
オン濃度が5mMより大きい溶液が用いられ、該イオン濃度は、好ましくは10
mM〜500mMであり、より好ましくは15mM〜150mMである。
【0015】 試験試料は、溶解された核酸だけを他の少量の混入物とともに含んでいてもよ
く、したがって比較的「清浄」なものであってもよいが、試験試料によっては、
核酸を遊離させるために必要な無傷の細胞またはウィルス粒子を含むこともある
。細胞およびウィルス粒子から核酸を遊離させるための様々な方法および試薬が
周知であり、それらは当業者による選択事項である。そのような試薬または方法
を本明細書中では「溶菌試薬」と呼ぶことにする。たとえば、細胞またはウィル
ス粒子を溶解するため化学的手法のいくつかは、細胞またはウィルス粒子を、カ
オトロープ(chaotrope)、洗剤または尿素などの変性剤を含む緩衝液
に接触させることを含むが、これに限定されることはない。そのような変性剤は
、約6〜8の中性pHを有する緩衝化された溶液中における濃度が、通常、少な
くとも1Mであり、典型的には約2M〜約5Mである。さらに、約8.5より大
きいpHを有するアルカリ溶液は、様々な生物体の細胞壁またはウィルスコート
を破壊することが知られており、これもまた溶菌試薬として利用される。同様に
、約5未満のpHを有する酸性溶液もまた、細胞壁またはウィルスコートを破壊
することができるために、溶菌試薬として利用することができる。
【0016】 化学的溶菌試薬を含む緩衝剤は、他の成分、たとえば細胞またはウィルス材料
から遊離された核酸に対する安定した環境を作り出すような成分を含んでいても
よい。そのような他の成分としては、酢酸リチウムや塩化ナトリウムなどの塩や
、N−ラウロイルサクロシンまたはトゥイーンなどの洗剤を含んでいてもよい。
【0017】 あるいは、溶菌試薬は細胞またはウィルス粒子を溶解して核酸を遊離させる機
械的手段であってもよい。そのような手段は容易に利用することができ、ホモジ
ナイザー、超音波処理装置、またはビードビーターなどが含まれる。したがって
、本発明に従えば、試験試料は、該試験試料を+2以上の原子価を有する遷移金
属イオンと接触させる前、同時、あるいは接触後に、核酸を含む内容物を変性さ
せるように処理することができる。
【0018】 必要に応じて、核酸を含む内容物から核酸を遊離させ、試験試料を+2以上の
原子価を有する遷移金属イオンと接触させて、DNAならびに必要ならば他の細
胞物質を沈殿させると、該沈殿から全RNAを分離することができる。上述のよ
うに、全RNAは溶液中に残存して上清の一部をなし、上清を回収することによ
り、全RNAの溶液が得られる。この全RNAの溶液をさらに精製すると、該全
RNAからmRNAを回収することができる。上清の分離および回収は、技術上
公知の様々な方法によって行うことができる。たとえば、上清の分離および回収
は、遠心分離、ろ過、あるいは単に沈殿物を沈殿させて、該沈殿から上清をピペ
ットで除去することにより実施することができる。
【0019】 一旦、上清を分離し回収すると、この上清に対して更なる処理を行って、全R
NAからmRNAを回収することができる。mRNAは、固体支持材料に結合さ
せた特異的結合メンバーを用いて全RNAから回収することができる。本明細書
中で用いる「特異的結合メンバー」とは、異なる2つの分子から成る結合対であ
って、前記分子の一方が、たとえば化学的若しくは物理的手段を介して、前記分
子の他方に特異的に結合するような結合対のメンバーのことをいう。抗原と抗体
との特異的結合対に加えて、他の特異的結合対としては、アビジンとビオチン、
ハプテンとハプテンに対する特異的抗体、ならびに、相補的核酸配列またはその
アナログが含まれるが、これらに限定されることはない。本明細書中で用いる「
固体支持材料」とは、不溶であるか、あるいはその後の反応によって不溶化でき
るようなあらゆる材料のことをいう。固体支持材料は、ポリヌクレオチドを誘引
し、固定化する内在能力によって選択することができ、あるいは固体相にポリヌ
クレオチドを誘引し、固定化する能力を有する別の受容体を保持させることもで
きる。したがって、固体相はラテックス、プラスチック、被覆プラスチック、磁
性または非磁性の金属、ガラスまたはシリコン表面、あるいは試験管の表面、ミ
クロタイターウェル、シート、ビーズ、微粒子、チップ、および他の当業者周知
の構成のものとすることができる。固体支持材料は、多孔性材料、たとえば天然
の高分子炭水化物、およびそれらの人工的に修飾、橋かけまたは置換された誘導
体、たとえば寒天、アガロース、橋かけアルギン酸などから成るものであっても
よい。これら全ての材料は、たとえば、フィルム、シート、プレート、ビーズ、
微粒子などの適切な形状および形態で使用することができる。
【0020】 したがって、固体支持体に結合させた特異的結合メンバーを用いることにより
、特定のmRNA配列に対して特異的な配列が支持材料に結合されているような
場合に、全RNAから直接的にmRNAを単離することができる。あるいは、特
定のmRNA配列に特異的な配列は、固体支持材料上の抗体に特異的に結合する
抗原などの他の特異的結合メンバーによって誘導化することもできる。典型的に
は約10〜50の範囲のチミン残基の配列を含む、固定化されたオリゴヌクレオ
チドを有する固体支持材料が、全RNAからmRNAを精製する目的には非常に
適している。特に、そのようなチミンポリヌクレオチドは、mRNA上に一般的
に見られるアデニンポリヌクレオチドに対する親和性試薬として働く。そのよう
な被覆された固体支持体の一例としてはオリゴdTカラムが挙げられる。
【0021】 所望の場合には、特異的結合メンバーの作用により固体支持材料に結合したm
RNAを、当業者に周知の様々な方法を用いて、たとえば固体支持材料のおかれ
ている環境の温度またはイオン強度を変えることにより、該支持材料から溶出さ
せることができる。さらなる代替方法として、mRNAは当業者周知の様々な技
術を用いてオリゴdTカラムから溶出させることができるが、mRNAは単に水
によって溶出させることもできる。
【0022】 以下に実施例は本発明をさらに説明するためのものであって、本発明を限定す
ることを意図したものではない。
【0023】 (実施例) 以下の実施例では、本発明の迅速かつ効率的な方法によるmRNAの単離につ
いて実証を行う。本方法は、当該技術分野における2つの公知の方法と比較した
。公知の方法の1つ目は、全血液中の細胞からmRNAを単離するために、RN
AZolを用いる方法であり、2つ目はオリゴdTによって被覆された微粒子を
用いる方法である。前立腺リンパ節癌(LNCaP)細胞系列を実験用試料とし
て選び、すべての方法から得られる前立腺特異的抗原(PSA)mRNA産物を
検出するためにRT/PCRを用いた。RT/PCR法においては、PSA遺伝
子のエキソン2および3からのPSAmRNAに特異的なDNAオリゴプライマ
ーおよびプローブを使用した。
【0024】 実施例1 LNCaP細胞試料の調製 前立腺リンパ節癌(LNCaP)細胞は、転移性の細胞系列からのヒト腺癌細
胞である。LNCaP細胞系列は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクシ
ョンATCC#1740−CRL(Rockville, Maryland)
から得た。LNCaP細胞試料は、まず組織培養培地をデカンテーションで除去
し、組織培養中の付着性LNCap細胞から調製した。細胞を生理食塩水でリン
スした後、37℃で3分間トリプシン処理し、組織培養フラスコから取り除いた
。追加の組織培養培地(10%ウシ胎仔血清を含有するRPMI−1640)を
フラスコに添加し、細胞を再懸濁して遠心管に注いだ。細胞を室温にて200×
gで5分間遠心分離した。ペレットとして現れた細胞を、0.5%ウシ血清アル
ブミン(BSA)を含有する冷RPMI−1640に再懸濁した後、予め冷RP
MI−1640/BSAで湿らせておいたナイロンフィルタに通した。細胞は、
セルダイン(Cell−Dyn)自動化血液分析器上で計数し、リン酸緩衝生理
食塩水(PBS)で希釈して1×10細胞/mlに調整した。
【0025】 単位量の全血液を10分間振盪して、均一になるまで混合し、100mlのア
リコート4つに分割した。LNCaP細胞をPBS中で系列的に希釈して、全血
液のアリコートに加え、最終濃度を全血液1ml当たりのLNCaP細胞数が1
、10または100個になるようにした。100mlの全細胞アリコートのうち
の1つには、ネガティブ・コントロールとして用いるために、LNCaP細胞を
加えなかった。すべての100mlアリコートについて混合し、さらに5mlの
アリコートに分割した。
【0026】 実施例2 本発明の方法を用いてのmRNAの単離 細胞は、実施例1で調製した全血液1ml当たりに0、1、10および100
個のLNCaP細胞を含む5mlアリコート、それぞれ2つずつから、各アリコ
ートを同量の4.5Mグアニジンイソチオシアネート、1M酢酸リチウム、およ
び2%N−ラウロイルサルコシンから成る2×溶菌緩衝液と混合し、ボルテック
ス・ミキサーで撹拌することにより溶解した。次に、1×溶菌緩衝液(2.25
Mグアニジンイソチオシアネート、0.5M酢酸リチウム、1%N−ラウロイル
サルコシン)から成り、細胞混入物を沈殿させるための100mM塩化コバルト
(CoCl)を含む、沈殿溶液10ml(ここまでの全体積に等しい)を加え
、ボルテックス・ミキサーで撹拌し、30分間沈殿させた。混合物を1,000
×gで30分間遠心分離して、細胞残骸を含む沈殿を除去した。
【0027】 可溶化されたmRNAを含む上清を、プロメガ・バクマン(Promega
Vac−Man: Promega, Madison, WI)真空多岐管に
担持させた20mgのオリゴ−dTセルロースカラム(Collaborati
ve Biomedical Product Type T3, #2000
3, Bedford, MA)にかけた。カラムを5mlの1×溶菌緩衝液で
洗浄後、10mMのTris(pH7.2)に溶解した100mM塩化ナトリウ
ム5mlで洗浄した。次にカラムを新しい微量管に移し、遠心分離して残存液体
を除去した。カラムを、10mM Tris(pH7.2)中に溶解した100
mM塩化ナトリウム200μlで2回洗浄した。カラムを新しい微量管に移し、
それぞれ75μlの3倍容の分子生物学グレードの水(全量225μl)で溶出
した。上記の手順はすべて室温で行った。
【0028】 実施例3 RNAZolを用いたmRNAの単離 実施例1において調製した全血液1ml当たりに0、1、10および100個
のLNCaP細胞を含む5mlのアリコート、2つずつから、フィコール−ハイ
パック(Ficoll−hypaque)を用いて単離し、10mlのPBSで
洗浄した。ベックマンJ6遠心機において、2,000rpmで10分間遠心し
て、細胞をペレット化し、1mlのPBSに再懸濁した。再懸濁した細胞を微量
管に移し、5〜10分間微量遠心を行うことにより、ペレット化させた。
【0029】 ペレットを、製造業者の指示に従ってRNAZol(Tel−Test, I
nc., Friendswood, TX)に溶解し、以下の方法を用いてR
NAを精製した。100μlの分子生物学グレードのクロロホルムを、1mlの
RNAZol混合液に加え、ボルテックス・ミキサーで50秒間撹拌し、氷上に
5分間放置した。15分間微量遠心分離した後、水相を除去し、新しい微量管に
移した。同量の冷イソプロパノールを加え、混合液をボルテックス・ミキサーで
15秒間撹拌した後、−20℃で一晩恒温放置してRNAを沈殿させた。沈殿の
後、混合液を4℃にて14,000×gで30分間微量遠心分離し、沈殿をペレ
ット化させた。ペレットに1mlの冷75%エタノールを加え、混合物をペレッ
トが浮遊するまでボルテックス・ミキサーで撹拌した後、4℃にて14,000
×gで15分間微量遠心分離し、沈殿をペレット化させた。このペレットに、も
う一度1ml冷75%エタノールを加え、混合物をボルテックス・ミキサーで撹
拌し、前回と同じようにして微量遠心分離した。デカンテーションおよび吸い取
りにより、微量管から余分な液体を除去した後、ペレットを30分間風乾し、1
2μlのRNaseを含まない水に溶解した。精製RNAは、260nmおよび
吸光係数40における吸光度の読み取り値を用いて、分光光度計によって定量し
た。試料は、RNaseを含まない水25μl当たりに1μgのRNAが含まれ
るように希釈した。
【0030】 実施例4 オリゴdT微粒子を用いたmRNAの単離 実施例1において調製した、全血液1ml当たり0、1、10および100個
のLNCaP細胞を含む5mlのアリコート、2つずつから細胞を溶解した。細
胞の溶解は、各アリコートを溶解が起こるまで(約30秒間)を同量の2×溶菌
溶液と混合することによって行った。この2×溶菌溶液は、20mMのMOPS
(pH7.0)に溶解した4Mグアニジンイソチオシアナート、8mMジチオス
レイトール、1%サルコシル、1%TritonX−100、100mM塩化ナ
トリウムから成る。
【0031】 それぞれの溶菌試料に、予め洗浄し、1×溶菌溶液(2Mグアニジンイソチオ
シアナート、4mMジチオスレイトール、0.5%サルコシル、0.5%Tri
tonX−100、50mM塩化ナトリウムを10mMのMOPS pH7.0
に溶解したもの)に再懸濁しておいたダイナル(Dynal)オリゴ(dT) 磁性微粒子(Dynal catalogue #610.05, Oslo
, Norway)120μlを加え、15分間振盪することにより、mRNA
を単離した。試料を、ベックマンGS−6R遠心機において2,500rpmで
5分間遠心分離した。ペレットとして得られた微粒子(ビーズ)を0.5mlの
1×溶菌溶液に再懸濁することにより洗浄した。ダイナル磁性ラック(Dyna
l catalogue #190.02, Oslo, Norway)を用
いてビーズを捕捉し、洗浄液を吸引した。ビーズをさらに0.5mlの1×溶菌
溶液で洗浄して捕捉し、洗浄液を吸引した。次に、ビーズを200μlの冷洗浄
液B(50mM塩化ナトリウム、0.5% Triton X−100を含む1
0mM MOPS pH7.0)で2回洗浄した。洗浄は、ボルテックス・ミキ
サーで穏やかに撹拌して再懸濁し、磁性ラックを用いてビーズを捕捉し、洗浄液
を吸引するというやり方で繰り返し行った。mRNAの結合したビーズは、20
ng/mlの濃度になるように水で希釈された16Sおよび23S rRNAの
冷溶液(Boehringer Mannheim, catalogue #
206938, Indianapolis IN)25μlに再懸濁した。
【0032】 実施例5 RT/PCRによるPSAmRNAの検出 上記実施例2、3および4の3種の方法によって調製した4つのアリコートの
それぞれに含まれるPSA mRNAの量は、ここで参照として援用する米国特
許出願番号08/514,704(1995年8月14日出願)に記載の標識プ
ローブを用いたRT/PCRおよびオリゴヌクレオチド・ハイブリダイゼーショ
ンによって決定した。標的特異的プライマーおよびプローブは、オリゴヌクレオ
チド・ハイブリダイゼーションPCRによって、PSA遺伝子のエキソン2およ
び3からのmRNA標的配列(配列番号:1)が検出されるように設計した。上
流プライマー(配列番号:2)は、PSA遺伝子のエキソン2の中に見られるも
のであり、下流プライマー(配列番号:3)は、エキソン2の3’末端にハイブ
リダイズするヌクレオチドと、PSA遺伝子のエキソン3からの隣接mRNA領
域にハイブリダイズするヌクレオチドとの2つのヌクレオチドを含む。検出プロ
ーブ(配列番号:4)は、PSA遺伝子のエキソン2の中に見られ、増幅された
PSA標的配列に対する内部ハイブリダイゼーションプローブとして設計したも
のである。
【0033】 プライマー配列は、標準的なオリゴヌクレオチド合成方法を用いて合成し、こ
こで参照として援用する米国特許第5,424,414号に記載された標準的な
アミドリン酸シアノエチルカップリング化学を用いて、その5’末端においてア
ダマンタンによるハプテン化を行った。プローブ配列も同様に、標準的なオリゴ
ヌクレオチド合成方法を用いて合成し、ここで参照として援用する米国特許第5
,464,746号に記載の標準的なアミドリン酸シアノエチルカップリング化
学を用いて、その3’末端および5’末端においてカルバゾールによるハプテン
化を行った。
【0034】 上記の実施例2、3および4によって得られたRNA試料について、以下に示
すようにして、逆転写、PCR増幅、ならびに、上記PSAプライマーおよびP
SA検出プローブを用いた検出を行った。全反応液量0.2ml中、組換え型サ
ーマス・サーモフィラス(Thermus thermophilus)ポリメ
ラーゼを1反応あたり5ユニットの濃度で、最終濃度がそれぞれ0.15mMの
dATP、dGTP、dTTPおよびdCTP、ならびに最終濃度が0.2mM
のdUTPとともに使用した。全ての反応は、50mMビシン、92mM酢酸カ
リウム、19mM水酸化カリウム、および0.868Mグリコールからなる5×
ビシン緩衝液(pH8.24)を最終濃度が1倍になるように使用して実施した
。それぞれの反応混合液におけるプライマーの濃度は125nM、プローブ濃度
は5nM、酢酸マンガンの最終濃度は2.5mMとした。試験は25μlの試料
について2回ずつ行った。
【0035】 反応混合液をまず最初に68℃で60分間インキュベートして、RNAを逆転
写させ、続いて、94℃で2分間インキュベートし、94℃で60秒間/66℃
で80秒間のサイクルを40サイクル、パーキンエルマー480サーマル・サイ
クラー(Perkin−Elmer 480 Thermal Cycler)
において実施することにより、PCR増幅を行った。反応混合液の熱サイクル終
了後、混合液を97℃で5分間保持し、約2分間の間に15℃まで温度を下げる
ことにより、プローブのオリゴハイブリダイゼーションを行った。プローブのハ
イブリダイゼーションの後、試料を試験するまでの間15℃に保持し、最長でも
24時間以内に試験を行った。
【0036】 反応産物は、アボットLCx(登録商標)システム(アボット・ラボラトリー
ズ(Abbott Laboratories, Abbott Park,
IL)より入手可)上で検出した。抗カルバゾール抗体によって被覆された微粒
子の懸濁液、および抗アダマンタン抗体/アルカリホスファターゼ結合体(これ
ら全てはアボット・ラボラトリーズより市販されている)をLCx(登録商標)
と共に使用して、反応産物を捕捉し検出した。本実験の結果(数/秒/秒;c/
s/s)を表1に示す。使用した様々な方法によるLNCaPからのPSAmR
NAの検出結果についても示されている。
【0037】
【表1】
【0038】 本発明の方法は、1LNCaP細胞/mlの濃度で最もLCx(登録商標)速
度が大きかったことから、3つの方法の中で最もPSAのmRNAの検出に対す
る感受性が高いことが証明された。本方法は、処理する試料の量が最も少なくて
済むとともに、迅速に実施することができる。すなわち、本発明の方法によれば
mRNAが約90分以内に単離されたが、RNAZol方法(実施例3)では2
日を要し、オリゴdT微粒子法(実施例4)では終了までに約2時間を要した。
【0039】 本発明は、特定の実施形態を参照して詳細に説明してきたが、そのような実施
形態に対して、本発明の精神および範囲を逸脱しない限りにおいて様々な変更お
よび修正を行ってもよいことは、当業者によって明らかであろう。
【配列表】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RNAの精製方法において、 (a)試験試料を少なくとも+2の原子価を有する遷移金属イオンと接触させ
    て、沈殿および上清を形成させる工程と、 (b)沈殿を上清から分離する工程と、 (c)上清を回収して、全RNAの精製溶液を得る工程と、 を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記全RNAからmRNAを分離する工程をさらに含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記分離工程は、前記上清をオリゴdTマトリックスに接触
    させることを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記分離工程は、前記上清を固体相に結合させた特異的結合
    メンバーに接触させることを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記特異的結合メンバーは、特定のmRNA配列に特異的な
    核酸配列、またはそのアナログであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記2価の金属イオンは、Co+3、Co+2、Zn+2
    Cu+2、V+2、およびNi+2からなる群より選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記2価の金属イオンは、5mMより高濃度であることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(a)に先だって、あるいは同時に、前記試験試料を溶
    菌試薬と接触させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記溶菌試薬は、カオトロピック試薬、塩および洗剤を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
JP2000511773A 1997-09-17 1998-09-11 迅速rna単離方法 Withdrawn JP2001516763A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/931,981 1997-09-17
US08/931,981 US5817798A (en) 1997-09-17 1997-09-17 Rapid RNA isolation procedure in the presence of a transition metal ion
PCT/US1998/019043 WO1999014224A1 (en) 1997-09-17 1998-09-11 Rapid rna isolation procedure

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001516763A true JP2001516763A (ja) 2001-10-02

Family

ID=25461601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000511773A Withdrawn JP2001516763A (ja) 1997-09-17 1998-09-11 迅速rna単離方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5817798A (ja)
EP (1) EP1017705B1 (ja)
JP (1) JP2001516763A (ja)
AT (1) ATE246698T1 (ja)
CA (1) CA2303398A1 (ja)
DE (1) DE69817000T2 (ja)
ES (1) ES2205545T3 (ja)
WO (1) WO1999014224A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7569342B2 (en) 1997-12-10 2009-08-04 Sierra Molecular Corp. Removal of molecular assay interferences
DE19900638C2 (de) * 1999-01-11 2002-12-19 Max Planck Gesellschaft Methode zur Isolierung von DNA aus biologischen Materialien
WO2000044940A2 (en) * 1999-01-28 2000-08-03 Gen-Probe Incorporated Nucleic acid sequences for detecting genetic markers for cancer in a biological sample
DE10004927C2 (de) * 2000-02-04 2003-02-06 Qiagen Gmbh Nukleinsäure-Isolierung aus Stuhlproben und anderen biologischen Materialien, die reich an Inhibitoren sind
CA2399475C (en) * 2000-02-04 2011-04-12 Qiagen Gmbh Isolation of nucleic acid from stool samples and other biological materials which are rich in inhibitors
US20030228600A1 (en) * 2000-07-14 2003-12-11 Eppendorf 5 Prime, Inc. DNA isolation method and kit
EP3617321A3 (en) * 2006-05-31 2020-04-29 Sequenom, Inc. Methods and compositions for the extraction and amplification of nucleic acid from a sample
US20110027862A1 (en) * 2009-06-29 2011-02-03 Life Technologies Corporation Sample stabilization
EP2574669B1 (en) * 2011-06-29 2018-10-17 Kabushiki Kaisha Dnaform Biological sample pretreatment method, method for detecting rna, and pretreatment kit
US9828600B2 (en) 2013-09-20 2017-11-28 University Of Massachusetts Compositions and methods for constructing cDNA libraries that allow for mapping the 5′ and 3′ ends of RNAs
CN115197940A (zh) 2015-07-14 2022-10-18 雅培分子公司 使用铜-钛氧化物纯化核酸

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4483920A (en) * 1982-05-17 1984-11-20 Hahnemann University Immobilization of message RNA directly from cells onto filter material
IL67576A0 (en) * 1982-12-28 1983-05-15 Wreschner Daniel Hyam Carrier sheets of paper and nitrocellulose bearing polyuridylic acid and polythymidylic acid residues and their use in the preparative recovery of mrna
ATE107654T1 (de) * 1987-03-02 1994-07-15 Gen Probe Inc Polykationische träger zur reinigung, trennung und hybridisierung von nukleinsäure.
US5063162A (en) * 1987-04-24 1991-11-05 Hoffmann-La Roche Inc. Process for isolating nucleic acids utilizing protease digestion
US4843155A (en) * 1987-11-19 1989-06-27 Piotr Chomczynski Product and process for isolating RNA
EP0403503A4 (en) * 1988-02-09 1992-06-24 Memorial Blood Center Of Minneapolis Nucleic acid isolation
US5234809A (en) * 1989-03-23 1993-08-10 Akzo N.V. Process for isolating nucleic acid
CA2067711C (en) * 1991-05-03 2000-08-08 Daniel Lee Woodard Solid phase extraction purification of dna
DE4321904B4 (de) * 1993-07-01 2013-05-16 Qiagen Gmbh Verfahren zur chromatographischen Reinigung und Trennung von Nucleinsäuregemischen
JP2595922B2 (ja) * 1995-06-09 1997-04-02 日立化成工業株式会社 抗rna結合蛋白質抗体の測定法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69817000T2 (de) 2004-07-22
US5817798A (en) 1998-10-06
EP1017705B1 (en) 2003-08-06
WO1999014224A1 (en) 1999-03-25
ATE246698T1 (de) 2003-08-15
CA2303398A1 (en) 1999-03-25
DE69817000D1 (de) 2003-09-11
EP1017705A1 (en) 2000-07-12
ES2205545T3 (es) 2004-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6617105B1 (en) Solid-phase nucleic acid isolation
Tan et al. DNA, RNA, and protein extraction: the past and the present
US9624252B2 (en) Selective nucleic acid fragment recovery
KR0148693B1 (ko) 핵산 분리방법
JP5576363B2 (ja) 短鎖核酸を単離する方法
US5234809A (en) Process for isolating nucleic acid
EP1173623B1 (en) Solid medium and process for the storage and rapid purification of nucleic acid
US5972613A (en) Methods of nucleic acid isolation
JP3787354B2 (ja) 核酸の単離方法
US8202693B2 (en) Method of isolation of nucleic acids
JP2002543980A (ja) 混合床固相及び核酸の単離におけるその使用
JP2008529516A (ja) エチレングリコール多量体の使用を含む核酸の単離方法
EP1244811A1 (en) Method for isolating dna from a proteinaceous medium and kit for performing method
WO1995004140A1 (en) Process for isolating nucleic acid from gram positive microorganisms
JP2001516763A (ja) 迅速rna単離方法
JP2003235555A (ja) 一本鎖核酸および/または二本鎖核酸の単離方法
JPH1075784A (ja) リボ核酸の単離方法
US20030228600A1 (en) DNA isolation method and kit
JPH11196869A (ja) リボ核酸の単離方法
JPH10509054A (ja) 均質な混合物から核酸を純化する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050902

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070625