JP2001516741A - スルホ−n−ヒドロキシスクシンイミドおよびその製造方法 - Google Patents

スルホ−n−ヒドロキシスクシンイミドおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 スルホン化コハク酸の塩は環化され、その後、ヒドロキサム酸(添加されるかまたはその場で形成される)との反応により新規のスルホン化ヒドロキサム酸に転化され、そしてこの新規のヒドロキサム酸は、その後、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド塩へと環化される。新規のスルホヒドロキサム酸中間体はこの手順の間に生成される。スルホヒドロキサム酸を環化させることによるスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドの製造方法も記載される。また、本発明は、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド塩の新規の製造方法を記載し、この方法では、水性媒体中の市販のスルホコハク酸塩をアルコールの存在下に加熱し、スルホコハク酸スルホネートのジエステルを生成させる。このジエステルを、その後、ヒドロキシルアミン(例えば、塩酸塩)と反応させて(例えば、アルカリ緩衝された水性環境において、例えば、室温で)、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させる。これは極端に単純でかつ直接的な方法であり、この方法では有意な量の除去不能な不純物が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、スルホ−N−スクシンイミド塩であって、新規の不純物が低減され
ているかまたは不純物を含まない塩、および、新規の中間体のヒドロキサム酸ス
ルホネート塩の合成方法に関する。
【0002】 2.技術の背景 酸およびその塩を含むスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド(しばしばスル
ホ−NHSまたはS−NHSとも呼ばれる)は多くの広い商業分野において広い
範囲の有用性を有し、それは、制限するわけではないが、ビオチン化試薬の製造
のための試薬、油井ドリル剤、化学および生物学アッセイ試薬、有機生物学系も
しくはポリマー系の架橋剤、側鎖改質剤、可溶化剤、反応体、マーカー等を含む
。このクラスは、一般に、下記式、
【0003】
【化19】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてRはHまたは有機基であり、または、特
に、化合物R−OHから生成される有機基であり、R−OHは酸であり、OH(
ヒドロキシル)の記号の抜き取りにより、基R−の残基となり、中心核の残りと
エステルを形成している)の中心核を示す式により示すことができる。好ましい
R−OH化合物の例は酢酸、LC−ビオチンスベリン酸、ビオチン、スベリン酸
、4−〔N−マレイミドメチル〕シクロヘキサン−1−カルボン酸等である。中
心核の2−および3−位は置換されていてもよい。カチオンは、H+ 、一価のカ
チオン(例えば、H+ 、Na+ 、Li+ 、K+ 、NH4 + 、Cs+ 、他の無機カ
チオン、有機カチオン等)、または、多価のカチオン(二価のカチオンを含む)
であって、残りの電荷は他のアニオン(例えば、ハリド、ニトレート、スルフェ
ート、ホスフェート等)で満たされているか、もしくは、他のスルホ−NHSア
ニオンとビスもしくはトリスコンフィグレーションを形成しているものであって
よい。化合物のこのクラスは比較的に高価である。これは、主として、生成物を
得るために取られなければならない合成手順が高価であることによるものである
。既存の合成手順は、多種の試薬を使用しかつ多数の合成工程を含まなければな
らないばかりでなく、種々の工程の後および合成手順の最後にストリッピングさ
れなければならない多量の溶剤および多種の溶剤の使用を伴う。溶剤の再回収お
よびストリッピングに伴うプロセスコストは非常に有意であり、そして環境に対
する懸念を増大させ、溶剤の大気中への散逸を回避することの要求が厳しくなっ
てきており、それ故、よりコストが高くなっている。
【0004】 スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド塩の合成のための典型的な合成方法は
次の手順に従うことが知られている。
【0005】 無水マレイン酸
【化20】
【0006】 はフラン
【化21】
【0007】 と反応して、ディールスアルダー反応生成物
【化22】
【0008】 を生成する。
【0009】 この中間体生成物は極端に危険であり、そして特別の用心が取扱のために必要
である。作業者は保護衣服を着用しなければならず、そして自己包囲ヘルメット
および少なくともフィルターを含み、さもなければ、自己包囲エアサプライヤー
を含む全包囲保護装備(例えば、フルボディースーツ)を着用することが必要で
あることもある。形成される結晶は目に対して危険であり、そして容易に噴射さ
れてそして空気流により輸送される。付着性結晶製品であって、衣服の移動によ
り空気中に入りうるものであるから、保護衣服を脱ぐことさえも危険であること
がある。ディールスアルダー生成物は、その後、ヒドロキシルアミン(例えば、
ヒドロキシルアミンヒドロクロリド)と反応する。
【0010】
【化23】
【0011】 この工程は水酸化カリウムおよびメタノールを用いて行われ(カリウムが塩化
カリウムとして沈殿)、N−ヒドロキシスクシンイミド付加物
【化24】 を生じる。
【0012】 この生成物は、通常、トルエンおよびヘキサン中において洗浄される。N−ヒ
ドロキシスクシンイミド付加物は、その後、ヒドロキシル基において反応される
。この反応は、トリエチルアミン、ジクロロメタン、トルエンおよびヘキサン、
および、時々、ジメチルホルムアミドの種々の組み合わせ中において、上記付加
物とフェニルクロロホルメートC6 5 2 CCl(強い催涙ガス)とを化合さ
せることにより行われ、次の中間体生成物
【化25】 を製造する。
【0013】 この中間体生成物は、次に、炭化水素溶剤、例えば、無極性炭化水素溶剤(例
えば、デカン)中に溶解され、そして昇温に加熱されて、保護基の除去により次
の中間体を生成する。
【0014】
【化26】
【0015】 温度をデカンの引火点(46℃)を超える約170℃に上げる。文献はこの工
程において溶剤としてニトロベンゼンを使用することを示している。この反応生
成物は、この商業上困難な工程を使用する結果として、黒色のタール状の生成物
である傾向がある。t−ブチルカテコールはこの工程において酸化防止剤として
使用されてよい。
【0016】 この最後の中間体は、その後、エタノール中においてナトリウムメタビスルフ
ィットと反応して、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドのナトリウム塩を生
成し、それは水性メタノール、イソプロパノールから再結晶化され、そしてアセ
トンにより洗浄される。
【0017】
【化27】
【0018】 この生成物は、繰り返しの精製の後にも、スクシンイミド類似体(スクシンイ
イミドまたはヒドロキシスクシンイミドの水素類似体)
【化28】
【0019】 が最終生成物中に存在していることを明らかに示して、非晶性固体として約95
〜98%の純度で製造される。
【0020】 最初の無水マレイン酸からのプロセスの全体としての収率は約25〜28%理
論値であり、そしてプロセスの完了時間は約50日間である。多数の溶剤ストリ
ッピングを行わねばならず、そして生成物1kgは、通常、50リットル以上の
反応容器において製造される。
【0021】 それ故、全体の合成ルートは複雑であり、毒性があり、全体を通して環境上の
懸念および危険に関する懸念があり、出費が嵩み、そして時間がかかることが判
る。合成の改良法が明らかに望まれている。
【0022】 発明の要約 スルホン化コハク酸の塩は環化され(例えば、ブランク反応による)、その後
、ヒドロキシルアミンとの反応により新規のスルホン化ヒドロキサム酸に転化さ
れ、そしてこの新規のヒドロキサム酸は、その後、スルホ−N−ヒドロキシスク
シンイミド塩へと環化される(例えば、脱水による)。スルホヒドロキサム酸を
環化させることにより、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成する方法
も記載される。別に、本発明は、水性媒体中の市販のスルホコハク酸塩をアルコ
ールの存在下に加熱して、コハク酸スルホネートのジエステルを生成させる、ス
ルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド塩の新規の合成方法を記載する。このジエ
ステルは、その後、ヒドロキシルアミン(例えば、塩酸塩)と反応して(例えば
、アルカリ緩衝水性環境中、例えば、室温で)、スルホ−N−ヒドロキシスクシ
ンイミドを生成する。これは、有意な量の除去されえない不純物を生じない、極
端に単純でかつ直接的な方法である。
【0023】 発明の詳細な説明 本発明の合成手順は、より少ない工程を含み、バッチプロセスで行うことがで
き、より少ない種類の溶剤を必要とし、そして新規の中間体を生成し、そして以
前の商業使用されている方法と比較して、類似の不純物を含まない生成物を生成
する。より少ない種類の危険な材料が合成されそして使用され、また、この方法
は別法の手順に使用されていた約50日間と比較して、少ない日数(例えば、2
〜5日間)で行うことができる。さらに、1kgの生成物の量は5リットルのバ
ッチプロセスにおいて製造することができる。
【0024】 本発明の1つの方法は、 a)スルホコハク酸化合物を環化して、単環式第一生成物を生成させること、
および、 b)ヒドロキシルアミン(例えば、酸錯体)の存在下に前記単環式第一生成物
を開環させて、スルホヒドロキサム酸を生成させること、 の工程を含む合成方法として記載できる。
【0025】 この方法は、より特定的には、
【0026】
【化29】
【0027】 の中心核を有するスルホコハク酸を環化させて、単環式第一生成物を生成させる
こと、および、 b)ヒドロキシルアミン酸錯体の存在下に前記単環式第一生成物を開環させて
、スルホヒドロキサム酸を生成させることを含む。この方法は、例えば、スルホ
ヒドロキサム酸が、
【0028】
【化30】 の中心核を有する化合物を含むときに行うことができる。
【0029】 この方法は、その後、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドに向けて続ける
ことができ、ここで、スルホヒドロキサム酸は、その後、例えば、脱水により環
化され、単環式スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成し、ここで、この
スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは下記式
【0030】
【化31】 の中心核を含む。
【0031】 スルホヒドロキサム酸の環化(例えば、脱水による)はそれ自体が新規の方法
であり、この環化は、メタノール、水、酢酸、無水酢酸、ジシクロヘキシルカル
ボジイミドおよび/またはカルボニルジイミダゾール、並びに、ヒドロキサム酸
の脱水において補助しまたは作用する他の媒体の存在下に行うことができる。脱
水は、室温の水中または若干昇温の水中の追加の材料の溶液中にヒドロキサム酸
を単に放置することにより行える。このプロセスは、スルホヒドロキサム酸を生
成するためのヒドロキシルアミン酸錯体の存在下における前記単環式第一生成物
の開環が、過剰のアルコールの存在下に行われ、スルホヒドロキサム酸エステル
(過剰の度合いによって、モノエステルまたはジエステル)を部分生成物として
製造するときに行われることができる。次に、このエステルはスルホ−N−ヒド
ロキシスクシンイミドへの転化において酸と本質的に同様に機能する。アルコー
ルは好ましくはメタノールであるが、どのアルコールまたはグリコールさえもこ
の工程において使用されてよい。というのは、エステル化部分は、次に、ヒドロ
キサム酸の環化または脱水の間に除去されるからである。工程数が比較的に少な
く、そして、廃棄材料である残留物の量および溶剤数が低減されているので、ア
ルコールまたはグリコールは脱水の間に再生成され、そしてこれは容易に回収で
きる。これは、アルコールまたはグリコールをリサイクルしそして環境中への散
逸を回避することによりコストをさらに低減する。
【0032】 本発明の別の方法は、a)スルホコハク酸化合物をジエステル化して、ジエス
テル第一生成物(例えば、スルホコハク酸ジエステル)を生成させること、およ
び、 b)このジエステルをヒドロキシルアミンヒドロクロリド(添加されるか、ま
たは、NaNO2 およびNa2 SO3 の組み合わせにより、その場で生成される
)と反応させて、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させること、の
工程を含む合成方法として記載できる。
【0033】 本発明の別の方法は、a)スルホコハク酸ジエステルをヒドロキシルアミン(
例えば、ヒドロキシルアミンヒドロクロリドであって、添加されるか、または、
NaNO2 およびNa2 SO3 の組み合わせにより、その場で生成される)と反
応させて、対応するスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させること、
の工程を含む合成方法として記載できる。
【0034】 どの反応機構で、ジエステルがスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドに転化
されるかは明らかでないが、スルホヒドロキサム酸が生成され、そしてこのスル
ホヒドロキサム酸が脱水/環化されて(例えば、エステル加水分解による)、ス
ルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成するものと推測される。
【0035】 本方法における反応スキームのこの部分はその機構に関して理論的ではないが
、ジエステルからスルホN−ヒドロキシスクシンイミドへ向けてプロセスが続く
ことができる。ここで、スルホヒドロキサム酸は、例えば、エステル加水分解お
よび/または脱水により環化され、単環式のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイ
ミドを生成させ、ここで、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは
【0036】
【化32】 (式中、Rは上記に規定した通りである)の一般核を含む。
【0037】 スルホヒドロキサム酸の環化、例えば、脱水による環化はメタノール、水、酢
酸、無水酢酸、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび/またはカルボニルジイ
ミダゾール、並びに、ヒドロキサム酸の脱水において補助しまたは作用する他の
媒体の存在下に行うことができる。脱水は室温で水中または若干の昇温で水中の
追加の材料の溶液中にヒドロキサム酸を単に放置することにより行える。
【0038】 本発明の方法の間に生成されるジエステルは、一般に、
【化33】 (式中、X+ はカチオン(上記に記載の通り)であり、R1 およびR2 は独立に
、脂肪族基および芳香族基からなる群より選ばれ、特に、アルキルおよびアリー
ル基であり、最も特には1〜8個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニル
基である)のコア構造または中心核を有する化合物として記載できる。
【0039】 本発明の実施において、ジエステルを生成するために使用されるアルコールは
好ましくはメタノールであるが、アルコール(例えば、C1 〜C30、好ましくは
1 〜C8 であり、より好ましくはC1 〜C4 )またはグリコール(例えば、2
〜30個の炭素原子のもの)さえもこの工程で使用できる。というのは、エステ
ル部分は、次の環化または脱水(例えば、もし生成されていれば、ヒドロキサム
酸の環化または脱水)の間に除去されるからである。工程数が比較的に少なく、
そして、廃棄材料である残留物の量および溶剤数が低減されているので、アルコ
ールまたはグリコールは脱水の間に再生成され、そしてこれは容易に回収できる
。これは、アルコールまたはグリコールをリサイクルしそして環境中への散逸を
回避することによりコストをさらに低減する。
【0040】 本明細書のいずれかの場所に示されているスルホ−N−ヒドロキシスクシンイ
ミドは、対応すスルホスクシンイミド(NHまたは水素化合物)類似体の非存在
下に存在する。鏡像異性成分のさらなる分離および制御により、スルホ−N−ヒ
ドロキシスクシンイミドは、例えば、100〜55%または100〜50%(ま
たは50%を超える、例えば、51%以上)のR−もしくはS−鏡像異性体とし
て存在するスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドのR−およびS−鏡像異性体
の割合を有することができ、そしてそれは白色の結晶性粉末として存在すること
ができる。これらのいずれかの形態のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは
スルホスクシンイミド(水素)類似体の非存在下に存在することができる。
【0041】 本方法は、市販購入されたかまたは三酸化硫黄による無水コハク酸のスルホン
化により生成された、適切なスルホコハク酸を用いて開始できる。第一の試薬は
基本コア構造、
【化34】
【0042】 (式中、X+ はカチオンであり、好ましくはH+ 、Na+ 、Li+ 、K+ 、NH 4 + 等のような一価のカチオンである)を有する化合物である。用語「コア構造
」または「基」が使用されるときに、式は示されている実際の原子および結合構
造を変更しない置換基を含む。即ち、例えば、スクシンイミドおよびヒドロキサ
ム酸で、スルホネート基の結合点とカルボニル基との間にあるまたはそれらを仲
介している未置換部分に、置換基が存在することができる。それ故、式Iの「コ
アを有する」または「中心核」とは、
【0043】
【化35】 を含む。式中、RはHまたは他の所望の置換基である。例えば、Rはアルキル、
アルコキシ、ハロ(I、Cl、Br、F)、シアノ、アルケニル、アリール(例
えば、フェニル)等であることができる。同様には、R1 では、R1 は水素、ア
ルキル、アルコキシ、ハロ(I、Cl、Br、F)、シアノ、アルケニル、アリ
ール(例えば、フェニル)等であることができる。用語「式の化合物」を使用す
るときに、その用語は説明に特定的に含まれていない置換基を排除し、例えば、
スルホネート基の結合点とカルボキシル基との間の位置に、元来的に理解される
1 のみがあってよい。同様に、用語「コア式」または「中心核」は化合物の炭
化水素鎖の骨格中に二重結合が挿入されているときには置換基が排除される。
【0044】 下記式のコア構造、
【化36】
【0045】 を有する初期試薬は環化される。この環化反応は、例えば、水酸化ナトリウムお
よび無水酢酸中で一般的なブランク反応により行われてよい。得られる第一中間
体は下記式
【0046】
【化37】
【0047】 の中心核のものであった。これは既知の化合物であり、そしてCAS登録番号を
有する。この第一の生成物を、その後、メタノール中で、ヒドロキシルアミン(
例えば、塩酸(ヒドロクロリド)との付加物のような酸付加物)との環化反応に
付し、新規のヒドロキサム酸の塩を製造する。
【0048】
【化38】
【0049】 これらは文献に報告されていない新規化合物である。これらの化合物は多くの
互変異性体および鏡像異性体で存在する。RおよびS鏡像異性位置(キラル中心
)はスルホネート基の結合点にある。互変異性体は、例えば、
【化39】 を含む。
【0050】 エノール化も下記のように起こることができる。
【化40】
【0051】 スルホ−N−ヒドロキサム酸前駆体化合物の構造のこれらの構造種の全ては、
勿論、注目の主要なスルホ−NHS化合物を含む組成物の一部として統計的また
は潜在的に存在することが期待され、これらの構造種の存在は少なくとも部分的
に、環境、pH条件または組成物に対する他の系に対する影響によるものである
【0052】 本発明の少なくとも3つの他の区別される面は、また、本発明の化合物中に存
在するようである。これらの面は本発明の組成物中に個々にまたは関連して存在
することができる。上記の通り、スルホ−NHSを製造するために使用される従
来技術の方法はスルホ−NHS化合物のイミド類似体を副生成物として製造し、
スクシンイミド(水素類似体)化合物は下記式により示される。
【0053】
【化41】
【0054】 通常、従来技術の方法において純粋なスルホ−NHS組成物を製造しようとす
る試みでは、繰り返しの精製の後にも、1.0重量%より多量の量のスルホ−N
HS化合物が存在する。市販のスルホ−NHSでさえもこの不純物を含み、そし
て市販のスルホ−NHS組成物中の不純物は2〜5%であり、このスクシンイミ
ド化合物は最も大きな汚染物であることができる。本発明の方法は、スルホ−N
HS化合物およびこのクラスの化合物を製造するための経路を与え、そしてこの
方法はスクシンイミド汚染物を製造しない。それ故、スクシンイミド類似体を含
まないスルホ−NHS組成物は新規であり、そして今日まで、本発明に記載され
る方法によってのみ製造されたものである。本発明のスルホ−NHS化合物は、
新規なものとして、1重量%未満のスクシンイミド類似体の存在を特徴とし、好
ましくは0.5重量%未満または0.25重量%未満、そして最も好ましくは0
.1重量%未満〜0重量%のスクシンイミドが存在することを特徴とする。
【0055】 第二に、スルホ−NHSを製造する従来技術の方法から得られる生成物および
市販のスルホ−NHS材料は非晶性固体である。このことは、従来技術の方法の
最終工程において使用される特定の沈殿工程によるものと考えられる。本発明の
連続バッチ法は明らかな白色結晶を製造する。本方法により製造されるスルホ−
NHSの明らかに結晶性である形態も、従来法により製造される非晶性固体のス
ルホ−NHS化合物とは区別される。
【0056】 さらに、本発明のスルホ−NHS化合物はキラルセパレータにより別個の鏡像
異性体に分離されうる。R−およびS−鏡像異性体はより高度に精製された異性
体に分離されうる。このことは非常に重要である。というのは、R−およびS−
鏡像異性体は、通常、アッセイ、例えば、ブロッティングまたはエリサベースト
イミュノアッセイ等における使用のための結合体を製造するために使用されるか
らである。鏡像異性体の未精製混合物は、特にR−およびS−鏡像異性体の片方
のみがサイトに対して反応性であるならば、50%活性しか有しない材料を提供
することがある。より高い割合のR−またはS−鏡像異性体を選択的に含み、鏡
像異性体のいずれかを100%までの割合で選択的に含むスルホ−NHS組成物
を提供することにより、得られる結合体は向上した官能性系を形成するように形
成されうる。このことにより、組成物の残りの部分を変更する必要なく、活性の
度合いに合わせた系を可能にする。例えば、R−およびS−鏡像異性体の50/
50混合物を使用して、公称活性が10であるアッセイ系が提供されるならば、
特定のアッセイに活性であるR−またはS−鏡像異性体の濃度を適切に選択する
ことによって活性を0〜20に調節することができる。上記の通り、このキラル
分離は従来の様式で行うことができる(例えば、キラルカラムに対するHPLC
クロマトグラフィー)。
【0057】 実施例 次の実施例は、既知の商業利用性を有する化学活性種の製造における本発明の
スルホコハク酸およびスルホスクシンイミド化合物の合成およびその使用を示す
。製造される化合物の多くは他の合成経路により市販されているが、上記のN−
ヒドロキシスクシンイミドの水素類似体のような、従来の合成手順の多くの不純
物を含む。
【0058】 例1テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フランスルホン酸ナトリウム塩の製造 テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フランスルホン酸ナトリウム塩を、ミ
ルク状の懸濁液が形成されるまで1.71モルのスルホコハク酸を1.87モル
の水酸化ナトリウムとともに50℃において攪拌し、その後、1kgの無水酢酸
を6時間にわたって添加することにより製造した。冷却後に、1Lの酢酸エチル
を添加し、そして混合物をろ過した。フィルターケークを500mLの酢酸エチ
ルで洗浄した。乾燥時に、344.32gの白色の結晶性生成物を得た。13C−
NMR(d6−DMSO)171.3、167.2、60.4、34.0ppm
【0059】 例2スルホコハク酸モノヒドロキサム酸ナトリウム塩の製造 スルホコハク酸モノヒドロキサム酸ナトリウム塩を、テトラヒドロ−2,5−
ジオキソ−3−フランスルホン酸ナトリウム塩とヒドロキシルアミンと反応させ
ることにより製造した。38.2gのヒドロキシルアミンヒドロクロリドおよび
35.5gの水酸化カリウムを5℃で300mLのメタノール中で攪拌した。白
色の沈殿物が形成され、そしてろ過して除去した。 上記のヒドロキシルアミンのメタノール溶液を、100mLのメタノール中の
90gのテトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フランスルホン酸ナトリウム塩
に5℃においてゆっくりと添加した。この混合物を一晩攪拌し、そしてストリッ
ピングして、111.77gの白色固体生成物を提供した。1 H−NMR(D2 O)3.80〜4.08ppm m、2.63〜2.94ppm m。
【0060】 例3スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドナトリウム塩の製造 700gの氷酢酸中の237.3gのスルホコハク酸モノヒロドキサム酸ナト
リウム塩の懸濁液をゆっくりと加熱した。70℃でのTLC(薄層クロマトグラ
フィー、10%水/アセトンで展開されたシリカゲル)はスルホ−N−ヒドロキ
シスクシンイミドナトリウム塩の形成を示した。スルホ−N−ヒドロキシスクシ
ンイミドナトリウム塩の沈殿物は80℃で2時間後に形成し、それを室温に冷却
し、そしてろ過により単離して、68gのスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミ
ドを白色固体として提供した。濾液を1Lのアセトンで希釈し、そして混合物を
再びろ過して、さらに70gのスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを回収し
た。 合わせた生成物を20%酢酸水溶液からの結晶化により精製した。この生成物
を真空下に40〜55℃で乾燥した(マレイン酸内部標準を用いたD2 O中の定
1 H NMRにより98.4%)。この生成物は、C−18イオン対HPLC
により0.1%未満のスルホスクシンイミド不純物を含んだ。
【0061】 例41−ヒドロキシ−2,5−ジオキソ−3−ピロリジンスルホン酸の製造 1−ヒドロキシ−2,5−ジオキソ−3−ピロリジンスルホン酸を次の通りに
製造した。17gのスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドナトリウム塩を50
mLの水中に溶解させ、そしてAg1×8(OH- )アニオン交換樹脂の予備形
成された50gカラムに入れた。カラムを760mLの脱イオン水でリンスし、
そして、210nmのUVにより画分をモニタリングしながら1−ヒドロキシ−
2,5−ジオキソ−3−ピロリジンスルホン酸を200mLの25%塩酸により
溶離した。スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを含む画分を高真空下にスト
リッピングして、2.11gの粘性オイルを得た。
【0062】 例5スルホコハク酸モノヒドロキサム酸ナトリウム塩のジシクロヘキシルカルボジイ ミドによる閉環(脱水) 150mLのジメチルホルムアミド(DMF)中の2gのスルホコハク酸モノ
ヒドロキサム酸ナトリウム塩を1.75gのジシクロヘキシルカルボジイミドと
ともに25℃で18時間攪拌した。この混合物はオレンジ色に変色した。ジシク
ロヘキシルウレア沈殿物をろ過により除去し、DMF溶液を高真空下にストリッ
ピングした。イオン対HPLCはスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドが生成
したことを示した。
【0063】 例6スルホコハク酸モノヒドロキサム酸ナトリウム塩のN,N−カルボニルジイミダ ゾールによる閉環 50mLのジメチルスルホキシド(DMSO)中の1gのスルホコハク酸モノ
ヒドロキサム酸ナトリウム塩を0.68gのN,N−カルボニルジイミダゾール
とともに攪拌した。二酸化炭素ガスが30分間にわたって発生した。DMSO溶
液を高真空下にストリッピングし、そして20mLのイソプロパノールを添加し
た。白色沈殿物をろ過して除去しそして乾燥して、0.3gのスルホ−N−ヒド
ロキシスクシンイミドを1 H−NMRにより示される通りに提供した。
【0064】 例7スルホコハク酸モノヒドロキサム酸ナトリウム塩の無水酢酸との反応 300gのテトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フランスルホン酸ナトリウ
ム塩から製造したスルホコハク酸モノヒドロキサム酸ナトリウム塩(例2の通り
)を650mLの無水酢酸により55℃で4時間処理し、その間、水および酢酸
を真空下に留去した。1.5Lの酢酸エチルを添加し、そして白色の粉末をろ過
して除去し、そして50℃で真空下に乾燥して、305.53gの生成物を提供
した。この生成物は真正標準を用いたTLC比較およびNMRにより、殆どがス
ルホ−N−アセトキシスクシンイミドナトリウム塩であった。
【0065】 例8スルホスクシンイミドナトリウム塩の製造 1.24gのマレイミド、1.22gのナトリウムメタビスルフィットおよび
30mLの水を30分間攪拌した。水中のUVスペクトルは197nmでピーク
の形成を示した。溶液をストリッピングして1.99gの白色結晶を得た。イオ
ン対HPLCは5.57分で単一のピークを示す(スルホ−N−ヒドロキシスク
シンイミド6.17分)。
【0066】 例9スルホ−N−アセトキシスクシンイミドナトリウム塩の加水分解によるスルホ− N−ヒドロキシスクシンイミドナトリウム塩の製造 30gのスルホ−N−アセトキシスクシンイミドナトリウム塩を200mLの
酢酸および0.8mLの水中に溶解させた。混合物を30分間加熱還流し、冷却
しそして200mLの酢酸エチルを添加した。白色結晶をろ過し、真空下に乾燥
して26.45gの生成物を提供し、それは1 H−NMRにより殆どがスルホ−
N−ヒドロキシスクシンイミドであった。
【0067】 例103−メチル−2−スルホコハク酸ナトリウム塩(シス−およびトランスジアステ レオマー)の製造 3−メチル−2−スルホコハク酸ナトリウム塩を次の通りに製造した。20g
のメチルコハク酸無水物を40gの1,2−ジクロロエタン中に溶解させた。1
5.4gの固体の三酸化硫黄を溶融し、そして滴下漏斗に140gの1,2−ジ
クロロエタンに小分けにして添加した。この三酸化硫黄溶液を酸無水物溶液にゆ
っくりと添加し、そして一晩攪拌した。その後、50mLの水を添加し、次いで
、50mL中に溶解した7gの水酸化ナトリウムを添加した。層が分離し、1,
2−ジクロロエタン層を50mLの水で再び抽出した。合わせた水層をストリッ
ピングし、42.2gの黄色がかった固体を提供した。1 H−NMR(D2 O)
2.65〜2.80ppm m、2.47〜2.58ppm m、1.04pp
m d J=7.07Hz。
【0068】 例11テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−4−メチル−3−フランスルホン酸ナトリウ ム塩(シスおよびトランスジアステレオマー)の製造 40gの3−メチル−2−スルホコハク酸ナトリウム塩(シスおよびトランス
ジアステレオマー)を50gの無水酢酸とともに攪拌し、その後、86℃で加熱
し、その間に、1.5時間、酢酸を蒸留した。100mLの酢酸エチルを添加し
、そして混合物をろ過した。沈殿物を100mLの酢酸エチルにより洗浄した。
沈殿物を乾燥し、16.0gの黄色がかった白色固体を生じた。1 H−NMR(
d6−DMSO)3.40ppm d J=10.52Hz、2.92〜2.9
8ppm m、1.28〜1.31ppm m J=7.12Hz。
【0069】 例123−メチル−2−スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドナトリウム塩(シスお よびトランスジアステレオマー)の製造 5℃に冷却した50mLのメタノール中の2.86gの水酸化カリウムに、3
.53gのヒドロキシルアミンヒドロクロリドを添加した。白色沈殿物をろ過し
て除去した。 5℃の10gのテトラヒドロ−2,5−ジオキソ−4−メチル−3−フランス
ルホン酸ナトリウム塩(シスおよびトランスジアステレオマー)および50mL
のメタノールに、上記のヒドロキシルアミン溶液を添加した。この混合物を一晩
攪拌し、混合物を室温に温めた。この懸濁液をストリッピングし、10.97g
の生成物を提供した。シリカゲル上で10%の水/アセトンを用いたTLC(薄
層クロマトグラフィー)は過マンガン酸カリウムと0.05r.f.スポット反
応を与えた(黄色がかった白色に変色)。未精製の生成物を100mLの温かい
酢酸から再結晶して、150mLの酢酸エチルで洗浄した後に9.27gの白色
結晶を提供した。1 H−NMR(D2 O)−4.02ppm d、3.88pp
m d、3.00〜3.14ppm m、1.35ppm(シス)d J=7.
5Hz、1.19ppm(トランス)d J=7.0Hz。トランスジアステレ
オマーのシスジアステレオマーに対する比率はプロトンNMR積分により60:
40であった。
【0070】 スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドフリー類似体(水素類似体を含まない
)から製造したときに、当業界において使用されるスルホ−N−ヒドロキシスク
シンイミドの誘導体は、類似体が存在しないことにより、さもなければ化学的に
同一である誘導体と区別される。エステル化誘導体、例えば、
【0071】
【化42】
【0072】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてRはHまたは有機基であり、または、特
に、化合物R−OHから形成された有機基であり、ここで、R−OHは酸であり
、そしてヒドロキシル形態の記号抜き取りにより中心核の残基とともに(ORを
除く)エステル基を形成する)である。
【0073】 好ましいR−OH化合物の例は酢酸、LC−ビオチンスベリン酸、ビオチン、
スベリン酸、4−〔N−マレイミドメチル〕シクロヘキサン−1−カルボン酸等
であり、水素類似体を含まず(スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドと対照的
なスルホスクシンイミド)、一方、従来技術のエステル誘導体はある量のその汚
染物を含む。それ故、スルホスクシンイミド類似体を含まないエステル誘導体も
新規の組成物である。
【0074】 例13SNHSの製造 スルホコハク酸無水物ナトリウム塩(2.56g)およびヒドロキシルアミン
ヒドロクロリド(2.13g)をDMAC(30ml)中で80℃に加熱する。
30分後のTLCは既知のUV活性スルホ−NHSの生成を示す。TLCシステ
ム:アセトン中35〜40%メタノール、メタノール中5%水、アセトン中6%
水;シリカゲルプレート。生成物はこの反応から単離されなかった。
【0075】 例14SNHSの製造 氷酢酸(700g)中のヒドロキサム酸(237g)を窒素下に80℃に2時
間加熱する。反応混合物を室温に冷却しそしてろ過して68gのSNHSを白色
固体として提供する。ろ液を1リットルのアセトンで希釈し、そして生成物を酢
酸中の20%水から結晶化することにより精製する。
【0076】 例15ジエステルによるSNHSの製造 スルホコハク酸(水中70%、211g、0.75モル)およびメタノール(
256g、10.7当量)を1リットルフラスコ中に混合する。メチルエステル
の生成が開始すると、反応体が発熱する。この溶液を室温で一晩攪拌する。ヒド
ロキシルアミンヒドロクロリド(54.7g、0.79モル、1.05当量)を
添加し、次いで、水酸化ナトリウムペレット(34g)を添加する。反応体はこ
の塩基の添加時に40℃に発熱する。3日間の攪拌の後のTLC分析(アセトン
中6%の水、シリカゲルプレート)はUV活性スルホ−NHSの生成を示す。4
週間後のTLCは、過マンガン酸塩活性ヒドロキサム酸/エステルとともに、U
V活性スルホ−NHSを明らかに示す。2回の溶離の後のTLCRf値:S−N
HS=0.6〜0.7ストリーク、UV活性;ヒロドキサム酸/エステル:Rf
=0.2、非UV活性、過マンガン酸カリウム活性。
【0077】 例16ジエステルによるSNHSの製造 スルホコハク酸(水中70%、56g、0.2モル)およびメタノール(10
0ml、12.3当量)を250mlフラスコ中に混合する:メチルエステルの
生成が開始すると、反応体は発熱する。溶液を2時間還流し、その後、ロータリ
ーエバポレータで蒸発させて、水およびメタノールを除去する。生成物のエステ
ルは適度な粘度の透明で無色の液体である。 メタノール中のヒドロキシルアミンの5.5wt%溶液160gで処理する。
この反応体はヒドロキシルアミンを添加するとすぐに発熱する。一晩攪拌した後
のTLC分析(アセトン中6%の水、シリカゲルプレート)はUV活性スルホ−
NHSの生成を示す。3日後のTLCはUV活性スルホ−NHSを明らかに示す
。TLCRf値:SNHS=0.6〜0.7ストリーク、UV活性。
【0078】 別の利点は、従来技術のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド材料の使用と
比較したときに、本発明の実施において容易に評価されうる。従来技術の材料は
制御されずそして変化した量でスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド不純物を
含んでいたので、異なるロットのスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを用い
て臨界的な定量的および/または臨界的な定性的比較は決して行うことができな
かった。結果は、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドの濃度の変化のために
、検知できるが、予測できない量で変化する。スルホ−N−ヒドロキシスクシン
イミドのロット毎のバッチが均一であり、そして、スルホ−N−スクシンイミド
不純物が含まれないために、本発明のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド材
料は異なるロットからの材料を用いて臨界的な定量的および臨界的な定性的分析
において使用することができる。このことは、スルホ−N−ヒドロキシスクシン
イミド化合物に新たな用途を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C069 AC32 BC12 BC18 CC02 4H006 AA02 AC48 AC59 BE90 TB54

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)スルホコハク酸化合物を環化して、単環式第一生成物を
    生成させること、および、 b)ヒドロキシルアミンの存在下に前記単環式第一生成物を開環して、スルホ
    ヒドロキサム酸を生成させること、 を含む、合成方法。
  2. 【請求項2】 a)下記式 【化1】 の中心核を有するスルホコハク酸を環化して、単環式第一生成物を生成させるこ
    と、 b)ヒドロキシルアミンの存在下に前記単環式第一生成物を開環して、スルホ
    ヒドロキサム酸を生成させること、 を含む、請求項1記載の合成方法。
  3. 【請求項3】 A−a)スルホコハク酸をエステル化してジエステル第一生
    成物を生成させること、および、 b)前記ジエステル第一生成物をヒドロキシルアミンと反応させて、スルホ−
    N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させること、および、 B−a)スルホコハク酸化合物を環化して、単環式第一生成物を生成させるこ
    と、 b)ヒドロキシルアミンの存在下に前記単環式第一生成物を開環して、スルホ
    ヒドロキサム酸を生成させること、および、 c)前記スルホヒドロキサム酸を、その後、脱水して、単環式スルホ−N−ヒ
    ドロキシスクシンイミドを生成させること、 からなる群より選ばれる工程の組み合わせを含む方法を含む合成方法。
  4. 【請求項4】 前記スルホヒドロキサム酸は、下記一般式 【化2】 (式中、X+ はカチオンである)の化合物を含む、請求項2または3記載の方法
  5. 【請求項5】 前記スルホ−N−ヒドロキサム酸は、その後、脱水されて、
    単環式スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成する、請求項1記載の方法
  6. 【請求項6】 前記スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは、下記式 【化3】 (式中、Xはカチオンである)の中心核を含む、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記スルホヒドロキサム酸の脱水はメタノール、水、酢酸、
    無水酢酸、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび/またはカルボニルジイミダ
    ゾールの存在下で行われる、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記スルホヒドロキサム酸の脱水はメタノール、水、酢酸、
    無水酢酸、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび/またはカルボニルジイミダ
    ゾールの存在下に行われる、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 スルホヒドロキサム酸を生成するための、ヒドロキシルアミ
    ン酸錯体の存在下での前記単環式第一生成物の前記開環は、過剰のアルコールの
    存在下に行われ、部分生成物としてスルホヒドロキサム酸エステルを生成する、
    請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 下記式 【化4】 (式中、Xはカチオンである)の中心核を有するスルホヒドロキサム酸。
  11. 【請求項11】 下記一般式 【化5】 を有する、請求項10記載のスルホヒドロキサム酸。
  12. 【請求項12】 下記式 【化6】 (式中、X+ はカチオンである)の単環式中心核を有するスルホ−N−ヒドロキ
    シスクシンイミドであって、スルホスクシンイミド類似体の非存在下にある、ス
    ルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド。
  13. 【請求項13】 下記一般式 【化7】 (式中、X+ はカチオンである)の化合物を含む、請求項12記載のスルホ−N
    −ヒドロキシスクシンイミドであって、スルホスクシンイミドの非存在下にある
    、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド。
  14. 【請求項14】 下記式 【化8】 (式中、Xはカチオンである)の単環式中心核を有する、白色の結晶性粉末とし
    て存在するスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド。
  15. 【請求項15】 スルホスクシンイミド類似体の非存在下に存在する、請求
    項14記載のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド。
  16. 【請求項16】 スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドのR−およびS−
    鏡像異性体の割合は100%〜50%のR−もしくはS−鏡像異性体として存在
    する、請求項12、13、14または15記載のスルホ−N−ヒドロキシスクシ
    ンイミド。
  17. 【請求項17】 下記式 【化9】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてRはHまたは有機基である)の中心核を
    有する、スクシンイミドであって、白色の結晶性粉末として存在する、スクシン
    イミド。
  18. 【請求項18】 RはR−OHが有機酸である基であり、このヒドロキシル
    の記号の抜き取りにより基R−を残基とする、請求項17記載のスクシンイミド
  19. 【請求項19】 R−は化合物R−OHから形成される有機基であり、R−
    OHは有機酸であり、そして−OHの記号の抜き取りにより基R−をエステルと
    しての残基とする、請求項17記載のスクシンイミド。
  20. 【請求項20】 Rは酢酸、ビオチン、LC−ビオチンスベリン酸、スベリ
    ン酸または4−〔N−マレイミドメチル〕シクロヘキサン−1−カルボン酸であ
    る、請求項17記載のスクシンイミド。
  21. 【請求項21】 前記ヒドロキサム酸は同一の工程において、環化されかつ
    エステル化される、請求項2記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項17記載のスクシンイミドを加水分解することを含
    む、方法。
  23. 【請求項23】 下記式 【化10】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてRはHまたは有機基である)である、請
    求項12記載のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドのエステル誘導体。
  24. 【請求項24】 R−OHは酢酸、LC−ビオチンスベリン酸、ビオチン、
    スベリン酸および4−〔N−マレイミドメチル〕シクロヘキサン−1−カルボン
    酸からなる群より選ばれる、請求項23記載のエステル誘導体。
  25. 【請求項25】 下記式 【化11】 (式中、X+ はカチオンである)の単環式一般核を有するスルホ−N−ヒドロキ
    シスクシンイミドであって、0.5重量%未満のスルホスクシンイミド類似体を
    含む、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド。
  26. 【請求項26】 0.5重量%未満のスルホスクシンイミド類似体を含む、
    請求項12記載のスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド。
  27. 【請求項27】 下記式 【化12】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてRはHまたは有機基である)の中心核を
    有するスクシンイミドであって、前記スクシンイミドはスルホスクシンイミド水
    素類似体の非存在下にある、スクシンイミド。
  28. 【請求項28】 a)スルホコハク酸をエステル化して、ジエステル第一生
    成物を生成させること、および、 b)前記ジエステル第一生成物をヒドロキシルアミンと反応させて、スルホ−
    N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させること、 の工程を含む合成方法。
  29. 【請求項29】 下記式 【化13】 (式中、X+ はカチオンである)の中心核を有するスルホコハク酸をエステル化
    して、ジエステル第一生成物を生成させること、 を含む、スルホスクシンイミドをエステル化して、ジエステル第一生成物を生成
    させる、請求項28記載の合成方法。
  30. 【請求項30】 前記ヒドロキシルアミンは前記ジエステル第一生成物に添
    加される、請求項28記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記ヒドロキシルアミンは前記ジエステル第一生成物の存
    在下で生成される、請求項28記載の方法。
  32. 【請求項32】 スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成するための
    前記ジエステル第一生成物とヒドロキシルアミンの反応においてスルホヒドロキ
    サム酸が生成される、請求項28記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記スルホヒドロキサム酸は、一般式 【化14】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてRは水素またはアルキル基である)の化
    合物を含む、請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記スルホヒドロキサム酸は環化されて、単環式スルホ−
    N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させる、請求項32記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは、下記式 【化15】 (式中、R−OHは酸であり、OH(ヒドロキシル)は、記号を抜き取ったとき
    に、化合物中にエステルを生成するような基R−を残基とし、そしてX+ はカチ
    オンである)の中心核を含む、請求項28記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記スルホヒドロキサム酸の脱水はメタノール、水、酢酸
    、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび/またはカルボニルジイミダゾールの
    存在下に行われる、請求項34記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは、下記式 【化16】 (式中、X+ はカチオンである)のスルホスクシンイミドの非存在下に製造され
    る、請求項28記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ジエステル第一生成物は、下記式 【化17】 (式中、X+ はカチオンであり、R1 およびR2 は独立にアルキルおよびアリー
    ル基からなる群より選ばれる)を有する化合物を含む、請求項28記載の方法。
  39. 【請求項39】 下記式 【化18】 (式中、X+ はカチオンであり、そしてR1 およびR2 は独立にアルキルおよび
    フェニル基からなる群より選ばれる)を有する化合物を含む、請求項29または
    32記載の方法。
  40. 【請求項40】 スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドはスルホスクシン
    イミドの非存在下に存在する、請求項28または29記載の方法。
  41. 【請求項41】 スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドは100〜50%
    のR−もしくはS−鏡像異性体として存在するスルホ−N−ヒドロキシスクシン
    イミドのR−およびS−鏡像異性体の割合を有する、請求項28、29または3
    1記載の方法。
  42. 【請求項42】 a)スルホコハク酸ジエステルをヒドロキシルアミンと反
    応させてスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドを生成させること、 の工程を含む、スルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドの合成方法。
  43. 【請求項43】 前記ヒドロキシルアミンは、前記スルホコハク酸ジエステ
    ルに添加された、または、その場で生成された、ヒドロキシルアミンヒドロクロ
    リドを含む、請求項28記載の方法。
  44. 【請求項44】 a)スルホスクシンイミド化合物をエステル化して、ジエ
    ステル第一生成物を生成させること、および、 b)前記ジエステル第一生成物を環化して、スルホ−N−ヒドロキシスクシン
    イミドを生成させること、 の工程を含む合成方法。
  45. 【請求項45】 スルホコハク酸ジエステルを環化して、スルホ−N−ヒド
    ロキシスクシンイミドを生成させることの工程を含む合成方法。
  46. 【請求項46】 前記環化はヒドロキシルアミンの存在下に行われる、請求
    項45記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記ヒドロキシルアミンはヒドロキシルアミンヒドロクロ
    リドである、請求項46記載の方法。
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