JP2001516634A - 流体処理装置 - Google Patents

流体処理装置

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JP2001516634A
JP2001516634A JP2000511563A JP2000511563A JP2001516634A JP 2001516634 A JP2001516634 A JP 2001516634A JP 2000511563 A JP2000511563 A JP 2000511563A JP 2000511563 A JP2000511563 A JP 2000511563A JP 2001516634 A JP2001516634 A JP 2001516634A
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ソーベル,ネルソン・ジェイ
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Abstract

(57)【要約】 流体処理装置は、チューブシート(30)と、このチューブシート(30)にシールされた複数の流体処理エレメント(60)とを有する。流体処理装置は、流体処理エレメント(60)をチューブシート(30)から容易にシール解放でき且つ取り外すことができるように設計されている。本発明の一つの形態によれば、本装置はチューブシート(30)に関係し、流体処理エレメント(60)と接触したり、接触状態から外れたりするように移動自在の、イジェクター機構(90)を有する。イジェクター機構(90)は、流体処理エレメントと接触したとき、流体処理エレメント(60)に軸線方向力を及ぼし、流体処理エレメント(60)とチューブシート(30)との間に、流体処理エレメント(60)をチューブシート(30)からシール解放するのに十分な距離の相対的移動を生じ、流体処理エレメント(60)をチューブシート(30)から容易に取り外すことができるようにする。好ましい実施例では、流体処理エレメント(60)はフィルタエレメントからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の流体処理エレメントを備えた流体処理装置に関する。特に、
本発明は、チューブシート(a tube sheet)から容易に取り外すことができる複数
のフィルタエレメントを備えた濾過装置に関係するが、これに限定されるもので
はない。
【0002】
【従来の技術】
多くの流体処理装置は、ハウジング内に配置されたフィルタエレメント等の複
数の流体処理エレメントを含む。多くの場合、流体処理エレメントは、ハウジン
グの内部を処理前の流体を収容する入口チャンバと流体処理エレメントを通過し
た流体を収容する出口チャンバとに分割するチューブシートと呼ばれるプレート
に取り付けられている。流体処理装置内の流体処理エレメントの数は、極めて多
数であり、一枚のチューブシートに数百本の流体処理エレメントが取り付けられ
ていることも珍しくない。従って、全てのエレメントの交換に必要な時間を最小
にするため、流体処理エレメントをチューブシートから迅速に取り外すことがで
きるようにするのが非常に望ましい。これは、危険な材料を取り扱うために流体
処理エレメントを使用する場合に特にいえることである。交換される流体処理エ
レメント内に材料が或る程度残るため、交換を行う作業員の露呈時間を最小にす
るのが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、容易に且つ迅速に交換することができる流体処理エレメントを備え
た流体処理装置を提供する。
【0004】 更に、本発明は、流体処理装置とともに使用するためのチューブシートを提供
する。
【0005】 本発明は、更に、流体処理装置のチューブシートから収容処理エレメントを取
り外す方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一形態によれば、流体処理装置は、チューブシート及びこのチューブ
シートに各々シールされた複数の流体処理エレメントを含む。チューブシートは
、流体処理エレメントの下端の距離が流体処理エレメントによって変化するよう
に流体処理エレメントを支持する。
【0007】 本発明の別の形態によれば、流体処理装置は、複数の流体処理エレメントを支
持するためのチューブシートと、流体処理エレメントの上端をチューブシートか
らシール解放するためのイジェクター機構とを含む。好ましい実施例では、イジ
ェクター機構は、チューブシートから離間され且つチューブシートに向かって及
びチューブシートから遠ざかるように移動自在に構成された、イジェクタープレ
ートと、チューブシートによって支持された流体処理エレメントの下端と係合す
るため、イジェクタープレートに取り付けられた複数の突出部とを含む。流体処
理エレメントを突出部に接触させ、チューブシートをイジェクタープレートに向
かって移動させたとき、突出部が、流体処理エレメントをチューブシートからシ
ール解放するのに十分な距離の相対的移動を流体処理エレメントとチューブシー
トとの間に生じさせるだけの軸線方向力を、流体処理エレメントに及ぼすことが
できる。
【0008】 本発明の別の形態によれば、流体処理装置用のチューブシートは、第1及び第
2の表面と、ハウジングに対してシールする形状の外周とを有する、プレートを
含む。複数の穴がプレートの第1面と第2面との間を延在し、各穴には、流体処
理エレメントを支持するための押縁が形成されている。チューブシートの第1側
からの押縁の深さは、穴によって異なる。この構造では、複数の流体処理エレメ
ントを、これらの流体処理エレメントの端部がチューブシートから異なる距離に
あるようにチューブシートによって支持することができ、流体処理エレメントの
チューブシートからのシール解放及び取り外しを容易にする。
【0009】 本発明の一態様に従って流体処理エレメントをチューブシートから取り外すた
めの方法は、上端がチューブシートにシールされた複数の流体処理エレメントを
、支持面上に、この支持面と流体処理エレメントの下端とが接触した状態で配置
し、流体処理エレメントの上端とチューブシートとの間に、上端をチューブシー
トからシール解放するのに十分な量の相対的移動を生ぜしめる工程を含む。次い
で、流体処理エレメントをチューブシートから取り外す。流体処理エレメントは
、流体処理エレメントの上端がチューブシートから同時にではなく異なる時期に
シール解放されるように異なる時期に表面と接触する。流体処理エレメントが接
触する表面は、必ずしも任意の特定の構造でなくてよい。例えば、地面、フロア
、又はフレーム又はベース等の持ち上がった支持面であるのがよい。
【0010】 本発明の更に別の態様によれば、流体処理エレメントをチューブシートから取
り外すための方法は、第1端部及び第2端部を有し、チューブシートが第1端部
にシールされた複数の流体処理エレメントを支持する工程を含む。流体処理エレ
メントの第2端部を複数の突出部と接触させ、流体処理エレメントの第1端部と
チューブシートとの間に第1端部をチューブシートからシール解放するのに十分
な量の相対的な移動を生じさせ、その後、流体処理エレメントをチューブシート
から取り外すのである。
【0011】 流体処理エレメントは、任意の一つの種類のエレメントである必要はなく、ま
た、任意の一つの機能を有する必要はない。例えば、流体処理エレメントは、濾
過、凝集、又は他の種類の流体処理を行うことができる。本発明の好ましい実施
例では、流体処理エレメントは、流体を濾過するためのフィルタエレメントを含
み、流体処理装置は、フィルタエレメントを使用できる濾過装置を含む。流体処
理装置によって処理されるべき流体は、任意の特定の種類に限定されず、例えば
、液体、気体、又は幾つかの異なる相の混合物からなるのがよい。
【0012】
【実施例】
図1は、本発明による流体処理装置の一実施例の縦断面図である。この例示の
実施例は、流体を濾過するための濾過装置であるが、上文中に説明したように、
本発明による流体処理装置は、濾過以外の流体処理を行うのに使用できる。
【0013】 例示の濾過装置は、ハウジング10及びこのハウジング10内に取り外し自在
に配置されたフィルタアッセンブリを含む。このフィルタアッセンブリは、ハウ
ジング10を通過する流体を濾過するための複数のフィルタエレメント60を含
む。
【0014】 ハウジング10は、フィルタエレメント60を通して流体を所望の方向に案内
できる任意の構造を備えているのがよい。ハウジング10は、代表的には複数の
区分からなり、これらの区分は、フィルタアッセンブリ20をハウジング10か
ら取り外すことができるように所望の場合に互いに取り外すことができる。例示
のハウジング10は、底部11及びボルト等の任意の適当な手段で底部11に取
り外し自在に固定できるカバー13を含む。ハウジング10は、更に、濾過され
るべき流体を通過させてハウジング10に導入できる入口15と、濾過済の流体
をハウジング10から出すことができる出口16とを含む。入口15及び出口1
6は、任意の特定の位置に限定されない。例示の実施例では、入口15は、ハウ
ジング10の底部11の下部分に形成されており、出口16は、ハウジング10
のカバー13の上部分に形成されている。ハウジング10は、例示のポート以外
に、ドレン、他の入口及び出口、又はベント等の流体ポートを備えていてもよい
【0015】 ハウジング10は、カバー13がハウジング10の底部11の上に配置されて
おり且つフィルタエレメント60が垂直方向に延びた状態で示してある。しかし
ながら、ハウジング10及びフィルタエレメント60は、垂直方向に関し、例え
ば水平方向又は水平方向と垂直方向との間の任意の角度等の任意の配向をとるこ
とができる。
【0016】 フィルタアッセンブリ20は、チューブシート30及びこのチューブシート3
0に対してシールされた複数のフィルタエレメント60を含む取り外し自在のユ
ニットである。上文中に説明したように、フィルタアッセンブリ20は、好まし
くは、フィルタアッセンブリ20全体をフロア又は他のハウジング10の外側の
支持面上に置くだけでフィルタエレメント60をチューブシート30からシール
解除できるように設計されている。
【0017】 チューブシート30は、ハウジング10の入口15と出口16との間に配置さ
れており、ハウジング10の内部を入口15と連通した入口チャンバ17及び出
口16と連通した出口チャンバ18に分割する。チューブシート30は、濾過さ
れるべき流体が、チューブシート30とハウジング10との間を流れることによ
って誤ってフィルタエレメント60を迂回しないようにする任意の方法で、ハウ
ジング10によって支持されている。例示の実施例では、チューブシート30は
、カバー13に形成された取り付けフランジ14とハウジング10の底部11に
形成された別の取り付けフランジ12との間に、チューブシート30の周囲がハ
ウジング10の外部に露呈された状態で挟まれている。しかしながら、チューブ
シート30全体をハウジング10内に配置し、外部に露呈しなくてもよい。チュ
ーブシート30の一部がハウジング10の外部に露呈されている場合には、ハウ
ジング10の内部と外部との間を連通するための流体ポートをチューブシート3
0に形成できる。例えば、図2に示すように、本実施例では、ハウジング10の
内部から外部に空気又は他のガスを通気するため、チューブシート30の外周と
その底面との間に通路36を形成する。チューブシート30は、チューブシート
30の上面とカバー13との間、及びチューブシート30の下面とハウジング1
0の底部11との間に配置されたガスケットやO−リング等の適当なシール部材
34によって、ハウジング10に対してシールされている。
【0018】 例示のチューブシート30は、実質的に平らな上面及び下面を持つ厚さが一定
の実質的に平らな部材であるが、チューブシート30はこの他の形状を備えてい
てもよい。例えばチューブシートは、湾曲した又は段を備えた輪郭を有してもよ
く、その厚さはその直径に亘って変化していてもよい。
【0019】 チューブシート30には、フィルタエレメント60の上端を受け入れるため、
その上面と下面との間を延びる複数の穴31が形成されている。穴31の数には
制限がなく、これらの穴は任意の所望の幾何学的パターンで配置できる。これら
の穴31の各々は、一つのフィルタエレメント60を、このフィルタエレメント
60の上端がチューブシート30に対してシールされるまで、穴31に通すのに
十分な大きさを備えている。好ましい実施例では、一つのフィルタエレメント6
0を支持するため、各穴31の周囲に亘って押縁32が延びている。押縁32は
、この実施例では、チューブシート30の上面に関して一定の深さを有するが、
以下に説明するように、押縁の深さを穴によって変化させることもできる。
【0020】 チューブシート30は、フィルタエレメント60によって除去されるべき物質
に対して不透過性の任意の材料で製造できる。例えば、フィルタエレメント60
を使用して流体から粒子を除去しようとする場合には、チューブシート30は、
好ましくは、除去されるべき大きさの粒子に対して不透過性であるが、チューブ
シート30は、完全に液密である必要はない。多くの用途において、チューブシ
ート30を形成するためにステンレス鋼等の耐蝕性金属が適している。
【0021】 フィルタエレメント60は、任意の形状及び構造を備えているのがよく、濾過
条件及び濾過されるべき流体に適した任意の材料で形成されているのがよい。こ
れらの材料には、金属材料、ポリマー材料、セラミックス材料、及び異なる材料
からなる複合材料が含まれるが、これらの材料に限定されない。多くの場合、フ
ィルタエレメント60は、全長に亘ってほぼ一定の断面を持つ全体に円筒形の部
材であるが、必ずしも円筒形でなくてもよく、フィルタエレメント60の横断面
は、長さに亘って変化してもよい。フィルタエレメント60についての可能な構
造の二三の例は、長さ方向プリーツ又はアコーディオンプリーツを持つプリーツ
構造、又は繊維質のチューブ、袋、又はフィルタプリーツの積み重ね等の非プリ
ーツ構造である。各フィルタエレメント60は、選択された又は単なる物質を濾
過されるべき流体から除去するための濾材を含む。濾材は、繊維からなるマス、
繊維質マット、繊維質の織製シート又は不織シート、支持された又は支持されて
いない微孔質膜等の多孔質膜、多孔質フォーム、及び多孔質金属又はセラミック
スを含む様々な形態であるのがよいが、これらの形態に限定されない様々な形態
をなしているのがよい。フィルタエレメント60は、濾材の他に、有孔内コア、
一つ又はそれ以上の端キャップ、ドレン層、濾材の摩耗を減少するためのクッシ
ョン層、拡散層、及び外ケージ又はラップ部材等の外保護部材等の様々な従来の
構成要素を含む。各フィルタエレメント60は単一の断面を備えているのがよい
が、端部と端部とを向き合わせて接合された一連の複数の区分からなってもよい
。流れは、フィルタエレメント60の半径方向(半径方向内方又は半径方向外方
のいずれか)、軸線方向、半径方向及び軸線方向の両方向といった任意の所望の
方向でフィルタエレメント60を通過するのがよい。
【0022】 この実施例のフィルタエレメント60は、チューブシート30を通過する全て
の流体がフィルタエレメント60によって既に濾過済であるように、入口チャン
バ17内に配置されている。変形例では、フィルタエレメント60は、流体がチ
ューブシート30の通過後に濾過され、フィルタエレメント60を出るように、
出口チャンバ18内に設置できる。
【0023】 図4は、本発明で使用できるフィルタエレメント60の一例を例示する。この
図のフィルタエレメント60の右端が、チューブシート30にシールされる上端
であり、この図のフィルタエレメント60の左端が、チューブシート30から遠
方の下端である。「上」及び「下」という用語は単なる参照の目的で使用したの
であって、フィルタエレメント60は垂直でなくてもよく、垂直方向に対して任
意の配向で使用できる。フィルタエレメント60は、その上端からその下端まで
連続的に延びているのがよいが、本実施例では、フィルタエレメント60は、端
部と端部とを向き合わせて接合された一連の複数の区分61に分割される。各区
分61は、その上端及び下端にポリマー製端キャップを有し、これらの端キャッ
プ間を延びるフィルタ本体をする。各フィルタ本体は、一つ又はそれ以上のポリ
マー濾材層、濾材層の第1側に配置された上流ポリマードレンメッシュ層、及び
濾材層の第2側に配置された下流ポリマードレンメッシュ層を含む複合体からな
る。この複合体には、従来のプリーツ付け器具によってプリーツ付けが施され、
平行な軸線方向に延びるプリーツを形成し、次いでプリーツ付けが施された複合
体を管状形状に成形し、複合体の縁部に沿ってシールし、側シールを形成する。
その後、端キャップをフィルタ本体の長さ方向端面に溶融シールする。フィルタ
本体のプリーツは、フィルタ本体の長さ方向軸線に関して実質的に半径方向に延
びているか或いは、フィルタ本体の各プリーツの半径方向外端がプリーツの半径
方向内端に関してフィルタ本体の周方向にずれた重なった状態にある。端キャッ
プをフィルタ本体に対してシールする前に、金属メッシュストリップをフィルタ
本体の外側に複数の重なり巻回部をなして螺旋状に巻付け、プリーツを摩耗から
保護し且つ半径方向外方への力が加わったときに外方に風船のように膨張しない
ようにするラップ部材62を形成する。ラップ部材62の重なり巻回部は、例え
ばスポット溶接によって、ラップ部材62の長さに沿って所定の間隔で互いに固
定されているのがよい。各フィルタ本体の中空の中央部は、区分61の両端キャ
ップ間を延び且つこれらの端キャップに固定された有孔ポリマーコア(図示せず
)によって支持されている。コアは、フィルタに剛性を与え、フィルタ本体のプ
リーツを半径方向内方への力に対して支持する。しかしながら、フィルタ本体が
十分な強度及び剛性を備えている場合には、コアを省略できる。
【0024】 フィルタエレメント60の各区分61は、開放したポリマー製端キャップ63
を有し、この端キャップは、隣接した区分61の同様の端キャップ63に接合さ
れている。この接合は、二つの端キャップを互いに融着することによって行われ
るが、機械的なコネクタを用いるといった他の手段によって接合してもよい。フ
ィルタエレメント60の上端にある端キャップ65は、チューブシート30にシ
ールできる開放した端キャップであるが、フィルタエレメント60の下端にある
端キャップ70は、濾過を受ける流体に対して下端をシールする盲端キャップで
ある。
【0025】 フィルタエレメント60の上端にある開放した端キャップ65は、全体に円筒
形の外形状を有し、ボアがその長さに亘って延びている。端キャップ65の上端
には、端キャップ65の残りの部分よりも外径が大きいフランジ66が形成され
ている。このフランジは、チューブシート30の任意の一つの穴31の押縁32
に載止することによって、端キャップ65がチューブシート30から完全に抜け
ないようにする寸法を備えている。フィルタエレメント60の下端にある下盲端
キャップ70には軸線方向突出部71が形成されており、フィルタエレメント6
0をチューブシート30からシール解除するためにこの突出部に軸線方向力を加
えることができる。
【0026】 この実施例では、全てのフィルタエレメント60は構造及び長さが同じであり
、そのため、フィルタエレメント60の下端はチューブシート30から一定の距
離のところにある。しかしながら、フィルタエレメント60の構造又は長さを変
えてもよい。
【0027】 各フィルタエレメント60は、フィルタエレメント60によって除去された材
料がフィルタエレメント60とチューブシート30との間を通過しないようにで
きる任意の方法でチューブシート30にシールできる。フィルタエレメント60
の軸線方向に面した表面とチューブシート30の軸線方向に面した表面との間の
いわゆる面シールを使用できるが、一般的には、フィルタエレメント60の外周
とチューブシート30の一つの穴31の内周との間のピストンシール等の半径方
向シールの方が好ましい。これは、面シールが、通常は、フィルタエレメント6
0が軸線方向に装填されていることを必要とし、そのためハードウェアに関して
複雑さが増し、フィルタエレメント60に大きな応力を加えることになるためで
ある。更に、半径方向シールは熱膨張を許容でき、フィルタエレメント60をチ
ューブシート30から取り外し易くする。本実施例では、各フィルタエレメント
60の半径方向シールは、フィルタエレメント60の上端キャップ65の外面に
形成された溝68に取り付けられており且つチューブシート30の一つの穴31
の内周と密封接触するO−リング67の形態のシール部材によって形成される。
【0028】 フィルタエレメント60の重量は、チューブシート30によって部分的に又は
全部が支持される。本実施例では、フィルタエレメント60のほぼ全重量が、チ
ューブシート30の穴31に形成された押縁32によって支持される。別の態様
では、フィルタエレメント60がそれらの自重を支持するのに十分なだけ圧縮に
強い場合、フィルタエレメント60の下端がその下に配置された支持部材に載っ
ていてもよい。
【0029】 本実施例では、各フィルタエレメント60の上端は、チューブシート30の対
応する穴31内で引っ込んでおり、穴31の押縁32上に支持されている。しか
しながら、フィルタエレメント60は、チューブシート30の上面の上方に出口
チャンバ18内に延びていてもよく、別の方法で支持されていてもよい。例えば
、各フィルタエレメント60の上端キャップ65にフランジ又はチューブシート
30の上面上に載止する他の部分を設け、フィルタエレメント60の重量を支持
する。
【0030】 フィルタエレメント60の下端が横方向に移動しないようにし、隣接したフィ
ルタエレメント60間に所望の間隔を維持するため、各フィルタエレメント60
の一部と係合するための保持プレート80をチューブシート30の下方に配置す
るのがよい。この保持プレート80は、フィルタエレメント60の横方向移動を
制限するか或いは阻止できるが、フィルタエレメント60をチューブシート30
から取り外そうとする場合にフィルタエレメント60を保持プレート80に関し
てフィルタエレメント60の長さ方向に移動できるようにする任意の構造を備え
ている。保持プレート80はハウジング10に取り付けられているのがよいが、
本実施例では、フィルタアッセンブリ20の一部であり、フィルタエレメント6
0をチューブシート30から取り外すときにフィルタエレメント60を安定化す
るのに役立つ。ハウジングの入口15が保持プレート80の下方に配置されてい
る場合、保持プレート80は、好ましくは、濾過されるべき流体が保持プレート
80を容易に通過でき且つフィルタエレメント60に到達できるようにするため
、できるだけ大きな開放領域を有する。本実施例では、保持プレート80は、円
形の金属プレートをプラズマ切断し、全体に円形の複数のランド81を形成する
ことによって形成される。ランド81は、狭幅の金属製ストリップ82によって
互いに連結されており、流体が通過できる開口部83によって取り囲まれている
。円形のボア84を各ランド81に形成し、任意の一つのフィルタエレメント6
0の下端キャップ70を摺動自在に受け入れるのに十分大きな金属チューブ85
をボア84に挿入し、溶接又は他の方法でランド81に固定する。保持プレート
80は、チューブシート30の周囲に亘って等間隔で配置されており且つ上端が
螺合、溶接、又は他の適当な方法でチューブシート30に固定された複数の垂直
脚部50によってその外周が支持されている。
【0031】 例示のフィルタアッセンブリ20には、フィルタアッセンブリ20をフロア又
は他の表面上に置くと、フィルタエレメント60の上端とチューブシート30と
の間のシールを自動的に解放し、フィルタエレメント60をチューブシート30
から容易に取り外すことができるようにするためのイジェクター機構90が設け
られている。このイジェクター機構90は、チューブシート30に関して移動自
在に支持されたイジェクタープレート91、及びこのイジェクタープレート91
からフィルタエレメント60の下端に向かって延びるイジェクトピン92の形態
の複数の突出部を含む。イジェクタープレート91は、チューブシート30に関
し、チューブシート30の表面に対して垂直方向に、図2に示す下降位置と図6
に示す上昇位置との間で移動できる。下降位置では、イジェクトピン92の上端
はフィルタエレメント60の下端から離間されており、即ちフィルタエレメント
60の上端がチューブシート30に対してシールされたままであるように配置さ
れている。イジェクタープレート91がその上昇位置にあるとき、各イジェクト
ピン92は、フィルタエレメント60の下端と接触しており、フィルタエレメン
ト60の上端は、フィルタエレメント60がチューブシート30に対してもはや
シールされておらず、チューブシート30から容易に取り外すことができるのに
十分な距離だけチューブシート30に関して持ち上げられている。イジェクター
プレート91は、フィルタアッセンブリ20をフロア又は他の支持面上に置き、
フィルタアッセンブリ20の重量によりフィルタエレメント60を下方に押し、
イジェクタープレート91のイジェクトピン92と接触させることによって、そ
の下降位置から上昇位置まで移動できる。
【0032】 イジェクタープレート91は、任意の所望の方法で、チューブシート30に対
して移動するように支持できる。例示の実施例では、イジェクタープレート91
の外周に沿って複数のロッド94を任意の間隔で固定する。各ロッド94は、フ
ィルタアッセンブリ20の脚部50の一つの下端に入れ子式に受け入れられてい
る。イジェクタープレート91を脚部50に関して係止する係止機構が設けられ
ているのがよい。図2に示すように、本実施例では、各脚部50には、迅速解放
ピン52の形態の係止機構が設けられている。ピン52は、脚部50に形成され
た一対の向き合った穴51及びイジェクタープレート91の各ロッド94に形成
された対応する穴95に通すことができる。迅速解放ピン52を脚部50の穴5
1及びロッド94と係合させると、イジェクタープレート91を脚部50に関し
て移動させることができなくなり、そのため、イジェクタープレート91をフロ
ア又は他の支持面上に置くことができ、フィルタアッセンブリ20の全重量を支
持できる。各ロッド94の周りに、イジェクタープレート91の上面と各脚部5
0の下面との間に、圧縮ばね96が配置されているのがよい。これらのばね96
は、イジェクタープレート91がその下降位置と上昇位置との間で移動するとき
に緩衝効果を提供し、フィルタアッセンブリ20が表面の上方に吊り下げられて
おり且つイジェクタープレート91に上方への力が作用していない場合に、イジ
ェクタープレート91を押圧してその下降位置に戻す。イジェクタープレート9
1が誤って脚部50から外れることがないようにするため、各ロッド94には半
径方向に延びる取り外し自在のピン(図示せず)が設けられている。ピンは、対
応する脚部50に形成された長さ方向に延びるスロット(図示せず)と摺動自在
に係合する。イジェクタープレート91がその上昇位置にあるとき、ピンはスロ
ットの上端と接触し、イジェクタープレート91がこれ以上上方に移動しないよ
うにする。イジェクタープレート91がその下降位置にあるとき、ピンはスロッ
トの下端と接触し、イジェクタープレート91がこれ以上下方に移動しないよう
にする。ピンがスロットの下端と当接したとき、脚部50の穴51がイジェクタ
ープレート91の対応するロッド94の穴95と整合し、迅速解放ピン52を穴
51及び95に挿入してロッド94を脚部50に関して係止できる。
【0033】 イジェクタープレート91の強度は、好ましくは、フロア又は他の支持面上に
置いたときにフィルタアッセンブリ20の全重量を支持するのに十分である。ハ
ウジング10の入口15がイジェクタープレート91の下方に配置されている場
合、イジェクタープレート91は、好ましくは、濾過されるべき流体を容易に通
すことができる開放度の高い構造を有する。本実施例では、イジェクタープレー
ト91は、保持プレート80と同様の構造を備えており、円形の金属プレートを
プラズマ切断し、狭幅のストリップによって互いに連結されたランドを形成する
ことによって形成される。ランドは、流体が通過できる開口部によって取り囲ま
れている。次いで、イジェクトピン92を溶接又は螺合といった任意の適当な方
法でランドに固定する。一つ又はそれ以上の補剛体93を例えばイジェクタープ
レート91の下面に固定し、その曲げ剛性を高めるのがよい。
【0034】 イジェクトピン92の長さは、イジェクタープレート91がその上昇位置にあ
るとき、各フィルタエレメント60が各イジェクトピン92の上端と接触し、フ
ィルタエレメント60の上端が、チューブシート30に関して上方に、フィルタ
エレメント60の上端のO−リング67とチューブシート30の対応する穴31
の内面との間のシールを解放するのに十分大きく押され、そのためフィルタエレ
メント60をチューブシート30から容易に取り外すことができるように選択さ
れている。イジェクトピン92の長さは、一般的には、O−リング67がチュー
ブシート30の対応する穴31の押縁32の上方に持ち上げられるといった、O
−リング67がチューブシート30の対応する穴31の内面ともはや密封接触し
ていない状態まで、各フィルタエレメント60を上方に移動するのに十分大きい
。しかしながら、フィルタエレメント60は、チューブシート30に関して更に
大きく、上端キャップ65がチューブシート30から少なくとも部分的に突出し
、端キャップ65を作業員が容易に掴むことができるのに十分大きく持ち上げる
ことができる。
【0035】 O−リング67がチューブシート30の穴31と密封接触したとき、O−リン
グ67とチューブシート30との間の摩擦により、チューブシート30に関する
フィルタエレメント60の長さ方向移動に対して大きな抵抗が発生する。例えば
、フィルタエレメント60を400個備え、移動に対して約4.536kg(約1
0ポンド)の力の抵抗を発生するO−リング67が各フィルタエレメントについ
て設けられたチューブシート30について、全てのフィルタエレメント60を同
時に解放するのに必要な力は、全部で、1814.370kg(4000ポンド)
程度になる。しかしながら、フィルタエレメント60を、異なる時期にイジェク
トピン92と接触し、異なる時期にチューブシート30に関して例えば群をなし
て押し上げられるようにできる場合には、任意の時期にフィルタエレメント60
のシールを解放するのに必要な力の総計を大幅に減少できる。
【0036】 フィルタエレメント60は、様々な長さのフィルタエレメント60を形成する
ことによって、又は同じ長さのフィルタエレメントを、フィルタエレメント60
によって下端の高さが異なるようにチューブシート30で支持することによって
、等の様々な方法によって、イジェクトピン92と異なる時期に接触するように
できる。本実施例では、フィルタエレメント60は全て同じ長さであり、それら
の下端がチューブシート30から均等な距離にあるようにチューブシート30に
よって支持されており、そのため、フィルタエレメント60は、イジェクトピン
92の長さを変化させることによって異なる時期にイジェクトピン92と接触す
るようにされている。フィルタアッセンブリ20をフロア又は他の表面上に置い
たとき、フィルタエレメントはイジェクトピン92と異なる時期に接触し、最も
長いイジェクトピン92は他のイジェクトピン92よりも前に対応するフィルタ
エレメント60と接触する。各フィルタエレメント60は、全ての他のフィルタ
エレメント60と異なる時期に対応するイジェクトピン92と接触するか或いは
、イジェクトピン92が、複数の群をなして配置されており、同じ群のイジェク
トピン92の長さが同じであり、異なる群のイジェクトピン92とは長さが異な
り、そのためフィルタエレメント60がチューブシート30から群をなして押し
上げられる。本実施例では、イジェクトピン92の高さは、イジェクタープレー
ト91の外周から中心に向かって低くなっており、そのため、外側のフィルタエ
レメント60は、チューブシート30に関し、内側のフィルタエレメントよりも
前に押し上げられる。しかしながら、イジェクトピン92の高さをこの他の方法
で変化させてもよい。イジェクトピン92が群をなして配置されている場合には
、同じ高さの一つの群内のイジェクトピン92の数は、好ましくは、チューブシ
ート30の重量及びチューブシート30に力を下方に及ぼすフィルタエレメント
60の重量が、群をなしたイジェクトピン92と接触することによって、フィル
タエレメント60のシールを外部から力を全く加える必要なしに、解放するのに
十分であるように選択される。
【0037】 イジェクトピン92は、必ずしも任意の特定の形状を備えていなくてもよい。
例示のイジェクトピン92は、断面が一定で、各フィルタエレメント60の下端
キャップ70の凹所と係合するための丸味を付けた上端を持つロッドである。
【0038】 フィルタエレメント60に設けられたO−リング67による、移動に対する抵
抗は、O−リング67がチューブシート30に関して定置である場合に最大であ
るが、ひとたび摩擦が克服され始め、O−リング67がチューブシート30に関
して摺動し始めると急速に低下する。長さが異なる任意の異なるイジェクトピン
92間の長さの差は、好ましくは、少なくとも、一つのイジェクトピン92が、
これとは長さが異なる別のイジェクトピン92が前に接触したフィルタエレメン
ト60が、チューブシート30に関して上方への移動を開始した後にのみ、対応
するフィルタエレメント60と接触するのに十分な長さである。異なるイジェク
トピン92間の高さの差には上限がない。例えば、一つのイジェクトピン92が
、別のイジェクトピン92によって接触されるべきフィルタエレメント60に設
けられたO−リング67のシールが解放された後に、対応するフィルタエレメン
ト60と接触する。
【0039】 濾過装置の作動中、流体圧力は、ハウジング10の入口チャンバ17の方が、
出口チャンバ18内の圧力よりも大きい傾向がある。この圧力差により、フィル
タエレメント60に上方への力が及ぼされる。従って、濾過装置には、この上方
への力によってフィルタエレメント60がチューブシート30に関して上方にフ
ィルタエレメント60とチューブシート30との間のシールを解放するのに十分
なだけ押されることがないようにするための機構が設けられている。本実施例で
は、フィルタエレメント60の上方への移動を制限するための機構は、チューブ
シート30の上側に配置されたホールドダウンプレート40からなる。ホールド
ダウンプレート40は、フィルタエレメント60の上端キャップ65のボアの位
置と対応する位置に複数の孔42が設けられた平らなディスク41からなる。孔
42は、フィルタエレメント60の上端がこれらの孔42を通過できないのに十
分小さいが、流体流れに対して大きな妨げを発生しないのに十分大きい。ホール
ドダウンプレート40は、このプレートに剛性を与えるための補剛体43をその
上面に有し、ホールドダウンプレート40をチューブシート30から持ち上げる
のに使用するための持ち上げリング44又は同様の部材を含む。というよりはむ
しろ、フィルタエレメント60のチューブシート30に対する軸線方向移動を、
フィルタエレメント60とチューブシート30との間のシールを解放しないレベ
ルに制限するのに十分である。従って、ホールドダウンプレート40をチューブ
シート30にぴったりとクランプする、即ちホールドダウンプレート40をチュ
ーブシート30にシールする必要がない。本実施例では、ホールドダウンプレー
ト40はチューブシート30の上に載っており、ハウジング10のカバー13の
内側に形成された段により上方に移動しないようにされている。しかしながら、
ホールドダウンプレート40をハウジング10のカバー13に固定することも可
能である。フィルタエレメント60の上方への移動を制限するため、保持リング
、保持ピン、又はチューブシート30の上に置いたグリッド等のホールドダウン
プレート40以外の機構を使用してもよい。更に、チューブシート30の前後の
圧力差が、フィルタエレメント60とチューブシート30との間のシールを解放
できない程低い場合には、フィルタエレメント60の移動を制限するためのホー
ルドダウンプレート40又は他の機構を省略できる。
【0040】 図1の濾過装置の作動中、濾過されるべき流体が入口15を通してハウジング
10の入口チャンバ17に進入し、フィルタエレメント60を通過し、フィルタ
エレメント60の上端から出口チャンバ18内に排出され、出口チャンバから濾
過済流体がハウジング10から出口16を通って出る。フィルタエレメント60
を交換するのが所望である場合には、ハウジング10のカバー13及びホールド
ダウンプレート40を取り外し、次いでフィルタアッセンブリ20全体をチュー
ブシート30に取り付けられた持ち上げラグ35によってハウジング10の外に
持ち上げる。フィルタアッセンブリ20が持ち上げラグ35から吊り下げられた
状態で、迅速解放ピン52設けられている場合には、フィルタアッセンブリ20
の脚部50からこれらのピンを取り外し、イジェクタープレート91をチューブ
シート30に関して移動できるようにし、フィルタアッセンブリ20を下ろし、
イジェクタープレート91の底をフロア又は他の支持面100上に置く。支持面
100は、平らであるのがよいが、必ずしも平らでなくてもよく、フィルタアッ
センブリ10を安定的に支持できる任意の形状を持つことができる。例えば、地
面、フロア、支持フレーム、盛り上がったベース、又はブロックであるのがよい
。チューブシート30を下に押すチューブシート30及びフィルタエレメント6
0の重量により、チューブシート30及びフィルタエレメント60をイジェクタ
ープレート91に向かって下方に移動する。最も高いイジェクトピン92が対応
するフィルタエレメント60と接触したとき、イジェクトピンと接触したフィル
タエレメント60の下方への移動が阻止され、チューブシート30は下方に移動
し続け、イジェクトピン92と接触したフィルタエレメント60とチューブシー
ト30との間のシールが解放される。チューブシート30が下方に移動し続ける
に従って更に多くのシールが解放され、そのためチューブシート30が移動限度
に到達したとき、即ちイジェクタープレート91がチューブシート30に関して
その上昇位置に到達したとき、フィルタエレメント60の全てのシールが解放さ
れ、即ち全てのフィルタエレメント60の上端がチューブシート30からシール
解除される。フィルタエレメント60は、ひとたびシール解除されると、チュー
ブシート30から手作業で、又はマニピュレーターやロボット等の工具によって
取り出すことができる。
【0041】 新たなフィルタエレメント60をチューブシート30に挿入するため、フィル
タアッセンブリ20を、ばね96がイジェクタープレート91をその下降位置に
押すのに十分大きく空中に持ち上げることができる。次いで、迅速解放ピン52
を脚部50及びイジェクタープレート91のロッド94の整合した穴51、95
に挿入でき、フィルタアッセンブリ20を支持面100に下ろして戻すことがで
きる。次いで、新たなフィルタエレメント60を、上方から、チューブシート3
0内に、下端が保持プレート80と係合するまで挿入できる。
【0042】 フィルタエレメント60の上端をイジェクタープレート91の作動によってチ
ューブシート30に関して自動的にシール解除した後、作業員はフィルタエレメ
ント60をチューブシート30から引き抜くのに非常に僅かの力しか必要としな
い。従って、フィルタエレメント60の取り出しを迅速に且つ容易に行うことが
でき、その結果、数時間の労働で、作業員をフィルタエレメント60内の潜在的
に危険な物質にほとんど露呈せずに取り出し作業を行うことができる。更に、イ
ジェクタープレート91が異なるフィルタエレメント60のシールを異なる時期
に解放するため、フィルタアッセンブリ20の重量はシールを解放する上で十分
であり、チューブシート30に力を下方に加えるためのプレス又はフィルタエレ
メント60を上方に引っ張るための装置等の、シールを解放するための任意の他
の器具を使用する必要がない。
【0043】 図2の実施例では、全てのフィルタエレメント60の下端が同じ高さにあり、
イジェクトピン92の高さが異なっており、その結果、フィルタエレメント60
はイジェクトピン92と異なる時期に接触する。別の態様では、フィルタエレメ
ント60の下端の高さを変化させ、イジェクトピン92を同じ長さにすることが
できる。図7、図8、及び図9は、複数の同じフィルタエレメント60をこれら
のフィルタエレメントの下端が異なる高さにあるように支持するチューブシート
120を持つ、本発明によるフィルタアッセンブリ110の一実施例を示す。図
7は、図1に示すハウジングと同様のハウジング10内に設置したときのフィル
タアッセンブリ110の一方半分の縦断面図であり、図8は、図7で円で囲った
領域の拡大断面図であり、図9は、ハウジング10から取り出してフロア又は他
の支持面100上に置いたときのフィルタアッセンブリ110の他方の半分の縦
断面図である。図7及び図9の各々において、フィルタアッセンブリ110の図
示していない半分は、図示した半分の鏡像をなしている。チューブシート120
は、図2の実施例のチューブシート30とほぼ同じ構造であり、フィルタエレメ
ント60の上端キャップ65のフランジ66を支持するための押縁122を各々
有する複数の通孔121を有する。しかしながら、図2のチューブシート30で
は、押縁32がチューブシート30の上面に関して一定の深さにあるが、本実施
例のチューブシート120では、押縁122の深さが変化し、そのためフィルタ
エレメント60の上端及び下端の高さもエレメントによって変化する。全ての押
縁の深さが異なるか或いは、各群によって穴121の押縁122の深さが異なる
が同じ群内では押縁122の深さが同じ複数の群に穴121を分ける。フィルタ
アッセンブリ110は、全てのイジェクトピン92の長さが同じであること以外
は前の実施例のイジェクター構造と同様の構造のイジェクター機構90を含む。
イジェクトピンの長さを変化させてもよい。図示のイジェクター機構90は、イ
ジェクタープレート91をチューブシート120に関してその下降位置に押圧す
るための押圧ばね96を含まないが、所望であれば、このようなばねを含んでも
よい。
【0044】 この実施例では、フィルタエレメント60の上端はチューブシート120の上
面に関して引っ込んでおり且つ様々な高さにあり、そのため、フィルタアッセン
ブリ110には、図2に示すホールドダウンプレート40とは構造が幾分異なる
ホールドダウンプレート130が設けられている。このホールドダウンプレート
130は、フィルタエレメント60の上端キャップ65のボアと対応する位置に
複数の開口部132を持つ平らな金属プレート131を含む。プレート131の
各開口部132にはチューブ133が固定されており、プレート131からチュ
ーブシート120の一つの穴121内に一つのフィルタエレメント60の上端キ
ャップ65の近傍まで下方に延びている。チューブシート120内での上端キャ
ップ65の深さが異なるため、チューブ133の長さは、上端キャップ65の上
方への移動を、上端キャップ65がチューブシート120からシール解放しない
所定量に制限するのに十分に、各チューブ133が対応するフィルタエレメント
60の上端キャップ65の近くにあるように変化する。ホールドダウンプレート
130は、例えば図2の実施例のホールドダウンプレート40と同様の方法で上
方に移動しないように拘束されている。ホールドダウンプレート130は、この
ホールドダウンプレート130をチューブシート120から持ち上げる上で使用
するための持ち上げリング134又は同様の部材を含む。この実施例の構造は、
この他の点については上文中に説明した実施例と同様である。
【0045】 このフィルタアッセンブリ110の作動は、図2のフィルタアッセンブリ20
の作動と同じである。これらの二つのフィルタアッセンブリは、濾過を同様の方
法で行う。フィルタエレメント60を交換しようとする場合には、フィルタアッ
センブリ110をこのアッセンブリが使用されたハウジング10から取り出し、
フィルタアッセンブリ110の重量を支持できるフロア又は他の表面100上に
置く。迅速解放ピン52がフィルタアッセンブリ110の脚部から取り外してあ
る場合には、チューブシート120はそれ自体の重量及びフィルタエレメント6
0の重量の作用で下方に移動し、フィルタエレメント60の下端をイジェクター
プレート91のイジェクトピン92と接触させる。下端がチューブシート120
から最も大きく離れたフィルタエレメント60又は群をなしたフィルタエレメン
ト60がイジェクトピン92と最初に接触し、チューブシート120に関して持
ち上げられ、これらのフィルタエレメント60の上端とチューブシート120と
の間のシールを解放する。第1群のフィルタエレメント60がイジェクトピン9
2と接触し、チューブシート120に関して移動を開始した後、下端がチューブ
シート120から次に大きく離れた群をなしたフィルタエレメント60がイジェ
クトピン92と接触する。これは、全てのフィルタエレメント60がイジェクト
ピン92と接触し、全てのフィルタエレメント60のシールが解放されるまで、
即ち全てのフィルタエレメント60の上端がチューブシート120からシール解
放されるまで続けられる。上文中に説明した実施例におけるのと同様に、異なる
フィルタエレメント60が異なる時期にイジェクトピン92と接触するため、シ
ールを解放するために任意の所与の時期に必要とされる力の総計は、全てのフィ
ルタエレメント60がイジェクトピン92と同時に接触する場合よりも小さい。
かくして、必要とされる力を、任意の所与の瞬間のチューブシート120の重量
及びこのチューブシート120によって支持されたフィルタエレメント60の重
量がシールを解放するのに十分である程十分低いレベルに保つことができる。
【0046】 図10は、本発明によるフィルタアッセンブリの別の実施例の下端の一部の縦
断面図である。この実施例の全体構造は、図2の実施例の全体構造と同様であり
、図示していない部分の構造は図2の実施例と同じである。図2とは異なり、保
持プレート80が複数の保持チューブ140に代えてある。各保持チューブは、
イジェクター機構90のイジェクトピン92の一つに摺動自在に取り付けられて
いる。各保持チューブ140の内径は、一つのフィルタエレメント60の下端キ
ャップ70及び一つのイジェクトピン92の上端を緩く受け入れるのに十分大き
い。各保持チューブ140の上端には、一つのフィルタエレメント60の下端を
支持できるフランジ141、カップ、又は他の形状が設けられている。各保持チ
ューブ140は、上端がフランジ141の下面に押し付けられており且つ下端が
イジェクタープレート91の上側に押し付けられた対応する圧縮ばね142によ
って、対応するフィルタエレメント60に押し付けられている。ばね142は、
フィルタエレメント60に大きな上方への力を及ぼすようにはなっておらず、保
持チューブ140とフィルタエレメント60との間を接触した状態に維持するの
に役立つに過ぎない。かくして、ばね142自体が及ぼす力は、好ましくは、フ
ィルタエレメント60の上端のシール部材とチューブシート(図示せず)との間
の摩擦力を越えることはできない。ばね142が最大に延ばされた状態では、保
持チューブ140及びイジェクトピン92は互いに長さ方向に重なる。従って、
保持チューブ140は、イジェクトピン92によって横方向に移動しないように
されており、一つの保持チューブ140が一つのフィルタエレメント60と係合
したとき、保持チューブ140はフィルタエレメント60が横方向に移動しない
ように拘束でき、及びかくして図2の実施例の保持プレート80が行う機能と同
様の機能を行う。図2の実施例におけるのと同様に、フィルタエレメント60の
下端は一定の高さにあり、これに対し、イジェクトピン92の長さが変化する。
【0047】 図10のフィルタアッセンブリは、図2の実施例と同様の方法で設置でき且つ
使用できる。濾過中、各フィルタエレメント60の上端はフィルタアッセンブリ
のチューブシート(図示せず)に対してシールされており、フィルタエレメント
60の下端は、図10に示す方法で、フィルタエレメント60の下端がイジェク
トピン92から離間された状態で、一つの保持チューブ140と係合している。
【0048】 フィルタエレメント60をチューブシートから取り外すため、フィルタアッセ
ンブリ全体をハウジング10から取り外し、フロア又は他の支持面100上に置
き、イジェクタープレート91をフィルタアッセンブリの脚部50に係止する迅
速解放ピン52を取り外し、イジェクタープレート91がチューブシートに関し
て自由に移動するようにする。チューブシート及びフィルタエレメント60の重
量により、チューブシートが下方に移動し、フィルタエレメント60の下端をイ
ジェクトピン92と接触する。図2の実施例と同様の方法で、フィルタエレメン
ト60の上端とチューブシートとの間のシールを、イジェクトピン92がフィル
タエレメント60に及ぼす軸線方向力により、一度に一群づつ解放する。最も長
いイジェクトピン92と接触したフィルタエレメント60のシールが最初に解放
され、最も短いイジェクトピン92と接触したフィルタエレメント60が最後に
解放される。イジェクタープレート91がチューブシートに関してその上昇位置
に到達したとき、全てのシールが解放され、即ち全てのフィルタエレメント60
がチューブシートからシール解除され、その結果、フィルタエレメント60をチ
ューブシートから容易に取り外すことができる。
【0049】 本実施例では、保持チューブ140の長さは、イジェクタープレート91がそ
の上昇位置にあるときにはイジェクタープレート91と接触せず、ばね142が
比較的小さな上方への力を発生している以外は、保持チューブ140は、フィル
タエレメント60をチューブシートから外そうとする上方への力をフィルタエレ
メント60に加えないような長さである。しかしながら、保持チューブ140が
十分に長く、チューブシート及びフィルタエレメント60が下方に移動するとき
に保持チューブ140の下端がイジェクタープレート91と当接できる場合には
、保持チューブ140の上端がフィルタエレメント60をチューブシートに関し
て上方に移動する上方への力をフィルタエレメント60に及ぼし、フィルタエレ
メント60をチューブシートからシール解放することができる。各保持チューブ
140が、対応するイジェクトピン92がフィルタエレメント60と接触すると
同時にイジェクタープレート91に当接するような大きさである場合には、各保
持チューブ140及び対応するイジェクトピン92は、一緒になって、フィルタ
エレメント60をチューブシートに関して上方に押圧し、フィルタエレメント6
0とチューブシートとの間のシールを解放できる。一方では、各保持チューブ1
40が十分に長い場合には、保持チューブ140は、イジェクトピン92が対応
するフィルタエレメント60と接触する前にイジェクタープレート91に当接で
き、その結果、フィルタエレメント60を、イジェクトピン92によってでなく
保持チューブ140によってチューブシートに関して上方に押圧でき、イジェク
トピン92は保持チューブ140用の案内体として機能できる。
【0050】 図10の実施例では、フィルタエレメント60の下端は互いに同じ高さであり
、イジェクトピン92の長さが変化する。別の態様では、図8の実施例における
ように、イジェクトピン92が一定の長さを有し、チューブシートをシートエレ
メント60の下端の高さが変化するように構成できる。
【0051】 図11は、本発明によるフィルタアッセンブリの別の実施例の下部分を示す。
この実施例では、イジェクター機構が省略してあり、フィルタエレメント60の
上端とチューブシート(図示せず)との間のシールは、フィルタエレメント60
の下端とフロア又は他の表面100との間の直接的接触により解放される。フィ
ルタアッセンブリ及びこのアッセンブリを使用する濾過装置の構造は、下端部分
を除き、上文中に説明した実施例のうちの任意の実施例と同じである。フィルタ
エレメント60の例示の上端は、チューブシート(図示せず)に、上文中に説明
した実施例におけるのと同様の方法でシールされているが、フィルタエレメント
60の下端は、フィルタアッセンブリの脚部50に固定された保持プレート15
0によって保持されている。各フィルタエレメント60は突出部71を持つ下端
キャップ70を有する。突出部71は、保持プレート150の対応する開口部1
51を通って下方に保持プレート150の底面の下まで延びている。フィルタア
ッセンブリをハウジング内に設置したとき、突出部71の下端に作用する大きな
軸線方向上方への力はなく、そのため、フィルタエレメント60の重量はほぼ全
てがチューブシートによって支持される。フィルタエレメント60をチューブシ
ートから取り外すのが所望である場合には、フィルタアッセンブリ全体をハウジ
ング10から取り外し、フロア又は他の支持面100上に置き、突出部71の下
端を支持面100と接触させる。チューブシート及びフィルタエレメント60の
重量により、チューブシートがフィルタエレメント60に関して下方に押圧され
、これによってフィルタエレメント60の上端とチューブシートとの間のシール
を解放する。異なるフィルタエレメント60又は異なる群のフィルタエレメント
60を表面100との接触によりチューブシートに関して上方に異なる時期に押
圧し、フィルタエレメント60とチューブシートとの間のシールを任意の時期に
解放するのに必要な力の総計を小さくするのが好ましい。フィルタエレメント6
0は、様々な方法で、異なる時期に表面100と接触するように製作できる。例
えば、全て同じ長さを持つフィルタエレメント60を、これらのフィルタエレメ
ント60の下端の高さが異なるように、図8に示すチューブシートと同様のチュ
ーブシートによって支持することができる。別の態様では、フィルタエレメント
60の上端を図2の実施例におけるのと同様に一定の高さに支持するが、フィル
タエレメント60の下端キャップ70に設けられた突出部71の長さをフィルタ
エレメント60毎に変え、突出部71の下端が保持プレート150から異なる量
だけ延びるようにすることができる。下端キャップ70に設けられた突出部71
は下端キャップ70の他の部分と必ずしも一体でなくてもよく、フィルタエレメ
ント60の全長を所望のレベルに調節するために下端キャップ70うちの任意の
1つに取り付けることができる別に形成された部材であってもよい。
【0052】 図12は、図11の実施例の変形例を示し、この実施例では、複数の同じフィ
ルタエレメント60の全ての下端キャップ70の突出部71の下端が一定の高さ
にあり、フィルタエレメント60をチューブシートから取り外そうとするときに
フィルタアッセンブリを置く支持面100に段、穴、又は傾斜部分等の高さの変
化が付けてある。表面100の高さの変化により、フィルタアッセンブリを表面
100上に下ろしたとき、異なる端キャップ70の突出部71が表面100と異
なる時期に接触し、そのため、異なるフィルタエレメント60のシールが異なる
時期に解放される。この実施例の図示していない部分は、上文中に説明した実施
例のうちの任意の一つの実施例と同じであるのがよく、これらの実施例と同じ方
法でフィルタハウジング内に設置できる。
【0053】 図13乃至図22は、フィルタアッセンブリが少なくとも部分的にハウジング
内にある状態で、フィルタエレメント60等の構造をフィルタアッセンブリのチ
ューブシートから容易にシール解放でき且つ取り外すことができる、本発明によ
るフィルタアッセンブリ200の別の実施例を示す。図13は、上方から支持さ
れており且つフィルタアッセンブリ200の下部分が図1に示すのと同様のハウ
ジング10の底部11に配置された状態のこの実施例の部分断面立面図であり、
図14は、ハウジングの底部11の本体フランジ12上に支持されたフィルタア
ッセンブリ200を示す。フィルタアッセンブリ200の全体としての構造は、
図2のフィルタアッセンブリ20と同様である。フィルタアッセンブリ200は
、複数のフィルタエレメント60を支持するためのチューブシート210、フィ
ルタエレメント60をチューブシート210からシール解放するためにチューブ
シート210に対して移動できるイジェクター機構240、及びチューブシート
210とイジェクター機構240との間を延びる複数の脚部220を含む。図2
のフィルタアッセンブリ20の、チューブシート30に関して定置の脚部50と
は異なり、この実施例の脚部220はチューブシート210に関して移動自在で
あり、これによって、チューブシート210と脚部220に連結されたイジェク
ター機構240とを相対的に移動させてフィルタエレメント60をチューブシー
ト210からシール解放することができる。この際、フィルタエレメント60は
、少なくとも一部がハウジングの底部11の内側にある。
【0054】 チューブシート210は、図3のチューブシート30と同様の構造であるのが
よい。これはディスク状部材であり、ハウジングの底部11の本体フランジ12
とハウジングのカバー13の本体フランジ14との間に挟むことができる。図4
に示すのと同様に、フィルタエレメント60の上端キャップ65を支持し且つこ
れをシールするように各々形成された複数の穴211が設けられている。チュー
ブシート210はその外周に複数の持ち上げラグ213を備えており、フィルタ
アッセンブリ200を持ち上げる必要がある場合には、これらの持ち上げラグを
ビーム170に固定できる。チューブシート210は、脚部220の一つと関連
したジャッキねじ230を各々回転自在に受け入れる複数の穴216を更に有す
る。図2の実施例におけるのと同様に、全てのフィルタエレメント60の上端キ
ャップ65は、チューブシート210にシールされた場合には互いに同じ高さに
あるが、その代わりに、図7の実施例におけるように、上端キャップ65の高さ
をフィルタエレメント60間で変化させることができる。
【0055】 イジェクター機構240は、フィルタエレメント60をチューブシート210
から取り出す上で使用される複数のイジェクターチューブ246を支持するイジ
ェクタープレート241を含む。図15の平面図に示すイジェクタープレート2
41は、図5の保持プレート80と同様の構造であるのがよい。イジェクタープ
レート241は、円形の金属プレートをプラズマ切断し、金属ストリップによっ
て互いに連結されており且つ流体が通過できる開口部243によって全体が取り
囲まれた複数の全体に円形のランド242を形成することによって形成されてい
る。イジェクタープレート241は、様々な補剛体によって強化できる。例えば
、本実施例では、リング状補剛体244をイジェクタープレート241の底面に
その外周に沿って溶接し、更に、リング状補剛体244から半径方向内方に延び
る複数の半径方向補剛体245をイジェクタープレート241の底面に溶接する
。イジェクターチューブ246の各々は、溶接等の適当な方法で一つのランド2
42の頂部に固定されている。各イジェクターチューブ246は、一つのフィル
タエレメント60の下端キャップ70の突出部71を摺動自在に受け入れること
ができるが、突出部71よりも長いため、突出部71の全長をイジェクターチュ
ーブ246に入れると、イジェクターチューブ246の上端が下端キャップ70
に当接する。
【0056】 図2の実施例のイジェクターピン92と同様に、イジェクターチューブ246
は様々な長さを有し、そのため、イジェクター機構240にチューブシート22
0に関する相対的な移動が加わった場合、異なるイジェクターチューブ246が
、対応するフィルタエレメント60に異なる時間に当接し、このフィルタエレメ
ントに軸線方向力を及ぼす。イジェクターチューブ246の各々は、他のイジェ
クターチューブ246のうちの任意のチューブと長さが異なり、又はイジェクタ
ーチューブ246は複数の群をなして配置できる。同じ群のイジェクターチュー
ブ246は長さが同じであるが、異なる群のイジェクターチューブ246は長さ
が異なり、そのため、フィルタエレメント60は、イジェクター機構240によ
ってチューブシート210に関して群をなして移動される。
【0057】 各脚部220は、チューブシート210に移動自在に連結された上端、及びイ
ジェクター機構240に連結された下端を有し、そのため、脚部220及びイジ
ェクター機構240に、チューブシート210に対する軸線方向移動をユニット
として加えることができる。脚部220の数には制限がなく、単一の脚部又は複
数の脚部を使用できる。本実施例は、フィルタアッセンブリ200の周囲に亘っ
て等間隔で離間された6本の脚部220、及びフィルタアッセンブリ200の半
径方向中心に配置された7本の脚部220を含む。この実施例では、脚部がイジ
ェクター機構240に関して移動できる必要がなく、そのため、脚部220及び
イジェクター機構240を互いにしっかりと固定できるが、例えば図10の実施
例におけるように、互いに関して軸線方向に移動自在であってもよい。各脚部2
20の上端及び下端には、ナット221及び222の形態の雌ねじ部分が夫々装
着されており、これらのナットは、溶接等の方法で脚部220のチューブ状部分
に固定されている。各上ナット221は、ジャッキねじ230のうちの一つと螺
合し、各下ナット222は、ねじ山を備えたスタッド247によってイジェクタ
ー機構240に連結されている。スタッド247はチューブ249を通過し、そ
の下端に取り付けられた一つ又はそれ以上のナット248によって、イジェクタ
ー機構240に関して軸線方向に移動しないようにされている。チューブ249
は、リング状補剛体244に溶接するといった任意の適当な方法でイジェクター
プレート241に関して動かないようにされている。
【0058】 各ジャッキねじ230は、チューブシート210の穴216の一つに回転自在
に取り付けられている。各ジャッキねじ230は、上ナット221と係合するた
めのねじ山232を下端に有し、穴216の押縁217に載止してジャッキねじ
230が下方に移動しないようにするヘッド231を上端に有する。ジャッキね
じ230と穴216との間には、ジャッキねじ230の溝に取り付けられた一つ
又はそれ以上のO−リング233等の一つ又はそれ以上の適当なシーリング部材
によって流体密シールが形成され、これにより、穴216の壁とジャッキねじ2
30との間を流体が流れないようにしながら、ジャッキねじ230を廻すことが
できるようにする。フランジ234がジャッキねじ230のそのねじ山232の
上方に形成されている。ジャッキねじ山は、取り外し自在のスプリット型係止カ
ラー236によって、穴216内に上方に移動しないようにされている。このカ
ラーは、フランジ234とチューブシート210の底面との間でジャッキねじ2
30の周りに十分緩くクランプされており、そのため、ジャッキねじ230をカ
ラー236に関して廻すことができる。ジャッキねじ230が脚部220から誤
って螺合解除されることがないようにするため、ピン235が、対応する脚部2
20の穴223を通して、各ジャッキねじの底端に挿入してある。ピン235は
、ジャッキねじ230と係合した上ナット221のねじ穴の直径よりも長いため
、ジャッキねじ230は、ピン235が所定位置にある場合には、上ナット22
1から外れない。ジャッキねじ230をナット221から外そうとする場合には
、ピン235を脚部220の穴223を通してジャッキねじ230から取り外す
ことができる。
【0059】 図18は、ブラケット224が延長位置にある一つの脚部220の側面図であ
り、図19は同じ脚部の正面図であり、図20は、図18の20−20線に沿っ
た横断面図である。これらの図面に示すように、各脚部220には、フィルタア
ッセンブリ200の重量を本体フランジ12に伝達するため、ハウジングの底部
11の本体フランジ12に載止できる支持ブラケット224の形態の支持部材が
設けられている。各ブラケット224は、脚部220の軸線を中心として、図2
0に破線で示す引込み位置と、同じ図面に実線で示す延長位置との間で移動する
ため、脚部220の一つに枢着されたスリーブ225を含む。ブラケット224
の引込み位置では、各ブラケット224の半径方向外端は、フィルタアッセンブ
リ200をブラケット224と干渉することなくハウジングに出し入れできるよ
うに、ハウジングの底部11の内周内に配置されている。延長位置では、ブラケ
ット224は、ブラケット224が本体フランジ12に載止し、フィルタアッセ
ンブリ200の重量を本体フランジ12に伝達できるように、ハウジングの半径
方向でハウジングの底部11の本体フランジ12と重なる。全てのブラケット2
24が延長位置にある場合、フィルタアッセンブリ200の全重量を本体フラン
ジ12によってブラケット224を通して支持できる。各脚部220には、対応
するブラケット224のスリーブ225の上下に二本のピン228が挿入されて
いる。ブラケット224が延長位置にあり、ハウジングの底部11の本体フラン
ジ12に載っている場合には、上ピン228がブラケット224のスリーブ22
5の上に載り、フィルタアッセンブリ200の重量をブラケット224に伝達す
る。ブラケット224は、引込み位置にある場合には、下ピン228の上に載っ
ている。各ブラケット224は、直径方向反対側に配置された二つの凹所226
をそのスリーブ225の下端に有し、これらの凹所は、ブラケット224が引込
み位置にある場合に下ピン228の一つの周りに嵌まり、脚部220上でのブラ
ケット224の回転を制限するか或いは阻止する。同様に、ブラケット224が
その延長位置にあるときに上ピン228の一つと係合し、ブラケット224の回
転を制限するため、スリーブ225の周囲を約90°に亘って延びる直径方向反
対側に配置された二つの細長い凹所227が、各ブラケット224のスリーブ2
25の上端に形成されている。ブラケット224の回転を制限したり阻止するた
めに様々な戻り止め機構等の他の構造を使用できる。
【0060】 フィルタアッセンブリ200の重量を本体フランジ12に伝達するために他の
種類の支持部材を使用できる。例えば、脚部220の軸線を中心として回転自在
である代わりに、脚部上で水平軸線を中心として垂直(引込み)位置と水平(延
長)位置との間で回転自在のであるのがよい。更に、常に脚部220に取り付け
られる代わりに、支持部材を、フィルタアッセンブリ200を本体フランジ12
上で支持しようとする場合に脚部220に固定され、その他の場合には取り外さ
れる、ピン、カラー、又は取り外し自在のブラケット等の取り外し自在の部材に
することができる。
【0061】 図17は、フィルタアッセンブリ200を持ち上げる上で使用するためのビー
ム170の端面図である。各端には二つのラグ171が設けられており、これら
のラグの各々には穴が設けられている。二つのラグ171は、チューブシート2
10の持ち上げラグ213の一方をこれらのラグ間に嵌着させるのに十分な距離
だけ互いから間隔が隔てられている。チューブシート210の各ラグ213を、
ビーム170に設けられたラグ171のうちの二つの間に配置し、ラグ213の
穴をラグ171の穴と整合させ、迅速解放ピン172をラグ171及び213の
整合した穴に挿入してビーム170をチューブシート210に固定する。ビーム
170は、更に、適当な継手173を有し、この継手により、ビーム170をク
レーン又は他の装置に連結してフィルタアッセンブリ200を持ち上げることが
できる。
【0062】 フィルタアッセンブリ200は、代表的には、フィルタアッセンブリ200の
作動中にフィルタエレメント60がチューブシート210に対して上方に移動し
ないようにするためのホールドダウンプレート45を含む。図示のホールドダウ
ンプレート45には複数の開口部46が設けられており、流体は、ホールドダウ
ンプレート45のこれらの開口部を通ってフィルタエレメント60に流入したり
ここから流出したりできる。本実施例では、ホールドダウンプレート45は、ハ
ウジングのカバー13及びホールドダウンプレート45をハウジングの底部11
から同時に取り出すことができるように、ハウジングのカバー13にボルトによ
って固定されているが、別の態様では、ホールドダウンプレート45がカバー1
3から分離されていてもよい。
【0063】 フィルタアッセンブリ200の作動中、ハウジングの内側には、図1に示すの
と実質的に同じ方法でチューブシート210が配置されている。チューブシート
210は、ハウジングの底部11の本体フランジ12に載っており、チューブシ
ート210と本体フランジ12との間及びチューブシート210と本体フランジ
14との間に挟まれた適当なシーリング部材によって、本体フランジ12に対し
て及びハウジングのカバー13の本体フランジ14に対してシールされている。
フィルタエレメント60は、フィルタアッセンブリ200のチューブシート21
0から様々な方法で取り出すことができる。第1の方法を図13及び図14を参
照して説明する。先ず最初に、フィルタハウジングのカバー13及びホールドダ
ウンプレート45をチューブシート210の上から取り出した後、持ち上げビー
ム170をチューブシート210の持ち上げラグ213に迅速解放ピン172で
取り付ける。次いで、ビーム170及びフィルタアッセンブリ200を、クレー
ン又は他の適当な機構で、脚部220のブラケット224を延長位置まで枢動で
きるのに十分高い位置に配置されるまで(例えば、ハウジングの底部11の本体
フランジ12の上方)、上方に持ち上げる。次いで、ブラケット224を延長位
置まで外方に揺動した後、フィルタアッセンブリ200を、クレーンによって、
ブラケット224が本体フランジ12に載り且つフィルタアッセンブリ200の
全重量が、図13に示すように、本体フランジ12によって支持されるまで、下
降させる。その後、持ち上げビーム170をチューブシート210から取り外し
て片付ける。次いで、ジャッキねじ230をレンチ又は他の適当な手段で廻し、
ジャッキねじ230を脚部210にねじ込む。ジャッキねじ230が脚部220
内に前進するに従って、チューブシート210は、自重、吊り下げたフィルタエ
レメント60の重量、及びジャッキねじ230によって加えられる下方への力の
作用で徐々に下方に移動する。ジャッキねじ230は、一つづつ廻すのがよく、
又は複数のジャッキねじ230を任意の適当な方法で同時に廻すのがよい。チュ
ーブシート210が下方に移動するに従って、各フィルタエレメント60が、チ
ューブシート210とともに、フィルタエレメント60の下端キャップ70がイ
ジェクター機構240の対応する一つのイジェクターチューブ246と当接する
まで、下方に移動する。ひとたび当接すると、フィルタエレメント60はこれ以
上下方に移動することができず、そのため、ジャッキねじ230を廻すことによ
ってチューブシート210が下方に移動し続けると、フィルタエレメント60の
上端キャップ65がチューブシート210の対応する穴211に関して軸線方向
に摺動し始める。上端キャップ65及びチューブシート210が互いに対して所
定量移動した後、上端キャップ65はチューブシート210からシール解放され
る。
【0064】 フィルタエレメント60の上端キャップ65がチューブシート210に関して
摺動するとき、フィルタエレメント60の上端キャップ65のシールリングと上
端キャップ65を受け入れる穴211との間の摩擦により、チューブシート21
0がこれ以上下方に移動しないようにする方向に作用する軸線方向力が発生する
。下方に移動しないようにする摩擦力を所与の時期にチューブシート210に及
ぼすフィルタエレメント60の数は、チューブシート210に下方に作用する死
荷重(チューブシート210の重量及びチューブシートによって支持されたフィ
ルタエレメント60の重量)よりも全摩擦力が小さいためにチューブシート21
0をジャッキねじ230で下降させるだけでフィルタエレメント60をチューブ
シート210から自動的にシール解放できるように選択できる。別の態様では、
ジャッキねじ230を脚部220内に前進させるときにジャッキねじ230のヘ
ッド231がチューブシート210に及ぼす下方への力をチューブシート210
に作用する死荷重に加えることができる。
【0065】 チューブシート210をハウジングの底部11の本体フランジ12に関して所
定距離だけ下降させたとき、全てのフィルタエレメント60の下端キャップ70
がイジェクターチューブ246の一つに当接し、チューブシート210とフィル
タエレメント60との相対的な移動によりチューブシート210からシール解放
される。全てのフィルタエレメント60がチューブシート210からシール解放
された状態を図14に示す。この状態では、フィルタエレメント60を最小の労
力でチューブシート210から容易に持ち上げて離すことができる。これは、シ
ールが解除された後、フィルタエレメント60とチューブシート210との間に
摩擦がほとんどないためである。長期間使用したフィルタエレメント60をチュ
ーブシート210から引き出した後、新たなフィルタエレメント60をここに挿
入する前にジャッキねじ230を以前とは逆方向に廻してチューブシート210
をイジェクター機構240に関して持ち上げ、チューブシート210とイジェク
ターチューブ246との間を大きく離間し、新たなフィルタエレメント60をチ
ューブシート210内にフィルタエレメント60の上端キャップ65とチューブ
シート210との間にシールを形成するのに十分な深さまで挿入する。別の態様
では、ジャッキねじ230を廻してチューブシート210を持ち上げる代わりに
フィルタアッセンブリ200全体をクレーン、ジャッキ、又は他の機構で持ち上
げ、ブラケット224をハウジングの底部11の本体フランジ12の上方に持ち
上げた後、ジャッキねじ230を廻して脚部220をチューブシート210に関
して下降させ、チューブシート210とイジェクターチューブ246との間の間
隔を大きくすることができ、その後、ブラケット224を再び本体フランジ12
上に降ろし、新たなフィルタエレメント60をチューブシート210に挿入する
。新たなフィルタエレメント60がチューブシート210に設置されたとき、持
ち上げビーム170をチューブシート210に再度取り付け、フィルタアッセン
ブリ200全体をクレーンでハウジング10の底部11に関して持ち上げ、ブラ
ケット224を、引き込み位置まで回転させることができるまで、本体フランジ
12の上方に持ち上げる。その後、フィルタアッセンブリ200を、チューブシ
ート210がハウジング10の底部11の本体フランジ12に載るまで、ハウジ
ング10の底部11内に下げる。次いで、ホールドダウンプレート45及びハウ
ジング10のカバー13をチューブシート210の上にシールし、フィルタアッ
センブリ200を作動に復帰できる。
【0066】 フィルタエレメントをチューブシート210から取り外す別の方法を図21及
び図22を参照して説明する。図21は、濾過作動中のフィルタアッセンブリ2
00の一部を示し、図22はフィルタエレメント60をフィルタアッセンブリ2
00のチューブシート210からシール解放した状態のフィルタアッセンブリ2
00の同じ部分を示す。この方法では、イジェクター機構240を持ち上げるこ
とによって、フィルタエレメント60をチューブシート210からシール解放す
る。この際、チューブシート210はハウジング10の底部11の本体フランジ
12上で定置のままである。フィルタエレメント60を取り外すため、先ず最初
にカバー13及びホールドダウンプレート45を持ち上げてチューブシート21
0から離す。次いで、チューブシート210がハウジング10の底部11の本体
フランジ12に載った状態でジャッキねじ230を廻して脚部220内に前進さ
せることにより、脚部220及びイジェクター機構240をチューブシート21
0に関して持ち上げる。イジェクター機構240が上昇すると、イジェクターチ
ューブ246がフィルタエレメント60の下端キャップ75に当接し、フィルタ
エレメント60を上方に押圧してチューブシート210からシール解放する。図
21は、脚部220が一杯に持ち上げられており且つ全てのフィルタエレメント
60(この図には一つだけ示してある)をチューブシート210からシール解放
した場合のフィルタアッセンブリ200の一部を示す。カバー13は、チューブ
シート210の上方に吊り下げられた状態で示してあるが、このとき、通常は、
ジャッキねじ230又はフィルタエレメント60へのアクセスの邪魔にならない
位置まで移動される。この状態では、フィルタエレメント60をチューブシート
210から容易に取り外すことができる。これは、全てのフィルタエレメント6
0がチューブシート210からシール解放されているためである。新たなフィル
タエレメント60をチューブシート210に挿入しようとする場合には、長期間
使用したフィルタエレメント60を取り外し、ジャッキねじ230を廻して脚部
220及びイジェクター機構240をチューブシート210に関して下げ、新た
なエレメント60をチューブシート210の対応する穴211内に一杯に挿入す
ることができるようにする。イジェクター機構240を下げた後、新たなフィル
タエレメント60を挿入できる。
【0067】 フィルタエレメント60を取り外す第2の方法は、フィルタエレメント60を
取り外すためにフィルタアッセンブリ200をハウジングから部分的に取り出す
ことが不要であるという利点を提供する。従って、チューブシート210を持ち
上げるのにクレーン又は他の持ち上げ機器を必要とせず、フィルタアッセンブリ
200に摩耗等の損傷が加わることが少なく、フィルタアッセンブリ200が損
傷し難く、チューブシート210とハウジング10の底部11との間のシールを
破る必要がない。更に、シール解放プロセス中、フィルタエレメント60がハウ
ジングの底部11内に残るため、フィルタエレメント60が環境に露呈されるこ
とが第1の方法よりも少ない。この特徴は、フィルタアッセンブリが原子力発電
所に設置される場合等でフィルタエレメント60が有毒物質や放射性物質を取り
扱うのに使用される場合に特に有利である。シール解放プロセス中、フィルタエ
レメント60をハウジングの底部11内に維持することによって、放射能に対す
る良好なシールドを提供し、フィルタエレメント60の交換手順の安全性を向上
する。他方、この第2の方法では、チューブシート210の重量及びチューブシ
ートから吊り下げられた任意の部材の重量は、フィルタエレメント60をチュー
ブシート210からシール解放するのを補助する力を及ぼさず、フィルタエレメ
ント60をシール解放するための力をジャッキねじ230で加えなければならな
い。従って、フィルタエレメント60をチューブシート210からシール解放す
るためにジャッキねじ230を廻すのに必要な労力が第1の方法で必要とされた
よりも大きい。
【0068】 ジャッキねじ230をチューブシート210に回転自在に連結して脚部220
の上端に螺着する代わりに、ジャッキねじ230を廻すとチューブシート210
に関して並進するように、ジャッキねじを脚部220の上端に回転自在に連結し
、チューブシート210の穴にねじ込んでもよい。
【0069】 ジャッキねじ230以外の機構を使用して脚部220をチューブシート210
に連結できる。例えば、別の実施例の一部の縦断面図である図23に示すように
、ジャッキねじ230の代わりにねじ山を備えていないピン237を使用できる
。各ピンの上端は、ピン237がチューブシート210に対して並進しないよう
にチューブシート210に連結されており、下端は脚部220の一つに摺動自在
に連結されている。図示のピン237は、図16に示すジャッキねじ230と同
様の構造を備えており、上端がチューブシート210に同様の方法で連結されて
いる。しかし、ピンにはねじ山が設けられていない。フィルタアッセンブリ20
0を持ち上げてハウジング10から部分的に出し、脚部220に設けられたブラ
ケット224をハウジング10の底部11のフランジ12上の延長位置まで枢動
させたとき、チューブシート210が解放されている場合には、フィルタエレメ
ント60をチューブシート210から図13の実施例に関して説明したのと同じ
方法でシール解放するプロセスで、フランジ12に関して自重の作用で下方に摺
動できる。チューブシートを下げるとき、所望であれば、油圧シリンダ又は他の
装置をチューブシート210に一時的に連結し、チューブシート210の下方へ
の移動を制御することができる。例えば、図23に示すように、チューブシート
210を支持するために複数の油圧シリンダ250をハウジング10の底部11
の本体フランジ12とチューブシート210との間に配置できる。シリンダ25
0は個々に制御してもよいし、共通の制御装置によって同時に制御してもよい。
チューブシート210をハウジング10の底部11の本体フランジ12上に再び
置こうとする場合には、シリンダ250を取り外し、チューブシート210を持
ち上げビーム170又は他の適当な機構で本体フランジ12上に下ろす。ピン2
37は必ずしもチューブシート210に関して軸線方向に移動しないようになっ
ていなくてもよい。例えば、ピンは、シート210に関して軸線方向に摺動自在
であってもいし、脚部220に固定されていてもよく、チューブシート210及
び脚部220の両方に関して摺動自在であるのがよい。かくして、カラー236
をジャッキねじ230から取り外す場合、ジャッキねじ230はチューブシート
210に関して上方に摺動でき、摺動ピンとして機能する。
【0070】 本発明を多くの好ましい実施例に関して説明したが、本発明は、個々の実施例
に示す特徴に限定されない。異なる実施例の特徴は、互いに組み合わせることに
よって、特定的に例示した構成以外の本発明による構成をもたらすことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による濾過装置の形態の流体処理装置の一実施例の縦断面図
である。
【図2】 図1の濾過装置のフィルタアッセンブリの断面図である。
【図3】 図2のフィルタアッセンブリのチューブシートの一部の拡大断面図
である。
【図4】 図2のフィルタアッセンブリの一つのフィルタエレメントの拡大平
面図である。
【図5】 図2のフィルタアッセンブリの保持プレートの底面図である。
【図6】 フィルタエレメントをチューブシートから取り外そうとするときの
、支持面上に配置したフィルタアッセンブリの断面図である。
【図7】 フィルタエレメントの上端の高さが異なる別の実施例のフィルタア
ッセンブリの片半分の縦断面図である。
【図8】 図7の円で囲った領域の拡大断面図である。
【図9】 フィルタエレメントをチューブシートから取り外すために支持面上
に置いたときの、図7の実施例の他方の片半分の縦断面図である。
【図10】 フィルタエレメントの下端が個々の保持部材によって保持された
、本発明によるフィルタアッセンブリの別の実施例の下部分の縦断面図である。
【図11】 フィルタエレメントをフィルタアッセンブリのチューブシートか
ら取り外すとき、フィルタエレメントの下端が、フィルタアッセンブリが支持さ
れた表面と直接接触できる、別の実施例のフィルタアッセンブリの下端の縦断面
図である。
【図12】 フィルタアッセンブリを高さが変化する表面上に置くことによっ
て、フィルタエレメントをチューブシートから取り外す、別の実施例のフィルタ
アッセンブリの下端の縦断面図である。
【図13】 ハウジングから部分的に引き出した、本発明によるフィルタアッ
センブリの別の実施例の部分縦断面図である。
【図14】 フィルタアッセンブリのフィルタエレメントがチューブシートか
らシール解放された、図13のフィルタアッセンブリの部分縦断面図である。
【図15】 図13の実施例のイジェクタープレートの平面図である。
【図16】 図13のフィルタアッセンブリの脚部の一つをチューブシート及
びイジェクター機構に連結する方法を示す部分縦断面図である。
【図17】 図13のフィルタアッセンブリを持ち上げるために使用される持
ち上げビームの端面図である。
【図18】 図13のフィルタアッセンブリの脚部の一つの一部の側面図であ
る。
【図19】 図13のフィルタアッセンブリの脚部の一つの一部の正面図であ
る。
【図20】 図18の20−20線に沿って取り出した横断面図である。
【図21】 濾過作動中に明らかになる、図13のフィルタアッセンブリの一
部の拡大縦断面図である。
【図22】 フィルタアッセンブリの脚部がチューブシートに関して持ち上げ
られた状態にある場合の、図21に示す部分の拡大縦断面図である。
【図23】 脚部がチューブシートにピンで摺動自在に連結された、本発明に
よるフィルタアッセンブリの別の実施例の一部の縦断面図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月7日(2000.12.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 プレストン,テリー アメリカ合衆国ニューヨーク州13040,シ ンシナタス,テレフォン・ロード 4045

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体処理装置用のチューブシートにおいて、 第1面及び第2面と、ハウジングに対してシールするように形成された外周と
    、前記第1面と前記第2面との間に延在する複数の穴とを有する、プレートを備
    え、前記穴の各々には流体処理エレメントを支持するための押縁が形成され、第
    1側からの前記押縁の深さが穴によって異なることを特徴とする、流体処理装置
    用のチューブシート。
  2. 【請求項2】 前記穴の各々は、直径が異なる第1及び第2の隣接した区分
    を有し、前記押縁は、これらの区分が互いに隣接する位置に形成される、請求項
    1に記載のチューブシート。
  3. 【請求項3】 前記プレートは実質的に平坦である、請求項1に記載のチュ
    ーブシート。
  4. 【請求項4】 流体処理装置において、 第1面及び第2面と、ハウジングに対してシールするように形成された外周と
    、前記第1面と前記第2面との間に延在する複数の穴とを有するプレートを備え
    た、チューブシートと、 前記チューブシートの前記穴の一つに各々配置された長さが等しい複数の流体
    処理エレメントとを有し、 前記複数の流体処理エレメントの下端における、前記チューブシートからの距
    離が前記流体処理エレメント間で異なる、 ことを特徴とする流体処理装置。
  5. 【請求項5】 前記穴の各々に押縁が形成され、前記流体処理エレメントの
    各々の上端が前記押縁の一つに載止している、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記流体処理エレメントの各々の前記上端は、前記穴の一つ
    の内面に対してシールされている、請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記流体処理装置の各々の前記上端を取り囲み、且つ、前記
    上端と前記穴の一つの前記内面との間にシールを形成する、シール部材を含む、
    請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記流体処理装置の各々の前記上端は、前記穴の一つの前記
    内面に対し、ピストンシールによってシールされている、請求項6に記載の装置
  9. 【請求項9】 前記流体処理エレメントの長さ方向での前記流体処理エレメ
    ントの移動を制限するため、前記チューブシートと隣接し且つ前記流体処理エレ
    メントの各々の上端と向き合った、ホールドダウンプレートを含む、請求項4に
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 流体処理装置において、 流体処理エレメントを受け入れるための複数の穴が形成されたプレートを有す
    るチューブシートと、 前記流体処理エレメントの上端を前記チューブシートに関してシール解放する
    ため、前記チューブシートから離間され且つ前記チューブシートに向かって及び
    前記チューブから遠ざかるように移動自在に構成された、イジェクタープレート
    と、前記チューブシートによって支持された前記流体処理エレメントの下端と係
    合するように、前記イジェクタープレートに取り付けられた、複数の突出部を有
    するイジェクター機構と、 を有することを特徴とする流体処理装置。
  11. 【請求項11】 前記チューブシートによって支持された前記流体処理エレ
    メントの横方向移動を制限するため、前記チューブシートと前記イジェクタープ
    レートとの間に配置された保持機構を含む、請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記保持機構は複数の開口部が形成された保持プレートを
    含み、前記イジェクタープレートに設けられた突出部が前記開口部を通過し、前
    記チューブシートによって支持された流体処理エレメントの下端と接触できる、
    請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記保持機構は、この保持機構の開口部に固定された複数
    の管状部材を含み、これらの管状部材の各々は、前記チューブシートによって支
    持された前記流体処理エレメントの下端を受け入れるような大きさを有する、請
    求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記突出部は全て同じ長さである、請求項10に記載の装
    置。
  15. 【請求項15】 前記突出部は長さが異なる、請求項10に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記チューブシートを前記イジェクタープレートに連結す
    る少なくとも一つの脚部を含む、請求項10に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記イジェクタープレートを前記チューブシートに関して
    前記脚部の長さ方向に移動できるように、前記イジェクタープレートが前記脚部
    に移動自在に連結されている、請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記脚部は、前記チューブシートに対して前記脚部の長さ
    方向に移動するように前記チューブシートに移動自在に連結された端部を有する
    、請求項16に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記チューブシートを前記脚部に連結するねじを含み、こ
    のねじを廻すと前記脚部が前記チューブシートに関して移動する、請求項18に
    記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記ねじは、このねじが前記チューブシートに対して長さ
    方向に移動しないように前記チューブシートに回転自在に連結されている、請求
    項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記脚部を前記流体処理装置のハウジングのフランジ上で
    支持するため、前記脚部に取り付けられた支持部材を含む、請求項18に記載の
    装置。
  22. 【請求項22】 前記支持部材は前記脚部の軸線を中心として回転自在であ
    る、請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記保持機構は、前記イジェクター機構の前記突出部の一
    つに各々摺動自在に取り付けられ、且つ、前記チューブシートに取り付けられた
    前記流体処理エレメントの前記下端と係合するように形成された上端を有する、
    複数の中空保持器を備えた、請求項11に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記保持器の各々は実質的に管状であり、前記突出部の1
    つに周りに嵌合している、請求項23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記保持器を前記イジェクタープレートから遠ざかる方向
    に押圧するように、前記保持器の各々に作用するばねを有する、請求項23に記
    載の装置。
  26. 【請求項26】 前記突出部は、前記イジェクタープレートに取り付けられ
    たチューブを含み、前記流体処理エレメントの一つの下端を受け入れる大きさに
    なっている、請求項10に記載の装置。
  27. 【請求項27】 流体処理装置において、 流体処理エレメントを受け入れるための複数の穴が形成されたプレートを備え
    た、チューブシートと、 前記チューブシートの前記穴の一つに配置され、且つ、シールされた第1端部
    と第2端部とを各々有する、複数の流体処理エレメントと、 前記チューブシートから離間され、且つ、前記チューブシートに向かって及び
    前記チューブシートから遠ざかるように移動自在に構成された、イジェクタープ
    レートと、 前記流体処理エレメントの前記第2端部に係合するように、前記イジェクター
    プレートに取り付けられた複数の突出部を含み、前記流体処理エレメントの前記
    第1端部を前記チューブシートに関してシール解放するように構成された、イジ
    ェクター機構と、 を有することを特徴とする流体処理装置。
  28. 【請求項28】 流体処理装置において、 入口及び出口を有するハウジングと、 前記入口と前記出口との間で前記ハウジング内に配置され、前記ハウジングを
    前記入口と連通した入口チャンバ及び前記出口と連通した出口チャンバに分割す
    る、複数の穴が形成されたチューブシートと、 前記チューブシートの前記穴の一つに配置され且つこの穴にシールされた第1
    端部と、前記入口チャンバ内に配置された第2端部とを各々有する、複数の流体
    処理エレメントと、 前記入口チャンバ内で前記流体処理エレメントの前記第2端部に対向して配置
    され、前記流体処理エレメントと前記チューブシートとを相対的に移動させ、前
    記流体処理エレメントの前記第1端部を前記チューブシートからシール解放する
    ように、前記流体処理エレメントの前記第2端部に接触するように、かつ、接触
    した状態から外れるように、移動自在に構成された、イジェクター機構と、 を有することを特徴とする流体処理装置。
  29. 【請求項29】 前記イジェクター機構は、前記チューブシートに向かって
    及び前記チューブシートから遠ざかるように移動自在のイジェクタープレートと
    、前記流体処理エレメントの前記第2端部に係合するように前記イジェクタープ
    レートに取り付けられた複数の突出部とを含む、請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 流体処理装置において、 入口及び出口を持つハウジングと、 前記入口と前記出口との間で前記ハウジング内に配置され、前記ハウジングを
    前記入口と連通した入口チャンバ及び前記出口と連通した出口チャンバに分割す
    る、複数の穴が形成されたチューブシートと、 前記チューブシートの前記穴の一つに配置され、且つ、この穴にシールされた
    第1端部と、前記入口チャンバ内に配置された第2端部とを各々有する、複数の
    等長の流体処理エレメントとを有し、 前記チューブシートは、前記チューブシートからの前記流体処理エレメントの
    前記第2端部の距離が前記流体処理エレメントによって異なるように前記流体処
    理エレメントの前記第1端部を支持するように構成した、 ことを特徴とする流体処理装置。
  31. 【請求項31】 前記チューブシートの前記穴の各々に前記流体処理エレメ
    ントの一つの前記第1端部を支持するための押縁を形成し、これらの押縁の前記
    チューブシートの表面に関する深さが穴によって異なる、請求項30に記載の装
    置。
  32. 【請求項32】 流体処理エレメントをチューブシートから取り外すための
    方法において、 第1端部が前記チューブシートにシールされた複数の流体処理エレメントを、
    表面に対して、前記表面と前記流体処理エレメントの第2端部とが接触した状態
    で配置し、前記流体処理エレメントの第1端部と前記チューブシートとの間に、
    前記第1端部を前記チューブシートからシール解放するのに十分な量の相対的移
    動を生じさせる工程と、 前記流体処理エレメントを、前記第1端部のシール解放後、前記チューブシー
    トから取り外す工程と、 を含むことを特徴とする、流体処理エレメントをチューブシートから取り外す
    ための方法。
  33. 【請求項33】 前記流体処理エレメントの前記下端を前記表面と異なる時
    期に接触させ、異なる流体処理エレメントが異なる時期にシール解放されるよう
    にする工程を含む、請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記流体処理エレメントの前記下端を前記表面に群をなし
    て接触させる工程を含む、請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記流体処理エレメントの前記第2端部が前記チューブシ
    ートから様々な距離にある状態で、前記流体処理エレメントを前記チューブシー
    トに対してシールする工程を含む、請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記表面は、前記流体処理エレメントからの距離が異なる
    、請求項33に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記表面には段が形成されている、請求項36に記載の方
    法。
  38. 【請求項38】 前記流体処理エレメントの前記第2端部が単一の平面内に
    あり、前記表面の前記平面からの距離が異なるように前記流体処理エレメントを
    前記チューブシートに対してシールする工程を含む、請求項33に記載の方法。
  39. 【請求項39】 流体処理エレメントをチューブシートから取り外すための
    方法において、 第1端部と第2端部とを有し、前記チューブシートが前記第1端部にシールさ
    れた、複数の流体処理エレメントを支持する工程と、 前記チューブシート及び複数の突出部を相対的に移動し、前記流体処理エレメ
    ントの前記第2端部を前記突出部と接触させ、前記流体処理エレメントの前記第
    1端部と前記チューブシートとの間に前記第1端部を前記チューブシートからシ
    ール解放するのに十分な量の相対的な移動を生じさせる工程と、 前記流体処理エレメントを、前記上端のシール解放後、前記チューブシートか
    ら取り外す工程と、 を有するとを特徴とする、流体処理エレメントをチューブシートから取り外す
    ための方法。
  40. 【請求項40】 前記流体処理エレメントのうちの異なる流体処理エレメン
    トの第2端部を異なる時期に前記突出部と接触させ、前記流体処理エレメントの
    前記第1端部を前記チューブシートから異なる時期にシール解放する工程を含む
    、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記チューブシートと前記突出部との間の距離が減少する
    に従って、前記突出部と接触する前記流体処理エレメントの数を多くする工程を
    含む、請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記流体処理エレメントの前記第2端部が前記チューブシ
    ートから異なる距離のところに位置するように、前記流体処理エレメントを前記
    チューブシートで支持する工程を含む、請求項40に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記チューブシートと前記突出部とを相対的に移動させる
    とき、前記流体処理エレメントを垂直に配置する工程を含む、請求項39に記載
    の方法。
  44. 【請求項44】 前記チューブシート及び前記突出部を相対的に移動する工
    程は、前記突出部を定置に維持し且つ前記チューブを前記突出部に向かって移動
    する工程を含む、請求項39に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記チューブシート及び前記突出部を相対的に移動する工
    程は、前記チューブシートを定置に維持し且つ前記突出部を前記チューブシート
    に向かって移動する工程を含む、請求項39に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記チューブシート及び前記突出部を相対的に移動する工
    程は、前記チューブシートと前記突出部が取り付けられたイジェクタープレート
    との間を延びる脚部と前記チューブシートとの間に連結されたねじを廻す工程を
    含む、請求項39に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記流体処理エレメントがハウジング内に少なくとも部分
    的に配置された状態で前記チューブシート及び前記突出部を相対的に移動する工
    程を含む、請求項39に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記チューブシートがハウジングの一部に載った状態で前
    記チューブシート及び前記突出部を相対的に移動する工程を含む、請求項39に
    記載の方法。
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