JP2001515855A - 薬剤コーティング組成物と使用方法 - Google Patents

薬剤コーティング組成物と使用方法

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JP2001515855A JP2000510425A JP2000510425A JP2001515855A JP 2001515855 A JP2001515855 A JP 2001515855A JP 2000510425 A JP2000510425 A JP 2000510425A JP 2000510425 A JP2000510425 A JP 2000510425A JP 2001515855 A JP2001515855 A JP 2001515855A
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エドグレン,デービッド・イー
リ,シュ
ウォン,パトリック・エス−エル
バッティ,グルディシュ・カウル
ドン,リアン・チャン
ユム,シ−ホン
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アルザ・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 ポリマー膜を形成するためのポリマーと、該ポリマーと適合しうる、少なくとも1種類の製薬的に受容される界面活性剤と、該ポリマーと該界面活性剤との両方に対する単一溶媒とを含む組成物。該組成物は薬剤投与形に特に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は新規で、有用な薬剤コーティング組成物に関する。さらに詳しくは、
本発明は少なくとも1種類のポリマーと少なくとも1種類の界面活性剤とを含む
製薬的に受容される組成物であって、単一の溶媒によって投与形に塗布可能であ
る前記組成物に関する。本発明はさらに組成物と溶媒とによる投与形の塗布方法
にも関する。発明の背景 1970年に刊行された、RemingtonのPharmaceutica l Science 、第14版、1681頁には、丸薬被覆が10世紀を充分に
超える期間にわたって製薬的方法であったことが報告されている。例えば、Rh
azes(850〜932A.D.)は9世紀に丸薬を被覆するために植物粘液
(mucilage)、海藻物質を用いており、Avicenna(980〜1037A.
D.)は銀及び金被膜を医薬に導入したと信じられている。ピーン・コーティン
グと呼ばれる、微粉状タルクによる丸薬被覆は今までに普及している。丸薬のゼ
ラチン被覆はGarotによって1838年に医薬に導入された。合衆国におけ
る最初の糖衣丸薬は約1842年にフランスから輸入された。1856年にフィ
ラデルフィアの薬剤師であるWanerによって、合衆国での最初の糖衣丸薬が
製造された。約1884年に、Unnaは腸溶性丸薬を紹介した。
【0002】 浸透投与形として製造された、特有の製薬的に受容される錠剤は、米国特許第
3,845,770号と第3,916,899号における発明者Theeuwe
sとHiguchiによる浸透投与形の発明によって、医薬及び製薬の分野に入
った。これらの特許に開示された浸透投与形は、治療薬を含有するコンパートメ
ントを囲む半透膜を含む。この膜は外部流体の通過に対しては透過性であるが、
薬物の通過に対しては不透性である。浸透投与形から治療剤を投与するために膜
を通る少なくとも1つの出口が存在する。
【0003】 特許権者CorteseとTheeuwesによる米国特許第4,327,7
25号において、浸透投与形における先駆的進歩が薬物投与分野に利用可能にな
った。これらの発明者によって提供された発明は、その溶解性のために制御され
た速度で一定期間にわたって治療量で投与されることが困難である治療剤を投与
するための浸透投与形に関する。米国特許第4,327,725号の投与形は治
療剤と膨張剤とを囲む半透壁を含む。作動中に、膨張剤は吸収された流体の存在
下で膨張して、治療剤を出口通路を通して投与形から押し出す。
【0004】 上記投与形は健康及び疾患の管理に有用であるが、それらの製造には重大な欠
点が付随する。即ち、先行技術は被膜形成膜と流動促進剤とを溶解するために、
1種類の溶媒が膜と流動促進剤との両方を溶解しないので、2種類以上の溶媒を
用いている。このために先行技術によって用いられた典型的な溶媒系は、しばし
ばある程度の未知の不適合性を有する2種類以上の有機溶媒を含む。さらに、先
行技術溶媒は高−流動膜(high-flux membrane)を生じ、これは、脆さを伴った膜
の弱化をもたらす機械的欠陥を示していた。さらにまた、多重溶媒の使用は、投
与形の選択された領域の確認を不可能にする、曇り又は不透明性を膜に生じる可
能性がある。さらに、多重有機溶剤の使用は、これらの溶剤が環境汚染を回避す
るために、取り付けと操作とに費用がかかる複雑な回収系を必要とするので、環
境問題を提示する。
【0005】 投与形を被覆するために単一溶媒を含み、費用のかかる有機溶剤を実質的に含
まないコーティングが提供されるならば、このようなコーティングとその付随溶
媒とが直接有効な価値を有し、同時に、薬物被膜及び薬物被覆分野における進歩
を表すことは、薬剤投与分野に熟練した人々によって理解されるであろう。同様
に、先行技術に知られた欠点を克服する投与形のために被膜と被覆方法とが利用
可能になるならば、それらが医薬及び製薬の分野において実際的な用途を有する
ことは、被膜及び被覆方法の分野に熟達した人々によって理解されるであろう。 発明の目的 したがって、上記説明を考慮して、投与形のための新規で有用なコーティング
組成物であって、先行技術に関連した欠点を克服する前記コーティング組成物を
提供することが、本発明の直接の目的である。
【0006】 本発明の他の目的は、製薬的に受容される成分を含み、投与形の製造のために
無害かつ有用である、新規なコーティング組成物を提供することである。
【0007】 本発明の他の目的は、投与形の製造のために有用である、無毒なコーティング
組成物を提供することである。
【0008】 本発明の他の目的は、膜と界面活性剤とを含むコーティング組成物であって、
投与形に困難なく塗布することができ、比較的低い費用で施用することができる
前記組成物を提供することである。
【0009】 本発明の他の目的は、膜及び界面活性剤と、膜及び界面活性剤用の共通の溶媒
とを含む組成物を提供することである。
【0010】 本発明の他の目的は、配合の簡単さと、製造の容易さと、二元又は三元溶媒系
を回避するコーティング溶液を形成するために用いることができる単一溶媒系と
を特徴とするコーティング組成物を提供することである。
【0011】 本発明の他の目的、特徴及び利益は、添付図面及び特許請求の範囲と共に下記
詳細な明細書を考慮するならば、薬物投与分野に熟達した人々にさらに明らかに
なるであろう。
【0012】 正確な縮尺で描かれていないが、本発明の種々な実施態様を説明するために示
した図面と、明細書において、関連する図面における同様な部品は同様な数字に
よって同定される。明細書、図面の説明並びにその実施態様に早く現れた用語は
、この開示の他の箇所でさらに説明される。発明の詳細な説明 本発明の実施によると、薬物を包含する治療剤を、ポリマーと界面活性剤とを
含む組成物によって被覆する。治療剤を被覆するプロセスにおいてポリマーは治
療剤を囲む膜に転化して、投与形を生じる。ポリマーは無毒性であり、ヒトを含
めた動物宿主と治療的に受容される薬物とに不利な影響を与えない。膜を形成す
るために有用なポリマーはセルロースエステル、セルロースエーテル及びセルロ
ースエステル−エーテルから成る群から選択される要素を含む。特定のポリマー
の代表例は、セルロースアシレート、セルロースジアシレート、セルローストリ
アシレート、セルロースアセテート、セルロースジアセテート及びセルロースト
リアセテート並びにエチルセルロースから成る群から選択された要素を含む。最
終的な乾燥塗膜中のコーティング組成物に基く重量でのポリマー量は40重量%
〜99.5重量%である。
【0013】 ポリマーを含むコーティング組成物には、1種類以上の製薬的に受容される界
面活性剤も含まれる。本発明のために一般的な界面活性剤は、疎水性基と親水性
基の両方を含むので、両親媒性である。水性溶媒及び非水性溶媒中で溶解性を示
す界面活性剤の代表例は、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノパルミテートを包含するポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル;950の分子量と3〜85モルのエチレンオキシドとを有するポリオキシプ
ロピレングリコールと、1200の分子量と7〜40モルのエチレングリコール
とを有するポリオキシプロピレングリコールと、1750の分子量と5〜160
モルのエチレンオキシドとを有するポリオキシプロピレングリコールと、205
0の分子量と10〜110モルのエチレンオキシドとを有するポリオキシプロピ
レングリコールと、2250の分子量と5〜200モルのエチレンオキシドとを
有するポリオキシプロピレングリコールと、2750の分子量と15〜250モ
ルのエチレンオキシドとを有するポリオキシプロピレングリコールと、3250
の分子量と8〜300モルのエチレングリコールとを有するポリオキシプロピレ
ングリコールとを包含するポリオキシプロピレングリコールである。被膜用組成
物中の界面活性剤の量は0.5重量%〜60重量%である。
【0014】 本発明のための他の製薬的に受容される界面活性剤はエチレンオキシド−プロ
ピレンオキシドのトリブロックコポリマー、エチレンオキシドを包含し、これら
は2200の平均分子量と3〜20モルのエチレンオキシドとを有するポリマー
、8600の分子量と50〜110モルのエチレンオキシドとを有するポリマー
、7800の分子量と45〜80モルのエチレンオキシドとを有するポリマー、
15,000の分子量と110〜170モルのエチレンオキシドとを有するポリ
マー、及び12,200の分子量と70〜130モルのエチレンオキシドとを有
するポリマーを包含する。
【0015】 本発明への使用に適した他の製薬的に受容される界面活性剤はモノグリセリド
、ジグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、酸のポリオキシエチ
レンエステル、ポリオキシエチレンアルコール、ポリオキシエチレングリセリド
エステル、10〜40モルのエチレンオキシドを有するポリオキシエチレン−オ
キシプロピレンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、例えば
N−セチル−エチルモルホリンエトスルフェート、N−大豆−n−エチルモルホ
リンエトスルフェート、アルキルアリールスルホネート、ポリオキシエチレンエ
ーテル、ポリオキシエチレングリセリドアルキルアリールスルホネートブレンド
、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル−アルキルアリールスルホネー
トブレンド、非イオン−アニオンブレンド、及びポリオキシエチレンソルビトー
ルオレエート−ポリオキシエチレンアミンブレンドを包含する。
【0016】 コーティング組成物を形成するための組成物は7,500〜150,000の
重量平均分子量のヒドロキシプロピルセルロースの界面活性剤ポリマー0〜30
重量%と、1,200〜225,000の粘度平均分子量のポリビニルピロリド
ン0重量%〜30重量%とを含む。投与形を同定するために、着色剤、カラーラ
ント(colorant)又は不透明剤を組成物に加えることができる。着色剤は、ED&
C Red No.3、ED&C Red No.40、FD&C Yello
w No.5、FD&C Yellow No.6、FD&C Blue No
.1、FD&C Blue No.2、FD&C Green No.5、並び
に黒色、黄色及び赤色酸化鉄を包含する酸化鉄によって代表されるような、製薬
的に受容されるものであるべきである。不透明剤は例えば微粉状二酸化チタンの
ような、製薬的に受容されるものであるべきである。組成物中の着色剤又は不透
明剤の量は0重量%〜3.5重量%である。
【0017】 任意に、例えば粘着防止剤のような、他の機能性賦形剤をコーティング組成物
中に配合して、被膜の性質と加工の容易さを改良することができる。粘着防止剤
は溶解した形又は分散した形でコーティング単一溶媒組成物中に配合することが
できる。粘着防止剤はコーティング組成物の薬物重量に基いて0〜5重量%にお
いて配合される。これらの作用剤は例えばグリセロールモノステアレートのよう
なグリセロール脂肪酸エステル、飽和C12−C18脂肪酸グリセリドの脂肪、例え
ばやし油、パーム核油、ババスーヤシ油のような中鎖脂肪酸エステル、微粉状二
酸化ケイ素、シリカアルミネート、タルク、沈降シリカ、ヒュームドシリカ、例
えばステアリン酸マグネシウムのような脂肪酸金属塩、例えばステアリン酸のよ
うな飽和C12−C18脂肪酸、及び例えばステアリルアルコールのような飽和C12 −C18アルコールを包含する。
【0018】 投与形は、制御放出性を有する浸透投与形として製造されるときに、投与形の
膜中に少なくとも1つの出口を含む。本明細書で用いるような位相制御放出(pha
se controlled-release)は、薬物放出パターンの期間とプロフィルとの両方に制
御が及ぼされることを意味する。本発明のために用いるような、通路なる表現は
開口部、オリフィス、穴、孔、薬物がそれを通して汲み出される、拡散する、移
行若しくは移動することができる孔質要素、中空繊維、キャピラリー管、孔質オ
ーバーレイ、孔質インサート、微孔質膜及び孔質組成物を包含する。この表現は
また、流体使用環境で腐食する又は膜から浸出して、投与形に少なくとも1つの
通路を生じる化合物をも包含する。少なくとも1つの通路又は複数個の通路を形
成するために適した代表的な化合物は、壁における腐食性ポリ(グリコール酸)
又はポリ(乳酸)要素;ゼラチン状フィラメント;水−除去可能なポリ(ビニル
アルコール);例えば流体除去可能な孔形成多糖類、酸、塩又は酸化物のような
浸出性化合物を包含する。例えばソルビトール、スクロース、ラクトース、フル
クトース等のような化合物を膜から浸出させて、制御放出サイズに合わせた孔−
通路を生じることによって、1個又は複数個の通路を形成することができる。こ
の通路は、投与形からの薬物の制御され−計量された放出を助成するために、円
形、三角形、方形、楕円形等のような任意の形状を有することができる。投与形
の1つ以上の表面に間隔を置いて離れた関係で1個以上の通路を有する投与形を
構成することができる。通路と通路を形成する装置とはTheeuwesとHi
guchiによる米国特許第3,845,770号と第3,916,899号に
;Saunders等による米国特許第4,063,064号に;及びThee
uwes等による第4,088,864号に開示されている。制御放出速度の放
出孔を生じる水性浸出によって形成された放出孔としてある大きさに作られ、成
形され、適合された、制御放出サイズを含む通路は、AyerとTheeuwe
sによる米国特許第4,200,098号と、AyerとTheeuwesによ
る米国特許第4,285,987号とに開示されている。
【0019】 膜は1プロセスで製造され、施用され、このようなプロセスはエア・サスペン
ジョン・プロセスを含む。 この方法は単層又は二層コアを含む加圧成形薬物コ アを空気と壁形成組成物との流れの中で、壁がコアに塗布されるまで、懸濁させ
、タンブリングさせることにある。このエア・サスペンジョン方法は壁を独立的
に形成するために適切である。エア・サスペンジョン方法は米国特許第2,79
9,241号;J.A.Pharm.Assoc.,48巻、451〜454頁
(1959);及び同誌、49巻、82〜84頁(1960)に述べられている
【0020】 投与形をエア・サスペンジョン被膜で、又は例えばパン−コーティング系のよ
うな他の膜形成方法によって被覆することができ、パン−コーティング系では回
転パン(rotary pan)内でタンブリングを伴いながら、薬物−コアコンパートメン
ト上に組成物を連続的に噴霧することによって膜形成組成物を付着させる。最後
に、膜被覆コンパートメントを30℃〜50℃の強制通風炉中で1週間まで乾燥
させて、溶媒を含まない投与形10を得る。一般に、これらの方法によって形成
された膜は1〜30mil(0.254〜0.762mm)を有し、現在好まし
い厚さは4〜10mil(0.101〜0.254mm)である。
【0021】 本発明の投与形は標準的な製造方法によって製造される。例えば、1つの製造
方法では、薬物と、出口手段に面する単層又は二層コアを含むコア形成成分とを
ブレンドして、固体層又は固体二層に加圧成形する。薬物と他の成分とを乾式ブ
レンド又は溶媒とブレンドし、混合して、例えばボールミリング、カレンダーリ
ング、撹拌、ロールミリング又はチャーニング(churning)のような慣用的な方法
によって形成される固体又は半固体にして、次に予め選択された形状に加圧成形
する。層は、該層が投与形中で占めるべき領域の内径に相当するサイズを有し、
二層中では層はさらに第2層と定められた配置(contracting arrangement)を形 成するために第2層に対応するサイズをも有する。次に、二層コアでは、プッシ
ュ層は薬物層と接触するように配置される。プッシュ層は薬物層を形成するため
の方法を用いて製造される。薬物層とプッシュ層との積層は慣用的な加圧−積層
方法によって作製することができる。最後に、単層又は二層コンパートメント、
単層又は複数個の層を膜によって囲む。通路は薬物層に接するように膜を通して
レーザー、浸出又は機械的に掘削される。投与形は、通路を形成するように予め
選択された表面に、レーザー装置によって自動的に光学的に配向されて、通路を
形成する。
【0022】 他の製造法では、投与形を湿式造粒法によって形成する。湿式造粒法では、例
えば、薬物成形層を構成する薬物と成分とを例えば酢酸エチル−水98:2v:
v(体積:体積)のような溶媒を造粒液(granulation fluid)として用いてブレ ンドする。例えば変性アルコール100%のような、他の造粒液をこの目的に用
いることができる。薬物層形成成分を個別に20メッシュスクリーンに通してか
ら、ミキサー中で完全にブレンドする。次に、薬物層を構成する他の成分を、例
えば上記補助溶媒のような、造粒液の一部に溶解する。次に、後者の製造された
湿ったブレンドをブレンダー中で薬物ブレンドに、絶えず混合しながら、徐々に
加える。湿ったブレンドが形成されるまで造粒液を加えて、次に湿った塊状物を
20メッシュスクリーンに通してオブーントレイ上に押し入れる。ブレンドを3
0℃〜50℃において18〜24時間乾燥させる。乾燥した顆粒を次に20メッ
シュスクリーンによってサイズで分類する。次に、滑沢剤を例えば80メッシュ
スクリーンに通して、乾燥分類済み顆粒ブレンドに加える。顆粒をブレンダーに
入れ、1〜15分間ブレンドする。同じ湿式造粒法によってプッシュ層を製造す
る。組成物をレイヤープレス(layer press)中で個々の層に加圧成形する。
【0023】 コンパートメント形成組成物層を形成するために用いることができる他の製造
方法は、流動床グラニュレーター中で個別に各層の粉状成分をブレンドすること
を含む。粉状成分をグラニュレーター中で乾式ブレンドした後に、例えば水中ポ
リ(ビニルピロリドン)又は変性アルコールのような造粒液を粉末上に噴霧する
。任意に、成分を造粒液中に溶解する又は懸濁させることができる。被覆された
粉末を次にグラニュレーター中で乾燥させる。このプロセスは造粒液を加えなが
らグラニュレーター中に存在する総ての成分を造粒する。顆粒が乾燥した後に、
例えば、ステアリン酸又はステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤をグラニュ
レーター中に加える。次に、別々の各層の顆粒を上述した方法で加圧成形する。
【0024】 薬物と組成物形成成分とを混合し、組成物を投与形のコンパートメントの内側
サイズに相当するサイズを有する層に加圧成形することによって、本発明の投与
形を製造することができる。他の製造方法では、薬物と、他の薬物組成物形成成
分と、溶媒とを混合して、例えばボールミリング、振とう、カレンダーリング、
タンブリング、撹拌又はロールミリングのような慣用的な方法によって形成され
る固体又は半固体にして、次に予め選択された層形成形状に加圧成形する。次に
、オスモポリマー(osmopolymer)と任意のオスマゲント(osmagent)とを含む組成 物層を薬物層と接触させる。薬物を含む第1層と、オスモポリマーと任意のオス
マゲント組成物を含む第2層との積層は慣用的な積層プレス方法を用いて達成す
ることができる。壁は加圧成形済み二層形態に総ての形成材料を成形、刷け塗り
(brushing)、噴霧又は浸漬によって塗布することができる。壁を塗布するために
用いることができる他の好ましい方法は、エア・サスペンジョン塗布方法である
。この方法は、2つの接触層を、壁形成組成物がこれらの層を囲むまで、空気流
中に懸濁させて、タンブリングすることにある。エア・サスペンジョン方法は米
国特許第2,799,241号;J.Am.Pharm.Assoc.,48巻
、451〜454頁(1979);及び同誌、49巻、82〜84頁(1960
)に述べられている。他の標準的製造方法は、Modern Plastics
Encyclopedia、第14版、1626〜1678頁(1970)、
Mack Publishing Co.,Easton Pa.に述べられて
いる。
【0025】 壁、単層コア及び二層コアの製造に適した代表的な溶媒は、最終的に壁にラミ
ネートされる、不活性な無機及び有機溶媒を包含する。溶媒は広範囲に水性溶媒
、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、脂肪族炭化水素、ハロゲン化溶媒
、脂環式、芳香族及び複素環式溶媒から成る群から選択された単独溶媒要素をを
包含する。典型的な溶媒はアセトン、ジアセトン、アルコール、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、メチルイソブチルケトン、メチルプロ
ピルケトン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルアセテート、二塩化メチレン、二塩化エチ
レン、二塩化プロピレン、四塩化炭素、クロロホルム、ニトロエタン、ニトロプ
ロパン、テトラクロロエタン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、シクロ
ヘキサン、シクロオクタン、ベンゼン、トルエン、ナフサ、テトラヒドロフラン
及びジグリムを包含する。
【0026】 本発明のために用いる限り、治療有効剤なる表現は薬物又は、治療有効薬物と
他の組成物形成成分とを含む組成物を包含し、薬物なる用語は、ヒトを含めた動
物において局所効果又は全身効果を生じる生理的又は薬理学的に活性な、如何な
る物質をも意味する。生理的及び薬理学的なる用語は、Stedman’s M edical Dictionary 、 WilliamsとWilkinsに
よって刊行、1966、Baltimore MD.に定義されている。薬物は
抗痙攣薬、鎮痛薬、抗炎症薬、麻酔薬、抗パーキンソン病薬、抗微生物薬、抗マ
ラリヤ薬、抗ウイルス薬、抗寄生虫薬、心血管系薬、避妊薬、抑制薬と刺激薬と
を含めた中枢神経系作用薬(actant)、利尿薬、電解質、ホルモン、低血糖薬(hyp
oglycemic)、筋肉収縮剤、筋肉弛緩剤、催眠薬、目薬、精神賦活薬、腫瘍薬、鎮
静薬、交感神経興奮薬及びトランキライザーから成る群から選択された要素を含
む。これらの薬物はPharmaceutical Sciences、Rem
ington著、第17版、1985、Mack Publishing Co
.,Easton Pa.発行から知られる。
【0027】 薬物は例えば非荷電分子、分子錯体、薬理学的に受容される塩、例えば塩酸塩
、臭化水素酸塩、硫酸塩、ラウリル酸塩、パルミチン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、
ホウ酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩及びサリチル酸塩の
ような、種々な製薬的に受容される形であることができる。酸性薬物のためには
、金属塩、アミン有機カチオン塩、例えば第4級アンモニウムを用いることがで
きる。例えばエステル、エーテル及びアミドのような、薬物の誘導体を用いるこ
とができる。さらに、水に不溶性である薬物は溶質として、投与形からの薬物放
出を容易にするその水溶性誘導体である形で用いられることができ、酵素によっ
て、身体pHによる加水分解によって、又は他の代謝プロセスによって本来の生
物学的活性形に転化される。
【0028】 本発明によって投与可能である薬物の代表例は、シムバスタチン、スマトリプ
タン、ドキサゾシン、アムロジピン、アジトロマイシン、リシノプリル、フィナ
ステリド、ジプラシドン、オランザピン、リスペリドン、シルデナフィル、ドフ
ェチリド、ドネペジル、アトルバスタチン、トロバフロキサシン、エプロサルタ
ン、ロサルタン、タソサルタン、エナラプリル、セルチンドール、クェチアピン
、ネルフィナビン、リトナビル、インジナビル、デキシレンフルラミン、及びシ
チコレンから成る群から選択される要素を包含する。本発明によって提供される
投与形中の薬物量は100μg〜1000mgである。発明の詳細な説明と実施例 下記実施例は本発明の単なる例示であり、これらを如何なる意味でも本発明の
範囲を限定するものと見なすべきではない、本発明の開示、図面及び特許請求の
範囲を考慮するならば、これらの実施例及びそれらの他の同等物は薬物投与分野
に熟練した人々により明確になると思われる。実施例1 ペントキシフィリンの投与量を含む、一連の浸透治療組成物を、48.0〜4
9.5重量%のエトキシル含量と220,000分子量とを有するエチルセルロ
ース55重量%と、60,000分子量を有するヒドロキシプロピルセルロース
20重量%と、1,300分子量を有するポリビニルピロリドン20重量%と、
40モルのエチレンオキシドを含むポリオキシエチレン化ステアレートとを含む
膜形成組成物によって被覆した。壁形成成分を撹拌しながら100%無水エタノ
ール中に溶解した。次に、新たに調製されたコーティング溶液を室温、20℃に
おいて72時間溶媒和させた。溶媒和した溶液をニ等分した。1つの部分は、溶
液を撹拌せずに、治療組成物上に吹き付け塗布し、他の部分は絶えず撹拌しなが
ら、治療組成物に塗布した。得られた投与形の性能曲線は図1に示すように等し
かった。図面の図1は2種類の塗布条件で吹き付け塗布された投与形の放出速度
対膜重量の逆数を示す。クリア方形は撹拌せずに形成された膜を示し、ダーク方
形は膜形成組成物を吹き付けながら形成された膜を示す。投与形コアは二層錠剤
治療組成物を含有した。1つの層の薬物層は、845mgの重量であり、71重
量%のペントキシフィリンと、24.67重量%のポリエチレンオキシド(20 0,000分子量)と、4重量%のポリビニルピロリドン(40,000分子量
)と、0.25重量%のステアリン酸マグネシウムと、0.08重量%のブチル
化ヒドロキシトルエンから成るものであった。この投与形は治療組成物を投与形
から押し出すためのプッシュ層組成物を含有した。プッシュ層組成物は200m
gの重量であり、97.70重量%のポリエチレンオキシド(5,000,00
0分子量)と、1重量%のポリビニルピロリドン(40,000分子量)と、1
重量%の酸化第2鉄と、0.25重量%のステアリン酸マグネシウムと、0.0
5重量%のブチル化ヒドロキシトルエンから成る。この膜は2つの円形の25m
il(0.635mm)直径出口を含む。実施例2 実施例2の投与形を凌駕する実施例1の投与形の予想外の改良を例示するため
に、一連の治療組成物を調製して、投与形に製造した。実施例2では、ペントキ
シフィリンを含む治療組成物を55重量%のエチルセルロース(220,000
分子量)と、22.5重量%のヒドロキシプロピルセルロース(60,000分
子量)と、22.5重量%のポリエチレングリコール(8,000分子量)とを
含む膜形成組成物によって被覆した。膜に3,477mlの無水エタノールと4
7mlの水とから成る二元溶媒系を塗布した。膜コーティング溶液はエチルセル
ロースとヒドロキシプロピルセルロースとをエタノール中に溶解し、ポリエチレ
ングリコールを水中に溶解して、次に両溶液をブレンドして、最終コーティング
溶液を形成することによって、調製した。ポリエチレングリコールは水とエタノ
ール二元混合物とに溶解性であるが、エタノールのみには不溶性である。最終コ
ーティング溶液は98.3%のエタノールと1.7%の水とを含有した。次のコ
ーティング組成物は95%エタノールと5%の水とを含有した。2つの被覆ラン
は異なる被膜重量を有する投与形を生じた。2種類のコーティングに対する個々
の膜投与形の測定した性能の結果は、5%水分を有するコーティング溶液によっ
て形成された膜が図面の図2によって示されるように、1.7%水分によって塗
布された、同様な重量の膜よりも薬物の非常に迅速な放出速度を生じたことを明
らかにした。これらの2性能曲線の広い相違は、二元溶媒の比率の小さい変化が
膜の浸透性の有意差を生じうることを実証した。この二元系に関して、バッチ毎
に及び1つのバッチ内でも塗布プロセス中に溶媒の比率を一定に維持することは
困難であるので、二元系は再現可能な膜を製造することを非常に困難にする。
【0029】 添付図面の図2は、膜中にエチルセルロースを含む一連の投与形に関する放出
速度対膜重量の逆数を示す。クリア円形は95%エタノールと5%水とを含む二
元溶媒を示し、クリア方形は98.3%エタノールと1.7%水とを含む二元溶
媒を示す。実施例2の投与形は、845mgの重量であり、71重量%のペント
キシフィリンと、24.67重量%のポリエチレンオキシド(200,000分 子量)と、4重量%のポリビニルピロリドン(40,000分子量)と、0.2
5重量%のステアリン酸マグネシウムと、0.08重量%のブチル化ヒドロキシ
トルエンから成る治療組成物を含む。この投与形は治療組成物と共に層状配置で
プッシュ組成物を含む。プッシュ組成物は200mgの重量であり、97.70
重量%のポリエチレンオキシド(5,000,000分子量)と、1重量%のポ
リビニルピロリドン(40,000分子量)と、1重量%の酸化第2鉄と、0.
25重量%のステアリン酸マグネシウムと、0.05重量%のブチル化ヒドロキ
シトルエンを含む。この投与形は2つの25mil(0.635mm)出口通路
を膜中に含み、これらの出口は治療組成物を投与形の外部に連結させた。実施例3 この実施例では実施例1の方法に従う。この実施例では、治療組成物に、39
.8%のアセチル含量を含み、40,000分子量を有するセルロースアセテー
ト79重量%と、8,400分子量と160モルのエチレンオキシドとを有する
ポリオキシプロピレングリコール(30重量%)を含む界面活性剤20重量%と
から成る膜組成物を塗布する。コーティング溶液はセルロースアセテートとポリ
オキシプロピレングリコールとを単一溶媒に撹拌しながらかつ30℃にやや加熱
しながら溶解することによって調製した。この膜に100%アセトンから成る単
一溶媒から吹き付け、このコーティング組成物から形成された膜は平滑であり、
亀裂も尖った部分(cusp)も含まなかった。これらの投与形の均一な形状は膜コー
ティングの性能を示す添付図面の図3に見られる。図面の図3は、319mgの
重量を有し、35%のタクリン塩酸塩と、57重量%のマンニトールと、3重量
%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(9,200分子量)と、1重量%の
ポリビニルピロリドン(40,000分子量)と、3重量%の架橋ポリビニルピ
ロリドン、1重量%のステアリン酸マグネシウムとから成り、膜によって囲まれ
る薬剤組成物の結果を示す。この投与形は、投与形から薬物を放出するための2
個の10ml(0.254mm)出口通路を含む。図面の図3において、クリア
円形、三角形及び方形はこれらのロットの放出パターンを示し、各記号タイプは
3ロットの各々を表示する。この図は、データが一緒に集合しており、良好な再
現性を意味すること示す。膜は、顕微鏡検査において断面で観察したときに、平
滑であり、亀裂、積層、筋又は尖った部分のいずれも含まない。実施例4 タクリン塩酸塩を含む治療組成物を、39.8%のアセチル含量を含み、22
0,000分子量を有するセルロースアセテート75重量%と、40,000分
子量を有するポリビニルピロリドン23重量%と、トリエチルシトレート2重量
%とを含む膜形成組成物によって被覆した。膜形成成分を80/20(重量/重 量)アセトン/メタノールを含む二元溶媒中に溶解した。治療組成物を膜によっ
て被覆し、性能を図面の図4に示す。 添付図面の図4において、膜によって被
覆された薬物組成物は、321.3mgの重量を有し、34重量%のタクリン塩
酸塩と、60重量%のマンニトールと、3重量%のヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(9,200分子量)と、1重量%のポリビニルピロリドン(40,0
00分子量)と、1重量%の架橋ポリビニルピロリドンと、1重量%のステアリ
ン酸マグネシウムとから成るものであった。この投与形は2個の10mIl(0
.254mm)出口オリフィスを含む。図面の図4において、クリア円形、三角
形、方形及びダイヤ形は、4ロットの各々における10投与形を用いて分析した
、異なる投与形の放出速度を示す。各記号タイプは1ロットを表示する。図4は
、二元溶媒を用いて製造した投与形が、再現性が不良であるので、許容されない
性能を示したことを実証する。顕微鏡検査における膜の形状は均質から非常に不
均質までの範囲であることを立証する。不均質構造は層状であることを特徴とし
、膜構造内に筋、亀裂及び尖った部分を含む。実施例5 この実施例では、10種類の界面活性剤流動促進剤(flux enhancer)を70/ 30セルロースアセテート/促進剤ブレンドを100%アセトンから塗布するこ
とによって評価した。界面活性剤促進剤の透過値(permeability)を表1に要約す
る。Pluronic F68化合物が最高の透過値を生じた。これはまた、顕
微鏡検査で断面を調べたときに最も均質な形状を生じた。
【0030】 膜のサンプルを被覆コアから浸漬して、引張り性質に関して試験した。小型の
ドッグボーン形状鋼ルールダイ(rule die)を用いて、試験のためにサンプルを打
ち抜いた。ドッグボーン形状サンプルを引張り試験機で引っ張った。70/30
セルロースアセテート/Pluronic F68膜の弾性率、破断点伸び及び
靭性値は高く、それぞれ、59kgf/mm2、23%及び0.3kgf/mm2 であった。
【0031】 それ故、界面活性剤流動促進剤を配合して,単一溶媒から吹き付け塗布したこ の膜は高い水透過値を有し、良好な機械的性質を有し、再現可能であった。
【0032】
【表1】
【0033】 表1において、Myrj(登録商標)52sはエチレンオキシド40モルを含 むポリオキシエチレン化ステアリン酸を意味し;Myrj(登録商標)53はエ チレンオキシド50モルを含むポリオキシエチレン化ステアリン酸を意味し;T
ween(登録商標)20はエチレンオキシド20モルを含むポリオキシエチレ ン化ソルビタンモノラウレートを意味し;Tween(登録商標)40はエチレ ンオキシド20モルを含むポリオキシエチレン化ソルビタンモノパルミテートを
意味し;Tween(登録商標)80はエチレンオキシド20モルを含むポリオ キシエチレン化ソルビタンモノオレエートを意味し;Luviskol(登録商 標)VA37Eは30重量%のビニルピロリドンと70重量%のビニルアセテー
トとを含むビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマーを意味し;Luvi
skol(登録商標)VA64Pは60重量%のビニルピロリドンと40重量% のビニルアセテートとを含み、分子量約60,000を有するビニルピロリドン
/ビニルアセテートコポリマーを意味し;Pluronic(登録商標)F68 は、8,600分子量とエチレンオキシド160モルとを有するポリオキシプロ
ピレングリコールを意味し;Pluronic(登録商標)108は、14,6 00分子量とエチレンオキシド280モルとを有するポリオキシプロピレングリ
コールを意味し;Pluronic(登録商標)127は、12,600分子量 とエチレンオキシド200モルとを有するポリオキシプロピレングリコールを意
味する。Myrij製品とTween製品とはICI Americas社(W
ilmington、Delaware)から商業的に入手可能である。Plu
ronic製品とLuviskol製品とはBASF Corporation
(Mt.Olive、New Jersey)から入手可能である。
【0034】 上記明細書が本発明の表示した実施態様を含む限りにおいて、開示された発明
に従って変更及び修正が発明の範囲から逸脱せずになされうることが理解される
【図面の簡単な説明】
【図1】 2種類の塗布条件に関する放出速度対膜重量の逆数を示す。
【図2】 2種類のエタノール対水比率から吹き付け塗布した放出速度対膜重量の逆数を
示す。
【図3】 3種類の塗布ランで単一溶媒から塗布した膜界面活性剤組成物を示す。
【図4】 4種類の塗布ランで二元溶媒から塗布した膜を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月8日(2000.3.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項4】 (1)1回分量の薬物を含む組成物と;(2)ポリマーと、
両親媒性界面活性剤とを含み、(1)を囲む組成物とを含む投与形であって、(
3)(2)によって(1)を囲んで投与形を形成するために該ポリマーと該界面
活性剤とに対して共通の溶解性を示す溶媒を特徴とする前記投与形。
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月29日(2000.11.29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ウォン,パトリック・エス−エル アメリカ合衆国カリフォルニア州94010, バーリンゲーム,バーリンゲーム・アベニ ュー 1533 (72)発明者 バッティ,グルディシュ・カウル アメリカ合衆国カリフォルニア州94539− 6946,フレモント,ランチョ・イゲラ・ロ ード 46744 (72)発明者 ドン,リアン・チャン アメリカ合衆国カリフォルニア州94086, サニーベイル,レオタ・アベニュー 181 (72)発明者 ユム,シ−ホン アメリカ合衆国カリフォルニア州94002, ベルモント,カールモント・ドライブ 2625 Fターム(参考) 4C076 AA61 BB01 DD45H EE16H EE32H EE33H FF31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー膜を形成するためのポリマーと、該ポリマーと適合
    しうる少なくとも1種類の製薬的に受容される界面活性剤と、該ポリマーと該界
    面活性剤との両方のための単一溶媒とを含む組成物。
  2. 【請求項2】 セルロースアシレート、セルロースジアシレート、セルロー
    ストリアシレート及びエチルセルロースから成る群から選択された要素40重量
    %〜99.5重量%と;両親媒性界面活性剤0.5重量%〜60重量%と;該セ
    ルロース要素と両親媒性界面活性剤とが溶解性を示す有機溶媒とを含む組成物。
  3. 【請求項3】 セルロースアセテート、セルロースジアセテート、セルロー
    ストリアセテート及びエチルセルロースから成る群から選択された要素40重量
    %〜99.5重量%と;両親媒性界面活性剤0.5重量%〜60重量%とを含む
    組成物であって、治療薬組成物上に塗布されたときに、薬物をある期間にわたっ
    て投与するための投与形を形成する前記組成物。
  4. 【請求項4】 (1)1回分量の薬物を含む組成物と;(2)ポリマーと、
    両親媒性界面活性剤とを含み、(1)を囲む組成物とを含む投与形であって、(
    3)(2)によって(1)を囲んで投与形を形成するために該ポリマーと該界面
    活性剤とに対して共通の溶解性を示す溶媒を特徴とする前記投与形。
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