JP2001515444A - 厚紙コアーの構造プライ、その構造プライで作られた厚紙コアー、および厚紙コアーの硬直性を向上させる方法 - Google Patents

厚紙コアーの構造プライ、その構造プライで作られた厚紙コアー、および厚紙コアーの硬直性を向上させる方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、螺旋厚紙プライで作られ、機械横断方向(CD)の弾性率Eが4500MPaより実質的に高い構造プライに関する。さらに、構造プライの機械方向(MD)の弾性率Eは7500MPa(N/mm2)より実質的に大きい。本発明はまたそのような構造プライを含んで成る螺旋コアーに関する。本発明はさらに螺旋コアーの硬直性を向上させ方法に関する。本発明による厚紙コアーは全体または一部に本発明による構造プライを使用して製造できる。このような構造プライを構成する厚紙は、例えばプレス乾燥と呼ばれる方法で製造される。プレス乾燥法による厚紙は、いわゆるコンデベルトプロセスを使用して例えば厚紙抄紙機で製造できる。本発明はまたそのようなコアーの糸キャリヤおよび薄いフィルムや箔のチューブとしての使用法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 厚紙コアーの構造プライ、その構造プライで作られた厚紙コアー、および厚紙コ アーの硬直性を向上させる方法 本発明は請求項1の前文による厚紙コアーの構造プライに関する。本発明はま たそのような構造プライを含む螺旋コアーにも関する。さらに、螺旋厚紙コアー の硬直性(堅さ)を向上させる方法に関する。 螺旋厚紙コアー(芯材)は、複数のプライを重ね合せて巻回し、接着し、それ を乾燥させることによって作られている。 紙、フィルム、および織物工業で作られるウェブ(一巻きのシート材)は、通 常はロールコアー上に巻取られる。コアーは厚紙で作られ、特に螺旋コアーは厚 紙のプライ(重ね要素材)を互いに重ねて接着し、それらを特別な螺旋機械で螺 旋状に巻回することによって製造される。コアーを形成する上で必要な厚紙の幅 、厚さおよび枚数は、製造するコアーの寸法および強度の要求値に応じて変化す る。典型的にプライ幅は50〜250mm(特別な場合には約500mm)で、 プライ厚は約0.2〜1.2mm、またプライ枚数は約3〜30枚(特別な場合 には約50枚)である。厚紙プライの強度はコアーの強度要求値に応じて変る。 一般則として、厚紙の強度が増大すれば、その価格も上昇する。したがって、一 般にコアーを強化すればするほど費用も増大することは真実である。 印刷機に使用される紙リールは巻取りコアー上に形成される。ほとんど常に、 この巻取りコアーは螺旋状に巻かれた厚紙コアーである。高効率の印刷機におい ては、巻出される端部へ向かっていわゆるフライング・リールチェンジ(flying reel change:運転状態でのリール交換)が行われる。すなわち新しい紙リール のウェブは、ほぼ巻出し終ったウェブに対して全速状態の下で結合される。この フライング・リールチェンジを成功させる上で、十分に堅く強固なコアーが必須 の要因である。 印刷機は典型的に2つの寸法のコアーを使用する。最も一般的なコアー寸法は 内径76mmで、肉厚(壁厚)は13または15mmである。今日の最も幅広で 高速の印刷機は、内径150mm、肉厚13mmのコアーを使用している。リー ルチェンジ時は、コアー上の紙の最小厚さは約3〜8mmである。コアーが十分 に堅固でなければ、それ以上の紙をコアー上に残さねばならない。印刷機に使用 される厚紙コアーは、典型的に紙工業用のコアーであり、すなわちそれらのコア ーは厚い壁厚を有しており、壁厚Hは10mm以上で、コアー内径は70mm超 である。例えばチャック(チャック延長部)でクランプできるようにするために 、またコアー面と押圧ロールとの間に巻取られる紙ウェブのためのニップを形成 できるようにするために、紙工業用のコアーは壁厚を厚くしなければならず、す なわち、壁厚を約10mm以上にしなければならない。特にスリッタ巻取り機の 幾何形状は、コアーに十分な壁厚、実際には10mm以上を要求する。巻取り/ 巻出し速度が少なくとも約200m/分(3.3m/秒)であるならば、典型的 にこのような紙工業用コアーが使用される。 実際的な環境において、印刷機のウェブ速度がリールチェンジのために減速さ れることなく、寸法、すなわち紙リールの直径が巻出しの間に減少していくなら ば、その直径の減少していくリールの回転速度はかなりの高速度に増大すること になる。 印刷機はますます幅広く、そしてますます高速化する傾向にある。幅広の印刷 機、すなわち長いコアーを有し、速い運転速度の印刷機への移行は、静止リール 、すなわち厚紙コアー+該コアー上に残される紙ウェブがリールチェンジの間に 固有振動を生じ、したがって揺動するという結果をまねくことになりかねない。 これは大きな出費となるウェブ破断や、静止リールがバラバラになる破裂さえ生 じかねず、これにより安全上の著しい危険性を生じる。 このような状況は、幅が広く高速な輪転グラビア印刷機が典型例である。輪転 グラビア印刷は高効率の印刷法であり、幅が広く高速な印刷機と大径リールとを 使用する。最も高速且つ最も幅広のカタログ印刷機も同様な状況に至る。カタロ グ印刷機では、チャックに依存する紙ロール支持システムの硬直性要素が高効率 輪転グラビア印刷機よりも一般に弱いという事実に一部原因する。 巻出しにおける安定性が現在問題となっている輪転グラビア印刷機において、 状況は典型的に以下の通りである。 2.45m幅の印刷機では、内径76mmのコアーが使用される。特別な場合 、一般に大量の製品紙が要求されるときは、大きくても2.65m幅の印刷機が 内径76mmのコアーと共に使用できる。それらの運転パラメータにより静止リ ールが通常の最少量の残留紙に近いところまで運転されたとすれば、振動範囲と なることに対する安全要素は絶対的に小さすぎる。静止リールの安全な取扱いを 保証できるようにするためには、残留紙の量を約3〜8mmである初期最小値か ら15mmまでに増大すべきである。このことは当然ながら廃紙として大きな経 済的損失を生む。印刷時のウェブ速度は、ここでは約14m/秒である。 コアーの内径が150mmのとき、印刷機の幅は一般に上述値を超える(しか しながら150mmの内径を有するコアーは上述の印刷機の幅に適用できる)。 印刷機の幅は典型的には3.08m、3.18m、または3.28mである。こ れらの印刷機による印刷速度は上述した印刷機と同じである。 新世代の輪転グラビア印刷機は再びそれまでのものよりも幅広化および高速化 され、幅およびウェブ速度の組合わせが3.68mおよび16m/秒、または選 択的に3.08mおよび20m/秒または3.18mおよび25m/秒となるこ とが予測される。しかしながら1997年初期までには、そのような新世代の輪 転グラビア印刷機はまだ製造されていない。 一層幅の広い/一層高速なウェブを要求する最も幅広の印刷機では、コアーの 内径は振動問題を解決するために150mmに変更された。これまでその構造は 良好に機能していた。現在は、設計されている新しい印刷機の運転パラメータに よれば、内径150mmのコアーに移行するまでの初期の印刷機で生じたのと同 様な問題に再び直面している。換言すれば、静止リールの固有振動の危険範囲に 再び入ろうとしている。 この理由により、コアー内径の増大を回避できるようにするために、どうにか してコアーの硬直性を増大しなければならない。コアー内径を増大する構造は生 産連鎖において最も望ましくない解決方法であると考えられている。 上述で説明したように、狭い幅の厚紙プライをマンドレルのまわりに巻付ける ことで螺旋厚紙コアーが製造される。巻付けられるプライの厚紙が切出される厚 紙は、板紙抄紙機で製造されている。コアーの内面プライおよび外面プライの選 択は、一般に(常にではない)構造プライの選択とは別の根拠に基づいている。 それ故に、内面プライおよび外面プライの強度は、コアーにおける他のプライの 強度としばしば同じでない。一般にここで言う他のプライとは一般に外側に位置 するプライの間に配置されたプライであり、構造プライと呼ばれる。何故なら、 それらの特性はコアーの最終強度および品質分類、および他の特性を決定するか らである。コアーの最終的な使用に外側プライおよび内部プライ(すなわち外側 プライに取付けられた下層プライ)の特別な要求条件が設定されていない場合に は、コアー全体を上述で認識した構造プライで構成することができる。厚紙の製 造において、可能なかぎり均質な強度特性を得ることが望まれる。いわゆる平方 度(squareness)がこれに関して使用される用語であり、1であるその理論的下 限を得るように努力される。正方形の厚紙の長手方向(機械方向と同じ)の強度 ならびにその弾性率は、機械横断方向におけるそれぞれ対応する値と同じである 。しかしながら従来の厚紙抄紙機構造では、厚紙は機械横断方向よりも機械方向 において本質的に強い(典型的には1.6〜2.7倍ほど強い)。このことは厚 紙の弾性率についても同じことが言える。コアーの硬直性については、コアーの 軸線方向の硬直性要因が決定する。螺旋巻取りコアーの構造であるため、機械方 向の厚紙の硬直性(大きい)は幾分ながら円周方向に作用し、機械横断方向にお ける厚紙の硬直性因子(小さい)は幾分ながら軸線方向に作用する。 機械横断方向の厚紙に対する機械方向の厚紙の比を最適化することにより、ま た螺旋状に巻取られたコアーの構造(巻取り角)を調整することにより、その状 態に対して同じ程度に影響させることが可能である。しかしながら従来の厚紙抄 紙機および従来の螺旋機械によればその機会は全く限られており、問題解決のた めに適当ではない。 輪転グラビアコアーはそれらの要求強度条件に応じて2つの範疇に、すなわち 低強度分類および高強度分類に分けられる。従来の低強度分類の輪転グラビアコ アーの弾性率は3300〜4000MPaのレベルである。従来の材料で作られ た高強度震いに属する市販等級のものの弾性率は4200〜4800MPaのレ ベルである。特別な方法によれば、余裕をもってこれらの値を超えることができ る。輪転グラビア印刷機におけるリール重量および印刷機幅は、2つの分類の厚 紙コアーを選択する基準を決定する。 コアーの原料の弾性率レベルは、使用する厚紙プライの原料、製造方法、およ び配向比(機械横断方向の厚紙に対する機械方向の厚紙の比である強度パラメー タ)によって左右される。輪転グラビアコアーのための好ましい平方度を有する 典型的な厚紙材料の弾性率は、低強度分類では機械方向に約6000MPa、機 械横断方向に約3000MPaである。高強度分類での対応する値は、機械方向 に約6500〜7500MPa、機械横断方向に約3500〜4000MPaで ある。 本発明の目的は、螺旋厚紙コアー用の新規な形式で適用性の改良された構造プ ライを提供することである。本発明の他の目的は、少なくともそのような構造プ ライを含み、改良された強度特性を有する螺旋厚紙コアーを提供することである 。本発明による構造プライは従来技術の構造プライよりも優れているので、コア ー壁厚に占める比率およびコアー壁における位置を最適化する。上述したように 、コアー原料の品質分類、したがってコアーの品質分類もまたそれらの出費/受 領価格に同調する。 本発明のさらに他の目的は、上述した現在使用されている螺旋コアーに関係す る問題点を解決し、例えば新規の印刷機の運転パラメータによって定められるコ アーの要求強度にかなう螺旋厚紙コアーを提供することである。本発明による構 造はまた特に大きい硬直性が要求されるその他の場所にも適用できる。 これらの目的は、請求の範囲の記載された構造によって達成される。 実施した試験に基づいて、十分に強力なコアーが新世代の印刷機用として提供 されること、また本発明によれば螺旋厚紙コアーの構造プライにおける機械横断 方向(CD)の弾性率Eが実質的に4500MPaより高い場合に、これまでの ものより強力なコアーが既存の印刷機に提供されることを見い出した。さらに、 構造プライの機械方向(MD)の弾性率Eは7500MPaより実質的に高いこ とが好ましい。 本発明の新規な形式の厚紙コアーは、全体または一部に本発明による構造プラ イを使用して製造することができる。これらの構造プライの厚紙は、例えばプレ ス乾燥法と呼ばれる方法によって製造される。 プレス乾燥法に基づく厚紙は、コンデベルト(Condebelt)と呼ばれる従来技 術の方法を使用して、厚紙抄紙機により製造することができる。他の適当な方法 で製造され、本発明による強度要求値に合う構造プライも、厚紙コアーの製造に 使用できる。 プレス乾燥は効率的な方法であるので、その方法により構造プライの弾性率を 高めることは可能で、低強度分類の輪転グラビアコアーの上述した構造プライの 機械方向の弾性率は少なくとも約7500〜10000MPaのレベルまで高め ることができ、また一般に使用される15°〜35°の巻回角によって、非常に 重要な機械横断方向の弾性率を約4500〜5000MPaのレベルまで高める ことができる。例えば、試験の結果によれば、機械横断方向における4800M Paの弾性率がこの強度分類のまさに高い基準を表すことが示されている。本発 明による高い強度レベルコアーについては、それらは輪転グラビアコアーの高い 、すなわち良好な強度レベルに対応する。本発明による、また良好な品質のプレ ス乾燥材料から作られた構造プライ(例えばいわゆるコンデベルト法による)が 使用される場合、機械方向の弾性率は約10000〜12000MPaのレベル まで高めることができ、機械横断方向の弾性率は約5000〜8000MPaの レベルまで高めることができる。試験の結果によれば、例えば機械横断方向にお ける5500〜6500MPaの構造プライの弾性率レベルは、この強度分類に おいてかなり高い基準を表すことが示されている。 本発明において上述したように新規な構造プライの使用は、原料以外でコアー 構造をどのようにも変更する必要なく、新世代の輪転グラビア印刷機に使用され るコアーの硬直性要求値を満たすことになる。 したがって、現在使用されている低強度分類のコアーの弾性率を、本発明の構 造を使用することで少なくとも約5000〜6000MPaのレベルにまで高め ることができる。例えば、試験の結果によれば、少なくとも約5500MPaの 弾性率レベルはこの強度分類においてまさに高い基準を表すことが示されている 。高強度分類のコアーの弾性率は、少なくとも約6000〜6500〜7000 MPaのレベル、またこれ以上のレベルにまで高められ、これは新世代の輪転グ ラビア印刷機により設定された要求値に合致する。 理解されるように、本発明による厚紙プライで作られたコアーの弾性率の値は 上述した輪転グラビア印刷機の強度要求値を十分に満たす。 本発明による厚紙コアーの使用は、新世代の輪転グラビア印刷機の例示した厚 紙コアーに限ることを意図していない。このようなコアーは、通常よりも硬直性 の大きな強固なコアーが要求されるどの場所でも使用できる。このような特に硬 直性すなわち強固なコアーは、例えばカーペットの巻取りに必要とされる。この ようなカーペット用コアーは、コアー上に巻付けられるカーペットが、例えば紙 の巻取りとは違ってコアーを支持しないために、特に長期間にわたって応力を受 けるからである。コアーの内径は、今日の輪転グラビア印刷機の典型的なコアー 直径である上述した直径76mmおよび150mm以外のいずれかにすることが 当然できる。 輪転グラビアコアーの製造に本発明の構造を使用することにより、内径76m mのコアーの使用範囲は、今日のものより高速且つ幅広の輪転グラビア印刷機へ と安全に拡大させることができる。したがって、本発明による構造は、完全に新 規な輪転グラビア印刷機によってもたらされる挑戦に対する解答を与えると共に 、既存の輪転グラビア印刷機の経済性を改善する。 上述したプレス乾燥法(例えばコンデベルト法)の材料は、弾性率がまさに高 くする必要のない状況、および入手が限られたり費用の点で材料の節約が望まれ る状況における汎用構造(multigrade construction)を与えるために、従来の コアー厚紙と共に使用することができる。そのような場合、例えば強度が有利な 要素である場所に、また従来技術の構造プライの適当な機能が使用される他の場 所に、高弾性率を有する構造プライが使用される。 螺旋巻取り汎用厚紙コアーの硬直性は、少なくとも1つの構造プライが本発明 により少なくとも4500MPaの強化横断方向の弾性率を有するようにコアー を構造することで改良できる。さらに、構造プライの機械方向の弾性率が少なく とも7500MPaであるのが特に有利である。本発明による構造プライの比率 は、コアー壁厚の少なくとも約1/5を占めるのが好ましい。他の含まれ得る構 造プライは従来技術に従う。本発明による厚紙コアーの構造プライは従来技術の 構造プライより優れているので、コアー壁厚における前者の比率ならびにコアー 壁における位置を最適化する。上述したように、コアー原料の品質分類、したが って完成したコアーの品質分類もまた一般にそれらの出費/受領価格に同調する 。それ故に、最適化はコアー製造元の視点および消費者の視点の両方に基づくこ とになる。 本発明による構造プライ、それにより作られた厚紙コアー、およびその厚紙コ アーの硬直性を向上させる方法が以下に例として添付図面を参照して非常に詳細 に説明される。図面において、 図1は巻回角αの関数として各種厚紙プライで作られた厚紙コアーの弾性率を グラフで示し、 図2は巻回角αの定義を示し、および 図3は2つの異なる形式の厚紙に関して異なる巻回角αで計算したコアーの内 径の減少を示している。 添付の図1は、紙、フィルムおよび織物工業において使用される例えば輪転グ ラビアコアーのような本発明による厚紙プライを使用して製造されたコアーの、 巻回角α(平均巻回角)の関数として与えられた弾性率の値のグラフであり、前 記弾性率の値は高強度分類における従来技術のコアーの対応する弾性率の値と比 較されている。上述したように、螺旋コアーで一般に使用されている約15°〜 35°の巻回角により、機械横断方向の弾性率が完成された螺旋コアーの全弾性 率に大きな本質的な影響を与えている。本発明に関連して厚紙プライの巻回角α (平均巻回角)の定義は図2に示されている。巻回角α(平均巻回角)は、厚紙 コアー軸線に対する横断方向と厚紙プライの縁部との間に形成される鋭角αを示 す。図1において、3点鎖線は低強度分類における典型的な従来技術の輪転グラ ビアコアーを示す。断続線もまた高強度分類における典型的な従来技術の輪転グ ラビアコアーを示す。このコアーにおいて、コアー材料として使用された厚紙は 、方向比(orientation ratio)に関して可能な限り平方性(square)である、 すなわち方向比の数値が小さい。点線、鎖線および断続線は本発明の構造プライ で構成された1つの輪転グラビアコアーを示し、実線は本発明の構造プライで作 られた他の輪転グラビアコアーを示す。 薄いフィルムまたは糸を螺旋厚紙コアーのまわりに巻付けるとき、巻付けられ る材料はコアーに対して半径方向の圧縮応力を生じ、コアーの内径は圧縮されて 変形、すなわちコアー内径の減少を生じる。特別な状況においては、このことは 或る種の巻取りチャックにおいてコアーがそのチャックに跨着する傾向を示すと きに問題を生じる。 螺旋状に巻回されて形成された厚紙コアーすなわち糸キャリヤのまわりに糸を 巻付ける場合、その巻付け環境が実際に湿気ている場合がある。このことは、コ アー内径が変形する傾向およびコアーが巻取り中心部に固着する傾向を増大させ る。 添付の図3から判るように、このようなコアーを構成する場合に、本発明によ る構造プライを使用することでコアーの内径が減少する傾向をかなり弱めること のできることを発見した。 図3は各種の巻回角α(平均巻回角)を使用して2つの異なる厚紙分類に関し て計算したコアー内径の減少を示す。今日一般に使用されている○で示された厚 紙の方向比は、試験では約1.6であった。機械方向(MD)の弾性率は約70 00MPa、機械横断方向(CD)の弾性率は約3000MPaであった。プレ ス乾燥(例えばコンデベルト厚紙)により製造された△で示された厚紙の方向比 は、試験では約1.8であり、機械方向(MD)の弾性率は約11000MPa 、機械横断方向(CD)の弾性率は約6000MPaであった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月29日(1999.1.29) 【補正内容】 明細書 厚紙コアーの構造プライ、その構造プライで作られた厚紙コアー、および厚紙コ アーの硬直性を向上させる方法 本発明は請求項1の前文による厚紙コアーの構造プライに関する。本発明はま たそのような構造プライを含む螺旋コアーにも関する。さらに、螺旋厚紙コアー の硬直性(堅さ)を向上させる方法に関する。 螺旋厚紙コアー(芯材)は、複数のプライを重ね合せて巻回し、接着し、それ を乾燥させることによって作られている。 紙、フィルム、および織物工業で作られるウェブ(一巻きのシート材)は、通 常はロールコアー上に巻取られる。コアーは厚紙で作られ、特に螺旋コアーは厚 紙のプライ(重ね要素材)を互いに重ねて接着し、それらを特別な螺旋機械で螺 旋状に巻回することによって製造される。コアーを形成する上で必要な厚紙の幅 、厚さおよび枚数は、製造するコアーの寸法および強度の要求値に応じて変化す る。典型的にプライ幅は50〜250mm(特別な場合には約500mm)で、 プライ厚は約0.2〜1.2mm、またプライ枚数は約3〜30枚(特別な場合 には約50枚)である。厚紙プライの強度はコアーの強度要求値に応じて変る。 一般則として、厚紙の強度が増大すれば、その価格も上昇する。したがって、一 般にコアーを強化すればするほど費用も増大することは真実である。 印刷機に使用される紙リールは巻取りコアー上に形成される。ほとんど常に、 この巻取りコアーは螺旋状に巻かれた厚紙コアーである。高効率の印刷機におい ては、巻出される端部へ向かっていわゆるフライング・リールチェンジ(flying reel change:運転状態でのリール交換)が行われる。すなわち新しい紙リール のウェブは、ほぼ巻出し終ったウェブに対して全速状態の下で結合される。この フライング・リールチェンジを成功させる上で、十分に堅く強固なコアーが必須 の要因である。 印刷機は典型的に2つの寸法のコアーを使用する。最も一般的なコアー寸法は 内径76mmで、肉厚(壁厚)は13または15mmである。今日の最も幅広で 高速の印刷機は、内径150mm、肉厚13mmのコアーを使用している。リー ルチェンジ時は、コアー上の紙の最小厚さは約3〜8mmである。コアーが十分 に堅固でなければ、それ以上の紙をコアー上に残さねばならない。印刷機に使用 される厚紙コアーは、典型的に紙工業用のコアーであり、すなわちそれらのコア ーは厚い壁厚を有しており、壁厚Hは10mm以上で、コアー内径は70mm超 である。例えばチャック(チャック延長部)でクランプできるようにするために 、またコアー面と押圧ロールとの間に巻取られる紙ウェブのためのニップを形成 できるようにするために、紙工業用のコアーは壁厚を厚くしなければならず、す なわち、壁厚を約10mm以上にしなければならない。特にスリッタ巻取り機の 幾何形状は、コアーに十分な壁厚、実際には10mm以上を要求する。巻取り/ 巻出し速度が少なくとも約200m/分(3.3m/秒)であるならば、典型的 にこのような紙工業用コアーが使用される。 実際的な環境において、印刷機のウェブ速度がリールチェンジのために減速さ れることなく、寸法、すなわち紙リールの直径が巻出しの間に減少していくなら ば、その直径の減少していくリールの回転速度はかなりの高速度に増大すること になる。 印刷機はますます幅広く、そしてますます高速化する傾向にある。幅広の印刷 機、すなわち長いコアーを有し、速い運転速度の印刷機への移行は、静止リール 、すなわち厚紙コアー+該コアー上に残される紙ウェブがリールチェンジの間に 固有振動を生じ、したがって揺動するという結果をまねくことになりかねない。 これは大きな出費となるウェブ破断や、静止リールがバラバラになる破裂さえ生 じかねず、これにより安全上の著しい危険性を生じる。 このような状況は、幅が広く高速な輪転グラビア印刷機が典型例である。輪転 グラビア印刷は高効率の印刷法であり、幅が広く高速な印刷機と大径リールとを 使用する。最も高速且つ最も幅広のカタログ印刷機も同様な状況に至る。カタロ グ印刷機では、チャックに依存する紙ロール支持システムの硬直性要素が高効率 輪転グラビア印刷機よりも一般に弱いという事実に一部原因する。 巻出しにおける安定性が現在問題となっている輪転グラビア印刷機において、 状況は典型的に以下の通りである。 2.45m幅の印刷機では、内径76mmのコアーが使用される。特別な場合 、一般に大量の製品紙が要求されるときは、大きくても2.65m幅の印刷機が 内径76mmのコアーと共に使用できる。それらの運転パラメータにより静止リ ールが通常の最少量の残留紙に近いところまで運転されたとすれば、振動範囲と なることに対する安全要素は絶対的に小さすぎる。静止リールの安全な取扱いを 保証できるようにするためには、残留紙の量を約3〜8mmである初期最小値か ら15mmまでに増大すべきである。このことは当然ながら廃紙として大きな経 済的損失を生む。印刷時のウェブ速度は、ここでは約14m/秒である。 コアーの内径が150mmのとき、印刷機の幅は一般に上述値を超える(しか しながら150mmの内径を有するコアーは上述の印刷機の幅に適用できる)。 印刷機の幅は典型的には3.08m、3.18m、または3.28mである。こ れらの印刷機による印刷速度は上述した印刷機と同じである。 新世代の輪転グラビア印刷機は再びそれまでのものよりも幅広化および高速化 され、幅およびウェブ速度の組合わせが3.68mおよび16m/秒、または選 択的に3.08mおよび20m/秒または3.18mおよび25m/秒となるこ とが予測される。しかしながら1997年初期までには、そのような新世代の輪 転グラビア印刷機はまだ製造されていない。 一層幅の広い/一層高速なウェブを要求する最も幅広の印刷機では、コアーの 内径は振動問題を解決するために150mmに変更された。これまでその構造は 良好に機能していた。現在は、設計されている新しい印刷機の運転パラメータに よれば、内径150mmのコアーに移行するまでの初期の印刷機で生じたのと同 様な問題に再び直面している。換言すれば、静止リールの固有振動の危険範囲に 再び入ろうとしている。 この理由により、コアー内径の増大を回避できるようにするために、どうにか してコアーの硬直性を増大しなければならない。コアー内径を増大する構造は生 産連鎖において最も望ましくない解決方法であると考えられている。 上述で説明したように、狭い幅の厚紙プライをマンドレルのまわりに巻付ける ことで螺旋厚紙コアーが製造される。巻付けられるプライの厚紙が切出される厚 紙は、板紙抄紙機で製造されている。コアーの内面プライおよび外面プライの選 択は、一般に(常にではない)構造プライの選択とは別の根拠に基づいている。 それ故に、内面プライおよび外面プライの強度は、コアーにおける他のプライの 強度としばしば同じでない。一般にここで言う他のプライとは一般に外側に位置 するプライの間に配置されたプライであり、構造プライと呼ばれる。何故なら、 それらの特性はコアーの最終強度および品質分類、および他の特性を決定するか らである。コアーの最終的な使用に外側プライおよび内部プライ(すなわち外側 プライに取付けられた下層プライ)の特別な要求条件が設定されていない場合に は、コアー全体を上述で認識した構造プライで構成することができる。厚紙の製 造において、可能なかぎり均質な強度特性を得ることが望まれる。いわゆる平方 度(squareness)がこれに関して使用される用語であり、1であるその理論的下 限を得るように努力される。正方形の厚紙の長手方向(機械方向と同じ)の強度 ならびにその弾性率は、機械横断方向におけるそれぞれ対応する値と同じである 。しかしながら従来の厚紙抄紙機構造では、厚紙は機械横断方向よりも機械方向 において本質的に強い(典型的には1.6〜2.7倍ほど強い)。このことは厚 紙の弾性率についても同じことが言える。コアーの硬直性については、コアーの 軸線方向の硬直性要因が決定する。螺旋巻取りコアーの構造であるため、機械方 向の厚紙の硬直性(大きい)は幾分ながら円周方向に作用し、機械横断方向にお ける厚紙の硬直性因子(小さい)は幾分ながら軸線方向に作用する。 機械横断方向の厚紙に対する機械方向の厚紙の比を最適化することにより、ま た螺旋状に巻取られたコアーの構造(巻取り角)を調整することにより、その状 態に対して同じ程度に影響させることが可能である。しかしながら従来の厚紙抄 紙機および従来の螺旋機械によればその機会は全く限られており、問題解決のた めに適当ではない。 輪転グラビアコアーはそれらの要求強度条件に応じて2つの範疇に、すなわち 低強度分類および高強度分類に分けられる。従来の低強度分類の輪転グラビアコ アーの弾性率は3300〜4000MPaのレベルである。従来の材料で作られ た高強度震いに属する市販等級のものの弾性率は4200〜4800MPaのレ ベルである。特別な方法によれば、余裕をもってこれらの値を超えることができ る。輪転グラビア印刷機におけるリール重量および印刷機幅は、2つの分類の厚 紙コアーを選択する基準を決定する。 コアーの原料の弾性率レベルは、使用する厚紙プライの原料、製造方法、およ び配向比(機械横断方向の厚紙に対する機械方向の厚紙の比である強度パラメー タ)によって左右される。輪転グラビアコアーのための好ましい平方度を有する 典型的な厚紙材料の弾性率は、低強度分類では機械方向に約6000MPa、機 械横断方向に約3000MPaである。高強度分類での対応する値は、機械方向 に約6500〜7500MPa、機械横断方向に約3500〜4000MPaで ある。 先行技術である米国特許第5505395号明細書に、例えば輪転グラビアコ アーとして使用される高強度分類の典型的な従来のコアーが記載されている。そ の特許明細書に記載された1つの解決法では、プライの弾性率が機械方向に約1 0900MPa、機械横断方向に約3600MPaである(表I)。 先行技術である米国特許第5167994号明細書に、再使用可能な寸法の安 定した軽量多層の管状コアーが記載されている。遮水材が繊維材料で作られた外 層(多数または複数)と中央層すなわち中間層との間に埋設されている。同様に 遮水層が繊維材料で作られた内層(多数または複数)と中央層すなわち中間層と の間に埋設されている。蒸気遮断層は、チューブの主として中間層を構成するの に使用されている繊維材料が大気中から水分を吸収しないようにする。これは大 気中の湿度の変化によるチューブ径の変化を最小限に抑える。 先行技術である米国特許第4675079号明細書に、4ローラーの閉トレイ ンを有する改良された複数ニップの吸引プレス装置が記載されている。この明細 書は従来技術の乾燥装置の1つを示している。 本発明の目的は、螺旋厚紙コアー用の新規な形式で適用性の改良された構造プ ライを提供することである。本発明の他の目的は、少なくともそのような構造プ ライを含み、改良された強度特性を有する螺旋厚紙コアーを提供することである 。本発明による構造プライは従来技術の構造プライよりも優れているので、コア ー壁厚に占める比率およびコアー壁における位置を最適化する。上述したように 、コアー原料の品質分類、したがってコアーの品質分類もまたそれらの出費/受 領価格に同調する。 本発明のさらに他の目的は、上述した現在使用されている螺旋コアーに関係す る問題点を解決し、例えば新規の印刷機の運転パラメータによって定められるコ アーの要求強度にかなう螺旋厚紙コアーを提供することである。本発明による構 造はまた特に大きい硬直性が要求されるその他の場所にも適用できる。 これらの目的は、請求の範囲の記載された構造によって達成される。 実施した試験に基づいて、十分に強力なコアーが新世代の印刷機用として提供 されること、また本発明によれば螺旋厚紙コアーの構造プライにおける機械横断 方向(CD)の弾性率Eが実質的に4500MPaより高い場合に、これまでの ものより強力なコアーが既存の印刷機に提供されることを見い出した。さらに、 構造プライの機械方向(MD)の弾性率Eは7500MPaより実質的に高いこ とが好ましい。 本発明の新規な形式の厚紙コアーは、全体または一部に本発明による構造プラ イを使用して製造することができる。これらの構造プライの厚紙は、例えばプレ ス乾燥法と呼ばれる方法によって製造される。 プレス乾燥法に基づく厚紙は、コンデベルト(Condebelt)と呼ばれる従来技 術の方法を使用して、厚紙抄紙機により製造することができる。コンデベルト法 の発明者は、フィンランド国タンペラ・リミテッド社のユッカ・レチネン氏であ る。現在(1997)のところ、エンソ・グループに属するパンカコスキー・ボ ーズ・オイ・リミテッド社の、コンデベルトプレス乾燥法を使用した世界で唯一 の機械(ヴァルメット・リミテッド社で作られている)がある(パペリ・ヤ・プ ー − 紙と木材、第77巻/第3号/1995、第69頁)。他の適当な方法 で製造され、本発明による強度要求値に合う構造プライも厚紙コアーを構成する のに使用できる。デニス・ガンダーソン氏の論評において、パペリ・ヤ・プー− 紙と木材、第74巻/第5号/1992、第415章の第412〜418頁の ドナルド・スパークス氏の論文がプレス乾燥を「市販されている十分に確立され たヤンキーシリンダおよび圧力ロールの組合わせ以外で、乾燥機シリンダおよび 繊維の組合わせによって与えられる以上に、熱および直角圧力を同時に湿り紙に 対して加えるいずれかのプロセス」として定義している。スパークス氏により調 査された16の開発技術のうちのただ1つ、すなわちレチン氏のコンデベルト 設計のみが静的プレス乾燥条件の再現を企図している。 プレス乾燥は効率的な方法であるので、その方法により構造プライの弾性率を 高めることは可能で、低強度分類の輪転グラビアコアーの上述した構造プライの 機械方向の弾性率は少なくとも約7500〜10000MPaのレベルまで高め ることができ、また一般に使用される15°〜35°の巻回角によって、非常に 重要な機械横断方向の弾性率を約4500〜5000MPaのレベルまで高める ことができる。例えば、試験の結果によれば、機械横断方向における4800M Paの弾性率がこの強度分類のまさに高い基準を表すことが示されている。本発 明による高い強度レベルコアーについては、それらは輪転グラビアコアーの高い 、すなわち良好な強度レベルに対応する。本発明による、また良好な品質のプレ ス乾燥材料から作られた構造プライ(例えばいわゆるコンデベルト法による)が 使用される場合、機械方向の弾性率は約10000〜12000MPaのレベル まで高めることができ、機械横断方向の弾性率は約5000〜8000MPaの レベルまで高めることができる。試験の結果によれば、例えば機械横断方向にお ける5500〜6500MPaの構造プライの弾性率レベルは、この強度分類に おいてかなり高い基準を表すことが示されている。 本発明において上述したように新規な構造プライの使用は、原料以外でコアー 構造をどのようにも変更する必要なく、新世代の輪転グラビア印刷機に使用され るコアーの硬直性要求値を満たすことになる。 したがって、現在使用されている低強度分類のコアーの弾性率を、本発明の構 造を使用することで少なくとも約5000〜6000MPaのレベルにまで高め ることができる。例えば、試験の結果によれば、少なくとも約5500MPaの 弾性率レベルはこの強度分類においてまさに高い基準を表すことが示されている 。高強度分類のコアーの弾性率は、少なくとも約6000〜6500〜7000 MPaのレベル、またこれ以上のレベルにまで高められ、これは新世代の輪転グ ラビア印刷機により設定された要求値に合致する。 理解されるように、本発明による厚紙プライで作られたコアーの弾性率の値は 上述した輪転グラビア印刷機の強度要求値を十分に満たす。 本発明による厚紙コアーの使用は、新世代の輪転グラビア印刷機の例示した厚 紙コアーに限ることを意図していない。このようなコアーは、通常よりも硬直性 の大きな強固なコアーが要求されるどの場所でも使用できる。このような特に硬 直性すなわち強固なコアーは、例えばカーペットの巻取りに必要とされる。この ようなカーペット用コアーは、コアー上に巻付けられるカーペットが、例えば紙 の巻取りとは違ってコアーを支持しないために、特に長期間にわたって応力を受 けるからである。コアーの内径は、今日の輪転グラビア印刷機の典型的なコアー 直径である上述した直径76mmおよび150mm以外のいずれかにすることが 当然できる。 輪転グラビアコアーの製造に本発明の構造を使用することにより、内径76m mのコアーの使用範囲は、今日のものより高速且つ幅広の輪転グラビア印刷機へ と安全に拡大させることができる。したがって、本発明による構造は、完全に新 規な輪転グラビア印刷機によってもたらされる挑戦に対する解答を与えると共に 、既存の輪転グラビア印刷機の経済性を改善する。 上述したプレス乾燥法(例えばコンデベルト法)の材料は、弾性率がまさに高 くする必要のない状況、および入手が限られたり費用の点で材料の節約が望まれ る状況における汎用構造(multigrade construction)を与えるために、従来の コアー厚紙と共に使用することができる。そのような場合、例えば強度が有利な 要素である場所に、また従来技術の構造プライの適当な機能が使用される他の場 所に、高弾性率を有する構造プライが使用される。 螺旋巻取り汎用厚紙コアーの硬直性は、少なくとも1つの構造プライが本発明 により少なくとも4500MPaの強化横断方向の弾性率を有するようにコアー を構造することで改良できる。さらに、構造プライの機械方向の弾性率が少なく とも7500MPaであるのが特に有利である。本発明による構造プライの比率 は、コアー壁厚の少なくとも約1/5を占めるのが好ましい。他の含まれ得る構 造プライは従来技術に従う。本発明による厚紙コアーの構造プライは従来技術の 構造プライより優れているので、コアー壁厚における前者の比率ならびにコアー 壁における位置を最適化する。上述したように、コアー原料の品質分類、したが って完成したコアーの品質分類もまた一般にそれらの出費/受領価格に同調する 。それ故に、最適化はコアー製造元の視点および消費者の視点の両方に基づくこ と になる。 本発明による構造プライ、それにより作られた厚紙コアー、およびその厚紙コ アーの硬直性を向上させる方法が以下に例として添付図面を参照して非常に詳細 に説明される。図面において、 図1は巻回角αの関数として各種厚紙プライで作られた厚紙コアーの弾性率を グラフで示し、 図2は巻回角αの定義を示し、および 図3は2つの異なる形式の厚紙に関して異なる巻回角αで計算したコアーの内 径の減少を示している。 添付の図1は、紙、フィルムおよび織物工業において使用される例えば輪転グ ラビアコアーのような本発明による厚紙プライを使用して製造されたコアーの、 巻回角α(平均巻回角)の関数として与えられた弾性率の値のグラフであり、前 記弾性率の値は高強度分類における従来技術のコアーの対応する弾性率の値と比 較されている。上述したように、螺旋コアーで一般に使用されている約15°〜 35°の巻回角により、機械横断方向の弾性率が完成された螺旋コアーの全弾性 率に大きな本質的な影響を与えている。本発明に関連して厚紙プライの巻回角α (平均巻回角)の定義は図2に示されている。巻回角α(平均巻回角)は、厚紙 コアー軸線に対する横断方向と厚紙プライの縁部との間に形成される鋭角αを示 す。図1において、3点鎖線は低強度分類における典型的な従来技術の輪転グラ ビアコアーを示す。断続線もまた高強度分類における典型的な従来技術の輪転グ ラビアコアーを示す。このコアーにおいて、コアー材料として使用された厚紙は 、方向比(orientation ratio)に関して可能な限り平方性(square)である、 すなわち方向比の数値が小さい。点線、鎖線および断続線は本発明の構造プライ で構成された1つの輪転グラビアコアーを示し、実線は本発明の構造プライで作 られた他の輪転グラビアコアーを示す。 薄いフィルムまたは糸を螺旋厚紙コアーのまわりに巻付けるとき、巻付けられ る材料はコアーに対して半径方向の圧縮応力を生じ、コアーの内径は圧縮されて 変形、すなわちコアー内径の減少を生じる。特別な状況においては、このことは 或る種の巻取りチャックにおいてコアーがそのチャックに跨着する傾向を示すと きに問題を生じる。 螺旋状に巻回されて形成された厚紙コアーすなわち糸キャリヤのまわりに糸を 巻付ける場合、その巻付け環境が実際に湿気ている場合がある。このことは、コ アー内径が変形する傾向およびコアーが巻取り中心部に固着する傾向を増大させ る。 添付の図3から判るように、このようなコアーを構成する場合に、本発明によ る構造プライを使用することでコアーの内径が減少する傾向をかなり弱めること のできることを発見した。 図3は各種の巻回角α(平均巻回角)を使用して2つの異なる厚紙分類に関し て計算したコアー内径の減少を示す。今日一般に使用されている○で示された厚 紙の方向比は、試験では約1.6であった。機械方向(MD)の弾性率は約70 00MPa、機械横断方向(CD)の弾性率は約3000MPaであった。プレ ス乾燥(例えばコンデベルト厚紙)により製造された△で示された厚紙の方向比 は、試験では約1.8であり、機械方向(MD)の弾性率は約11000MPa 、機械横断方向(CD)の弾性率は約6000MPaであった。 【手続補正書】 【提出日】平成11年8月20日(1999.8.20) 【補正内容】 請求の範囲 1. 機械方向(MD)の弾性率Eが少なくとも7500MPaである厚紙コ アーの構造プライにおいて、プレス乾燥法によって製造されるとともに、機械横 断方向(CD)の弾性率Eが4500MPaよりも高いことを特徴とする厚紙コ アーの構造プライ。 2. 請求項1に記載された構造プライであって、構造プライの機械横断方向 (CD)の弾性率Eが4800MPaより高く、好ましくは5000MPaより 高いこと特徴とする厚紙コアーの構造プライ。 3. 請求項1に記載された構造プライであって、構造プライの機械横断方向 (CD)の弾性率Eが5500MPaより高く、好ましくは6000MPaより 高く、さらに好ましくは6500MPaより高いことを特徴とする厚紙コアーの 構造プライ。 4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載された構造プライであ って、構造プライの機械向(D)の弾性率Eがさらに8000MPaより 実質的に高いことを特徴とする厚紙コアーの構造プライ。 5. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載された構造プライであ って、構造プライがプレス乾燥法であるコンデベルト法で製造されることを特徴 とする厚紙コアーの構造プライ。 6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載された構造プライを含 厚紙コアーであって、厚紙コアーの弾性率Eが少なくとも5000MPa、好 ましくは5500MPa超、さらに好ましくは6000MPa超である厚紙コア ー。 7. 螺旋状に巻回された厚紙コアーであって、造プライの少なくとも1つ の機械横断方向(CD)の弾性率が4500MPa超、好ましくは5000MP a超で、機械方向(MD)の弾性率が少なくとも7500MPa、好ましくは8 000MPa超であることを特徴とする螺旋状に巻回された厚紙コアー。 8. 請求項に記載された螺旋状に巻回された厚紙コアーであって、構造プ ライを含み、構造プライの全厚さが好ましくはコアー壁厚の少なくとも1/5で あ造プライの機械横断方向(CD)の弾性率が少なくとも4500MPa 、 好ましくは5000MPa超で、機械方向(MD)の弾性率が少なくとも780 0MPa、好ましくは8000MPa超であることを特徴とする螺旋状に巻回さ れた厚紙コアー。 9. 螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直性を改良する方法であって、厚紙 コアーが構造プライで作られ、該構造プライの少なくとも1つの機械横断方向( CD)の弾性率が少なくとも4500MPa、好ましくは5000MPa超で、 機械方向(MD)の弾性率が少なくとも7800MPa、好ましくは8000M Pa超であることを特徴とする螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直性を向上さ せる方法。 10. 請求項に記載された螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直性を向上 させる方法であって、厚紙コアーが構造プライで構成され、該構造プライの全厚 さコアー壁厚の少なくとも1/5であるのが好ましく、また構造プライの機械 横断方向(CD)の弾性率が少なくとも4500MPa、好ましくは5000M Pa超で、機械方向(MD)の弾性率が少なくとも7800MPa、好ましくは 8000MPa超であることを特徴とする螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直 性を向上させる方法。 11. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載された厚紙コアーで あって、構造プライで作られ、機械方向の弾性率が少なくとも9000MPaで あることを特徴とする厚紙コアー。 12. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載された厚紙コアーの 糸キャリヤとしての使13. 請求項11に記載された厚紙コアーの糸キャリヤとしての使14. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載された厚紙コアーの 、薄いフィルムおよび箔用の管としての使15. 請求項11に記載された厚紙コアーの、薄いフィルムおよび箔用の管 としての使用。16. 請求項から請求項までのいずれか一項または請求項11に記載さ れた厚い壁厚の紙工業用コアーとしての厚紙コアーの使であって、壁厚Hが少 なくとも10mm、内径が70mm超で、少なくとも約200m/分(=3.3 m/秒)の巻出し/巻速度で使用される厚紙コアーの使17. 請求項から請求項までのいずれか一項または請求項11に記載さ れたコアーであって、紙コアー厚い壁厚の紙工業用コアーであり、壁厚Hが 少なくとも10mm、内径が70mm超で、少なくとも約200m/分(=3. 3m/秒)の巻出し/巻速度で使用され、コアーの中間部に位置する厚紙プラ イの幅が、 73mm〜110mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも185mm、好ましくは210mm超、さらに好ましくは230mm 超、 111mm〜144mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも205mm、好ましくは210mm超、さらに好ましくは230mm 超、 145mm〜180mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも210mm、好ましくは250mm超、さらに好ましくは350mm 〜450mm、 181mm〜310mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも220mm、好ましくは250mm超、さらに好ましくは350mm 〜500mmであるが、 ほとんどの場合、或る幅のコアーの各々における最大プライ幅Lmax max= (π)x(特定点におけるコアー直径)であることを特徴とするコアー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 構造プライの機械横断方向(CD)の弾性率Eが4500MPaより実 質的に高いことを特徴とする厚紙コアーの構造プライ。 2. 請求項1に記載された構造プライであって、構造プライの機械横断方向 (CD)の弾性率Eが4800MPaより高く、5000MPaより高いことが 好ましいことを特徴とする厚紙コアーの構造プライ。 3. 請求項1に記載された構造プライであって、構造プライの機械横断方向 (CD)の弾性率Eが5500MPaより高く、6000MPaより高く、65 00MPaより高いことがさらに好ましいことを特徴とする厚紙コアーの構造プ ライ。 4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載された構造プライであ って、構造プライの機械横断方向(CD)の弾性率Eが7500MPaよりさら に実質的に高いことを特徴とする厚紙コアーの構造プライ。 5. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載された構造プライであ って、構造プライの機械横断方向(CD)の弾性率Eが8000MPaよりさら に実質的に高いことを特徴とする厚紙コアーの構造プライ。 6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載された構造プライであ って、構造プライがプレス乾燥法で製造されることを特徴とする厚紙コアーの構 造プライ。 7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載された構造プライを含 んで成る厚紙コアーであって、厚紙コアーの弾性率Eが少なくとも5000MP a、好ましくは5500MPa超、さらに好ましくは6000MPa超である厚 紙コアー。 8. 螺旋状に巻回された厚紙コアーであって、構造プライを含みね構造プラ イの少なくとも1つの機械横断方向(CD)の弾性率が4500MPa超、好ま しくは5000MPa超で、機械方向(MD)の弾性率が少なくとも7500MPa 、好ましくは8000MPa超であることを特徴とする螺旋状に巻回された厚紙 コアー。 9. 請求項8に記載された螺旋状に巻回された厚紙コアーであって、構造プ ライを含み、その小プレート部材の全厚さがコアー壁厚の少なくとも1/5であ るのが好ましく、また構造プライの機械横断方向(CD)の弾性率が少なくとも 4500MPa、好ましくは5000MPa超で、機械方向(MD)の弾性率が 少なくとも7800MPa、好ましくは8000MPa超であることを特徴とす る螺旋状に巻回された厚紙コアー。 10. 螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直性を改良する方法であって、厚 紙コアーが構造プライで作られ、該構造プライの少なくとも1つの機械横断方向 (CD)の弾性率が少なくとも4500MPa、好ましくは5000MPa超で 、機械方向(MD)の弾性率が少なくとも7800MPa、好ましくは8000 MPa超であることを特徴とする螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直性を向上 させる方法。 11. 請求項10に記載された螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直性を向 上させる方法であって、厚紙コアーが構造プライで構成され、該構造プライの全 厚さコアー壁厚の少なくとも1/5であるのが好ましく、また構造プライの機械 横断方向(CD)の弾性率が少なくとも4500MPa、好ましくは5000M Pa超で、機械方向(MD)の弾性率が少なくとも7800MPa、好ましくは 8000MPa超であることを特徴とする螺旋状に巻回された厚紙コアーの硬直 性を向上させる方法。 12. 請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載された厚紙コアーで あって、構造プライで作られ、機械方向の弾性率が少なくとも9000MPaで あることを特徴とする厚紙コアー。 13. 請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載された厚紙コアーの 糸キャリヤとしての使用法。 14. 請求項12に記載された厚紙コアーの糸キャリヤとしての使用法。 15. 請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載された厚紙コアーの 、薄いフィルムおよび箔としての使用法。 16. 請求項12に記載された厚紙コアーの、薄いフィルムおよび箔として の使用法。 17. 請求項7から請求項9までのいずれか一項または請求項12に記載さ れた厚い壁厚の紙工業用コアーのような厚紙コアーの使用法であって、壁厚Hが 少なくとも10mm、内径が70mm超で、少なくとも約200m/分(=3. 3m/秒)の巻出し/巻上げ速度で使用される厚紙コアーの使用法。 18. 請求項7から請求項9までのいずれか一項または請求項12に記載さ れたコアーであって、この厚紙コアーは厚い壁厚の紙工業用コアーであり、壁厚 Hが少なくとも10mm、内径が70mm超で、少なくとも約200m/分(= 3.3m/秒)の巻出し/巻上げ速度で使用され、コアーの中間部に位置された 厚紙プライの幅が、 73mm〜110mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも185mm、好ましくは210mm超、さらに好ましくは230mm 超、 111mm〜144mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも205mm、好ましくは210mm超、さらに好ましくは230mm 超、 145mm〜180mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも210mm、好ましくは250mm超、さらに好ましくは350mm 〜450mm、 181mm〜310mmの内径を有するコアーの場合に、 少なくとも220mm、好ましくは250mm超、さらに好ましくは350mm 〜500mmであるが、 ほとんどの場合、或る幅のコアーの各々における最大プライ幅Lmaxであり、幅 Lmax=(π)x(特定点におけるコアー直径)であることを特徴とするコアー 。
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