JP2783976B2 - 螺旋状に巻いた板紙製巻心 - Google Patents

螺旋状に巻いた板紙製巻心

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織物、及びその他の材
料を巻き付けるための巻心であって、高速巻付けに耐え
る性質を改善し螺旋状に巻いた板紙製巻心に関するもの
であり、また特に、織物単繊維、糸、及びその他の材料
を一層高速で巻き付けるため、大きな螺旋巻付け角で螺
旋状に板紙を巻いて構成した巻心に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィラメント、糸、及びその他の材料を
その生産の際に巻き付けるための巻心として、織物産
業、その他の産業分野においては、螺旋状に板紙を巻い
て造った板紙管が広く使用されている。板紙は単一層で
あると比較的弱いが、多層に螺旋状に巻いた板紙層から
構成した管は著しく高い強度を有する。織物産業におい
ては、近年、糸の巻付け速度が著しく増大した。最近市
販されている織物のワインダは8000m/分までの高
速巻付け速度で作動し得るものがある。この技術分野で
よく知られているように、高速巻付けによって織物の巻
心に著しく大きな力が作用する。例えば、1976年に
Cunningham等に与えられた米国特許第3980249号
明細書には、3660m/分(12000フィート/
分)の巻付け速度で高速織物巻心の崩壊と破損とが発生
する現象が報告されている。織物の巻付け速度が著しく
増大するとこの時点から既知の問題を一層悪化させる。
【0003】ワインダをドラムで駆動するか、スピンド
ルで駆動することができる。ドラムで駆動されるワイン
ダは、駆動ランドを有する駆動される巻付けドラムを採
用しており、始動中に織物巻心の表面に駆動ランドを円
周方向に接触させ、希望する巻付け速度まで織物巻心の
表面速度を迅速に増大させる。最近入手できるドラム式
ワインダは、休止状態から6000m/分まで僅か5秒
間で織物巻心の速度を加速することができる。スピンド
ルで駆動されるワインダは、織物巻心の内部に同軸に支
持された被動スピンドルを使用して、休止状態から希望
する巻付け速度まで、織物巻心をはるかに遅い割合で加
速する。これ等のワインダは、回転する管の表面に加圧
接触する駆動ランドを有するベイルロールを有する。本
明細書中、「始動」とは巻心が回転中に急激に回転速度
を増大する場合をも含むものとする。
【0004】特に高速巻付け作業の始動中に織物巻心に
作用する圧力には、織物巻心の表面と駆動ランドとの間
を接触させることによって生ずるような圧縮力(ヘッド
圧力)と、織物巻心の表面を最初に加速している間に被
動巻付けドラムによって発生するような剪断力及び削摩
力と、休止状態から始動する速度まで円周方向に加速す
ることによって生ずる引張り力と、織物巻心の高速回転
によって生ずる遠心力に起因する半径方向に向く応力
と、管の回転によって生ずる円周方向の応力とを含む。
注意深く設計構成された数種類の板紙製織物巻心が毎分
6000mのワインダに使用し得ることがわかっている
が、現在のところ、毎分8000mのワインダで2分以
上の間、破損することなく適正に回転し得る板紙製織物
巻心は市販されていない。このことは、世界中で最も優
れた板紙で構成した管の場合でも当てはまる。
【0005】高速ワインダが始動中、織物巻心が崩壊を
起こす原因となる機構は、板紙管自身の性質に一部起因
するため殆ど理解されていない。板紙管は、その製造工
程中、互いに接着した層で形成されている。また、これ
等の層のそれぞれを形成している板紙は、板紙の長さ方
向、即ち製造時の機械の方向(MD)の性質が横方向
(CD)の性質と異なる直交異方性の材料である。これ
は、横方向(CD)に比較し、長さ方向(MD)に沿っ
て紙の繊維が配列する傾向があるためである。更に、板
紙の平面に垂直方向の板紙の強度に関する性質は、ここ
でも繊維の配列に起因し、MD方向、又はCD方向の板
紙の性質より劣る。織物巻心を形成する板紙プライは螺
旋状に指向しているため、CD方向でも、MD方向で
も、管の軸線に沿う、又は円周方向に沿う板紙プライの
上記のような繊維の配列というものがない。更に、管が
高速回転をしている間に発生する理論的に顕著な応力が
管の内面に非常に大きな円周応力として現れるが、板紙
は、これ等の応力に耐える十分な強度があることが知ら
れている。破損する管を観察すると、管の壁の中心付近
に破損を生じている。
【0006】最近、閉形状弾性解法が発達し、非対称に
負荷を受ける螺旋状に巻いた紙の管内の応力と歪とを予
測することが行われている。この理論を証明するための
実験では、管の円周の周りに半径方向の負荷が均一にな
るように、螺旋状に巻き付けた板紙管の外周縁に流体に
よって負荷を加えている。これについては1990年の
Journal of Engineering Materials and Technology 、
第112 巻、144 〜150頁のT.D.Gerhardt著「螺旋紙管の
外圧負荷、その理論と実験(External PressureLoading
of Spiral Paper Tubes:Theory and Experiment) 」を
参照されたい。この著述において考察した理論は、板紙
管の直交異方性に関する考察を好適に組み入れている。
しかし高速ワインダの始動中に、織物巻心の崩壊を起こ
す力の動的性質を静的状態で再現することは明らかに困
難であり、上述の1990年の論文における明快な解析
に比較し著しく複雑な考察を要する。市販されている織
物巻心の管の軸線に対する螺旋形に巻いたプライの角度
の方向は比較的狭い角度範囲に限定されている。このこ
とは、或る標準の板紙プライ幅が広範囲に入手できるこ
とと、比較的小さな標準の内径(ID)の織物巻心が広
範囲に使用されることとによる製造上の考慮から来るも
のと考えられる。現在入手できる織物巻心は、螺旋巻付
け角の構造を採用しており、その場合、標準プライ幅は
希望する標準内径に整合するものであり、製造上の困難
性を排除すれば今までの製造効率は増大するものであ
る。
【0007】螺旋状に巻いた管は、静止マンドレルを採
用して製造される。このマンドレルに重複する関係にプ
ライを送り、マンドレル上に形成された管をベルトによ
って回転するが、このベルトはマンドレルに沿って軸線
方向にこの管を動かす。プライをマンドレルに送る角度
は、幾何学的制約の結果として、マンドレルの外径(O
D)とプライの幅とによって決定される。一層幅が狭い
プライは、マンドレルに対し一層大きな巻付け角(マン
ドレルの軸線に対し直角方向に一層近くなる)で、この
プライを送る必要があり、一層幅が広いプライは、一層
小さい巻付け角(マンドレルの軸線に対し一層平行に近
くなる)でプライを送る必要がある。従って広い板紙プ
ライを使用すると、相違効果と累積効果とにより管の形
成速度が増大する。幅が広いプライは、単に幅が広いと
いう理由でマンドレルの表面を軸線方向の一層長い長さ
にわたり覆う。更に、一層広いプライの場合に採用する
必要がある小さな巻付け角によってプライをマンドレル
の軸線に一層平行に近く配設するから、プライの実際の
幅に比較し、マンドレルの表面を一層広く軸線方向に覆
う。従って、所定のベルト速度に関して、一層広い幅の
プライと、それに対応する小さな巻付け角とを使用する
ことによって、管の製造速度が早くなり、毎分当たり管
が製造される軸線方向の長さが長くなる。
【0008】また、一層広い幅のプライと、それに対応
する小さな巻付け角とを使用することによって、管形成
プロセスを簡単化することができる。これは、形成され
る管の軸線方向の移動方向に一層平行に近くプライを送
るからである。これにより、回転する管の内面と静止マ
ンドレルとの間の摩擦が小さくなる。管の内径とマンド
レルとの間の摩擦が小さいと、ベルト速度を一層高速に
することができ、管が回転し、マンドレルに沿って軸線
方向に移動する際、プライ間の接着が剥がれる可能性を
最小にすることができる。非常に大きな内径、例えば3
0.5cm(1フィート)より大きい内径の板紙管を除
き、上述した理由により一層広い板紙プライを使用する
ことによって、管の製造中、大きな巻付け角の使用が避
けられている。非常に大きな管の場合、マンドレルの寸
法が大きくなるので、大きな巻付け角の使用と、容易に
入手できない非常に広いプライの使用とが必要となり、
通常入手できる管製造装置を容易に使用できなくなる。
しかし、織物巻心に必要な標準内径は、75mm(約3
インチ)から143mm(約5.6インチ)までの範囲
にわたっている。これ等の内径の管は、大きな巻付け角
と狭いプライ幅とを使用する必要なく、製造される。従
って、高速ワインダ用の市販されている全ての織物巻心
は、102mm(約4インチ)又はそれ以上の幅を有す
る連続プライと、74度より小さい巻付け角とを使用し
て製造される。標準の範囲の内の低い値の部分の直径を
有する織物巻心は70度より小さい巻付け角を有する。
標準範囲の高い値の部分の直径を有する織物巻心は少な
くとも127mm(約5インチ)のプライ幅を使用す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、織物
用フィラメント、糸、更にフィルムのようなその他の材
料を非常に高速で巻き付けることができる螺旋状に巻い
た板紙製巻心を得るにある。本発明によれば、巻心の板
紙プライの螺旋巻付け角を増大することによって、高速
回転により管壁に生ずる有害な応力を減らすことを確か
めた。更に、螺旋巻付け角を増大することによって、駆
動ランドによって巻心の表面に作用する圧縮力から生ず
る応力をも減少させることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の螺旋状に巻いた
板紙から成る巻心は、螺旋状に巻いた板紙プライから形
成した複数個の構造層を有する円筒壁から成り、円筒壁
の軸線に対し71度より大きい所定の螺旋巻付け角をそ
れぞれのプライが形成する。120mm(約4.8イン
チ)と150mm(約6インチ)との間の比較的大きな
内径を有する巻心においては、螺旋状に巻いた板紙製巻
心を形成する板紙プライは74度より大きい巻付け角を
形成する。115mm(約4.5インチ)より狭い有効
幅を有する板紙プライを使用してこれ等の巻心を形成す
る。小さな内径、即ち120mm(約4.8インチ)よ
り小さい内径を有する本発明巻心においては、巻心を形
成する全ての板紙プライの幅を89mm(約3.5イン
チ)、又はそれより小さくし、螺旋巻付け角を71度よ
り大きくする。
【0011】74度以上の螺旋巻付け角と、88.9m
m(約3.5インチ)より狭い板紙プライの幅とは、織
物巻心を製造するために従来決して使用されておらず、
これは遅い生産速度から来るコストの増大と、巻心の製
造における困難性の増大とに少なくとも一部起因してい
る。それにも拘わらず、本発明によれば、螺旋巻付け角
を増大することによって、高速織物巻心の性能を著しく
改善することがわかった。しかも、いかなる形式の板紙
を使用してもこの性能の改善を達成することができる。
【0012】高速巻付け速度、特に始動中に、織物巻心
の層の剥離と破損とを生ずる原因はまだ完全に理解され
ておらず、従って完全に除去された訳ではないが、螺旋
巻付け角を増大することによって、高速巻付けに生ずる
有害な負荷条件の少なくとも2つに関する応力を減少さ
せることがわかった。板紙プライと板紙管の円周とを一
層よく合致させることによって、管の円周曲げ強度を増
大させ、そのため高速ワインダのランド、又は巻付けド
ラムによって管の表面に半径方向内方に加わる圧縮負荷
力により生ずる有害な作用を減少させる。更に、高速回
転から生ずる管壁内の自由スピンニング応力をプライの
螺旋巻付け角の増大によって減少させることができるこ
とがわかった。
【0013】本発明の改良した織物巻心の構造によれ
ば、従来、高速巻付け性能を改善するために通常必要で
あった板紙、接着剤、巻心表面、又はその他の構成部材
を変更する必要なく、織物巻心の高速巻付け性能を向上
させることができる。本発明の好適な実施例では、毎分
8000mのワインダ速度を2分間にわたって高速巻心
が受ける能力を著しく向上させることができる。従来の
構造の巻心の殆ど50%は、2分間のこれ等の作動条件
に耐えることができないが、本発明の好適な巻心の殆ど
全部がこのような作動中に少なくとも2分間は耐えるこ
とができる。このことは、この管の他のパラメータを変
更せず、巻付け角を73度から81度まで変更すること
によって達成される。また、毎分6000mの巻付け速
度のような低速巻付け速度で使用される織物巻心の性能
を向上させるために本発明を適用することもできる。更
に、異なる、構造、壁厚さ、多構成部材壁等の異なる織
物巻心に本発明を適用することができ、いずれの場合で
も高速ワインダでの性能を高めることができる。従っ
て、著しく性能を改良した高速ワインダの織物巻心を提
供するよう多数の他の織物巻心の構造と組み合わせて、
本発明の織物巻心を採用することができる。本発明巻心
は、管の破損と崩壊との問題を最小にするから、連続単
繊維糸とステープルファイバーで形成した糸とを含む織
物用糸に対する高速巻付け作業の効率と信頼性とを向上
させることができる。図面につき本発明を説明する。
【0014】
【実施例】本発明の種々の構造、及び実施例を以下説明
する。図面に示す特定の構造、方法、及び装置を説明す
るが、本発明はこの実施例に限定されないこと明らかで
あり、本発明はこれ等の実施例に種々の変更を加えるこ
とができる。図1には、本発明により円筒壁12によっ
て形成した螺旋形に巻いた板紙管10を示す。螺旋巻付
け角15を有する板紙の複数個のプライで円筒壁12を
形成する。管10の縦軸線20に対する板紙プライの巻
付け方向18によってこの螺旋巻付け角は決定される。
上述したように、また以下に一層詳細に説明するよう
に、本発明の板紙管10の螺旋巻付け角は71度より大
きく、更に74度より大きいのが好適である。
【0015】また、図1に示すように、板紙管10は所
定の内径22と所定の外径24とを有し、これ等内外径
によって所定の壁厚さ26を決定する。板紙管10を形
成している板紙プライは幅28を有し、以下に一層詳細
に説明するように、幅28は板紙管10の内径22と共
に板紙管の螺旋巻付け角15を決定する。図1に示すよ
うに、織物巻心は、この巻心に高速で連続する単繊維、
又は糸を巻き付けるのを開始するのに有効な開始溝3
0、又は類似の手段を通常有する。この技術分野の当業
者には、よく知られているように、この開始溝30は、
操作者の作用、又は通常のワインダの自動機構の作用に
よって溝30に接触して来る糸の開始端を把持する機構
を提供している。繊維産業における標準化と、均一性へ
の考慮とにより、糸の巻付装置及び巻戻し装置は、70
mm(約2.8インチ)より大きく、150mm(6イ
ンチ)より小さい内径22を有する織物巻心を支持する
ように一般に構成されている。高速の性能を確保するた
め、織物巻心10は、壁の厚さを10.2mm(0.4
インチ)以下に限定するのが普通である。
【0016】図2は織物巻心の部分横断面を示し、表面
層32と、複数個の構造層34、36、38、40、4
2とを有する。簡明のため図2の層の数は織物巻心にお
ける代表的な層の数よりはるかに少なく示している。通
常、織物巻心においては、層32のような非常に薄い非
構造面層を設け、或る種の表面の仕上げ組織、又は色特
性、或いはその両方を織物巻心の表面に与えるようにす
る。通常は、羊皮紙のような紙質を使用して表面層32
を形成する。また、図1に符号45にて示すように、プ
ライの端縁を僅かに重複させて表面層32を形成するの
が普通である。この場合、図1で板紙プライの中心から
中心までの幅47によって、板紙プライの有効幅が定義
される。
【0017】更に、織物巻心は、通常巻心の表面付近に
1個、又は複数個の機能層34を有する。米国特許第3
980249号に開示されたように、デクル重複端縁を
設けることによって巻心の表面の平滑性を向上させる特
別な機能を行わせるため、この機能層34を設けるので
ある。巻心の表面に又はその付近に設けた機能層34
は、剪断抵抗、摩擦抵抗を向上させ、非重複面での平滑
性を向上する等の他の機能をも達成する。このような機
能層は、本発明の目的を達成するため、構造層とも考え
られる。
【0018】円筒壁12を形成している板紙プライの厚
さは、通常0.076mm(0.003インチ)と0.
889mm(0.035インチ)との間の範囲内にあ
る。一般に、円筒壁を形成している主プライ、即ち構造
プライ、即ちプライ34、36、38、40、42の壁
の厚さは0.305mm(0.012インチ)と0.8
89mm(0.035インチ)との間の範囲内にある。
織物巻心10を形成するのに採用するプライの密度は、
通常約0.50〜0.90g/cm3 の範囲内、また特
に約0.55〜0.85g/cm3 の範囲内に広く変化
させることができる。通常は、織物巻心の円筒壁を形成
している板紙プライの少なくとも一部の密度は、織物巻
心の壁にとって必要な強度を得るため、これ等の範囲の
内高い値に定める。
【0019】図3は、本発明による螺旋巻付け角が大き
い織物巻心を形成する好適な一方法を線図的に示す。図
3において、最内側の板紙プライ42を供給源(図示せ
ず)から供給し、固定マンドレル50の周りに巻き付け
る。板紙プライ42をマンドレル50に接触させる前
に、接着剤供給源52からの通常の接着剤によって板紙
プライ42の外面を処理する。その後、次の板紙層40
を層42上に巻き付けるが、この板紙層40も処理を行
うから、この層が管に巻かれるとその外面と内面との両
面に接着剤が存在する。このことは、この分野で既知の
方法である接着剤槽54内に浸漬するか、ローラコーチ
ング法、又は計量接着剤コーチング法等によって達成さ
れる。
【0020】最初の2層の上に重複する関係にそれぞれ
層38、36、34を巻き付け、板紙壁の構造にする。
プライ40におけると同様に、マンドレル50に巻き付
ける前に、各プライ38、36、34を接着剤槽54内
に浸漬するか、接着剤をコーチングする。その後、接着
剤供給源56に表面プライ32を通過させてその内面に
接着剤をコーチングし、層34の上に巻き付ける。この
ように形成した多層板紙管を1個、又はそれ以上の回転
ベルト60によって回転する。この回転ベルトは、マン
ドレル50上の全体の多プライ構造65を回転し、マン
ドレルに対しプライの巻付け方向にマンドレルに沿って
軸線方向に管を動かす。この連続する管65を回転鋸、
又は回転刃(図示せず)によって個々の管の長さに切断
する。この回転鋸、回転刃は当業者にとって既知であ
る。この板紙管を織物巻心として使用しようとする時
は、一般に、この切断した管の長さは15.2cm(6
インチ)と38.1cm(15インチ)との間の範囲に
ある。フィルム、及び紙を高速で巻き付ける本発明によ
る巻心は、長さを102cm(40インチ)にし、直径
を15.2cm(6インチ)までにすることができる。
【0021】図3に示すように、各プライによって実質
的に同一角度である所定の巻付け角15で各プライをマ
ンドレル50上に、又は下のプライの上に巻き付ける。
この角度15は、マンドレル50の直径と、板紙プライ
の幅28とによって決定される。従って、当業者に知ら
れているように、与えられたプライの幅28と、マンド
レル50の与えられた直径とに対し、唯1個の角15が
定まり、プライの対向する端縁が面対面で整合するよう
にマンドレルの周りにプライを巻き付け、図3に区域7
0に示すように突合わせ接合部を形成する。プライの幅
と、支持面の直径とによって角度15が決定されるか
ら、管の最内側のプライ42と最外側のプライ32との
間では、幅、又は巻付け角、又はその両方が僅かに相違
することが起こり得ることは明らかである。織物巻心に
使用する壁の厚さには範囲があるため、通常、有効プラ
イ幅は2.5mm(0.1インチ)も変化する。
【0022】その他の巻心に対しては、一層厚い壁厚さ
の範囲を使用することができ、その場合のプライの厚
さ、又は巻付け角を内側プライと外側プライとにわたり
大きく変化させることができる。10.2mm(0.4
インチ)より厚い壁厚さを有する巻心の場合には、巻付
け角と有効プライ幅とは、すべてのプライに基づく平均
値として現される。図3に示す方法と装置とを考慮すれ
ば明らかなように、板紙管65を形成してマンドレル5
0上を右に動かす速度は、ワインダベルト、即ちワイン
ダベルト60の速度によって定まり、プライ42のよう
な板紙プライの幅28によって定まる。従って、回転ベ
ルト60によって、管65が回転する速度が決定され
る。管の1回転毎に、管の軸線20に沿って測った各プ
ライの寸法67によって定まる距離だけ管を軸線方向に
移動させる。寸法67はプライの幅に正比例するが、プ
ライの巻付け角の正弦(サイン)に逆比例する。従っ
て、幅が狭いプライの場合には、大きな螺旋巻付け角で
マンドレルに巻き付ける必要があり、その結果、遅い速
度で板紙管を形成することになる。
【0023】更に、本発明により大きな巻付け角で狭い
幅のプライを使用すると、円周方向の角度が増大し、即
ち巻付け角が90度により近い値となり、織物巻心を形
成するのに使用したプライによってマンドレルを把持す
る力が増大する。プライによってマンドレルを把持する
力が増大すると、管とマンドレルとの間の摩擦力が増大
する。従って、管65がマンドレル50を移動する際に
この摩擦力を最小にするため、広いプライを使用する場
合より遅い速度でベルト60を駆動することが必要にな
る。この摩擦力が増大すると、プライ間の接着が不均一
になる恐れがある。しかし、このような摩擦を最小にす
るためには、マンドレルの外径を僅かに減少させ、例え
ば、直線的にマンドレル50の30.5cm(1フィー
ト)当たり0.102mm(0.004インチ)の割合
で管の移動方向に直径を減少させた変形のマンドレルを
採用し得ることがわかった。このマンドレルの直径の減
少を連続的にすることもできるし、分離したセグメント
にすることもできる。
【0024】製造速度の減少と、大きな螺旋巻付け角で
螺旋状に巻いた管を生産する際の困難性の増大とのため
に、従来は、102mm(4インチ)、又はそれ以上の
幅を有するプライで織物巻心を形成していた。従来既知
の織物巻心の寸法は次の表1に示す通りである。
【0025】
【表1】 表1を見れば明らかなように、102mm(4インチ)
より著しく狭い幅の板紙プライによって織物巻心が形成
されたことはない。また、74度より大きい螺旋巻付け
角で形成されたこともない。
【0026】図4には、織物巻心の高速回転中に理論的
に発生する引張応力に及ぼす増大する巻付け角の有利な
作用を示す。8000m/分の表面速度での管の回転の
コンピュータシミュレーションを設定し、内径14.3
cm(約5.64インチ)、壁の厚さ7.1mm(約
0.28インチ)、螺旋巻付け角60度、70度、80
度の理論織物巻心の管についてこのシミュレーションを
行った。最初に述べた1990年4月に刊行されたゲル
ハルト(Gerhardt)著、「螺旋紙管の外圧負荷、その理論
と実験(External Pressure Loading of Spiral Paper T
ubes: Theory andExperiment)に記載されている解析を
進展させることによって、管の壁内の各点の半径方向応
力を計算した。Journal of Applied Mechanics, 第48
巻、559〜562頁(1981年刊)のGenta,G.Gol
a,M. 氏の「直交異方性回転ディスクにおける応力分布
(The Stress Distribution in Orthotropic Rotating D
iscs)」に論じられている回転物体の原理を使用して、
上記の1990年の著述に記載されている考察を一部進
展させた。しかし、図4に示す応力は上述の刊行物のい
ずれにも記載されていない。図4に示す引張応力の計算
は紙製管の異方性のために非常に複雑であり、半径方向
の応力の方向は管の紙の方向に垂直であり、更に螺旋巻
付け角の変化の平面にも垂直である。
【0027】図4に示すように、これ等の計算によれ
ば、管の回転によって生ずる半径方向の応力は管の壁の
中心付近で最大になることがわかる。また、図4に示す
ように、これ等の計算によれば、螺旋状に巻き付けた板
紙管の螺旋角、即ち巻付け角が減少すると、半径方向の
応力の値は著しく変化することがわかる。次に、一連の
板紙管を準備し、ワインダ製造業者としてよく知られた
「TORAYLTD.」から市販されている8000m/分ワイ
ンダで試験を行った。管は、内径14.3mm(5.6
4インチ)、壁の厚さ6.6mm(0.26インチ)に
構成した。厚紙管の螺旋巻付け角を73.2度から8
0.8度まで変化させた。密度0.749g/cm3
リング圧潰強さ295.3kg/cm2 (4200ps
i)を有する「ソノコプロダクツ社(Sonoco Products C
ompany) の非常に強度が高い板紙で管を造った。この板
紙は、その他の販売業者である「Ahlstrom」(フィンラ
ンド国) の板紙V-600 、「Enso」(フィンランド国) の
板紙Pori 1000等に匹敵するものである。
【0028】これ等の巻心についての試験結果は図5に
示すが、回転している板紙管の面にワインダの駆動ラン
ドを接触維持したまま、毎分8000mの速度で、少な
くとも2分間にわたり破壊することなく回転することが
できた管の割合をグラフで示している。図5に示すよう
に、螺旋巻付け角が73.2度から81度まで増大する
につれて、破壊しない管の割合は58%から97%まで
急激に増大した。螺旋巻付け角を変化させると、管の性
能が著しく変化することが図5から明らかである。ま
た、図5に示す結果を得るため使用したワインダを低
速、例えば7000m/分、又はそれ以上の巻付け速度
で作動させると、図示の結果が著しく改善される。駆動
ランドを介して円周方向に織物巻心に接触する駆動ロー
ラを使用する形式の毎分6000mの速度で作動するワ
インダを使用し、本発明方法により他の組の螺旋状に巻
いた板紙巻心を造った。この場合、内径を75mmに、
壁の厚さを6mmに巻心を構成した。これ等の織物巻心
は多数の段階のある壁厚さを有するが、これは全ての巻
心について同一である。管の壁の全厚さの約45%を構
成する内部の管プライはLhome Superiorの名の板紙(フ
ランスの会社であるLhommeから市販されている)で造
り、この部分の半径方向外方に隣接し壁の全厚さの37
%を構成する板紙の部分は高強度板紙であるLhomme ext
ra(フランスの会社であるLhommeから入手できる)で造
り、壁の厚さの残り17%は表面を平滑にするためGASC
ONGE Kraft(フランスの会社であるPapeteries Gascong
e から市販されている)で構成した。
【0029】102mm(4インチ)の有効幅を有する
プライによって1組の巻心を造った。これ等の巻心は6
4.5度の螺旋巻付け角を有する。第2組の同一の巻心
は、71.1度の螺旋巻付け角(この巻付け角は内径7
5mmの巻心としては大きな巻付け角である)を有する
ように構成されており、第2組の巻心を形成するために
使用したプライは、76.2mm(3インチ)の幅を有
する。102mm(4インチ)幅の板紙プライで造った
巻心は、巻付けドラムによって巻心に加えられるヘッド
圧力が19.1kg(42ポンド)で、毎分6,000
mの速度のBarmagワインダでは好適に機能しない。しか
し、76.2mm(3インチ)幅の板紙プライから造っ
た螺旋巻付け角71度の巻心は、試験に非常に良好に機
能し、試験を行った40個の巻心の内、2分間にわたる
試験に39個が完全に機能を発揮した。40個の巻心の
内の1個の巻心は、製造中に接着剤の添加が不十分であ
ったことに起因し、層間に僅かな「はがれ」を生じた。
【0030】本発明により準備した好適な板紙織物巻心
は次のような構成を有する。
【0031】
【表2】 上述の好適な管構造は、標準幅の容易に入手できるプラ
イに基づいている。しかし、非標準幅のプライについて
本発明を採用することができる。従って、少なくとも1
20mm(4.8インチ)の比較的大きな内径を有する
織物巻心に対しては、127mm(5インチ)より有効
幅が狭く、好適には115mm(4.5インチ)より有
効幅が小さいプライを使用し、少なくとも約74度の巻
付け角を有する管を準備する。120mm(4.8イン
チ)より直径が小さい織物巻心に対しては、103mm
(4インチ)より小さい有効幅、好適には89mm
(3.5インチ)より小さい有効幅を有する板紙プライ
を採用し、約71度、又はそれ以上の巻付け角を有する
螺旋状に巻き付けた織物巻心を準備する。
【0032】本発明方法により織物巻心を製造するに当
たり、接着剤、管壁の厚さ、紙の品質、紙プライの厚さ
等を変化させることを含み、種々の変更を採用すること
ができる。一般に、適切な接着剤、板紙の品質、板紙の
厚さ、管壁の厚さ等を決定するため、或る程度の実験を
必要とすることが多いことは当業者が認めている。それ
にも拘らず、本発明によるこのような螺旋状に巻いた全
部の織物巻心の螺旋巻付け角を増大することによって、
織物巻心の高速巻付け性能を著しく向上させることは確
実である。
【0033】上述の説明では、本発明の好適な実施例を
構成する織物巻心を参照して本発明の大きな螺旋巻付け
角の巻心を説明した。しかし、本発明は、ストリップ材
料、フィルム、紙等の他の材料を高速で巻き付ける場合
にも適用することができる。上述したように、このよう
な巻心の内径は152mm(約6インチ)、又はそれ以
下であり、長さは102cm(約40インチ)以下であ
る。好適な実施例を参照して本発明を詳細に説明した
が、本発明はこの実施例に限定されず、特許請求の範囲
内で種々の変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な織物巻心の一例の斜視図であ
る。
【図2】本発明による織物巻心の壁の種々の層の配置を
示すための図1の2−2線上の線図的部分拡大横断面図
である。
【図3】本発明による織物巻心を形成するための好適な
方法と装置との一例を示す図である。
【図4】螺旋巻付け角を60度、70度、及び80度に
変化させたことによる織物巻心の壁の中の自由回転の際
の半径方向の応力に及ぼす影響を示すグラフである。
【図5】2分間にわたり毎分8000mの速度で回転す
る高速ワインダで巻付け角を74度から81度まで変化
する巻付け角を有する織物巻心の性能を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 板紙管、織物巻心 12 円筒壁 15 螺旋巻付け角 18 巻付け方向 22 内径 24 外径 26 壁厚さ 28 幅 30 開始溝 32 表面層、表面プライ 34、36、38、40、42 構造層、プライ 47 プライの有効幅、プライの中心から中心までの
幅、 50 固定マンドレル、静止マンドレル 52、56 接着剤供給源 54 接着剤槽 60 回転ベルト、ワインダベルト 65 多プライ構造、連続する管 67 プライの寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テリー ディー ゲルハルド アメリカ合衆国 ウイスコンシン州 53717 マディソン エヌ ウッドモン ト サークル 14 (72)発明者 トニー エフ ラッミジ アメリカ合衆国 サウスカロライナ州 29550 ハーツヴィル メープル リナ ース 106 (72)発明者 クリフォード エイ ベルム ジュニア アメリカ合衆国 サウスカロライナ州 29550 ハーツヴィル ワーナー ドラ イブ 307 (56)参考文献 特開 昭51−100321(JP,A) 特開 昭53−115464(JP,A) 特公 昭45−14569(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 75/00 - 75/50

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 152.4mm(約6インチ)より小さ
    い所定の内径と、所定の壁厚さとを有し、中心軸線に沿
    って指向する円筒壁を具え、 それぞれが所定の有効幅を有し前記中心軸線に対し所定
    の螺旋巻付け角を形成して螺旋状に巻き付けられた複数
    個の構造板紙プライで前記円筒壁が形成されており、 高速ワインダの能力を高めるよう織物、又はその他の材
    料のための螺旋状に巻いた板紙から成る巻心において、 前記螺旋巻付け角が少なくとも約71度であり、前記板
    紙プライの有効幅が88.9mm(約3.5インチ)よ
    り狭くして毎分約6000mの円周速度で2分間にわた
    り安定した構造を維持するようにしたことを特徴とする
    螺旋状に巻いた板紙製巻心。
  2. 【請求項2】 高速ワインダの能力を高めるよう織物、
    又はその他の材料を巻き付けるための螺旋状に巻いた板
    紙から成る巻心において、 152.4mm(約6インチ)より小さい所定の内径
    と、所定の壁厚さとを有し、中心縦軸線に沿って指向す
    る円筒壁を具え、 それぞれが127mm(約5インチ)より狭い所定の有
    効幅を有し前記中心縦軸線に対し74度より大きい所定
    の螺旋巻付け角を形成して螺旋状に巻き付けた複数個の
    構造板紙プライで前記円筒壁を形成して毎分約6000
    mの円周速度で2分間にわたり安定した構造を維持する
    ようにしたことを特徴とする螺旋状に巻いた板紙製巻
    心。
  3. 【請求項3】 前記板紙プライの前記有効幅が114.
    3mm(約4.5インチ)より狭く、前記所定の螺旋巻
    付け角が約75度より大きく、前記巻心が織物用巻心で
    ある請求項2に記載の螺旋状に巻いた板紙製巻心。
  4. 【請求項4】 前記板紙プライの前記有効幅が88.9
    mm(約3.5インチ)より狭い請求項2、又は3に記
    載の螺旋状に巻いた板紙製巻心。
  5. 【請求項5】 前記円筒壁の壁の厚さが10.2mm
    (約0.4インチ)より薄い請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の螺旋状に巻いた板紙製巻心。
  6. 【請求項6】 前記管の前記所定の内径が少なくとも7
    1.1mm(約2.8インチ)である請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の螺旋状に巻いた板紙製巻心。
  7. 【請求項7】 前記巻心が織物用の巻心である請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の螺旋状に巻いた板紙製巻
    心。
  8. 【請求項8】 所定幅の複数個の連続する板紙プライに
    接着剤を加え、 152.4mm(約6インチ)より小さい所定の外径を
    有する静止マンドレルの周りに所定の螺旋巻付け角で重
    複する関係に前記連続する板紙プライを螺旋状に巻き付
    けて、前記マンドレルに沿って軸線方向に前進する連続
    する板紙管を形成することによって、螺旋状に板紙を巻
    き付けて巻心を製造するに当たり、 前記板紙プライのそれぞれを約75度より大きい所定の
    螺旋巻付け角で前記マンドレルに巻付け、114.3m
    m(約4.5インチ)より狭い有効幅にして毎分約60
    00mの円周速度で2分間にわたり安定した構造を維持
    するようにしたことを特徴とする螺旋状に板紙を巻き付
    けた巻心の製造方法。
  9. 【請求項9】 所定幅の複数個の連続する板紙プライに
    接着剤を加え、 152.4mm(約6インチ)より小さい所定の外径を
    有する静止マンドレルの周りに所定の螺旋巻付け角で重
    複する関係に前記連続する板紙プライを螺旋状に巻き付
    けて、前記マンドレルに沿って軸線方向に前進する連続
    する板紙管を形成することによって、螺旋状に板紙を巻
    き付けて巻心を製造するに当たり、 前記板紙プライのそれぞれを約71度より大きい所定の
    螺旋巻付け角で前記マンドレルに巻付け、88.9mm
    (約3.5インチ)より狭い有効幅にして毎分約600
    0mの円周速度で2分間にわたり安定した構造を維持す
    るようにしたことを特徴とする螺旋状に板紙を巻き付け
    た巻心の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記マンドレルに沿う前記板紙管の軸
    線方向の前進方向に一層小さい直径に先細になった直径
    の部分を前記静止マンドレルの少なくとも一部に有する
    請求項8、又は9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記マンドレルの外径を71.1mm
    (約2.8インチ)より大きくする請求項8〜10のい
    ずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 152.4mm(約6インチ)より小
    さい所定の内径と、所定の壁厚さとを有し、中心軸線に
    沿って指向する円筒壁を具え、それぞれが88.9mm
    (約3.5インチ)より狭い所定の有効幅を有し、前記
    中心軸線に対し71度より大きい所定の螺旋巻付け角を
    形成して螺旋状に巻き付けた複数個の構造板紙プライで
    前記円筒壁を形成して毎分約6000mの円周速度で2
    分間にわたり安定した構造を維持するようにした織物巻
    心を高速ワインダのスピンドル上に支持し、 毎分少なくとも約6000mの所定の円周速度で前記織
    物巻心を回転し、 回転する前記巻心に前記所定の円周速度に等しいか、又
    はこれより早い速度で連続する糸を巻き付けることを特
    徴とする織物の糸の高速巻付け方法。
  13. 【請求項13】 152.4mm(約6インチ)より小
    さい所定の内径と、所定の壁厚さとを有し、中心軸線に
    沿って指向する円筒壁を具え、それぞれが127mm
    (約5インチ)より狭い所定の有効幅を有し、前記中心
    軸線に対し74度より大きい所定の螺旋巻付け角を形成
    して螺旋状に巻き付けた複数個の構造板紙プライで前記
    円筒壁を形成して毎分約6000mの円周速度で2分間
    にわたり安定した構造を維持するようにした織物巻心を
    高速ワインダのスピンドル上に支持し、 毎分少なくとも約6000mの所定の円周速度で前記織
    物巻心を回転し、 回転する前記巻心に前記所定の円周速度に等しいか、又
    はこれより早い速度で連続する糸を巻き付けることを特
    徴とする織物の糸の高速巻付け方法。
  14. 【請求項14】 前記織物巻心の前記円筒壁の壁の厚さ
    を10.2mm(約0.4インチ)より薄くする請求項
    12又は13に記載の高速巻付け方法。
  15. 【請求項15】 前記所定の円周速度を毎分7000m
    以上にする請求項12〜14のいずれか1項に記載の高
    速巻付け方法。
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