JP2001515063A - Hivマトリックスタンパク質チロシン29位ポケットバインダー - Google Patents

Hivマトリックスタンパク質チロシン29位ポケットバインダー

Info

Publication number
JP2001515063A
JP2001515063A JP2000509689A JP2000509689A JP2001515063A JP 2001515063 A JP2001515063 A JP 2001515063A JP 2000509689 A JP2000509689 A JP 2000509689A JP 2000509689 A JP2000509689 A JP 2000509689A JP 2001515063 A JP2001515063 A JP 2001515063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hiv
compound
straight
branched chain
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000509689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001515063A5 (ja
Inventor
パン,センリアン
バクリンスキ,マイケル
ケー. ハッファー,オマー
Original Assignee
ザ ピコワー インスティテュート フォー メディカル リサーチ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ ピコワー インスティテュート フォー メディカル リサーチ filed Critical ザ ピコワー インスティテュート フォー メディカル リサーチ
Publication of JP2001515063A publication Critical patent/JP2001515063A/ja
Publication of JP2001515063A5 publication Critical patent/JP2001515063A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/66Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety
    • C07C69/73Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety of unsaturated acids
    • C07C69/738Esters of keto-carboxylic acids or aldehydo-carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 HIV統合前複合体(PIC)のマトリックスタンパク質成分のチロシン残基29ポケット中の隣接リジン残基上のアミノ成分を結合する、三次元空間での座標に従って限定された、化合物の1つの構造群が開示される。本発明の化合物および医薬組成物は、PICがカリオフェリンαに結合するのを防止し、且つ宿主細胞DNA中へのHIVウイルスゲノムの核内侵入と組み込みを防止する。よって、本発明の化合物および医薬組成物はHIVウイルス感染を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の技術分野 本発明は、HIV統合前複合体(preintegration complex;PIC)のマトリ
ックスタンパク質のチロシン残基29位ポケット中の近隣リジン残基上のアミノ成
分を結合する、三次元空間の座標に従って限定された、化合物の1つの構造群を
提供する。これらの化合物および医薬組成物は、PICがカリオフェリンαに結
合するのを防止しそして宿主細胞DNA中へのHIVウイルスゲノムの核侵入と
統合を抑制する。よって、本発明の化合物および医薬組成物はHIVウイルス感
染を防止する。
【0002】発明の背景 過去十年間で、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)による感染は汎発流
行の割合に達した。サハラ砂漠近郊アフリカにおけるHIV−1感染者の数の圧
倒的な増加に加えて、ヨーロッパや北アメリカ諸国において新たな感染が増加し
ている。台湾やマレーシアのような南東アジア諸国におけるHIV−1の出現も
同じように懸念される。現在の感染率に基づくと、南東アジアは近い将来、世界
一のホットスポットとしてアフリカを越えるかもしれないと推測される。従って
、HIV−1感染とエイズ(AIDS)の発症はおとえることなく進む。防御ワクチ
ンがないので、感染後治療が健康管理提供者に利用できる唯一の管理手段である
【0003】 長期非進行性患者の同定は、HIV−1感染の治療は感染後の発病を遅らせる
ことができることを強く示唆した。今日まで、HIV−1療法の主な標的は、ウ
イルス生活環に重要であるウイルス酵素の逆転写酵素とプロテアーゼであった。
それらの酵素のいずれの阻害剤も、患者のウイルス負荷量を好結果に減少させそ
してCD4+ Tリンパ球亜集団の増加を引き起こし、その結果HIV感染の治療
薬が商業的に入手できるようになった。それらの両方の終末点は、陽性の予後に
対して優れた相関物であることを示した。重要なのは、様々な摂生でRT阻害剤
をプロテアーゼ阻害剤と一緒に使用する組合せ療法が、検出可能なレベル以下に
血中の循環ウイルスを減少させたことである。それらの臨床結果は、HIV−1
感染とエイズの維持療法が獲得できることを示した。
【0004】 しかしながら、使用した抗ウイルス薬に耐性であるウイルス分離株の発生、並
びに或るクラスの阻害剤の中の複数の薬に対する交差耐性が、組合せ療法の適用
を制限すると予想される。それらの結果は、新規薬剤開発の続行と、ウイルス酵
素以外の新たな標的の同定の続行を示唆した。
【0005】 ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)および他のレンチウイルス類は、一
次マクロファージ(Gendelman 他, J. Virol. 58:67-74, 1986 ; Gartner他, Sc
ience 233: 215-219)、一次樹枝状血液細胞(Langhoff他, Proc. Natl. Acad.
Sci. USA 88:998-8002, 1991)および表皮ランゲルハンス細胞(Ramazzotti他,
Immunology 85:94-98, 1995 )のような非分裂最終分化細胞に感染する。これは
、非分裂細胞の完全な核エンベロープを横切ってウイルスゲノムを組み込むHI
V−1統合前複合体(PIC)の能動輸送により促進される(Bukrinsky 他, Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA 89:6580-6584, 1992 ; Bukrinsky 他, Nature 365:6
66-669, 1993 ; von Schwedler他, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:6992-6996, 1994 )。その上、HIV−1はM期の前とM期を含む細胞周期のどの段階でも
活性化一次T細胞において生産的感染を樹立することができる。よって、能動的
核侵入は細胞分裂の必要条件を不要にし、かくしてHIV−1を、レトロウイル
スの通常の標的である(Roe 他, EMBO J. 12:2099-2108, 1993 ; Lewis & Emerm
an, J. Virol. 68:510-516, 1994)増殖性細胞だけでなく、非増殖性細胞にも感
染できるようにする(Lewis 他, EMBO J. 11:3053-3058, 1992)。
【0006】 ウイルスゲノムRNAに加えて、PICはgag 由来マトリックスタンパク質(
MA)とヌクレオキャプシドタンパク質(NC)、逆転写酵素(RI)、インテ
グラーゼ(IN)およびvpr から構成される。発生期cDNAの逆転写と生産は
、核侵入前に、標的細胞の細胞質中でのPICの状況で完結される。HIV−1
のPICは、能動的核侵入に関与する細胞性タンパク質であるカリオフェリン(
Adam, Trends Cell Biol. 5:189-191, 1995 に概説されている)と会合すること
が示された(Gallay他, J. Virol. 70:1027-1032, 1996 ; Popov他, Proc. Natl
. Acad. Sci. USA 93:11859-11864, 1996 )。カリオフェリンαはそれらの核限
局化配列(NLS)によって標的タンパク質に結合し、一方カリオフェリンβは
核の孔構造へのカリオフェリンα−標的タンパク質複合体のドッキングを媒介す
る(Radu他, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 92:2002-2011, 1995 ; Gorlich 他,
Nature (London) 377:246-248, 1995 ; Adam & Gerace, Cell 66:837-847, 1991 ; Gorlich & Mattaj, Science 271:1513-1518, 1996 ; Hurt, Cell 84:509-515
, 1996)。
【0007】 HIV−1マトリックスタンパク質(MA)は1つの限定されたNLS(K26 KKYK)と1つの推定NLS(K10SKKK)を含み、そしてPIC内の主要
な親核(カリオフィリック)構造を表す(Bukrinsky 他, Nature 365:666-669,
1993 ; von Schwedler他, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:6992-6996, 1994 ;
Gallay他, J. Virol. 70:1027-1032, 1996 ; Bukrinsky他, Proc. Natl. Acad.
Sci. USA 90:6125-6129, 1993 )。2つのMA NLSのいずれかを包含する合
成ペプチドは共に、B細胞溶解物とT細胞溶解物中に存在する同定されたヒトカ
リオフェリンαを結合した(Nadler他, J. Biol. Chem. 272;4310-4315, 1997)
。単独でまたはVprの欠失と組み合わせたMAのKKKYS NLS中の突然
変異は、HIV−1 PICの核侵入を減少させ、且つ初代マクロファージ培養
物(von Schwedler 他, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:6992-6996, 1994 ; He
izinger 他, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:7311-7315, 1992 )、並びに増殖
静止T細胞(Bukrinsky 他, Nature 365:666-669, 1993)およびCD4+−HeLa細胞
培養物(Emmerman他, Nature (London) 369:107-108, 1994 )の感染を抑制した
。KKKYS NLS中の一アミノ酸置換も、試験管内で酵母カリオフェリンα
へのHIV−1 PICの結合を減少させ(Popov 他, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93:11859-11864, 1996 )、よって非分裂細胞におけるカリオフェリンαへ
のPICの結合、核侵入およびウイルス複製の間での関連性を提供する。
【0008】発明の要約 本発明は、式I:
【化6】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ルである〕 を有する化合物を提供する。好ましくは、Xが(CH2n であり、nが2であ
り、Zがメトキシであり、そしてYがHである。
【0009】 本発明は更に、式Iの化合物と医薬上許容される担体とを含んで成る医薬組成
物も提供する。 本発明は、式Iの化合物の有効量を投与することを含んで成る、HIV感染の
治療方法も提供する。
【0010】 本発明は更に、HIV感染の治療のための組合せ治療用組成物であって、式I
【化7】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ルである〕 の化合物と、逆転写酵素阻害剤とを含んで成る組合せ組成物を提供する。好まし
くは、逆転写酵素阻害剤が3TC,AZT,ddI,d4T,ddCおよびそれ
らの組合せから成る群より選ばれる。好ましくは、式I中、Xが(CH2n
あり、nが2であり、Zがメトキシであり、そしてYがHである。好ましくは、
該組合せ組成物はHIVプロテアーゼ阻害剤を更に含んで成る。HIVプロテア
ーゼ阻害剤はリトナビル、ネルフィナビル、サクイナビル、インジナビルおよび
それらの組合せから成る群より選ばれる。
【0011】発明の具体的説明 本発明は、式I:
【化8】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ルである〕 を有する化合物を提供する。好ましくは、Xが(CH2n であり、nが2であ
り、Zがメトキシであり、そしてYがHである。
【0012】 本発明は更に、式Iの化合物と医薬上許容される担体とを含んで成る医薬組成
物も提供する。 本発明は、式Iの化合物の有効量を投与することを含んで成る、HIV感染の
治療方法も提供する。
【0013】化合物の合成 代表化合物は一般的な有機合成技術により合成することができる。代表化合物
55は1,4−ナフトキノン−2−プロピオン酸である。化合物55は、ナフトキノ
ン(6.32 g)、コハク酸(14.2 g)および硝酸銀(2 g )を水−アセトニトリル
(重量で3:1)の溶液中に添加することにより合成した。混合物を65〜75℃に
加熱しそして攪拌し、水(50ml)中の過硫酸アンモニウム(12 g)を25分間に渡
り滴下添加した。添加後、反応液を60℃で15分間維持し、次いで氷冷した。反応
生成物を次いでエーテル(2×100 ml)で抽出し、エーテル層を2×100 mlの5
%水性炭酸水素ナトリウムで抽出した(発泡する)。エーテル層を捨てた。生成
物の炭酸アニオン形は不安定であるため、各炭酸水素ナトリウム抽出物をpH 3.5
リン酸緩衝液にすばやく添加した(急速に濃色になる)。次いでpH 3.5混合物を
エーテルで抽出し、抽出物をブラインで洗浄し、そして真空中で濃縮すると褐色
固体が得られた。この固体を30 ml のベンゼン中で攪拌し、濾過した。濾過ケー
クを温ベンゼン中に取り、次いで濾過した。冷却すると、濾液から138 ℃の融点
を有する黄色針状晶として2.5 g の1,4−ナフトキノン−2−プロピオン酸が
沈澱した。
【0014】 代表化合物59は1,4−ナフトキノン−2−プロピオン酸メチルエステルであ
る。この化合物は、ナフトキノン(15.8 g, Aldrich )とコハク酸モノメチルエ
ステル(31 g)を3:1水−アセトニトリル(500 ml)中に添加し、そしてその
混合物を約80℃に加熱することにより合成した。硝酸銀(5 g )を加え、次いで
温度をゆっくりと約65℃に下げながら、水(120 ml)中の過硫酸アンモニウム(
30 g)の溶液を約80分間に渡り滴下添加した。混合物を65℃で更に20分間攪拌し
、次いで約10℃に冷却した。混合物を2×300 mlのエーテルと100 mlのジクロロ
メタンで抽出した。合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、活性炭で脱
色した。濾過し更に濃縮した後、生成物は約20 gであり赤褐色油状物であった。
この生成物を、0〜100 %クロロホルム/ベンゼンの勾配に続いて5%テトラヒ
ドロフラン/クロロホルムを使って200 g のシリカゲル上でのクロマトグラフィ
ーにかけた。大部分が所望の生成物を含む画分を一緒にし、メタノールから再結
晶すると、Rf 0.2 (1:1 クロロホルム:ベンゼン)を有し、79.5℃の融点
を有する純粋な化合物が得られた。
【0015】医薬製剤 本発明の医薬用複合体または本発明の医薬用組合せ物は、単独で(複合体また
は組合せ物として)またはそれを適当な担体および賦形剤と混合した医薬組成物
において患者に投与することができる。本発明の化合物または医薬組成物は、非
経口で、例えば静脈注射もしくは輸液、腹腔内注射、皮下注射、または筋肉内注
射により投与することができる。本発明の化合物または医薬組成物は、担体およ
び賦形剤を使って錠剤、ピル、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリ
ー、懸濁液剤などに製剤することにより、経口投与または直腸投与することがで
きる。本発明の化合物または医薬組成物は、例えば皮膚パッチにより局所投与し
て一貫した全身活性物質レベルを達成することができる。本発明の化合物または
医薬組成物は、皮膚または粘膜表面への局所適用に適した局所クリーム、皮膚ま
たは粘膜パッチ、液体もしくはゲルに製剤化される。本発明の化合物または医薬
組成物はHIV感染の局所または全身処置のために気道への吸引器により投与す
ることができる。
【0016】 当業者は、本発明における使用に適した本発明の化合物または医薬組成物の用
量を本開示から決定することができる。医薬組成物は、本発明の化合物または医
薬組成物の有効量(活性物質の投与経路または薬物速度論に依存する)、並びに
製剤の特定投与経路(即ち経口、非経口、局所または吸引による)に適した適当
な医薬担体および賦形剤を含むであろう。活性化合物は、混合、溶解、造粒、糖
衣錠製造、乳化、カプセル封入、閉じ込めまたは凍結乾燥方法を使って医薬製剤
中に混合される。非経口用医薬製剤としては、水溶性形態の活性複合体または組
合せ物の水性溶液が挙げられる。更に、油性注射懸濁液剤として活性化合物の懸
濁液を調製することができる。適当な親油性溶剤または賦形剤としては、脂肪油
、例えばゴマ油、または合成脂肪酸エステル、例えばオレイン酸エチルもしくは
トリグリセリド、またはリポソームが挙げられる。水性注射懸濁液剤は、懸濁液
の粘度を増加させる物質、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、ソル
ビトールまたはデキストランを含むことができる。懸濁液剤は所望により安定剤
、またはより濃厚な溶液とするために複合体もしくは組合せ物の溶解性を高める
剤を含むことができる。
【0017】 経口投与用の医薬製剤は、活性化合物を固形賦形剤、例えば糖(例えば乳糖、
ショ糖、マンニトールまたはソルビトール)、セルロース製剤(例えばデンプン
、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシメ
チルセルロースナトリウム)、ゼラチン、ゴムまたはポリビニルピロリドンと混
合することにより得ることができる。
【0018】実施例1 この実施例は、本発明の化合物の治療有用性を示すためのHIV感染の推定治
療モデルにおける試験管内実験を例証する。Ficoll−Hypaque (Pharmacia) 上で
の分離により単離された末梢血単核細胞(正常または未感染ヒト提供者から)よ
り初代マクロファージ培養物を得、そしてそれを10%熱不活性化正常ヒト血清(
NHS)が補足されたダルベッコ改良イーグル培地(DMEM)中に8×106 細胞/
mlの密度で塗抹した。37℃で2時間付着させた後、非付着細胞を捨て、付着性マ
クロファージを収集し、そしてマクロファージコロニー刺激因子(MCSF)が補足
されたDMEM中で1×106 細胞/mlにおいて7日間培養した。次いで、様々な濃度
の試験薬剤の存在下で、マクロファージ向性臨床分離株HIV−1ADA を200 ×
103cpm/106 細胞のMOIで細胞に感染させた。具体的には、化合物59を指摘の
通りにDMSO中に溶解した。37℃で2時間後、遊離ウイルスを洗い流し、細胞を試
験薬剤の存在下で新鮮なDMEM/10%NHS 中で培養した。培地の容積の半分を3〜
4日毎に交換し、そしてDubrovsky 他, Molec. Med. 1:217-230, 1995 に記載さ
れた手順に従ってウイルス関連逆転写酵素のレベルを定量することにより、培地
中のウイルスのレベルを感染後第7日と第11日目にアッセイした。
【0019】 初代マクロファージ培養物にHIV−1を感染させた。化合物(図1中の55と
図2中の59)を様々な濃度で添加した。更に、陽性対照化合物("cni-h0294" と
称する)を指摘の濃度で添加した。2時間吸着させた後、過剰のウイルスまたは
偽ウイルスを洗い流し、そして細胞を指摘の時間に渡りインキュベートした後分
析した。逆転写酵素活性(またはRT)を標準技術により測定した。
【0020】 図1は、本発明の化合物55の抗HIV治療活性を、ピリミジン成分中に正電荷
を有する、統合前複合体に結合することにより作用する別の核侵入阻害剤(米国
特許第5,574,040 号明細書に開示された"cni-h0294" ;この開示は参考として本
明細書中に組み込まれる)と比較したグラフを示す。このアッセイは、ウイルス
生産の尺度として、感染したマクロファージ培養上清中の逆転写酵素活性を測定
する。それらのデータはHIV感染の治療効力と直接相関性がある。それらのデ
ータは、化合物55が抗HIV抗感染性活性の推定モデルにおいて治療活性を有す
ることを証明する。
【0021】 図2は、本発明の化合物59の抗HIV治療活性を、マクロファージ培養物の抗
HIV活性のアッセイにおいて、ピリミジン成分中に正電荷を有する別の統合前
複合体阻害剤("cni-h0294" )と比較したグラフを示す。このアッセイは、ウイ
ルス生産の尺度として、感染したマクロファージ培養上清中の逆転写酵素活性を
測定する。それらのデータはHIV感染の治療効力と直接相関させることができ
る。それらのデータは、化合物59が抗HIV抗感染性活性の推定モデルにおいて
治療活性を有することを証明する。
【0022】実施例2 この実施例は、本発明の式1の化合物(化合物59)と代表的逆転写酵素阻害剤
(3TC)の組合せ物の治療活性を例証する。Ficoll−Hypaque (Pharmacia) 上
での分離により末梢血単核細胞(正常または未感染ヒト提供者から)を単離し、
そてそれを10%熱不活性化正常ヒト血清(NHS)が補足されたダルベッコ改良
イーグル培地(DMEM)中に8×106 細胞/mlの密度で塗抹した。37℃で2時間付
着させた後、非付着細胞を捨て、付着性マクロファージを収集し、そしてマクロ
ファージコロニー刺激因子(MCSF)が補足されたDMEM中で1×106 細胞/mlにお
いて7日間培養した。次いで、様々な濃度の試験薬剤の存在下で、マクロファー
ジ向性臨床分離株HIV−1ADA を200 ×103cpm/106 細胞のMOIで細胞に感
染させた。具体的には、化合物59を指摘の通りにDMSO中に溶かした。37℃で2時
間後、遊離ウイルスを洗い流し、細胞を試験薬剤の存在下で新鮮なDMEM/10%NH
S 中で培養した。培地の容積の半分を3〜4日毎に交換し、そしてDubrovsky 他
, Molec. Med. 1:217-230, 1995 に記載された手順に従ってウイルス関連逆転写
酵素のレベルを定量することにより、培地中のウイルスのレベルを感染後第7日
と第11日目にアッセイした。
【0023】 様々な濃度の化合物59を単独でまたは2つの濃度の逆転写酵素阻害剤3TC
(BioChem Pharma, Laval, Quebec )と一緒に試験した。図3に報告するデータ
は、本発明の統合前複合体阻害剤である化合物59と典型的な逆転写酵素(RT)
阻害剤との重要な組合せの付加活性または相乗活性を示す。また、それらのデー
タは更に、本発明の統合前複合体阻害剤とRT阻害剤の組合せ療法の有効性を示
す。
【0024】実施例3 この実施例は、化合物59が、抗CD3および抗CD28モノクローナル抗体によ
り活性化された急性感染PBMC培養物中でのHIV−1ウイルス複製を阻害したこ
とを例証する(図4および5)。未感染個体から末梢血単核細胞を単離し、そし
てSmithgall 他, J. Immunol. 156:2324-2330, 1996 により記載された手順に従
って、CD8特異的モノクローナル抗体を使ってCD8+ Tリンパ球を涸渇させ
た。簡単に言えば、この手順は抗体結合細胞の補体媒介溶解の代わりに磁性ビー
ズによる分離を使った。残りのPBMC画分を、10%熱不活性化ヒト血清が補足され
たRPMI培地中に2×106 細胞/200 μl の割合で懸濁させた。様々な濃度の化合
物59の存在下で抗CD3モノクローナル抗体(mAb)(1μg/ml)と抗CD28 mAb
(1μg/ml)により細胞を活性化した。この細胞活性化方法は細胞集団中のCD
+ Tリンパ球を特異的に標的とする。
【0025】 細胞を抗体と試験化合物で2〜3時間前処理した後にウイルス接種材料を添加
した。この実験で使用するウイルスHIV−1M1は患者由来の分離株であり、そ
れを約MOI=5 TICD50 で使用した。ウイルス吸着のため2時間のインキュベ
ーション後、細胞を洗浄して接種材料を除去し、次いで様々な濃度の化合物59(
用量応答関係を示すため)と共に抗CD3 mAbと抗CD28 mAbが補足された培地 200μl 中に再懸濁した。次いで細胞をU字底の96ウエル培養プレート中に4〜
6反復複製物として1.5 ×105 細胞/複製物/ウエルにおいて接種した。終末点
として感染後6〜10日目にp24集団を使ってウイルス生産を測定した。製造業者
の推奨に従ってp24抗原捕捉アッセイを実施した。
【0026】 図4と図5に与えられるデータは、ウイルス濃度の尺度としてp24を使った場
合の0,0.01μM,1.0 μMおよび10μM濃度での化合物59("CNI-H5997" )の
用量応答関係を示す。
【0027】 HIV−1感染個体から単離したPBMCを抗CD3 mAbにより試験管内で活性化
した時、化合物59は該PBMCにおいてウイルス複製を阻害した(図6)。血清陽性
個体からPBMCを収集し、そして上述した通りにCD8+ Tリンパ球を涸渇させた
。細胞を培地中に懸濁させ、抗CD3 mAb(1μg/ml)を使って活性化した。6
〜10日後、培養上清中のp24レベルを測定しそして処理した培養物と未処理の培
養物を比較することにより、ウイルス生産を評価した。図6は、上記の実験条件
下で、HIV抗感染性の推定アッセイにおける化合物59("CNI-H5997" )につい
ての用量応答関係を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の化合物55(1,4−ナフトキノン−2−プロピオン酸)とピ
リミジン環成分中に正電荷を有する構造的に相違している化合物("cni-h0294"
)とを比較したグラフを示す。このアッセイは、ウイルス生産の尺度として感染
マクロファージ培養上清中の逆転写酵素活性を測定する。これらのデータはHI
V感染の治療効力に直接相関させることができる。これらのデータは、本発明の
化合物55が有効であり且つ用量応答関係を示すことを証明する。しかしながら、
cni-h0294 は、第7日と第11日測定においては0.1 μM薬物濃度でより有力な活
性を示した。
【図2】 図2は、本発明の化合物59(1,4−ナフトキノン−2−プロピオン酸メチル
エステル)とピリミジン成分中に正電荷を有する構造的に相違している化合物(
"cni-h0294" )とを比較したグラフを示す。このアッセイは、ウイルス生産の尺
度として感染マクロファージ培養上清中の逆転写酵素活性を測定する。これらの
データはHIV感染の治療効力に直接相関させることができる。これらのデータ
は、本発明の化合物59が有効であり且つ用量応答関係を示すことを証明する。し
かしながら、cni-h0294 は、第11日測定においては0.1 μM薬物濃度でより有力
な活性を示した。
【図3】 図3は、抗HIV抗感染性組合せ療法のための推定アッセイにおいて単独の本
発明の化合物59と逆転写酵素阻害剤3TCと組み合わせた本発明の化合物59とを
比較したグラフを示す。このアッセイはウイルス生産の尺度として初代マクロフ
ァージ培養物において逆転写酵素活性を測定する。これらのデータはHIV感染
の治療効力に直接相関させることができる。これらのデータは、本発明の化合物
59が有効であり且つ用量応答関係を示すことを証明する。これらのデータはまた
、化合物59の抗感染性性が逆転写酵素阻害剤3TCの活性に少なくとも付加的で
ありそしておそらく相乗的であることを示す。
【図4】 図4は、HIV−1ウイルス感染前に化合物の存在下で抗CD3 mAbまたは抗
CD28 mAbにより活性化された未感染提供者からのヒトPBMCにおいて抗感染性治
療活性を有する化合物についての用量応答関係を示す。化合物59は、HIV抗感
染性治療活性のこの推定モデルにおいて治療活性と用量応答関係を示した。
【図5】 図5は、HIV−1ウイルス感染前に化合物の存在下で抗CD3 mAbまたは抗
CD28 mAbにより活性化された未感染提供者からのヒトPBMCにおいて抗感染性治
療活性を有する化合物についての用量応答関係を示す。化合物59は、HIV抗感
染性治療活性のこの推定モデルにおいて治療活性と用量応答関係を示した。
【図6】 図6は、化合物の存在下で抗CD3 mAbだけで活性化されたHIV−1血清陽
性提供者からの内因性感染PBMCにおいて抗感染性治療活性を有する化合物59につ
いての用量応答関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 45/00 A61P 31/18 A61P 31/18 37/04 37/04 43/00 121 43/00 121 C07C 69/76 C07C 69/76 Z 321/00 321/00 323/00 323/00 //(A61K 31/216 (A61K 31/216 31:7064) 31:7064) (72)発明者 バクリンスキ,マイケル アメリカ合衆国,ニューヨーク 11547, グレンウッド ランディング,グレン レ ーン 8 (72)発明者 ハッファー,オマー ケー. アメリカ合衆国,ワシントン 98105,シ アトル,ノース イースト フォーティサ ード ストリート 1120 #407 Fターム(参考) 4C084 AA19 AA22 AA23 ZB331 ZC202 ZC551 ZC552 4C086 AA01 AA02 BC30 BC50 BC82 GA10 MA01 MA02 MA03 MA04 MA07 MA08 MA09 ZB33 ZC55 4C206 AA01 AA02 DB20 DB43 MA01 MA02 MA03 MA04 MA12 MA17 ZB33 ZC55 4H006 AA01 AB29 BJ50 BR80 BS10 TA04 TB52

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
    コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
    でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ルである〕 を有する化合物。
  2. 【請求項2】 Xが(CH2n であり、nが2であり、Zがメトキシであ
    り、そしてYがHである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 HIV感染の治療用医薬組成物であって、式I: 【化2】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
    コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
    でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ルである〕 の化合物と医薬上許容される担体とを含んで成る医薬組成物。
  4. 【請求項4】 Xが(CH2n であり、nが2であり、Zがメトキシであ
    り、そしてYがHである、請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 HIV感染の治療方法であって、式I: 【化3】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
    コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
    でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ルである〕 の化合物の有効量を投与することを含んで成る方法。
  6. 【請求項6】 Xが(CH2n であり、nが2であり、Zがメトキシであ
    り、そしてYがHである、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 HIV感染の治療のための組合せ療法であって、式I: 【化4】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
    コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
    でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ルである〕 の化合物と逆転写酵素阻害剤とを含んで成る組合せ療法。
  8. 【請求項8】 前記逆転写酵素阻害剤が3TC,AZT,ddI,d4T,
    ddCおよびそれらの組合せから成る群より選ばれる、請求項7に記載の組合せ
  9. 【請求項9】 Xが(CH2n であり、nが2であり、Zがメトキシであ
    り、そしてYがHである、請求項7に記載の組合せ。
  10. 【請求項10】 HIVプロテアーゼ阻害剤を更に含んで成る、請求項7に
    記載の組合せ。
  11. 【請求項11】 前記HIVプロテアーゼ阻害剤がリトナビル、ネルフィナ
    ビル、サクイナビル、インジナビルおよびそれらの組合せから成る群より選ばれ
    る、請求項10に記載の組合せ。
  12. 【請求項12】 HIV感染の治療方法であって、式I: 【化5】 〔上式中、Rは−X−CO−Zであり、ここでZはC4-6 直鎖または分岐鎖アル
    コキシであり、そしてXは(CH2n または−S−(CH2 n であり、ここ
    でnは0〜6の整数でありそしてYはHまたはC1-6 直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ルである〕 の化合物の有効量と、逆転写酵素阻害剤の有効量とを投与することを含んで成る
    方法。
  13. 【請求項13】 前記逆転写酵素阻害剤が3TC,AZT,ddI,d4T
    ,ddCおよびそれらの組合せから成る群より選ばれる、請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 Xが(CH2n であり、nが2であり、Zがメトキシで
    あり、そしてYがHである、請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 HIVプロテアーゼ阻害剤の有効量を更に含んで成る、請
    求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記HIVプロテアーゼ阻害剤がリトナビル、ネルフィナ
    ビル、サクイナビル、インジナビルおよびそれらの組合せから成る群より選ばれ
    る、請求項15に記載の方法。
JP2000509689A 1997-08-15 1998-08-14 Hivマトリックスタンパク質チロシン29位ポケットバインダー Pending JP2001515063A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/911,883 US5849793A (en) 1997-08-15 1997-08-15 HIV matrix protein tyrosine position 29 pocket binders
US08/911,883 1997-08-15
PCT/US1998/016923 WO1999009005A1 (en) 1997-08-15 1998-08-14 Hiv matrix protein tyrosine position 29 pocket binders

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001515063A true JP2001515063A (ja) 2001-09-18
JP2001515063A5 JP2001515063A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=25431042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000509689A Pending JP2001515063A (ja) 1997-08-15 1998-08-14 Hivマトリックスタンパク質チロシン29位ポケットバインダー

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5849793A (ja)
EP (1) EP1015422A4 (ja)
JP (1) JP2001515063A (ja)
AU (1) AU759210B2 (ja)
CA (1) CA2300876C (ja)
WO (1) WO1999009005A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540545A (ja) * 2007-09-26 2010-12-24 インディアナ・ユニバーシティ・リサーチ・アンド・テクノロジー・コーポレーション キノン誘導体、医薬組成物、およびそれらの使用

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6297253B1 (en) * 1996-10-15 2001-10-02 The Picower Institute For Medical Research Compounds and methods of use to treat infectious diseases
CA2335617C (en) * 1998-06-24 2009-12-15 Emory University Use of 3'-azido-2',3'-dideoxyuridine in combination with further anti-hiv drugs for the manufacture of a medicament for the treatment of hiv
US20050203150A1 (en) * 2004-03-09 2005-09-15 Haffar Omar K. Compounds, compositions and methods for inhibiting or treating HIV-1
US11331294B2 (en) 2007-09-26 2022-05-17 Indiana University Research And Technology Corporation Benzoquinone derivative E3330 in combination with chemotherapeutic agents for the treatment of bladder cancer
GB2476644B (en) 2009-12-23 2012-11-14 Haomamedica Ltd 1,4-Dihydro-1,4-dioxonaphtalene derivatives for the treatment of osteoporosis
WO2012167122A1 (en) 2011-06-03 2012-12-06 Indiana University Research And Technology Corporation Compounds, compositions and methods for treating oxidative dna damage disorders
CN108341775B (zh) * 2017-01-25 2021-03-16 重庆常捷医药有限公司 一种瑞巴派特中间体的合成方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5010574B1 (ja) * 1970-07-30 1975-04-22
JPS5296745A (en) * 1976-02-10 1977-08-13 Yuichi Yamamura Aqueous agent for immunity control

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2553647A (en) * 1946-03-20 1951-05-22 Research Corp Naphthoquinone antimalarials
US2572946A (en) * 1949-11-19 1951-10-30 Du Pont Composition comprising 2-aliphatic-3-hydroxy-1, 4 napthoquinone and method for controlling mites and aphids
US3914264A (en) * 1975-01-30 1975-10-21 American Cyanamid Co 2-Lower alkoxy-3-(lower alkylthio)-1,4-naphthoquinone
US4053634A (en) * 1975-09-15 1977-10-11 E. I. Du Pont De Nemours And Company Miticidal and aphicidal method utilizing 2-higher alkyl-3-hydroxy-1,4-naphthoquinone carboxylic acid esters
US4229478A (en) * 1978-06-05 1980-10-21 Syntex (U.S.A.) Inc. Naphthaquinone anti-psoriatic agents
EP0106341B1 (en) * 1982-10-20 1989-01-11 Takeda Chemical Industries, Ltd. Physiologically active substance p-23924, its production and use
JPS60130515A (ja) * 1983-12-15 1985-07-12 Shiratori Seiyaku Kk 血中2,3−ジホスホグリセリン酸上昇剤
DE3347658A1 (de) * 1983-12-31 1985-07-11 Troponwerke GmbH & Co KG, 5000 Köln 1.4-naphthochinonderivate mit entzuendungshemmender wirkung
DE3431236A1 (de) * 1984-08-24 1986-02-27 Carnivora-Deutschland GmbH, 7109 Jagsthausen Verwendung von 1,4-naphthochinon-derivaten in niedrigen konzentrationen zur immunstimulation
DE3801743A1 (de) * 1987-07-03 1989-01-19 Bayer Ag Schaedlingsbekaempfungsmittel auf basis von substituierten 1,4-naphthochinonen und neue substituierte 1,4-naphthochinone

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5010574B1 (ja) * 1970-07-30 1975-04-22
JPS5296745A (en) * 1976-02-10 1977-08-13 Yuichi Yamamura Aqueous agent for immunity control

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540545A (ja) * 2007-09-26 2010-12-24 インディアナ・ユニバーシティ・リサーチ・アンド・テクノロジー・コーポレーション キノン誘導体、医薬組成物、およびそれらの使用
JP2015017091A (ja) * 2007-09-26 2015-01-29 インディアナ・ユニバーシティ・リサーチ・アンド・テクノロジー・コーポレーション キノン誘導体、医薬組成物、およびそれらの使用

Also Published As

Publication number Publication date
US5849793A (en) 1998-12-15
EP1015422A1 (en) 2000-07-05
EP1015422A4 (en) 2004-12-08
CA2300876C (en) 2008-10-28
WO1999009005A1 (en) 1999-02-25
AU9020198A (en) 1999-03-08
CA2300876A1 (en) 1999-02-25
AU759210B2 (en) 2003-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0857018B1 (en) Betulinic acid derivatives and uses therefor
AU648121B2 (en) Synergism of HIV reverse transcriptase inhibitors
WO2021075147A1 (ja) Brap2作用増強剤
US20060094755A1 (en) Novel quinoline-based metal chelators as antiviral agents
JP2001515063A (ja) Hivマトリックスタンパク質チロシン29位ポケットバインダー
JP2006504704A (ja) モノアシル化ベツリンおよびジヒドロベツリン誘導体、その製造および使用
US6001871A (en) Hypoestoxides, derivatives and agonists thereof for use as antiviral agents
JP2007506761A (ja) 新規なトリテルペン誘導体、その製法および使用
US5808068A (en) HIV nuclear localization inhibitors
US20170267726A1 (en) Non-immunosuppressive cyclosporin derivatives as antiviral agents
JP2007506788A (ja) Hcv感染阻害剤とその使用法
JP2007506788A5 (ja)
CN101775007B (zh) 具有hiv拮抗活性的三环烯类化合物及其制备方法与应用
NZ534257A (en) Diazepine class compounds as inhibitors of reverse transcriptase as antagonists of cell proliferation and inducers of cell differentiation
WO2007074871A1 (ja) 新規cxcr4拮抗剤及びその用途
US20060106070A1 (en) Novel pyridine-based metal chelators as antiviral agents
CN115197164A (zh) 新型噻唑类化合物及其制备方法和用途
EA001154B1 (ru) (4r,5s,6s,7r)-гексагидро-1-[5-(3-аминоиндазол)метил]-3-бутил-5,6-дигидрокси-4,7-бис[фенилметил]-2н-1,3-диазепин-2-он и его применение в качестве ингибитора вич-протеазы
JP2006510610A (ja) 耐性HIV株に対して活性を有するd4Tのアリールホスフェート誘導体
WO2014028051A1 (en) Inhibitors of protein phosphatase-1 and uses thereof
CN102952069A (zh) 一种化合物及其制备方法和应用
US20060100282A1 (en) Novel diaminopropane-based metal chelators as antiviral agents
IES83658Y1 (en) Anti-viral compounds
JPH08208612A (ja) ウレア化合物、及びその化合物を有効成分とする抗ヒト免疫不全症ウイルス剤

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20050812

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100210

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100423

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100506

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026