JP2001514088A - 歯車部材およびピニオン部材を互いに噛合わせる方法 - Google Patents

歯車部材およびピニオン部材を互いに噛合わせる方法

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JP2001514088A
JP2001514088A JP2000508498A JP2000508498A JP2001514088A JP 2001514088 A JP2001514088 A JP 2001514088A JP 2000508498 A JP2000508498 A JP 2000508498A JP 2000508498 A JP2000508498 A JP 2000508498A JP 2001514088 A JP2001514088 A JP 2001514088A
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pinion
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シュタットフェルト、ヘルマン、ジェイ
シフロウ、テドラ
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ザ グリーソン ワークス
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F19/00Finishing gear teeth by other tools than those used for manufacturing gear teeth
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F23/00Accessories or equipment combined with or arranged in, or specially designed to form part of, gear-cutting machines
    • B23F23/12Other devices, e.g. tool holders; Checking devices for controlling workpieces in machines for manufacturing gear teeth

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 歯車部材およびピニオン部材を、いずれかまたは双方の部材に損傷を生ずることなしに、互いに噛合わせる方法。歯車対の各部材は、回転軸線およびそれぞれ頂面を備えた複数の歯を有し、各部材の少なくとも一方は前記部材の回転軸線に対して角度をなして縦方向に延長する、歯それゆえ頂面を有する。本発明方法は歯車対の一方の部材を噛合い前位置から歯車対の他方の部材に向かって噛合い通路に沿って相対的に運動させることを含み、前記噛合い通路が(1)頂面の前記角度の方向に設けられた摺動通路、および(2)前記歯車軸線の方向の軸線方向通路に沿う相対的運動を含み、それにより前記各部材の頂面間の接触の際、前記各部材の少なくとも一方の回転が生じそれゆえ前記歯を噛合いが発生するように相対的に位置決めすることを可能にすることになる。本発明方法は、さらに噛合い通路に沿う相対的運動と同時に少なくとも一方の部材を回転することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本発明は歯車に関する。とくに、本発明は歯車対の対応する各部材を損傷を生
ずる頂面の衝突が回避されるように互いに噛合わせる方法に関するものである。
【0002】 (従来の技術) ベベルまたはハイポイド歯車のような、歯車用のテストおよび/またはラッピ
ング機械において、ピニオンおよび歯車部材は対を噛合わせるために、すなわち
ピニオンの歯がリング歯車の歯溝にまたはその反対に係合するため、一緒に動か
される。一旦それらが係合すると、ピニオンおよび歯車は適切な位置に一緒に動
かされ、ついでテストまたはラッピング作業において一緒に転動することができ
る。コンピュータ制御ラッピングおよびテスト機械は周知で、容易に利用可能で
ある。そのような機械は、たとえばグナット(Gnadt)他の米国特許第56
09058号明細書、および、1995年、ニューヨーク州、ロチェスター市、
グリーソン・ワークス(Gleason Works)社発行、スタットフェル
ド・ハーマン・ジェー(Stadtfeld Hermann J.)の論文、
“フェニックス(商標名)500HCTによる、単一フランク・テスト、3次元
振動解析およびデジタル・イメージング”に図示されかつ記載されている。
【0003】 歯車部材を互いに噛合わせるためそれらを相対的に動かす際、噛合いにおける
頂面間の衝突は、とくにもし頂面対頂面の真正面の衝突が起こるならば、機械の
要素に損傷を生ずるかもしれない。もし衝突が、各頂面が互いにオフセットして
いるような場合であれば、とくにもし歯車が焼入れされているならば、頂面端部
のはつりが起こるかもしれない。この状態は歯車対の引続く転動の間歯の間にチ
ップが残るようなことになるかもしれない。この場合、チップは歯の面内に転が
り込み、歯車の組は傷が付くことになる。もし歯車が焼入れされてないでオフセ
ットした頂面対頂面の衝突が発生するならば、頂面端部の塑性変形が生じ、引続
く転動が歯車の組に損傷を与えるかまたは少なくとも手作業による変形(傷)の
除去が必要になるかも知れない。
【0004】 対応する歯車部材を機械加工またはテスト作業において適切に噛合わせるため
の努力において多くの方法が提案されてきた。対応する部材を噛合わせるため一
方の部材を他方の部材に対して手動で送ることは周知である。この方法において
は、一方の部材は他方の部材に向かって少しずつ送り込まれ、接触が近付くと、
一方の部材の歯が対応する部材の歯溝に係合するように、一方の部材の回転方向
の調節がなされる。この方法は信頼性があるにしても、いちじるしく時間がかか
る。
【0005】 バウアー(Bauer)の米国特許第2150313号明細書に開示された方
法において、ピンおよびドッグを取付けられたレバーがピニオン部材およびリン
グ歯車型シェービング工具に向かって揺動し、工具にはシェービング工具の歯の
隙間に整合する切欠きを有する裏当て板が取付けられている。ドッグは楔型ノー
ズ部分を有し、切欠きは裏当て板の後側に向かって後方に収斂する広い開口を有
する。ピンはピニオンの歯の隙間に挿入され、その隙間はピンがピニオンの歯溝
と整合するため手による回転方向の調節が必要である。もし工具およびピニオン
が噛合いのため適切に位置決めされるならば、ドッグは同時に裏当て板の切欠き
に侵入するであろう。もしドッグが裏当て板の切欠きに真っ直ぐに整合していな
いならば、ドッグのノーズ部分の一方の側面は切欠きの傾斜面に係合し、ドッグ
が切欠きと完全に係合するようになるとき工具をわずかに回転させる。一旦完全
な係合が達成されると、ピニオンおよび工具は適切に整合するであろう。この方
法もまったく時間がかかる。
【0006】 ラウテンシュレージャー(Lautenschlager)の米国特許第35
79803号明細書において、ラッピングされるベベル歯車対は一方の歯車を他
方の歯車に向かって送込むことにより噛合わせられる。しかしながら、もし歯頂
面の接触が発生するならば、歯車対の各部材は離され、一方の部材の回転方向位
置は少しずつ調節され、歯車対の各部材は再び接触せしめられる。工程はもし必
要ならば繰返される。この特許明細書には、衝突の際対の各部材を引離す代わり
に適切に整合させるため部材の一方が回転せしめられることも開示されている。
大きい力の発生を防止するため圧力逃がし弁を設けることが記載されているが、
これらの方法のいずれにも、機械および/または歯車部材に対する損傷の危険が
存在し、その理由は本発明方法が利用される以前は衝突が発生することを許され
ているためである。
【0007】 エルワンジャー(Ellwanger)他の米国特許第3717958号およ
びデプレ(Deprez)他の同3795143号各明細書から、最初の噛合い
の間、噛合い工程を促進するため歯車対の一方の部材が回転せしめられる、ラッ
ピングおよびテスト機械がそれぞれ公知である。しかしながら、この方法は適切
な噛合い整合を達成するため歯車対のいずれかの回転方向位置の制御がされない
ため、いくぶん不正確である。それゆえ、依然として衝突が予想される。
【0008】 ある自動CNC機械において、噛合い中の歯の頂面間の衝突に基づく損傷を回
避するための他の試みは機械にばね負荷装置を設けることで、ばねの運動は頂面
の衝突を示す。歯車部材は衝突したが、機械要素は、ばねの運動がピニオンおよ
び歯車を自由にするため特殊なスライドを作動するため機械制御装置に警報を伝
達するとともに、リング歯車をピッチの一部だけ回転するまで、プログラムされ
たそれらの運動を継続し、その後、機械は歯車対をふたたび噛合わせるべく試み
る。この作業は多くの損傷の機会を減少するが、作業はなお衝突による機械にお
ける力の発生を依然として可能にし、またそれ自体機械または歯の損傷の可能性
を示している。
【0009】 (発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、真正面のまたはオフセットした頂面の衝突による機械または
歯の損傷がそのような衝突の場合においてさえも力の発生の回避によって減少ま
たは排除される方法を提供することにある。
【0010】 (課題を解決するための手段) 本発明は、歯車対の各部材(すなわち歯車部材およびビニオン)をいずれかま
たは双方の部材に損傷を生ずることなく互いに噛合わせる方法に関する。歯車対
の各部材は回転軸線、およびそれぞれの頂面を備えた複数の歯を有し、少なくと
も部材の一方は歯、それゆえ部材の回転軸線に対して角度をなして縦方向に延長
する頂面を有する。
【0011】 本発明の方法は、歯車対の一方の部材を前記部材を噛合い通路に沿って歯車対
の他方の部材に向かって運動させることを含み、前記運動通路が(1)頂面の角
度の方向に設けられた摺動通路および(2)歯車軸線の方向の軸線方向通路に沿
う相対運動を含み、それにより各部材の頂面間の接触の際、各部材の少なくとも
一方の回転は前記歯を噛合いが発生するように相対的に位置決めされるようにす
る方法である。
【0012】 噛合い通路に沿う運動の前に、本発明は各部材を最初の離れた向合った関係に
位置決めすること、そして噛合い前位置へ相対的に運動させることを含み、噛合
い前位置への運動は摺動通路と反対方向の通路に沿って指向される。 本発明方法はさらに部材の少なくとも一方が噛合い通路に沿う相対運動と同時
に回転することを含んでいる。
【0013】 (発明の実施の形態) 以下、本発明を添付図面に示された好適な実施例に基づいて説明する。
【0014】 図1は、上記のようなCNC多軸歯車テスト機械の公知の型の例を示す。機械
はベース2、歯車ヘッド4およびピニオンヘッド6を有する。歯車ヘッド4は、
ベース2に取付けられた案内を介してベース2の縦方向(Z軸)に運動可能であ
り、歯車ヘッド4に取付けられた案内12を介してベース2に直角に(Y軸)運
動可能である。リング歯車14は、スピンドル16に対してその軸線AGの周り に回転するため取付けられ、スピンドル16自体スライド10に設置されそれと
ともに運動可能である。エンコーダ部材18は、歯車スピンドル16に設けられ
ている。
【0015】 ピニオンヘッド6はテーブル20上に設置され、案内22を介して円弧状通路
に沿って運動することにより軸線Bの周りに旋回可能である。一方テーブル20
は、通路24を介してベース2の幅(X軸)に沿って運動可能である。ピニオン
部材26は、ピニオンヘッド6に設置されるスピンドル28に対してその軸線A P の周りに回転するため取付けられている。
【0016】 歯車ヘッド4、スライド10、ピニオンヘッド6、テーブル18ならびに歯車
スピンドル16およびピニオンスピンドル28の運動は、(図示しない)別の駆
動モータによって実施される。上記各要素は、相対的に別々の運動が可能である
かまたは一緒に同時に運動する。各駆動モータはそれぞれ、(図示しない)直線
または回転エンコーダ18,30、または(図示しない)コンピュータ制御装置
へのインストラクション入力に従って駆動モータの作用を管理する、CNC装置
の一部としての、トランスデューサのようなフイードバック装置に接続されてい
る。
【0017】 テスト(またはラッピング)工程において、YおよびX軸に沿う相対運動は、
歯車セットの各部材の接触パターンの位置の変化を生じ、実際上接触パターンを
変化する。ラッピングは、歯車部材を歯面上の所望の位置において接触して噛合
って回転することを含んでいる。それゆえ、各部材は特殊なYおよびX軸線位置
に設置されるとともに、所望のバックラッシュを生ずるために特殊なZ軸線位置
に設置される。
【0018】 典型的に、Y,XおよびZ軸はそれぞれ局部的な歯の接触パターンの縦方向な
らびに深さ方向位置において効果を奏し、X軸運動の主要な効果は接触パターン
の相対的縦方向位置に存在し、Y軸運動の主要な効果は接触パターンの相対的深
さ方向位置に存在し、Z軸運動の主要な効果はバックラッシュに存在する。Yお
よびX軸位置が所望のシフトを生ずるように変更されるとき、Z軸位置も所望の
バックラッシュを維持するため変更されなければならない。
【0019】 図2は、リング歯車14とその対応するピニオン26との間のそれらを噛合わ
せようとするときの、衝突状態を示す。リング歯車14は複数の歯を有し、その
一つが符号32で示され、それぞれの歯は頂面34を備えている。同様に、ピニ
オン26も複数の歯を有し、その一つが符号36で示され、それぞれの歯は頂面
38を備えている。リング歯車14とピニオン26とが一緒にされるとき、それ
らの各頂面の衝突が符号40で示されたように発生する。この衝突はもし歯車が
焼入れされているならば歯のはつりが起こりそうな、または、もし歯車が柔らか
い状態ならば、頂面端部の塑性変形が起こるかもしれない、上記オフセット型の
ものである。
【0020】 本発明の方法は、頂面の衝突が起こる場合でさえも、衝突自体は噛合いが発生
するように歯車対の各部材を相対的に位置決めするため、歯車対の少なくとも一
方の部材の回転を実施するであろう、歯車対の各部材を一緒に噛合わせる方法を
得るものである。
【0021】 本発明の方法は、対の部材の少なくとも一方が各部材の回転軸線に対して角度
をなして延長する歯を備えた、すべての歯車対に適用可能である。換言すれば、
歯車対の少なくとも一方の部材が、その回転軸線に平行に延長しない歯を備えて
いなければならない。
【0022】 本発明の方法の以前には、リング歯車軸線AG とピニオン軸線AP との間の角
度は、ピニオンヘッド6をB軸(図1)の周りに適切に位置決めすることによっ
て(大部分のベベルおよびハイポイド歯車に対して通常90°に)設定される。
リング歯車14およびピニオン26は、最初XおよびY軸上のそれらの回転位置
(結合位置)において向合って整合しているが、それらの頂面はリング歯車軸線
G(Z軸)に沿って距離dだけ離されている。この位置決めは図3に破線で頂 面間の距離が通常約1〜5,好適には2mmの距離に符号26′を付されたピニオ
ンによって示されている。この位置が、そこから噛合いが、リング歯車軸線AG に沿っていずれかの部材を単に送込むことによる上記従来技術において実施され
る位置である。
【0023】 しかしながら、本発明においては、従来技術の位置から、まず歯車14および
ピニオン26は図3に符号26を付された実線で示されたような噛合い前位置に
相対的に位置決めされ、ついでリング歯車軸線AGの方向にベクトルv2に沿って
、また歯の頂面34,38(図4参照)の縦方向に角度をなして配置された角度
方向噛合い通路ベクトルv1にも沿って、互いに向合って送られる。角度方向は 、好適には頂面の中点に定められ、またリング歯車の歯の中点に対して切線方向
である。歯の縦方向の角度は、歯の中点における歯のらせん角度に等しい。
【0024】 噛合い前位置までの移動通路を示し、それにより歯車対の各部材が本発明の通
路v1およびv2に従って噛合うであろう、下記に摺動ベクトルSとして記載され
る、ベクトルSを画定することが必要である。多くのラッピングおよびテスト機
械の軸線が図1に挿入して図示された符号P,EおよびGを付して示されている
が、本発明は、座標軸X,YおよびZを用いて論じられ、その理由は、これらの
座標軸がしばしば大部分のコンピュータ制御、多軸機械において使用されるから
である。
【0025】 本発明において、リング歯車およびピニオンは、最初距離dだけ離された上記
噛合い位置に相対的に位置決めされる。下記の記載において、軸位置X,Yおよ
びZは、たとえば、ピッチ円錐の頂点のような所望の基準点に対して測定される
。最初の軸位置(xi,yi,zi)は下記の関係式によって記載される。
【数7】 [ここにz0は結合位置におけるZ軸の位置、wdは(歯車軸線方向の)歯の全
深さ、dは噛合い工程が開始する前の頂面間の距離]
【0026】 上記最初の位置から、歯車部材は図3のピニオン26によって示されたような
噛合い前位置(すなわち始動位置)に相対的に位置決めされる。この位置には、
最初の位置から噛合い前位置まで、摺動位置ベクトルSに従って移動することに
よって到達し、このベクトルSはリング歯車およびピニオンを相対的に位置決め
し、それによりそれらは引続いて噛合うとともに損傷を与える頂面衝突を回避す
る。摺動位置ベクトルSは、ベクトルv1 の大きさに等しいが(噛合い時間との
積)反対方向に延長している。摺動位置ベクトルSの成分は、下記のように画定
される。
【数8】
【数9】 (ここにFはリング歯車の正面幅、npはピニオンの歯数、ngはリングの歯数
【数10】 [ここに+は右巻ピニオンに対して、−は左巻きピニオンに対して、Fはリン
グ歯車の正面幅、npはピニオン部材の歯数、ngは歯車部材の歯数、βGは歯車 部材のらせん角度(左および右巻に対して正)、Dm2は歯車部材平均直径、hは
ハイポイドオフセット量] したがって噛合い前位置(xp,yp,zp)は
【数11】
【0027】 一旦噛合い前位置に到達すると、リング歯車およびピニオンは図6に示された
ようにv1(摺動通路)およびv2(軸線方向通路)に沿って噛合い位置まで相対
的に動かされる。噛合い位置(xm,ym,zm)は
【数12】 で画定される。 それゆえ、v2は噛合いを達成するため、
【数13】 として画定される。
【0028】 角度をなす摺動通路v1に沿う歯車対の各部材間の相対運動ならびに歯車部材 の軸線に沿う軸線方向通路v2に沿う送込みは、頂面の衝突の際に一方の部材に 対する他方の部材の回転を生ずる。このことは、噛合い送り通路のv1が角度方 向および歯頂面の角度によるものである。もし頂面が衝突するならば、それらは
有効に相対的に摺動し、それらの相対運動は一方の部材の回転を生じ、それによ
り歯溝が迅速に対応する歯と整合する。そこで、噛合いが完了する。
【0029】 一旦歯車部材が噛合うと、Z軸に沿って結合位置に到達するため適当な深さま
での残りの送込みが、リング歯車軸AGに沿う(すなわちZ軸に沿う)v2と同じ
方向のベクトルv3(図7)の方向に継続する。それゆえ、
【数14】 である。
【0030】 本発明は、v1に沿う噛合いが発生するとき、一方の部材、好適にはピニオン の回転を含むこともできる。図5において、ピニオンの付加的回転は符号ωで示
されている。付加的回転は好適には遅く(たとえば5RPM)、ピニオンの正(
駆動)方向に発生する。駆動方向がリング歯車歯の凸面を駆動するピニオン歯の
凸状面に基づいて決定される、ことを認識すべきである。この付加的回転は、真
正面の頂面対頂面の衝突の場合に有益であるが、その理由は摺動接触が頂面間に
発生するのと同時にリング歯車の回転を生ずるからである。その回転はリング歯
車溝それらの最初の位置から離れる方向に回転し、v1方向に送ることによる角 運動はピニオン頂面を真正面の衝突から解放し、ピニオン歯はリング歯車の(ピ
ニオンの回転に関して)次の歯車溝に滑込む。
【0031】 本発明はベベル歯車対に関して記載されたが、本発明はそれに限定されない。
上記のように、本発明は、部材の少なくとも一方が歯車の回転軸線に平行でない
角度で縦方向に延長する歯を有する限り、いかなる歯車セットの部材にも適用可
能である。したがって、本発明はベベルおよびハイポイド歯車対ばかりでなくら
せん歯車セットにも同様に適用可能である。
【0032】 本発明は好適な実施例に関連して記載されたが、本発明はその特殊なものに限
定されるものでない。本発明は、主題事項が特許請求範囲の記載の精神および範
囲から離れることなく含まれる、この技術に通じた人々に明らかな変形を含むこ
とを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 歯車対が作業する前に噛合される歯車作業機械の略図。
【図2】 べべル歯車対の歯車歯頂面の衝突を示す図。
【図3】 本発明噛合い方法を示す歯車対の上部断面図。
【図4】 本発明による歯車対噛合いの端部断面図。
【図5】 歯車部材の一方の回転を生ずる本発明による歯車対噛合いの側断面図。
【図6】 本発明から生ずる噛合った歯車対の頂部断面図。
【図7】 組立位置に設置された歯車対の頂部断面図。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車部材およびピニオン部材を互いに噛合わせる方法であっ
    て、前記各部材が回転軸線およびそれぞれの頂面を備えた複数の歯を有しまた前
    記部材の少なくとも一つの頂面が前記部材の回転軸線に対し角度をなして縦方向
    に延長する前記方法において、前記方法が、 歯車およびピニオン部材を前記各部材を噛合わせるため噛合い通路に沿って向
    合って運動させることを含み、前記噛合い通路が(1)頂面の前記角度の方向に
    設けられた摺動通路および(2)歯車軸線の方向の軸線方向通路に沿う相対運動
    を含み、それにより前記各部材の頂面間の接触の際、前記各部材の少なくとも一
    方の回転は前記歯を噛合いが発生するように相対的に位置決めされるようにする
    方法。
  2. 【請求項2】 前記各部材の少なくとも一方を噛合い通路に沿う前記運動と
    同時に回転させることをさらに含む請求項1に記載された方法。
  3. 【請求項3】 角度をなす摺動通路が前記頂面の縦方向に沿って中点に対し
    て設けられる請求項1に記載された方法。
  4. 【請求項4】 前記摺動通路の角度が歯に沿う中点における各部材の一方の
    歯のらせん角度に等しい請求項1に記載された方法。
  5. 【請求項5】 前記歯車の対がリング歯車部材およびピニオン部材を有し前
    記ピニオン部材が回転せしめられる請求項2に記載された方法。
  6. 【請求項6】 前記回転が毎分約5回転の速度で実施される請求項2に記載
    された方法。
  7. 【請求項7】 前記歯車の対がらせんベベル歯車の対よりなる請求項1に記
    載された方法。
  8. 【請求項8】 前記歯車の対がハイポイド歯車の対よりなる請求項1に記載
    された方法。
  9. 【請求項9】 前記方法がテストまたはラッピング工程の前に実施される請
    求項1に記載された方法。
  10. 【請求項10】 前記方法がテストまたはラッピング機械において実施され
    る請求項1に記載された方法。
  11. 【請求項11】 前記噛合い通路に沿う前記運動の前に、前記各部材は最初
    の離れた向合った関係で位置決めされそして噛合い前位置に動かされ、噛合い前
    位置への運動が前記摺動通路と反対方向の通路に沿って指向される請求項1に記
    載された方法。
  12. 【請求項12】 噛合い前位置への運動が、式 【数1】 (ここにFは歯車部材の正面幅) 【数2】 (ここにFは歯車部材の正面幅、npはピニオン部材の歯数、Fは歯車部材の 正面幅、ngは歯車部材の歯数) 【数3】 [ここに+は右巻ピニオンの場合、−は左巻きピニオンの場合、Fは歯車部材
    の正面幅)npはピニオン部材の歯数、ngは歯車部材の歯数、βGは歯車部材の らせん角度(左および右巻に対して正)、Dm2は歯車部材の平均直径、hはハイ
    ポイドのオフセット量] によって画定される成分x,y,zを有する最初の位置に始まる摺動位置ベクト
    ルSに沿う請求項11に記載された方法。
  13. 【請求項13】 前記各部材が1〜5mmの距離だけ離されている請求項11
    に記載された方法。
  14. 【請求項14】 前記噛合い通路に沿う運動に続いて、各部材がさらに結合
    位置にさらに動かされる請求項1に記載された方法。
  15. 【請求項15】 歯車部材およびピニオン部材を互いに噛合わせる方法であ
    って、前記各部材が回転軸線およびそれぞれの頂面を備えた複数の歯を有しまた
    前記部材の少なくとも一つの頂面が前記部材の回転軸線に対し角度をなして縦方
    向に延長する前記方法において、前記方法が、 歯車およびピニオン部材を前記各部材を噛合わせるため噛合い通路に沿って向
    合って運動させることを含み、前記噛合い通路が(1)頂面の前記角度の方向に
    設けられた摺動通路および(2)歯車軸線の方向の軸線方向通路に沿う相対運動
    を含むこと、および 前記各部材の少なくとも一方を前記噛合い通路に沿う運動と同時に回転させる
    こと を含み、それにより前記各部材の頂面間の接触の際、前記他方の部材の回転は
    前記歯を噛合いが発生するように相対的に位置決めされるようにする方法。
  16. 【請求項16】 前記歯車の対がリング歯車部材およびピニオン部材よりな
    り前記ピニオン部材が回転せしめられる請求項15に記載された方法。
  17. 【請求項17】 前記回転が毎分約5回転の速度で実施される請求項15に
    記載された方法。
  18. 【請求項18】 前記歯車の対がらせんベベル歯車の対よりなる請求項15
    に記載された方法。
  19. 【請求項19】 前記歯車の対がハイポイド歯車の対よりなる請求項15に
    記載された方法。
  20. 【請求項20】 前記方法がテストまたはラッピング工程の前に実施される
    請求項15に記載された方法。
  21. 【請求項21】 前記方法がテストまたはラッピング機械において実施され
    る請求項15に記載された方法。
  22. 【請求項22】 前記噛合い通路に沿う前記運動の前に、前記各部材が最初
    の離れた向合った関係に位置決めされそして噛合い前位置に運動せしめられ、噛
    合い前位置への運動が前記摺動通路と反対方向の通路に沿って指向される請求項
    15に記載された方法。
  23. 【請求項23】 前記離れた噛合い前位置への運動が、式 【数4】 (ここにFは歯車部材の正面幅) 【数5】 (ここにFは歯車部材の正面幅、nPはピニオンの歯数、ngは歯車部材の歯数
    ) 【数6】 [ここに+は右巻ピニオン、−は左巻きピニオン、Fは歯車部材の正面幅、n p はピニオン部材の歯数、ngは歯車部材の歯数、βGは歯車部材のらせん角度( 左および右巻に対して正)、Dm2は歯車部材平均直径、hはハイポイドのオフセ
    ット量] によって画定される座標x,y,zを有する最初の位置に始まる摺動一ベクトル
    Sに沿う請求項22に記載された方法。
  24. 【請求項24】 前記噛合い通路に沿う運動に続いて、各部材がさらに結合
    位置にさらに動かされる請求項15に記載された方法。
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