JP2001513066A - 縮小した表面積を有する疎水性シリカゲル - Google Patents

縮小した表面積を有する疎水性シリカゲル

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Abstract

(57)【要約】 本発明は縮小した表面積を有する疎水性シリカゲルおよびその製造方法である。前記の方法は三つの段階から成り、その第一段階においてシリカヒドロゾルとコロイド状シリカを含む混合物が形成される。第二段階において、その混合物は強い鉱酸の存在で約1未満のpHにおいて熱処理されて、その中にコロイド状シリカを混入したシリカヒドロゲルを形成する。第三段階においてそのシリカヒドロゲルは触媒量の強酸の存在で有機ケイ素化合物と接触させられて前記のシリカヒドロゲルの疎水性化を達成して、それにより乾燥状態で測定されたとき約100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性のシリカゲルを形成する。好ましい方法では、前記疎水性のシリカゲルは十分な量の、水と混合しない有機溶媒と接触させられて疎水性のシリカヒドロゲルを疎水性のシリカオルガノゲルに転化される。

Description

【発明の詳細な説明】 縮小した表面積を有する疎水性シリカゲル 技術の背景 本発明は縮小(減少)した表面積を有する疎水性シリカゲルおよびその製造方 法である。前記の方法は三つの段階を含み、その第一段階においてシリカヒドロ ゾルとコロイド状シリカを含む混合物が形成される。第二段階において、その混 合物は強い鉱酸の存在で約1未満のpHにおいて熱処理されて、その中にコロイド 状シリカを混入したシリカヒドロゲルを形成する。第三段階においてそのシリカ ヒドロゲルは触媒量の強酸の存在で有機ケイ素化合物と接触させられて前記のシ リカヒドロゲルの疎水性化を達成して、それにより乾燥状態で測定されたとき約 100m2/g〜45Om2/gの範囲内の表面積を有する疎水性のシリカゲルを形成する。好 ましい方法では、前記疎水性のシリカゲルは水と混合しない有機溶媒の十分な量 と接触させられて疎水性のシリカヒドロゲルを疎水性のシリカオルガノゲルに転 化される。前記の有機溶媒は次にオルガノゲルから除去されて、乾燥状態で測定 されたとき約100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性のシリカゲルを 形成することができる。セリウムまたは鉄の水溶性化合物が第二段階において添 加されて疎水性のシリカゲルの熱安定性を改良することもある。 本発明の方法により製造された疎水性のシリカゲルは多くの用途において、例 えば、熱絶縁、天然ゴムの補強および油展用の充填剤および浮遊選別装置におけ る充填材として、有用であるが、それらは特にシリコーンゴム配合物における補 強充填剤として有用である。ポリジオルガノシロキサン流体またはガム単独の加 硫から形成されたシリコーンゴムは一般に低い伸びと引張強さの値を有すること はよく知られている。そのようなシリコーンゴムの物理的性質を改良する一つの 手段は硬化の前にその流体またはガムの中に補強用シリカ充填剤を混入させる。 しかし、補強用シリカ充填剤はポリジオルガノシロキサン流体またはガムと相互 作用して通例「クレープ硬化」と呼ばれる現象を引き起こす傾向を有する。過去 において多大の努力が補強用シリカ充填剤の表面をオルガノシランまたはオルガ ノシロキサンにより処理してシリカの表面を疎水性にするためになされている。 この表面処理はそれらの配合物のクレープ硬化する傾向を減退または縮小させ、 そして硬化されたシリコーンゴムの物理的性質を改良する。 Brownの米国特許第3,024,126号明細書は予備成形された補強用シリカ充填剤を 有機溶媒中で有機ケイ素化合物、例えば、ケイ素原子当たり総計0.1〜2個のヒド ロキシルおよび/またはアルコキシ基を含むオルガノシランまたは低分子量オル ガノシロキサン、および少量のアミン、第四級アンモニウム、または有機金属化 合物と共に処理することにより疎水性にする方法を教示している。 Lewisの米国特許第3,979,546号明細書は補強用シリカ充填剤の表面をアルファ −アルコキシ−オメガ−シロキサノールをアルコールと共に穏やかな条件の下に 使用することにより疎水性にする方法を教示している。教示された充填剤は予備 成形された固体である。 Tylerの米国特許第3,015,645号明細書はジメチルジクロロシランまたはトリメ チルメトキシシランのような有機ケイ素化合物を、酸性触媒の存在でシリカオル ガノゲルと反応させ、次に揮発性物質を除くことにより疎水性シリカ粉末を製造 することを教示している。この方法は、ヒドロゲル内の水を有機溶媒に置換する ことによりシリカオルガノゲルに転化されるシリカヒドロゲルの製造を必要とし ている。 Lentzの米国特許第3,122,520号明細書は、初めに酸性シリカヒドロゾルが加熱 されて補強用シリカ構造を発展させてから、次に有機ケイ素化合物、酸性触媒、 および水と混合しない有機溶媒と混合して疎水性シリカ充填剤を製造する手順を 教示している。Lentzにより教示された有機ケイ素化合物は、その中でケイ素原 子に結合された有機基が6より少ない炭素原子を有する化合物、ケイ素原子に結 合された有機官能性置換基を有しない有機ケイ素化合物、およびケイ素原子に結 合された水素を有しない有機ケイ素化合物に限定されている。 Alexanderらの米国特許第2,892,797号明細書は、5と12の間のpHにおいて不溶 性のケイ酸塩を形成する結合された金属の僅かに一分子層でシリカ粒子が被覆さ れるようなメタレート(metalate)の溶液による処理により変性されるシリカゾル を記載している。アルミニウム、スズ、亜鉛、および鉛が特に好ましい金属と して教示されている。Alexanderらは、彼らの発明に従って粒子の表面に金属を 担持しているシリカゾルはpHの極値(pH extremes)において増加された安定性を 有することを教示している。 Terminらの米国特許第3,850,971号明細書、およびTerminらの米国特許第4,006 ,175号明細書は、約50m2/g〜1000m2/gの比表面積を有する多孔質ケイ酸がメチル またはエチルケイ酸エステルまたはポリメチルまたはポリエチルケイ酸エステル を約70〜120%の化学量論量の水と共に緩やかに攪拌しながら加水分解することに より製造されることができると教示している。Terminらは、酸化鉄および酸化ク ロムのような遷移金属が加水分解活性化剤として使用されることがあることおよ びそのような金属は最終製品の中に見いだされることもあると教示している。 Naurothらの米国特許第4,360,388号明細書はセリウムを含む沈降シリカを教え ている。Naurothらは、セリウムを含む沈降シリカにより補強されたシリコーン ゴム配合物が優れた熱安定性を示すことおよびセリウムを含む沈降シリカが防火 剤として働くことを教示している。 Naurothらの米国特許第4,208,316号明細書は、硬化性でありエラストマーを形 成するプラスチック塊の補強剤としての疎水性沈降シリカの使用を教えている。 そのようなエラストマーはシリコーンエラストマーを含む。 本発明の方法により製造された疎水性シリカゲルは、コロイド状シリカの不在 で製造されたシリカゲルと比較すると、ポリジオルガノシロキサンポリマーとの 改良された相容性を有する。それ故、コロイド状シリカを混入している本発明の 疎水性シリカゲルは硬化性でシリコーンゴムを形成する配合物中に補強充填剤と しての使用に特に適する。そのような硬化された配合物は、コロイド状シリカを 混入していない補強充填剤として疎水性シリカゲルを使用する配合物に比較する と、引裂きおよび引張り強さのような改良された物理的性質を有することができ る。 発明の要約 本発明は縮小した表面積を有する疎水性シリカゲルおよびその製造方法である 。前記の方法は三つの段階を含み、その第一段階においてシリカヒドロゾルとコ ロ イド状シリカから成る混合物が形成される。第二段階において、その混合物は強 い鉱酸の存在で約1未満のpHにおいて熱処理されて、その中にコロイド状シリカ を混入したシリカヒドロゲルを形成する。第三段階においてそのシリカヒドロゲ ルは触媒量の強酸の存在で有機ケイ素化合物と接触させられて前記のシリカヒド ロゲルの疎水性化を達成して、それにより乾燥状態で測定されたとき約100m2/g 〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性のシリカゲルを形成する。好ましい 方法では、前記疎水性のシリカゲルは十分な量の、水と混合しない有機溶媒と接 触させられて疎水性のシリカヒドロゲルを疎水性のシリカオルガノゲルに転化さ れる。前記の有機溶媒は次にオルガノゲルから除去されて、乾燥状態で測定した とき約100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性のシリカゲルを形成す ることができる。 発明の説明 本発明は縮小した表面積を有する疎水性シリカゲルおよびそれを製造する方法 である。前記の疎水性シリカゲルを製造する方法は次の段階を含む。すなわち、 (A)(i)ミリリットルにつき約0.02g〜0.5gのSiO2を含みかつ4nm未満の平均粒径 を有するシリカヒドロゾル、および(ii)少なくとも4nmの平均粒径を有する約0.1 〜50重量%のコロイド状シリカ、を含む混合物を形成する、 (B)前記混合物を強い鉱酸の存在で約1未満のpHにおいてかつ約20℃〜250℃ の範囲内の温度で加熱してその中に混入されたコロイド状シリカを有するシリカ ヒドロゲルを形成する、および (C)前記シリカヒドロゾルと(1)触媒量の強酸を、 (2)式 R1 aHbSiX4-a-b (1) により表されるオルガノシランおよび式 R1 nSiO(4-n)/2 (2) により表されるオルガノシロキサン、ここに前式中各R1は約1〜12の炭素原子を 含む炭化水素基および約1〜12の炭素原子を含む有機官能性炭化水素基から成る 群より独立に選択され、各Xはハロゲンおよび約1〜12の炭素原子を含むアルコキ シ基から成る群より独立に選択され、a=0,1,2,または3、b=0または1、 a+b=1,2,または3、但しb=1のときはa+b=2または3、およびnは2より3までの整数 である、から成る群より選択される有機ケイ素化合物 と前記シリカヒドロゲルとの反応を生じさせるに十分な量、混合して、乾燥状 態で測定されるとき100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性シリカゲ ルを形成する、前記の各段階から成る。 本発明の方法は三段階工程であり、その中に混入されたコロイド状ゲルを有す る疎水性シリカゲルを製造するための段階(A)、(B)、および(C)から成る。本発 明の段階(A)は4ナノメーター(nm)より小さい平均粒径を有する予備形成された シリカヒドロゾルおよび少なくとも4nmの平均粒径を有する予備形成されたシリ カヒドロゾル、ここでは「コロイド状シリカ」と呼ばれる、を含む混合物を作る ことから成る。 本発明の段階(B)はシリカヒドロゾルとコロイド状シリカから成る混合物を強 酸条件の下で加熱してその中に混入されたコロイド状シリカを有するシリカヒド ロゲルを形成することから成る。段階(C)は段階(B)で製造されたシリカヒドロゲ ルを、そのシリカヒドロゲルと反応する有機ケイ素化合物と接触させて疎水性ヒ ドロゲルを与えることから成る。好ましい方法では、十分な量の、水と混合しな い有機溶媒が段階(C)において添加されてシリカヒドロゲルまたは疎水性シリカ ヒドロゲルを相当するオルガノゲルに転化する。その溶媒は次に疎水性シリカオ ルガノゲルから除かれて疎水性シリカゲルを形成することができる。本発明の方 法により製造された疎水性シリカゲルは縮小した表面積を有し、それはそれらの シリコーンゴム配合物中への混入し易さを改良し、そしてそれらをそのような配 合物中の補強用充填剤として適当にする。 シリカヒドロゾルを製造するために使用される方法は臨界的ではなくて当業界 において既知のいかなる方法であってもよい。ここで使用されるとき用語「シリ カヒドロゾル」は、4ナノメーター(nm)より小さい平均粒径を有するシリカのヒ ドロゾルを意味する。本発明において有用なシリカヒドロゾルは、例えば、イオ ン交換樹脂の使用のような方法によりケイ酸ナトリウムを脱イオンすることによ り製造されることができる。シリカヒドロゾルは低温においてシランを加水分解 することにより製造されてもよい。シリカヒドロゾルはケイ酸ナトリウム混合物 を酸性にすることにより製造されることもできよう。 本発明において、シリカヒドロゾルは混合物のmlにつき約0.02g〜0.5gのSiO2 を与える。好ましくは、シリカヒドロゾルは混合物のmlにつき約0.05g〜0.2gのS iO2を与える。 本発明の混合物は、混合物の全重量に基づき、約0.1〜50重量%のコロイド状 シリカの存在を必要とする。ここで使用されるとき、用語「コロイド状シリカ」 は少なくとも4nmの平均粒径を有するシリカのヒドロゾルのことを呼ぶ。特に好 ましいのは、その混合物が、混合物の全重量に基づき、約10〜30重量%のコロイ ド状シリカを含む場合である。一般に、本発明の方法および配合物において有用 なコロイド状シリカはその製造の間にいかなる点においてもゲルとして存在した ことのないコロイド状無定形シリカとして記述されることができる。コロイド状 シリカの製造方法は本発明の方法および配合物に対して臨界的ではなくて、当業 界において既知の方法のどれであってもよい。コロイド状シリカは、例えば、可 溶性の金属ケイ酸塩、例えば、ケイ酸ナトリウム、の水溶液と酸を混合して、そ してコロイド粒子が、望みの粒子の大きさが達成されるまで、弱アルカリ性溶液 中で成長するようにすることにより調製されることができる。特に好ましいのは 、約4〜約300nmの範囲内の平均粒径を有するコロイド状シリカである。さらに一 層好ましいのは約6〜100nmの範囲内の平均粒径を有するコロイド状シリカである 。 段階(B)において、シリカヒドロゾルとコロイド状シリカから成る混合物は、 混合物のpHが約pH1未満であるように十分な濃度の強い鉱酸を含まなければなら ない。好ましくは、pHが本質的に0であるように、すなわちpHが測定できないほ どに、十分な量の強い鉱酸が存在すべきである。本発明の目的のためにはいかな る強い鉱酸も使用されることができる。ここで使用されるとき、用語「強い鉱酸 」とは、18℃において0.1N水溶液中に少なくとも25%の程度にイオン化する酸の ことを言う。強い鉱酸は、例えば、塩酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、およびリ ン酸であることができよう。 段階(B)において、シリカヒドロゾルとコロイド状シリカから成る混合物は約2 0℃〜250℃の範囲内の温度で加熱される。好ましいのは、その混合物が約75℃ 〜150℃の範囲内の温度で加熱される場合である。さらに一層好ましいのは、段 階(A)において、混合物が約90℃〜110℃の範囲内の温度で加熱される場合である 。 段階(B)において、必要な加熱時間は温度と酸濃度により変わる。一般に温度 が高いほどそして酸濃度が高いほど必要な時間の長さはより短くなる。段階(B) の加熱は、その中に混入されたコロイド状シリカを有するシリカヒドロゲルが、 疎水性化の後の最終製品が、そのような教示としてここに引用されている、Jour .Am.Chem.Soc.60:309(1938)に記載のBrunauer EmmettとTeller(BET)法に よりおよびさらにLentzの米国特許第3,122,520号明細書に記載のように測定さ れたとき乾燥状態で100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有するような構造を得 るまで継続されねばならない。 段階(B)の結末においてシリカヒドロゲルの表面積は、もし段階(C)の後の疎水 性化後の乾燥製品の表面積が上記の範囲内にあるようであるならば、重要ではな い。一般にシリカヒドロゲルの表面積は疎水性化反応により縮小されるが、それ はシリカヒドロゲルの表面に付着されるオルガノシリル基が平均粒径を増加させ るからである。シリカヒドロゲルの表面は、もし疎水性化処理でそれが100m2/g 〜450m2/gの範囲内になるならば、450m2/gを超えることができる。段階(B)を実 施する間の適当な加熱条件を決めるためには、段階(C)の疎水性化を続けて行っ てからその結果の生成物の表面積を乾燥状態で測定することが必要である。もし その結果の生成物の乾燥状態での表面積が450m2/gを超えるならば、そのとき段 階(B)の酸加熱条件は穏やか過ぎた。もしその結果の生成物の乾燥状態での表面 積が100m2/g未満であるならば、そのとき段階(B)の接触条件は厳し過ぎた。段階 (B)の実施のための適当な酸濃度、温度および時間の例は本明細書の実施例の中 に示されている。もし疎水性のシリカゲルの乾燥状態における表面積が前記の範 囲の上または下であるならば、その疎水性シリカゲルはシリコーンエラストマー における補強特性を減じてしまっている。 もし望ましければ、段階(B)のシリカオルガノゲルは段階(C)の疎水性化反応の 実施の前に凝集体の粒径を減少させるため及びより均一な粒径分布を改良するた めにせん断力を受けさせることができよう。せん断力は当業界に既知の方法の いずれによってもシリカオルガノゲルにかけられることができよう。せん断力は 、例えば、高速ミキサーのような機械的手段によりまたは超音波によりかけられ ることができよう。この凝集体粒径の減少および粒径分布の改良された均一性は 、シリコーンエラストマー配合物の中に配合されたとき、より低い粘度の配合物 、より安定な配合物、および改良された透明度および物理的性質を有する硬化シ リコーンエラストマーを提供する疎水性シリカゲルを与えることができる。 本発明の方法の段階(C)において、段階(B)のシリカヒドロゲルは触媒量の強酸 の存在で式(1)および(2)に記載の特定の有機ケイ素化合物の一種以上と接触させ られてシリカゲルの疎水化を達成する。段階(C)において、その強酸は段階(B)に おいて使用されたものと同じ酸であることができる。しかし、もし望ましければ そのシリカヒドロゲルは酸を洗い除くことができるし、また触媒量の強酸は有機 ケイ素化合物の添加の前、それと同時に、またはその直後に添加されることがで きる。有機ケイ素化合物が、例えば、クロロシランである場合には、触媒量の強 酸はそのクロロシランの加水分解によりまたはクロロシランのシリカヒドロゲル のヒドロキシル基との直接の反応により現場で発生させることがきる。段階(C) において、段階(B)のために述べられたようなpHについての制限は適用されない 。ただ触媒量の強酸が有機ケイ素化合物とシリカヒドロゲルとの反応を結果する ために十分な量、存在することだけが必要である。有用な酸の例に含まれるのは 塩酸、硫酸、およびベンゼンスルホン酸である。段階(C)において強酸触媒は約2 .5未満のpHを与えることが好ましい。 段階(C)の疎水化が行われる温度は臨界的ではなく、そして約20℃より250℃ま でであることができる。一般に段階(C)の疎水化は約30℃〜150℃の範囲内の温度 で行われることが好ましい。段階(C)の疎水化は水と混合しない有機溶媒が存在 するときにはその還流温度において行われることができる。 段階(C)において、段階(B)のシリカヒドロゲルは式(1)または(2)により表され る有機ケイ素化合物と反応されられる。式(1)および(2)において、各R1は約1〜1 2の炭素原子を含む炭化水素基および約1〜12の炭素原子を含む有機官能性炭化水 素基より独立に選択されることができる。R1は飽和または不飽和の炭化水素基で あることができる。R1は置換または非置換炭化水素基であることができ る。R1は、例えば、メチル、エチル、プロピル、t-ブチル、ヘキシル、ヘプチル 、オクチル、デシル、およびドデシルのようなアルキル基、ビニル、アリルおよ びヘキセニルのようなアルケニル基、クロロメチル、3,3,3-トリフルオロプロピ ル、および6-クロロヘキシルのような置換アルキル基、およびフェニル、ナフチ ルおよびトリルのようなアリール基であることができる。R1は1〜約12の炭素原 子を含む有機官能性炭化水素基であることができるが、その場合に前記の基の有 機部分は、メルカプト、ジスルフィド、ポリスルフィド、アミノ、カルボン酸、 カルビノール、エステル、またはアミドのような反応性原子または基により置換 されている。好ましい有機官能性炭化水素基はジスルフィドまたはポリスルフィ ド官能基を有するものである。 式(1)においてそれぞれのXは独立にハロゲンおよび約1〜12の炭素原子を含む アルコキシ基から成る群より選択される。Xがハロゲンであるときは、そのハロ ゲンは塩素であることが好ましい。Xがアルコキシ基であるときは、Xは例えば、 メトキシ、エトキシおよびプロポキシであることができよう。好ましいのはそれ ぞれのXが塩素原子およびメトキシから成る群より選択される場合である。 式(2)により表されるオルガノシロキサンの粘度は制限されないで、流体のそ れよりガム(gum)にわたることができる。一般に、比較的高い分子量のオルガノ シロキサンは本発明の方法の酸性条件により結合を切断されてそれらをシリカヒ ドロゲルと反応することを許す。 有機ケイ素化合物は式(1)または(2)により表されるような単独の化合物として または式(1)および(2)により表される二種以上の有機ケイ素化合物の混合物とし て提供されることができよう。 有用な有機ケイ素化合物の例に含まれるものはジエチルジクロロシラン、アリ ルメチルジクロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン、フェニルエチルジエ トキシシラン、3,3,3-トリフルオロプロピルメチルジクロロシラン、トリメチル ブトキシシラン、sym-ジフェニルテトラメチルジシロキサン、トリビニルトリメ チルシクロトリシロキサン、ヘキサエチルジシロキサン、ペンチルメチルジクロ ロシラン、ジビニルジプロポキシシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニル メチルジクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、トリメチルクロロシラ ン、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキセニルメチルジクロロシラン、ヘキセニル ジメチルクロロシラン、ジメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、メル カプトプロピルメチルジメトキシシラン、およびビス{3-(トリエトキシシリル) プロピル}テトラスルフィドなどである。疎水性の有機ケイ酸塩変性シリカゲル がシリコーンゴムの中に充填剤とて使用されようとする場合には、有機ケイ素化 合物はヘキサメチルジシロキサンまたはジメチルジクロロシロキサンであること が好ましい。 本発明の方法に加えられる有機ケイ素化合物の量は、シリカヒドロゲルを相応 に疎水性化してその意図された用途に適当な疎水性シリカゲルを与えるために十 分な量である。一般に、有機ケイ素化合物は、シリカヒドロゲルの中にSiO2単位 当たり少なくとも0.04オルガノシリル単位が存在するような量で本方法に加えら れるべきであり、そしてそれらのSiO2単位はシリカヒドロゾルおよびコロイド状 シリカにより与えられる両者を含む。本発明の方法に加えられる有機ケイ素化合 物の量の最高限度は、シリカヒドロゲルを飽和させるために必要な量のいかなる 過剰の量も本方法のために溶媒として働くであろうから、決定的に重要ではない 。 段階(C)の疎水性シリカヒドロゲルは、遠心分離または濾過のような方法によ り使用のため回収されるまたは回収されることもあり得るものとして使用される ことができよう。その疎水性シリカヒドロゲルは、加熱または減圧あるいは加熱 と減圧の両者の組み合わせのような方法の使用により乾燥されることができよう 。 好ましい方法において、シリカヒドロゲルまたは疎水性シリカヒドロゲルを相 当するオルガノゲルに転化するために十分な量の、水と混合しない溶媒が添加さ れる。その有機溶媒は、有機ケイ素化合物の添加の前、それと同時に、またはそ の直後に添加されることができる。すなわち、シリカヒドロゲルは先ず有機溶媒 による水の置換によりオルガノゲルに転化され、そして次に疎水性化されること ができる。その代わりに、有機ケイ素化合物と有機溶媒はシリカヒドロゲルに同 時に加えられることができる。これらの条件の下で、シリカヒドロゲルの有機ケ イ素化合物との反応および有機溶媒による疎水性シリカゲル中の水の置換は同時 に起こることができよう。最後に、有機ケイ素化合物は有機溶媒に先立って添加 されることができるが、その場合にシリカヒドロゲルは有機ケイ素化合物と反応 して、その結果の生成物は次に有機溶媒の添加によりオルガノゲルに転化される 。後者の二つの場合において、シリカオルガノゲルへの転化は、疎水性シリカヒ ドロゲルが有機溶媒相の中へ通過する相分離により達成される。好ましい方法は 、水と混合しない有機溶媒が疎水性シリカヒドロゲルの形成の後に添加されてそ れにより相当する疎水性オルガノゲルの形成を結果する方法である。 本発明の目的のため、水と混合しないすべての有機溶媒が使用されることがで きる。水と混合しない適切な溶媒の例に含まれるものは、ヘキサメチルジシロキ サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ジフェニルテトラメチルジシロキ サンおよびトリメチルシリル末端閉鎖されたジメチルポリシロキサン流体のよう な低分子量シロキサンである。シロキサンが溶媒として使用されるとき、それは 溶媒としておよびシリカヒドロゲルとの反応物としての両方の役目をなすことが できよう。さらに、適当な溶媒の例に含まれるものは、トルエンとキシレンのよ うな芳香族炭化水素、ヘプタンおよびその他の脂肪族炭化水素溶媒、シクロヘキ サンのようなシクロアルカン、ジエチルエーテルとジブチルエーテルのようなエ ーテル、およびメチレンクロリド、クロロホルム、エチレンクロリドおよびクロ ロベンゼンのようなハロ炭化水素溶媒、およびメチルイソブチルケトンのような ケトンなどである。 水と混合しない有機溶媒の量は、疎水性シリカヒドロゲルをシリカオルガノゲ ルに転化するために十分な溶媒がある限り決定的に重要ではない。好ましくは、 その溶媒は疎水性シリカオルガノゲルからのその除去を容易にするため約250℃ 未満の沸点を有するべきであるが、しかし、溶媒は遠心分離またはその他の手段 により疎水性シリカオルガノゲルから除かれることもあるので、沸点は臨界的で はない。 シリカヒドロゲルが疎水性シリカオルガノゲルに転化された後に、得られた生 成物はその場で使用されてもよい。すなわち、疎水性シリカオルガノゲルはシリ コーンゴム中に補強剤として直接にまたはこの型の製品がそのために使用される ことができるすべてその他の用途において使用されることができよう。またはそ の代わりに、前記の溶媒が疎水性シリカオルガノゲルから除かれて、その結果生 じる乾燥した疎水性シリカゲルが使用されることもある。 段階(C)の実施の間に、有機ケイ素化合物とシリカヒドロゲルの反応を容易に するため界面活性剤または水と混合する溶媒を添加することが望ましいこともあ る。それらの界面活性剤または水と混合する溶媒は本方法に添加されるなんらか の水と混合しない溶媒の存在または不在において添加されることができよう。適 当な界面活性剤はドデシルベンゼンスルホン酸のようなアニオン界面活性剤、ポ リオキシエチレン(23)ラウリルエーテルおよび(Me3SiO)2MeSi(CH2)3(OCH2CH2)7O Me(前式中Meはメチルである)のような非イオン性界面活性剤、およびN-アルキ ルトリメチルアンモニウムクロリドのようなカチオン界面活性剤を含むことがで きる。水と混合する適切な溶媒はエタノール、プロパノール、イソプロパノール 、n-ブタノールのようなアルコール、およびテトラヒドロフランを含むことがで きる。 本発明の方法の段階(C)において、セリウムおよび鉄の水溶性化合物より選択 される熱安定剤の有効量が添加されることもある。用語「有効量」により、セリ ウムまたは鉄の水溶性化合物は、その中に疎水性シリカゲルが混入されている配 合物に改良された安定性を与えるため十分な濃度に、本発明の方法の疎水性シリ カゲル中に存在することが意味されている。そのような配合物は、例えば、シリ コーンゴム、天然ゴムおよび合成有機ゴムを含む。 一般に、すべての溶媒を除き、段階(C)の成分の容積に関してセリウムまたは 鉄の水溶性化合物の0.01パーセント重量/容積(% Wt./Vol.)〜10% Wt./Vol.が本 発明の方法において有用であると考えられる。特に好ましいのは、セリウムまた は鉄の水溶性化合物が前記と同じ基準において0.1% Wt./Vol.〜1% Wt./Vol.を構 成する場合である。 本発明の方法において有用であり得る水溶性化合物の例に含まれるのはFeCl3 、FeBr2、FeBr3.6H2O、FeCl2.4H2O、FeI2.4H2O、Fe(NO3)3.6H2O、FePO4.2H2O、C eCl3.9H2O、CeBr3.H2O、CeI3.9H2O、Ce(NO3)3.6H2OおよびCe(SO4)2.2H2Oである 。本発明の方法において使用のため特に好ましいセリウムおよび鉄の水溶性化合 物はFeCl3およびCeCl3.9H2Oから成る群より選択される。 次の例は本発明を説明するために提供される。これらの例は本発明の請求の範 囲を限定するために意図されていない。 実施例1 その中にコロイドシリカを混入されているシリカゲルがヘキサメチルジシロキ サンにより疎水性化された。750mlのケイ酸ナトリウム(商品名:PQ N透明ケイ酸 ナトリウム;PQ Corporation,Valley Forge,PA製)が1350mlの脱イオン水で希釈 された。この溶液は、620mlの脱イオン水により希釈された280mlの濃塩酸(HCl)( Fisher Certified,Fisher Scientific,Fair Lawn,NJ)から成る速やかに攪拌 された溶液に毎分420mlの速度で加えられた。その得られた溶液は2分間攪拌され てから、そのpHはケイ酸ナトリウムを使用して2.5に調製された。その結果得ら れた3100mlのシリカヒドロゾルはミリリットルにつき0.1gのSiO2を含んでいた。 上記のように調製されたシリカヒドロゾルは1500mlの酸形イオン交換樹脂(商 品名:Dowex 50WX8-100:The Dow Chemical Company,Midland,MI)を充填した1.5 m x 5cmのカラムを通して毎分60mlの速度でポンプ送りすることにより脱イオン された。カラム流出液のpHは、そのpHが0.5未満に落ちるまで監視され、その時 点で次の2000-2400mlの脱イオンされたシリカヒドロゾル流出液が採取された。 脱イオンされたシリカヒドロゾルは、5Lのフラスコ中に1Lの脱イオンされたシ リカヒドロゾルを入れて、攪拌しながら、273mlのコロイド状シリカ の濃HCl(Fisher Certified)を添加することにより凝集させられた。HClの添加の 数分以内に形成したシリカヒドロゲルはさらに攪拌することにより砕かれて、そ の中にコロイド状シリカを混入されている凝集されたシリカヒドロゲルを含む懸 濁液を形成した。そのシリカヒドロゲル懸濁液は100℃で3時間熱処理され、それ から室温まで冷却された。 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水性化された。その 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液に、攪拌しながら、555mlのイソプロパノ ール、続いて288mlのヘキサメチルジシロキサンが添加された。その結果得られ た混合物は室温で1時間攪拌された。次に、1Lのトルエンがその混合物に添加さ れた。この混合物はさらに5分間緩やかに攪拌され、攪拌は停止され、そして水 層はフラスコの底から放出された。トルエン層は500mlの脱イオン水で洗浄さ れた。フラスコは次にディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けられ てからそのトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は減圧下で蒸留 により除かれて生成物として疎水性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲル は残留トルエンを除くため150℃で一晩乾燥された。疎水性シリカゲルの収量は2 02gであった。 実施例2 その中にコロイドシリカが混入されているシリカゲルがヘキサメチルジシロキ サンにより疎水性化された。脱イオン化されたシリカヒドロゾルが実施例1に記 載のようにして調製された。脱イオンされたシリカヒドロゾルを、5Lのフラスコ 中に1Lの脱イオンされたシリカヒドロゾルを入れて、攪拌しながら、216ml 375mlの濃HCl(Fisher Certified)を添加することにより凝集させた。HClの添加 の数分以内に形成したシリカヒドロゲルはさらに攪拌することにより砕かれて、 その中に沈降シリカが混入された凝集されたシリカヒドロゲルを含む懸濁液を形 成した。そのシリカヒドロゲル懸濁液は3時間還流により熱処理され、それから 室温まで冷却された。 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水性化された。その 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液に、攪拌しながら、530mlのイソプロパノ ール、続いて100mlのヘキサメチルジシロキサンが添加された。その結果得られ た混合物は室温で1時間攪拌された。次に、1.3Lのトルエンがその混合物に添加 された。この混合物はさらに5分間緩やかに攪拌され、攪拌は停止され、そして 水層はフラスコの底から放出された。トルエン層は500mlの脱イオン水で洗浄さ れた。フラスコは次にディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けられ てからそのトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は排気フードの 中の開放コンテナーに移され、そしてトルエンは蒸発させられて生成物として疎 水性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲルは残留トルエンを除くため4時 間150℃で乾燥された。疎水性シリカゲルの収量は267gであった。乾燥した疎水 性シリカゲルのBET表面積を前記の方法により測定し、そしてその結果を表1に報 告する。 実施例3 その中にコロイド状シリカを混入されているシリカゲルがヘキサメチルジシロ キサンにより疎水性化された。脱イオン化されたシリカヒドロゾルが実施例1に 記載のようにして調製された。脱イオンされたシリカヒドロゾルは、5Lのフラス コ中に1Lの脱イオンされたシリカヒドロゾルを入れて、攪拌しながら、約 濃HCl(Fisher Certified)を添加することにより凝集させられた。HClの添加の数 分以内に形成したシリカヒドロゲルはさらに攪拌することにより砕かれて、その 中にコロイド状シリカを混入されている凝集されたシリカヒドロゲルを含む懸濁 液を形成した。そのシリカヒドロゲル懸濁液は3時間還流により熱処理され、そ れから室温まで冷却された。 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水性化された。その 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液に、攪拌しながら、530mlのイソプロパノ ール、続いて100mlのヘキサメチルジシロキサンが添加された。その結果得られ た混合物は室温で1時間攪拌された。次に、1750mlのトルエンがその混合物に添 加された。この混合物はさらに5分間緩やかに攪拌され、攪拌は停止され、そし て水層はフラスコの底から放出された。トルエン層は500mlの脱イオン水で洗浄 された。フラスコはディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けられて からそのトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は排気フードの中 の開放コンテナーに移され、そしてトルエンは蒸発させられて生成物として疎水 性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲルは残留トルエンを除くため4時間1 50℃で乾燥された。疎水性シリカゲルの収量は186gであった。乾燥した疎水性シ リカゲルのBET表面積を実施例2に記載の方法により測定し、そしてその結果を表 1に報告する。 実施例4 その中にコロイド状シリカを混入されており、ヘキサメチルジシロキサンによ り疎水性化され、そしてFeCl3の添加により熱安定化されたシリカゲルが製造さ れた。400mlのケイ酸ナトリウム(PQ N 透明ケイ酸ナトリウム:PQ Corporation) が600mlの脱イオン水で希釈された。この溶液は、560mlの脱イオ ン水により希釈された440mlの濃HCl(Fisher Certified)から成る攪拌された溶液 に毎分375mlの速度で加えられて0.08gSiO2/mlを含むシリカヒドロゾルを形成し た。ケイ酸ナトリウムのHCl溶液への添加が完了した後直ちに、309mlの れた2Lのシリカヒドロゾルはガラス濾過器を通して濾過されてから、そのシリカ ヒドロゾルは皿に注ぎこまれた。シリカヒドロゾルは約35分以内にゲル化し、そ してゲル化の後1時間放置された。得られたシリカヒドロゲルは約1cm平方に切断 されてから、流出液のpHが約pH2.1になるまで脱イオン水で洗浄された。洗浄さ れたシリカヒドロゲルは5Lのフラスコに入れられて、839mlの濃HCl(Fisher Cert ified)が添加され、そして得られた混合物は5時間還流加熱された。還流された シリカヒドロゲルは室温に冷却された。 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水性化された。その シリカヒドロゲルに、攪拌しながら、1049mlのイソプロパノール、543mlのヘキ サメチルジシロキサンおよび8.3gのFeCL3が添加された。フラスコ内容物を室温 で1時間攪拌した後、2Lのトルエンが添加された。フラスコ内容物をさらに5分間 緩やかに攪拌した後、攪拌は停止され、そして水底層はフラスコから放出された 。トルエン層は500mlの脱イオン水で洗浄された。フラスコはディーン・スター ク(Dean-Stark)トラップを取り付けられてからそのトルエン層が還流されて残留 水を除いた。還流の後トルエンは減圧下の蒸留により除かれて生成物として疎水 性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲルは一晩150℃で乾燥された。乾燥 された疎水性シリカゲルの収量は299gであった。BET表面積が実施例2に記載の方 法により測定された。乾燥した疎水性シリカゲルの炭素および水素含量がパーキ ン・エルマー・モデル2400 CHN元素分析機(Perkin Elmer Model 2400 CHN Elem ental Analyzer,Perkin Elmer Corporation,Norwalk,CT)を使用して測定さ れた。乾燥した疎水性シリカゲルの鉄含量は原子吸着により測定した。これらの 分析の結果を表1に報告する。 実施例5 その中にコロイド状シリカを混入されており、ヘキサメチルジシロキサンによ り疎水性化され、そしてFeCl3の添加により熱安定化されたシリカゲルが調製さ れた。約0.1gのSiO2/mlを含むシリカヒドロゾルが調製され、実施例1に記載のよ うにして脱イオンされた。1Lの脱イオンされたシリカヒドロゾルが5Lフラ Chemicals)、続いて392mlの濃HCl(Fisher Certified)を添加された。HClの添加 の数分以内に形成したシリカヒドロゲルはさらに攪拌することにより砕かれてシ リカヒドロゲル懸濁液を形成した。そのシリカヒドロゲル懸濁液は100℃で3時間 熱処理され、それから室温まで冷却された。 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水性化された。その 熱処理されたシリカヒドロゲルに、攪拌しながら、555mlのイソプロパノール、2 88mlのヘキサメチルジシロキサンおよび2.7gのFeCL3が添加された。得られた混 合物を室温で1時間攪拌した後、ILのトルエンが添加された。この混合物はさら に5分間緩やかに攪拌され、それから攪拌は停止され、そして水層はフラスコの 底から放出された。トルエン層は500mlの脱イオン水で洗浄された。フラスコは ディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けられてからそのトルエン相 が還流されて残留水を除いた。トルエン層は減圧下の蒸留により除かれて生成物 として疎水性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲルは残留トルエンを除く ため一晩150℃で乾燥された。乾燥された疎水性シリカゲルの収量は210gであっ た。乾燥された疎水性シリカゲルは実施例4に記載の方法により表面積、炭素お よび水素含量、および鉄含量を測定するため分析された。これらの分析の結果を 表1に報告する。 実施例6 その中にコロイド状シリカを混入されており、ヘキサメチルジシロキサンおよ びビニルジメチルクロロシロキサンにより疎水性化され、そしてFeCl3の添加に より熱安定化されたシリカゲルが製造された。脱イオンされたシリカヒドロゾル が実施例1に記載のようにして調製された。その脱イオンされたシリカヒドロゾ ルは、5Lのフラスコ中に1Lの脱イオンシリカヒドロゾルをいれて、攪拌しな 濃HCl(Fisher Certified)の添加により凝集させられた。その混合物は攪拌しな がら3時間還流することにより熱処理されて、その中にコロイド状シリカを混入 されているシリカヒドロゲルを含む懸濁液を形成した。その結果得られた熱処理 されたシリカヒドロゲルは室温に冷却された。 熱処理されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水性化された。その 熱処理されたシリカヒドロゲルに、攪拌しながら、555mlのイソプロパノール、7 8mlのヘキサメチルジシロキサン、および2.7gのFeCL3が添加された。得られた混 合物は室温で1時間攪拌された。次に、2Lのトルエンがその混合物に添加された 。この混合物は数分間攪拌され、それから攪拌は停止され、そして水層はフラス コの底から放出された。トルエン層は1Lの脱イオン水で洗浄された。その処理フ ラスコは次にディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けられてからそ のトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は110℃で加熱されて残 留するヘキサメチルジシロキサンを除き、それから5mlのビニルジメチルクロロ シロキサンが添加された。この混合物は1時間還流されてから室温に冷却された 。約50mlの脱イオン水がフラスコに加えられて残留するHClを洗い出し、それか らトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は排気フードの中の開放 コンテナーに移され、そしてトルエンは蒸発させられて生成物として疎水性シリ カゲルを残した。その疎水性シリカゲルは一晩85℃で乾燥された。乾燥した疎水 性シリカゲルの収量は214gであった。乾燥した疎水性シリカゲルの選択された物 理的パラメーターを標準の方法により評価し、そしてその結果を表2に報告する 。 実施例7 その中にコロイド状シリカを混入されており、ヘキサメチルジシロキサンおよ びビニルジメチルクロロシロキサンにより疎水性化され、そしてFeCl3の添加に より熱安定化されたシリカゲルが製造された。そのシリカヒドロゲルは疎水性化 の前にせん断されて凝集粒子の大きさを縮小しかつ粒径分布の均一性を改良され た。脱イオンされたシリカヒドロゾルが実施例1に記載のものと同様な方法によ り調製された。その脱イオンされたシリカヒドロゾルは、5Lのフラスコ中に1Lの 脱イオンシリカヒドロゾルを入れて、攪拌しながら273mlのコロイド状シリ 添加により凝集させられた。その混合物は攪拌しながら3時間還流することによ り熱処理されて、その中にコロイド状シリカを混入されているシリカヒドロゲル を含む懸濁液を形成した。 室温に冷却の後前記のシリカヒドロゲルはウォーリング・ブレンダー(Waring Blender Model 7011,Waring Products Division of Dynamics Corporation of America,New Hartford,Ct)の中で2分間せん断され、それから5Lのフラスコへ 戻された。 熱処理されてからせん断されたシリカヒドロゲルは次のようにして疎水性化さ れた。そのシリカヒドロゲルに、攪拌しながら、555mlのイソプロパノール、117 mlのヘキサメチルジシロキサン、および2.7gのFeCL3が添加された。得られた混 合物は室温で1時間攪拌された。次に、2Lのトルエンがその混合物に添加された 。この混合物は数分間緩やかに攪拌され、それから攪拌は停止され、そして水層 はフラスコの底から放出された。トルエン層は1Lの脱イオン水で洗浄された。そ のフラスコは次にディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けられてか らそのトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は110℃で加熱され て残留するヘキサメチルジシロキサンを除き、それから5mlのビニルジメチルク ロロシロキサンがそのフラスコに添加された。この混合物は1時間還流されてか ら室温に冷却された。約50mlの脱イオン水がフラスコに加えられて残留するHCl を洗い出し、それからトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は排 気フードの中の開放コンテナーに移され、そしてトルエンは蒸発させられて生成 物として疎水性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲルは一晩85℃で乾燥さ れた。乾燥した疎水性シリカゲルの収量は209gであった。乾燥した疎水性シリカ ゲルの選択された物理的パラメーターを標準の方法により評価し、そしてその結 果を表2に報告する。 実施例8 その中にコロイド状シリカを混入されており、ヘキサメチルジシロキサンおよ びビニルジメチルクロロシロキサンにより疎水性化され、そしてFeCl3の添加に より熱安定化されたシリカゲルが製造された。そのシリカヒドロゲルは疎水性化 の前にせん断されて凝集粒子の大きさを縮小しかつ粒径分布の均一性を改良され た。脱イオンされたシリカヒドロゾルが実施例1に記載のものと同様な方法によ り調製された。その脱イオンされたシリカヒドロゾルは、5Lのフラスコ中に1.5L の脱イオンシリカヒドロゾルを入れて、攪拌しながら409.5mlのコロイド ed)の添加により凝集させられた。その混合物は攪拌しながら3時間還流すること により熱処理されて、その中にコロイド状シリカを混入されているシリカヒドロ ゲルを含む懸濁液を形成した。 室温に冷却の後前記のシリカヒドロゲルはウォーリング・ブレンダー(Waring Blender Model 7011)の中で2分間せん断され、それから5Lのフラスコへ戻された 。 熱処理されてからせん断されたシリカヒドロゲル懸濁液は次のようにして疎水 性化された。そのシリカヒドロゲルに、攪拌しながら、832.5mlのイソプロパノ ール、175mlのヘキサメチルジシロキサン、および4gのFeCL3が添加された。得ら れた混合物は室温で1時間攪拌された。次に、3.2Lのトルエンがその混合物に添 加された。この混合物は数分間緩やかに攪拌され、それから攪拌は停止され、そ して水層はフラスコの底から放出された。トルエン層は1Lの脱イオン水で洗浄さ れた。そのフラスコは次にディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付け られてからそのトルエン層が還流されて残留水を除いた。トルエン層は110℃で 加熱されて残留するヘキサメチルジシロキサンを除き、それから3.75mlのビニル ジメチルクロロシロキサンがそのフラスコに添加された。この混合物は1時間還 流されてから室温に冷却された。約50mlの脱イオン水がフラスコに加えられて残 留するHClを洗い出し、それからトルエン層が還流されて残留水を除いた。トル エン層は排気フードの中の開放コンテナーに移され、そしてトルエンは蒸発させ られて生成物として疎水性シリカゲルを残した。その疎水性シリカゲルは一晩85 ℃で乾燥された。乾燥した疎水性シリカゲルの収量は292gであった。乾燥した疎 水性シリカゲルの選択された物理的パラメーターを標準の方法により評価し、そ してその結果を表2に報告する。 実施例9 実施例1〜5において製造された乾燥した疎水性シリカゲルの各々が液体シリコ ーンゴム組成物の中に配合され、組成物は硬化され、そして物理的性質が測定 された。乾燥した疎水性シリカゲルの各々は、ケイ素原子上に置換された約0.15 モルパーセントのビニル基を含みかつ約55〜65の可塑度を有するポリジメチルシ ロキサンガムの中に重量により38パーツ・パー・ハンドレッド(pph)で配合され た。この基本組成物の中に、ポリジメチルシロキサンガムの重量に基づき、0.7 重量pphの2.5-ビス(t-ブチルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサンが混合された 。その触媒入り基本組成物は175℃において15分間34.5MPaでの熱圧により物理的 性質試験に適当な形状に硬化された。次の試験法が硬化されたシリコーンゴムを 試験するために用いられた。引張強さASTM D412、伸びASTM D412、100%モジュラ スASTM D412、50%モジュラスASTM D412、ジュロメーター(ショアーA)ASTM 224 0、引裂き(ダイB)ASTM D624、引裂き(ダイC)ASTM D624、および圧縮永久歪 み(22時間、177℃)ASTM D395。未硬化組成物の可塑度は、球に成形されてからA TM 926による測定の前1時間静置された組成物の比重を2回秤量して各試料につき 測定された。この試験の結果を表1に示す。 実施例10 実施例6〜8において製造された乾燥した疎水性シリカゲルの各々がシリコーン ゴム組成物の中に配合され、組成物は硬化され、そして物理的性質が測定された 。乾燥した疎水性シリカゲルの各々は、表2に記載の重量pphでシロキサン混合物 中に配合された。この配合が行われた温度もまた表2に与えられている。このシ ロキサン混合物は、83.8重量%の25℃において55Paxsの粘度を有するビニルジメ チルシロキシ末端閉鎖されたビニルジメチルシロキサンと、16.2重量%のケイ素 上に2モルパーセントのビニル置換基および25℃において0.35Paxsの粘度を有す るビニルジメチルシロキシ末端閉鎖されたポリ(ビニルメチル)ジメチルシロキ サン共重合体から成る。この基本組成物中に、低分子量ポリジメチル(メチル水 素)シロキサン流体、二塩化白金とsym-ジビニルテトラメチルジシロキサンとの 中和された錯体、および1-エチニル−シクロヘキサノールから成る硬化系が混合 された。その触媒入り基本組成物は150℃において10分間34.5MPaでの熱圧により 物理的性質試験に適当な形状に硬化された。この硬化組成物は177℃で1時間後 硬化された。硬化組成物の物理的性質は実施例9に記載の試験法により測定し、 そしてそれらの結果を表2に報告する。 表1 疎水性シリカゲルにより補強された シリコーンゴムの物理的性質 * データが得られていないことを示す 表2 疎水性シリカゲルにより補強された シリコーンゴムの物理的性質 * 室温
【手続補正書】 【提出日】平成11年8月26日(1999.8.26) 【補正内容】 1. 請求の範囲を別紙のとおり補正する。 2. 明細書を次のとおり補正する。 (1)明細書第16頁第23行の「パーキン・エルマー・モデル 2400 CHN 元素分析機」を『パーキン・エルマー・モデル 2400(商品名)C HN 元素分析機』に補正する。 (2)同第19頁第3〜4行の「ワォーリング・ブレンダー(Waring Blender Model 7011,」を『ブレンダー(商品名:ワォーリング・ブレンダー モデル 7011(Waring Blender Model 7011);』に補正する。 (請求項2〜4,6,10,11,13,20及び22〜24を削除する。) 『 請求の範囲 1. 疎水性シリカゲルを製造する方法において、 (A)(i)ミリリットルにつき0.02g〜0.5gのSiO2を含みかつ4nm未満の平均粒径 を有するシリカヒドロゾル、および(ii)少なくとも4nmの平均粒径を有する0.1〜 50重量%のコロイド状シリカ、を含む混合物を形成する、 (B)前記混合物を強い鉱酸の存在でpH1未満のpHにおいてかつ20℃〜250℃の 範囲内の温度で加熱してその中に混入されたコロイド状シリカを有するシリカヒ ドロゲルを形成する、および (C)前記シリカヒドロゾルと(1)触媒量の強酸を、 (2)式 1R1 aHbSiX4-a-b により表されるオルガノシランおよび式 R1 nSiO(4-n)/2 により表されるオルガノシロキサン、ここに前式中各R1 は1〜12の炭素原子を含 む炭化水素基および1〜12の炭素原子を含む有機官能性炭化水素基から成る群よ り独立に選択され、各Xはハロゲンおよび1〜12の炭素原子を含むアルコキシ基か ら成る群より独立に選択され、a=0,1,2,または3、b=0または1、a+b=1,2,また は3、但しb=1のときはa+b=2または3、およびnは2より3までの整数である、から 成る群より選択される有機ケイ素化合物 と前記シリカヒドロゲルとの反応を生じさせるに十分な量、接触させて、乾燥 状態で測定されるとき100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性シリカ ヒドロゲルを形成する、 前記の各段階を含む疎水性シリカゲルを製造する方法。 2. 該混合物は本質的にpH0において加熱される、請求項1に記載の方法。 3. 段階(C)を行う前にさらに段階(B)で形成されたシリカヒドロゲルをせん断 することを含む請求項1に記載の方法。 4. 段階(C)の接触の間に強酸はpH2.5未満のpHを与える、請求項1に記載の方 法。5. 段階(C)の接触は20℃〜250℃の範囲内の温度で達成される、請求項1に記 載の方法。 6. 有機ケイ素化合物はオルガノシランであり、該オルガノシランビニルジ メチルクロロシラン、ヘキセニルメチルジクロロシラン、ヘキセニルジメチルク ロロシラン、およびジメチルジクロロシランから成る群より選択される、請求項 1に記載の方法。 7. 有機ケイ素化合物はオルガノシロキサンであり、該オルガノシロキサン ヘキサメチルジシロキサンである、請求項1に記載の方法。 8. 有機ケイ素化合物はシリカヒドロゲルのSiO2単位につき少なくとも0.04オ ルガノシリル単位を与える、請求項1に記載の方法。 9. 疎水性シリカヒドロゲルを十分な量の、水と混合しない有機溶媒と接触さ せて疎水性シリカヒドロゲルを疎水性シリカオルガノゲルに転化させることをさ らに含む、請求項1に記載の方法。 10.段階(C)の接触の間に有機ケイ素化合物のシリカヒドロゲルとの反応を容易 にする界面活性剤の存在をさらに含む、請求項1に記載の方法。 11.段階(C)の接触の問に有機ケイ素化合物のシリカヒドロゲルとの反応を容易 にする水と混合する溶媒の存在をさらに含む、請求項1に記載の方法。 12.シリカヒドロゲルをセリウムおよび鉄の水溶性化合物から成る群より選択 される熱安定剤の有効量と接触させることをさらに含む、請求項1に記載の方法 。 13.請求項1,3,9又は12の方法により製造された組成物。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 リース,クリフォード,シー. アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,アコーン ドライブ 3667

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 疎水性シリカゲルを製造する方法において、 (A)(i)ミリリットルにつき約0.02g〜0.5gのSiO2を含みかつ4nm未満の平均粒 径を有するシリカヒドロゾル、および(ii)少なくとも4nmの平均粒径を有する約0 .1〜50重量%のコロイド状シリカ、を含む混合物を形成する、 (B)前記混合物を強い鉱酸の存在で約pH1未満のpHにおいてかつ約20℃〜250 ℃の範囲内の温度で加熱してその中に混入されたコロイド状シリカを有するシリ カヒドロゲルを形成する、および (C)前記シリカヒドロゾルと(1)触媒量の強酸を、 (2)式 1R1 aHbSiX4-a-b により表されるオルガノシランおよび式 R1 nSiO(4-n)/2 により表されるオルガノシロキサン、ここに前式中各R1は約1〜12の炭素原子を 含む炭化水素基および約1〜12の炭素原子を含む有機官能性炭化水素基から成る 群より独立に選択され、各Xはハロゲンおよび約1〜12の炭素原子を含むアルコキ シ基から成る群より独立に選択され、a=0,1,2,または3、b=0または1、a+b=1, 2,または3、但しb=1のときはa+b=2または3、およびnは2より3までの整数である 、から成る群より選択される有機ケイ素化合物 と前記シリカヒドロゲルとの反応を生じさせるに十分な量、混合して、乾燥状 態で測定されるとき100m2/g〜450m2/gの範囲内の表面積を有する疎水性シリカヒ ドロゲルを形成する、 前記の各段階を含む疎水性シリカゲルを製造する方法。 2. 該混合物はミリリットルにつき約0.05g〜0.2gのSiO2を含む、請求項1に記 載の方法。 3. 該混合物は約10〜30重量%のコロイド状シリカを含む、請求項1に記載の 方法。 4. コロイド状シリカは約6〜100nmの範囲内の粒径を有する、請求項1に記 載の方法。 5. 該混合物は本質的にpH0において加熱される、請求項1に記載の方法。 6. 該混合物は約75℃〜150℃の範囲内の温度でかつ本質的にpH0において加熱 される、請求項1に記載の方法。 7. 段階(C)を行う前にさらに段階(B)のシリカヒドロゲルをせん断することを 含む請求項1に記載の方法。 8. 段階(C)の接触の間に強酸は約pH2.5未満のpHを与える、請求項1に記載の 方法。 9. 段階(C)の接触は約20℃〜250℃の範囲内の温度で達成される、請求項1に 記載の方法。 10.段階(C)の接触は約30℃〜150℃の範囲内の温度で達成される、請求項1に 記載の方法。 11.有機ケイ素化合物はオルガノシランである、請求項1に記載の方法。 12.オルガノシランはビニルジメチルクロロシラン、ヘキセニルメチルジクロ ロシラン、ヘキセニルジメチルクロロシラン、およびジメチルジクロロシランか ら成る群より選択される、請求項11に記載の方法。 13.有機ケイ素化合物はオルガノシロキサンである、請求項1に記載の方法。 14.オルガノシロキサンはヘキサメチルジシロキサンである、請求項13に記載 の方法。 15.有機ケイ素化合物はシリカヒドロゲルのSiO2単位につき少なくとも0.04オ ルガノシリル単位を与える、請求項1に記載の方法。 16.疎水性シリカヒドロゲルを十分な量の、水と混合しない有機溶媒と接触さ せて疎水性シリカヒドロゲルを疎水性シリカオルガノゲルに転化させることをさ らに含む、請求項1に記載の方法。 17.段階(C)の接触の間に有機ケイ素化合物のシリカヒドロゲルとの反応を容 易にする界面活性剤の存在をさらに含む、請求項1に記載の方法。 18.段階(C)の接触の間に有機ケイ素化合物のシリカヒドロゲルとの反応を容 易にする水と混合する溶媒の存在をさらに含む、請求項1に記載の方法。 19.シリカヒドロゲルをセリウムおよび鉄の水溶性化合物から成る群より選択 される熱安定剤の有効量と接触させることをさらに含む、請求項1に記載の方法 。 20.セリウムおよび鉄の水溶性化合物はFeCl3およびCeCl3.9H2Oから成る群よ り選択される、請求項19に記載の方法。 21.請求項1の方法により製造された組成物。 22.請求項7の方法により製造された組成物。 23.請求項16の方法により製造された組成物。 24.請求項19の方法により製造された組成物。
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