JP2001513057A - エアゾール分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 エアゾール分配装置(10)及びその替えカートリッジ(18)。エアゾール分配装置(18)は、外側ハウジング(12)を有しており、この外側ハウジングは、その分配装置(10)の前部(14)がユーザーから離れる方向に向けられた状態でユーザーの手にフィットすべく構成されている、外側ハウジング(12)を有している。作動アーム(52)が、外側ハウジング(12)に丁番連結されている。替えカートリッジは、下から外側ハウジング(12)内へ取り外し可能に挿入され得る。カートリッジ(38)は、手動で活性化される弁(28)と、上方に向けられているノズル(20)とを有しており、このノズルは、カートリッジ(38)が外側ハウジング(12)内に挿入されると、作動アーム(52)内のノズルポートを通って延出する。ユーザーは、作動アーム(52)を指で下方に押すことにより、弁(28)を手動で活性化することができる。外側ハウジング(12)は、そのような活性化の間、水平な面上に保持されるべく設計されている。ノズル(20)は、縦方向に延びている噴出チューブ(22)であって、缶(18)内の加圧された材料と流体連通しているものを含んでいる。噴出チューブ(22)は、縦方向に延びている出口チャンバー(24)であって、噴霧オリフィス(26)を有するものと連通している。出口チャンバー(24)の縦軸は、噴出チューブ(22)の縦軸から、前方に向かって角度的に変位させられている。

Description

【発明の詳細な説明】 エアゾール分配装置 技術分野 本発明は、一般的には、エアゾール分配装置に関する。より具体的には、本発 明は、交換可能なエアゾールカートリッジと共に使用すべく構成されているエア ゾール分配装置に関する。 背景技術 装置がテーブルの上に又は他の水平な面の上に置かれている状態で、加圧され た材料を大気中に分配するエアゾール分配装置を、当業界は、大抵は知っている 。Ａｄａｍｓの米国特許第５,３５８,１４７号、及びＭｉｌｌｅｒ他のＰＣＴ国 際出願公開公報第ＷＯ９６／０８４２５号を参照されたい。ウィスコンシン州Ｒ ａｃｉｎｅ在のＳ．Ｃ．Ｊｏｈｎｓｏｎ ＆ Ｓｏｎ，Ｉｎｃ．により、“Ｌａ ｓｔｉｎｇ Ｍｉｓｔ（登録商標）”の商標の下で販売されている装置が、商品 の一例である。この装置は、エアーフレッシュナーとして香料を大気中へ分配す べく意図されている。 Ｌａｓｔｉｎｇ Ｍｉｓｔ（登録商標）装置は、交換可能なカートリッジを受 容する本体を有しており、ユーザーは、その交換可能なカートリッジを、下方に 開いているカートリッジ受容器内へ挿入する。カートリッジは、エアゾール缶を 有しており、このエアゾール缶は、上方に延びているノズルと連通している弁ス テムを備えている。カートリッジが所定の場所にあると、ノズルが、装置の本体 の上部から突出すると共に、カートリッジのベースが、装置のベースから突出す る。ユーザーは、カートリッジのベースによって支持されている装置をテーブル 又は他の水平な面に置き、そして本体を下方に押す。エアゾール缶は、本体から エアゾール缶の弁ステムに伝達される下方の圧力によって活性化される。 Ｌａｓｔｉｎｇ Ｍｉｓｔ（登録商標）装置は、無害の香料を噴出するので、 噴霧の液滴がユーザーに付着したとしても、ユーザーに対する特別な懸念は、存 在しない。このため、Ｌａｓｔｉｎｇ Ｍｉｓｔ（登録商標）装置は、上方へ直 接噴霧し、ユーザーに対しての特別な向きに装置を保持するための備えがなされ ていない。しかしながら、例えば、昆虫防除成分が、噴霧されつつある材料内に 含まれているならば、たとえ液滴が実際には有害でなかったとしても、ユーザー は、噴霧された液滴に直接さらされることが不快であるということを十分に見出 すであろう。 エアゾール分配装置であって、水平な面に置かれている状態で使用可能である べく設計されており、交換可能な替えカートリッジを受容し、上方への且つ装置 のユーザーから離れる方向である所定の方向に噴霧を噴出するものに対する継続 しているニーズが、依然として当業界に存在する。 発明の概要 本発明は、エアゾール分配装置が外側ハウジングを含んでいるという点に要約 され得、その外側ハウジングは、前部及び後部を有すると共に、前部がユーザー から離れる方向に向くように外側ハウジングが向けられた状態でユーザーの手に フィットすべく構成されている。エアゾール缶が、外側ハウジングによって保持 され得ると共に、分配されるべき加圧された材料を収容すべく構成されている。 エアゾール分配装置は、上方に延びているノズルを含んでおり、このノズルは 、縦方向に延びている噴出チューブであって、エアゾール缶と流体連通している ものを有している。噴出チューブは、縦方向に延びている出口チャンバーであっ て、噴霧オリフィスを有しているものと連通している。出口チャンバーの縦軸は 、９０度よりは小さい角度ではあるが、噴霧オリフィスから出ていく加圧された 材料の、そうでなければ上方に噴霧する流れを前方に偏向させるのに十分に大き い角度で、噴出チューブの縦軸から、前方に向かって角度的に変位させられてお り、これにより、出口チャンバーは、その加圧された材料を、エアゾール分配装 置を掴んでいるユーザーから離れる方向に向ける。好適に、その角度は、２０〜 ４０度であり、最も好ましくは、２５〜３５度である。エアゾール分配装置は、 ノズルの噴出チューブ内への加圧された材料の放出を制御する弁手段をも含んで いる。弁手段は、ユーザーによって手動で操作され得る。 好適に、外側ハウジングの内面が、カートリッジチャンバーを画成しており、 且つ、エアゾール缶は、外側ハウジング内に収容され且つそれから取り外され得 る交換可能なカートリッジの部分である。カートリッジは、前部及び後部を有し ていると共に、エアゾール缶及びこのエアゾール缶を保持するスリーブを含んで いる。スリーブの表面は、カートリッジチャンバーの面と選択的に相互作用し、 もって、カートリッジは、カートリッジチャンバー内に完全に挿入され得るべく 、外側ハウジングと前後に整合させられる。好適に、作動アームが、ハウジング に丁番で連結されている。作動アームは、ノズルポートを有している。ノズル及 び弁手段の両方が、好適にカートリッジの部分である。ノズルは、カートリッジ がカートリッジチャンバー内の所定の場所にあるときには、作動アームのノズル ポートを通って上方に延びている。弁手段は、作動アームの下方運動によって作 動させられる。 あるいは、本発明は、エアゾール分配装置で使用されるカートリッジとして要 約され得、そのエアゾール分配装置は、前部及び後部を有する外側ハウジングを 有しており、この外側ハウジングの内面は、カートリッジチャンバーを画成して いる。カートリッジは、前部及び後部を有しており、カートリッジの表面は、カ ートリッジチャンバーの面と接触すべく構成されており、もって、カートリッジ は、このカートリッジがカートリッジチャンバー内に完全に挿入され得るべく、 外側ハウジングと前後に整合させられる。カートリッジは、分配されるべき加圧 された材料を収容するエアゾール缶を含んでいる。缶内の加圧された材料と流体 連通している噴出チューブを有しているノズルが、設けられている。ノズルは、 加圧された材料がそれを通って噴出チューブから脱出し得るところの噴霧オリフ ィスをも有している。カートリッジは、ノズルの噴出チューブ内への加圧された 材料の放出を制御する弁手段を更に含んでいる。 ノズルの噴出チューブは、好適に、上方且つ縦方向に延びていると共に、噴霧 オリフィスが位置させられているところの、縦方向に延びている出口チャンバー 内に終端している。出口チャンバーの縦軸は、９０度よりは小さい角度ではある が、噴霧オリフィスを出ていく加圧された材料の、そうでなければ上方に噴霧す る流れを前方に偏向させるのに十分に大きい角度で、噴出チューブの縦軸から、 前方に向かって角度的に変位させられている。好適に、その角度は、２０〜４０ 度であり、最も好ましくは、２５〜３５度である。 あるいは、本発明は、加圧された材料を分配する方法という点で要約され得、 その方法は、上述したエアゾール分配装置を用意する最初のステップを含んでお り、この場合、そのエアゾール分配装置には、カートリッジであって、このカー トリッジのエアゾール缶が分配されるべき加圧された材料を収容しているものが 、挿入されている。次のステップは、加圧された材料の放出を制御する弁手段を 手動で活性化することである。これらのステップは、ユーザーの手で掴まれつつ 適切な水平な面上に載っている装置で実行され得る。 図面の簡単な説明 図１は、本発明のエアゾール分配装置の好適な実施例の、背後から一側部への 斜視図である。 図２は、図１のエアゾール分配装置の、背後且つ上方からの斜視図である。 図３は、図１のエアゾール分配装置の平面図である。 図４は、本発明のカートリッジの正面図である。 図５は、想像線で付け加えられている外側ハウジングのシルエットを備えてい る、図４のカートリッジの右側面図である。 図６は、図３の６−６線に沿う、本発明のエアゾール分配装置の外側ハウジン グ（カートリッジは取り外されている）の断面図である。 図７は、図３の７−７線に沿う、作動アーム及びカートリッジが取り外されて いる外側ハウジングの断面図である。 図８は、図１のエアゾール分配装置の底面図である。 図９は、図５のカートリッジの上部上に位置させられている、外側ハウジング 及び作動アームの平頭の部分の、図６のそれと対応している方向からの断面図で あって、あたかもカートリッジはカートリッジチャンバー内に部分的に挿入され ており、カートリッジのスリーブ及びノズルはカートリッジの前後中心線に沿う 断面図で示されており、カートリッジのエアゾール缶は円いものとして示されて いる、ものである。 図１０は、作動アームの底面図である。 図１１は、図９に示されている、カートリッジの部分の拡大断面図である。 好適な実施例の詳細な説明 同様の部分は同様の参照符号で指示されている図面を参照するに、本発明のエ アゾール分配装置の好適な実施例が、図１に１０で全体的に示されている。エア ゾール分配装置１０は、活性化される際に、テーブルの天板等のほぼ水平な面の 上に任意に且つ好適に載ったまま、ユーザーの手で掴まれるべく意図されている 。 エアゾール分配装置１０は、外側ハウジング１２を有している。外側ハウジン グ１２は、前部１４と後部１６とを有しており、この外側ハウジングは、前部が ユーザーから離れる方向に向くように外側ハウジングが向けられた状態でユーザ ーの手にフィットすべく構成されている。好適に、外側ハウジング１２の後部１ ６の幅は、この外側ハウジングの前部１４の幅よりも狭く、これにより、外側ハ ウジングは、この外側ハウジングの後部がユーザーに面するようにして、ユーザ ーの手にフィットする。外側ハウジング１２は、左側部３２と右側部３４とを有 している。図２、図３及び図８から容易に理解され得るように、左側部３２及び 右側部３４は、好適に凸状に湾曲しており、もって、ユーザーの手を快適に満た すと共に、外側ハウジングの前部１４がユーザーから離れる方向に向くようにし てエアゾール分配装置１０を掴むというユーザーの本能を、より自然に且つ自動 的に発揮させさえする。 エアゾール缶が、外側ハウジング１２によって保持され且つその中に好適に収 容されている。エアゾール缶は、エアゾール分配装置１０から分配されるべき加 圧された材料を収容すべく構成されている。エアゾール缶は、図４及び図５に１ ８で示されており、後述するカートリッジ内に組み込まれている。それにも拘ら ず、エアゾール缶１８がそのようなカートリッジ内に組み込まれるということは 、必要条件ではない。 エアゾール分配装置１０は、上方に延びているノズルを更に含んでいる。ノズ ルは、言及したばかりのカートリッジの部分として、図４及び図５に２０で示さ れているが、エアゾール缶１８の場合と同様に、ノズルがそのようなカートリッ ジの部分を形成するということは、必要条件ではない。ノズル２０は、加圧され た材料をエアゾール缶１８から外側ハウジング上方の大気中に噴出し得るような 態様で、外側ハウジング１２を通って上方へ延びている。ノズル２０は、図９及 び図１１に示されている、縦方向に延びている噴出チューブ２２を有している。 噴出チューブ２２は、エアゾール缶１８から遠く離れた地点で、縦方向に延びて いる出口チャンバー２４と連通している。出口チャンバー２４の縦軸は、噴出チ ューブ２２の縦軸から、前方に向かって角度的に変位させられている。噴霧オリ フィス２６（図９及び図１１に最も良く示されている）が、出口チャンバー２４ と周囲の大気との間を連通させている。 角度であって、出口チャンバー２４の縦軸がその角度で噴出チューブ２２の縦 軸から前方に向かって変位させられているところのものは、図１１に角度αとし て示されている。角度αは、９０°より小さく、且つ、噴霧オリフィス２６を出 ていく加圧された材料の、そうでなければ上方に噴霧する流れを前方に偏向させ るのに十分に大きい。好適に、角度αは、２０〜４０度であり、最も好ましくは 、２５〜３５度である。これにより、そのような噴霧された材料は、エアゾール 分配装置１０を掴んでいるユーザーから離れる方向に向けられる。好適に、噴霧 オリフィス２６は、出口チャンバー２４の縦軸上に位置しているが、何れにせよ 、噴霧オリフィス２６は、出口チャンバーの縦軸にほぼ平行な方向に開いている 。 ノズル２０は、エアゾール缶１８からノズルの噴出チューブ２２内への加圧さ れた材料の放出を制御する弁手段を更に含んでいる。好適に、弁手段は、図４、 図５及び図９に２８で示されているもののような、在来のエアゾール弁である。 好適な弁２８は、図９及び図１１に示されているように、噴霧オリフィス２６か ら遠く離れた噴出チューブ２２の端部と連通している弁ステム２９を有している 。しかしながら、他の在来のエアゾール弁も、本発明の範囲内である。加圧され た材料の放出を制御する弁手段として使用される好適な弁２８は、弁ステム２９ が下方に押される度に加圧された材料の単一の計量された吐出を送り出す弁であ る。何れにせよ、弁手段は、エアゾール分配装置１０のユーザーによって手動で 操作され得る。 ノズル２０は、図９及び図１１に最も良く示されている、前方に傾斜している 先端面３０を好適に含んでいる。噴霧オリフィス２６は、傾斜した先端面３０内 に位置させられている。傾斜した先端面３０の平面は、出口チャンバー２４の縦 軸にほぼ垂直である。従って、噴霧オリフィス２６から噴霧する加圧された材料 は、外側ハウジング１２がユーザーの手にフィットする態様でその外側ハウジン グを掴むことにより、エアゾール分配装置１０を保持しているユーザーから離れ る方向である前方に効果的に向けられる。 エアゾール缶１８、ノズル２０及び関連構造体が、本発明のエアゾール分配装 置１０の外側ハウジング１２に永久的に装着されるということは、可能であるが 、それよりも、外側ハウジングの内面が、図５〜図８に示されているカートリッ ジチャンバー３６を画成しているということと、エアゾール缶、ノズル及び関連 構造体が、外側ハウジングから取り外され得る、交換可能なカートリッジの部分 であるということとが、好ましい。好適なカートリッジが、図４及び図５に３８ で全体的に示されている。カートリッジ３８は、前部４０と後部４２とを有して いると共に、エアゾール缶１８を保持するスリーブ４４を含んでいる。スリーブ ４４の表面は、カートリッジチャンバー３６の面と選択的に相互作用し、カート リッジがカートリッジチャンバー内に完全に挿入され得る前に、カートリッジ３ ８を、外側ハウジング１２の前部及び後部と前後に整合させる。 好適に、カートリッジチャンバー３６は、チャンバーベース４６を有しており 、このチャンバーベースは、下方に開いているカートリッジポート４８を外側ハ ウジング１２の最下部に備えている。カートリッジ３８は、カートリッジベース ５０を有しており、カートリッジがカートリッジチャンバー３６内の所定の場所 にあると、そのカートリッジベースの外方に面している面は、チャンバーベース ４６の内方に面している面と接触する。カートリッジ３８は、カートリッジベー ス５０に形成されている、指での解除が可能なばね戻り止め３９によってカート リッジチャンバー３６内の所定の場所に保持され、それらのばね戻り止めは、チ ャンバーベース４６の相補的な構造体内にスナップ嵌合する。 好適に、チャンバーベース４６は、前後に非対称であり、前部４０は、上述し た外側ハウジング１２の好適な形状に従って、後部４２よりも幅が広くなってい る。カートリッジベース５０は、それに対応して非対称である。これらの対応し ている非対称は、カートリッジ３８が、カートリッジチャンバー３６内へ、それ に対する唯一の方向で挿入されることを要求し、この場合、カートリッジの前部 ４０は、外側ハウジング１２の前部１４に向くと共に、カートリッジの後部４２ は、外側ハウジングの後部１６に向く。この方法により、前方に向けられている 噴霧オリフィス２６は、カートリッジ３８が外側ハウジング１２内の所定の場所 にあるときには、常に前方を向く。 好適に、エアゾール分配装置１０は、作動アーム５２を含んでおり、この作動 アームは、丁番５４で外側ハウジング１２に連結している。好適に、丁番５４は 、作動アーム５２がエアゾール分配装置１０のユーザーによって押下された後に その作動アームをその元の位置に戻そうとするばねとしても機能する、一体丁番 である。作動アーム５２は、それを貫通して延在しているノズルポート５６を有 していると共に、押パッド５７を好適に含んでおり、この押パッドは、ユーザー の指が作動アームを押すべき位置を示している。好適に、押パッド５７は、丁番 ５４から遠く離れた作動アーム５２の端部にある。 言及されているように、ノズル２０と弁２８のような弁手段とは、カートリッ ジ３８の部分である。弾性のストラップ５９が、ノズルを弁ステム２９上方の所 定の場所に保持すべく、スリーブ４４から上方に延出している。ノズル２０は、 カートリッジ３８上に位置させられおり且つ十分に長く、もって、カートリッジ がカートリッジチャンバー３６内の所定の場所にあると、ノズルポート５６を通 って上方に延びている。案内リブ５８が、外側ハウジング１２からカートリッジ チャンバー３６内へ内方に延出しており、もって、カートリッジ３８がカートリ ッジチャンバー内へ挿入される際に、カートリッジスリーブ４４と接触してそれ をカートリッジチャンバー内に位置させる。この方法により、カートリッジポー ト４８を通してカートリッジ３８が外側ハウジング１２内に挿入されると、ノズ ル２０は、作動アーム５２の下側に押し付けられることなく、ノズルポート５６ を通るように方向付けられる。案内リブ５８は、図６及び図７に示されている。 弁２８のような弁手段は、作動アーム５２の下方運動によって作動させられ得 る。好適な実施例においては、作動アーム５２は、下方に面している接触面６０ （図９及び図１０に最も良く示されている）を含んでいる。カートリッジ３８は 、 上方に面している接触カラー６２（図４、図５及び図９に最も良く示されている ）を含んでおり、カートリッジがカートリッジチャンバー３６内の所定の場所に あるときには、その接触カラーは、接触面６０の直ぐ下にある。接触カラー６２ 上への下方の圧力は、弁ステム２９に伝達されて弁２８を活性化する。作動アー ム５２がユーザーによって押下されると、その結果として、接触面６０は、接触 カラー６２を押す。 好適に、作動アーム５２の丁番５４は、ノズルポート５６の前に位置させられ ている。この構成により、作動アームの接触面６０は、作動アーム５２が押下さ れると下方に揺動して次第に前方を向く。接触カラー６２の上方に面している面 ６４は、後方に傾斜させられており、作動アーム５２が押下されてこの作動アー ムの接触面６０が前方に向けられた際に、その接触面と概ね整合する。この構成 の結果として、作動アーム５２によって加えられる、ノズル２０上の横方向圧力 は、前方に向けられ、後方に向けられる横方向圧力は、完全に避けられる。この 結果、作動アーム５２の運動による弁２８の作動は、噴霧オリフィス２６がユー ザーに向かって曲げられることを引き起こさないであろう。それよりも、噴霧オ リフィス２６は、もしそれが少しでも動くのであれば、前方に押されるであろう 。 作動アーム５２が押下された際に前方に向くべく接触面６２が揺動する範囲を 最小にすることに、利点が存在する。このため、好適な実施例においては、作動 アーム５２は、カートリッジチャンバー３６上を前後に延在している水平部材６ ６を含んでいる。接触面６０は、水平部材６６の下側に位置させられている。垂 直部材６８が、接触面６０の前方位置において水平部材６６から降下しており、 そして、丁番５４が、垂直部材の下端部に位置させられている。この構成は、図 ９に示されている。 水平部材６６と垂直部材６８との間の連結部は、堅固になされており、この結 果、作動アーム５２が押下された際には、水平部材と垂直部材とは、実質的に堅 固なユニットとして一緒に移動する。好適な実施例においては、その剛性は、ブ レース７０（図９及び図１０に示されている）と、連結部を橋絡している補剛波 形部７２とによって達成されている。この結果、その周りで作動アーム５２が回 動するところの転心は、丁番５４だけである。垂直部材６８の下端部に位置させ られている転心は、カートリッジ３８がカートリッジチャンバー３６内の所定の 場所にあるときには、接触カラー６２に対して比較的低い位置にある。これは、 作動アームが接触カラー６２の上方に面している面６４に接触面６０が接触する 地点まで押下された際に、接触面６０が前方に向く範囲を最小にし、順次、ノズ ル２０上の横方向の力を最小にする。 加圧された材料を分配する本発明の方法は、上述した開示に従って作られたエ アゾール分配装置を用意するステップを含み、この場合、分配されるべき加圧さ れた材料は、エアゾール缶１８内に収容されている。次のステップは、加圧され た材料の放出を制御する弁手段を手動で活性化し、これにより、上述した出口チ ャンバー２４及び噴霧オリフィス２６の向きの結果として上方且つ前方に向けら れた加圧された材料を、ノズル２０から分配することである。 加圧された材料を分配する本発明の方法は、上述したエアゾール分配装置を用 意するステップを含み、この場合、加圧された材料は、エアゾール缶内に収容さ れている。もし、好ましく、カートリッジ３８と共に使用されるべく構成されて いるエアゾール分配装置１０が使用されるならば、加圧された材料を分配する本 発明の方法は、上述したようなエアゾール分配装置を用意し、且つ、カートリッ ジ３８であってそのエアゾール缶１８が分配されるべき加圧された材料を収容し ているものを、そのエアゾール分配装置内に挿入する最初のステップを含んでい る。上述したエアゾール分配装置の何れの実施例においても、次のステップは、 加圧された材料の放出を制御する弁手段を手動で活性化することである。弁手段 を手動で活性化するステップに先行する、本発明の方法の好適なステップは、ほ ぼ水平な面上のエアゾール分配装置を手で掴むステップである。 エアゾール分配装置１０は、分配されるべきあらゆる加圧された材料と共に使 用され得るが、ほぼ水平な面上のエアゾール分配装置を手で掴むこと及び分配さ れた材料の噴霧とのユーザーの直接接触を最小にしつつ材料を分配することが望 まれている場合に、特に価値がある。それらには限定されないが、駆除剤及び殺 虫剤を含む、昆虫防除有効成分が、そのような材料の例である。従って、加圧さ れた材料を分配する本発明の方法は、加圧された材料が昆虫防除有効成分を含む ときに、特別な価値を有する。 本発明の好適な形態が図面に示され且つ上述されたが、変形が、当業者にとっ ては明らかであろう。従って、本発明は、図示され且つ記載された特定の形態に 限定されると解釈されるべきではない。それよりも、本発明は、以下の請求項の 見地から理解されるべきである。 産業上の利用可能性 例えば、空気芳香剤又は昆虫防除有効成分等を含む、エアゾール噴出システム を介して普通は噴出されるあらゆる材料の分配に関する、本明細書に開示されて いるエアゾール分配装置及びエアゾールカートリッジの実用性は、当業者にとっ ては容易に認められよう。エアゾール缶を除いて、記載された全ての部品は、在 来の成形技術又は他のプラスチック製造技術により、適切なプラスチックから作 られ得る。エアゾール缶は、在来の計量弁又は非計量弁と共に、アルミニウム又 は他の適切な材料から在来の方法で作られ得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァン リット，クラース，ヨハニス オランダ国．アムステルヴィーン アール エム エヌエル―1186，ロガー 15 【要約の続き】 ている出口チャンバー(24)であって、噴霧オリフィス(2 6)を有するものと連通している。出口チャンバー(24)の 縦軸は、噴出チューブ(22)の縦軸から、前方に向かって 角度的に変位させられている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．エアゾール分配装置であって、 (a)前部及び後部を有する外側ハウジングであって、前部がユーザーから離れ る方向に向くように外側ハウジングが向けられた状態でユーザーの手にフ ィットすべく構成されているものと、 (b)外側ハウジングによって保持されるエアゾール缶であって、分配されるべ き加圧された材料を収容すべく構成されているものと、 (c)上方に延びているノズルであって、 (i) 縦方向に延びている噴出チューブであって、エアゾール缶と流体連 通しているもの、 (ii)縦方向に延びている出口チャンバーであって、噴霧オリフィスを有 しており、出口チャンバーの縦軸は、９０度よりは小さい角度では あるが、噴霧オリフィスを出ていく加圧された材料の、そうでなけ れば上方に噴霧する流れを前方に偏向させるのに十分に大きい角度 で、噴出チューブの縦軸から、前方に向かって角度的に変位させら れており、これにより、出口チャンバーは、その加圧された材料を 、エアゾール分配装置を掴んでいるユーザーから離れる方向に向け る、もの、及び (iii)ノズルの噴出チューブ内への加圧された材料の放出を制御する弁手 段であって、ユーザーによって手動で操作され得るもの を有するものと、 を具備するエアゾール分配装置。 ２．(a)ノズルが、前方に傾斜した先端面を含んでおり、 (b)噴霧オリフィスが、傾斜した先端面内に位置させられており、且つ (c)傾斜した先端面の平面が、出口チャンバーの縦軸にほぼ垂直である、 請求項１のエアゾール分配装置。 ３．角度であって、出口チャンバーの縦軸がその角度で噴出チューブの縦軸から 前方に向かって角度的に変位させられているところのものが、２０度以上且つ ４０度以下である請求項１のエアゾール分配装置。 ４．外側ハウジングの後部の幅が、外側ハウジングの前部の幅よりも狭く、もっ て、外側ハウジングは、この外側ハウジングの後部がユーザーに面している状 態でユーザーの手にフィットする請求項１のエアゾール分配装置。 ５．外側ハウジングの内面が、カートリッジチャンバーを画成しており、且つ、 エアゾール缶が、外側ハウジングから取り外し可能である交換可能なカートリ ッジの部分であり、カートリッジは、前部及び後部を有していると共に、エア ゾール缶及びこのエアゾール缶を保持するスリーブを備えており、このスリー ブの表面は、カートリッジチャンバーの面と選択的に相互作用し、もって、カ ートリッジの前部及び後部は、カートリッジ缶がカートリッジチャンバー内に 完全に挿入される前に、外側ハウジングの前部及び後部と整合させられる請求 項１のエアゾール分配装置。 ６．(a)カートリッジチャンバーが、チャンバーベースと、このチャンバーベー スにおける、下方に開いているカートリッジポートとを有しており、 (b)カートリッジが、カートリッジポートを通ってカートリッジチャンバー 内へ取り外し可能に挿入可能であり、且つ (c)カートリッジが、カートリッジベースを有しており、このカートリッジ ベースの外方に面している面は、チャンバーベースの内方に面している 面と接触しており、カートリッジベース及びチャンバーベースは、対応 して非対称であり、もって、カートリッジは、カートリッジチャンバー 内へ、それに対する唯一の向きでのみ挿入可能である、 請求項５のエアゾール分配装置。 ７．エアゾール分配装置が、外側ハウジングに丁番で連結されている作動アーム を含んでおり、この作動アームは、ノズルポートをも有しており、ノズル及び 弁手段の両方が、カートリッジの部分であり、ノズルは、カートリッジがカー トリッジチャンバー内の所定の場所にあるときには、ノズルポートを通って上 方に延びており、弁手段は、作動アームの下方運動によって作動可能である請 求項５のエアゾール分配装置。 ８．案内リブであって、カートリッジスリーブと接触し且つこのカートリッジス リーブをカートリッジチャンバー内へ位置させるものが、外側ハウジングから カートリッジチャンバー内へ内方に延出しており、もって、カートリッジがカ ートリッジチャンバー内へ挿入される際に、ノズルの先端は、作動アームに押 し付けられることなく、ノズルポートを通るように方向付けられる請求項７の エアゾール分配装置。 ９．(a)作動アームが、下方に面している接触面であって、作動アームが押下さ れた際に弁を作動させるものを含んでおり、作動アームの丁番が、ノズ ルポートの前に位置させられており、もって、作動アームが押下される と、接触面は、下方に揺動して次第に前方を向き、且つ (b)カートリッジが、接触カラーであって、作動アームが押下された際に作 動アームの接触面を受容するものを含んでおり、接触カラーの上方に面 している面は、作動アームが押下されて接触面が前方を向かせられた際 に、接触面と整合すべく後方に傾斜させられており、もって、ノズル上 への後方に向けられる横方向圧力が、避けられる、 請求項７のエアゾール分配装置。 10．作動アームが、 (a)その下側に接触面が位置させられている水平部材であって、作動アーム が押下された際に弁を作動させるものと、 (b)接触面の前方位置において水平部材から降下している垂直部材であって 、この垂直部材の下端部に丁番が位置させられているものと、 を含んでいる請求項７のエアゾール分配装置。 11．エアゾール分配装置で使用されるカートリッジであって、エアゾール分配装 置は、前部及び後部を有する外側ハウジングを有しており、この外側ハウジン グの内面は、カートリッジチャンバーを画成しており、カートリッジは、前部 及び後部を有しており、カートリッジの表面は、カートリッジチャンバーの面 と接触すべく構成されており、もって、カートリッジの前部及び後部は、カー トリッジ缶がカートリッジチャンバー内に完全に挿入される前に、外側ハウジ ングの前部及び後部と整合させられ、カートリッジが、 (a)分配されるべき加圧された材料を収容するエアゾール缶と、 (b)ノズルであって、缶と流体連通している噴出チューブと、加圧された材 料がそれを通って噴出チューブから脱出し得るところの噴霧オリフィス とを有するものと、 (c)ノズルの噴出チューブ内への加圧された材料の放出を制御する弁手段と 、 を更に具備するカートリッジ。 12．ノズルの噴出チューブが、上方且つ縦方向に延びていると共に、噴霧オリフ ィスが位置させられているところの、縦方向に延びている出口チャンバー内に 終端しており、出口チャンバーの縦軸は、９０度よりは小さい角度ではあるが 、噴霧オリフィスを出ていく加圧された材料の、そうでなければ上方に噴霧す る流れを前方に偏向させるのに十分に大きい角度で、噴出チューブの縦軸から 、前方に向かって角度的に変位させられている請求項１１のカートリッジ。 13．角度であって、出口チャンバーの縦軸がその角度で噴出チューブの縦軸から 前方に向かって角度的に変位させられているところのものが、２０度以上且つ ４０度以下である請求項１１のカートリッジ。 14．(a)ノズルが、前方に傾斜した先端面を含んでおり、 (b)噴霧オリフィスが、傾斜した先端面に位置させられており、且つ (c)傾斜した先端面の平面が、出口チャンバーの縦軸にほぼ垂直である、 請求項１３のカートリッジ。 15．外側ハウジングのカートリッジチャンバーが、非対称のチャンバーベースを 有しており、カートリッジが、カートリッジベースを有しており、このカート リッジベースの外方に面している面は、チャンバーベースの内方に面している 面と接触すべく付形されており、カートリッジベースは、チャンバーベースの 非対称に対応する態様で非対称であり、もって、カートリッジは、カートリッ ジチャンバー内へ、それに対する唯一の向きでのみ挿入可能である請求項１１ のカートリッジ。 16．エアゾール分配装置が、外側ハウジングに丁番で連結されている作動アーム を含んでおり、丁番は、作動アームの前方端部に位置させられており、作動ア ームは、ノズルポートと、この作動アームの下側の接触面とをも有しており、 カートリッジのノズルは、カートリッジがカートリッジチャンバー内の所定の 場所にあるときには作動アームのノズルポートを通って上方に延びるべく、十 分に長く、カートリッジは、接触カラーを更に含んでおり、この接触カラーは 、カートリッジがカートリッジチャンバー内の所定の場所にあり且つ作動アー ムが押下された際に、作動アームの接触面を受容すべく後方に傾斜させられて いる、上方に面している面を含んでおり、弁は、接触カラー上の下方の圧力に よって活性化され得る請求項１２のカートリッジ。 17．エアゾール分配装置が、外側ハウジングに丁番で連結されている作動アーム を含んでおり、この作動アームは、ノズルポートを有しており、且つ、エアゾ ール分配装置が、ハウジングからカートリッジチャンバー内へ内方に延在して いる案内リブを更に含んでおり、カートリッジは、案内リブと接触する面を含 んでおり、もって、カートリッジがカートリッジチャンバー内へ挿入される際 に、カートリッジは、所定の場所に案内され、この場合において、ノズルは、 作動アームに押し付けられることなく、ノズルポートを通って延びる請求項１ １のカートリッジ。 18．加圧された材料を分配する方法であって、 (a)加圧された材料であってエアゾール缶内に収容されているものを備えて いる請求項１のエアゾール分配装置を用意するステップと、 (b)加圧された材料の放出を制御する弁手段を手動で活性化するステップと 、 を具備する方法。 19．弁手段を手動で活性化する前に、ほぼ水平な面上のエアゾール分配装置を手 で掴むステップを含む請求項１８の方法。 20．加圧された材料が、昆虫防除有効成分を含む請求項１８の方法。 21．加圧された材料を分配する方法であって、 (a)その中にカートリッジが挿入されている請求項５のエアゾール分配装置 を用意するステップであって、カートリッジのエアゾール缶は加圧され た材料を収容している、ものと、 (b)加圧された材料の放出を制御する弁手段を手動で活性化するステップと 、 を具備する方法。