JP2001512796A - 擁壁パネルを埋設メッシュに連結するシステム及び方法 - Google Patents

擁壁パネルを埋設メッシュに連結するシステム及び方法

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JP2001512796A
JP2001512796A JP2000503299A JP2000503299A JP2001512796A JP 2001512796 A JP2001512796 A JP 2001512796A JP 2000503299 A JP2000503299 A JP 2000503299A JP 2000503299 A JP2000503299 A JP 2000503299A JP 2001512796 A JP2001512796 A JP 2001512796A
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スティーヴ ルエール
ディヴィッド スワンソン
スコット トンプソン
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エスエスエル
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D29/00Independent underground or underwater structures; Retaining walls
    • E02D29/02Retaining or protecting walls
    • E02D29/0225Retaining or protecting walls comprising retention means in the backfill
    • E02D29/0241Retaining or protecting walls comprising retention means in the backfill the retention means being reinforced earth elements

Abstract

(57)【要約】 土製の壁を安定化させる擁壁システム(20)及び方法。擁壁システムは、補強壁組立体を形成するよう互いに組み立てられる壁パネル(22)と、これら壁パネルに連結されると共に土壁の中に埋設されるアンカーメッシュ(24)とから成る。壁パネルは、土壁の面に係合し、アンカーメッシュは、補強壁組立体の横方向の運動を阻止する。壁パネルは、アンカーメッシュのループ部分を貫通して延びて壁パネルの前面に係合する係止ピンによってアンカーメッシュに連結される。アンカーバーがアンカーメッシュのループ部分に連結され、土が壁パネルに対して埋め戻されると、これらアンカーバーは壁パネルの後面に係合してアンカーメッシュに対する壁パネルの運動を制御すると共に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
〔関連出願〕 本願は、1997年7月18日出願の米国仮特許出願第60/053,034
号及び1997年7月25日出願の米国仮特許出願第60/053,779号の
優先権主張出願である。 本発明は、擁壁システム及び方法に関し、特に構造用壁パネルを埋設アンカー
メッシュに簡単且つ容易に、しかもしっかりと連結できるようにするかかるシス
テム及び方法に関する。
【0001】 〔発明の背景〕 建設計画では、垂直方向又はほぼ垂直方向のフェース(面)を有する土で築い
た壁(以下、「土壁」という)を形成することが必要な場合が多い。これらの壁
は、不安定である場合があり、種々の自然条件にさらされると崩れることがある
。たとえば、締まっていない土が大雨で流動化する場合があり、その結果、土壁
が崩れることになる。別の状況では、地震により横方向の力が生じ、これにより
土壁が崩れる場合がある。 かかる土壁を安定化させることを目的として、そのフェースを補強するための
擁壁システムが形成される場合がある。もし万が一、土が半流動体の状態になっ
ても、擁壁システムは最低限、土壁の形状を維持する。更に、擁壁システムは、
例えば地震で生じるような横方向の力、或いは外力又は加重条件に耐えるよう構
造的に設計される。
【0002】 擁壁システムは、垂直方向壁部分及びアンカー部分を有している。壁部分は物
理的に土壁に係合してそのフェースを安定化させる。擁壁の壁部分は、木製、現
場打ちコンクリート、コンクリートパネル、ワイヤスクリーンパネル、又はこれ
らの幾つかの組合せである。本発明は、コンクリート又はワイヤスクリーンパネ
ルでできた壁部分を有する擁壁システムに関する。 擁壁システムのアンカー部分は、擁壁を土壁中へ結合して擁壁を横方向の力に
抗して安定化させる。かかるアンカー部分を形成するために多くの技術を用いる
ことができる。本発明は、かかるアンカー部分を有する擁壁に関し、特に埋設ワ
イヤメッシュで形成されたアンカー部分を有する擁壁に関する。 擁壁システムにより補強される土壁の構築は、建築計画の費用の相当大きな部
分を占める場合がある。かくして、安価に実現可能な擁壁システム及び方法が要
望され続けている。
【0003】 〔関連技術〕 本出願人に代わって行われた専門家による特許性調査、発明者調査及び出願人
調査中に多くの特許が本出願人の注意を引いた。これらの調査で明るみに出た特
許は、一般に3つのカテゴリーのうちの一つに属する。 第1のカテゴリーは、本発明と同様、補強壁を形成するパネルが直接、アンカ
ーメッシュ又はこれと類似した埋設部材に連結される土の機械的安定化システム
に関する。この第1のカテゴリーに属する特許の各々について本発明との関連性
が分かるように説明する。以下の特許は、上述の第1のカテゴリーに含まれる。 ヒルフィカー(Hilfiker)氏等に付与された米国特許第4,324,508号
は、補強マットの折曲げ端部を通してロッドを壁パネルの隣り合う縁部相互間に
延びるピン部材の後に挿入する擁壁システムを開示している。ロッドは、ピン部
材に係合して補強マットに対する壁パネルの運動を阻止する。本出願人は、実際
問題として、ヒルフィカー氏等の米国特許第4,324,508号のピン部材も
補強マットも、システムが耐えなければならない横方向荷重を受けても壁を安定
させるほど十分な強度をもって製造できないと考えている。ヒルフィカー氏等の
米国特許第4,324,508号に記載されたシステムは、本出願人の知る限り
、それほどの商業的成功を収めていない。これはおそらくは、設計されたこのシ
ステムが該当するAASHTO仕様を満足することができないからである。
【0004】 ヒルフィカー氏等に付与された米国特許第4,329,089号は、アンカー
部材を折り曲げて、壁を形成する格子ワークセクションに挿入する擁壁システム
を開示している。ピンを、折曲げ状態のアンカー部材によって形成されたループ
中へ挿入して格子ワークセクションからのアンカー部材の抜出しを阻止する。ヒ
ルフィカー氏等の米国特許第4,324,508号に開示されているシステムの
場合と同様に、ヒルフィカー氏等の米国特許第4,329,089号のシステム
は、設計されたままの状態では、AASHTO仕様に適合しない。というのは、
このシステムは予想荷重を受けた場合、安定しそうにないからである。 アンダーソン(Anderson)氏等に付与された米国特許第5,494,379号
は、埋設安定化部材をワイヤーメッシュパネルに取り付けるためのハンドルバー
コネクタを用いたワイヤーメッシュ擁壁を開示している。ハンドルバーコネクタ
は、安定化部材に形成されたループ中に通される。擁壁が受ける場合のある荷重
は、安定化部材のループを真っ直ぐにする場合があり、かくしてアンダーソン氏
等の米国特許第5,494,379号に記載された擁壁を不安定なものにする。
【0005】 ヒルフィカー氏等に付与された米国特許第4,505,621号は、補強マッ
トが長手方向ワイヤ及び横方向ワイヤで構成されている擁壁システムを開示して
いる。長手方向ワイヤは、フロア及びフェースセクションを形成するよう折り曲
げられ、フェースセクション内で捩じられる。フロアセクションは、一方のマッ
トの横方向ワイヤがその隣のマットの長手方向ワイヤに係合した状態で埋設され
て、フェースセクションが補強壁を形成するようにする。このシステムでは、保
持マットは、フェースセクションと一体に形成される。 ヒルフィカー氏等に付与された米国特許第4,616,959号及び4,66
1,023号は、ロッドを壁を形成するコンクリート部材に設けられた溝の中に
嵌めて土質補強マットをコンクリート部材に連結する壁システムを開示している
。米国特許第4,616,959号では、土質補強マットは、ロッド状に折り曲
げられる。米国特許第4,661,023号では、マットは直接ロッドに連結さ
れる。 ヒルフィカー氏に付与された米国特許第5,484,235号は、土質補強マ
ットをコンクリートブロックの上縁部と下縁部の両方又は何れか一方に形成され
た溝の中に直接嵌め込まれる壁システムを開示している。一方のブロックを他方
のブロックの上部上に積み重ねると、マットは溝内に捕捉される。
【0006】 ヒルフィカー氏に付与された米国特許第4,856,939号は、土質補強マ
ットが、壁を構成するトレーと組み合う格子の形態をした壁システムを開示して
いる。トレーは、グリッドに挿入されてこれらの間の連結を構成する。 ヒルフィカー氏に付与された米国特許第4,260,296号及び同第4,2
66,890号は、垂直方向ピンが壁パネルに設けられた穴を貫通すると共に、
埋設アンカーロッドに連結されたプレートを貫通する壁システムを開示しており
、埋設ロッドは壁パネルを安定化させる。 ヒルフィカー氏に付与された米国特許第3,922,864号は、フランジを
、壁パネルと埋設デッドマンとの間に延びるストレッチャーに螺着される壁シス
テムを開示している。 米国特許第4,343,572号、同第4,643,618号及び同第4,3
91,557号は、補強壁が定位置に注型され、プレキャストコンクリート壁パ
ネルによっては形成されない壁システムを開示している。
【0007】 第2のカテゴリーは、インサートを壁パネル中に注型し、アンカーメッシュを
これらインサートに連結する機械的安定化土壁システムを含む。以下の従来技術
文献は、第2のカテゴリーに含まれる。かかる従来技術文献とは、ヒルフィカー
氏に付与された米国特許第5,492,438号、同第4,993,879号、
同第4,929,125号、同第4,834,584号及び同第4,154,5
54号並びにデービス(Davis )氏に付与された米国特許第4,449,857
号である。 第3のカテゴリーは、本発明の背景技術として関連のあるシステムを含む。以
下の従来技術文献はこの第3のカテゴリーに含まれる。ヒルフィカー氏に付与さ
れた米国特許第5,076,735号、同第4,992,005号、同第4,1
17,686号及びヒルフィカー氏に付与された米国特許第4,068,482
号、ヒルフィカー氏等に付与された米国特許第5,647,695号、ピケット
(Pickett )氏に付与された米国特許第4,529,174号、ボシェコフスキ
ー(Wojciechowski )氏に付与された米国特許第4,684,287号、シマダ
(Shimada )氏に付与された米国特許第5,531,547号である。
【0008】 〔発明の目的〕 上記のことから、本発明の主目的が、土壁を補強する改良型システム及び方法
を提供することにあることは明らかである。 本発明の別の目的は、以下の特徴について好ましい組合せを有する土壁補強シ
ステム及び方法を提供することにある。かかる特徴は、土壁を効果的に安定化さ
せること、土壁の構築中に生じる場合のある補強壁組立体の運動を制御すること
、及び容易且つ安価に実施可能であることである。 〔発明の概要〕 上記目的及び他の目的は、埋設アンカーメッシュを係止ピンにより壁パネルに
連結する擁壁システム又は方法としての本発明により達成できる。アンカーメッ
シュは、壁パネルの少なくとも一部を貫通するループ部分を備える。係止ピンは
、ループ部分に挿入されて壁パネルに係合し、それによりループ部分がこれらの
連結位置から抜け出ないようにする。
【0009】 アンカーメッシュのループ部分が擁壁に対して埋め戻された土により生じる荷
重を受けて真っ直ぐにならないようにするために、アンカー支持バーがアンカー
メッシュのループ部分に溶接される。これらアンカー支持バーは、壁パネルの後
面に係合して、安定な補強壁システムを得るのに必要なレベルを越えてアンカー
メッシュのループ部分が真っ直ぐになるのを防止する。 本発明は、これらループ部分が許容限定量で運動し又は真っ直ぐになるよう設
計されている。もしアンカーメッシュの公差が厳しすぎれば、係止ピンはループ
部分を通らない。ループ部分を少しの量真っ直ぐにできることにより、これらル
ープ部分は係止ピンを挿通させることができるよう僅かに大きめの寸法に作られ
たものであるのがよい。すると、土を擁壁に対して埋め戻したとき、ループ部分
は、係止ピンが壁パネルにぴったりと当接保持されると共にアンカー支持バーが
壁パネルの後面に当接保持されるまで、少量真っ直ぐになる。 かくして、本システムは、容易に組立て可能な安定性のある擁壁を生じさせる
【0010】 壁パネルがプレキャストコンクリートで作られる場合、連結ボイド網状構造は
好ましくは、アンカーメッシュのループ部分及び係止ピンを受け入れるよう壁パ
ネル内に形成される。かくして、連結ボイド網状構造は、複数のメッシュボイド
及びメッシュボイドの各々と繋がったピンボイドを有する。ループ部分をメッシ
ュボイドに挿入し、係止ピンを、ピンボイドに少なくとも部分的に通すことによ
りループ部分に挿入する。この実施形態では、係止組立体は、擁壁の正面側フェ
ース(面)では目に見えない。メッシュボイドだけを形成してこれらを壁パネル
のフェース全体に通すことが可能である。かくして、別個のピンボイドを形成す
る必要はなく、ピンを壁パネルの正面側フェースに沿って単にループ部分に挿入
する。この場合、ピンボイドは必要ではない。
【0011】 ループ部分が壁パネルを完全に貫通するようになっていない状況では、コンク
リート壁パネルの各側縁部にピン窓を形成してこれらがピンボイドに繋がるよう
にするのがよい。コンクリートパネルを互いに組み立てて補強壁を形成すると、
隣り合うパネルのピン窓は互いに整列する。また、ループ部分の全てを貫通する
1本の係止ピンを設ける代わりに、ループ部分の半分しか貫通しない2本のこれ
よりも短い係止ピンを設けてもよい。これら短い係止ピンを隣り合うピン窓によ
り構成されるキャビティ内へ挿入し、次にこれらの軸線に沿って互いに向かって
変位させて各々がアンカーメッシュのループ部分の半分を通過するようにするの
がよい。 擁壁全体を組み立ててこれをアンカーメッシュに連結する手順は、上述のピン
窓及び2本の短い係止ピンを用いることにより大幅に単純化される。 本発明の連結システムは、ワイヤ壁パネルにも適用できる。ワイヤ壁パネルは
、互いに溶接された矩形アレイ状のバーである。これらパネルは、上側のパネル
の下縁部が下側のパネルの上縁部とオーバーラップした状態で、合じゃくり関係
に配置される。アンカーメッシュのループ部分は、隣り合う壁パネルの両方に通
され、係止ピンはループ部分に挿入されてこれが最も外側に位置した壁パネルに
直接係合し、最も内側に位置した壁パネルに間接的に係合するようになる。
【0012】 〔発明の詳細な説明〕 本発明は、2つの実施形態で具体化できる擁壁システムである。第1の実施形
態は、プレキャストコンクリート壁パネルを採用している。第2の実施形態は、
ワイヤ壁パネルを採用している。両方の実施形態において、本発明は主として、
壁パネルを定位置に固定するよう働く埋設ワイヤメッシュに壁パネルを連結する
仕方に関する。これら実施形態の各々及びこれに関するある特定の変形例を以下
に別々に説明する。 I.コンクリート壁パネルを用いる擁壁システム まず最初に図1〜図15を参照すると、本発明の原理に従って構成されていて
これを具体化した擁壁システム20の一部が示されている。擁壁システム20は
、複数の擁壁パネル22と、アンカーメッシュセクション24とから成る。
【0013】 次に、さしあたって図2を参照すると、本発明に従って構成された代表的な擁
壁システムは、複数の擁壁パネル22から成っていることが分かる。図2は、こ
れら擁壁パネルが2つの基本的な形式で形成され、即ち参照符号22で示すよう
なフルハイト(full-height)セクション(最大高さセクション)に加えて、参 照符号26で示されたパーシャルハイト(partial-height)パネル(部分的高さ
パネル)、例えば障壁セクションが設けられていることを示している。本発明の
場合、パーシャルハイトパネル26は、フルハイトパネル22とほぼ同一の機能
を果たすので、パーシャルハイトパネル26に関しては、これらがフルハイトパ
ネル22と異なる部分ついてだけ説明する。 擁壁パネルの第1のコース(横の列)を設計する場合、フルハイトパネルとパ
ーシャルハイトパネルを図2に示すように交互に配置して水平方向の継ぎ目、例
えば参照符号28,30で示す継ぎ目が互い違いになるようにする。次々に配置
された壁パネルのコースは、最上段のコースに達するまで配置されたフルハイト
パネルから成り、この最上段のコースのところに達した時点で、フルハイトパネ
ルとパーシャルハイトパネルを再び交互に配置し、これらパネル22,26の上
縁部は、擁壁システム20の上縁部となる。
【0014】 再び図1を参照すると共に図3を参照すると、フルハイトセクション22は、
上縁部32、下縁部34、左側縁部36及び右側縁部38を備えた鉄筋又は補強
コンクリート部材である。従来通り、セクション22は、格子状の補強バー40
によって補強されている。 注型法により位置合せピン42,44及びボイド46,48をセクション22
内に形成するのがよいが、これは任意である。ピン42,44は、セクション2
2の上縁部32から延び、ボイド46,48は、注型によりセクション22内に
その下縁部34に沿って設けられている。ピン42,44及びボイド46,48
により、セクション22をパネル22の真上及び真下の隣り合うパネルと整列さ
せることができる。もし、擁壁システムがピン42,44及びボイド46,48
を備えていれば、隣り合うパネルは、これと同様に配置されたピン及びボイドを
有することになる。
【0015】 フルハイトセクション22は更に、第1の連結ボイドシステム50及び第2の
連結ボイドシステム52を有している。パーシャルハイトセクション26は、図
2に参照符号54で示した連結ボイドシステムを1つだけ有している。連結ボイ
ドシステム50〜54は、互いに同一なので、本明細書ではシステム50だけを
詳細に説明する。 連結ボイドシステム50は、左側縁部36から右側縁部38まで延びるピンボ
イド56を有している。システム50は、セクション22の後面60に向かって
開口した一連のメッシュボイド58を更に有している。最後に、システム50は
、第1のピン窓62及び第2のピン窓64を有している。これらボイド56,5
8,62,64は全て、潤滑式インサートによって形成され、これら潤滑式イン
サートは注型によりセクション22内に設けられ、セクション22の硬化後、取
り出される。好ましくは、これら潤滑式インサートは、グリースで潤滑され再使
用される金属又はプラスチック製の部材である。 図4に示すように、メッシュボイド58は、表面60に沿って間隔を置いて設
けられていて、ピンボイド56に繋がるようになっている。ピン窓62,64は
、それぞれ左側縁部36及び右側縁部38に隣接して形成されていて、同様に、
ピンボイド56に繋がっている。メッシュボイド58は、セクション22の後面
60に沿って対称且つ等間隔に設けられている。
【0016】 図1及び図5は、アンカーメッシュ24が第1の組をなすアンカーバー66及
び第2の組をなす横方向バー68から成ることを示している。恐らくは、図8に
最もよく示されているように、アンカーバー66の基端部70は、U字形ループ
部分71を形成するよう曲げられている。 図1及び図7に示すように、アンカーメッシュ24は、アンカーバーの基端部
70のループ部分71をメッシュボイド58内に挿入することにより擁壁システ
ム20を構成するよう壁セクション22に取り付けられている。次に、図4及び
図5に示すように、連結ピン72をピンボイド56に挿入してこれがループ部分
71を貫通するようにする。連結ピン72は、基端部70をメッシュボイド58
内に保って壁セクション22の後面60に加わる荷重がアンカーメッシュ24の
アンカーバー66に伝えられるようになっている。
【0017】 アンカーメッシュ24と壁セクション22との連結を強化するため、アンカー
支持バー74が、アンカーバー66の基端部70のループ部分71に固定されて
いる。このアンカー支持バー74は、図8に示すように後面60に係合してセク
ション22の前面76に向かう基端部70の運動を阻止している。 基端部70の運動を阻止するためにアンカー支持バー74を用いることは、重
要であるが、その理由は、土を後面60に対して埋め戻した時に、非常に大きな
荷重がアンカーバー66に伝わることになり、かかる荷重は事実上基端部70の
ループ部分71を真っ直ぐにすることができるほどの大きさのものであるからで
ある。このような事態になると、壁セクション22とメッシュ24との間の連結
が壊れる場合がある。アンカー支持バー74は、ループ部分71が制御量よりも
真っ直ぐになることを防止するので、壁セクション22とアンカーメッシュ24
との間の連結の重要な特徴である。 アンカー支持バー74は更に、アンカーメッシュ24がセクション22の後面
60から垂直方向に延びるようにする。
【0018】 擁壁システム20の据付けは以下の通りである。先ず最初に、図6に示すよう
なフーチング(根積)を所望の場所に流し込み成形する。フルハイト壁パネル2
2とパーシャルハイト壁パネル26を交互に並べた第1のコースを、フーチング
上に配置する(図6では、フルハイト壁セクション22が示されている)。最初
に、下側のアンカーメッシュ24aのアンカーバー66の基端部70を下側の連
結ボイドシステム52のメッシュボイド58内に挿入する。連結ピン72を、下
側連結ボイドシステム52のピンボイド56に挿入してこれら基端部70がメッ
シュボイド58内に保持されるようにする。 土で築いた第2の層をボイドシステム50と同一高さに配置する。次に、上側
アンカーメッシュ24bのアンカーバー66の基端部70を上側連結ボイドシス
テム50のメッシュボイド58に挿入する。別の連結ピン72を、上側連結ボイ
ドシステム50のピンボイド56に挿入する。
【0019】 参照符号78′で示されている土をアンカーメッシュ24a,24bの周りで
セクション22の後面60に対して埋め戻し、壁セクション22に加わる荷重が
土78′に伝わって戻るようにする。埋め戻し段階の実施前においては、アンカ
ー支持バー74と係止ピン72に係合するループ部分71の表面部分79との間
の距離は、係止ピン72の挿入を容易にするほど十分なものである。埋め戻し段
階の実施後、ループ部分71は、僅かに真っ直ぐになって図8に示す形態になろ
うとし、アンカー支持バー74と係止ピン72との間の距離を縮めて連結システ
ム50全体がアンカーメッシュ24をパネル22に締め付けると共にしっかりと
連結するようにする。 通例、壁パネル22の2又は3以上のコースを形成して高い壁が得られるよう
にする。この場合、パネル22,26の第1のコースをいったん構築すると、少
なくとも1つの追加の壁パネルのコースをその最上部の上に設置する。したがっ
て、図10に示すように、各追加のコースごとに、各上側に位置したコースのセ
クション22の低縁部34は、下側のコースの部分を形成するセクション22の
上縁部32上に嵌着するような輪郭になっている。位置合せピン44,44及び
位置合せボイド46,48(使用した場合)は、隣り合うコースが正しく整列す
るようにすると共に、アンカーメッシュを上述したように壁に取り付けた状態で
壁を安定化するのに役立つ。
【0020】 図9は、壁パネル22の別の細部を示している。ヘアピン部材80が壁セクシ
ョン22内に埋め込まれている。このヘアピン部材80は本質的に、丸いバーで
るが、U字形の形に曲げられた中央部分82を有している。この中央部分82は
、ピンボイド56と整列していて、ピン72をアンカーバー66の基端部70に
挿入した後、連結ピン72が中央部分82を通るようになっている。
【0021】 ヘアピン部材80は、コンクリート壁セクション22を補強している。かくし
て、必要ならば、連結ピン72をこれがピンボイド56内に係止されるような形
状にしてもよい。これは、連結ピンの第1の端部に或る種のフランジを形成する
ことによって達成でき、このフランジは、ピン窓62,64に嵌まり込むが、ピ
ンボイド56を貫通しないような寸法形状のものである。連結ピン72の第1の
端部は、かかるフランジを設けないで形成され、したがってこれをピンボイド5
6に通すことができる。第2の端部をピンボイド56に挿入して第2の端部がヘ
アピン部材80を越えて延びるようにする。第2の端部をピン窓64から出たと
ころで折り曲げるのがよく、それによりヘアピン部材80は、ピン72がセクシ
ョン22に当接したところでセクション22を補強する。埋め戻し後、連結ピン
は、ピンボイド56から不用意には取り外すことができない。 かくして、システム20は、壁パネル22を土78′に固定して、それにより
形成された壁が直立したままであるようにするのに役立つ。システム20は、製
造及び据付けが容易且つ安価である。
【0022】 図11及び図12は、アンカーバー66上に形成できる第1の基端部70a及
び第2の基端部70bをそれぞれ示している。端部70aは、U字形部分に加え
て、基端部70aが前面76に向かって遠くまで入り込まないようにするために
アンカー支持バー74と関連して使用できる垂直部分84を有している。端部7
0bは、大きなU字形部分に形成された第2の小さなU字形部分86を有してい
る。このU字形部分86は又、基端部70bがコンクリートパネルの表面にしっ
かりと当たったままにするためにアンカー支持バー74と関連して用いることが
できる。場合によっては、垂直部分84及びU字形部分86は、図示のように、
上述したアンカー支持バー、例えバー74を不要にすることができる。
【0023】 図13に示すように、ピンボイドの方向は、垂直方向に整列するよう切替え可
能である。図13には、6つの垂直方向に整列したピンボイド88を有する壁セ
クション22aが示されている。これらボイド88は、メッシュボイド90を貫
通している。ボイド88,90は両方とも整列していて、連結ピン92が上から
メッシュの基端部を貫通するようになっている。この特定の実施形態では、より
多くの連結ピンが必要であるが、壁パネルの最上部への接近がその側部への接近
よりも容易な場合では好ましい場合がある。
【0024】 次に、図14及び図15を参照すると、本発明に従って構成された更に別の例
示の擁壁パネルが参照符号120で示されている。このパネル120は、上述し
たパネル22に類似したプレキャスト補強(又は鉄筋)コンクリート部材である
。パネル120に関し、製作及び据付けにつきパネル20と異なる点を説明する
のに必要な範囲で説明する。 パネル120は、6本の長い垂直方向補強バー124、2本の短い垂直方向補
強バー126及び5本の水平方向補強バー128から成るアレイ状の補強バー1
22で構成されている。パネルは、上側ボイド網状構造132及び下側ボイド網
状構造134から成る連結システム130を更に有している。これらボイド網状
構造132,134は互いに同一であり、本明細書では1つについてだけ詳細に
説明する。
【0025】 恐らくは、図15に最もよく示されているように、ボイド網状構造132は、
6つのメッシュボイド136、2つのピン窓138及びピンボイド140から成
る。補強バーのアレイ122は、長い垂直方向バー124がピン窓138とメッ
シュボイド136との間に間隔を置いて配置されるように構成されている。短い
垂直方向バー126は、ボイド網状構造132,134の垂直方向に隣り合うピ
ン窓138相互間に配置されている。水平方向バー128は、等間隔を置いて設
けられていて、これらはボイド網状構造と垂直方向に同一の高さには位置せず、
又はこれに近接して位置しないようになっている。補強バーのこの構造は、ボイ
ド網状構造132,134の形成又は使用を邪魔しないで、パネル120に構造
的剛性を付加する。 さしあたって図15に戻ると、メッシュセクション24は、上述のパネル22
の場合の単一のピンではなく、2本のピン142,144を用いることによりパ
ネル120に連結されていることが分かる。これら2本のピン142,144は
各々、符号146,148のところに示すように折り曲げられた端部を有し、し
たがってピン142,144は全体としてL字形になっている。
【0026】 パネル120をメッシュセクション24に連結するために、ピン142,14
4をピンボイド140の両端部に挿入して各ピン142,144がメッシュセク
ション24のループ端部70のうち3つを貫通するようにする。図15に示すよ
うに、ピン142,144を完全にピンボイド140内に挿入すると、折曲げ端
部146,148は、ピン窓138内に位置し、メッシュセクション24と一線
をなして後方に延びる。2本のピン142,144の全長は、ピンボイド140
の長さよりも幾分短い。 折曲げ端部146,148を備えた2本のピン142,144を用いる場合、
次の利点がある。第1の利点として、ピン窓138は、ピン142,144のう
ち一方の長さの半分よりも僅かに長い。ピン142,144はそれ自体各々、ア
ンカーメッシュ24によって構成されるループ部分71の半分(この場合3つ)
を貫通するほど長いものである。 したがって、2つのピン窓を図2に示すように整列させると、ピン142,1
44は、2つの隣り合うピン窓内に完全に位置するまで横方向に変位でき、次に
、これらの軸線に沿って互いに向かって、図15に示す位置までピンボイド14
0内に変位させる。この位置では、各ピンは、3つのループ部分を貫通するが、
挿入可能に傾斜させる必要はない。これにより、係止ピンをピンボイドに挿入す
る手順が大幅に簡単になり、かくして、擁壁システム20の総建造費が減少する
【0027】 ピン142,144の折曲げ端部146,148は掴みやすいのでピン142
,144を容易に挿入することができる。いったん土をパネル120の後面15
0に対して埋め戻すと、この土は、ピン窓138を埋め、折曲げ端部146,1
48に係合し、かくしてピン142,144がピンボイド140から出ないよう
にする。 II.ワイヤ壁パネルを用いる擁壁システム 次に、図16〜図20を参照すると、図16には、本発明の原理に従って構成
された擁壁システムの第2の実施形態が符号220で示されている。システム2
20は、ワイヤ壁パネル220a〜220d、埋設アンカーメッシュ224a〜
224d、建造用ファブリック(construction fabric )226a〜226d及
び最上部アンカーメッシュ228を用いている。図17では、システム220は
、土壁230を補強した状態で示されている。
【0028】 パネル222は、連結システム232a〜232cによってアンカーメッシュ
224に連結されている。これら連結システムは、例示のシステム220では実
質的に同一であるので、連結システム232bについて詳細に説明するが、この
説明は他の連結システムにも当てはまるものであることは理解されよう。 連結システム232bは、壁パネル222aの下縁部234、壁パネル222
bの上縁部236、アンカーメッシュ224bの基端側の縁部238及びアンカ
ー支持バー242を有している。恐らくは、図18に最もよく示されているよう
に、係止ピン240がアンカーメッシュの基端部238のループ部分244内に
挿入されて壁パネルの縁部234,236が係止ピン240と土壁230との間
で間隔を置いて位置するようになっている。図16及び図17に示すように、1
本の係止ピン240が、連結システム232の各々について設けられており、適
当な連結システムに対応して添字“a”が参照符号240に付けられている。 係止ピン240は、ループ部分244に挿入されると、アンカーメッシュ22
4bの基端側縁部238に直接係合し、壁パネル220aの下縁部234に直接
係合し、そして壁パネル220bの上縁部236に間接的に係合し、それにより
壁パネルの縁部234,236がアンカーメッシュ224bに対して実質的に図
18に矢印Aで示す方向に動くことがないようにする。
【0029】 システム232を組み立てると、アンカー支持バー242が壁パネル220b
の上縁部236の後面237に直接係合してアンカーメッシュ224bの基端側
縁部238が壁パネル220a,220bに対して実質的に動くことがないよう
にするためにアンカー支持バー242をアンカーメッシュ224bに溶接する。 擁壁システム222の組立て方法が、図18、図19及び図20に示されてい
る。図20は、組立て前のシステム220の分解図を示している。 一般的に、システム220は下から上へ組み立てられる。図20に示すように
、壁パネル222を、一方のパネルの下縁部がそのすぐ下のパネルの上縁部とオ
ーバーラップした状態の合じゃくり(ship lap)関係に配置する。
【0030】 土壁230と壁パネル222との間に配置される建造用ファブリック226は
、構成が分かりやすいよう図17に概略的に示されている。特に、建造用ファブ
リック226は、図示のものよりも薄い。壁システム220を完全に構築すると
、土壁230は建造用ファブリック226を壁パネル222に押し付けるが、こ
の状態は、アンカーメッシュ224への壁パネル222の組付けが明確に分かる
ように図17には示されていない。 次に、システム220の組立てを図17を参照して説明する。先ず最初に、ア
ンカーメッシュ224dを、図17に参照符号245で示されている地盤面上に
置く。前パネル222cを、土壁230が形成されるべき場所の前に置き、建造
用ファブリック226cをパネル222cに取り付ける。 次に、壁パネル222cを係止ピン240dによってアンカーメッシュ224
dに連結する。前パネル222cとアンカーメッシュ224dとの間に形成され
る連結は、上述したものと類似しているが、異なる点は、アンカーメッシュがた
った1つの壁パネルを貫通していることである。というのは、、壁パネルの第2
のコースが形成されるまでは合じゃくり構造に着手できないからである。
【0031】 パネル222cとアンカーメッシュ224dとの間の連結を形成した後、土の
第1の層230eの少なくとも一部をアンカーメッシュ224dの頂部上に形成
する。この時点において、アンカーメッシュ224cを第1の層230e上に配
置してメッシュ224cが全体として水平になるようにする。次に、前パネル2
22cを上方に回転させてついにはアンカーメッシュ224cが前パネル222
cを貫通するようにする。次に、次の前パネル222bを、アンカーメッシュ2
24cがその下端部を貫通して前パネル222bと前パネル222cとの間に合
じゃくり構造を形成するように配置する。次に、別の係止ピン240cを挿入し
てパネル222b,222cとアンカーメッシュ224cとの間の連結を形成す
る。
【0032】 次に、土を壁パネル222cに対して埋め戻し、それにより第1の層230e
の形成を完了する。特に、土は、アンカーメッシュ224cを通って第1の層2
30eの形成を完了する。建造用ファブリック226cはあらかじめ、壁パネル
222cに取り付けられており、したがって第1の層230eの形成が完了した
後は、建造用ファブリック226cは壁パネル222cと土層230eのフェー
ス部分(面部分)246eとの間に位置する。 この時点において、追加の土を第1の土層230eの最上部上に埋め戻して第
2の土層230dの一部を形成する。アンカーメッシュ224bを部分的に形成
された第2の層230dの最上部の上に配置して、メッシュ224bが実質的に
水平方向に向き、その端部が壁パネル222bの上方部分を貫通するようにする
。 次に、建造用ファブリック226bのシートを、壁パネル222bに取り付け
る。次に、壁パネル222bを、その下端部が壁パネル222bの上端部とオー
バーラップすると共にアンカーメッシュ224bがこれを貫通するよう配置する
。次に、別の係止ピン240bを挿入して壁パネル222b,222aとアンカ
ーメッシュ224bとの間の連結を完了する。
【0033】 次に、土をメッシュ224bを通って壁パネル222bに対して埋め戻し、そ
れにより第2の土層230dの形成を完了する。第2の土層230dを形成する
と、この時点で、壁パネル222bに取り付けられた建造用ファブリック226
bを、パネル222bと土層230dのフェース部分246dとの間に配置する
。次に、十分な量の土を第2の土層230dの最上部上に埋め戻して第3の土層
230cの少なくとも一部を形成する。 このプロセスを繰り返して、ついには擁壁230がその最終高さに近いところ
に達するようにする。例示のシステム220では、第3の土層230cは、土壁
230の最終高さに近いところに位置し、第3の土層230cの少なくとも一部
の形成後に壁230の頂部を仕上げる工程が始まるようにする。
【0034】 特に、アンカーメッシュ224aを部分的に形成された第3の土層230cの
最上部上に配置し、したがってメッシュ224aが壁パネル222aの上方部分
を貫通するようにする。次に、建造用ファブリック226aを壁パネル222a
に取り付ける。壁パネル222dを、アンカーメッシュ224aがパネル222
dの下方部分を貫通するように変位させ、係止ピン240aをアンカーメッシュ
224aのループ部分に挿入する。これにより、アンカーメッシュ224aと壁
パネル222a,222dとの間には上述したような連結が形成される。 次に、土をアンカーメッシュ224aを通って建造用ファブリック226a及
び壁パネル222aに対して埋め戻し、第3の土層230cの形成を完了する。
前もって壁パネル222aに取り付けられた建造用ファブリック226aは、壁
パネル222aと第3の土層230cのフェース部分246cとの間に配置され
る。次に、追加の土を第3の土層230cの最上部上に埋め戻して第4の土層2
30bの少なくとも一部を形成する。 ワイヤ壁パネル222dは、その上方部分247が約90°に折り曲げられて
いてる点を除き、他の壁パネル222と同一である。パネル222dをアンカー
メッシュ224aに連結する前に、建造用ファブリック226dを折り曲げられ
た上方部分247の下で壁パネル222dの裏側に取り付ける。
【0035】 次に、最上部アンカーメッシュ228を部分的に形成された第4の土層230
b上に配置する。このように配置すると、最上部アンカーメッシュ228は全体
として水平であり、壁パネル222dの折り曲げられた上方部分247が最上部
アンカーメッシュ228の最上部上に載った状態で壁パネル222dを貫通する
。次に、係止ピン240eを最上部アンカーメッシュ228のループ部分に挿入
して最上部アンカーメッシュ228を最も上に位置した壁パネル222dに連結
する。 次に、土を最上部アンカーメッシュ228を通して埋め戻して第4の土層23
0bの形成を完了する。この時点において、壁パネル222dに取り付けられて
いる建造用ファブリック226dは、第4の土層のフェース部分246bと壁パ
ネル222dとの間に配置される。次に、最上部又は被覆土層230aを形成し
て最上部アンカーメッシュ228全体をほぼ被覆するようにする。
【0036】 図18と図19を比較すると、壁パネル222と、パネル222がオーバーラ
ップするアンカーメッシュ224との間の連結を形成する仕方が一層詳細に示さ
れている。図19は、土を擁壁システム220に対して埋め戻して土層230e
を形成する前のパネル222a,222bとアンカーメッシュ224bとの関係
を示している。 図18と図19の比較によって分かるように、アンカー支持バー242とルー
プ部分244の閉鎖端部を構成する内面248との間の距離Xは、図18の場合
よりも図19の場合の方が長い。この距離は、図19ではX1、図20ではX2
で表わされ、X2はX1よりも僅かに短い。 この距離Xが短くなる理由は、土を埋め戻して壁パネル222a,222bに
当てて層230cを形成すると、力が図18の矢印Aで示された方向にこれらの
パネル222a,222bに加わるからである。かかる力は、アンカーメッシュ
の基端側縁部238を真っ直ぐにしがちであり、したがって参照符号250で示
された基端部側縁部238の一部が図19に示す第1の位置から図18に示す第
2の位置に移動する。
【0037】 これらの力によって生じる運動により先ず最初にアンカー支持バー242がパ
ネル222bの上縁部236に接触する。さらに生じる運動により、係止ピン2
40は、パネル222aの下縁部234に接触する。このような事態になると、
連結システム232bは、静止状態になる。というのは、係止ピン240は、壁
パネル222bの後面237に接触して、基端側縁部238がそれ以上真っ直ぐ
になるのを防止するからである。 より詳細に図19を参照すると、図18を参照して上述した運動が生じる前に
係止ピン240をループ部分244によって構成されたスペース252に容易に
挿入できることが分かる。図18を参照して上述した運動後、連結システム23
2bを形成する種々の構成部品は、互いに係合してこれら構成部品相互間の相対
的運動を防止する。特に、摩擦により、係止ピン240は、連結システム232
bが図18に示す静止形態に移動した後、スペース252から容易に取り出せな
いようになる。
【0038】 かくして、システム220は、連結組立体232を形成できるほど十分なゆる
みを提供するが、それだけではなく、埋戻し材料が擁壁に作用するとこのゆるみ
が取られるように設計されている。連結組立体232により許容される運動量は
、システム220がこの運動が生じた後に安定であるように制御される。 システム220の壁パネル222、アンカーメッシュ224、建造用ファブリ
ック226、最上部パネル228、及び係止ピン240について以下に一層詳細
に説明する。 図16に示すように、壁パネル222は、剛性又は半剛性矩形アレイを形成す
るよう互いに溶接された複数本の鋼ロッドから成る。特に、例示のパネル222
の各々は、複数本の垂直方向バー254と、複数本の中間水平方向バー256と
、上方水平方向バー258と、下方水平方向バー260とから成る。 例示の垂直方向バー254は、パネル222の幅方向に沿って等間隔に配置さ
れている。中間水平方向バー256は、パネル222の頂部と底部との間で等間
隔に設けられている。上方水平方向バー258及び下方水平方向バー260は、
垂直方向バー254の上端部及び下端部にそれぞれ取り付けられている。最上部
パネル222dは、パネル222と類似しているが、大まかに上述したごとく参
照符号247で示すように直角に曲げられている。
【0039】 アンカーメッシュ224は、複数本のアンカーバー262及び複数本の横方向
バー264から成る。これらバー262,264は、剛性又は半剛性矩形アレイ
を形成するよう互いに溶接される。 アンカーメッシュ224の基端側縁部238及びループ部分244は、アンカ
ーバー262の端部によって形成されている。特に、アンカーバー262は、「
j」字形をなすよう約180°折り曲げられている。アンカー支持バー242は
、大まかに上述したようにアンカーバー262を制御された量だけ真っ直ぐにす
ることができるように設計された場所でアンカーバー262のループ部分244
に溶接される。 係止ピン240は、アンカーバー262に加わった荷重を破損すること無くパ
ネル222に伝達するよう設計された鋼バーである。 壁パネル222、アンカーメッシュ224、最上部パネル228及び係止ピン
240を構成するバーは、これらで形成される擁壁が一時的なものであるか、恒
久的なものであるかに応じて、仕上げを施さなかったもの、塗装したもの、或い
は亜鉛めっきしたものであるのがよい。
【0040】 以下の表Aは、本発明の或る特定の好ましいパラメータ及びこれに代わる許容
限度内の例を記載している。 表 A パラメータ 好ましい例 第1の代替例 垂直方向バー直径 0.319インチ 0.329インチ (約8.10mm) (約8.36mm) 水平方向バー直径 0.319インチ 0.329インチ (約8.10mm) (約8.36mm) アンカーバー直径 0.374〜 −−− 0.553インチ (約9.50mm〜 約14.05mm) 横方向バー直径 0.374インチ −−− (約9.50mm) 建造用ファブリック 24ga. −−− 係止ピン 0.618インチ 0.628インチ (約15.70mm) (約15.95mm) アンカーバー 0.374インチ −−− (約9.50mm) 距離 X1 1.825インチ 1.865インチ (約4.64cm) (約4.74cm) 距離 X2 1.575インチ 1.615インチ (約4.00cm) (約4.10cm) 当業者であれば、本発明は,上述の形態以外の形態で実施できることは理解さ
れよう。本発明の範囲は、上述の詳細な説明ではなく、請求の範囲に記載の事項
に基づいて定められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理に従ってシステムを構成するよう互いに連結される擁壁セクショ
ンとアンカーメッシュの斜視図である。
【図2】 擁壁を形成するよう互いに組み立てられた多数の擁壁パネルの背面立面図であ
る。
【図3】 単一の擁壁パネルを示す背面図であり、擁壁の或る特定の内部的特徴が破線で
示されている図である。
【図4】 図3の4−4線における平面切欠き図である。
【図5】 図1に示すアンカーメッシュと擁壁セクションとの間の連結状態を示す平面切
欠き図である。
【図6】 図1のシステムを擁壁の一部として据えつけた状態で示す側面図である。
【図7】 図3の7−7線における側面切欠き図である。
【図8】 図5の8−8線における側面切欠き図である。
【図9】 図3の9−9線における側面切欠き図である。
【図10】 擁壁を形成するために一つの擁壁セクションがどのように別の擁壁セクション
に係合するかを示す側面図である。
【図11】 本発明の一部として使用できるアンカーメッシュの別の形態を示す側面図であ
る。
【図12】 本発明の一部として使用できるアンカーメッシュの更に別の形態を示す側面図
である。
【図13】 連結ピンが最上部に挿入されている本発明の別の例示の実施形態を示す正面図
である。
【図14】 別の例示の擁壁セクションを示す背面図であり、擁壁の内部的特徴が破線で示
されている図である。
【図15】 図14の15−15線における平面切欠き図である。
【図16】 本発明の擁壁システムの別の実施形態の主要構成要素を示す分解斜視図である
【図17】 土壁を安定化させた状態で示す図16の擁壁システムの側面断面図である。
【図18】 図16の擁壁システムで用いられる連結組立体を示す図である。
【図19】 土を壁パネルに対して埋め戻す前の図18の連結組立体を示す図である。
【図20】 組立て工程を示すよう僅かに分解した状態で示す図16の擁壁システムの側面
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/026,044 (32)優先日 平成10年2月19日(1998.2.19) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,GH,GM,HU,ID,IL,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スワンソン ディヴィッド アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95120 サン ホセ フレンチ オーク ドライヴ 8681 (72)発明者 トンプソン スコット アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95066 スコッツ ヴァリー イースト スコッツ ヴァリー ドライヴ 4740 Fターム(参考) 2D044 CA04 2D048 CA11

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壁を安定化させる擁壁システムであって、土壁のフェース
    に係合する少なくとも1つの壁パネルと、ループ部分を備えた基端側縁部及びル
    ープ部分に取り付けられるアンカー支持バーを有していて、土壁内に埋設される
    アンカーメッシュと、アンカーメッシュのループ部分中に挿入される係止ピンと
    から成り、アンカーメッシュは、壁パネルに対し、係止ピンがアンカーメッシュ
    のループ部分に係合すると共にアンカー支持バーが壁パネルの後面に係合して壁
    パネルの位置をアンカーメッシュに対して維持し、それにより土壁の少なくとも
    一部を安定化させるよう配置されることを特徴とする擁壁システム。
  2. 【請求項2】 アンカーメッシュは、アンカー支持バーと係止ピンに係合す
    るアンカーメッシュの一部との間の距離が、組立ての際、係止ピンをループ部分
    中に挿入できるほどのものであるが、土壁の形成工程中に壁パネルに及ぼされる
    力に起因して制御された量だけ減少するように形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の擁壁システム。
  3. 【請求項3】 壁パネルは、連結ボイド網状構造が形成されたコンクリート
    部材であり、アンカーメッシュのループ部分及び係止ピンは、少なくとも一部が
    連結ボイド網状構造中へ延びることを特徴とする請求項1記載の擁壁システム。
  4. 【請求項4】 連結ボイド網状構造は、複数のメッシュボイドと、メッシュ
    ボイドと連通したピンボイドとを有し、係止ピンは、ピンボイド及びメッシュボ
    イドを貫通することを特徴とする請求項3記載の擁壁システム。
  5. 【請求項5】 係止ピンは、第1及び第2の係止ピンセクションから成り、
    連結ボイド網状構造は、第1の及び第2のピン窓を有し、隣り合う壁パネルのピ
    ン窓は、第1の係止ピンセクションを第1のピン窓を通ってピンボイドに挿入す
    ることができると共に第2の係止ピンセクションを第2のピン窓を通ってピンボ
    イドに挿入することができるよう整列することを特徴とする請求項3記載の擁壁
    システム。
  6. 【請求項6】 係止ピンは、第1及び第2の係止ピンセクションから成り、
    連結ボイド網状構造は、第1の及び第2のピン窓を更に有し、隣り合う壁パネル
    のピン窓は、第1の係止ピンセクションを第1のピン窓を通ってピンボイドに挿
    入することができると共に第2の係止ピンセクションを第2のピン窓を通ってピ
    ンボイドに挿入することができるよう整列することを特徴とする請求項4記載の
    擁壁システム。
  7. 【請求項7】 壁パネルは、アレイ状に並べられたバーから成り、アンカー
    メッシュのループ部分は、アレイ状バーを貫通し、係止ピンは、エンドバーと反
    対側のアレイ状バーの側でループ部分を貫通することを特徴とする請求項1記載
    の擁壁システム。
  8. 【請求項8】 壁パネルは、第1の壁パネルの下縁部が第1の壁パネルの下
    に位置した第2の壁パネルの上縁部とオーバーラップするよう配置され、アンカ
    ーメッシュのループ部分は、第1及び第2の壁パネルを形成するアレイ状バーを
    貫通することを特徴とする請求項1記載の擁壁システム。
  9. 【請求項9】 第1の壁パネルの下縁部及び第2の壁パネルの上縁部は、係
    止ピンがアンカーメッシュのループ部分を貫通すると、係止ピンとアンカー支持
    バーとの間に配置されることを特徴とする請求項8記載の擁壁システム。
  10. 【請求項10】 土壁を安定化させる方法であって、ループ部分を備えた基
    端側縁部及びループ部分に取り付けられるアンカー支持バーを有するアンカーメ
    ッシュを準備する工程と、ループ部分が土壁のフェースを僅かに越えた状態でア
    ンカーメッシュを土壁の第1の層上に配置する工程と、壁パネルを準備する工程
    と、壁パネル及びアンカーメッシュを、壁パネルが土壁のフェースに係合してこ
    れを安定化させ、アンカーメッシュが土壁の第1の層の最上部上に配置され、ア
    ンカーメッシュのループ部分が壁パネルの少なくとも一部を貫通するように配置
    する工程と、係止ピンをアンカーメッシュのループ部分に挿入して壁パネルの一
    部が係止ピンとアンカーメッシュのアンカー支持バーとの間に配置されるように
    する工程と、土壁の第2の層を、アンカーメッシュが埋設されて土壁が壁パネル
    に作用するように形成する工程とを有し、土壁が壁パネルに作用すると、アンカ
    ー支持バーが壁パネルの表面に係合すると共に係止ピンがアンカーメッシュのル
    ープ部分に係合して壁パネルの一部をアンカーメッシュに対して維持し、それに
    より土壁の少なくとも一部を安定化させることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 複数の壁パネルを組み立てて土壁を安定化させる擁壁組立
    体を形成する工程を更に有することを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 壁パネルは、コンクリート部材であり、複数の係止ピンが
    準備され、前記方法は、壁パネルの各々の中に、ピンボイド及び複数のメッシュ
    ボイドから成る連結ボイド網状構造を形成する工程と、アンカーメッシュのルー
    プ部分をメッシュボイド内へに挿入してループ部分がピンボイドと整列するよう
    にする工程と、係止ピンをピンボイド内へ、かくしてループ部分中へ挿入する工
    程とを更に有することを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 係止ピンをピンボイド内へ挿入する工程は、連結ボイド網
    状構造を、これが第1の及び第2のピン窓を有するよう形成する工程と、第1の
    及び第2の係止ピンを各壁パネルについて準備する工程と、壁パネルを、隣り合
    う壁パネルのピン窓が互いに整列するよう配置する工程と、第1及び第2の係止
    ピンを横方向に変位させてこれらが一対の整列したピン窓に入るようにする工程
    と、第1の及び第2の係止ピンをこれらの軸線に沿って互いに向かって変位させ
    る工程とから成ることを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 アンカー支持バーと、係止ピンに係合するアンカーメッシ
    ュの一部との間の距離が、組立ての際、係止ピンをループ部分中に挿入できるほ
    どのものであるが、土壁の形成工程中に壁パネルに及ぼされる力に起因して制御
    された量だけ減少するようにアンカーメッシュを形成する工程を更に有すること
    を特徴とする請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 壁パネルは、ワイヤメッシュから成り、前記方法は、壁パ
    ネルを、第1の壁パネルの下縁部が第1の壁パネルの下に位置した第2の壁パネ
    ルの上縁部とオーバーラップするよう配置する工程と、アンカーメッシュのルー
    プ部分を、第1の壁パネルの下縁部及び第1の壁パネルの下に配置された第2の
    壁パネルの上縁部に挿入する工程と、係止ピンをループ部分に挿入して第1の壁
    パネルの下縁部と第2の壁パネルの上縁部が係止ピンアンカーバーとの間で間隔
    を置いて位置するようにする工程とを更に有することを特徴とする請求項11記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 建造用ファブリックを壁パネルと土壁のフェースとの間に
    配置する工程を更に有することを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 土壁を安定化させる擁壁システムであって、土壁のフェー
    スに係合する擁壁を形成するよう互いに組み立てられる複数の壁パネルが設けら
    れ、壁パネルは、各々が連結ボイド網状構造が注型されたコンクリート部材であ
    り、連結ボイド網状構造は、ピンボイド、複数のメッシュボイド、第1及び第2
    のピン窓を有し、土壁に埋設されるアンカーメッシュが設けられ、アンカーメッ
    シュは、複数のループ部分を備えた基端側縁部を有し、ループ部分は各々、メッ
    シュボイドにそれぞれ挿入され、複数本の係止ピンが設けられ、各係止ピンは、
    ピンボイド中へ、そしてアンカーメッシュのループ部分に挿入されて係止ピンが
    壁パネル及びアンカーメッシュのループ部分に係合して壁パネルの位置をアンカ
    ーメッシュに対して維持し、それにより土壁の少なくとも一部を安定化させるよ
    うになっており、壁パネルを組み立てて擁壁を形成すると、隣り合う壁パネルの
    ピン窓は、係止ピンをピンボイド内へ挿入できるよう互いに整列することを特徴
    とする擁壁システム。
  18. 【請求項18】 アンカーメッシュのループ部分に取り付けられるアンカー
    支持バーを更に有し、アンカー支持バーは、土壁を形成したときに壁パネルの後
    面に係合するよう構成されていることを特徴とする請求項17記載の擁壁システ
    ム。
  19. 【請求項19】 ピン窓の長さは、係止ピンのうち一本の長さの半分よりも
    僅かに長いことを特徴とする請求項18記載の擁壁システム。
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