JP2001511795A - 四級アンモニウムの形態にあるヘテロサイクリック化合物の経口投与のための薬学的組成物 - Google Patents
四級アンモニウムの形態にあるヘテロサイクリック化合物の経口投与のための薬学的組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、四級アンモニウムの形態のヘテロサイクリック化合物を経口投与するための薬学的組成物であって、以下を含有する薬学的組成物に関する:0.1から15重量%の活性成分:0から60重量%の親水性溶媒;0から5重量%の陰イオン界面活性剤:0から5重量%のポリソルベート80;100重量%に十分な量のマクロゴグリセリド[但し、該親水性溶媒及び該陰イオン界面活性剤の中から少なくとも1つ選択された成分が存在することを条件とする]。
Description
【発明の詳細な説明】
四級アンモニウムの形態にあるヘテロサイクリック化合物の
経口投与のための薬学的組成物
本発明は、新規薬学的組成物であって、その中に四級アンモニウムの形態にあ
るヘテロサイクリック化合物が、活性成分として存在する薬学的組成物に関する
特に、本発明は、経口投与のための薬学的組成物であって、活性成分として、
以下の式の化合物を含有する薬学的組成物、及び無機又は有機酸を伴なうその任
意の塩、並びにそれらの任意の溶媒和物に関する:
[ここで、
《ここで、
−Ar1は、無置換のフェニル、或いはハロゲン原子、ヒドロキシ
、(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルキル及びトリフルオロメチルか
ら選択された置換基により一置換又は多置換されたフェニル(前記
置換基は、同一でも、相違していてもよい)であり;
−xは、0又は1であり;及び
−W1は、(C1-C6)アルキル、又はベンジル基であり、前記置換基W
1は
、アキシャル位置にあっても、エクアトリアル位置にあってもよく
》
《ここで、
−Ar1、x及びW1は上記の定義の通りであり;及び
−R1は、ヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシ、ホルミルオキシ、(C1
-C3)アルキルカルボニルオキシ、カルボキシル、(C1-C4)アルコキ
シカルボニル、シアノ、(C1-C3)アルキルカルボニルアミノ、メル
カプト又は(C1-C4)アルキルチオである》
《ここで、
−Ar1及びW1は、上記定義の通りであり;及び
−R2は、水素、(C1-C3)アルキル又は(C1-C3)アルキルカルボニル
である》
《ここで、
−Ar1及びxは上記定義の通りであり;及び
−Pは1又は2である》
《ここで、
−Ar1及びxは上記定義の通りであり;
−Arは、無置換フェニル、或いはハロゲン原子、(C1-C3)アルコ
キシ、(C1-C3)アルキル及びトリフルオロメチルから選択される置
換基により一置換又は二置換されたフェニル(前記置換基は、同一
でも、相違していてもよい);ナフチル;インドリルである》
−Q及びYは以下の意味の基の1つを有する:
a)Q1及びY1;
Q2及びY2;
Ar1はフェニルであり、且つpは2である)には、Q3及びY3;又は
及びY4;
−Q1は水素;
−Y1は、水素;(C1-C4)アルキル;ω-(C1-C4)アルコキシ-(C2-C4)アルキレン;
ω-(C1-C4)アルキルカルボニルオキシ-(C2-C4)アルキレン:ω-ベンゾイルオキ
シ-(C2-C4)アルキレン、ω-ヒドロキシ-(C2-C4)アルキレン;ω-(C1-C4)アルキ
ルチオ-(C2-C4)アルキレン;ω-(C1-C4)-アルキルカルボニル-(C2-C4)アルキレ
ン;ω-カルボキシ-(C2-C4)アルキレン;ω-(C1-C4)アルコキシカルボニル-(C2-
C4)アルキレン;ω-ベンジルオキシ-(C2-C4)アルキレン;ω-ホルミル-オキシ-(
C2-C4)アルキレン;ω-R3NHCOO-(C2-C4)アルキレン;ω-R4R5NCO-(C2-C4)-アル
キレン;ω-R6CONR7-(C2-C4)アルキレン;ω-R8OCOHNR7-(C2-C4)アルキレン;ω
-R4R5NCOR7-(C2-C4)アルキレン;ω-R9SO2NR7-(C2-C4)アルキレン;ω-シアノ-(
C1-C3)アルキレン;
−Q2及びY2は、共に、エチレン、トリメチレン又はテトラメチレン基を形成す
る;
−Q3及びY3は、共に以下の基を形成する;
《ここで、nは1、2又は3である》
−Q4及びY4は、共に、以下から選択されるラジカルを形成する:
A1)−O−CH2−
A2)−O−CO−
A3)−CH2−O−CO−
A4)−O−CH2−CO−
A5)−O−CH2−CH2−
A6)−N(R10)−CO−
A7)−N(R10)−CO−CO−
A8)−N(R10)−CH2−CH2−
−Tは、Q及びYが、Q1及びY1基、Q2及びY2基、又はQ4及びY4基である場
合《ここで、Q4及びY4は共にラジカルA1)、A5)又はA8)を形成する》、
−CO−基であり;或いは、Q及びYが、Q3及びY3基又はQ4及びY4基である
場合《ここで、Q4及びY4は共にラジカルA2)、A3)、A4)、A6)又はA7
)を形成する》、−CH2−基であり;
−Aは、Tが−CO−である場合には、直接的な結合か、又はメチレン基の何れ
かであり、或いは、Tが−CH2−である場合には、直接的な結合であり;
−Zは:
− 無置換フェニル、又は以下の群から選択された置換基による一置換フェ
ニル若しくは多置換フェニルである;ハロゲン原子;トリフルオロメチル;
シアノ;ヒドロキシル:ニトロ;無置換アミノ又は(C1-C4)アルキルで一置換
若しくは多置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボキシル;(C1-C10)ア
ルキル;無置換、又はメチルで一置換若しくは多置換された(C3-C7)シクロア
ルキル;(C1-C10)アルコキシ;無置換、又はメチルで一置換若しくは多置換
された(C3-C7)−シクロアルコキシ;メルカプト;(C1-C10)アルキルチオ;(C
1−C6)アルキルカルボニルオキシ;(C1-C6)アルキルカルボニルアミノ;ベ
ンゾイルアミノ;(C1-C4)アルコキシカルボニル;(C3-C7)シクロアルキルカ
ルボニル;無置換、又は(C1-C4)アルキルで一置換若しくは二置換されたカル
バモイル;無置換、又は(C1-C4)アルキル若しくは(C3-C7)シクロアルキルに
より第3位が一置換若しくは二置換されたウレイド;及び、(ピロリジン-1-
イル)カルボニルアミノであり(前記置換基は、同一でも、相違してもよい)
;
− 無置換、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1-C4)アルキル、ヒドロ
キシル若しくは(C1-C4)アルコキシにより一置換若しくは多置換されたナフチ
ル:
− ピリジル;チエニル;インドリル;キノリル;ベンゾチエニル;イミダ
ゾリル;
−R3は、(C1-C7)アルキル又はフェニルであり;
−R4及びR5は、各々、独立して水素又は(C1-C7)アルキルであり;また、R5は
、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルキルメチル、フェニル、又はベ
ン
ジルであってもよく;或いは、R4及びR5は、それらに結合する窒素原子と共
に、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピ
ルヒドロアゼピン、及び無置換若しくは(C1-C4)アルキルにより4位が置換さ
れたピペラジンより選択されるヘテロサイクルを形成し;
−R6は、水素、(C1-C7)アルキル、ビニル、フェニル、ベンジル、ピリジル、
は又無置換若しくは1以上のメチルにより置換された(C3-C7)シクロアルキル
であり;
−R7は、水素又は(C1-C7)アルキルであり;
−R8は、(C1-C7)アルキル又はフェニルであり;
−R9は、(C1-C7)アルキル;無置換、又は1若しくは2の(C1-C7)アルキルに
より置換されたアミノ;無置換、又は以下の群より選択される置換基により一
置換若しくは多置換2以上置換されたフェニル;ハロゲン原子、(C1-C7)アル
キ
ル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1-C7)アルコキシ、カルボキシ、(
C1-C7)アルコキシカルボニル、(C1-C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、
ニトロ、及び無置換若しくは1若しくは2の(C1-C7)アルキルにより置換され
たアミノであり(前記置換基は、同一でも、相違してもよい);
−R10は、水素又は(C1-C4)アルキルである]。
びにアキシャル及びエクアトリアル異性体を含む。
式(I)の化合物は、EP-A-O 512 901、EP-A-O 515 240、EP-A-O 559 538、EP-A-
O 591 040、WO 95/26 339、EP-A-O 700 382、EP-A-O 723 959及びWO 96/23 787
の特許出願に記載されている。
式(I)の化合物の中で、以下の式の化合物が、本発明に好ましい;
[ここで、
−Ar’は、3,4-ジクロロフェニル又は3,4-ジフルオロフェニルであり;及び
−Z’は、3位をハロゲン、又は(C1-C10)アルコキシで置換したフェニルであ
る。]
より詳しくは、本発明は、(S)-1-{2-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(3-イソプ
ロポキシフェニル-アセチル)ピペリジン-3-イル]エチル}-4-フェニル-1-アゾニ
アビシクロ[2.2.2]オクタン、又は以下の式のSR140333の経口投与用の薬学的組
成物に関する;
SR140333のベンゼンスルホネート(以後、化合物Aと称される)は、特に非常に
好ましい。化合物Aの登録商標ではない国際的な名称は、ノルピタンチウムベシ
レート(nolpitantium besilate)である。
式(I)の化合物は、サブスタンスP(NK1受容体の天然のアゴニストである)のア
ンタゴニストとして記載されてきた。経口投与では、そのような化合物は、良好
な吸収性を有していなければならず、これは、水性溶媒への良好な溶解度と、腸
膜を通過する良好な能力との両方が必要である(M.Rowland及びT.N.Tozer、臨床
薬物動態学、概念と応用、Lea及びFehigerによる出版、1989、第2版、pp.113-13
0)。
式(I)の化合物の溶解度は、異なる溶媒で試験されている:それらの水への溶
解度は、一般的に5mg/ml以下であるが、アルコール又はグリコール等の親水性溶
媒には溶け易い。
四級アンモニウム化合物である場合、式(I)の化合物は、それらの存在する溶
媒のpHに関わらず、特に腸内環境のpHである中性でも、イオン化した形態の
ままである。
イオン化化合物、特に四級アンモニウム化合物は、容易には上皮膜を通過でき
ないことが知られている(J.P.Labaune,Pharmacocinetique,Principes fondament
aux,Massonによる出版、1988、第2版、pp.7-33)。
細胞株Caco-2は、インビトロにおいて上皮単層を形成する分化を示すという特
殊な性質を有している。この株は、従来、化合物の上皮を透過する能力を評価す
るために使用される(Crit.Rev.Ther.Drug Carrier System,1991,8(4),105-330)
。
このモデルでは、化合物Aの透過性は、3.4.10-7cm/s.である。更に、インビ
トロの結果とインビボの結果の間に生じる相関関係は、このオーダーの透過性の
係数を、全体として可溶化された分子の5%未満の吸収に相当することを示して
いる。この場合において、メチルセルロース中の化合物Aの0.6%水性溶液を用
いたラットにおいて行なわれた研究は、その評価された吸収は、1%未満である
ことを示している。
従って、式(I)の化合物を経口用ガレヌス製剤(oral galenic formulation)を
開発するためには、水性溶媒におけるそれらの非常に低い可溶性と、腸管上皮を
介したそれらの不十分な通過性との両方を克服することが必要である。
本発明に従う化合物の四級アンモニウム形態に帰するべき特定の陽イオンの性
質を変更するために、陰イオン界面活性剤を理論量加えることにより、それらを
変換して、全体としては中性電荷のイオン対にすることが可能である。しかしな
がら、化合物(I)の陽イオン部分と、該界面活性剤の陰イオン部分との間に形成
されるイオン対は、式(I)の化合物よりも大きい分子量を有し、従って、その疎
水性が増加し、このイオン対は、事実上、水に不溶性である。
式(I)の化合物と、陰イオン界面活性剤とにより形成されるイオン対の腸内吸
収が、アンモニウム形態にある式(I)の化合物のそれに比例して減少することは
明らかである。
非イオン性界面活性剤及び吸収促進剤もまた、式(I)の化合物の膜透過能力に
おける影響を明らかにするために試験されている。これらの結果は、如何なる決
定的な効果をも示していない。
誘導体は、常温で半固体形態であることが知られており、且つ、脂質性と両親
媒性との両方を有していることにより、脂肪親和性活性成分を可溶化し、且つそ
れらの腸内吸収を促進するために使用することが可能である(Bull.Techn.Gattef
osse,1994,87,49-54)。そのような化合物は、C8-C18炭化水素鎖を有した脂肪酸
のグリセロールモノエステル、ジエステル及びトリエステル、並びにC8-C18炭化
水素鎖を有した脂肪酸のポリエチレングリコールモノエステル及びジエステルの
混合物からなる飽和ポリグリコシレート化グリセリドから選択される。これらの
中で最も有用であるのは:
−融点が44℃で、親水性/脂肪親和性平衡(hydrophilic/lipophilic balanc
e;HLB)が14であるラウロイルマクロゴグリセリド;
−融点が50℃で、親水性/脂肪親和性平衡が13であるステアロイルマクロ
ゴグリセリド;及び
−14の親水性/脂肪親和性平衡を有する油性液体であるカプリロカプロイル
マクロゴグリセリドである。
親水性の化合物(I)は、そのような誘導体には溶解しない;特に、それらは、
以
本発明に従って、以下の構成要素の少なくとも1つが添加されるならば、式(I
)の化合物は、飽和ポリグリコシレート化グリセリド中に可溶化することが可能
であることが、今回、明らかになった;
−親水性溶媒
−陰イオン表面活性剤。
得られた配合剤(formulation)は、活性成分の生物学的利用能を改善すること
を可能にする。
また、親水性溶媒と陰イオン界面活性剤の両方を添加することによって、飽和
ポリグリコシレート化グリセリド中に式(I)の化合物を可溶化することも有利で
ある。
意外にも、1つの特定のポリソルベート、即ちポリソルベート80を、細胞培
養基中の化合物Aの溶液に添加することにより、Caco-2モデルにおける上皮透過
性を改善することが明らかになった。
従って、ポリソルベート80を少ない割合で、上記で限定された調合物に添加
することが都合よい。
従って、その側面の1つに従って、本発明は、以下を含有する式(I)の化合物
の経口投与用の薬学的組成物に関する:
−活性成分 0.1重量%から15重量%
−親水性溶媒 0重量%から60%重量%
−陰イオン界面活性剤 0から5重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となるのに十分な量(QS)
[但し、親水性溶媒及び陰イオン界面活性剤から選択された少なくとも1
の成分は存在する。好ましくは、陰イオン界面活性剤の不在において、活
性成分の濃度は、親水性溶媒の濃度の30重量%以下である。]
4が好ましい。
使用される親水性溶媒は、エタノール、又はプロピレングリコール若しくは製
グリコール誘導体等のアルコール類であってよい。プロピレングリコールは、好
ましくは親水性溶媒である。
使用される陰イオン界面活性剤は、タウロコール酸ナトリウム等の胆汁酸塩、
又は、オクチル硫酸ナトリウム、若しくは、好ましくはラウリル硫酸塩等のアル
キル硫酸塩等であってよく、後者が、本発明に従う好ましい陰イオン界面活性剤
である。
本発明の薬学的組成物は、経口投与を意図した異なる形態で与えられてもよく
、例は、ゼラチンカプセル、サシェット、ドロップ、経口で服用されるべきバイ
アル、又は瓶である。
都合よくは、本発明は、以下を含有する薬学的組成物に関する;
−活性成分 0.1重量%から15重量%
−親水性溶媒 1重量%から60%重量%
−陰イオン界面活性剤 0.03から5重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となるのに十分な量(QS)。
特に、本発明は、以下を含む式(I)の化合物の経口投与用の薬学的組成物に関
する:
−活性成分 0.1重量%から15重量%
−親水性溶媒 5重量%から60%重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となるのに十分な量(QS)。
[ここで、活性成分の濃度は、親水性溶媒の濃度の30重量%以下である]
。
また、特に、本発明は、以下を含む式(I)の化合物の経口投与用の薬学的組成
物に関する:
−活性成分 0.1重量%から15重量%
−親水性溶媒 0重量%から30%重量%
−陰イオン界面活性剤 0.03から5重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となる十分量(QS)。
本発明に従うと、陰イオン界面活性剤は、好ましくは活性成分に比例した理論
量である。陰イオン界面活性剤が、濃縮された水性溶液中に導入される場合、上
記の薬学的組成物は、水を0.1から12%で含有する。
軟又は硬タイプのゼラチンカプセルを製造する場合、該薬学的組成物における
親水性溶媒の割合は、ゼラチンと融和相容性でなくてはならない。従って、本発
明は、より詳しくは、ゼラチンカプセルを製造するための以下を含有する薬学的
組成物に関する:
−活性成分 0.1重量%から9重量%
−親水性溶媒 0重量%から30%重量%
−陰イオン界面活性剤 0から3重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となるのに十分な量(QS)。
[但し、該水溶性溶媒と陰イオン界面活性剤から選択された少なくとも1
成分が存在する]。
以下を含有するゼラチンカプセルを製造するための薬学的組成物が、特に好ま
しい:
−活性成分 0.1重量%から7重量%
−親水性溶媒 5重量%から20%重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となるのに十分な量(QS)
[但し、活性成分の濃度は、親水性溶媒の濃度の約30重量%以下である]
また、以下を含有するゼラチンカプセルを製造するための薬学的組成物も好ま
しい:
−活性成分 0.1重量%から7重量%
−親水性溶媒 0重量%から15%重量%
−陰イオン界面活性剤 0.03から2重量%
−ポリソルベート80 0から5重量%
−マクロゴグリセリド 100重量%となる十分量(QS)。
該陰イオン界面活性剤は、好ましくは、該活性成分に比例した理論量である。
本発明の薬学的組成物は、好ましくは、親水性溶媒の1重量%以上の量を含有
し、特に好ましくは、プロピレングリコールの1重量%以上の量を含有する。
また、ゼラチンカプセルの形態にある薬学的組成物を腸溶調合物を製造するこ
とも可能である。
そのような調合剤は、使用され、胃における強い酸性度から該活性成分を保護
する。それらは、酸性環境で不溶性であり、且つ塩基性環境で可溶性であるこう
ぶフィルムで該ゼラチンカプセルをコーティングすることにより製造される。言
及され得るコーティングフィルムの例は、セルロースアセトフタレート、ポリビ
ニルアセトフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート又はメ
タクリル酸共重合体である。
MAE 30Dの登録商標で、BASFから市場に出されているエチルアクリレート/メタ
クリル酸共重合体である。
該コーティングフィルムの融通性は、ポリエチレングリコール、1,2-プロピレ
ングリコール、ジブチルフタレート又はシトレート等の可塑剤を添加することに
より増加することが可能である。
ある場合、特に、ゼラチンカプセルを用いた腸溶製剤を製造する場合には、ゼ
ラチンカプセルを、腸溶コーティングの前のプレコーティングからなるフィルム
コーティングで被覆することが好ましい。該プレコーティングは、例えば、適切
な賦形剤と結合したヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン又はメタクリル酸
共重合体で製造され得る。
顕著な1つの態様において、本発明は、以下を含有する化合物Aの経口投与用
の薬学的組成物に関する:
更に詳しくは、本発明は、以下の処方の薬学的組成物に関する:
[ここで、化合物Aの濃度は、プロピレングリコールの濃度の約30重量%以
下である]。
本発明は、更に、以下の処方の薬学的組成物に関する: [ここで、好ましくは、該ラウリル硫酸ナトリウムは、化合物Aに比例した
理論量である]。
顕著な1つの態様において、本発明は、以下を含有するゼラチンカプセルの製
造のための薬学的組成物に関する:
もう1つの顕著な態様において、本発明は、以下を含有するゼラチンカプセル
を製造するための薬学的組成物に関する:
上述した薬学的組成物は、以下の手順により製造することが可能である。該組
成物中に陰イオン面活性剤が含まれない場合:該活性成分を親水性溶媒中に懸濁
し、該懸濁液を攪拌しながら、該親水性溶媒に導入される活性成分の濃度に依存
し、60℃から80℃の間の温度に加熱する。90%のマクロゴグリセリド(融点60℃)
を添加し、続いて、任意に、ポリソルベート80を添加する。最終的に、マクロゴ
グリセリドの適量を添加して、100%とする。
該薬学的組成物が、陰イオン界面活性剤を含有する場合、以下の手順により製
造され得る:該活性成分を、60℃に加熱した該マクロゴグリセリドの90%と混合
する。少量の水に加熱しながら溶解した該陰イオン界面活性剤を、形成した該懸
濁液に添加し、続いて、適切であるならば、親水性溶媒及びポリソルベート80を
添加した。最終的に、マクロゴグリセリドの適量を添加して、100%とした。
特に、腸溶製剤を製造する場合には、本発明のゼラチンカプセルのフィルムコ
ーティングは、以下の組成のプレコーティングフィルムとコーティングフィルム
とを含む
プレコーティング
タイプCメタクリル酸共重合体 46.4重量%
グリセロール 4.6重量%
33%水溶液中のポリソルベート80 4.6重量%
水 44.2重量%
コーティング
タイプCメタクリル酸共重合体 54.8重量%
グリセロール 3.3重量%
33%水溶液中のポリソルベート80 0.7重量%
水 41.2重量%
本発明の該組成物の特徴及び利点は、例として挙げた該組成物を基した以下の
記述から明らかになるであろう。これらの例において、そのパーセンテージは、
重量により示した。
試験
1.化合物Aの溶解度の試験
1.1 水における溶解度
該溶解度を、24時間後に室温で、飽和点で測定した;該測定は、エタノール溶
液でのキャリブレーションの後、UV分光計によりλ=275nmで行なった。
1.2 異なる溶媒における溶解度
瞬間溶解度を、室温で、溶血試験管中における化合物Aに対して、透明である
ことが観察されるなるまで、被検溶媒を逐次的に添加することにより測定した。
濃度の相違を考慮し、溶解度は重量/重量で測定した。
また、化合物Aは、168mg/mlの量のジメチルスルホキシド(DMSO)にも溶解する
1.3 温度の作用によるプロピレングリコールにおける溶解度の変動
化合物Aのプロピレングリコールにおける溶解度
1.4 グリセリドでの溶解度の研究
1.5 ラウリル硫酸ナトリウムの理論量(0.1μg/ml未満)が存在する水にお
ける化合物Aの溶解度
2.化合物Aの腸内上皮通過性の評価
Caco-2細胞は、コラーゲンで被覆した微孔性ポリカーボネートフィルターに播
種した。それにより、該フィルター上に形成された細胞単層は、上部コンパート
メント(腸内管腔を模倣する)を底部コンパートメント(血液循環を模倣する)
から隔てることを可能にする。
続いて、検査されるべき化合物を含有する組成物を該上部側に添加し、この細
胞隔壁を通過してハンクス培地(Hank's medium)に分散し、可溶化した化合物の
通過を、下部側におけるその出現の動態を測定することにより評価した。pH6.5
のこの水性溶媒は、以下の組成を有する.NaCl=8.0g/l;KCl=0.4g/l;CaCl2=0.1
9g/l;
MgCl2=1g/l:MgSO4=0.1g/l;Na2HPO4=0.09g/l;KH2PO4=0.06g/l;NaHCO3=0.35g/l
;グルコース=1g/l;フェノールレッド=0.10g/l。
次に、該膜を介した分子の通加速度を特徴付ける透過性係数P(cm/s)を、測定
した。即ち:
P=(da/dt).(1・Ac.Co)
[ここで、
da/dt=該細胞単層を通過した試験化合物の量の時間関数としての変
動(mol/s)
A=該単層の表面積(cm2)
C0=被検化合物の初期濃度(mol/l)]
2.1 ハンクス培地、DMSO溶液に導入された化合物Aの透過性係数
P=3.4.10-7cm/s
この方法で測定された溶液中(DMSO中)における化合物Aについての透過性は、
この化合物固有の特性を示す。この結果が、化合物Aの該上皮を通過する能力が
非常に低いことを証明している。
2.2 化合物Aの腸内上皮通過の比率
異なる調合剤を、化合物Aを用いて製造し、それらの透過速度を測定し、DMSO
での溶液中での化合物Aのそれと比較した。
調合剤1:
調合剤2: 調合剤3:
調合剤4:
調合剤5:
調合剤6:
調合剤7: これらの調合剤の各々は、化合物Aの上皮透過性において顕著な改善を引き起
こし、且つこれらの調合剤の何れも該上皮単層の劣化を招かなかった。
全てのこれらの調合剤は、光学顕微鏡下で観察された。化合物Aが部分的に結
晶形態であった調合剤3と4の場合を除き、化合物Aの総合的な可溶化が見られ
た。
最良の成果は、調合剤2で得られ、これは、ラウリル硫酸ナトリウムを用いた
組み合わせている。
例1:ゼラチンカプセル
サイズ1の不透明白色ゼラチンカプセル用。
該活性成分は、70℃でプロピレングリコール中で可溶化され、次に、機械的な
撹拌を行ないながら、得られた溶液を60℃でGeluclre゜44−14へ
混ぜ合わせ、最終的に、該ゼラチンカプセルが40℃で充填される。
例2:ゼラチンカプセル
サイズ1の不透明白色ゼラチンカプセル用。
℃に冷却した後に、この混合物をゼラチンカプセルに充填した。
例3:瓶用液状形態
例4:経口的に服用されるべきバイアル
例5.ゼラチンカプセル
例6:ゼラチンカプセル
例7:瓶用液体例8:瓶用液体
例9:腸溶ゼラチンカプセル
ゼラチンカプセルを例1に従って製造し、フィルムコーテイングを2層、即ち
、プレコーティング層と他のコーティング層を塗布する。
プレコーティング:
コーティング:
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M
W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM
,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E
S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID
,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M
G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT
,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V
N,YU,ZW
(72)発明者 アブラモビチ、ベルナール
フランス国、34990 ジュビニャック、リ
ュ・デュ・ルミネール 56
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.以下の構造の活性成分、又はその無機若しくは有機酸との任意の塩の1つ、 又はそららの任意の溶媒和物の1つを経口的に投与するための薬学的組成物であ って: [ここで、 i− 以下の式のAm1 ○基であるか; 《ここで、 −Ar1は、無置換のフェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシ、( C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルキル及びトリフルオロメチルから 選択された置換基により一置換若しくは多置換されたフェニル(前 記置換基は、同一でも、相違していてもよい)であり; −xは、0又は1であり;及び −W1は、(C1-C6)アルキル、又はベンジル基であり、前記置換基W 1は、アキシャル位置にあっても、エクアトリアル位置にあっても よく》 《ここで、 −Ar1、x及びW1は上記の定義の通りであり;及び −R1は、ヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシ、ホルミルオキシ、(C1- C3)アルキルカルボニルオキシ、カルボキシル、(C1-C4)アルコキシ カルボニル、シアノ、(C1-C3)アルキルカルボニルアミノ、メルカ プト又は(C1-C4)アルキルチオである》 《ここで、 −Ar1及びW1は、上記定義の通りであり;及び −R2は、水素、(C1-C3)アルキル又は(C1-C3)アルキルカルボニル である》 《ここで、 −Ar1及びxは上記定義の通りであり;及び −Pは1又は2である》 《ここで、 −Ar1及びxは上記定義の通りであり; −Arは、無置換フェニル、又はハロゲン原子、(C1-C3)アルコキ シ、(C1-C3)アルキル及びトリフルオロメチルから選択される置換 基により一置換若しくは二置換されたフェニル(前記置換基は、同 一でも、相違していてもよい);ナフチル;インドリルである》 −Q及びYは以下の意味の基の1つを有する: a)Q1及びY1; 及びY2; こで、Ar1はフェニル、pは2である)、Q3及びY3;又は びY4; −Q1は水素; −Y1は、水素;(C1-C4)アルキル;ω-(C1-C4)アルコキシ-(C2-C4)アルキレン; ω-(C1-C4)アルキルカルボニルオキシ-(C2-C4)アルキレン;ω-ベンゾイルオキ シ-(C2-C4)アルキレン、ω-ヒドロキシ-(C2-C4)アルキレン;ω-(C1-C4)アルキ ルチオ-(C2-C4)アルキレン;ω-(C1-C4)-アルキルカルボニル-(C2-C4)アルキレ ン;ω-カルボキシ-(C2-C4)アルキレン;ω-(C1-C4)アルコキシカルボニル-(C2- C4)アルキレン;ω-ベンジルオキシ-(C2-C4)アルキレン,ω-ホルミル-オキシ-( C2-C4)アルキレン;ω-R3NHCOO-(C2-C4)アルキレン;ω-R4R5NCO-(C2-C4)-アル キレン;ω-R6CONR7-(C2-C4)アルキレン;ω-R6OCONR7-(C2-C4)アルキレン;ω- R4R5NCONR7-(C2-C4)アルキレン;ω-R9SO2NR7-(C2-C4)アルキレン;ω-シアノ-( C1-C3)アルキレン; −Q2及びY2は、共に、エチレン、トリメチレン又はテトラメチレン基を形成す る; −Q3及びY3は、共に以下の基を形成する: 《ここで、nは1、2又は3である》 −Q4及びY4は、共に、以下から選択されるラジカルを形成する: A1)−O−CH2− A2)−O−CO− A3)−CH2 A4)−O−CH2−CO− A5)−O−CH2−CH2− A6)−N(R10)−CO− A7)−N(R10)−CO−CO− A8)−N(R10)−CH2−CH2− −Tは、Q及びYが、Q1及びY1基、Q2及びY2基、又はQ4及びY4基である場 合《ここで、Q4及びY4は共にラジカルA1)、A5)又はA8)を形成する》、 −CO−基であり;或いは、Q及びYが、Q3及びY3基又はQ4及びY4基である 場合《ここで、Q4及びY4は共にラジカルA2)、A3)、A4)、A6)又はA7 )を形成する》、−CH2−基であり; −Aは、Tが−CO−である場合には、直接的な結合か、又はメチレン基の何れ かであり、或いは、Tが−CH2−である場合には、直接的な結合であり; −Zは: − 無置換フェニル、或いは以下の群から選択された置換基による一置換又 は多置換フェニルである;ハロゲン原子;トリフルオロメチル;シアノ;ヒ ドロキシル;ニトロ;無置換アミノ若しくは(C1-C4)アルキルで一置換若しく は多置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボキシル;(C1-C10)アルキル :無置換、又はメチルにより一置換若しくは多置換された(C3−C7)シクロアル キル;(C1-C10)アルコキシ;無置換、又はメチルにより一置換若しくは多置換 された(C3-C7)-シクロアルコキシ;メルカプト;(C1-C10)アルキルチオ;(C1- C6)アルキルカルボニルオキシ;(C1-C6)アルキルカルボニルアミノ;ベンゾ イルアミノ;(C1-C4)アルコキシカルボニル;(C3-C7)シクロアルキルカルボニ ル;無置換、又は(C1-C4)アルキルで一置換若しくは二置換されたカルバモイ ル;無置換、又は(C1-C4)アルキル若しくは(C3-C7)シクロアルキルにより第3 位が一置換若しくは二置換されたウレイド;及び、(ピロリジン-1-イル)カル ボニルアミノであり(前記置換基は、同一でも、相違してもよい); − 無置換、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1-C4)アルキル、ヒドロ キシル若しくは(C1-C4)アルコキシにより一置換若しくは多置換されたナフチ ル; − ピリジル,チエニル;インドリル;キノリル;ベンゾチエニル;イミダゾ リル; −R3は、(C1-C7)アルキル又はフェニルであり; −R4及びR5は、各々、独立して水素又は(C1-C7)アルキルであり;また、R5 は、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルキルメチル、フェニル、又はベ ンジルであってもよく;或いは、R4及びR5は、それらに結合する窒素原子と共 に、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピル ヒドロアゼピン、及び無置換若しくは(C1-C4)アルキルにより4位が置換された ピペラジンより選択されるヘテロサイクルを形成し; −R6は、水素、(C1-C7)アルキル、ビニル、フェニル、ベンジル、ピリジル、又 は無置換若しくは1以上のメチルにより置換された(C3-C7)シクロアルキルであ り: −R7は、水素又は(C1-C7)アルキルであり; −R8は、(C1-C7)アルキル又はフェニルであり; −R9は、(C1-C7)アルキル;無置換、又は1若しくは2の(C1-C7)アルキルによ り置換されたアミノ;無置換、又は以下の群より選択される置換基により一置換 若しくは多置換されたフェニル;ハロゲン原子、(C1-C7)アルキル、トリフルオ ロメチル、ヒドロキシル、(C1-C7)アルコキシ、カルボキシ、(C1-C7)アルコキ シカルボニル、(C1-C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ、及び無 置換若しくは1若しくは2の(C1-C7)アルキルにより置換されたアミノであり (前記置換基は、同一でも、相違してもよい); −R10は、水素又は(C1-C4)アルキルである] 前記組成物が、以下を含有する薬学的組成物: −活性成分 0.1重量%から15重量% −親水性溶媒 0重量%から60重量% −陰イオン界面活性剤 0重量%から5重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS) [但し、該親水性溶媒及び陰イオン界面活性剤から選択された少なくとも 1成分が存在する]。 2.前記活性成分が以下の構造の化合物であることを特徴とするを請求項1の薬 学的組成物: [ここで、 り: −Ar’は、3,4-ジクロロフェニル又は3,4-ジフルオロフェニル;及び −Z’は3位をハロゲン又は(C1-C10)アルコキシにより置換されたフェニルで ある]。 3 前記活性成分が、以下の式を有する(S)-1-{2-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-1 -(3-イソプロポキシフェニルアセチル)ピペリジン-3-イル]エチル}-4-フェニル- 1-アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンであることを特徴とする請求項1又は2の 薬学的組成物:4.前記活性成分がノルピタンチウムベシレートであることを特徴とする、請求 項1から3の何れか1項に記載の薬学的組成物。 5.以下を含有することを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の薬 学的組成物: −活性成分 0.1重量%から15重量% −親水性溶媒 1重量%から60重量% −陰イオン界面活性剤 0.03重量%から5重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS)。 6.それがゼラチンカプセル、サシェット、ドロップ、経口的に服用されるべき バイアル、又は瓶の形態で存在することを特徴とする請求項1から5の何れか1 項に記載の薬学的組成物。 から選択されることを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載の薬学的 組成物。 に記載の薬学的組成物。 9.前記親水性溶媒が、エタノール、プロピレングリコール及びトランスクトー 的組成物。 10.前記親水性溶媒が、プロピレングリコールであることを特徴とする請求項 9に記載の薬学的組成物。 11.前記陰イオン界面活性剤が、胆汁酸塩及びアルキル硫酸ナトリウムから選 択されることを特徴とする、請求項1から10の何れか1項に記載の薬学的組成 物。 12.前記陰イオン界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムであることを特徴とす る請求項11に記載の薬学的組成物。 13.親水性溶媒を1重量%以上の量で含有する、請求項1から12の何れか1 項に記載の薬学的組成物。 14.前記陰イオン界面活性剤が、前記活性分に比例した理論量であることを特 徴とする、請求項1から13の何れか1項に記載の薬学的組成物。 15.前記陰イオン界面活性剤が濃縮された水性溶液の処方に組み込まれること を特徴とする、請求項1から14の何れか1項に記載の薬学的組成物。 16.以下を含有する請求項1から9の何れか1項に記載の薬学的組成物: −活性成分 0.1重量%から15重量% −親水性溶媒 5重量%から60重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS) [但し、該活性成分の濃度は、親水性溶媒の濃度の30重量%以下である]。 17.以下を含有する請求項1から15の何れか1項に記載の薬学的組成物: −活性成分 0.1重量%から15重量% −親水性溶媒 0重量%から30重量% −陰イオン界面活性剤 0.03重量%から5重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS)。 18.以下を含有する請求項1から15の何れか1項に記載の薬学的組成物 −活性成分 0.1重量%から9重量% −親水性溶媒 0重量%から30重量% −陰イオン界面活性剤 0重量%から3重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS)。 [但し、該親水性溶媒及び陰イオン界面活性剤から選択される少なくとも1 成分が存在する]。 19.以下を含有する請求項18に記載の薬学的組成物: −活性成分 0.1重量%から7重量% −親水性溶媒 5重量%から20重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS)。 [但し、該活性成分の濃度は、親水性溶媒の濃度の約30重量%以下である]。 20.以下を含有する請求項18に記載の薬学的組成物: −活性成分 0.1重量%から7重量% −親水性溶媒 0重量%から15重量% −陰イオン界面活性剤 0.03重量%から2重量% −ポリソルベート80 0重量%から5重量% −マクロゴグリセリド 100重量%とするための十分量(QS)。 21.以下を含有する請求項1から15の何れかに1項に記載の薬学的組成物: 22.以下を含有する請求項21に記載の薬学的組成物: [但し、ノルピタンチウムビシレートの濃度は、プロピレングリコールの濃 度の約30重量%以下である]。 23.以下を含有する請求項21に記載の薬学的組成物: 24.以下を含有する請求項21に記載の薬学的組成物: 25.以下を含有する薬学的組成物: 26.腸溶ゼラチンカプセルの形態で存在することを特徴とする、請求項1から 25の何れか1項に記載の薬学的組成物。
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