JP2001511414A - 分散剤、及びそれらから製造される分散系 - Google Patents

分散剤、及びそれらから製造される分散系

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Abstract

(57)【要約】 非水性媒体中で例えば無機及び有機顔料のような固体を分散させるための、アルコール含有芳香族基と、エステル又はポリエステル生成基との反応生成物である薬剤を開示する。分散剤及び固体を含む分散系も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、分散剤(dispersing agents)に関するものであ
り、また例えば前記分散剤を含む非水性媒体中無機及び有機顔料のような固体の
分散系(dispersions)に関するものである。
【0002】 発明の背景 インキ及びペイント製造業では、最適なペイント及びインキ性能を達成するた
めに、インキ又はペイントのための練り顔料(mill base)は、顔料及
び有機液体又は有機樹脂を粉砕作業に晒して顔料を分散させることにより、慣用
的に調製される。
【0003】 顔料が非水性媒体中に完全に分散されることが、プラスチックのための及びオ
イルベースのペイントとインキのための液体着色剤分散系を含む多くの用途にお
ける最大の安定性及び色にとって、重要である。
【0004】 伝統的に、固体の透明な樹脂を、予め着色された第二の固体樹脂(当該樹脂は
「着色剤濃縮物(color concentrate)」又は「乾燥着色剤(
dry color)」と通常呼ばれている)と混合することによって熱可塑性
樹脂を着色することは、普通の工業的プラクティス(common indus
try practice)として行われている。幾年もの間、この方法によっ
て、充分に着色された製品が製造されて来たが、短所の多くは解決されないまま
である。「乾燥着色剤」技術によりプラスチックを着色することは、濃縮物を調
製するために顔料をプラスチック中に混和するプレブレンド工程(preble
nding step)を含む。また、異なるタイプの熱可塑性樹脂を混合する
ことは、一般的には望ましくなく、しばしば可能ではない。したがって、樹脂加
工業者は、大量の着色剤濃縮物の在庫を維持すること、すなわち製造される樹脂
のそれぞれについて本質的に同じ着色剤を維持する必要がある。乾燥着色技術に
は、例えば着色と着色の間の長い一巡時間(turn−around time
s)のような幾つもの他の製造上の問題がある。界面活性剤とオイルとの混合物
中に顔料を懸濁させ、射出成形又は押出の前に、押出機中にある溶融プラスチッ
ク中に当該顔料を直接注入する「液体着色剤」製造技術は、これらの困難な問題
に取り組んでいる。
【0005】 近年の液体着色剤における技術的進歩は、初期の液体着色剤の供給及びめっき
(plating out)の問題をまず最初に解決することを試みた。例えば
、これらの着色剤は、射出成形機又は押出機の供給スクリュー領域中に、例えば
ポンプのような従来の計量装置(metering devices)によって
導入することができる。そのようにして得られた分散系は、実質的に染み(sp
ecking)及び縞(streaking)が無い均一な色のプラスチック製
品を一貫して生成してきた。また、これらの分散系の液体特性によって、プラス
チック加工業者は、様々な着色プラスチック樹脂ペレットの大量の在庫を無くし
、透明な樹脂と比較的少量の液体着色剤のみを貯蔵することができる。これらの
液体着色剤分散系の別の利点は、成形業者が製品の色を変えたい場合、その手順
が比較的簡単である点である。最も簡単な方法は、ポンプへの供給ホースを切り
離し、当該ポンプにきれいなホースを接続し、新しい着色剤中に洗浄ホースのも
う一方の端を浸漬する工程を含む。新しい着色剤は、古い着色剤に取って代わり
、古い着色剤を排除する。樹脂製品は、初期には色をいくらか短期間ブリードす
るが、通常は、新しい色が完全に現れる前に、射出成形機におけるほんの4発又
は5発若しくは押出状態におけるプラスチックの2〜3フィートを廃棄すれば済
む。
【0006】 これらの進歩にもかかわらず、液体着色剤分散系に関する問題は依然として存
在する。液体着色剤の固形分を増加させることによって、分散系の質を向上させ
ようとする努力が続けられている。しかしながら、最も重要なことは、着色剤濃
縮物の安定性が、しばしば所望のレベルよりも低いことである。液体成分は、付
随する在庫及び使用時の問題によって、時間と共に不都合にも分離する傾向があ
る。
【0007】 インキ及びペイント(paint)の分野では、分散系の質は、同様に重要で
ある。伝統的に、これらの産業では、インキ又はペイント製造業者は、乾燥顔料
又は顔料「プレス」(pigment ”presses”)から顔料濃縮物を
製造する。いずれの場合でも、インキ又はペイント配合物における希釈を斟酌す
るために、有機溶媒中で高度に濃縮された顔料分散系を提供する必要がある。幾
つかの技術的問題に取り組んだが、しばしば高価である顔料を最も効率良く使用
するということは、依然として殆ど達成されていない。より良好な分散は、通常
、分散系の色の明るさ及び深みの目安である色の発色の向上を意味する。また、
より良好な分散は、通常、在庫及び他の目的にとって非常に望ましい、より大き
い固体添加量も意味する。様々な努力にもかかわらず、これらの改良された分散
系は、依然として達成されていない。
【0008】 したがって、改良された安定性及び着色特性(color properties)を有する顔
料分散系に関して当該技術分野において実現されていないニーズが存在し続けて
いる。
【0009】 発明の概要 本発明は、上述のニーズを有利に及び驚くほどに満たしている。本発明にした
がって、非水性媒体中に固体を分散させるのに特に及び驚くほど効果的である分
散剤が、都合良く発見された。本発明は、アルコール含有芳香族基と、エステル
生成基又はポリエステル生成基との反応生成物である分散剤を提供する。分散系
の特に望ましい特性、例えば安定性及び着色の改善(color improv
ement)は、下式 A(CH2)n(OCHRCHR1)mO(COBO)Z2 (式中、Aは芳香族又は多核芳香族の一価の基であって、 1 〜 3個の環を有 し;n = 0 〜 2であり;R及びR1は互いに独立にそれぞれH又はCH3であ
り;m = 0 〜 100であり;Bは直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和の二価炭
化水素基であり;Z = 1 〜 50であり;R2はH又はCOR3であり;及びR 3 は4 〜 20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐の一価炭化水素基である)で 表される本発明の分散剤を、分散系中に混和することによって好都合に達成する
ことができる。
【0010】 本発明の分散剤は、液体着色剤用途のための、及びインキ配合物とペイント配
合物のための卓越した分散特性を有することが発見された。
【0011】 本発明は、液体着色剤及びペイント及びインキ用途において有機又は無機顔料
である固体の非水分散系を提供するのに格別に有用である。
【0012】 而して、当該分散系は、本発明の別の側面である。 本発明によって分散された固体は、非水性分散媒体中で実質的に不溶性である
任意の無機又は有機化合物であることができる。
【0013】 本発明のこれらの及び他の特徴、側面、及び利点は、以下の説明及び添付の請
求の範囲を参照することによってよりよく理解されるであろう。
【0014】 発明の詳細な説明 上記したように、本発明の非水分散系は、分散剤及び固体を含む。以下、それ
ぞれについて説明する。
【0015】 分散剤 本発明の分散剤は、上記した式に包含される、アルコール含有芳香族基と、エ
ステル生成基又はポリエステル生成基との反応生成物である。
【0016】 上記式で表される芳香族基Aは、1 〜 3個の環を有する芳香族基から典型的
に選択することができる。特に適するものは、フェニル、ナフチル及び他の多核
芳香族炭化水素及びそれらの誘導体、例えばフェニルベンゼン、フェノキシベン
ゼン、ジフェニルエーテル、ジフェニルスルホン、及びジフェニルスルフィドか
ら誘導される基である。更なる適当な誘導体は、例えばカルバゾール、ベンゾフ
ラン、キノリン、及びベンゾチアジンのように酸素原子、硫黄原子及び窒素原子
を含んでいても良い。更に、前記化合物の置換誘導体、例えば2−及び4−メチ
ル、ニトロ及びハロゲン化生成物も本発明の範囲内である。
【0017】 本発明の分散剤は、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの残基か
ら成るアルキレンオキシド鎖を更に含むことができる。前記の鎖は、ホモポリマ
ー鎖か、又は少なくとも1個のエチレンオキシド残基を通常に含む、2種類のオ
キシド残基を含有するブロックコポリマー鎖若しくはランダムコポリマー鎖であ
っても良い。
【0018】 アルキレンオキシド鎖は、上記式において(OCHRCHR1)mと定義される。
この基の鎖長、すなわち、パラメーターmの値は、化合物に関して望ましい特性
を付与するために容易に選択することができる。鎖が長くなればなるほど、また
エチレンオキシド残基の割合が高くなればなるほど、その化合物はより親水性と
なる。典型的には、アルキレンオキシド鎖はエチレンオキシド鎖であり、mは、
一般的に約1 〜 約100であり、特に約1 〜 約10である。アルキレンオキ
シド鎖がプロピレンオキシド鎖である場合、mは、一般的に約1 〜 約100で
あり、好ましくは約1 〜 約10である。鎖が、エチレンオキシド残基とプロピ
レンオキシド残基とのブロックコポリマー又はランダムコポリマーである場合、
選択される鎖長は、典型的には、上記範囲に対応するが、鎖中におけるエチレン
オキシド残基とプロピレンオキシド残基との割合に従って数値的に左右される。
一般的に、エチレンオキシド単位とプロピレンオキシド単位とのコポリマー鎖を
用いる場合、エチレンオキシド単位のモル比率は、典型的には、鎖の少なくとも
約50%であり、更に典型的には少なくとも約70%とすることが可能である。
アルキレンオキシド鎖の反復長(repeat length)の数値は、平均
値であり、非整数であってもよい。整数値である場合は、当該数値は通常は近似
値となる。
【0019】 本発明の分散剤を表す式の(COBO)ZのBに関して、Bは、ヒドロキシカル ボン酸又は環状エステルから適当に誘導することができる。
【0020】 本発明で用いる適当な環状エステルとしては、例えばカプロラクトンがある。 用いられるヒドロキシカルボン酸に関して、当該酸は、適当には、約4 〜 約
20個の炭素原子を有することができる。当該酸は、飽和又は不飽和であること
ができる。
【0021】 ヒこのようなドロキシカルボン酸としては、リシノリン酸(ricinoli
nic acid)、リシノール酸(licinoleic acid)、9−
ヒドロキシステアリン酸と10−ヒドロキシステアリン酸との混合物、及び好ま
しくは12−ヒドロキシステアリン酸が挙げられるが、それらに限定されない。
【0022】 本発明の特に適する分散剤は、β−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレンと
、12−ヒドロキシステアリン酸と、ステアリン酸との反応生成物である。反復
エステル単位(Z)の数は、用いた、β−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレ
ン、ステアリン酸及び12−ヒドロキシステアリン酸の相対量によって決まる。
市販の12−ヒドロキシステアリン酸は、典型的には、ステアリン酸を約15重
量%含み、ステアリン酸の更なる添加を避けるためにはこの比率を用いることは
特に都合が良い。用いられるβ−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレンの量は
、好ましくは、用いられる市販の12−ヒドロキシステアリン酸におけるステア
リン酸のモル比に近い量である。所望ならば、又は適当であると考えられるなら
ば、それよりも多い又は少ない量を用いることもできる。
【0023】 COR3のR3に関して、R3は、C4 〜 C20の分岐の又は直鎖の炭化水素であ
ることができる。基COR3は、遊離ヒドロキシル基を含んでいない脂肪酸から 誘導される。この分子は、連鎖停止反応(chain termination
)によってZの値を決定するために計算された量を加えることができる。合成方法 本発明の分散剤は、約5〜約30mgKOH/gの酸価、特に約10mgKO
H/gの酸価を有する反応生成物を得るのに充分な温度及び時間で、分子、例え
ばβ−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレンのアルコール部分を、ヒドロキシ
カルボン酸、例えば12−ヒドロキシステアリン酸及び非ヒドロキシカルボン酸
、例えばステアリン酸と反応させることによって、合成することができる。反応
は、典型的には、約190℃ 〜 約225℃の温度で、約3時間〜約18時間行
う。反応は、典型的なエステル化触媒の存在下で行うことができる。そのような
触媒としては、例えばテトラブチルチタネートがある。エステル化反応で形成さ
れる水は、反応媒体から除去することができる。当該除去は、反応混合物上に窒
素流を通過させることによって都合良く行うことができる。別法として、例えば
トルエン又はキシレンのような溶媒の存在下で反応を行い、共沸混合物として水
が形成されたときに水を蒸留して除去することができる。反応生成物は、従来の
方法で単離することができる。しかしながら、反応が有機溶媒の存在下で行われ
る場合、その存在は、その後の分散系において有害とはならず、本発明の分散剤
は、単離する必要も無く容易に用いることができる。
【0024】 また、当該反応は、二段階で都合良く行うこともできる。すなわち、第一工程
で、ヒドロキシカルボン酸と非ヒドロキシカルボン酸とを反応させて複合ポリエ
ステル(complex polyester)を生成させ、第二工程では、当該ポリエステルを アルコール化合物と反応させる。一段階反応のために用いられる反応条件及び触
媒は、二段階反応の2つの工程にも適する。
【0025】 本発明の別の側面は、本明細書で既に定義した分散剤を含む有機媒体又は非水
性媒体中における固体の分散系に関する。
【0026】 本発明の分散系は、分散系を調製する周知慣用の方法及び公知の方法のいずれ
かによって得ることができる。したがって、所望の固体、有機媒体又は有機液体
、及び分散剤は、任意の順序で混合することができる。次に、その混合物を、分
散系が形成されるまで、機械的処理にかけて、例えばボールミル磨砕(ball
milling)、ビーズ磨砕(bead milling)、グラベル磨砕(
gravel milling)、又はプラスチック磨砕(plastic m
illing)することによって、固体の粒径を小さくすることができる。
【0027】 用いられる分散剤の量は、典型的には、固体の粒径に左右されることは当該技
術分野において周知である。一般的に、固体の重量を基準として、分散剤は、約
1重量% 〜 約50重量%が好ましく、更に好ましくは約10重量% 〜 約40
重量%である。分散系は、好ましくは、分散系の総重量を基準として、固体を約
20重量% 〜 約75重量%含む。
【0028】 固体 本発明によって分散される固体は、用いられる温度で、非水性液体媒体中で実
質的に不溶性であり、また微粉砕された形態へと粉砕できる任意の無機又は有機
化合物であることができる。特に、本発明は、固体が有機又は無機顔料である場
合に関するものであり、またかかる固体を含む分散系も本発明の一側面である。
顔料(pigment)という用語は、無機顔料と有機顔料の双方、並びにレー
キ及びトナーを包含していると理解すべきである。
【0029】 有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、チオインジゴ(thionindigo)顔料、 アントラキノン顔料、アンタントロン(anthanthrone)顔料及びイソジベンズア
ントロン顔料、バット染料顔料(vat dye pigments)、トリフ
ェンジオキサジン顔料、フタロシアニン顔料、例えば銅フタロシアニン、その核
塩素化誘導体、及び銅テトラフェニル若しくはオクタフェニルフタロシアニン、
並びに他の複素環式顔料、例えば直鎖キナクリドンが挙げられる。
【0030】 相乗剤(synergist)又は流動化剤(fluidizing age
nt)を、有機顔料の分散系中に更に含ませても良い。これらは当該技術分野に
おいて周知である。
【0031】 前記相乗剤は、典型的には、アミン又は第四級アンモニウム塩と、着色酸(c
olored acid)との間の反応によって形成される塩である。
【0032】 特に適当な相乗剤は、着色酸の置換アンモニウム塩であり、当該塩は、置換ア
ンモニウムイオンの窒素原子に結合された少なくとも3つの鎖中に含まれた16
〜 60個の炭素原子を有する。
【0033】 本発明で用いることができる相乗剤又は流動化剤は、好ましくは、それぞれの
置換アンモニウムイオンの窒素原子に結合された少なくとも4つの有機鎖を含み
、これらの鎖は、全部で、好ましくは少なくとも19個の炭素原子、より特定す
れば25 〜 40個の炭素原子を含む。当該鎖の少なくとも1つ及び更に好まし
くは2つは、少なくとも8個の炭素原子、好ましくは少なくとも12個の炭素原
子を含むアルキル基又はアルケニル基であり、特に12 〜 30個の炭素原子を
含むアルキル基又はアルケニル基であることが更に好ましい。
【0034】 着色酸は、酸根(acidic group)を含む、所望ならば分散される
固体であることができる任意の顔料又は染料であっても良く、その場合、当該固
体は酸根を既に含み、又は分散される当該固体は酸根を含んでおらず、1つ以上
の酸根を導入することによって改質された固体となることができる。しかしなが
ら、着色酸は、アミン又は第四級アンモニウム塩と反応して着色酸の置換アンモ
ニウム塩を形成する例えば−SO3H及び−COOHのような酸基(acid radical)を含むアゾ、アントラキノン又はフタロシアニンの系列の化合
物であることが好ましい。
【0035】 着色酸は、多環芳香族炭化水素、特にフタロシアニン系列の多環芳香族炭化水
素、詳しくは銅フタロシアニンのモノ−及びジ−スルホン酸、又はこれらの混合
物であることが好ましい。
【0036】 相乗剤を形成するために用いることができるアミン及び置換アンモニウム塩の
適当な例としては、第三アミン及び第四級置換アンモニウム塩、例えばN,N−
ジメチルオクタデシルアミン、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ジドデ
シルジメチルアンモニウムクロリド及びジオクタデシルジメチルアンモニウムク
ロリドが挙げられる。
【0037】 あるいは、アミン又は第四級アンモニウム塩は、例えば英国特許明細第1,3
73,660号に記載されているアミン及びアミン塩のようなポリマー鎖、特に
アルキルアミンとポリヒドロキシステアリン酸との反応によって形成されるポリ
エステルアミン付加物を包含することができる。
【0038】 アミン及び置換アンモニウム塩は、環化させることができ、有機鎖の少なくと
も2つが結合して、置換アンモニウムイオンの電荷中心(charge cen
ter)を形成する窒素原子を含む環を形成する。そのようにして形成された単
数又は複数の環は、例えばピペリジンのような脂肪族環、又は例えばピリジンの
ような芳香族環であっても良く、例えばN−セチルピリジニウム塩及びN−セチ
ルピペリジンが挙げられる。
【0039】 アミン又は置換アンモニウムイオンの窒素原子に結合された有機鎖の1つ以上
を、例えば酸根が無いフェニル基及び置換フェニル基のような芳香族基で置換し
ても良く、その例としてはベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド
が挙げられる。あるいは、有機鎖の1つ以上は、ヒドロキシ基のような他の非酸
性置換基、例えばオクタデシルビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、アミノ
又は置換アミノ、例えば3−(N−オクタデシル−N−ヒドロキシエチルアミノ
)プロピル−N′N′ビス(2−ヒドロキシエチル)アミンを含むことができる
ので、合計で少なくとも16個の炭素原子を含む少なくとも3つの有機鎖が結合
されている窒素原子の1つに対してポリアミンを形成する。
【0040】 相乗剤を形成させるために用いることができる着色酸としては、例えば、銅フ
タロシアニンモノスルホン酸、銅フタロシアニンジスルホン酸、及びこれらの、
特に銅フタロシアニン分子1個当たり平均約1.3個のスルホン酸根を有する前
記化合物の混合物、銅フタロシアニントリスルホン酸、例えば、トリアゾ化され
たベンジジン2,2′−ジスルホン酸をフェニルメチルピラゾロンの2分子とカ
ップリングさせるか、又はカルボニルJ Acidを、ジアソ化された4−アミノアゾ
ベンゼン3,4′−ジスルホン酸の2分子とカップリングさせることによって形
成される染料のようなスルホン酸根及び/又はカルボン酸根を含むアゾ染料及び
アントラキノン染料、ソジウム−1−アミノ4−アニリノアントラキノン−2−
スルホネート、C.I. Acid Blue 1 (C.1. 42045)、 C.I. Acid Blue 59(C.1.
50315) 、C.I. Acid Blue 90 (C.1.42655) 及びC.I. Acid Orange 33 (C.1.
24770)が挙げられる。
【0041】 上記の着色酸は、限定することを意図したものではなく、本発明の実施で用い
ることができる相乗剤の調製で用いるのに適する広範な着色酸の例を単に示した
だけである。
【0042】 本発明の実施のために特に適する相乗剤は、銅フタロシアニンのスルホン化誘
導体の第四級塩である。
【0043】 相乗剤の量は、それぞれ、固体の重量を基準として、約1% 〜 50%に相当
する量であり、好ましくは約5% 〜 30%であり、更に好ましくは約10% 〜 20%である。
【0044】 本発明で用いることができる相乗剤を製造する方法は、米国特許第4,057
,436号に記載されており、当該公報は本願明細書中で援用される。
【0045】 本発明で用いるのに適する無機顔料の適当な例としては、鉛、亜鉛、バリウム
及びカルシウムのクロム酸塩、及びそれらの混合物を含むクロム顔料、及び例え
ばプリムローズ(primrose)、レモン(lemon)、ミドルオレンジ(middle oran
ge)、スカーレット(scarlet)及びレッドクローム(red chromes)という商品
名で市販されている緑がかった黄色から赤色の顔料のような改良顔料(modi
fication)が挙げられる。改良されたクロム顔料は、例えばスルフェー
ト(sulphate)基及び/又は追加の金属、例えばアルミニウム、モリブ
デン及び錫を含んでいても良い。無機顔料の更なる例は、カーボンブラック、二
酸化チタン、酸化亜鉛、プルシアンブルー、及びそのクロムイエロー(ブランズ
ウィックグリーン(Brunswick Greens)又はクロムグリーンとして知られている
クロムイエロー)との混合物、硫化カドミウム及びスルホセレン化カドミウム、
酸化鉄、朱及びウルトラマリンである。二酸化チタンは、本発明の実施において
特に好ましい。本発明で用いるのに適するこれらの及び様々な他の顔料は、the
Society of Dyers and Colouristsとthe American Association of Textile Che
mists and Colouristsとによって共同出版された”Colour Index 3rd Edition”
の第二巻(”Pigments”という標題)において、及びそれに関してその後に認め
られた改訂版に記載されている。
【0046】 「レーキ(lake)」という用語は、例えばアルミナのような水不溶性の無
機支持体上に沈殿した有機染料の水不溶性の金属塩又は錯体を意味している。
【0047】 「トナー(toner)」という用語は、水不溶性の金属塩若しくは錯体、特
にカルシウム塩若しくはバリウム塩若しくはそれらの錯体、又は可溶性の若しく
はやや可溶性の有機染料、特に、例えばロジンのようなエキステンダー(ext
ender)の存在下で選択的に調製されたアゾ染料を意味している。
【0048】 本発明で用いるのに適するレーキ及びトナーの具体例としては、1−(2′−
スルホ−4′−メチル−5′−クロロフェニルアゾ)−2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸のバリウムトナー、3−(4′−クロロフェニルアゾ)−キノリン−2
:4−ジオールのニッケル錯体、1−(2′−スルホ−4′−クロロ−5′−メ
チルフェニルアゾ)−2−ナフトールのロジネート化(rosinated)バ
リウムトナー、1:4−ジヒドロキシアントラキノン−2−スルホン酸のアルミ
ニウムレーキ、及び1−(2′−スルホ−4′−メチルフェニルアゾ)−2−ヒ
ドロキシ−3−ナフトエ酸のロジネートカルシウムトナーが挙げられる。
【0049】 本発明の分散系で用いるのに特に適する顔料は、例えば出版物のグラビア印刷
及び新聞紙用のインキで用いられるルビン(rubine)トナー、ベンジジン
(benzidine)イェロー及びカーボンブラックである。
【0050】 染料の例としては、例えば分散染料のような水不溶性染料、及び例えば塩基性
染料、酸性染料及び直接染料のような水溶性染料が挙げられる。例えば、当該染
料は、アゾ染料、例えばモノアゾ染料及びジアゾ染料及びそれらの金属化誘導体
、アントラキノン染料、ニトロ染料、フタロシアニン染料、メチン染料、スチリ
ル染料、ナフトペリノン染料、キノフタロン染料、ジアリールメタン染料、トリ
アリールメタン染料、キサンチン染料、アジン染料、オキサジン染料及びチアジ
ン染料であっても良い。所望ならば、染料は、繊維材料と共有結合を形成するこ
とができる基を含む反応性染料であることができる。
【0051】 非水性媒体に関しては、任意の有機液体を、本発明の分散系で用いても良い。
特に好ましくは、炭化水素である。前記液体の例としては、芳香族炭化水素、例
えばベンゼン、トルエン、キシレン、脂肪族及び脂環式の炭化水素、例えば石油
留分、ホワイトスピリット及びシクロヘキサン、並びに例えばスピンドル油のよ
うな高沸点鉱油が挙げられる。別の有機液体としては、ハロゲン置換炭化水素、
例えばクロロベンゼン、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、1,1,1
−トリクロロエタン、メチレンジクロリド、クロロホルム、1,1,2−トリク
ロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエタン又は
ジブロモエチレン及びこれらの化合物の混合物、エステル、例えばブチルアセテ
ート、及び石版印刷のニス媒体として用いられる熱増粘アマニ油(heat bodied
linseed oils)、及びケトン、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン及びシクロヘキサノンが挙げられる。前記溶媒の混合物を用いても良い。当
該溶媒は、溶液中に他の材料、例えばアルキド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ア
クリル酸樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂
、又はペイント媒体で用いられる他の樹脂、又はグラビア印刷用インキ媒体で用
いられる亜鉛/カルシウムロジネートを含んでいても良い。特に好ましい溶媒は
、100℃ 〜 200℃の沸点を有する石油留分、トルエン、キシレン及びスピ
ンドル油である。
【0052】 非水性媒体としては、非イオン性界面活性剤、又は所望ならば、例えばソルビ
タンエステル及びエトキシレート化ソルビタンエステルのような非イオン性界面
活性剤の組合せを挙げることもできる。
【0053】 本発明の分散系は特に液体である。当該分散系は、一般的に、微粉砕され及び
普通に解膠された形態で固体を含み、これらの粒子固体の分散系が伝統的に用い
られる任意の目的のために、有利に用いられる。このように、顔料分散系は、プ
ラスチック製品及び出版用グラビア用インキ及び新聞紙用インキの製造で伝統的
に用いられる他の成分と分散系を混和することによって、プラスチック部品を着
色するのにも、印刷用インキ、特に前記の出版用グラビア用インキ及び新聞紙用
インキを製造するのにも適する。これらの分散系は、ペイントを製造する場合に
も適する。その場合、当該分散系は、周知慣用のアルキド樹脂中に、又はペイン
トで用いられる他の樹脂中に混和される。
【0054】 染料分散系は、織物捺染インキ又は溶媒染色系の調製において有用であり、特
に染料が昇華可能な分散染料である場合には、転写において有用である。かかる
分散系を含むインキ及びペイントは、本発明の更なる特徴である。
【0055】 以下、実施例を掲げて本発明を説明するが、当該実施例によって本発明の範囲
が限定されるものと解釈すべきではない。全ての部及び%は、特に断りがない場
合は、重量を基準としている。
【0056】 実施例では、以下の手順及び材料を用いた:分散剤の合成 a)分散剤A 12−ヒドロキシステアリン酸(Caschem、380g)、テトラブチルチタネ ート(1.0g)及びβ−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン(35.7g
)を、生成物の酸価が約10となるまで、窒素流中において、18時間、190
℃ 〜 220℃で加熱した。 b)分散剤B 12−ヒドロキシステアリン酸(475g)を、分散剤Aに関して上記した方
法と同じ方法で、エチレンオキシド10モルと、ベータナフトール(139g)
と、テトラブチルチタネート(1.4ml)との反応生成物と反応させた。 c)分散剤C 12−ヒドロキシステアリン酸(380g)を、同じ方法で、エチレンオキシ
ド4モルとフェノール(51.1g)との反応生成物、及びテトラブチルチタネ
ート(1ml)と反応させた。 d)分散剤D β−ナフトールとエチレンオキシド10モル(30.0g)との反応生成物を
、テトラブチルチタネート(0.15ml)及びカプロラクトン(75g)と混合
した。その混合物を、3 〜 5時間、200℃まで窒素流の中で撹拌し加熱した
。190℃において、発熱により225℃となった。その後のNMR試験により
、実質的に完全な反応であることが分かった。 e)分散剤E リシノリン酸(ricinolinic acid:380g)、B−(2−
ヒドロキシエトキシ)ナフタレン(35.7g)及びテトラブチルチタネート(
1g)を、当該混合物の酸価が約10となるまで、190℃ 〜 225℃で10
時間一緒に加熱した。
【0057】 練り顔料及び塗料の調製 典型的には、練り顔料濃縮物(mill base concentrate
)を最初に調製し、次いで白色基剤(white tint base)中で希
釈(レットダウン(let down))した。次に、得られた混合物の被膜(
展色(draw down))をつくり、色の密度を、標準的な分光光度計で測
定した。この手順では、典型的な工業標準の色を100に設定するのが普通であ
る。したがって、100より大きな値は、工業標準を超える改良された色である
ことを示す。
【0058】 実施例1 以下の実施例は、二酸化チタンに関する本発明分散剤の改良された分散能力を
証明した。
【0059】 着色剤濃縮物工業で用いられる典型的な分散系は、二酸化チタン(70g)、
鉱油(15g)、それと一緒に、界面活性剤の混合物、例えば、Imperia
l Chemical Industries(ICI)社製のSPAN(登録
商標)とTWEEN(登録商標)との混合物のようなエトキシル化ソルビトール
とエトキシル化ソルビトールエステルとの混合物(合計15g)を含む。この分
散系に分散剤Aを添加すると、表1に示されているように、粘度が低下し、改良
された分散が得られ、分散系の安定性が向上した。粘度は、20/秒の剪断速度
において、ハッケ・ローター粘度計(Haake Rotorviscomet
er)で測定した。安定性の値は、分散系が分離する時間を視覚で観察すること
によって決定した。
【0060】
【表1】
【0061】 実施例2 以下の実施例は、有機顔料である銅フタロシアニンに関して、本発明の分散剤
によって達成される改良された分散能力を証明した。
【0062】 Red Devilペイントシェーカー中で、銅フタロシアニン(15g)、トルエン (37.5g)、Zeneca, Inc.社製の相乗剤Solsperse(
登録商標)5000(1.8g)、及び分散剤A(2.4g)を、1時間、セラミッ
クビーズ(70ml)と一緒に震盪した。この練り顔料20部を、標準的な白色基
剤80部と混合し、標準的な黒色及び白色のLanettaカード上に展色した
。乾燥させた後、Byk Gardner TS II 分光光度計で色を測定し 、市販の対照(Zeneca, Inc.社製のSolsperseR 500 0/SolsperseR 13940による色)と比較した。
【0063】 分散剤Bを含む分散系を、上と同様にして調製した。 当該分散系から得られたデータは表2に掲げてある。
【0064】
【表2】
【0065】 100を超える発色数は、上記した市販の対照の分散剤を超える、本発明の分
散剤A及びBによって得られる改良された性能を示している。
【0066】 種々の適当な態様を参照しながらかなり詳細に本発明を説明して来たが、容易
に実行することができるこれらの態様の改良も、本発明の範囲内にあることを理
解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/20 C09B 67/20 L C09D 17/00 C09D 17/00 (71)出願人 3411 Silverside Road, Wilmington,Delaware 19850,United States of America (72)発明者 ハイバート,ピーター・ジー アメリカ合衆国デラウェア州19702,ニュ ーアーク,ゴルフビュー・ドライブ ビー 5 27 Fターム(参考) 4D077 AB04 AB05 AB06 AC05 BA05 BA15 CA15 DC04Y DC08Z DC10Z DC12Y DC12Z DC13Z DC19Y DC19Z DC27Z DC32Y DD32Y DD33Y DE02Y DE04Y DE07Y DE08Y DE09Y 4H006 AA03 AA05 AC43 AC48 BA10 BA44 BB61 BJ50 BP10 BP30 4J005 AA12 BD02 4J037 AA02 AA08 AA09 AA10 AA11 AA13 AA15 AA19 AA22 CC25 CC29 DD23 DD24 EE28 EE43 FF15 FF23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式 A(CH2)n(OCHRCHR1)mO(COBO)Z2 (式中、Aは、1 〜 3個の環を有する、芳香族又は多核芳香族の一価の基であ
    り;n = 0 〜 2であり;OCHRCHR1はアルキレンオキシド鎖であり; R及びR1は互いに独立にそれぞれH又はCH3であり;m = 0 〜 100であ
    り;Bは直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和の二価炭化水素基であり;Z = 1 〜 50であり;R2はH又はCOR3であり;及びR3は直鎖又は分岐の一価炭化
    水素基である)で表される分散剤。
  2. 【請求項2】 芳香族又は多核芳香族の一価の基を、フェニル、ナフチル及
    びそれらの誘導体、好ましくはB−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレンから
    選択する請求項1記載の分散剤。
  3. 【請求項3】 アルキレンオキシド鎖が、エチレンオキシド及び/又はプロ
    ピレンオキシドを含む請求項1又は2記載の分散剤。
  4. 【請求項4】 mが1 〜 10である請求項1 〜 3のいずれかに記載の分
    散剤。
  5. 【請求項5】 Bを、ヒドロキシカルボン酸又は環状エステルから誘導する
    請求項1 〜 4のいずれかに記載の分散剤。
  6. 【請求項6】 ヒドロキシカルボン酸を、リシノリン酸、リシノール酸、9
    −及び10−ヒドロキシステアリン酸の混合物、及び好ましくは12−ヒドロキ
    システアリン酸から選択する請求項5記載の分散剤。
  7. 【請求項7】 COR3を、遊離ヒドロキシル基を含まない脂肪酸から誘導 する請求項1 〜 6のいずれかに記載の分散剤。
  8. 【請求項8】 固体と、請求項1 〜 7のいずれかに記載の分散剤とを含む
    非水性媒体中の分散系。
  9. 【請求項9】 固体が、非水性媒体中において実質的に不溶性である無機又
    は有機化合物である請求項8記載の分散系。
  10. 【請求項10】 5 〜 30mgKOH/gの酸価、特に10mgKOH/
    gの酸価を有する反応生成物を得るのに充分な温度及び時間で、分子のアルコー
    ル部分と、ヒドロキシカルボン酸及び非ヒドロキシカルボン酸とを反応させる工
    程を含む請求項1 〜 7に記載の分散剤を合成する方法。
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