JP2001509219A - 弱い繊維結合を有する木材を得る方法 - Google Patents

弱い繊維結合を有する木材を得る方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、仮導管が相互に結合する能力の小さい木材を得るための方法と装置に関する。木材の端面がパルスレーザー光によって照射される。このパルスレーザー光の強度とパルスの数は、機械的方法による木材の変形(製紙用パルプへの)がより迅速、より穏やか、かつより大きなエネルギー効率で実施できることを確実にするのに十分な深さまで、リグニン凝集セルロースおよびヘミセルロース結合が光伝導中葉に沿って切断されるようなものである。

Description

【発明の詳細な説明】 弱い繊維結合を有する木材を得る方法 本発明は、請求項1の前文に明記する種類の方法に関する。木材から機械パル プを製造する場合、繊維は、木材を砥石または金属ディスクに押しつけることに よって、木材から分離される。この工程には、一方では過剰の熱を運び去り、他 方では木材繊維を取り去るために、水が加えられる。 ある特定の水流量の場合、温度は100〜200℃の範囲好ましくは約150 ℃に保つことができる。これにより、木材断片(unit)からの繊維の取り出 し工程が楽になる。一方では、木材に湿気が与えられ、他方では、木材が加熱さ れるからである。しかし、この加熱は、望ましくないセルロース分子の切断を引 起すほどのレベルに達してはならない。他方、セルロース、ヘミセルロース、お よびリグニンの組織複合体は結合がゆるくなるようにしなければならない。 この方法によれば、繊維は、大量の水が使用され、実質的にすべての過剰の熱 が運び去られる常温研削におけるほどには、損傷を受けない。常温研削において は、繊維の切断または引きちぎりの起る位置が多すぎるため、常温研削パルプか ら製造される紙は強度が小さい。しかし、繊維の適度の引きちぎりは、化学パル プの場合に比して、紙の不透明度を高めることを目的としている。 本発明の目的は、繊維を木材から穏やかなやり方で取り出すことである。もう 一つの目的は、繊維をより迅速に分離することである。本発明のさらにもう一つ の目的は、繊維を、よりエネルギー効率の高いやり方で分離することである。 前記の目的は、請求項1の特徴部分に示されている種類の方法の使用により、 実現される。 この方法のさらなる特徴と発展態様とは残余の請求項に示されている。 本発明によれば、木材は大パルスパワーを有するパルス光によって照射される 。端面を照射すると、光は木材中に数cm侵入し、繊維を木材組織の形に保って いる結合の一部を切断する。パルス光の波長が長い場合、加熱効果が生じ、木材 中の液体の気化が起る。生成された蒸気は繊維の切断を助ける。後続の機械研削 工程では、繊維がより穏やかに取り出され、かつエネルギー使用量が小さくなる 。 10%のエネルギー節約は、1メートルトンのパルプあたり約200kWhだけ 少ないエネルギーを意味することになろう。 木材は、中葉と呼ばれる領域に沿って相互に結合している繊維からなる。この 表現は当業者にはなじみの深いものである。中葉は、大部分、リグニンによって 凝集している(lignin−related)セルロースおよびヘミセルロー ス結合から成り、したがってこれらの結合が凝結剤となっている。また、繊維は 原繊維から成り、原繊維も、リグニン凝集セルロースおよびヘミセルロース結合 によって相互に連結されている。 本発明の発展態様によれば、木材は、150〜300nmの範囲内の波長を有 するパルス光を用いて照射される。この波長範囲の光が、所定のパワーで、空気 中を木材に向う通路を通過すると、オゾンが生成される。このオゾンは、パルス 光とともに木材中に侵入し、木材中のリグニン凝集セルロースおよびヘミセルロ ース結合を切断する。この照射工程は、この製紙用パルプから作られる紙の透明 度が小さく、したがってたとえば新聞用紙に適している、ということを意味する 。パルス光の所定のエネルギーは、少なくともリグニン凝集セルロースおよびヘ ミセルロース結合の結合エネルギーと同じ程度の大きさでなければならない。こ の大きさのエネルギーはたとえばエクサイマーレーザーによって発生させること ができる。このことは、当業者には公知であり、したがってここでこれ以上詳し く述べる必要はない。 照射工程中、好ましくは、液体を流体または蒸気の形で木材に加え、切断され た、リグニン凝集セルロースおよびヘミセルロース結合が新しい結合を生成しよ うとするのを妨げるようにしなければならない。 一つの実施態様において、木材から機械パルプを製造するためのこの方法は下 記のように実施することができる。木材を、所定の寸法の断片(section )に切断する。この寸法は、この方法が実施される機械によって許容される寸法 に合わせることができる。木材は、該木材の一つの表面に向けたパルス光で照射 することができる。この表面は木材の端面とすることができる。この表面は、木 材を通る横断切り口(transverse cut)、接線切り口(tange ntial cut)、および放射切り口(radial cut)から成るも のと することができる。これらの切り口は当業者によって定義されている。パルス光 は木材の断片内で一定の深さに達する。そのあと、繊維が木材断片から機械的に 分離される。この機械的分離は、適当な機械加工法、たとえば研削、フライス削 り、および平削りによって実施することができる。繊維の機械的分離は、パルス 光が到達した木材断片内深さを実質的に越えないようにすべきである。 機械的分離中、好ましくは、水を加えて、一方では、機械加工工程中に発生す る熱を運び去り、他方では、木材断片から分離された繊維を運び去るようにする 。水は、木材断片の温度が100〜200℃の範囲に保たれるような流速で機械 加工工程に加えるようにすべきである。 そのあと、この機械パルプを製造する方法では、照射と機械的分離が交互に続 けられる。 パルス光を使用する照射中、繊維の原繊維を結合するリグニン凝集セルロース およびヘミセルロース結合もゆるくなる。これが意味するのは、機械的分離にお いて、繊維をその長さ方向に添って分離または分断することができるということ である。中葉および原繊維間領域のリグニンは、パルス光照射または暴露により 結合がゆるくされ、あるいは除去されるので、完成紙の透明度は小さくなる。 繊維は、機械的分離のあと、所定波長の光によって処理して、残留リグニンの 繊維からの除去、および原繊維の所望程度までの暴露を行うようにすることがで きる。 好ましくは、パルス光を木材の照射に使用するが、光は必ずしもパルス化しな くても良いと考えられる。代替法として、木材の連続照射を実施することができ る。 やはり考えられるのは、木材の照射表面を刺激する(raise)ために、こ の製造工程のひとつのステップとして、いわゆるYAGまたはTEAレーザーを 使用することである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 木材の断片から繊維を分離する方法であって、木材を光で照射し、該光の 強度が、木材の性質と使用光波長とに応じた、結合が照射木材の中葉に沿っ て切断されて繊維間の結合がゆるくなるような大きなものであり、前記照射 のあと、繊維が機械的に木材の断片から分離されることを特徴とする方法。 2. 赤外から紫外までの範囲から選択される波長を有する光を使用して、木材 の端面を、ある割合の前記結合が切断されるまで、照射することを特徴とす る請求項1記載の方法。 3. 光による処理が、たとえばエクサイマーレーザーからの紫外レーザー光を 用いて実施されることを特徴とする請求項1または2記載の方法。 4. 木材が、木材の周囲の空気にオゾンを生成するように選択される光波長で 照射され、生成されるオゾンガスが繊維間の結合を切断し、またゆるくする のに寄与することを特徴とする請求項1〜3の中の1つ以上に記載の方法。 5. 木材が、パルスの形の光で、繊維間の結合を確実にゆるくするのに十分な 数のパルスによって照射されることを特徴とする請求項1〜4の中の1つ以 上に記載の方法。 6. 光照射中に、流体または蒸気の形の液体が木材に加えられることを特徴と する請求項1〜5の中の1つ以上に記載の方法。 7. 繊維が研削法によって木材断片から分離されることを特徴とする請求項1 〜6の中の1つ以上に記載の方法。 8. 所定の流量の液体が分離工程に加えられることを特徴とする請求項1〜7 の中の1つ以上に記載の方法。 9. 機械的に分離されたあとの繊維を所定波長の光で処理して、繊維から残留 リグニンを除去し、かつ原繊維を所望の程度まで暴露するようにすることを 特徴とする請求項1〜8の中の1つ以上に記載の方法。
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