JP3824862B2 - 木材の透過性を増大させる方法 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、木材の処理に関し、詳しくは木材、とりわけ湿材の透過性(permeability)を増大させる方法に関する。
【0002】
(背景技術)
木材に保存剤および他の薬剤、たとえば防燃剤(fire-proofing)を含浸させて処理することは非常によく知られている。含浸処理の問題の一つは、薬剤が木材に完全にまたは少なくとも充分に含浸されたことを確実にすることである。
蒸気を用いて木材の温度と圧力を上げて(圧力が速やかに低下した後に)木材の細胞の幾つかを破壊し、それによって木材の天然の透過性を高めることによって含浸用の木材を調製することもまた知られている。たとえば、丸い木材の放射相称松材蒸気調節(round wood radiata pine steam conditioning)のための最新の蒸気仕様は、圧力を速やかに低下させる前の木材の厚みに依存して、127℃の温度、138kPaの圧力で1.5〜18時間の蒸気を使用することを推奨している。この処理は含浸プロセスの改良に役立つものではあるが、なお幾つかの欠点、とりわけ処理の継続時間および高圧蒸気の必要性を有している。
【0003】
マイクロ波エネルギーを用いて木材を乾燥させ木材構造を破壊することによって繊維を形成させることもまた知られている。マイクロ波エネルギーを用いて木材を乾燥させる際に木材を損傷しないことが重要であり、種々の木材種に対して特別の乾燥スケジュールが提唱されている。これら全てのスケジュールにおいて、マイクロ波照射の強度は木材の損傷を回避するために5〜10W/cm2と極めて低い。
マイクロ波エネルギーを用いて繊維を形成するための木材の破壊は、木材中の水分を加熱して蒸気を非常に迅速かつ木材構造を完全に破壊するのに充分な量で生成させるために、相当高い照射強度、たとえば150kW/cm2までで行う。
【0004】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題とその解決方法)
本発明の一つの側面によれば、木材の透過性を増大させる方法であって、(乾燥重量に基づき)少なくとも15%の含水率を有する木材を、約0.1〜約24GHzの範囲の周波数(f)で約10W/cm2〜約100kW/cm2の動力の強さ(power intensity)(p)のマイクロ波照射に約0.05〜約600秒の間供し、木材内の水分を蒸発させて木材内の内部圧を生じさせ、放射細胞組織の部分的または完全な破壊、木材樹脂の軟化または置換、木材の半径方向の経路の形成により、および/または破壊された放射組織に基づき木材中に空洞を形成することにより木材の透過性が増大するようにすることを含み、該空洞は主として木材の半径−長軸(radial-longitudinal)平面にあり、木材の全体的な一体性が実質的に保持されていることを特徴とする方法が提供される。
【0005】
上記記載の方法によっていずれのときであれ処理された木材もまた提供される。
本発明の方法を用い、木材を選択的またはランダムに処理し、異なる透過性の領域を有する木材を製造することができる。それゆえ、本発明の他の側面に従い、異なる透過性の領域を有する木材が提供され、その際、該領域の少なくとも一つは未処理の木材に比べて透過性が増大するように処理されている。
【0006】
本発明のマイクロ波処理は、典型的に、木材に含まれる水を蒸発させて内部圧および100℃を超える温度を生じさせ、その結果、木材中の放射細胞の破壊、木材中の樹脂の軟化および流動化(mobilising)および空白の孔との少なくとも部分的な置換、および主として半径−長軸平面に配置される空洞という結果となる薄い放射状の割れ(checks)の形成の1またはそれ以上によって木材構造を修飾させることにより、木材の透過性を増大させる。本発明のプロセスの間に木材の実質的な乾燥はない。本発明は、含浸または急速乾燥のためなどの木材の直列形(in-line)処理を容易にする。すなわち、本発明の方法によって形成された薄い放射状の割れおよび空洞は、ある種の処理剤の一層有効な含浸を可能とする。薄い放射状の割れまたは空洞はまた、本発明の処理を行わない従来の乾燥法に比べてその後の乾燥処理を一層迅速にする。たとえば、ユーカリノキなどの硬質の木材種(すなわち、処理しにくい(refractory)木材)は、本発明の前処理をせずに急速に乾燥させると木材の内部に蓄積する過剰の圧力のために内部の割れ(checking)や崩壊を蒙る。
【0007】
本発明のマイクロ波処理は、必ずしも木材を単一のマイクロ波周波数または動力の強さに供することに限定するものではない。本発明は、たとえば、単一の処理において木材を種々のマイクロ波周波数および動力の強さに供することを含む。好ましくは、動力の強さは単一の動力の強さを使用するにせよ幾つかの異なる動力の強さを用いるにせよ、10W/cm2以上に維持する。しかしながら、好ましい態様においては、動力の強さは10W/cm2を超えるように維持する。
【0008】
本発明のマイクロ波処理はまた、木材の一部の透過性を増大させるために選択的かまたはランダムに用いることができる。たとえば、前以て決定した継続時間でかつセット時間間隔で隔てられたエネルギー衝撃(impulses)またはランダムな衝撃を用いて木材を処理することができる。あるいは、マイクロ波は、処理すべき木材の一部に向けられてよい。そのような処理すべき一部が複数ある場合には、これらはランダムに、または最終的な生成物について提唱される使用を思い描きながら前以て決定した仕方で選択してよい。すなわち、生成物について必要とされる可撓性、強度、透過性およびその他の必要な特性に依存して。この選択的またはランダムな処理のいずれかにより生成した木材は異なる透過性の領域を含み、その際、木材の処理部分は少なくとも一つの領域を構成し、未処理部分は他の領域を構成し、処理部分は未処理部分に比べて高い透過性を有する。
【0009】
本発明の方法は湿材の処理に適用するのが好ましい。本明細書において使用する「湿材」なる語は、当業者によって理解されるように、広く鋸で挽いた後の「緑の(green)」木材を意味する。湿材中に存在する水の量は、もちろん植物の種によって変わるであろうが、湿材は一般に木材の乾燥重量に基づいて約30%から約200%の範囲の含水率を有するであろう。本発明の方法はまた、15%〜30%などの含水率が一層低い木材の処理に対しても適用できる。
【0010】
木材は非常に多量のマイクロ波エネルギーを吸収できる。マイクロ波エネルギーは木材の細胞中の水を加熱および沸騰させて細胞内に蒸気圧を生じさせ、その結果、細胞壁が破壊される。放射細胞は主要な木材組織(仮導管、靱皮(libriform))の細胞に比べて薄い細胞壁を有し、それゆえ放射細胞は主要な木材組織が破壊される前にマイクロ波エネルギーによって破壊される。破壊された放射細胞は、外側表面から内部への液体および蒸気の一層容易な移送のための経路を半径方向に形成する。放射細胞は木材容量の約5%〜約35%を形成するため、その破壊は木材の透過性を実質的に増大させる。
【0011】
それゆえ、本発明の処理は有利にも木材の全体的な一体性は実質的に保持しながら放射細胞が破壊されるという結果となる。すなわち、放射細胞の破壊が主要な木材組織(普通、木材の木理(grains)または繊維質(fibers)と呼ばれる)の有意の破壊なしに起こり、その結果、以下に記載するように、ねじれ(tortional)強度は低下しているが半径方向の曲げ(flexural)強度は実質的に影響を受けていない処理木材が得られる。約4秒の継続時間の処理では、たとえば、約0.4GHzの低い周波数(f)を約6kW/cm2の動力の強さ(p)で用いるのが好ましい。一層高い周波数、たとえば10GHzは、約0.24kW/cm2の一層低い動力の強さで用いるのが好ましい。最も好ましくは、約1〜約2.4GHzの周波数を約2.4kW/cm2〜約1kW/cm2の動力の強さで用いる。
【0012】
上記に記載したように、木材に供給するマイクロ波エネルギーの強度を増大させていくと、蒸気圧が、仮導管(靱皮)壁が破壊し始める程度の放射組織容量まで増大する。木材の引っ張り強さは半径方向よりも接線方向が2〜3倍小さく、たとえば、マイクロ波エネルギーの強度の増大に対応して内部圧が上昇すると木材は主要な木材組織に沿って破壊されるであろう。このことは、半径−長軸平面に広がる割れという結果となる。さらに、木材の接線方向の引っ張り強さが低下するにつれ、温度(および圧力)が高くなるにつれ、割れは木材に比較的低圧で形成される。それゆえ、処理した木材は、一般に半径方向でのねじれ強度は低下しているが曲げ強度は実質的に影響を受けない。
【0013】
マイクロ波エネルギーを受けたとき、木材中の樹脂は融解および沸騰する前に軟化する。木材内の蒸気圧は軟化した樹脂を放射組織から追い出し、木材中に孔または空洞を残す。このことは、樹脂量の多い木材の透過性を増大させるのに特に有効な手段である。
約12秒の継続時間の処理で樹脂を軟化させ、たとえば放射相称松材(radiata pine)から除去するため、約0.4GHzの周波数および約2kW/cm2の動力の強さを用いるのが好ましい。約10GHzの一層高い周波数を用いる場合には、動力の強さは約0.08kW/cm2であるのが好ましい。さらに好ましくは、約1〜約6GHzの周波数を約0.08〜約0.13kW/cm2の動力の強さで用いる。
【0014】
本発明は、木材の一体性または全体的な構造を実質的に保持しているが、その後の処理で含浸を促進させる増大した透過性を提供する。木材処理に適したマイクロ波周波数の範囲は、約0.1GHz〜約24GHzに限られる。約0.1GHz未満の周波数で細胞壁を破壊するのに充分なエネルギーを木材に生じさせることは不可能である。なぜなら、必要とされる動力密度(power density)では電気的な故障(パンチアウト(punch-out))が起こり、木材は炭化してしまうからである。約24GHzを超える周波数では、湿材でのマイクロ波の浸透深度は約10〜15mm未満である。これは一般に所望の効果を得るのに充分なエネルギー(温度)の分布をもたらさないであろう。
【0015】
所望の動力の強さは、選択したマイクロ波周波数により変わるであろう。約24GHzの周波数ではマイクロ波の動力の強さは約10W/cm2で充分である。しかしながら、約0.1GHzのマイクロ波周波数では、100kW/cm2まで、好ましくは50kW/cm2まで、さらに好ましくは10kW/cm2まで、木材細胞の速やかな加熱および破壊に必要である。マイクロ波周波数(f)および動力の強さ(p)の範囲は、およそf=0.4GHzでp=6kW/cm2からおよそf=10GHzでp=0.24kW/cm2、さらに好ましくはおよそf=1GHzでp=2.4kW/cm2からおよそf=6GHzでp=0.4kW/cm2である。
【0016】
周波数および動力の強さの所定範囲内でのマイクロ波処理の継続時間は、0.05〜600秒、好ましくは0.1〜600秒の範囲であり、一般に250秒未満、好ましくは100秒未満、さらに好ましくは約1〜約20秒であろう。木材の透過性を増大させるためのマイクロ波処理の最小の継続時間は、使用したマイクロ波発生器の動力によって決定される。木材産業で使用される発生器の最大動力は一般に500kWである。実験は、半径−長軸方向の割れを生じるための木材中の最高の過剰圧が約400kPaでなければならないことを示しており、実際的な観点から0.05秒未満の間に木材の透過性を増大させる条件を設定することは不可能である。600秒を超えるマイクロ波木材処理は含浸のために良質の木材を作製するとは思えないが、長い継続時間は非常に低いマイクロ波周波数および動力の強さと組み合わせて用いることができる。しかしながら、商業的にはそのような長い継続時間は通常許容されないであろう。
【0017】
木材中の異なる領域に木材修飾(たとえば、透過性の改善)を行うため、異なる周波数のマイクロ波照射が有利に用いられる。たとえば、木材の断面が100×100mmである場合、2.4GHzの周波数を用いてマイクロ波修飾を達成できる。その後、木材を20mmの深度まで修飾させ、その際、該修飾は放射細胞に限定されたものとする。0.915GHzの周波数を用いる場合には、半径−長軸平面での放射細胞の修飾または破壊および多数の空洞の形成により木材の中心領域の修飾が達成される。
【0018】
木材細胞は、電界強度ベクトルEが細胞の長さ方向に平行に方向付けられたときにマイクロ波エネルギーの最大吸収を有する。放射細胞は半径方向(主要な木材組織(仮導管、靱皮)とは垂直)に配置されているため、ベクトルEが半径方向にあるときに放射細胞は最大のマイクロ波エネルギー吸収を有するであろう。放射細胞と平行で主要な木材組織とは垂直なベクトルEの方向付けにより、放射細胞は木材の他の組織よりも速やかに加熱され、多くのエネルギーを吸収し、主要な木材組織を破壊することなく放射細胞を破壊することが可能となる。本発明の方法はまたエネルギー消費の低減を可能とする。
【0019】
木材の誘電特性は、主要な木材組織の方向へのベクトルEの方向付けに依存する。ベクトルEが主要な木材組織に平行に方向付けられたときの湿材の誘電損失係数(dielectric loss factor)は、ベクトルEが該組織に垂直に方向付けられたときよりも約1.6〜2.2倍高い値を有する。さらに、マイクロ波の浸透深度はベクトルEの方向付けが主要な木材組織に垂直から該組織に平行へと変わったときに約1.5〜2倍低下し、それに対応して木材の吸収能は増大する。従って、木材へマイクロ波エネルギーを適用する効果は、木材組織への好ましい垂直方向および木材組織と平行方向との間でベクトルEの方向付けを動かすことにより制御することができる。
【0020】
透過性を増大させるためのマイクロ波エネルギーの使用は上昇した温度で最も有効であり、本発明の方法は約80〜約110℃、好ましくは約90〜約100℃の木材温度で行うのが有利である。木材の加熱は適当な手段、たとえば、対流法、接触法または導電(electroconductive)法により行うことができる。木材の加熱は、たとえば約0.1〜24GHzの周波数範囲で約0.1〜約10W/cm2の動力の強さにてマイクロ波エネルギーにより行うのが有利である。マイクロ波による前加熱は、適当な時間、たとえば約20〜約600秒かけて行ってよい。
【0021】
放射細胞の破壊および樹脂の軟化に対するマイクロ波エネルギーの選択的効果を増大させるため、約100℃を超える木材温度で高エネルギー密度のエネルギー衝撃を用いるのが有利である。このことは、木材の本体を過剰に加熱するのを避けるのに役立つ。
高強度のマイクロ波処理の間に木材の表面は過剰に加熱され、炭化することがある。この問題を解消するため、気体流または空気流、好ましくは1m/秒未満、さらに好ましくは2m/秒未満の速度のものを用いて表面を冷却するのが望ましい。木材の表面に気体流または空気流を適用することはまた、照射した領域から蒸気、塵および水分を除くのに有利であり、マイクロ波アプリケーターでの水分の凝結をも防ぐ。
【0022】
均一な修飾のためには、特定の周波数のマイクロ波で照射しながら木材をマイクロ波の照射領域から一定の速度で動かせばよい。ある場合には、処理領域と未処理領域、あるいは異なる程度の処理を施した領域(それゆえ異なる透過性)を有する木材を提供するのが有利である。木材の修飾を均一なものにするか非均一なものにするかを制御するため、必要に応じて所望の効果を提供できるように処理の間にマイクロ波照射の強度および周波数を変えることができる。このことは当業者には容易に決定されるであろう。
【0023】
本発明の他の側面に従い、少なくとも15%(乾燥重量に基づいて)の含水率を有する未処理木材のマイクロ波処理により生成された木材ベースの材料が提供され、該木材ベースの材料は、未処理木材の処理の間に放射細胞の完全なまたは部分的な破壊によりおよび破壊された放射細胞の空洞への拡張により主として半径−長軸平面に形成された多数の空洞を有し、未処理の木材に比べて少なくとも5倍の半径方向および長軸方向の透過性を有し、未処理木材の全体的な一体性が木材ベースの材料で実質的に保持されている。
【0024】
木材ベースの材料は、該材料の本体に均等に隔たった多数の空洞を有する透過性という点で均一である。しかしながら、他の態様では、木材ベースの材料は高密度の空洞を有する領域と低密度の空洞を有する領域あるいは空洞を有しない領域とが交互に混在している。さらに詳しくは、これら交互の領域は木材ベースの材料の長軸方向、半径方向および/または接線方向で交互になっていてよい。さらに、これら交互の領域は木材ベースの材料で選択的に形成されていてもよいし、あるいはランダムであってもよい。これら領域の特別な配置は、一般に最終生成物の予定された用途に依存するであろう。
【0025】
未処理木材と比較した木材ベースの材料の透過性の増大は極めて顕著である。そのようであるから、木材ベースの材料による処理溶液の取り込みもまた未処理木材に比べて劇的に増大している。一般に、木材ベースの材料は約120〜550 l/m3の処理溶液の取り込みを有するであろう。さらに詳しくは、木材ベースの材料は約190〜520 l/m3の銅−クロム−ヒ素溶液の取り込みを有するであろう。さらに、本発明による木材ベースの材料は、たとえばクレオソートなどの処理材料の良好な取り込みを有するのが好ましい。好ましくは、本発明による木材ベースの材料は、クレオソート中に30分間浸漬した後に約115〜220 kg/m3の取り込みを有する。
【0026】
未処理木材の全体的な一体性は本発明による木材ベースの材料で実質的に保持されている。すなわち、上記に記載したように、木材ベースの材料中の主要な木材組織の細胞の有意の破壊はない。しかしながら、木材ベースの材料の機械的特性は未処理木材に比べて一般に低減しているであろう。とりわけ、木材ベースの材料は未処理木材に比べて低下した弾性率(MOE)および低下した破壊係数(MOR)を有することが予測できる。これら係数は下記実施例で考慮し、一層詳細に検討されるであろう。
【0027】
本発明は、丸い木材、製材(lumber)、梁(beam)および種々の形状の他の木材および半加工品(blanks)に適している。木材の透過性を増大させる方法は、木材を乾燥させる前に用いることができる。本発明の方法はあらゆる種の木材に適しているが、オウシュウナラ(English oak)などの放射細胞の容量の高い硬乾燥(hard drying)種に特に適している。
【0028】
つぎに、例示として添付の図面を参照しながら本発明をさらに記載する。
図1を参照すると、装置10は、導波管(waveguide)14のそれぞれ上流および下流のコンベヤーローラーペア18および20によって定められる処理パス(treatment path)16に対して垂直な導波管14によりマイクロ波エネルギーを向けるマイクロ波発生器12を含む。
導波管14は処理パス16の上部側で開いており、ウォーターロード(water load)22と連結されている。ウォーターロード22は所定の長さの木材24を通過したマイクロ波エネルギーを吸収する。
【0029】
所定の長さの木材24は、コンベヤーにより導波管14の反対側に所望の処理時間を与える前以て決定した速度で処理パスに沿って運ばれる。
導波管14は、矢印26によって示されるように所定の長さの木材に対して垂直にマイクロ波を向ける。それゆえ、電界強度ベクトルEは木材の長さ方向に対して(すなわち、主要な木材組織に対して)垂直に方向付けられる。ベクトルEの方向付けは、当業者によって認識されるであろうように電気的手段または機械的手段により主要な木材組織に対して平行に変えることができる。
【0030】
図2〜図4を参照すると、接線−長軸方向の切片の顕微鏡写真は、図2および図3では左から右へ、図4では上から下へ延びる木材の木理および個々の繊維(仮導管)28を明らかに示している。該切片の顕微鏡写真にほぼ垂直に延びる多くの放射細胞30もまた明らかに示されている。図2はマイクロ波処理前に採取した放射相称松材の切片を示しており、各放射組織中の個々の放射細胞が明らかに認められる。
【0031】
図3および図4において、これら切片は、装置10で2.45GHzの周波数、250W/cm2のマイクロ波の動力の強さにて7秒の処理時間に供して個々の放射細胞を破壊し、それによって木材の透過性を増大させた木材のものである。図2および図3から木材の全体の構造または一体性が保持されていることも明らかである。
木材の半径−長軸平面に延びる樹脂チャネルは、周囲の木材に比べて高いマイクロ波吸収能を有する。それゆえ、マイクロ波処理すると樹脂は軟化および融解し、蒸気圧下で木材の表面へと押しやられて空虚なチャネルを残す。樹脂の少なくとも一部はまた、隣接する木材細胞に存在する孔によって置換される。空虚なチャネルは有利にも木材の透過性、それゆえ木材の化学物質の浸透の受け易さを実質的に増大させる。
図5の横断面図において、放射相称松材を装置10で2.4GHzの周波数、500W/cm2の動力の強さにて8秒の継続時間でマイクロ波処理した後に該木材の半径−長軸平面で形成された割れ32を認めることができる。
【0032】
(実施例)
実施例1
弾性率(MOE)および最大曲げ強度(破壊係数:MOR)に対するマイクロ波処理の効果を放射相称松材およびユーカリノキ(Messmate wood)の試料で調べた。以下の結果が得られた。
放射相称松材
以下の処理パラメーターでの放射相称松材の透過性を増大させるためのマイクロ波処理
マイクロ波周波数− 0.922GHz
マイクロ波動力− 18〜36kW
電界強度ベクトルEの方向付け− 木理に対して垂直
コンベヤーの速度 16mm/秒
空気温度 100〜120℃
【0033】
下記表によって示されるように、マイクロ波の強度を上げていくと放射相称松材のMOEおよびMOR(%)が低減することがわかった。
Figure 0003824862
【0034】
ユーカリノキ
以下の処理パラメーターでのユーカリノキの透過性を増大させるためのマイクロ波処理
マイクロ波周波数− 0.922GHz
マイクロ波動力− 36〜57kW
電界強度ベクトルEの方向付け− 木理に対して垂直
コンベヤーの速度 12mm/秒
空気温度 100〜120℃
【0035】
下記表によって示されるように、マイクロ波の強度を上げていくとユーカリノキのMOEおよびMOR(%)が低減することがわかった。
Figure 0003824862
【0036】
マイクロ波処理後、強度特性(すなわち、弾性率(MOE)および破壊係数(MOR))の最小低下を以下のとおり(%)決定した。
Figure 0003824862
【0037】
実施例2
マイクロ波処理前および処理後のユーカリノキの透過性についても調べ、以下の結果が得られた。
ユーカリノキ(含水率12%、オーブン乾燥密度740kg/m3
空気透過性係数(cm3(空気)/cm気圧):
マイクロ波処理後 291〜1995
対照 1.7
透過性の増大(倍) 171〜1174
【0038】
実施例3
マイクロ波処理前および処理後の種々のタイプの木材の取り込みを調べ、以下の結果が得られた。
木材の透過性は非常に変わりやすいため、CCA(銅−クロム−ヒ素溶液)の取り込み量をマイクロ波処理後の透過性の変化の指標として用いた。
Figure 0003824862
【0039】
実施例4
直径120mmの剥皮した緑の丸太の放射相称松材を装置10でのマイクロ波処理に供することにより保存剤の含浸のために調製する。0.915GHzのマイクロ波周波数が丸太の横断面での均一な温度分布を確実にするので、この周波数を工業目的のために選択する。
発生器12のマイクロ波出力を50kWに設定して420W/cm2のエネルギー強度を与えるようにし、コンベヤーを9秒の処理時間(すなわち丸太の各部分がマイクロ波導波管14を通過する時間)を与えるように設定する。
【0040】
実施例5
図1の装置10を2.45GHzの周波数、800W/cm2のエネルギー強度を与える20kWのマイクロ波出力、および3秒の処理時間にて用いて5×5cmの横断面の辺材のマツ製材(sapwood pine lumber)を含浸のために調製する。
実施例4および5の両者において、木材の全体の構造または一体性を損うことなく木材の透過性が増大した。
【0041】
本発明のマイクロ波処理を用いることにより、木材試料の透過性を処理前の試料に比べて100倍までさらにそれ以上増大させることができる。たとえば、2.4GHzの周波数、約10W/cm2の動力の強さで35秒間マツ木材の試料を処理すると温度が95〜100℃に上昇する。約500W/cm2の動力の強さでさらに3秒間処理すると、放射細胞は破壊され、樹脂は軟化し除去されて主として試料の半径−長軸平面に空虚な孔および薄い放射状の割れおよび空洞が形成される。木材試料の半径方向の透過性は最初の未処理試料の約120倍である。
【0042】
処理後の木材の密度(木材ベースの材料の密度に対応)は、特定のマイクロ波処理スケジュールに依存して低下することがわかった。この低下は放射相称松材では15%まで、アメリカトガサワラでは9.4%まで、ユーカリノキでは13.4%までであることがわかった。
【0043】
かくして新規な木材製品である「Torgvin」を製造することができ、これは半径−長軸平面に配置された多数の空洞を有している。さらに、試料の選択した領域を照射することにより、または断続的な照射またはパルス照射を用いることにより、処理領域と未処理領域とを有する材料を製造することができる。本発明による材料または本発明の方法により製造された材料は、天然の木材に比べて有利にも非常に高い透過性、増大した可撓性、変化した縮み特性および機械特性および低下した密度を有する。
【0044】
当業者であれば、本明細書に記載した発明が本明細書に特に記載した以外にも変更や修正が可能であることを理解するであろう。本発明は、そのような変更および修正をすべて包含することを理解すべきである。本発明はまた、本明細書で個々にまたは集合的に言及したすべての工程、特徴、組成物および化合物、および該工程または特徴の2またはそれ以上のすべての組み合わせをも包含する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を実施するための装置の模式図を示す。
【図2】 放射相称松材の接線方向の切片の放射細胞を示す倍率×100の顕微鏡写真である。
【図3】 マイクロ波処理後の放射相称松材の接線方向の切片の倍率×200の顕微鏡写真である。
【図4】 マイクロ波処理後の放射相称松材の接線方向の切片の倍率×700の顕微鏡写真である。
【図5】 マイクロ波処理後の木材の横断面切片の倍率×20の顕微鏡写真である。
【符号の説明】 10:装置
12:マイクロ波発生器
14:導波管
16:処理パス
18および20:コンベヤーローラーペア
22:ウォーターロード
24:所定の長さの木材
26:矢印

Claims (16)

  1. 木材の透過性を増大させる方法であって、(乾燥重量に基づき)少なくとも15%の含水率を有する木材を、約0.1〜約24GHzの範囲の周波数(f)で約10W/cm〜約100kW/cmの動力の強さ(p)のマイクロ波照射に約0.05〜約600秒の間供し、木材内の水分を蒸発させて木材内の内部圧を生じさせ、放射細胞組織の部分的または完全な破壊、木材樹脂の軟化または置換、木材の半径方向の経路の形成により、および/または破壊された放射組織に基づき木材中に空洞を形成することにより木材の透過性が増大するようにすることを含み、該空洞は主として木材の半径−長軸平面にあり、木材の全体的な一体性が実質的に保持されていることを特徴とする方法。
  2. 木材の処理の間の該マイクロ波照射の電界強度ベクトルEが木材の木理に対して垂直に 方向付けられている、請求項1に記載の方法。
  3. 木材の処理の間の該マイクロ波照射の電界強度ベクトルEが木材の半径方向に対して平行に方向付けられている、請求項1に記載の方法。
  4. 木材の処理の間の該マイクロ波照射の電界強度ベクトルEが、木材の木理に対して垂直の方向付けと平行の方向付けとで交互になっている、請求項1に記載の方法。
  5. 単一の処理において木材を複数のマイクロ波周波数および/または動力の強さに供して異なるまたは均一の透過性の複数の領域を有する処理木材を提供する、請求項1に記載の方法。
  6. マイクロ波照射を、前以て決定した継続時間で設定時間間隔で隔てられた衝撃としてまたはランダムな衝撃として木材に適用して、処理領域と未処理領域とを有する処理木材を提供する、請求項1に記載の方法。
  7. 木材が照射前に木材の乾燥重量に基づいて約15%〜約200%の範囲の含水率を有する、請求項1に記載の方法。
  8. マイクロ波照射の継続時間が250秒未満である請求項1に記載の方法。
  9. マイクロ波照射の継続時間が約1〜約20秒である請求項に記載の方法。
  10. 木材の照射を約80〜約110℃の木材温度で行う、請求項1に記載の方法。
  11. 木材の加熱を、対流法、接触法または導電法により、またはマイクロ波エネルギーにより行う、請求項10に記載の方法。
  12. マイクロ波照射の間に木材の表面を少なくとも1m/秒の速度の気体流または空気流に供する、請求項1に記載の方法。
  13. 請求項1ないし12に記載の方法により処理した木材。
  14. 少なくとも15%の含水率(乾燥重量に基づいて)を有する未処理木材のマイクロ波処理により生成された木材ベースの材料であって、未処理木材の処理の間に放射細胞の完全なまたは部分的な破壊によりおよび破壊された放射細胞の空洞への拡張により主として半径−長軸平面に形成された多数の空洞を有し、未処理の木材に比べて少なくとも5倍の半径方向および長軸方向の透過性を有し、未処理木材の全体的な一体性が実質的に保持されている、木材ベースの材料。
  15. 高密度の空洞を有する領域と低密度の空洞を有する領域または空洞を有しない領域とが交互に混在している、請求項14に記載の木材ベースの材料。
  16. 該交互の領域が該木材ベースの材料の長軸方向、半径方向および/または接線方向で交互になっていている、請求項15に記載の木材ベースの材料。
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