JP2001508755A - 哺乳動物でラジカルダメージを減少させるために鉄キレート化合物を用いる方法 - Google Patents
哺乳動物でラジカルダメージを減少させるために鉄キレート化合物を用いる方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−オキシム、ベンゾイルアセトン、ピロクトン、2−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、ジエチルジチオカルバミン酸、デフェロキサミン及び1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン、又はそれらの薬学上許容される塩、あるいは本化合物及び/又はそれらの塩の混合物から選択される化合物の安全有効量を含んだ組成物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物でラジカルダメージを減少させる方法に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
哺乳動物でラジカルダメージを減少させるために鉄キレート化合物を用いる方法
本発明は、ラジカルダメージとラジカルダメージにより促進される症状から哺
乳動物を保護する分野に関する。特に、本発明は哺乳動物細胞でラジカルのレベ
ルを減少させるためにある鉄キレート化合物を用いる新規方法に関する。
発明の背景
哺乳動物細胞中におけるラジカル、特に酸素ラジカルは、様々な環境源から生
じる。このような発生源には、正常細胞代謝及び炎症プロセスに加えて煙、汚染
及び輻射線がある。ラジカルは生物組織にダメージを与えることが知られている
。体において、ラジカルによるダメージの可能性は鉄の存在により(及びそれよ
り少ない程度で銅の存在により)かなり増加されるが、これはより安定性が少な
いために反応性であるラジカル種へのそれらの変換を触媒する。構造タンパク質
、膜脂質及び核酸のような成分においてこのようなラジカルで生じる作用には、
組織及び細胞機能の変化又は喪失、細胞死とがんがある。成長する体の証拠に基
づくと、正常代謝で副産物として産生されるものを含めたラジカルから蓄積して
くるダメージは年齢的老化に関与していることも考えられる。これは老化のラジ
カル理論と呼ばれている。
ヒト及び他の哺乳動物でのインビトロ及びインビボ研究では、ラジカルがある
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)タイプの活性化で重要な役割を果たすことも示
している。例えば、Schreck,R.,B.Meier,D.N.Manner,W.Droge & P.A.Baeuerle,"
Dithiocarbamates as Potent Inhibitors of Nuclear Factor κB Activation
in Intact Cells"(完全細胞における核因子κB活性化の強い阻害剤としてのジ
チオカルバメート類),J.Exp.Med.,Vol.175,pp.1181-1194,(1992)参照。したが
って、ある鉄キレート化剤は後天性免疫不全症候群(エイズ)の治療用に考えら
れた。例えば、Hersh,E.M.ら,"Ditiocarb Sodium(Diethyldithiocarbamate)T
herapy in Patients with Symptomatic HIV Infection and Aids"(発症HIV
感染及びエイズの患者におけるジチオカルボナトリウム(ジエチルジチオカルバ
メート)),J.A.M.A.,Vol.265,pp.1538-1544,(1991)参照。
ラジカル、特に酸素ラジカルのダメージ作用と対抗するために、ラジカルスカ
ベンジャー及び酸化防止剤が用いられた。これらの化合物はラジカル種と反応し
て、それらを安定で非反応性の物質に変換する。
本発明の目的は、哺乳動物細胞でラジカルダメージを減少させるための方法を
提供することである。
本発明のもう1つの目的は、哺乳動物細胞でラジカルダメージを減少させる組
成物を提供することである。
発明の要旨
本発明は、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−オキシム、ベンゾイ
ルアセトン、ピロクトン、2−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、ジエ
チルジチオカルバミン酸、デフェロキサミン及び1,2−ジメチル−3−ヒドロ
キシピリド−4−オン、又はそれらの薬学上許容される塩、あるいは本化合物及
び/又はそれらの塩の混合物から選択される化合物の安全有効量を含んだ組成物
を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物でラジカルダメージを減少させる
方法に関する。
発明の具体的な説明
本化合物を含んだ組成物は哺乳動物でラジカルのレベルを減少させる能力を示
すことが、意外にも発見された。本発明はいずれか特定の作用様式に限定される
ことなく、本化合物は最もダメージを与えるラジカル種の形成を妨げることによ
り哺乳動物細胞でラジカルのレベルを減少させると考えられる。本化合物は鉄が
上記ラジカル種の形成に関与しえないように鉄と結合すると考えられる。鉄キレ
ート化剤として作用する本化合物は、環境上誘導されるラジカル生成と代謝から
生じる内因的ラジカル生成の双方に対して予想外に有効である。
本明細書で用いられる“アルキル”とは、直鎖又は分岐鎖、飽和、一不飽和(
即ち、鎖中に1つの二重又は三重結合)又は多不飽和(即ち、鎖中に2以上の二
重結合;鎖中に2以上の三重結合;鎖中に1以上の二重及び1以上の三重結合)
である、置換又は非置換含炭素鎖を意味する。
本明細書で用いられる“局所適用”とは、外皮膚上に直接つける又は塗布する
ことを意味する。
本明細書で用いられる“薬学(製薬)上許容される”とは、その用語が表す塩
、薬物、薬剤又は不活性成分が、妥当な利益/危険比で釣り合い、過度の毒性、
不適合性、不安定性、刺激、アレルギー反応等なしに、ヒト及びそれより下等の
動物の組織と接触させる使用に適していることを意味する。
本明細書で用いられる“安全有効量”とは、健全な医学的判断の範囲内で(妥
当な利益/危険比で)、治療される症状について改善を有意に誘導する上で十分
だが、但し重大な副作用を避ける上で十分に低い化合物又は組成物の量を意味す
る。化合物又は組成物の安全有効量は、治療される具体的症状、治療される患者
の年齢及び身体条件、症状の重篤度、治療期間、併用療法の性質、用いられる具
体的化合物又は組成物、利用される具体的な薬学上許容されるキャリアと、担当
医の知識及び熟練に属する類似ファクターに応じて変わる。
本明細書で用いられる“ラジカル”とは、1以上の不対電子を有した原子又は
原子群を意味する。このような原子又は原子群は高度に反応性で不安定な種であ
る。“ラジカル”の中には、生物系に対して高度に反応性である他の酸素種も含
まれる。一部の“ラジカル”は金属(例えば、鉄又は銅)の触媒作用により作ら
れるか、又は金属(例えば、鉄又は銅)の存在下で生物系に対してより反応性で
ある。上記のような“ラジカル(free radicals)”の具体的非制限例は以下で
ある:
スーパーオキシド O2 -
ヒドロペルオキシルラジカル HO2・
ペルオキシドイオン O2 2-
ヒドロペルオキシルアニオン HO2 -
ヒドロキシルラジカル HO・
一重項酸素 1O2
過酸化水素 H2O2
フェリル鉄 FeO2+
ぺルフェリル鉄 FeO4 3-
本明細書で用いられる“ラジカルダメージ”とは、ラジカルの作用から生じる
生物組織、器官、細胞又は成分の構造、機能、組成又は他の性質における変化を
意味する。ラジカルは高度に反応性で不安定な種であるため、それらは一般的に
様々な生物学的標的と反応してそれらにダメージを与える。例えば、脂質、特に
細胞膜脂質の酸化(脂質過酸化)は生物系におけるラジカルの周知のダメージ作
用である。
本明細書で用いられる“エイズの発症をコントロールする”とは、HIVタイ
プ、特にHIV(1)の活性化を遅延、阻止及び/又は防止することを意味する
。HIVの活性化はエイズに伴う症状によりしばしば現される。いかなる特定の
作用メカニズムにも拘束されることなく、本キレート化剤は本ウイルスタイプの
活性化で役割を果たすラジカルの全身レベルを減少させる及び/又はその形成を
妨げることによりエイズの発症をコントロールすると考えられる。活性剤
本発明は、下記からなる群より選択される鉄キレート化剤の安全有効量を哺乳
動物に投与することにより哺乳動物細胞でラジカルのレベルを減少させて、ラジ
カルダメージから哺乳動物細胞を保護するための方法に関する:
下記構造を有する2−フリルジオキシム:
下記構造を有する2−フリルモノキシム:
下記構造を有する1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−オキシム:
下記構造を有する1−フェニル−1,3−ブタンジオン(ベンゾイルアセトン)
:
下記構造を有する1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチル
ペンチル)−2(1H)−ピリジノン(ピロクトン):
下記構造を有するジエチルジチオカルバミン酸:
下記構造を有するデフェロキサミン:及び下記構造を有する1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン(キ
レート化剤L1):
又はそれらの薬学上許容される塩、あるいは本化合物及び/又はそれらの塩の混
合物。
本発明の好ましい活性化合物には、2−フリルジオキシム、2−フリルモノキ
シム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−オキシム(PPDO)、ピ
ロクトン及びジエチルジチオカルバミン酸がある。更に好ましい化合物には、2
−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、ピロクトン及びジエチルジチオカ
ルバミン酸がある。更に一層好ましい化合物には、2−フリルジオキシム及び2
−フリルモノキシムがある。本発明の最も好ましい化合物は2−フリルジオキシ
ムである。
エイズの発症をコントロールする上で有用な好ましい活性剤には、2−フリル
ジオキシム、2−フリルモノキシム、PPDO、ベンゾイルアセトン、ピロクト
ン及び1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オンがある。エイズの発
症をコントロールする上で有用な更に好ましい活性剤には、2−フリルジオキシ
ム、2−フリルモノキシム、PPDO及びピロクトンがある。更に一層好ましい
化合物には、2−フリルジオキシム及び2−フリルモノキシムがある。最も好ま
しい化合物は2−フリルジオキシムである。
特に好ましいピロクトン塩は、そのエタノールアミン塩、オクトピロックスで
ある。
ジエチルジチオカルバミン酸の特に好ましい塩はそのナトリウム塩である。
デフェロキサミンの特に好ましい塩は、そのメタンスルホン酸塩、デスフェロ
ールである。製薬上許容されるキャリア
前記のような活性剤に加えて、本発明の医薬組成物は本質的に製薬上許容され
るキャリアを含んでいる。本明細書で用いられる“製薬上許容されるキャリア”
という用語は、ヒト又はそれより下等の動物への投与に適した1種以上の適合性
固体又は液体フィラー希釈物或いは被包物質を意味する。本明細書で用いられる
“適合性”という用語は、通常の使用状況下で医薬組成物の薬学的効力を実質上
減少させる相互作用がないように、医薬組成物の諸成分が本発明の化合物と及び
互いに混合しうることを意味する。製薬上許容されるキャリアは、勿論、治療さ
れるヒト又はそれより下等の動物への投与にそれらを適させるほど十分に高純度
でかつ十分に低毒性でなければならない。
製薬上許容されるキャリアとして使える物質の一部の例は、ラクトース、グル
コース及びスクロースのような糖;コーンスターチ及びポテトスターチのような
デンプン;セルロースとその誘導体、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロ
ース、エチルセルロース、酢酸セルロース;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン
;タルク;ステアリン酸;ステアリン酸マグネシウム;硫酸カルシウム;ピーナ
ツ油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及びテオブロマ油のような植物油
;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール及びポリエ
チレングリコールのようなポリオール;砂糖;アルギン酸;無発熱物質水;等張
液;リン酸緩衝液;カカオ脂(坐薬基剤);ツィーンズ(TweensR)のような乳
化剤;医薬処方で用いられる他の無毒性適合物質である。湿潤剤及び滑沢剤、例
えばラ
ウリル硫酸ナトリウムと、着色剤、香味剤、賦形剤、錠剤成形剤、安定剤、酸化
防止剤及び保存剤も存在できる。
本発明の化合物と併用される製薬上許容されるキャリアの選択は、化合物が投
与される方法により基本的に決定される。本発明の化合物を投与する好ましい様
式は経口、局所及び注射である。局所適用向けに適した製薬上許容されるキャリ
アにはクリーム、ゲル、テープ等で使用に適したものがあり、経口投与の場合に
は錠剤及びカプセルに適したものがある。
本発明の化合物と併用される製薬上許容されるキャリアは、投与量関係から実
用的サイズにするために十分な濃度で用いられる。製薬上許容されるキャリアは
、全体で、本発明の医薬組成物の約0.1〜約99.99重量%、好ましくは約
80〜約99.9%、更に好ましくは約90〜約99.0%、更に一層好ましく
は約92〜約97%、しかも好ましくは約94〜約96%である。
経口投与及び注射用の単位剤形と局所適用向けの剤形の製造に適した製薬上許
容されるキャリアは当業界で周知である。それらの選択は本発明の目的にとり重
要でない味、コスト及び/又は貯蔵安定性のような二次的事項に依存し、当業者
であれば難なく行える。本発明の組成物で有用な製薬上許容されるキャリアは以
下で更に詳しく記載されている。
A.経口剤形
薬物の錠剤、カプセル、顆粒、バルク粉末及びマイクロカプセルのような固体
形態を含めて、様々な経口剤形が使用できる。これらの経口剤は、安全有効量、
通常少くとも約5%、好ましくは約10〜約50%の本発明の化合物を含む。錠
剤は適切な結合剤、滑沢剤、界面活性剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、香味剤、保
存剤、易流動剤及び溶融剤を含有させて、圧縮、腸溶性コーティング、糖衣化又
はフィルムコーティングすることができる。液体経口剤形には、適切な溶媒、保
存剤、乳化剤、懸濁剤、希釈剤、甘味剤、溶融剤、着色剤及び香味剤を含有した
、
水性及び非水性溶液、エマルジョン、懸濁液と、非沸騰顆粒から再調製される溶
液及び/又は懸濁液がある。経口投与用に好ましいキャリアにはゼラチン及びプ
ロピレングリコールがある。本発明の化合物を含有した経口剤形を処方する上で
用いられる製薬上許容されるキャリア及び賦形剤の具体例は、参考のため本明細
書に組み込まれる1975年9月2日付で発行されたRobertの米国特許第3,9
03,297号明細書で記載されている。固体経口剤形を作る技術及び組成物は
、参考のため本明細書に組み込まれるMarshall,"Solid Oral Dosage Forms",Mod
ern Pharmaceutics,Vol.7(Banker及びRhodes,editors),359-427(1979)で記載さ
れている。錠剤(圧縮、処方及び成形)、カプセル(硬及び軟ゼラチン)及び丸
剤を作る技術及び組成物は、参考のため本明細書に組み込まれるRemington's Ph
armaceutical Sciences(Arthur Osol,editor),1553-1593(1980)で記載されてい
る。
経口投与上好ましい単位剤形は、安全有効量の本発明の化合物を含んだ錠剤、
カプセル等である。好ましくは、経口剤形は50〜70kgヒトの場合で約0.
001〜約5g、更に好ましくは約0.01〜約2g、最も好ましくは約0.1
〜約1gの本発明の化合物を含む。
B.局所用剤形
本発明の組成物は、生物被治療体に局所的に、即ち皮膚上に組成物を直接つけ
る又は塗布することで投与することもできる。
本発明で有用な局所用組成物には、哺乳動物皮膚への局所適用に向いた組成物
、安全有効量の活性剤を含んだ組成物、又は前記のような活性剤と製薬上許容さ
れる局所用キャリアとの混合物がある。本組成物は約0.001〜約20%、好
ましくは約0.01〜約10%、更に好ましくは約0.1〜約5%を含有してい
ることが好ましい。
本発明で有用な局所用組成物は様々な製品タイプに作られる。これらにはロー
ション、クリーム、ビーチオイル、ゲル、スティック、スプレー、軟膏、ペース
ト、ムース、化粧品、シャンプー、クリームリンス、ヘアトニック及びヘアコン
ディショナーがあるが、それらに限定されない。これらの製品タイプには溶液、
エマルジョン、ゲル、ソリッド及びリポソームを含めたいくつかのタイプのキャ
リア系があるが、それらに限定されない。
本発明で有用な局所用組成物は、安全有効量の浸透増強剤も含有してよい。浸
透増強剤の好ましい量は組成物の約1〜約5%である。有用な浸透増強剤の例は
、特に1985年8月27日付で発行されたCooperの米国特許第4,537,7
76号;1985年11月12日付で発行されたCooperらの許第4,552,8
72号;1985年12月10日付で発行されたCooperの第4,557,934
号;1978年12月19日付で発行されたSmithの第4,130,667号;
1976年11月2日付で発行されたRhaadhyakshaの第3,989,816号;
1977年4月12日付で発行されたDiGiulioの第4,017,641号;19
90年9月4日付で発行されたCooper,Loomans & Wickettの第4,954,48
7号明細書で開示されている。
他の慣用的スキンケア製品添加剤も本発明で有用な組成物中に含有させてよい
。例えば、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、加水分解産物、プリムロー
ズ油、ホホバ油、表皮成長因子、大豆サポニン、ムコ多糖及びそれらの混合物が
使用できる。
様々なビタミンも本発明で有用な組成物中に含有させてよい。例えば、ビタミ
ンA及びその誘導体、ビタミンB2、ビオチン、パントテン酸、ビタミンD及び
それらの混合物が使用できる。
C.注射用剤形
本発明の化合物は注射するときにも有用である。安全かつ有効である本発明の
化合物の投与量は、治療される具体的な症状、症状の重篤度、治療期間、用いら
れる具体的化合物及びその使用濃度と、担当医の具体的知識及び熟練度に属する
類似ファクターに応じて変り、薬物化合物の使用に伴う妥当な利益/危険比で釣
り合う。本発明で示される注射投与量及び投与量範囲は70kgヒトへの本発明
の化合物のデリバリーに基づき、異なる体重の患者にも相当する投与量を与えら
れるように調整することができる。
注射剤を製造する方法及び物質はRemington's Pharmaceutical Sciences,17ed
.,1985,Chapter 85,p.1518でみられ、その開示は参考のためそれら全体で本明細
書に組み込まれる。注射剤形は典型的には約0.001〜約100mg/ml、好ま
しくは約0.01〜約10mg/ml、更に好ましくは約0.1〜約3.0mg/mlの本
発明の化合物を含有する。注射剤形は、典型的には約1回/週〜約4回/日、更
に好ましくは約2回/週〜約3回/日、更に一層好ましくは約3回/週〜約2回
/日、しかも好ましくは約1回/日投与される。典型的には、約1〜約100m
l、好ましくは約10〜約50ml、更に好ましくは約25mlの組成物が注射
される。組合せ活性剤
A.日焼け止め剤(sunscreens/sunblocks)
哺乳動物細胞におけるラジカルのレベルの減少は、日焼け止め剤と一緒に活性
剤の組合せを用いることで達成できる。ラジカルの公知誘因は紫外線である。こ
のため、局所用組成物において、日焼け止め剤の含有は、ラジカル生成とその後
のダメージに対する保護を増す。有用な日焼け止め剤には、例えば酸化亜鉛及び
二酸化チタンがある。活性剤とUVA及び/又はUVB日焼け止め剤との組合せ
が望ましい。本発明で有用な組成物中における日焼け止め剤の含有は、低レベル
だとユーザーの日焼け応答をさほど減少させないが、本組成物の有効性を高める
。様々な慣用的日焼け止め剤が本活性剤との組合せ使用に適している。Segarin
ら,Cosmetics Science and Technology,Chapter VIII,pages 189以下では多数の
適
切な剤について開示している。
安全有効量の日焼け止め剤が本発明で有用な組成物に用いられる。日焼け止め
剤は活性剤と適合できねばならない。組成物は、好ましくは約1〜約20%、更
に好ましくは約2〜約10%の日焼け止め剤を含む。正確な量は、選択される日
焼け止め剤と、望まれるサン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Fa
ctor)(SPF)に応じて変わる。
B.抗炎症剤
本発明で有用な好ましい組成物において、抗炎症剤は本活性剤と一緒に活性剤
として含有される。抗炎症剤の含有は組成物の効果を高めるが、その理由は哺乳
動物体が追加細胞ダメージを起こしうる炎症応答を付加することによりラジカル
ダメージに応答するからである。抗炎症剤もUVA範囲で強く保護する(それは
少しのUVB保護も同様に示す)。(参考のため本明細書に組み込まれる198
9年7月11日付で発行されたBissett,Bush及びChatterjeeの米国特許第4,8
47,071号明細書;参考のため本明細書に組み込まれる1989年7月11
日付で発行されたBissett及びChatterjeeの米国特許第4,847,069号明
細書参照)
安全有効量の抗炎症剤が、好ましくは組成物の約0.1〜約10%、更に好ま
しくは約0.5〜約5%で、本発明で有用な組成物に加えられる。組成物で用い
られる抗炎症剤の正確な量は、このような薬剤が効力上非常に様々であることか
ら、利用される具体的抗炎症剤に依存する。
C.酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー
本発明で有用な好ましい組成物では、酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーが
本活性剤と一緒に活性剤として含有される。酸化防止剤/ラジカルスカベンジャ
ーの含有は組成物の効果を増加させるが、その理由は酸化防止剤/ラジカルスカ
ベンジャーが本活性剤のキレート化作用にもかかわらず生成されるラジカルを中
和できるためである。
安全有効量の酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーが、好ましくは組成物の約
0.1〜約10%、更に好ましくは約1〜約5%で、本発明で有用な組成物に加
えられる。
アスコルビン酸(ビタミンC)及びその塩、トコフェロール(ビタミンE)、
ソルビン酸トコフェロール、トコフェロールの他のエステル、ブチル化ヒドロキ
シ安息香酸及びそれらの塩、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
及びそのアルキルエステル、特に没食子酸プロピル、尿酸とその塩及びアルキル
エステル、ソルビン酸及びその塩、脂肪酸のアスコルビルエステル、アミン類(
例えば、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、アミノグアニジン)、スルフヒ
ドリル化合物(例えば、グルタチオン)、ジヒドロキシフマル酸及びその塩のよ
うな酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーが使用できる。
本発明で有用な好ましい組成物において、組成物は本活性剤と一緒に、活性剤
として日焼け止め剤、抗炎症剤及び/又は酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー
のうち1種、いずれか2種又は3種すべてを含有する。本活性剤と一緒にこれら
薬剤のうち2種又は3種すべての含有は、組成物の効果を増加させる。
D.キレート化剤
本発明で有用な好ましい組成物では、追加キレート化剤が本活性剤と一緒に活
性剤として含有される。本明細書で用いられる“キレート化剤”とは、金属イオ
ンが化学反応に容易に関与しないか又はそれを触媒しないように錯体を形成する
ことで系から金属イオンを除去できる活性剤を意味する。追加キレート化剤の含
有は組成物の効果を増加させる。
好ましくは組成物の約0.1〜約10%、更に好ましくは約1〜約5%で、安
全有効量のキレート化剤が本発明で有用な組成物に加えられる。組成物で有用な
キレート化剤は1990年11月27日付で出願されたBissett,Bush & Chatter
jeeの米国特許出願第619,805号(1988年10月4日付で出願された
米国特許出願第251,910号の継続である)、1990年4月26日付で出
願されたBush & Bissettの米国特許出願第514,892号、1991年2月2
5日付で出願されたBush,Bissett & Chatterjeeの米国特許出願第657,84
7号及び1991年10月11日付で出願されたBushの米国特許出願第776,
506号明細書で開示されており、すべて参考のため本明細書に組み込まれる。
好ましい追加キレート化剤には:
コウジ酸
2,3−ビス(2−ピリジル)ピラジン
3−(4−フェニル−2−ピリジル)−5−フェニル−1,2,4−トリアジン
2,3−ビス(2−ピリジル)−5,6−ジヒドロピラジン
2,4,6−トリ(2−ピリジル)−1,3,5−トリアジン
1−ピロリジンカルボジチオ酸
ジ−2−ピリジルケトン
フェニル 2−ピリジルケトキシム
2,3−ジヒドロキシナフタレン
2,3−ジヒドロキシピリジン
3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピロン
2,3−ジヒドロキシ安息香酸
エチレンジアミン−N,N−ビス(2−ヒドロキシフェニル酢酸)ジメチルエス
テル
本発明で有用な好ましい組成物において、組成物は本活性剤と一緒に活性剤と
して日焼け止め剤、抗炎症剤、酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー及び/又は
キレート化剤のうち1種、いずれか2種、いずれか3種又は4種すべてを含有す
る。活性剤と一緒にこれら薬剤のうち2種、3種又は4種すべての含有は、組成
物の効果を増加させる。哺乳動物細胞でラジカルダメージを減少させるための方法
本発明は哺乳動物細胞でラジカルのレベルを減少させるための方法に関する。
哺乳動物細胞中におけるラジカルのレベルの減少は、細胞でラジカル老化のレベ
ルを減少させる。ラジカルレベルの減少は、ある哺乳動物でHIVによる感染と
HIVの活性化(及びHIV陽性哺乳動物により示されるエイズの発症)との間
隔も延ばす。
本方法は、安全有効量の活性剤の局所適用からなる。治療量及び適用頻度は、
被治療体で既に存在する細胞の状態と望ましい治療レベルに応じて広く変わる。
局所組成物中活性剤の安全有効量が、通常約0.001〜約2mg/皮膚cm2
/回、好ましくは約0.005〜約1mg/皮膚cm2/回、更に好ましくは約0
.01〜約0.5mg/cm2、しかも好ましくは約0.02〜約0.2mg/cm2
で適用される。適用は、好ましくは約1回/週〜約5回/日、更に好ましくは約
2回/週〜約4回/日、更に一層好ましくは約1回/2日〜約3回/日、しかも
好ましくは約1回/日〜約2回/日である。本組成物は、好ましくは各適用毎に
約10〜約10,000cm2皮膚、更に好ましくは約100〜約5000cm2皮膚
、しかも好ましくは約500〜約1000cm2皮膚の面積に適用される。治療は
少くとも7日間、更に好ましくは6月間、更に一層好ましくは1年間、更になお
好ましくは5年間、しかも好ましくは10年間続けられる。
本発明の好ましい方法では、安全有効量の活性剤と、日焼け止め剤、抗炎症剤
、酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー及び/又はキレート化剤のうち1種以上
の安全有効量を双方とも皮膚に同時に適用する。本明細書で用いられる“同時適
用”又は“同時”とは、体で同部位の皮膚にほぼ同時に剤を適用することを意味
する。これは剤を皮膚に別々に適用することにより行えるが、好ましくは混合さ
れたすべての望ましい剤を含む組成物が皮膚に適用される。適用される日焼け止
め剤の量は、好ましくは約0.05〜約0.5mg/皮膚cm2である。適用され
る抗炎症剤の量は、好ましくは約0.005〜約0.5mg、更に好ましくは約
0.01〜約0.1mg/皮膚cm2である。適用される酸化防止剤/ラジカルス
カベンジャーの量は、好ましくは約0.01〜約1.0mg、更に好ましくは約
0.05〜約0.5mg/皮膚cm2である。適用されるキレート化剤の量は、好
ましくは約0.001〜約1.0mg、更に好ましくは約0.01〜約0.5m
g、更に一層好ましくは約0.05〜約0.1mg/皮膚cm2である。適用され
る本発明の活性化合物の量は、好ましくは約0.001〜約2mg/皮膚cm2/
回、更に好ましくは約0.01〜約1mg/皮膚cm2/回である。
好ましい投与様式は経口、局所及び非経口(例えば、皮下注射、筋肉内注射、
関節内注射、静脈内注射等)である。このため、具体的な投与様式には経口、経
皮、粘膜、舌下、筋肉内、静脈内、腹腔内及び皮下投与と、局所適用があるが、
それらに限定されない。
経口投与は、適切な経口製薬キャリア中に安全有効量の本発明の化合物を含ん
だ医薬組成物の経口投薬でラジカルのレベルを減少させるために行える。化合物
は胃腸管により吸収される。医薬組成物は薬物の錠剤、硬ゼラチンカプセル、軟
ゼラチンカプセル、バルク粉末及びマイクロカプセルのような固体剤形からなる
。一方、それは水性又は非水性溶液、エマルジョン又は懸濁液のような液体剤形
からなっていてもよい。
摂取される化合物の量は、経口医薬組成物からの化合物のバイオアベイラビリ
ティに依存している。しかしながら、典型的には、本発明の化合物は約0.00
1〜約100mg/体重kg、好ましくは約0.01〜約50mg/体重kg、
更に好ましくは約0.1〜約20mg/体重kg、しかも好ましくは約1〜約1
0mg/体重kgの量で投薬される。医薬組成物の量はその処方物内の化合物%
に依存しており、これは1回の投薬当たりで要求される化合物の量、その安定性
、放出性及び他の薬学的パラメーターの関数である。通常、経口医薬組成物は本
発明の化合物約5〜約50%を含んでいるべきである。
経口適用は、好ましくは約1回/週〜約5回/日、更に好ましくは約2回/週
〜約4回/日、更に一層好ましくは約1回/2日〜約3回/日、しかも好ましく
は約1回/日〜約2回/日である。治療は少くとも7日間、更に好ましくは6月
間、更に一層好ましくは1年間、更になお好ましくは5年間、しかも好ましくは
10年間続けられる。
エイズの発症をコントロールする場合には、本発明の化合物は好ましくはHI
Vに感染した被治療体の体表面積m2当たり約10〜約1000mg、更に好ま
しくは約100〜約800mg/m2、しかも好ましくは約300〜約500m
g/m2、最も好ましくは約400mg/m2の量で経口形態で投与される。適用
は、好ましくは約1回/月〜約2回/日、更に好ましくは約1回/2週〜約1回
/日、更に一層好ましくは約1回/10日〜約1回/2日、しかも好ましくは約
1回/週である。
好ましい注射投与方法は、用いられる具体的活性剤の溶解度及び安定性に依存
している。
例
下記例は本発明の範囲内に属する態様を更に記載及び説明している。例は説明
目的で単に示され、本発明の制限として解釈されるべきではなく、その多くのバ
リエーションが本発明の精神及び範囲から逸脱せずに可能である。
経口剤形 例I
経口投与用組成物は以下を混合することにより製造する:
成 分
2−フリルジオキシム(FDO) 1kg
ゴマ油 41まで
FDOを超音波の補助でゴマ油に溶解させ、当業界で知られる方法を用いて軟
ゼラチンカプセル中に詰める。各々活性剤250mgを含有させて得られたカプ
セル2個を、60kgヒトに4年間にわたり毎日投与する。
例II
経口投与用組成物は以下を混合することにより製造する:
成 分
2−フリルモノキシム(FMO) 250g
プロピレングリコール 1800ml
エチルアルコール 175ml
蒸留水 75ml
人工チェリーフレーバー 10ml
FD&Cレッド#40 0.2g
上記成分を混ぜてシロップを作り、6オンス(約170g)ボトルに無菌条件
下で詰める。この処方物1さじを、70kgヒトに1年間にわたり毎週投与する
。
例III
下記のように処方される錠剤は、混和及び直接圧縮のような常法により製造す
る:成 分 錠剤/mg
ピロクトン 500
微結晶セルロース 400
デンプングリコール酸ナトリウム 60
ステアリン酸マグネシウム 10
錠剤1個をHIVに感染したヒトに1年以上にわたり週1回経口投与する。局所用剤形 例IV
局所用組成物は慣用的混和技術を利用して下記成分を混合することにより製造
する:
成 分 重量%
エタノール:プロピレングリコール:水(1:1:2) 98.7
ジエチルジチオカルバミン酸(DEDCA)ナトリウム塩 1.3
適切な容器で、Na−DEDCAを撹拌しながらエタノール:プロピレングリ
コール:水に溶解する。約200cm2の皮膚に約0.02mg/cm2の活性剤をつ
ける量の組成物の使用が適切である。組成物は5年間にわたり1日2回適用する
。
例V
局所用組成物は慣用的混和技術を利用して下記成分を混合することにより製造
する:
成 分 重量%
エタノール 99.87
PPDO 0.13
適切な容器で、PPDOを撹拌しながらエタノールに溶解する。皮膚に約0.
001mg/cm2の活性剤をつける量の組成物の使用が適切である。組成物
は6月間にわたり1000cm2面積の皮膚に1日4回適用する。
例VI
局所用組成物は慣用的混和技術を利用して下記成分を混合することにより製造
する:
成 分 重量%
エタノール 49.00
プロピレングリコール 25.00
脱イオン水 25.00
オクトピロックス 1.00
適切な容器で、オクトピロックスを撹拌しながらエタノールに溶解する。プロ
ピレングリコールと脱イオン水を撹拌しながら加える。2000cm2の皮膚に約
0.02mg/cm2の活性剤をつける量の組成物の使用が適切である。組成物は
1年間にわたり週1回適用する。
例VII
ノニオン系水中油型エマルジョンは慣用的混和技術を利用して下記成分を混合
することにより製造する:
成 分 重量%
脱イオン水 79.73
プロピレングリコール 3.00
メトキシケイ皮酸オクチル 7.50
セチルアルコール 2.50
ステアリルアルコール 2.50
ラウレス23 2.00
C12-15アルコールベンゾエート 2.00
EDTA 0.37
メチルパラベン 0.20
プロピルパラベン 0.10
ジフェロキサミン 0.10
約0.004mg/皮膚cm2の活性剤をつける上で十分な量の組成物の使用が
適切である。組成物は2年間にわたり約500cm2の皮膚に週2回適用する。
例VIII
ノニオン系水中油型エマルジョンは慣用的混和技術を利用して下記成分を混合
することにより製造する:
成 分 重量%
脱イオン水 78.73
プロピレングリコール 3.00
メトキシケイ皮酸オクチル 7.50
セチルアルコール 2.50
ステアリルアルコール 2.50
ラウレス23 2.00
C12-15アルコールベンゾエート 2.00
EDTA 0.37
メチルパラベン 0.20
プロピルパラベン 0.10
ベンゾイルアセトン 1.10
約100cm2の皮膚に約0.05mg/cm2の活性剤をつける上で十分な量の組
成物の使用が適切である。組成物は3年間にわたり1日1回適用する。
例IX
イオンペア水中油型エマルジョンは慣用的混和技術を利用して下記成分を混合
することにより製造する:成 分 重量%
脱イオン水 78.05
パームロンTR−2(C10−C30アクリレートコポリマー、 0.30
B.F.グッドリッチ)
ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.15
1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン 1.00
2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノンの 4.00
4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸4−
エステル
4−(2−ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンの4−N,N− 2.00
(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル
ジメチルイソソルビド 6.00
リンゴ酸ジオクチル 6.00
セチルアルコール 1.00
ステアリルアルコール 1.00
99%トリエタノールアミン 0.50
約1000cm2の皮膚に約0.1mg/cm2の活性剤をつける上で十分な量の組
成物の使用が適切である。組成物は1年間にわたり1日2回適用する。
例X
日焼け止め組成物は慣用的混和技術を利用して下記成分を混合することにより
製造する:
成 分 重量%
ポリプロピレングリコール15ステアリルエーテル 15.00
ソルビタンオレエート 2.00
メトキシケイ皮酸オクチル 7.50
FDO 0.50
プロピルパラベン 0.15
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.05
シクロメチコン 20.00
ゴマ油 5.00
鉱油〔ブランドール(Blandol)〕 49.80
約0.1mg/cm2の活性剤を皮膚につける上で十分な量の組成物の使用が適
切である。この組成物は6月間にわたり1日3回適用する。
本発明の特定の態様が記載されてきたが、本発明の様々な変更及び修正が本発
明の精神及び範囲から逸脱せずに行えることは当業者にとり明らかであろう。本
発明の範囲内に属するこのようなすべての修正を添付された特許請求の範囲では
包含していると考えられる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/4409 A61K 31/4409
31/4412 31/4412
A61P 39/06 A61P 39/06
43/00 43/00
111 111
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 2−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、1−フェニル−1,2 −プロパンジオン−2−オキシム、ベンゾイルアセトン、ピロクトン、ジエチル ジチオカルバミン酸、デフェロキサミン及び1,2−ジメチル−3−ヒドロキシ ピリド−4−オン又はそれらの薬学上許容される塩からなる群より選択され、好 ましくは2−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、1−フェニル−1,2 −プロパンジオン−2−オキシム、ピロクトン及びジエチルジチオカルバミン酸 からなる群より選択され、更に好ましくは2−フリルジオキシム、2−フリルモ ノキシム、ピロクトン及びジエチルジチオカルバミン酸からなる群より選択され る鉄キレート化剤(最も好ましくは、鉄キレート化剤は2−フリルジオキシム又 は2−フリルモノキシムである)の安全有効量を含んだ組成物を哺乳動物に投与 することからなる、生きた哺乳動物の細胞でラジカルダメージを減少させる方法 。 2. 組成物が経口剤形で投与され、その場合に0.001〜100mg、好 ましくは0.01〜50mg、最も好ましくは0.1〜20mgのキレート化剤 が1週間以上にわたり1回/週〜5回/日、好ましくは1年間以上にわたり2回 /週〜4回/日、最も好ましくは5年間以上、好ましくは10年間以上にわたり 1〜2回/日でヒトの体重kg当たりに投与される、請求項1に記載の方法。 3. 組成物が哺乳動物の皮膚に局所適用され、その場合に皮膚に適用される キレート化剤の量が1週間以上にわたり1回/週〜5回/日、好ましくは1年間 以上にわたり2回/週〜4回/日、最も好ましくは5年間以上、好ましくは10 年間以上にわたり1〜2回/日、各適用毎に皮膚10〜10,000cm2の面積 、好ましくは皮膚100〜5000cm2の面積、最も好ましくは皮膚500〜1 000cm2の面積に対して0.001〜2mg/皮膚cm2、好ましくは0.005 〜1mg/皮膚cm2、最も好ましくは0.01〜0.5mg/皮膚 cm2である、請求項1に記載の方法。 4. 2−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、1−フェニル−1,2 −プロパンジオン−2−オキシム、ベンゾイルアセトン、ピロクトン、ジエチル ジチオカルバミン酸、デフェロキサミン及び1,2−ジメチル−3−ヒドロキシ ピリド−4−オン又はそれらの薬学上許容される塩からなる群より選択される鉄 キレート化剤の安全有効量を含んだ組成物を哺乳動物に投与することからなる、 哺乳動物細胞でラジカルのレベルを減少させる方法。 5. 2−フリルジオキシム、2−フリルモノキシム、1−フェニル−1,2 −プロパンジオン−2−オキシム、ベンゾイルアセトン、ピロクトン及び1,2 −ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン又はそれらの薬学上許容される塩 からなる群より選択される鉄キレート化剤の安全有効量を哺乳動物に投与するこ とからなる、HIVに感染した哺乳動物でエイズの発症をコントロールする方法 。 6. キレート化剤が1月間以上にわたり1回/月〜2回/日、好ましくは5 年間以上にわたり1回/2週〜1回/日、最も好ましくは10年間以上にわたり 1/10日〜1回/2日、哺乳動物の体表面積m2当たり10〜1000mg、 好ましくは100〜800mg/m2、最も好ましくは300〜500mg/m2 の量で経口剤形として投与される、請求項5に記載の方法。 7. 投与されるキレート化剤が2−フリルジオキシムである、請求項1〜6 のいずれか一項に記載の方法。
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