JP2001508443A - 界面活性剤/ポリマー錯体を用いて増粘されたヒドロアルコール組成物 - Google Patents

界面活性剤/ポリマー錯体を用いて増粘されたヒドロアルコール組成物

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Abstract

(57)【要約】 ヒドロアルコール組成物および調製方法を提供する。この組成物は、重量比で少なくとも約20:80の低級アルコールおよび水と、少なくとも1種の荷電ポリマーと少なくとも1種の逆に荷電した界面活性剤との錯体を含む増粘剤系と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 界面活性剤/ポリマー錯体を用いて増粘されたヒドロアルコール組成物技術分野 本発明は、外科用手洗液および抗菌ハンドローションとして有用な組成物に関 する。特に、本発明は、荷電ポリマーおよび逆に荷電した界面活性剤を用いて増 粘された、安定したヒドロアルコール組成物に関する。発明の背景 院内感染および感染症に対する暴露を制御することは、病院および外科センタ ーで働く医師、看護婦および臨床医にとって最も重要なことである。感染を制御 する最も有効な方法のうちの1つが、各患者と接する前および場合によっては後 、特に各外科施術の前後に必ず手を消毒するようにすることである。手の消毒は 一般に、水と一緒に滅菌石鹸を使用して行われる。これらの石鹸は通常、活性抗 菌剤として、ポビドン−ヨウ素(7.5重量%)または二グルコン酸クロロヘキ シジン(CHG)(通常2重量%または4重量%)を含むように組成されている 。また、組成された石鹸は、界面活性剤と、場合によってはグリセリンなどの低 濃度の湿潤剤とを含有していることもある。 手の消毒はまた、術前のスクラブ代替物を用いても行われる。これらは石鹸お よびウォータースクラブの代わりに使用される。術前のスクラブ代替物は、一層 短時間で従来の石鹸およびウォータースクラブ以上にバクテリアを死滅させるの が理想的である。さらに、 これによって触覚特性を許容可能な状態に維持したまま微生物および化学物質に よる汚染に対する皮膚の自然なバリア維持するかまたは改善する。術前スクラブ 代替物の例としては、通常はエタノールまたはイソプロパノールを消毒薬として 高濃度で含み、増粘剤および任意に湿潤剤(例えばグリセリン)も含むヒドロア ルコールゲルが挙げられる。今日まで、ヒドロアルコールゲルに用いられている 増粘剤は、ポリアクリル酸(商品名CARBOPOLとして、オハイオ州Cle velandのBF Goodrich Specialty Polymer s and Chemicals Divisionから販売されている)など のアニオン性ポリマーを主成分としたものであった。米国特許第4,915,9 34号(Tomlinson)には、ヒドロアルコール溶媒、脂肪アルコールお よび界面活性剤を主成分とするCHG含有防腐剤フォームを使用することが開示 されている。界面活性剤は、エトキシル化ソルビタンアルキレート、エトキシル 化脂肪アルコール、エトキシル化ノニルフェノールからなる群から選択される。 安定した粘性のヒドロアルコールエマルジョンを組成することは、2つの理由 から困難である。第1に、短鎖アルコール(エタノールなど)を水系に添加する と、表面張力が大幅に低下する。例えば、20℃での純水の表面張力が約72ダ イン/cmであるのに比べて、40重量%エタノール水溶液の表面張力は約31 ダイン/cmである。60重量%エタノールでのヒドロアルコール溶液は、水と 比較して表面張力がかなり低い。このような組成物の表面張力は、20℃で約2 7ダイン/cmである。第2に、化粧品のエマルジョンにおいて用いられている 多くの界面活性剤は一般に、ヒドロアルコール系に完全または部分的に可溶であ る。 スキンケアに関する定期刊行物51−0001−259すなわち、 デラウェア州WilmingtonのICI AmericaのSpecial ty Chemicalsには、エタノールはスキンケアエマルジョンにいくつ かの利点をもたらし得るが、エタノールの存在下で安定したエマルジョンを生成 するのは困難であるため、製造者はエタノールの使用を避けるのが普通であると 述べられている。事実、この定期刊行物には、エマルジョンを破壊する際にエタ ノールを用いることが多いと記載されている。 米国特許第4,956,170号(Lee)には、ヒドロアルコール皮膚の保 湿用/コンディションニング抗菌ゲルが開示されている。このゲルは、エタノー ル60〜75重量%と、アニオン性カルボマーポリマー増粘剤0.4〜2重量% とを含んでいる。この組成はまた、脂肪アルコールに加えて、追加の軟化剤オイ ルを安定させるためのポリエトキシル化非イオン性界面活性剤/乳化剤も含んで いる。米国特許第5,167,950号(Lins)には、高アルコール含量の 抗菌エアロゾルムースが開示されている。このムースは、アルコールと、水と、 ポリマーゲル化剤と、C16〜C22アルコール含有界面活性剤系と、エアロゾ ル噴霧剤と、非イオン性ポリエトキシル化界面活性剤とを含む。これらの系は、 中和ポリマーアクリル酸を主成分としている。アニオン性であるため、二グルコ ン酸クロロヘキシジンなどの正に荷電した分子とは非相溶である。さらに、これ らの系は、化粧品としては許容可能であるかもしれないが、容易には薄く広がら ず、手袋の内側で多少なりともべたべたした感じのする重い感じのものとなり得 る。 ポリマー/界面活性剤系を主成分とする新規なゲル化剤、E.D.Gooda rd et.al.、J.Soc.Cosmet.Chem.42、19〜3 4(1991年1月/2月)には、アニオン性界面活性剤との組み合わせで第四 ポリマーを主成分とする 完全に水性の系用のポリマー/界面活性剤増粘剤系が開示されている。しかしな がら、これらの増粘剤系はヒドロアルコール溶媒系においては有効ではない。 米国特許出願第08/493,714号および同第08/493,695号( いずれも1995年6月22日に出願され、3M社に譲渡された)に記載されて いるものなどの他のヒドロアルコール系では、ポリアクリル酸などのポリマー増 粘剤の必要性がなく、非イオン性、アニオン性、カチオン性、または双性イオン 性乳化剤を増粘剤として用いている。これらの系は極めて望ましいが、抗菌ロー ションなどとして有用な他の高粘度ヒドロアルコール組成物も依然として必要と されている。発明の開示 本発明によれば、好ましくは目だった残留物を残さずに水で容易に洗い流すこ とが可能な、外科手術前の手洗液およびローションなどの手指消毒用生成物とし て有用な組成物が得られる。本発明の好ましい組成物は、通常、1回適用後およ び複数回適用後の両方で極めて良好な感触を有する。また、好ましい組成物は、 複数回適用後、適用後の手洗時にぬるぬるした感触および違和感を生じずに、皮 膚の状態を維持または改善する。術前スクラブ代替物として用いる場合、本発明 は、微生物および化学物質による汚染に対する皮膚の自然なバリア維持または改 善しつつ、短時間で、従来の石鹸およびウォータースクラブ以上に、バクテリア 、菌、ウィルスを死滅させる。本発明は、比較的高濃度の低級アルコールを含み 得るが、組成物を粘性にするための高分子量のポリマー増粘剤を必要としない、 粘性の組成物を提供することによって、過去の組成物における問題を解決する。 この高分子量のポリマー増粘剤は、手を洗う際にぬるぬる とした感じを生む原因となることが多いものである。さらに、この組成物は、化 粧品的に上品な感じであり、ローションまたはフォームとして計量分配すること も可能である。また、医薬品の経皮デリバリーの促進にも適している。 本発明の一実施態様は、(a)重量比で少なくとも約20:80の低級アルコ ールおよび水と、(b)少なくとも1種の荷電ポリマーと少なくとも1種の逆に 荷電した界面活性剤との錯体を含む増粘剤系と、を含むヒドロアルコール組成物 であって、ポリマーおよび界面活性剤が、(i)組成物の粘度が、ポリマーまた は界面活性剤のいずれか一方が欠如した同一組成物の粘度よりも高くなり、(i i)補助増粘剤を含有しない場合に、組成物の粘度が23℃において少なくとも 約4,000センチポアズであるように選択される組成物。好ましくは、この組 成物は安定したヒドロアルコール組成物である。 本発明の他の実施態様は、(a)重量比で少なくとも約20:80の低級アル コールおよび水と、(b)少なくとも1種のイオン化可能なポリマーと、(c) 少なくとも1種のイオン化可能な界面活性剤と、を含む成分を組み合わせること によって調製可能なヒドロアルコール組成物であって、ポリマーおよび界面活性 剤が、(i)ヒドロアルコール組成物の粘度が、ポリマーまたは界面活性剤のい ずれか一方が欠如した同一組成物の粘度よりも高くなり、(ii)補助増粘剤を 含有しない場合に、ヒドロアルコール組成物の粘度が23℃において少なくとも 約4,000センチポアズであるように選択される組成物である。 また、本発明によれば、本発明のヒドロアルコール組成物を調製する方法も得 られる。1つの方法は、イオン化可能な界面活性剤を、この界面活性剤を溶融さ せるのに十分な温度で加熱し、イオン化可 能なポリマーと水を含む溶媒系とを混合し、溶融界面活性剤とポリマー/溶媒系 混合物とを混合して、重量比で少なくとも約20:80の低級アルコールおよび 水と、少なくとも1種の荷電ポリマーと少なくとも1種の逆に荷電した界面活性 剤との錯体を含む増粘剤系と、を含むヒドロアルコール組成物を形成することを 含み、組成物の粘度が、ポリマーまたは界面活性剤のいずれか一方が欠如した同 一組成物の粘度よりも高くなり、(ii)補助増粘剤を含有しない場合に、粘度 が23℃において少なくとも約4,000センチポアズであるようにポリマーお よび界面活性剤を選択する、方法。 定義 「周囲温度」は、本願明細書において、約21〜25℃の温度範囲を指す。 「補助増粘剤」は、本願明細書において、増粘剤系の非存在下においても溶媒 相の粘度を増す添加剤(後述する増粘剤系の調製に用いられるイオン化可能なポ リマーおよびイオン化可能な界面活性剤を除く)を指す。補助増粘剤の中には、 増粘剤系と相乗作用して最終的に得られる組成の粘度を増すものがある。補助増 粘剤としては、可溶性および膨潤性ポリマーと、シリカ、マグネシウムアルミニ ウムシリケートなどの会合コロイド増粘剤が挙げられるが、これに限定されるも のではない。 「軟化剤」は、本願明細書では広義に、繰り返し使用すると皮膚のモイスチャ ーレベル、コンプライアンス、外観を維持または改善可能な物質を指す。 「乳化剤」は、本願明細書において、水の表面張力、あるいは不混和性液体ま たは固体成分と組成物の溶媒との間の間氷張力(interglacial t ension)を弱めることが可能な、 親水性(極性)および疎水性(非極性)領域を同一分子上に有する分子を指す。 「乳化剤」は、本願明細書において、「界面活性剤」と同義語であり、親水性 (極性)および疎水性(非極性)領域を同一分子上に有する分子を指す。このよ うな分子の数平均分子量は約4000未満であり、通常は約2500未満である 。 「イオン化可能な基」は、本願明細書において、第一アミン、第二アミンまた は第三アミンなどのイオンを形成可能な基、酸、および第四アミン塩において見 られるものなどの永久的に荷電した基を指す。 「イオン化可能なポリマー」は、本願明細書において、繰り返し単位を有し、 1分子あたり少なくとも3個のイオン化可能な基を有する、天然、変性天然(m odified natural)または合成の分子を指す。 「イオン化可能な界面活性剤」は、本願明細書において、親水性(極性)およ び疎水性(非極性)領域を同一分子上に有し、1分子あたり少なくとも1個のイ オン化可能な基を有する分子を指す。 「ローション」は、噴霧剤を含有しない液体またはクリームを意味する。 「融点」(Tm)は、本願明細書において、本発明の組成物またはエマルジョ ンが劇的に粘度を失う温度を意味する。 「永久的に荷電した」は、本願明細書において、pHまたは水素イオン濃度と は無関係に電荷を維持する、第四アミンなどの基を指す。 「溶媒」、「溶媒系」または「ヒドロアルコール溶媒」は、本願明細書におい て、本発明におけるアルコールと水との混合物を指す。 「安定した」は、本願明細書において、周囲温度にて1545× gで30分間の遠心分離後に10容量%以下しか分離の見られない組成物を指す 。 「増粘剤系」は、本願明細書において、少なくとも1種の荷電ポリマーと少な くとも1種の逆に荷電した乳化剤との錯体を指す。発明の詳細な説明 本発明によれば、鎖状低級アルコールと、水と、増粘系とで構成される組成物 が得られる。増粘系は、荷電ポリマーと逆に荷電した界面活性剤との錯体を含む 。この錯体は、両方のポリマー表面のイオン化可能な基と界面活性剤とが反応し 、その両方の表面でイオン性の基を形成して、これがイオン的に会合した結果と して形成される。好ましくは、この錯体は、ポリマー表面のイオン化可能な基と 界面活性剤との酸塩基反応の結果として形成される。例えば、ポリマーは、界面 活性剤と混合されると酸性基または塩基性基が互いに中和し合い、荷電した種を 生成する酸性基または塩基性基を有することができる。これらの荷電した種が次 にイオン的に会合し、本発明のヒドロアルコール組成物に増粘系を含む錯体が形 成される。荷電した界面活性剤分子はまた、界面活性剤に疎水性領域が存在する がゆえに、疎水的に会合する場合もある。 本発明の増粘系の調製に用いられるイオン化可能なポリマーおよび界面活性剤 は、単独で用いた(すなわち、ポリマーまたはポリマー混合物のみまたは界面活 性剤または界面活性剤混合物のみ)場合にヒドロアルコール溶媒系を増粘する( すなわち粘度を高める)ことが可能な場合もあるが、錯体が形成されるようにポ リマーおよび界面活性剤を選択し、これらを組み合わせた場合に、ヒドロアルコ ール溶媒系の増粘性が(特にアルコール対水の比率が高ければ高いほど)大幅に 改善される。ヒドロアルコール溶媒系 本発明の組成物は、水との混合物で1種または複数のアルコールを含み、ヒド ロアルコール溶媒系を生成している。本発明の組成物において用いられるアルコ ールは、鎖状低級炭化水素アルコール(以下、「低級アルコール」と呼ぶ)、特 にC1〜C4アルコール(すなわち、1〜4個の炭素原子を有するアルコール) である。好ましい実施例では、このアルコールは、エタノール、2−プロパノー ル(すなわち、イソプロパノール)またはn−プロパノールである。さらに好ま しい実施例では、このアルコールはエタノールである。エタノールは、広範囲に わたる微生物を短時間で死滅させるため、好ましいアルコールである。さらに、 これらのアルコールの臭いは、医療従事者および患者にとって我慢できる程度の ものである。 本発明の組成物における低級アルコール対水の比率は、重量比で少なくとも約 20:80(すなわち、組成物中の水プラス低級アルコールの重量のみに対して 低級アルコールが少なくとも約20重量%の量で存在し、水が約80重量%の量 で存在する)であり、好ましくは重量比で少なくとも約35:65、さらに好ま しくは少なくとも約40:60、一層好ましくは少なくとも約50:50、最も 好ましくは少なくとも約60:40である。一般に、本発明の組成物のアルコー ル対水の比率は、重量比で約99:1以下である。アルコール対水の比率が、重 量比で約40:60〜95:5の範囲内にある(すなわち、組成物中の水プラス 低級アルコールの重量に対してアルコールが40〜95重量%、水が5〜60重 量%)組成物は、バクテリアを瞬時に死滅させる持効を保証する。特に好ましい 実施例では、低級アルコール対水の比率が約50:50〜約85:15の範囲に あり、さらに好ましくは約60:40〜約75: 25の範囲にある。好ましい実施例では、最適な抗菌活性が得られるようにアル コール対水の比率をさらに高め、組成物が短時間で乾燥するようにしている。増粘剤系 本発明において有用な増粘剤系は、最終組成物の化粧品性状に影響する。好ま しくは、本発明の手洗液およびローションは、以下の望ましい化粧品性状を有す る。この組成物は、周囲温度(すなわち21〜25℃)、好ましくは約35℃ま でで、許容できる粘度(例えば少なくとも約4000センチポアズ)を維持する と好ましい。好ましい組成物は、加熱冷却サイクル(50℃以上まで加熱され、 周囲温度まで冷却される)ならびに凍結/解凍サイクル(−30℃まで冷却され 、周囲温度まで加温される)に対して安定である。これらの化粧品性状はいずれ も、選択するポリマーおよび界面活性剤のタイプおよび量に影響される。これは 、組み合わされて本発明の増粘剤系を含む錯体を形成する。 適した安定性、許容可能な化粧品特性、適切な粘度を得るためには、本発明の 増粘剤系は上述したヒドロアルコール溶媒系と相溶でなければならない。本発明 の組成物の23℃での粘度は、ブルックフィールドLVDV−I+粘度計および ヘリオパス(heliopath)アダプターを設けたTスピンドルなどの超低 剪断粘度計を用いて測定した場合で、少なくとも約4,000センチポアズ(c P)、好ましくは少なくとも約10,000cP、さらに好ましくは少なくとも 約20,000cP、一層好ましくは少なくとも約50,000cP、最も好ま しくは少なくとも約80,000cP(約500,000cP以上と高くてもよ い)である。軟化剤などの特定の任意の成分が粘度(良い影響または悪影響)に 影響する場 合があるため、測定粘度はこれらの追加の成分を含むが補助増粘剤(例えば、非 錯体化ポリマー増粘剤またはコロイド増粘剤)は含まれない最終組成物の粘度で ある。 本発明の粘度は、少なくとも1種のイオン化可能なポリマーと少なくとも1種 のイオン化可能な界面活性剤とを組み合わせることによって調製される増粘剤系 によって得られる。これらの成分をドロアルコール溶媒中で混合する際に、荷電 ポリマーと逆に荷電した界面活性剤との錯体(すなわちイオン会合)が形成され る。このポリマーは、界面活性剤と混合されると正または負に荷電可能である。 同様に、界面活性剤も、ポリマーの電荷とは逆の電荷であるという前提で、ポリ マーと混合されると正または負に荷電可能である。本願明細書において、「錯体 」は、それぞれのイオン化可能な分子がイオン化する時に形成される、イオン性 ポリマーと界面活性剤分子との会合を指す。このようなイオン化可能な分子は、 永久的に荷電した種の塩を含む、酸、塩基または塩の形態を取り得る。 このため、界面活性剤と錯体化される前は、増粘剤系の調製に用いるイオン化 可能なポリマーは、イオン化可能な基(1分子あたり少なくとも3個)で構成さ れ、これは、塩基性、酸性、アニオン性または永久的に荷電したものであっても よい。同様に、増粘剤系の調製に用いられるイオン化可能な界面活性剤は、イオ ン化可能な基(1分子あたり少なくとも1個)で構成され、これは、塩基性、酸 性、アニオン性または永久的に荷電したものであってもよい。イオン化可能な界 面活性剤とイオン化可能なポリマーとを混合すると、このようにして形成される 増粘剤系は、逆の電荷を有する界面活性剤種にイオン的に結合したポリマー種で 構成される。これは、ポリマー分子表面の少なくとも約3モル%のイオン性の基 とイオン的に会合するのに十分な量で存在する。 増粘剤系中の界面活性剤と一旦反応したら、ポリマーは界面活性剤とは逆の電 荷を持ち、よって界面活性剤と錯体化される。ポリマー/界面活性剤錯体は、酸 と塩基とを組み合わせることによって形成可能である。あるいは、電荷の異なる 塩同士を組み合わせて形成してもよい。例えば、塩交換が起こってポリマー/界 面活性剤錯体が形成されるように、ポリ第四アミンポリマー(永久的に荷電した カチオン性塩)とアニオン性塩界面活性剤とを組み合わせることができる。永久 的に荷電した種からのポリマー/界面活性剤錯体の形成は、ポリマー/界面活性 剤錯体とこのようにして形成される低分子量の二次塩との溶解性の差によって促 進される場合がある。例えば、ポリ(トリメチルアミノエチルアクリレート、塩 酸塩)と硫酸アルキル、ナトリウム塩との組み合わせによって、ポリマー/界面 活性剤の錯体と二次塩の塩化ナトリウムとが生成される。二次塩および/または ポリマー/界面活性剤錯体のヒドロアルコール溶媒への溶解性が限られている場 合には、平衡が作用して錯体が形成される。 本来酸性である(したがって、ポリマーによって中和されると負の電荷を持つ )界面活性剤を用いる場合は、ポリマーは塩基性でなければならず、結果として 塩基性の官能価を有する基で構成されることになる。本来塩基性である(したが って、ポリマーで中和されると正の電荷を持つ)界面活性剤を用いる場合は、ポ リマーは酸性でなければならず、結果として酸性の官能価を有する基で構成され ることになる。 塩基性基の例としては、中和時にプロトン化アミノ基を形成する、第一アミン 、第二アミン、第三アミンが挙げられる。中和時にアニオン性の基を形成する酸 性基の例としては、硫酸水素(−OSO2OH)、スルホン酸(−SO2OH)、 リン酸水素(−O)2P (O)OHまたは−OP(O)(OH)2または−OP(O)(OH)O-+) 、リン酸(−PO(OH)2または−PO(OH)O-+)およびカルボン酸( −CO2H)が挙げられる。式中、Mは正に荷電した対イオンであり、水素、ナ トリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウムたは N+R’4(式中、R’は各々独立に、N、OまたはS原子で置換されていてもよ い、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基)からなる群から選択される。 本発明の組成物における増粘剤系の調製に用いられるイオン化可能なポリマー は、ホモポリマーまたはコポリマーであってもよく、天然、変性天然または合成 由来のものであってよい。好ましくは、ローションを手に塗る時のように、皮膚 に施している間に組成物がぬるぬるした感じにならないように分子量が十分に低 いものである。ここで、好ましいイオン化可能なポリマーは、アルコール対水が 40:60であり、イオン化可能なポリマーを4重量%の量で含有するヒドロア ルコール溶媒系の粘度が、約50,000センチポアズ(cP)未満、好ましく は約30,000cP未満、さらに好ましくは約15,000cP未満、最も好 ましくは約4000cP未満であるような十分に低分子量のものである。ぬるぬ るした感触は、通常はポリエチレンオキシドなどの高分子量のポリマーによって 生じるものである。高分子量のポリマーは組成物に高い粘度を持たせるのみなら ず、極めて粘弾性のある組成物も形成する。しかしながら、本発明の粘性の組成 物は、その増粘効果を界面活性剤の疎水性会合から生みだしていると思われる。 この界面活性剤が、ポリマー鎖とイオン的に会合するのである。これらのファン デルワールスおよび/またはイオン性会合は通常は容易に破壊され、ローション を剪断感受性のものとするため、容易に適用可能である。適用時に用 いる剪断によって粘度が大幅に低くなるためである。しかしながら、当業者であ れば、本発明の組成物に安定性を付与するには、特定量の粘弾性および/または 高降伏応力が極めて望ましい場合もあることは理解できよう。 本発明の増粘剤系の調製に用いられるイオン化可能なポリマーは、好ましくは 塩基性または酸性である。適した塩基性ポリマーとしては、第一アミン、第二ア ミンまたは第三アミン、あるいはこれらの組み合わせである基が挙げられる。塩 基性官能価を有する適したポリマーの例としては、ジアルキルアミノアルキルア クリレートを主成分とするポリアクリレート(例えば、ジメチルアミノエチルア クリレート)、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートを主成分とするポリア クリレート(例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート)、アルキルジアリル アミンを主成分とするポリアクリレート(例えば、メチルジアリルアミン)、ジ アルキルアミノアルキルアクリルアミドを主成分とするポリアクリレート(例え ば、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド)、ジアルキルアミノアルキルメタ クリルルアミドを主成分とするポリアクリレート(例えば、ジメチルアミノプロ ピルメタクリルルアミド)など、少なくとも1種のモノマーが、不飽和第一アミ ン、第二アミンまたは第三アミンである、不飽和モノマーを主成分とするポリマ ー挙げられるが、これに限定されるものではない。塩基性官能価を有するその他 の適したポリマーとしては、遊離の第一アミン基、第二アミン基または第三アミ ン基(例えば、2,3−エポキシプロピルアミンと反応したポリビニルアルコー ル)を放出する適当な試薬の反応によって調製されるポリマー、アジリジン変性 ポリマーならびにポリエチレンイミンなどのアジリジンを主成分とするポリマー 、アミノ官能性多糖類などの天然のポリマー(例えば、キトサンおよび変性キト サン)、ならび にアミノ官能性タンパク質およびポリペプチド(例えば、ポリリジン)が挙げら れる。これらのポリマーの組み合わせも使用可能である。 適した酸性ポリマーの例としては、先に列挙したような、硫酸水素、スルホン 酸、リン酸水素、リン酸、カルボン酸などの酸性官能価が挙げられる。酸性官能 価を有する適したポリマーの例としては、不飽和モノマーを主成分とし、少なく とも1種のモノマーが不飽和酸であるポリマーが挙げられるが、これに限定され るものではない。例えば、適した不飽和酸としては、アクリル酸、メタクリル酸 、ビニルホスホン酸、ビニルスルホン酸、2−メチル−2−(1−オキソ−2− プロペニル)アミノ−1−プロパンスルホン酸(ホモポリマーはHenkel Corp.からHSP−1180としてから市販されている)が挙げられる。ニ ュージャージー州SomervilleのPhoenix Chemical Inc.から入手可能な、ジメチコンコポリオールホスフェートであるPECO SIL PS−100ポリマーの他、ニュージャージー州WayneのISPか ら入手可能な、ポリ(メチルビニルエーテル/マレイン酸)のモノアルキルエス テルであるGANTREZ ES、SPおよびVシリーズのポリマーなどの遊離 酸基を含有する他のポリマーも適している。 増粘剤系の調製に用いられるイオン化可能なポリマーはまた、他のポリマー分 子のイオン化可能な界面活性剤および/または他の疎水性側鎖と疎水的に会合可 能な疎水性側鎖を含んでもよい。適した疎水性側鎖の例としては、少なくとも1 6個の炭素原子、好ましくは少なくとも18個の炭素原子、さらに好ましくは少 なくとも20個の炭素原子を有するアルキル側鎖、ポリスチレン側鎖(一般に数 平均分子量約2,000〜30,000)などの他、これらの混合 物が挙げられる。 本発明において用いる適した界面活性剤は、親水性(極性)および疎水性(非 極性)領域を同一分子に有し、以下の一般構造 (R)a(L)b (式中、Rは疎水性基であり、Lは、界面活性剤がイオン化可能である(すなわ ちポリマーとの反応前に)場合には少なくとも1個のイオン化可能な基を有する 親水性基であり、または界面活性剤が荷電している(すなわちポリマーとの反応 の結果)場合には少なくとも1個のイオン性の基であり、aおよびbは独立に1 〜4である)を満たす分子で構成される。これらの化合物は、酸性、塩基性、ア ニオン性または永久的に荷電したものであってもよい、少なくとも1個のイオン 化可能な基を有する。 この式において、Rとしては、少なくとも16個の炭素原子、好ましくは少な くとも18個の炭素原子、さらに好ましくは少なくとも20個の炭素原子、最も 好ましくは少なくとも22個の炭素原子を有するアルキル基、少なくとも16個 の炭素原子、好ましくは少なくとも18個の炭素原子、さらに好ましくは20個 の炭素原子を有するアルケニル基、または少なくとも20個の炭素原子、好まし くは少なくとも24個の炭素原子、さらに好ましくは少なくとも26個の炭素原 子を有するアラルキル基またはアラルケニル基が挙げられる。好ましい実施例で は、Rは枝分かれしていない。これらの疎水性基によって、界面活性剤分子の疎 水性会合が可能になる。 上記の式において、Lは、第一アミン、第二アミンまたは第三アミンなどの塩 基性基、硫酸水素(−OSO2OH)、スルホン酸(−SO2OH)、リン酸水素 ((−O)2P(O)OHまたは−OP(O)(OH)2または−OP(O)(O H)O-+)、リン酸(−PO(OH)2または−PO(OH)O-+)、カル ボ ン酸(−CO2H)などの酸性基(プロトン酸)(式中、Mは正に荷電した対イ オンであり、水素、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウ ム、マグネシウムたはN+R’4(式中、R’は各々独立に、N、OまたはS原子 で置換されていてもよい、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基)からなる群 から選択される)、酸性基または酸性基の塩から誘導されるアニオン性の基、あ るいは第四アミンなどの永久的に荷電した基である。 この界面活性剤は、酸性、塩基性、アニオン性または永久的に荷電した親水性 基を2個以上有していてもよい。また、アミド、エステル、アルコール、ソルビ タン、ポリグリセリル(通常は2〜10個以上のグリセリル単位を有する)、ポ リグルコシド(通常は1〜10個以上のグルコシド単位を有する)、ポリエチレ ングリコール(通常は1〜100個、好ましくは5〜50個のポリエチレンオキ シド単位を有する)またはこれらの組み合わせなどの非イオン性の基を別に有し ていてもよい。 適した界面活性剤の例を以下に詳細に列挙する。界面活性剤は一般に、(例え ば中和によって)少なくとも約3モル%のイオン化可能なポリマー基と錯体を形 成するのに有効な量で用いられる。この界面活性剤を、(例えば中和によって) 少なくとも約5モル%、さらに好ましくは少なくとも約10モル%、最も好まし くは少なくとも約20モル%、さらには100モル%またはそれ以上(例えば2 00モル%)のイオン化可能なポリマー基と錯体を形成するのに有効な量で用い ると好ましい。このように、界面活性剤は、ポリマー分子上の少なくとも約3モ ル%(好ましくは少なくとも約5モル%、さらに好ましくは少なくとも約10モ ル%、最も好ましくは少なくとも約20モル%など)のイオン性の基とイオン的 に会合するのに十分な量で、荷電した状熊で増粘剤系中に存在する。系によって は、 過剰な界面活性剤(モルベース)が望ましい場合もある。 増粘剤系は、1種または複数のイオン化可能なポリマーおよび1種または複数 のイオン化可能な界面活性剤から調製可能である。これらは各々、1クラスの化 合物から選択してもよいし、あるいは2クラス以上から選択してもよい。2種以 上の界面活性剤を使用する場合、これらの界面活性剤を、組成物の総重量に対し て少なくとも約0.05重量%、さらに好ましくは少なくとも0.1重量%の濃 度で存在させると好ましい。本発明の増粘剤系は、界面活性剤の総濃度が比較的 低くても高い粘度を達成することができる。増粘剤系中に存在する界面活性剤の 総濃度は、本発明の組成物全体に対して、通常約8重量%未満、好ましくは約5 重量%未満、さらに好ましくは4重量%未満、最も好ましくは3重量%未満であ る。 本願明細書において、界面活性剤は、荷電すると増粘剤系のかなりの部分にな り、荷電ポリマーとは逆の電荷を有し、荷電ポリマーと会合可能であり、これが 組成物中に存在することで組成物の粘度が高まる。このような特徴を持たない特 定の界面活性剤または乳化剤(例えば、非イオン性界面活性剤または乳化剤)も 、組成物中に存在可能であり、組成物の粘度を実際に高めることもあるが、本発 明の目的では、これらは増粘剤系の一部であるとはみなされない。例えば、特定 の界面活性剤が組成物の粘度を高めない場合には、これは、例えば後述する軟化 剤または安定剤などとしてみなされる。 好ましい実施例では、界面活性剤のうち少なくとも1種は周囲温度において固 体である。このような固体界面活性剤は一般に、少なくとも16個炭素原子、好 ましくは少なくとも18個炭素原子、さらに好ましくは少なくとも22個の炭素 原子を有する長鎖炭化水素を少なくとも1種含む。低級アルコール対水の比率が 約50:50を超える系では、長鎖炭化水素基は少なくとも18個の炭素原子を 有すると好ましい。さらに長い炭化水素鎖長にすることで組成物の剌激性を減ら すことができると思われる。 市販の界面活性剤(乳化剤と呼ばれることも多い)の多くは、実際に鎖長のあ る混合物で構成されている。例えば、業務提供されている界面活性剤ベヘン酸は 実際に、主にC22、C210およびC18画分からなるが、検出可能な濃度で 、C24およびC16画分も含有する酸の混合物である。このような理由から、 (上記のように)特に明記しない限り、ここで指定する鎖長は数平均鎖長を指す 。 好ましくは、補助増粘剤を含有しない組成物の粘度が、23℃において少なく とも約4,000センチポアズになるようにイオン化可能なポリマーおよび界面 活性剤を選択する。また、組成物の粘度が、イオン化可能なポリマーまたはイオ ン化可能な界面活性剤のいずれかを含まない同一の組成物よりも高くなるように 、イオン化可能なポリマーおよび界面活性剤を選択する。すなわち、ポリマーお よび界面活性剤は各々単独で、組成物の粘度を高めることができる場合がある。 しかしながら、併用すると、荷電ポリマーと荷電した界面活性剤との錯体は、イ オン化可能なポリマーまたはイオン化可能な界面活性剤のいずれかを単独で用い た場合よりも高い度合いで組成物の粘度を高めることができる。 増粘剤系中におけるイオン化可能なポリマーの量は、本発明の組成物全体に対 して、好ましくは約12重量%未満、さらに好ましくは約8重量%未満、最も好 ましくは約4重量%未満である。増粘剤系(すなわちポリマー/界面活性剤錯体 )の量は、好ましくは約12重量%未満、さらに好ましくは約10重量%未満、 一層好ましくは約8重量%以下、最も好ましくは約6重量%以下である。 実質的にポリマー増粘剤を含有しない本発明の好ましい組成物は「融点」(Tm )を有する。組成物をこの融点より高い温度まで加 熱すると、組成物は急激に粘度を失う(すなわち粘度が低くなる)。周囲温度( すなわち21〜25℃)で高粘度(例えば、少なくとも約4000センチポアズ )を維持するために、本発明の組成物は、融点が約25℃よりも高いものである と好ましい。皮膚に塗布した後に通常高粘度(例えば、少なくとも約4000セ ンチポアズ)を維持するために、融点が約35℃よりも高い組成物もある。好ま しい組成物の中には、冷凍せずに輸送および取扱できるようにするために、融点 が約40℃より高いものがある。 増粘剤系は、特定の組成物の融点に影響する。例えば、約25℃(好ましくは 約35℃)を上回る融点を得るためには、周囲温度で固体である界面活性剤(例 えばワックス)を少なくとも1種を増粘剤系に含む。増粘剤系の全ての界面活性 剤を周囲温度で固体とし、得られる組成物の融点を高めると好ましい。 また、増粘剤系における界面活性剤の構造も得られる組成物の融点に影響する 。好ましい実施例では、増粘剤系における少なくとも1種の界面活性剤が、結晶 構造を促進することができる。結晶性は、長い直鎖アルキル基によって促進され る。したがって、少なくとも1種の界面活性剤は、少なくとも16個、好ましく は少なくとも18個、さらに好ましくは少なくとも20個の炭素原子を有する飽 和直鎖炭化水素を含むと好ましい。 組成物の融点を達成するために、界面活性剤鎖長は、粘性の組成物(必要であ る場合)を維持しつつ組成物において使用可能な低級アルコールの最大濃度およ び増粘剤系において必要な界面活性剤の濃度を判断する上で役立つ。例えば、低 級アルコールの濃度が高くなればなるほど、安定した粘性のエマルジョンを生成 するには鎖の長い界面活性剤が望ましい。低級アルコールの濃度が高くなればな るほど、低濃度の同一アルコールの場合に比べて、界面活性剤の膨 潤または可溶化の度合いが高くなりやすいと考えられている。したがって、低級 アルコールの濃度が高くなればなるほど、融点を25℃よりも上(好ましくは3 5℃よりも上)に維持するためには増粘剤系の界面活性剤における炭化水素基の 鎖長も長くなる。また、増粘剤系における疎水基成分の鎖長が増すと、特定の粘 度を達成するのに必要な界面活性剤の量は少なくなる。 すなわち、ヒドロアルコール系における低級アルコールの量は、どの界面活性 剤を選ぶかということに影響する場合があり、逆もまたしかりである。例えば、 組成物の低級アルコール対水の比率が約50:50を上回る場合には、増粘剤系 は、数平均鎖長が少なくとも16個の炭素原子からなる少なくとも1種の界面活 性剤を含むことになる。組成物の低級アルコール対水の比率が約60:40を上 回る場合、増粘剤系は、数平均鎖長が少なくとも18個の炭素原子からなる少な くとも1種の界面活性剤を含むことになる。組成物の低級アルコール対水の比率 が約64:36を上回る場合、増粘剤系は、数平均鎖長が少なくとも20個の炭 素原子からなる少なくとも1種の界面活性剤を含むことになる。 本発明の組成物において用いられる好ましい増粘剤系は、好ましくは極めて安 定した粘弾性組成物を生成可能である。界面活性剤およびポリマーの比率を変え ることで、ほぼ純粋な粘性組成物から、極めて弾性が高く、場合によっては粘質 またはゲル状の組成物まで、弾性度を調節することができる。軟化剤を添加する 場合、系の弾性度を増すことで安定性を高め、不混和性軟化剤の分離を防止する 。しかしながら、弾性の高すぎる状態は好ましくない。弾性組成物は通常、化粧 品的に魅力のある生成物にはならないためである。少なくとも2個の疎水性基を 有する特定の界面活性剤を添加することで、安定した粘性の組成物を維持しつつ 粘弾性を制限することができる。 複数の疎水性基を有する界面活性剤の好ましいクラスは、以下の構造 (式中、R1およびR2は、少なくとも16個の炭素原子を有する長鎖アルキルま たはアルケニル炭化水素基であり、R3は、1〜4個の炭素原子を有する短鎖ア ルキル基であって、好ましくはメチルまたはエチルである)を実質的に満たす第 三アミンである。好ましい構造としては、ジステアリルアリールメチルアミンお よびジベヘニルメチルアミンが挙げられる。ジアルキル(任意にエトキシル化さ れた)ホスフェートも、粘弾性量を抑える上で有用な場合がある。 追加で添加可能な他の適した複数の界面活性剤としては、ジアルキルグリセロ ールエステル、トリアルキルグリセロールエステル、ポリグリセロールアルキル エステル、エチレングリコールジアルキルエステル、ポリエチレングリコールジ アルキルエステルの他、工チレンジアミンなどのジアミンのジアルキルアミド、 ペンタエリスリトールのポリアルキルエステル)、ポリエチオキシル化(pol yethyoxylated)アルキルアルコールのアルキルエステルが挙げら れる。 以下の界面活性剤クラスは、本発明において用いるのに適した界面活性剤の非 限定的な一例である。いくつかの好ましい界面活性剤の例をクラスごとに挙げて おく。 クラス1: 第三アミン(塩基性化合物)式中、R4は、少なくとも14個の炭素原子、好ましくは少なくとも16個の炭 素原子、さらに好ましくは少なくとも18個の炭素原子、最も好ましくはなくと も20個の炭素原子を有し、N、OおよびS原子によって置換されていてもよい 直鎖アルキル基またはアルケニル基であるか、あるいは、少なくとも16個の炭 素原子、好ましくは少なくとも18個の炭素原子、さらに好ましくは少なくとも 22個の炭素原子を有し、N、OおよびS原子によって置換されていてもよい、 アラルキル基またはアラルケニル基である。R4はまた、界面活性剤1モルあた りエチレンオキシド基またはプロピレンオキシド基を1〜50モル有するポリエ トキシル化またはポリプロポキシル化アルキルまたはアルケニルアルコール鎖か ら選択したものであってもよい。R5は、1〜4個の炭素原子を有する短鎖アル キル基であり、好ましくはメチル、エチルまたはプロピルであり、R6はR4また はR5と同一である。 本発明の増粘剤系の調製に有用なこのクラスの第三アミンのいくつかの例とし て、ニュージャージー州ParsippanyのCroda,Inc.からIn cromine BBとして入手可能なベヘンアミドプロピルジメチルアミン、 牛脂ジメチルアミン、二水素化牛脂メチルアミン;ステアリルジエタノールアミ ン、EHOMEEN Tシリーズとしてイリノイ州ChicagoのAkzo Chemicals Inc.から入手可能なポリエトキシル化牛脂ジエタノー ルアミンが挙げられるが、これに限定されるものではない。 クラス2: アルキルおよびアルケニル第一アミンおよび第二アミン(塩基性化 合物) R4−NH2 および R4−NH−R5 式中、R4およびR5は第三アミン(クラス1)について先に定義した通りである 。本発明の増粘剤系において有用なこのクラスのアミンからの界面活性剤のいく つかの例として、ARMEEN Tとして入手可能な牛脂アミン、ARMEEN 2Tとして入手可能な二牛脂(ditallow)アミン(いずれもAkzo Chemicals Inc.)が挙げられるが、これに限定されるものでは ない。 クラス3および4: 酸性(M=H)またはアニオン性界面活性剤 [(R6a-c d](M+be 式中、R6は、少なくとも14個の炭素原子、好ましくは少なくとも16個の炭 素原子、さらに好ましくは少なくとも18個の炭素原子、最も好ましくは少なく とも20個の炭素原子を有し、任意に、酸素、窒素または硫黄原子を内部に有す るか、アルキル鎖またはアルケニル鎖においてこれらの原子で置換されていても よい、アルキル基、アルケニル基またはアラルキル基であるか、あるいは、アル キル基、アルケニル基またはアラルキル基が少なくとも14個の炭素原子、好ま しくは少なくとも16個の炭素原子、さらに好ましくは少なくとも18個の炭素 原子、最も好ましくは少なくとも20個の炭素原子を有し、任意に、酸素、窒素 または硫黄原子を内部に有 するかまたは、アルキル鎖、アルケニル鎖またはアラルキル鎖においてこれらの 原子で置換されていてもよい、ポリエトキシル化および/またはポリプロポキシ ル化アルキル基、アルケニル基またはアラルキル基である。R6が、ポリエトキ シル化またはポリプロポキシル化置換基、あるいはエチレンオキシドとプロピレ ンオキシドとのコポリマー置換基である場合、これらのサブユニットは、疎水基 1モルあたり1〜100モル、好ましくは1〜20モルの量で存在する。Lは、 スルフェート(−OSO2-)、スルホネート(−SO2-)、ホスフェート( (−O)2P(O)O-または−OP(O)(O-2)、あるいはカルボキシレー ト(−CO2 -)であり、Mは、水素(H+)、ナトリウム(Na+)、カリウム( K+)、リチウム(Li+)、アンモニウム(NH4 +)、カルシウム(Ca+2)、 マグネシウム(Mg+2)またはR”A+(式中、R”は、水素または約1〜10 個の炭素原子を有するアルキル基またはシクロアルキル基であり、A+は、−N+ (R)3からなる群から選択される(例えば、R”A+は、N+(CH3R)4、H N+(CH2CH2OH)3、H2+(CH2CH2OH)2であることが可能である ))であるか、または複素環式−N+B(式中、Bは、窒素含有複素環を完成さ せ、かつ窒素原子の原子価を満足させる、炭素、窒素、硫黄および酸素原子から なる群から選択される、3〜7個の原子を有する)(式中、RはR”と同一であ り、適当な位置において、酸素、窒素または硫黄原子で置換されていてもよい) であり、aおよびcは独立に、1または2であり、bおよびdは独立に、1、2 または3であり、eは、(c×d)/bに等しい。 本発明の増粘剤系において用いるのに適した、この酸性クラス(M=Hである 場合)またはアニオン性クラス(M=ナトリウム、カリウム、リチウムなどであ る場合)からの好ましい界面活性剤の 非限定的な例としては、CROACID BとしてCroda,Inc.から入 手可能なベヘン酸およびSIPPOSTAT 0018としてサウスカロライナ 州SpartanburgのSpecialty Industrial Pr oducts,Inc.から入手可能なリン酸ステアリルが挙げられる。 クラス5. 第四アミン(永久的に荷電した)塩 式中、R10は、少なくとも12個の炭素原子、好ましくは少なくとも16個の炭 素原子、さらに好ましくは少なくとも18個の炭素原子、最も好ましくは少なく とも20個の炭素原子を有する直鎖アルキル基またはアルケニル基であるか、ま たは、少なくとも14個の炭素原子、好ましくは少なくとも18個の炭素原子、 さらに好ましくは少なくとも22個の炭素原子を有するアラルキル基またはアラ ルケニル基であり、R7は、1〜4個の炭素原子を有する短鎖アルキル基、好ま しくはメチルまたはエチルであり、R8はR7と同一であるか、あるいは、少なく とも12個の炭素原子、好ましくは少なくとも16個の炭素原子、さらに好まし くは少なくとも18個の炭素原子、最も好ましくは少なくとも20個の炭素原子 を有し、適当な位置においてN、OまたはS原子で置換されていてもよい長鎖ア ルキルまたはアルケニル炭化水素鎖であるか、R8は、少なくとも14個の炭素 原子、好ましくは少なくとも18個の炭素原子、さらに好ましくは少なくとも2 2個の炭素原子を有するアラルキル 基またはアラルケニル基であり、R9は、R7またはR8のいずれかと等価であり 、好ましくはR8と等価であり、Xは、ハロゲン、R11SO3 -、R11SO4 -、R1 1 CO2 -、(R112PO4 -または(R11)PO4=(式中、R11は1〜4個の炭 素原子を有する短鎖アルキル基、好ましくはメチルまたはエチルである)である 。 第四アミン界面活性剤の非限定的な例としては、INCROQUAT DBM −90としてCrodaから入手可能なジベヘニルジメチルアンモニウムメトサ ルフェート、NIKKOL CA−2580としてBarnet Produc tsから入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ARQUAD T−27Wとしてイリノイ州ChicagoのAkzo Chemicals, Inc.から入手可能な牛脂トリメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。 適した増粘剤系の非限定的な例: 界面活性剤とポリマーの特定の組み合わせを試験し、これらによって適した増 粘剤系が得られるか否かを判断することは、簡単な事 項である。スクリーニング方法を実施例に述べる。 増粘剤系を提供するために組成物において必要なもの以外の界面活性剤も、浸 透促進剤または安定剤として機能する場合がある。例えば、特定の軟化剤が疎水 性および親水性領域で構成され、これらは増粘剤系の界面活性剤と会合すると思 われるため、本発明において有用である。これらの軟化剤は、組成物の安定性に 影響する傾向がある。さらに、ジメチコンコポリオール界面活性剤の中には、実 際に軟化剤を含有する組成の安定性を改善することができるものもある。任意の成分および用途 アルコール、水および増粘剤系に加え、本発明の組成物は、軟化剤、安定剤、 抗菌薬、芳香剤、医薬品、浸透促進剤、噴霧剤および乳化剤などの成分を任意に 含んでもよい。これらの任意の成分各々について、さらにこれらが最終組成物の 特性に及ぼす影響については、後述する。 塩を添加することによって、本発明の組成物の融点および安定性に影響を及ぼ すことができる。塩濃度を高くする場合、安定した組成物を維持するためには、 ポリマーに対する界面活性剤の比率を変える必要が生じることが多い。不安定な 系を生成せず、系中に存在する抗菌薬または医薬品と相溶の塩を選択するのが重 要である。例えば、二グルコン酸クロロヘキシジン(CHG)は、ハライド塩が 約0.1Mより高い濃度で存在する場合に急速に沈殿する。したがって、系にC HGが含まれる場合、好ましくはグルコン酸トリエタノールアミンまたはグルコ ン酸ナトリウムなどのグルコン酸塩を用 いる。 多くの化合物はpH依存性であるため、pHバッファを混合して貯蔵および使 用時に所望のpHを維持し、これによって長期安定性を持たせると良い場合があ る。どのpHバッファを選択すると好ましいかは、増粘剤系によって異なる。適 したバッファは、ポリマー/界面活性剤錯体の錯体化を妨害しないものである。安定剤 安定した組成物は、1545×gで30分間遠心分離した後、試料管の長手方 向の中点で測定した分離が10容量%以下である組成物である。また、ポリマー /界面活性剤錯体の沈殿、系中に存在する乳化剤および/または軟化剤の結晶化 、軟化剤、乳化剤の凝集などが原因で、安定性が時間に左右される場合があるこ とも知られている。したがって、好ましい組成物は、周囲条件で6ヶ月間放置し た後も10%を超えて分離することはないものである。2種類の安定剤が本発明 において有用である。これは、(1)乳化剤または界面活性剤親水性頭基と錯体 を形成する安定剤、(2)乳化剤または界面活性剤疎水性テールと会合する安定 剤である。安定剤の中には両方の機能を果たすものもある。例えば、アルキルポ リグルコシド、モノアルキルグリセリド、ポリグリセロールアルキルエステルな どの1,2ジオール含有頭基を有するポリマー、界面活性剤または乳化剤は、ホ ウ酸塩イオンの添加によって「安定化」可能である。理論に拘束されるつもりは ないが、疎水性テールを近接して保持することによって、ホウ酸塩イオンは疎水 性テールの会合を増し得る隣接する頭基と錯体を形成すると思われる。 ステアリル変性セルロース誘導体、小麦タンパク質などのステアリル変性タン パク質、ステアリル変性コラーゲン、メタクリル酸ス テアリル含有ポリマーなどのペンダント長鎖アルキル基(12個より多く、好ま しくは16個より多い炭素原子)で構成された、天然、変性天然または合成のポ リマーは、本発明の組成物を安定化することができる。このような迫加の成分は また、本発明の組成物の融点を高めることもある。これらのポリマー中のペンダ ントアルキル基は、ファンデルワールスの相互作用によって増粘系の疎水基と会 合し、これによって結晶構造の安定性を増すのであると思われる。会合性ペンダ ントアルキル鎖を持たないポリマー増粘剤も、連続相の粘度を増すことによって 融点を高めることができる場合がある。このような増粘剤の非限定的な例として は、ニュージャージー州BridgewaterのNational Star chから入手可能なCELQUAT 230Mなどの第四セルロースが挙げられ る。好ましい実施例では、CRODACEL QSとしてニュージャージー州P arsippanyのCroda Inc.から市販されているステアリルジモ ニウムヒドロキシプロピルセルロースを安定剤として添加する。軟化剤 軟化剤は角皮層の水分含有量を増すよう機能するため、これらの軟化剤は一般 に、ハンドローションまたはハンド調製物に添加される。軟化剤は通常、機能に 基づいて広義に2つのクラスへ分類される。軟化剤の第1のクラスは、密封バリ アを形成して角皮層から水分の蒸発を防止するように機能する。軟化剤の第2の クラスは、角皮層に浸透し、物理的に水と結合して蒸発を防止する。軟化剤の第 1のクラスは、室温にてワックスである化合物と液体オイルである化合物とに細 分される。軟化剤の第2のクラスは、水溶性で、湿潤剤と呼ばれることの多いも のを含む。 本発明のために、界面活性剤が皮膚条件の維持または改善において密封軟化剤 および助剤として機能する場合があることが分かっている場合であっても、この 増粘剤系は、添加可能な他のすべての軟化剤とは別のものであり、区別されると みなされる。また、ポリマー/界面活性剤系は、密封錯体として、あるいは水と 結合することによるいずれか一方または両方で皮膚の状態を改善するよう機能す る場合がある。軟化剤を含む場合、これらの軟化剤は、好ましくは約0.5重量 %〜約30重量%、さらに好ましくは約2重量%〜約20重量%、最も好ましく は約4重量%〜約16重量%の組成を有する。 本発明の好ましい実施例での液体軟化剤(オイルおよび湿潤剤)に対するワッ クスの比率は、約5:1〜約1:5の範囲であり、好ましくは約1:3〜約3: 1の範囲である。軟化剤は従来技術において周知のどのようなクラスから選択し てもよい。有用な軟化剤の一般的な一覧が、米国特許第4,478,853号( Chaussee)、欧州特許出願公開第0 522 624号(Dunphy et al.)およびCosmetic,Toiletry and Fra grance Association出版、CTFACosmetic In gredient Handbook 、ワシントンD.C.(1992)の「S kin Conditioning agents(皮膚コンディショニング剤 )」「emollients(軟化剤)」「humectants(湿潤剤)」 「miscellaneous(その他)」および「occlusive(密封 )」の一覧に記載されている。 好ましい実施例では、通常軟化剤、密封軟化剤および湿潤剤の以下の非限定的 な一覧から軟化剤を選択する。通常軟化剤の例としては、直鎖または枝分れ長鎖 アルキルまたはアルケニルアルコールま たは酸(C8〜C36)およびそのポリエトキシル化誘導体の短鎖アルキルまた はアリールエステル(C1〜C6)、適当な位置において−OHで置換されてい てもよい、C4〜C12二酸またはジオールの短鎖アルキルまたはアリールエス テル(C1〜C6)、グリセロール、ペンタエリスリトール、エチレングリコー ル、プロピレングリコールならびにそのポリエトキシル化誘導体およびポリエチ レングリコールのアルキルまたはアリールC1〜C9エステル、ポリプロピレン グリコールのC12〜C22アルキルエステルまたはエーテル、ポリプロピレン グリコール/ポリエチレングリコールコポリマーのC12〜C22アルキルエス テルまたはエーテル、ポリエーテルポリシロキサンコポリマーが挙げられる。他 の密閉軟膏剤の例として、環式ジメチコン、ポリジアルキルシロキサン、ポリア リール/アルキルシロキサン、直鎖または枝分れの長鎖アルキルまたはアルケニ ルアルコールまたは酸の長鎖(C8〜C36)アルキルおよびアルケニルエステ ル、直鎖または枝分れの長鎖(C8〜C36)アルキルまたはアルケニルアミン または酸の長鎖(C8〜C36)アルキルおよびアルケニルアミド、スクアレン 、スクアランおよび鉱物油などの直鎖および枝分れ鎖アルカンおよびアルケンを 含む炭化水素、ポリシロキサンポリアルキレンコポリマー、ジアルコキシジメチ ルポリシロキサン、適当な位置においてOHで置換されていてもよい、C12〜 C22二酸またはジオールの短鎖アルキルまたはアリールエステル(C1〜C6 )、C12〜C22アルキルおよびアルケニルアルコールが挙げられる。好まし い湿潤剤タイプの軟化剤の非限定的な例としては、グリセロール、プロピレング リコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン グリコール、ソルビトール、パントテノール、グルコン酸塩などが挙げられる。 増粘剤系は本発明の組成物の安定性および全体的なコンシステンシーを左右す るものであるが、軟化剤も、組成物の粘度、安定性および融点に影響する。単一 の軟化剤を本発明の組成物に添加してもよく、あるいは2種以上の軟化剤を本発 明の組成物に添加してもよいと思われる。様々な軟化剤を本発明の組成に添加で きる。好ましくはワックスおよびオイルタイプの軟化剤を水溶性軟化剤と一緒に 使用する。好ましい実施例では、軟化剤系は、モイスチャリングを達成するが組 成物をべたべたにはしない濃度の密封ワックスおよび油性軟化剤に加えて湿潤剤 から構成される。これは、繰り返し使用すると皮膚の状態を維持および改善する 。理想的には、軟化剤はにきびの原因にならず、皮膚の刺激または感受性応答が 発生しないように選択されたものである。本発明の組成物は、手術用手袋の内側 の密封状態で皮膚の表面で用いられることが多いため、これは特に重要である。 さらに、手袋の材料の完全性に影響しない軟化剤を選択する。例えば、鉱物油お よびペトロラタムなどの炭化水素軟化剤は手術用手袋の引裂強さに悪影響を及ぼ す場合があるため、手術前の消毒剤として用いられる組成物ではこれらの軟化剤 を避ける必要があることもある。 理論に拘束または制約されることなく、軟化剤を本発明の組成物に添加する場 合には、4つの異なる領域に存在し得ると思われる。すなわち、乳化剤は、(1 )可溶性種として溶媒相中に存在、(2)乳化した液滴として組成物内に分散し て存在、(3)乳化剤ミセルまたはネットワークが存在する場合にこれに取り込 まれて存在、あるいは(4)別の異なるエマルジョンとして存在。上述したよう に、軟化剤が組成物の融点に影響する可能性がある。溶媒相に可溶または分散可 能なこれらの軟化剤は、融点に殆どまたは全く影響しないことが多く、よって好 ましいものである。これらの軟化剤 は、湿潤剤および通常軟化剤を含む。最も好ましい通常軟化剤は、水には本質的 に不溶であるがヒドロアルコール溶媒には可溶であるものである。これらの軟化 剤はまた、融点よりも高い温度で可溶性を維持し、均一に分散されるため、室温 まで冷却された際に均一な組成物が得られるがゆえに好ましいものである。また 、これらの軟化剤は手術手袋に対する影響も殆どないと思われる。このような通 常軟化剤は一般に、約14個よりも多く、好ましくは12個以下、最も好ましく は約9個以下の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル鎖を持たない。 ヒドロアルコール溶媒に不溶の軟化剤は、増粘剤系の界面活性剤剤および/ま たは他の乳化剤と会合した状態であってもよく、ミセルまたは結晶性ゲルネット ワークが存在する場合にはこれに取り込まれた状態であってもよい。このクラス 内の好ましい軟化剤は、高い融点を維持することが多いため極めて疎水性の高い 軟化剤である。増粘剤系の乳化剤と会合可能かつこれを破壊可能な軟化剤は、融 点を下げる傾向にあり、組成物の安定性に影響することがある。 以下、本発明の組成物の増粘/安定性を改善する乳化剤/軟化剤成分の非限定 的な例である。 a. 特定のワックス乳化剤/軟化剤は、特に有用であり、ミリスチン酸ミリ スチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ミリスチル、ベヘン酸ステアリル、 イソステアリン酸ベヘニル、ベヘン酸イソステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘ ン酸ラウリル、エルカ酸ベヘニルなどの固体ワックス状エステルを含むことが分 かっている。これらの化合物は以下の式R12−CO2−R13(式中、R12は、少 なくとも14個の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であり、R13 は、少なくとも4個の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基である) を有する。 b. グリセロールトリベヘネートおよびソルビタントリステアレートなどの 固体エステルを含む、融点が23℃より高い多価アルコールの長鎖炭化水素ジエ ステルまたはトリエステル。 c. 優れた軟化性を呈するが、油性軟化剤と併用するとエマルジョンの安定 性も改善可能である純粋なラノリンおよびラノリン誘導体(例えば、水素化ラノ リン)。 d. 油性長鎖炭化水素とワックス状長鎖炭化水素との混合物であるペトロラ タムは、優れた軟化性を呈するが、油性軟化剤と併用するとエマルジョンの安定 性も改善可能である。 e. 融点が50℃よりも高く、分子量が400よりも大きい微結晶性ワック スおよび枝分れ炭化水素ワックス。この例としては、数平均分子量2800のV YBAR 103枝分れ炭化水素、ULTRAFLEX微結晶性ワックス(いず れもオクラホマ州TulsaのPetrolite Corp.から入手可能) が挙げられるが、これに限定されるものではない。 f. 酸化によって変性されたワックスから調製される酸化ワックスおよび変 性炭化水素ワックス、酸化ワックスの塩、ポリオレフィンのマレイン酸無水物ア ダクトおよび酸化合成ワックスまたは石油ワックスのウレタン誘導体。適用可能 なワックスは、PetroliteのCardisまたはPetronauba 微結晶性生成物およびポリエチレンベースの酸化生成物、Polymekon( 塩)およびCeramer(無水物アダクト)を含み得る。 g. 分子量3,000以下、融点130℃未満で、溶融粘度の低いポリエチ レンの完全飽和ホモポリマーあるいは様々なアルケンモノマーのコポリマー。適 用可能なワックスは、Petrolite Corp.から入手可能なPOLY WAXを含み得る。芳香剤 本発明の組成物は、芳香剤を含んでもよい。芳香剤の中には皮膚の刺激および /または感受性応答を引き起こすことが知られているものもあるため、芳香剤を 含ませる場合にはこれを慎重に選択しなければならない。抗菌薬 本発明の組成物中に存在する低級アルコールに加え、他の抗菌薬(すなわち、 別の抗菌剤)を添加して本発明の組成物の抗菌薬作用を促進してもよい。これは 、手術前に用いるハンドスクラブなどの臨床用途では特に望ましい。適した他の 抗菌薬としては、ヨウ素およびポビドン/ヨウ素などのヨウ素複合形態、二グル コン酸クロロヘキシジン(CHG)などのクロロヘキシジン塩、パラクロロメタ キシレノール(PCMX)、ヘキサクロロフェン、フェノール、長鎖疎水基(C 12〜C22)および四原子基を含有する界面活性剤、トリクロサン、LAUR ICIDINグリセリルモノラウレート、第四シラン、過酸化水素、フェノール 、銀、塩化銀、酸化銀およびスルファジアジン銀などの銀塩などが挙げられる。 刺激が起こる可能性を減らしつつ効率を維持するために、塗布後6時間、最も好 ましくは12時間、細菌数を低く維持する最低濃度に抗菌薬濃度を調節する。 最も好ましい他の抗菌薬はクロロヘキシジンである。これは長時間抗菌薬効率 を保証できるためである。クロロヘキシジンを本発明に添加する場合、好ましく は可溶性塩として存在させる。二酢酸塩および二グルコン酸塩が好ましい。最も 好ましい抗菌薬は二グルコン酸クロロヘキシジン(CHG)である。CHGは、 組成物の総重量に対して好ましくは約0.05〜5.0重量%、さらに好ましく は約0.1〜3重量%、一層好ましくは約0.25〜2重量%、最も好ましくは 約0.5〜1重量%の濃度で存在する。クロロヘキシジンは、ビス(ジグアニド )であるため、極めて塩基性が高く、アニオン性材料との間で複数のイオン結合 を形成可能である。このため、クロロヘキシジン含有増粘剤系は、好ましくは非 沈降性界面活性剤およびポリマーを主成分とするものである。これには、アミノ 官能性ポリマーとの組み合わせで特定のリン酸アルキルおよびサルコシン酸アル キル界面活性剤が含まれる。さらに、特定の双性イオン性およびカチオン性非沈 降性界面活性剤も有用である。噴霧剤 本発明の組成物は、適当な噴霧剤を添加することによってエアロゾルまたはム ースに組成可能である。この噴霧剤は、容器から正しくデリバリーされるように 選択し、バルブの閉塞を防止しなければならない。噴霧剤は、クロロフルオロカ ーボン(CFC)、ヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、ヒドロフルオ ロカーボン(HFC)、過フッ素化アルカンおよび低級アルカン(C1〜C5) ならびに亜酸化窒素、ジメチルエーテルおよび他の溶剤可溶性噴霧剤から選択可 能である。好ましい噴霧剤は、プロパン、ブタン、イソブタンなどの低級アルカ ンである。これらの噴霧剤は、組成を容易に計量分配可能にする一方で粘度を大 幅に落とすためである。プロパン/イソブタンの70:30混合物は特に好まし い実施例である。エアロゾル組成物を生成するために、抗菌薬ローションをまず 組成配合し、適当な圧力定格容器に仕込む。都合が良い場合には、この組成を融 点より高い温度まで加熱して充填を容易にする。次に、噴霧剤を約2〜30容量 %、好ましくは3〜20容量%の量で加圧下で添加する。この噴霧剤は、別の層 を形成してもよく、あるいは 組成物中で乳化状態を維持してもよい。医薬品 本発明の組成物において用いるのに適した医薬品(例えば薬物、薬物、プロド ラッグなど)は、哺乳類に経皮的に(すなわち皮膚内におよび/または皮膚を通 して循環系に)デリバリーし、生物学的な機能に変化を加えて、疾患または異常 な状態を治療、治癒および/または防止することを想定した化合物を指す。 適した医薬品は、水溶解性、極性、構造および分子量などの特性の最適な組み 合わせを呈する。例えば、分子量は一般に約100ダルトン〜約5000ダルト ンであり、好ましくは約200ダルトン〜約1200ダルトンである。適した薬 剤の例としては、米国特許第4,752,612号(Saito et al. )に記載されているものなどが挙げられる。 適した医薬品としては、ステロイド性(例えば、ヒドロコルチゾン、プレドニ ソロン、トリアムシノロン)および非ステロイド性(例えば、ナプロキセン、ピ ロキシカム)の両方の抗炎症薬、抗菌薬(例えば、ペニシリンVなどのペニシリ ン、セファレキシンなどのセファロスポリン、エリスロマイシン、テトラサイク リン、ゲンタマイシン、スルファチアゾール、ニトロフラントイン、ならびにノ ルフロキサシン、フルメキンおよびイバフロキサシン(ibafloxacin )などのキノロン)、抗原生動物薬(例えばメトロニダゾール)、抗真菌薬(例 えば二スタチン)、血管拡張薬(例えばニトログリセリン)、カルシウムチャネ ル遮断薬(例えばニフェジピン、ジルチアゼム)、気管支拡張薬(例えばテオフ ィリン、ピルブテロール、サルメテロール、イソプロテレノール)、コラゲナー ゼ阻害薬、プロテアーゼ阻害薬、エラスターゼ阻害薬、リポキシ ゲナーゼ阻害薬(例えばA64077)およびアンギオテンシン変換酵素阻害薬 (例えば、カプトプリル、リシノプリル)などの酵素阻害薬、他の抗高血圧薬( 例えばプロプラノロール)、H2拮抗薬などのロイコトリエン拮抗薬(例えばI CI204,219)抗潰瘍剤、ステロイド性ホルモン(例えば、プロゲステロ ン、テストステロン、エストラジオール、レボノルゲストレル)、抗ウイルス性 および/または免疫調節薬(例えば、1−イソブチル−1H−イミダゾ[4,5 −c]キノリン−4アミン、1−(2−ヒドロキシル−2−メチルプロピル)− 1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、アシクロビル)、局所麻 酔薬(例えば、ベンゾカイン、プロポフォル)、強心薬(例えばジギタリス、ジ ゴキシン)、鎮咳薬(例えばコデイン、デキストロメトルファン)、抗ヒスタミ ン薬(例えばジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、テルフェナジン)、麻 薬性鎮痛薬(例えばモルヒネ、フェンタニール)、ペプチドホルモン(例えばヒ トまたは動物の成長ホルモンLHRH)、アトリオペプチドなどの心臓作用性生 成物、タンパク質生成物(例えばインシュリン)、酵素(例えば、反悪疫酵素、 リゾチーム、デキストラナーゼ)、制吐薬(例えばスコポラミン)、抗痙攣薬( 例えばカルバマゼピン)、免疫抑制薬(例えばサイクロスポリン)、精神治療薬 (例えばジアゼパム)、鎮静薬(例えばフェノバルビタール)、抗凝血物質(例 えばヘパリン)、鎮痛薬(例えばアセトアミノフェン)、抗偏頭痛薬(例えばエ ルゴタミン、メラトニン、スマトリプタン)、不整脈治療薬(例えばフレカイニ ド)、制吐薬(例えばメトクロプラミド、オンダンセトロン)、抗癌薬(例えば メトトレキセート)、抗不安薬などの神経剤、止血薬、抗肥満薬、ニコチンなど の他、薬学的に許容される塩およびそのエステルが挙げられる。 医薬品は、本発明の経皮的デリバリー装置において、治療的に有効な量すなわ ち、調子を整える上で所望の治療結果を得るのに有効な量で存在する。治療的に 有効な量を構成する量は、装置に取り込まれる各医薬品、治療対象となる状態、 選択した医薬品と併用して投与される他の医薬品、所望の治療期間、装置を載せ る皮膚表面積、使用する装置のタイプ、どの賦形剤を用いるか、装置の他の成分 などによって異なる。浸透促進剤 低級アルコールまたは乳化剤系の成分以外の別の化合物を組成物中に存在させ 、各医薬品の浸透をさらに良くしてもよい。これらの浸透促進剤は主に、エマル ジョンの油状相またはヒドロアルコール相のいずれかで存在可能である。別の浸 透促進剤の非限定的な例としては、イソステアリン酸、オクタン酸およびオレイ ン酸などのC8〜C22脂肪酸、オレイルアルコールおよびラウリルアルコールな どのC8〜C22脂肪アルコール、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル 、ステアリン酸ブチルおよびラウリン酸メチルなどのC8〜C22脂肪酸の低級ア ルキルエステル、アジピン酸ジイソプロピルなどのC6〜C8二酸のジ(低級)ア ルキルエステル、グリセリルモノラウレートなどのC8〜C22脂肪酸のモノグリ セリド、テトラヒドロフルフリルアルコールポリエチレングリコールエーテル、 ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、2−(2−エトキシエトキシ )エタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレンオキシ ドのアルキルアリールエーテル、ポリエチレンオキシドモノメチルエーテル、ポ リエチレンオキシドジメチルエーテル、ジメチルスルホキシド、グリセロール、 酢酸エチル、アセト酢酸エステル、N−アルキルピロリドンおよびテ ルペンが挙げられる。乳化剤系によっては、各医薬品の流動性を有意に増すこと ができるものもある。これは、短鎖疎水基(例えばラウリン酸メチル)、不飽和 疎水基(オレイン酸メチル、オレイン酸、オレイルアルコール、グリセロールモ ノオレエート)および枝分れ疎水性炭化水素鎖(イソステアリルアルコール)を 有するものなど、皮膚温度で純粋な状態の液体である乳化剤について特に真であ る。経皮的デリバリー系 様々な経皮的デリバリー系(例えば装置)に本発明の組成物を用いることが可 能である。このような様々な系については上述した。最も単純なものが、本発明 の組成物中の医薬品のローションである。その他のものとして、本発明の組成物 に医薬品を混合し、ヒドロゲル層または接着剤などのポリマー材料中に含ませた マトリックス装置、速度制御膜を介して医薬品含有ヒドロアルコール組成物を皮 膚にデリバリーするリザーバ装置、本発明の組成物内に接着剤組成物の一部とし て医薬品を入れた薬剤イン接着剤装置の他、複数の別々の層(例えば、医薬品を 含むための層、賦形剤を含むための層、医薬品および賦形剤の放出速度を制御す るための層、装置を皮膚に貼り付けるための層)を必要とするさらに複雑なマル チラミネート装置などが挙げられる。これらの装置は各々、患者の皮膚に対する 接触を維持するための接着剤と、使用中に装置を外部の要因から保護する裏材を 含み、これによってパッチを形成している。 一例としてのリザーバ装置は、裏材と、内部に医薬品を含む本発明の組成物を 有するマトリックスの他、任意に、医薬品を皮膚にデリバリーする速度を制御す るための膜と、接着剤層と、剥離ライナとを備える。組成物の他の用途 本発明の組成物を、紫外線吸収剤およびオイルと配合して高速乾燥サンクリー ンをデリバリーしてもよい。過酸化ベンゾイルなどの抗菌薬も組成に添加しても よく、この組成はアクネ治療薬として有用なものとなり得る。また、本発明の系 を、バリア化合物と一緒に組成し、バリアクリームおよびローションを形成して もよい。おむつかぶれから保護するための皮膚バリアとして用いるバリア保護を 得るために添加可能な材料としては、0.1〜60%アルジオキサ、アラントイ ン、酢酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、次硝酸ビスマス、硼酸、菱亜鉛鉱 、セルロース(微細孔)、コレカルシフェロール、カカオバター、肝油(組み合 わせ)、コロイド状オートミール、塩酸システイン、デクスパンテノール、ジメ チコン、グリセリンカオリン、ラノリン(組み合わせ)、生イースト細胞誘導体 、鉱物油、ペルーバルサム、ペルーバルサム油、ペトロラタム、タンパク質加水 分解物(1−ロイシン、1−イソロイシン、1−メチオニン、1−フエニルアラ ニン、1−チロシン)、ラセメチオニン(racemethionine)、鮫 肝油、重炭酸ナトリウム、硫黄、滑石、タンニン酸、局所澱粉、ビタミンA、白 色ペトロラタム、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛および酸化亜鉛が挙げられるが、これに限 定されるものではない。また、水虫などの皮膚の真菌感染を治療するための抗真 菌薬を含有する組成も考えられる。 本発明の組成物の多くは医薬品および/または抗菌薬を含有するため、所望の 結果が得られ、かつ正確な量でデリバリーすることが重要である。本発明の組成 物を、本願出願人譲渡人によって1996年6月21日に出願された係属中米国 特許出願第08/668,198号「Dispenser for Antim icrobial Liquids(抗菌液用ディスペンサー)」および199 6年6月21日出願の同第08/668,270号「Drip Resista nt Nozzle for a Dispenser(ディスペンサー用ドリ ップ防止ノズル)」に開示されたディスペンサーを用いて、慎重かつ実質的に均 一な量で計量分配することが可能である。調製方法 本発明の組成物は、様々な手法によって調製可能である。例えば、このプロセ スは、界面活性剤の融点よりも高い温度でヒドロアルコール系溶媒に増粘剤系を 添加し、簡単に混合して冷却するという簡単なものであることが多いが、加熱ス テップは必要ない場合もある。混合物を高温に維持し、完全な反応と会合を保証 すると利益があることが多い。組成物の最大安定性を保証するためには、増粘剤 系が融点より高い温度にある間に、限られた時間、成分を高い剪断力に暴露(例 えば均質化)し、続いて冷却時には低剪断混合を施すと好ましい。この系は、完 全な混合および会合を保証できるだけの十分な時間、高剪断下で混合すべきであ るが、高剪断混合が過剰になると粘度および安定性が低下する場合がある。 個々の増粘剤系によっては冷却速度が重要となる場合がある。特定の増粘剤系 を均質化し、次いで徐々に冷却させることが可能であるが、多くの系では急速に 冷却するとうまく運ぶように思われる。 成分の添加順序も系の安定性および粘度に影響する場合がある。通常、増粘剤 系の界面活性剤を1つの容器で水不溶性軟化剤と一緒に溶融するとうまくいく。 ヒドロアルコール溶媒、イオン化可能なポリマーおよび他の任意の水混和性軟化 剤を別の容器で混合する。両方の成分を増粘剤系の融点より高い温度まで加熱す る。高温の液体成分を一緒に速やかに混合した後、500g下で一般的なバッチ 用の約1〜5分の均質化を行う。粘度がまだ低い間に、適度なアジテーションを 用いて系を攪拌し、冷却する。また、溶融した増粘剤系を他の任意の溶媒不溶性 軟化剤と一緒に湯(すなわち、融点より高い温度の水)に添加した後、高剪断混 合を行い、続いてアルコールで稀釈することも可能である。量、高剪断混合の強 度、冷却速度、添加順序を含む処理変数は、当業者であれば容易に判断できる。 酸塩基反応に基づいてポリマー/界面活性剤錯体を形成する会合性の系では、 pHの変動を監視して反応を行い、反応を完了するようにすると有用である。こ のようにして、当業者であれば、イオン的に会合した錯体が形成されたか否かを 判断することができる。 試験方法 粘度 以下の実施例(特に明記する場合を除く)では、モデルDのブルックフィール ドヘリオパスおよびTスピンドルB〜Fを設けたブルックフィールドLVDV− I+粘度計を用いて、周囲圧力で23℃にて粘度を測定した。各試料ごとに、粘 度計がその範囲の中間で動作するようにスピンドルおよび速度を選択した。測定 前に、23℃で24時間かけて全ての試料を平衡化した。好ましくは、粘度計を 20〜80%の範囲、好ましくは30〜70%の範囲に維持しながら、できる限 り低速で粘度を測定する。全ての場合において、壁面効果が発生しないように試 料の大きさおよび容器の幾何学的形状を選択する。「壁面効果」とは、容器によ って粘度値が影響されないことを意味し、本質的に無限大の容器で測定した粘度 と等価である。このため、試料の粘度が低ければ低いほど、大きなスピンドルを 収容するために大きさの大きな試料が必要であった。以下の表は、様々な試料粘 度に対する好ましいスピンドルをまとめたものである。 各試料の粘度を、ヘリオパスアダプタを用いてスピンドルが越えた最初のパス について達成された最大相対安定目盛値として得た。安定性 周囲条件でのコンディショニングの24時間後に、ローション/クリームを形 成する組成12mlを15mlの目盛遠心分離管に入れることによって、試料の 安定性を測定した。次に、この管をLabofuge B(Heraeus S epatech GmbH、モデル2650、ローター2150およびバケット No.2101)において2000rpm(試料管の長手方向の中点で測定した 場合に1545×g)で23℃にて30分間遠心機にかけた。以下の実施例では 、安定性を容量パーセント分離量として記録する。融点(Tm 試料約15gを25ccの密封ガラスバイアルに入れ、このバイアルを水浴中 に入れることによって、融点を測定した。浴の温度を離散的な増やし方で周期的 に高め、特定の温度で約1時間後に内容物を確認した。融点を混合物の粘度が極 めて低くなり始めた温度として測定した。化粧品特性/触感試験 術前消毒において使用する場合、本発明の組成物を軟化剤と一緒に組成して、 潤いを保ちつつ比較的乾燥した感じを達成すると好ましい。過剰な軟化剤を含む ローションは、べたべたした感じになりやすく、外科手袋の中に余分なパウダー の塊ができてしまう場合がある。本発明の好ましい組成は、湿度の高い環境でも 利用時全般にわたってタックまたは粘着性のある感じを与えない。本発明の組成 は、滑らかで柔らかく、タックがなく潤いのある感じが得られるものであると好 ましい。 実施例 以下の実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定する ことを意図したものではない。実施例1. 第三アミン界面活性剤を含むポリリン酸水素ポリマー PECOSIL PS−100(約98%活性であった)としてニュージャー ジー州SommervilleのPhoenix Chemical Inc. から入手可能なリン酸ジメチコンコポリオール水素ポリマーを、様々な比率で、 ベヘンアミドプロピルジメチルアミン(INCROMINE BBとしてニュー ジャージー州ParsippanyのCroda Inc.から入手可能)と混 合した。このポリマーをヒドロアルコール溶媒(エタノール/水の比率は以下の 表に示す通りである)に溶解し、70℃まで加熱した。INCROMINE B Bを別の容器で70℃まで加熱した。英国WatersideのSilvers on Machinesから入手可能なSilverson L4Rホモジエナ イザーにおいて中身を高剪断下に暴露しながら、高温のポリマー溶液を界面活性 剤 に添加した。添加が完了したら、最大設定値で30秒間かけて中身を均質化し、 密閉し、オーブンで60℃にて1時間加熱した。中身をさらに30秒間高剪断下 に暴露した後、組成物を周囲温度まで冷却した。生成された組成物すべてが、不 透明な白色ローション/クリームに見えた。少なくとも24時間攪拌した後、本 願明細書に記載したようにして粘度および安定性を求めた。以下の結果が得られ た。 実施例2. 第三アミン界面活性剤を含むポリスルホン酸ポリマー HenkelからHSP−1180として入手可能なスルホン酸ポリマー(2 −メチル−2−((オキソ−2−プロペニル)アミノ)−1−プロパンスルホン 酸であり、水溶液として供給され、ポリマー濃度は約14重量%であった)を、 様々な比率で、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン(INCROMINE B Bとしてニュージャージー州ParsippanyのCroda Inc.から 入手可能)と混合した。実施例1の手順を用いて以下の結果が得られた。生成さ れた組成物はいずれも、不透明な白色ローション/クリームのように見えた。 実施例3. カルボン酸乳化剤を含む第三アミンポリマー メチルメタクリレート、ジメチルアミノエチル−メタクリレートおよびポリス チレンマクロマーのターポリマーを、以下の手順に従って調製した。1リットル のガラス瓶に、酢酸エチル225.0gと、メチルメタクリレート137.5g と、ジメチルアミノエチルメタクリレート115.5gと、VAZO 64とし てデラウェア州WilmingtonのE.I.duPont deNemor sから入手可能なアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.825gと、分 子量約10,000であり、ペンシルベニア州ExtonのSartomerま たはアリゾナ州TucsonのPolymer Chemistry Inno vationsから入手可能なポリスチリルエチルメタクリレート22.0gと を加えた。この混合物に1分あたり1リットルの窒素を2分間パージして脱酸素 処理した。瓶を封止し、55℃で24時間回転水浴中に入れた。酢酸エチル(2 20.0g)を加えて、ポリマーを36.65%固体および52,500cPま で稀釈した。濃度0.2g/dlの酢酸エチル中にて固有粘度を測定したところ 、0.685dl/gであった。使用した試験手順および装置は、「Textb ook of Polymer Science」、F.W.Billmeye r編、Wiley−Interscience出版、NY、第2版、第84〜8 5ページ(1971)に記載されている。 このターポリマーを、様々な比率で、ステアロイルサルコイン(sarcoi ne)界面活性剤(HAMPOSYL Sとしてマサチューセッツ州Lexin gtonのHampshire Chemical Corp.から入手可能) と混合した。70℃で数時間加熱することによって、エタノール中の2.8重 量%ポリマー溶液を調製した。HAMPOSYL S 13gを、以下の表に示 す重量比率のエタノール/水117g中にて混合することによって、界面活性剤 の10重量%溶液を調製した。以下の結果が観察された。 以上、好ましい重量画分、処理条件、生成物用途についての説明を特許法規に 従って行ったが、本発明の範囲はこれに限定されるまたはこれによって限定され るものではない。当業者であれば、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく 本発明に様々な修正および変更をし得ることは明らかであろう。本願において記 載した実施例は、成分のタイプ、量および比率ならびに本発明の組成物を生成す るための方法を変更する可能性を示すものである。本願明細書において引用した 特許、特許出願および公開公報はいずれも、各々を別個に引用した場合と同様に その内容全体を本願明細書に引用したものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)重量比で少なくとも約20:80の低級アルコールおよび水と、 (b)少なくとも1種の荷電ポリマーと少なくとも1種の逆に荷電した界面活 性剤との錯体を含む増粘剤系と、を含むヒドロアルコール組成物であって、 ポリマーおよび界面活性剤が、 (i)組成物の粘度が、ポリマーまたは界面活性剤のいずれか一方が欠如した 同一組成物の粘度よりも高くなり、 (ii)補助増粘剤を含有しない場合に、組成物の粘度が23℃において少な くとも約4,000センチポアズであるように選択される組成物。 2. ポリマーおよび乳化剤が、補助増粘剤を含有しない組成物の粘度が23℃ において少なくとも約20,000センチポアズになるように選択される請求項 1に記載の組成物。 3. 増粘剤系が、組成物の総重量に対して約12重量%未満の量で存在する請 求項1に記載の組成物。 4. 増粘剤系が、周囲温度で固体である界面活性剤を少なくとも1種含む請求 項1に記載の組成物。 5. 増粘剤系が少なくとも2種の界面活性剤を含み、各界面活性剤が、組成物 の総重量に対して少なくとも約0.05重量%の量で存在する請求項4に記載の 組成物。 6. 界面活性剤が、ポリマー分子の少なくとも約3モル%のイオン性の基とイ オン的に会合するのに十分な量で存在する請求項1に記載の組成物。 7. 荷電した界面活性剤が、式(R)a(L)b(式中、Rは疎水性基であり、 Lは、少なくとも1個のイオン性の基を有する親水性基であり、aおよびbは独 立に1〜4である)で表される請求項1に記載の組成物。 8. 荷電した界面活性剤の疎水性基が、少なくとも16個の炭素原子を有する アルキル基、少なくとも16個の炭素原子を有するアルケニル基、または少なく とも20個の炭素原子を有するアラルキル基またはアラルケニル基を含む、請求 項7に記載の組成物。 9. 少なくとも1種の界面活性剤の親水性基が、界面活性剤の酸性基または酸 性基の塩から誘導された少なくとも1個のアニオン性の基を含む請求項7に記載 の組成物。 10. 界面活性剤が、少なくとも1個のイオン性親水性基および少なくとも1 個の非イオン性親水性基を含む請求項1に記載の組成物。 11. 非イオン性親水性基が、アミド基、エステル基、アルコール基、ソルビ タン基、ポリグリセリル基、ポリグルコシド基、ポリエチレングリコール基およ びこれらの混合物からなる群から 選択される、請求項10に記載の組成物。 12. 増粘剤系の荷電ポリマーが、疎水性側鎖を含む請求項1に記載の組成物 。 13. 二次抗微生物剤をさらに含む請求項1に記載の組成物。 14. 少なくとも1種の軟化剤をさらに含む請求項1に記載の組成物。 15. 医薬品をさらに含む請求項1に記載の組成物。 16. 医薬品の経皮的なデリバリーの促進に適している請求項15に記載の組 成物。 17. ローションの形態である請求項1に記載の組成物。 18. 安定であり、1545×gで30分間の遠心分離時に約10容量%以下 しか分離しない請求項1に記載の組成物。 19. (a)重量比で少なくとも約20:80の低級アルコールおよび水と、 (b)少なくとも1種のイオン化可能なポリマーと、 (c)少なくとも1種のイオン化可能な界面活性剤と、を含む成分を組み合わ せることによって調製可能なヒドロアルコール組成物であって、 ポリマーおよび界面活性剤が、 (i)ヒドロアルコール組成物の粘度が、ポリマーまたは界面活性剤のいずれ か一方が欠如した同一組成物の粘度よりも高くなり、 (ii)補助増粘剤を含有しない場合に、ヒドロアルコール組成物の粘度が2 3℃において少なくとも約4,000センチポアズであるように選択される組成 物。 20. イオン化可能な界面活性剤が、式(R)a(L)b(式中、Rは疎水性基 であり、Lは、少なくとも1個のイオン化可能な基を有する親水性基であり、a およびbは独立に1〜4である)で表される請求項19に記載の組成物。 21. イオン化可能なポリマーが、1分子あたり少なくとも3個の塩基性基を 含む請求項19に記載の組成物。 22. イオン化可能なポリマーが、1分子あたり少なくとも3個の酸性基を含 む請求項19に記載の組成物。 23. 請求項1乃至22のいずれか1項に記載の組成物を計量分配する方法で あって、前記組成物を別々の実質的に均一な量で計量分配することを含む方法。 24. イオン化可能な界面活性剤を、この界面活性剤を溶融させるのに十分な 温度で加熱し、 イオン化可能なポリマーと水を含む溶媒系とを混合し、 溶融した界面活性剤とポリマー/溶媒系混合物とを混合して、重量比で少なく とも約20:80の低級アルコールおよび水と、少 なくとも1種の荷電ポリマーと少なくとも1種の逆に荷電した界面活性剤との錯 体を含む増粘剤系と、を含むヒドロアルコール組成物を形成することを含み、 組成物の粘度が、ポリマーまたは界面活性剤のいずれか一方が欠如した同一組 成物の粘度よりも高くなり、かつ、補助増粘剤を含有しない場合に、粘度が23 ℃において少なくとも約4,000センチポアズであるようにポリマーおよび界 面活性剤を選択する、請求項1に記載のヒドロアルコール組成物を調製する方法 。 25. 請求項24に記載の方法で調製されるヒドロアルコール組成物。
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