JP2001508429A - 選択プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2の阻害剤 - Google Patents

選択プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2の阻害剤

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Abstract

(57)【要約】 [構造式I] 本発明は構造式(I)を有し、RはCH3,CH2CH3,(CH2)2CH3,(CH23CH3,(CH2)4CH3,(CH2)5CH3,(CH2)6CH3,(CH2)2O(CH2)3CH3,CH2HC=CH(CH2)3CH3,CH2C≡C(CH2)3CH3,CCH2C≡C(CH2)2CH3,CH2C≡C−CCH2CH3,CH2C≡C−CH3及びCH2C≡CHからなる群から選択され、R’はCH3,CF3,CH2Cl及びCH2Br又はそれらについての薬理的に許容される塩又は水和物からなる群から選択される、化合物を提供する。また、哺乳類においてプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2(PGHS−2)合成の阻害の方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 選択プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2の阻 害剤 発明の背景 発明の分野 本発明は一般に炎症の分子薬理学及び生化学の分野に関する。さらに詳しくは 、本発明はプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2の選択2−ア シルオキシフェニルアルキル及び2−アシルオキシフェニルアリルスルフィド阻 害剤に関する。関連技術の説明 プロスタグランジン、特にプロスタグランジンE2(PGE2)は多くの異なっ た生理的及び病態生理的機能を持っている。これらのエイコサノイド(eicosano id)はアラキドン酸へのプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ(P GHS,EC 1.14.99.1)の作用によって生産される。プロスタグランジンエ ンドペルオキシドシンターゼ活性は、プロスタグランジンエンドペルオキシドシ ンターゼ−1及びプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2と命名 され2個の異なった遺伝子にコードされた、2つの別個であり独立して調節され た異性体から生じている(1,2)。 プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−1は本質的な発現をし、 生理的役割、特に凝集反応、胃での細胞保護及び一般的な腎臓機能の調節におい て役割を果たしてい ると考えられている(図1)。プロスタグランジンエンドペルオキシドシンター ゼ−2は誘導アイソザイムでプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ −2の発現は内毒素、サイトカイン及びマイトジェンを含む様々な試薬により誘 導される(2,3)。重要なこととして、プロスタグランジンエンドペルオキシ ドシンターゼ−2は試験管内において有意な高水準の前炎症性刺激を誘導する( 4)。 これらの発見はプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−1及びプ ロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2が異なった生理的及び病態 生理的機能に役立つという考え方を導く。例えば、現在使用されているすべての 無ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)による有益なプロスタグランジン産物の 混乱は、特に消化器官及び腎臓における反応機構に基づいた毒性を生じさせ、長 期の治療が含まれるときに特にそれらの治療状の有用さを制限する(5−7)。 この臨床上の発見の結果として、製薬産業において主要な発見のための努力が選 択性及び経口活性プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2阻害剤 の同定について行われてきており、なぜならそれらが求められる抗炎性及び鎮痛 性特徴を既存の無ステロイド抗炎症剤通常持っている有害性、時には生命の危険 を招く副作用無しに持つ可能性があるからである。 以前技術では、選択性及び経口性活性プロスタグランジンエンドペルオキシド シンターゼ−2阻害剤が欠如していた。 本発明は、この技術分野のこの長期に渡る必要性及び要望を満たすものである。発明の要約 本発明の具体例では、次の構造式を有する化合物を提供する。 [構造式I] ここでRはCH3,CH2CH3,(CH22CH3,(CH23CH3,(CH2 4CH3,(CH25CH3,(CH26CH3,(CH2)。O(CH23CH3 ,CH2HC=CH(CH23CH3,CH2C≡C(CH23CH3,CCH2C ≡C(CH22CH3,CH2C≡C−CCH2CH3,CH2C≡C−CH3及びC H2C≡CHからなる群から選択され、R’はCH3,CF3,CH2Cl及びCH2 Br若しくはそれらについての薬理的に許容される塩又は水和物からなる群か ら選択される。 本発明の別の具体例では、本発明の新化合物及び薬剤学的に許容される運搬体 を含む薬剤化合物の提供である。 本発明のさらに別の具体例は、このような治療を必要とする哺乳類に効果的な 量の構造式(I)化合物を前記哺乳類に投与する手段を含むプロスタグランジン エンドペルオキシドシンターゼ−2(PGHS−2)の合成を阻害する方法の提 供である。 本発明のさらに別の観点、特徴、利点は開示の目的で与えられた発明の現在で の好ましい具体例の以下の記述から明白にされるだろう。 図面の簡単な説明 本発明の上記に列挙された特徴、利点及び目的が含まれる事が、明らかになる 他の事と同様に、達成され及び詳細に理解するために、発明を簡単に要約したよ り特殊な記述が掲載された図面で示されたある具体例を参照する事により、でき るようにした。これらの図面は明細書の一部である。しかしながら、掲載された 図面は発明の好ましい具体例を示し、それらの分野を制限すると考えるべきでは ないことに注意しなければならない。 図1は炎症を起こさせる生理的刺激の概略図を示す。 図2Aはフロスリド(flosulide)、NS−398,SC8076,アスピリン及びD uP697の構造を示す。図2Bは化合物2,3,4及び6〜14の合成のための合 成概略図を示す。図2Cは化合物15,16,17,18及び19の合成のための合成概略 図を示す。図2Dは化合物21,22,23及び24の合成のための合成概略図を示す。 図2Eは化合物26,27,28,29,30及び31の合成のための合成概略図を示す。図 2Fは化合物33〜48及び49〜63の合成のための合成概略図を示す。図2Gは化合 物65,66,67,69,70及び71の合成のための合成概略図を示す。図2Hは化合物 73,74及び75の合成のための合成概略図を示す。 図2Iは化合物79〜91の合成のための合成概略図を示す。図2Jは化合物36,92 及び93の合成のための合成概略図を示す。図2Kは化合物95,96及び97の合成の ための合成概略図を示す。 図3は2−アセトキシチオアニソール(2)による、ヒトPGHS−2及びヒ ツジPGHS−1の時間及び濃度依存阻害を示す。ホロPGHS−1(22nM)又 はホロPGHS−2(88nM)は指示された濃度の2と、室温で3時間インキュベ ートされた。シクロオキシゲナーゼ反応は50μM[1−14C]−アラキドン酸を3 7℃で30秒間加えることで開始された。黒丸、PGHS−2+2;白丸、PGH S−1+2。2−アセトキシチオアニソール(mM)%残存酵素活性。 図4は2−アセトキシチオアニソール(2)による、アポ及びホロPGHS− 2のシクロオキシゲナーゼ活性の時間依存阻害を示す。アポPGHS−2(5μ M)又はホロPGHS−2(5μM)は1000倍過剰の2とインキュベートされた。 過ヨウ素0.16μM酵素アリコート(最終阻害剤濃度は160μM以下)は上記記載の ように残存シクロオキシゲナーゼ及びペルオキシダーゼ活性を測定した。黒四角 、ホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性;白四角、アポPGHS−2の シクロオキシゲナーゼ活性;黒丸、ホロPGHS−2のペルオキシダーゼ活性; 白丸、アポPGHS−2のペルオキシダーゼ活性。 図5はアスピリンによる、ヒトPGHS−2及びヒツジP GHS−1の時間及び濃度依存阻害を示す。ホロPGHS−1(22nM)又はホロ PGHS−2(88nM)は指示された濃度の2と、室温で1時間インキュベートさ れた。シクロオキシゲナーゼ反応は[1−14C]−アラキドン酸(50μM)を37 ℃で30秒間加えることで開始された。白丸、PGHS−1+アスピリン;黒丸、 PGHS−2+アスピリン。 図6は2−アセトキシチオアニソール(2)による、ホロ及びアポPGHS− 2のシクロオキシゲナーゼ活性の阻害を示す。アポ又はホロPGHS−2(5mM )は1000倍過剰の2−アセトキシチオアニソール(2)と500mMフェノールを含 む100mMトリスHClバッファー、pH8中で22.5℃で指示された時間インキュベ ートされ、その後100mMトリスHClバッファー、pH7.5に含まれた500mMヒドロ キシルアミンが(矢印で)示された時点で加えられた。ホロPGHS−2の過ヨ ウ素0.16μMアリコート(白丸)、ホロPGHS−2+2−アセトキシチオアニ ソール(白四角)、アポPGHS−2(黒丸)、アポPGHS−2+2−アセト キシチオアニソール(黒四角)はシクロオキシゲナーゼ活性を測定された。 図7は2−アセトキシチオアニソール(2)による、ヒトPGHS−2のシクロ オキシゲナーゼ活性の阻害に対するpHの影響を示す。pH6,7,8及び9の100m Mナトリウムリン酸バファー中のアポPGHS−2(5μM,1.62μg/μL)は2 当量のヘマチンと再構成された。DMSO中の化合物2(1000倍過剰)を反応混 合液に添加した。定期的に、過ヨウ 素0.16μM酵素アリコート(最終阻害剤濃度は178μM以下)は残存シクロオキシ ゲナーゼ活性を測定した。白丸、pH6で2と処理されたホロPGHS−2のシク ロオキシゲナーゼ活性;黒丸、pH7でのホロPGHS−2+2のシクロオキシゲ ナーゼ活性;白四角、pH8でのホロPGHS−2+2のシクロオキシゲナーゼ活 性;黒四角、pH9でのホロPGHS−2+2のシクロオキシゲナーゼ活性。阻害 剤を含まないコントロールの実験では測定の期間を通じて直線状態が保たれた。 図8は2−(トリフルオロメチルアセチル)チオアニソール(6)による、ヒ トPGHS−2及びヒツジPGHS−1の時間及び濃度依存阻害を示す。ホロP GHS−1(22nM)又はホロPGHS−2(88nM)は指示された濃度の6と、室 温で3時間インキュベートされた。シクロオキシゲナーゼ反応は[1−14C]− アラキドン酸(50μM)を37℃で30秒間加えることで開始された。白丸、PGH S−1+6;黒丸、PGHS−2+6。 図9は2−アセトキシフェニルヘプチルスルフィド(54)及び比較の2−ヒド ロキシルフェニルヘプチルスルフィド(38)による、ヒトPGHS−2及びヒツ ジPGHS−1の時間及び濃度依存阻害を示す。ホロPGHS−1(22nM)又は ホロPGHS−2(88nM)は指示された濃度の54および38と、室温で3時間イン キュベートされた。シクロオキシゲナーゼ反応は[1−14C]−アラキドン酸( 50μM)を37℃で30秒間加えることで開始された。黒四角、54で処理されたホ ロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性;白四角、54で処理されたホロPG HS−1のシクロオキシゲナーゼ活性;黒丸、38で処理されたホロPGHS−2 のシクロオキシゲナーゼ活性;白丸、38で処理されたホロPGHS−1のシクロ オキシゲナーゼ活性。 図10は2−アセトキシフェニルヘプチルスルフィド(54)による、ヒトPGH S−2のシクロオキシゲナーゼ活性の阻害に対するpHの影響を示す。pH6,7, 8及び9の100mMナトリウムリン酸バファー中のアポPGHS−2(5μM,1.62 μg/μL)は2当量のヘマチンと再構成された。DMSO中の化合物54(181μM )を反応混合液に添加した。定期的に、過ヨウ素0.16μM酵素アリコート(最終 阻害剤濃度は6μM以下)は残存シクロオキシゲナーゼ活性を測定した。白丸、p H6で54と処理されたホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性;黒丸、pH 7でのホロPGHS−2+54のシクロオキシゲナーゼ活性;白四角、pH8でのホ ロPGHS−2+54のシクロオキシゲナーゼ活性;黒四角、pH9でのホロPGH S−2+54のシクロオキシゲナーゼ活性。阻害剤を含まないコントロールの実験 では測定の期間を通じて直線状態が保たれた。 図11は2−アセトキシフェニル−2−ブトキシエチルスルフィド(67)及び2 −アセトキシフェニル−3−プロピオノキシプロピルスルフィド(71)による、 ヒトPGHS−2及びヒツジPGHS−1の時間依存性及び濃度依存阻害を示す 。 ホロPGHS−1(22nM)又はホロPGHS−2(88nM)は指示された濃度の67 及び71と、室温で3時間インキュベートされた。シクロオキシゲナーゼ反応は[ 1−14C]−アラキドン酸(50μM)を37℃で30秒間加えることで開始された。 黒四角、67で処理されたホロPGHS−2のシクロオキシゲナーセ活性;白四角 、67で処理されたホロPGHS−1のシクロオキシゲナーゼ活性;白丸、71で処 理されたホロPGHS−1のシクロオキシゲナーゼ活性;黒丸、71で処理された ホロPGHS−1のシクロオキシゲナーゼ活性。 図12は2−アセトキシフェニル−2−ブチルプロパギルスルフィド(79)によ る、ヒトPGHS−2及びヒツジPGHS−1の時間及び濃度依存阻害を示す。 ホロPGHS−1(22nM)又はホロPGHS−2(88nM)は指示された濃度の79 と、室温で3時間インキュベートされた。シクロオキシゲナーゼ反応は[1−14 C]−アラキドン酸(50μM)を37℃で30秒間加えることで開始された。黒四角 、ホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性;黒丸、ホロPGHS−1のシ クロオキシゲナーゼ活性;黒三角、相当する2−ヒドロオキシフェニルヘプト− 2−ニルスルフィド(78)で処理されたホロPGHS−2のシロオキシゲナーゼ 活性。 図13は2−アセトキシフェニルヘキシ−2−ニルスルフィド(88)による、ヒ トPGHS−2及びヒツジPGHS−1の時間及び濃度依存阻害を示す。ホロP GHS−1(22nM)又はホロPGHS−2(88nM)は指示された濃度の88と、室 温で3時間インキュベートされた。シクロオキシゲナーゼ反応は[1−14C]− アラキドン酸(50μM)を37℃で30秒間加えることで開始された。黒四角、ホロ PGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性;黒丸、ホロPGHS−1のシグロオ キシゲナーゼ活性。図14はアスピリンと比較した2−アセトキシチオアニソール (2)による、活性化マクロファージでのPGHS−2の阻害を示す。図15は、 2−(アセトキシフェニル)ヘプト−2−ニルスルフィド(87)及び2−(アセ トキシフェニル)ヘプチルスルフィド(54)による、活性化マクロファージでの PGHS−2の阻害を示す。 発明の詳細な説明 プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2選択性阻害剤の2つの 一般的な構造種は文献で普通に報告される。試験管内での選択プロスタグランジ ンエンドペルオキシドシンターゼ−2阻害に加え、これらの多くの化合物が、既 存の抗炎症剤に比較して、ラットアジュバント誘導関節炎モデルにおいて例外的 な安全なプロフィールに従って潜在的抗炎症活性を所有する。構造種にはトリサ イクル非酸性アリルメチルスルフォン(8〜11)(DuP697及びSC8092で例 示される)及び酸性スルフォンアミド(12〜15)(フロスリド及びNS−398で 例示される)が含まれる(図2)。SC8092のようなトリサイクル非酸性化合物 におけるアリルメチルスルフォニル部分は、これらの化合物による選択性プロス タグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2阻害において、 SC8092のスルフォン基からプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ −1選択性阻害剤のSC8076(11)を発生させる対応のスルフィド官能性に還元 することで重要な役割を担っていると考えられる(図2参照)。 本発明では多くの置換アシルベンゼン誘導体が合成され、選択プロスタグラン ジンエンドペルオキシドシンターゼ−2阻害剤であるかを検査された。2−メチ ルチオ官能性の誘導はプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2の シクロオキシゲナーゼ活性の選択的阻害を示す、対応する2−アセトキシチオア ニソール2誘導体を発生させる(IC50(PGHS−2)264μM以下;IC50( PGHS−1)5mM以上)。 プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2選択阻害剤としての2 の効力を改良する試みは、いくつかは2と比較して300倍までの効力を持つ新た な2−アセトキシフェニルアルキル及びアリルスルフィドの発見を、本発明が選 択プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ阻害剤の新構造種の発見を 提供したように導いてきた。14C放射性標識阻害剤による一連の研究で選択プロ スタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2阻害剤が活性部位アミノ酸残 基のアセチル化から生じることを確立した。本発明は選択プロスタグランジンエ ンドペルオキシドシンターゼ−2阻害剤によってプロスタグランジンエンドペル オキシドシンターゼ−2の選択的共有結合修飾についての最初の文書である。精 製したヒトプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2及びヒツジプ ロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−1を使用した試験管内での阻 害研究に加えて、ネズミマクロファージでのこれら新化合物のプロスタグランジ ンエンドペルオキシドシンターゼ−2活性の阻害の能力もまた調査した。ほとん どの阻害剤は、LPS及びIFN−γで活性化されたネズミマクロファージで、 プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2活性の阻害の能力を示し 、これらの化合物が生体内でも同様に有効であることを示す。 本発明の具体例では、次の構造式を有する化合物を提供する。 [構造式I] ここでRはCH3,CH2CH3,(CH22CH3,(CH23CH3,(CH2 4CH3,(CH25CH3,(CH26CH3,(CH22O(CH23CH3 ,CH2HC=CH(CH23CH3,CH2C≡C(CH23CH3,CCH2C ≡C(CH22CH3,CH2C≡C−CCH2CH3,CH2C≡C−CH3及びC H2C≡CHからなる群から選択され、R’はCH3,CF3,CH2Cl及びCH2 Br若しくはそれらについての薬理的に許容される塩又は水和物からなる群か ら選択される。好ましく は、本発明の化合物の典型例は、2−アセトキシチオアニソール、2−(トリフ ルオロメチルアセトキシ)チオアニソール、2−(α−クロロアセトキシ)チオ アニソール、2−(α−ブロモアセトキシ)チオアニソール、2−アセトキシフ ェニルベンジルスルフィド、2−アセトキシフェニル−2−フェニルエチルスル フィド、2−アセトキシフェニルエチルスルフィド、2−アセトキシフェニルプ ロピルスルフィド、2−アセトキシフェニルブチルスルフィド、2−アセトキシ フェニルペンチルスルフィド、2−アセトキシフェニルヘキシルスルフィド、2 −アセトキシフェニルヘプチルスルフィド、2−アセトキシフェニル−2−ブト キシエチルスルフィド、2−アセトキシフェニル−2−トランス−ヘプテニルス ルフィド、2−アセトキシフェニルヘプト−2−ニルスルフィド、2−アセトキ シフェニルヘキシ−2−ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルペント−2− ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルブト−2−ニルスルフィド及び2−ア セトキシフェニルプロプ−2−ニルスルフィド又はそれらについての薬理的に許 容される塩又は水和物からなる群から選択される。 構造式(I)の化合物はシクロオキシゲナーゼ−2のような誘導前炎症タンパ グ質を阻害することができ、その結果治療において有効である。シクロオキシゲ ナーゼ(CO)経路のこれら前炎症性脂質媒体は誘導シクロオキシゲナーゼ−2 酵素により生産される。その結果、プロスタグランジンのよ うなアラキドンから誘導されたこれらの生産物に対して反応性のあるシクロオキ シゲナーゼ−2の調節は、非常に多くの細胞及び組織状態及び条件に影響する。 シクロオキシゲナーゼ−1の発現は構造式(I)の化合物には影響されない。こ のシクロオキシゲナーゼ−2に対する選択的な阻害は、プロスタグランジン本来 の細胞保護効果に対し阻害するシクロオキシゲナーゼ−1の阻害に関係した潰瘍 遺伝的負担を軽減又は分離する。したがって、前炎症性媒体の阻害は多くのこれ らの病気の状態を制御、減少及び軽減において有効である。もっとも著しいのは 、プロスタグランジンは痛み(痛み受容体におけるような)又は浮腫を増幅させ てきた。この観点の痛みの処置には神経筋痛、頭痛、ガンの痛み及び関節炎痛の 治療が含まれる。 構造式(I)の化合物又はそれらの薬理的に許容される塩は、シクロオキシゲ ナーゼ−2酵素の合成を阻害することによりヒト又は他の哺乳類での予防又は治 療において有効である。 それ故、本発明はまた、そのような治療が必要な哺乳類に効果的な量の構造式 (I)の化合物の投与の手段を含む、前記哺乳類におけるプロスタグランジンエ ンドペルオキシドシンターゼ−2(PGHS−2)の阻害によるプロスタグラン ジン合成の阻害の方法を指示する。一般に、この方法は浮腫、発熱、アレルギー 、神経筋痛、頭痛、ガンの痛み及び関節炎痛の予防又は治療において有効である 。この方法で有用な典 型的な化合物には2−アセトキシチオアニソール、2−(トリフルオロメチルア セトキシ)チオアニソール、2−(α−クロロアセトキシ)チオアニソール、2 −(α−ブロモアセトキシ)チオアニソール、2−アセトキシフェニルベンジル スルフィド、2−アセトキシフェニル−2−フェニルエチルスルフィド、2−ア セトキシフェニルエチルスルフィド、2−アセトキシフェニルプロピルスルフィ ド、2−アセトキシフェニルブチルスルフィド、2−アセトキシフェニルペンチ ルスルフィド、2−アセトキシフェニルヘキシルスルフィド、2−アセトキシフ ェニルヘプチルスルフィド、2−アセトキシフェニル−2−ブトキシエチルスル フィド、2−アセトキシフェニル−2−トランス−ヘプテニルスルフィド、2− アセトキシフェニルヘプト−2−ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルヘキ シ−2−ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルペント−2−ニルスルフィド 、2−アセトキシフェニルブト−2−ニルスルフィド及び2−アセトキシフェニ ルプロプ−2−ニルスルフィド又はそれらについての薬理的に許容される塩又は 水和物からなる群から選択される。 本発明はまた構造式(I)の化合物及び薬理的に許容される運搬体又は希釈剤 を含んだ薬剤複合物を指示する。治療において構造式(I)の化合物又はそれら の薬理的に許容される塩を使用ためには、標準的な製薬の慣例に従ってそれらは 薬剤複合物に形を変えられる。したがって、本発明はまた構造式(I)の化合物 及び薬理的に許容される運搬体又は希釈 剤を、効果的で毒性の無い量を含んだ薬剤複合物に関する。 構造式(I)の化合物、それらについての薬理的に許容される塩及びそれらが 取り込まれた薬剤複合物は、薬剤投与において通常行われている、例えば、経口 、局部、注射又は吸入などによるいかなるやり方によって都合のよい形式で投与 できる。構造式(I)の化合物は通常の手順に従って標準的な薬剤運搬体との結 合により調製された都合のよい投薬形式で投与する事ができる。本発明の化合物 は既知の第2治療的活性化合物と結合による、都合のよい投薬形式で投与する事 もできる。これらの手順には、要望される調製にふさわしい成分の混合、粒化及 び圧縮又は溶解を含む事ができる。薬理的に許容される運搬体又は希釈剤は結合 されるべき有効成分の量によって指示され、投与のやり方及びその他は可変的で あると広く知られることは認識されている。運搬体は定式化した他の成分と適合 的で、それらについての受容体に対して有害ではないという意味で「許容」され なければならない。 使用される薬剤運搬体は、例えば、固体又は液体のいずれであってもよい。代 表的な固体運搬体は、ラクトース、テラアルバ、サッカロース、タルク、ゼラチ ン、寒天、ペクチン、アカシア、マグネシウムステレート、ステアリン酸及び同 類なものである。液体運搬体にはシロップ、ピーナッツオイル、オリーブオイル 、水及び同類なものが含まれる。同様に、運搬体はこの技術分野でよく知られて いる単独の又はワックスとともにあるグリセリルモノステレート又はグリセリル ジス テレートのような時間遅延物質を含むことができる。 非常に多くの種類の薬剤形式を使用することができる。従って、固体の運搬体 を使用する場合は、調製は錠剤にする、粉又は粒状で固いゼラチンのカプセルに 入れる、又はトローチ又はドロップの形にすることができる。固体運搬体の量は 非常に広い範囲ではあるが、好ましくは約1グラムあたり約25mgの形である。液 体運搬体を使用する場合は、シロップ、乳濁液、柔らかいゼラチンカプセル、ア ンプルのような無菌注入可能な液体、又は無水液体懸濁液の形で行われるだろう 。 構造式(I)の化合物は局部的(非組織的)に投与できる。このことには、化 合物が有意に血流へ入ることがないような化合物の外部からの表皮又は口腔への 利用、及び耳、目、鼻への滴下が含まれる。局部投与に適した定式化物には皮膚 から炎症部位への浸透通過に適した塗布薬、水薬、クリーム、軟膏、ペースト及 び耳、目及び鼻へ投与に適した滴薬のような液体及び半液体の調製物が含まれる 。有効成分が、定式化物の重量に対して、局部投与では0.001%から10%w/w、 例としては1%から2%を含んでいる。それは定式化物の10%w/wを含むこと ができるが、好ましくは5%w/w以下、さらに好ましくは0.1%から1%w/w が含まれる。 本発明に従う水薬には皮膚及び目への利用に適したものが含まれる。点眼薬に は任意に殺菌剤を含んだ無菌水溶液を含み、滴薬の調製に対するものと同様な方 法で調製することができる。皮膚への利用での水薬及び塗布薬にアルコール及び アセトンのような乾燥を早め、皮膚を冷却する試薬、及び/又はグリセリン若し くはヒマシ油又はナンキンマメ油のような油のようなモイスターライザーを含む ことができる。 本発明に従うクリーム、軟膏、又はペーストは外部性の利用のために有効成分 を半固体の定式化形式である。それらは有効成分を混合をする事で、単独で又は 溶液又は水性又は無水流動性懸濁液で、安定的な機構の助けと、脂又は無脂基剤 を伴い細かく分離又は粉末状にすることができる。基剤には、硬質、軟質又は脂 質パラフィンのような炭水化物、グリセリン、みつろう、金属セッケン、粘質物 、アーモンド、コーン、ナンキンマメ、ヒマシ又はオリーブ油のような天然油、 羊毛脂又はその誘導体又はステリックのような脂肪酸又はプロピレングリコール のようなアルコールと結合したオレイン酸又はマクロゲルを含むことができる。 定式化形式には、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、ソルビンタンエス テルおよびそれについてのポリオキシエチレン誘導体のような非イオン性界面活 性剤のような、いかなる適する界面活性剤を取り入れることができる。天然ゴム 、セルロース誘導体またはシリカを含む無水シリカのような無機物質のような懸 濁試薬、及びラノリンのような他の成分も含むことができる。 本発明に従う滴薬は無菌水又は油性溶液又は懸濁液を含むことができ、また有 効成分を殺菌剤、及び/又は殺菌の試薬、及び/又は他の適した保存剤、及び好 ましくは界面活性剤を含んだ適した水性溶液に溶解することで調製することがで き る。調製された溶液は濾過により不純物を取り除くことができ、その後密閉され る適した容器に移され、オートクレーブにより殺菌された。代わりに、濾過によ り滅菌され、無菌技術により容器に移すことができる。滴薬の含有に適した殺菌 剤、及び殺菌の試薬の例はフェニメルクル硝酸塩又は酢酸塩(0.002%以下)、 塩化ベンザルコニウム(0.01%以下)、酢酸クロルヘキシジン(0.01%以下)で ある。油性溶液の調製に適した溶媒はグリセリン、希釈アルコール、プロピレン グリコールが含まれる。 構造式(I)の化合物は注射による投与、すなわち、静脈、筋肉、皮下、鼻内 、直腸内、膣内、又は腹膜内注射により、投与できる。注射による投与には皮下 注射及び筋肉注射が一般的に好まれる。このような投与にふさわしい投薬形式は 通常行われる技術で調製することができる。化合物はまた吸入、例えば鼻及び口 からの吸入により投与することができる。エアロゾル定式化形式又は計量投薬吸 入器のような、このような投与のためのふさわしい投薬形式は、この技術分野の 通常の技能を持つ人によく知られている通常行われる技術で調製することができ る。 ここで説明された本発明の化合物のすべての使用方法について、1日の経口投 薬レジメントは全体重の約0.1から約100mg/kgまでが好まれる。1日の注射投薬 レジメントは全体重の約0.1から約100mg/kgまでが好まれる。1日の局部投薬レ ジメは全体重の約0.1から約15mgまでが好まれ、1日あたり 1から4回、好ましくは2から3回投与させる。この技術分野の1つの技能によ り、本発明の化合物、又はそれらの薬理的に許容される塩の個々の最適の投与量 及び投与間隔は、治療される病気の性質及び程度に決定され、これらの最適条件 も通常の方法により決定できることもまた認識される。 ふさわしい薬理的に許容される塩はこの技術分野の技能を持つ人によく知られ ていて、それには、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルスルホン酸、 エタンスルホン酸、酔酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハ ク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸及びマンデ リン酸のような無機及び有機酸の塩基性塩を含む。さらに、構造式(I)の化合 物の薬理的に許容される塩はまた、例えばカルボキシの一部分を含む置換基のよ うな薬理的に許容される陽イオンと構造物を形成できる。薬理的に許容されるふ さわしい陽イオンはこの技術分野の技能を持つ人によく知られていて、それには 、アルカリ性、アルカリ土類アンモニウムイオン及び第4アンモニウム陽イオン が含まれる。 以下の実施例は発明の様々な具体化例を示す目的で与えられており、いかなる 方式でも本発明を制限する意味ではない。 実施例1 化学 融点はGallenkamp融点測定機を使用し補正は行わずに決定た。テトラヒドロフ ラン(THF)はベンゾフェノンケチル を蒸留して生産される。アセトニトリルはカルシウム水素を通じて蒸留した。他 に記載のない場合、合成反応はアルゴン雰囲気下で行った。すべての化学品(Al drich,Milwaukee,WI又はLancaster,PA)は試薬グレード又はそれ以上であっ た。1 H NMRスペクトラムはBruker WP−360又はAM400分光計で記録した; 化学シフトは内部テトラメチルシラン(TMS)標準に対しppm(parts per million)で示されて、スピン多様性はs(シングレット)、bs(広いダブレ ット)、d(ダブレット)、dd(ダブレットのダブレット)、t(トリブレッ ト)、q(クオートレット)、m(マルチプレット)で示される。ファストアト ムボンバードメント質量分析(FAB−MS)はKratos Concept IIHH 4セ クター質量分析計で記録した。カラムクロマトグラフィーはフィシャーからのシ リカゲル(60〜100メッシュ)を使用して行った。 実施例2 2−ヒドロキシ−1−メチルフェニルスルフォン(3)の合成 20mLの氷酢酸中に2−ヒドロキシ−1−メチルフェニルメルカプトン(1,1 g,7.13mmol)を含んだ反応混合液に0℃の30%H22(14mL)が滴下法で加え られた。添加が完了後、100℃に温められ、一晩撹拌された。混合物は減圧下で 濃縮されて残留物はシリカゲル(EtOAc:petエーテル; 90:10)のクロマトグラフィーにより精製され、その後EtOH/H2Oから再結 晶され、3を以下の性質を持つ白結晶固体として与えた、収率が52%: 2−ヒドロキシフェニルヘプチルスルフォン(92)は無色オイル(137mg,62 %)として同様な方法で調製された。 実施例3 フェノール誘導体のアセチル化:方法A 5mLの酢酸ハイドレイト中にふさわしいアレノール(14.26mmol)を含んだ反応 混合液及び5滴のH3PO4は水浴により15分間熱した。水(10mL)が滴下法で熱 した混合液に加えられ、氷浴により冷却された。水溶液はCHCl2(3×30mL )で抽出された。結合した有機抽出物は水での洗浄、乾燥(MgSO4)、ろ過 され、真空下での溶媒の除去の結果、粗生産物が生じ、それは近い収率で目的の 生産物を与えるために EtOAc:石油エーテル(10:90)を伴ったシリカゲルにより精製された。 2−アセトキシ−1−メチルフェニルスルフォン(4)。 収率91%: 2−アセトキシアニソール(5)。収率78%の無色オイル。 実施例4 フェノール誘導体のアセチル化:方法B 5mLのCH2Cl2中の2−メルカプトメチルフェノール(1,0.3g,2.14mmo l)を含んだ反応混合液はドライピリジン(0.169g,2.2mmol)及び酸性無水物 (2.14mmol)で処理した。反応混合液は一晩撹拌され、及びその後水で希釈され た。水溶液はEt2O(3×10mL)で抽出された。結合した有機抽出物は水での 洗浄、乾燥(MgSO4)、ろ過され、真空下での溶媒が除去された。粗生産物 は、目的の生産物を与えるためにシリカゲルによりクロマトグラフィーが行われ 、 EtOAc:石油エーテル(2:98)で溶出された。この方法により、2−アシ ルオキシアニソール類似体6−14が合成された。(図2B,図2Cのそれぞれの 化合物の化学及び物理学的特質を参照)。 2−アセトキシフェニルヘプチルスルフォン(93)。収率56%の無色オイル。 実施例5 2−(メトキシメチレンオキシ)チオアニソール(15)の合成(方法A) ドライピリジン(0.3g,3.9mmol)中に2−ヒドロキシチオアニソール(1, 1g,7.14mmol)を含んだ反応混合液に対し、粉末状KOH(0.4g,7.09mmol )が添加された(図2D)。添加完了溶液は、メトキシメチルクロライド(0.72 g,9.0mmol)で処理、還流のために3.5時間の加熱、冷却して、1M NaOH 及びジエチルエーテルの間に分画される。有機溶液は1M HCl(2×30mL) 、塩水で洗浄の後乾燥(MgSO4)された。溶媒は真空下で除去され、及び、 粗生産物がシリカゲルによりクロマトグラフィーにかけられ、 石油エーテル:EtOAc(95:5)で溶出されて目的の生産物を無色オイル( 1g,83%)として与えた。 実施例6 2−(メタキシオキシメチレンオキシ)チオアニソール(15)の合成(方法B) ドライアセトニトリル(30mL)中に2−ヒドロキシチオアニソール(1,1g ,7.14mmol)を含んだ反応混合液に対し、粉末状フッ化カリウム活性化アルミナ (8g)及びメトキシメチルクロライド(0.72g,9.0mmol)が添加された。混合 液は室温で一晩撹拌された。反応混合液はセライトによるクロマトグラフィーに かけられ、真空下での溶媒が除去された。残留物は水及びジエチルエーテルの間 に分画される。有機溶液は水で洗浄し、その後乾燥(MgSO4)された。溶媒 は真空下で除去され、及び、粗生産物がシリカゲルよるクロマトグラフィーにか けられ、石油エーテル:EtOAc(95:5)で溶出されて目的の生産物を無色 オイル(1.1g,85%)として与えた。実施例7 3−メチルメルカプト−2−(メトキシ)メチレンオキシ−1−メチル安息香酸 (16) 氷浴中で冷却された30mL新鮮な希釈されたTHF中の2−(メトキシ)メチレ ンオキシ−1−チオアニソール(15,1.06g,5.7mmol)に対しn−BuLi(2. 6mLのヘキサン中の2.5M溶液、6.27mmol)を添加し、室温で14時間撹拌された( 図2D)。明るい黄色溶液は−78℃に冷却され、及びメチルクロロギ酸(1.1g ,11.7mmol,0.92mL)がすべてに同じに添加された。反応混合液は飽和NH4C lの添加により抑制され、溶液は真空下で濃縮された。残留物は水(50mL)で希 釈され、CH2Cl2(3×30mL)で抽出された。結合有機溶液は、塩水、水で洗 浄の後乾燥(MgSO4)された。溶媒は減圧下で除去され、及び、残留物はシ リカゲルによりクロマトグラフィーにかけられ、石油エーテル:EtOAc 96 :4(開始物質がこの極性で回収される)及びその後で90:10溶出されて目的の 生産物16をオイル(0.61g,44%)として与えた。 実施例8 3−(メチルメルカプト)メチルサリチル酸塩(17)の合成 THF(0.23mL)中の16(0.6g,2.47mmol)、水(2mL)及び6M HCl (5mL)は60℃で6時間加熱された(図2D)。反応混合物は当量の飽和NaC lに注がれ、水性溶液は(3×20mL)で抽出された。結合有機溶液は、乾燥(M gSO4)、ろ過して、溶媒を真空下で除去した。粗抽出物はシリカゲルにより クロマトグラフィーにかけられ、石油エーテル:EtOAc(95:5)で溶出さ れて17を結晶化白色固体(0.3g,61%)として与えられた。 実施例9 3−(メチルメルカプト)メチルサリチル酸(18)の合成 EtOH:H2O(3.64mL:0.36mL)中にメチルサリチル酸誘導体17(50mg,0 .25mmol)、粉末KOH(56mg,1mmol)を含む反応混合物は還流下で3.5時間加 熱された(図2D)。結果として生じた溶液は冷却され、1M HClで酸性化 された。水性溶液はEtOAc(3×10mL)で抽出された。結合有機溶液は水、 塩水で洗浄後、乾燥(MgSO4)された。溶媒は減圧下で除去して本質的に純 粋なサリチル酸誘導体18 を白色固体(38mg,82%)として与えた。 実施例10 3−(メチルメルカプト)アセチルサリチル酸(19)の合成 1mL CH2Cl2中の18(46mg,0.25mmol)の溶液に0℃でドライピリジン( 20mg,50μL,0.3mmol)を添加した。溶液は0℃で10分間撹拌の後、アセチルク ロライド(30μL以下、0.4mmol)が添加された。反応混合液は0℃で一晩撹拌の 後、溶媒は真空下で除去された。有機溶液は1M HCl(10mL)、水(50mL) で洗浄後、乾燥(MgSO4)された。溶媒は蒸発により、シリカゲルによりク ロマトグラフィーにかけられ、ヘキサン:EtOAc(初期70:30、後に50:50 )で溶出されて目的の生産物を白色固体(11mg、収率20%)として与えた。 実施例11 2−フルオロ−1−メトキシメチルフェノール(21)の合成 30mLドライピリジン中に2−フルオロフェノール(20,2g,17.84mmol)の 溶液に粉末状KOH(1g,17.71mmol)及びメトオキシメチルクロライド(1.8 g,22.49mmol)が添加され、この反応混合物は還流下で3.5時間加熱した。反応 物は冷却され、1M NaOH及びエチルエーテル(2×30mL)の間に分画され た。有機溶液は1M HCl(2×20mL)、水で洗浄後、乾燥(MgSO4)、 ろ過し、溶媒は真空下で除去し油性残留物を与えた。粗生産物はカラムクロマト グラフィー(EtOAc:ヘキサン;5:95)で精製され目的の生産物を収率62 %の青白い黄色のオイルとして与えた。 実施例12 2−フルオロ−1−メトキシメチレンオキシメチルスルフィド(22)の合成 炎乾燥3首フラスコはアルゴン下で30mLの新鮮な希釈THF中の2−フルオロ −1−メトオキシメチルフェノール(21,1.07g,6.4mmol)で満たされて、この 混合物は−78℃に冷却された(図2E)。nBuLi(ヘキサン中の2.5M溶液 、3mL,7.25mmol)がアルゴン下で−78℃、2.5時間撹拌されたこの反応混合液 に添加された。メチルジスルフィド(0.68g,7.25mmol)がその後−78℃で混合 物に添加され、その後 アセトン/ドライアイスバスが取り除かれ、反応は室温で20時間続けられた。飽 和NH4Cl(20mL以下)が混合液に加えれれ、さらに10分間撹拌され、その後 エチルエーテルで抽出された。結合有機溶液は、塩水、水で洗浄後、乾燥(Mg SO4)及びろ過された。溶媒は真空下で除去され、シリカゲルのフラシュクロ マトグラフィー(EtOAc:ヘキサン;5:95)による精製で、黄色オイル( 0.8g,79%)を生じる粗生産物を与えた。 実施例13 2−フルオロ−1−ヒドロキシフェニルメチルスルフィド(23)の合成 10%THF−H2O(2mL)中のMOM−保護フェノール(22,0.57g,2.8mm ol)及び6M HCl(5mL以下)を含む反応混合液は60℃で5時間加熱された (図2E)。飽和NaClが混合液に加えられ、水溶液はエチルエーテル(3× 10mL)で抽出された。結合有機溶液は、水での洗浄、乾燥(MgSO4)、ろ過 され、及び溶媒は真空下で除去され黄色オイル状残留物を与えた。その生産物は シリカゲルのクロマトグラフィー(5%EtOAc:ヘキサン)により精製され 、青白い黄色オイル(190mg,46%)を生じた。 実施例14 2−アセキシ−1−フルオロフェニルメチルスルフィド(24)の合成 CH2Cl2(2mL)中にフェノール誘導体(23,140mg,0.9mmol)を含む溶液に ドライピリジン(74mg,0.92mmol)及び無水酢酸(74mg,0.92mmol)が添加され 、反応混合物は室温で一晩撹拌された(図2E)。溶媒は減圧下で除去され、水 で希釈された。水溶液はエチルエーテル(2×10mL)で抽出され、及びエーテル 抽出物は乾燥(MgSO4)、ろ過されて、溶媒を蒸発濃縮させた。粗生産物は カラムクロマトグラフィー(10%EtOAc:ヘキサン)により無色オイル(10 4mg,60%)として精製アセトキシ誘導体を生産した。 実施例15 2,4−ジフルオ−1−メトオキシフェノール(26)の合成 30mLのドライピリジン2,4−ジフルオロフェノール(25,2g,15.37mmol )を含む反応混合物に、粉末KOH(0.854g,15.25mmol)及びメトオキシメチ ルクロライド(1.6g,19.37mmol)が添加されて、反応混合物は還流下で3.5時 間加 熱された(図2F)。反応物は冷却され1M NaOH及びエチルエーテル(2 ×30mL)の間に分画された。有機溶液は1M HCl(2×20mL)、水で洗浄、 乾燥(MgSO4)、ろ過されて、溶媒は真空下で除去されて油状残留物を与え た。粗生産物はカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン;5:95)に より精製され、収率71%の青白い黄色オイルとして精製アセトキシ誘導体を生産 した。 実施例16 2,4−ジフルオロ−3−トリメチルシリル−1−メトオキシメチルフェノール (27)の合成 炎乾燥3首フラスコはアルゴン下で30mLの新鮮な希釈THF中の2,4−ジフ ルオロ−1−メトオキシメチルフェノール(26,0.84g,4.8mmol)で満たされ て、この混合物は−78℃に冷却された(図2F)。nBuLi(ヘキサン中の2. 5M溶液、2.2mL,5.43mmol)がアルゴン下で−78℃、2.5時間撹拌されたこの反 応混合液に添加された。クロロトリメチルシラン(THF中の1.0M溶液、5.43m L,5.43mmol)がその後−78℃で深いピンク色の混合物に添加され、その後アセ トン/ドライアイスバスが取り除かれ、反応は室温で14時間続けられた。飽和N H4Cl(20mL以下)が混合液に加えられ、さらに10分間撹拌され、その後エチ ルエーテル(3×10mL) で抽出された。結合有機溶液は、塩水、水で洗浄後、乾燥(MgSO4)及びろ 過された。溶媒は真空下で除去され、シリカゲルのフラシュクロマトグラフィー (EtOAc:ヘキサン;5:95)による精製で、黄色オイル(0.8g,79%)を 生じる粗生産物を与えた。 実施例17 2,4−ジフルオロ−6−メチルメルカプト−3−トリメチルシリル−1−メト オキシメチルフェノール(28)の合成 炎乾燥3首フラスコはアルゴン下で15mLの新鮮な希釈THF中の2,4−ジフ ルオロ−3−トリメチルシリル−1−メトオキシメチルフェノール(27,0.63g ,2.56mmol)で満たされて、この混合物は−78℃に冷却された(図2F)。nB uLi(ヘキサン中の2.5M溶液、1.16mL,2.9mmol)がアルゴン下で−78℃、2.5 時間撹拌されたこの反応混合液に添加された。メチルスルフィド(0.27g,2.9m mol)がその後−78℃で混合物に添加され、その後アセトン/ドライアイスバス が取り除かれ、反応は室温で14時間続けられた。飽和NH4Cl(10mL以下)が 混合液に加えられ、さらに10分間撹拌され、その後エチルエーテル(3×10mL) で抽出された。結合 有機溶液は、塩水、水で洗浄後、乾燥(MgSO4)及びろ過された。溶媒は真 空下で除去され、シリカゲルのフラシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキ サン;5:95)による精製で、黄色オイル(0.51g,68%)を生じる粗生産物を 与えた。 実施例18 2,4−ジフルオロ−6−メチルメルカプト−1−メトオキシメチルフェノール (29)の合成 10mLの新鮮な希釈THF中のトリメチルシリル誘導体(28,0.51g,1.74mmol )を含む反応混合液はトリフルオロエタノール(0.18g,1.82mmol)及びテトラ ブチルアンモニウムフロライド(THF中の1M溶液、1.74mL,1.74mmol)によ りアルゴン下で−78℃で処理された(図2F)。反応混合物は−78℃で20分間、 室温で30分間撹拌された。反応は水の添加により抑制され、その後ジエチルエー テル(2×15mL)で抽出された。結合有機抽出物は、水で洗浄後、乾燥(MgS O4)及びろ過され、溶媒は真空下で除去された。シリカゲルクロマトグラフィ ー(5%EtOAc:ヘキサン)で、無色オイル(270mg,71%)として精製産 物を生じさせた。 実施例19 2,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニルメチルスルフィド(30)の合成 10%THF−H2O中にMOM−保護フェノール(29,270mg,1.22mmol)及び 6M HCl(1mL以下)を含む反応混合液は60℃で4時間加熱された(図2F )。反応混合物に飽和NaClに添加され、水性溶液はジエチルエーテル(2× 15mL)で抽出された。結合有機抽出物は、水で洗浄後、乾燥(MgSO4)及び ろ過され、溶媒が真空下で除去され油状残留物を与えた。生産物はフラッシュク ロマトグラフィー(5%EtOAc:ヘキサン)で精製され、青白い黄色オイル (110mg,53%)を生産した。 実施例20 2−アセトキシ−3,5−ジフルオロフェニルメチルスルフィド(31)の合成 CH2Cl2(2mL)中のフェノール誘導体(30,110mg,O.62mmol)、ドライ ピリジン(58mg,0.64mmol)及び無水酢酸からなる反応混合物は、室温で一晩撹 拌された(図2F)。溶媒は減圧下で除去され、水で希釈された。水溶液はジエ チルエーテル(2×10mL)で抽出され、エーテル抽出物は乾燥 (MgSO4)、ろ過後、溶媒を蒸発させた。粗生産物のカラムクロマトグラフ ィー(5%EtOAc:ヘキサン)で精製アセトキシ誘導体を無色オイル(75mg ,56%)として与えた。 実施例21 2−ヒドロキシフェニルアルキルスルフィドの合成 4mLのドライDMF中に2−ヒロキシチオフェノール(32,3.96mmol)を含ん だ反応混合物をKHCO3(4.52mmol)及びアルキルハリド(3.96mmol)で処理 し、室温で一晩撹拌した(図2G)。反応混合物は水で希釈されて、ジエチルエ ーテル(3×20mL)で抽出された。結合有機抽出物は水(2×50mL)による洗浄 、乾燥(MgSO4)、ろ過後、溶媒が真空で除去された。残留物はシリカゲル のクロマトグラフィーを行い、EtOAc:ヘキサン(3:97)で溶出して目的 の生産物を与えた。 2−ヒドロキシフェニルエチルスルフィド(33):無色オイル、収率60% 2−ヒドロキシフェニルプロピルスルフィド(34):無色オイル、収率77% 2−ヒドロキシフェニル−2−メチルプロピルスルフィド(35):無色オイル、 収率78% 2−ヒドロキシフェニルスルフィド(36):無色オイル、収率89%、 2−ヒドロキシフェニルヘキシルスルフィド(37):無色オイル、収率84% 2−ヒドロキシフェニルヘプチルスルフィド(38):無色オイル、収率67% 2−ヒドロキシフェニルオクチルスルフィド(39):無色オイル、収率77% 2−ヒドロキシフェニルノニルスルフィド(40):無色オイル、収率69% 2−ヒドロキシフェニルシクロヘキシルスルフィド(41):無色オイル、収率66 % 2−ヒドロキシフェニルシクロヘプチルスルフィド(42):無色オイル、収率66 % 2−ヒドロキシフェニルベンジルスルフィド(43):白色固体、収率66% 2−ヒドロキシフェニル−2−フェネチルスルフィド(44):無色オイル、収率 78% 2−ヒドロキシフェニル−3−フェニルプロピルスルフィド(45):無色オイル 、収率79% 2−ヒドロキシフェニル−3−フェノキシプロピルスルフィド(46):無色オイ ル、収率72% 2−ヒドロキシフェニル−8−(メトキシカルボニル)ヘプチルスルフィド(4 7) :無色オイル、収率53% 実施例23 2−ヒドロキシフェニル−8−(カルボキシ)ヘプチルスルフィド(48)の合成 EtOAc:H2O(36mL:4mL)混合物中に(47,0.5G,1.77mmol)を含ん だ反応フラスコに粉末KOH(0.4g,7.08mmol)が加えられ、この反応物は還 流下で3.5時間加熱された。溶媒を真空で除去され、残留物は1M HCl(pH 2以下)で希釈された。水性混合物はEtOAc(3×20mL)抽出された。結合 有機抽出物は塩水、水による洗浄の後、乾燥(MgSO4)された。溶媒は減圧 下で除去され、オイル(89%)として本質的に精製されたカルボキシル酸が与え ら れた。 実施例24 2−ヒドロキシフェニル−2−ブトキシエチルスルフィド(66)の合成 10mLのドライTHF中に2−ブトキシエタノール(64,0.5g,4.23mmol)を 含んだ炎乾燥フラスコにトリフェニルホスフィン(2.66g,10.15mmol)、ドラ イピリジン(0.39g,4.9mmol)及び四臭化炭素(1.4g,4.23mmol)が添加され た(図2H)。室温で1時間の撹拌後、反応混合液はヘキサンで処理され、沈殿 はろ過された。ろ過液は減圧下で濃縮され、残留物は1M HClで処理された 。水溶液はヘキサンで(3×10mL)抽出された。結合有機溶液は水による洗浄の 後、乾燥(MgSO4)、ろ過され、溶媒は真空下で蒸発されオイルを与えた。1 H NMR分析結果はオイルが初期アルコール64及び目的の2−ブロキシエチル ブロマイド(65)の混合物であることを示し、それ以上の精製無しで次に続く反 応に使用された。1mLのドライDMF中に2−ヒドロキシチオフェノール(32, 100mg,0.8mmol)を含む反応混合液にKHCO3(95mg,0.95mmol)及び粗ブト キシブロマイドを添加 し、この反応混合物は室温で一晩撹拌された。反応物は水で希釈されて、エチル エーテルで(2×10mL)抽出された。結合有機溶液は水による洗浄の後、乾燥( MgSO4)、ろ過され、溶媒は真空下で蒸発されオイルを与えた。粗フェノー ルはシリカゲルのクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン;2:98)で目的 のフェノール66(初期2−ヒドロキシチオフェノールに対し収率34%)を与えた 。 2−ヒドロキシフェニル−3−エトキシプロピルスルフィド(70):は上記と同 様な方法で収率67%で調製された(図2H)。 2−ヒドロキシフェニル−トランス−ヘプト−2−ニルスルフィド(74):は上 記と同様な方法で収率54%で調製された (図2I)。 2−ヒドロキシフェニル−ヘプト−2−ニルスルフィド(82):は上記と同様な 方法で収率92%で調製された(図2I)。 2−ヒドロキシフェニルヘグス−2−ニルスルフィド(83):は上記と同様な方 法で収率51%で調製された。 2−ヒドロキシフェニルペント−2−ニルスルフィド(84):は上記と同様な方 法で収率59%で調製された。 2−ヒドロキシフェニルブト−2−ニルスルフィド(85):は上記と同様な方法 で収率61%で調製された。 2−ヒドロキシフェニルプロプ−2−ニルスルフィド(86):は上記と同様な方 法で収率58%で調製された(図2G)。 2−ヒドロキシチオフェノキシメチルプロピネート(95):無色オイル、収率67 %(図2K)。 2−(2−ヒドロキシチオフェノキシ)プロピオン酸(96):同様な方法で無色 オイルが収率77%で得られた(図2K)。 実施例25 2−ヒドロキシフェニルアルキルスルフィドアセチル化の手順 1mLのCH2Cl2中のふさわしいアレノール(2.8mmol)を含んだ反応混合液 はドライピリジン(2.85mmol)及び無水酢酸(2.85mmol)で処理され、この反応 混合物は、室温で一晩撹拌された。溶媒は減圧下で除去され、水で希釈された。 水溶液はジエチルエーテル(2×10mL)で抽出され、結合エーテル抽出物は乾燥 (MgSO4)、ろ過後、溶媒は減圧下で除去された。粗生産物のシリカゲルカ ラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン;5:95)で精製された。2−アセトキシフェニルエチルスルフィド(49):は収率58%で得られた(図2 G)。 2−アセトキシフェニルプロピルスルフィド(50):は収率68%で得られた(図 2G)。 2−アセトキシフェニル−2−メチルプロピルスルフィド(51):は収率77%で 得られた(図2G)。 2−アセトキシフェニルペンチルスルフィド(52):は収率92%で得られた(図 2G)。 2−アセトキシフェニルヘキシルスルフィド(53):は収率82%で得られた(図 2G)。 2−アセトキシフェニルヘプチルスルフィド(54):は収率67%で得られた。 2−アセトキシフェニルオクチルスルフィド(55):は収率66%で得られた(図 2G)。 2−アセトキシフェニルノンニルスルフィド(56):は収率85%で得られた(図 2G)。 2−アセトキシフェニルシクロエキシルスルフィド(57):は収率78%で得られ た(図2G)。 2−アセトキシフェニルシクロヘプチルスルフィド(58):は収率64%で得られ た(図2G)。 2−アセトキシフェニルベンジルスルフィド(59):は収率75%で得られた(図 2G)。 2−アセトキシフェニル−2−フェニルエチルスルフィド(60):は収率96%で 得られた。 2−アセトキシフェニル−3−フェニルプロピルスルフィド(61):は収率66% で得られた(図2G)。 2−アセトキシフェニル−3−フェノキシプロピルスルフィド(62):は収率83 %で得られた(図2G)。 2−アセトキシフェニル−8−カルボキシヘプチルスルフィド(63):は収率47 %で得られた(図2G)。 2−アセトキシフェニル−2−ブトキシエチルスルフィド(67):は収率72%で 得られた。 2−アセトキシフェニル−3−エトキシプロピルスルフィド(71):は収率70% で得られた。 2−アセトキシフェニル−トランス−ヘプト−2−ニルスルフィド(75):は収 率62%で得られた(図2G)。 2−アセトキシフェニル−ヘプト−2−ニルスルフィド(87):は収率56%で得 られた。 2−アセトキシフェニル−ヘキシ−2−ニルスルフィド(88):は収率56%で得 られた。 2−アセトキシフェニル−ペント−2−ニルスルフィド(89):は収率63%で得 られた。 2−アセトキシフェニル−ブト−2−ニルスルフィド(90):は収率78%で得ら れた。 2−アセトキシフェニル−プロプ−2−ニルスルフィド(91):は収率58%で得 られた。 実施例26 化合物97 クロマトグラフィーの後に得られるオイルの1N NMR スペクトラム及びFAB−MSはそこでアセチル化が起こらず、代わりに結晶化 が起こり収率81%で化合物85が得られたことを示した。 実施例27 酵素学 ヒツジ精嚢はOxford Biomedical Research,Inc(Oxford,MI)から購入した。 アルキドン酸はNu Chek Prep(Elysian,MN)から購入した。ヘマチン、過酸化 水素、及びグアイアコールはSigma Chemical Co.(St.Louis,MO)から購入した 。PGHS−1は前の記載に従って精製した。タンパク質の特異的活性は20.9( μMO2/min)/mg、及びホロ酵素の比率は13.5%であった。アポPGHS前の 記載に従って調製した。アポ酵素は混合物の検査のためにヘマチンの付加により 再構成された。ヒトPGHS−2(1.62μg/μl)はJ.Glerse,Monsanto(St .Louis,MO)。 実施例28 シクロオキシゲナーゼ活性 酸素消費量は37℃でクラーク電極及びサーモスタットキュベットを備えたGils onモデル5/6オキシグラフ(Gilson Medical Electronics,Inc.,Middleton ,WI)を使用して測 定した。酵素アリコート(0.16μM)は500μMフェノール及び1μMヘマチンを含 んだ100mMトリス−HCl,pH8.0に、最終容積が1.3mLになるように加えられた 。酸素の取り込みは100μMのアラキドン酸ナトリウムを添加することで開始され 、開始反応速度は酸素取り込み曲線の直線部分から決定した。 実施例29 ペルオキシダーゼ活性 分析は25℃でShimadzu UV 160Uを使用し、436nmでグアイアコールの酸化初期 速度を測定することで行った。酵素アリコート(0.16μM)は1mLのディスポー ザブルキュベット中の1μMヘムを含んだ100mMトリス−HCl(pH8.0)に加え られた。反応は400μMの過酸化水素を添加することで開始された。 実施例30 酸素取り込み分析を使用したアポ及びホロPGHS−1及びPGHS−2のシク ロオキシゲナーゼ及びペルオキシダーゼ活性の時間依存阻害 500μMフェノールを含んだ100mMトリス−HClバッファー、pH8.0中のアポP GHS−1(2.48μg/μl)(5μM)及びアポPGHS−2(1.62μg/μl) (5μM)は阻害剤により処理され、及び室温でインキュベートされた(図4) 。定期的に0.16μMのアポPGHS−1又はアポPGHS−2アリコートは記載 のように残存シクロオキシゲナーゼ活性又 はペルオキシダーゼ活性を測定された。同様な方法で、500μMフェノールを含ん だ100mMトリス−HClバッファー、pH8.0中のアポPGHS−1又はアポPGH S−2(5μM)は2当量のヘマチン(DMSO中の500μM貯蔵溶液)で処理さ れ、及び室温でインキュベートされた。定期的に0.16μMのアポPGHS−1又 はアポPGHS−2アリコートは残存シグロオキシゲナーゼ活性又はペルオキシ ダーゼ活性を測定された(図4)。 実施例31 酸素取り込み分析を使用した2−アセトキシチオアニソール(2)及び2−アセ トキシフェニルヘプチルスルフィド(54)によるホロPGHS−2のシクロオキ シゲナーゼ活性の時間依存阻害のpHの依存:アスピリンとの比較 500μMフェノールを含んだ100mMナトリウムリン酸バッファー、pH6,7,8 及び9中のアポPGHS−2(1.62μg/μl)(5μM)は阻害剤(2−アセト キシチオアニソール、10μM;2−アセトキシフェニルヘプチルスルフィド、181 μM又はアスピリン、32μM)により処理され、及び室温でインキュベートされた 。定期的に0.16μMのアポPGHS−1又はアポPGHS−2アリコートは記載 のように残存シクロオキシゲナーゼ活性又はペルオキシダーゼ活性を測定された 。図5はアスピリンがPGHS−2よりPGHS−1に大きな阻害効果を与える ことを示す。図7は2−アセトキシチオアニソールがpH9でホロPGHS−2の シグロオキシゲナーゼ 活性を大ききく阻害することを示す。 実施例32 薄層クロマトグラフィー分析を使用したヒツジPGHS−1及びヒトPGHS− 2の時間及び濃度依存阻害 ヒツジPGHS−1(22nM)及びヒトPGHS−2(88nM)のシクロオキシゲ ナーゼ活性はTLCにより分析された。200μLの反応混合液は100mMトリス−H Clバッファー、pH8.0中のヘマチン再構成タンパク質、500μMフェノール、及 び[1−14C]アラキドン酸(50μM、57mCi/mmol)で構成された。時間依存阻 害分析のため、ヘマチン再構成PGHS−1(22nM)又はPGHS−2(88nM) 室温で2時間、次に、0℃で1時間、DMSO中の様々は濃度の阻害剤とプレイ ンキュベートされ、続いて[1−14C]アラキドン酸(50μM)を37℃で30秒間 添加した。反応はジエチルエーテル/メタノール/l Mクエン酸、pH4.0(30 :4:1)での溶媒抽出により終了された。有機相はTLCプレート(Amersham Crop.)状にスポットされた。プレートは4℃で、酢酸エチル/塩化メチレン /氷酢酸(75:25:1)により展開された。放射能標識産物は放射活性スキャナ ー(Bioscan,Inc.,Washington,D.C.)により定量した。生産物に対するア ラキドン酸の転換はタンパク質含有量及びインクベーション時間の両方それぞれ に対して直線的であった。異なる阻害剤濃度で観察される総生産物に対するパー センテージは、DMSOで同時間プレインキュベートされたタンパク質サンプル で 観察された総生産物のパーセンテージで割った。図8は0.1mMの化合物6がヒト PGHS−2を約35%阻害した。 実施例33 アポ及びホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性の2−アセトキシ−1− チオアニソールによる不活性化及びヒドロキシルアミンによる再活性化 500μMフェノールを含んだ100μMトリス−HClバッファー、pH8.0、37℃中 の、アポPGHS−2(5μM)又は2当量のヘマチンで再構成されたアポPG HS−2(5μM)は2−アセトキシ−1−チオアニソール(10mM)により処理 された。定期的に0.16μMの酵素アリコートは前に記載のように残存シクロオキ シゲナーゼ活性を測定された。シグロオキシゲナーゼ活性は2.5時間で70%以上 阻害された。100mMトリス−HCl、pH7.5中のヒドロキシルアミンヒドロクロラ イド(80mM)がインキュベーション混合液に添加され、その後0.16μMの酵素ア リコートは阻害シクロオキシゲナーゼ−2の再活性化を測定した。同様な再活性 化実験はアポPGHS−1のシクロオキシゲナーゼ活性を阻害するN−アセチル イミダゾールにっいて行われ、ヒドロキシルアミンの添加の後で酵素が再生され た(図6)。 実施例34 2−[1−14C]−アセトキシチオアニソール(14C−2)の合成 300μLのCH2Cl2中の2−ヒドロキシチオアニソール (1,3mg,21μmol)を含んだ反応混合液はドライピリジン(2.85μL,36μmo l)で処理され、室温で5分間撹拌された。CH2Cl2(それぞれ200μL)が[ 1−14C]−無水酢酸を含む薬ビン(2つの薬ビンに3μLの全放射能標識物質 )(3μL,31μmol,55mCi/mmol)が加えられ、この混合物がシリンジにより反 応混合物に移された。放射能標識物質を含む薬ビンは新たな200μLのCH2Cl2 により洗浄され、これらの洗浄物も同様に反応混合物に移された。反応混合物は 一晩室温で撹拌された。反応混合物はシリカゲルカラムに載せられEtOAc: ヘキサン(1:99)で溶出された。溶媒の極性はその後増加され(EtOAc: ヘキサン;3:97)、より極性の放射能標識2−アセトチオアニソールが溶出さ れた(1mg、初期ヒドロキシアニソール基準で収率35%)。TLC(EtOAc :ヘキサン;10:90)単一スポット(Rf=0.625);特異的活性55mCi/mmol。 実施例35 2−[1−14C]−アセトキフェニルヘプト−2−ニルスルフィド(14C−79) の合成 300μLのCH2Cl2中の2−ヒドロキシフェニルヘプト−2−ニルスルフィド (78,4mg,18μmol)を含んだ反応混合液は、ドライピリジン(2.4μL,30μm ol)で処理され、室温で5分間撹拌された。CH2Cl2(200μL×2)が[1−14 C]−無水酢酸を含む薬ビン(3μL,31μmol,55mCi/mmol)が加えられ、こ の混合物がシリンジにより反応混合物 に移された。放射能標識物質を含む薬ビンは新たな200μLのCH2Cl2により洗 浄され、これらの洗浄物も同様に反応混合物に移された。反応混合物は一晩室温 で撹拌された。反応混合物はシリカゲルカラムに載せられEtOAc:ヘキサン (2:98)で溶出されて、14C−79が与えられた(1mg、初期フェノール基準で 収率10%)。TLC(EtOAc:ヘキサン;10:90)単一スポット(Rf=0.6 );特異的活性55mCi/mmol。 実施例36 2−アセトキシ−1−チオアニソール、2−アセトキシフェニルヘプチルスルフ ィド及びアスピリンによる活性化RAW264.7細胞の阻害 ネズミマクロファージ細胞系が翌朝30%集合になるために、一晩培養された。 一晩たったDMEM及びウシ胎児血清は除去され、1.5%FBS±500ng/mL L PS及び10ユニット/mLインターフェロン−γを含む2mL SF−DMEMが37 ℃で7.5時間添加された。活性化培地は除去され、2.0mL SF−DMEM及び/ 又はアスピリン又は2−アセトキシフェニルヘプチルスルフィド(54)が様々な 濃度で添加された。アラキドン酸代謝は20μM 14C−AAを室温で15分間加え ることにより測定した。アリコート(200μL)は最終溶液に移され、TLCプレ ートで展開した。2−アセトオキシチオアニソール(2)の場合は、8時間の活 性化の後、500μMの2が続く3.5時間加えられた。11.5時間の活性化後、20μMの [1 −14C]アラキドン酸が細胞と20分間インキュベートされ、総生産物はTLCに より決定された。 図9は化合物54がヒトホロPGHS−2のシグロオキシゲナーゼ活性を強く阻 害し、一方、化合物38は非常にわずかな効果しか持たないことを示す。図10はヒ トホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性に対する化合物54の効果のpH依 存性を、pH9で最も強い阻害を見せる状態で示す。図11は8μMの化合物67がヒ トホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性を強く阻害し、一方、化合物71 は非常にわずかな効果しか持たないことを示す。図12は1〜16μMの化合物79が ヒトホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性を強く阻害し、一方、化合物 78は非常にわずかな効果しか持たないことを示す。図13は化合物2が活性化マク ロファージでヒトホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性を強く阻害する ことを示す。図14は化合物54が活性化マクロファージでアスピリンに比較してヒ トホロPGHS−2のシクロオキシゲナーゼ活性を強く阻害することを示す。図 15は化合物54及び79の両方が活性化マタロファージでヒトホロPGHS−2のシ グロオキシゲナーゼ活性を強く阻害したことを示す。 表1は化合物6,7,8,59,60,61,62,63及び93を含む2−アシルオキシ フェニルアルリル及びアリルスルフィドのPGHS−1及びPGHS−2に対す る時間及び濃度依存阻害を示す。表2は化合物2,49,50,51,52,53,54,55 ,56,57,58,67,71,75,79,83及び87を含む2−アシルオ キシフェニルアルリル及びアリルスルフィドのPGHS−1及びPGHS−2に 対する時間及び濃度依存阻害を示す。 表1 2−アシルオキシフェニルアルキル、シクロアルキル、 オキソアルキル及びアルキルスルフィドによる PGHS−2及びPGHS−1の時間及び濃度依存阻害 aPGHS−2(88nM)又はPGHS−1(22nM)を阻害剤とともに室温で 3時間インキュベーションした。シクロオキシゲナーゼ反応は14C−アラキドン 酸(50μM)をインキュベーション混合物に37℃で30秒間、加えることで開始さ れた。 b研究濃度範囲(1μM〜33mM)では、認識できる有意な阻害はない。 c対象濃度で25〜30%以下のPGHS−1の阻害。 *相当するフェノール38はPGHS−1又はPGHS−2を阻害しない。 スルフォン93は、いずれの異性体もごくわずかに阻害するが、いかなる選択性も 示さなかった。 d16.5μMで75によるPGHS−1の25%以下の阻害。 表22−アセトオキシフェニルアルキル及びアリルスルフィドによるPGHS−2及 びPGHS−1の時間及び濃度依存阻害 aPGHS−2(88nM)又はPGHS−1(22nM)を阻害剤とともに室温で 3時間インキュベーションした。シクロオキシゲナーゼ反応はインキュベーショ ン混合物に14C−アルキドン酸(50μM)をインキュベーション混合物に37℃で3 0秒間加えることで開始された。 b相当するフェノール82はPGHS−1又はPGHS−2を阻害しない。 表32−アセトオキシフェニルアルキル及びアリルスルフィドによるPGHS−2及 びPGHS−1の時間及び濃度依存阻害 aPGHS−2(88nM)又はPGHS−2(22nM)を阻害剤とともに室温で 3時間インキュベーションした。シクロオキシゲナーゼ反応は14C−アルキドン 酸(50μM)をインキュベーション混合物に37℃で30秒間加えることで開始され た。 b対象濃度でPGHS−1は25〜30%以下の阻害。 c研究濃度範囲(66μM〜1mM)で認識される阻害はない。 *1mMで30%以下のPGHS−1の阻害。フルオロアセトオキシチオアニソ ールアナローグ24及び31はアスピリンアナローグ19と同様にいずれの異性体にも 有意な阻害はみられない。アルリル基(化合物9−14)の長さの増加は不活性な 化合物を導いた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次の構造式有する化合物。 [構造式I] ここでRはCH3,CH2CH3,(CH22CH3,(CH23CH3,(C H24CH3,(CH25CH3,(CH26CH3,(CH22O(CH23C H3,CH2HC=CH(CH23CH3,CH2C≡C(CH23CH3,CCH2 C≡C(CH22CH3,CH2C≡C−CCH2CH3,CH2C≡C−CH3及び CH2C≡CHからなる群から選択される。 R’はCH3,CF3,CH2Cl及びCH2Br又はそれらについての薬理的 に許容される塩又は水和物からなる群から選択される。 2. 化合物が2−アセトキシチオアニソール又はそれについての薬理的に許容さ れる塩又は水和物である請求項1の化合物。 3. 化合物が2−(トリフルオロメチルアセトキシ)チオアニソール又はそれに ついての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 4. 化合物が2−(α−クロロアセトキシ)チオアニソー ル又はそれについての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物 。 5. 化合物が2−(α−ブロモアセトキシ)チオアニソール又はそれについての 薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 6. 化合物が2−アセトキシフェニルベンジルスルフィド又はそれについての薬 理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 7. 化合物が2−アセトキシフェニル−2−フェニルエチルスルフィド又はそれ についての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 8. 化合物が2−アセトキシフェニルエチルスルフィド又はそれについての薬理 的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 9. 化合物が2−アセトキシフェニルプロピルスルフィド又はそれについての薬 理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 10. 化合物が2−アセトキシフェニルブチルスルフィド又はそれについての薬 理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 11. 化合物が2−アセトキシフェニルペンチルスルフィド又はそれについての 薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 12. 化合物が2−アセトキシフェニルヘキシルスルフィド 又はそれについての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 13. 化合物が2−アセトキシフェニルヘプチルスルフィド又はそれについての 薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 14. 化合物が2−アセトキシフェニル−2−ブトキシエチルスルフィド又はそ れについての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 15. 化合物が2−アセトキシフェニル−2−トランス−ヘプテニルスルフィド 又はそれについての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 16. 化合物が2−2−アセトキシフェニルヘプト−2−ニルスルフィド又はそ れについての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 17. 化合物が2−アセトキシフェニルヘキシ−2−ニルスルフィド又はそれに ついての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 18. 化合物が2−アセトキシフェニルペント−2−ニルスルフィド又はそれに ついての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 19. 化合物が2−アセトキシフェニルブト−2−ニルスルフィド又はそれにつ いての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の化合物。 20. 化合物が2−アセトキシフェニルプロプ−2−ニルス ルフィド又はそれについての薬理的に許容される塩又は水和物である請求項1の 化合物。 21. 効果的な量の請求項1の構造式(I)の化合物の哺乳類に対しての投与の 手段を含む、このような治療が必要な前記哺乳類におけるプロスタグランジンエ ンドペルオキシドシンターゼ−2(PGHS−2)合成の阻害の方法。 22. プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2の阻害が浮腫、発 熱、アレルギー、神経筋痛、頭痛、ガンの痛み及び関節炎痛の予防又は治療にお いて有効である請求項21の方法。 23. 化合物が2−アセトキシチオアニソール、2−(トリフルオロメチルアセ トキシ)チオアニソール、2−(α−クロロアセトキシ)チオアニソール、2− (α−ブロモアセトキシ)チオアニソール、2−アセトキシフェニルベンジルス ルフィド、2−アセトキシフェニル−2−フェニルエチルスルフィド、2−アセ トキシフェニルエチルスルフィド、2−アセトキシフェニルプロピルスルフィド 、2−アセトキシフェニルブチルスルフィド、2−アセトキシフェニルペンチル スルフィド、2−アセトキシフェニルヘキシルスルフィド、2−アセトキシフェ ニルヘプチルスルフィド、2−アセトキシフェニル−2−ブトキシエチルスルフ ィド、2−アセトキシフェニル−2−トランス−ヘプテニルスルフィド、2−ア セトキ シフェニルヘプト−2−ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルヘキシ−2− ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルペント−2−ニルスルフィド、2−ア セトキシフェニルブト−2−ニルスルフィド及び2−アセトキシフェニルプロプ −2−ニルスルフィド又はそれらについての薬理的に許容される塩又は水和物か らなる群から選択される請求項11の方法。 24. 構造式(I)の化合物及び薬理的に許容される運搬体又は希釈剤を含んだ 薬剤複合物。 25. 化合物が2−アセトキシチオアニソール、2−(トリフルオロメチルアセ トキシ)チオアニソール、2−(α−クロロアセトキシ)チオアニソール、2− (α−ブロモアセトキシ)チオアニソール、2−アセトキシフェニルベンジルス ルフィド、2−アセトキシフェニル−2−フェニルエチルスルフィド、2−アセ トキシフェニルエチルスルフィド、2−アセトキシフェニルプロピルスルフィド 、2−アセトキシフェニルブチルスルフィド、2−アセトキシフェニルペンチル スルフィド、2−アセトキシフェニルヘキシルスルフィド、2−アセトキシフェ ニルヘプチルスルフィド、2−アセトキシフェニル−2−ブトキシエチルスルフ ィド、2−アセトキシフェニル−2−トランス−ヘプテニルスルフィド、2−ア セトキシフェニルヘプト−2−ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルヘキシ −2−ニルスルフィド、2−アセトキ シフェニルペント−2−ニルスルフィド、2−アセトキシフェニルブト−2−ニ ルスルフィド及び2−アセトキシフェニルプロプ−2−ニルスルフィド又はそれ らについての薬理的に許容される塩又は水和物からなる群から選択される請求項 24の薬剤複合物。
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