JP2001508425A - 均質に荷電した粒状ベクターおよびそれを含有する製薬学的もしくは化粧用組成物 - Google Patents

均質に荷電した粒状ベクターおよびそれを含有する製薬学的もしくは化粧用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、核が包括的な陽イオン性、陰イオン性もしくは中性の電荷を運搬すること、および、両親媒性ラメラが核により運搬されるものと同一の極性の包括的な電荷を運搬することを特徴とする非液状親水性の核、両親媒性ラメラを含む粒状ベクターに関する。本発明はまた、こうした媒介体を含有する製薬学的もしくは化粧用組成物または栄養添加物にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 均質に荷電した粒状ベクターおよびそれを含有する製薬学的もしくは化粧用組成 物 本発明は有効成分を輸送しかつ標的に向けるのに有用である複合体粒子に関し 、これらは身体および細胞の生物学的機能と適合性である。 粒状ベクター(particulate vectors)はEP 344,040に記述されており;これら のベクターは、第一脂質層次いでその外側の、疎水性相互作用を介して第一脂質 層に結合された両親媒性化合物の第二層により取り囲まれた親水性コア(core)を 含んで成る。 特許出願第WO 94/20078号は、親水性Iコア、および、イオン結合もしくは疎 水性相互作用を介してコアと直接会合する両親媒性化合物から少なくとも部分的 に構成された外層から成る、別の世代の粒状ベクターまたは「BVSM−L」に ついて出願された。これらのベクターのコアは、イオン性、酸性もしくは塩基性 のリガンドによりグラフトされていてもよく、それがある有効成分を変化させる ために活用できる電荷を与える。 本発明者は、今や、意外にも、コアおよび外側葉状物(leaflet)の双方がィオ ン性の電荷をもつ粒状ベクターを安定な様式で得ることができることを見出した 。 さらに、全体として中性であるコアを荷電していない外側葉状物と組み合わせ ることができる。 これの理由は、観察結果および従来技術において一般に容認された知識と対照 的に、同一の符号の電荷がベクターの多様な成分上に存在し得ることである。 従って、本発明の主題は、 −非液状親水性コア −両親媒性の葉状物 を含んで成る粒状ベクターであり、コアが陽イオン性、陰イオン性もしくは全体 として中性の電荷を担持すること、および両親媒性の葉状物がコアによりもたれ るものと全体として同一の極性の電荷をもっことを特徴とする。 親水性の荷電した内側構造を類似の電荷および両親媒性の性質の外側構造と組 み合わせるこうしたベクターは、本明細書において、以下、「ホメオバイオベク ター(homeobiovector)」もしくは「ホメオ荷電バイオベクター(homeocharged bi ovector)」と称されるであろう。 両親媒性化合物の層はホメオバイオベクターのコアに関して外側の位置にあり ;それは不連続的もしくは連続的であることができ、そして/またはコアの構成 要素との相互嵌合を有ることができる。 両親媒性の葉状物とコアとの間の静電的反発がこの型の組み合わせと対立する であろうと予期されうるとは言え、ホメオバイオベクターは、経時的に超分子会 合の顕著な安定性を特徴とする。 それらはまた、脂質の分子充填の増大と高度の協同性を伴う両親媒性膜の特定 の組織も示す。この組織は親水性のコアのイオン性電荷により修飾される。 それはとりわけ相転移温度を測定することにより具象化され得る。 陽イオン性もしくは陰イオン性のホメオバイオベクターは目的の分子の輸送に 役に立ち得る。本発明の好ましい局面の一に従えば、これらのベクターは、コア および/もしくは両親媒性の葉状物と組み合わさって 最低1種の有効成分を含有することができる。 コアおよび/もしくは両親媒性の葉状物の組成物は、それと組み合わせられる ことを必要とする分子の型および予見される応用に依存して当業者により適合さ れることができる。 本発明の態様の一において、粒状ベクターは、少なくとも −陽イオン性もしくは陰イオン性の電荷を担持する1個の非液状親水性コア、 −コアによりもたれるものと同一の極性の陽イオン性もしくは陰イオン性の電荷 を担持する両親媒性の葉状物、 を含有することができる。 本発明にまた含まれる別の態様においては、当該ベクターは、 −非液状の電気的に中性の親水性コア、 −双性イオン性のリン脂質を含む包括的に中性の両親媒性の葉状物 を包含する。 とりわけ、両親媒性の葉状物は、有効成分および所望の機能に適合された物理 化学的環境を創製するために1種もしくはそれ以上の成分から成り得る。 好ましくは、両親媒性の葉状物の最低1種の構成要素は、コア上のものと同一 の極性の電荷をもつ、天然もしくは合成の、陰ィオン性、陽イオン性もしくは双 性イオン性のリン脂質、セラミド、脂肪酸、ステロイド、脂質、糖脂質、リポタ ンパク質および界面活性剤から成る群から選ばれる。 ホメオバイオベクターの製造にとりわけ適する構成要素のなかでも、ホスファ チジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチ ジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトールおよび コレステロール、ならびにそれらの誘導体を挙げることができる。これらの構成 要素は、単独で、もしくは場合によっては他の荷電していない構成要素と組み合 わせられた混合物として存在できる。 本発明の局面に一に従えば、両親媒性の葉状物の最低1種の構成要素は、ジパ ルミトイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルグリセロール 、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール、ジステアロイルホスファチジル グリセロール、ジオレオイルホスファチジルグリセロール、ジオレオイルオキシ プロピルトリメチルアンモニウム、ジミリストイルホスファチジン酸、ジパルミ トイルホスファチジン酸、ジパルミトイルホスファチジルセリンおよびステアリ ルアミンから選ばれる。 コア上のものと同一の極性の電荷を担持する両親媒性の葉状物の構成要素の比 率は、全ての場合において0%より大きく、とりわけ0.001%より大きく、かつ1 00%より小さいかもしくはこれに等しい。それは、とりわけ、親水性コアにより もたれる電荷に依存して、これらの構成要素の約5%と約30%との間であり得る 。 このコアは、好ましくは、天然にもしくは化学的に架橋された親水性のオリゴ マーおよびポリマーから選ばれる化合物から本質的に成る。 より具体的には、コアは、多様な分子量の糖誘導体、とりわけ陽イオン性もし くは陰イオン性の電荷をもつ天然にもしくは化学的に架橋された多糖もしくはオ リゴ糖から成る。 従って、デンプン、デキストランもしくはセルロースおよびそれらの置換され た誘導体、ならびに、とりわけデキストリンおよびマルトデキ ストリンのようなそれらの加水分解生成物を使用することが可能である。これら のポリマーもしくはオリゴマーの塩およびエステル(天然にヒドロキシル官能基 を含有する)もまた本発明を実施するのに適するであろう。 この架橋は当業者に既知の多様な技術により得ることができる。当該ホメオバ イオベクターの組成物に包含され得るコアの製造方法は、とりわけWO 94/20078 およびWO 92/21329に記述される。 有利には、酸性もしくは塩基性のイオン性リガンドがコアに結合され得る。 イオン性リガンドは、この架橋段階後、もしくはある態様においては同時にコ アに結合されることができる。この第二の可能性は、とりわけ架橋およびリガン ドのグラフトを同時に確実にする試薬を使用することにより、とりわけ「酸性の 」コアに適用可能であり;この点に関して、低温(約0℃ないし約10℃の、好ま しくは約4℃で)で使用されるオキシ塩化リンのような試薬がとりわけ適する。 一般に、オリゴ糖もしくは多糖のヒドロキシルによる求核攻撃に感受性のいず れの化合物もマトリックス上にグラフトでき、こうしてエポキシド、酸塩化物、 無水物、アルキルハロゲン化物、イソチオシアネート、クロロトリアジンなどを 挙げることができる。 好ましくは、イオン性リガンドは、ホスフェート、スルフェート、カルボン酸 、第四級アンモニウム、一級アミン、二級アミンを含む群から選ばれる最低1個 の官能基をもつ。当該試薬は、例えば、コハク酸、リン酸、クエン酸、グリシン 、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸もしくはそれらの誘導体、コリン、 ヒドロキシコリン、2−(ジメチル アミノ)エタノール、2−(ジメチルアミノ)エチルアミンおよび塩化グリシジ ルトリメチルアンモニウムから選ばれ得る。 最初の多糖濃度は、好ましくは、所望のグラフトおよび架橋の収率に依存して 、ならびに所望の型のゲルの関数(function)(硬さ、均質性、メッシュの大きさ )として、100と500g/lとの間である。 いずれの場合にも、コアを機能化する段階は、制御された大きさおよび硬さの 粒子を得るためのゲルの粉砕および均質化の前に有利に実施されることができ、 ここで電荷が均質にかつ均一に分布される。 この均質化は、高圧(700ないし1200bar)および次いで1回もしくはそれ以上 の濾過により実施され得る。 好ましくは、親水性コアは、とりわけ水素結合型のものであることができる相 互作用により両親媒性の葉状物と直接組み合わせられる。 当該ホメオバイオベクターは、水性溶媒中に分散された核を葉状物の構成要素 (1種もしくは複数)と混合することにより製造される。この合成は、とりわけ 、両親媒性の構成要素のゲル−液相転移温度より上の温度での攪拌を用い、また は、両親媒性の構成要素のゲル−液相転移温度より上の温度ての加圧下の均質化 、もしくはいずれかの他の適する方法により実施され得る。 残余の有機溶媒を除去した後に、ホメオバイオベクターは、とりわけ濾過によ り滅菌され、そして滅菌条件下で保存される。 当該ホメオバイオベクターの平均直径は10nmから100μmまで変動し得る。 製薬学的用途にとりわけ適する本発明の態様の一において、この直径は10nmと 5μmとの間、とりわけ約15nmから約80nmまでである。 多様な型の分子が当該ホメオバイオベクター、およびとりわけ全体として陰イ オン性、陽イオン性もしくは双性イオン性の電荷を担持する有効成分と組み合わ せられ得る。 これらの分子は、とりわけ、ペプチド、タンパク質、リポタンパク質、プロテ オグリカン、リポ多糖、脂肪酸、トリグリセリド、リン脂質、糖脂質、ステロイ ド、オリゴ糖、ヌクレオチド配列、ヌクレオシド配列、核酸、ビタミンおよびポ ルフィリンから選ばれてよい。 それらは多様な分野で有用であることができ、また、当該ホメオバイオベクタ ーは、本発明の多様な態様において、以下の群、すなわち抗生物質、殺菌剤、鎮 痛薬、麻酔薬、抗炎症薬、抗ウイルス薬、抗癌剤、免疫調節薬および細胞媒介物 (cell mediator)、抗ヒスタミン薬、抗ムスカリン薬、抗貧血薬、止血薬、抗糖 尿病薬、心血管系薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬、催眠薬、鎮静薬、抗 精神病薬、食欲抑制薬、ワクチン、天然もしくは合成のホルモンおよびそれらの 誘導体、殺虫剤、殺真菌剤、抗マラリア薬、抗喘息薬、抗体、抗原およびそれら の断片、診断薬、NMR診断薬ならびに放射活性マーカーから選ばれる最低1個 の有効成分と組み合わせられ得る。 細胞媒介物のなかでは、インターロイキン、インターフェロン、TNF、G− CSF、M−CSF、GM−CSFおよびMIFを含む群から選ばれるサイトカ インを挙げることができる。 当該ホメオバイオベクターの構造および電荷は有効成分の性質に従って適合さ れてよく、その効能は、とりわけ、基礎となる類似の電荷のコアの存在のため増 大された膜表面電位により向上され得る。 こうしたベクターは、それらがとりわけ親水性のコア、および両親媒 性の膜、とりわけリン脂質膜の特異的な細胞相互作用により確実にされる、標的 に向ける特徴を組み合わせることを可能にするため、とりわけ有利である。加え て、脂質膜構造がコアの存在により安定化される。ホメオバイオベクター間の反 発力は微粒子間の相互作用を制限するのでそれらの寿命を増大させる。 最後に、輸送される分子の物理化学的性質に依存して、それは、ホメオバイオ ベクターの一種のおよび/もしくは他の構造物と組み合わせられてよい。 例えば、タンパク質のような目的の分子を組み合わせる場合には、文献に記述 されるモデル膜系(リン脂質単層、リポソーム)は、膜とタンパク質との間の相 互作用が、膜が大きな表面電位で荷電されかつ高度の分子充填を有する場合に促 進され得ることを示す。 とりわけ、陰イオン性のホメオバイオベクターは、コアおよび膜の双方で陽イ オン性の薬物と組み合わせられ得る(TNF、IL2)。陰イオン性の膜が膜タ ンパク質(チトクロームc、ヘマグルチニン)の組み合わせ、安定性および細胞 滲透に有利であることが文献に幅広く記述されている。コアの陰イオン性の電荷 が細胞膜との相互作用において重要な役割を演ずる。 治療上の応用の情況におけるこれら2因子の組み合わせ(陰イオン性の膜と組 み合わせられた陰イオン性のコア)は、好都合な薬物送達のための作用の相乗効 果を与えるはずである。この効果は、個々に利用される各系(陰イオン性のコア もしくは陰イオン性のリポソーム)を使用することでは、観察できないであろう 。 89、243-248)は、脂質膜への膜タンパク質の取り込みが高度の分子充填を含有 する陰イオン性の膜で至適化されることを示した。 モデル膜とのチトクローム(Cyt.)の相互作用を報告する多くの出版物は 、 −Cyt.cの単層への結合は脂質薄膜の電荷密度に依存する。膜中への滲透は 表面電荷の存在により促進される。 −リン脂質混合物から成る膜の場合には、Cyt.cオキシダーゼは、それらの 極性の頭部の機能(陰イオン性の電荷に対する好みをもつ)および膜の相状態の 機能(高度の分子充填を伴う膜に対する好み)として、多様な膜構成要素を識別 する(デ・クイパー(de Cuyper)、Eur.J.Bio chem.、1980、104、397-405)。 −膜とCyt.b5との間の相互作用は陰イオン性の脂質の存在下で強化される (静電的相互作用)。これらの相互作用は膜の挿入を促進するという効果(変性 に対する保護)を有する(デュフルク・フォコ(Dufourcq-Faucon)、FEBS Letter s、1975、57(1)、112-116)。飽和脂質の存在(高い分子充填を伴う膜)が推奨 される(デュフルク・ベルノン(Dufourcq-Bernon)、Biochem.Biophys.Acta、1 976、433、252-263)。これらの再構成された系においては、陰イオン性の極性 の頭部をもつ脂質が、組み合わせを助長しかつヘム基の良好な配向(orientation )を可能にするのに必要とされるようである(チェスター(Chester)、Biophys.J .1992、61、1224-1243)。 ことを示している。 環状ソマトスタチンの場合には、膜中での陰イオン性の電荷の存在がペプチド の組み合わせおよび挿入を促進するという効果を有する。この 挿入には隣接する極性の頭部の再組織化(reorganization)が伴う(ベシアシュヴ ィリ(Beschiaschvili)Biochem.Biophys.Acta、1991、1061、78-84)。 ホスファチジルコリンおよびホスファチジルグリセロールの脂質混合物(DP PC/DPPG)は陰イオン性の膜をもたらし、これは再構成された系の膜に挿 入される肺の界面活性剤タンパク質の安定化および配向に関与する(シファー(S chiffer)、Biochemistry 1993、32、590-597)。 コリシンAのような細菌性トキシンは陰イオン性の膜と組み合わさり、そして その後それに挿入されたようになる。さらに、膜電位はタンパク質の正しい配置 を可能にし、これはその後活性の膜貫通チャンネルを構成する(マソット(Masso tte)、Biochemistry 1993、32、13787-13794)、(シュトロウド(Stroud)、Curr .Opinion Struct.Biol.1995、5、511 ADP/ATP膜輸送体の例をとれば、陰イオン性の脂質により生じる表面電 位が、膜タンパク質の親和性パラメータを調節し、そして再構成された系でのそ れらの生物学的活性を回復させるための支配的なパラ ogy、1989、171、387-384)。 抗生物質アドリアマイシンは、リン脂質の極性の頭部(リン酸基)とペプチド のアミノグリコシル基との間の相互作用によって脂質二重層中に滲透する。この 膜滲透は分子充填に大きく依存する(デュプ(Dupou)、Eur.J.Biochem.1989、 181、695-702)。 陰イオン性のリン脂質が多様な場合にタンパク質の膜との相互作用を 決定することが示されている。これらの相互作用はタンパク質の挿入もしくはト ランスロケーションをもたらす。 プロテオリポソーム型の再構成系は一般に膜中の特定のリン脂質の存在に依存 する(極性の頭部への電荷の供給、分子の圧縮および凝集)。 陽イオン性のホメオバイオベクターの場合には、核酸(DNA、RNA、オリ ゴヌクレオチド)、脂質もしくはタンパク質のような陰イオン性の薬物もしくは プロドラッグがコアおよび/もしくは両親媒性の葉状物と組み合わせられ得る。 これの理由は、陽イオン性のリポソームがとりわけ遺伝子治療でこの型の分子 に使用されていることである。とりわけそれらは細胞質中へのDNAの送達を可 能にする。 しかしながらこれらの研究はある数の制限を示す。その遺伝子発現は通常低く かつ一過性である。加えて、DNA/リポソーム複合体は身体によりあまりに容 易に分解かつ排除される。ある場合には、遺伝子プロモーターのアクチベーター の同時注入(co-injection)がタンパク質の産生を得るために必要である。最後に 、融合原性の(fusogenic)プロテオリポソームに関しては、結果はとくに再現可 能であるわけでない。 本発明の文脈上、ホメオバイオベクター中に存在する組み合わせの型がリン脂 質膜を硬質化しかつ安定化することが示されている。この型の安定化はインビボ で重要な役割を演じうる。なぜなら、陽イオン性の膜はそれらの環境と強く相互 作用して、(1)細胞表面への生物接着および(2)組み合わせられた有効成分 を一緒に細胞質中へ送達することを促進するからである。 陽イオン性のホメオバイオベクターは、リポソームのもしくは融合原 性プロテオリポソームの構造、ウイルスベクターもしくは可溶性のDNA複合体 と異なる超分子構造である(レジェンドル・スコザ(Legendre-Skoza)、Proc.Na tl.Sci.USA、1993、90、893-397)、(フェルグナー・ローズ(Felgner-Rhodes) 、Nature、1991、349、351-382)。すなわち、これらのホメオバイオベクターは 、表面(膜レベル)およびそれらが酵素的分解に対し安定化かつ保護されること ができるより深い下位(deeper down)(陽ィオン性の多糖のコア中)の双方で、 分子(オリゴヌクレオチド、DNA、RNA)を組み合わせることを可能にする ことができる。 陽イオン性のホメオバイオベクターの表面での融合原性のタンパク質の存在が 予見され得る。すなわち、それらは電荷の効果との相乗効果で作用して活性分子 を細胞の細胞質中に送達させることがてきる。 陽イオン性のバイオベクターを用いてインビボで得られた非免疫原性の結果お よび生物分布の結果を考えれば、ホメオバイオベクターの組織間滞留時間は、遺 伝子治療(例:「ホメオバイオベクター/ホルモンタンパク質を産生するDNA 」複合体を欠陥のある組織中に注入することによりホルモン欠乏を克服するため の)の情況における外因性遺伝子物質の送達を局所的に予見するのに十分長い。 本発明の主題はまた、それが上述されたような粒状ベクターを含有することを 特徴とする製薬学的組成物でもある。 別の局面に従えば、本発明の一目的は、それが上述されたような粒状ベクター および化粧品学的に許容できる賦形剤を含有することを特徴とする化粧用組成物 である。 ホメオバイオベクターはまた食品添加物として、もしくは水処理の分 野にも用途を有する。 本発明は後述する実施例により具体的に説明されるであろう。 これらの例においては以下の図が参照されることであろう。 図1:ショ糖密度勾配(0%〜35%)でのリポソームおよびバイオベクターから の多糖コア(PSC)の分離。(A):フルオレセイン(○)で標識されたPS CおよびDPH(◇)で標識されたリポソームの分離。(B):そのPSCがフ ルオレセイン(●)で標識されかつその膜がDPH(◆)で標識されるバイオベ クターの分離。 図2:リポソームもしくはホメオバイオベクターの形態で組織化される脂質相の 転移。プロフィルは、水中で用意されたサンプル1mlあたりの温度の関数として のDPHの蛍光偏光pを測定することにより得た。 (A):DPPCリポソームおよび中性のホメオバイオベクター。 (B):DPPC/DPPGリポソームおよび陰イオン性のホメオバイオベクタ ー。 (C):DPPC/ステアリルアミンリポソームおよび陽イオン性のホメオバイ オベクター。 図3:リポソーム膜(◇)およびバイオベクターの膜(●)中に挿入されたNB D−PCプローブの蛍光に対するコバルトイオンの影響。脂質濃度は27.2μMで あり、また、温度は20℃である。 実施例1:陰イオン性のホメオバイオベクターの製造 陰イオン性のホメオバイオベクターの製造は2つの主な段階で起こる。すなわ ち(1)陰イオン性の多糖コアの合成、(2)脂質の陰イオン性のPSCとの組 み合わせ。 1.陰イオン性のPSCの合成 500gのグルシデックス(Glucidex)マルトデキストリン(ロケット(Roquette)、 フランス・レストレム)を、2リットルの脱イオン水を含む10リットル反応器( トライミックス(Trimix))中に導入する。4℃で溶解した後に、500mlの10M水酸 化ナトリウム(NaOH)を機械的に攪拌しながら添加する。 溶液の温度が4℃で安定化した場合に、1700mlの10M水酸化ナトリウムおよび2 83.3mlのオキシ塩化リン(POCl3)を制御された流速で導入する。架橋反応 が20時間にわたる機械的攪拌により起こる。試薬の添加終了時に反応混合物を15 分間攪拌する。5リットルの量の脱イオン水をその後添加する。pHを氷酢酸で の中和により7.0にもたらす。 得られるヒドロゲルを高圧ホモジェナイザー(ラニー ラブ(Rannie Lab))を 使用して粉砕する。及ぼされる圧は500barである。この段階の後、分散されたマ トリックスは60nmの平均直径を有する。 精製は、(1)大きすぎる粒子を除去するための0.45μmのミクロフィルトレ ーション、(2)小分子(塩、多糖の断片)を除去するための不変体積までのダ イアフィルトレーションの連続的段階によって起こる。 最後に、陰イオン性のPSCを濃縮し、滅菌瓶中に回収しそして−20℃で保存 する。 2.陰イオン性のホメオバイオベクターの合成 融解された陰イオン性の多糖コアを、ガラス容器中で、浸透された水で1mg/ 1mlの比率(例:250mgのPSC/250ml)で希釈する。この分散系を磁気攪拌し (5〜10分)そしてその後400barで3分間均質化する(ラニー ミニラブ(Ranni e Minilab))。PSCの分散系を80℃の水浴中に置く。 粉末の形態の脂質(例:DPPCのDPPGとの混合物)を、総量がPSCの 量の例えば30%(w/w)に相当するように(250mgのPSCあたり75mgの脂質) 重量を測る。膜を構成する脂質を混合し、そして2mlの95%エタノール(v/v )で溶解する。荷電した脂質が総脂質の例えば5%(w/w)に相当する場合は 、3.75mgの陰イオン性の脂質および71.25mgのDPPCが重量を測られることが 必要である。 ホモジェナイザーを、閉回路中の水の循環により最低60℃の温度にもたらす。 付随して、80℃で分散されたPSCをマグネチック攪拌にかけ、そして脂質のエ タノール性溶液をPSC分散系中に注入する。 80℃の「PSC/脂質」分散系をその後ホモジェナイザー中に導入し、そして 最低60℃で閉回路中で450barで25分間均質化する。この段階の後に、調製物をガ ラス製丸底フラスコ中に導入し、次いで、溶液中に残存するエタノールを除去す るため60℃で低圧にさらす。 こうして得られる陰イオン性のホメオバイオベクターをその後、0.2μmフィル ターを通しての濾過後に滅菌条件下に保存する。 実施例2:陽イオン性のホメオバイオベクターの製造 陽イオン性のホメオバイオベクターを2個の主段階で製造する。すなわち(1 )陽イオン性多糖コア(PSC)の合成、(2)陽イオン性のPSCとの陽イオ ン性の脂質の組み合わせ。 1.陽イオン性のPSCの合成 500gのグルシデックス(Glucidex)マルトデキストリン(ロケット(Roquette)) を、攪拌しながら、20℃にサーモスタットで維持される反応器中の0.880リット ルの水で溶解する。次に、約7gのホウ水素化ナトリウムを導入し、そして混合 物を1時間攪拌しておく。 200mlの10M水酸化ナトリウム、次いで30.25mlのエピクロロヒドリン(フルカ( Fluka))を添加する。12時間の反応後に382.3gの塩化グリシジルトリメチルアン モニウム(フルカ(Fluka))を導入し、そして混合物を10時間攪拌し続ける。 ゲルを8リットルの脱イオン水で希釈し、そして氷酢酸で中和する。 得られたヒドロゲルを高圧ホモジェナイザー(ラニー ラブ(Rannie Lab))を 使用して粉砕する。印加する圧は400barである。この段階の後、分散されたマト リックスは60nmの平均直径を有する。 精製は、(1)大きすぎる粒子を除去するための0.45μmのミクロフィルトレ ーション、(2)小分子(塩、多糖の断片)を除去するための不変体積までのダ イアフィルトレーションの連続的段階によって起こる。 最後に、陽イオン性のPSCを濃縮し、滅菌瓶中に回収しそして−20℃で保存 する。 2.陽イオン性のホメオバイオベクターの合成 融解された陽イオン性の多糖コアを、ガラス容器中で、1mlの水あたり1mgの PSCの比率で浸透された水で希釈する。この分散系を、第一段階で磁気攪拌下 に置き(5〜10分)、そしてその後400barで3分間均質化する(ラニー ミニラ ブ(Rannie Minilab))。PSC分散系を80℃の水浴中に置く。 粉末の形態の脂質(例:DPPCのステアリルアミンとの混合物)を、総量が PSCの量の例えば30%(w/w)に相当するように(250mgのPSCあたり75m gの脂質)重量を測る。膜を構成する脂質を混合し、そして2mlの95%エタノー ル(v/v)で溶解する。荷電した脂質が総脂質の例えば5%(w/w)に相当 する場合は、3.75mgの陽イオン性の脂 質および71.25mgのDPPCが重量を測られることが必要である。 ホモジェナイザーを、閉回路中の水の循環により最低60℃の温度にもたらす。 付随して、80℃で分散されたPSCを磁気攪拌にかけ、そしてエタノール性の 脂質溶液をPSC分散系中に注入する。 ホモジェナイザー回路を加熱するための水を排出し、そして80℃の「PSC/ 脂質」分散系で置き換える。新たな分散系を最低60℃で閉回路中で450barで25分 間均質化する。この段階の後に調製物をガラス製丸底フラスコ中に導入し、そし てその後、溶液中に残存するエタノールを除去するため60℃で低圧にさらす。 かように得られる陽イオン性のホメオバイオベクターをその後、0.2μmフィル ターを通しての濾過後に滅菌条件下で保存する。 実施例3:中性のホメオバイオベクターの製造 中性のホメオバイオベクターを2個の主段階で製造する。すなわち(1)中性 の多糖コア(PSC)の合成、(2)双性イオン性の脂質の中性のPSCとの組 み合わせ。 1.中性のPSCの合成 500gのグルシデックス(Glucidex)マルトデキストリン(ロケット(Roquette)) を、攪拌を伴い、サーモスタットで20℃に維持される反応器中の0.880リットル の水で溶解する。約7gのホウ水素化ナトリウムを導入し、そして混合物を1時 間攪拌しておく。220mlの10M水酸化ナトリウム、次いで30.25mlのエピクロロヒ ドリン(フルカ(Fluka))を添加する。12時間の反応後にゲルを8リットルの脱 イオン水で希釈し、そして氷酢酸の添加により中和する。 得られたヒドロゲルを高圧ホモジェナイザー(ラニー ラブ(Rannie Lab))を 使用して粉砕する。印加圧は400barである。この段階後、分散されたマトリック スは60nmの平均直径を有する。 精製は、(1)大きすぎる粒子を除去するための0.45μmのミクロフィルトレ ーション、(2)小分子(塩、多糖の断片)を除去するための不変体積までのダ イアフィルトレーションの連続的段階によって起こる。 最後に、PSCを濃縮し、滅菌瓶中に回収しそして−20℃で保存する。 2.中性のホメオバイオベクターの合成 融解された中性の多糖コアを、ガラス容器中で、浸透された水で希釈する(25 0mgのPSC/250ml)。この分散系を、第一段階で磁気攪拌下に置き(5〜10分 )、そしてその後400barで3分間均質化する(ラニー ミニラブ(Rannie Minila b))。PSC分散系を80℃の水浴中に置く。 粉末の形態の脂質(例:DPPC)を、総量がPSCの量の例えば30%(w/ w)に相当するように重量を測る。膜を構成する脂質を2mlの95%エタノール( v/v)で溶解する。 ホモジェナイザーを、閉回路中の水の循環により最低60℃の温度にもたらす。 80℃で分散されたPSCを磁気攪拌にかけ、そしてエタノール性の脂質溶液を PSC分散系中に注入する。 ホモジェナイザー回路を加熱するための水を、80℃の「PSC/脂質」分散系 で置き換える。この新たな分散系を、最低60℃で閉回路中で450barで25分間均質 化する。この段階の後に、調製物をガラス製丸底フラスコ中に導入し、そしてそ の後、溶液中に残存するエタノールを除去するために60℃で低圧にさらす。 かように得られる中性のホメオバイオベクターをその後、0.2μmフィルターを 通しての濾過後に滅菌条件下で保存する。 実施例4:粒状ベクターの特徴づけ 当該ホメオバイオベクターは、 −脂質分子との多糖コア(PSC)の組み合わせ −脂質(PSCと組み合わせられた)のそれら自身の間の組織化 −PSCを取り囲む脂質層 を特徴とした。 この超分子構造は時間にわたる安定性の顕著な特性を有する。 1.材料および方法 陰イオン性および陽イオン性の粒状ベクターを、実施例1および2で記述され た技術に従って製造する。 リポソームを、バツリ(Batzri)ら(Biochem.Biophys.Acta、1973、298、101 5-1019)およびクレマー(Kremer)ら(Biochemistry、1977、16、3932-3935)に 記述されたように、エタノール性の脂質溶液の水中への注入により製造した。製 造されたサンプルの全部を、0.2μmフィルターを通しての滅菌濾過後に滅菌チュ ーブ中に保存する。 1.1.ナノ粒子の大きさの測定 多糖コア、リポソームおよび粒状ベクターの平均直径を、コールターN4MD ナノ粒子分析器(コールトロニクス(Coultronics)、フランス・マルジェンシー )により測定する。測定は、サンプルを50mMPBS中で希釈した後に25℃の温度 で三重に(triplicate)実施した。 1.2.バイオベクターの蛍光標識 フルオレセインでの多糖コアの標識を、磁気攪拌しながら、pH10で の10mgのDTAF(5−([4,6−ジクロロトリアジン−2λL]アミノ)フ ルオレセイン、2mg/ml)の水性溶液の100mgの多糖粒子への添加により実施した 。室温で2時間後に、反応混合物を、フルオレセインがもはや限外濾過物中に検 出され得なくなるまで、最初に1M塩化ナトリウムで、そしてその後脱イオン水 で限外濾過により洗浄する。フルオレセイン(1mg/ml)で標識された多糖コア をその後、0.2μmフィルターを通しての滅菌濾過後に滅菌チューブ中に保存する 。 DPH(1,6−ジフェニル−1,3,5−ヘキサトリエン)でのリン脂質層 の標識を、プローブ(テトラヒドロフラン中10-3M)をホメオバイオベクターも しくはリポソームの水性懸濁液に添加することにより実施する。温度を60℃で30 分間維持する。リン脂質に対するDPHの最終比は0.5%である。 フルオレセインおよびDPHでのホメオバイオベクターの二重標識のため、ホ メオバイオベクターを、最初に、フルオレセインで標識された多糖コアを用いて 製造し、そしてその後外側脂質層を上述されたようにDPHで標識した。 蛍光調製物の全部を暗所に保存した。 1.3.蛍光分光学 蛍光の励起および発光スペクトルをSLM−アミンコ(SLM-Aminco)、モデル5 00分光蛍光計を用いて記録した。これらの実験では、後に記述される蛍光偏光 実験でのように、ホメオバイオベクターおよびリポソームの懸濁液の吸光度は決 して0.1より大きくなかった。蛍光発光スペクトルに関しては、波長はDPHに ついて360nm、およびフルオレセインについて490nmであった。励起スペクトルに 関しては、発光波長はD PHについて426nm、およびフルオレセィンにっいて522nmであった。 1.4.蛍光偏光法 この実験は、マイクロプロセッサに接続されたフォーマットされた(formatted )自動機械で実施した。 1.5.蛍光消光実験 ホメオバイオベクターもしくはリポソームを、添加されたNBD−PC(1− アシル−2−[12−[(7−ニトロ−2−1,3−ベンゾキサジアゾル−4−イ ル)アミノ]ドデカノイル]−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)(2モル% )を伴うDPPC(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリ ン)を用いて製造し、そして1.5M塩化ナトリウム中に分散した。ホメオバイオ ベクターもしくはリポソームの懸濁液のアリコートを石英キュベット中に置き( リン脂質濃度:27.2μM)、そして蛍光を測定して値F0を与えた。次に、所定の 体積の塩化コバルト消光溶液(水中0.3M)を所望の濃度を得るために添加する。 試薬を一緒に15秒間混合し、そして蛍光を直ちに測定して値F1を与える。消光 効率を(1−F1/F0)×100として算出する。消光および発光波長はそれぞれ4 74nmおよび535nmであり、また、温度は20℃であった。 1.6.ショ糖密度勾配での密度勾配分離 ショ糖密度勾配を、室温で9mlの20%(w/w)ショ糖溶液を溶解する(melti ng)ことにより調製した。1mlのサンプルをチューブの上面に置き、そして遠心 分離を250,000×g、8℃で4時間実施する。遠心分離後に0.5mlの画分をピペッ トでチューブの上面から底部まで収穫し、そして蛍光分光器の使用により分析す る。 2.結果 2.1.リン脂質との多糖コア(PSC)の組み合わせ 図1Aに示されるように、脂質を含まないPSC(1mg/ml)は大きな領域の 密度勾配(2から20%ショ糖まで、ピークが7%)にわたって沈降し、これらの PSCの不均一性を示す。リポソーム(0.2mg/ml)はPSCより高密度かつより 均質である(18%と20%ショ糖との間の狭い密度勾配位置)。 PSCに対しフルオレセインおよび膜に対しDPHの双方で標識されたバイオ ベクターに関しては(図1B)、それらはそれら自身を14と19%ショ糖との間( 17%のピーク)に位置を定める。2種の蛍光体が同一の画分中に見出されるため 、脂質とのPSCの組み合わせがかように立証される。それは構成要素PSCの 密度および均質性の増大をもたらす。 対照は、バイオベクターの合成が純粋な生成物をもたらすことを示す。実際は 、遊離のPSCおよび遊離のリポソームの存在はバイオベクターの調製物中で検 出されない。さらに、バイオベクターを合成するのに適用される手順は、リポソ ームの形成を引き起こすことなく、脂質/PSCの重量比を20から100%まで変 動させることを可能にする。 2.2.ホメオバイオベクターの大きさの測定 対照PSC、対照リポソームおよびホメオバイオベクターで実施された測定を 表1に報告する。 中性、陽イオン性および陰イオン性のホメオバイオベクターの大きさはそれら の構成要素PSCの大きさに依存するようである(例:約80nmの陽イオン性のP SCについては、生じる陽イオン性のホメオバイオベクターは直径が約80nmを示 す)。他方、対照リポソームの大きさはより小さい。リポソーム中のリン脂質は 、その構造が熱力学的に安定である ようにそれら自身の間で組織化されたようになる。ホメオバイオベクターのPS Cコアは脂質系のより良好な安定性を促進する。 これらの大きさ測定は、ホメオバイオベクターの調製物の高度の純度を示す密 度勾配での研究と相関して、単一の均質な集団を示す。 脂質単独は、混合物のDPPCおよびDPPC/DPPGについてそれぞれ40 nmおよび20nmの組成物に依存する平均の大きさを伴う、比較的単分散されたリポ ソーム懸濁液を与える。 2.3.脂質の組織化に対する多糖コアの影響 脂質がPSCと組み合わせられることを立証したため、これらの両親媒性分子 がそれら自身のなかで組織化されてホメオバイオベクターの構成要素膜を形成す ることは表示(showing)の問題にすぎない。脂質の相挙動はこの組織化を研究す ることを可能にする。 PSCの周囲で組織化される脂質冠(lipid crown)の相挙動を、膜の疎水性領 域に挿入されたDPHプローブの蛍光偏光解消を測定することによる温度の関数 として脂質のゲル−液相転移を可視化することにより研究する。ホメオバイオベ クターおよび同一の脂質組成の対照リポソームについて得られたプロフィル(図 2)は、ゲル−液相転移温度(Tm)を読み取ることを可能にする(表2)。得 られた結果は、脂質の組織化に対する水相のPSCおよび生理的食塩水の組成物 の影響を知ることを可能にする。 ホメオバイオベクターの形態で組織化される脂質のゲル−液相転移は非常に十 分に定義される。この観察結果は、高度の分子間協同性、そして従って、リポソ ーム膜のものと完全に比較できるホメオバイオベクター膜の組織化の程度により 説明される。 中性のホメオバイオベクターおよび対照リポソームが図2Aで分析され、これ はリポソームの形態で組織化されるDPPCの相転移の特徴的プロフィルを示し 、40℃のTm値が読み取られることを可能にする。中性のホメオバイオベクター は、その相転移がリポソームのものと同じくらい急激であるがしかしより高温に 向かってずれている膜を有する。 陰イオン性のホメオバイオベクター(図2B)は、非常に際立ったかつ対照リ ポソームより高温に向かってずれている相転移を有する。 陽イオン性のホメオバイオベクター(図2C)は類似の特徴を提供する。すな わち、組み合わせられた陽イオン性膜に対する陽イオン性のPSCの影響は、脂 質の相転移が対照リポソームのものより高温に向かってずれているようである。 従って、当該ホメオバイオベクターは対照リポソームより高い相転移を示す。 比較の目的上、陽イオン性のPSCおよび陰イオン性の膜から成る軽いバイオベ クターは対照リポソームのものより低い相転移を有する(−1℃の温度差)。こ の場合、PSCのコアはその膜に対してホメオバイオベクターのものの正反対の ものである影響を有する。 各系についての温度の読みTm(表2)は、相転移のずれを特徴づけることを 可能にする。 水もしくはあるイオン強度(50mMPBS)の存在下に分散されたサンプルにつ いてのこれらの温度Tmは、類似のイオン性の電荷のPSCと組み合わせられた 膜が、分子充填がホメオバイオベクターの型と無関係により大きいような脂質構 成を有することを示す(対照リポソームの温度より大きなホメオバイオベクター のTm)。 ホメオバイオベクターの分散系への塩の添加は、それら自身の間の脂質の組織 化に対するPSCの影響を低減するという効果を有する。この観察結果は、PS Cはリン脂質の極性の頭部との静電的相互作用および水素型の相互作用によって 脂質の分子充填に対する影響を有すると結論することを可能にする。 従って、予見されるホメオバイオベクターの型に無関係に、この超分子構造は 、脂質の相互との分子充填の増大をもたらす、リポソームのものより良好な膜の 組織化を促進する。 2.4.多糖のコアを取り囲む脂質二重層の数 PSCと組み合わせられた脂質はそれら自身の間で組織化されて膜を形成する 。それはここではこの膜の構造の特徴づけの問題である。 蛍光消光実験をNBD−PCプローブを使用して実施し、これについて、NB D基が脂質二重層のグリセロリン酸領域に局在化されることが示された。コバル トイオンを蛍光消滅剤(extinguisher)として使用した。バイオベクターを、水相 への消滅剤の添加後のイオン濃度の過度の変化を回避するため1.5M塩化ナトリウ ムの存在下で製造した。DPPCリポソームおよびDPPC陰イオン性バイオベ クターそれぞれについて得ら れた蛍光曲線を図3に示す。曲線中の変化は約50〜55%消光で検出される。外側 脂質層に局在化される分子プローブが最初に影響を及ぼされるものであるという 事実は、ホメオバイオベクターおよびDPPCリポソーム双方が単一の脂質二重 層から成ることを示唆する。結果、ゲル相中の5.5nmという二重層厚さおよび0.4 7nm2という分子表面積を基礎とした算出に関して、直径が40nmおよび80nmの単層 状小胞についてそれぞれ脂質分子の約65%および55%が外側層に存在することを 示す。 2.5.ホメオバイオベクターの時間にわたる安定性 ホメオバイオベクターの微粒子構造(二重層として組織化される脂質膜から成 りかつ根底にある類似の電荷のPSCにより支持されるナノ粒子)は時間にわた って安定であるか? ナノ粒子の大きさの安定性を、4℃で滅菌条件下で保存される調製物について 一定の時間間隔でモニターする。測定値を表3に与える。 陰イオン性のホメオバイオベクターおよび陽イオン性のホメオバイオベクター の大きさの有意な変化は9ヶ月を越えて検出されない。 これらの構造は時間にわたる顕著な安定性を有する。実施例5:DNAとの陽イオン性のホメオバイオベクターの組み合わせ 1.陽イオン性のホメオバイオベクターの製造 実施例2におけるように製造された陽イオン性のホメオバイオベクターを使用 するが、しかし、この場合、膜を構成する脂質は、35/35/30の重量比のDPP C(ジパルミトイルホスファチジルコリン)、DOTAP(ジオレイルオキシプ ロピルトリメチルアンモニウム)およびコレステロールの混合物であり、正に荷 電した脂質はDOTAPである。脂質はPSCの量の30重量%に相当する総量を 有する。陽イオン性のコアは乾燥PSC1gあたり0.8mEqの全体の電荷および110 nmの平均直径を有する。 得られた完全な陽イオン性のホメオバイオベクターは130nmの平均直径を有す る。 2.DNAの調製 使用されるDNAは6.7kbのプラスミドDNA(プラスミド1633)である 。それをPBS中で用意しそして4℃で保存する。 3.バイオベクター/DNAの組み合わせの製造 その濃度が、それを得ることが望ましいDNA/PSC比の関数として算出さ れる1体積のDNA溶液(例えば1.1ないし5.5%)、および1体積のPBS中1. 8mg/mlのホメオバイオベクター分散系を、試験管中で一緒に混合する。例えば、 5.5%に等しいDNA/PSC比を得るために、1体積の1.8mg/mlの陽イオン性 のホメオバイオベクターを、1体積のPBS中100μg/mlのDNAと混合するこ とができる。この混合物をマグネチック攪拌を伴い1時間維持し、そして4℃で 保存する。 4.同質に荷電した(homeocharged)バイオベクター/DNA処方の特徴 づけ バイオベクター/DNA調製物を特徴づけるため測定されたパラメータを下の 表4に要約する。5.結果 −生じるナノ粒子の大きさは、凝集が存在しないことを確認することを可能に する(使用される技術は光散乱である)。処方の方法は均質なナノ粒子の分散系 を可能にする。 −同質に荷電したバイオベクターとのDNAの組み合わせの程度(ショ糖密度 勾配での密度勾配分離および1%アガロースゲル上での電気泳動により測定され る)は95%より大きい。 −ホメオバイオベクターは、外的エネルギーの供給を伴わない静電的相互作用 によるDNAとの自発的組み合わせを促進する。 アガロースゲルでの電気泳動の間に電場にさらされる「同質に荷電したバイオ ベクター/DNA」処方がそれらの組み合わせられたDNAを保持することを示 すことは注目すべきである。実際は、遊離のDNAは電気泳動後に検出可能でな い。DNAと陽イオン性のホメオバイオベクターとの間の相互作用は非常に安定 である。 さらに、処方後のDNA構造の保存を試験した。すなわち、バイオベクターと 組み合わせられたDNAはイオンの競争により遊離される。1%アガロースゲル での電気泳動により分析される場合、DNAが実際そのプラスミド構造を保持し ていることが見出される。従って、使用される処方工程は、DNAの構造の保全 性を維持することを可能にする。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.−非液状親水性コア −両親媒性の葉状物 を含み、 コアが、陽イオン性、陰イオン性もしくは中性の全体の電荷を担持すること、お よび両親媒性の葉状物がコアによりもたれるものと同一の極性の全体の電荷を担 持することを特徴とする粒状ベクター。 2.それが、コアおよび/もしくは両親媒性の葉状物と組み合わせられた最低1 種の有効成分もまた含有することを特徴とする、請求の範囲1に記載の粒状ベク ター。 3.それが少なくとも −コアによりもたれるものと同一の極性の陽イオン性もしくは陰イオン性の電荷 をもつ1種の非液状親水性コア を包含することを特徴とする、請求の範囲1および2のいずれかに記載の粒状ベ クター。 4.それが −非液状電気的に中性の親水性コア −双性イオン性のリン脂質を含む包括的に中性の両親媒性の葉状物 を包含することを特徴とする、請求の範囲1および2のいずれかに記載の粒状ベ クター。 5.両親媒性の葉状物の最低1種の構成要素が、コア上のものと同一の極性の電 荷をもつ、天然もしくは合成の、陰イオン性、陽イオン性もしくは双性イオン性 のリン脂質、セラミド、脂肪酸、ステロイド、脂質、糖脂質、リポタンパク質お よび界面活性剤から成る群から選ばれること を特徴とする、請求の範囲1ないし4の一に記載の粒状ベクター。 6.コア上のものと同一の極性の電荷を担持する両親媒性の葉状物の構成要素の 比率が0%より大きくかつ100%より小さいかもしくはこれに等しいことを特徴 とする、請求の範囲1ないし5の一に記載の粒状ベクター。 7.コアが、天然にもしくは化学的に架橋された親水性のオリゴマーおよびポリ マーから選ばれる化合物から成ることを特徴とする、請求の範囲1ないし6の一 に記載の粒状ベクター。 8.コアが、陽イオン性もしくは陰イオン性の電荷を担持する天然にもしくは化 学的に架橋された多糖もしくはオリゴ糖から成ることを特徴とする、請求の範囲 1ないし7の一に記載の粒状ベクター。 9.コアが、デキストラン、デンプン、セルロース、それらの置換された誘導体 、それらの加水分解生成物、これらの化合物の塩およびエステルから選ばれる構 成要素を含むことを特徴とする、請求の範囲1ないし8の一に記載の粒状ベクタ ー。 10.酸性もしくは塩基性のイオン性リガンドがコアに結合されることを特徴と する、請求の範囲7ないし9の一に記載の粒状ベクター。 11.イオン性リガンドが、ホスフェート、スルフェート、カルボン酸、四級ア ンモニウム、一級アミン、二級アミンを含む群から選ばれる最低1個の官能基を もつことを特徴とする、請求の範囲10に記載の粒状ベクター。 12.両親媒性の葉状物の最低1種の構成要素が、ホスファチジルコリン、ホス ファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロ ールおよびコレステロール、ならびにそれらの誘導体か ら選ばれることを特徴とする、請求の範囲1ないし11の一に記載の粒状ベクタ ー。 13.両親媒性の葉状物の最低1種の構成要素が、ジパルミトイルホスファチジ ルコリン、ジミリストイルホスファチジルグリセロール、ジパルミトイルホスフ ァチジルグリセロール、ジステアロイルホスファチジルグリセロール、ジオレオ イルホスファチジルグリセロール、ジオレイルオキシプロピルトリメチルアンモ ニウム、ジミリストイルホスファチジン酸、ジパルミトイルホスファチジン酸、 ジパルミトイルホスファチジルセリンおよびステアリルアミンから選ばれること を特徴とする、請求の範囲1ないし12の一に記載のベクター。 14.両親媒性の葉状物が最低2種の異なる脂質化合物を含むことを特徴とする 、請求の範囲1ないし13の一に記載の粒状ベクター。 15.両親媒性の葉状物がコアと直接組み合わせられることを特徴とする、請求 の範囲1ないし14の一に記載の粒状ベクター。 16.その平均直径が約10nmと約100μmとの間であることを特徴とする、請求の 範囲1ないし15の一に記載の粒状ベクター。 17.有効成分もまた全体として電荷を担持するか、もしくは親油性であること を特徴とする、請求の範囲2ないし16の一に記載の粒状ベクター。 18.最低1種の有効成分が、ペプチド、タンパク質、リポタンパク質、プロテ オグリカン、リポ多糖、脂肪酸、トリグリセリド、リン脂質、糖脂質、ステロイ ド、オリゴ糖、ヌクレオチド配列、ヌクレオシド配列、核酸、ビタミンおよびポ ルフィリンから選ばれることを特徴とする、請求の範囲2ないし17の一に記載 の粒状ベクター。 19.最低1種の有効成分が、以下の群すなわち抗生物質、殺菌剤、鎮痛薬、麻 酔薬、抗炎症薬、抗ウイルス薬、抗癌剤、免疫調節薬および細胞媒介物、抗ヒス タミン薬、抗ムスカリン薬、抗貧血薬、止血薬、抗糖尿病薬、心血管系薬、抗う つ薬、抗てんかん薬、抗不安薬、催眠薬、鎮静薬、抗精神病薬、食欲抑制薬、ワ クチン、天然もしくは合成のホルモンおよびそれらの誘導体、殺虫剤、殺真菌剤 、抗マラリア薬、抗喘息薬、抗体、抗原およびそれらの断片、診断薬、NMR診 断薬ならびに放射活性マーカーから選ばれることを特徴とする、請求の範囲2な いし18の一に記載の粒状ベクター。 20.それが請求の範囲1ないし19の一に記載の粒状ベクターを含有すること を特徴とする製薬学的組成物。 21.それが請求の範囲1ないし19の一に記載の粒状ベクターおよび化粧品学 的に許容できる賦形剤を含有することを特徴とする化粧用組成物。 22.それが請求の範囲1ないし19の一に記載の粒状ベクターを含むことを特 徴とする食品添加物。
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