JP2001508325A - 活性物質、特に、獣医学用活性物質の遅れ放出装置 - Google Patents

活性物質、特に、獣医学用活性物質の遅れ放出装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、生物学的媒体、特に、動物のこぶ胃内にて使用される、活性物質を分配する装置に関するものである。該装置は、上記物質を保持し、少なくとも1つの開口部を有する密封した受け部(1、21、41、71、81、100、120、130)と、該受け部の開口部を一時的に閉塞する手段とを備え、該閉塞手段が、少なくとも1つの生物分解性要素(13、23、45、55、65、78、89、109、113、125、135)により閉じた状態に保たれ、該要素の生物分解後、該閉塞手段が該開口部を完全に解放する。

Description

【発明の詳細な説明】 活性物質、特に、獣医学用活性物質の遅れ放出装置 本発明は、活性物質、特に、獣医学用活性物質の遅れ放出装置に関する。 過去15年間に亙って、家庭内で飼育動物又はペットにて薬剤の放出を最適にす るため獣医学用の薬剤の分野にて多くの研究が行なわれてきた。 主たる研究課題の1つは、反都動物(ウシ属動物、ヤギ等)の寄生虫の治療を 目的とする駆虫化合物を開発することを目的とするものである。 経口投与に関して、最も一般的なフォーミレーションは、駆虫剤を含む薬剤プ レミックス又は粒子を使用するものである。また、経口投与のため、より精緻な フォーミレーションも設計されている。それらは、より長時間に亙って活性剤を 放出することを許容し、また、これにより、動物を定期的に呼び戻したり、また 、治療を施すため放牧中の動物を探し出したりすることを不要にするものである 。活性物質の放出を抑制するこれらの装置(反芻胃内の拡散器又はボーリ(boli) としても公知である)は、装置を構成する構成要素の1つを腐食させることによ りマトリックス賦形剤を横断するように拡散させ、時間内に亙ってプログラム化 した放出を可能にする電子装置の作用により、又は代替的に、逆浸透圧により、 その活性物質の放出を可能にするものである。 これらの装置は、反芻する間に、装置の密度によりボーラス(bolus)の逆流 を防止するその特定の幾何学的形態によって反芻動物のこぶ胃内に保持される。 しかしながら、制御することを必要とする装置の寸法のため、また、薬理的効 果を得るために放出する必要のある1日当たりの製品量から課される制約のため 、主たる問題点の1つは、活性成分が最長でも140乃至150日の不十分な期間に亙 って放出される点である。放出される活性成分の量は、放牧期間中、増大せず又 は時間と共に減少する場合さえもある。 更に、別の欠点は、基本的に、野に存在する虫及び卵の数が比較的少ない一方 、放牧の最初の月にて動物の消化管及び肺に虫又は幼虫が殆ど存在しない、放牧 シーズンの開始時に、活性成分が放出されることである。その結果、動物は、一 般的に、この期間中、寄生又は寄生虫による何らかの臨床的症状を示すことはな い。 更に、動物が放牧されたとき、早期の時点にて活性物質を直ちに放出すること は、必要なとき、すなわち、7月及び8月の段階にて、この活性物質の放出が損 われることになる。 また、活性物質の早期の放出は、反芻動物がこれらの寄生虫に対する免疫保護 を獲得することを可能にする段階にて、宿主と寄生媒体との接触を妨げるという 欠点がある。 このため、一方にて、動物が放牧された時点にて活性成分が放出される前に、 動物が装置を消化した後に遅れ相が生じるのを許容し、また、他方にて、7月及 び8月の間、時間を関数として増大する量にて連続的に、又は好ましくは、周期 的に、活性物質、特に、駆虫剤が確実に放出されるようにする装置が必要とされ ている。 かかる必要性を満足させるため、本発明の主題は、活性物質を分配する装置で あって、生物学的媒体、特に、動物のこぶ胃内にて使用することを目的とする装 置であり、この装置は、 少なくとも1つの開口部を備え、上記物質を保持することを目的とする漏洩無 しの容器と、 該容器の開口部を一時的に閉塞する手段であって、少なくとも1つの生物分解 性構成要素により閉じた状態に保持され、該構成要素が生物分解した後、該開口 部を完全に自由にする、閉塞手段とを備えている。 第一の実施の形態において、この容器は、可撓性の漏洩無しの袋、又は一定程 度の剛性を有し、ロール状に巻き且つ巻き懈くことのできる漏洩無しの袋である 。生物分解性でない任意の漏洩無しの材料が適当である。生物分解性でないポリ マー、特に、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等を挙げることが できる。 閉塞手段は、その一方がもう一方の頂部に付与される2つの構成要素から成る 部材を備えることが有利である。 これら2つの構成要素は、生物分解性構成要素によりその端部の各々にて共に 保持することができる。これら構成要素は、ヒンジを形成する部分により共に連 結し且つ上記の生物分解性構成要素により、一端においてのみ共に保持すること ができる。 これら2つの構成要素は、相補的な長手方向溝をその内面に備え、その2つの 構成要素が一方が他方の頂部になるように付与されたとき、溝が相互係止し、閉 塞手段の完全な無漏洩性を確保するようにすることが好ましい。 該閉塞手段は、通常、開放しており、生物分解性構成要素により、閉じた状態 に保持されるクリップを備えることが有利であり、該クリップは、相互に係止す る溝を有するアームを備えることが好ましい。 第二の実施の形態において、容器は、円筒形の剛性なカップで形成されており 、その一端にて閉じられ且つその他端にて開放しており、該開放した端部を一時 的に閉塞する手段は、中央オリフィスが穿孔されたディスクと、該中央オリフィ スの形状に適合する形状のストッパとを備え、該ストッパは、リングにより支持 された生物分解性構成要素と、ディスク及びリングが上記カップの開放端に対し て付与された状態に保ち得るようにカップに固定することを目的とするカラーと により、上記中央オリフィスに保持されている。 第三の実施の形態において、その一端にバラスト構成要素を備え、その他端に 孔が形成されたストッパとを備える円筒体から受け部が形成され、この円筒体は 各々が活性な物質を保持する幾つかの重ね合わせた室を備え、該室は、相互に接 続され且つその各々が上記一時的な閉塞手段により閉じられている。 該室の各々は、その一端にねじ山を有する雄ねじと、その他端にねじ山を有す る雌ねじとが設けられたカートリッジにて形成されている。 この実施の形態において、各室を一時的に閉塞する手段は、中央オリフィスが 穿孔されたディスクと、該中央オリフィスの形状に適合する形状を有するストッ パとを備え、該ストッパは、生物分解性構成要素により該中央オリフィス上に保 持されており、該生物分解性構成要素は、リングにより支持されており、該リン グは、隣接する室のカートリッジにより上記ディスクに付与されている。 第四の実施の形態において、受け部は、生物分解性でない漏洩無し材料で出来 た細長い形状の包容体で形成されており、該受け部は、その少なくともその一端 に開口部を備え且つ樹脂で出来たマトリックスを保持しており、高密度材料の粒 子及び上記活性物質の微粒子が該受け部内に分配されており、該開口部は、上記 生物分解性構成要素により閉じた状態に保持されている。 該包容体は、その各端部に開口部を備えており、該マトリックスは、該マトリ ックスの全長に亙って伸長し且つ上記開口部の軸線内にて整合された通路を備え ており、上記開口部の各々は、生物分解性でない材料で出来たストッパで閉じら れ、該ストッパは、上記の生物分解性構成要素により共に連結されている。 第五の実施の形態において、該受け部は、2つの半殻体を備える円筒形の容器 にて形成されている。これらの半殻体は、ヒンジを形成する部分によりその一端 にて共に連結され且つ容器を一時的に閉じた状態に保ち得るように上記の生物分 解性構成要素により、その他端にて共に連結されている。 半殻体は、その内部に活性成分が分散されたマトリックスと、中央の中空部と を備える型式の、活性成分を遅れ放出する形態にて保持される設計とされること が有利であり、該中央の中空部は、マトリックスから該中央の中空部までの活性 成分の移動経路の相違に基づいて、該活性成分を段階的に放出することを許容し 得るように上記マトリックス内に配置されている。 生物分解性構成要素は、生物分解性ポリマーで出来た糸又はストリップから成 ることが有利である。 任意の生物分解性ポリマー材料が適当である。ポリグリコール酸(PGA)、ポ リ乳酸(PLA)又はポリグリコール酸とポリ乳酸との共重合体(PLGA)、ポ リ(ε−カルボラクトン)(PCL)、ポリ(p−ジオキサノン)、ポリ無水物、ポ リオルトエステル等を挙げることができる。 本発明の1つの好適な実施の形態において、生物分解性構成要素は、外科用縫 い糸、特に、単一の繊維又は織り合わせた外科用縫い糸から成っている。 適当であるこの型式の糸は、特に、米国特許第5,068,220号に記載されたよう なポリアミド、例えば、ビクリル(Vicryl)(登録商標名)という商品名で販売さ れてるポリグリコール酸重合体、例えば、デクソン(Dexon)(登録商標名)とい う商品名で販売されている、グリコール酸と乳酸との共重合体、例えば、マクソ ン(Maxon)(登録商標名)という商品名で販売されている、トリメチル炭酸とグ リコール酸との共重合体、例えば、PDSII(登録商標名)という商品名で販売 されている、ポリ(p−ジオキサノン)、例えば、モノクリル(Monocryl)(登録 商標名)という商品名で販売されている、ε−カプロラクトンーグリコール酸 ブロック共重合体である。糸又はストリップの直径は、可変であり、装置の寸法 、使用される材料の性質及び分解するまでの所望の時間によって決まる。 当業者は、日常的な計算によって、この糸又はストリップの厚さを決定するこ とができる。好適な縫い糸の寸法は、0、1/0、2/0番に対応する。 任意の適当な手段、特に、接着剤、ワックス、分解不能な重合体、サークリッ プ等のような、糸又はストリップの自由端を共に保持する結び目又は任意の外部 装置によって、ストリップ又は糸の端部の張力を保つことにより、このストリッ プ又は縫い糸を確実に閉じることが可能となる。 ポリアクリル酸又はポリカプロラクトン型の高分子量重合体のような加水分解 により再吸収される材料で出来た生物分解性の糸も有利に使用できる。 この型式の糸は、顎顔面の外科手術にて利用され、ヒジリン(Phusiline)(登 録商標名)という商品名で販売されている。 生物学的に活性な物質は、薬剤、特に、駆虫剤、成長促進剤等から成ることが 有利であり、この装置は、この場合、反芻動物の胃の中に導入することを目的と される。 装置が可撓性の袋である場合、特に、縫い糸がその機械的特性を失ったとき、 活性成分を沸騰性の薬剤の形態により調合するか、又は攪拌器と共に、何ら薬理 的特性を持たない溶解性の混合体を袋内に添加することにより、活性物質の放出 を促進することができる。この場合、この混合体は、クエン酸、重炭酸ナトリウ ム、又はその加水分解により気体を発生されるその他の混合体から成るようにす ることができる。 可撓性の袋を収縮させることにより、この気体は、活性物質をその周囲の生物 学的媒体中に放出することを容易にする。 逆流現象を回避するため、本発明による装置、特に、本発明の第一の実施の形 態による装置は、孔が形成される、すなわち活性物質の拡散を容易にするバッグ 内に挿入することができ、又は、装置の袋は、ロール状に巻いたシートを保持し 、このロール状に巻いたシートが、巻き懈けた後に装置の逆流を防止するか、又 は密度を高めるため構成要素を加えることにより、高密度にすることができる。 この場合、本発明の装置は、その内部に活性成分が分散された支持シートを保 持する可撓性又は変形可能な袋を備えることが好ましい。該支持シートは、変形 により、ロール巻きした第一の形態に確実に配置することができ、また、こぶ胃 内にて第二の形態となるような設計とされており、該装置はこの第二の形態によ りこぶ胃内に保持される。 また、本発明の主題は、上述した型式の支持シートを保持する可撓性又は変形 可能な袋を備え、該袋及び支持シートがロール状に巻いた形態とされ、そのロー ルの内部に閉塞手段が配置され、こぶ胃内にて迅速に除去することのできる確実 な変形手段により、組立体がこのロール状に巻いた形態に保持される、本発明の 第一の実施の形態に関して説明した装置でもある。 また、有孔シート、すなわち孔が形成されたシートも装置の周りにロール状に 巻き、上述したように、組立体をバッグ内に含めることができる。 動物のこぶ胃内に一度入ったならば、ロール状に巻き且つロール懈きすること のできるマトリックスの形態をした、この型式のシステムは、欧州特許第334,51 6号、米国特許第3,844,285号、欧州特許第10,967号に記載されている。 特に、本発明の第二、第三、第四の実施の形態おいて、バラスト構成要素が設 けられた長い円筒形の形態にて、本発明のシステムを提供することにより、逆流 現象を防止することもできる。 また、本発明の主題は、生物学的媒体、特に、動物のこぶ胃中にて使用するこ とを目的とする、1つ以上の活性物質を分配するシステムでもある。このシステ ムは、一方がもう一方の内部となるように配置された少なくとも2つの装置を備 えており、容器の各々は、上記の活性物質と共に、選択随意的に、少なくとも1 つの他の同様の容器を備えており、該容器の各々は、他の容器と隣接している。 本発明の多数容器システムの第一の実施の形態において、該システムは、本発 明の第一の実施の形態に関して上述した第一の外側装置を備えており、この外側 装置は、活性物質を保持することが好ましい。一方、該システムは、少なくとも 1つの他の同様の装置を備えており、該容器は、外側装置内に保持され又は外側 装置内に配置された装置内に保持されたものと異なることが好ましい生物学的活 性物質を保持する。このように、このシステムは、性質が相違する生物学的活性 物質、特に、化学的及び/又は物理的安定性の点にて不適合、又は薬理学的に不 適合な物質を放出することを可能にする。 この多数容器装置の第二の実施の形態において、装置は、入り子式の配置にて 構成される。換言すれば、このシステムは、活性物質と共に、より小さい寸法の 装置を保持する第一の外側装置を備えており、該小寸法の装置は、第二の活性物 質と共に、第二の装置よりも小さい第三の装置を備えている。その後も同様であ る。 上述したシステムの一方又はもう一方は、幾つかの異なる活性成分の薬理学的 、化学的及び物理的特性を関数として、連続的に放出し得る設計とすることがで きる。 活性物質は、異なる性質、又は同一の性質で且つ投与量は異なるものとするこ とができる。このように、入り子式に一方が他方の内部になるように配置された 装置から成るシステムを提供することが可能となり、この場合、それぞれの装置 の容器は、同一の活性物質を保持しているが、その活性物質の投与量は、最外側 のシステムから最内側のシステムに向けて増加する。このようにして、生物学的 物質の放出を時間の経過に従って行うことが可能となり、このため、駆虫物質で ある場合、例えば、放牧シーズンの終わりといった選択した時点にて最大の投与 量を放出することができ、又は、代替的に、例えば、液体の活性成分及び固体の ような異なる物理的形態の別の活性成分が放出されるようにしてもよい。 本発明による装置及び/又はシステムによって投与することのできる薬理学的 活性を有する活性成分の非限定的な例は、イバメクチン(ivarmectin)、モランテ ン・タルトレート(morantel tartrate)、塩化レバミゾール(levamisole hydroch loride)、オフフェンダゾール(oxfendazole)等のような駆虫剤、吸虫網駆除剤 、特に、ラフキサイド(rafoxanide)、抗生物質、ワクチンである。 本発明は、添付図面に関する以下の説明にて、より詳細に記載する。添付図面 において、 図1は、容器及びその閉塞手段を示す、本発明による装置の第一の実施の形態 の分解斜視図である。 図2は、クリップにより閉じた状態に保持された、本発明の第一の実施の形態 による容器の斜視図である。 図3は、本発明の第一の実施の形態による装置におけるクリップの閉塞モード の改変例を示す図である。 図4は、一方がもう一方の内側となるように配置された、本発明の第一の実施 の形態による幾つかの装置から成るシステムを示す図である。 図5は、入り子式式の配置に構成された本発明の第一の実施の形態による幾つ かの装置から成るシステムを示す図である。 図6は、反芻動物への投与に特に適した形態による、本発明による装置の第二 の実施の形態の斜視図である。 図7は、容器及びその閉塞手段を示す、本発明による装置の分解斜視図である 。 図8は、本発明による装置の第三の実施の形態の長手方向への図である。 図9は、第三の実施の形態による装置の一部分の分解斜視図である。 図10は、生物分解性ねじの形態による生物分解性構成要素の図である。 図11は、本発明による装置の第四の実施の形態による縦断面図である。 図12は、閉じ位置にある、本発明による装置の第五の実施の形態の正面図で ある。 図13は、開放位置にある第五の実施の形態による装置の正面図である。 図1に示した装置1は、その3つの側部が溶接され、その第四の側部3が開放 状態に保持された、可撓性の漏洩無しの袋にて形成された容器2を備えている。 また、該装置は、該袋2の開放端3を一時的に閉塞する手段も備えている。こ の閉塞手段は、連結部分4aによりその一端にて連結された2つのアーム5、6 を備えるクリップ4から成っている。この連結部分は、外力が存在しないとき、 クリップのアーム5、6を開放位置に保持するヒンジを形成する。 アーム5、6の各々は、長手方向溝7をその内面に備えている。 通路8が蒸気アームの外面9の外側を伸長している。 その内部に活性成分、この場合、錠剤12が入った可撓性の漏洩無しの袋2の 開放端3は、クリップ4の開放したアーム5、6の間に配置される。次に、図2 に示すように、これらのアームを共に握って、溝7が相互に係止し、また、通路 8内に配置された生物分解性縫い糸13によってこの形態に保持される。該縫い 糸の両端は、結び目14によって連結されている。 この形態において、又は、上述したように、ロール状に巻いた巻き懈け不能な シートを備える有孔バッグ内に挿入した後、反芻動物の消化管内にボーリを入れ るために一般に使用されるピストルを使用して、公知の方法にてウシ属動物のこ ぶ胃内にこの装置を導入する。この装置は、以下に説明するように、それ自体に ロール状に巻くことができる。 こぶ胃内の胃液に接触すると、生物分解性縫い糸13は、活性成分の所望の放 出時に、クリップ4のアーム5、6に加わった張力により促進されて、破断する 迄、徐々に分解する。 また、クリップのアームに加わるこの張力は、クリップ4のアーム5、6の間 に、図示しないばね装置を付与することにより増加させることができる。 図3には、縫い糸13をクリップ4のアーム5、6に固定する方法の変形例が 示してある。この実施の形態において、アーム5、6の各々は、穴15を有して いる。生物分解性縫い糸13をこれらの穴に入れて、その端部を任意の手段、特 に、結び目によって連結する。 また、1つの変形例として、クリップのアームは、その端部にリングを備える ことができる。この場合、クリップのアームは、2つのリングの間を通る糸によ って共に保持され、その糸の端部は、適当な手段、例えば、結び目によって共に 連結される。 上述した装置が保持する活性物質を放出するまでの期間を以下に掲げる。使用 した糸は、直径が0.30乃至0.35mmの範囲の全てNo.2/0の糸である。 図4には、上述したように第一の装置21を備える、本発明による分配システ ムが示してあるが、このシステムは、漏洩無しに共に取り付けられた2つの構成 要素を有する閉塞部材22を備えており、その2つの構成要素は、通路24内に 挿入した生物分解性糸23によってその端部の各々にて共に保持されている。該 構成要素の両端は、上述したように、生物分解性の縫い糸23によって共に連結 されている。 この第一の外側装置は、錠剤27の形態の駆虫活性成分を保持する可撓性の袋 26と、第一の外側装置21よりも小さい2つの他の同一の装置31、32とを 備えている。装置31の可撓性の袋33は、例えば、駆虫活性成分の錠剤34と 、装置32の可撓性の袋35と、凍結乾燥の形態によるワクチンを保持するゼラ チンカプセル36とを備えており、これら2つの成分は、薬理的不適合性を呈し 且つ多分、化学的不適合性も呈する。 別の適用例において、装置の1つは、例えば、塩化レバミゾールのような酸性 の駆虫剤、又は強塩基性の駆虫剤を含むことができる。この場合、別の装置は、 例えば、酸性又は強塩基性媒体内にて分解可能な抗生物質を保持している。 更に別の用途において、装置の1つは、アニオンの形態による活性成分を保持 することができ、別の装置は、一対のイオンの形成を防止し得るように、カチオ ンの形態の活性成分を保持することができる。 この実施の形態のため、駆虫及び吸虫網駆除の治療が最も必要とされる夏の間 、装置31、32のおける生物分解性の糸37、38の性質及び/又は厚さによ って、同時に放出し又は時間的にずらして放出することが可能である。 図5には、本発明による別の分配システムが図示されている。 該分配システムは、図4の装置におけると同一の閉塞部材42を有する、図1 又は図2に図示した、第一の外側装置41を備えている。装置41の可撓性の袋 43は、最初の投与量x1の駆虫活性成分の錠剤44と、第一の装置と同一であ るが、寸法はより小さい別の装置51とを備えている。この第二の装置51の可 撓性の袋52は、投与量x2の第一の駆虫活性成分の錠剤53と、最初の2つの 装置と同一であるが、第二の装置51よりも更に寸法が小さい装置61と、投与 量x3の同一の活性成分の錠剤63を保持する可撓性の袋62とを保持している 。 色々な「入り子式」装置41、51、61の生物分解性糸45、55、65は 、 6月、好ましくは、6月、7月、8月の終わりにそのそれぞれの活性成分を放出 し得るような設計とされることが好ましい。6月に放出された投与量x1は、最 小であり、寄生虫の成長も最小である一方、投与量x2、x3は、7月末及び8月 末に放出され、これらの期間にて放牧中に見られる虫の量の増加に適しており、 また、動物の体重の増加にも対応している。 薬剤が駆虫剤であるならば、動物を放牧した後、2ヶ月(春の終わり−5月の 初め)にてその薬剤の最初の放出が行われ、その後、幼虫のサイクルに対応して 、21乃至30日の間隔にて放出されるように糸を設計することが好ましい。 図6には、反芻動物、特に、ウシ属動物に投与するのに特に適した形態にて、 本発明による装置が示してある。 この装置71は、その内部に医療製品が分散された水可溶性のポリマー材料で 出来た支持シート73を保持する変形可能な袋72を備えている。この支持シー トは、第一のロール巻き形態にて変形により確実に配置され得るように設計され ている。 図6に示すように、支持シート73の寸法は、変形可能なバッグ72の寸法よ りも僅かに小さい。 また、この装置は、クリップ74も備えている。該クリップのアーム75、7 6は、変形可能な袋72の開放端77を把持し且つ結び目79にて閉じられた縫 い糸78を使用して共に保持される。 第一の段において、内部に活性成分が分散された支持シート73を袋72内に 導入し、袋の開放端をクリップ74を使用して閉じる。次に、その組立体を確実 に変形させることにより配置する。これは、例えば、ポリマーを柔軟にするのに 十分であるが、薬剤が分解しない温度まで支持シートを加熱することにより行な われる。支持シートは、図6に示したロール状に巻いた形態にあり、このため、 クリップ74は、そのロール状に巻いた形態の内部にある。 組立体は、例えば、水に可溶性の接着剤を有する接着紙81、82の2つのス トリップ、又は水に可溶性のポリマー、特に、ゼラチンの2つ以上のストリップ のような、適当な手段により、この位置に保持することができる。 経口投与した後、紙のストリップは、剥がれ、又はゼラチンは溶融し、装置は 巻き懈けて、支持シートの弾性の影響の下、その第一の形態を保ち、また、略平 坦な第二の形態となり、この形態により、装置は、ウシ族動物の胃内に保持され る。 内部に薬剤が分散されたポリマー支持シートは、例えば、欧州特許第010,967 号に記載された型式のものとする。 図7には、本発明による分配装置の第二の実施の形態が示してある。 この装置は、全体として、参照番号81で示した円筒形の形状の剛性なカップ 82にて形成された容器を備えており、該容器の一端82aは、閉じられ、その 他端82bは開放している。 カップ82は、その開放端82b及びその外面にねじ山83を有している。 更に、容器81は、カップ82の開いた開口部82bを一時的に閉塞する手段 を備えている。 この一時的な閉塞手段は、カップ82の外径に略等しい外径を有し、中央オリ フィス85が穿孔され、また、截頭円錐形であることが好ましい薄いディスク8 4から成っている。 中央オリフィス85により境が設定された円錐形の本体は、カップ82内に面 している。 また、一時的な閉塞手段は、ディスク84の中央オリフィス85の形状に適合 する形状、すなわち截頭円錐形の形状をしたストッパ86を備えている。 また、一時的な閉塞手段は、カップ82の外径に略等しい外径を有するリング 87も備えている。このリング87は、その内部に生物分解性構成要素89が固 定された中央穴88を備えている。該構成要素89は、以下に説明するように、 容器81が閉じられたとき、ストッパ86を中央オリフィス85内に保持する。 生物分解性構成要素89は、生物分解性の糸により形成されることが好ましい 。この糸の両端は、上記リング87の穴88の直径方向に対応した2つの点に固 定されている。 最後に、一時的な閉塞手段は、その一端にオリフィス91が設けられ、その内 面に、図示しないねじ山が設けられたカラー90を備えている。このねじ山は、 カップ82の雄型のねじ山83と協働することを目的としている。 ディスク84、ストッパ86、該ストッパ86を中央オリフィス85上に保持 するリング87から形成された組立体は、カップ82の開放端部82bに配置さ れる。この組立体は、カップ82にねじ止めされるカラー90により、上記開放 端82b上に保持される。 活性成分を保持する錠剤92は、カップ82内に入れ、そのカップの上には、 ディスク84、ストッパ86、リング87及びカラー90が順次、配置され、該 カラーは、カップ82にねじ止めされる。 生物分解性の糸89の性質及び寸法の選択は、上記糸89が分解し、また、錠 剤92が活性成分を放出するまでの所望の時間によって、決定される。 例えば、動物の動作といったような、ストッパがその内部に配置された媒体の 動作の後、ストッパ86は、オリフィス85を自由にし、周囲の液体媒体がこの オリフィス中に浸透し、容器81内に保持した活性成分を放出する。 この容器81を構成する色々な構成要素は、プラスチック又は金属材料で出来 ている。 次に、図8及び図9を参照しつつ、本発明による分配装置の第三の実施の形態 について説明する。 図8に示すように、分配装置の容器は、全体として、参照番号100で示した 円筒体にて形成されており、その一端に、バラスト構成要素101を保持し、そ の他端に、孔103が形成されたストッパ102を保持している。 バラスト構成要素101の自由端は、截頭円錐形の形状をしていることが好ま しい。 円筒体100は、その各々が活性成分を保持することのできる幾つかの室、A 、B、…Nを備えている。これらの室A、B、…Nは、相互に接続され、その各 々は、一時的な閉塞手段により閉じられている。円筒体100の1つの室は、特 に、図9に関してより具体的に説明するが、その他の室も同一である。 室の各々は、カートリッジ104により形成されている。該カートリッジ10 4には、その一端に雄型ねじ山104aが設けられ、その他端に雌型ねじ山10 4bが設けられている。 カートリッジ104は、略その中間部分の内側に、対応する室の一時的な閉塞 手段を受け入れることを目的とする内縁部104cを備えている。 各室のこの一時的な閉塞手段は、截頭円錐形の形状の中央オリフィス106が 穿孔されたディスク105と、中央オリフィス106の形状に適合する形状のス トッパ107とを備えている。 また、この一時的な閉塞手段は、ストッパ107を対応するディスク105の オリフィス106内に保持することを目的とする生物分解性の糸109を有する リング108を備えている。 ディスク105及びリング108は、隣接するカートリッジ104のねじ付き 端部104aの下端縁により対応するカートリッジ104の縁部104cに対し て保持される。 密封継手110及びカラー111は、リング108と、対応するカートリッジ 104のねじ山付き端部104aの下端縁との間に配置される。 図8に示すように、下方室Nのカートリッジ104のねじ山付き端部104a は、バラスト構成要素101内にねじ込むことを目的とし、また、上方室Aのカ ートリッジ104の上方ねじ付き端部104bは、ストッパ102を受け入れる ことを目的としている。 分配容器の円筒体100を構成する色々な構成要素は、プラスチック又は金属 で出来ていることが好ましい。 蓋102の孔103は、内部に放出システムが配置された生物学的液体媒体が 通過することを許容し、また、これらの孔103は、周囲の媒体中に存在し、各 室内に保持された活性物質の放出を阻害する可能性がある繊維又はその他の固体 要素が通過するのは許容し得ない程、十分に小さい。 装置の上方室Aは、活性成分を保持する錠剤を何も含まず、動物は、寄生虫の 数が過大となる前に、的確な時点にてある程度の保護免疫性を獲得する時間が得 られる。 液体生物学的媒体は、孔103を介して第一の室Aに浸透し、予定の季節が終 わったとき、この生物学的媒体は、上記の第一の室Aの生物分解性の糸109を 分解させ、装置の第二の室Bと連通するオリフィス106を閉じるストッパ10 7が解放されることになる。 次に、周囲の媒体中の生物学的液体は、次の室B内に浸透し、この室B内に配 置された錠剤112を分離させ、その結果、この錠剤112内に保持された活性 成分が周囲の生物学的媒体に放出される。 生物分解性の糸109の性質及び厚さに対応して、各室の連続的な開放が規則 的又は不規則的な間隔にて行なわれる。室の各々は、例えば、同一の投与量又は 漸進的に増大する投与量といった異なる投与量の同一の活性成分を保持すること ができ、所望の薬剤の活性又は所望の薬剤の薬理的機構に従って活性成分を保持 することができる。 生物分解性の糸109に代えて、室の各々は、図10に示すようにねじ113 の形態によるストッパにより閉じることができる。 図11には、本発明による分配装置の第四の実施の形態が図示されている。 この実施の形態において、容器は、生物分解性でなく、その少なくともその一 端に開口部を有する、漏洩無しの材料で出来た長い包容体120で形成されてい る。 該包容体120は、上記包容体120の形状に適合する形状のマトリックス1 21を保持している。 このマトリックス121は、高密度材料の粒子及び活性物質の粒子が内部に分 配された樹脂で出来ている。 包容体120の開口部は、生物分解性構成要素により閉じた状態に保持されて いる。 該包容体120は、その各端部に開口部122を備えることが好ましく、マト リックス120は、上記マトリックス121の全長に沿って伸長し且つ上記開口 部122の軸線に配置された通路123を備えることが好ましい。 図11に図示するように、開口部122の各々は、開口部122の直径よりも 僅かに大きい直径の第一の円筒形部品124aと、開口部122の直径よりも僅 かに小さい直径の第二の円筒形部品124bとを備えるストッパ124により一 時的に閉じられている。第二の部品124bは対応する開口部122内に嵌まり 且つ該開口部を一時的に閉じる設計とされている。 該ストッパ124は、生物分解性構成要素により付与された張力によって開口 部122内の所定位置に保持される一方、該生物分解性構成要素は、この場合、 ループ形態の糸125から成っている。 この生物分解性糸125は、中空体123の全長に亙って伸長し、2つの異な る点にてストッパ124に交差し、丸みを付けた端部125aを形成し、該丸み を付けた端部は、各ストッパ124を越えて突き出し、周囲の生物学的媒体が分 解のためアクセス可能である。 生物分解性の糸125は、所定の時間の後、周囲の生物学的液体媒体の作用に より、その丸みを付けた端部125aの一方又はその双方にて破断する設計とさ れている。次に、糸125により付与された張力が解放され、ストッパ124は 、開口部122から解放される。 次に、生物学的液体はマトリックス121に形成された通路123内に浸透し 、活性成分の粒子を、通路123の中央の長手方向軸線のその距離の関数である 速度にて放出することができる。 この実施の形態において、ストッパ124は、例えば、ゴム又はシリコーンで 出来ている。 この実施の形態の1つの改変例(図示せず)において、生物分解性の糸は、包 容体120の外側輪郭の周りにループを形成することができる。このため、生物 学分解性の糸123は、ストッパ124の各々を横断状に貫通して該ストッパの 各々を連結する。 この実施の形態の第二の改変例(図示せず)において、包容体120は、図1 0に図示するように生物分解性の糸113により一時的に閉じられた少なくとも 1つの開口部122を備えている。この場合、対応するオリフィス122は、雌 型ねじ山を備えている。 図12及び図13には、本発明による分配装置による第五の実施の形態が示し てある。 この実施の形態において、容器は、2つの半殻体131、132をそれぞれ備 える円筒形の包容体130にて形成されている。 2つの半殻体132、133により境が設定された分離面は、包容体130の 長手方向軸線に沿って伸長している。 半殻体131、132は、その一端にてヒンジを形成する突起133によりヒ ンジ止めされており、これら半殻体の各々は、部分133を備える端部の他端に てアイレット134を備えている。 半殻体131、132は、アイレット134を貫通する生物分解性の糸135 より、閉じた位置に保持されている。 包容体130は、活性成分が内部に配置されたマトリックスを備える遅れ放出 の形態を保持しており、該マトリックスは、活性成分をゆっくりと放出する設計 とされている。 かかる遅れ放出形態は、図11にして関して説明した遅れ放出形態121から 形成することができる。 本発明による装置及びシステムは、上述したように、反芻動物、特に、ウシ属 動物、羊及びヤギのこぶ胃内にて使用することができる。 これら装置及びシステムは、また、薬剤、殺虫剤、蛋白質、ペプチド、酵素、 栄養剤又は遺伝子材料のような物質を時間をかけて生物学的媒体中にプログラム 的に放出し又は遅れて放出させるために使用されるその他の用途に使用可能であ る。生物学的媒体は、河川、池、養殖又は飲用水樋のような水系の環境とするこ とができる。 本発明による装置及びシステムは、特に、殺菌剤、微生物等を時間の経過と共 に遅れて放出させるべく、健康管理の用途にも使用可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.生物学的媒体、特に、動物のこぶ胃内で使用することを目的とする活性物質 を分配する装置において、 前記物質を保持することを目的とし、少なくとも1つの開口部を備える漏洩無 しの容器(1、21、41、71、81、100、120、130)と、 該容器の開口部を一時的に閉塞する手段であって、少なくとも1つの生物分解 性構成要素(13、23、45、55、65、78、89、109、113、1 25、135)が生物分解した後、該閉塞手段が前記開口部を完全に自由にさせ 得るように、該少なくとも1つの生物分解性構成要素により閉じた状態に保持さ れる一時的な閉塞手段とを備える、装置。 2.請求項1に記載の装置において、容器が、少なくとも1つの可撓性又は変形 可能な袋(2、26、32、33、43、52、62)により形成されることを 特徴とする、装置。 3.請求項1又は2に記載の装置において、容器が、内部にて前記活性物質が分 散された支持シート(73)を保持する可撓性又は変形可能な袋(72)にて形 成され、前記支持シート(73)が、変形により、第一のロール状に巻いた形態 に確実に配置され、こぶ胃内にて第二の形態をとり得る設計とされ、該装置が該 第二の形態によりこぶ胃内に保持されることを特徴とする、装置。 4.請求項3に記載の装置において、可撓性又は変形可能な袋(72)及び支 持シート(73)が、こぶ胃により迅速に除去することのできる確実な変形手段 (81、82)によりロール状に巻いた形態に保持され、前記袋の閉塞手段(7 4)が、ロール内にあり、一方が他方の頂部に付与される2つの構成要素(5、 6、74、75)にて形成された部材を備えることを特徴とする、装置。 5. 6.請求項5に記載の装置において、前記2つの要素が、前記生物分解性構成 要素によりその端部の各々にて共に保持されることを特徴とする、装置。 7.請求項1又は2に記載の装置において、前記2つの要素が、相互係止する 溝(7)をその内面に備えることを特徴とする、装置。 8.請求項1乃至3の何れかに記載の装置において、一時的な閉塞手段が、通 常、開放しており、前記生物分解性構成要素により閉じた状態に保持されるクリ ップ(4)を備えることを特徴とする、装置。 9.請求項8に記載の装置において、クリップのアーム(5、6)が、相互係 止する溝(7)をその内面に備えることを特徴とする、装置。 10.請求項1に記載の装置において、容器(81)が、その一端(82a)に て閉じられ、その他端(82b)にて開放した円筒形の形状の剛性なカップ(8 2)にて形成され、該開放端部(82b)を一時的に閉塞する手段が、中央オリ フィス(85)が穿孔されたディスク(84)と、該中央オリフィス(85)の 形状に適合する形状のストッパ(86)とを備え、該ストッパが、リング(87 )により支持された生物分解性構成要素(89)と、ディスク(84)及びリン グ(87)を前記カップ(82)の開放端(82b)に付与された状態を保ち得 るようにカップ(82)に固定することを目的とするカラー(90)とにより前 記中央オリフィス(85)に保持されることを特徴とする、装置。 11.請求項1に記載の装置において、容器が、その一端にバラスト構成要素( 101)を備え、その他端に孔(103)が形成されたストッパ(102)とを 備える円筒体(100)にて形成され、該円筒体(100)が、各々が活性物質 を保持する幾つかの重ね合わせた室(A、B、....N)を備え、該室が、相互 に接続され且つ該室の各々が前記一時的な閉塞手段により閉じられることを特徴 とする、装置。 12.請求項11に記載の装置において、室(A、B、....N)の各々が、そ の一端に雄型ねじ山(104a)が設けられ、その他端に雌型ねじ山(104b )が設けられたカートリッジ(104)にて形成されることを特徴とする、装置 。 13.請求項11又は12に記載の装置において、室(A、B、....N)の各 々を一時的に閉塞する手段が、中央オリフィス(106)が穿孔されたディスク (105)と、該中央オリフィス(106)の形状に適合する形状のストッパ( 107)とを備え、該ストッパが、リング(108)により支持された生物分解 性構成要素(109)により前記中央オリフィス(106)上に保持され、該リ ングが、隣接する構成要素のカートリッジ(104)により前記ディスク(10 5)に付与されることを特徴とする、装置。 14.請求項1に記載の装置において、容器が、生物分解性でない漏洩無しの材 料で出来た長い形状の包容体(12)にて形成され、容器が、その少なくとも一 端に形成された開口部(122)を備え、該開口部が、高密度材料の粒子及び前 記活性物質の粒子がその内部に分配された、樹脂で出来たマトリックス(121 )を保持し、前記開口部(122)が、前記生物分解性構成要素により閉じた状 態に保持されることを特徴とする、装置。 15.請求項14に記載の装置において、包容体(120)が、その各端部に開 口部(122)を備え、マトリックス(121)が、該マトリックス(121) の全長に亙って伸長し且つ前記開口部(122)の軸線内にて整合された通路( 123)を備える、装置。 16.請求項15に記載の装置において、開口部(122)の各々が、非生物分 解性材料で出来たストッパ(124)により閉じられ、該ストッパ(124)が 、前記生物分解性構成要素(125)により共に連結されることを特徴とする、 装置。 17.請求項1に記載の装置において、容器が、円筒形の包容体(130)によ り形成され、該円筒形の包容体が、2つの半殻体(131、132)を備え、該 半殻体が、その一端にてヒンジを形成する部分(133)により共に連結され、 その他端にて、前記生物分解性構成要素(135)により共に連結されて、容器 (130)を一時的に閉じた状態に保つことを特徴とする、装置。 18.請求項17に記載の装置において、包容体(130)が、中央中空体(1 23)により穿孔され且つ活性成分を保持するマトリックス(121)を保持す ることを特徴とする、装置。 19.請求項1乃至18の何れかに記載の装置において、生物分解性構成要素が 生物分解性糸又はねじにより形成されることを特徴とする、装置。 20.請求項19に記載の装置において、糸が、外科手術用縫い糸であることを 特徴とする、装置。 21.請求項19又は20に記載の装置において、糸が、単一繊維又は編み合わ せた縫い糸であることを特徴とする、装置。 22.請求項1、10、14又は17に記載の装置において、生物分解性構成要 素がねじで出来ていることを特徴とする、装置。 23.請求項1乃至22の何れかに記載の装置において、容器が、薬剤、特に、 駆虫剤を保持することを特徴とする、装置。 24.生物学的媒体、特に、動物のこぶ胃内にて使用することを目的とする、活 性物質を分配するシステムにおいて、一方が他方の内側となるように配置された 、請求項1乃至8の何れかに記載の少なくとも2つの装置(21、31、32) を備え、該容器の各々が、前記活性成分と共に、選択随意的に、少なくとも1つ の他の同様の容器を保持する、システム。 25.請求項24に記載のシステムにおいて、装置が入り子式の配置に構成され る、システム。
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