JP2001508022A - 殺結核菌相乗効果性消毒剤組成物および消毒方法 - Google Patents

殺結核菌相乗効果性消毒剤組成物および消毒方法

Info

Publication number
JP2001508022A
JP2001508022A JP50938397A JP50938397A JP2001508022A JP 2001508022 A JP2001508022 A JP 2001508022A JP 50938397 A JP50938397 A JP 50938397A JP 50938397 A JP50938397 A JP 50938397A JP 2001508022 A JP2001508022 A JP 2001508022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
composition
compound
group
quaternary ammonium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50938397A
Other languages
English (en)
Inventor
メリット,コリーン,エム.
Original Assignee
エス.シー.ジョンソン コマーシャル マーケッツ,インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エス.シー.ジョンソン コマーシャル マーケッツ,インコーポレーテッド filed Critical エス.シー.ジョンソン コマーシャル マーケッツ,インコーポレーテッド
Publication of JP2001508022A publication Critical patent/JP2001508022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (a)約1100重量ppmの利用可能な塩素レベルを与えるのに十分な量の、次亜塩素酸ナトリウムまたはジクロロイソシアヌール酸ナトリウム等の塩素含有漂白化合物と、(b)約600乃至約800重量ppmのジデシルジメチルアンモニウムクロライドと(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアンモニウムクロライドとの混合物等の殺菌性第四アンモニウム化合物との相乗効果的組み合わせからなる水性洗浄および消毒組成物を開示する。この組成物は予期されなかったほどの低濃度で殺結核菌作用を示す。さらに、結核菌および細菌やウイルス等の他の病原性微生物を含んでいる表面を消毒するための二成分組成物ならびに消毒方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 殺結核菌相乗効果性消毒剤組成物および消毒方法 技術分野 本発明は予期されないような低濃度で殺結核菌作用を示す、特定量の塩素漂白 化合物と特定量の殺菌性第四アンモニウム化合物との相乗効果的組み合わせを含 む水性洗浄および消毒組成物、ならびに結核菌およびその他の細菌やウイルス等 の病原性微生物を含む表面を消毒する方法に関する。 背景技術 各種表面、特に病原性微生物が比較的長期間活性でいられるような硬質表面上 の病原性微生物を完全に除去することが、病院、メディカルクリニック、食肉包 装エリア、食品調理エリアのような商業的ならびに公共的設備領域を洗浄し、無 菌状態に維持することを業務とする者の目的である。この目的を達成するために すでに種々の化学消毒剤が開発されている。しかしながら、これらの剤のいくつ かは腐食作用をもつ、悪臭を放つ、あるいは一般に洗浄消毒されるべきある種の 表面を汚染する可能性があるなどの欠点を有している。さらに、いくつかの剤は 公共的施設に存在しうるある種の微生物に対してほとんど効果がない。 結核菌は商業的ならびに公共的施設、特に病院において重大な問題を生ずる。 なぜならば、結核菌は人から人へきわめて容易に感染するからである。各種化学 消毒剤の結核菌に対する除菌作用に関しては多数の研究が報告されている。 W.A.Rutala等の論文“Inactivation of Mycobacterium tuberculosis and Myc obacterium bovis by 14 hospltal disinfectants”(American Journal of Medi cine,vol.91(3B),pages 267S-271S(1991))は、二酸化塩素、0.80%過酸 化水素プラス0.06%ペルオキシ酢酸およびヨードフォアが標記2種類の微生 物の完全不活化を達成したこと、ならびに2種の異なる第四アンモニ ウム化合物および塩素100ppm(parts per million)が標記2種類の細菌に対し て効果がなかったことを報告している。彼らはグルタールアルデヒド、フェノー ルおよび塩素(1000ppm)がMycobacterium tuberculosisに対して完全に有効で あったことおよびMycobacterium bovisに対して良好な不活化作用を示したこと を報告している。この論文はその268S頁に、Mycobacterium tuberculosisを 研究の対象とした理由は“それが人の病原菌であることが認知されており、有効 でない消毒または殺菌作業に原因がある感染に関係があったからである・・・そし て[Mycobacterium]bovisが選ばれた理由はそれが殺結核菌作用試験に対してA OACによって要求されている微生物であったからである・・・・”と記載している 。 同じく、M.Best等の論文“Efficacies of selected disinfectantsagainst My cobacterium tuberculosis”(Journal of Clinical Microbiology vol.28(10) ,pages 2234-9(1990))は、試験された第四アンモニウム化合物(0.04%ジ メチルベンジルアンモニウムクロライド)がMycobaterium tuberculosisに対し て無効であったと報告している。さらに、この論文は次亜塩素酸ナトリウムで有 効レベルの消毒を達成するためには、利用可能な塩素の濃度をジクロロイソシア ヌール酸ナトリウムの場合(6000ppm)よりも高くする(10000ppm)こ とが必要であったと報告している。 水性次亜塩素酸ナトリウムのような塩素漂白剤は、それが活性次亜塩素酸ナト リウム5000ppm(0.5%)のごとき十分高い濃度で、また、除菌されるべ き微細物の種類によってはさらに高濃度で使用された場合には、あらゆる種類の 微生物に対して有効であると長らく認識されてきた。この種の溶液は血液および その他の潜在的病因性生物汚物がこぼれる、あるいは放出され、全体的な消毒が 必要とされるような場所の消毒のために使用することが推奨されている。このよ うな高濃度の次亜塩素酸ナトリウムの場合、その漂白剤から生じる 塩素臭は、たとえば、洗浄、消毒の間および後において患者が部屋に残っている 病室の日常の洗浄、消毒のためにその消毒剤を使用することを望ましくないもの としてしまう。 塩素漂白消毒剤をベースとした消毒システムに2つの浴を使用し、それらの浴 の中に被消毒物品が入れられる方式の、塩素漂白消毒剤をベースとした消毒シス テムがAndersen等の米国特許第4,418,055号明細書に記載されている。 この場合、その消毒システムに使用される複数の成分は、使用時までそれら反応 性成分を相互に分離しておくために別々の密封された袋に保存される。それらの 袋は同時に、ユーザーが各必要成分の計量を間違えないように、予め計量された 量の成分を収容するようになっている。 第四アンモニウム化合物は、それらの抗菌作用の故に長らく有用なものと認め られてきた。Dadekianの米国特許第3,836,669号明細書、Schaeufeleの 米国特許第4,320,147号明細書、Like等の米国特許第4,336,15 1号明細書、Green等の米国特許第4,444,790号明細書、Sheets等の米 国特許第4,464,398号明細書およびFrazierの米国特許第4,540, 505号明細書参照。 高濃度レベルの第四アンモニウム化合物がMycobacterium tuberculosisを含め た各種病原微生物に対する有効な消毒剤であることがこれまで報告されている。 J.Dos.Reis Meirelles Neto等はその論文,“Tuberculocidal activity of so me cationic detergents”("Atividade tuberculocida de alguns detergentesc ationicos")−Falha Med.vol.87(4),pages 227-232(1983)−において、第四 アンモニウム塩ベンザルコニウムクロライド、アンモニウムアルキルジメチルベ ンジルクロライド+アンモニウムアルキルジメチルエチルベンジルクロライドお よびセチルピリジニウムクロライドが0.4%の濃度でsputummicrobial flora に対して殺微生物作用を示しかつMycobacterium tuberculosi sに対してなんらかの毒作用を示したと報告している。 さらに、L.Szymaczek-Meyer等の論文”Effect of some disinfectants(pheno lderivatives,quaternary ammonium compounds,aldehydes and chloramine)o n human type tubercle bacilli sensitive and resistant to antibacillary d rugs”(Med.Dosw.Mikrobiol,vol.31(1),pages 53-59(1979))は、市販濃度 の入手可能な病院消毒剤を、結核菌株Hsub 3sub 7Rvおよび抗菌剤敏感性ならび に抵抗性ヒト型野生菌株の濃厚懸濁物に使用した結果を報告している。それによ ると、試験された消毒剤のいくつかは殺結核菌作用を示したが、使用されたもの は一般に少なくとも約0.6%の活性消毒剤を含有している溶液であった。 費用、不快な臭気および消毒される表面に対する消毒剤の不都合な作用を最低 限におさえるためには、病原性微生物、特にMycobacterium tuberculosisのごと き結核菌に対する効力を保持しながら、消毒剤の使用量を最少限にすることが望 まれる。後記において詳述するように、本発明者は特定量のジクロロイソシアヌ ール酸ナトリウム等の塩素漂白化合物と特定量の殺菌性第四アンモニウム化合物 とを組み合わせると、個々の化合物の使用濃度がそれぞれ個々に結核菌に対して 評価された場合には無効である濃度であっても、結核菌に対して有効である組成 物が得られることを発見した。 過去において、塩素またはペルオキシ漂白剤を第四アンモニウム化合物と組み 合わせることは教示されている。しかし、それらは本発明者が発見したものとは 異なる目的のため、または異なる使用濃度で使用されている。通常、比較的大量 の塩素漂白剤(活性漂白化合物0.5%乃至1%またはそれ以上、これは活性漂 白剤5000乃至10000ppmに相当)が陽イオン界面活性剤(これは通常第 四アンモニウム化合物と呼ばれているものであり、これら化合物のすべてが殺菌 作用または消毒作用を有しているものではない)と組合わせられて いる。漂白化合物が十分に高濃度(すなわちそれ自体で結核菌を含む病原性微生 物を殺すことのできるような濃度)で使用された場合には、消毒の目的のために 殺菌性第四アンモニウム化合物を含有させる必要はない。 Greenwood等の米国特許第3,669,891号明細書は、使用中に可視光を 発する各種組成物を教示している。実施例8は二成分系空気清浄剤/殺菌剤組成 物を教示している。この組成物は水性次亜塩素酸ナトリウム溶液(利用可能塩素 分0.5%)とセチルトリメチルアンモニウムブロマイド1%とオレイルジ−ベ ータヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトスルフェート1.5%とを含有す る第2溶液との組み合わせである。この2つの溶液は、それぞれのコンパートメ ントから等量の液体を配給するようセットされた二コンパートメントポンプスプ レーパッケージのノズルの中で混合される。すなわち、混合された液体中の全第 四アンモニウム化合物分の濃度は、0.75%すなわち活性物質7500ppmで ある。 Davies等の米国特許第2,987,435号明細書は、相乗効果的活性殺菌剤 物質および次亜塩素酸塩と第四アンモニウム化合物との組み合わせを使用して物 品を洗浄し消毒する方法を教示している。この方法の1つによると、表面が、利 用可能塩素濃度0.45%乃至5%で次亜塩素酸ナトリウムを含有する組成物と 接触させ、続いてその表面がベンザルコニウムクロライド(0.05乃至5.0 重量%、好ましくは0.02%)の水性溶液と接触させられる。いま1つの方法 では利用可能塩素約0.45乃至5重量%とベンザルコニウムクロライド約0. 5乃至5%を含有する溶液が付与される。Davies等は、活性物質が、その組成物 が利用可能塩素の少なくとも0.1重量%相当量と第四アンモニウム塩の0.0 1重量%を含有するように添加することを教示している。好ましくは、組成物は 利用可能塩素0.1乃至5重量%を含有し、第四アンモニウム塩は塩素1部あた り0.05乃至20部の量で配合される。Davies等は 次のようにして水性殺菌剤濃厚溶液が製造できることを教示している。すなわち 、利用可能塩素を0.25乃至1.5%含有する水性次亜塩素酸ナトリウム溶液 をつくり、この溶液に第四アンモニウム塩2.5乃至7.5%を加えて濃厚液を 形成し、その後にこの濃厚液を40倍希釈して殺菌性漂白溶液を得るのである。 Krezanoskiの米国特許第3,852,210号明細書は、特に皮膚のための漂 白洗浄組成物として使用するための、活性酸素を含有する安定な液体洗剤を教示 している。この組成物は活性成分として、洗剤ビヒクル可溶性ペルオキシ化合物 0.1乃至50%を含有し、そして任意成分として、0.01乃至10%の第四 アンモニウム界面活性剤を含有する。この任意成分は洗浄性と泡安定性を向上さ せるための目的でならびに残存殺菌作用を付与する目的で添加される。Robertso nの米国特許第4169065号明細書はアルコール、酢酸、過酸化水素(0. 3乃至3%)、(セッケン)ベンゼゾニウムクロライド(0.01乃至0.06 %)および水からなる混合物を含有するイヌの耳洗い用混合物を教示している。 この特許明細書には塩素漂白剤の使用はまったく示唆されていない。 漂白化合物プラス有機ケイ素第四アンモニウム化合物を含有しうる洗浄組成物 は、Stoddartの米国特許第4,783,283号明細書(アルカリ金属次亜塩素 酸塩濃度1乃至12%)、Stoddartの米国特許第4,576,728号明細書( アルカリ金属次亜塩素酸塩濃度1乃至12%)およびHeckert等の米国特許第4 ,005,028号明細書(その洗浄組成物中の利用可能な塩素分が0.5乃至 10%の範囲である任意の塩素発生漂白剤が使用可能)に教示されている。これ らの特許明細書にはケイ素を含まない有機第四アンモニウム化合物の使用は示唆 されていない。 第四アンモニウム化合物を含有しうる芳香化した、または濃厚化した安定な 塩素漂白組成物も公知である。DeSimone等の米国特許第4,113,645号明 細書には、次亜塩素酸ナトリウム5乃至15%ならびに第四アンモニウム塩0. 025乃至1%(水性漂白組成物の重量基準)を含有する家庭用水性漂白組成物 が教示されている。この場合、第四アンモニウム塩は漂白組成物中に香油を分散 させるのを助け、その家庭用漂白組成物の臭いを隠している。 Colborn等の米国特許第5,080,826号明細書には芳香をつけた安定な 家庭用漂白組成物が開示されており、この組成物の中には、プラスチックの漂白 剤容器の内壁を濡らすことなく非混和性またはやや混和性の芳香剤が分散されて いる。Colborn等はその漂白組成物に芳香剤を分散させるために、各種の界面活 性剤を0乃至100ppmの濃度で使用できることを教示しており、それらの界面 活性剤の中に第四アンモニウム化合物が含まれている。 Jeyes Group Ltd.に与えられた英国特許第1,466,560号明細書には 、各種の表面、特に垂直表面の洗浄と消毒のために使用されるアルカリ金属次亜 塩素酸塩(利用可能な塩素分1乃至14%)の濃厚水溶液が教示されている。ア ルカリ金属サルコシナート界面活性剤と、第四アンモニウム化合物を含むことが できる別の界面活性剤との組み合わせが濃厚化剤として有用である。Jeyes Grou p Ltd.に与えられた英国特許第1,548,379号は、前記’560号特許 と類似のものであり、相違点はアルカリ金属次亜塩素酸塩の水性溶液のための濃 厚化剤として、スクロース界面活性剤と、第四アンモニウム化合物を含めた、次 亜塩素酸塩に可溶性の1種またはそれ以上の界面活性剤との組合わせが使用され ていることである。 Carleton等の米国特許第4,264,466号明細書は液相と分散固相とから なる混合物を教示している。この混合物は洗剤として使用することができ、水に 敏感な洗剤アジュバント、たとえば漂白剤ならびに陽イオン界面活性剤を含有す ることができる。陽イオン界面活性剤のいくつかは洗濯物の消毒に役立 つと記載されているが、それらは第一に分散固体のための沈殿防止剤として有用 なものである。 Richmond等の米国特許第4,461,652号明細書には、船底から付着海産 甲殻類を除去するための方法と製品が開示されている。その製品は下記の成分を 含む貯蔵混合物からなるものである:(1)炭化水素液15乃至35%;(2) 界面活性剤1.5乃至6%、これは後記(5)のアルキル、ジアルキルベンジル アンモニウム塩を包含しうる;(3)アルコール0乃至2%;(4)金属次亜塩 素酸塩0.5乃至5%:(5)アルキル、ジアルキルベンジルアンモニウム塩0 .5乃至1.5%:(6)水30乃至50%;および不活性キャリヤー52.5 乃至0.5%。この貯蔵混合物は使用前に水でほぼ1:1の割合で希釈できる。 発明の要約 本発明の1つの目的は、結核菌を不活化するため各種の表面を消毒する方法に 使用できる消毒剤組成物を提供することである。本発明のいま1つの目的は、複 数の活性成分が使用時まで互いに分離されていることにより長期間にわたって安 定かつ有効な状態を保持し得るそのような組成物を提供することである。 本発明の特に有利な目的は、その臭気が、より高濃度の次亜塩素酸漂白組成物 を活性消毒剤として使用した場合に比較してはるかに低いので、消毒した区域に 残っている人達がより耐え易く、商業的施設や公共的施設において洗浄と消毒の 目的で使用することができる組成物を提供することである。さらにいま1つの目 的は、結核菌を不活化することができ、しかも消毒剤化合物の濃度が高くなく、 したがって洗浄、消毒される表面を腐食または汚染することが少ない洗浄および 消毒組成物を提供することである。 上記およびその他の本発明の目的は下記の本発明の方法によって達成される。 すなわち、結核菌が含まれている表面を消毒する方法において、消毒剤として、 約1100乃至約2500重量ppm、より好ましくは約1100乃至約2200 重量ppmの利用可能な塩素濃度を与えるのに有効な量の塩素含有漂白化合物、た とえば次亜塩素酸ナトリウムまたはジクロロイソシアヌール酸ナトリウムと、約 600乃至約800重量ppm、より好ましくは約650乃至約700重量ppmの殺 菌性有機第四アンモニウム化合物、たとえばジデシルジメチルアンモニウムクロ ライドと(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアンモニウムクロライドとの 混合物とを含有している水性組成物を当該表面に付与することを特徴とする方法 である。 本発明は、また、消毒剤として、約1100乃至約2500重量ppmの利用可 能な塩素濃度を与えるのに有効な量の塩素含有漂白化合物、たとえば次亜塩素酸 ナトリウムまたはジクロロイソシアヌール酸ナトリウムと、約600乃至約80 0重量ppmの殺菌性有機第四アンモニウム化合物とを含有する水性組成物からな る、結核菌が含まれている表面を消毒するための組成物にも関する。 発明を実施するための最良の形態 結核菌を含む表面の適正な消毒を達成するため、本発明の水性消毒組成物中に は2つの成分が存在する必要がある。 第1の必要成分は、周知であり、かつその多くが市場で入手可能な種類の塩素 含有漂白化合物である。かかる化合物は水性媒質中で十分に水分散性であり、病 原性微生物に対して有害作用を有すると共に、それに接触した物質を無色または 白色にすることによる“漂白”の特性を有する塩素ベース活性物質を与える。 かかる塩素含有漂白化合物の例は、水溶液として、本発明の組成物に十分に使 用し得る有効量の次亜塩素酸塩種を与える化合物である。そのような化合物が本 発明に有用であるか否かの決定は、その化合物を水に溶解し、水溶液中の活性塩 素濃度を測定することによって容易に行うことができる。有用な化合物 の例としては、アルカリ金属次亜塩素酸塩、アルカリ土類金属次亜塩素酸塩、次 亜塩素酸塩付加化合物、クロロアミン、クロロイミン、クロロアミド、クロロイ ミドおよびこれらの混合物があげられる。かかる化合物の具体例は、次亜塩素酸 ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、一塩基性次亜塩素酸カルシウム、二塩基性次 亜塩素酸マグネシウム、塩素化リン酸三ナトリウム十二水和物、トリクロロシア ヌール酸、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、N−クロロスル ファミド、クロラミンT(Conneticut.GreenwichのR.W.Greeff & Companyから入 手可能なナトリウムパラトルエンスルホンクロロアミド)、ジクロラミンT(N 、N−ジクロロ−p−トルエンスルホンアミド)、クロラミンB(ナトリウムベ ンゼンスルホクロロアミド)およびジクロラミンBである。現在のところ好まし い漂白化合物はアルカリ金属次亜塩素酸塩およびアルカリ金属ジクロロイソシア ヌール酸塩である。これらの化合物の中で最も好ましいものは次亜塩素酸ナトリ ウムとジクロロイソシアヌール酸ナトリウムである。なぜならば、これらの化合 物は市販量で容易に利用できるからである。 漂白化合物は、組成物の全重量を基準にして約1100乃至約2500重量pp mの利用可能な塩素レベルを与えるのに有効な量で存在するが、より好ましくは 約1100乃至約2200ppmである。漂白化合物の利用可能な塩素レベルが約 1100ppmより低いと、結核菌に対して完全には有効ではなくなる。また、漂 白化合物の利用可能な塩素レベルが約2500ppmより高いと、塩素と次亜塩素 酸塩の臭気が強いのみならず、被消毒面に対してより腐食性のある消毒組成物が 得られてしまう。“利用可能な塩素レベル”は周知の方法によって、たとえばヨ ウ素滴定法により活性塩素を含む水溶液をチオ硫酸ナトリウムで滴定し、周知の 分析法を使用して次亜塩素酸ナトリウムとしての利用可能な塩素の濃度を求める ことにより測定することができる。 本発明に使用できる有機第四アンモニウム化合物は、殺菌性を有し、かつ水 性媒質に比較的可溶性であるものである。かかる化合物は前記したように、次の ような特許文献から分かるように周知である:Dadekianの米国特許第3,836 ,669号明細書;Schaeufeleの米国特許第4,320,147号明細書;Like 等の同第4,336,151号明細書、Green等の同第4,444,790号明 細書、Sheets等の同第4,464,398号明細書およびFrazierの同第4,5 40,505号明細書。多くのものが市場で入手可能な物質であ のLonza,Inc.から、BTCの商品名でIllinois.NorthfieldのStepan Company Companyから販売されている。 かかる化合物の例はつぎのものである:ジ(C8-C12アルキル)ジ(C1-C4 アルキル)アンモニウム塩、ここで塩はハロゲン化物、硫酸塩、メト硫酸塩を含 み、たとえば、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチル アンモニウムクロライド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシ ルジメチルアンモニウムブロマイド、ジデシルジメチルアンモニウムスルフェー ト、ジデシルジメチルアンモニウムメトスルフェートまたはジオクチルジエチル アンモニウムクロライド;(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)ベンジ ルアンモニウム塩、ここで塩はハロゲン化物、硫酸塩、メト硫酸塩を含み、たと えば、(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ブロ マイド、スルフェートまたはメトスルフェート;および(アルキル)ジ(C1-C4 アルキル)エチルベンジルアンモニウム塩、ここで塩はハロゲン化物、硫酸塩 、メト硫酸塩含み、たとえば、(C12-C16アルキル)ジメチルエチルベンジル アンモニウムクロライド、ブロマイド、スルフェートまたはメトスルフェート; およびこれらの混合物。周知のごとく、このような化合物の製造に使用される製 造方法はしばしば種々のアルキル鎖長の 化合物の混合物を生成する。したがって、“C12-C18”のごとき標記がこのよ うな化合物を記載するために使用されている。現在のところ、好ましい第四アン モニウム化合物は、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドと(C12-C16ア ルキル)ジメチルベンジルアンモニウムクロライドとの配合物であり、より好ま しくは重量比が51.5:48.5であるものである。 第四アンモニウム化合物は組成物中に、全組成物の約600乃至約800重量 ppmの量で、より好ましくは約650乃至約700ppmの量で存在する。第四アン モニウム化合物が約600ppmより少ないと、結核菌に対して完全には有効では ない組成物が得られてしまう。第四アンモニウム化合物が約800ppmをより多 いと、無駄が生じ、また第四アンモニウム化合物が被消毒面を汚染する危険が大 きくなる。 上記化合物を水に溶解すると本発明の消毒組成物が形成される。従来の洗浄、 消毒組成物に一般に使用されているように、本発明の組成物にも、その洗浄効率 や表面湿潤性を高めるために、通常、全組成物の約5重量%を上回らない量で、 各種の水混和性または水溶性溶剤、たとえばエタノールやイソプロパノールのご とき低級アルコール、グリコールエーテルなどを配合することができる。 本発明の組成物は、その消毒組成物の洗浄性および表面湿潤性を助長するため に、常用の種々の界面活性剤または洗剤をさらに含有することができる。ただし 、それら界面活性剤や洗剤が上記漂白化合物および第四アンモニウム化合物との 相溶性を有することを条件とする。通常、かかる界面活性剤または洗剤の量は本 組成物の全重量の約15重量%を超過してはならない。このような界面活性剤ま たは洗剤の例は、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン界面活性剤 、陽イオン界面活性剤を包含する。一般的に陰イオン界面活性剤は上記第四アン モニウム化合物のような陽イオン性物質と反応する傾向があるので、もし、なん らかの陰イオン界面活性剤を含有させたい場合は、上記第四 アンモニウム化合物の殺結核菌消毒性を顕著な程度まで妨害することのないよう にすべきである。本発明の組成物にそのような界面活性剤または洗剤を含有させ るべき場合には、アルキルアミン酸化物のごとき非イオン界面活性剤が現在のと ころ好ましい。 硬質面の洗浄のための液体洗浄剤組成物に通常使用されているような種類のビ ルダー塩およびキレート剤も、それらが本組成物の消毒性を妨害しない限り、一 般には約5%以下の少量で本発明の組成物に含有させることができる。かかるビ ルダー塩の例としてはナトリウムセスキカーボネート、炭酸ナトリウム、ホウ酸 ナトリウム、炭酸カリウム、ピロリン酸テトラカリウム、メタケイ酸ナトリウム などがあげられる。キレート剤の例としては水溶性キレート剤、たとえばアルカ リ金属または置換アンモニウムアミノポリカルボン酸塩、たとえばエチレンジア ミンテトラ酢酸(“EDTA”)のナトリウム塩またはカリウム塩、たとえば、 EDTA四ナトリウム塩があげられる。 その他の慣用の添加剤も、本組成物の消毒性を妨害せず、かつ、本組成物中に 存在する他の成分と相溶性があるものであれば、全組成物の約5重量%を上回ら ない少量で本組成物に含有させることができる。たとえば、染料、香料、紫外線 安定剤などを含有させることができる。 産業上の利用可能性 本発明の組成物は製造と使用が簡単である。漂白化合物は不活化が困難である ことが知られている結核菌を除菌する能力の幾分かを損失する傾向があるから、 本組成物を使用する時まで、漂白化合物を第四アンモニウム化合物から分離して おくのがより好ましい。 1つの実施態様として、本組成物に使用される成分の、漂白化合物を除くすべ ての成分を混合して第一成分をつくることができる。漂白化合物は、第二成分と して、たとえば、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液の形をとることができる。 第一成分があらかじめ選択された量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(第二成分) と混合された時に、所望の利用可能な塩素濃度を与えるよう十分な量の次亜塩素 酸ナトリウムを第二成分に含有させておくのである。 これら2つの成分の混合は結核菌を含んでいる表面に本組成物を付与する直前 に行うことができる。これは種々の方法で実施できる。前記したAndersen等の米 国特許第4418055号明細書にはその1つの方法が開示されている。その方 法によると、2つの成分のそれぞれの適正量を別々の袋に入れて密封しておき、 使用直前に2つの袋を開封して両成分が混合される。別の可能な方法は、特に漂 白化合物と他の成分が固体である場合、それら消毒剤組成物の組成分を、Guelde nzopfの米国特許第4797221号明細書に記載されているような、水に溶解 可能な別々のシートに分離して置いて、そして水の容器の中に簡単にそれらを落 下させて容器内容物がよく混ざり合うまで放置して溶解させる。これによって本 発明の消毒剤組成物ができ上がる。 Greenwood等の米国特許第3669891号明細書には別の方法が記載されて おり、それによれば、2つのコンパートメントを持つトリガースプレーびんの中 に2つの成分がそれぞれ入れられる。トリガーを押すと、予め選択された部量の 各成分がスプレーヘッド内に吸引され、互いに混合されそして洗浄、消毒される べき面に噴霧される。 あまり好ましくない実施態様では、全部の成分が一緒に混合され、得られた消 毒剤組成物が使用時まで貯蔵される。貯蔵された消毒剤組成物の利用可能な塩素 濃度を監視し、結核菌を含む表面を消毒するために使用する前に、十分な濃度の 利用可能な塩素が存在することを確認するようにしなければならない。 このように、本組成物はスポンジング、スプレー、モッピング、ワイピング、 フォーミング、浸漬など各種の方法で被消毒面に付与することができ、従来の消 毒剤のために通常使用されている他のいろいろな方法が使用できる。 前記したRutala等の論文に示されているように、殺結核菌作用のある組成物は 親油性および親水性ウイルス、イースト、真菌およびバクテリアの消毒および不 活化に非常に効力を発揮する。したがって、本発明の組成物は消毒を必要とする 多くの表面、たとえば、カウンター上面、仕事場、休憩室、食肉包装室、調理エ リアなどのために多目的消毒剤として使用することができる。 以下の実施例は本発明の範囲と思想から逸脱することなく、本発明の種々な側 面を示すために与えられるものである。実施例中の部とパーセントは、特に別途 記載のない限り、重量ベースである。“室温”は約20℃である。ミリリットル は“ml”で、リットルは“l”でグラムは“g”でそしてミリメートルは”mm” で表される。 以下の実施例において、結核菌に対する各種組成物の有効性はいくらかの変更 を加えた工業基準の方法を使用して、公的ではない私設実験室で評価された。 以下の実施例においては、一連の評価がOfficial Methods of Analysis of th e AOAC,Fourteenth Edition,1984,Chapter 4-Disinfectants,paragraphs 4.03 9-4.041."Confirmative In Vitro Test for Determining Tuberculiocidal Acti vity"に従って実施された。ただし、私設実験室の設備に実施方法を合わせるた め下記の3つの変更を採用した。使用菌株はMycobacterium Bovis(BCG)ATCC 357 43であり、この菌が各溶液に20℃で10分間さらされ、そのあと37℃の温度 で90日間培養された(“TB TEST 1”)。 変更(1) 各試験に使用された継代培養は培養期間中振とうされなかった。 変更(2) ガラス培養管は上記方法に特定されているものよりも小型であっ た。これらの小型管に加えられた培地の体積も減少された。この小さいサイズは 使い捨てガラス管の入手可能性に基づいて選択された。使い捨てガラス管はガラ ス管内の残存堆積物にかかわる潜在的問題を回避するために使用された。25mm 直径の試験管の代わりに16×150mmサイズの試験管を使用し、この 試験管に18mlではなく、13.5mlのMiddlebrook 7H9 Broth Difco BおよびK irchnerMediumを加えた。各試験管に加えたMiddlebrook ADC Enrichmentの量は 2.0mlから1.5mlに変更された。 変更(3) 有機汚れ負荷の存在における効能を測定するため、試験法は5 %の有機汚れ負荷を含むように変更された。この負荷はキャリヤーのソーキング のために使用された試験微生物培地19mlに、無菌ウマ血清1mlを加えることに よって行われた。未処理対照キャリヤー上の微生物濃度の定量的測定が乾燥の前 と後で実施された。 後記実施例のいくつかにおいては、結核菌に対する各種組成物の有効性が私設 実験室において第2の方法を使用して評価された。この第2の方法は、Official Methods of Analysis of the AOAC,Fifteenth Edition,1990,Chapter 6‐Di sinfectants,Section 965.12 D-F."Confirmative In Vitro Test for Determi ning Tuberculocidal Activity"に記載されている方法に準拠するものである。B ionetics Research,Inc.(AKZO Teknika Corporation)から入手したMycobacter ium Bovis(BCG)を各溶液に20℃で10分間さらし、そのあと37℃の温度で 60日間、上記試験法1と同じ変更(1)、(2)、(3)を採用して培養され た(“TB TEST 2”)。 実施例のいくつかにおいては、TB TEST 2が変更して使用された。こ の場合、使用された公式試験法の変更点は上記試験法1の変更(1)と(2)だ けである(“TB TEST 3”)。 実施例のいくつかにおいては、TB TEST 2が変更して使用された。こ の場合、使用された公表試験法の変更点は上記試験法1の変更(1)と(3)だ けである(“TB TEST 4”)。 後記実施例において、利用可能な塩素濃度はAOAC Confirmative Tuberculocid al Testsの実施直前に測定された。この測定はStandard Methods For the Examination of Water and Wastewater,American Public Health Associat ion,1985("IODOMETRIC TITRATION METH0D")の16版のセクション408Aに記 載されているIodometric Method 1を採用し、NaOCl自の評価のためのヨウ素滴定 法(ヨウ素終点まで水性チオ硫酸ナトリウムを使用して利用可能な塩素を滴定) を使用して行われた。溶液のppm単位での次亜塩素酸ナトリウムとして利用可能 な塩素濃度は、サンプルの滴定に使用されたチオ硫酸ナトリウムのミリリットル に35.46(利用可能な塩素の係数)を掛け、それを使用サンプルのグラム数 で割ることによって求められる。 実施例に記載されている組成物には以下の成分が使用された: 水酸化アンモニウム(28%)− アンモニア濃度28%の水酸化アンモニウ ム溶液。 ベンザルコニウムクロライド(50%)− 活性分50%のn−アルキルジ MB-50。 クエン酸(50%)− 活性分50%のクエン酸の水溶液。 カセイソーダ(50%)− 活性分50%の水酸化ナトリウムの水溶液。 コカミドDEA− やし酸のエタノールアミドの混合物(IL.Chicagoの ジデシルジモニウムクロライド(50%)− 活性分50%のジデシルジメチ ルアンモニウムクロライドの溶液。 ジデシルジモニウムクロライド(80%)− 活性分80%のジデシルジメ である。 KATHONRLX(14%)− 活性分14%のPA.PhiladelphiaのRohm and Haas Companyからの5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン。 LAUNDRY BLEACH−標準的家庭用洗濯漂白剤:約5.25%の活性塩素濃度 ラウラミンオキシド(30%)−活性分30%のラウリルジメチルアンモニウ ムクロライドの溶液。 ミリスタルコニウムクロライドとクオ−テルニウム14(50%)−活性分5 0%のミリスチルジメチルベンジルアンモニウムクロライドとドデシルジメチル エチルベンジルアンモニウムクロライド(IL.NorthfieldのStepan Nonoxynol-9 − ポリオキシエチレン(9.5)ノニルフェニルエーテル。 Octoxynol-9 − ポリオキシエチレン(9)オクチルフェニルエーテル Octoxynol-13 − ポリオキシエチレン(13)オクチルフェニルエーテル・・・ Pareth 15-9 − 合成C11-C15脂肪アルコールとエチレンオキシド平均9モル との混合物のポリエチレングリコールエーテル・・ CT.DanburyのUnion Polyquaternium 10 − トリメチルアンモニウム置換エポキドで処理された ヒドロキシエチルセルロースの重合体第四アンモニウム塩(Amerchol Corpora SDI TABLET − CT.ChesireのCT Olin CorporationによってCDB Sani Fizz50LT の商品名で販売されている3.5g泡起性ナトリウムジクロロイソシアネート錠 剤(U.S.EPA Reg.No.1258-1160)。この一錠を水1ガロン(3.79リット ル)に溶かすと約275ppmの活性塩素濃度を与えることが測定された。 ケイ酸ナトリウム(50%)− 活性分50%の濾過された水性ケイ酸ナトリ ウム溶液。 メタケイ酸ナトリウム− メタケイ酸ナトリウム五水和物。 トリポリリン酸ナトリウム− 無水トリポリリン酸ナトリウム。 T−EDTA(40%)−活性分40%のエチレンジアミンテトラ酢酸のテト ラナトリウム塩の水溶液。 TK−EDTA(50%)−活性分50%のエチレンジアミンテトラ酢酸のト リカリウム塩。 TKPP − ピロリン酸四カリウム塩、無水。 使用時に希釈されるように意図された濃厚液の形で洗浄および消毒組成物を提 供することがきわめて一般的である。実施例においては、以下の濃厚組成物が評 価直前に水で希釈された。 濃厚組成物A:濃厚組成物100重量部を得るため十分量の脱イオン水に撹拌し ながら染料0.005部、T−EDTA(40%)4部、ナトリウムセスキカー ボネート1部、ラウラミンオキシド(30%)4部、香料0.3部、ジデシルジ モニウムクロライド(80%)10.88部およびベンザルコニウムクロライド (50%)16.38部を添加する。 濃厚組成物B:Octoxynol-13の1.3部と香料の1部とを混合してプレミックス をつくる。次に、下記成分を相互に混合する。脱イオン水83.721部、クエ ン酸(50%)2.5部、クエン酸ナトリウム1.25部、Nonoxynol-9 合物に上記プレミックスを撹拌しながら混合する。濃厚組成物Bの1つのバッチ を測定したところpH価は約4.11であった。 濃厚組成物C:Octoxynol-13の1.5部と香料の1部とを混合してプレミックス をつくる。次に、下記成分を相互に混合する。脱イオン水86.96部、ク 部。この混合物に上記プレミックスを撹拌しながら混合する。濃厚組成物Cの1 つのバッチを測定したところpH価が約2.50の透明溶液であった。 濃厚組成物D:濃厚組成物100重量部を得るため十分量の脱イオン水に撹拌し ながら染料の1%溶液0.5部、T−EDTA(40%)4部、ナトリウムセス キカーボネート1部、ラウラミンオキシド(30%)4部、香料0.3部、ジデ シルジモニウムクロライド(80%)10.88部およびベンザルコニウムクロ ライド(50%)16.38部を添加する。 濃厚組成物E:下記成分を記載の順序で撹拌しながら混合し、溶液が透明になる まで1乃至2時間撹拌を続けた。水道水63.5部、T−EDTA9部、ベンザ ルコニウムクロライド(50%)8.75部、ジデシルジモニウムクロライド( 50%)8.75部、Pareth 15-9 7部およびナトリウムセスキカーボネート3 部。 濃厚組成物F:少量の水と2種の染料0.005部を混合してスラリーをつくっ た。このスラリー形成のために使用された水の量を考慮に入れて、混合タンクに 全部で100重量部の濃厚組成物をつくるのに十分な量の水を入れた。このあと 上記スラリーを撹拌しながら混合タンクに加えた。しかるのち、この混合タンク に下記成分を記載した順序で加えた。カセイソーダ(50%)1.8部、ケイ酸 ナトリウム(50%)4.0部、TK−EDTA(50%)1.5部、トリポリ リン酸ナトリウム3.2部、Nonoxynol-9 3.2部、ベンザルコニウムクロライ ド(50%)3.2部および香料(香水)0.05部。 濃厚組成物G:この濃厚組成物は下記成分を混合して製造された。 脱イオン水1872.28部、ヒドロキシエチルセルロース1.50部、Poly-q uaternium 10 2.00部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル45. 00部、メタケイ酸ナトリウム4.62部、TKPP32.02部、 Octoxynol-9 18.98部、コカミドDEA2.00部、香料3.80部、ミリ スタルコニウムクロライドとクオ−テルニウム14(50%)8.54部および 水酸化アンモニウム9.26部。 1:128濃厚組成物D: 濃厚組成物A7.8mlを十分量のAOAC硬水と混 ぜ合わせて溶液1000mlを調製した。 1:256濃厚組成物D: 濃厚組成物D1.95mlを十分量のAOAC硬水と 混ぜ合わせて溶液500mlを調製した。 1:100濃厚組成物E: 濃厚組成物E2.5mlを十分量の無菌浄化された水 と混ぜ合わせて溶液250mlを調製した。 1:10濃厚組成物F: 濃厚組成物F2.5mlを十分量のAOAC硬水と混ぜ 合わせて溶液250mlを調製した。 1:10LAUNDRY BLEACH − LAUNDRY BLEACH20mlを十分量の無菌浄化された 水と混ぜ合わせて溶液200mlを調製した。 1:20LAUNDRY BLEACH − LAUNDRY BLEACH10mlを十分量の無菌浄化された 水と混ぜ合わせて溶液200mlを調製した。 1:35LAUNDRY BLEACH − LAUNDRY BLEACH5.71mlを十分量の無菌浄化さ れた水と混ぜ合わせて溶液200mlを調製した。 1:45LAUNDRY BLEACH − LAUNDRY BLEACH4.44mlを十分量の無菌浄化さ れた水と混ぜ合わせて溶液200mlを調製した。 濃縮物の希釈物として、溶存ミネラルが多少含まれている水道水の使用を通常 含む普通の使用条件でこれら組成物の結核菌に対する効能の評価を行うため、実 施例で使用された濃厚組成物はCaCO3 400ppmを含有するAOAC合成硬 水(“AOAC硬水”)で希釈された。 例1−6 これらの例は、結核菌に対する効力を評価した各種適用例ならびに比較組成 物について説明している。各種の消毒組成物を評価したが、その組成物のいくつ かのものは第四アンモニウム化合物と活性塩素供与化合物のほかにさらに界面活 性剤、他の洗浄剤および添加剤を含有している。 以下の例のいくつかにおいては、濃厚組成物を容積対容積ベースでAOAC硬 水で希釈し活性塩素供与漂白化合物はそのあとで添加した。他の例では、漂白化 合物はAOAC硬水と混合して消毒剤組成物を作成した。 表Iには各希釈消毒剤組成物についての第四アンモニウム化合物および活性塩 素濃度の全計算濃度値が記載されている。TB TEST 1,TB TEST 2,TB TEST 3の 方法によって希釈消毒剤組成物を評価した結果が表Iに示されている。 比較例1Aの希釈消毒剤組成物は濃厚組成物A2オンス(59.1ml)を十分 量のAOAC硬水と混合して1ガロン(3.79リットル)の組成物とすること によって調製された。 比較例1Bは比較例1Aと同様に調製された。ただし、濃厚組成物は4オンス (118ml)使用した。 比較例2Aは濃厚組成物Bの0.5オンス(14.8ml)を十分量のAOAC 硬水と混合して1ガロン(3.79リットル)の組成物とすることによって調製 された。そのあと、SDI TABLETS 4錠をその組成物に加え、放置して十分に分散 させた。 比較例2Bは比較例2Aと同様に調製された。ただし、SDI TABLETSは8錠加 えられた。 比較例3は5106.2ppmの活性塩素濃度を得るために十分な個数のSDI TAB LETS錠剤をAOAC硬水に溶かして調製された。 比較例4は5106.2ppmの活性塩素濃度を得るべくLAUNDRY BLEACH1部を 容積比1:10でAOAC硬水と混合して調製された。 比較例5Aは濃厚組成物Aの2オンス(59.1ml)を十分量のAOAC硬 水と混合して4ガロン(15.1リットル)の組成物とすることによって調製さ れた。このあと、得られた組成物にSDI TABLETS 1錠を加え、放置して十分に分 散させた。 比較例5Bは濃厚組成物Aの1オンス(29.6ml)を十分量のAOAC硬水 と混合して2ガロン(7.6リットル)の組成物とすることによって調製された 。このあと、得られた組成物にSDI TABLETS 1錠を加え、放置して十分に分散さ せた。 比較例5Cは濃厚組成物A0.5オンス(14.8ml)を十分量のAOAC硬 水と混合して1ガロン(3.79リットル)の組成物とすることによって調製さ れた。このあと、得られた組成物にSDI TABLETS 1錠を加え、放置して十分に分 散させた。 適用例5Dは濃厚組成物A0.5オンス(14.8ml)を十分量のAOAC硬 水と混合して1ガロン(3.79リットル)の組成物とすることによって調製さ れた。このあと、得られた組成物にSDI TABLETS 4錠を加え、放置して十分に分 散させた。 適用例5Eは濃厚組成物A0.5オンス(14.8ml)を十分量のAOAC硬 水と混合して1ガロン(3.79リットル)の組成物とすることによって調製さ れた。このあと、得られた組成物にSDI TABLETS 8錠を加え、放置して十分に分 散させた。 比較例6Aは濃厚組成物C8オンス(237ml)を十分量のAOAC硬水で希 釈して4ガロン(15.1リットル)の組成物とした。このあと、得られた組成 物にSDI TABLETS 1錠を加え、放置して十分に分散させた。 比較例6Bは濃厚組成物Cの4オンス(118ml)を十分量のAOAC硬水で 希釈して2ガロン(7.6リットル)の組成物とした。このあと、得られた組成 物にSDI TABLETS 1錠を加え、放置して十分に分散させた。 比較例6Cは濃厚組成物Cの2オンス(59.1ml)を十分量のAOAC硬水 で希釈して1ガロン(3.79リットル)の組成物とした。このあと得られた組 成物にSDI TABLETS 1錠を加え、放置して十分に分散させた。 表 I 注1. 存在する第四アンモニウム化合物の全量 比較例1Aと1Bでは消毒洗浄剤組成物中に比較的高濃度レベルで第四アンモ ニウム化合物を使用し、塩素化合物は添加しなかった組成物が試験された。これ らの組成物はTB TEST 1による試験で結核菌に対して有効でなかった。 比較例2Aと2Bは、洗浄剤組成物に漂白化合物を1100ppmと2200ppm の濃度で添加しても、組成物をTB TEST 1による試験で殺結核菌性にするのには 不十分であったことを示している。 比較例3と4は、次亜塩素酸ナトリウムとナトリウムジクロロイソシネートの ごとき漂白化合物からの活性塩素濃度が約5000ppmのレベルであれば、殺結 核菌作用のある消毒組成物が得られるという文献の報告を立証している。 比較例4の結果は、前記したBest等の論文で報告されている、次亜塩素酸ナト リウムについての結果とはいささか食い違っている。すなわち、その論文では殺 結核菌作用試験に合格するためには10000ppmの塩素濃度が必要であったと 報告されている。 例5A−5Eは消毒組成物中にあってその消毒剤作用が第四アンモニウム化合 物に依存している漂白化合物、ナトリウムジクロロイソシアネートの量を増加さ せた場合の結果を示している。第四アンモニウム化合物の濃度を本質的に一定に したまま、漂白化合物の添加量が漸増されている。TB TEST 1による試験では第 四アンモニウム化合物と漂白化合物の間の相乗効果が活性塩素濃度が1100pp mと2200ppmの時に観察される。すなわち、これらの組成物は予期に反して殺 結核菌効果のあることが判明したのである。試験組成物中に同じ第四アンモニウ ム化合物がより高濃度に存在していたにもかかわらず、例1Aと1Bの場合には そのような殺結核菌効果はまったく観察されなかった。同様に、例2Aと2Bで はナトリウムジクロロイソシアネートそれ自体は、例5Dおよび5Eの場合と同 じ活性塩素濃度では、殺結核菌作用がないことを示している。例2Bに比べ2倍 もナトリウムジクロロイソシアネート濃度が高い例3では、第四アンモニウム化 合物がなくても殺結核菌作用が示されている。 比較例6A−6Cは別の洗浄剤組成物に少量の漂白化合物を存在した場合、TB TEST 1による試験において殺結核菌作用がなかったことを示している。例7−12 これらの例は第四アンモニウム化合物と漂白化合物の量を種々変えた比較例と 適用例をさらに示すものである。 比較例7Aは1:128濃厚組成物D100mlを1:20LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例7Bは1:128濃厚組成物D100mlを1:35LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例7Cは1:128濃厚組成物D100mlを1:45LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例8Aは1:256濃厚組成物D100mlを1:10LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例8Bは1:256濃厚組成物D100mlを1:20LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例8Cは1:256濃厚組成物D100mlを1:35LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例9Aは最初にSDI TABLETS 4錠を1890mlの無菌浄化された水に溶解 し、次にこの溶液100mlを1:128濃厚組成物D100mlと混合することに よって調製された。 比較例9Bは最初にSDI TABLETS 2錠を1890mlの無菌精製水に溶解し、次 にこの溶液100mlを1:128濃厚組成物D100mlと混合することによって 調製された。 適用例10は1:100濃厚組成物E100m1を1:20LAUNDRY BLEACH10 0mlと混合して調製された。 比較例11は最初にSDI TABLETS 4錠を1890mlの無菌精製水に溶解し、次 にこの溶液100mlを1:10濃厚組成物F100mlと混合することによっ て調製された。 比較例12は最初にSDI TABLETS 2錠を1890mlの無菌浄化された水に溶解 し、次にこの溶液100mlを濃厚組成物G100mlと混合することによって調製 された。 得られた希釈消毒組成物のそれぞれの活性塩素濃度は、希釈1時間以内に上記 のIODOMETRIC TITRATION METHODによって測定された。また、各組成物のpH価も 測定された。それらの測定値は表IIに示されている。 表IIにはさらに第四アンモニウム化合物を含む各希釈消毒組成物についての第 四アンモニウム化合物の全濃度計算値が記載されている。これら希釈消毒組成物 のTBTEST 4の方法による評価の結果が表IIに示されている。 表 II 注1. 存在する第四アンモニウム化合物の全量 比較例7A−7Cでは全第四アンモニウム化合物濃度を660ppmに保持した ままLAUNDRY BLEACHの濃度を変えて評価を行った。これらの組成物はいずれもTB TEST 2の試験をパスしなかった。 比較例8A−8Bでは比較例7A−7CよりもLAUNDRY BLEACHの濃度をはるか に高くして、しかし全第四アンモニウム化合物濃度は半分にして評価を行った。 いずれの組成物もTB TEST 2の試験をパスしなかった。 比較例8Cでは比較例7Aに比較して約半分の全第四アンモニウム化合物およ び約半分のLAUNDRY BLEACHが使用された。これもTB TEST 2の試験をパスしなか った。 比較例9Aと9Bは比較例7Aと7Cに対応するが、漂白化合物としてナトリ ウムジクロロイソシアネートが使用された点が異なる。この2つの組成物もTB T EST 2の試験をパスしなかった。 適用例10は、全第四アンモニウム化合物の量も、漂白化合物(次亜塩素酸ナ トリウム)の量も本発明の範囲内であった。これはTB TEST 2の試験をパスした 。したがって、殺結核菌消毒剤であると考えられる。 比較例11は例5Dのごとき類似の組成物で得られたデータと矛盾する異常な 結果を与えた。ただし、再試験は行わなかった。この組成物は不合格と判る試験 の最後までTB TEST 2をパスするものと格づけされていた。この結果はおそらく 試験法の不正確さによるものであるか、あるいは、この洗浄組成物に存在してい た他の成分のいずれか1つにより消毒作用が妨害されたためであろう。 比較例12では漂白化合物の量は本発明で有用であると判明しているレベルよ り少なく、他方、第四アンモニウム化合物の量は比較的高くされた。この組成物 もTB TEST 2の試験をパスしなかった。 以上の例に基づいて、比較的狭い範囲の全第四アンモニウム化合物の濃度(約 600乃至800ppm)と活性塩素濃度(約1100乃至2500ppm)が、殺結 核菌作用のある消毒洗浄組成物となる相乗効果的組成物を与えると結論できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.結核菌が含まれている表面を消毒する方法において、消毒剤として、約11 00乃至約2500重量ppmの利用可能な塩素レベルを与えるのに有効な量の塩 素含有漂白化合物と、約600乃至約800重量ppmの殺菌性有機第四アンモニ ウム化合物とを含有する水性組成物を当該表面に付与することを特徴とする消毒 方法。 2.前記漂白化合物が、アルカリ金属次亜塩素酸塩、アルカリ土類金属次亜塩素 酸塩、次亜塩素酸塩付加化合物、クロロアミン、クロロイミン、クロロアミド、 クロロイミドおよびこれらの混合物からなる群から選択され、前記殺菌性第四ア ンモニウム化合物が、ジ(C8-C12アルキル)ジ(C1-C4アルキル)アンモニ ウム塩、(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)ベンジルアンモニウム塩 、(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)エチルベンジルアンモニウム塩 およびこれらの混合物からなる群から選択される請求項1記載の方法。 3.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌール酸ナト リウムとからなる群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12 アルキル)ジメチルアンモニウムハロゲン化物、(C12-C18アルキル)ジメ チルベンジルアンモニウムハロゲン化物、(C12-C18アルキル)ジメチルエチ ルベンジルアンモニウムハロゲン化物およびこれらの混合物からなる群から選択 される請求項2記載の方法。 4.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、ジクロロ イソシアヌール酸ナトリウムおよびジクロロイソシアヌール酸カリウムからなる 群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12アルキル)ジメ チルアンモニウムクロライド、(C12-C18アルキル)ジメチルベンジルアンモ ニウクロライドおよびこれらの混合物からなる群から選択さ れる請求項3記載の方法。 5.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌール酸ナト リウムとからなる群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジデシルジ メチルアンモニウムクロライド、(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアン モニウムクロライドおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項4記 載の方法。 6.前記組成物が、約1100乃至約2200ppmの利用可能な塩素レベルを与え るのに有効な量の漂白化合物、および約650乃至約700ppmのジデシルジメ チルアンモニウムクロライドと(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアンモ ニウムクロライドとの混合物を含有している請求項5記載の方法。 7.前記組成物を当該表面に付与する工程の直前に、前記漂白化合物を前記第四 アンモニウム化合物と混合する請求項1記載の方法。 8.前記組成物を当該表面に付与する工程の直前に、前記漂白化合物を前記第四 アンモニウム化合物と混合する請求項2記載の方法。 9.前記組成物を当該表面に付与する工程の直前に、前記漂白化合物を前記第四 アンモニウム化合物と混合する請求項4記載の方法。 10.前記組成物を当該表面に付与する工程の直前に、前記漂白化合物を前記第四 アンモニウム化合物と混合する請求項6記載の方法。 11.消毒剤として、約1100乃至約2500重量ppmの利用可能な塩素レベル を与えるのに有効な量の塩素含有漂白化合物と、約600乃至約800重量ppm の殺菌性有機第四アンモニウム化合物とを含有する水性組成物を含むことを特徴 とする、結核菌が含まれている表面を消毒するための組成物。 12.前記漂白化合物が、アルカリ金属次亜塩素酸塩、アルカリ土類金属次亜塩素 酸塩、次亜塩素酸塩付加化合物、クロロアミン、クロロイミン、クロロアミド、 クロロイミドおよびこれらの混合物からなる群から選択され、前記殺 菌性第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12アルキル)ジ(C1-C4アルキル )アンモニウム塩、(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)ベンジルアン モニウム塩、(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)エチルベンジルアン モニウム塩およびこれらの混合物からなる群から選択される請求項11記載の組 成物。 13.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌール酸ナト リウムとからなる群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12 アルキル)ジメチルアンモニウムハロゲン化物、(C12-C18アルキル)ジメ チルベンジルアンモニウムハロゲン化物およびこれらの混合物からなる群から選 択される請求項12記載の組成物。 14.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、ジクロロ イソシアヌール酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌール酸カリウムからなる群か ら選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12アルキル)ジメチル アンモニウムクロライド、(C12-C18アルキル)ジメチルベンジルアンモニウ ムクロライドおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項13記載の 組成物。 15.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌール酸ナト リウムとからなる群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジデシルジ メチルアンモニウムクロライド、(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアン モニウムクロライドおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項14 記載の組成物。 16.前記組成物が、約1100乃至約2200ppmの利用可能な塩素レベルを与 えるのに有効な量の漂白化合物、および約650乃至約700ppmのジデシルジ メチルアンモニウムクロライドと(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアン モニウムクロライドとの混合物を含有している請求項15記載の組成 物。 17.結核菌を含んでいる表面を消毒するための二成分組成物において、消毒剤と して、約1100乃至約2500重量ppmの利用可能な塩素レベルを与えるのに 有効な量の塩素含有漂白化合物と、約600乃至約800重量ppmの殺菌性有機 第四アンモニウム化合物とを含有する水性組成物を含み、前記漂白化合物は、第 1成分として該第四アンモニウム化合物からなる第2成分から分離された状態に 保持されており、前記2つの成分は当該表面に付与される直前に相互に混合され ることを特徴とする二成分組成物。 18.前記漂白化合物が、アルカリ金属次亜塩素酸塩、アルカリ土類金属次亜塩素 酸塩、次亜塩素酸塩付加化合物、クロロアミン、クロロイミン、クロロアミド、 クロロイミドおよびこれらの混合物からなる群から選択され、前記殺菌性第四ア ンモニウム化合物が、ジ(C8-C12アルキル)ジ(C1-C4アルキル)アンモニ ウム塩、(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)ベンジルアンモニウム塩 、(C12-C18アルキル)ジ(C1-C4アルキル)エチルベンジルアンモニウム塩 およびこれらの混合物からなる群から選択されている請求項17記載の二成分組 成物。 19.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌール酸ナト リウムとからなる群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12 アルキル)ジメチルアンモニウムハロゲン化物、(C12-C18アルキル)ジメ チベンジルアンモニウムハロゲン化物、(C12-C18アルキル)ジメチルエチル ベンジルアンモニウムハロゲン化物およびこれらの混合物からなる群から選択さ れる請求項18記載の組成物。 20.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、ジクロロ イソシアヌール酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌール酸カリウムからなる群か ら選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジ(C8-C12アルキル) ジメチルアンモニウムクロライド、(C12-C18アルキル)ジメチルベンジルア ンモニウムクロライドおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項1 9記載の組成物。 21.前記漂白化合物が、次亜塩素酸ナトリウムとジクロロイソシアヌール酸ナト リウムとからなる群から選択され、前記第四アンモニウム化合物が、ジデシルジ メチルアンモニウムクロライド、(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアン モニウムクロライドおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項20 記載の組成物。 22.前記組成物が、約1100乃至約2200ppmの利用可能な塩素レベルを与 えるのに有効な量の漂白化合物、および約650乃至約700ppmのジデシルジ メチルアンモニウムクロライドと(C12-C16アルキル)ジメチルベンジルアン モニウムクロライドとの混合物を含有している請求項21記載の組成物。
JP50938397A 1995-08-15 1996-08-12 殺結核菌相乗効果性消毒剤組成物および消毒方法 Pending JP2001508022A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US51531495A 1995-08-15 1995-08-15
US08/515,314 1995-08-15
PCT/US1996/012994 WO1997006689A1 (en) 1995-08-15 1996-08-12 Tuberculocidal synergistic disinfectant compositions and methods of disinfecting

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001508022A true JP2001508022A (ja) 2001-06-19

Family

ID=24050843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50938397A Pending JP2001508022A (ja) 1995-08-15 1996-08-12 殺結核菌相乗効果性消毒剤組成物および消毒方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6245361B1 (ja)
EP (1) EP0844827B1 (ja)
JP (1) JP2001508022A (ja)
AR (1) AR003276A1 (ja)
AT (1) ATE180944T1 (ja)
BR (1) BR9610303A (ja)
CA (1) CA2229660C (ja)
DE (1) DE69602847T2 (ja)
WO (1) WO1997006689A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7745686B2 (en) 2001-11-02 2010-06-29 Playtex Products, Inc. Catamenial device

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3805629B2 (ja) * 2001-02-15 2006-08-02 花王株式会社 液体漂白洗浄剤組成物
US6395698B1 (en) * 2001-06-11 2002-05-28 Mason Chemical Company Corrosion resistant sanitizing/disinfecting cleaning and wood preservative formulation
US7959859B2 (en) * 2006-03-22 2011-06-14 Sparks David W Ultrasonic sanitation device and associated methods
US8062588B2 (en) * 2006-03-22 2011-11-22 Zimek Technologies Ip, Llc Ultrasonic sanitation device and associated methods
US7780909B2 (en) * 2006-03-22 2010-08-24 Zimek Technologies Ip, Llc Ultrasonic sanitation and disinfecting methods
US20070227930A1 (en) * 2006-03-28 2007-10-04 Bromberg Steven E Antimicrobial Product Combination
US20080167211A1 (en) * 2007-01-04 2008-07-10 Pivonka Nicholas L Hypochlorite Daily Shower Cleaner
US20090148342A1 (en) * 2007-10-29 2009-06-11 Bromberg Steven E Hypochlorite Technology
JP5289460B2 (ja) * 2007-11-30 2013-09-11 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 近距離通信ネットワークにおける安全な通信のためのシステム及び方法
US8897742B2 (en) 2009-11-13 2014-11-25 William J. Johnson System and method for sudden proximal user interface
US10844322B2 (en) 2012-08-07 2020-11-24 Ecolab Usa Inc. High flashpoint alcohol-based cleaning, sanitizing and disinfecting composition and method of use on food contact surfaces
US20160097132A1 (en) * 2014-10-03 2016-04-07 Microlin, Llc Reusable spray bottle with integrated dispenser
WO2016054587A1 (en) * 2014-10-03 2016-04-07 Microlin, Llc Reusable spray bottle with integrated dispenser
AU2018250581B2 (en) 2017-04-11 2023-07-13 Stepan Company Composition for disinfecting surfaces containing tuberculosis causing bacteria
US10412968B2 (en) 2017-06-28 2019-09-17 Collidion, Inc. Compositions, methods and uses for cleaning, disinfecting and/or sterilizing
KR20200123421A (ko) 2018-01-14 2020-10-29 콜리디온, 인코포레이티드 세척, 소독, 멸균 및/또는 치료를 위한 조성물, 키트, 방법 및 용도
US10986841B2 (en) 2018-11-06 2021-04-27 The Clorox Company Bleach compositions
US11845916B2 (en) 2020-06-24 2023-12-19 The Clorox Company Burstable sporicidal cleaning wipe system containing stabilized hypochlorite
CN115777723B (zh) * 2023-02-07 2023-04-07 山东华实药业有限公司 速溶二氧化氯泡腾片及其制备方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2987435A (en) 1957-08-08 1961-06-06 Lever Brothers Ltd Germicidal compositions
US3201311A (en) * 1962-01-19 1965-08-17 Armour Pharma Algicidal and sanitizing compositions
US3472900A (en) 1966-07-18 1969-10-14 Baird Chem Ind Preparation of trialkylamines
DE1798111A1 (de) 1968-08-23 1971-09-23 Remington Rand Gmbh Uhr mit abnehmbarem Kurzzeitmesser
GB1317183A (en) 1969-05-30 1973-05-16 Unilever Ltd Cleansing compositions
BE786403A (fr) * 1972-04-17 1973-01-18 Pettibone Lab Inc Nouvelle composition d'assainissement a froid
US3852210A (en) 1972-08-11 1974-12-03 Flow Pharma Inc Stable liquid detergent concentrates containing active oxygen
GB1466560A (en) 1974-02-05 1977-03-09 Jeyes Group Ltd Bleach compositions
US4073888A (en) * 1974-06-18 1978-02-14 Pettibone Laboratories, Inc. Chlorine dioxide and quaternary ammonium salts as sterilizing agents
US4005028A (en) 1975-04-22 1977-01-25 The Procter & Gamble Company Organosilane-containing detergent composition
GB1548379A (en) 1975-05-19 1979-07-11 Jeyes Group Ltd Bleach compositions
US4113645A (en) 1977-07-26 1978-09-12 Polak's Frutal Works, Inc. Bleach compositions containing perfume oils
US4169065A (en) 1977-11-04 1979-09-25 Robertson Richard D Ear cleaning mixture for canine
US4418055A (en) 1978-07-12 1983-11-29 Anprosol Incorporated Sterilization system
US4264466A (en) 1980-02-14 1981-04-28 The Procter & Gamble Company Mulls containing chain structure clay suspension aids
US4320147A (en) 1980-05-09 1982-03-16 Lonza Inc. Disinfectant composition and the use thereof
US4499077A (en) * 1981-02-03 1985-02-12 Stockel Richard F Anti-microbial compositions and associated methods for preparing the same and for the disinfecting of various objects
US4540505A (en) 1981-05-22 1985-09-10 American Cyanamid Company Disinfectant spray cleanser containing glycol ethers
US4336151A (en) 1981-07-06 1982-06-22 American Cyanamid Company Disinfectant/cleanser compositions exhibiting reduced eye irritancy potential
US4464398A (en) 1981-08-11 1984-08-07 Huntington Laboratories, Inc. Germicide and an improved method for killing bacteria, fungus and/or viruses
US4444790A (en) 1982-05-27 1984-04-24 Millmaster Onyx Group, Inc. Quaternary ammonium disinfectants
US4461652A (en) 1982-09-13 1984-07-24 Richmond Therezia L Barnacle removal process and product
GB8330158D0 (en) 1983-11-11 1983-12-21 Procter & Gamble Ltd Cleaning compositions
GB8513293D0 (en) 1985-05-28 1985-07-03 Procter & Gamble Ntc Ltd Cleaning compositions
US4797221A (en) 1985-09-12 1989-01-10 S. C. Johnson & Son, Inc. Polymer sheet for delivering laundry care additive and laundry care product formed from same
US5080826A (en) 1987-08-07 1992-01-14 The Clorox Company Stable fragranced bleaching composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7745686B2 (en) 2001-11-02 2010-06-29 Playtex Products, Inc. Catamenial device

Also Published As

Publication number Publication date
AR003276A1 (es) 1998-07-08
CA2229660A1 (en) 1997-02-27
CA2229660C (en) 2001-02-20
DE69602847T2 (de) 2000-02-17
DE69602847D1 (de) 1999-07-15
EP0844827B1 (en) 1999-06-09
EP0844827A1 (en) 1998-06-03
ATE180944T1 (de) 1999-06-15
WO1997006689A1 (en) 1997-02-27
MX9801258A (es) 1998-10-31
US6245361B1 (en) 2001-06-12
BR9610303A (pt) 1999-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001508022A (ja) 殺結核菌相乗効果性消毒剤組成物および消毒方法
TW200395B (ja)
US6908628B2 (en) Disinfectant and antiseptic composition
CN102459551A (zh) 二元发泡清洁剂和消毒剂溶液
EP3079467A1 (en) Disinfectant cleaner composition having tuberculocidal efficacy and efficacy against specific viruses
RU2308292C2 (ru) Дезинфицирующее средство
JP5255495B2 (ja) 殺カリシウイルス剤組成物およびその使用方法
JP2022522327A (ja) 過酸化水素消毒剤組成物
BR112021008629A2 (pt) composição sanitizante ou desinfetante, composição sanitizante ou desinfetante estável, e composição sanitizante ou desinfetante de pronto uso
ES2257318T3 (es) Aplicaciones biocidas de soluciones acuosas concentradas de cloruro de bromo.
KR102392343B1 (ko) 생물막의 제거 방법
WO2010035008A2 (en) Composition
US20070286907A1 (en) Germicide composition
WO2011015881A2 (en) Biocidal composition
RU2569761C2 (ru) Дезинфицирующая композиция
RU2145238C1 (ru) Средство дезинфицирующее
JP2002161011A (ja) 殺菌剤組成物
JP3607555B2 (ja) 殺菌剤組成物
MXPA98001258A (en) Synergistic disinfectant compositions tuberculosis and disinfecc methods
WO2001037659A2 (en) Biocide compositions
US9205161B2 (en) Disinfecting composition comprising a chloramine bleaching agent for removable dental appliances
RU2525435C1 (ru) Антимикробная композиция в форме таблетки
RU2172637C1 (ru) Дезинфицирующее средство с моющим эффектом
RU2624845C1 (ru) Дезинфицирующее средство с моющим эффектом
RU2669343C2 (ru) Дезинфицирующая композиция